JPH08105922A - スペクトラムアナライザ - Google Patents

スペクトラムアナライザ

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JPH08105922A
JPH08105922A JP24036994A JP24036994A JPH08105922A JP H08105922 A JPH08105922 A JP H08105922A JP 24036994 A JP24036994 A JP 24036994A JP 24036994 A JP24036994 A JP 24036994A JP H08105922 A JPH08105922 A JP H08105922A
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勉 竹中
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宮崎  淳
Hiroyuki Matsuura
裕之 松浦
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スペクトラムアナライザを安価にでき、また
集積回路化をはかることができるようにする。 【構成】 スーパヘテロダイン方式のスペクトラムアナ
ライザにおいて、局部発振器の発振帯域幅と同じ帯域幅
であって、その通過帯域が異なる複数の固定帯域幅を有
する固定帯域バンドパスフィルタで被測定信号を通過さ
せる。この固定帯域バンドパスフィルタの通過信号と局
部発振器の出力とをミキサで混合して中間周波信号を取
り出し、この中間周波信号を狭帯域の二つの中間周波帯
域フィルタのどちからを通過させてダウンコンバートを
行う。このとき、弁別周波数fS と局部発振器の周波数
LOとの関係とから決まる固定帯域バンドパスフィルタ
および狭帯域中間周波バンドパスフィルタを用いてイメ
ージ周波数成分を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波、ミリ波領
域のスーパヘテロダイン方式のスペクトラムアナライザ
に関する。本発明は、スペクトラムアナライザの小型
化、集積回路化、製造コストの低減化に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】スペクトラムアナライザには、測定周波
数を広帯域化する要請がある。この要請にこたえるため
の従来例を図4に示す。
【0003】図4は、マイクロ波周波数領域(0−33
GHz)のスーパヘテロダイン方式のスペクトラムアナ
ライザの構成を示す図である。
【0004】このスペクトラムアナライザは、可変減衰
器21と、0GHzから6.5GHzの通過帯域のLP
F24と、トラッキングフィルタ23と、この二つのフ
ィルタのどちらかを選択するスイッチ22と、8GHz
から18GHzまでの周波数掃引が可能な局部発振器2
7と、この局部発振器27の発振出力とトラッキングフ
ィルタ23の通過信号とを混合して周波数変換するミキ
サ25と、局部発振器27の出力とLPF24の出力と
を混合するミキサ26と、このミキサ25または26の
出力を選択するとともに次段のIFバンドパスフィルタ
を選択するスイッチマトリクス28と、その通過周波数
帯域が10.025GHzのIFバンドパスフィルタ2
9と、その通過周波数帯域が3.525GHzのIFバ
ンドパスフィルタ30と、9.5GHzの固定発振周波
数の局部発振器31と、この局部発振器31の出力とI
Fバンドパスフィルタ29の通過信号とを混合して周波
数変換するダウンコンバータ32と、3GHzの固定発
振周波数の局部発振器34と、この局部発振器34の出
力とIFバンドパスフィルタ30の通過信号とを混合し
て周波数変換するダウンコンバータ33と、二つのダウ
ンコンバータ32、33のいずれかを選択するスイッチ
35と、このスイッチに接続された525MHzの通過
周波数帯域のIFバンドパスフィルタ36と、500M
Hzの固定発振周波数の局部発振器38と、この局部発
振器38の出力とIFバンドパスフィルタ36の通過信
号とを混合して周波数変換するダウンコンバータ37
と、ダウンコンバータ37で周波数変換された信号を通
過させる25MHzの通過周波数帯域のIFバンドパス
フィルタ39と、このIFバンドパスフィルタの通過信
号を増幅検波する対数増幅器40と、この増幅器40の
出力をディジタル処理するとともに記憶するアナログデ
ィジタル変換器41と、対数増幅器40およびアナログ
ディジタル変換器41の出力が導かれるディスプレイ4
2とを備える。
【0005】その動作を説明する。
【0006】可変減衰器21は、入力測定信号による内
部歪が起こらない電力まで既知の値で入力信号を減衰す
る。この可変減衰器21を通過した信号は、フィルタ
(トラッキングフィルタ)23、フィルタ(LPF)2
4を介してミキサ25、26に入力される。ミキサ2
5、26の出力はスイッチマトリクス28にて選択され
たIFバンドパスフィルタ29、30におよびダウンコ
ンバータ32、33に印加される。
【0007】ここで、入力測定信号の周波数fS の周波
数弁別は、局部発振器27の出力信号周波数fLOを掃引
し、ミキサ25、26の出力信号周波数を表1に示す周
波数関係で、IFバンドパスフィルタ29、30の通過
周波数fIF1 (10.025GHz)、fIF3 (3.5
25GHz)に同調させることによって行っている。
【0008】IFバンドパスフィルタ29、30を通過
した信号は、ダウンコンバータ32、33で525MH
zに周波数変換され、さらにダウンコンバータ37で2
5MHzに変換される。周波数弁別分解能は、IFバン
ドパスフィルタ36、39の通過帯域幅できまるので、
度重なるダウンコンバートを行い、より狭通過帯域のバ
ンドパスフィルタを用いるようにしている。弁別された
信号周波数fS 成分の電力レベルは対数増幅器40で検
知しており、この出力をメモリ機能を有するアナログデ
ィジタル変換器41でディジタル処理し、ディスプレイ
42に出力する。
【0009】図4に示す従来例は、局部発振器27の掃
引周波数範囲(8−18GHz)で、広帯域の測定周波
数範囲(0−33GHz)を得るため、測定周波数帯域
別にミキサ25、26、IFバンドパスフィルタ29、
30を使い分け、各ミキサ25、26における周波数変
換の各信号周波数関係(Freq.set) を表1に示すとおり
にしている。
【0010】
【表1】 このとき、fIF1 、fIF3 は、入力測定信号と第一の局
部発振器の発振周波数floまたはその高調波周波数との
和または差で作り出されるため、入力測定信号中にf
IF1 、fIF3 を出す周波数成分は、表1のfS 以外に無
限に存在する。この表1のfs 以外の信号を一括してイ
メージ信号、その周波数をイメージ周波数という。
【0011】したがって、表1の信号周波数fS 以外の
イメージ信号をミキサ25、26で周波数変換前に取り
除く必要がある。具体的には次のような手法を用いる。
【0012】まず、局部発振器27の掃引周波数fLO
範囲より十分に低い周波数領域のfS では、次の(1)
式の範囲内で選択されるfcut-lowpass の遮断周波数を
もつローパスフィルタ24を入力段に設けてイメージ信
号を除去している。
【0013】 fS の帯域上限≦fcut-lowpass <fIF1 <fLOの掃引範囲 (1) また、(1)式の関係がfLOの掃引範囲の制限で維持で
きない周波数領域のfS では、入力段に、通過周波数帯
域が極めて狭く、かつ通過周波数fTRACK が掃引できる
バンドパスフィルタ、すなわちトラッキングフィルタ2
3を入力段に設けて、fS を表1にある周波数関係の一
つに確定し、その他のイメージ信号を除去している。
【0014】トラッキングフィルタ23は、一般に、直
交して配置された二つのコイルと、その中心に配置され
たフェライト共振球と、フェライト共振球に直流磁界を
印加する電磁コイルより構成される。ここで、直流磁界
の強さを掃引することで、フェライト共振球の共振周波
数を掃引させることができ、直交して配置された二つの
コイル間の通過周波数をこれに同期して掃引させること
ができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】この従来例に示した構
成では、測定周波数範囲を広帯域にするためには、イメ
ージ信号を除去するトラッキングフィルタは、不可欠で
ある。
【0016】しかし、このトラッキングフィルタは、動
作に電磁コイルを必要とするため、大きさが少なくとも
5cm角程度の立方体となる。また、フェライト共振球
を効率良く動作させる加熱ヒータも必要とするため、電
子回路との集積化は困難を極めるものであった。
【0017】このように、トラッキングフィルタを用い
た従来の構成では、スペクトラムアナライザの集積化は
困難であり、また、トラッキングフィルタ自体が種々の
異なる材料精密部品の組み合わせとなるため、一体成形
ができず、製作コストが高いものとなる問題があった。
【0018】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、イメージ信号を除去するにあたり、トラッキ
ングフィルタを用いないで構成でき、安価で製作が易し
くかつ電子回路との集積化をはかることができるスペク
トラムアナライザを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明のスペクトラムア
ナライザは、被測定周波数帯域を選択するための複数の
固定帯域バンドパスフィルタと、この固定帯域バンドパ
スフィルタのうちの一つを選択する選択手段と、発振出
力周波数fLOがfLO1 からfLO2 (fLO1 <fLO2 )ま
で連続的に可変できる第一の局部発振器と、前記固定帯
域バンドパスフィルタを通過した被測定信号と前記第一
の局部発振器出力とを混合して周波数変換を行うミキサ
と、このミキサ出力を通過させる第一および第二の狭通
過帯域バンドパスフィルタと、この二つの狭通過帯域バ
ンドパスフィルタのうち一つを選択する選択手段と、発
振周波数が固定である第二の局部発振器と、前記第一ま
たは第二の狭通過帯域バンドパスフィルタを通過した出
力と前記第二の局部発振器の出力と混合して周波数変換
を行うダウンコンバータ手段とを備え、前記固定帯域バ
ンドパスフィルタは、被測定帯域の下限をf0 とすると
き、n番目(nは1以上の整数)の固定帯域バンドパス
フィルタの通過帯域をほぼ f0 +(n−1)(fLO2 −fLO1 )からf0 +n(fLO2 −fLO1 ) とし、前記第一の狭通過帯域バンドパスフィルタの通過
周波数帯域fIF1 、前記第二の狭通過帯域バンドパスフ
ィルタの通過周波数帯域fIF2 は、 f0 +(fLO2 −fLO1 )<fIF1 <f0 +2(fLO2 −fLO1 )<fIF2 < f0 +3(fLO2 −fLO1 ) を満足するように設定され、その通過帯域周波数に測定
周波数fS が含まれない前記狭通過帯域バンドパスフィ
ルタが選択されることを特徴とする。
【0020】なお、固定帯域バンドパスフィルタは、そ
の阻止周波数帯域が少なくとも選択されている狭通過帯
域バンドパスフィルタの通過周波数および測定周波数f
S のすべてのイメージ信号周波数を含むことができる。
【0021】また、fLO>fIF1 、2fLO>fIF2 であ
り、n番目の低い通過周波数帯域をもつ固定帯域バンド
パスフィルタが選択されるとき、ミキサにおける周波数
変換関係がnが奇数であるとき fS =(n+1)/2・fLO−fIF1 であり、nが偶数であるとき、 fS =(n+2)/2・fLO−fIF2 であることができる。
【0022】
【作用】本発明では、複数の固定帯域通過フィルタの通
過周波数帯を被測定帯域下限をf0 とし、第一の局部発
振器の掃引周波数範囲がfLO1 からfLO2 (fLO2 >f
LO1 )であるとき、第一の固定帯域バンドパスフィルタ
の通過帯域をf0 +(fLO2 −fLO1 )、第二の固定帯
域バンドパスフィルタの通過帯域をf0 +(fLO2 −f
LO1 )からf0 +2(fLO2 −fLO1 )、第三の固定帯
域バンドパスフィルタの通過帯域をf0 +2(fLO2
LO1 )からf0 +3(fLO2 −fLO1 )、n番目の固
定帯域バンドパスフィルタの通過周波数帯域をf0
(n−1)(fLO2 −fLO1 )からf0 +n(fLO2
LO1 )というように設定し、被測定信号を通過させ
る。そして、ミキサで第一の局部発振器の発振出力と混
合されて周波数変換された信号(IF信号)は、
IF1 、fIF2 の各通過帯域をもつ二つの狭通過帯域I
Fバンドパスフィルタに入力されるが、この際に狭通過
帯域IFバンドパスフィルタを切り替えて用いてIF信
号を通過させ、ダウンコンバータに導びく。
【0023】弁別周波数(測定周波数と同じであり、ミ
キサ出力が狭通過帯域IFバンドパスフィルタに同調す
る時点での被測定周波数)fS に対して、固定帯域バン
ドパスフィルタと二つのIFバンドパスフィルタの通過
周波数帯域とを選択することで、トラッキングフィルタ
を用いずにイメージ周波数成分信号を除去することがで
きる。ここで、2個の狭通過帯域IFバンドパスフィル
タの各通過周波数帯域fIF1 、fIF2 は、 f0 +(fLO2 −fLO1 )<fIF1 <f0 +2(fLO2 −fLO1 )<fIF2 < f0 +3(fLO2 −fLO1 ) (2) を満足するように設定することで、トラッキングフィル
タを入力段に用いることなくイメージ周波数成分信号を
除去することができる。
【0024】なお、fIF1 、fIF2 の各通過帯域をもつ
2個の狭通過帯域IFバンドパスフィルタを切り替えて
用いるのは、狭通過帯域IFバンドパスフィルタの通過
帯域と同じ周波数成分をもった信号が被測定信号に含ま
れるとき、この成分が検波器に届き、測定が不可能にな
る状況(IFフィードスルーという)の発生を防止する
ためである。
【0025】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0026】図1は本発明の一実施例のスペクトラムア
ナライザの構成を示すものであり、測定周波数帯域が2
GHzから32GHzであるスペクトラムアナライザの
構成を示すものである。すなわち、本実施例の被測定帯
域下限f0 は2GHzである。
【0027】本実施例のスペクトラムアナライザは、入
力信号のレベルを調整する可変減衰器1と、それぞれの
通過帯域幅を有する3個の固定帯域バンドパスフィルタ
3、4、5と、この固定帯域バンドパスフィルタ3、
4、5のいずれかを選択するスイッチ2、6と、第一の
局部発振器である局部発振器8と、固定帯域バンドパス
フィルタ3〜5の出力と局部発振器8の出力とを混合し
て周波数変換をするミキサ7と、通過帯域が28GHz
のIFバンドパスフィルタ10と、18GHzのIFバ
ンドパスフィルタ11と、27.84GHzの発振周波
数の第二の局部発振器に相当する局部発振器12と、1
7.84GHzの発振周波数の局部発振器13と、IF
バンドパスフィルタ10を通過した信号と局部発振器1
2の出力とを混合して周波数変換するダウンコンバータ
14と、IFバンドパスフィルタ11を通過した信号と
局部発振器13の出力とを混合して周波数変換するダウ
ンコンバータ15と、このIFバンドパスフィルタ10
と11のいずれかの経路を選択するスイッチ9および1
6と、スイッチ16の選択したダウンコンバートされた
信号を通過させその通過周波数帯域が160MHzのI
Fバンドパスフィルタ17と、このIFバンドパスフィ
ルタ17の出力を増幅検波する対数増幅器18と、この
対数増幅器18の出力をディジタル変換して記憶するア
ナログディジタル変換器19と、対数増幅器18および
アナログディジタル変換器19の出力が導かれたディス
プレイ20とを備える。
【0028】ここにおいて、本実施例の特徴とする点
は、固定帯域バンドパスフィルタ3〜5は、その通過周
波数帯域が、固定帯域バンドパスフィルタ3は、2−1
2GHz、固定帯域バンドパスフィルタ4は、12−2
2GHz、固定帯域バンドパスフィルタ5は、22−3
2GHzであって、下記の表2に示すように設定され、
IFバンドパスフィルタ11の通過周波数帯域を
IF1 、IFバンドパスフィルタ10の通過周波数帯域
をfIF2 とするとき、fIF1 、fIF2 は、上記(2)式
を満足するように設定され、かつ表3に示す周波数関係
によって弁別周波数fSを決めることにある。
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】 この実施例のスペクトラムアナライザの動作を説明す
る。
【0031】可変減衰器1は、入力測定信号レベルが大
きいとき、後段のミキサ7で内部変調歪が起こらないよ
うにその電力レベルを減衰する。可変減衰器1を通過し
た入力測定信号は、後に示す表3に示される測定周波数
帯域別に選択された固定帯域バンドパスフィルタ3、
4、5を介してミキサ7に印加される。スイッチ2、6
は、この固定帯域バンドパスフィルタ3、4、5の選択
に用いられる。ミキサ7にて、入力測定信号は第一の局
部発振器である局部発振器8の局部発振出力信号(局部
発振周波数fLO)と混合され周波数変換される。
【0032】ミキサ7で周波数変換された信号は、表3
に示す測定周波数帯域別に選択された狭帯域通過フィル
タであるIFバンドパスフィルタ10、11のどちらか
一方に印加される。本実施例では、局部発振器8の局部
発振出力信号周波数帯域を20GHzから30GHzと
し(fLO1 =20GHz、fLO2 =30GHz)、2個
のIFバンドパスフィルタ10、11の通過周波数を式
(2)、(3)式を満足するように、18GHz、28
GHz(fIF1 =18GHz、fIF2 =28GHz)と
する。また、固定帯域バンドパスフィルタ3、4、5の
それぞれの通過帯域を固定帯域バンドパスフィルタ3
は、2−12GHz、固定帯域バンドパスフィルタ4
は、12−22GHz、固定帯域バンドパスフィルタ5
は、22−32GHzとする。ここで、固定帯域バンド
パスフィルタ3、4、5はその通過帯域より2GHz以
上離れた帯域は遮断できるものとする。
【0033】測定周波数により表3に示される固定帯域
バンドパスフィルタ3、4、5およびIFバンドパスフ
ィルタ10、11のうち適当なものを選択することで、
弁別周波数fS が決定され、fS に対応した信号成分の
みがIFバンドパスフィルタ10、11を通過できる。
この信号をダウンコンバータ14、15にて局部発振器
12、13の局部発振出力信号と混合して周波数変換を
行い、160MHzとする。これを後段の対数増幅器1
8で増幅検波を行い、さらにアナログディジタル変換器
19でディジタル処理を行い、スペクトラム表示の縦軸
とする。
【0034】上記の周波数関係でのイメージ信号周波数
と固定帯域バンドパスフィルタ3、4、5の通過帯域、
遮断帯域を図2、3に示す。図2は、測定周波数が2G
Hzから12GHzまで、および22GHzから32G
Hzのときで、横軸が局部発振器8の局部発振出力信号
周波数fLOを示し、縦軸が弁別周波数fS を示す。また
図3は、測定周波数が12GHzから22GHzまでの
ときを示している。図2、3において、固定帯域バンド
パスフィルタ3、4、5の通過帯域以外の部分を斜線ハ
ッチで示す。かつ、イメージ信号周波数を点線表示して
いる。この図2、3により、各測定帯域において固定帯
域バンドパスフィルタによってイメージ信号が遮断され
ていることがわかる。
【0035】このように、図1に示す構成において、局
部発振器8の局部発振出力信号帯域と2個のIFバンド
パスフィルタ10、11の通過周波数、固定帯域バンド
パスフィルタの帯域を適当に選択することで、集積化、
低製造コスト化が困難なフェライト共振器によるトラッ
キングフィルタを用いずに、イメージ信号を除去するこ
とができる。また、従来のスペクトラムアナライザのト
ラッキングフィルタに必要な励磁電力、加熱ヒーター電
力も本実施例では必要がないため、低消費電力化をはか
ることができる。
【0036】したがって、本実施例では、スペクトラム
アナライザを小型化、低製造コスト化、低消費電力とす
ることができ、さらには、受信部分のみ(すなわち減衰
器からダウンコンバータまで)を集積回路化してプロー
ブ状にすることができるため、直接、被測定物に接続す
ることができ、測定精度、感度を改善することができ
る。
【0037】なお、本実施例では、固定帯域バンドパス
フィルタは3個用いたが、この数は3より多くてもよ
い。例えば、図3を参考にして、局部発振器8の局部発
振出力信号の3次成分を用いて32GHzから45GH
zまでの固定帯域バンドパスフィルタを付加することで
測定帯域をさらに拡張できる。
【0038】さらに、スイッチ2は、スイッチ6のオフ
ポートの漏洩信号が十分小さければ省いてもよい。この
場合、入力測定信号は固定帯域バンドパスフィルタ3、
4、5の全てに印加される。また、スイッチ2と固定帯
域バンドパスフィルタ3、4、5を個別に設ける代わり
に、内部に固定帯域バンドパスフィルタを備え同様の帯
域をもった3ポート出力のマルチプレクサを用いてもよ
い。
【0039】また、スイッチ9、16も、オフポートの
漏洩信号が十分小さければ、どちらか一方を省いてもよ
い。
【0040】また、スペクトラムアナライザとしての測
定周波数分解能をさらに細かくするために、第二のIF
バンドパスフィルタ17(通過帯域160MHz)と対
数増幅器18との間に、ダウンコンバータと第二のIF
バンドパスフィルタ17より低い通過信号周波数と狭い
通過帯域をもつ第三のIFバンドパスフィルタを新たに
設けてもよい。
【0041】増幅器は、図示しなかったが、S/Nの改
善が必要な場合、適宜挿入する。例えば、周波数弁別後
の第一のIFバンドパスフィルタ10、11の後に増幅
器を挿入してもよいし、また、入力測定信号が常時−6
0dBm以下というような微小信号である場合には、内
部変調歪の心配はないので、可変減衰器1の代わりに増
幅器を挿入してもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスペクト
ラムアナライザは、集積化、低製造コスト化が困難なフ
ェライト共振器によるトラッキングフィルタを用いず
に、イメージ信号を除去することができる。また、従来
のスペクトラムアナライザのトラッキングフィルタに必
要な励磁電力、加熱ヒーター電力も必要がないため、ス
ペクトラムアナライザの、低消費電力化をはかることが
できる。
【0043】また、本発明では、スペクトラムアナライ
ザを小型化、低製造コスト化、低消費電力とすることが
できる。さらには、受信部分のみを集積回路化してプロ
ーブ状にすることができるため、直接、被測定物に接続
することができ、測定精度、感度を改善することができ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のスペクトラムアナライザの
構成を示す図。
【図2】実施例の固定帯域バンドパスフィルタの通過帯
域とイメージ信号周波数との関係を示す図。
【図3】実施例の固定帯域バンドパスフィルタの通過帯
域とイメージ信号周波数との関係を示す図。
【図4】従来のスペクトラムアナライザの構成を示す
図。
【符号の説明】
1、21 可変減衰器 2、6、9、16、22、35 スイッチ 3、4、5 固定帯域バンドパスフィルタ 7、25、26 ミキサ 8、12、13、27、31、34、38 局部発振器 10、11、29、30、36、39 IFバンドパス
フィルタ 14、15、32、33、37 ダウンコンバータ 18、40 対数増幅器 19、41 アナログディジタル変換器 20、42 ディスプレイ 23 トラッキングフィルタ 24 ローパスフィルタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定周波数帯域を選択するための複数
    の固定帯域バンドパスフィルタと、 この固定帯域バンドパスフィルタのうちの一つを選択す
    る選択手段と、 発振出力周波数fLOがfLO1 からfLO2 (fLO1 <f
    LO2 )まで連続的に可変できる第一の局部発振器と、 前記固定帯域バンドパスフィルタを通過した被測定信号
    と前記第一の局部発振器出力とを混合して周波数変換を
    行うミキサと、 このミキサ出力を通過させる第一および第二の狭通過帯
    域バンドパスフィルタと、 この二つの狭通過帯域バンドパスフィルタのうち一つを
    選択する選択手段と、 発振周波数が固定である第二の局部発振器と、 前記第一または第二の狭通過帯域バンドパスフィルタを
    通過した出力と前記第二の局部発振器の出力と混合して
    周波数変換を行うダウンコンバータ手段とを備え、 前記固定帯域バンドパスフィルタは、被測定帯域の下限
    をf0 とするとき、n番目(nは1以上の整数)の固定
    帯域バンドパスフィルタの通過帯域をほぼ f0 +(n−1)(fLO2 −fLO1 )からf0 +n(fLO2 −fLO1 ) とし、 前記第一の狭通過帯域バンドパスフィルタの通過周波数
    帯域fIF1 、前記第二の狭通過帯域バンドパスフィルタ
    の通過周波数帯域fIF2 は、 f0 +(fLO2 −fLO1 )<fIF1 <f0 +2(fLO2 −fLO1 )<fIF2 < f0 +3(fLO2 −fLO1 ) を満足するように設定され、 その通過帯域周波数に測定周波数fS が含まれない前記
    狭通過帯域バンドパスフィルタが選択されることを特徴
    とするスペクトラムアナライザ。
  2. 【請求項2】 固定帯域バンドパスフィルタは、その阻
    止周波数帯域が少なくとも選択されている狭通過帯域バ
    ンドパスフィルタの通過周波数および測定周波数fS
    すべてのイメージ信号周波数を含む請求項1記載のスペ
    クトラムアナライザ。
  3. 【請求項3】 fLO>fIF1 、2fLO>fIF2 であり、
    n番目の低い通過周波数帯域をもつ固定帯域バンドパス
    フィルタが選択されるとき、ミキサにおける周波数変換
    関係がnが奇数であるとき fS =(n+1)/2・fLO−fIF1 であり、nが偶数であるとき、 fS =(n+2)/2・fLO−fIF2 である請求項1または2記載のスペクトラムアナライ
    ザ。
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