JPH08106014A - プラスチック光ファイバーの製造方法 - Google Patents
プラスチック光ファイバーの製造方法Info
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- JPH08106014A JPH08106014A JP6240298A JP24029894A JPH08106014A JP H08106014 A JPH08106014 A JP H08106014A JP 6240298 A JP6240298 A JP 6240298A JP 24029894 A JP24029894 A JP 24029894A JP H08106014 A JPH08106014 A JP H08106014A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- refractive index
- optical fiber
- polymerizable monomer
- weight
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- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 光情報通信媒体として利用可能な屈折率分布
型プラスチック光ファイバーの製造方法を提供する。 【構成】 重合体A60〜30重量%、重合した際に重
合体Aより高い屈折率を有する重合性単量体B10〜6
9重量%及び分子量100〜1000の非重合性化合物
C1〜40重量%とからなり、紡糸時の粘度が103〜
108ポイズである紡糸原液を、ファイバー状に賦形
し、これによって得られたストランドファイバーの外周
部から重合性単量体Bを揮発処理させながらまたは揮発
処理させた後にストランドファイバー中の未硬化の重合
性単量体Bを硬化処理することを特徴とする、ファイバ
ー中に分子量100〜1000の非重合性化合物Cが分
散し中心から外周に向かって屈折率が変化してなる屈折
率分布型プラスチック光ファイバーの製造方法。
型プラスチック光ファイバーの製造方法を提供する。 【構成】 重合体A60〜30重量%、重合した際に重
合体Aより高い屈折率を有する重合性単量体B10〜6
9重量%及び分子量100〜1000の非重合性化合物
C1〜40重量%とからなり、紡糸時の粘度が103〜
108ポイズである紡糸原液を、ファイバー状に賦形
し、これによって得られたストランドファイバーの外周
部から重合性単量体Bを揮発処理させながらまたは揮発
処理させた後にストランドファイバー中の未硬化の重合
性単量体Bを硬化処理することを特徴とする、ファイバ
ー中に分子量100〜1000の非重合性化合物Cが分
散し中心から外周に向かって屈折率が変化してなる屈折
率分布型プラスチック光ファイバーの製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光情報通信媒体として利
用可能な屈折率分布型プラスチック光ファイバーの製造
方法に関する。
用可能な屈折率分布型プラスチック光ファイバーの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】中心から外周に向かって屈折率が連続的
に変化している屈折率分布型光ファイバー(GIファイ
バー)は、従来の屈折率が階段状の分布をした光ファイ
バー(SIファイバー)より情報伝送能力がはるかに優
れているために、SIファイバーでは適用が不可能と考
えられてきた高速情報伝達網への適用が可能と考えら
れ、大きな期待を寄せられている。従来このような屈折
率分布型光ファイバーとしてはガラス製のものが開発さ
れており商品化されてきたが、家庭内屋内配線するには
曲げ特性が悪く敷設の際の取り扱いが困難であるという
大きな問題点を有していた。
に変化している屈折率分布型光ファイバー(GIファイ
バー)は、従来の屈折率が階段状の分布をした光ファイ
バー(SIファイバー)より情報伝送能力がはるかに優
れているために、SIファイバーでは適用が不可能と考
えられてきた高速情報伝達網への適用が可能と考えら
れ、大きな期待を寄せられている。従来このような屈折
率分布型光ファイバーとしてはガラス製のものが開発さ
れており商品化されてきたが、家庭内屋内配線するには
曲げ特性が悪く敷設の際の取り扱いが困難であるという
大きな問題点を有していた。
【0003】プラスチック製のGIファイバ−について
は、画像伝送体として連続ファイバ−の製法が特開昭6
2−215204号公報や特開平3−174105号公
報等に、また、プリフォ−ムロッドによるバッチ方式の
ファイバ−の製法が特開平4ー97302号公報、特開
平4ー97303号公報、特開平5ー241036号公
報等において開示されている。
は、画像伝送体として連続ファイバ−の製法が特開昭6
2−215204号公報や特開平3−174105号公
報等に、また、プリフォ−ムロッドによるバッチ方式の
ファイバ−の製法が特開平4ー97302号公報、特開
平4ー97303号公報、特開平5ー241036号公
報等において開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭62−
215204号公報等の連続ファイバ−は光伝送体とし
ての光伝送特性があまり良くなく100m程度の距離で
の使用は不可能であった。一方、特開平4ー97302
号公報等のバッチ方式によって得られるファイバ−は、
光伝送体として100m程度の距離でも使用可能である
が、製法がバッチ方式であるために工程管理が複雑であ
ってファイバ−性能のバッチ間でのバラツキという問題
を有していた。
215204号公報等の連続ファイバ−は光伝送体とし
ての光伝送特性があまり良くなく100m程度の距離で
の使用は不可能であった。一方、特開平4ー97302
号公報等のバッチ方式によって得られるファイバ−は、
光伝送体として100m程度の距離でも使用可能である
が、製法がバッチ方式であるために工程管理が複雑であ
ってファイバ−性能のバッチ間でのバラツキという問題
を有していた。
【0005】本発明は、かかる問題点を解決するために
なされたものであり、曲げ特性が良好で、100m程度
の光伝送特性を有し中心から外周に向かって屈折率が連
続的に変化している屈折率分布型光ファイバー(GIフ
ァイバー)の連続的な製造方法の提供を目的とするもの
である。
なされたものであり、曲げ特性が良好で、100m程度
の光伝送特性を有し中心から外周に向かって屈折率が連
続的に変化している屈折率分布型光ファイバー(GIフ
ァイバー)の連続的な製造方法の提供を目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、重合体
A60〜30重量%、重合した際に重合体Aより高い屈
折率を有する重合性単量体B10〜69重量%及び分子
量100〜1000の非重合性化合物C1〜40重量%
とからなり、紡糸時の粘度が103〜108ポイズである
紡糸原液を、ファイバー状に賦形し、これによって得ら
れたストランドファイバーの外周部から重合性単量体B
を揮発処理させながらまたは揮発処理させた後にストラ
ンドファイバー中の未硬化の重合性単量体Bを硬化処理
することを特徴とする、ファイバー中に分子量100〜
1000の非重合性化合物Cが分散し中心から外周に向
かって屈折率が変化してなる屈折率分布型プラスチック
光ファイバーの製造方法にある。
A60〜30重量%、重合した際に重合体Aより高い屈
折率を有する重合性単量体B10〜69重量%及び分子
量100〜1000の非重合性化合物C1〜40重量%
とからなり、紡糸時の粘度が103〜108ポイズである
紡糸原液を、ファイバー状に賦形し、これによって得ら
れたストランドファイバーの外周部から重合性単量体B
を揮発処理させながらまたは揮発処理させた後にストラ
ンドファイバー中の未硬化の重合性単量体Bを硬化処理
することを特徴とする、ファイバー中に分子量100〜
1000の非重合性化合物Cが分散し中心から外周に向
かって屈折率が変化してなる屈折率分布型プラスチック
光ファイバーの製造方法にある。
【0007】本発明の製法で得られる屈折率分布型プラ
スチック光ファイバーはファイバーの中心から外周方向
に屈折率が連続的に減少しているものである。屈折率の
分布は種々の形態のものが考えられ、その形態について
は特に限定されるものではないが、情報伝送性能の点か
ら半径をr0としたときに中心軸から0.25r0〜0.
70r0の範囲の屈折率分布が下記の数式(1)で示さ
れる値を有することが好ましい。
スチック光ファイバーはファイバーの中心から外周方向
に屈折率が連続的に減少しているものである。屈折率の
分布は種々の形態のものが考えられ、その形態について
は特に限定されるものではないが、情報伝送性能の点か
ら半径をr0としたときに中心軸から0.25r0〜0.
70r0の範囲の屈折率分布が下記の数式(1)で示さ
れる値を有することが好ましい。
【0008】
【数1】
【0009】本発明で用いられる重合体Aの例としては
ポリメチルメタクリレート,ポリスチレン,ポリエステ
ル等の単一重合体あるいはこれらの他のモノマーとの共
重合体、ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレ
ンースチレン共重合体テトラフルオロエチレンーフッ化
ビニリデン共重合体,テトラフルオロエチレンーフッ化
ビニリデンーヘキサフルオロプロペン共重合体、ポリフ
ッ化アルキル(メタ)アクリレートポリマー等があげら
れる。紡糸原液中における重合体Aは60〜30重量%
であることが必要である。重合体の重量が30%未満で
ある場合は紡糸時の安定性が悪く糸切れが起こりやすく
なる。また、60%を超えると非重合性化合物Cの拡散
が悪くなって目的とする屈折率分布を有するファイバ−
が得られず、且つ、紡糸原液の粘度が上がりすぎてファ
イバ−の糸径斑が増大する。
ポリメチルメタクリレート,ポリスチレン,ポリエステ
ル等の単一重合体あるいはこれらの他のモノマーとの共
重合体、ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレ
ンースチレン共重合体テトラフルオロエチレンーフッ化
ビニリデン共重合体,テトラフルオロエチレンーフッ化
ビニリデンーヘキサフルオロプロペン共重合体、ポリフ
ッ化アルキル(メタ)アクリレートポリマー等があげら
れる。紡糸原液中における重合体Aは60〜30重量%
であることが必要である。重合体の重量が30%未満で
ある場合は紡糸時の安定性が悪く糸切れが起こりやすく
なる。また、60%を超えると非重合性化合物Cの拡散
が悪くなって目的とする屈折率分布を有するファイバ−
が得られず、且つ、紡糸原液の粘度が上がりすぎてファ
イバ−の糸径斑が増大する。
【0010】本発明において重合性単量体Bは光ファイ
バーの半径方向の屈折率分布を形成させるための主要成
分としての役割を有する。この重合性単量体Bは得られ
るファイバーの光伝送特性の点から重合体A及び非重合
性化合物Cと同時に硬化した際に透明であって、揮発処
理により揮発するものであればよく、特に限定されな
い。重合性単量体Bとしては、メチル(メタ)アクリレ
ート、スチレン、クロロスチレン、酢酸ビニル、2,
2,3,3−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレ
ート,2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレー
ト,2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロ
ペンチル(メタ)アクリレート等のフッ化アルキル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、フェ
ニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレ
ート、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等の比
較的沸点の低いものが挙げられる。これらは単独で或い
は組み合わせて用いることができるが、更にアルキレン
グリコール(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート等の高沸点の多官能の重合性単量体を
組み合わせて用いることもできる。
バーの半径方向の屈折率分布を形成させるための主要成
分としての役割を有する。この重合性単量体Bは得られ
るファイバーの光伝送特性の点から重合体A及び非重合
性化合物Cと同時に硬化した際に透明であって、揮発処
理により揮発するものであればよく、特に限定されな
い。重合性単量体Bとしては、メチル(メタ)アクリレ
ート、スチレン、クロロスチレン、酢酸ビニル、2,
2,3,3−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレ
ート,2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレー
ト,2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロ
ペンチル(メタ)アクリレート等のフッ化アルキル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、フェ
ニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレ
ート、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート等の比
較的沸点の低いものが挙げられる。これらは単独で或い
は組み合わせて用いることができるが、更にアルキレン
グリコール(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート等の高沸点の多官能の重合性単量体を
組み合わせて用いることもできる。
【0011】紡糸原液における重合性単量体Bの含有量
は10〜69重量%であることが必要である。10重量
%未満では非重合性化合物Cの相互拡散が十分に起こら
ず、光ファイバーの屈折率を連続的に変化させることが
困難になる。また、69重量%を超えると硬化処理後に
おいても未反応の重合性単量体Bが残存することにより
光ファイバーの伝送特性が低下する。
は10〜69重量%であることが必要である。10重量
%未満では非重合性化合物Cの相互拡散が十分に起こら
ず、光ファイバーの屈折率を連続的に変化させることが
困難になる。また、69重量%を超えると硬化処理後に
おいても未反応の重合性単量体Bが残存することにより
光ファイバーの伝送特性が低下する。
【0012】本発明において分子量100〜1000の
非重合性化合物Cは光ファイバーの半径方向の屈折率分
布の連続性を形成させるための役割を有する。この非重
合性化合物Cの一部は、重合性単量体Bの揮発処理中ま
たは更に硬化処理中に、ファイバ−の外周部から揮発す
る。
非重合性化合物Cは光ファイバーの半径方向の屈折率分
布の連続性を形成させるための役割を有する。この非重
合性化合物Cの一部は、重合性単量体Bの揮発処理中ま
たは更に硬化処理中に、ファイバ−の外周部から揮発す
る。
【0013】非重合性化合物Cとしては上記の重合体に
対し相溶性を有していれば特に限定されない。分子量が
100未満では揮発速度が速くなり、揮発処理後の安定
性が無くなり、分子量が1000を超えると紡糸原液中
での均一分散が難しくなるために光ファイバ−にミクロ
な光学的不均一性が生じ光ファイバーの性能が低下す
る。
対し相溶性を有していれば特に限定されない。分子量が
100未満では揮発速度が速くなり、揮発処理後の安定
性が無くなり、分子量が1000を超えると紡糸原液中
での均一分散が難しくなるために光ファイバ−にミクロ
な光学的不均一性が生じ光ファイバーの性能が低下す
る。
【0014】具体的にはフタル酸ベンジルn−ブチル,
フタル酸ジn−ブチル,フタル酸ジオクチル等のフタル
酸エステル、1ーメトキシフェニルー1ーフェニルエタ
ン、安息香酸ベンジル、ブロモベンゼン、O−ジクロロ
ベンゼン、m−ジクロロベンゼン、1,2−ジブロモエ
タン、3ーフェニルー1ープロパノール等が挙げられ
る。これらの化合物は単独で用いることも可能である
が、複数組み合わせて用いることもできる。また、分子
量100未満の化合物と組み合わせて用いることもでき
る。
フタル酸ジn−ブチル,フタル酸ジオクチル等のフタル
酸エステル、1ーメトキシフェニルー1ーフェニルエタ
ン、安息香酸ベンジル、ブロモベンゼン、O−ジクロロ
ベンゼン、m−ジクロロベンゼン、1,2−ジブロモエ
タン、3ーフェニルー1ープロパノール等が挙げられ
る。これらの化合物は単独で用いることも可能である
が、複数組み合わせて用いることもできる。また、分子
量100未満の化合物と組み合わせて用いることもでき
る。
【0015】この非重合性化合物Cの紡糸原液中におけ
る含有量は1重量%未満であると屈折率分布の連続性を
形成することが困難であり、40重量%より多く存在す
るとファイバー中の残存量が増加してファイバーの曲げ
特性が低下することから、1〜40重量%であることが
必要である。
る含有量は1重量%未満であると屈折率分布の連続性を
形成することが困難であり、40重量%より多く存在す
るとファイバー中の残存量が増加してファイバーの曲げ
特性が低下することから、1〜40重量%であることが
必要である。
【0016】紡糸原液の粘度が103ポイズよりも低い
場合は紡糸時の糸切れが生じやすくなること、また、1
08ポイズよりも高い場合には賦形性が低下し糸斑が増
大することから、紡糸原液の粘度は103〜108ポイズ
であることが必要である。
場合は紡糸時の糸切れが生じやすくなること、また、1
08ポイズよりも高い場合には賦形性が低下し糸斑が増
大することから、紡糸原液の粘度は103〜108ポイズ
であることが必要である。
【0017】本発明の光ファイバーは、たとえば図1の
屈折率分布型光ファイバー成形装置を用いて製造するこ
とができる。図1において紡糸ノズル1から押し出され
たストランドファイバー2はファイバー中の重合性単量
体Bと非重合性化合物Cを揮発させ屈折率分布を与える
ための揮発部3次いで硬化処理部4を経由して、引き取
りローラー5と巻き取りロ−ラ−7で引き取られる。ス
トランドファイバーから放出される揮発成分と重合を阻
害する酸素を除去するために不活性ガス導入口8から窒
素ガス等の不活性ガスが導入される。
屈折率分布型光ファイバー成形装置を用いて製造するこ
とができる。図1において紡糸ノズル1から押し出され
たストランドファイバー2はファイバー中の重合性単量
体Bと非重合性化合物Cを揮発させ屈折率分布を与える
ための揮発部3次いで硬化処理部4を経由して、引き取
りローラー5と巻き取りロ−ラ−7で引き取られる。ス
トランドファイバーから放出される揮発成分と重合を阻
害する酸素を除去するために不活性ガス導入口8から窒
素ガス等の不活性ガスが導入される。
【0018】本発明においてはファイバー中の未硬化の
重合性単量体を硬化させるために紡糸原液中に熱硬化触
媒及びあるいは光硬化触媒を添加し、熱処理ないし光照
射処理により硬化させることが好ましい。熱硬化触媒と
してはパーオキサイド系触媒及びアゾ系触媒が用いれ、
また光硬化触媒としてはベンゾフェノン、ベンゾインア
ルキルエーテル、4’−イソプロピル−2−ヒドロキシ
−2−メチルプロピオフェノン、1−ヒドロキシシクロ
ヘキシルフェニルケトン、ベンジルメチルケタール、
2,2−ジエトキシアセトフェノン、クロロチオキサン
トン、チオキサントン系化合物、ベンゾフェノン系化合
物、4−ジメチルアミノ安息香酸、N−メチルジエタノ
ールアミン、トリエチルアミン等が用いられる。
重合性単量体を硬化させるために紡糸原液中に熱硬化触
媒及びあるいは光硬化触媒を添加し、熱処理ないし光照
射処理により硬化させることが好ましい。熱硬化触媒と
してはパーオキサイド系触媒及びアゾ系触媒が用いれ、
また光硬化触媒としてはベンゾフェノン、ベンゾインア
ルキルエーテル、4’−イソプロピル−2−ヒドロキシ
−2−メチルプロピオフェノン、1−ヒドロキシシクロ
ヘキシルフェニルケトン、ベンジルメチルケタール、
2,2−ジエトキシアセトフェノン、クロロチオキサン
トン、チオキサントン系化合物、ベンゾフェノン系化合
物、4−ジメチルアミノ安息香酸、N−メチルジエタノ
ールアミン、トリエチルアミン等が用いられる。
【0019】光重合の光源としては150〜600nm
の波長の光を発する炭素アーク灯、高圧水銀灯、低圧水
銀灯、ケミカルランプ、キセノンランプ、レーザー光等
を用いることができる。
の波長の光を発する炭素アーク灯、高圧水銀灯、低圧水
銀灯、ケミカルランプ、キセノンランプ、レーザー光等
を用いることができる。
【0020】
【実施例】以下実施例により本発明を更に具体的に説明
する。 実施例1 重合体Aとしてポリメチルメタクリレート40重量部、
重合性単量体Bとしてベンジルメタクリレート35重量
部とメチルメタクリレート10重量部、非重合性化合物
Cとして安息香酸ベンジル15重量部を用い、これらに
1ーヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン0.2重
量部およびハイドロキノン0.1重量部を加えたものを
70℃に加熱混練して均一に溶解したものを紡糸原液と
した。この紡糸原液を紡糸ノズルより押し出しストラン
ドファイバーとした。押し出し時の温度は50℃であ
り、この時の紡糸原液の粘度は2.2×104ポイズで
あった。ついで温度を90℃に保ち、窒素ガスを20リ
ットル/分で流している内径10cm長さ200cmの
揮発処理部を通過させ、その後長さ120cm40Wケ
ミカルランプ12本を円状に等間隔に配置した硬化処理
部の中心にストランドファイバーを通過させ25cm/
分の速度でニップローラーにより巻きとった。
する。 実施例1 重合体Aとしてポリメチルメタクリレート40重量部、
重合性単量体Bとしてベンジルメタクリレート35重量
部とメチルメタクリレート10重量部、非重合性化合物
Cとして安息香酸ベンジル15重量部を用い、これらに
1ーヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン0.2重
量部およびハイドロキノン0.1重量部を加えたものを
70℃に加熱混練して均一に溶解したものを紡糸原液と
した。この紡糸原液を紡糸ノズルより押し出しストラン
ドファイバーとした。押し出し時の温度は50℃であ
り、この時の紡糸原液の粘度は2.2×104ポイズで
あった。ついで温度を90℃に保ち、窒素ガスを20リ
ットル/分で流している内径10cm長さ200cmの
揮発処理部を通過させ、その後長さ120cm40Wケ
ミカルランプ12本を円状に等間隔に配置した硬化処理
部の中心にストランドファイバーを通過させ25cm/
分の速度でニップローラーにより巻きとった。
【0021】得られた光ファイバーの直径は1mmであ
り、インターファコ干渉顕微鏡により断面の屈折率分布
を測定したところ屈折率は中心部が1.5267で外周
部が1.518であり、中心から外周部にかけて連続的
に変化していることが確認された。また、この光ファイ
バーの伝送損失は590nmにおいて176dB/k
m、650nmにおいて153dB/kmであり、伝送
距離100mでの信号伝送を確認したところ信号が検出
された。この100m長のファイバーで−3dB帯域を
測定したところ2.5GHzであった。(測定装置;浜
松ホトニクス社製光サンプリングオシロスコープ、光
源;東芝製半導体レーザーTOLD9410、発光波長
650nm、励振NA;0.85、全モード励振) 比較例1 ポリメチルメタクリレート40重量部、ベンジルメタク
リレート45重量部、メチルメタクリレート15重量
部、1ーヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン0.
2重量部およびハイドロキノン0.1重量部を70℃に
加熱混練して均一に溶解したものを紡糸原液として用
い、紡糸ノズルより押し出しストランドファイバーとし
た。押し出し時の温度は50℃であったが、この時の紡
糸原液の粘度は2.0×104ポイズであった。このス
トランドファイバーを実施例1と同様に処理を行った。
り、インターファコ干渉顕微鏡により断面の屈折率分布
を測定したところ屈折率は中心部が1.5267で外周
部が1.518であり、中心から外周部にかけて連続的
に変化していることが確認された。また、この光ファイ
バーの伝送損失は590nmにおいて176dB/k
m、650nmにおいて153dB/kmであり、伝送
距離100mでの信号伝送を確認したところ信号が検出
された。この100m長のファイバーで−3dB帯域を
測定したところ2.5GHzであった。(測定装置;浜
松ホトニクス社製光サンプリングオシロスコープ、光
源;東芝製半導体レーザーTOLD9410、発光波長
650nm、励振NA;0.85、全モード励振) 比較例1 ポリメチルメタクリレート40重量部、ベンジルメタク
リレート45重量部、メチルメタクリレート15重量
部、1ーヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン0.
2重量部およびハイドロキノン0.1重量部を70℃に
加熱混練して均一に溶解したものを紡糸原液として用
い、紡糸ノズルより押し出しストランドファイバーとし
た。押し出し時の温度は50℃であったが、この時の紡
糸原液の粘度は2.0×104ポイズであった。このス
トランドファイバーを実施例1と同様に処理を行った。
【0022】この光ファイバーの直径は1mmであり、
インターファコ干渉顕微鏡により断面の屈折率分布を測
定したところ中心部が1.5239で外周部が1.51
72であり、中心から外周部にかけて連続的に変化して
いることが確認された。しかしながらこの光ファイバー
の伝送損失は590nmにおいて632dB/km、6
50nmにおいて553dB/kmであり、伝送距離1
00mでの信号伝送を確認したところ信号が検出されな
かった。
インターファコ干渉顕微鏡により断面の屈折率分布を測
定したところ中心部が1.5239で外周部が1.51
72であり、中心から外周部にかけて連続的に変化して
いることが確認された。しかしながらこの光ファイバー
の伝送損失は590nmにおいて632dB/km、6
50nmにおいて553dB/kmであり、伝送距離1
00mでの信号伝送を確認したところ信号が検出されな
かった。
【0023】
【発明の効果】本発明によると曲げ特性が良好で100
m程度の光伝送特性を有する屈折率分布型光ファイバー
を連続的に効率良く製造することが可能であり、その工
業的な意義は極めて大きい。
m程度の光伝送特性を有する屈折率分布型光ファイバー
を連続的に効率良く製造することが可能であり、その工
業的な意義は極めて大きい。
【図1】本発明の屈折率分布型光ファイバーの製造方法
において用いられる装置の一例を示す模式図である。
において用いられる装置の一例を示す模式図である。
1 紡糸ノズル 2 ストランドファイバー 3 揮発部 4 硬化処理部 5 引き取りローラー 6 屈折率分布型光ファイバ− 7 巻き取りロ−ラ− 8 不活性ガス導入口 9 不活性ガス排気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 淳 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン株式会社中央研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 重合体A60〜30重量%、重合した際
に重合体Aより高い屈折率を有する重合性単量体B10
〜69重量%及び分子量100〜1000の非重合性化
合物C1〜40重量%とからなり、紡糸時の粘度が10
3〜108ポイズである紡糸原液を、ファイバー状に賦形
し、これによって得られたストランドファイバーの外周
部から重合性単量体Bを揮発処理させながらまたは揮発
処理させた後にストランドファイバー中の未硬化の重合
性単量体Bを硬化処理することを特徴とする、ファイバ
ー中に分子量100〜1000の非重合性化合物Cが分
散し中心から外周に向かって屈折率が変化してなる屈折
率分布型プラスチック光ファイバーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6240298A JPH08106014A (ja) | 1994-10-04 | 1994-10-04 | プラスチック光ファイバーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6240298A JPH08106014A (ja) | 1994-10-04 | 1994-10-04 | プラスチック光ファイバーの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08106014A true JPH08106014A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=17057393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6240298A Pending JPH08106014A (ja) | 1994-10-04 | 1994-10-04 | プラスチック光ファイバーの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08106014A (ja) |
-
1994
- 1994-10-04 JP JP6240298A patent/JPH08106014A/ja active Pending
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