JPH08105250A - 擁壁用外面パネル - Google Patents
擁壁用外面パネルInfo
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- JPH08105250A JPH08105250A JP6241604A JP24160494A JPH08105250A JP H08105250 A JPH08105250 A JP H08105250A JP 6241604 A JP6241604 A JP 6241604A JP 24160494 A JP24160494 A JP 24160494A JP H08105250 A JPH08105250 A JP H08105250A
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- panel
- entire length
- panels
- retaining wall
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04B—GENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
- E04B2/00—Walls, e.g. partitions, for buildings; Wall construction with regard to insulation; Connections specially adapted to walls
- E04B2/84—Walls made by casting, pouring, or tamping in situ
- E04B2/86—Walls made by casting, pouring, or tamping in situ made in permanent forms
- E04B2/8635—Walls made by casting, pouring, or tamping in situ made in permanent forms with ties attached to the inner faces of the forms
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04B—GENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
- E04B2/00—Walls, e.g. partitions, for buildings; Wall construction with regard to insulation; Connections specially adapted to walls
- E04B2/84—Walls made by casting, pouring, or tamping in situ
- E04B2/86—Walls made by casting, pouring, or tamping in situ made in permanent forms
- E04B2002/867—Corner details
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E04—BUILDING
- E04B—GENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
- E04B2/00—Walls, e.g. partitions, for buildings; Wall construction with regard to insulation; Connections specially adapted to walls
- E04B2/84—Walls made by casting, pouring, or tamping in situ
- E04B2/86—Walls made by casting, pouring, or tamping in situ made in permanent forms
- E04B2002/8676—Wall end details
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- Architecture (AREA)
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- Structural Engineering (AREA)
- Retaining Walls (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 擁壁の外面を安定した品質にする。端部にお
いて端部プレートをタッピングねじにより簡単に取付け
ることができる。対向するパネル間の間隔を正確に確保
できる。上下に多段に接続した際のコンクリート打ちの
場合にコンクリートが外部に漏れないようにする。 【構成】 主体を構成するコンクリート4の外面側にコ
ンクリート4と一体に取着されるための擁壁用外面パネ
ルである。外面が化粧面となったパネル2の下端部に長
手方向の全長にわたり嵌合部を設けると共に上端部に長
手方向の全長にわたり被嵌合部を形成する。下端部と上
端部とに長手方向の全長にわたり孔部を有するリブを設
ける。パネル2の内面部に対向パネル連結手段Aの端部
が取付けられる取付け部を設ける。
いて端部プレートをタッピングねじにより簡単に取付け
ることができる。対向するパネル間の間隔を正確に確保
できる。上下に多段に接続した際のコンクリート打ちの
場合にコンクリートが外部に漏れないようにする。 【構成】 主体を構成するコンクリート4の外面側にコ
ンクリート4と一体に取着されるための擁壁用外面パネ
ルである。外面が化粧面となったパネル2の下端部に長
手方向の全長にわたり嵌合部を設けると共に上端部に長
手方向の全長にわたり被嵌合部を形成する。下端部と上
端部とに長手方向の全長にわたり孔部を有するリブを設
ける。パネル2の内面部に対向パネル連結手段Aの端部
が取付けられる取付け部を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、擁壁用外面パネルに関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の擁壁は、図25に示すように現場
において地中に基礎90を形成し、この基礎90の上に
上下方向に孔部が形成されたコンクリート製のブロック
91を積み上げてコンクリート製のブロック91同士を
コンクリートにより結合して擁壁を構成してある。
において地中に基礎90を形成し、この基礎90の上に
上下方向に孔部が形成されたコンクリート製のブロック
91を積み上げてコンクリート製のブロック91同士を
コンクリートにより結合して擁壁を構成してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来例にあっては、コンクリート製のブロック91が外
面に露出するものは安っぽい外観でしかないため、高級
感のある擁壁とするにはコンクリート製のブロック91
の外面に更にモルタル塗り、あるいは、樹脂系の吹き付
け塗装等を施して化粧仕上げが必要であった。しかしな
がら。現場でモルタル塗り、あるいは、樹脂系の吹き付
け塗装等を施して化粧仕上げするものにおいては、施工
する職人の能力の差により仕上がり状態にばらつきがあ
り、品質を安定させることができないという問題があっ
た。
従来例にあっては、コンクリート製のブロック91が外
面に露出するものは安っぽい外観でしかないため、高級
感のある擁壁とするにはコンクリート製のブロック91
の外面に更にモルタル塗り、あるいは、樹脂系の吹き付
け塗装等を施して化粧仕上げが必要であった。しかしな
がら。現場でモルタル塗り、あるいは、樹脂系の吹き付
け塗装等を施して化粧仕上げするものにおいては、施工
する職人の能力の差により仕上がり状態にばらつきがあ
り、品質を安定させることができないという問題があっ
た。
【0004】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、擁壁の外面を安定した品質のものとすること
ができ、また、端部において端部プレートをタッピング
ねじにより簡単に取付けることができ、また、対向する
パネル同士を連結することができてコンクリート打ちの
際に対向するパネル間の間隔を正確に確保でき、また、
上下に多段に接続してコンクリート打ちをした場合にコ
ンクリートが上下段の接続部から外部に漏れないように
でき、また、上下に多段に接続した場合に接続部分に横
目地を形成して外観を良くすることができ、また、横目
地へのコーキング材の充填を確実に行うことができ、ま
た、パネルの上下方向の連結が簡単且つ確実にでき、ま
た、対向パネル連結手段の取付け部分が外面側に露出せ
ずに外観が良いと共に対向パネル連結手段の取付けが上
方から簡単にできる擁壁用外面パネルを提供するにあ
る。
のであり、擁壁の外面を安定した品質のものとすること
ができ、また、端部において端部プレートをタッピング
ねじにより簡単に取付けることができ、また、対向する
パネル同士を連結することができてコンクリート打ちの
際に対向するパネル間の間隔を正確に確保でき、また、
上下に多段に接続してコンクリート打ちをした場合にコ
ンクリートが上下段の接続部から外部に漏れないように
でき、また、上下に多段に接続した場合に接続部分に横
目地を形成して外観を良くすることができ、また、横目
地へのコーキング材の充填を確実に行うことができ、ま
た、パネルの上下方向の連結が簡単且つ確実にでき、ま
た、対向パネル連結手段の取付け部分が外面側に露出せ
ずに外観が良いと共に対向パネル連結手段の取付けが上
方から簡単にできる擁壁用外面パネルを提供するにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、主体となるコンクリート4の外面側にコンクリート
4と一体に取着されるための擁壁用外面パネルであっ
て、外面が化粧面となったパネル2の下端部に長手方向
の全長にわたり嵌合部14を設けると共に上端部に長手
方向の全長にわたり嵌合部14が嵌合することのできる
被嵌合部15を形成し、下端部と上端部とに長手方向の
全長にわたり孔部24を有するリブ25を設け、パネル
2の内面部に対向するパネル2同士を連結する対向パネ
ル連結手段Aの端部が取付けられる取付け部22を設け
て成ることを特徴とするものである。
に、主体となるコンクリート4の外面側にコンクリート
4と一体に取着されるための擁壁用外面パネルであっ
て、外面が化粧面となったパネル2の下端部に長手方向
の全長にわたり嵌合部14を設けると共に上端部に長手
方向の全長にわたり嵌合部14が嵌合することのできる
被嵌合部15を形成し、下端部と上端部とに長手方向の
全長にわたり孔部24を有するリブ25を設け、パネル
2の内面部に対向するパネル2同士を連結する対向パネ
ル連結手段Aの端部が取付けられる取付け部22を設け
て成ることを特徴とするものである。
【0006】また、パネル2の下端部に全長にわたり内
方に向けて逆L状をした凹段部16を設け、凹段部16
の下端から全長にわたり内方に向けて横片17を連出
し、横片17の先端から全長にわたり嵌合部14を構成
する垂下片18を設け、パネル2の上端部に全長にわた
り内方に向けて横片17を載置するための載置用横片2
0を設け、載置用横片20の先端部に全長にわたり被嵌
合部15を形成することも好ましい。ここで、横片17
の上面及び凹段部16の上横片16aの下面に微細凹凸
86を形成することも好ましい。
方に向けて逆L状をした凹段部16を設け、凹段部16
の下端から全長にわたり内方に向けて横片17を連出
し、横片17の先端から全長にわたり嵌合部14を構成
する垂下片18を設け、パネル2の上端部に全長にわた
り内方に向けて横片17を載置するための載置用横片2
0を設け、載置用横片20の先端部に全長にわたり被嵌
合部15を形成することも好ましい。ここで、横片17
の上面及び凹段部16の上横片16aの下面に微細凹凸
86を形成することも好ましい。
【0007】また、パネル2の上端に係合部19を設
け、パネル2の下端に係合部19を係合することのでき
る被係合部21を設けることも好ましい。また、対向す
るパネル2同士を連結する対向パネル連結手段Aの端部
の脚部30が差し込んで取付けられる取付け部22がパ
ネル2の内面からL状に突設しているものであることも
好ましい。
け、パネル2の下端に係合部19を係合することのでき
る被係合部21を設けることも好ましい。また、対向す
るパネル2同士を連結する対向パネル連結手段Aの端部
の脚部30が差し込んで取付けられる取付け部22がパ
ネル2の内面からL状に突設しているものであることも
好ましい。
【0008】
【作用】上記の構成の本発明によれば、主体となるコン
クリート4の外面側にコンクリート4と一体に取着され
るための擁壁用外面パネルであり、外面が化粧面となっ
ているため、擁壁の外面をはあらかじめ工場で形成され
たパネルの化粧面で構成することができるものであっ
て、擁壁の品質の均一化、高品質化がはかれることにな
る。そして、パネル2の下端部に長手方向の全長にわた
り嵌合部14を設けると共に上端部に長手方向の全長に
わたり嵌合部14が嵌合することのできる被嵌合部15
を形成してあるので、嵌合部14と被嵌合部15との嵌
合によりパネル2を上下に多段に嵌合して正確に立設配
置できるものであり、この場合、嵌合部14と被嵌合部
15とがパネル2の全長にわたっているため、コンクリ
ート打ち時に上下段のパネル2の接続部分からコンクリ
ートが外部に漏れるのを防止できるものである。また、
パネル2の下端部と上端部とに長手方向の全長にわたり
孔部24を有するリブ25を設けてあるので、この孔部
24を利用してパネル2の端部に端部プレート3をタッ
ピングねじ43により取付けることができることにな
る。また、パネル2の内面部に対向するパネル2同士を
連結する対向パネル連結手段Aの端部が取付けられる取
付け部22を設けてあることで、対向するパネル2同士
をパネル2の内面側に設けた取付け部22を利用して対
向パネル連結手段Aの端部を取付けて連結して対向する
パネル2間の間隔を一定に保持できるものであり、しか
も、形成される擁壁の外面には取付け部22が露出せ
ず、外観を損なわないことになる。
クリート4の外面側にコンクリート4と一体に取着され
るための擁壁用外面パネルであり、外面が化粧面となっ
ているため、擁壁の外面をはあらかじめ工場で形成され
たパネルの化粧面で構成することができるものであっ
て、擁壁の品質の均一化、高品質化がはかれることにな
る。そして、パネル2の下端部に長手方向の全長にわた
り嵌合部14を設けると共に上端部に長手方向の全長に
わたり嵌合部14が嵌合することのできる被嵌合部15
を形成してあるので、嵌合部14と被嵌合部15との嵌
合によりパネル2を上下に多段に嵌合して正確に立設配
置できるものであり、この場合、嵌合部14と被嵌合部
15とがパネル2の全長にわたっているため、コンクリ
ート打ち時に上下段のパネル2の接続部分からコンクリ
ートが外部に漏れるのを防止できるものである。また、
パネル2の下端部と上端部とに長手方向の全長にわたり
孔部24を有するリブ25を設けてあるので、この孔部
24を利用してパネル2の端部に端部プレート3をタッ
ピングねじ43により取付けることができることにな
る。また、パネル2の内面部に対向するパネル2同士を
連結する対向パネル連結手段Aの端部が取付けられる取
付け部22を設けてあることで、対向するパネル2同士
をパネル2の内面側に設けた取付け部22を利用して対
向パネル連結手段Aの端部を取付けて連結して対向する
パネル2間の間隔を一定に保持できるものであり、しか
も、形成される擁壁の外面には取付け部22が露出せ
ず、外観を損なわないことになる。
【0009】また、パネル2の下端部に全長にわたり内
方に向けて逆L状をした凹段部16を設け、凹段部16
の下端から全長にわたり内方に向けて横片17を連出
し、横片17の先端から全長にわたり嵌合部14を構成
する垂下片18を設け、パネル2の上端部に全長にわた
り内方に向けて横片17を載置するための載置用横片2
0を設け、載置用横片20の先端部に全長にわたり被嵌
合部15を形成することで、パネル2を上下段に接続す
る場合には、下段のパネル2の載置用横片2の上に上段
のパネル2の横片17を載置すると共に嵌合部14を被
嵌合部15に嵌合して上下に接続するものであり、この
場合、凹段部16と横片17とに囲まれた部分に横目地
85が形成されることになる。そして、横片17の上面
及び凹段部16の上横片16aの下面に微細凹凸86を
形成することで、横目地85にコーキング材を充填した
場合、コーキング材が微細凹凸86により付着力が向上
することになる。
方に向けて逆L状をした凹段部16を設け、凹段部16
の下端から全長にわたり内方に向けて横片17を連出
し、横片17の先端から全長にわたり嵌合部14を構成
する垂下片18を設け、パネル2の上端部に全長にわた
り内方に向けて横片17を載置するための載置用横片2
0を設け、載置用横片20の先端部に全長にわたり被嵌
合部15を形成することで、パネル2を上下段に接続す
る場合には、下段のパネル2の載置用横片2の上に上段
のパネル2の横片17を載置すると共に嵌合部14を被
嵌合部15に嵌合して上下に接続するものであり、この
場合、凹段部16と横片17とに囲まれた部分に横目地
85が形成されることになる。そして、横片17の上面
及び凹段部16の上横片16aの下面に微細凹凸86を
形成することで、横目地85にコーキング材を充填した
場合、コーキング材が微細凹凸86により付着力が向上
することになる。
【0010】また、パネル2の上端に係合部19を設
け、パネル2の下端に係合部19を係合することのでき
る被係合部21を設けることで、嵌合部14と被嵌合部
15の嵌合に加えて係合部19と被係合部21との係合
によって更に確実に上下段のパネル2同士を連結するこ
とができることになる。また、対向するパネル2同士を
連結する対向パネル連結手段Aの端部が取付けられる取
付け部22がパネル2の内面からL状に突設している
と、対向パネル連結手段AをL状に突設した取付け部2
2に上方からのはめ込みにより取付けることが可能とな
り、取付けを容易にすることができる。
け、パネル2の下端に係合部19を係合することのでき
る被係合部21を設けることで、嵌合部14と被嵌合部
15の嵌合に加えて係合部19と被係合部21との係合
によって更に確実に上下段のパネル2同士を連結するこ
とができることになる。また、対向するパネル2同士を
連結する対向パネル連結手段Aの端部が取付けられる取
付け部22がパネル2の内面からL状に突設している
と、対向パネル連結手段AをL状に突設した取付け部2
2に上方からのはめ込みにより取付けることが可能とな
り、取付けを容易にすることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図示された実施例に基づいて
詳述する。本発明のパネル2は擁壁の外面部を構成する
ために使用されるものであり、図12に示すように、パ
ネル2の下端部に嵌合部14が設けてあり、上端部に嵌
合部14が嵌合する被嵌合部15が形成してある。図1
2の実施例では下端部に横方向の全長にわたり内方に向
けて逆L状をした凹段部16が設けてあり、凹段部16
の下端から更に横方向の全長にわたり内方に向けて横片
17を設け、横片17の先端から横方向の全長にわたり
下方に嵌合部14となる垂下片18が設けてある。垂下
片18には外面側に突部よりなる係合部19が設けてあ
る。パネル2の上端部には内方に向けて載置用横片20
が設けてあり、載置用横片20の先端部に突部が設けて
あって、この突部部分が被嵌合部15を構成し、更にこ
の突部部分が係合部19が係合する被係合部21を兼用
している。横片17の上面及び凹段部16の上横片16
aの下面に微細凹凸86を形成してある。パネル2の内
面側にはL状をした取付け部22が横方向の全長にわた
り突設してある。取付け部22の上端には係止部23が
設けてある。パネル2の内面部の上下両端部にはタッピ
ングホール用の孔部24を有する断面C字状をしたリブ
25が横方向の全長にわたり形成してある。パネル2の
外面は化粧面となっており、図12(e)に示す実施例
においては外面に多数の横向き小突条100を突設した
ものの例が示してあるが、ブロック積みや煉瓦積み模様
をしたもの、あるいは他の任意の外観模様をしている。
なお、図12(f)において多数の横向き小突条100
(例えは横向き小突条100の突出長さ及び小突条10
0間の間隔がそれぞれ0.3mm程度)を設けたものに
おいては、塗装付着性が向上するものである。ここで、
パネル2の外面部の上下方向の中央部がやや外方に膨ら
むように肉厚に形成する(例えば上下方向の中央部を
0.5mm程度厚くしてその分外方に膨らむようにして
おく)と、パネル2の外面が凹んで見えないので外観が
貧弱にならないものである。
詳述する。本発明のパネル2は擁壁の外面部を構成する
ために使用されるものであり、図12に示すように、パ
ネル2の下端部に嵌合部14が設けてあり、上端部に嵌
合部14が嵌合する被嵌合部15が形成してある。図1
2の実施例では下端部に横方向の全長にわたり内方に向
けて逆L状をした凹段部16が設けてあり、凹段部16
の下端から更に横方向の全長にわたり内方に向けて横片
17を設け、横片17の先端から横方向の全長にわたり
下方に嵌合部14となる垂下片18が設けてある。垂下
片18には外面側に突部よりなる係合部19が設けてあ
る。パネル2の上端部には内方に向けて載置用横片20
が設けてあり、載置用横片20の先端部に突部が設けて
あって、この突部部分が被嵌合部15を構成し、更にこ
の突部部分が係合部19が係合する被係合部21を兼用
している。横片17の上面及び凹段部16の上横片16
aの下面に微細凹凸86を形成してある。パネル2の内
面側にはL状をした取付け部22が横方向の全長にわた
り突設してある。取付け部22の上端には係止部23が
設けてある。パネル2の内面部の上下両端部にはタッピ
ングホール用の孔部24を有する断面C字状をしたリブ
25が横方向の全長にわたり形成してある。パネル2の
外面は化粧面となっており、図12(e)に示す実施例
においては外面に多数の横向き小突条100を突設した
ものの例が示してあるが、ブロック積みや煉瓦積み模様
をしたもの、あるいは他の任意の外観模様をしている。
なお、図12(f)において多数の横向き小突条100
(例えは横向き小突条100の突出長さ及び小突条10
0間の間隔がそれぞれ0.3mm程度)を設けたものに
おいては、塗装付着性が向上するものである。ここで、
パネル2の外面部の上下方向の中央部がやや外方に膨ら
むように肉厚に形成する(例えば上下方向の中央部を
0.5mm程度厚くしてその分外方に膨らむようにして
おく)と、パネル2の外面が凹んで見えないので外観が
貧弱にならないものである。
【0012】上記の構成のパネル2はアルミニュームな
どの金属、あるいは合成樹脂、あるいは窯業系のもので
ある。上記の構成のパネル2を用いて擁壁を構成するの
であるが、パネル2は擁壁の外面部を構成する部材とし
て用いられる。該パネル2を用いて構成する擁壁は図1
に示されるように地面に打ち込まれ且つ上部が地面より
突出した支持杭1と、支持杭1の上部の突出部分と一体
に結合された擁壁本体13とで構成される。そして、擁
壁本体13は下部を地面に埋設するようにして立設され
ており、擁壁本体13にはフェンス8の支柱部9が立設
されている。擁壁本体13は地上に突出した支持杭1の
上部を両側から挟むように立設配置されたパネル2と、
対向するパネル2の端部間を塞ぐように取付けられる端
部プレート3と、対向するパネル2間に充填されたコン
クリート4と、パネル2の上端間に架設される笠木5と
で構成される。
どの金属、あるいは合成樹脂、あるいは窯業系のもので
ある。上記の構成のパネル2を用いて擁壁を構成するの
であるが、パネル2は擁壁の外面部を構成する部材とし
て用いられる。該パネル2を用いて構成する擁壁は図1
に示されるように地面に打ち込まれ且つ上部が地面より
突出した支持杭1と、支持杭1の上部の突出部分と一体
に結合された擁壁本体13とで構成される。そして、擁
壁本体13は下部を地面に埋設するようにして立設され
ており、擁壁本体13にはフェンス8の支柱部9が立設
されている。擁壁本体13は地上に突出した支持杭1の
上部を両側から挟むように立設配置されたパネル2と、
対向するパネル2の端部間を塞ぐように取付けられる端
部プレート3と、対向するパネル2間に充填されたコン
クリート4と、パネル2の上端間に架設される笠木5と
で構成される。
【0013】ここで、擁壁を構成するパネル2以外の他
の部材につき説明する。対向するパネル2の端部間を塞
ぐように取付けられる端部プレート3はアルミニューム
などの金属、あるいは合成樹脂、あるいは窯業系のもの
であり、コーナ部分にねじ挿入用孔26が設けてある。
図16(b)には最上段に使用する端部プレート3が示
してあり、図16(a)には最上段以外に使用する端部
プレートが示してある。端部プレート3の外面も化粧面
となっている。
の部材につき説明する。対向するパネル2の端部間を塞
ぐように取付けられる端部プレート3はアルミニューム
などの金属、あるいは合成樹脂、あるいは窯業系のもの
であり、コーナ部分にねじ挿入用孔26が設けてある。
図16(b)には最上段に使用する端部プレート3が示
してあり、図16(a)には最上段以外に使用する端部
プレートが示してある。端部プレート3の外面も化粧面
となっている。
【0014】対向パネル連結手段Aは対向するパネル2
同士を連結するためのものであり、図13の実施例では
連結金具27の横片28の両端から少し内側にずれた位
置から被係止部29を有する脚部30を垂下して構成し
てあり、横片28の両端部に当て片31を突設して対向
パネル連結手段Aを構成してあり、また、図14、図1
5の実施例では連結金具27の横片28の側端縁に沿っ
て上又は下に向けて縦片32を突設し、この縦片32に
横方向に複数の孔33を上下に多段に複数列設けてあ
り、中央部にも孔33が設けてある。図14、図15の
実施例では中央部の孔33は縦長孔となっている。
同士を連結するためのものであり、図13の実施例では
連結金具27の横片28の両端から少し内側にずれた位
置から被係止部29を有する脚部30を垂下して構成し
てあり、横片28の両端部に当て片31を突設して対向
パネル連結手段Aを構成してあり、また、図14、図1
5の実施例では連結金具27の横片28の側端縁に沿っ
て上又は下に向けて縦片32を突設し、この縦片32に
横方向に複数の孔33を上下に多段に複数列設けてあ
り、中央部にも孔33が設けてある。図14、図15の
実施例では中央部の孔33は縦長孔となっている。
【0015】笠木5は図20に示すように両側部の全長
にわたって内側に向けてL状をしたスカート部50を垂
設してあり、スカート部50には内面部に全長にわたっ
てタッピングホール用の孔部51が設けてある。また、
笠木5の下面部のスカート部50よりも内側にずれた位
置に係合部53を有する係合脚52が垂下してある。笠
木5の長手方向の一端又は両端の中央部にはコ字状をし
た開口10aが形成してある。この開口10aは隣りの
笠木5のコ字状の開口10aと合わさってフェンス8の
支柱部9を差し込むための差込み用開口10を構成する
ものであり、差込み用開口10は支柱部9よりも少し大
きくなっている。
にわたって内側に向けてL状をしたスカート部50を垂
設してあり、スカート部50には内面部に全長にわたっ
てタッピングホール用の孔部51が設けてある。また、
笠木5の下面部のスカート部50よりも内側にずれた位
置に係合部53を有する係合脚52が垂下してある。笠
木5の長手方向の一端又は両端の中央部にはコ字状をし
た開口10aが形成してある。この開口10aは隣りの
笠木5のコ字状の開口10aと合わさってフェンス8の
支柱部9を差し込むための差込み用開口10を構成する
ものであり、差込み用開口10は支柱部9よりも少し大
きくなっている。
【0016】支持杭1としては鋼管、鋼板、コンクリー
ト製のものが使用され、必要に応じて外面に突片を突設
してあってもよい。鋼板の場合には波板状としたものを
用いるのが好ましい。しかして、上記のような構成の各
部材を用いて擁壁が構成されるのであるが、施工に当た
っては地盤34を掘って擁壁を形成すべき位置に沿って
細長くて浅い溝34aを形成し、溝底に支持杭1を任意
の間隔で打ち込む。この場合支持杭1の上部は溝底より
も上方に突出させる。このように任意の間隔で打ち込ん
だ支持杭1の列の両側にパネル2を対向して設置する。
この場合、対向するパネル2同士は対向パネル連結手段
Aにより連結される。図10の実施例においては、対向
パネル連結手段Aを構成するための連結金具27の脚部
30をパネル2の内面側に設けた上方が開口した取付け
部22に上方より差込むと共に被係止部29を係止部2
3に係止し、また、横片28の両端部の当て片31はそ
れぞれ対向するパネル2の内面に当接し、対向するパネ
ル2同士が一定間隔を保って対向姿勢を保持しながら連
結される。
ト製のものが使用され、必要に応じて外面に突片を突設
してあってもよい。鋼板の場合には波板状としたものを
用いるのが好ましい。しかして、上記のような構成の各
部材を用いて擁壁が構成されるのであるが、施工に当た
っては地盤34を掘って擁壁を形成すべき位置に沿って
細長くて浅い溝34aを形成し、溝底に支持杭1を任意
の間隔で打ち込む。この場合支持杭1の上部は溝底より
も上方に突出させる。このように任意の間隔で打ち込ん
だ支持杭1の列の両側にパネル2を対向して設置する。
この場合、対向するパネル2同士は対向パネル連結手段
Aにより連結される。図10の実施例においては、対向
パネル連結手段Aを構成するための連結金具27の脚部
30をパネル2の内面側に設けた上方が開口した取付け
部22に上方より差込むと共に被係止部29を係止部2
3に係止し、また、横片28の両端部の当て片31はそ
れぞれ対向するパネル2の内面に当接し、対向するパネ
ル2同士が一定間隔を保って対向姿勢を保持しながら連
結される。
【0017】パネル2同士を対向パネル連結手段Aで連
結するに当たっては、支持杭1の両側にパネル2をセッ
トする前にあらかじめ対向パネル連結手段Aによりパネ
ル2を連結組立てておき、その後、連結した対向するパ
ネル2を支持杭1を挟むようにセットしたり、あるい
は、支持杭1の両側にそれぞれパネル2を立てた状態で
対向パネル連結手段Aで対向するパネル2を連結するよ
うにしてもよい。これは現場の状況により適宜選択でき
るものである。
結するに当たっては、支持杭1の両側にパネル2をセッ
トする前にあらかじめ対向パネル連結手段Aによりパネ
ル2を連結組立てておき、その後、連結した対向するパ
ネル2を支持杭1を挟むようにセットしたり、あるい
は、支持杭1の両側にそれぞれパネル2を立てた状態で
対向パネル連結手段Aで対向するパネル2を連結するよ
うにしてもよい。これは現場の状況により適宜選択でき
るものである。
【0018】ここで、連結金具27として、支持杭1に
近い部分においては縦片32を備えた連結金具27を使
用する。つまり、図22のように縦片32を備えた連結
金具27を支持杭1の上部に当て、結束材35を用いて
支持杭1に連結金具27を連結する。図22には結束材
35として結束バンドの例が示してあり、一端部にスト
ッパ用突部36を備え且つバンド部分の外面に多数の係
止用凹凸37を備えたものである。この結束バンドは図
22に示すように、縦片32に設けた複数の孔33のう
ち任意の孔33から挿入し、一端部のストッパ用突部3
6を孔33の周囲に当てて抜けないようにすると共にバ
ンド部分を支持杭1に巻廻し、バンド部の他端を他の任
意の孔33に挿入し、バンド部に設けた係止用凹凸37
の任意の部分を孔33の縁に引っ掛け係止することで結
束されるものである。ここで、支持杭1の位置が対向す
るパネル2の対向方向にずれていても、複数の孔33を
選択することで確実に対応できるものである。連結金具
27は取付け部22の長手方向に沿ってスライドできて
支持杭1に確実に連結金具27を当てて上記結束材35
による結束ができるものであるが、必要に応じて、結束
後、取付け部22の一部をかしめたり、あるいは接着し
たりして連結金具27が動かないようにしてもよい。こ
のことにより連結金具27と支持杭1との一体化がより
強固に行えることになる。なお図22に示す連結金具2
7は脚部30等の形状が図14のものと異なる例と示し
ているが、図14に示すようなものを使用してもよいも
のである。
近い部分においては縦片32を備えた連結金具27を使
用する。つまり、図22のように縦片32を備えた連結
金具27を支持杭1の上部に当て、結束材35を用いて
支持杭1に連結金具27を連結する。図22には結束材
35として結束バンドの例が示してあり、一端部にスト
ッパ用突部36を備え且つバンド部分の外面に多数の係
止用凹凸37を備えたものである。この結束バンドは図
22に示すように、縦片32に設けた複数の孔33のう
ち任意の孔33から挿入し、一端部のストッパ用突部3
6を孔33の周囲に当てて抜けないようにすると共にバ
ンド部分を支持杭1に巻廻し、バンド部の他端を他の任
意の孔33に挿入し、バンド部に設けた係止用凹凸37
の任意の部分を孔33の縁に引っ掛け係止することで結
束されるものである。ここで、支持杭1の位置が対向す
るパネル2の対向方向にずれていても、複数の孔33を
選択することで確実に対応できるものである。連結金具
27は取付け部22の長手方向に沿ってスライドできて
支持杭1に確実に連結金具27を当てて上記結束材35
による結束ができるものであるが、必要に応じて、結束
後、取付け部22の一部をかしめたり、あるいは接着し
たりして連結金具27が動かないようにしてもよい。こ
のことにより連結金具27と支持杭1との一体化がより
強固に行えることになる。なお図22に示す連結金具2
7は脚部30等の形状が図14のものと異なる例と示し
ているが、図14に示すようなものを使用してもよいも
のである。
【0019】溝34aに沿って横方向に隣合うパネル2
同士は、横方向パネル連結手段Bにより連結される。横
方向パネル連結手段Bとしては例えばボルト38、ナッ
ト39が用いられる。図18、図19の実施例において
は、横方向に隣合うパネル2間に目地材7を構成する目
地プレートが配置される。目地プレートは図17に示す
ように板材の中央部が目地片40となると共に両側部が
差込み片41となっており、両側の差込み片41にはそ
れぞれ横方向の切込み溝42を設けてある。そして、両
側の差込み片41を横に隣合うパネル2の内面に当てる
とともに切込み溝42をL状をした取付け部22の突出
基部に差込み、このことにより中央の目地片40が横に
隣合うパネル2間に目地として露出することになる。こ
こで、取付け部22の一部をかしめたり、あるいは接着
したりして差込み片41をパネル2に固着するようにし
てもよい。
同士は、横方向パネル連結手段Bにより連結される。横
方向パネル連結手段Bとしては例えばボルト38、ナッ
ト39が用いられる。図18、図19の実施例において
は、横方向に隣合うパネル2間に目地材7を構成する目
地プレートが配置される。目地プレートは図17に示す
ように板材の中央部が目地片40となると共に両側部が
差込み片41となっており、両側の差込み片41にはそ
れぞれ横方向の切込み溝42を設けてある。そして、両
側の差込み片41を横に隣合うパネル2の内面に当てる
とともに切込み溝42をL状をした取付け部22の突出
基部に差込み、このことにより中央の目地片40が横に
隣合うパネル2間に目地として露出することになる。こ
こで、取付け部22の一部をかしめたり、あるいは接着
したりして差込み片41をパネル2に固着するようにし
てもよい。
【0020】ここで、対向するパネル2の横方向の端部
間に位置する連結金具27としては、図14、図15に
示すような縦片32を設けたものを用い、目地材7を介
して両側に位置する連結金具27のうち一方の連結金具
27の縦片32に設けた孔33からボルト38を挿入
し、該ボルト38を他方の連結金具27の孔33に挿入
してナット39により連結するものである。この時、目
地材7の両端が連結金具27に当たるので、ナット39
を締め付けると目地材7を介して両連結金具27が結合
されるのである。また、この部分においても連結金具2
7が動かないように取付け部22の一部をかしめたり、
あるいは接着したりしてもよい。この場合には目地材7
の両端が連結金具27に当たる必要はなく、差込み片4
1のパネル2の内面側への重ね量を調整することで目地
間隔を調整できて施工誤差、製品誤差等を吸収すること
ができるものである。なお、横方向パネル連結手段Bと
してはボルト38、ナット39だけに限定されず、タッ
ピングねじであってもよい。
間に位置する連結金具27としては、図14、図15に
示すような縦片32を設けたものを用い、目地材7を介
して両側に位置する連結金具27のうち一方の連結金具
27の縦片32に設けた孔33からボルト38を挿入
し、該ボルト38を他方の連結金具27の孔33に挿入
してナット39により連結するものである。この時、目
地材7の両端が連結金具27に当たるので、ナット39
を締め付けると目地材7を介して両連結金具27が結合
されるのである。また、この部分においても連結金具2
7が動かないように取付け部22の一部をかしめたり、
あるいは接着したりしてもよい。この場合には目地材7
の両端が連結金具27に当たる必要はなく、差込み片4
1のパネル2の内面側への重ね量を調整することで目地
間隔を調整できて施工誤差、製品誤差等を吸収すること
ができるものである。なお、横方向パネル連結手段Bと
してはボルト38、ナット39だけに限定されず、タッ
ピングねじであってもよい。
【0021】対向するパネル2の端部間には端部プレー
ト3が取付けられる。端部プレート3はねじ挿入用孔2
6からタッピングねじ43を挿入してパネル2のタッピ
ングホール用の孔部24に螺合して端部プレート3を取
付けるものである。上記のようにして一段目の対向する
パネル2のセットが終わると、形成しようとする擁壁の
背が高い場合には更に、上記一段目の対向するパネル2
の上に2段目、三段目とパネル2をセットしていく。
ト3が取付けられる。端部プレート3はねじ挿入用孔2
6からタッピングねじ43を挿入してパネル2のタッピ
ングホール用の孔部24に螺合して端部プレート3を取
付けるものである。上記のようにして一段目の対向する
パネル2のセットが終わると、形成しようとする擁壁の
背が高い場合には更に、上記一段目の対向するパネル2
の上に2段目、三段目とパネル2をセットしていく。
【0022】つまり、下段の対向するパネル2の上に上
段の対向するパネル2をセットするには、上段のパネル
2の横片17を下段のパネル2の上端部の載置用横片2
0に載置すると共に上段のパネル2の嵌合部14を下段
のパネル2の被嵌合部15に嵌合し、また、係合部19
を被係合部21に係合するものである。この場合、図
8、図9、図10の実施例では、載置用横片20の先端
部の突部部分が被嵌合部15と被係合部21を兼用して
いる。
段の対向するパネル2をセットするには、上段のパネル
2の横片17を下段のパネル2の上端部の載置用横片2
0に載置すると共に上段のパネル2の嵌合部14を下段
のパネル2の被嵌合部15に嵌合し、また、係合部19
を被係合部21に係合するものである。この場合、図
8、図9、図10の実施例では、載置用横片20の先端
部の突部部分が被嵌合部15と被係合部21を兼用して
いる。
【0023】ここで、上段のパネル2はあらかじめ対向
パネル連結手段Aにより対向するパネル2同士を連結組
立てておき、その後、上段の連結した対向するパネル2
を下段の地盤上にセット済みの対向するパネル2に嵌め
込むことで上段のパネル2をセットしたり、あるいは、
上段のパネル2を対向パネル連結手段Aにより連結する
前に上段のパネル2を下段のパネル2の上にセットし、
その後、上段の対向するパネル2同士を対向パネル連結
手段Aで連結してもよい。
パネル連結手段Aにより対向するパネル2同士を連結組
立てておき、その後、上段の連結した対向するパネル2
を下段の地盤上にセット済みの対向するパネル2に嵌め
込むことで上段のパネル2をセットしたり、あるいは、
上段のパネル2を対向パネル連結手段Aにより連結する
前に上段のパネル2を下段のパネル2の上にセットし、
その後、上段の対向するパネル2同士を対向パネル連結
手段Aで連結してもよい。
【0024】上下段にパネル2を積み重ね連結した場
合、凹段部16と載置用横片20とで囲まれた部分に横
目地85が形成される。ここで、横目地85の上下両内
面を構成する凹段部16の上横片16aと載置用横片2
0とには図12(c)(e)に示すように微細凹凸86
が設けてあるので、コーキング材を充填する際にこの微
細凹凸86の存在によりコーキング材の付着を良好にす
るようになっている。また、該横目地85の上下両内面
を構成する凹段部16の上横片16aと載置用横片20
の各先端は傾斜した面取りをしておいて、コーキング材
を充填する場合にはこの面取り部分の手前までコーキン
グ材を充填する。
合、凹段部16と載置用横片20とで囲まれた部分に横
目地85が形成される。ここで、横目地85の上下両内
面を構成する凹段部16の上横片16aと載置用横片2
0とには図12(c)(e)に示すように微細凹凸86
が設けてあるので、コーキング材を充填する際にこの微
細凹凸86の存在によりコーキング材の付着を良好にす
るようになっている。また、該横目地85の上下両内面
を構成する凹段部16の上横片16aと載置用横片20
の各先端は傾斜した面取りをしておいて、コーキング材
を充填する場合にはこの面取り部分の手前までコーキン
グ材を充填する。
【0025】また、上段においても横方向に隣合うパネ
ル2同士は上記下段の場合と同様に横方向パネル連結手
段Bにより連結するものである。また、上段において
も、下段の場合と同様に対向するパネル2の端部間には
端部プレート3が取付けられる。形成しようとする擁壁
の上方にフェンス8を設ける場合にはフェンス8の支柱
部9となる部材を対向パネル連結手段Aを構成する連結
金具27を利用して取付ける。この場合、例えば図23
のように連結金具27の縦片32に設けた孔33を利用
し、この孔33からねじ91を挿入して支柱部9に螺合
するものである。ここで、図23のように孔33として
縦片32の中央部に縦長孔を設けておくと、支柱部9の
支持高さの調整ができるものである。
ル2同士は上記下段の場合と同様に横方向パネル連結手
段Bにより連結するものである。また、上段において
も、下段の場合と同様に対向するパネル2の端部間には
端部プレート3が取付けられる。形成しようとする擁壁
の上方にフェンス8を設ける場合にはフェンス8の支柱
部9となる部材を対向パネル連結手段Aを構成する連結
金具27を利用して取付ける。この場合、例えば図23
のように連結金具27の縦片32に設けた孔33を利用
し、この孔33からねじ91を挿入して支柱部9に螺合
するものである。ここで、図23のように孔33として
縦片32の中央部に縦長孔を設けておくと、支柱部9の
支持高さの調整ができるものである。
【0026】上記のようにして地上に突出した支持杭1
の上部を挟むように外面に擁壁の外観模様が施されたパ
ネル2を横方向に複数並べると共に上下に多段に立設配
置した状態で、パネル2間の下部の全長にわたってコン
クリート4を充填して下部コンクリート部4aを形成す
る。この下部コンクリート部4aの形成に当たってはコ
ンクリート打ちの前に鉄筋44を配筋しておいて下部コ
ンクリート部4aが鉄筋コンクリート部となるようにし
ておく。このようにして対向するパネル1の下部間に一
種の布基礎が形成されることになる。
の上部を挟むように外面に擁壁の外観模様が施されたパ
ネル2を横方向に複数並べると共に上下に多段に立設配
置した状態で、パネル2間の下部の全長にわたってコン
クリート4を充填して下部コンクリート部4aを形成す
る。この下部コンクリート部4aの形成に当たってはコ
ンクリート打ちの前に鉄筋44を配筋しておいて下部コ
ンクリート部4aが鉄筋コンクリート部となるようにし
ておく。このようにして対向するパネル1の下部間に一
種の布基礎が形成されることになる。
【0027】図3に示すように下部コンクリート部4a
の上には対向するパネル2間に横方向においてコンクリ
ート4が充填された部分と残土12が充填された部分と
が交互に形成される。つまり、対向するパネル2間の横
方向において一定巾コンクリート4を充填するとその隣
りに前述の溝34aの形成時に生じた残土12を充填
し、更に、その隣りにコンクリート4を充填し、更に、
その隣りに残土12を充填するというように交互にコン
クリート4と残土12を充填するものである。ここで、
コンクリート4を充填する際には仕切り板(図示せず)
を対向するパネル2間に差し込んだ状態でコンクリート
4を充填するものであり、仕切り板を介在することでコ
ンクリート4が横に流れ出ないようにする。コンクリー
ト4充填時には仕切り板が倒れないように手又は任意の
支持手段で支持しておく。そして、仕切り板を残したま
ま横方向の隣りに残土12を充填する。この残土12の
充填時にも上記仕切り板から一定間隔隔てて次の仕切り
板を対向するパネル2間に差込み、残土12が横に流れ
出ないようにする。仕切り板はコンクリートの硬化前の
任意の段階で抜き取ることができるが、そのまま、残し
ておいても良い。上記コンクリート4は支持杭1、対向
パネル連結手段A、支柱部9部分が埋設されるように打
設する。このようにすることで、支持杭1、対向パネル
連結手段A、支柱部9とコンクリート4及びパネル2が
一体化されることになる。また、横方向パネル連結手段
Bもコンクリート4に埋設するようにするのが好まし
い。この場合は横方向に隣合うパネル2同士がより強固
に一体化されることになる。
の上には対向するパネル2間に横方向においてコンクリ
ート4が充填された部分と残土12が充填された部分と
が交互に形成される。つまり、対向するパネル2間の横
方向において一定巾コンクリート4を充填するとその隣
りに前述の溝34aの形成時に生じた残土12を充填
し、更に、その隣りにコンクリート4を充填し、更に、
その隣りに残土12を充填するというように交互にコン
クリート4と残土12を充填するものである。ここで、
コンクリート4を充填する際には仕切り板(図示せず)
を対向するパネル2間に差し込んだ状態でコンクリート
4を充填するものであり、仕切り板を介在することでコ
ンクリート4が横に流れ出ないようにする。コンクリー
ト4充填時には仕切り板が倒れないように手又は任意の
支持手段で支持しておく。そして、仕切り板を残したま
ま横方向の隣りに残土12を充填する。この残土12の
充填時にも上記仕切り板から一定間隔隔てて次の仕切り
板を対向するパネル2間に差込み、残土12が横に流れ
出ないようにする。仕切り板はコンクリートの硬化前の
任意の段階で抜き取ることができるが、そのまま、残し
ておいても良い。上記コンクリート4は支持杭1、対向
パネル連結手段A、支柱部9部分が埋設されるように打
設する。このようにすることで、支持杭1、対向パネル
連結手段A、支柱部9とコンクリート4及びパネル2が
一体化されることになる。また、横方向パネル連結手段
Bもコンクリート4に埋設するようにするのが好まし
い。この場合は横方向に隣合うパネル2同士がより強固
に一体化されることになる。
【0028】上記のようにコンクリート4だけでなく残
土12も対向するパネル2間に充填することで、前述の
溝34aの形成時に生じた残土処理も同時におこなえる
ことになる。最上段の対向するパネル2間には笠木5を
かけわたしてパネル2に取付けてある。すなわち、図
7、図8、図9に示すように、笠木5の係合脚52を最
上段の対向するパネル2の上端部の被嵌合部15に嵌め
込んで、係合脚52に設けた係合部53を被係合部21
(図の実施例では被嵌合部15が被係合部21を兼用し
ている)に係合して取付ける。端部に位置する笠木5
は、端部に位置する上段の端部プレート3の上部両側に
設けたねじ挿入用孔26からタッピングねじ43を挿入
して笠木5に設けたタッピングホール用の孔部51に螺
合することで取付けるものである。
土12も対向するパネル2間に充填することで、前述の
溝34aの形成時に生じた残土処理も同時におこなえる
ことになる。最上段の対向するパネル2間には笠木5を
かけわたしてパネル2に取付けてある。すなわち、図
7、図8、図9に示すように、笠木5の係合脚52を最
上段の対向するパネル2の上端部の被嵌合部15に嵌め
込んで、係合脚52に設けた係合部53を被係合部21
(図の実施例では被嵌合部15が被係合部21を兼用し
ている)に係合して取付ける。端部に位置する笠木5
は、端部に位置する上段の端部プレート3の上部両側に
設けたねじ挿入用孔26からタッピングねじ43を挿入
して笠木5に設けたタッピングホール用の孔部51に螺
合することで取付けるものである。
【0029】この場合、図11に示すように笠木5の端
部のコ字状をした開口10aが支柱部9の片側半部に嵌
め込まれ、隣りの笠木5の端部のコ字状をした開口10
aが支柱部9の片側半部に嵌め込まれ、両開口10aに
より支柱部9よりも少し大きい差込み用開口10が形成
され、支柱部9がこの差込み用開口10を貫通して笠木
5の上方に突出するものである。ここで、差込み用開口
10を支柱部9よりも少し大きくすることで、支柱部9
の立設位置の誤差を吸収できるものである。差込み用開
口10の周囲にはカバー板11を被せて接着やねじ等に
より笠木5に固着するものであり、カバー板11により
上記支柱部9と差込み用開口10との間の隙間を遮蔽す
るのである。カバー板11は図21に示すように平面視
L状をしている。
部のコ字状をした開口10aが支柱部9の片側半部に嵌
め込まれ、隣りの笠木5の端部のコ字状をした開口10
aが支柱部9の片側半部に嵌め込まれ、両開口10aに
より支柱部9よりも少し大きい差込み用開口10が形成
され、支柱部9がこの差込み用開口10を貫通して笠木
5の上方に突出するものである。ここで、差込み用開口
10を支柱部9よりも少し大きくすることで、支柱部9
の立設位置の誤差を吸収できるものである。差込み用開
口10の周囲にはカバー板11を被せて接着やねじ等に
より笠木5に固着するものであり、カバー板11により
上記支柱部9と差込み用開口10との間の隙間を遮蔽す
るのである。カバー板11は図21に示すように平面視
L状をしている。
【0030】支柱部9にはフェンス8の本体部8aが取
付けられる。また、擁壁には上記のようにフェンス8を
立設するものに限定されず、パネル1を多段に積層され
た背の高い擁壁を構成して図2(a)(b)の左側のよ
うに擁壁そのものが塀を構成するようにしてもよい。こ
の場合には、笠木5にはコ字状をした開口10aは設け
ないものである。
付けられる。また、擁壁には上記のようにフェンス8を
立設するものに限定されず、パネル1を多段に積層され
た背の高い擁壁を構成して図2(a)(b)の左側のよ
うに擁壁そのものが塀を構成するようにしてもよい。こ
の場合には、笠木5にはコ字状をした開口10aは設け
ないものである。
【0031】なお、擁壁のコーナ部分においてはパネル
2同士を溶接したり、あるいは笠木5は斜めに切断した
端部同士を溶接して固着するものである。ここで、コー
ナ部に位置するパネル2としては形成する擁壁のコーナ
部の角度に応じて折り曲げたものでもよく、また、笠木
5もV状に切り込んでV状切込み部分で折り曲げて切込
み端縁同士を突き合わせることで、笠木を平面視L状と
してもよい。
2同士を溶接したり、あるいは笠木5は斜めに切断した
端部同士を溶接して固着するものである。ここで、コー
ナ部に位置するパネル2としては形成する擁壁のコーナ
部の角度に応じて折り曲げたものでもよく、また、笠木
5もV状に切り込んでV状切込み部分で折り曲げて切込
み端縁同士を突き合わせることで、笠木を平面視L状と
してもよい。
【0032】上記実施例においては、上部が地上に突出
するように地面に打ち込まれた支持杭1と、地上に突出
した支持杭1の上部を両側から挟むように立設配置され
たパネル2と、対向するパネル2の端部間に取付けて対
向するパネル2の端部間を遮蔽する端部プレート3と、
相対向するパネル2間に打設されて少なくともパネル2
及び支持杭1と一体化したコンクリート4と、対向する
パネル2の上端間を覆うように取付けられる笠木5で擁
壁を構成するに当たり、パネル2を上下に多段にセット
して高さの高い擁壁を形成した例を示したが、該パネル
2は1段であってもよい。図7、図8、図9には支持杭
1、コンクリート4を作図上省略した図面で、対向する
パネル2を対向パネル連結手段Aで連結し、笠木5を取
付けた状態を示し、図7はパネル2が一段の例を示し、
図8、図9はそれぞれパネル2が多段の例を示してい
る。
するように地面に打ち込まれた支持杭1と、地上に突出
した支持杭1の上部を両側から挟むように立設配置され
たパネル2と、対向するパネル2の端部間に取付けて対
向するパネル2の端部間を遮蔽する端部プレート3と、
相対向するパネル2間に打設されて少なくともパネル2
及び支持杭1と一体化したコンクリート4と、対向する
パネル2の上端間を覆うように取付けられる笠木5で擁
壁を構成するに当たり、パネル2を上下に多段にセット
して高さの高い擁壁を形成した例を示したが、該パネル
2は1段であってもよい。図7、図8、図9には支持杭
1、コンクリート4を作図上省略した図面で、対向する
パネル2を対向パネル連結手段Aで連結し、笠木5を取
付けた状態を示し、図7はパネル2が一段の例を示し、
図8、図9はそれぞれパネル2が多段の例を示してい
る。
【0033】図24には、パネル2を横方向に突き合わ
せて施工する場合の例が示してあり、このものにおいて
はパネル2に設けた孔部24を利用してピン87を嵌め
込んで横方向に突き合わせ連結するパネル2同士を連結
するものである。
せて施工する場合の例が示してあり、このものにおいて
はパネル2に設けた孔部24を利用してピン87を嵌め
込んで横方向に突き合わせ連結するパネル2同士を連結
するものである。
【0034】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、主体となるコンクリートの外面側にコンクリートと
一体に取着されるための擁壁用外面パネルであって、外
面が化粧面となったパネルの下端部に長手方向の全長に
わたり嵌合部を設けると共に上端部に長手方向の全長に
わたり嵌合部が嵌合することのできる被嵌合部を形成
し、下端部と上端部とに長手方向の全長にわたり孔部を
有するリブを設け、パネルの内面部に対向するパネル同
士を連結する対向パネル連結手段の端部が取付けられる
取付け部を設けてあるので、擁壁の外面をはあらかじめ
工場で形成されたパネルの化粧面で構成することがで
き、擁壁の品質の均一化、高品質化がはかれるものであ
り、また、嵌合部と被嵌合部との嵌合によりパネルを上
下に多段に嵌合して正確に立設配置できると共にコンク
リート打ち時に上下段のパネルの接続部分からコンクリ
ートが外部に漏れるのをパネルの全長にわたる嵌合部分
によって確実に防止できるものであり、また、パネルの
下端部と上端部とに長手方向の全長にわたり孔部を有す
るリブを設けてあるので、この孔部を利用してパネルの
端部に端部プレートをタッピングねじにより取付けるこ
とができるものであり、また、パネルの内面部に対向す
るパネル同士を連結する対向パネル連結手段の端部が取
付けられる取付け部を設けてあることで、対向するパネ
ル同士をパネルの内面側に設けた取付け部を利用して対
向パネル連結手段の端部を取付けて連結して対向するパ
ネル間の間隔を一定に保持できて正確な巾形状の擁壁を
構成することができるものであり、しかも、形成される
擁壁の外面には取付け部が露出せず、外観を損なわず、
この点でも擁壁の品質を高めることができるものであ
る。
は、主体となるコンクリートの外面側にコンクリートと
一体に取着されるための擁壁用外面パネルであって、外
面が化粧面となったパネルの下端部に長手方向の全長に
わたり嵌合部を設けると共に上端部に長手方向の全長に
わたり嵌合部が嵌合することのできる被嵌合部を形成
し、下端部と上端部とに長手方向の全長にわたり孔部を
有するリブを設け、パネルの内面部に対向するパネル同
士を連結する対向パネル連結手段の端部が取付けられる
取付け部を設けてあるので、擁壁の外面をはあらかじめ
工場で形成されたパネルの化粧面で構成することがで
き、擁壁の品質の均一化、高品質化がはかれるものであ
り、また、嵌合部と被嵌合部との嵌合によりパネルを上
下に多段に嵌合して正確に立設配置できると共にコンク
リート打ち時に上下段のパネルの接続部分からコンクリ
ートが外部に漏れるのをパネルの全長にわたる嵌合部分
によって確実に防止できるものであり、また、パネルの
下端部と上端部とに長手方向の全長にわたり孔部を有す
るリブを設けてあるので、この孔部を利用してパネルの
端部に端部プレートをタッピングねじにより取付けるこ
とができるものであり、また、パネルの内面部に対向す
るパネル同士を連結する対向パネル連結手段の端部が取
付けられる取付け部を設けてあることで、対向するパネ
ル同士をパネルの内面側に設けた取付け部を利用して対
向パネル連結手段の端部を取付けて連結して対向するパ
ネル間の間隔を一定に保持できて正確な巾形状の擁壁を
構成することができるものであり、しかも、形成される
擁壁の外面には取付け部が露出せず、外観を損なわず、
この点でも擁壁の品質を高めることができるものであ
る。
【0035】また、請求項2記載の発明にあっては、パ
ネルの下端部に全長にわたり内方に向けて逆L状をした
凹段部を設け、凹段部の下端から全長にわたり内方に向
けて横片を連出し、横片の先端から全長にわたり嵌合部
を構成する垂下片を設け、パネルの上端部に全長にわた
り内方に向けて横片を載置するための載置用横片を設
け、載置用横片の先端部に全長にわたり被嵌合部を形成
してあるので、上下段にパネルを接続するに当たって下
段の載置用横片の上に上段の横片を載置すると共に嵌合
部を被嵌合部に嵌合することでパネルを正確に且つ安定
して上下段に重ねて立設配置できるものであり、また、
上下段にパネルを接続した際に、凹段部と横片とに囲ま
れた部分に横目地が形成されるものであって、擁壁の外
観を向上させると共に、横目地により、上下段のパネル
の接続部分が外部に目立たず、上下段のパネルがあたか
も一体物のものであるかのような外観とすることができ
るものである。
ネルの下端部に全長にわたり内方に向けて逆L状をした
凹段部を設け、凹段部の下端から全長にわたり内方に向
けて横片を連出し、横片の先端から全長にわたり嵌合部
を構成する垂下片を設け、パネルの上端部に全長にわた
り内方に向けて横片を載置するための載置用横片を設
け、載置用横片の先端部に全長にわたり被嵌合部を形成
してあるので、上下段にパネルを接続するに当たって下
段の載置用横片の上に上段の横片を載置すると共に嵌合
部を被嵌合部に嵌合することでパネルを正確に且つ安定
して上下段に重ねて立設配置できるものであり、また、
上下段にパネルを接続した際に、凹段部と横片とに囲ま
れた部分に横目地が形成されるものであって、擁壁の外
観を向上させると共に、横目地により、上下段のパネル
の接続部分が外部に目立たず、上下段のパネルがあたか
も一体物のものであるかのような外観とすることができ
るものである。
【0036】また、請求項3記載の発明にあっては、横
片の上面及び凹段部の上横片の下面に微細凹凸を形成し
てあるので、上下段にパネルを接続した際に、凹段部と
横片とに囲まれた部分に形成される横目地にコーキング
材を充填した場合、微細凹凸にコーキング材が食い込ん
でコーキング材の付着力を向上させることができるもの
である。
片の上面及び凹段部の上横片の下面に微細凹凸を形成し
てあるので、上下段にパネルを接続した際に、凹段部と
横片とに囲まれた部分に形成される横目地にコーキング
材を充填した場合、微細凹凸にコーキング材が食い込ん
でコーキング材の付着力を向上させることができるもの
である。
【0037】また、請求項4記載の発明にあっては、パ
ネルの上端に係合部を設け、パネルの下端に係合部を係
合することのできる被係合部を設けてあるので、嵌合部
と被嵌合部の嵌合に加えて係合部と被係合部との係合に
よって更に確実に上下段のパネル同士を連結することが
できるものである。また、請求項5記載の発明にあって
は、対向するパネル同士を連結する対向パネル連結手段
の端部の脚部が差し込んで取付けられる取付け部がパネ
ルの内面からL状に突設しているので、対向パネル連結
手段をL状に突設した取付け部に上方からのはめ込みに
より取付けることが可能となり、取付けを容易にするこ
とができるものである。
ネルの上端に係合部を設け、パネルの下端に係合部を係
合することのできる被係合部を設けてあるので、嵌合部
と被嵌合部の嵌合に加えて係合部と被係合部との係合に
よって更に確実に上下段のパネル同士を連結することが
できるものである。また、請求項5記載の発明にあって
は、対向するパネル同士を連結する対向パネル連結手段
の端部の脚部が差し込んで取付けられる取付け部がパネ
ルの内面からL状に突設しているので、対向パネル連結
手段をL状に突設した取付け部に上方からのはめ込みに
より取付けることが可能となり、取付けを容易にするこ
とができるものである。
【図1】本発明の一部切欠せる一部分解斜視図である。
【図2】同上の全体図を示し、(a)は平面図であり、
(b)は正面図であり、(c)は側面図である。
(b)は正面図であり、(c)は側面図である。
【図3】同上の下部コンクリート部と下部コンクリート
部の上に形成するコンクリートと残土との充填位置を示
す説明のための正面図である。
部の上に形成するコンクリートと残土との充填位置を示
す説明のための正面図である。
【図4】同上の一部切欠平面図である。
【図5】(a)は同上の支持杭、対向パネル連結手段、
支柱部の位置関係を示す一部切欠正面図であり、(b)
は対向するパネルを連結した状態の断面図である。
支柱部の位置関係を示す一部切欠正面図であり、(b)
は対向するパネルを連結した状態の断面図である。
【図6】同上の一部切欠正面図である。
【図7】同上の対向するパネルを連結し且つ笠木を取付
けた状態のパネルを一段にした例の側面図である。
けた状態のパネルを一段にした例の側面図である。
【図8】同上の対向するパネルを連結し且つ笠木を取付
けた状態のパネルを二段にした例の側面図である。
けた状態のパネルを二段にした例の側面図である。
【図9】同上の対向するパネルを連結し且つ笠木を取付
けた状態のパネルを三段にした例の側面図である。
けた状態のパネルを三段にした例の側面図である。
【図10】同上の対向するパネルを連結した部分の拡大
断面図である。
断面図である。
【図11】(a)は笠木の支柱部を嵌挿した状態の平面
図であり、(b)は断面図であり、(c)は分解斜視図
はである。
図であり、(b)は断面図であり、(c)は分解斜視図
はである。
【図12】同上に用いるパネルを示し、(a)は背面図
であり、(b)は側面図であり、(c)(d)(e)
(f)はそれぞれ各部の断面図である。
であり、(b)は側面図であり、(c)(d)(e)
(f)はそれぞれ各部の断面図である。
【図13】同上に用いる連結金具を示し、(a)は正面
図であり、(b)は平面図であり、(c)は拡大断面図
である。
図であり、(b)は平面図であり、(c)は拡大断面図
である。
【図14】同上に用いる他の連結金具を示し、(a)は
正面図であり、(b)は平面図である。
正面図であり、(b)は平面図である。
【図15】同上に用いる更に他の連結金具を示し、
(a)は正面図であり、(b)は平面図である。
(a)は正面図であり、(b)は平面図である。
【図16】(a)(b)はそれぞれ同上に用いる端部プ
レートを示す正面図である。
レートを示す正面図である。
【図17】同上に用いる目地材を示し、(a)は正面図
であり、(b)は側面図である。
であり、(b)は側面図である。
【図18】同上の目地材のパネルへの取付けを示し、
(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
【図19】(a)は同上の横方向パネル連結手段により
連結している部分の一部切欠斜視図であり、(b)は平
面図である。
連結している部分の一部切欠斜視図であり、(b)は平
面図である。
【図20】同上に用いる笠木を示し、(a)は平面図で
あり、(b)は側面図であり、(c)は要部拡大断面図
である。
あり、(b)は側面図であり、(c)は要部拡大断面図
である。
【図21】同上に用いるカバー板の平面図である。
【図22】同上の支持杭と連結金具との結合を示す斜視
図である。
図である。
【図23】同上の支柱部と連結金具との結合を示す斜視
図である。
図である。
【図24】パネルの端部同士を直接横に突き合わせて接
続する例を示す分解斜視図である。
続する例を示す分解斜視図である。
【図25】従来例の断面図である。
A 対向パネル連結手段 2 パネル 4 コンクリート 14 嵌合部 15 被嵌合部 16 凹段部 16a 上横片 17 横片 18 垂下片 19 係合部 20 載置用横片 21 被係合部 22 取付け部 30 脚部 86 微細凹凸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 富夫 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 主体となるコンクリートの外面側にコン
クリートと一体に取着されるための擁壁用外面パネルで
あって、外面が化粧面となったパネルの下端部に長手方
向の全長にわたり嵌合部を設けると共に上端部に長手方
向の全長にわたり嵌合部が嵌合することのできる被嵌合
部を形成し、下端部と上端部とに長手方向の全長にわた
り孔部を有するリブを設け、パネルの内面部に対向する
パネル同士を連結する対向パネル連結手段の端部が取付
けられる取付け部を設けて成ることを特徴とする擁壁用
外面パネル。 - 【請求項2】 パネルの下端部に全長にわたり内方に向
けて逆L状をした凹段部を設け、凹段部の下端から全長
にわたり内方に向けて横片を連出し、横片の先端から全
長にわたり嵌合部を構成する垂下片を設け、パネルの上
端部に全長にわたり内方に向けて横片を載置するための
載置用横片を設け、載置用横片の先端部に全長にわたり
被嵌合部を形成して成る請求項1記載の擁壁用外面パネ
ル。 - 【請求項3】 横片の上面及び凹段部の上横片の下面に
微細凹凸を形成して成ることを特徴とする請求項2記載
の擁壁用外面パネル。 - 【請求項4】 パネルの上端に係合部を設け、パネルの
下端に係合部を係合することのできる被係合部を設けて
成ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
に記載の擁壁用外面パネル。 - 【請求項5】 対向するパネル同士を連結する対向パネ
ル連結手段の端部の脚部が差し込んで取付けられる取付
け部がパネルの内面からL状に突設しているものである
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記
載の擁壁用外面パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6241604A JPH08105250A (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | 擁壁用外面パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6241604A JPH08105250A (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | 擁壁用外面パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08105250A true JPH08105250A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=17076795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6241604A Withdrawn JPH08105250A (ja) | 1994-10-05 | 1994-10-05 | 擁壁用外面パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08105250A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013019243A (ja) * | 2011-07-14 | 2013-01-31 | Funaki Shoji Kk | 型枠パネル、及びコンクリート壁体の構築構造 |
JP2018204336A (ja) * | 2017-06-06 | 2018-12-27 | 大和ランテック株式会社 | 壁 |
JP2019218834A (ja) * | 2018-06-22 | 2019-12-26 | 广州杰威鎖具有限公司 | 笠木を現場打ちする自動化施工方法 |
JP2019218833A (ja) * | 2018-06-22 | 2019-12-26 | 广州杰威鎖具有限公司 | 笠木の場所打ち施工方法 |
-
1994
- 1994-10-05 JP JP6241604A patent/JPH08105250A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013019243A (ja) * | 2011-07-14 | 2013-01-31 | Funaki Shoji Kk | 型枠パネル、及びコンクリート壁体の構築構造 |
JP2018204336A (ja) * | 2017-06-06 | 2018-12-27 | 大和ランテック株式会社 | 壁 |
JP2019218834A (ja) * | 2018-06-22 | 2019-12-26 | 广州杰威鎖具有限公司 | 笠木を現場打ちする自動化施工方法 |
JP2019218833A (ja) * | 2018-06-22 | 2019-12-26 | 广州杰威鎖具有限公司 | 笠木の場所打ち施工方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020115 |