JPH08105033A - 水門開閉装置のセルフロック機構 - Google Patents
水門開閉装置のセルフロック機構Info
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- JPH08105033A JPH08105033A JP27034094A JP27034094A JPH08105033A JP H08105033 A JPH08105033 A JP H08105033A JP 27034094 A JP27034094 A JP 27034094A JP 27034094 A JP27034094 A JP 27034094A JP H08105033 A JPH08105033 A JP H08105033A
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- self
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ラック式ローラゲートの扉体の昇降動作を行
なう回転駆動力伝達機構中に挿入されるセルフロック機
構において、入力側から、または出力側からの急激なト
ルクが生じた場合でも故障の起きにくいセルフロック機
構を提供する。 【構成】 セルフロック機構1の出力軸19に平歯車1
8を左ねじにより移動自在に設け、ねじ部の両側にスト
ッパ板32,32を間隔をあけて固定し、平歯車18の
移動によって作動する摩擦クラッチ34を配し、摩擦ク
ラッチ34によって下降方向の回転をロックする一方向
クラッチ36を備えた筒状大径部材35を着脱した。上
昇運転のときは平歯車18は回転移動してストッパ板3
2と一体になって回転し、出力軸19に回転を伝達し扉
体を上昇させる。急激な負荷は大径部材35を着脱する
摩擦クラッチ35によって緩和される。
なう回転駆動力伝達機構中に挿入されるセルフロック機
構において、入力側から、または出力側からの急激なト
ルクが生じた場合でも故障の起きにくいセルフロック機
構を提供する。 【構成】 セルフロック機構1の出力軸19に平歯車1
8を左ねじにより移動自在に設け、ねじ部の両側にスト
ッパ板32,32を間隔をあけて固定し、平歯車18の
移動によって作動する摩擦クラッチ34を配し、摩擦ク
ラッチ34によって下降方向の回転をロックする一方向
クラッチ36を備えた筒状大径部材35を着脱した。上
昇運転のときは平歯車18は回転移動してストッパ板3
2と一体になって回転し、出力軸19に回転を伝達し扉
体を上昇させる。急激な負荷は大径部材35を着脱する
摩擦クラッチ35によって緩和される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水門の扉体を昇降させ
るための回転力の伝達を断続する水門開閉装置のセルフ
ロック機構に関するものである。
るための回転力の伝達を断続する水門開閉装置のセルフ
ロック機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、河川に通じる水路には水門が設置
され、水門の開閉操作は水門に取付けた扉体の昇降によ
って行われている。ローラゲート式の扉体にはワイヤ
ー、チェーンまたはラック棒(スピンドル棒)が連接さ
れ、駆動装置によりワイヤー等を上下移動させ扉体を昇
降させている。
され、水門の開閉操作は水門に取付けた扉体の昇降によ
って行われている。ローラゲート式の扉体にはワイヤ
ー、チェーンまたはラック棒(スピンドル棒)が連接さ
れ、駆動装置によりワイヤー等を上下移動させ扉体を昇
降させている。
【0003】上記の水門の開閉装置の機構内に設けたセ
ルフロック機構を図3を参照して説明する。セルフロッ
ク機構1は回転が伝達される入力軸2には平歯車3が取
付けられ、平歯車3は回転を出力する出力軸4に設けた
平歯車5と噛み合わされている。また、出力軸4はクラ
ッチ装置6を介して次段の出力軸7(図中、左側の軸で
あり、回転力が伝達されて扉体を昇降させる)と連結さ
れている。また、平歯車5は軸孔に左旋回のねじ5aが
形成され、出力軸4のこの部分にもねじ4aが形成さ
れ、相互に回転自在に噛み合わされている。
ルフロック機構を図3を参照して説明する。セルフロッ
ク機構1は回転が伝達される入力軸2には平歯車3が取
付けられ、平歯車3は回転を出力する出力軸4に設けた
平歯車5と噛み合わされている。また、出力軸4はクラ
ッチ装置6を介して次段の出力軸7(図中、左側の軸で
あり、回転力が伝達されて扉体を昇降させる)と連結さ
れている。また、平歯車5は軸孔に左旋回のねじ5aが
形成され、出力軸4のこの部分にもねじ4aが形成さ
れ、相互に回転自在に噛み合わされている。
【0004】出力軸4に取付けた平歯車5の前後には間
隔をあけて爪歯車8,9が回転自在に設けられ、それぞ
れの周上に爪10,11が配置され互いに異なる回転方
向でロックされるようになっている。また、爪歯車8,
9の外側には間隔をあけて摩擦板12,13が出力軸4
に固定されている。なお、平歯車5、爪歯車8,9およ
び摩擦板12,13の間にはゴムシートを介在させて摺
接したときに摩擦が大きくなるようにしている。
隔をあけて爪歯車8,9が回転自在に設けられ、それぞ
れの周上に爪10,11が配置され互いに異なる回転方
向でロックされるようになっている。また、爪歯車8,
9の外側には間隔をあけて摩擦板12,13が出力軸4
に固定されている。なお、平歯車5、爪歯車8,9およ
び摩擦板12,13の間にはゴムシートを介在させて摺
接したときに摩擦が大きくなるようにしている。
【0005】図3に示すセルフロック機構1の作用を説
明する。水門を開く操作により入力軸2を開放運転する
場合、まず、クラッチ装置6は噛み合った状態にする。
入力軸2が矢印方向に回転すると、出力軸4はこれ自体
の負荷により(静止摩擦力)停止しているので、平歯車
5は軸孔に形成したねじ5aにより、平歯車5自身が矢
印方向に移動する。そして、平歯車5が爪歯車8に接触
すると、爪歯車8が一緒に回転しながら移動する。さら
に平歯車5が移動することによって、平歯車5と爪歯車
8と摩擦板12が一体となり出力軸4を回転させる。こ
れによって、回転力が伝達されて扉体が上昇する。
明する。水門を開く操作により入力軸2を開放運転する
場合、まず、クラッチ装置6は噛み合った状態にする。
入力軸2が矢印方向に回転すると、出力軸4はこれ自体
の負荷により(静止摩擦力)停止しているので、平歯車
5は軸孔に形成したねじ5aにより、平歯車5自身が矢
印方向に移動する。そして、平歯車5が爪歯車8に接触
すると、爪歯車8が一緒に回転しながら移動する。さら
に平歯車5が移動することによって、平歯車5と爪歯車
8と摩擦板12が一体となり出力軸4を回転させる。こ
れによって、回転力が伝達されて扉体が上昇する。
【0006】扉体を下降させるときは、入力軸2を逆転
する。この場合、平歯車5は入力軸2の回転出力と扉体
の自重による負荷との相互関係により回転する(ギヤ連
結によるブレーキ効果あり)。扉体が下端に到着すると
扉体の自重が掛からず入力軸2の回転により平歯車5が
矢印と反対方向に移動し、平歯車5と爪歯車9と摩擦板
13が一体となり出力軸4を回転させる。これによっ
て、扉体を確実に下端に降ろし、爪歯車13のロックに
よって扉体の浮き上がり防止が行える。また、扉体の自
重降下においては、クラッチ装置6を解放にする。
する。この場合、平歯車5は入力軸2の回転出力と扉体
の自重による負荷との相互関係により回転する(ギヤ連
結によるブレーキ効果あり)。扉体が下端に到着すると
扉体の自重が掛からず入力軸2の回転により平歯車5が
矢印と反対方向に移動し、平歯車5と爪歯車9と摩擦板
13が一体となり出力軸4を回転させる。これによっ
て、扉体を確実に下端に降ろし、爪歯車13のロックに
よって扉体の浮き上がり防止が行える。また、扉体の自
重降下においては、クラッチ装置6を解放にする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のセルフロック機
構1において、扉体の自重降下等による高速回転中のト
ルクをクラッチ装置6の接続により、ギヤのブレーキ効
果を利用した場合、出力軸4からの急激なトルクが平歯
車5を高速回転させてセルフロック機構1の摩擦面に働
き、爪歯車8を挟持することによって、ねじ部またはそ
の他の摩擦面にかみ込みを生じる。このため、上昇操作
を行うときに動力の伝達ができなくなる。また、セルフ
ロック機構1に入力軸2から高速回転で動力が入力する
と急激なトルクが摩擦面に働き、上記と同様にねじ部ま
たはその他の摩擦面にかみ込みを生じ、動力の伝達がで
きなくなる。
構1において、扉体の自重降下等による高速回転中のト
ルクをクラッチ装置6の接続により、ギヤのブレーキ効
果を利用した場合、出力軸4からの急激なトルクが平歯
車5を高速回転させてセルフロック機構1の摩擦面に働
き、爪歯車8を挟持することによって、ねじ部またはそ
の他の摩擦面にかみ込みを生じる。このため、上昇操作
を行うときに動力の伝達ができなくなる。また、セルフ
ロック機構1に入力軸2から高速回転で動力が入力する
と急激なトルクが摩擦面に働き、上記と同様にねじ部ま
たはその他の摩擦面にかみ込みを生じ、動力の伝達がで
きなくなる。
【0008】本発明は、入力側からまたは出力側からの
急激なトルクが発生しても安定に作動するようにした水
門開閉装置のセルフロック機構を提供することを目的と
する。
急激なトルクが発生しても安定に作動するようにした水
門開閉装置のセルフロック機構を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、扉体の昇降動作に連係する回転軸を手動ま
たは駆動装置によって回転させて扉体を昇降させる水門
開閉装置であって、回転駆動力の伝達機構中に挿入され
るセルフロック機構において、該セルフロック機構の出
力側回転軸に平歯車を前記出力側回転軸の回転方向にし
たがって左右軸方向に移動可能に設け、該平歯車の両面
に対向してストッパ板を前記出力側回転軸側に間隔をあ
けて固定し、前記扉体を上昇させる前記平歯車の動作に
おいて前記平歯車に近接するストッパ板に摩擦板を前記
平歯車に対向して取付け、前記出力側回転軸を回転自在
に軸支すると共に、その近傍に摩擦クラッチを介して筒
状大径部材を設け、該筒状大径部材に扉体を下降させる
回転をロックする一方向クラッチを設け、前記摩擦クラ
ッチの一側にばねを連接し、他側に前記平歯車の上昇動
作の軸方向の移動によって前記摩擦クラッチを前記ばね
の付勢力に抗して押圧するアームを連接したことを特徴
とする。
するために、扉体の昇降動作に連係する回転軸を手動ま
たは駆動装置によって回転させて扉体を昇降させる水門
開閉装置であって、回転駆動力の伝達機構中に挿入され
るセルフロック機構において、該セルフロック機構の出
力側回転軸に平歯車を前記出力側回転軸の回転方向にし
たがって左右軸方向に移動可能に設け、該平歯車の両面
に対向してストッパ板を前記出力側回転軸側に間隔をあ
けて固定し、前記扉体を上昇させる前記平歯車の動作に
おいて前記平歯車に近接するストッパ板に摩擦板を前記
平歯車に対向して取付け、前記出力側回転軸を回転自在
に軸支すると共に、その近傍に摩擦クラッチを介して筒
状大径部材を設け、該筒状大径部材に扉体を下降させる
回転をロックする一方向クラッチを設け、前記摩擦クラ
ッチの一側にばねを連接し、他側に前記平歯車の上昇動
作の軸方向の移動によって前記摩擦クラッチを前記ばね
の付勢力に抗して押圧するアームを連接したことを特徴
とする。
【0010】また、扉体の昇降動作に連係する回転軸を
手動または駆動装置によって回転させて扉体を昇降させ
る水門開閉装置であって、回転駆動力の伝達機構中に挿
入されるセルフロック機構において、該セルフロック機
構の出力側回転軸に平歯車を前記出力側回転軸の回転方
向にしたがって左右軸方向に移動可能に設け、該平歯車
の両面に対向してストッパ板を前記出力側回転軸側に間
隔をあけて固定し、前記扉体を上昇させる前記平歯車の
動作において前記平歯車に近接するストッパ板に摩擦板
を前記平歯車に対向して取付け、前記出力側回転軸を回
転自在に軸支すると共に、その近傍に摩擦クラッチを介
して筒状大径部材を設け、該筒状大径部材に扉体を下降
させる回転をロックする一方向クラッチを設け、前記摩
擦クラッチの一側にばねを連接し、他側に前記平歯車の
上昇動作の軸方向の移動によって前記摩擦クラッチを前
記ばねの付勢力に抗して押圧するアームを連接し、前記
扉体を下降させる前記平歯車の動作において前記平歯車
に近接するストッパ板と前記平歯車との間に摩擦板を挿
通し、該摩擦板を、出力側回転軸を回転自在に軸支し上
昇方向にロックする一方向クラッチを備えた支持盤に固
定したことを特徴とする。
手動または駆動装置によって回転させて扉体を昇降させ
る水門開閉装置であって、回転駆動力の伝達機構中に挿
入されるセルフロック機構において、該セルフロック機
構の出力側回転軸に平歯車を前記出力側回転軸の回転方
向にしたがって左右軸方向に移動可能に設け、該平歯車
の両面に対向してストッパ板を前記出力側回転軸側に間
隔をあけて固定し、前記扉体を上昇させる前記平歯車の
動作において前記平歯車に近接するストッパ板に摩擦板
を前記平歯車に対向して取付け、前記出力側回転軸を回
転自在に軸支すると共に、その近傍に摩擦クラッチを介
して筒状大径部材を設け、該筒状大径部材に扉体を下降
させる回転をロックする一方向クラッチを設け、前記摩
擦クラッチの一側にばねを連接し、他側に前記平歯車の
上昇動作の軸方向の移動によって前記摩擦クラッチを前
記ばねの付勢力に抗して押圧するアームを連接し、前記
扉体を下降させる前記平歯車の動作において前記平歯車
に近接するストッパ板と前記平歯車との間に摩擦板を挿
通し、該摩擦板を、出力側回転軸を回転自在に軸支し上
昇方向にロックする一方向クラッチを備えた支持盤に固
定したことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明は上記のように構成したものであり、扉
体の昇降動作をさせるために平歯車を回転駆動させる
と、平歯車がいずれかのストッパ板に接近する。平歯車
が摩擦板を介してストッパ板に圧接すると、ストッパ板
と共に出力側回転軸はその方向に回転する。
体の昇降動作をさせるために平歯車を回転駆動させる
と、平歯車がいずれかのストッパ板に接近する。平歯車
が摩擦板を介してストッパ板に圧接すると、ストッパ板
と共に出力側回転軸はその方向に回転する。
【0012】扉体の上昇動作においてはばねの付勢力に
抗してアームが摩擦クラッチを押圧し、摩擦クラッチは
出力側回転軸と大径部材とを連結させ、出力側回転軸と
大径部材とを共に回転させる。そして、出力側回転軸が
上昇回転しているときに、突発的に下降するトルクが出
力側回転軸にかかったとき、摩擦クラッチを介して連結
した大径部材に設けた一方向クラッチが作動して下降動
作を阻止する。
抗してアームが摩擦クラッチを押圧し、摩擦クラッチは
出力側回転軸と大径部材とを連結させ、出力側回転軸と
大径部材とを共に回転させる。そして、出力側回転軸が
上昇回転しているときに、突発的に下降するトルクが出
力側回転軸にかかったとき、摩擦クラッチを介して連結
した大径部材に設けた一方向クラッチが作動して下降動
作を阻止する。
【0013】また、扉体の下降動作においては平歯車を
上昇動作とは逆の方向に回転させるので、摩擦クラッチ
が解除される。そして、もう一方のストッパ板に圧接し
出力側回転軸を回転させる。さらに、平歯車と下降動作
側のストッパ板との間に、支持盤に取付けた摩擦板を挿
通した構成では、平歯車と摩擦板とストッパ板とが一体
になることにより、出力側回転軸が下降方向に回転し、
支持盤に備えた一方向クラッチが出力側回転軸の上昇回
転をロックすることになる。
上昇動作とは逆の方向に回転させるので、摩擦クラッチ
が解除される。そして、もう一方のストッパ板に圧接し
出力側回転軸を回転させる。さらに、平歯車と下降動作
側のストッパ板との間に、支持盤に取付けた摩擦板を挿
通した構成では、平歯車と摩擦板とストッパ板とが一体
になることにより、出力側回転軸が下降方向に回転し、
支持盤に備えた一方向クラッチが出力側回転軸の上昇回
転をロックすることになる。
【0014】扉体を(別のクラッチ装置を解放して)自
重下降させたときに、(別のクラッチ装置を接続して)
下向きの扉体側負荷を急激に出力側回転軸に伝達すると
平歯車が回転移動して上昇動作側のストッパ板の摩擦板
に当たり、摩擦クラッチを介して一方向クラッチが作動
し、扉体の急激な下降を阻止する。
重下降させたときに、(別のクラッチ装置を接続して)
下向きの扉体側負荷を急激に出力側回転軸に伝達すると
平歯車が回転移動して上昇動作側のストッパ板の摩擦板
に当たり、摩擦クラッチを介して一方向クラッチが作動
し、扉体の急激な下降を阻止する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1に示すように、水門の開閉装置14には
手動ハンドル15が取付けられている。開閉装置14を
操作するために電気モータを設置するものもあるが、こ
こでは手動ハンドル15を使用した場合について説明す
る。手動ハンドル15の操作軸16には平歯車17が取
付けられ、セルフロック機構1の平歯車18と噛み合っ
ている。
説明する。図1に示すように、水門の開閉装置14には
手動ハンドル15が取付けられている。開閉装置14を
操作するために電気モータを設置するものもあるが、こ
こでは手動ハンドル15を使用した場合について説明す
る。手動ハンドル15の操作軸16には平歯車17が取
付けられ、セルフロック機構1の平歯車18と噛み合っ
ている。
【0016】セルフロック機構1の出力軸19にはクラ
ッチ装置20が接続され、さらに先端にはベベルギヤ2
1(差動歯車機構22のサイドギヤ)が取付けられてい
る。差動歯車機構22のもう一方のサイドギヤ23は歯
車50,51を介して遠心ブレーキ装置24に連結され
ている。また、差動歯車機構22の出力軸22aはギヤ
25,26を介して昇降用ラック27を上下動させるピ
ン歯車28と接続されている。また、クラッチ装置20
には自動降下レバー29が取付けられている。
ッチ装置20が接続され、さらに先端にはベベルギヤ2
1(差動歯車機構22のサイドギヤ)が取付けられてい
る。差動歯車機構22のもう一方のサイドギヤ23は歯
車50,51を介して遠心ブレーキ装置24に連結され
ている。また、差動歯車機構22の出力軸22aはギヤ
25,26を介して昇降用ラック27を上下動させるピ
ン歯車28と接続されている。また、クラッチ装置20
には自動降下レバー29が取付けられている。
【0017】セルフロック機構1は図2に示すように、
出力軸19にクラッチ装置30の一部を構成する円筒部
31が嵌挿固定されている。平歯車18は直接、出力軸
19に取付けても良いが、実施例では、平歯車18の軸
孔に左方向の螺旋ねじ18aが形成されており、クラッ
チ装置30の円筒部31の外周に形成された左方向の螺
旋ねじ部31aに螺着されている。ねじ部31aの両端
にはストッパ板32,33が固定され、ストッパ板3
2,33の間では平歯車18が回転しながら左右に移動
できるようになっている。
出力軸19にクラッチ装置30の一部を構成する円筒部
31が嵌挿固定されている。平歯車18は直接、出力軸
19に取付けても良いが、実施例では、平歯車18の軸
孔に左方向の螺旋ねじ18aが形成されており、クラッ
チ装置30の円筒部31の外周に形成された左方向の螺
旋ねじ部31aに螺着されている。ねじ部31aの両端
にはストッパ板32,33が固定され、ストッパ板3
2,33の間では平歯車18が回転しながら左右に移動
できるようになっている。
【0018】円筒部31の端部には摩擦クラッチ34を
介して出力軸19を覆う筒状の大径部材35が設けら
れ、大径部材35は出力軸19を回転自在に軸支してい
る。大径部材35にはラックの下降移動となる出力軸1
9の回転方向を阻止する一方向クラッチ36、例えばカ
ムクラッチ等が係合され、この一方向クラッチ36は開
閉装置の枠に固定され、大径部材35が一方向に回転す
るように取付けられている。
介して出力軸19を覆う筒状の大径部材35が設けら
れ、大径部材35は出力軸19を回転自在に軸支してい
る。大径部材35にはラックの下降移動となる出力軸1
9の回転方向を阻止する一方向クラッチ36、例えばカ
ムクラッチ等が係合され、この一方向クラッチ36は開
閉装置の枠に固定され、大径部材35が一方向に回転す
るように取付けられている。
【0019】円筒部31の周面上に設けた摩擦クラッチ
34の一面には軸方向に付勢する押し付け力調整ばね3
7が設けられ、摩擦クラッチ34の他面には円筒部31
に回動自在に設けた略L字状のアーム38の弯曲した一
端を当接させ、アーム38の他端は円筒部31の軸方向
の溝39に沿って平歯車18の近傍に延ばし、その端部
に凸部38aを形成している。凸部38aは平歯車18
の上昇動作の移動軸線上に突出しており、平歯車18が
図中左側に移動すると、凸部38aは平歯車18の軸孔
内周面に摺動して溝39に潜り込み、軸孔内周面と圧接
する。これによりアーム38が反時計方向に回動し、調
整ばね37の付勢力に抗して摩擦クラッチ34を押圧
し、摩擦クラッチ34を働かせる。なお、摩擦クラッチ
34に対する調整ばね37の接触面とアーム38の押え
面とを反対に入れ替え、アーム38を棒状とする構成に
してもよい。
34の一面には軸方向に付勢する押し付け力調整ばね3
7が設けられ、摩擦クラッチ34の他面には円筒部31
に回動自在に設けた略L字状のアーム38の弯曲した一
端を当接させ、アーム38の他端は円筒部31の軸方向
の溝39に沿って平歯車18の近傍に延ばし、その端部
に凸部38aを形成している。凸部38aは平歯車18
の上昇動作の移動軸線上に突出しており、平歯車18が
図中左側に移動すると、凸部38aは平歯車18の軸孔
内周面に摺動して溝39に潜り込み、軸孔内周面と圧接
する。これによりアーム38が反時計方向に回動し、調
整ばね37の付勢力に抗して摩擦クラッチ34を押圧
し、摩擦クラッチ34を働かせる。なお、摩擦クラッチ
34に対する調整ばね37の接触面とアーム38の押え
面とを反対に入れ替え、アーム38を棒状とする構成に
してもよい。
【0020】平歯車18とその右側のストッパ板33
(図2参照)との間には、出力軸19を回転自在に軸支
した支持盤40に取付けた摩擦板41が介挿されてい
る。この支持盤40にはラックの上昇方向に回転させな
い一方向クラッチ42が係合されている。なお、左側の
ストッパ板32の平歯車18側の面に摩擦板43が貼り
付けられている。
(図2参照)との間には、出力軸19を回転自在に軸支
した支持盤40に取付けた摩擦板41が介挿されてい
る。この支持盤40にはラックの上昇方向に回転させな
い一方向クラッチ42が係合されている。なお、左側の
ストッパ板32の平歯車18側の面に摩擦板43が貼り
付けられている。
【0021】なお、図2において、平歯車18の図中左
側のセルフロック機構を右側のセルフロック機構に充当
しても良い。
側のセルフロック機構を右側のセルフロック機構に充当
しても良い。
【0022】次に、扉体の上昇操作における作用を説明
する。まず、手動ハンドル15を操作してその回転をセ
ルフロック機構1の平歯車18に伝達される。平歯車1
8は回転しながらストッパ板32側へ移動する。このと
きアーム38の凸部38aが円筒部31内に移動し、ア
ーム38の時計方向の動きによって摩擦クラッチ34が
作動する。平歯車18が摩擦板43を挟んでストッパ板
32に圧着すると出力軸19が回転し、これにより、回
転出力が伝達され扉体を上昇させることができる。
する。まず、手動ハンドル15を操作してその回転をセ
ルフロック機構1の平歯車18に伝達される。平歯車1
8は回転しながらストッパ板32側へ移動する。このと
きアーム38の凸部38aが円筒部31内に移動し、ア
ーム38の時計方向の動きによって摩擦クラッチ34が
作動する。平歯車18が摩擦板43を挟んでストッパ板
32に圧着すると出力軸19が回転し、これにより、回
転出力が伝達され扉体を上昇させることができる。
【0023】そして、上昇運転のとき、手動ハンドル1
5の操作を止めると扉体の重量による荷重が掛かり反対
方向のトルクが出力軸19に掛かるが、一方向クラッチ
36によって出力軸19の下降回転を防いでいる。扉体
が急激に下降しようとするような故障が発生した場合、
大径部材35と接続している摩擦クラッチ34の部分で
も衝撃力を吸収することになり、一方向クラッチ36に
かかる負担が軽くなる。
5の操作を止めると扉体の重量による荷重が掛かり反対
方向のトルクが出力軸19に掛かるが、一方向クラッチ
36によって出力軸19の下降回転を防いでいる。扉体
が急激に下降しようとするような故障が発生した場合、
大径部材35と接続している摩擦クラッチ34の部分で
も衝撃力を吸収することになり、一方向クラッチ36に
かかる負担が軽くなる。
【0024】次に、扉体の下降操作における作用を説明
する。手動ハンドル15を上記操作と反対に回転して下
降運転すると、平歯車18は回転しながらストッパ板3
3に接近する。また、アーム38の他端が自由になって
円筒部31の外周面から突出し、摩擦クラッチ34に掛
かる付勢力が小さくなって摩擦クラッチ34は解放さ
れ、大径部材35は出力軸19との拘束が解け自由に回
転可能となる。平歯車18が摩擦板41を押圧してスト
ッパ板33と一体となると、出力軸19および支持盤4
0が一緒に回転し、ラックを下降させる。このとき、支
持盤40に設けた一方向クラッチ42が上昇方向の回転
を防ぐので、水圧により扉体が浮くことを防止してい
る。
する。手動ハンドル15を上記操作と反対に回転して下
降運転すると、平歯車18は回転しながらストッパ板3
3に接近する。また、アーム38の他端が自由になって
円筒部31の外周面から突出し、摩擦クラッチ34に掛
かる付勢力が小さくなって摩擦クラッチ34は解放さ
れ、大径部材35は出力軸19との拘束が解け自由に回
転可能となる。平歯車18が摩擦板41を押圧してスト
ッパ板33と一体となると、出力軸19および支持盤4
0が一緒に回転し、ラックを下降させる。このとき、支
持盤40に設けた一方向クラッチ42が上昇方向の回転
を防ぐので、水圧により扉体が浮くことを防止してい
る。
【0025】また、図1において、クラッチ装置20を
レバー29によって解放すると、出力軸19が差動歯車
機構22と切り離されるので扉体は自重で降下する。自
重降下停止時(出力軸側より、急激な下降方向のトルク
が掛かった場合)、一方向クラッチ36により上昇方向
の回転に対し逆転防止されているため、トルクは一方向
クラッチ36および摩擦クラッチ34に掛かり、平歯車
18に伝達されるトルクの衝撃力はわずかとなり、摩擦
面のかみ込みはなく、平歯車18は次動作に容易に移行
することができる。
レバー29によって解放すると、出力軸19が差動歯車
機構22と切り離されるので扉体は自重で降下する。自
重降下停止時(出力軸側より、急激な下降方向のトルク
が掛かった場合)、一方向クラッチ36により上昇方向
の回転に対し逆転防止されているため、トルクは一方向
クラッチ36および摩擦クラッチ34に掛かり、平歯車
18に伝達されるトルクの衝撃力はわずかとなり、摩擦
面のかみ込みはなく、平歯車18は次動作に容易に移行
することができる。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したもので
あるので、セルフロック機構の平歯車といずれかのスト
ッパ板との一体化により出力軸を上昇下降のいずれかに
回転させることができる。上昇時における下方方向の回
転をロックする一方向クラッチは、摩擦クラッチで連結
する筒状大径部材をロックするので、急激な反対方向の
力が掛かっても摩擦クラッチに負荷が掛かって一方向ク
ラッチのかみ込みが減り、平歯車の円滑性を維持するこ
とができる。また、下降操作においては、上昇回転をロ
ックする一方向クラッチによって扉体を水中から浮き上
がらせずに固定することができる。
あるので、セルフロック機構の平歯車といずれかのスト
ッパ板との一体化により出力軸を上昇下降のいずれかに
回転させることができる。上昇時における下方方向の回
転をロックする一方向クラッチは、摩擦クラッチで連結
する筒状大径部材をロックするので、急激な反対方向の
力が掛かっても摩擦クラッチに負荷が掛かって一方向ク
ラッチのかみ込みが減り、平歯車の円滑性を維持するこ
とができる。また、下降操作においては、上昇回転をロ
ックする一方向クラッチによって扉体を水中から浮き上
がらせずに固定することができる。
【図1】本発明による実施例の開閉装置の構造を示す構
成図である。
成図である。
【図2】図1に示す開閉装置のセルフロック機構の側断
面図である。
面図である。
【図3】従来の他のセルフロック機構を示す側面図であ
る。
る。
1 セルフロック機構 14 開閉装置 18 平歯車 19 出力側回転軸 32 ストッパ板 33 ストッパ板 34 摩擦クラッチ 35 大径部材 36 一方向クラッチ 37 ばね 40 支持盤 41 摩擦板 42 一方向クラッチ 43 摩擦板
Claims (2)
- 【請求項1】 扉体の昇降動作に連係する回転軸を手動
または駆動装置によって回転させて扉体を昇降させる水
門開閉装置であって、回転駆動力の伝達機構中に挿入さ
れるセルフロック機構において、該セルフロック機構の
出力側回転軸に平歯車を前記出力側回転軸の回転方向に
したがって左右軸方向に移動可能に設け、該平歯車の両
面に対向してストッパ板を前記出力側回転軸側に間隔を
あけて固定し、前記扉体を上昇させる前記平歯車の動作
において前記平歯車に近接するストッパ板に摩擦板を前
記平歯車に対向して取付け、前記出力側回転軸を回転自
在に軸支すると共に、その近傍に摩擦クラッチを介して
筒状大径部材を設け、該筒状大径部材に扉体を下降させ
る回転をロックする一方向クラッチを設け、前記摩擦ク
ラッチの一側にばねを連接し、他側に前記平歯車の上昇
動作の軸方向の移動によって前記摩擦クラッチを前記ば
ねの付勢力に抗して押圧するアームを連接したことを特
徴とする水門開閉装置のセルフロック機構。 - 【請求項2】 扉体の昇降動作に連係する回転軸を手動
または駆動装置によって回転させて扉体を昇降させる水
門開閉装置であって、回転駆動力の伝達機構中に挿入さ
れるセルフロック機構において、該セルフロック機構の
出力側回転軸に平歯車を前記出力側回転軸の回転方向に
したがって左右軸方向に移動可能に設け、該平歯車の両
面に対向してストッパ板を前記出力側回転軸側に間隔を
あけて固定し、前記扉体を上昇させる前記平歯車の動作
において前記平歯車に近接するストッパ板に摩擦板を前
記平歯車に対向して取付け、前記出力側回転軸を回転自
在に軸支すると共に、その近傍に摩擦クラッチを介して
筒状大径部材を設け、該筒状大径部材に扉体を下降させ
る回転をロックする一方向クラッチを設け、前記摩擦ク
ラッチの一側にばねを連接し、他側に前記平歯車の上昇
動作の軸方向の移動によって前記摩擦クラッチを前記ば
ねの付勢力に抗して押圧するアームを連接し、前記扉体
を下降させる前記平歯車の動作において前記平歯車に近
接するストッパ板と前記平歯車との間に摩擦板を挿通
し、該摩擦板を、出力側回転軸を回転自在に軸支し上昇
方向にロックする一方向クラッチを備えた支持盤に固定
したことを特徴とする水門開閉装置のセルフロック機
構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27034094A JPH08105033A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 水門開閉装置のセルフロック機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27034094A JPH08105033A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 水門開閉装置のセルフロック機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08105033A true JPH08105033A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=17484898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27034094A Pending JPH08105033A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 水門開閉装置のセルフロック機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08105033A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9765495B2 (en) | 2001-07-09 | 2017-09-19 | Henry K. Obermeyer | Water control apparatus |
-
1994
- 1994-10-07 JP JP27034094A patent/JPH08105033A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9765495B2 (en) | 2001-07-09 | 2017-09-19 | Henry K. Obermeyer | Water control apparatus |
US10370813B2 (en) | 2001-07-09 | 2019-08-06 | Henry K. Obermeyer | Water control apparatus |
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