JPH08107509A - 水平偏向回路 - Google Patents

水平偏向回路

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JPH08107509A
JPH08107509A JP31223194A JP31223194A JPH08107509A JP H08107509 A JPH08107509 A JP H08107509A JP 31223194 A JP31223194 A JP 31223194A JP 31223194 A JP31223194 A JP 31223194A JP H08107509 A JPH08107509 A JP H08107509A
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JP
Japan
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capacitor
switch means
horizontal deflection
circuit
horizontal
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Application number
JP31223194A
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English (en)
Inventor
Toshishige Ueyama
敏成 植山
Nobuyoshi Osagata
信義 長潟
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路構成が簡単で小型で低コストで低損失な
ブラウン管の水平偏向回路。 【構成】 直流電源の正負に接続された第1のスイッチ
手段5と第2のスイッチ手段4の直列接続回路と、前記
第1のスイッチ手段の両端に接続された水平偏向コイル
10と第1のコンデンサ11との直列接続回路と、前記
第1と第2のスイッチ手段の開閉制御をする制御手段3
と、前記第1と第2のスイッチ手段のそれぞれ両端に接
続された第1と第2のダイオード7、6とを備え、前記
制御手段は水平同期信号に同期して前記第1と第2のス
イッチ手段を交互に開閉するように制御し、さらに前記
制御手段は垂直同期信号に同期して前記第1と第2のス
イッチ手段の開閉時間を変化させるように制御するよう
に構成することにより、回路構成が簡単で小型で低コス
トで低損失な水平偏向回路が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビ受像機およびディ
スプレイ等のブラウン管を使用した映像機器で、水平偏
向コイルによりブラウン管に印加する磁界の変化で電子
ビームの水平偏向を行うための偏向電流を発生する水平
偏向回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、映像機器の画面サイズの大型化、
ワイド化、フラット化さらに機器の薄型化により、水平
偏向回路にも偏向角の増大による偏向電流の増加や画像
歪に対応する電子ビームの色々な偏向角の補正が、しか
も高精度に行う必要性が高まっている。さらに、機器の
省エネルギー化、低コスト化、小型化に伴い、水平偏向
回路の低消費電力化と部品点数の削減及び集積化も大き
な課題となっている。
【0003】以下に従来の水平偏向回路について説明す
る。
【0004】図21は従来の水平偏向回路の回路構成を
示すものである。図21において、1は入力電圧であり
入力端子2−2’に直流電圧を供給する。2−2’は入
力端子であり直流電圧を受電する。21はインダクタン
ス素子であり入力端子2−2’にスイッチ素子22を介
して直列接続され、スイッチ素子22のオンオフにより
励磁エネルギーを充放電する。22はスイッチ素子であ
り駆動回路20によりオンオフが制御される。20は駆
動回路であり、スイッチ素子22のオンオフを水平同期
回路12の出力に同期してあらかじめ設定された時比率
で駆動パルスを出力する。12は水平同期回路であり映
像信号から水平同期信号を検出して水平同期パルスを出
力する。23はコンデンサでありスイッチ素子22の両
端に接続され、インダクタンス素子21と共振回路を構
成する。ダイオード24はカソードをスイッチ素子22
とインダクタンス素子21の接続点に接続し、アノード
はダイオード25のカソードに接続される。ダイオード
25はカソードをダイオード24に接続しアノードを入
力端子2’に接続し、直列に接続されたダイオード24
と共にインダクタンス素子21の励磁電流と水平偏向コ
イル10の偏向電流をバイパスする。26はコンデンサ
でありダイオード24の両端に接続される。27はコン
デンサでありダイオード25の両端に接続される。10
は水平偏向コイルでありダイオード24の両端にコンデ
ンサ11を介して接続される。11はコンデンサであり
水平偏向コイル10と共振回路を構成し、水平偏向コイ
ル10の偏向電流をS字に変化させる。28はインダク
タンス素子でありコンデンサ27と26の接続点に一端
が接続され、他端がコンデンサ29を介して入力端子
2’に接続されている。29はコンデンサであり両端電
圧をパラボラ制御回路30により制御される。30はパ
ラボラ制御回路であり、垂直同期回路13の出力に同期
してあらかじめ設定された電圧波形になるようにコンデ
ンサ29の両端電圧を制御する。13は垂直同期回路で
あり、映像信号より垂直同期信号を検出して同期パルス
を出力する。
【0005】以上のように構成された従来の水平偏向回
路について、以下に図22を参照しながらその動作を説
明する。図22は図21の水平偏向回路の各部動作波形
図であり、ILは水平偏向コイル10に流れる偏向電流
波形であり、VQ1はスイッチ素子22の両端に印加さ
れる共振電圧波形であり、IQ1はスイッチ素子22に
流れる電流波形であり、ISはダイオード24に流れる
電流波形であり、Jは駆動回路20の出力波形であり、
VSはコンデンサ27の両端電圧波形であり、VCはコ
ンデンサ29の両端電圧波形であり、Dは水平同期回路
の同期パルスであり、Eは水平帰線期間を示し、Fは水
平偏向期間を示している。
【0006】スイッチ素子22が水平帰線期間Eでドラ
イブ回路20によりオフされると、スイッチ素子22の
オン期間中に流れていたインダクタンス素子21の励磁
電流で、主にインダクタンス素子21のインダクタンス
値とコンデンサ23の容量値で決まる共振電圧波形VQ
1がコンデンサ23の両端に発生して前記励磁電流を急
速に減少し、インダクタンス素子21を今度は急速に逆
方向に励磁する。一般的な式で表せばその時の共振周期
Tは
【0007】
【数1】で示され、共振周期Tの半周期が水平帰線期間
Eの中に入るように設定される。ここでLは共振回路の
インダクタンス値であり、Cは容量値である。同様に、
スイッチ素子22のオン期間中に流れていた水平偏向コ
イル10の偏向電流ILは、コンデンサ26の容量値と
コンデンサ11の容量値と水平偏向コイル10のインダ
クタンス値で決まる共振電圧波形を発生することで前記
と同様に水平偏向コイル10の偏向電流ILが急速に減
少し、今度は逆方向に急速に上昇する。この場合、コン
デンサ26はコンデンサ11に比較して十分小さいた
め、前記共振で発生する共振電圧波形のほとんどはコン
デンサ26の両端に印加される。さらに、スイッチ素子
22のオン期間に蓄えられたインダクタンス素子28の
励磁電流は、コンデンサ27の容量値とインダクタンス
素子28のインダクタンス値で決まる共振電圧波形VS
をコンデンサ27の両端に発生することで前記と同様に
インダクタンス素子28の励磁電流を急速に減少し、逆
方向の励磁電流が増加する。いずれの共振回路の共振周
期も、(数1)で計算される周期となり各々の共振周期
はほぼ一致するように合わせ込まれる。ここで、コンデ
ンサ23の両端に発生する共振電圧VQ1はコンデンサ
26と27の直列回路にも印加されるため、コンデンサ
26の両端電圧VC26とコンデンサ27の両端電圧V
Sの加算電圧は等しくなる。 VQ1=VC26+VS 前記共振電圧波形VQ1が低下してゼロ電圧になると、
インダクタンス素子21の逆方向の励磁電流は入力電圧
1にダイオード25と24を介して回生され逆励磁電流
は再び減少する。同時に、水平偏向コイル10に流れる
逆方向の励磁電流もダイオード24を介してコンデンサ
11を充電し再び減少する。さらに、インダクタンス素
子28に流れる逆方向の励磁電流もダイオード25を介
してコンデンサ29に回生され再び減少する。
【0008】水平帰線期間Eで再びスイッチ素子22が
ドライブ回路20によりオンされると、インダクタンス
素子21の逆方向の励磁電流は入力電圧1にスイッチ素
子22を介して回生され逆励磁電流は引き続き減少す
る。インダクタンス素子21、28および水平偏向コイ
ル10の逆方向の励磁電流および偏向電流ILが共に放
出されゼロ電流になると、インダクタンス素子21には
入力電圧1よりスイッチ素子22を介して入力電圧1が
印加され励磁電流が供給され、励磁エネルギーが増加し
蓄積される。水平偏向コイル10にはコンデンサ11の
両端電圧よりスイッチ素子22とダイオード25を介し
てコンデンサ11の両端電圧が印加され偏向電流が供給
され、励磁エネルギーが増加し蓄積される。インダクタ
ンス素子28にはコンデンサ29の両端電圧よりダイオ
ード24とスイッチ素子22を介してコンデンサ29の
両端電圧が印加され励磁電流が供給され、励磁エネルギ
ーが蓄積される。水平偏向期間Fが終了して、水平帰線
期間Eとなり再び駆動回路20によりスイッチ素子22
がオフするまで各励磁電流および偏向電流は増加を続
け、オフすると始めの状態からくり返される。駆動回路
20は画像信号の水平同期信号を検出して同期パルスを
発生する水平同期回路12により、絶えず画像信号と同
期してスイッチ素子22を駆動する。水平偏向期間Fに
水平偏向コイル10に流れる偏向電流は、水平偏向コイ
ル10とコンデンサ11により偏向電流波形が共振する
ように設定され、その形状より一般にS字となることか
らS字補正と呼ばれ、水平偏向コイル10の偏向電流に
より発生する磁束により、ブラウン管の電子ビームが画
像信号に同期して偏向される。S字の偏向電流ILはコ
ンデンサ11の容量値と水平偏向コイル10のインダク
タンス値で設定され、その値もブラウン管の特性に合う
ように調整される。
【0009】次に、図23および図24を参照して水平
偏向コイル10に流れる偏向電流ILの振幅を垂直偏向
と同期して変化させることで縦線歪補正を行うための制
御動作を説明する。図23および図24において図22
と同様な波形には同一の記号が付けられており説明は省
略する。図23ではコンデンサ29の両端電圧VCの電
圧が低い時は実線で各部波形を示し、コンデンサ29の
両端電圧VCの電圧が高い時は点線で各部波形を示して
いる。図24では時間軸を縮めて垂直同期期間の周期を
示しており、Cは垂直同期回路13の垂直同期パルスで
あり、Gは画像信号の垂直同期期間を示しており、コン
デンサ29の両端電圧をパラボラ制御回路30により制
御することで水平偏向コイル10の偏向電流ILの電流
振幅が垂直同期期間に同期して変化していることがわか
る。パラボラ制御回路30は画像信号の垂直同期信号を
検出して垂直同期パルスを発生する垂直同期回路13に
より、絶えず画像信号と同期してパラボラ状の電圧波形
VCになるようにコンデンサ29の両端電圧を変化する
ようにあらかじめ設定されている。コンデンサ29の両
端電圧VCは、スイッチ素子22のオン期間にスイッチ
素子22とダイオード24を介してインダクタンス素子
28にコンデンサ29の両端電圧VCが印加され、イン
ダクタンス素子28に励磁電流が流れ励磁エネルギーが
蓄えられる。スイッチ素子22がオフしてオフ期間にな
ると、コンデンサ27とインダクタンス素子28で共振
が発生して、コンデンサ27の両端電圧VSが正弦波状
に変化する。コンデンサ29の両端電圧VCが変化する
と、スイッチ素子22のオン期間中にインダクタンス素
子28に蓄えられる励磁電流が変化し、蓄えられる励磁
エネルギーも変化するため、コンデンサ27の両端電圧
VSの正弦波電圧もパラボラ状の電圧波形VCに比例し
て変化する。同時にスイッチ素子22のオフ期間ではコ
ンデンサ23の両端電圧VQ1もインダクタンス素子2
1と共振し正弦波状に変化し、コンデンサ26の両端電
圧VC26も水平偏向コイル10と共振し正弦波状に変
化する。ここで、コンデンサ26の両端電圧VC26
は、コンデンサ23の両端電圧VQ1とコンデンサ27
の両端電圧VSの差となることから、パラボラ状の電圧
波形VCに逆比例して変化する。コンデンサ26の両端
電圧の変化は、水平偏向コイル10に印加される電圧が
変化することになり、水平偏向コイル10の偏向電流I
Lも同様にパラボラ状の電圧に逆比例して変化すること
になり、スイッチ素子22のオン期間に発生する水平偏
向コイル10の偏向電流ILも垂直偏向に同期して変化
し、いわゆる縦線歪補正がなされる。
【0010】次に、ディスプレイなどの画像信号に追従
して水平同期周波数を変化する必要のある、いわゆるマ
ルチスキャンに対応するための従来の水平偏向回路につ
いて説明する。
【0011】図25は従来の水平偏向回路の構成を示す
ものである。図25において、図21と同様なものは同
じ番号を付けており、1は入力電圧、2−2’は入力端
子、10は水平偏向コイル、11はコンデンサ、12は
水平同期回路、13は垂直同期回路、20は制御回路、
21はインダクタンス素子、22はスイッチ素子、23
はコンデンサ、24、25はダイオード、26、27は
コンデンサ、28はインダクタンス素子、29はコンデ
ンサ、30はパラボラ制御回路であり、すでに図21で
詳しく述べたので詳細な説明は省略する。40は電圧制
御手段であり入力端子2とインダクタンス素子21に直
列に接続され、制御端子を電圧制御回路46に接続さ
れ、入力電圧1の電圧を所定の電圧に変換する。41は
コンデンサであり電圧制御手段40とインダクタンス素
子21の接続点と入力端子2’に接続され、電圧制御手
段40で変換された電圧を平滑する。42はコンデンサ
でありコンデンサ23の両端にスイッチ手段43を介し
て接続され、コンデンサ23の容量値をスイッチ手段4
3のオンオフで変化させる。43、44はスイッチ手段
であり水平同期周波数によりオンオフが決められ、水平
同期周波数に合った共振条件を設定する。45はコンデ
ンサでありコンデンサ11の両端にスイッチ手段44を
介して接続され、コンデンサ11の容量値をスイッチ手
段44のオンオフで変化させる。46は電圧制御回路で
あり、水平同期回路12の同期パルス周波数によりあら
かじめ設定された電圧値になるように電圧制御手段40
を制御し、コンデンサ41の両端電圧を変化する。
【0012】以上のように構成される水平偏向回路につ
いて、以下その動作について説明する。まず、水平偏向
コイル10の偏向電流ILはすでに図21で詳細に説明
したように、インダクタンス素子21とコンデンサ2
3、水平偏向コイル10とコンデンサ11とコンデンサ
26、インダクタンス素子28とコンデンサ27のそれ
ぞれの共振を利用して作り出されており、S字補正や縦
線補正が成されることは、図25の水平偏向回路でも同
様であり説明は省略する。画像信号中の水平同期周波数
が変化すると、当然水平偏向期間Fや水平帰線期間Eも
変化するため前記の共振を利用した場合、共振条件も水
平同期周波数に合うように可変する必要が生じる。特
に、水平偏向コイル10の偏向電流ILに直接大きな影
響を与えるインダクタンス素子21とコンデンサ23、
水平偏向コイル10とコンデンサ11の共振については
最低限、水平同期周波数に連動して変化する必要があ
り、スイッチ手段43および44をオンオフすることで
コンデンサ23および11にコンデンサ42および45
を並列接続したり切り離したりすることで共振周波数を
水平同期周波数に連動させなければならない。当然、水
平偏向周期の変化に正確に連動させる場合は、より多く
のコンデンサとスイッチで並列接続したり切り離すこと
で対応することになり、さらに残りの共振回路も同様に
可変する必要が生じコンデンサ26やコンデンサ27に
も同様な可変手段が必要になり、多くのコンデンサとス
イッチ手段が必要で回路が複雑化する。さらに、水平偏
向コイル10のインダクタンス値やインダクタンス素子
21は可変することができないため、水平同期周波数の
変化から水平偏向コイル10の偏向電流ILの値を一定
に保つためには水平偏向回路に印加する入力電圧1を可
変する必要があり、入力電圧の可変手段として電圧制御
手段40と制御回路46、コンデンサ41の追加が必要
になる。一般にインダクタンス値Lに印加する電圧値V
とインダクタンス電流のピーク値IPと印加時間TON
の関係は IP=(V/L)TON で示されることからも入力電圧の可変が必要なことは容
易に理解できる。
【0013】また従来の他の例では、縦線歪補正を水平
偏向回路の印加電圧を変化することで行うため、電圧制
御手段40の制御に加えることで行う場合もあるが、制
御電圧の変化によってもコンデンサ41の充放電時間の
遅れが問題となり、追従性が悪化する場合もあり用途が
限られる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の回路構成では、共振現象を多く利用しているためイ
ンダクタンス素子21、28やコンデンサ23、26、
27が必要となり周波数も一定となることから部品の小
型化が難しく、部品のバラツキ、温度特性等も考慮した
設定や調整が不可欠で、回路構成も複雑となりコストア
ップや大型化するなどの課題がある。さらに、パラボラ
制御回路30による電圧制御が必要であり、電圧を可変
するための制御損失も大きく、回路損失も大きくなる。
【0015】また、マルチスキャンに対応するには、共
振周期を水平同期周波数に連動させるため共振容量を変
化させる手段として、スイッチ手段43、44とコンデ
ンサ42、45の追加、さらに入力電圧の可変手段とし
て電圧制御素子40と電圧制御手段46コンデンサ41
の追加も必要になるなど回路構成がより複雑化し入力電
圧の可変損失も大きくなるなど、より調整の複雑化とコ
ストアップと大型化と入力電圧の可変手段による損失増
加などの課題がある。さらに、より高精度に水平偏向周
期に連動させるには、より多くのスイッチ手段やコンデ
ンサの追加が必要になるなど、多くの問題点を有してい
た。
【0016】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、共振現象を一部しか使用せず、パラボラ補正やマル
チスキャン時の水平偏向コイルの偏向電流の制御がスイ
ッチ素子の時比率を変化することで高精度に可能となり
制御回路が簡単化し、構成部品も半導体が主流となりI
C化やハイブリッド化が可能となるなど、回路構成が簡
単で小型で低コストで低損失な水平偏向回路を供給する
ことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の水平偏向回路は、直流電源の正負の両端に接
続された第1のスイッチ手段と第2のスイッチ手段の直
列接続回路と、前記第1のスイッチ手段の両端に接続さ
れた水平偏向コイルと第1のコンデンサとの直列接続回
路と、前記第1と第2のスイッチ手段の開閉を制御する
制御手段と、前記第1と第2のスイッチ手段のそれぞれ
両端に接続された第1と第2のダイオードとを備え、前
記制御手段は水平同期信号に同期して前記第1と第2の
スイッチ手段を交互に開閉するよう制御し、さらに前記
制御手段は垂直同期信号に同期して前記第1と第2のス
イッチ手段の開閉時間をあらかじめ設定される補正信号
に従い変化させるように制御するような構成を有してい
る。
【0018】さらに、この目的を達成するために本発明
の水平偏向回路は、直流電源の正負の両端に接続された
第1のスイッチ手段と第2のスイッチ手段の直列接続回
路と、前記第1のスイッチ手段の両端に接続された水平
偏向コイルと第1のコンデンサとの直列接続回路と、前
記第1と第2のスイッチ手段の開閉を制御する制御手段
と、前記第1と第2のスイッチ手段のそれぞれ両端に接
続された第1と第2のダイオードとを備え、前記第1の
コンデンサの両端に接続された少なくとも一つ以上の第
3のスイッチ手段と第4のコンデンサの直列接続回路
と、前記第3のスイッチ手段は水平同期信号の周波数変
化に対応するように外部より開閉され、前記制御手段は
水平同期信号に同期して前記第1と第2のスイッチ手段
を交互に開閉するよう制御し、さらに前記制御手段は垂
直同期信号に同期して前記第1と第2のスイッチ手段の
開閉時間をあらかじめ設定される補正信号に従い変化さ
せるように制御し、さらに前記制御手段は前記水平同期
信号の周波数変化に対応して前記第1と第2のスイッチ
手段の開閉時間を変化するように制御するような構成を
有している。
【0019】さらに、この目的を達成するために本発明
の水平偏向回路は、第5のコンデンサの両端に接続され
た第1のスイッチ手段と第2のスイッチ手段の直列接続
回路と、前記第1のスイッチ手段の両端に接続された水
平偏向コイルと第1のコンデンサとの直列接続回路と、
前記第1と第2のスイッチ手段の開閉を制御する制御手
段と、前記第1と第2のスイッチ手段のそれぞれ両端に
接続された第1と第2のダイオードとを備え、前記制御
手段は水平同期信号に同期して前記第1と第2のスイッ
チ手段を交互に開閉するよう制御し、さらに前記制御手
段は垂直同期信号に同期して前記第1と第2のスイッチ
手段の開閉時間をあらかじめ設定される補正信号に従い
変化させるように制御し、前記第1または第2のスイッ
チ手段の一方に第3のダイオードと第6のコンデンサと
第4のダイオードを介して直流電源が並列に接続され、
前記第4のダイオードと前記第6のコンデンサの直列回
路の両端に前記第1または第2のスイッチ手段と同期し
て開閉する第4のスイッチ手段を接続し、前記第4のス
イッチ手段が閉じたときに前記直流電源と前記第4のス
イッチ手段と前記第6のコンデンサの直列回路が第5の
ダイオードを介して前記第5のコンデンサの両端に並列
接続されるような構成を有している。
【0020】
【作用】この構成によって、第1と第2のスイッチ手段
の開閉期間を水平同期信号に同期して変化させることで
水平偏向コイル電流のピーク値を可変することが可能と
なるため、垂直同期信号に同期させ前記開閉期間を変化
させることで縦線歪補正を行い、さらに入力電圧の変動
を検出して前記開閉期間を変化させることで入力電圧変
動による前記水平偏向コイル電流の安定化を行い、さら
に水平同期信号の周波数の変化を検出して前記開閉期間
を変化させることでマルチスキャン時の水平同期信号の
周波数変化による前記水平偏向コイル電流の安定化を行
うことができる。
【0021】さらに、第6のコンデンサに蓄えられた電
圧と直流電源の和の電圧が発生するのを利用して、直流
電源の電圧を2倍に昇圧した電圧を水平偏向回路内で作
り出すため、直流電源の電圧を低くしても十分な動作を
行うことができる。
【0022】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。
【0023】(実施例1)図1において、1は入力電圧
であり入力端子2−2’に直流電圧を供給する。2−
2’は入力端子であり2に正電圧、2’に負電圧が接続
され直流電圧を受電する。3は制御回路であり水平同期
回路12と垂直同期回路13の出力に従いあらかじめ設
定された時比率でオンオフ駆動パルスを出力し、スイッ
チ素子4および5を駆動する。4はスイッチ素子であり
スイッチ素子5を介して直列に入力端子2−2’に接続
され、制御回路3により駆動される。5はスイッチ素子
であり制御回路3により駆動される。6はダイオードで
ありカソードを入力端子2の接続点に接続し、アノード
をスイッチ素子4と5の接続点に接続し、スイッチ素子
4のオフ期間に水平偏向コイル10の偏向電流ILをバ
イパスする。7はダイオードでありカソードをスイッチ
素子4と5の接続点に接続し、アノードを入力端子2’
に接続し、スイッチ素子5のオフ期間に水平偏向コイル
10の偏向電流ILをバイパスする。コンデンサ8はス
イッチ素子4の両端に接続され、スイッチ素子4のター
ンオフ時の急激な電圧の立ち上がりを吸収する。コンデ
ンサ9はスイッチ素子5の両端に接続され、スイッチ素
子5のターンオフ時の急激な電圧の立ち上がりを吸収す
る。10は水平偏向コイルでありスイッチ素子5の両端
にコンデンサ11を介して接続される。11はコンデン
サであり水平偏向コイル10と共振回路を構成し、水平
偏向コイル10の偏向電流ILをS字に補正する。12
は水平同期回路であり、映像信号より水平同期信号を検
出して水平同期パルスを制御回路3に出力する。13は
垂直同期回路であり、映像信号より垂直同期信号を検出
して垂直同期パルスを制御回路3に出力する。
【0024】以上のように構成された水平偏向回路につ
いて、以下に図2と図3および図4を参照しながらその
動作を説明する。まず、図2は図1の水平偏向回路の各
部動作波形図であり、ILは水平偏向コイル10に流れ
る偏向電流波形であり、VQ1はスイッチ素子4の両端
に印加される電圧波形であり、IQ1はスイッチ素子4
に流れる電流波形であり、VQ2はスイッチ素子5の両
端に印加される電圧波形であり、IQ2はスイッチ素子
5に流れる電流波形であり、Aは制御回路3のスイッチ
素子4を駆動するオンオフ駆動パルスであり、Bは制御
回路3のスイッチ素子5を駆動するオンオフ駆動パルス
であり、Dは水平同期回路12の水平同期パルスであ
り、Eは水平帰線期間を示し、Fは水平偏向期間を示し
ている。スイッチ素子5が水平帰線期間Eの間に制御回
路3でオフされると、スイッチ素子5のオン期間に蓄え
られた水平偏向コイル10の励磁エネルギーにより偏向
電流ILは、急速にコンデンサ9を充電しコンデンサ8
を放電してスイッチ素子5の両端電圧を上昇させ、さら
にコンデンサ11とダイオード6を介して入力電圧1に
回生され急速に減少する。このとき、スイッチ素子4も
制御回路3によりオンされるが、ダイオード6の電流が
スイッチ素子4を流れても動作上問題はない。水平偏向
コイル10の偏向電流ILがゼロ電流になると、既にオ
ンしているスイッチ素子4を介して入力電圧1とコンデ
ンサ11の両端電圧の差が水平偏向コイル10に印加さ
れ、水平偏向コイル10を逆に励磁して逆方向の励磁エ
ネルギーを蓄えながら偏向電流ILが急速に増加する。
さらに、水平帰線期間Eの間で制御回路3によりスイッ
チ素子4がオフすると、水平偏向コイル10に流れる逆
方向の偏向電流ILは急速にコンデンサ8を充電しコン
デンサ9を放電してスイッチ素子5の両端電圧を降下さ
せ、さらにダイオード7を介してコンデンサ11を充電
することで逆方向の偏向電流ILは減少する。このと
き、スイッチ素子5が再び制御回路3によりオンされる
が、ダイオード7の電流がスイッチ素子5を流れても動
作上問題はない。水平偏向期間Fが始まり水平偏向コイ
ル10の逆方向の偏向電流ILがゼロ電流になると、既
にオンしているスイッチ素子5を介してコンデンサ11
の両端電圧が水平偏向コイル10に印加され、水平偏向
コイル10を励磁して励磁エネルギーを蓄えながら偏向
電流ILが急速に増加する。水平偏向期間Fが終了して
水平帰線期間Eとなり再び制御回路3によりスイッチ素
子5がオフするとはじめの状態がくり返される。制御回
路3は画像信号の水平同期信号を検出して水平同期パル
スを発生する水平同期回路12により、絶えず画像信号
と同期して水平帰線期間Eにスイッチ素子4と5を交互
に一定のデットタイムを持ちオンオフするように駆動す
る。水平偏向期間Fに水平偏向コイル10に流れる偏向
電流ILは、水平偏向コイル10とコンデンサ11によ
り偏向電流波形が共振するように設定され、その形状よ
りS字となることからS字補正と呼ばれ、水平偏向コイ
ル10の偏向電流ILにより発生する磁束により、ブラ
ウン管のビームが画像信号に同期して偏向される。S字
の偏向電流ILはコンデンサ11の容量値と水平偏向コ
イルのインダクタンス値で設定され、その値もブラウン
管の特性に合うように調整される。次に、図3および図
4を参照して水平偏向コイル10に流れる偏向電流IL
の振幅を垂直偏向と同期して変化させることで縦線歪補
正を行うための制御動作を説明する。図3および図4に
おいて図2と同様な波形には同一の記号が付けられてお
り説明は省略する。図3ではスイッチ素子4のオン期間
が長い時は実線で各部波形を示し、スイッチ素子4のオ
ン期間が短い時は点線で各部波形を示している。当然、
水平帰線期間Eの期間内に入るようにスイッチ素子4の
オン期間は設定され、スイッチ素子5のオン期間も一定
のデットタイムを持ちスイッチ素子4と交互にオンされ
るため、そのオン期間も同様に逆の変化をする。図4で
は時間軸を縮めて垂直同期期間の周期を示しており、C
は垂直同期回路13の垂直同期パルスであり、Gは画像
信号の垂直同期期間を示しており、制御回路3が垂直同
期回路13の垂直同期パルスCに同期してあらかじめ設
定されたオンオフ駆動パルスAおよびBをスイッチ素子
4および5の制御端子に出力する。既に述べたように、
スイッチ素子4のオン期間の変化により水平偏向コイル
10に印加される入力電圧1とコンデンサ11の両端電
圧の差の電圧の印加時間が変化し、水平偏向コイル10
に蓄えられる逆方向の励磁エネルギー量が変化するた
め、水平偏向コイル10の偏向電流ILを大きくするに
は、スイッチ素子4のオン期間を広げることにより、ま
た水平偏向コイル10の偏向電流ILを減少させるには
スイッチ素子4のオン期間を縮ますことで可変できる。
このように、制御回路3でのオンオフ出力を垂直同期回
路13の出力に同期して、所要の水平偏向コイル10の
偏向電流ILになるようにオン期間をあらかじめ設定さ
れたパターンで変化することで、縦線歪補正がなされ
る。ここで、スイッチ素子4のオン期間は、図3に示す
ように制御回路3のオンオフ駆動パルスの可変量Hを水
平帰線期間Eの中心から左右が等しくなるように変化さ
せる必要があり、同様にスイッチ素子5のオンオフ駆動
パルスの可変量Hを水平帰線期間Eの中心から左右が等
しくなるように変化させる様に制御回路3は動作する。
これにより、水平偏向期間Fでの水平偏向コイル10の
偏向電流ILの正負が等しくなり、画面の左右の偏向角
の対称性が保たれる。逆に、画面の左右の偏向角を変え
る必要がある時は、制御回路3のオンオフ駆動パルスの
可変量を水平帰線期間Eの中心から左右が異なるように
変化させることで対応できることは容易にわかる。スイ
ッチ素子4および5のオンオフ動作時のスイッチング損
失は、ターンオン動作では水平偏向コイル10の偏向電
流ILが各スイッチ素子の両端に並列に接続したダイオ
ード6または7に電流が流れているときにスイッチ素子
4または5がオンするためターンオン損失の発生は無く
いわゆるゼロクロスターンオンとなり、ターンオフ動作
ではスイッチ素子4および5の両端に接続されたコンデ
ンサ8および9が各スイッチ素子のターンオフ時の印加
電圧の立上がりを吸収し緩和することでターンオフ損失
の低減とスイッチングノイズの抑制を図ることができ
る。また、コンデンサ8および9の値は、コンデンサ1
1に比較して十分小さな値でも十分な効果があり、水平
偏向コイル10とコンデンサ11の共振に対しては動作
上問題の無い値でよい。
【0025】このような構成により、本実施例による水
平偏向回路と従来の水平偏向回路を比較すると、水平偏
向コイル10の偏向電流ILのS字補正は水平偏向コイ
ル10とコンデンサ11の共振を利用して行うことは同
一だが、水平偏向コイル10を励磁する方法が本実施例
では入力電圧1をスイッチ素子4で直接印加することで
行うため、印加電圧が矩形波でしかもスイッチ素子4お
よび5の両端電圧は入力電圧1以上の電圧印加がないた
め、800V程度(従来は1500V耐圧必要)の比較
的低い耐圧の素子が利用できる。但し、入力電圧1は7
00V程度(従来は140V程度)の出力電圧が必要と
なるが、基本的な水平偏向のための消費電力は従来と変
わらないため、入力電圧1を供給する直流電源の電力容
量は変わらない。また、縦線歪補正をスイッチ素子4お
よび5のオンオフを変化させてスイッチング動作で行う
ため、損失の発生が大きい従来のパラボラ制御回路30
によるアナログ変調とは異なり大幅に損失が低減され、
さらに水平偏向コイル10の偏向電流ILの可変範囲も
広範囲に精度よく可能となり、最近の画像信号デジタル
処理回路より直接PWM制御を行うことも可能で、精度
や調整面で格段に有利となる。さらに、従来では共振回
路を多く利用するためインダクタンス素子やコンデンサ
などの比較的大型の部品が非常に多くコスト面や形状面
や安定性での制約があったが、本実施例ではスイッチ素
子などの半導体部品で構成される部品が比較的多くハイ
ブリッドICや1チップIC化も可能となるなどコスト
面や形状面でも格段に有利となる。
【0026】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0027】図5において、1は入力電圧で、2−2’
は入力端子で、3は制御回路で、4および5はスイッチ
素子で、6および7はダイオードで、8および9はコン
デンサで、10は水平偏向コイルで、12は水平同期回
路で、13は垂直同期回路で、以上は図1の構成と同様
なものである。図1の構成と異なるのはコンデンサ11
の接続位置が、スイッチ素子4と水平偏向コイル10の
接続点とスイッチ素子5の接続点との間に接続される点
である。
【0028】以上のように構成された水平偏向回路につ
いて、以下に図6を参照しながらその動作を説明する。
図6は、図5の回路構成の各部の動作波形を示しており
図2と同様な波形には同一の記号が付けられており説明
は省略する。スイッチ素子5が水平帰線期間Eの間に制
御回路3でオフされると、スイッチ素子5のオン期間に
蓄えられた水平偏向コイル10の励磁エネルギーにより
偏向電流ILは、急速にコンデンサ9を充電しコンデン
サ8を放電してスイッチ素子5の両端電圧を上昇させ、
さらにコンデンサ11とダイオード6を介して入力電圧
1に回生され急速に減少する。このとき、スイッチ素子
4も制御回路3によりオンされるが、ダイオード6の電
流がスイッチ素子4を流れても動作上問題はない。水平
偏向コイル10の偏向電流ILがゼロ電流になると、既
にオンしているスイッチ素子4を介して入力電圧1が水
平偏向コイル10に印加され、水平偏向コイル10を逆
に励磁して逆方向の励磁エネルギーを蓄えながら偏向電
流ILが急速に増加する。さらに、水平帰線期間Eの間
で制御回路3によりスイッチ素子4がオフすると、水平
偏向コイル10に流れる逆方向の偏向電流ILは急速に
コンデンサ8を充電しコンデンサ9を放電してスイッチ
素子5の両端電圧を降下させ、さらにダイオード7を介
してコンデンサ11を充電することで逆方向の偏向電流
ILは減少する。このとき、スイッチ素子5が再び制御
回路3によりオンされるが、ダイオード7の電流がスイ
ッチ素子5を流れても動作上問題はない。水平偏向期間
Fが始まり水平偏向コイル10の逆方向の偏向電流IL
がゼロ電流になると、既にオンしているスイッチ素子5
を介してコンデンサ11の両端電圧が水平偏向コイル1
0に印加され、水平偏向コイル10を励磁して励磁エネ
ルギーを蓄えながら偏向電流ILが急速に増加する。水
平偏向期間Fが終了して水平帰線期間Eとなり再び制御
回路3によりスイッチ素子5がオフするとはじめの状態
がくり返される。制御回路3は画像信号の水平同期信号
を検出して水平同期パルスを発生する水平同期回路12
により、絶えず画像信号と同期して水平帰線期間Eにス
イッチ素子4と5を交互に一定のデットタイムを持ちオ
ンオフするように駆動する。水平偏向期間Fに水平偏向
コイル10に流れる偏向電流ILは、水平偏向コイル1
0とコンデンサ11により偏向電流波形が共振するよう
に設定され、その形状よりS字となることからS字補正
と呼ばれ、水平偏向コイル10の偏向電流ILにより発
生する磁束により、ブラウン管のビームが画像信号に同
期して偏向される。S字の偏向電流ILはコンデンサ1
1の容量値と水平偏向コイルのインダクタンス値で設定
され、その値もブラウン管の特性に合うように調整され
る。次に、水平偏向コイル10に流れる偏向電流ILの
振幅を垂直偏向と同期して変化させることで縦線歪補正
を行うための制御動作は、既に図1で図3および図4を
使用して詳細に説明したものと同一なので説明は省略す
る。
【0029】このような構成により、本実施例による水
平偏向回路は本発明の第1の実施例に示した水平偏向回
路の効果以外に、スイッチ素子4のオンにより入力電圧
1の電圧VINが直接水平偏向コイル10の両端に印加
されるため、水平偏向コイル10の偏向電流ILがより
急峻となることから、同一の偏向電流ILを供給するの
に本発明の第1の実施例の構成より低い入力電圧(60
0V程度)で良く、入力電圧1を作るための整流平滑回
路の耐圧が小さくなり、さらに万が一の誤動作によるス
イッチ素子4と5の同時導通時に短絡電流をコンデンサ
11で制限でき信頼性が高いなどの点で有利となる。し
かし、スイッチ素子4および5の耐圧は図6に示すよう
にコンデンサ11の両端電圧が入力電圧に重畳されるた
め、本発明の第1の実施例と同様な耐圧(800V程
度)のスイッチ素子が必要になる。
【0030】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0031】図7において、1は入力電圧で、2−2’
は入力端子で、4および5はスイッチ素子で、6および
7はダイオードで、8および9はコンデンサで、10は
水平偏向コイルで、12は水平同期回路で、13は垂直
同期回路で、以上は図1の構成と同様なものである。1
4は入力電圧検出回路で入力電圧1の電圧値を検出し
て、制御回路17にその情報を出力する。17は制御回
路であり水平同期回路12と垂直同期回路13と入力電
圧検出回路14の出力に従いあらかじめ設定された時比
率でオンオフ駆動パルスを出力し、スイッチ素子4およ
び5を駆動する。
【0032】以上のように構成された水平偏向回路につ
いて、以下その動作について説明する。まず、水平偏向
コイル10の偏向電流ILはすでに図1で詳細に説明し
たように、スイッチ素子4のオン期間では、スイッチ素
子4を介して入力電圧1とコンデンサ11の両端電圧の
差が水平偏向コイル10に印加され、水平偏向コイル1
0を逆方向に励磁する。次に、スイッチ素子5のオン期
間では水平偏向コイル10とコンデンサ11の共振によ
り水平偏向コイル10の偏向電流ILはS字補正され、
スイッチ素子4のオン期間を垂直同期期間に同期して変
化することでパラボラ補正が成されることは図1で図3
および図4を使用して詳細に説明したのと同様なため説
明は省略する。入力電圧1が変動すると水平偏向コイル
10のインダクタンス値は一定なため、水平偏向コイル
10の偏向電流ILのピーク電流値は入力変動に比例し
て変動する。入力電圧1の変動から水平偏向コイル10
の偏向電流ILのピーク電流値を一定に保つためには、
スイッチ素子4および5のオン期間幅を可変する必要が
ある。水平偏向コイル10のインダクタンス値L10に
印加する電圧値VLとインダクタンス電流のピーク値I
LPとスイッチ素子4のオン期間TONの関係は ILP=(VL/L10)TON で示されることからも水平偏向コイル10の偏向電流I
Lのピーク電流値を一定に保つためには、スイッチ素子
4および5のオン期間幅を可変することで達成されるこ
とが容易に理解できる。ここで電圧値VLは入力電圧1
とコンデンサ11の両端電圧の差である。そこで、本実
施例では入力電圧検出回路14からの出力Hの情報より
制御回路17であらかじめ設定されたオンオフ駆動パル
スの変化を垂直同期回路13に同期した変化に加えるこ
とで、スイッチ素子4のオン期間TONを追従して変化
するようにすることで、入力電圧1が変動しても水平偏
向期間Fの偏向電流ILの影響を無くすことができるた
め入力電圧1は安定化しなくてもよくなる。
【0033】このような構成により、本実施例による水
平偏向回路は本発明の第1の実施例に示した水平偏向回
路の効果以外に、入力電圧1の安定化が不用となること
から、入力電圧の安定化手段が不用になり入力電圧1を
構成する電源回路の構成が非常に簡単になり、さらに入
力電圧1の安定化に必要な損失も減少し低消費電力化も
可能となる。
【0034】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0035】図8において、1は入力電圧で、2−2’
は入力端子で、4および5はスイッチ素子で、6および
7はダイオードで、8および9はコンデンサで、10は
水平偏向コイルで、12は水平同期回路で、13は垂直
同期回路で、14は入力電圧検出回路で、17は制御回
路で、以上は図7の構成と同様なものである。図7の構
成と異なるのはコンデンサ11の接続位置が、スイッチ
素子4と水平偏向コイル10の接続点とスイッチ素子5
の接続点との間に接続される点である。各部の動作波形
は図6と同様であり説明は省略する。
【0036】以上のように構成された水平偏向回路につ
いて、以下その動作について説明する。まず、水平偏向
コイル10の偏向電流ILはすでに図5で詳細に説明し
たように、スイッチ素子4のオン期間では、スイッチ素
子4を介して入力電圧1の両端電圧が水平偏向コイル1
0に印加され、水平偏向コイル10を逆方向に励磁す
る。次に、スイッチ素子5のオン期間では水平偏向コイ
ル10とコンデンサ11の共振により水平偏向コイル1
0の偏向電流ILはS字補正され、スイッチ素子4のオ
ン期間を垂直同期期間に同期して変化することでパラボ
ラ補正が成されることは図1で図3および図4を使用し
て詳細に説明したのと同様なため説明は省略する。入力
電圧1が変動すると水平偏向コイル10のインダクタン
ス値は一定なため、水平偏向コイル10の偏向電流IL
のピーク電流値は入力変動に比例して変動する。入力電
圧1の変動から水平偏向コイル10の偏向電流ILのピ
ーク電流値を一定に保つためには、スイッチ素子4およ
び5のオン期間幅を可変する必要がある。水平偏向コイ
ル10のインダクタンス値L10に印加する入力電圧1
の電圧値VINとインダクタンス電流のピーク値ILP
とスイッチ素子4のオン期間TONの関係は ILP=(VIN/L10)TON で示されることからも水平偏向コイル10の偏向電流I
Lのピーク電流値を一定に保つためには、スイッチ素子
4および5のオン期間幅を可変することで達成されるこ
とが容易に理解できる。そこで、本実施例では入力電圧
検出回路14からの出力Hの情報より制御回路17であ
らかじめ設定されたオンオフ駆動パルスの変化を垂直同
期回路13に同期した変化に加えることで、スイッチ素
子4のオン期間TONを追従して変化するようにするこ
とで、入力電圧1が変動しても水平偏向期間Fの偏向電
流ILの影響を無くすことができるため入力電圧1は安
定化しなくてもよくなる。
【0037】このような構成により、本実施例による水
平偏向回路は本発明の第2の実施例に示した水平偏向回
路の効果以外に、入力電圧1の安定化が不用となること
から、入力電圧の安定化手段が不用になり入力電圧1を
構成する電源回路の構成が非常に簡単になり、さらに入
力電圧1の安定化に必要な損失も減少し低消費電力化も
可能となる。
【0038】(実施例5)以下本発明の第5の実施例に
ついて図面を参照しながらディスプレイなどの画像信号
に追従して水平同期周波数を変化する必要のある、いわ
ゆるマルチスキャンに対応するための本実施例について
説明する。
【0039】図9において、1は入力電圧で、2−2’
は入力端子で、4および5はスイッチ素子で、6および
7はダイオードで、8および9はコンデンサで、10は
水平偏向コイルで、12は水平同期回路で、13は垂直
同期回路で、以上は図1の構成と同様なものである。1
5はコンデンサでコンデンサ11の両端にスイッチ手段
16を介して接続され、コンデンサ11の容量値をスイ
ッチ手段16のオンオフで変化させ、水平同期周波数の
変化によるS字補正を一定に保つため共振条件を変え
る。16はスイッチ手段であり水平同期周波数によりオ
ンオフが決められ、水平同期周波数に合った共振条件を
設定する。18は制御回路であり水平同期回路12と垂
直同期回路13に従い、さらに水平同期周波数の変化を
検出してあらかじめ設定された時比率でオンオフ駆動パ
ルスを出力し、スイッチ素子4および5を駆動する。
【0040】以上のように構成された水平偏向回路につ
いて、以下その動作について説明する。まず、水平偏向
コイル10の偏向電流ILはすでに図1で詳細に説明し
たように、スイッチ素子4のオン期間では、スイッチ素
子4を介して入力電圧1とコンデンサ11の両端電圧の
差が水平偏向コイル10に印加され、水平偏向コイル1
0を逆方向に励磁する。
【0041】次に、スイッチ素子5のオン期間では水平
偏向コイル10とコンデンサ11の共振により水平偏向
コイル10の偏向電流ILはS字補正され、スイッチ素
子4のオン期間を垂直同期周波数に同期して変化するこ
とでパラボラ補正が成されることは図1で図3および図
4を使用して詳細に説明したのと同様なため説明は省略
する。
【0042】画像信号中の水平同期周波数が変化する
と、当然水平偏向期間Fや水平帰線期間Eも変化するた
め前記の共振を利用した場合、水平偏向コイル10とコ
ンデンサ11の共振条件も可変する必要があり、スイッ
チ手段16をオンオフすることでコンデンサ11にコン
デンサ15を並列接続したり切り離したりすることで共
振周波数を水平同期周波数に連動させなければならな
い。当然、水平同期周波数の変化に正確に連動させる場
合は、より多くのコンデンサをスイッチで並列接続した
り切り離すことで対応することになるのは従来例と同様
である。しかし、水平偏向コイル10のインダクタンス
値L10に印加する電圧値VLとインダクタンス電流の
ピーク値ILPとスイッチ素子4のオン期間TONの関
係はILP=(VL/L10)TONで示されることか
ら、電圧値VLが一定であれば偏向電流ILも一定に保
たれる。ここで電圧値VLは入力電圧1とコンデンサ1
1の両端電圧の差である。しかし、水平同期周波数が変
化すると水平帰線期間Eも変化するが、あらかじめ最小
の水平帰線期間内にスイッチ素子4のオン期間を設定す
ることで行うが、水平同期周波数が低くなるほど共振条
件の変化や水平帰線期間Eの増加により水平偏向期間F
での偏向電流ILも影響され、水平偏向期間Fでの偏向
電流ILを一定に保つためには上記インダクタンス電流
のピーク値ILPを多少変化する必要があり、水平偏向
回路に印加する入力電圧1又はスイッチ素子4および5
のオン期間幅を可変する必要があることは容易に理解で
きる。そこで、本実施例では水平同期回路12の出力D
の周波数変化を制御回路18で検出し、あらかじめ設定
されたオンオフ駆動パルスの変化を垂直同期回路13に
同期した変化に加えることで、スイッチ素子4のオン期
間TONを追従して変化するように構成することで、入
力電圧1を可変する手段なしで達成できる。この場合の
スイッチ素子4のオン期間幅の変化は、画像信号の水平
同期周波数が低くなるほど水平同期回路12より制御回
路18で変化させる水平帰線期間Eも広くなることか
ら、水平同期周波数の変化が広くなっても制御可能なス
イッチ素子4のオン期間幅を十分に確保することが可能
である。
【0043】このような構成により、本実施例による水
平偏向回路は本発明の第1の実施例に示した水平偏向回
路の効果以外に、本実施例による水平偏向回路は図25
で示した従来のマルチスキャン対応の水平偏向回路に比
較して、入力電圧1の可変が不用となることから、入力
電圧の可変手段が不用になり電源回路の構成が非常に簡
単になり、さらに入力電圧1の可変に必要な損失も減少
し低消費電力化も可能となる。さらに、水平同期周期の
変化によりS字補正をするためにコンデンサ11の容量
を切り替える手段だけでよく、従来のように多数の共振
回路のコンデンサを同時に切り替える必要もなくなる。
【0044】(実施例6)以下本発明の第6の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0045】図10において、1は入力電圧で、2−
2’は入力端子で、4および5はスイッチ素子で、6お
よび7はダイオードで、8および9はコンデンサで、1
0は水平偏向コイルで、12は水平同期回路で、13は
垂直同期回路で、15はコンデンサで、16はスイッチ
手段で、18は制御回路で、以上は図9の構成と同様な
ものである。図9の構成と異なるのはコンデンサ11と
コンデンサ15さらにスイッチ手段16で構成される回
路の接続位置が、スイッチ素子4と水平偏向コイル10
の接続点とスイッチ素子5の接続点との間に接続される
点である。
【0046】以上のように構成された水平偏向回路につ
いて、以下その動作について説明する。まず、水平偏向
コイル10の偏向電流ILはすでに図5で詳細に説明し
たように、スイッチ素子4のオン期間では、スイッチ素
子4を介して入力電圧1の両端電圧が水平偏向コイル1
0に印加され、水平偏向コイル10を逆方向に励磁す
る。
【0047】次に、スイッチ素子5のオン期間では水平
偏向コイル10とコンデンサ11の共振により水平偏向
コイル10の偏向電流ILはS字補正され、スイッチ素
子4のオン期間を垂直同期周波数に同期して変化するこ
とでパラボラ補正が成されることは図1で図3および図
4を使用して詳細に説明したのと同様なため説明は省略
する。
【0048】画像信号中の水平同期周波数が変化する
と、当然水平偏向期間Fや水平帰線期間Eも変化するた
め前記の共振を利用した場合、水平偏向コイル10とコ
ンデンサ11の共振条件も可変する必要があり、スイッ
チ手段16をオンオフすることでコンデンサ11にコン
デンサ15を並列接続したり切り離したりすることで共
振周波数を水平同期周波数に連動させなければならな
い。当然、水平同期周波数の変化に正確に連動させる場
合は、より多くのコンデンサをスイッチで並列接続した
り切り離すことで対応することになるのは従来例と同様
である。しかし、水平偏向コイル10のインダクタンス
値L10に印加する入力電圧1の電圧値VINとインダ
クス電流のピーク値ILPとスイッチ素子4のオン期間
TONの関係はILP=(VIN/L10)TONで示
されることから、入力電圧1が一定であれば偏向電流I
Lも一定に保たれる。しかし、水平同期周波数が変化す
ると水平帰線期間Eも変化するが、あらかじめ最小の水
平帰線期間内にスイッチ素子4のオン期間を設定するこ
とで行うが、水平同期周波数が低くなるほど水平帰線期
間Eの増加により水平偏向期間Fでの偏向電流ILも影
響され、水平偏向期間Fでの偏向電流ILを一定に保つ
ためには上記インダクタンス電流のピーク値IPLを多
少変化する必要があり、水平偏向回路に印加する入力電
圧1又はスイッチ素子4および5のオン期間幅を可変す
る必要があることは容易に理解できる。そこで、本実施
例では水平同期回路12の出力Dの周波数変化を制御回
路18で検出し、あらかじめ設定されたオンオフ駆動パ
ルスの変化を垂直同期回路13に同期した変化に加える
ことで、スイッチ素子4のオン期間TONを追従して変
化するように構成することで、入力電圧1を可変する手
段なしで達成できる。この場合のスイッチ素子4のオン
期間幅の変化は、画像信号の水平同期周波数が低くなる
ほど水平同期回路12より制御回路18で変化させる水
平帰線期間Eも広くなることから、水平同期周波数の変
化が広くなっても制御可能なスイッチ素子4のオン期間
幅を十分に確保することが可能となる。
【0049】このような構成により、本実施例による水
平偏向回路は本発明の第5の実施例に示した水平偏向回
路の効果以外に、スイッチ素子4のオンにより入力電圧
1の電圧VINが直接水平偏向コイル10の両端に印加
されるため、水平偏向コイル10の偏向電流ILが急峻
となることから、同一の偏向電流ILを供給するのに従
来の構成より低い入力電圧(600V程度)で良く、入
力電圧1を作るための整流平滑回路の耐圧が小さくな
り、さらに万が一の誤動作によるスイッチ素子4と5の
同時導通時に短絡電流をコンデンサ11ならびにコンデ
ンサ15の並列回路で制限でき信頼性が高いなどの点で
有利となる。しかし、スイッチ素子4および5の耐圧は
図6に示すようにコンデンサ11の両端電圧が入力電圧
に重畳されるため、本発明の第5の実施例と同様な耐圧
(800V程度)のスイッチ素子が必要になる。さら
に、水平同期周波数の変化に対応して共振条件を変化し
ても、共振条件の変化による水平偏向コイル10の印加
電圧に影響がなく、より高精度に幅広い水平同期周波数
の変化に対応できる。
【0050】(実施例7)以下本発明の第7の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図11において、
1は入力電圧で、2−2’は入力端子で、4および5は
スイッチ素子で、6および7はダイオードで、8および
9はコンデンサで、10は水平偏向コイルで、12は水
平同期回路で、13は垂直同期回路で、15はコンデン
サで、16はスイッチ手段で、以上は図9の構成と同様
なものである。図9の構成と異なるのは、14は入力電
圧検出回路で入力電圧1の電圧値を検出して、制御回路
19にその情報を出力する。19は制御回路であり水平
同期回路12と垂直同期回路13と入力電圧検出回路1
4に従い、さらに水平同期周波数の変化を検出してあら
かじめ設定された時比率でオンオフ駆動パルスを出力
し、スイッチ素子4および5を駆動する点である。
【0051】以上のように構成された水平偏向回路につ
いて、以下その動作について説明する。まず、水平偏向
コイル10の偏向電流ILはすでに図1で詳細に説明し
たように、スイッチ素子4のオン期間では、スイッチ素
子4を介して入力電圧1とコンデンサ11の両端電圧の
差が水平偏向コイル10に印加され、水平偏向コイル1
0を逆方向に励磁する。次に、スイッチ素子5のオン期
間では水平偏向コイル10とコンデンサ11の共振によ
り水平偏向コイル10の偏向電流ILはS字補正され、
スイッチ素子4のオン期間を垂直同期期間に同期して変
化することでパラボラ補正が成されることは図1で図3
および図4を使用して詳細に説明したのと同様なため説
明は省略する。次に、水平同期周波数の変化に対応する
動作については、コンデンサ11の容量を外部より変え
ることで共振周波数を変化させ対応し、偏向電流ILの
制御はスイッチ素子4のオン期間を可変することで行う
ことは図9で詳細に説明したのと同様なため説明は省略
する。入力電圧1の変動から水平偏向コイル10の偏向
電流ILのピーク電流値を一定に保つためには、スイッ
チ素子4および5のオン期間幅を可変する必要がある。
水平偏向コイル10のインダクタンス値L10に印加す
る電圧値VLとインダクタンス電流のピーク値ILPと
スイッチ素子4のオン期間TONの関係は ILP=(VL/L10)TON で示されることからも水平偏向コイル10の偏向電流I
Lのピーク電流値を一定に保つためには、スイッチ素子
4および5のオン期間幅を可変することで達成されるこ
とが容易に理解できる。ここで電圧値VLは入力電圧1
とコンデンサ11の両端電圧の差である。そこで、本実
施例では入力電圧検出回路14からの出力Hの情報より
制御回路17であらかじめ設定されたオンオフ駆動パル
スの変化を垂直同期回路13に同期した変化に加えるこ
とで、スイッチ素子4のオン期間TONを追従して変化
するようにすることで、入力電圧1が変動しても水平偏
向期間Fの偏向電流ILの影響を無くすことができるた
め入力電圧1は安定化しなくてもよくなる。
【0052】このような構成により、本実施例による水
平偏向回路は本発明の第5の実施例に示した水平偏向回
路の効果以外に、入力電圧検出回路14からの出力Hの
情報より制御回路19であらかじめ設定されたオンオフ
駆動パルスの変化を垂直同期回路13に同期した変化お
よび垂直同期周波数による変化にさらに加えることで、
スイッチ素子4のオン期間TONを追従して変化するよ
うにすることで、入力電圧1が変動しても水平偏向期間
Fの偏向電流ILに影響を無くすことができるため、入
力電圧1は安定化しなくてもよくなる。
【0053】(実施例8)以下本発明の第8の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0054】図12において、1は入力電圧で、2−
2’は入力端子で、4および5はスイッチ素子で、6お
よび7はダイオードで、8および9はコンデンサで、1
0は水平偏向コイルで、12は水平同期回路で、13は
垂直同期回路で、15はコンデンサで、16はスイッチ
手段で、以上は図10の構成と同様なものである。図1
0の構成と異なるのは、14は入力電圧検出回路で入力
電圧1の電圧値を検出して、制御回路19にその情報を
出力する。19は制御回路であり水平同期回路12と垂
直同期回路13と入力電圧検出回路14に従い、さらに
水平同期周波数の変化を検出してあらかじめ設定された
時比率でオンオフ駆動パルスを出力し、スイッチ素子4
および5を駆動する点である。
【0055】以上のように構成された水平偏向回路につ
いて、以下その動作について説明する。まず、水平偏向
コイル10の偏向電流ILはすでに図5で詳細に説明し
たように、スイッチ素子4のオン期間では、スイッチ素
子4を介して入力電圧1とコンデンサ11の両端電圧の
差が水平偏向コイル10に印加され、水平偏向コイル1
0を逆方向に励磁する。次に、スイッチ素子5のオン期
間では水平偏向コイル10とコンデンサ11の共振によ
り水平偏向コイル10の偏向電流ILはS字補正され、
スイッチ素子4のオン期間を垂直同期期間に同期して変
化することでパラボラ補正が成されることは図1で図3
および図4を使用して詳細に説明したのと同様なため説
明は省略する。次に、水平同期周波数の変化に対応する
動作については、コンデンサ11の容量を外部より変え
ることで共振周波数を変化させ対応し、偏向電流ILの
制御はスイッチ素子4のオン期間を可変することで行う
ことは図10で詳細に説明したのと同様なため説明は省
略する。入力電圧1が変動すると水平偏向コイル10の
インダクタンス値は一定なため、水平偏向コイル10の
偏向電流ILのピーク電流値は入力変動に比例して変動
する。入力電圧1の変動から水平偏向コイル10の偏向
電流ILのピーク電流値を一定に保つためには、スイッ
チ素子4および5のオン期間幅を可変する必要がある。
水平偏向コイル10のインダクタンス値L10に印加す
る入力電圧1の電圧値VINとインダクタンス電流のピ
ーク値ILPとスイッチ素子4のオン期間TONの関係
は ILP=(VIN/L10)TON で示されることからも水平偏向コイル10の偏向電流I
Lのピーク電流値を一定に保つためには、スイッチ素子
4および5のオン期間幅を可変することで達成されるこ
とが容易に理解できる。そこで、本実施例では入力電圧
検出回路14からの出力Hの情報より制御回路17であ
らかじめ設定されたオンオフ駆動パルスの変化を垂直同
期回路13に同期した変化に加えることで、スイッチ素
子4のオン期間TONを追従して変化するようにするこ
とで、入力電圧1が変動しても水平偏向期間Fの偏向電
流ILの影響を無くすことができるため入力電圧1は安
定化しなくてもよくなる。
【0056】このような構成により、本実施例による水
平偏向回路は本発明の第6の実施例に示した水平偏向回
路の効果以外に、入力電圧検出回路14からの出力Hの
情報より制御回路19であらかじめ設定されたオンオフ
駆動パルスの変化を垂直同期回路13に同期した変化お
よび垂直同期周波数による変化にさらに加えることで、
スイッチ素子4のオン期間TONを追従して変化するよ
うにすることで、入力電圧1が変動しても水平偏向期間
Fの偏向電流ILに影響を無くすることができるため、
入力電圧1は安定化しなくてもよくなる。
【0057】(実施例9)以下本発明の第9の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0058】図13において、1は入力電圧であり入力
端子2−2’に直流電圧を供給する。2−2’は入力端
子であり2に正電圧、2’に負電圧が接続され直流電圧
を受電する。3は制御回路であり水平同期回路12と垂
直同期回路13の出力に従いあらかじめ設定された時比
率でオンオフ駆動パルスを出力し、スイッチ素子4およ
び5を駆動する。4はスイッチ素子でありスイッチ素子
5を介して直列にコンデンサ56に接続し制御回路3に
より駆動される。5はスイッチ素子であり制御回路3に
より駆動される。6はダイオードでありカソードをコン
デンサ56とスイッチ素子4の接続点に接続し、アノー
ドをスイッチ素子4と5の接続点に接続し、スイッチ素
子4のオフ期間に水平偏向コイル10の偏向電流ILを
バイパスする。7はダイオードでありカソードをスイッ
チ素子4と5の接続点に接続し、アノードを入力端子
2’に接続し、スイッチ素子5のオフ期間に水平偏向コ
イル10の偏向電流ILをバイパスする。コンデンサ8
はスイッチ素子4の両端に接続され、スイッチ素子4の
ターンオフ時の急激な電圧の立ち上がりを吸収する。コ
ンデンサ9はスイッチ素子5の両端に接続され、スイッ
チ素子5のターンオフ時の急激な電圧の立ち上がりを吸
収する。10は水平偏向コイルでありスイッチ素子5の
両端にコンデンサ11を介して接続される。11はコン
デンサであり水平偏向コイル10と共振回路を構成し、
水平偏向コイル10の偏向電流ILをS字に補正する。
12は水平同期回路であり、映像信号より水平同期信号
を検出して水平同期パルスを制御回路3に出力する。1
3は垂直同期回路であり、映像信号より垂直同期信号を
検出して垂直同期パルスを制御回路3に出力する。50
はダイオードでありアノードを入力端子2に接続し、カ
ソードはコンデンサ51とダイオード53を介してスイ
ッチ素子4と5の接続点に接続する。51はコンデンサ
であり、53はダイオードでありカソードをスイッチ素
子4と5の接続点に接続し、スイッチ素子5のオンによ
りコンデンサ51にはダイオード50および53さらに
スイッチ素子5を介して入力電圧1が印加される。52
はドライブ回路であり制御回路3のスイッチ素子4の駆
動信号に同期してスイッチ素子54を駆動する。54は
スイッチ素子であり一端を入力端子2に接続し、他端を
コンデンサ51とダイオード53の接続点に接続し、ド
ライブ回路52によりオンオフ駆動される。55はダイ
オードでありアノードをダイオード50とコンデンサ5
1の接続点に接続し、カソードをコンデンサ56を介し
て入力端子2’に接続される。56はコンデンサであり
スイッチ素子54のオンにより入力電圧1とコンデンサ
51の両端電圧の和がダイオード55を介して印加され
充電される。
【0059】以上のように構成された水平偏向回路につ
いて、以下に図14を参照しながらその動作を説明す
る。
【0060】まず、図14は図13の水平偏向回路の各
部動作波形図であり、ILは水平偏向コイル10に流れ
る偏向電流波形であり、VQ1はスイッチ素子4の両端
に印加される電圧波形であり、IQ1はスイッチ素子4
に流れる電流波形であり、VQ2はスイッチ素子5の両
端に印加される電圧波形であり、IQ2はスイッチ素子
5に流れる電流波形であり、ICはコンデンサ51に流
れる電流波形であり、Aは制御回路3のスイッチ素子4
を駆動するオンオフ駆動パルスであり、Bは制御回路3
のスイッチ素子5を駆動するオンオフ駆動パルスであ
り、Jはスイッチ素子54を駆動するオンオフ駆動パル
スであり、Dは水平同期回路12の水平同期パルスであ
り、Eは水平帰線期間を示し、Fは水平偏向期間を示し
ている。ここでは、コンデンサ56に入力電圧1から電
圧を供給する動作と、水平偏向コイル10に水平偏向電
流ILが供給される動作の二つに分けて説明する。まず
コンデンサ56に入力電圧1から電圧を供給する動作に
ついて説明する。スイッチ素子5が水平偏向期間Fで制
御回路3によりオンしている間、入力電圧1よりダイオ
ード50、コンデンサ51、ダイオード53、スイッチ
素子5を介して電流が供給され、コンデンサ51の両端
にはほぼ入力電圧1に等しい電圧VINが蓄えられる。
スイッチ素子5が水平帰線期間Eの間に制御回路3でオ
フされ、次いでスイッチ素子4が制御回路3で、スイッ
チ素子54が制御回路3の信号を受けたドライブ回路5
2より共にオンされると、入力電圧1がスイッチ手段5
4を介してコンデンサ51の一端に印加され、他端がダ
イオード55を介してコンデンサ56に接続されるた
め、入力電圧1とコンデンサ51の直列接続が構成され
両方の電圧の和電圧すなわち2VIN電圧がコンデンサ
56に印加され、およそ入力電圧の2倍の電圧がコンデ
ンサ56に蓄えられる。ここで、スイッチ素子54がオ
ンするタイミングでは既にスイッチ素子5はオフしてお
り、後で述べる水平偏向電流ILにより急速にスイッチ
素子5の両端電圧は上昇するため、スイッチ素子54が
オンしてもダイオード53により阻止されスイッチ素子
54の電流はコンデンサ51をドライブする以外は流れ
ない。その後、スイッチ手段4が制御回路3で、スイッ
チ素子54が制御回路3の信号を受けたドライブ回路5
2より共にオフされると、後で述べる水平偏向電流IL
により急速にスイッチ素子5の両端電圧は降下しスイッ
チ手段5の両端電圧がゼロ電圧もしくはオンすると、再
び入力電圧1よりダイオード50、コンデンサ51、ダ
イオード53、スイッチ素子5を介して電流が供給さ
れ、コンデンサ51の両端にはほぼ入力電圧1に等しい
電圧VINが蓄えられるこれらの動作を繰り返し、コン
デンサ56の両端には絶えずほぼ入力電圧1の2倍の電
圧2VINが保持される。
【0061】次に水平偏向コイル10に水平偏向電流I
Lが供給される動作については、コンデンサ56の両端
電圧を図1で示した入力電圧1の両端電圧として見た場
合、既に図1で図2を使用して詳細に説明した動作と同
一なので説明は省略する。さらに、水平偏向コイル10
に流れる偏向電流ILの振幅を垂直偏向と同期して変化
させることで縦線歪補正を行うための制御動作は、既に
図1で図3および図4を使用して詳細に説明したものと
同一なので説明は省略する。このような構成により、本
実施例による水平偏向回路と本発明の第1の実施例の水
平偏向回路を比較すると、水平偏向コイル10の偏向電
流ILのS字補正は水平偏向コイル10とコンデンサ1
1の共振を利用して行うことは同一だが、水平偏向コイ
ル10を励磁する方法が本実施例ではコンデンサ56の
両端電圧をスイッチ素子4で直接印加することで行うた
め、印加電圧が矩形波でしかもスイッチ素子4および5
の両端電圧はコンデンサ56の両端電圧すなわち入力電
圧1の2倍以上の電圧印加がないため、800V程度
(従来は1500V耐圧必要)の比較的低い耐圧の素子
が利用できる。また、本発明の第1の実施例の水平偏向
回路では、入力電圧1により直接スイッチ素子4に供給
するため、入力電圧1は700V程度(従来の水平偏向
回路は140V程度でよい)の高い出力電圧が必要にな
る。本発明では、コンデンサ56の両端電圧として70
0V程度必要であるが、入力電圧1はコンデンサ56の
両端電圧の半分である350V程度の出力電圧でよくな
る。また、従来の水平偏向回路では、縦線歪補正をスイ
ッチ素子4および5のオンオフを変化させてスイッチン
グ動作で行うため、損失の発生が大きい従来のパラボラ
制御回路30によるアナログ変調とは異なり大幅に損失
が低減され、さらに水平偏向コイル10の偏向電流IL
の可変範囲も広範囲に精度よく可能となり、最近の画像
信号デジタル処理回路より直接PWM制御を行うことも
可能で、精度や調整面で格段に有利となるなど、本発明
の第1の実施例の水平偏向回路と同様の効果も得られ
る。
【0062】(実施例10)以下本発明の第10の実施
例について図面を参照しながら説明する。
【0063】図15において、1は入力電圧で、2−
2’は入力端子で、3は制御回路で、4および5はスイ
ッチ素子で、6および7はダイオードで、8および9は
コンデンサで、10は水平偏向コイルで、12は水平同
期回路で、13は垂直同期回路で、50はダイオード
で、51はコンデンサで、52はドライブ回路で、53
はダイオードで、54はスイッチ素子で、56はコンデ
ンサである。以上は図13の構成と同様なものである。
図13の構成と異なるのはダイオード50とコンデンサ
51とダイオード53の直列接続回路と並列にダイオー
ド60および90とコンデンサ61および91とダイオ
ード63および93などで示される同様な構成の直列回
路が複数個接続され、さらにドライブ回路52と同期し
て動作するドライブ回路62および92とそれぞれのド
ライブ回路で駆動されるスイッチ素子64および94
が、コンデンサ51の一端とコンデンサ61の他端さら
にコンデンサ61の一端とコンデンサ91の他端と言う
ように複数個の前記直列接続回路中の各コンデンサ同士
を各スイッチ素子で直列接続するように構成されてい
る。さらに、コンデンサ91の一端はダイオード95を
介してコンデンサ56に接続され、前記複数個の直列接
続回路中のコンデンサの直列接続された電圧と入力電圧
1の和の電圧がコンデンサ56に印加されるように構成
される点である。
【0064】以上のように構成された水平偏向回路につ
いて、以下その動作について説明する。まず、コンデン
サ56に入力電圧1から電圧を供給する動作について説
明する。スイッチ素子5が水平偏向期間Fで制御回路3
によりオンしている間、入力電圧1よりダイオード5
0、60および90とコンデンサ51、61および91
とダイオード53、63および93のそれぞれで構成さ
れる複数の直列接続回路の並列接続とスイッチ素子5を
介して電流が供給され、コンデンサ51、61および9
1の各両端にはほぼ入力電圧1に等しい電圧VINが蓄
えられる。スイッチ素子5が水平帰線期間Eの間に制御
回路3でオフされ、次いでスイッチ素子4が制御回路3
で、スイッチ素子54、64および94が制御回路3の
信号を受けたドライブ回路52、62および92より共
にオンされると、入力電圧1がスイッチ素子54を介し
てコンデンサ51の一端に印加され、他端がスイッチ素
子64を介してコンデンサ61の一端に、他端がスイッ
チ素子94を介してコンデンサ91の一端に、他端がダ
イオード95を介してコンデンサ56に接続されるた
め、入力電圧1とコンデンサ51、61および91のそ
れぞれの両端電圧VINの和電圧すなわち4VINの電
圧がコンデンサ56に印加され、入力電圧1の4倍の電
圧がコンデンサ56に蓄えられる。ここで、スイッチ素
子54、64および94がオンするタイミングでは既に
スイッチ素子5はオフしており、図13で既に述べた水
平偏向電流ILにより急速にスイッチ素子5の両端電圧
は上昇し、スイッチ素子54、64および94がオンし
てもダイオード53、63および93により阻止される
ためスイッチ素子54、64および94の電流はコンデ
ンサ51、61および91をドライブする以外は流れな
い。その後スイッチ手段4が制御回路3で、スイッチ素
子54、64および94が制御回路3の信号を受けたド
ライブ回路52、62および92より共にオフされる
と、図13で既に述べた水平偏向電流ILにより急速に
スイッチ素子5の両端電圧は降下しスイッチ素子5の両
端電圧がゼロ電圧もしくはオンすると、再び入力電圧1
よりダイオード50、60および90とコンデンサ5
1、61および91とダイオード53、63および93
のそれぞれで構成される複数の直列接続回路の並列接続
とスイッチ素子5を介して電流が供給され、コンデンサ
51、61および91の両端にはほぼ入力電圧1に等し
い電圧VINが蓄えられる動作を繰り返し、コンデンサ
56には絶えずほぼ入力電圧1の4倍の電圧4VINが
保持される。ここでは、前記複数の直列接続回路を3個
接続した実施例で説明したが、図15の中で波線で示し
た箇所に前記直列接続回路をさらに加えてN個接続し、
同時にN個のスイッチ素子とN個のドライブ回路を既に
説明したように接続した構成とすれば、コンデンサ56
には入力電圧のN+1倍の電圧が保持されることは容易
にわかる。
【0065】次に水平偏向コイル10に水平偏向電流I
Lが供給される動作については既に図13で詳しく説明
した動作と同一のため省略する。
【0066】このような構成により、本実施例による水
平偏向回路と本発明の第9の実施例に示した水平偏向回
路の効果以外に、本実施例ではコンデンサ56の両端電
圧として700V程度必要であるが、入力電圧1はコン
デンサ56の両端電圧の4分の1またはN+1分の1で
ある175V程度または700V/(N+1)程度の出
力電圧でよくなり、本発明の第9の実施例よりさらに低
くなるため電源の小型化や安全距離の確保などの安全上
の対策が緩和できる。
【0067】(実施例11)以下本発明の第11の実施
例について図面を参照しながら説明する。
【0068】図16において、1は入力電圧で、2−
2’は入力端子で、3は制御回路で、4および5はスイ
ッチ素子で、6および7はダイオードで、8および9は
コンデンサで、10は水平偏向コイルで、12は水平同
期回路で、13は垂直同期回路で、50はダイオード
で、51はコンデンサで、52はドライブ回路で、53
はダイオードで、54はスイッチ素子で、55はダイオ
ードで、56はコンデンサである。以上は図13の構成
と同様なものである。図13の構成と異なるのはコンデ
ンサ11がスイッチ素子4、ダイオード6、コンデンサ
8の並列回路に直列に接続され、水平偏向コイル10が
スイッチ素子4とコンデンサ11の直列接続回路の両端
に接続されている点と制御回路3のオンオフ駆動パルス
の制御が逆となる点である。
【0069】以上のように構成された水平偏向回路につ
いて、以下に図17を参照しながらその動作について説
明する。図17は、図16の回路構成の各部の動作波形
を示しており図14と同様な波形には同一の記号が付け
られており説明は省略する。ここでは、コンデンサ56
に入力電圧1から電圧を供給する動作と、水平偏向コイ
ル10に水平偏向電流ILが供給される動作の二つに分
けて説明する。まずコンデンサ56に入力電圧1から電
圧を供給する動作は、既に図13で詳細に説明した動作
と同一のため説明は省略する。
【0070】次に水平偏向コイル10に水平偏向電流I
Lが供給される動作について説明する。スイッチ素子4
が水平帰線期間Eの間に制御回路3でオフされると、ス
イッチ素子4のオン期間に蓄えられた水平偏向コイル1
0の励磁エネルギーにより偏向電流ILは、急速にコン
デンサ8を充電しコンデンサ9を放電してスイッチ素子
5の両端電圧を降下させ、さらにダイオード7を介して
コンデンサ56に回生され急速に減少する。このとき、
スイッチ素子5も制御回路3によりオンされるが、ダイ
オード7の電流がスイッチ素子5を流れても動作上問題
はない。水平偏向コイル10の偏向電流ILがゼロ電流
になると、既にオンしているスイッチ素子5を介してコ
ンデンサ56の両端電圧が水平偏向コイル10に印加さ
れ、水平偏向コイル10を逆に励磁して逆方向の励磁エ
ネルギーを蓄えながら偏向電流ILが急速に増加する。
さらに、水平帰線期間Eの間で再び制御回路3によりス
イッチ素子5がオフすると、水平偏向コイル10に流れ
る逆方向の偏向電流ILは、急速にコンデンサ9を充電
しコンデンサ8を放電してスイッチ素子4の両端電圧を
降下させ、さらにダイオード6を介してコンデンサ11
を充電することで逆方向の偏向電流ILは減少する。こ
のとき、スイッチ素子4が再び制御回路3によりオンさ
れるが、ダイオード6の電流がスイッチ素子4を流れて
も動作上問題はない。水平偏向期間Fが始まり水平偏向
コイル10の逆方向の偏向電流ILがゼロ電流になる
と、既にオンしているスイッチ素子4を介してコンデン
サ11の両端電圧が水平偏向コイル10に印加され、水
平偏向コイル10を励磁して励磁エネルギーを蓄えなが
ら偏向電流ILが急速に増加する。水平偏向期間Fが終
了して水平帰線期間Eとなり再び制御回路3によりスイ
ッチ素子4がオフするとはじめの状態がくり返される。
制御回路3は画像信号の水平同期信号を検出して水平同
期パルスを発生する水平同期回路12により、絶えず画
像信号と同期して水平帰線期間Eにスイッチ素子4と5
を交互に一定のデットタイムを持ちオンオフするように
駆動する。水平偏向期間Fに水平偏向コイル10に流れ
る偏向電流ILは、水平偏向コイル10とコンデンサ1
1により偏向電流波形が共振するように設定され、その
形状よりS字となることからS字補正と呼ばれ、水平偏
向コイル10の偏向電流ILにより発生する磁束によ
り、ブラウン管のビームが画像信号に同期して偏向され
る。S字の偏向電流ILはコンデンサ11の容量値と水
平偏向コイル10のインダクタンス値で設定され、その
値もブラウン管の特性に合うように調整される。この動
作上の回路構成は、既に説明した図5中のコンデンサ1
1とスイッチ素子4とスイッチ素子5の直列接続構成お
よびスイッチ素子4と5の動作が反転する点で異なって
いるが、動作は同一であることは容易に理解できる。次
に、水平偏向コイル10に流れる偏向電流ILの振幅を
垂直偏向と同期して変化させることで縦線歪補正を行う
ための制御動作は、既に図1で図3および図4を使用し
て詳細に説明したものと同一なので説明は省略する。
【0071】このような構成により、本実施例による水
平偏向回路は第9の実施例に示した水平偏向回路の効果
以外に、スイッチ素子5のオンによりコンデンサ56の
両端電圧が直接水平偏向コイル10の両端に印加される
ため、水平偏向コイル10の偏向電流ILがより急峻と
なることから、同一の偏向電流ILを供給するのに図1
3の構成より低いコンデンサ56の両端電圧(600V
程度)で良く、したがって入力電圧1の電圧も300V
程度でよく入力電圧1のより低入力化が図られ、入力電
圧1を作るための整流平滑回路の耐圧が小さくなり、さ
らに万が一の誤動作によるスイッチ素子4および5の同
時導通時に短絡電流を直列に接続されたコンデンサ11
で制限でき信頼性が高いなどの点で有利となる。しか
し、スイッチ素子4および5の耐圧は図17に示すよう
にコンデンサ11の両端電圧がコンデンサ56の両端電
圧2VINに重畳されるため、本発明の第9の実施例と
同様な耐圧(800V程度)のスイッチ素子が必要にな
る。
【0072】(実施例12)以下本発明の第12の実施
例について図面を参照しながら説明する。
【0073】図18において、1は入力電圧で、2−
2’は入力端子で、3は制御回路で、4および5はスイ
ッチ素子で、6および7はダイオードで、8および9は
コンデンサで、10は水平偏向コイルで、12は水平同
期回路で、13は垂直同期回路で、50はダイオード
で、51はコンデンサで、52はドライブ回路で、53
はダイオードで、54はスイッチ素子で、56はコンデ
ンサである。以上は図16の構成と同様なものである。
図16の構成と異なるのはダイオード50とコンデンサ
51とダイオード53の直列接続回路と並列にダイオー
ド60および90とコンデンサ61および91とダイオ
ード63および93などで示される同様な構成の直列回
路が複数個接続され、さらにドライブ回路52と同期し
て動作するドライブ回路62および92とそれぞれのド
ライブ回路で駆動されるスイッチ素子64および94
が、コンデンサ51の一端とコンデンサ61の他端さら
にコンデンサ61の一端とコンデンサ91の他端と言う
ように複数個の前記直列接続回路中のコンデンサ同士を
各スイッチ素子で直列接続するように構成されている。
さらに、コンデンサ91の一端はダイオード95を介し
てコンデンサ56に接続され、前記複数個の直列接続回
路中のコンデンサの直列接続された電圧と入力電圧1の
和の電圧がコンデンサ56に印加されるように構成され
る点である。
【0074】以上のように構成された水平偏向回路につ
いて、以下その動作について説明する。まず、コンデン
サ56に入力電圧1から電圧を供給する動作について
は、既に図15で詳細に説明した動作と同一のため説明
は省略する。
【0075】次に水平偏向コイル10に水平偏向電流I
Lが供給される動作についても既に図16で詳しく説明
した動作と同一のため省略する。
【0076】次に、水平偏向コイル10に流れる偏向電
流ILの振幅を垂直偏向と同期して変化させることで縦
線歪補正を行うための制御動作は、既に図1で図3およ
び図4を使用して詳細に説明したものと同一なので説明
は省略する。
【0077】このような構成により、本実施例による水
平偏向回路と本発明の第11の実施例に示した水平偏向
回路の効果以外に、本実施例ではコンデンサ56の両端
電圧として700V程度必要であるが、入力電圧1はコ
ンデンサ56の両端電圧の4分の1またはN+1分の1
である175V程度または700V/(N+1)程度の
出力電圧でよくなり、本発明の第11の実施例よりさら
に低くなるため電源の小型化や安全距離の確保などの安
全上の対策が緩和できる。
【0078】なお、第1〜12の実施例において説明し
た制御回路の具体的な回路構成例を図19に示してい
る。図19は制御動作を達成するための基本的な部分の
回路構成の一例として、制御回路3の回路構成を示して
おり、図19において100は三角波発振回路であり水
平同期パルスDを受けて水平帰線期間に同期した三角波
状の発振波形を出力する。101は鋸歯発振回路であり
垂直同期パルスCを受けて垂直期間に同期した鋸波状の
波形を出力する。102はパラボラ波形発振回路であり
鋸歯発振回路101の出力を受け垂直期間に同期したパ
ラボラ波形状の電圧を出力する。103はPWMコンパ
レータであり三角波発振回路100の出力とパラボラ波
形発振回路102の出力にオフセット電圧105を重畳
した電圧を比較してオンオフ信号を出力する。104は
PWMコンパレータであり三角波発振回路100の出力
とパラボラ波形発振回路102の出力を比較してオンオ
フ信号を出力する。105はオフセット電圧でありコン
パレータ103と104のオンオフ信号間のデットタイ
ムを設定する。106はレベルシフト回路でコンパレー
タ103のオンオフ出力をフローティングする。107
は反転回路でコンパレータ104のオンオフ出力を反転
して、コンパレータ103のオンオフ出力と交互にオン
オフするようにする。108はフローティングドライブ
回路でありレベルシフト回路106のオンオフ出力をス
イッチ素子4をドライブできるレベルに増幅し,オンオ
フ駆動パルスAを出力する。109はドライブ回路であ
り反転回路107のオンオフ出力をスイッチ素子5をド
ライブできるレベルに増幅し,オンオフ駆動パルスBを
出力する。動作については、既に本実施例の説明の中で
説明しているので省略する。
【0079】また、本実施例で説明した他の制御回路も
含め、ここで説明した構成以外にゲートアレイICやマ
イクロコンピュータ等を使用し、プログラムや論理動作
によりあらかじめ設定した機能動作を行わせることで、
設定精度の向上やより複雑な制御動作を行うことが可能
となることは言うまでもない。
【0080】また、第1〜12の実施例において、制御
回路3、17および18のオンオフ駆動パルスの制御動
作で、水平偏向期間Fの水平偏向コイル10の偏向電流
ILの正負が等しくなり、画面の左右の偏向角の対称性
が保たれる様に前記オンオフ駆動パルスの可変量を水平
帰線期間Eの中心から左右が等しくなるようにスイッチ
素子4および5のオンオフ期間を変化させる様に構成し
たが、図20の各部動作波形に示すようにスイッチ素子
5のオンオフ期間は固定して、スイッチ素子4のオンオ
フ期間のみ変化させ、代わりに画像信号Mと水平同期回
路12の水平同期パルスをスイッチ素子4のオン期間の
変化であるNの半分の期間N/2ずらすことでも同様に
水平偏向期間Fの水平偏向コイル10の偏向電流ILの
正負が等しくなり、画面の左右の偏向角の対称性を保つ
ことも可能である。ここで、図20は各部の動作波形を
示しており図2と同様な波形には同一の記号が付けられ
ており説明は省略する。図20おいてMは画像信号波形
であり、Nは制御回路3、17または18のスイッチ素
子4のオンオフ駆動パルスのオン期間の変化量を示して
いる。
【0081】また、第1〜12の実施例において、スイ
ッチ素子4および5としたがスイッチ素子としてバイポ
ーラトランジスタやIGBTやSIT等としてもよく、
特に電界効果型トランジスタ(MOSFET)を使用す
る場合は素子内に寄生ダイオードを内蔵しているためダ
イオード6および7は削除可能となる。
【0082】また、第1〜12の実施例において、コン
デンサ8および9は各スイッチ素子のスイッチング損失
とノイズを低減するために挿入しているが、無くても動
作上の問題は無いことは言うまでもない。
【0083】また、第1〜12の実施例において、水平
偏向電流をブラウン管の特性に合わせて既に述べたS字
補正、縦線歪補正以外の補正を行うため、従来と同様に
水平偏向コイル10に直列や並列に種々の回路を挿入し
ても構わないことは言うまでもない。
【0084】また、第1〜12の実施例において水平偏
向コイル10は1つの場合のみ示したが、複数ブラウン
管を使用して一つの画面を構成する投射型の画像機器で
は、複数の水平偏向コイル10を駆動する必要があり、
同時に複数の水平偏向コイル10を並列に接続した構成
も可能となることは言うまでもない。
【0085】また、第1〜12の実施例において水平偏
向コイル10は1つの場合のみ示したが、複数ブラウン
管を使用して一つの画面を構成する投射型の画像機器で
は、複数の水平偏向コイル10を駆動する必要があり、
制御回路3は同一としてスイッチ素子4および5を複数
の水平偏向コイル10のそれぞれに接続して同時に駆動
する構成も可能となることは言うまでもない。
【0086】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明は、水平偏向コイルを励磁する方法が入力電圧を
スイッチ素子で直接印加することで行うため、印加電圧
が矩形波となり従来より低い耐圧のスイッチ素子が利用
でき、また縦線歪補正をスイッチ素子のオンオフを変化
させてスイッチング動作で行うため、損失の発生が従来
のパラボラ制御回路によるアナログ変調とは異なり大幅
に低減され、また水平偏向コイルの偏向電流ILの可変
範囲も広範囲に精度よく可能となり、最近の画像信号デ
ジタル処理回路より直接PWM制御を行うことも可能
で、精度や調整面で格段に有利となり、しかも入力電圧
の安定化も必要とせず、マルチスキャンで使用するとき
は入力電圧の可変手段をも必要とせず低消費電力化と低
コスト化が実現でき、従来のように多数の共振回路のコ
ンデンサを同時に切り替える必要がなく、さらに従来で
は共振回路を多く利用するためインダクタンス素子やコ
ンデンサなどの比較的大型の部品が非常に多くコスト面
や形状面や安定性での制約があったが、本実施例ではス
イッチ素子などの半導体部品で構成される部品が比較的
多くハイブリットICや1チップIC化も可能となるな
どコスト面や形状面でも優れており、又、本実施例9お
よび11では、入力電圧が低くても動作上の必要電圧が
確保でき入力電源が小型で低コスト化でき、さらに本実
施例10および12では、さらに低い入力電圧でも動作
できるため安全距離の確保などの安全上の対策が緩和で
きるなど、水平偏向回路の高精度で広範囲な補正が可能
となり、小型化と省エネルギー化と低コスト化と低消費
電力化と集積化も可能となる優れた水平偏向回路を実現
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における水平偏向回路の
回路構成図
【図2】第1の実施例における水平偏向回路の各部動作
波形図
【図3】第1の実施例における水平偏向回路の各部動作
波形図
【図4】第1の実施例における水平偏向回路の各部動作
波形図
【図5】本発明の第2の実施例における水平偏向回路の
回路構成図
【図6】本発明の第2の実施例における水平偏向回路の
各部動作波形図
【図7】本発明の第3の実施例における水平偏向回路の
回路構成図
【図8】本発明の第4の実施例における水平偏向回路の
回路構成図
【図9】本発明の第5の実施例における水平偏向回路の
回路構成図
【図10】本発明の第6の実施例における水平偏向回路
の回路構成図
【図11】本発明の第7の実施例における水平偏向回路
の回路構成図
【図12】本発明の第8の実施例における水平偏向回路
の回路構成図
【図13】本発明の第9の実施例における水平偏向回路
の回路構成図
【図14】本発明の第9の実施例における水平偏向回路
の各部動作波形図
【図15】本発明の第10の実施例における水平偏向回
路の回路構成図
【図16】本発明の第11の実施例における水平偏向回
路の回路構成図
【図17】本発明の第11の実施例における水平偏向回
路の各部動作波形図
【図18】本発明の第12の実施例における水平偏向回
路の回路構成図
【図19】本発明の第1〜12の実施例で示した制御回
路の内部構成図
【図20】本発明の制御回路の他の動作説明における各
部動作波形図
【図21】従来の水平偏向回路の回路構成図
【図22】従来の水平偏向回路の各部動作波形図
【図23】従来の水平偏向回路の各部動作波形図
【図24】従来の水平偏向回路の各部動作波形図
【図25】従来の他のマルチスキャン対応の水平偏向回
路の回路構成図
【符号の説明】
1 入力電圧 2−2’ 入力端子 3 制御回路 4、5 スイッチ素子 6、7 ダイオード 8、9 コンデンサ 10 水平偏向コイル 11 コンデンサ 12 水平同期回路 13 垂直同期回路

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源の正負の両端に接続された第1の
    スイッチ手段と第2のスイッチ手段の直列接続回路と、
    前記第1のスイッチ手段の両端に接続された水平偏向コ
    イルと第1のコンデンサとの直列接続回路と、前記第1
    と第2のスイッチ手段の開閉を制御する制御手段と、前
    記第1と第2のスイッチ手段のそれぞれ両端に接続され
    た第1と第2のダイオードとを備え、前記制御手段は水
    平同期信号に同期して前記第1と第2のスイッチ手段を
    交互に開閉するよう制御し、さらに前記制御手段は垂直
    同期信号に同期して前記第1と第2のスイッチ手段の開
    閉時間をあらかじめ設定される補正信号に従い変化させ
    るように制御するように構成された水平偏向回路。
  2. 【請求項2】前記制御手段はさらに、前記直流電源の電
    圧の変化を検出し前記第1と第2のスイッチ手段の開閉
    時間を変化するように制御を行う請求項1記載の水平偏
    向回路。
  3. 【請求項3】前記第1と第2のスイッチ手段のそれぞれ
    両端に接続された第2と第3のコンデンサを持つ請求項
    1又は請求項2記載の水平偏向回路。
  4. 【請求項4】直流電源の正負の両端に接続された第1の
    スイッチ手段と第1のコンデンサと第2のスイッチ手段
    の直列接続回路と、前記第1のスイッチ手段と前記第1
    のコンデンサの直列接続回路の両端に接続された水平偏
    向コイルと、前記第1と第2のスイッチ手段の開閉を制
    御する制御手段と、前記第1と第2のスイッチ手段のそ
    れぞれ両端に接続された第1と第2のダイオードとを備
    え、前記制御手段は水平同期信号に同期して前記第1と
    第2のスイッチ手段を交互に開閉するよう制御し、さら
    に前記制御手段は垂直同期信号に同期して前記第1と第
    2のスイッチ手段の開閉時間をあらかじめ設定される補
    正信号に従い変化させるように制御するように構成され
    た水平偏向回路。
  5. 【請求項5】前記制御手段はさらに、前記直流電源の電
    圧の変化を検出し前記第1と第2のスイッチ手段の開閉
    時間を変化するように制御を行う請求項4記載の水平偏
    向回路。
  6. 【請求項6】前記第1と第2のスイッチ手段のそれぞれ
    両端に接続された第2と第3のコンデンサを持つ請求項
    4又は請求項5記載の水平偏向回路。
  7. 【請求項7】直流電源の正負の両端に接続された第1の
    スイッチ手段と第2のスイッチ手段の直列接続回路と、
    前記第1のスイッチ手段の両端に接続された水平偏向コ
    イルと第1のコンデンサとの直列接続回路と、前記第1
    と第2のスイッチ手段の開閉を制御する制御手段と、前
    記第1と第2のスイッチ手段のそれぞれ両端に接続され
    た第1と第2のダイオードと、前記第1のコンデンサの
    両端に接続された少なくとも一つ以上の第3のスイッチ
    手段と第4のコンデンサの直列接続回路とを備え、前記
    第3のスイッチ手段は水平同期信号の周波数変化に対応
    するように外部より開閉され、前記制御手段は水平同期
    信号に同期して前記第1と第2のスイッチ手段を交互に
    開閉するよう制御し、さらに前記制御手段は垂直同期信
    号に同期して前記第1と第2のスイッチ手段の開閉時間
    をあらかじめ設定される補正信号に従い変化させるよう
    に制御し、さらに前記制御手段は前記水平同期信号の周
    波数変化に対応して前記第1と第2のスイッチ手段の開
    閉時間を変化するように制御するように構成された水平
    偏向回路。
  8. 【請求項8】前記制御手段はさらに、前記直流電源の電
    圧の変化を検出し前記第1と第2のスイッチ手段の開閉
    時間を変化するように制御を行う請求項7記載の水平偏
    向回路。
  9. 【請求項9】前記第1と第2のスイッチ手段のそれぞれ
    両端に接続された第2と第3のコンデンサを持つ請求項
    7又は請求項8記載の水平偏向回路。
  10. 【請求項10】直流電源の正負の両端に接続された第1
    のスイッチ手段と第1のコンデンサと第2のスイッチ手
    段の直列接続回路と、前記第1のスイッチ手段と前記第
    1のコンデンサの直列接続回路の両端に接続された水平
    偏向コイルと、前記第1と第2のスイッチ手段の開閉を
    制御する制御手段と、前記第1と第2のスイッチ手段の
    それぞれ両端に接続された第1と第2のダイオードとを
    備え、前記第1のコンデンサの両端に接続された少なく
    とも一つ以上の第3のスイッチ手段と第4のコンデンサ
    の直列接続回路と、前記第3のスイッチ手段は水平同期
    信号の周波数変化に対応するように外部より開閉され、
    前記制御手段は水平同期信号に同期して前記第1と第2
    のスイッチ手段を交互に開閉するよう制御し、さらに前
    記制御手段は垂直同期信号に同期して前記第1と第2の
    スイッチ手段の開閉時間をあらかじめ設定される補正信
    号に従い変化させるように制御し、さらに前記制御手段
    は前記水平同期信号の周波数変化に対応して前記第1と
    第2のスイッチ手段の開閉時間を変化するように制御す
    るように構成された水平偏向回路。
  11. 【請求項11】前記制御手段はさらに、前記直流電源の
    電圧の変化を検出し前記第1と第2のスイッチ手段の開
    閉時間を変化するように制御を行う請求項10記載の水
    平偏向回路。
  12. 【請求項12】前記第1と第2のスイッチ手段のそれぞ
    れ両端に接続された第2と第3のコンデンサを持つ請求
    項10又は請求項11記載の水平偏向回路。
  13. 【請求項13】第5のコンデンサの両端に接続された第
    1のスイッチ手段と第2のスイッチ手段の直列接続回路
    と、前記第1のスイッチ手段の両端に接続された水平偏
    向コイルと第1のコンデンサとの直列接続回路と、前記
    第1と第2のスイッチ手段の開閉を制御する制御手段
    と、前記第1と第2のスイッチ手段のそれぞれ両端に接
    続された第1と第2のダイオードとを備え、前記制御手
    段は水平同期信号に同期して前記第1と第2のスイッチ
    手段を交互に開閉するよう制御し、さらに前記制御手段
    は垂直同期信号に同期して前記第1と第2のスイッチ手
    段の開閉時間をあらかじめ設定される補正信号に従い変
    化させるように制御し、前記第1または第2のスイッチ
    手段の一方に第3のダイオードと第6のコンデンサと第
    4のダイオードを介して直流電源が並列に接続され、前
    記第4のダイオードと前記第6のコンデンサの直列回路
    の両端に前記第1または第2のスイッチ手段と同期して
    開閉する第4のスイッチ手段を接続し、前記第4のスイ
    ッチ手段が閉じたときに前記直流電源と前記第4のスイ
    ッチ手段と前記第6のコンデンサの直列回路が第5のダ
    イオードを介して前記第5のコンデンサの両端に並列接
    続されるように構成された水平偏向回路。
  14. 【請求項14】前記第3のダイオードと前記第6のコン
    デンサと前記第4のダイオードで構成される直列回路に
    並列に第6のダイオードと第7のコンデンサと第7のダ
    イオードの直列接続で構成される少なくとも1つ以上の
    第2の直列回路が接続され、前記第6のコンデンサと前
    記第2の直列回路中の前記第7のコンデンサがすべて直
    列に接続されるように前記第4のスイッチ手段と同期し
    て開閉する少なくとも1つ以上の第5のスイッチ手段で
    相互に接続され、前記第4のスイッチ手段および前記第
    5のスイッチ手段が閉じたときに前記直流電源と前記第
    4のスイッチ手段と前記第6のコンデンサと前記第2の
    直列回路中の第7のコンデンサと前記第5のスイッチ手
    段がすべて直列に接続された第3の直列回路が前記第5
    のダイオードを介して前記第5のコンデンサの両端に並
    列接続される請求項13記載の水平偏向回路。
  15. 【請求項15】前記制御手段はさらに、前記直流電源の
    電圧の変化を検出し前記第1と第2のスイッチ手段の開
    閉時間を変化するように制御を行う請求項13又は請求
    項14記載の水平偏向回路。
  16. 【請求項16】前記第1と第2のスイッチ手段のそれぞ
    れ両端に接続された第2と第3のコンデンサを持つ請求
    項13、請求項14、又は請求項15記載の水平偏向回
    路。
  17. 【請求項17】第5のコンデンサの両端に接続された第
    1のスイッチ手段と第1のコンデンサと第2のスイッチ
    手段の直列接続回路と、前記第1のスイッチ手段と前記
    第1のコンデンサの直列接続回路の両端に接続された水
    平偏向コイルと、前記第1と第2のスイッチ手段の開閉
    を制御する制御手段と、前記第1と第2のスイッチ手段
    のそれぞれ両端に接続された第1と第2のダイオードと
    を備え、前記制御手段は水平同期信号に同期して前記第
    1と第2のスイッチ手段を交互に開閉するよう制御し、
    さらに前記制御手段は垂直同期信号に同期して前記第1
    と第2のスイッチ手段の開閉時間をあらかじめ設定され
    る補正信号に従い変化させるように制御し、前記第1ま
    たは第2のスイッチ手段の一方に第3のダイオードと第
    6のコンデンサと第4のダイオードを介して直流電源が
    並列に接続され、前記第4のダイオードと前記第6のコ
    ンデンサの直列回路の両端に前記第1または第2のスイ
    ッチ手段と同期して開閉する第4のスイッチ手段を接続
    し、前記第4のスイッチ手段が閉じたときに前記直流電
    源と前記第4のスイッチ手段と前記第6のコンデンサの
    直列回路が第5のダイオードを介して前記第5のコンデ
    ンサの両端に並列接続されるように構成された水平偏向
    回路。
  18. 【請求項18】前記第3のダイオードと前記第6のコン
    デンサと前記第4のダイオードで構成される直列回路に
    並列に第6のダイオードと第7のコンデンサと第7のダ
    イオードの直列接続で構成される少なくとも1つ以上の
    第2の直列回路が接続され、前記第6のコンデンサと前
    記第2の直列回路中の前記第7のコンデンサがすべて直
    列に接続されるように前記第4のスイッチ手段と同期し
    て開閉する少なくとも1つ以上の第5のスイッチ手段で
    相互に接続され、前記第4のスイッチ手段および前記の
    第5のスイッチ手段が閉じたときに前記直流電源と前記
    第4スイッチ手段と前記第6のコンデンサと前記第2の
    直列回路中の第7のコンデンサと前記第5のスイッチ手
    段がすべて直列に接続された第3の直列回路が前記第5
    のダイオードを介して前記第5のコンデンサの両端に並
    列接続される請求項17記載の水平偏向回路。
  19. 【請求項19】前記制御手段はさらに、前記直流電源の
    電圧の変化を検出し前記第1と第2のスイッチ手段の開
    閉時間を変化するように制御を行う請求項17又は請求
    項18記載の水平偏向回路。
  20. 【請求項20】前記第1と第2のスイッチ手段のそれぞ
    れ両端に接続された第2と第3のコンデンサを持つ請求
    項17、請求項18、又は請求項19記載の水平偏向回
    路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100333976B1 (ko) * 1999-09-08 2002-04-22 김덕중 수평 편향 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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