JPH08106579A - テレコントローラ制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、特に車両を利用して外出する際
に、部屋内の家電機器等の制御が効果的に実行できるよ
うにしたテレコントローラ制御装置を提供することを目
的としている。 【構成】駐車領域の入口に設定されるカメラ14でナンバ
ープレートを読み取り、認識装置21で登録番号を認識す
る。照合装置22で登録装置23に登録された登録番号をア
クセスして部屋番号を検索し、ディスプレイ24でこの部
屋番号に対応する部屋の家電機器の状況をモニタ表示す
る。運転者はこのモニタに基づき制御設定装置25を操作
し、テレコントローラ26でその設定内容に対応した指示
が該当家電機器27に伝えられて制御され、車での外出に
際してあるいは帰宅に際して、室内の照明やクーラ等の
家電機器の制御が行われるようにして、室内の保安が効
果的に管理できるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えばマンション等
の集合住宅において、車両を用いての外出や帰宅に際し
ての室内管理等が行われるようにする、特に車両のナン
バープレートを利用したテレコントローラ制御装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】ホームオートメーションの１つのシステ
ムとして、例えば外出先から電話を利用して室内の家電
機器等の制御を行わせるようにするテレコントロールが
知られている。この様なテレコントールを行うために
は、利用者のみが知っている暗証番号等を利用するもの
であり、この暗証番号と共に制御対象である家電機器の
特有の制御コードを入力するもので、テレコントロール
に際してこれらの情報を電話回線に入力する必要があ
る。

【０００３】ここで、例えば特開平２−３８８６号公報
に開示されるように、例えば暗証番号や制御コードをバ
ーコード化して記録し、この記録カードの映像を例えば
カメラから取り込んで画像処理データとすると共に、こ
の画像データを予め記憶装置に対して記憶されている画
像データと比較し、この比較結果に基づいて所定の制御
指令信号をテレコントローラに対して出力することが考
えられている。しかしながらこの様な方法を用いると、
予め所定の記録カードが用意されて、この用意された記
録カードに記録されている制御以外の制御を行うことが
できない。

【０００４】また、特に車を利用した外出に際してテレ
コントロールを行おうとする場合には、例えば車から離
れて電話をかける作業が必要となり、また出発や帰宅に
際してその都度電話をかける必要性があって、不便を感
じることが多い。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な点に鑑みなされたもので、直接テレコントロールのた
めに電話をかける必要性をなくして、車で帰宅する直前
あるいは外出した直後において、室内に照明等を含む家
庭電気機器の制御が可能とされるようにするものであ
り、特にその制御内容を予め決定しておく必要がなく、
その場で任意設定可能とされるようにしたホームオート
メーションに好適なテレコントローラ制御装置を提供し
ようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされたこの発明の請求項１記載のテレコントローラ
制御装置は、所定の駐車領域に出入りする車両を特定す
る車両特定手段と、該車両特定手段で特定された前記車
両と当該車両の所有者に対応した部屋番号を照合認識す
る照合手段と、該照合手段で認識された部屋番号に該当
する室内の制御対象機器の作動状況をモニタする表示手
段と、該表示手段に表示された前記制御対象機器の作動
状況に応じて前記制御対象機器の制御指令を設定する制
御設定手段と、該制御設定手段で設定された内容に対応
した制御指令を前記室内制御対象機器に伝送し、その制
御を実行させるテレコントローラシステムとを具備した
ことを特徴とする。

【０００７】またこの発明の請求項２記載のテレコント
ローラ制御装置は、請求項１記載の装置において、前記
車両特定手段は、前記所定の駐車領域に出入りする車両
の登録番号を読み取り認識するナンバープレート認識手
段と、該ナンバープレート認識手段で認識された前記登
録番号と対応させられる登録番号が登録された番号登録
記憶手段とを具備することを特徴とする。

【０００８】さらにこの発明の請求項３記載のテレコン
トローラ制御装置は、請求項２記載の装置において、前
記番号登録記憶手段には、前記部屋番号対象者に対応す
る登録番号と共に、他の来訪予定車両の登録番号が登録
記憶され、前記照合手段は前記来訪予定車両もしくはそ
の予定外車両を確認する手段を含み構成され、前記テレ
コントローラシステムで該当部屋もしくは所定管理人に
報知されるようにしたことを特徴とする。

【０００９】

【作用】上記構成を有する請求項１記載のテレコントロ
ーラ制御装置においては、車両を利用して外出もしくは
帰宅するに際して、車両特定手段において車両が特定さ
れ、この車両の所有者に対応した部屋番号が照合手段に
よって照合認識される。さらに、表示手段においてテレ
コントロールする室内の制御対象機器の作動状況が表示
される。従って、この表示に基づいて、制御対象機器の
作動状況が確認され、この確認結果に基づき、制御設定
手段を介して所望の作動状況を指示する。

【００１０】具体的には、例えば車両が駐車場から入退
場する際に、表示手段によって室内灯やクーラ等の作動
状況を確認した後、あるいは安全動作を設定した後に外
出することができる。なお、車両特定手段は、請求項２
に記載のごとく車両の登録番号を読み取り認識するナン
バープレート認識手段と、このナンバープレート認識手
段で認識された登録番号と対応する登録番号が登録され
た番号登録設定手段とから構成され、登録番号により車
両を特定するようにしてもよい。さらに請求項３に記載
のごとく、番号登録記憶手段には、部屋番号対象者に対
応する登録番号に加えて、来訪予定車両登録番号が登録
記憶され、この登録記憶された登録番号に基づき照合手
段にて登録された車両か否かが認識され、その結果に応
じてテレコントローラシステムで該当部屋もしくは所定
管理人に報知される。

【００１１】

【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。図１は例えばマンション等の集合住宅におけ
る駐車場に設備される装置の概略を示すもので、（Ａ）
図で示されるように所定の駐車領域11の例えば入口のゲ
ート12に対面するように、入場する車両13のナンバープ
レートの映像を読み込むためのＴＶカメラ14が設定され
る。そして、この入場する車両13が一旦停止される位置
に対応して端末装置15が設定されるもので、この端末装
置15は例えば（Ｂ）図で示すように表示機能さらに入力
機能を備えて構成されるようにする。この様な装置は、
この駐車領域11の出口部にも対応して設定されるもの
で、同様の機能を発揮するカメラや端末装置も、この出
口部のゲートに対応して設定される。出入口共通の場合
には、当然１セットで構成可能である。

【００１２】図２はこの様なカメラ14から取り込まれた
映像を処理するテレコントローラ制御装置の構成を示す
もので、カメラ14で読み取られた車両のナンバープレー
トの映像は、ナンバープレート認識装置21に入力され
る。この認識装置21は、カメラ14で読み込まれたナンバ
ープレート部の映像の画面処理を施すことにより、この
車両の登録番号に対応するナンバープレートの番号を、
所定の登録番号として読み取り認識するもので、この認
識装置21で認識された登録番号は照合装置22に入力され
る。

【００１３】この照合装置22に対応して登録番号登録装
置23が設定される。この登録装置23には、予め車両13に
対応する運転者（所有者）の部屋番号と対応させて、こ
の車両13の登録番号が登録されているもので、照合装置
22においては認識装置21において認識された登録番号
と、登録装置23に登録されている登録番号とを照合す
る。そして、認識装置21で認識された登録番号の車両を
運転する運転者の所有する部屋の番号を検索する。

【００１４】この様にして所定の部屋番号が検索された
ならば、ディスプレイ24においてこの対象部屋に装備さ
れる複数の家電機器の状況がモニタ表示されるもので、
運転者はこのモニタ表示を確認しながら、例えばこのデ
ィスプレイ24の装備された端末装置に一体的に設定され
る、家電機器制御設定装置25を操作する。この制御設定
装置25で設定された情報は、照合装置22で照合検索され
た部屋番号と共にテレコントローラ26に伝えられ、制御
対象となる当該部屋内の、例えばエアコンや照明等の家
電機器27を制御する。

【００１５】図３はこの様なテレコントローラ制御装置
における動作の流れを示すもので、例えば当該マンショ
ンの住人が車両を運転して帰宅した際に、ステップ101
のようにこの車両が所定の駐車領域に進入してくると、
この駐車領域の入口ゲート12の部分に対応して設定され
たカメラ14によって、この車両13の例えばナンバープレ
ート部分が撮像され、ステップ102 で認識装置21におけ
る認識動作が行われて、このナンバープレートの番号が
登録番号として認識される。

【００１６】そして、この様に認識された登録番号（ナ
ンバープレート番号）が、ステップ103 で照合装置22送
られ、次のステップ104 において登録装置23に登録され
た登録番号との照合が行われる。その結果、ステップ10
5 で進入した車両13の運転者の属する部屋番号が検索さ
れる。すなわち、登録装置23には予め運転者の部屋番号
と対応させて車両の登録番号が登録されているので、認
識装置22から送られてくる登録番号に基づいて登録装置
23をアクセスする。そして、認識された登録番号から、
これに対応して登録されている部屋番号を照合して運転
者の部屋を検索するものである。

【００１７】図４はこの様にして得られた照合結果に基
づく家電機器の制御動作の流れを示すもので、ステップ
111 において照合結果として得られた運転者の部屋の家
電機器の状況、具体的には「玄関の照明は消えている」
「部屋のクーラは作動していない」等の状況をディスプ
レイ表示する。運転者は、このディスプレイ表示に基づ
いて部屋に設置された家電機器の状況をモニタすること
ができる。

【００１８】ステップ112 ではこの様なモニタ表示を確
認して運転者がこの家電機器の状況の設定を変更するか
否かを判断するもので、この判断結果は制御設定装置25
に入力される。運転者がモニタ表示を確認して設定変更
を行う必要があると判断したときには、制御設定装置25
において設定変更の入力が適宜行われる。例えば「玄関
照明を点灯する」「クーラを作動させる」等の家電機器
の制御設定を行う。この制御設定装置25は、適宜キーボ
ードやモニタが面に対応したタッチスイッチで構成する
ことができる。

【００１９】制御設定装置25において設定変更の入力が
行われたと判断されたときには、ステップ113 に進んで
所定の家電機器の制御設定変更が指示されるもので、テ
レコントローラ26が電話回線を用いて、ステップ114 に
おける所定の家電機器の制御を実行させる。したがっ
て、この様な動作によって車両で帰宅する直前に直接電
話をかけることなく、部屋内の家電機器の制御が遠隔で
行われ、帰宅する準備が実行される。

【００２０】同様の動作は、車によって出掛ける際にも
実行できるもので、駐車領域の出口に対応して設定され
るカメラによって認識された部屋番号に基づき、この部
屋内の家電機器の状況がモニタ表示され、例えば玄関照
明やクーラの作動状況に対応する安全を確認した後、あ
るいは安全動作を設定した後に外出することができ、保
安に対する信頼性が効果的に確保できる。

【００２１】この様な装置は、部屋内の家電機器等の設
定確認による保安装置としてのみならず、車両を用いて
の出入管理にも効果的に応用できる。図５は同じく集合
住宅において、所定の駐車領域に車両が進入してくる
と、これを報知するための装置を示している。すなわ
ち、前記実施例と同様にカメラ14からの画像情報に基づ
き、ナンバープレート認識装置21において進入車両の登
録番号を認識する。そして、照合装置22において登録装
置23に登録された登録番号との照合を行う。

【００２２】ここで、登録番号登録装置23には、予め部
屋番号と対応させてその住人の車両登録番号が登録記憶
されているものであり、さらに来客等が予定されている
場合には、その来客が乗車してくる車両の登録番号も登
録記憶されている。したがって、照合装置22にあって
は、認識された登録番号に基づいて登録番号登録装置23
をアクセスし、対応する部屋番号を検索する。この検索
結果はテレコントローラ26に伝達されて、対応する部屋
もしくは管理人室にスピーカ28によって報知させるよう
にする。またゲートコントローラ29に指令を与えて、登
録された車両の進入であることが確認された状態で、ゲ
ート12が開けられる。

【００２３】図６はこの実施例の動作の流れを示す図
で、ステップ201 で車両の進入が確認されると、ステッ
プ202 でこの進入車両のナンバープレートから登録番号
が認識される。そして、この認識された登録番号が照合
装置22に対して送られるようになる。

【００２４】登録装置23には、予め部屋番号と対応させ
てその住人の車両登録番号、および予定来客の車両登録
番号が記憶されているものであるため、照合装置22で認
識登録番号とこれらの登録番号との照合が行われるもの
で、ステップ203 においては認識番号に対応する登録番
号が存在するか否かを判定する。このステップ203 で認
識番号が登録番号の中に存在しないと判定されたとき
は、ステップ204 においてテレコントローラ26が電話回
線を通じて、登録外の車両が進入してきたことを、管理
人にスピーカ報知する。ステップ205 で、管理人はこの
進入してきた車両を確認した後にゲートを開くか否かを
判断するもので、予定外の不明な車両であると判断され
たときには、ステップ206 でゲートをシャットアウトす
る。

【００２５】ステップ203 で進入車両が登録番号に対応
する車両であることが確認されたならば、この登録番号
に対応する部屋番号が検索されてステップ207 に進む。
このステップ207 においては、該当する部屋番号の部屋
に対してスピーカによって住人の帰宅および予定来客の
到着を報知するものであり、またステップ204 で管理人
が正当な訪問者と確認し、ステップ205 でゲートオープ
ンと判断したときには、同じくステップ207 で該当部屋
に対して訪問者の来訪を報知する。

【００２６】すなわち、車両で帰宅する直前に、あるい
は来客が訪問先に到着する直前に、該当する部屋に対し
てこれが報知されるようになる。また、登録車両以外の
車両の駐車領域に対する進入が事前に確実にチェックさ
れて管理人に連絡されるようになるものであるため、不
審な来訪者の阻止と共に違法駐車を効果的に防止でき
る。

【００２７】

【発明の効果】以上詳述したように、請求項１記載の発
明によれば、車両を利用して外出もしくは帰宅する際
に、表示手段にて車両の運転者の部屋の制御対象機器の
作動状況が表示され、これをモニタしながらテレコント
ローラ制御により制御設定の変更等を行うことができ、
例えば外出時の制御対象機器の消し忘れの防止や帰宅時
の制御対象機器の事前操作等が可能となり、当該部屋に
対する制御対象機器の制御が効果的に行われる。

【００２８】また請求項２記載の発明によれば、車両に
付されたナンバープレートを用いて車両を特定するた
め、特別な車両特定手段を車両側に配設する必要がな
く、柔軟性のある装置を提供することができる。

【００２９】さらに請求項３記載の発明によれば、照合
手段にて登録された車両か否かが確認され、その結果に
応じて報知されるため、帰宅や来客の確認を容易に行う
ことができるとともに、不審な来訪車両等を事前に阻止
することができる。

【００３０】なお、上述した実施例では車両特定手段と
してナンバープレートの読み取りを行うものについて説
明したが、これに限るものではなく、予め各車両に固有
のタグを与え、このタグを用いて車両を特定するように
してもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）はこの発明の一実施例に係るテレコント
ローラ制御装置の概要を説明する図、（Ｂ）はその端末
装置の例を示す図。

【図２】上記制御装置を説明するための構成図。

【図３】車両認識動作を説明するフローチャート。

【図４】家電機器の制御動作を説明するフローチャー
ト。

【図５】この発明の他の実施例を説明する構成図。

【図６】この実施例の動作を説明するフローチャート。

【符号の説明】

11…駐車領域、12…ゲート、13…車両、14…カメラ、15
…端末装置、21…ナンバープレート認識装置、22…照合
装置、23…登録番号登録装置、24…ディスプレイ、25…
制御設定装置、26…テレコントローラ、27…家電機器、
28…報知スピーカ、29…ゲートコントローラ。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定の駐車領域に出入りする車両を特定
   する車両特定手段と、 該車両特定手段で特定された前記車両と当該車両の所有
   者に対応した部屋番号を照合認識する照合手段と、 該照合手段で認識された部屋番号に該当する室内の制御
   対象機器の作動状況をモニタする表示手段と、 該表示手段に表示された前記制御対象機器の作動状況に
   応じて前記制御対象機器の制御指令を設定する制御設定
   手段と、 該制御設定手段で設定された内容に対応した制御指令を
   前記室内制御対象機器に伝送し、その制御を実行させる
   テレコントローラシステムと、 を具備したことを特徴とするテレコントローラ制御装
   置。
2. 【請求項２】 前記車両特定手段は、前記所定の駐車領
   域に出入りする車両の登録番号を読み取り認識するナン
   バープレート認識手段と、該ナンバープレート認識手段
   で認識された前記登録番号と対応させられる登録番号が
   登録された番号登録記憶手段とを具備することを特徴と
   する請求項１記載のテレコントローラ制御装置。
3. 【請求項３】 前記番号登録記憶手段には、前記部屋番
   号対象者に対応する登録番号と共に、他の来訪予定車両
   の登録番号が登録記憶され、前記照合手段は前記来訪予
   定車両もしくはその予定外車両を確認する手段を含み構
   成され、前記テレコントローラシステムで該当部屋もし
   くは所定管理人に報知されるようにした請求項２記載の
   テレコントローラ制御装置。