JPH08105688A - 傘回転脱水装置 - Google Patents

傘回転脱水装置

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JPH08105688A
JPH08105688A JP26460394A JP26460394A JPH08105688A JP H08105688 A JPH08105688 A JP H08105688A JP 26460394 A JP26460394 A JP 26460394A JP 26460394 A JP26460394 A JP 26460394A JP H08105688 A JPH08105688 A JP H08105688A
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umbrella
cylinder
support
rotation
plunger
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JP26460394A
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Noboru Higashiyama
昇 東山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 傘の脱水を低消費電力、低騒音の下に行うた
め遠心力傘脱水装置を得る。この際に傘柄の動的不釣合
を簡便に除去し且つこの状態を固定保持に回転させる。 【構成】 上端を揺動自在にし、下端または途中に制動
板を設けた傘収納体と、この傘収納体を揺動支点で支持
して上下方向に収容し、上記揺動支点を回転軸の中心と
してモ−タ−の回転力を受けて水平方向に回転する支持
体と、この支持体の下部に設けられ、所定時間後に上記
傘収納体のまたは制動板を支持体に固定する噛み合わせ
手段とを備えた。または噛み合わせ手段に替えて、支持
体上にアクリル酸エステル・スチレン共重合体でダイラ
タントディスバ−ジョン特性を持つ液体を満たして傘収
納体のフィンを受ける容器体を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は迅速に脱水出来る信頼性
の高い傘の脱水乾燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】既存の装置は傘収納キャビティに真空ポ
ンプか或いはブロアを接続して吸引脱水するものがあ
る。この他、キャビティ内で傘をビニールフィルムで自
動包装するものもある。
【0003】しかし前者は水分除去を行うには高出力ブ
ロア等を使う必要から消費電力も大きく騒音も高い。
又、期待した程の迅速脱水を得ていない。後者は包装時
間は短いが開梱する手間と使用した包装材を焼却するこ
とによる環境汚染問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の傘脱水装置は上
記のように大消費電力、または長い処理時間又は環境を
汚染するという課題があった。本装置の目的は高速脱水
処理を低騒音、低消費電力で行う装置を得ることにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る傘回転脱
水装置は、上端を揺動自在にし、下端または途中に制動
板を設けた傘収納体と、この傘収納体を揺動支点で支持
して上下方向に収容し、上記揺動支点を回転軸の中心と
してモーターの回転力を受けて水平方向に回転する支持
体と、この支持体の下部または途中に設けられ、所定時
間後に上記傘収納体の制動板を支持体に固定する噛み合
わせ手段とを備えた。
【0006】または、上端を揺動自在にし、下端に制動
部を設けた傘収納体と、この傘収納体を揺動支点で支持
して上下方向に収容し、上記揺動支点を回転軸の中心と
してモーターの回転力を受けて水平方向に回転する支持
体と、この支持体の下部に設けられ、その内部にアクリ
ル酸エステル・スチレン共重合体でダイラタントディス
パージョン特性を持つ液体を満たして傘収納体の制動部
を受ける容器とを備えた。
【0007】
【作用】この発明による傘回転脱水装置は、傘が収納さ
れると、収納された傘と傘収納体の合計重量の重心点と
傘収納体の揺動支持点とが回転軸と重なり、所定時間後
に傘収納体が支持体に固定されて水平方向に回転し、遠
心脱水が行われる。
【0008】または、傘が収納されると、収納された傘
と傘収納体の合計重量の重心点と傘収納体の揺動支持点
とが回転軸と重なり、水平方向の回転が始まると傘収納
体の下方が支持体に固定されて、遠心脱水が行われる。
【0009】
【実施例】
実施例1.本発明の説明を行う前に図14で傘収納体3
内に傘を挿入した総合体の釣合状態を模式的に示して本
発明の概念の説明を行う。尚収納体3は各実施例で説明
する収納筒7へフック8を一体化した組立品を云う。
【0010】傘は長さ柄形状等各異なるため重心位置は
それぞれ異なっている。これ等傘を特に柄の偏心荷重を
回転時消失せしめねばならない。あらゆる物体は或る一
点を糸でつるすとこの一点と物体の重心とは垂直線上に
並ぶ。この垂直線で分けられる左右の重量は均しくな
る。図14A線は回転軸心線で上記垂直線である。7.
7.は異なる傘を筒7に挿入した時の上記総合体を表し
G1 G2 は重心である。Q点は後述のフック8とフック
内面9と軸5の接点を示している。即、上記糸でつった
点がQ点となりG1 G2 は垂直A線上に一致する。この
線で分けられた左右対称の図心には回転時遠心力が働き
Q点に関するトルクを生じて総合体はG1 G2 が水平に
なるまで移動する。本発明の要点はこの移動を固定する
ことと、総合体のG1 G2 が線上に理想的には静止する
までの振り子運動を早期に終息させることである。
【0011】以上の説明の上記筒収納体3のQ点に関す
る具体的機構を概略図、図1、図2に示している。2は
傘に遠心力を与えるアウタロータモータで非可動ハウジ
ング1に取り付けている。4は該モータ2のフランジで
ある。傘懸架軸5を係止する支持体6.6は回転軸線A
を中心に回転させるためこれも該4に一体化している。
7は傘収納筒で、8は該7に一体化しているフックであ
る。内面9は上記軸5に懸架して該軸5外周を円周方向
に自在にすべる。以上が傘収納体3のQ点に関して重力
をもって釣合を得、偏心回転荷重を消失させる機構であ
り本発明の全実施例に適用している。尚26.26は軸
5上に係合する固定具で、後述の傘柄25の回転中にお
ける保持を行うもので、27.27は固定具26に設け
た凹部であり柄25を両方で取り囲むものである。13
はモータ2の固定軸、71はモータ2の回転制御を行う
ためのセンサーである。
【0012】図3図4図5図6によって実施例1の構成
と機構の説明を詳細に行う。図3は上記図2と同じ方向
から見た側面図でフック8内面9も同様のもので収納体
3である。筒7の底部へ歯車の歯部11を有する固定具
10を強固に一体化している。歯面の半径は前記フック
8の内面9を前記懸架軸5へ懸架した時に内面9の接点
と歯部11先端との距離である。固定具10は磁性体例
えば鋼材等を用いるが磁化はしなくてよい。この固定具
10が次に図4に示す収納体3の釣合後の釣合固定と開
放の機構と係合する。
【0013】次いで固定具10の歯部11と噛合って固
定と開放を行う機構を図4図5で説明すると4は図1に
も示したフランジでアウターロータモータ2の一部であ
る。12はモータ内に篏合する玉軸受、13はモータ軸
で軸内に電磁コイル14とプランジャー15、ストッパ
ー16を内蔵する。該軸13は前記非可動ハウジングの
一部に取付けている。18は内歯歯車の一部17の廻り
止め具で該17の外周へ係合しフランジ4上へ取付けて
いる。歯車の一部17にはフランジ4の回転中心を挟
み、N極19とS極20の磁極を有している。歯車の一
部17内には、玉軸受21と上記プランジャー15の先
端22が係合して内蔵される。23は上記軸13内の電
磁路具、24はプランジャー15の後端のストッパー
部、上記ストッパー16は軸13内に係止してプランジ
ャー15の下止点止めとなる。
【0014】次に本発明装置の上部の傘柄の固定機構を
図6で説明する。本機構は後述の実施例2、3にも適用
される。図は前記支持体6.6の上部附近の構造を示す
もので前記軸5は図示の通り支持体6.6に係止してい
る。前記フック8の内面9が接しその表面に傘柄25の
段面下側が接して懸架している。26.26は傘柄25
の略全体を包み込む凹部27.27を設け、前記軸5を
貫通させる長穴28.28をも有する保持具で該長穴2
8.28は図面に垂直方向の巾は軸5の径より僅かに大
きく、両者は係合している。丸ピン29.29は軸5上
の穴30.30に係合し図示していないが上記固定具2
6.26に設ける係止穴に両端を保持係止されている。
31.31は該26.26に埋め込んだ錘である。前記
支持体6.6上に係止する小軸32.32はコイルスプ
リング33.33を保持するものでこの33.33は該
反支持体6.6と上記固定具26.26の間に圧縮した
状態で保持されている。
【0015】上記筒7には図示しないが水分飛散用の穴
を多数設ける。この他筒7を網体で構成するもよい。該
7内壁にはこれも図示しないが水の飛散を行う孔を設け
たスポンジゴム体か或いはコイルスプリングを螺旋状等
に配置し傘に緩衝させ傘の揺動防止も兼ねた弾性体を設
置する。弾性体の設置は全実施例に共用する。
【0016】次に動作について説明する。半環形、逆L
字形の柄の傘は前記フック10に柄25を重ねる様、柄
体筒7に挿入する。折りたたみ傘はフック10に柄は掛
け得ないので該筒7内に全体を挿入する。前記モータ2
の駆動、図4のプランジャー15の駆動は利用者がハウ
ジング1上の蓋を閉じるとこれをトグルスイッチで検出
し駆動信号とする周知の洗濯機に用いられている手段も
良い。又、ハウジング1の上部へ図示しないが光センサ
等を設置し傘の有無を検知しこれを駆動信号としても良
い。
【0017】傘を該筒7に挿入し筒7と傘体との総合体
で構成する重心と前記フック8の内面9と前記軸5の接
点とを結ぶ線は最終的に垂直となり静止するが、静止す
るまで或る時間を必要とする。これを速やかに終息する
ために前記固定具10はS極20N極19により吸引さ
れ短時間内に微動又は静止状態になる。
【0018】実施例1の筒7の固定と開放動作の説明を
行う。上述の検出信号はモータ2へは遅延を与え前記電
磁コイル14を早く駆動する。前記プランジャー15は
上方へ駆動されて前記廻り止め具18に案内され歯車の
一部17上の歯を前記固定具10上の歯部11へ噛み合
わせる。この状態をモータ2の回転停止まで保持する。
回転停止直後電磁コイル14は電流OFFとなりプラン
ジャー15上のストッパー部24が前記下止点止め具1
6に当るまで降下して筒7の固定は開放される。
【0019】次に本例の図6の柄25の固定動作を説明
する。上述の通りモータ2をプランジャー15の駆動よ
り僅かに遅く回転させるが、回転停止中では前記スプリ
ング33.33は前記固定具26.26を内側へ押して
柄25の出し入れは自由である。柄25がフック8に接
し、即上記スイッチONで回転を始めると上記26.2
6上の錘31.31は遠心力により前記丸ピン29.2
9を回転中心としコイルスプリング33.33に抗して
固定具26.26は柄25を挟んで強力に保持する。
【0020】実施例2.実施例2の構成を図7図8図9
で説明する。本実施例も実施例1に示した筒7フランジ
4支持体6.6の構成並びに関係位置は同じである。図
7図8において34.34は該筒7の重力釣合を回転
時、変化させないため後述するロックピン40.40を
係止する多数の穴35を有するロック板で筒7に取付け
てある。上記穴35は前述懸架軸5にフック8の内面9
が接する点を起点とする所定半径上一列に穴明けしてあ
る。筒7の底部には磁性体36が強固に一体化されてい
る。該体36も例えば材質は鋼材等であり磁化はしなく
ても良い事は実施例1と同じである。尚該体36の底端
面37は先述フック8の内面9が接する前記軸5の接点
を起点とする所定半径を有している。又、該体36と所
定間隔で対抗接置してある前記フランジ4上のN極磁石
38とS極磁石39は該フランジ4の回転中心軸を挟み
所定間隔をもって対峠し設置取付けてある。
【0021】次に上記筒7上の上記ロック板34.34
を釣合完了後固定維持、又は開放する機構を図9で説明
する。図の状態はロックピン40.40が上記ロック板
34.34.に係合状態にある。該筒7上のロック板3
4.34上の穴35の入口は漏斗状41でロックピン4
0.40は一端は板バネ42.42に強固に例えばカシ
メられ、この端の電磁材吸引片43と共に一体化してい
る。該板バネ42はヒンジ44.44に係合し前記支持
体6.6にヒンジ44と共に取付けれれている。45.
45は該板バネ42.42の他端へ取付けた錘である。
上記ロックピン40と該穴35の係合は該板バネ42が
前記図8の回転軸線A方向へ上記ピン40を押圧して維
持される。46はプランジャーソレノイドで前記非可動
ハウジング1の一部に取付けてある。47はコイル、4
8はプランジャー、50は磁化片49、コイル51を該
プランジャー48に一体化するための固着具52.52
は前記支持体6.6に設けた板バネ42の通路である。
53は小型ソレノイドで図示しないが非可動ハウジング
1の一部に取付けてある。該53は上記プランジャー4
8軸に直交して配置しそのプランジャー54はプランジ
ャー48の端部に一体化しているストッパー部55に係
合している。
【0022】次に実施例2の筒7の固定と開放動作の説
明を行う。実施例1同様前記モータ2の駆動の前に前述
検知信号によって前記小型ソレノイド53が作動しプラ
ンジャー54が次いで作動する直前に実施例1で説明し
た該筒7の振り子運動の瞬時終息と同一動作が磁性体3
6とN極38S極39の同様吸引作用で行われる。静止
直後上記ソレノイド53プランジャー54はストッパー
55から引離されプランジャー48を開放する。同時に
コイル51の通電OFFとなって吸引片43は磁化片4
9から離れ前記板バネ42内に貯えた復帰力によって前
記ロックピン40は前記穴35に突入係止して釣合を固
定する。この直後遅延を与えていたモ−タ2の電流ON
となって回転し傘を脱水する。回転中前記支持体6.6
上に係止するヒンジ44.44に係合する上記板バネ4
2.42は他端に一体化する錘45.45に印加する遠
心力作用で上記ヒンジ44.44を支点に上記ロックピ
ン40.40を更に強力に穴35.35へ押圧固定す
る。回転停止直後前記ソレノイド体46のコイル47.
47コイル51.51に通電し磁化片49.49を磁化
し同時にコイル47はプランジャー48.48を吸着片
43.43方向へ駆動して該43.43を吸着した後コ
イル47に逆電流を与え上記板バネ42.42の復帰力
に抗してロックピン40.40をプランジャー48.4
8が該穴35.35から抜き去り開放する。上記プラン
ジャー48が所定位置に後退すると。前記ソレノイド5
3へ再び通電しプランジャー54は前記ストッパー部5
5を係止する。係止後該53の通電をOFFすると共に
該コイル47の通電もOFFして省エネ対策とする。尚
次の傘挿入までは磁化片49.49を磁化しておくため
前記コイル51.51は通電のままである。
【0023】尚コイル51、磁化片49を省略して、上
記プランジャー48を長くしたものにしても動作効果は
変わりない。即、該43方向へプランジャー48を駆動
し該43に当接せしめた後逆電流を用いて後退せしめる
時逆方向の磁力が該48上に発生し該43を吸着可能で
ある。
【0024】又該43.49を排し該プランジャー48
先へ図示しないが線又は板状スプリングを一体化しこの
先端をフック状にして該板バネ42に係合係止し該プラ
ンジャー48を後退せしめて筒7を開放する。再び筒7
を固定する時はプランジャー48の前進時の過程内で上
記フックを板バネ42から開放するため上記板状スプリ
ングを例えば上方へ持ち上げるための図示しないがカム
等を前記非可動ハウジング1の一部へ取付け、これに係
合させて目的を果たすとことも一手段として有効であ
る。
【0025】本例での柄25の固定と解放動作は実施例
1と同じである。
【0026】実施例3.図10、図11及び概念図、図
14を用いて説明する。本実施例は実施例2のロック板
34.34を排し該34.34と略同じ位置へ筒7の固
定を図10、図11に示す保持筒56を筒7に篏合して
行うものである。又、筒7、フック8、磁性体36は同
じもので、フランジ4上に設けたN極38、S極39前
述の相対位置関係は同じである。56は保持筒で筒7に
篏合し軸線を共有している。支持軸58.58.の軸心
は上記軸線上に一致している。尚該軸58.58は該筒
56に強固に一体化してある。上記支持体6.6に設け
た長穴57.57に該軸58.58は下記歯ラック61
を介して係合していて長穴内を左右に移動出来る様にな
っている。60は軸58と一体の段部で回転時半径方向
への飛び出しを防止する。61は長方体の歯ラックで前
記実施例1に示す支持板6.6に設けた上記長穴57.
57に係合収納されていて該57内をすべり移動する。
又、これにあけた丸穴62と上記軸58と係合し該筒5
6の傾きに応じて両者はすべり回転を行う。59は板バ
ネ42.42に取付けて上記歯ラック61に噛合ってい
る歯ラックで図11の状態は上記板バネ42.42に内
蔵する復帰力により該61を押圧している上、該板バネ
42.42の他端に取付けた錘45.45の遠心力はヒ
ンジ44.44を支点として更に強力に押圧している。
言うまでもなくヒンジ44.44は支持体6.6に係止
してある。該歯ラック59.59は電磁軟鉄材等を用い
てあり、該筒7及び筒56の釣合後の固定及び開放の機
構は実施例2の図9の機構をそのまま使用する。この場
合上記歯ラック59を前記コイル51プランジャー48
で吸着或いは開放して行うものである。
【0027】実施例3の動作の説明を行う。前記筒7に
傘が挿入された後の該筒7の固定と開放の図9に示すプ
ランジャー動作とモータ2の駆動要領は既述した通りの
ものである。モータ停止中前記板バネ42.42の内蔵
する復帰力に抗して歯ラック59.59を歯ラック6
1.61から引き離す動作を上図機構のプランジャーソ
レノイド46が行う。筒7の釣合固定は同様該ソレノイ
ド53と該ソレノイド46及び磁石片49が既述の動作
を行った後上記歯ラック59を板バネ42.42の復帰
力により該歯ラック61へ押圧し噛合う。モータ2が回
転始動すると前記錘45.45に加わる遠心力は前記ヒ
ンジ44.44を支点に板バネ42.42を介して上記
歯ラック61に更に強く押圧固定する。柄25の固定と
開放は既述のものと変わらない。その他該筒7の早期振
り子動作の収歛も既述のS極39N極38と磁性体36
そのものの適用でありその動作は同じである。
【0028】実施例4.図12にA、Bをもって説明す
る。本例は既述の柄25の固定機構は適用しない。しか
し筒7の釣合と固定及び開放は既述の実施例のいづれか
を適用する。図で筒7’は既述の傘を収納する筒7と同
じ構造を持つが入口の一部は口ばし63部で傘柄支持面
72が柄25を支え傘重量を支持する。該63の内側の
両面へバネ又はゴム等弾性体64、64を取付け柄25
の太さに対応保持させる。フック8を前記軸5へ懸架す
るが本例はフック8上へ柄25を図示の通り直接乗せな
いものである。
【0029】次に実施例4の動作説明を行う。既述の通
りの柄25の固定機構は本例では無く単に傘を該筒7に
挿入しその際柄25の半環部、逆L字部を口ばし部63
へ挿入し前記弾性体64で保持させる。折りたたみ傘は
筒7’に収納するが実施例1にみる筒7内の弾性体がこ
れを保持するので効果は同じである。
【0030】回転脱水時傘に印加される遠心力は図2に
示す軸線Bの傾斜角は軸線Aに対して小であり筒7’内
壁をすべり上がって傘の放出の発生は起こらない。
【0031】尚傘の有無の検出、筒7’の固定等の機構
は既述のいづれを用いても良い。従って駆動等動作効果
も同じである。又図に示す如く振り子運動の迅速収歛も
図示の通り同じものである。
【0032】実施例5.図13をもって説明する。本例
は柄25の支持は既述の実施例のいづれも良いが、図は
実施例4を示す。本例は前記筒7の固定と開放機構は既
述のいづれにも属さない新規のものである。4は前記フ
ランジで6も前記支持体でこれに係止する懸架軸5も前
記同様のものである。70は上記フランジ4と一体化し
た下記液体を封入する容器であり前記筒7’の底部65
は実施例4までの該筒7と異なり前述水分飛散孔は仕切
板66より下には無く、又図の如く該仕切板66付近か
ら下部を上述液体面67内に浸してある。68は上記フ
ランジ4等の回転時液体の飛散を防止する例えばゴム製
カバーで該筒7’の外周と該容器70の外部に漏洩なき
よう接着等により一体化している。該カバ−68は筒
7’の動きを妨げない薄く柔らかい材質を用いる。尚液
体の粘性抵抗を高めるため容器70の内面と筒7’の上
記下部の形状はフィン69.69’が各々図の如く設け
てある。使用液体は適宜量の水を交ぜた水性ディスパー
ジョンで成分はアクリル酸エステル・スチレン共重合体
である。
【0033】この他本実施例の該筒7’の上記仕切板6
6から下へ下記フィン69を設けると共に実施例2以降
に設けた磁性体36を共に設け既述のS磁極39N磁極
38をフランジ4に同様配置に接置する構成として後述
する動作の効果を一層向上させることができる。
【0034】本実施例は上記の通り筒7’固定に水性デ
ィスパージョンを用いるため冬期における氷結対策が必
要である。この手段は上記容器70を囲むように前記非
可動ハウジング1上に図示しないがヒータを寒冷地向け
に設ける。
【0035】実施例5の動作説明を行う。柄25の支持
は実施例4と同じである。モータ2と一体のフランジ4
支持体6.6の回転により筒7’はフック8からの動力
伝達を受け回転を始めるが、この時図14に示す軸線A
で分けられた左右の均しい体積の重心にかかる遠心力
は、フック8の内面9と軸5との接点即支点に対して偶
力を与える。このため筒7’は底部65を先端として急
激な回転運動を始めようとする。この時底部65は液体
に瞬時に大きい剪断速度を発生させると共に前記筒7’
上のフィン69も同様の剪断速度を液体に与える。この
速度の急な立ち上がりにより液体内に剪断応力を発生す
る。図15に示す特性図によれば応力を与えられると応
力が臨界剪断応力以上になると粘度は急激に増加するた
め液体内の物体は固定される事を示している。即ち筒
7’の固定が可能となる。本ディスパージョンは文献に
よると水中に塩分を含む事を許容していることから前述
冬季の氷結防止に際して例えば海水等を用いれば寒冷地
方での利用に有効で前記ヒータと共用する時ヒータの省
エネ対策上更に有効なものとなる。
【0036】このディスパージョンは水量の調節によっ
て適宣粘度を調節出来るので既述の筒の振り子運動の早
期収歛にも有効である。更にこれを短縮する上で前記磁
性体36とN極38S極39をフランジ4に接置すると
前記フィン69と相まって更に好ましくなる。尚モータ
2の駆動は既に述べた実施例と同様である。
【0037】以上本発明の5つの実施例の機構と動作の
説明を行ったが筒7のゆれに関連し更に応用例を説明す
ると実施例1から5までのフック8をゴムシール密封形
玉軸受へ代替すると剛性向上と内外輪とゴムのすべり摩
擦の利用で筒7.7’の制動が行える。この事はすべり
軸受の適用をも示唆する。
【0038】実施例1から4では実施例5にみる容器7
0を同様フランジ4上に設置して液体例えば油等に筒7
をしたすと上記制動を行える。
【0039】更に実施例5のフィン69を付加すれば一
層の効果向上となる。
【0040】又更にこれに加えて既述の磁極群と共用す
れば良いことは容易に着想出来る。
【0041】実施例2においてはロック板34.34の
片方34の穴35を排してロック板34と同形状の板を
支持体6上に対抗設置してロック板34との間にボール
を多数箇リテーナを介して保持させ、ころがり摩擦利用
の上記制動を行える。その上上記容器70の設置と併用
すれば効果的である。
【0042】振り子運動を更に急速に収歛させる手段と
しては、本発明全ての実施例の前記S極20.39とN
極19.38の位置へSN極を有する磁石又は電磁石を
それぞれ設置すると良いことは言うまでもない。
【0043】構造面の上記筒7等の動きの制約方法は傘
体の最大重量と最小重量を収納する時、筒7の軸心線B
と回転軸線Aとの角度は各最大最小に及ぶ。人手による
挿入時外力により該角度範囲を越えることのなき様前記
支持体6.6上に筒7・7’のストッパーを設ければ揺
動範囲限定となって静止に必要な時間を短く出来る。
【0044】振子運動の終息の検知を行う装置にする時
は実施例におけるS極20N極19等を電磁石に換えこ
のコイル電流の変化を信号となす他、別の検出コイルを
置き前記固定・開放機構の動作開始に役立てると更に動
作を迅速に出来る。
【0045】フランジ4の外周に筒7を囲む回転筒を図
示しないが一体に設ければ水分の装置内への飛散防止と
筒7の空気攪乱時に生じる騒音の防止に役立つ他、柄2
5の不釣合成分による振動が回転筒の追加に伴う慣性モ
ーメントの増加によって相対的に減少する効果を生む。
【0046】筒7内への弾性体の設置は傘骨、開閉ヒン
ジ等脆弱部分の損傷防止に役立ち信頼性の高い装置を提
供している。以上本発明の基本機構の動作説明を行った
が迅速脱水を行う上で必要な電気回路とこの制御系及び
操作手順について説明する。
【0047】傘挿入時に開蓋すると蓋内面に挿入方向、
方法を図示する他液晶表示又は音声をもって「蓋を閉じ
てください」「脱水中」「蓋が開きます」「傘を取り出
して下さい」等示し操作を便利にする。開蓋は電磁力と
リンク或はワイヤ等の組合せの利用で容易に出来る。
【0048】迅速容易に傘を挿入するには柄25の向き
は一定の範囲が良い。図1、図2のフランジ4上のセン
サ要素71を用いて回転数、速度、累計回転数を検知し
カウント回路を通して停止制御を行う。本停止制御はモ
ータ2に正逆電流を印加して行うが、上記フランジ4上
に複数箇のセンサー71を設けこの信号に強弱を設けこ
れをカウントして停止範囲を定めることが出来る。
【0049】脱水後の急停止はモータ2に逆電流を与え
ブレーキ効果を利用する方が機械的ブレーキ法に比べ信
頼性上有利である。これには上記累計回転数の検知が役
立つものとなる。又一つの制御法はモータ2の最高速を
カウント回路に設定し到達後逆電流による停止、或は水
分飛散の累計回転数等を同様設定して到達後逆電流によ
る停止を行えばより迅速脱水を得られる。
【0050】又、機械的ブレーキを使用する際は高速段
階の制動にこれを用いて急速にブレーキをかけ、低速領
域で解除して逆電流による制動に切換えれば上記停止範
囲を限定出来る。或は機械的ブレーキによる停止後上記
停止範囲へモータ制御により徐走後停止することも出来
る。
【0051】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、揺動自
在の傘収納体と、傘収納体を収容して水平方向に回転す
る支持体と、傘収納体を支持体に機械的に固定する手段
またはダイラタントディスバージョン特性がある液体を
支持体下端に満たす手段を備えたので、高速、低騒音、
省電力で脱水できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】機構の主要の概略正面図である。
【図2】図1のイ−イ線における一部断面図である。
【図3】実施例1の収納筒の側面図である。
【図4】実施例1の装置下部に位置する収納筒の固定と
開放機構の断面図である。
【図5】図4に示す廻り止め具18の斜視図である。
【図6】実施例1から実施例3までの装置上部に位置す
る傘柄の固定と開放機構の断面図である。
【図7】実施例2の機構の主要の概略正面図である。
【図8】図1のイ−イ線における図2と同じ図7の一部
断面図である。
【図9】実施例2の収納筒の固定と開放機構の断面図で
ある。
【図10】実施例3の主要部の一部斜視図である。
【図11】実施例3の収納筒の固定と開放機構の断面図
である。
【図12】Aは実施例4の収納筒の平面図である。Bは
Aの側面図である。
【図13】実施例5の断面図で図2と同一方向から見た
ものである。
【図14】収納筒7に傘を収納する時傘毎に重心位置が
異るため収納後この総合体の重心位置も異って来る。そ
の重心の偏位を模式的に表してた説明図である。
【図15】実施例5に用いる液体の特性を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 非可動ハウジング 2 アウターロータモータ 3 収納体 4 フランジ 5 懸架軸 6 支持体 7,7’ 傘収納筒 8 フック 9 フック内面 10 固定具 11 歯部 12 玉軸受 13 モータ軸 14 電磁コイル 15 プランジャー 16 ストッパー 17 歯車の一部 18 廻り止め具 19 N極 20 S極 21 玉軸受 22 プランジャー15の先端 23 電磁路 24 ストッパー部 25 傘柄 26 保持具 27 凹部 28 長穴 29 丸ピン 30 穴 31 錘 32 小軸 33 コイルスプリング 34 ロック板 35 穴 36 磁性体 37 底端面 38 N極磁石 39 S極磁石 40 ロックピン 41 漏斗状 42 板バネ 43 電磁材吸引片 44 ヒンジ 45 錘 46 プランジャーソレノイド 47 コイル 48 プランジャー 49 磁化片 50 固着具 51 コイル 52 通路 53 小形ソレノイド 54 プランジャー 55 ストッパー部 56 保持筒 57 長穴 58 支持軸 59 歯ラック 60 段部 61 歯ラック 62 丸穴 63 口ばし部 64 弾性体 65 底部 66 仕切板 67 液体面 68 ゴム製カバー 69,69’ フィン 70 容器 71 センサー 72 傘柄支持面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端を揺動自在にし,下端または途中に
    制動板を設けた傘収納体と、 上記傘収納体を揺動支点で支持して上下方向に収容し、
    上記揺動支点を回転軸の中心としてモーターの回転力を
    受けて水平方向に回転する支持体と、 上記支持体の下部または途中に設けられ、所定時間後に
    上記傘収納体の制動板を上記支持体に固定する噛み合わ
    せ手段とを備えた傘回転脱水装置。
  2. 【請求項2】 上端を揺動自在にし、下端に制動部を設
    けた傘収納体と、 上記傘収納体を揺動支点で支持して上下方向に収容し、
    上記揺動支点を回転軸の中心としてモーターの回転力を
    受けて水平方向に回転する支持体と、 上記支持体の下部に設けられ、その内部にアクリル酸エ
    ステル・スチレン共重合体でダイラタントディスパージ
    ョン特性を持つ液体を満たして上記傘収納体の制動部を
    受ける容器とを備えた傘回転脱水装置。
JP26460394A 1994-10-04 1994-10-04 傘回転脱水装置 Pending JPH08105688A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106885452A (zh) * 2017-03-28 2017-06-23 安徽工商职业学院 雨伞甩干装置

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