JPH0810529A - ろ過装置 - Google Patents

ろ過装置

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JPH0810529A
JPH0810529A JP6168706A JP16870694A JPH0810529A JP H0810529 A JPH0810529 A JP H0810529A JP 6168706 A JP6168706 A JP 6168706A JP 16870694 A JP16870694 A JP 16870694A JP H0810529 A JPH0810529 A JP H0810529A
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JP
Japan
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net
thin
strain
edge
width
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Withdrawn
Application number
JP6168706A
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English (en)
Inventor
Kazuo Masuda
和夫 増田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication of JPH0810529A publication Critical patent/JPH0810529A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異物の通過を阻止するとともに、吸入されて
きたくらげがこし網に張り付いて目詰まりになることを
防止する。 【構成】 くらげを切断可能とするように、薄条板5
4,55を幅方向を流体の流れ方向にして格子状に組み
立ててこし網5を形成した。また、その薄条板54,5
5の上流側の縁部54e,55eを尖らせた。また、格
子状の縦横材の上流縁部の突出位置に段差をつけた。ま
た、格子状の縦横材の一方は線材とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、船舶,発電所,プラ
ント等における冷却用等の海水取り入れ口等に適用され
るろ過装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3(C)は船舶の冷却水系統の一例を
示す。ポンプ3によりシーチェスト1から吸入された海
水は、こし器2,ポンプ3及び熱交換器4を通過して船
外に排出される。この冷却水系統を通過する海水中の異
物がポンプ3を損傷させたり、熱交換器4の細管に目詰
まりしたりしないように、こし器2が海水中の異物を除
去する。例えば、JISF7121による従来のこし器
2は、図3(A),(B)に示すように、直径8mmの
穴5hが11mmのピッチであけられたパンチングメタ
ルのこし網5が装備されている。なお、この穴5hの大
きさは、熱交換器4の細管の最小内径が12.6mmで
あることから決められたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のろ過装置は上記
のようであるが、くらげを吸い込んだ場合、こし網5の
パンチングメタルの穴5hにかかったくらげに100k
Pa 程度の水の圧力差がかかっても、くらげは張り付い
たままで切れたり壊れたりせず、こし網5の穴5hを塞
ぎ、くらげの数が多いと通水不能になるというような課
題があった。なお、ポンプ3は絶対圧で30kPa 程度
でキャビテーションが発生するので、水深による圧力を
加えても上記程度の圧力差が限度である。また、こし網
5の穴5hを大きくすればくらげの問題は解決される
が、大きな異物が通過して、ポンプ3を損傷させたり、
熱交換器4の細管に目詰まりしたりする。
【0004】この発明は上記課題を解消するためになさ
れたもので、こし網5の穴の大きさを例えば8mm程度
としてそれ以上の大きさの異物の通過を阻止するととも
に、くらげが来たときは、くらげを切断して通過させる
ことにより、ポンプ3を損傷させたり、熱交換器4の細
管に目詰まりを生じさせたりすることなく通水を支障な
く継続することができるろ過装置を得ることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るろ過装置
は、薄条板を幅方向を流体の流れ方向にして所定間隔で
格子状に組み立てて形成したこし網を具備するものであ
る。また、その薄条板の上流側の縁部を尖らせたもので
ある。また、格子状の縦横材の上流側の縁部の突出位置
に段差をつけたものである。また、格子状の縦横材の一
方は線材としたものである。
【0006】
【作用】この発明におけるろ過装置のこし網は、薄条板
を幅方向を流体の流れ方向にして所定間隔で格子状に組
み立てて形成されているので、その間隔以上の大きさの
異物の通過を阻止するとともに、くらげが来てこし網の
薄条板の前縁部にくらげが当たったとき、くらげの全投
影面積に働く水の圧力差による力を細長い小さい面積で
支持することになり、くらげの当接圧力は非常に大きく
なり、くらげは、格子状の薄条板により、ところてんの
ように切断されて通過する。格子の目の大きさで切断さ
れるので、ポンプを損傷させたり、熱交換器の細管に目
詰まりを生じさせたりすることなく通水を支障なく継続
することができる。また、薄条板の上流側の縁部を尖ら
せると、くらげの切断がさらに容易になる。また、縁部
の突出に段差をつけると、縦横の各個撃破で切断するの
で、さらに切断しやすくなる。また、格子状の縦横材の
一方は線材としてもこし網を形成することができ、上記
と同様にくらげを切断することができる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例によるろ過装置を示
し、(A)は縦断面図、(B)はこし網の横断面図、
(C)はこし網の一部拡大側面図、(D)はこし網の一
部拡大横断面図である。図1において、20はろ過装置
の外郭を形成するこし器本体、5はこし器本体20の中
に装備されて異物の通過を阻止するこし網である。こし
器本体20は、有底円筒状であり、上開口にはふた6が
取り付けられる。こし器本体20の一側には入口2i
が、他側には出口2oが形成されており、例えば図3
(C)に示すように、冷却水管系等の中に接続して適用
される。
【0008】図1に示すように、こし網5の側面は格子
状で円筒状をなし、こし網5の底面には底板57が取り
付けられている。底板57は普通の板でもよく、小穴を
あけてもよく、格子状にしてもよい。こし網5の上部は
開口しており、この開口の周囲には上部開口縁金59が
取り付けられている。また、図1(A)に示すように、
こし網5の一側には、入口2iからの開口に合致するよ
うに開口され、その開口の周囲には入口開口縁金58が
取り付けられている。こし網5をこし器本体20内に装
備してふた6を閉めたとき、こし網5の入口開口縁金5
8及び上部開口縁金59は、こし器本体20又はふた6
との間に大きな隙間ができないように形成されている。
なお、通常、こし網5の材質はステンレス鋼等の耐食性
のあるものが用いられる。
【0009】こし網5の円筒状の側面は、図1に示すよ
うに、円筒の軸線に平行な方向に配置した縦板54と、
円筒の円周方向に配置した横板55とにより、格子状に
形成されている。縦板54及び横板55は、板幅方向を
円筒の径方向として組み付けられている。こし網5の部
材はすべて例えばステンレス鋼製であり、縦板54は例
えば、厚さ0.5mm、幅10mmの薄条板であり、横
板55は例えば、厚さ0.5mm、幅5mmの薄条板で
ある。この縦板54及び横板55を、例えば各7.5m
mのピッチで並べて組み付けて格子状に形成したもので
ある。このろ過装置では、海水は入口2iから入り、こ
し網5の内側から外側へ通過するものであり、縦板54
及び横板55の内側縁部は刃状に尖らせて尖縁部54e
及び55eとなっている。また、縦板54と横板55の
外側縁部は揃えて、内側縁部は縦板54の方が横板55
より5mmだけ突出した形状に組み立てられている。横
板55より縦板54の幅を大きくしたのは工作及び形状
保持の容易さのためであるが、横板55を縦板54より
突出させてもよいことは勿論である。
【0010】次に、図1に示す実施例の作用について説
明する。例えば、図3(C)に示すような冷却水系にこ
し器2が設けられた場合、ポンプ3の運転により、海水
はシーチェスト1から入り、こし器2,ポンプ3及び熱
交換器4を通過して船外に排出される。通過する海水中
に異物があると、ポンプ3を損傷させたり、熱交換器4
の細管に目詰まりしたりするので、このような不都合な
異物を阻止するためにこし器2が機能する。図1に示す
ろ過装置では、こし器本体20の入口2iから入った海
水はこし網5の内側から外側へ通過して出口2oから流
出する。入口開口縁金58及び上部開口縁金59はこし
器本体20又はふた6の内側との間に大きな隙間ができ
ないように形成されて装備されているので、こし器本体
20内を通過する海水は、こし網5の円筒状側面の縦板
54及び横板55で格子状に形成された部分を通過す
る。この部分は、図1(B),(C)及び(D)に示す
ように、例えば、7.5mmのピッチで、縦板54と横
板55とが格子状に組み立てられて形成されているの
で、これより大きい異物は通過を阻止されて、こし網5
内に残留させられる。こし器2は、通常、管系中に2組
並列に設けられており、定期的又は異物がこし網5内に
ある程度溜ったとき、他方のこし器2に切り換えて、ふ
た6を開け、こし網5を取り出して、こし網5内に溜っ
た異物を廃棄し、こし網5を清掃して、こし器本体20
内に装備し、ふた6を閉めて復旧する。
【0011】なお、縦板54及び横板55をピッチ7.
5mmで配置したのは、そうすれば格子の目の大きさが
7mm平方となり、図3(B)に示す従来のこし網5の
穴の大きさが直径8mmであることから、これと同様な
異物阻止機能を与えるためである。したがって、用途に
よってピッチは適宜決定すればよい。なお、縦板54及
び横板55の寸法も、用途やピッチ等に応じて強度など
も考慮して適宜決定する必要がある。
【0012】従来、前述のように、くらげが吸入された
とき、こし網5に水圧で押し付けられるが、くらげが破
壊するに至らず、数匹あるいは多数のくらげがこし網5
の内面に張りついて通水不能になることがあった。これ
に対して、この発明によるろ過装置では、図1に示すよ
うに、こし網5は薄条板である縦板54及び横板55を
幅方向を流体の流れ方向にして格子状に組み立てて形成
したので、くらげが来てこし網5の縦板54又は横板5
5の薄い縁部にくらげが当たったとき、くらげの全投影
面積に働く水圧の力を細長い小さい縁部の面積で支持す
ることになり、くらげの格子への当接圧力は非常に大き
くなり、くらげは、格子状の縦板54及び横板55によ
り、ところてん式に切断されて通過する。切断された大
きさは格子の目の大きさであるので、ポンプ3を損傷さ
せたり、熱交換器4の細管に目詰まりを生じさせたりす
ることなく通水を支障なく継続することができる。
【0013】図1に示す実施例では、縦板54及び横板
55の上流側の縁部となる内側縁部を刃状に尖らせて尖
縁部54e及び55eとしたので、くらげの切断がさら
に容易になる。また、図1(B),(D)に示すよう
に、上流方向に向かう尖縁部54e及び55eの突出位
置に、例えば5mmの段差をつけると、くらげを、先ず
縦板54で縦に切断し、次に横板55で横に切断するの
で、各切断時に2倍の切断力がかかり、さらに切断しや
すくなる。
【0014】次に、図2に示す実施例について説明す
る。図2に示すこし網5では、縦板54は図1に示すも
のと同様であるが、図1の横板55の代わりに線材であ
る針金53を用いた。すなわち、例えば7.5mmピッ
チで穴をあけた縦板54を、例えば7.5mmピッチで
並べ、その縦板54の穴に針金53を通して螺旋状に取
り付けて格子状にしたものである。なお、縦板54は単
なる薄条板でもよいが、図2に示すように、尖縁部54
eを形成した方が、くらげの切断に有利である。また、
針金53は細い方がくらげの切断には有利であるが、こ
し網5に所要の強度をもたせる必要もあり、例えば直径
1mm程度とするなど、条件により決定すればよい。な
お、強度上、縦板54の厚さも図1に示すものより多少
厚目にする必要があろう。図2に示す実施例でも、こし
網5の縦板54及び針金53により形成される格子の目
以上の大きさの異物の通過は阻止するとともに、くらげ
を切断して、通過させるので、通水不能になることが防
止される。
【0015】なお、上記実施例では、海水はこし網5の
内側から外側へ通過するものを示したが、こし網5の外
側から内側へ通過する構成のろ過装置では、縦板54の
尖縁部54e及び横板55の尖縁部55eは外側に向け
て組み付けなければならないことは勿論である。
【0016】また、上記実施例では、こし網5が円筒状
であるものについて説明したが、発電所,プラント等の
取水口等に設けるこし網では平面状のものもあり、その
場合は縦板54の尖縁部54e及び横板55の尖縁部5
5eは上流に向けて組み付けなければならないことは勿
論である。また、縦板54及び横板55の寸法及びピッ
チは相応に決定すればよい。
【0017】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、薄条
板を幅方向を流体の流れ方向にして格子状に組み立てて
こし網を形成したので、こし網の格子の目より大きい異
物の通過を阻止するとともに、吸入されてきたくらげを
薄条板で切断して通過させるので、通水不能の事態発生
をなくすことができる。また、薄条板の上流側縁を尖ら
せれば、また、縦横の突出に段差をつければ、さらに容
易にくらげを切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例によるろ過装置を示し、
(A)は縦断面図、(B)はこし網の横断面図、(C)
はこし網の一部拡大側面図、(D)はこし網の一部拡大
横断面図である。
【図2】この発明の第2実施例によるろ過装置を示し、
(A)はこし網の横断面図、(B)はこし網の縦断面図
である。
【図3】従来のろ過装置を示し、(A)は縦断面図、
(B)はこし網の一部拡大図、(C)は船舶の冷却水系
統図である。
【符号の説明】
2:こし器、 20:こし器本体、5:こし網、 5
3:針金、54:縦板、 54e:尖縁部、55:横
板、 55e:尖縁部、57:底板、 6:ふた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 510 F 530 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄条板を幅方向を流体の流れ方向にして
    格子状に組み立ててこし網を形成したことを特徴とする
    ろ過装置。
  2. 【請求項2】 幅の一方の縁部を尖らせた薄条板の尖縁
    部を上流に向けて格子状に組み立ててこし網を形成した
    ことを特徴とするろ過装置。
  3. 【請求項3】 薄条板を幅方向を流体の流れ方向にして
    縦と横とで前縁部の突出位置が異なるようにして格子状
    に組み立ててこし網を形成したことを特徴とするろ過装
    置。
  4. 【請求項4】 幅の一方の縁部を尖らせた薄条板の尖縁
    部を上流に向けて縦と横とで尖縁部の突出位置が異なる
    ようにして格子状に組み立ててこし網を形成したことを
    特徴とするろ過装置。
  5. 【請求項5】 薄条板を幅方向を流体の流れ方向にして
    所定間隔で並べ、この薄条板を連結するように線材を所
    定間隔で取り付けて格子状に組み立ててこし網を形成し
    たことを特徴とするろ過装置。
  6. 【請求項6】 筒状のこし網を有するろ過装置におい
    て、幅の一方の縁部を尖らせた薄条板の尖縁部を上流に
    向けて筒軸方向に所定間隔で並べ、この筒軸方向の薄条
    板を周方向に連結するように線材を所定間隔で取り付け
    て格子状に組み立ててこし網を形成したことを特徴とす
    るろ過装置。
JP6168706A 1994-06-29 1994-06-29 ろ過装置 Withdrawn JPH0810529A (ja)

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Effective date: 20010904