JPH0810548A - 穀類処理装置の排気用湿式集塵装置 - Google Patents

穀類処理装置の排気用湿式集塵装置

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JPH0810548A
JPH0810548A JP6182717A JP18271794A JPH0810548A JP H0810548 A JPH0810548 A JP H0810548A JP 6182717 A JP6182717 A JP 6182717A JP 18271794 A JP18271794 A JP 18271794A JP H0810548 A JPH0810548 A JP H0810548A
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JP
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sludge
exhaust
tank
water tank
dust
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JP6182717A
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Tadaaki Kasai
忠明 河西
Shigeru Kitano
滋 北野
Shuji Kimura
修二 木村
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Meiwa Industry Co Ltd
Meiwa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Meiwa Industry Co Ltd
Meiwa Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 排水装置を備える共同乾燥調製施設等の穀類
処理装置の排気用湿式集塵装置において、排水装置の沈
降槽において発生するスラッジを、堆肥化等の扱い易い
ケーキにでき、しかも、比較的場所をとらない、簡単化
した排水装置を備える湿式集塵装置を提供する 【構成】 排気導入部及び集塵室において発生する洗浄
排水を、篩にかけて、比較的大きい粒径の粒子を分離
し、この大きい粒径の粒子を分離した排水を、一定時間
洗浄水槽内に溜め、この間に該洗浄水槽内で排水から沈
降した流動性を有する汚泥を分離し、この分離された汚
泥に、前記洗浄水槽内の汚泥が分離された水を加え、さ
らに凝集剤を加えて混合し、ケーク濾過することによ
り、比較的場所をとらずに、スラッジを、堆肥等に利用
し易いケークとすることができる排水装置を備えた共同
乾燥調製施設等の穀類処理装置の排気用湿式集塵装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、穀類の荷受け、乾燥、
籾摺り、調製及び出荷等の穀類の取扱い施設を備える共
同乾燥調製施設の排気用湿式集塵装置の排水処理装置、
並びに穀類の荷受け、乾燥、籾摺り、調製又は出荷等の
穀類の取扱いに使用される穀類処理装置の排気用湿式集
塵装置の排水処理装置に関し、特に穀類等の乾燥、選別
籾摺り等の各穀類処理施設で発生する塵埃を含む空気に
ついての低圧排気用湿式集塵装置の排水処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、共同乾燥調製施設から排出され
る粉塵は、穀類例えば、米や麦の藁くずの様に粒径の大
きいものから、籾のけん等の細いもの、さらに数ミクロ
ンに至る微小粉塵まで、非常に広範囲に渡って存在して
おり、また粉塵量も多く、その上見掛け比重が軽いの
で、除塵が難しく、バッグフィルターなどの乾式集塵装
置及びスプレー塔などの湿式集塵装置が使用されてい
る。しかし、バッグフィルターは、長期間使用している
間に目詰まりや粉塵堆積が起こって、圧力損失の増加を
招くために、共同乾燥調製施設から排出される粉塵など
の集塵装置としては、スプレー塔などの湿式集塵装置が
使用されている。
【0003】また、スプレー塔などの湿式集塵装置で
は、噴霧された水が含塵排水となって、スプレー塔等の
湿式集塵装置から排出されるが、この排水は、塵埃を含
んでおり、その侭、河川等に流出させることができない
ために、湿式集塵装置の集塵室に付属して沈降槽及び循
環槽を設けて、沈降槽において塵埃を分離した排水を循
環槽に送り洗浄水として循環使用するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、湿式集塵装置
から排出される排水に含有される粉塵は、沈降槽におい
て分離されてスラッジと形成するが、このスラッジは、
流動性があり、また脱水が困難であり、その処分が難し
いために、ヘドロとして放置されており、問題とされて
いた。
【0005】また沈降槽からスラッジを排出するには、
バキュームカーで吸引するか、沈降槽に凝集剤を投入し
てバッチ式に排出しているが、沈降槽は比較的大きいた
めに、バキュームにより吸引するのに時間が掛かり問題
であった。また凝集剤を投入する場合でも、凝集剤の混
合が難しく、スラッジの排出操作を常に一定して行うこ
とができず問題とされていた。本発明は、共同乾燥調製
施設等の穀類処理装置の排気用湿式集塵装置において、
沈降槽において発生するスラッジの処分に係る問題点を
解決することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、共同乾燥調製
施設等の穀類処理装置の排気用湿式集塵装置において、
沈降槽において発生するスラッジを、堆肥化等の扱い易
いケーキにでき、しかも、比較的場所をとらない、簡単
化した湿式集塵装置を提供することを目的としている。
【0007】即ち、本発明は、穀類処理装置から排出さ
れる排気を、集塵装置において洗浄水の噴射により洗浄
して、前記排気中の塵を分離し、浄化する際に、集塵室
から流出する前記分離された塵粒子を含有する排水を底
部を流れる洗浄水を沈降分離してする穀類処理装置の排
気用の湿式集塵装置の排水処理方法において、排気導入
部及び集塵室において発生する洗浄排水を、篩にかけ
て、比較的大きい粒径の粒子を分離し、この大きい粒径
の粒子を分離した排水を、一定時間洗浄水槽内に溜め、
この間に該洗浄水槽内で排水から沈降した流動性を有す
る汚泥を分離し、この分離された汚泥に、前記洗浄水槽
内の汚泥が分離された水を加え、さらに凝集剤を加えて
混合し、ケーク濾過することを特徴とする穀類処理装置
の排気用湿式集塵装置の排水処理方法にあり、また、湿
式集塵室に穀類処理装置の排気口に連通する排気導入部
を備える穀類処理装置の排気用湿式集塵装置において、
集塵室は、集塵室の排水出口部に下方に、スクリーンコ
ンベヤを設け、該スクリーンコンベヤの濾液出口は、ス
ラッジコンベヤを備える洗浄水槽上に位置しており、前
記洗浄水槽は送液ポンプを介して管路が反応槽に接続
し、該反応槽には、さらに前記洗浄水槽のスラッジコン
ベヤの排出口が接続すると共に凝集剤タンクに接続する
凝集剤供給管が接続しており、前記反応槽の排出口はケ
ーク濾過器の被濾過液供給口に接続していることを特徴
とする穀類処理装置の排気用湿式集塵装置にある。
【0008】本発明において、湿式集塵装置の排水は、
穀類処理装置から排出される排気を洗浄集塵、濡れ壁式
などの湿式集塵により洗浄処理された洗浄排水を対象と
し、例えば、スプレー塔、スクラバー、荷電スクラバー
等からの排水がある。本発明の湿式集塵装置における洗
浄水槽には、集塵室の排水中の1mmまでの比較的大き
い塵埃を洗浄水槽に入れないために、篩に掛けられる。
例えば、スクリーン又はリッターコンベヤ等のスクリー
ンコンベヤなどの篩は、集塵室の排水出口下に設けられ
る。篩の目の開きは0.8mm以上であり、好ましくは
1mm以上であるのが好ましい。
【0009】湿式集塵装置からの排水は、例えば1mm
以上の比較的大きい塵埃が篩により除かれて洗浄水槽に
入れ、一定時間放置して、1mm以下の細かい粒子を、
洗浄水槽底部に沈降させる。本発明において、洗浄水槽
には、その底部に、細かい粒子が沈降して形成される汚
泥を受け、これを分離する汚泥分離装置が設けられてい
る。汚泥分離装置は、沈降して流動性を有するスラッジ
状の汚泥を受けて、洗浄水槽の外に運び出すものであ
り、例えば、沈降する微粒子をコンベヤ面に受けて洗浄
水槽の外に運び出すスラッジコンべヤとすることができ
る。しかし、スラッジ排出口を底部に設け、一定時間毎
に洗浄水槽底部の沈降物を排出するようにすることがで
きる。
【0010】本発明においては、分離されたスラッジ状
の汚泥は、流動性を有するので、反応槽に送られ、ここ
で洗浄水槽において分離された水と混ぜて分散される。
この場合、スラッジ状の汚泥30乃至50重量部に対し
て、加えられる水は、70重量部%以下、好ましくは5
0乃至70重量部であり、この水が加えられた全量に対
して、凝集剤は、約0.01乃至0.05重量%、好ま
しくは、0.02乃至0.03重量%の割合で混合され
る。このように水で分散された汚泥分散液は、凝集剤を
加えて強制的に固形分を凝集させ、凝集した固形分を分
離脱水する。凝集剤が混合された汚泥混合物は、撹拌さ
れてフロック状に凝集塊が形成されたところで、ケーク
濾過、例えば真空濾過により濾過される。このようにケ
ーク濾過により得られる濾過ケークは、70重量%以下
の含水率、好ましくは50乃至70重量%の含水率であ
り、例えば、籾殻と混ぜて堆肥に使用される。
【0011】本発明において、ケーク濾過は、前記汚泥
混合物から含水率が70重量%以下のケークを得る前記
汚泥混合物の処理操作をいい、前記汚泥混合物から固形
分が30%以上の固形物を得る濾過及び脱水処理を意味
する。このような濾過及び脱水処理は、バッチ式又は連
続式による定圧濾過又は変圧変速濾過方式、並びに圧搾
により行うことができる。濾過方式としては、加圧濾過
器、真空濾過器による濾過があり、圧搾方式としては、
バッチ式圧搾装置、スクリュウプレス、ベルトプレス、
ローラプレス、連続式タワープレス、円板プレスなどの
連続式圧搾装置を使用することができる。本発明におい
ては、連続式に濾過を行う場合、例えば、連続式回転濾
過器を使用するのが好ましく、特に、真空濾過器を使用
するのが好ましい。
【0012】本発明において、汚泥分散液から固形分を
凝集させるために、凝結剤及び/又は凝集剤を、汚泥分
散液に混合することができる。混合される凝結剤として
は、硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、硫酸第
一鉄、塩化第二鉄などの多価金属塩がある。凝集剤とし
ては、カチオン性、アニオン性及びノニオン性の有機高
分子凝集剤を使用することができる。しかし、カチオン
性の有機高分子凝集剤は、凝結剤としても使用すること
ができる。
【0013】このような有機高分子凝集剤の中、カチオ
ン性の有機高分子凝集剤としては、ポリアルキルアミノ
アクリレート、ポリアミノメチルアクリルアミド、アイ
オネン系(縮合系)、エポキシアミン系(縮合系)があ
る。また、凝結後のフロックの粗大化は、ノニオン性及
びアニオン性の有機高分子凝集剤による場合が比較的多
いが、このようなノニオン性有機高分子凝集剤として
は、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド等があ
り、アニオン性有機高分子凝集剤としては、ポリアクリ
ルアミド部分加水分解塩、ポリアクリル酸ナトリウム、
アルギン酸ナトリウム(天然高分子)がある。
【0014】さらに、本発明においては、凝集剤は混合
する前に予め水に溶解又は分散して使用する。濾過操作
を容易にするために、凝集剤に加えて、珪藻土、パーラ
イトその他の濾過助剤を使用することができる。このよ
うな濾過助剤は、堆肥に使用して有効なものが好まし
い。
【0015】本発明において、スラッジ状の汚泥が分離
された水は、洗浄水として、集塵室における噴霧等に循
環使用される。したがって、洗浄水槽には、洗浄水の汲
み出し領域を仕切って溢流堰が設けられるのが好まし
い。本発明において、スラッジ状の汚泥の分散用の水と
して、洗浄水の汲み出し領域からの水を使用するのが好
ましい。
【0016】凝集した汚泥は、例えば連続回転式の真空
濾過器により濾過脱水されるが、この濾液の一部は、洗
浄水槽に送られ、湿式集塵装置での蒸発水量を補うと共
に、、集塵室からの排水の細かい粒子の凝集沈降を助成
し、洗浄水槽における汚泥の凝集沈降を促進させるので
好ましい。前記濾液は、洗浄水槽の汚泥が分離された水
と混合して放流されるが、その一部は、篩目の洗浄に使
用し、湿式集塵装置での蒸発水量を補うために洗浄水槽
に送られる。
【0017】
【作用】本発明においては、排気導入部及び集塵室にお
いて発生する洗浄排水を、篩にかけて、比較的大きい粒
径の粒子を分離し、この大きい粒径の粒子を分離した排
水を、一定時間洗浄水槽内に溜め、この間に該洗浄水槽
内で排水から沈降した流動性を有する汚泥を分離し、こ
の分離された汚泥に、前記洗浄水槽内の汚泥が分離され
た水を加え、さらに凝集剤を加えて混合し、ケーク濾過
するので、穀類処理装置の排気用の湿式集塵装置の排水
中の塵埃を、堆肥として使用可能且つ焼却等により廃棄
可能の粗大塵埃と、堆肥として使用可能のケークを得る
ことができ、塵埃の有効利用を図ることができる。
【0018】本発明は、集塵室の排水出口部に下方に、
スクリーンコンベヤを設け、該スクリーンコンベヤの濾
液出口は、スラッジコンベヤを備える洗浄水槽上に位置
しており、前記洗浄水槽は送液ポンプを介して管路が反
応槽に接続し、該反応槽には、さらに前記洗浄水槽のス
ラッジコンベヤの排出口が接続すると共に凝集剤タンク
に接続する凝集剤供給管が接続しており、前記反応槽の
排出口はケーク濾過器の被濾過液供給口に接続している
ので、集塵装置から排出される塵埃を含む排水は、スク
リーンコンベヤにより粗い塵埃が除去されて、洗浄水槽
に入り、排水中の塵埃等の固形物は沈降によりスラッジ
を形成する。この形成されたスラッジは、スラッジコン
ベヤにより洗浄水槽から反応槽に送られる。反応槽に送
られたスラッジは、洗浄水槽からの水と混合して、塵埃
等の固形物のスラリーとし、これに凝集剤を加えて、塵
埃等の固形物凝集させ、脱水してケークにする。このケ
ークは、水分が50乃至70重量%又はこれ以下であ
り、取り扱い易く、前記粗い塵埃又は籾殻と混ぜて堆肥
として使用することができる。
【0019】
【実施例】添付の図面により、本発明の実施の態様の一
について説明するが、本発明は以下の例示及び説明によ
って何ら限定されるものではない。図1は、本発明の一
実施例の湿式集塵装置の排水処理装置の流れ工程を示す
概念図である。
【0020】図1に示される実施例において、湿式排気
用集塵装置本体1は、排気導入部2を備えており、排気
導入部2に続いて、ミスト捕集室3が備えられ、このミ
スト捕集室3に続いて3個の洗浄室4,5,6が備えら
れている。本例においては、排気の送風圧力の変動によ
り排気7の逆流が生じないように、排気導入部2は、絞
り部開口の開きが調整可能となり、導入される排気を洗
浄水8の噴霧の吸引力により吸引するように、ベンチュ
リースクラバー形式に形成されている。この排気導入部
2に続くミスト捕集室3は、上部にミスト捕集器9を備
える排気出口10が形成されている。洗浄水8は湿式排
気用集塵装置本体1の下方に位置して設けられている洗
浄水槽11の堰板12洗浄水採水部13から第1洗浄水
送液ポンプ14を介して第1洗浄水供給管15から供給
される。
【0021】このミスト捕集室3に続く洗浄室4,5及
び6は、上部に、ミスト捕集器9を備える排気出口10
の下方に洗浄水の噴霧器16が設けられ、その噴霧器1
6の下方には、充墳材の網17が設けられている。洗浄
室4,5及び6の洗浄水噴霧器16は、洗浄水槽11の
洗浄水採水部13に第2洗浄水送液ポンプ18を介して
接続する第2洗浄水供給管19に接続している。ミスト
捕集室3並びに洗浄室4,5及び6の夫々の底部には、
夫々、リッターコンベヤ20上に配設されている排水路
21が設けられている。
【0022】リッターコンベヤ20は1.0mmの目の
開きを有するスクリーンによるスクリーンコンベヤであ
り、ミスト捕集室3並びに洗浄室4,5及び6からの排
水は、このリッターコンベヤ20により、1.0mm以
上の塵埃が篩分けられて、洗浄水槽11に流入する。リ
ッターコンベヤ20の先端は、粗大ごみ集積部22の上
方に延びて設けられており、リッターコンベヤ20によ
り篩分けられた1.0mm以上の塵埃を、粗大ごみ集積
部22に集積させる。本例において、粗大ごみ集積部2
2の端部には溝23が形成されており、溝23には、排
水槽24に接続する排水管25が接続している。
【0023】洗浄水槽11には、底部にスラッジコンベ
ヤ26が設けられており、スラッジコンベヤ26は排出
口が反応槽27上に位置している。したがって、洗浄水
槽11中で沈降した微細な塵埃により形成されるスラッ
ジは、スラッジコンベヤ22上に堆積し、スラッジコン
ベヤ26の駆動により洗浄水槽11から反応槽27に送
られる。
【0024】反応槽27には、凝集剤溶解槽28から送
液ポンプ(図示されていない)を介して凝集剤供給管2
9が接続し、また洗浄水槽11の洗浄水採水部13から
第3洗浄水送液ポンプ30を介して第3洗浄水供給管3
1が接続している。この反応槽27には撹拌装置(図示
されていない)が設けられており、撹拌装置の撹拌下
に、スラッジコンベヤ26により供給されたスラッジ
を、洗浄水供給管31から供給される洗浄水により分散
する。スラッジが洗浄水により分散されて、スラッジ濃
度が50重量%以下、好ましくは30〜50重量%のス
ラリーが形成されたところで、凝集剤供給管29から凝
集剤を、撹拌装置の撹拌下に、前記スラリー中に供給す
る。
【0025】反応槽27の反応液汲み出し管32は濾過
脱水装置33に接続しており、凝集剤を加えて所定時間
撹拌したところで、凝集剤を加えたスラリーを濾過脱水
装置33に汲み出して濾過脱水する。濾過脱水装置33
は、下部に、スラッジボックス34に接続するケーク取
出し口35及び濾液溜め36に接続する濾液取出し口3
7を備えており、脱水されたケークは、ケーク取出し口
35からスラッジボックス34に排出され、濾過脱水に
より分離された水は濾液取出し口37から濾液溜め36
に排出され溜められる。脱水により分離された水は凝集
剤を希釈された状態で含有し、凝集機能を残存するの
で、濾液溜め36から濾液送液ポンプ38により濾液を
汲み出し、この汲み出された濾液の一部は濾液供給管3
9から洗浄水槽11に供給され、残余の濾液は濾液分岐
管40から排水槽24に送られる。
【0026】そこで、本例においては、濾液溜め36に
は、濾液送液ポンプ38を介して濾液供給管39が接続
して設けられており、この濾液供給管39は、その先端
で洗浄水槽に接続している。濾液供給管39から分岐す
る濾液分岐管40は排水槽24に接続している。濾過脱
水装置33の濾布(図示されていない)を洗浄するため
に、濾過脱水装置33の濾布洗浄部(図示されていな
い)には、第1洗浄水供給管15の第1洗浄水分岐管4
1が電動弁42を介して接続し、また給水管43の給水
分岐管44が電磁弁45を介して接続している。給水分
岐管44の給水による洗浄は、第1洗浄水分岐管41か
らの洗浄水による洗浄により濾布の洗浄が十分でないこ
とをセンサ(図示されていない)により検出して、電磁
弁45を駆動させて弁を開いて、給水分岐管44の給水
による洗浄を行う。
【0027】排水槽24は、上端から水面下所定の高さ
まで延びて仕切壁46が設けられており、その仕切壁4
6の上流側には、濾液分岐管40が接続すると共に、洗
浄水槽11の採水部13の溢流部47からの溢流水供給
管48が接続しており、また、前記仕切壁46の下流側
には、堰板49が底面から所定高さに立設されている。
堰板49で仕切られた清澄領域50には、塵埃を殆ど含
有しない排水が流入するから、前記清澄領域50内の排
水は、清澄領域50の上部に設けられている溢流口51
から流出し、以下、例えば活性炭等により処理されて放
流される。
【0028】本例において、仕切板46で仕切られた排
水槽24の上流側には、底面近くから立ち上がる処理済
み排水採水管52が設けられており、この処理済み排水
採水管52は処理済み排水送液ポンプ53を経由して、
リッターコンベヤ20上にまで延びて設けられている。
したがって、本例において、濾過脱水により分離され濾
液溜め36からの濾液分岐管40により送られてくる濾
液は、凝集剤を、かなり希釈された状態ではあるが含有
しており、その凝集機能を有効に利用するために、また
仕切板46の上流側に沈降したスラッジを再処理するた
めに、リッターコンベヤ20に供給される。
【0028】本例は以上のように構成されているので、
共同乾燥調製施設(図示されていない)の全部の施設が
稼働される場合には、排気の送風圧力は最大であるか
ら、排気導入部2の絞り部開口を、その開きの開口面積
が最大となるように開いて、洗浄水8の噴霧の吸引力に
より集塵装置1内に吸引する。また、共同乾燥調製施設
(図示されていない)の一部の施設が稼働されなくなる
と、排気の送風圧力は低下するので、排気導入部2の絞
り部開口を、その開きの開口面積が小さくなるよう窄め
て、洗浄水8の噴霧の吸引力により集塵装置1内に吸引
する。
【0029】本例において、洗浄水の噴射によって、排
気導入部2から導入された共同乾燥調製施設からの排気
は、洗浄水を噴射されて、排気中の塵埃は濡れて重くな
り、ミスト捕集室3で排気中の空気と分離されるが、霧
状に噴霧されたミストの一部は、塵埃が分離された空気
と共にミスト捕集器9に入り分離される。残るミスト
は、集塵室4,5及び6内で凝集して分離除去され、ま
た夫々のミスト捕集器9で分離除去される。塵埃及びミ
ストが除去された排気は、各排気出口10から流出す
る。
【0030】ミスト捕集室3及び集塵室4,5及び6
で、洗浄水により分離された排気中の塵埃は、各室の底
部に設けられている排水路21からリッターコンベヤ2
0上に流出する。リッターコンベヤ20に流出した排水
は、1.0mm以上の粗大ごみが除去されて洗浄水槽1
1に流入する。洗浄水槽11内に入った排水中の微細な
塵埃は、洗浄水槽11内でスラッジコンベヤ26上に沈
降して堆積する。所定時間毎にスラッジコンベヤ26を
駆動して、スラッジを反応槽27内に供給する。
【0031】スラッジが反応槽27内に供給すると同時
に、第3洗浄水送液ポンプ30を駆動して、洗浄水槽1
1の洗浄水採水部13から、所定量の洗浄水を反応槽2
7に供給し、撹拌装置を駆動する。スラッジが洗浄水中
に分散されたところで、凝集剤溶解槽28から所定量の
凝集剤を反応槽27内に供給する。凝集剤を反応槽27
に供給してから、所定時間の間、撹拌装置による撹拌を
続ける。所定時間経過したところで、反応槽27内のス
ラッジ含有スラリーを濾過脱水装置33に導入して濾過
脱水する。
【0032】濾過脱水されたケークは、ケーク取出し口
35からスラッジボックス34に排出される。一方濾過
された水は、濾液取出し口37から濾液溜め36に流出
して、濾液溜め36に溜められる。濾液溜め36に溜め
られた濾液の一部は、濾液送液ポンプ38を駆動して、
排水槽24に送られる。本例においては、洗浄水槽11
内の洗浄液中の微細なごみが容易に沈降するように、濾
液溜め36に溜められた濾液及び排水槽24に流入した
処理済みの排水は、処理済み排水送液ポンプ53により
リッターコンベヤ20上に送られる。
【0033】本例においては、排水送液ポンプ53は、
清澄領域50から採水しないようにされているが、清澄
領域50に配管(図示されていない)を設け、採水排水
管52と流路切換弁を介して接続し、排水送液ポンプ5
3を介して、リツターコンベヤ20を介してリツターコ
ンベヤ20の洗浄水として供給できるようにすることが
できる。
【0034】
【発明の効果】本発明においては、排気導入部及び集塵
室において発生する洗浄排水を、篩にかけて、比較的大
きい粒径の粒子を分離し、この大きい粒径の粒子を分離
した排水を、一定時間洗浄水槽内に溜め、この間に該洗
浄水槽内で排水から沈降した流動性を有する汚泥を分離
し、この分離された汚泥に、前記洗浄水槽内の汚泥が分
離された水を加え、さらに凝集剤を加えて混合し、ケー
ク濾過するので、従来の穀類処理装置の排気用の湿式集
塵装置の洗浄水槽から排出されるスラッジの処理方法に
比して、スラッジの扱いが簡単且つ容易となり、さら
に、ヘドロを発生しないので、環境の改善及び塵埃の有
効利用を図ることができる。
【0035】本発明は、集塵室の排水出口部に下方に、
スクリーンコンベヤを設け、該スクリーンコンベヤの濾
液出口は、スラッジコンベヤを備える洗浄水槽上に位置
しており、前記洗浄水槽は送液ポンプを介して管路が反
応槽に接続し、該反応槽には、さらに前記洗浄水槽のス
ラッジコンベヤの排出口が接続すると共に凝集剤タンク
に接続する凝集剤供給管が接続しており、前記反応槽の
排出口はケーク濾過器の被濾過液供給口に接続している
ので、穀類処理装置の排気用の湿式集塵装置集塵装置と
比して、集塵装置から排出される塵埃を含む排水は、処
理し易い粗い塵埃と、ケークとすることができ、排水処
理費用の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の湿式集塵装置の排水処理装
置の流れ工程を示す概念図である。
【符号の説明】
1 集塵装置本体 2 排気導入部 3 ミスト捕集室 4,5,6 集塵室 7 排気 8 洗浄水 9 ミスト捕集器 10 排気出口 11 洗浄水槽 12 洗浄水槽に設けられた堰板 13 洗浄水槽採水部 14 第1洗浄水送液ポンプ 15 第1洗浄水供給管 16 洗浄水噴霧器 17 充填材の網 18 第2洗浄水送液ポンプ 19 第2洗浄水供給管 20 リッターコンベヤ 21 排水路 22 粗大ごみ集積部 23 粗大ごみ集積部に設けられた溝 24 排水槽 25 排水管 26 スラッジコンべヤ 27 反応槽 28 凝集剤溶解槽 29 凝集剤供給管 30 第3洗浄水送液ポンプ 31 第3洗浄水供給管 32 反応液汲み出し管 33 濾過脱水槽 34 スラッジボックス 35 ケーク取出し口 36 濾液溜め 37 濾液取出し口 38 濾液送液ポンプ 39 濾液供給管 40 濾液分岐管 41 第1洗浄水分岐管 42 電動弁 43 給水管 44 給水分岐管 45 電磁弁 46 仕切壁 47 溢流部 48 溢流水給水管 49 排水槽24の堰板 50 清澄領域 51 溢流口 52 排水採水管 53 排水送液ポンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀類処理装置から排出される排気を、集
    塵装置において洗浄水の噴射により洗浄して、前記排気
    中の塵を分離し、浄化する際に、集塵室から流出する前
    記分離された塵粒子を含有する排水を底部を流れる洗浄
    水を沈降分離してする穀類処理装置の排気用の湿式集塵
    装置の排水処理方法において、排気導入部及び集塵室に
    おいて発生する洗浄排水を、篩にかけて、比較的大きい
    粒径の粒子を分離し、この大きい粒径の粒子を分離した
    排水を、一定時間洗浄水槽内に溜め、この間に該洗浄水
    槽内で排水から沈降した流動性を有する汚泥を分離し、
    この分離された汚泥に、前記洗浄水槽内の汚泥が分離さ
    れた水を加え、さらに凝集剤を加えて混合し、ケーク濾
    過することを特徴とする穀類処理装置の排気用湿式集塵
    装置の排水処理方法。
  2. 【請求項2】 湿式集塵室に穀類処理装置の排気口に連
    通する排気導入部を備える穀類処理装置の排気用湿式集
    塵装置において、集塵室は、集塵室の排水出口部に下方
    に、スクリーンコンベヤを設け、該スクリーンコンベヤ
    の濾液出口は、スラッジコンベヤを備える洗浄水槽上に
    位置しており、前記洗浄水槽は送液ポンプを介して管路
    が反応槽に接続し、該反応槽には、さらに前記洗浄水槽
    のスラッジコンベヤの排出口が接続すると共に凝集剤タ
    ンクに接続する凝集剤供給管が接続しており、前記反応
    槽の排出口はケーク濾過器の被濾過液供給口に接続して
    いることを特徴とする穀類処理装置の排気用湿式集塵装
    置。
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