JPH0810530B2 - 光学式カード記録再生装置 - Google Patents

光学式カード記録再生装置

Info

Publication number
JPH0810530B2
JPH0810530B2 JP60264943A JP26494385A JPH0810530B2 JP H0810530 B2 JPH0810530 B2 JP H0810530B2 JP 60264943 A JP60264943 A JP 60264943A JP 26494385 A JP26494385 A JP 26494385A JP H0810530 B2 JPH0810530 B2 JP H0810530B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical card
shuttle
recording
arm
cam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP60264943A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62127559A (ja
Inventor
光一 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP60264943A priority Critical patent/JPH0810530B2/ja
Priority to US06/886,907 priority patent/US4733572A/en
Publication of JPS62127559A publication Critical patent/JPS62127559A/ja
Priority to US07/120,966 priority patent/US4926033A/en
Publication of JPH0810530B2 publication Critical patent/JPH0810530B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、光学式カードを直線往復運動させて記録再
生を行うための光学式カード記録再生装置に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
最近、光学式カード(カード型式の光学式記録媒体)
の開発が進められており、この光学式カードの開発に伴
い、この光学式カード専用の記録再生装置に対する開発
も望まれている。
光学式カードに情報を記録する場合には、情報は光学
式カード反射面上にその縁と平行に直線的に並んだ微細
なホール群として記録されている。このように情報を記
録するために、あるいは、このような状態で記録されて
いる情報を読み取るために、光学式カード反射面上に焦
点を結んだ光学系ピックアップ装置からのレーザー光を
情報ホール列に沿って相対的に移動させなければならな
い。つまり、光学式カードを直線往復運動させることに
よってレーザー光が情報ホール列をなぞるようになって
いる。
さらに、上述の光学式カードの直線往復運動の他に第
24図に示すようにレーザー光の反射によって情報を読み
とる光学系ピックアップ装置を光学式カードの直線往復
運動と直交方向、かつ光学式カードに平行な方向に直線
移動させることによって光学式カード上のいかなる位置
の情報も読みとることができる。
ここで、光学式カードを直線往復運動させる装置とし
ては、モータの正転・逆転を繰返し、これをベルトまた
はラックとピニオン等によって直線往復運動に変換する
方法がある。しかし、このように一往復毎にモータの正
転・逆転を繰返す方法では、短時間のうちにモータを高
速に立上げたり急減速して逆回転立上げを繰返す必要が
あり、またモータのパワーもある程度大きいものが必要
である。
また、モータを正転・逆転させずに連続回転させて第
23図に示すようなクランク機構を用いた構造とすること
により直線往復運動が得られる。
ここで、クランクアームの腕の長さをR、連接棒の長
さをL、光学式カードの直線往復運動のストロークをS
とする。クランクの腕がモータの回転により一定角速度
ωで回転すると、 の運動が行われるが、この運動は等速性を満足しない。
光学式カードの直線往復運動は記録・再生時にはある程
度の精度をもった等速直線往復運動が必要とされてい
る。
このようにクランク機構を用いて等速直線往復運動を
得るには、クランク機構の移動速度及びクランク機構の
角度位相を検出して、これらをモータの回転駆動部にフ
ィードバックし、かつフィードバック値とモータ回転速
度を変化させて行う電気的回転速度制御法が考えられ
る。しかし制御回路が大掛かりになるばかりでなく、高
速化等に対し、モータ部の慣性や電気的加速・減速の負
担が大きくなるという問題が生じていた。
[発明の目的] 本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、駆動モー
タの一方向連続回転で等速直線運動区間を得て光学式カ
ードの記録再生を行えるようにする光学式カード記録再
生装置の提供を目的としている。
[発明の概要] 上記目的を達成するために本発明においては、駆動用
モータと、光学式カードを保持するためのシャトルと、
このシャトルが直線往復運動するように案内支持する支
持手段と、前記光学式カードに対して情報の記録あるい
は再生を行うための光学式ピックアップ装置と、前記駆
動用モータの回転運動を前記シャトルの直線往復運動に
変換し、かつ腕の長さが伸縮可能なクランク機構と、前
記シャトルが加速区間と等速直線運動区間および減速区
間とを有するように前記クランク機構の腕の長さの伸縮
量を決定する案内カムと、前記シャトルの等速直線運動
区間内で前記光学式ピックアップ装置により前記光学式
カードに対して情報の記録あるいは再生を行うように制
御する手段とを備えたことを特徴とする光学式カード記
録再生装置を提供する。
[発明の実施例] 第1図は、本発明の光学式カード記録再生装置に用い
られる直線往復運動機構の一実施例を示す主要部の分解
斜視図、第2図はその外観斜視図、第3図は動作説明図
を示す。
第1図と第2図において、クランクサブアーム11に
は、駆動用モータ(図示省略)側からの回転力が伝わる
軸14が設けられ、軸14を中心に回転する。クランクアー
ム5には2つの長穴13a,13bが設けられ、クランクサブ
アーム11に植立されている2つのピン12a,12bに摺動自
在に嵌合していている。この長穴13a,13bとピン12a,12b
の摺動によってクランクサブアーム11に対してクランク
アーム5はスライド可能であり、軸14からクランクアー
ム5の一端に固定されるピン36までの長さ、つまり腕の
長さが伸縮可能である。これら長穴13a,13bとピン12a,1
2bによるスライド機構は他の構成で代用してもよいもの
である。
クランクアーム5の一端に固定されるピン36には連接
棒8の一端が回動自在に係合し、他の一端には直線往復
運動をさせたい被駆動体が連結される。
また、クランクサブアーム11の軸14は、案内カム6の
軸受15に嵌合し、また連接棒8の一端が係合するピン36
の案内カム6側には、カムフォロアローラ7が回動自在
に嵌合し、案内カム6のカム溝40に係合している。クラ
ンクサブアーム11が軸14を中心に回転すると、カムフォ
ロアローラ7がカム溝40に案内されて、案内カム6で定
められた軌跡を描いて、軌跡によって前述の腕の長さを
変化させながら回転する。
なお、案内カム6の形状は被駆動体に所望のパターン
で直線往復運動させるように幾何学的に決定される。ま
た案内カム6は、固定しておいてもよいし、軸受15を中
心として回転させてもよい。
第3図は、動作説明図であり、案内カム6の形状が略
楕円で、クランクサブアーム11の回転中心が楕円の中心
と一致しておらず、案内カム6を固定した場合の例を示
している。
クランクサブアーム11が図中反時計まわりに回転する
と、第3図(a),(b),(c)の順にクランクアー
ム5はピン12a,12bに対して長穴13a,13bがスライドして
腕の長さが変化して回転する。そして連接棒8の先端が
直線往復運動する。
次に上述した直線往復運動機構を本発明が対象とする
光学式カード記録再生装置に組込んだ場合の実施例につ
いて図面を参照して説明する。
まず最初に光学式カードは、記録再生中には等速直線
往復運動をしなければならないので第13図から第20図を
参照して光学式カードが記録、再生中等速に直線往復運
動をするように、クランクアームと連接棒の連結点Q
(第13図に示す)の軌跡を定めることにする。以下にそ
の手順を述べる。
光学式カードは記録、再生時は等速直線運動をし、運
動の方向を変えるときには、減速、加速を行なう。そこ
で、速度と時間の関係は第14図に示すような線図とな
る。第14図には縦軸に速度v、横軸に時間Tをパラメー
タとして設定し、光学式カードを時間Oからtsの間に速
度Oからvまで加速し、その後等速度vで直線運動を行
ない、再びtsの時間で速度vからOまで減速して、半サ
イクルの動作が行なわれることが示されている。そし
て、次の半サイクルでは逆方向に同様に加速−等速−減
速の直線運動が行なわれて、1サイクルの動作となる。
ここで本実施例では、加速、減速区間は、駆動用モー
タへの負荷を最も少なくするために、等加速度で加速、
減速を行なうものとするが、これに限られるものではな
い。
第14図に示すように、半サイクルの動作に要する時間
をT、加速と減速に要する時間をそれぞれtsとする。
また、第15図と第16図に示すように、直線往復運動の
全ストロークをST、等速運動区間のストロークをSc、加
速と減速区間のストロークをそれぞれS1とする。
これらの間には次の関係が成立する。
S1=v・ts/2 −(1) ST=v(T-ts) −(2) (1)式,(2)式より ts=2・S1・T/(ST+2・S1) −(3) 次に、第13図に示すクランクアームはO点を中心として
一定角速度ω(度/秒)で回転するものとすると、半サ
イクルの時間Tの間に180°回転するので、 ωT=180 −(4) また、加速、減速区間の時間tsにクランクアームの回
転する角度をθsとすると、 ωts=θs −(5) (3)式,(4)式,(5)式より θs=2・S1・180/(ST+2・S1) −(6) このようにθsが求まる。
次に第15図と第16図を参照して、クランクアームが任
意の回転角度θの時のストロークSを求める。
第15図の加速区間(ab部分)でのストロークSabは、 Sab=S1・θ2/θs2 −(7) 定速区間(bc部分)でのストロークSbcは、 Sbc=S1+Sc(θ−θs)/(180−2・θs)−(8)
減速区間(cd部分)でのストロークScdは、 Scd=ST−S1(θ−180)2/θs2 −(9) のようになる。
次に第17図で、クランクアームと連接棒の連結点Q
(x,y)はQ1からQ2の方向へ移動していくものとし、Q1
からQ2すなわち、θ=θsからθ=180−θsの範囲で
光学式カードは等速直線運動をする。
そして、連接棒の光学式カード側との連結点をP(p,
0)とし、加速終了時、すなわち等速運動区間の最初の
点の座標をP1(p1,0)とする。連接棒の長さをLとする
と、Q点の軌跡の座標(x,yは次の関係式で表わせる。
ここでP点は等速直線運動をすることから(8)式よ
り、 p=p1−Sc(θ−θs)/(180−2・θs) −(12)
第17図のQ点がQ1からQ2へ向って移動するとき、θ=
θsからθ=180−θsまでの各値について、(12)
式,(10)式,(11)式を満たすQ点の座標(x,y)を
求めることにより、等速運動区間の軌跡が定まる。この
時に第18図(a),(b),(c)のようにQの各値に
よって、求めるQ点は、Qα点とQβ点の2つが存在す
る。Qα点とQβの選択は、第18図(b)のようにQα
=Qβの時以外は、クランクアームの回転中心からの距
離が近い方、すなわち、第18図(a)ではQα点が、第
18図(c)ではQβ点がQ点の軌跡として採用される。
このQ点の軌跡は連続的でなければならず、つまりクラ
ンクアームの回転角度θの増加に伴なって、Qα点の軌
跡からQβ点の軌跡に円滑に切換っていく必要があり、
切換点は、Qα=Qβ、第18図(b)に示す状態であ
る。
このことからQα=Qβとなる点が存在することが条
件となり、(10)式,(11)式から導かれる二次方程式 (1+tan2θ)x2+2px+p2-L2=0 −(13) の判別式Dが、D≧0と等号も成立するようにLの値
が選定されなければならない。
(13)式は条件D≧0より L2≧p2sin2θ すなわち L≧psinθ −(14) (12)式を(14)式に代入すると、 L≧{p1−Sc(θ−θs)/(180−2・θs)}sinθ したがって L=max{p1−Sc(θ−θs)/(180−2・θs)}si
nθ −(15) このように連接棒の長さLの値が決定できる。
以上のごとく、θs≦θ≦180−θsの範囲における
Q点の軌跡は、設計条件として半サイクルの時間T,往復
運動の全ストロークST,等速走行区間のストロークSc,
加速運動が等速運動になる最初の点P1の座標(p1,0)を
決定すると、(12)式,(15)式,(10)式,(11)式
より各Q点の座標(x,y)を求めることができ、Q点の
軌跡が求まる。
次に、0≦θ≦θsの範囲は第14図に示されるように
等加速度で速度が直線的に増加している区間である。こ
のことより、第19図におけるP点の座標(p,0)は、
(7)式より p=p1+S1-S1・θ2/θs2 −(16) となり、同様に(16)式,(15)式,(10)式,(11)
式より加速区間の各Q点の座標(x,y)を求めることが
でき、Q点の軌跡が求まる。
さらに、180−θs≦θ≦180の範囲では、第15図に示
されるように等加速度で速度が直線的に減少している区
間である。このことから第20図におけるP点の座標(p,
0)は(9)式より、 P=p1−Sc−S1+S1(θ−180)2/θs2 −(17) となり、同様に(17)式,(15)式,(10)式,(11)
式より減速区間の各Q点の座標(x,y)を求めることが
でき、Q点の軌跡が求まる。
このようにして、クランクアームの回転角度θが0°
から180°までの範囲でクランクアームと連接棒の連結
点Qの軌跡が求まる。クランクアームの回転角度θが18
0°から360°までの範囲でのQ点の軌跡はx軸と線対称
であることは明らかである。
以上述べてきたように設計条件として、半サイクルの
動作に必要な時間T,往復運動の全ストロークST,等速走
行区間のストロークSc,加速区間から等速運動になる最
初の点P1の座標(p1,0)を決定すると、加速、減速区間
に要する時間ts,及びクランクアームの回転速度θsが
求まり、連接棒の長さLも計算されて、光学式カードが
記録・再生中に等速直線往復運動をするクランクアーム
と連接棒の連結点Qの軌跡も求まる。
このようにして求まる軌跡をもつカムに案内されてク
ランクアームが回転することによって目的とする記録再
生装置が実現される。
以下図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
第4図は、本発明の一実施例に係る光学式カード記録
再生装置の外観図、第5図は、内部の断面図、第6図
は、分解斜視図である。
第4図から第6図において、光学式カード1はシャト
ル本体2に保持されている。ガイドバー3,4はシャトル
本体2の運動方向を案内するためにシャトル本体2を摺
動可能に支持し、その両端はシャーシ本体10に固定され
ている。クランクアーム5には長穴13a,13bが設けら
れ、この長穴13a,13bにクランクサブアーム11の両端に
植設されたピン12a,12bが係合している。また、クラン
クアーム5の一端はピン36により連接棒8の一端に回動
自在に結合している。連接棒8の他の一端は、ピン37に
よりシャトル本体2にやはり回動自在に結合している。
案内カム6の形状は先に述べた方法で、シャトル本体
2が略等速で直線往復運動をするように定められてい
る。そして案内カム6の所定の位置に軸受15が設けら
れ、この軸受15には、クランクサブアーム11の略中央に
植立されている軸14が係合し、この軸14の下端には歯車
16が固着されている。この歯車16を通じて駆動用モータ
9の回転力がクランクサブアーム11を介してクランクア
ーム5に伝達される。
クランクアーム5のピン36にはカムフォロアローラ7
が取付けられ、カムフォロアローラ7の外周面は案内カ
ム6のカム溝40に嵌合している。駆動用モータ9が回転
して歯車16が回転すると、クランクサブアーム11が案内
カム6に設けられた軸受15を中心に回転する。クランク
サブアーム11が回転すると、クランクサブアーム11の両
端に植立している2本のピン12a,12bがクランクアーム
5に設けられた長穴13a,13bと係合しているためにクラ
ンクアーム5も回転する。そして、クランクアーム5の
先端のピン36に係合しているカムフォロアローラ7が、
案内カム6のカム溝40の形状に沿って軌跡を描き、長穴
13a,13bをピン12a,12bが摺動することにより、回転の中
心である軸受15からは相対的にクランクアーム5の長さ
が伸縮することになる。
サブシャーシ17には、案内カム6、駆動用モータ9そ
して後述する駆動伝達用の歯車類が組込まれている。
サブシャーシ17には、スリット穴18a,18bが形成さ
れ、これらはシャーシ本体10から突設しているピン19a,
19bに係合して、サブシャーシ17はシャトル本体2の移
動方向に摺動できるようにシャーシ本体10に取付けられ
ている。
プーリ20aは歯車20bと一体形成されて、駆動用モータ
9に取付けられたプーリ38からベルト21を介して回転が
伝えられる。
歯車20bのボス部39には回動可能にアーム22が嵌合し
ている。このアーム22の先端にはピン23が植立されてお
り、このピン23に歯車24a,24bが一体形成されて嵌合し
ている。そして歯車24aは歯車20bとかみ合っている。
プーリ20aは、アーム22が嵌合するボス部39でサブシ
ャーシ17の下側に設けられたポスト25に保持されてい
る。さらに、サブシャーシ17の下側に設けられたポスト
29にはカム付ギヤー28が保持されている。
カム付ギャー28には偏心カム41が一体的に形成されて
おり偏心カム41のカム溝42にはカムフォロアローラ30が
嵌合し、カムフォロアローラ30は支軸31で支えられてシ
ャーシ本体10に取付けられている。
サブシャーシ17には、光学式カード1の出し入れに際
して連接棒8の不要な動きをロックする役割をもつロッ
クレバー32がピン33によって回動可能に取付けられてい
る。プッシュアーム34はピン35によってシャーシ本体10
に取付けられて、サブシャーシ17が移動したときに、ロ
ックレバー32を押して回動させ、ロックレバー32の凸部
32a,32bで連接棒8を挟み込んで所定の位置にロックさ
せる役割をもっている。
以上のような構成で、これらの動作について説明す
る。
第7図(a)及び(b)に示すように、シャトル本体
2は光学式カード1を装置本体(図示省略)から出し入
れする状態では先端が位置Aにある。次に光学式カード
1を挿入し終って、シャトル本体2が直線往復運動(記
録再生)を開始しようとするときには、第7図(c)に
示す位置Bまで後退して光学式カード1のローディング
が完了する。そして第7図(d)に示すようにシャトル
本体2は、略等速で位置Bと位置Cの間を直線往復運動
し、記録再生が行なわれる。
本発明の光学式カード記録再生装置では、このように
光学式カード1をオペレータがシャトル本体2に装着し
て保持させた状態の位置Aから、記録再生(直線往復運
動)を開始する位置Bまでシャトル本体2を搬送する動
作を行わせるようにしてローディング動作を行わせてい
る。
このように、ローディング動作を行わせる理由は、次
の通りである。
光学式カード1をシャトル本体2に装着・保持した状
態の位置Aからシャトル本体2の直線往復運動を行わせ
て記録再生を実行すると、光学式カード1は位置Aから
高速で直線往復運動を開始する。このような記録再生を
行うと、光学式カード1の一部が装置本体から高速で突
出を繰り返す状態で直線往復運動が行われる。光学式カ
ード1が装置本体から突出する状態では、光学式カード
1が他の障害物に衝突して記録再生に悪影響を及ぼす危
険性を常に有すると共に、オペレータに高速で運動する
薄い光学式カード1が接触するという危険性も伴なう。
一方、本発明のように光学式カード1をシャトル本体
2に装着・保持した状態の位置Aからシャトル本体2を
装着本体内の位置Bまで引込む動作を行わせ、位置Bか
ら装置本体内の位置Cとの間でシャトル本体2の直線往
復運動を行わせて記録再生を実行することにより、光学
式カード1は装置本体内から突出することなく記録再生
を行うことができる。したがって、記録再生中に光学式
カード1が他の障害物に衝突して記録再生に悪影響を及
ぼす危険性を回避できると共に、オペレータに高速で運
動する薄い光学式カード1が接触するという危険性も防
止でき、使い勝手に優れた光学式カードの記録再生装置
を提供できる。
記録再生が終了すると、シャトル本体2は第7図
(c)に示す位置Bで停止し、次に光学式カード1をア
ンローディングするため位置Bから第7図(b)に示す
位置Aまでシャトル本体2が移動する。
このようにシャトル本体2の動きは、ローディング/
アンローディングのために位置A,位置B間を移動するシ
フト動作と、光学式カード1の情報信号を記録、再生す
るための位置B、位置Cの等速直線往復運動の二つの動
作が行なわれる。なお、この二つの動作は同時に行われ
ることはないので、1個の駆動モータ9に二つの動作駆
動の役割を課すようにして、駆動モータの数を少なくし
てコストダウンを図っている。
第8図は、第6図に示すサブシャーシ17の下側に組込
まれている駆動伝達用の歯車類のかみ合いの関係をサブ
シャーシ17の上面から透視図的に示したものである。
まず最初に第8図と第9図を参照して、第7図におけ
るシャトル本体2の位置B,C間の直線往復運動について
説明する。
第8図において、駆動用モータ9が反時計方向に回転
すると、駆動用モータ9に取付けられたプーリ38からベ
ルト21を介してプーリ20a及び歯車20bも反時計方向に回
転する。これによりアーム22はポスト25を軸としてその
まわりに反時計方向にわずかに回転して、第9図に示す
ように歯車24bが歯車16に当接し、かみ合う。プーリ20a
と一体で回転している歯車20bによって歯車24aが時計方
向に回転させられ、歯車24aと一体形成の歯車24bも時計
方向に回転し、歯車16は反時計方向に回転する。
このように駆動用モータ9の回転が歯車16に伝達され
ることによって、第6図に示すように歯車16にその軸14
が取付けられているクランクサブアーム11が回転する。
そして、クランクサブアーム11に植立されているピン12
a,12bとその長穴13a,13bを係合させているクランクアー
ム5は、案内カム6に案内されて先に述べたように腕の
長さを変化させながら連接棒8を介してシャトル本体2
を略等速に直線往復運動させるのである。なお、案内カ
ム6のカム溝40の形状は、先に決定したように軸14が等
速連続回転したときに、シャトル本体2が所定の略等速
に直線往復運動するようになっている。
次に第8図と第10図を参照して、第7図におけるシャ
トル本体2の位置A,B間の移動動作(光学式カード1の
ローディング/アンローディング)について説明する。
第8図において、駆動用モータ9が時計方向に回転す
ると、駆動用モータ9に取付けられたプーリ38からベル
ト21を介してプーリ21a及び歯車20bも時計まわりに回転
する。これによりアーム22は、ポスト25を軸としてその
まわりに時計方向にわずかに回転して第7図に示すよう
に歯車24bが中間歯車26aに当接しかみ合う。プーリ20a
と一体で回転している歯車20bによって歯車24aが反時計
方向に回転させられ、歯車24aと一体形成の歯車24bも反
時計方向に回転し、中間歯車26aは時計方向に回転す
る。そして中間歯車26aと一体形成の中間歯車26bが、カ
ム付ギャー28を回転させる。
カム付ギャー28のカム溝42にはカムフォロアローラ30
が係合しており、カムフォロアローラ30の支軸31がシャ
ーシ本体10に取付けられているので、カム付ギャー28が
回転することにより、偏心カム41によるカム溝42の半径
の変化量に対応して、カム付ギャー28の支軸としてのポ
スト29とカムフォロアローラ30の支軸31の間隔が変化す
る。
このようにポスト29と支軸31の間隔が変化すると、支
軸31はシャーシ本体10に、ポスト29はサブシャーシ17に
取付けられているので偏心カム41の偏心量だけサブシャ
ーシ17が移動することになる。ここで、カム付ギャー28
の偏心カム41の偏心量、すなわち、カム溝42の中心線の
ポスト29からの半径の変化量は、シャトル本体2の第7
図の位置Aと位置Bの移動間隔に等しく設定する。
シャトル本体2が直線往復運動を終了して停止すると
きは、センサー等(図示省略)で検知して、第7図
(c)に示す位置Bの状態になっている。この状態から
光学式カード1のローディング/アンローディングのた
めにサブシャーシ17が移動することにより、シャトル本
体2は第7図(a)に示す位置Aの状態になる。このよ
うにサブシャーシ17が、カム付ギャー28の回転によって
移動するときには、シャトル本体2も一体的に移動しな
ければならない。このためには、連接棒8とクランクア
ーム5とは略一直線状になり、その連結点はほぼ固定さ
れた状態で連接棒8とクランクアーム5の一直線状の状
態を保持しなければならない。
次に第11図及び第12図を参照してロックレバー32で連
接棒8の動きを固定する動作について説明する。前述の
ように、カム付ギャー28が回転してサブシャーシ17が第
4図に示す位置Bから位置Aの方向へ動き出すと、第11
図の状態から第12図の状態になる。
すなわち、ロックレバー32が取付けられたサブシャー
シ17が第11図に示す左方へ動き出すと、シャーシ本体10
にばね43で反時計まわり方向に付勢されながら取付けら
れているプッシュアーム34の凸部34aにロックレバー32
が当接する。さらにサブシャーシ17が左方へ動くと、ば
ね43で付勢されているプッシュアーム34の凸部34aがロ
ックレバー32を押して、第12図に示すようにロックレバ
ー32はピン33を軸に反時計方向に回動する。すると、ロ
ックレバー32の凸部32a,32bが連接棒8を挟むように両
側に突出する。この凸部32a,32bによって連接棒8は、
クランクアーム5と略直線状の位置関係を保って固定
(ロック)される。そして、このロック状態は、シャト
ル本体2が第7図に示す位置Bから位置Aの間は継続し
て行なわれているので、サブシャーシ17が移動すると一
体的にシャトル本体2も位置A,位置B間を移動する。
このように、シャトル本体2の移動は駆動用モータ9
が時計方向に回転することによって位置Aと位置Bを往
復することができる。
すなわち、上述の実施例では、駆動用モータ9が時計
方向に回転したときには光学式カード1のローディング
/アンローディングのためにシャトル本体2の移動を行
ない、駆動用モータ9が反時計方向に回転したときに
は、光学式カード1の信号記録,再生のためのシャトル
本体2の直線往復運動が行なわれる。
以上のようにローディング/アンローディングの動作
と記録,再生の動作を一個の駆動用モータ9を正転,逆
転させることによって兼用することができるとともに、
直線往復運動を駆動用モータの定速連続回転を用いて行
なっており、従来のように駆動用モータに急起動、急減
速、急逆回転など厳しい負荷をかけずにすむので小型、
低トルクの駆動用モータでもよい。また駆動用モータの
回転制御も、記録再生時は定速の連続回転,ローディン
グ/アンローディング動作の時にも逆転の定速回転です
むことから制御回路も簡略化される。以上のように駆動
用モータ一個で二つの動作を兼用でき、しかも汎用の小
型モータで、制御回路も簡略化できるなど低コスト化に
も極めて有利である。
〔発明の他の実施例〕
次に第21図,第22図を参照して本発明に係る他の実施
例を説明する。
第21図は、第6図において駆動用モータ9からクラン
クサブアーム11への回転伝達を平歯車16を介して行なっ
ていたものをウォームホイール50とウォーム51によって
行なうようにしたものである。クランクアーム11の軸14
をウォームホイール50に嵌合させ、ウォームホイール50
には歯車52と一体的に形成されたウォーム51が係合して
いる。
このようにウォームホイール50とウォーム51を組合せ
ることによって、駆動用モータ9からの回転はウォーム
51側からウォームホイール50側に伝わり、クランクアー
ム11への回転伝達は行なえるが、逆にウォームホイール
50側の回転はウォーム51側へは伝達されない。つまり、
ウォームホイール50を回転させようとしてもウォーム51
は回転しない構造となっている。
したがって、光学式カード1のローディング/アンロ
ーディングの時にサブシャーシ17を第7図の位置A,位置
B間で移動させる際に、前述の実施例ではロックレバー
32及びプッシュアーム34を設けて、連接棒8をロックし
ていたが、ウォームホイール50とウォーム51がロックす
る機能を有しているためにロックレバー32及びプッシュ
アーム34等が不要となり機構が簡略化される。
また、第22図においては、前述の実施例までは、第6
図に示されるように、駆動用モータ9及び駆動伝達用の
歯車類をサブシャーシ17に組込んでいたものを、シャー
シ本体10に組込むようにしたときの歯車類のかみ合いの
関係をシャーシ本体10からすべて透視図的に示したもの
である。カム付ギャー28に一体的に設けられた偏心カム
41のカム溝42と係合しているカムフォロアローラ30とそ
の支軸31はサブシャーシ17に取付けられている。そし
て、第7図に示すようにサブシャーシ17は位置A,位置B
間を移動するので、駆動用モータ9や駆動伝達用の歯車
類を移動しないシャーシ本体10に組込むことによって移
動するサブシャーシ17は極めて軽量にすることができ
る。したがって移動時の負荷が軽減するメリットがあ
る。また、駆動用モータ9やカム付ギャー28の回転角度
検知センサー(図示省略)等への配線も必要であるが、
これらも可動部であるサブシャーシ17よりも静止部のシ
ャーシ本体10に配線した方が信頼性、生産性の点で優れ
ることは明らかである。
なお、本発明は以上述べてきた実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形
して用いることができる。
[発明の効果] 以上詳述してきたように本発明によれば、駆動用モー
タを正転・逆転させること無しに、一方向の定速連続回
転で直線往復運動区間を実現でき、光学式カードの記録
再生を駆動用モータに高負荷を与えずに行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は、本発明の光学式カード記録再生装置
に用いられる直線往復運動機構の一実施例を示す分解斜
視図及び外観斜視図、第3図は、本発明の光学式カード
記録再生装置に用いられる直線往復運動機構の一実施例
に係る動作説明図、第4図と第5図と第6図は、直線往
復運動機構を組込んだ本発明の光学式カード記録再生装
置の外観斜視図、内部断面図及び分解斜視図、第7図
は、本発明の光学式カード記録再生装置のシャトル本体
動作説明図、第8乃至第10図は、本発明の光学式カード
記録再生装置に用いられる駆動伝達用の歯車類の噛合わ
せの一例を示す説明図、第11図と第12図は、本発明の光
学式カード記録再生装置に用いられる連接棒をロックす
る機構の一例を示す平面図と断面図、第13図乃至第15図
は、本発明の光学式カード記録再生装置に用いられる直
線往復運動機構の一実施例に係る直線往復運動の原理説
明図、第16図乃至第20図は、本発明の光学式カード記録
再生装置に用いられる直線往復運動機構の一実施例に係
る案内カムの形状説明図、第21図と第22図は、本発明に
係る光学式カード記録再生装置の他の実施例における歯
車類の側面図とかみ合わせ説明図、第23図は、一般的な
クランク機構の説明図、第24図は、光学式カード記録再
生装置の概念説明図である。 1……光学式カード、2……シャトル本体(保持手
段)、3,4……ガイドバー、5……クランクアーム、6
……案内カム、7……カムフォロアローラ、8……連接
棒、9……駆動用モータ、10……シャーシ本体、11……
クランクサブアーム、12a,12b……ピン、13a,13b……長
穴、14……軸、15……軸受、17……サブシャーシ、22…
…アーム、28……カム付ギャー、41……偏心カム。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動用モータと、 光学式カードを保持するためのシャトルと、 このシャトルが直線往復運動するように案内支持する支
    持手段と、 前記光学式カードに対して情報の記録あるいは再生を行
    うための光学式ピックアップ装置と、 前記駆動用モータの回転運動を前記シャトルの直線往復
    運動に変換し、かつ腕の長さが伸縮可能なクランク機構
    と、 前記シャトルが加速区間と等速直線運動区間および減速
    区間とを有するように前記クランク機構の腕の長さの伸
    縮量を決定する案内カムと、 前記シャトルの等速直線運動区間内で前記光学式ピック
    アップ装置により前記光学式カードに対して情報の記録
    あるいは再生を行うように制御する手段と を備えたことを特徴とする光学式カード記録再生装置。
  2. 【請求項2】前記案内カムは前記シャトルの加速区間と
    減速区間はほぼ等加速度で該シャトルを移動させる形状
    に形成されていることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の光学式カード記録再生装置。
  3. 【請求項3】前記案内カムの形状は略楕円形状に形成さ
    れていることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    光学式カード記録再生装置。
JP60264943A 1985-11-27 1985-11-27 光学式カード記録再生装置 Expired - Fee Related JPH0810530B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60264943A JPH0810530B2 (ja) 1985-11-27 1985-11-27 光学式カード記録再生装置
US06/886,907 US4733572A (en) 1985-11-27 1986-07-18 Liner reciprocating motion device and optical card transporting device which employs the same
US07/120,966 US4926033A (en) 1985-11-27 1987-11-16 Linear reciprocating motion device and optical card transporting device which employs the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60264943A JPH0810530B2 (ja) 1985-11-27 1985-11-27 光学式カード記録再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62127559A JPS62127559A (ja) 1987-06-09
JPH0810530B2 true JPH0810530B2 (ja) 1996-01-31

Family

ID=17410339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60264943A Expired - Fee Related JPH0810530B2 (ja) 1985-11-27 1985-11-27 光学式カード記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0810530B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2590911B2 (ja) * 1987-08-11 1997-03-19 オムロン株式会社 光情報記録再生装置
JPH023730A (ja) * 1988-03-30 1990-01-09 Toshiba Corp 直線往復運動装置およびそれを用いた光学式カード記録読取装置
JP4568938B2 (ja) * 2000-01-31 2010-10-27 株式会社竹屋 パチンコ球発射装置
JP7341795B2 (ja) * 2019-08-30 2023-09-11 住友重機械工業株式会社 離型剤吹付装置及びプレス装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61192958A (ja) * 1985-02-19 1986-08-27 Agency Of Ind Science & Technol 半径可変クランク機構
JPS6292274A (ja) * 1985-10-18 1987-04-27 Canon Inc 情報記録再生装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62127559A (ja) 1987-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5339749A (en) Table positioning mechanism
US3963863A (en) Device for reading out information recorded upon a substrate
JPH0810530B2 (ja) 光学式カード記録再生装置
JP5171119B2 (ja) 往復運動機構及びピックアンドプレイス装置
US5097465A (en) Double-side playing optical disk player
JP2002005256A (ja) カム装置およびこれを用いたピックアンドプレース装置
US5477743A (en) Two dimensional drive system
JP2516835Y2 (ja) 組立用ロボット
JPS58192014A (ja) 顕微鏡の焦点合わせのための駆動装置
JPH023730A (ja) 直線往復運動装置およびそれを用いた光学式カード記録読取装置
US6640452B1 (en) Bi-directional planar slide mechanism
US4926033A (en) Linear reciprocating motion device and optical card transporting device which employs the same
US4528490A (en) Two axis drive for stage
WO1986006673A1 (en) Robotic arm
JP4761242B2 (ja) 複合駆動装置
JPH10106078A (ja) テープレコーダの磁気テープローディング装置
JP2989404B2 (ja) 差動プリー変速機構
JP2526555B2 (ja) ヘツド移動装置
JPS6112615Y2 (ja)
JPH075562Y2 (ja) 磁気記録再生装置のテ−プロ−デイング機構
JPH0432633Y2 (ja)
JPH11191272A (ja) 情報記録再生装置
JP2891335B2 (ja) 6自由度ステージ機構
JPS63133017A (ja) 計器用指針連動装置
JPH06297359A (ja) 移動機構

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees