JPH08104693A - シラシクロヘキサン化合物の製造方法 - Google Patents

シラシクロヘキサン化合物の製造方法

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Publication number
JPH08104693A
JPH08104693A JP7222627A JP22262795A JPH08104693A JP H08104693 A JPH08104693 A JP H08104693A JP 7222627 A JP7222627 A JP 7222627A JP 22262795 A JP22262795 A JP 22262795A JP H08104693 A JPH08104693 A JP H08104693A
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JP
Japan
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group
silacyclohexane
general formula
compound
carbon atoms
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Pending
Application number
JP7222627A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Ogiwara
勤 荻原
Takaaki Shimizu
孝明 清水
Takeshi Kano
剛 金生
Tatsushi Kaneko
達志 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 トランス体のシラシクロヘキサン化合物を優
先的に製造する。 【構成】 一般式(1)(但し、Ar及びAr’はそれ
ぞれ相互に独立してフェニル基又はトリル基、Qは を表す。)で表される化合物を、一般式(2)(但し、
Wはハロゲン原子を表す。)で表されるジハロシラシク
ロヘキサンに変換した後、一般式R’OH(但し、R’
は炭素数1〜10の直鎖状アルキル基又は炭素数3〜8
の分枝鎖状アルキル基を表す。)で表されるアルコール
と反応させて、一般式(3)で表されるジアルコキシシ
ラシクロヘキサンに変換した後、還元して、一般式
(4) で表されるジヒドロシラシクロヘキサンに変換した後、
モノハロゲン化して、一般式(5)(但し、Wはハロゲ
ン原子を表す。)で表されるヒドロハロシラシクロヘキ
サンに変換した後、一般式Q’−M(但し、Q’は を表す。)で表される有機金属試薬との反応により、一
般式(6)で表されるシラシクロヘキサン化合物を得る
シラシクロヘキサン化合物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示素子の液晶物
質として用いられるシラシクロヘキサン化合物を製造す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子は、液晶物質が持つ光学異
方性及び誘電異電性を利用したものであり、その表示様
式によってTN型(ねじれネマチック型)、STN型
(超ねじれネマチック型)、SBE型(超複屈折型)、
DS型(動的散乱型)、ゲスト・ホスト型、DAP型
(整列相の変形型)、PD型(ポリマー分散型)及びO
MI型(光学的モード干渉型)など各種の方式がある。
最も一般的なディスプレイデバイスはシャット−ヘルフ
リッヒ効果に基づき、ねじれネマチック構造を有するも
のである。
【0003】これらの液晶表示に用いられる液晶物質に
要求される性質は、その表示方式によって若干異なる
が、液晶温度範囲が広いこと、水分、空気、光、熱、電
界等に対して安定であること等は、いずれの表示方式に
おいても共通して要求される。さらに、液晶材料は、低
粘度であり、かつセル中において短いアドレス時間、低
い閾値電圧及び高いコントラストを与えることが望まれ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、液晶ディスプレ
ーの用途が拡大するにつれて、液晶材料に要求される特
性も益々高度な厳しいものになりつつある。特に、駆動
電圧の低電圧化、車載用ニーズに対応した広域温度範囲
化、低温性能の向上等、従来の液晶物質の特性を更に上
回るものが望まれるようになってきた。
【0005】このような観点から、発明者らは、液晶物
質の向上を目的として分子中にケイ素原子を含有する新
規な液晶化合物を開発し、先に出願した。これら液晶化
合物としてはトランス体が有用であるが、製造段階では
シス体とトランス体との混合物として得られ、これらか
らトランス体を分離する必要があった。
【0006】そこで本発明は、これらの新規液晶化合物
を製造する際、実用上必要なトランス体を優先的に製造
する方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、一般
【化65】 (但し、Ar及びAr’はそれぞれ相互に独立してフェ
ニル基又はトリル基、Qは
【化66】 (但し、
【化67】 及び
【化68】 は、それぞれ相互に独立して
【化69】 又は
【化70】 (但し、Y3はH、F又はメチル基を表す。)を表し、
【化71】
【化72】 又は
【化73】 (但し、Y1及びY2はそれぞれ相互に独立してH、F又
はClを表す。)を表し、XはCN、F、Cl、C
3、CF2Cl、OCF3、OCHF2、OCF2Cl、
OCHF Cl、CHFCl、(O)mCT=CX1
2(mは0又は1、T及びX1はH、F又はCl、X2
F又はClを表す。)、O(CH2r(CF2s
3(r及びsは0、1又は2であり、かつ(r+s)が
2、3又は4、X3はF又はClを表す。)、R又はO
R基(Rは炭素数1〜10の直鎖状アルキル基、炭素数
3〜8の分枝鎖状アルキル基、炭素数2〜7のアルコキ
シアルキル基又は炭素数2〜8のアルケニル基を表
す。)を表し、i1、i2及びi3はそれぞれ0又は1
で且つi1+i2+i3が1となる数を表し、j1、j
2及びj3はそれぞれ0、1又は2で且つj1+j2+
j3が0、1又は2となる数を表す。)を表す。)で表
される化合物を、一般式
【化74】 (但し、Wはハロゲン原子(好ましくはCl又はBr)
を表す。)で表されるジハロシラシクロヘキサンに変換
した後、一般式
【化75】R'OH (但し、R’は炭素数1〜10の直鎖状アルキル基又は
炭素数3〜8の分枝鎖状アルキル基を表し、好ましくは
炭素数1〜4の直鎖状アルキル基又は炭素数3〜4の分
枝鎖状アルキル基である。)で表されるアルコールと反
応させて、一般式
【化76】 で表されるジアルコキシシラシクロヘキサンに変換した
後、還元して、一般式
【化77】 で表されるジヒドロシラシクロヘキサンに変換した後、
モノハロゲン化して、一般式
【化78】 (但し、Wはハロゲン原子(好ましくはCl又はBr)
を表す。)で表されるヒドロハロシラシクロヘキサンに
変換した後、一般式
【化79】Q'−M (但し、Q’は
【化80】 (但し、
【化81】
【化82】 又は
【化83】 (但し、Y3はH、F又はメチル基を表す。)を表し、
【化84】
【化85】 又は
【化86】 (但し、Y1及びY2はそれぞれ相互に独立してH、F又
はClを表す。)を表し、X’はCN、F、Cl、CF
3、CF2Cl、OCF3、OCHF2、OCF2Cl、O
CHF Cl、CHFCl、(O)mCT=CX12(m
は0又は1、T及びX1はH、F又はCl、X2はF又は
Clを表す。)、O(CH2r(CF2s3(r及び
sは0、1又は2であり、かつ(r+s)が2、3又は
4、X3はF又はClを表す。)、R又はOR基(Rは
炭素数1〜10の直鎖状アルキル基、炭素数3〜8の分
枝鎖状アルキル基、炭素数2〜7のアルコキシアルキル
基又は炭素数2〜8のアルケニル基を表す。)を表し、
k1及びk2はそれぞれ0又は1で且つk1+k2が1
となる数を表し、m1及びm2はそれぞれ0、1又は2
で且つm1+m2が0、1又は2となる数を表す。)を
表し、MはMgP(Pはハロゲン(好ましくはCl、B
r又はI)を表す。)又はZnPを表す。)で表される
有機金属試薬との反応により、一般式
【化87】 で表されるシラシクロヘキサン化合物を得ることを特徴
とするシラシクロヘキサン化合物の製造方法である。
【0008】また本発明は、一般式
【化88】 (但し、Ar、Ar’及びQは[化65]におけるそれ
ぞれ対応する基と同じ基を表す。)で表される化合物
を、一般式
【化89】 (但し、Wはハロゲン原子(好ましくはCl又はBr)
を表す。)で表されるジハロシラシクロヘキサンに変換
した後、還元して、一般式
【化90】 で表されるジヒドロシラシクロヘキサンに変換した後、
モノハロゲン化して、一般式
【化91】 (但し、Wはハロゲン原子(好ましくはCl又はBr)
を表す。)で表されるヒドロハロシラシクロヘキサンに
変換した後、一般式
【化92】Q'−M (但し、Q’及びMは[化79]におけるそれぞれ対応
する基と同じ基を表す。)で表される有機金属試薬との
反応により、一般式
【化93】 で表されるシラシクロヘキサン化合物を得ることを特徴
とするシラシクロヘキサン化合物の製造方法である。
【0009】また本発明は、一般式
【化94】 (但し、Ar、Ar’及びQは[化65]におけるそれ
ぞれ対応する基と同じ基を表す。)で表される化合物
を、一般式
【化95】 (但し、Wはハロゲン原子(好ましくはCl又はBr)
を表す。)で表されるジハロシラシクロヘキサンに変換
した後、還元して、一般式
【化96】 (但し、Wはハロゲン原子を表す。)で表されるヒドロ
ハロシラシクロヘキサンに変換した後、一般式
【化97】Q'−M (但し、Q’及びMは[化79]におけるそれぞれ対応
する基と同じ基を表す。)で表される有機金属試薬との
反応により、一般式
【化98】 で表されるシラシクロヘキサン化合物を得ることを特徴
とするシラシクロヘキサン化合物の製造方法である。
【0010】次に、本発明をさらに詳細に説明する。一
般に知られている液晶組成物では、10〜20種類の数
多くの単品化合物からなる混合物である。この中には、
コア骨格が同じで、屈曲鎖の長さだけが異なる同族体も
含まれている。従来の炭化水素系の液晶組成物では、屈
曲鎖の長さが異なれば最も上流の原料から屈曲差の長さ
を固定して、何十工程もの反応を経て目的物を製造して
いた。しかし、本発明の方法でケイ素含有液晶化合物を
製造すると多段階の反応工程の最後に屈曲鎖の長さや種
類を自由に決めることが可能である。従来の炭化水素系
液晶化合物ではこのような製造の仕方は不可能であり、
ケイ素含有液晶化合物だけが可能である。特に、構造的
に類似の品種を数多く製造しなければならない液晶用途
分野では、このような製造方法は工程全体の反応の数を
減らすことが可能であり、その結果として、非常に経済
的なものとなる。
【0011】ジハロシラシクロヘキサン化合物
【化99】 は、先に本発明者が出願した特願平6−78125に記
載の方法でジアリールシラシクロヘキサノン化合物から
ジアリールシラシクロヘキサン化合物を経由して次式の
ように求電子試薬EWによる反応で得ることができる。
【化100】
【0012】求電子試薬として、ハロゲン、ハロゲン化
水素、ハロゲン化金属、スルホン酸誘導体、酸ハロゲン
化物、ハロゲン化アルキル等を挙げることができる。特
に、ヨウ素、臭素、塩素、一塩化ヨウ素、塩化水素、臭
化水素、ヨウ化水素、塩化水銀(II)、クロロスルホン
酸トリメチルシリル、塩化アセチル、臭化アセチル、塩
化ベンゾイル、塩化t−ブチル等を好ましく例示でき
る。反応速度を高めるために、塩化アルミニウム、塩化
亜鉛、四塩化チタン、三フッ化ホウ素等のルイス酸類の
添加や光(可視光線、紫外線)の照射を行ってもよい。
この反応は、0〜80℃で行われることが好ましく、更
には10〜40℃で行われるとよい。
【0013】得られたジハロシラシクロヘキサン化合物
のケイ素原子に直結しているハロゲン原子のうちの一つ
を、還元剤を化学量論量使用して水素原子に変換するこ
とができる。
【0014】
【化101】
【0015】このとき使用される還元剤として、水素化
ナトリウム、水素化カルシウム、トリアルキルシラン
類、ボラン類、ジアルキルアルミニウム等の金属水素化
物、水素化アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリ
ウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素カリウム、
水素化ホウ素トリブチルアンモニウム等の錯水素化化合
物(Complex hydride)やこれらの置換
型ヒドリド化合物、すなわちリチウムトリアルコキシア
ルミニウムヒドリド、ナトリウムジ(メトキシエトキ
シ)アルミニウムヒドリド、リチウムトリエチルボロヒ
ドリド、ナトリウムシアノボロヒドリド等を挙げること
ができる。還元反応は、0〜100℃で行われることが
好ましく、この様な還元反応はジエチルエーテル、TH
F、ジオキサン、トルエン、キシレン、ヘキサン、イソ
オクタン等の溶液中で行われる。
【0016】このようにして得られたヒドロハロシラシ
クロヘキサン化合物は、有機金属試薬
【化102】Q'−M との炭素−ケイ素結合反応により、目的物であるシラシ
クロヘキサン化合物
【化103】 を得ることができる。
【0017】
【化104】
【0018】このとき、実際の液晶化合物として有用な
トランス異性体が高い選択率で得ることができる。この
反応は−50〜150℃のもと反応が終了するまで、具
体的には0.1〜5時間行うことが好ましい。
【0019】また、[化100]で得られたジハロシラ
シクロヘキサン化合物を、
【化105】 のように、2当量の還元剤(水素化ナトリウム、水素化
カルシウム、トリアルキルシラン類、ボラン類、ジアル
キルアルミニウム等の金属水素化物、水素化アルミニウ
ムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リ
チウム、水素化ホウ素カリウム、水素化ホウ素トリブチ
ルアンモニウム等の錯水素化化合物(Complex
hydride)やこれらの置換型ヒドリド化合物、す
なわちリチウムトリアルコキシアルミニウムヒドリド、
ナトリウムジ(メトキシエトキシ)アルミニウムヒドリ
ド、リチウムトリエチルボロヒドリド、ナトリウムシア
ノボロヒドリド等)と反応させることによりジヒドロシ
ラシクロヘキサン化合物に変換した後、
【化106】 のようにハロゲン化剤を化学量論量使用して選択的にモ
ノハロゲン化してヒドロハロシラシクロヘキサンを得、
続いて有機金属試薬
【化107】Q'−M との炭素−ケイ素結合反応により、目的物であるシラシ
クロヘキサン化合物
【化108】 を得ることができる。この際、使用される還元剤は前記
[化101]で示した還元剤を用いて、同様な条件で還
元反応を行う。
【0020】このとき使用されるハロゲン化剤として、
塩素、臭素、ヨウ素、塩化ヨウ素等のハロゲン、塩化銅
+ヨウ化銅、ハロゲン化シラン、ハロゲン化金属、スル
ホン酸誘導体酸ハロゲン化物、ハロゲン化アルキル等、
一般に知られているハロゲン化剤を使用することができ
る。
【0021】この方法では、[化101]で示したよう
な還元で直接ヒドロハロシラシクロヘキサン化合物を合
成する場合より一工程多くなるが、Qの化学的な構造が
モノハロゲン化の選択性に対して影響を与え、ヒドロハ
ロシラシクロヘキサン化合物の収率が良くなる。従っ
て、いずれの工程を選択するかは、Qの化学構造に応じ
て適宜選択するとよいが、[化105]〜[化106]
で示された工程を選択することが更に好ましい。
【0022】更に、[化100]で得られたジハロシラ
シクロヘキサン化合物をアルコールと反応させて、ジア
ルコキシシラシクロヘキサン化合物に変換することがで
きる。
【化109】
【0023】このとき使用されるアルコール(R’O
H)としては、R’は炭素数1〜10の直鎖状アルキル
基又は炭素数3〜8の分枝鎖アルキル基であり、好まし
くは炭素数1〜4の直鎖状アルキル基又は炭素数3〜4
の分枝鎖状アルキル基であり、メタノール、エタノー
ル、n−プロピルアルコール、iso−プロピルアルコ
ール、n−ブチルアルコール等の低級アルコールが好ま
しい。このとき、発生するハロゲン化水素を中和するた
め、トリエチルアミンンや尿素等のアミン類、プロピレ
ンオキサイド等のエポキシ類を添加してもよい。この反
応は0〜80℃で行われるとよい。
【0024】この方法では、前述の工程より工程数が多
くなるが、ジアリールシラシクロヘキサン化合物からジ
ハロシラシクロヘキサン化合物を得る[化100]の工
程で塩化アルミニウム等の触媒を使用したとき、ジアル
コキシシラシクロヘキサン化合物を経由すると触媒の除
去が容易にできる。この触媒は、[化104]の反応で
悪影響を与える場合があるので、望ましくは除去した方
がよい。
【0025】続いて、[化109]で得られたジアルコ
キシシラシクロヘキサン化合物を、
【化110】 のように、2当量の還元剤(水素化ナトリウム、水素化
カルシウム、トリアルキルシラン類、ボラン類、ジアル
キルアルミニウム等の金属水素化物、水素化アルミニウ
ムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リ
チウム、水素化ホウ素カリウム、水素化ホウ素トリブチ
ルアンモニウム等の錯水素化化合物(Complex
hydride)やこれらの置換型ヒドリド化合物、す
なわちリチウムトリアルコキシアルミニウムヒドリド、
ナトリウムジ(メトキシエトキシ)アルミニウムヒドリ
ド、リチウムトリエチルボロヒドリド、ナトリウムシア
ノボロヒドリド等)と反応させることによりジヒドロシ
ラシクロヘキサン化合物に変換した後、
【化111】 のように、ハロゲン化剤(塩素、臭素、ヨウ素、塩化ヨ
ウ素等のハロゲン、塩化銅+ヨウ化銅、ハロゲン化シラ
ン、ハロゲン化金属、スルホン酸誘導体酸ハロゲン化
物、ハロゲン化アルキル等)を化学量論量使用して選択
的にモノハロゲン化してヒドロハロシラシクロヘキサン
を得、続いて有機金属試薬
【化112】Q'−M との炭素−ケイ素結合反応により、目的物であるシラシ
クロヘキサン化合物
【化113】 を得ることができる。
【0026】このとき使用されるハロゲン化剤は、前記
と同様に一般に知られているハロゲン化剤を使用するこ
とができる。
【0027】以上、本発明の方法で製造された化合物
は、再結晶やクロマトグラフィー等の常法によって実用
上必要な純度に精製することにより、目的のトランス体
のシラシクロヘキサン型液晶化合物を得ることができ
る。
【0028】
【実施例】以下に具体的な実施例を挙げて本発明をさら
に詳しく説明する。
【0029】[製造例1] 4−(トランス−4−(3,4−ジフルオロフェニル)
シクロヘキシル)−1,1−ジフェニル−1−シラシク
ロヘキサンの製造 3,4−ジフルオロブロモベンゼン20.0gをマグネ
シウム3.0gとテトラヒドロフラン(以下「THF」
と略す。)50mlの混合物中に滴下し、3時間還流し
てグリニヤール試薬を得た。これに、4−(4,4−ジ
フェニル−4−シラシクロヘキシル)シクロヘキサノン
35.0gのTHF50ml溶液を加えた。2時間還流
後、反応混合物を室温に冷却し、塩化アンモニウム水溶
液にあけ、ベンゼンで抽出した。このベンゼン溶液にp
−トルエンスルホン酸1gを加え、還流しながら、発生
してくる水を分離除去した。水が留出しなくなったとこ
ろで室温まで冷却した。反応混合物を炭酸水素ナトリウ
ム水溶液にあけ、通常のブラインで洗浄、乾燥、濃縮を
行い、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し
て、4−(4−(3,4−ジフルオロフェニル)−3−
シクロヘキセニル)−1,1−ジフェニル−1−シラシ
クロヘキサンを得た。これを酢酸エチル200mlに溶
かし、パラジウム−炭素200mgを触媒として、0.
5MPaで水素添加した。理論量の水素が消費された
後、触媒を濾別し、濾液を濃縮して4−(トランス−4
−(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル)−
1,1−ジフェニル−1−シラシクロヘキサン42.0
gを得た。 IR(液膜) νmax:2920,2850,160
1,1515,1425,1275,1205,111
5,980,940cm-1
【0030】[実施例1] トランス−(4−(トランス−4−(3,4−ジフルオ
ロフェニル)シクロヘキシル))−1−n−ペンチル−
1−シラシクロヘキサンの製造 [製造例1]で得られた4−(トランス−4−(3,4
−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル)−1,1−ジ
フェニル−1−シラシクロヘキサン42.0gのジクロ
ロメタン100ml溶液に、室温で1.0mol/l
(リットル)一塩化ヨウ素のジクロロメタン溶液250
mlを加え、1時間攪拌し、4−(トランス−4−
(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル)−
1,1−ジクロロ−1−シラシクロヘキサンを得た。続
いて、この溶液にイソプロピルアルコール50.0gと
トリエチルアミン300gの混合物を室温で加え、更に
1時間還流攪拌した。得られた溶液を濃縮した後、ヘキ
サン200mlを加えて副生した塩酸塩を析出させ、こ
れを濾別し、濾液を濃縮して4−(トランス−4−
(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル)−
1,1−ジイソプロポキシ−1−シラシクロヘキサンと
アセトフェノンの混合物を得た。これを、減圧蒸留でア
セトフェノンを除去し、残渣をTHF100mlに溶か
し、水素化アルミニウムリチウム10.0gのTHF1
00ml溶液に加えた。反応混合物を1時間還流攪拌し
た後、反応混合物を5%塩酸200mlにあけ、酢酸エ
チルで抽出した。通常のブラインで洗浄、乾燥、濃縮の
後、シリカゲルクロマトグラフィーで精製して、4−
(トランス−4−(3,4−ジフルオロフェニル)シク
ロヘキシル)−1−シラシクロヘキサン26.2gを得
た。 IR(液膜) νmax:2920,2850,214
0,1602,1518,1278,1212,110
7,942,860,818cm-1
【0031】続いて、4−(トランス−4−(3,4−
ジフルオロフェニル)シクロヘキシル)−1−シラシク
ロヘキサン25.0g、塩化銅(II)23.0g及びヨ
ウ化銅(I)1.5gをジエチルエーテル200mlに
加え、室温で8時間攪拌して、4−(トランス−4−
(3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル)−1
−クロロ−1−シラシクロヘキサンを得た。反応混合物
から銅塩を濾別した後、1mol/l(リットル)のn
−ペンチルマグネシウムブロマイドのTHF溶液100
mlに室温で滴下した。反応混合物を5%塩酸200m
lにあけ、酢酸エチルで抽出した。通常のブラインで洗
浄、乾燥、濃縮の後、シリカゲルクロマトグラフィーで
精製して、目的物29.2g(収率90%)を得た。こ
のものは、14.3〜71.6℃の間でネマチック液晶
性を示し、液晶物質として非常に有用であることが分か
った。 IR(液膜) νmax:2923,2845,209
2,1608,1520,1296,1213,111
3,891,825,808cm-1
【0032】[実施例2] トランス−(4−(トランス−4−(3,4−ジフルオ
ロフェニル)シクロヘキシル))−1−n−プロピル−
1−シラシクロヘキサンの製造 [実施例1]において、n−ペンチルマグネシウムブロ
マイドのTHF溶液の代りに、n−プロピルマグネシウ
ムブロマイドのTHF溶液を用いて標記化合物を同様の
収率で得た。このものは20.3〜79.3℃の間でネ
マティック液晶性を示し、液晶物質として有用であるこ
とが分った。 IR(液膜) νmax:2924,2854,210
0,1606,1518,1279,987,887,
843,818cm−1
【0033】以上の様に、わずか1工程変更するだけ
で、アルキル基の長さが異なる液晶化合物の合成が可能
となった。従来のケイ素を含有しない液晶化合物では、
不可能である。
【0034】[製造例2] 4−(4,4−ジフェニル−4−シラシクロヘキシル)
−4’−フルオロビフェニルの製造 4−ブロモ−4’−フルオロビフェニル25.1gのT
HF100ml溶液をマグネシウム3.0g及びTHF
50mlの混合物中に滴下し、3時間還流してグリニヤ
ール試薬を得た。これに1,1−ジフェニル−1−シラ
シクロヘキサノン25.0gのTHF50ml溶液を加
えた。2時間還流後、反応混合物を室温に冷却し、塩化
アンモニウム水溶液にあけ、ベンゼンで抽出した。この
ベンゼン溶液にp−トルエンスルホン酸1gを加え、還
流しながら、発生してくる水を分離除去した。水が留出
しなくなったところで室温に冷却した。次に、反応混合
物を炭酸水素ナトリウム水溶液にあけ、通常のブライン
で洗浄、乾燥、濃縮の後、残渣をシリカゲルクロマトグ
ラフィーで精製して、4−(4,4−ジフェニル−4−
シラシクロヘキセニル)−4’−フルオロビフェニルを
得た。これを酢酸エチル200mlに溶かし、パラジウ
ム−炭素200mgを触媒として、0.5MPaで水素
添加した。理論量の水素が消費された後、触媒を濾別
し、濾液を濃縮して4−(4,4−ジフェニル−4−シ
ラシクロヘキシル)−4’−フルオロビフェニル41.
5gを得た。
【0035】[実施例3] トランス−4−(4−n−プロピル−4−シラシクロヘ
キシル)−4’−フルオロビフェニルの製造 [製造例2]で得られた4−(4,4−ジフェニル−4
−シラシクロヘキシル)−4’−フルオロビフェニル4
1.0gジクロロメタン100ml溶液に、室温で1.
0mol/l(リットル)一塩化ヨウ素のジクロロメタ
ン溶液250mlを加え、1時間攪拌し、4−(4,4
−ジクロロ−4−シラシクロヘキシル)−4’−フルオ
ロビフェニルを得た。これを濃縮した後、残渣をTHF
100mlに溶かし、水素化アルミニウムリチウム1
0.0gのTHF100ml溶液に加えた。反応混合物
を1時間還流攪拌した後、反応混合物を5%塩酸200
mlにあけ、酢酸エチルで抽出した。通常のブラインで
洗浄、乾燥、濃縮の後、シリカゲルクロマトグラフィー
で精製して、4−(4−シラシクロヘキシル)−4’−
フルオロビフェニル23.6gを得た。
【0036】続いて、4−(4−シラシクロヘキシル)
−4’−フルオロビフェニル23.0g、塩化銅(II)
23.0g及びヨウ化銅(I)1.5gをジエチルエー
テル200mlに加え、室温で8時間攪拌して、4−
(4−クロロ−4−シラシクロヘキシル)−4’−フル
オロビフェニルを得た。反応混合物から銅塩を濾別した
後、1mol/l(リットル)のn−プロピルマグネシ
ウムブロマイドのTHF溶液100mlに室温で滴下し
た。反応混合物を5%塩酸200mlにあけ、酢酸エチ
ルで抽出した。通常のブラインで洗浄、乾燥、濃縮の
後、シリカゲルクロマトグラフィーで精製して、目的物
25.5g(収率96%)を得た。このものは、80.
2〜119.3℃の間でネマチック液晶性を示し、液晶
物質として非常に有用であることが分かった。 IR(KBr disc) νmax:2854,21
98,2087,1604,1497,1238,98
7,889,816cm-1
【0037】[実施例4] トランス−4−(4−n−ペンチル−4−シラシクロヘ
キシル)−4’−フルオロビフェニルの製造 [実施例3]のn−プロピルマグネシウムブロマイドの
THF溶液の代りに、n−ペンチルマグネシウムブロマ
イドのTHF溶液を用いて標記化合物を得た。このもの
は71〜118℃の間でネマティック液晶性を示した。 IR(液膜) νmax:2916,2852,209
6,1495,1238,982,883,835,8
10cm−1
【0038】以上の様に、わずか1工程変更するだけ
で、アルキル基の長さが異なる液晶化合物の合成が可能
となった。従来のケイ素原子を含有しない液晶化合物で
は、1工程でアルキル基の長さの異なる液晶化合物を製
造することは不可能である。従って、ケイ素含有液晶化
合物では、製造工程の大幅な削減が可能となり、経済的
である。
【0039】[製造例3] 4−n−ペンチル−1,1−ジフェニル−1−シラシク
ロヘキサンの製造 n−ペンチルトリフェニルホスホニウムブロミド41.
0gとTHF200mlの混合物中にカリウムt−ブト
キシド12.0gを加え、燈色のイリド溶液を調製し、
この溶液に4,4−ジフェニル−4−シラシクロヘキシ
ルカルバルデヒド28.0gのTHF50ml溶液を加
えた。室温で2時間攪拌した後、氷水にあけ、酢酸エチ
ルで抽出した。通常のブラインで洗浄、乾燥、濃縮で得
られた残渣にn−ヘキサンを加え、生じたトリフェニル
ホスフィンオキシドの結晶を濾別し、濾液を濃縮した。
残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、4−
(n−ペンチリデン)−1,1−ジフェニル−1−シラ
シクロヘキサンを得た。これを酢酸エチル200mlに
溶かし、酸化白金200mgを触媒として、0.1MP
aで水素添加した。理論量の水素が消費された後、触媒
を濾別し、濾液を濃縮して4−n−ペンチル−1,1−
ジフェニル−1−シラシクロヘキサン31.5gを得
た。
【0040】[実施例5] トランス−1−(トランス−2−((3,4−ジフルオ
ロフェニル)シクロヘキシル)エチル)−4−n−ペン
チル−1−シラシクロヘキサンの製造 [製造例3]で得られた4−n−ペンチル−1,1−ジ
フェニル−1−シラシクロヘキサン30.0g及び塩化
アルミニウム24.8gのジクロロメタン200ml溶
液に、室温で塩化アセチル14.6gを加え、1時間攪
拌し、4−n−ペンチル−1,1−ジクロロ−1−シラ
シクロヘキサンとアセトフェノンンの混合物を得た。得
られた反応混合物を濃縮した後、減圧蒸留でアセトフェ
ノンを留去した。これをTHF100mlに溶かし、水
素化アルミニウムリチウム10.0gとTHF100m
l溶液に加えた。反応混合物を1時間還流攪拌した後、
反応混合物を5%塩酸200mlにあけ、酢酸エチルで
抽出した。通常のブラインで洗浄、乾燥、濃縮の後、シ
リカゲルクロマトグラフィーで精製して、4−n−ペン
チル−1−シラシクロヘキサン15.0gを得た。続い
て、4−n−ペンチル−1−シラシクロヘキサン15.
0g、塩化銅(II)24.2g及びヨウ化銅(I)1.
6gをジエチルエーテル200mlに加え、室温で8時
間攪拌して、4−n−ペンチル−1−クロロ−1−シラ
シクロヘキサンを得た。反応混合物から銅塩を濾別した
後、1mol/l(リットル)のトランス−2−
((3,4−ジフルオロフェニル)シクロヘキシル)エ
チルマグネシウムブロマイドのTHF溶液100mlに
室温で滴下した。反応混合物を5%塩酸200mlにあ
け、酢酸エチルで抽出した。通常のブラインで洗浄、乾
燥、濃縮の後、シリカゲルクロマトグラフィーで精製し
て、目的物32.1gを得た。このものは、14.7〜
28.9℃の間でネマチック液晶性を示した。 IR(液膜) νmax:2920,2850,209
8,1608,1518,1286,887,862,
816cm-1
【0041】[実施例6] トランス−1−(トランス−2−((4−フルオロフェ
ニル)シクロヘキシル)エチル)−4−n−プロピル−
1−シラシクロヘキサンの製造 [実施例5]のトランス−2−((3,4−ジフルオロ
フェニル)シクロヘキシル)エチルマグネシウムブロマ
イドのTHF溶液の代りに、トランス−2−((4−フ
ルオロフェニル)シクロヘキシル)エチルマグネシウム
ブロマイドのTHF溶液を用いて標記化合物を得た。
【0042】以上の様に、わずか1工程変更するだけ
で、極性基の異なる液晶化合物の合成が可能となった。
従来のケイ素を含有しない液晶化合物では、1工程で極
性基の種類の異なる液晶化合物を製造することは不可能
である。従って、ケイ素含有液晶化合物では、製造工程
の大幅な削減が可能となり、経済的である。
【0043】[製造例4] 4−(2−(p−フルオロフェニル)エチル)−1,1
−ジフェニル−1−シラシクロヘキサンの製造 p−フルオロベンジルトリフェニルホスホニウムブロミ
ド45.0gとTHF200mlの混合物中にカリウム
t−ブトキシド12.0gを加え、燈色のイリド溶液を
調製し、この溶液に4,4−ジフェニル−4−シラシク
ロヘキシルカルバルデヒド28.0gのTHF50ml
溶液を加えた。室温で2時間攪拌した後、氷水にあけ、
酢酸エチルで抽出した。通常のブラインで洗浄、乾燥、
濃縮で得られた残渣にn−ヘキサンを加え、生じたトリ
フェニルホスフィンオキシドの結晶を濾別し、濾液を濃
縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し
て、4−(2−(p−フルオロフェニル)エテニル)−
1,1−ジフェニル−1−シラシクロヘキサンを得た。
これを酢酸エチル200mlに溶かし、酸化白金200
mgを触媒として、0.1MPaで水素添加した。理論
量の水素が消費された後、触媒を濾別し、濾液を濃縮し
て4−(2−(p−フルオロフェニル)エチル)−1,
1−ジフェニル−1−シラシクロヘキサン36.5gを
得た。
【0044】[実施例7] トランス−4−(トランス−4−(2−(4−フルオロ
フェニル)エチル)−1−シラシクロヘキシル)−1−
n−プロピルシクロヘキサンの製造 [製造例4]で得られた4−(2−(p−フルオロフェ
ニル)エチル)−1,1−ジフェニル−1−シラシクロ
ヘキサン36.0g及び塩化アルミニウム25.6gの
ジクロロメタン200ml溶液に、室温で塩化アセチル
15.1gを加え、1時間攪拌し、4−(2−(p−フ
ルオロフェニル)エチル)−1,1−ジクロル−1−シ
ラシクロヘキサンとアセトフェノンンの混合物を得た。
続いて、この溶液にエタノール40gとトリエチルアミ
ン60gの混合物を室温で加えた。得られた反応混合物
を濃縮した後、ヘキサン200mlを加えて副生したト
リエチルアミンン塩酸塩を析出させ、これを濾別し、濾
液を濃縮した後、減圧蒸留でアセトフェノンを留去して
4−(2−(p−フルオロフェニル)エチル)−1,1
−ジエトキシ−1−シラシクロヘキサン28.5gを得
た。これをTHF100mlに溶かし、水素化アルミニ
ウムリチウム10.0gのTHF100ml溶液に加え
た。反応混合物を1時間還流攪拌した後、5%塩酸20
0mlにあけ、酢酸エチルで抽出した。通常のブライン
で洗浄、乾燥、濃縮の後、シリカゲルクロマトグラフィ
ーで精製して、4−(2−(p−フルオロフェニル)エ
チル)−1−シラシクロヘキサン20.1gを得た。続
いて、4−(2−(p−フルオロフェニル)エチル)−
1−シラシクロヘキサン20.0g、塩化銅(II)2
4.2g及びヨウ化銅(I)1.6gをジエチルエーテ
ル200mlに加え、室温で8時間攪拌して、4−(2
−(p−フルオロフェニル)エチル)−1−クロル−1
−シラシクロヘキサンを得た。反応混合物から銅塩を濾
別した後、1mol/l(リットル)の4−n−プロピ
ルシクロヘキシルマグネシウムブロマイドのTHF溶液
100mlに室温で滴下した。反応混合物を5%塩酸2
00mlにあけ、酢酸エチルで抽出した。通常のブライ
ンで洗浄、乾燥、濃縮の後、シリカゲルクロマトグラフ
ィーで精製して、目的物21.2g(収率68%)を得
た。このものは、40〜56.7℃の間でネマチック液
晶性を示し、液晶物質として非常に有用であることが分
かった。 IR(KBr disc) νmax:2916,28
41,2089,1510,1223,891,820
cm-1
【0045】[実施例8] トランス−4−(トランス−4−(2−(4−フルオロ
フェニル)エチル)−1−シラシクロヘキシル)−1−
n−ペンチルシクロヘキサンの製造 [実施例7]の4−n−プロピルシクロヘキシルマグネ
シウムブロマイドのTHF溶液の代りに、4−n−ペン
チルシクロヘキシルマグネシウムブロマイドのTHF溶
液を用いて標記化合物を得た。 液晶温度範囲:TCN=21℃、TNI=67℃ IR(液膜) νmax:2916,2845,209
4,1510,1223,887,823cm−1
【0046】[製造例5] 4−(p−フルオロフェニル)−1,1−ジフェニル−
1−シラシクロヘキサンの製造 p−フルオロブロモベンゼン16.5gをマグネシウム
2.6gとTHF50mlの混合物中に滴下し、3時間
還流してグリニヤール試薬を得た。これに4,4−ジフ
ェニル−4−シラシクロヘキサノン26.0gのTHF
50ml溶液を加えた。2時間還流後、反応混合物を室
温に冷却し、塩化アンモニウム水溶液にあけ、ベンゼン
で抽出した。このベンゼン溶液にp−トルエンスルホン
酸1gを加え、還流しながら、発生してくる水を分離除
去した。水が留出しなくなったところで室温に冷却し
た。次に、反応混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液にあ
け、通常のブラインで洗浄、乾燥、濃縮の後、残渣をシ
リカゲルクロマトグラフィーで精製して、4−(p−フ
ルオロフェニル)−1,1−ジフェニル−1−シラ−3
−シクロヘキセン33.0gを得た。これをエタノール
200mlに溶かし、パラジウム−炭素200mgを触
媒として、0.5MPaで水素添加した。理論量の水素
が消費された後、触媒を濾別し、濾液を濃縮して4−
(p−フルオロフェニル)−1,1−ジフェニル−1−
シラシクロヘキサン33.1gを得た。 IR(KBr disc) νmax:2915,28
50,1601,1422,1215,1108,97
5,875,825cm-1
【0047】[実施例9] トランス−4−(p−フルオロフェニル)−1−n−ヘ
プチル−1−シラシクロヘキサンの製造 [製造例5]で得られた4−(p−フルオロフェニル)
−1,1−ジフェニル−1−シラシクロヘキサン30.
0g及び塩化アルミニウム25.4gのジクロロメタン
200ml溶液に、室温で塩化アセチル15.3gを加
え、1時間攪拌した。この反応混合物から、減圧蒸留で
4−(p−フルオロフェニル)−1,1−ジクロル−1
−シラシクロヘキサン21.0gを得た。これをTHF
100mlに溶かし、水素化アルミニウムリチウム1
0.0gとTHF100ml溶液に加えた。反応混合物
を30分間還流攪拌した後、5%塩酸200mlにあ
け、酢酸エチルで抽出した。通常のブラインで洗浄、乾
燥、濃縮の後、シリカゲルクロマトグラフィーで精製し
て、4−(p−フルオロフェニル)−1−シラシクロヘ
キサン14.8gを得た。 IR(液膜) νmax:2920,2850,214
0,1600,1508,1222,1157,94
1,881,862,829cm-1
【0048】続いて、4−(p−フルオロフェニル)−
1−シラシクロヘキサン14.0gのジクロロメタン1
00ml溶液に臭素11.8gを加え、4−(p−フル
オロフェニル)−1−ブロモ−1−シラシクロヘキサン
を得た。これを濃縮し、ジエチルエーテル50mlに溶
解し、1mol/l(リットル)のn−ヘプチルマグネ
シウムブロマイドのTHF溶液100mlに室温で滴下
した。反応混合物を5%塩酸200mlにあけ、酢酸エ
チルで抽出した。通常のブラインで洗浄、乾燥、濃縮の
後、シリカゲルクロマトグラフィーで精製して、目的物
19.0g(収率90%)を得た。 IR(液膜) νmax:2920,2100,151
0,1458,1408,1228,985,887,
820cm-1 13 C−NMR(67.5MHz,CDCl3):10.
56(s),12.13(s),14.11(s),2
2.74(s),24.44(s),29.08
(s),31.85(s),33.19(s),33.
45(s),46.92(s),114.90(d),
127.89(d),144.31(d),161.0
9(d)ppm
【0049】[実施例10] トランス−4−(p−フルオロフェニル)−1−n−ペ
ンチル−1−シラシクロヘキサンの製造 [実施例9]のn−ヘプチルマグネシウムブロマイドの
THF溶液の代りに、4−n−ペンチルマグネシウムブ
ロマイドのTHF溶液を用いて標記化合物を得た。
【0050】[実施例11] 4−(トランス−4−(トランス−4−n−プロピルシ
クロヘキシル)−4−シラシクロヘキシル)−1−フル
オロベンゼンの製造 [製造例5]で得られた4−(p−フルオロフェニル)
−1,1−ジフェニル−1−シラシクロヘキサンから実
施例5と同様の方法で、4−(p−フルオロフェニル)
−1,1−ジクロル−1−シラシクロヘキサン21.0
gを得た。これをTHF100mlに溶かし、水素化ア
ルミニウムリチウム0.8gのTHF100ml溶液に
0℃で加えた。反応混合物をそのまま30分間攪拌した
後、還元剤を濾別し、濾液を濃縮して4−(p−フルオ
ロフェニル)−1−クロロ−1−シラシクロヘキサンを
得た。これをTHF50mlに溶解し、室温で1mol
/l(リットル)の4−n−プロピルシクロヘキシルマ
グネシウムブロマイドのTHF溶液100mlに滴下し
た。反応混合物を5%塩酸200mlにあけ、酢酸エチ
ルで抽出した。通常のブラインで洗浄、乾燥、濃縮の
後、シリカゲルクロマトグラフィーで精製して、目的物
20.0gを得た。このものは、56.2℃から11
0.9℃の間でネマチック液晶性を示し、液晶物質とし
て非常に有用であることが分かった。 IR(KBr disc) νmax:2914,28
43,2102,1605,1508,1225,98
5,887,879,812cm-1
【0051】[実施例12] 4−(トランス−4−(トランス−4−n−ブチルシク
ロヘキシル)−4−シラシクロヘキシル)−1−フルオ
ロベンゼンの製造 [実施例11]の4−n−プロピルシクロヘキシルマグ
ネシウムブロマイドのTHF溶液の代りに、4−n−ブ
チルシクロヘキシルマグネシウムブロマイドのTHF溶
液を用いて標記化合物を得た。このものは40.1〜1
06.7℃の間でネマチック液晶性を示し、液晶物質と
して非常に有用であることがわかった。 IR(液膜) νmax:2924,2919,284
6,2102,1604,1508,1225,98
5,812cm−1
【0052】[実施例13] 4−(トランス−(2−(4−(トランス−4−n−プ
ロピルシクロヘキシル)エチル)−4−シラシクロヘキ
シル)−1−フルオロベンゼンの製造 [製造例5]で得られた4−(p−フルオロフェニル)
−1,1−ジフェニル−1−シラシクロヘキサンから実
施例5と同様の方法で、4−(p−フルオロフェニル)
−1,1−ジクロル−1−シラシクロヘキサン21.0
gを得た。続いてこの溶液に、室温でメタノール50.
0gとトリエチルアミン30gの混合物を加え、更に1
時間還流攪拌した。得られた溶液を濃縮した後、ヘキサ
ン200mlを加えて副生した塩酸塩を析出させ、これ
を濾別し、濾液を濃縮して4−(p−フルオロフェニ
ル)−1,1−ジメトキシ−1−シラシクロヘキサンと
アセトフェノンの混合物を得た。これを、減圧蒸留でア
セトフェノンを除去した後、残渣をTHF100mlに
溶かし、水素化アルミニウムリチウム10.0gのTH
F100ml溶液に加えた。反応混合物を1時間還流攪
拌した後、5%塩酸200mlにあけ、酢酸エチルで抽
出した。通常のブラインで洗浄、乾燥、濃縮の後、シリ
カゲルクロマトグラフィーで精製して、4−(p−フル
オロフェニル)−1−シラシクロヘキサン14.7gを
得た。続いて、4−(p−フルオロフェニル)−1−シ
ラシクロヘキサン14.0gをトルエン100mlに加
え、塩素ガスを室温で吹き込んで、4−(p−フルオロ
フェニル)−1−クロル−1−シラシクロヘキサンを得
た。これに、1mol/l(リットル)のトランス−2
−(4−n−プロピルシクロヘキシル)エチルマグネシ
ウムブロマイドのTHF溶液100mlに室温で滴下し
た。反応混合物を5%塩酸200mlにあけ、酢酸エチ
ルで抽出した。通常のブラインで洗浄、乾燥、濃縮の
後、シリカゲルクロマトグラフィーで精製して、目的物
20.8gを得た。このものは、49.1〜62.9℃
の間でネマチック液晶性を示し、液晶物質として非常に
有用であることが分かった。 IR(KBr disc) νmax:2908,28
48,2096,1603,1510,1223,98
5,887,831,814cm-1
【0053】[実施例14] トランス−4−(2−(p−フルオロフェニル)エチ
ル)−1−n−ペンチル−1−シラシクロヘキサンの製
造 [製造例4]で得られた4−(2−(p−フルオロフェ
ニル)エチル−1,1−ジフェニル−1−シラシクロヘ
キサン36.0g及び塩化アルミニウム5.0gのベン
ゼン200ml溶液に、室温で塩化水素ガスを加え、4
−(2−(p−フルオロフェニル)エチル−1,1−ジ
クロル−1−シラシクロヘキサン30.0gを得た。こ
れをTHF100mlに溶かし、0℃で水素化アルミニ
ウムリチウム1.0gのTHF100ml溶液に加え
た。反応混合物をそのまま30分間攪拌した後、還元剤
を濾別し、濾液を濃縮して4−(2−(p−フルオロフ
ェニル)エチル)−1−クロル−1−シラシクロヘキサ
ンを得た。これをTHF50mlに溶解し、1mol/
l(リットル)のn−ペンチルマグネシウムブロマイド
のTHF溶液100mlに室温で滴下した。反応混合物
を5%塩酸200mlにあけ、酢酸エチルで抽出した。
通常のブラインで洗浄、乾燥、濃縮の後、シリカゲルク
ロマトグラフィーで精製して、目的物26.8gを得
た。 IR(液膜) νmax:2918,2852,209
8,1601,1510,1223,887,823c
-1
【0054】実施例1と同様の方法で以下の化合物を合
成した。
【0055】[実施例15] トランス,トランス−2−フルオロ−4−(4−n−ペ
ンチル−4−シラシクロヘキシル)−4’−(4−n−
プロピルシクロヘキシル)ビフェニルの製造 2−フルオロ−4−(4,4−ジフェニル−4−シラシ
クロヘキシル)−4’−(トランス−4−n−プロピル
シクロヘキシル)ビフェニル及びn−ペンチルマグネシ
ウムブロマイドのTHF溶液を用いて合成した。 液晶温度範囲:TCS=79.0℃、TSN=95.0℃、
NI=247.0℃ IR(KBr disc) νmax:2920,28
48,2098,1493,1404,1194,98
7,887,812cm-1
【0056】[実施例16] トランス,トランス−4−(4−メトキシシクロヘキシ
ル)−1−n−プロピル−1−シラシクロヘキサンの製
造 4−(トランス−4−メトキシシクロヘキシル)−1,
1−ジフェニル−1−シラシクロヘキサン及びn−プロ
ピルマグネシウムブロマイドのTHF溶液を用いて合成
した。 液晶温度範囲:TCN<−60℃、TNI=−40.0℃ IR(液膜) νmax:2928,2856,282
0,2098,1452,1103,989,887,
843,820cm-1
【0057】[実施例17] 4−(2−(トランス−4−n−ペンチル−4−シラシ
クロヘキシル)エチル)−3’,4’−ジフルオロビフ
ェニルの製造 4−(2−(4,4−ジフェニル−4−シラシクロヘキ
シル)エチル)−3’,4’−ジフルオロビフェニル及
びn−ペンチルマグネシウムブロマイドのTHF溶液を
用いて合成した。 液晶温度範囲:TCN=38.6℃、TNI=58.2℃ IR(液膜) νmax:2920,2850,210
0,1605,1504,1311,1267,814
cm-1
【0058】[実施例18] トランス,トランス−4−(4−(4−n−プロピル−
4−シラシクロヘキシル)シクロヘキシル)−3’,
4’−ジフルオロビフェニルの製造 4−(トランス−4−(4,4−ジフェニル−4−シラ
シクロヘキシル)シクロヘキシル)−3’,4’−ジフ
ルオロビフェニル及びn−プロピルマグネシウムブロマ
イドのTHF溶液を用いて合成した。 液晶温度範囲:TCS=82.7℃、TSN=107.5
℃、TNI=229.1℃ IR(KBr disc)νmax:2916,284
8,2104,1533,1506,1279,98
5,889,845,814cm-1
【0059】[実施例19] 4−(トランス−4−n−ペンチル−4−シラシクロヘ
キシル)−2,4”−ジフルオロターフェニルの製造 4−(4,4−ジフェニル−4−シラシクロヘキシル)
−2,4”−ジフルオロターフェニル及びn−ペンチル
マグネシウムブロマイドのTHF溶液を用いて合成し
た。 液晶温度範囲:TCS=87.8℃、TSN=135.0
℃、TNI=250.3℃ IR(KBr disc) νmax:2918,28
46,2106,1487,1223,887,816
cm-1
【0060】[実施例20] トランス−4−(4−n−ペンチル−4−シラシクロヘ
キシル)−2−フルオロ−4’−(2−(3,4−ジフ
ルオロフェニル)エチル)ビフェニルの製造 4−(4,4−ジフェニル−4−シラシクロヘキシル)
−2−フルオロ−4’−(2−(3,4−ジフルオロフ
ェニル)エチル)ビフェニル及びn−ペンチルマグネシ
ウムブロマイドのTHF溶液を用いて合成した。 液晶温度範囲:TC(SA)=49.5℃、T(SA)N=50.
6℃、TNI=150.5℃ IR(KBr disc) νmax:2920,21
02,1518,1491,1404,1290,12
86,1120,889,818cm-1
【0061】[実施例21] トランス,トランス−4−(2−(4−(4−n−プロ
ピル−4−シラシクロヘキシル)シクロヘキシル)エチ
ル)−4’−クロロ−3’−フルオロビフェニルの製造 4−(2−(トランス−4−(4,4−ジフェニル−4
−シラシクロヘキシル)シクロヘキシル)エチル)−
4’−クロロ−3’−フルオロビフェニル及びn−プロ
ピルマグネシウムブロマイドのTHF溶液を用いて合成
した。 液晶温度範囲:TCN=63.3℃、TNI=208.0℃ IR(KBr disc) νmax:2920,28
50,2096,1560,1481,1200,10
70,982,889,845,805cm-1
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により、分
子内にケイ素原子を持つシラシクロヘキサン化合物のう
ち、液晶性を示すトランス体を優先的に製造することが
可能になった。このようにして得られたシラシクロヘキ
サン液晶化合物は、液晶表示素子等の材料として非常に
利用価値の高いものである。。
【0063】一般に知られている液晶組成物は、10〜
20種類という数多くの単品から成る混合物である。こ
の中には、コア骨格が同じで屈曲鎖の長さだけが異なる
同族体も含まれている。従来のSiを含まない液晶化合
物では、屈曲鎖の長さが異なれば最も上流の原料から屈
曲鎖の長さを固定して何工程もの反応を経て目的物を製
造していた。しかし、本発明の方法でSi含有液晶化合
物を製造すれば、多段階工程の最後に屈曲鎖の長さや種
類を自由に決めることが可能である。従って、数多くの
品種を製造しなければならない液晶用途の分野では、S
iを含まない化合物では対応することが不可能であり、
本発明のようなSi含有化合物だけが効率良く経済的に
多品種の化合物を製造することが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金生 剛 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28番地の 1 信越化学工業株式会社合成技術研究所 内 (72)発明者 金子 達志 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28番地の 1 信越化学工業株式会社合成技術研究所 内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (但し、Ar及びAr’はそれぞれ相互に独立してフェ
    ニル基又はトリル基、Qは 【化2】 (但し、 【化3】 及び 【化4】 は、それぞれ相互に独立して 【化5】 又は 【化6】 (但し、Y3はH、F又はメチル基を表す。)を表し、 【化7】 は 【化8】 又は 【化9】 (但し、Y1及びY2はそれぞれ相互に独立してH、F又
    はClを表す。)を表し、XはCN、F、Cl、C
    3、CF2Cl、OCF3、OCHF2、OCF2Cl、
    OCHF Cl、CHFCl、(O)mCT=CX1
    2(mは0又は1、T及びX1はH、F又はCl、X2
    F又はClを表す。)、O(CH2r(CF2s
    3(r及びsは0、1又は2であり、かつ(r+s)が
    2、3又は4、X3はF又はClを表す。)、R又はO
    R基(Rは炭素数1〜10の直鎖状アルキル基、炭素数
    3〜8の分枝鎖状アルキル基、炭素数2〜7のアルコキ
    シアルキル基又は炭素数2〜8のアルケニル基を表
    す。)を表し、i1、i2及びi3はそれぞれ0又は1
    で且つi1+i2+i3が1となる数を表し、j1、j
    2及びj3はそれぞれ0、1又は2で且つj1+j2+
    j3が0、1又は2となる数を表す。)を表す。)で表
    される化合物を、一般式 【化10】 (但し、Wはハロゲン原子を表す。)で表されるジハロ
    シラシクロヘキサンに変換した後、一般式 【化11】R'OH (但し、R’は炭素数1〜10の直鎖状アルキル基又は
    炭素数3〜8の分枝鎖状アルキル基を表す。)で表され
    るアルコールと反応させて、一般式 【化12】 で表されるジアルコキシシラシクロヘキサンに変換した
    後、還元して、一般式 【化13】 で表されるジヒドロシラシクロヘキサンに変換した後、
    モノハロゲン化して、一般式 【化14】 (但し、Wはハロゲン原子を表す。)で表されるヒドロ
    ハロシラシクロヘキサンに変換した後、一般式 【化15】Q'−M (但し、Q’は 【化16】 (但し、 【化17】 は 【化18】 又は 【化19】 (但し、Y3はH、F又はメチル基を表す。)を表し、 【化20】 は 【化21】 又は 【化22】 (但し、Y1及びY2はそれぞれ相互に独立してH、F又
    はClを表す。)を表し、XはCN、F、Cl、C
    3、CF2Cl、OCF3、OCHF2、OCF2Cl、
    OCHF Cl、CHFCl、(O)mCT=CX1
    2(mは0又は1、T及びX1はH、F又はCl、X2
    F又はClを表す。)、O(CH2r(CF2s
    3(r及びsは0、1又は2であり、かつ(r+s)が
    2、3又は4、X3はF又はClを表す。)、R又はO
    R基(Rは炭素数1〜10の直鎖状アルキル基、炭素数
    3〜8の分枝鎖状アルキル基、炭素数2〜7のアルコキ
    シアルキル基又は炭素数2〜8のアルケニル基を表
    す。)を表し、k1及びk2はそれぞれ0又は1で且つ
    k1+k2が1となる数を表し、m1及びm2はそれぞ
    れ0、1又は2で且つm1+m2が0、1又は2となる
    数を表す。)を表し、MはMgP(Pはハロゲンを表
    す。)又はZnPを表す。)で表される有機金属試薬と
    の反応により、一般式 【化23】 で表されるシラシクロヘキサン化合物を得ることを特徴
    とするシラシクロヘキサン化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】 一般式 【化24】 (但し、Ar及びAr’はそれぞれ相互に独立してフェ
    ニル基又はトリル基、Qは 【化25】 (但し、 【化26】 及び 【化27】 は、それぞれ相互に独立して 【化28】 又は 【化29】 (但し、Y3はH、F又はメチル基を表す。)を表し、 【化30】 は 【化31】 又は 【化32】 (但し、Y1及びY2はそれぞれ相互に独立してH、F又
    はClを表す。)を表し、XはCN、F、Cl、C
    3、CF2Cl、OCF3、OCHF2、OCF2Cl、
    OCHF Cl、CHFCl、(O)mCT=CX1
    2(mは0又は1、T及びX1はH、F又はCl、X2
    F又はClを表す。)、O(CH2r(CF2s
    3(r及びsは0、1又は2であり、かつ(r+s)が
    2、3又は4、X3はF又はClを表す。)、R又はO
    R基(Rは炭素数1〜10の直鎖状アルキル基、炭素数
    3〜8の分枝鎖状アルキル基、炭素数2〜7のアルコキ
    シアルキル基又は炭素数2〜8のアルケニル基を表
    す。)を表し、i1、i2及びi3はそれぞれ0又は1
    で且つi1+i2+i3が1となる数を表し、j1、j
    2及びj3はそれぞれ0、1又は2で且つj1+j2+
    j3が0、1又は2となる数を表す。)を表す。)で表
    される化合物を、一般式 【化33】 (但し、Wはハロゲン原子を表す。)で表されるジハロ
    シラシクロヘキサンに変換した後、還元して、一般式 【化34】 で表されるジヒドロシラシクロヘキサンに変換した後、
    モノハロゲン化して、一般式 【化35】 (但し、Wはハロゲン原子を表す。)で表されるヒドロ
    ハロシラシクロヘキサンに変換した後、一般式 【化36】Q'−M (但し、Q’は 【化37】 (但し、 【化38】 は 【化39】 又は 【化40】 (但し、Y3はH、F又はメチル基を表す。)を表し、 【化41】 は 【化42】 又は 【化43】 (但し、Y1及びY2はそれぞれ相互に独立してH、F又
    はClを表す。)を表し、XはCN、F、Cl、C
    3、CF2Cl、OCF3、OCHF2、OCF2Cl、
    OCHF Cl、CHFCl、(O)mCT=CX1
    2(mは0又は1、T及びX1はH、F又はCl、X2
    F又はClを表す。)、O(CH2r(CF2s
    3(r及びsは0、1又は2であり、かつ(r+s)が
    2、3又は4、X3はF又はClを表す。)、R又はO
    R基(Rは炭素数1〜10の直鎖状アルキル基、炭素数
    3〜8の分枝鎖状アルキル基、炭素数2〜7のアルコキ
    シアルキル基又は炭素数2〜8のアルケニル基を表
    す。)を表し、k1及びk2はそれぞれ0又は1で且つ
    k1+k2が1となる数を表し、m1及びm2はそれぞ
    れ0、1又は2で且つm1+m2が0、1又は2となる
    数を表す。)を表し、MはMgP(Pはハロゲンを表
    す。)又はZnPを表す。)で表される有機金属試薬と
    の反応により、一般式 【化44】 で表されるシラシクロヘキサン化合物を得ることを特徴
    とするシラシクロヘキサン化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 一般式 【化45】 (但し、Ar及びAr’はそれぞれ相互に独立してフェ
    ニル基又はトリル基、Qは 【化46】 (但し、 【化47】 及び 【化48】 は、それぞれ相互に独立して 【化49】 又は 【化50】 (但し、Y3はH、F又はメチル基を表す。)を表し、 【化51】 は 【化52】 又は 【化53】 (但し、Y1及びY2はそれぞれ相互に独立してH、F又
    はClを表す。)を表し、XはCN、F、Cl、C
    3、CF2Cl、OCF3、OCHF2、OCF2Cl、
    OCHF Cl、CHFCl、(O)mCT=CX1
    2(mは0又は1、T及びX1はH、F又はCl、X2
    F又はClを表す。)、O(CH2r(CF2s
    3(r及びsは0、1又は2であり、かつ(r+s)が
    2、3又は4、X3はF又はClを表す。)、R又はO
    R基(Rは炭素数1〜10の直鎖状アルキル基、炭素数
    3〜8の分枝鎖状アルキル基、炭素数2〜7のアルコキ
    シアルキル基又は炭素数2〜8のアルケニル基を表
    す。)を表し、i1、i2及びi3はそれぞれ0又は1
    で且つi1+i2+i3が1となる数を表し、j1、j
    2及びj3はそれぞれ0、1又は2で且つj1+j2+
    j3が0、1又は2となる数を表す。)を表す。)で表
    される化合物を、一般式 【化54】 (但し、Wはハロゲン原子を表す。)で表されるジハロ
    シラシクロヘキサンに変換した後、還元して、一般式 【化55】 (但し、Wはハロゲン原子を表す。)で表されるヒドロ
    ハロシラシクロヘキサンに変換した後、一般式 【化56】Q'−M (但し、Q’は 【化57】 (但し、 【化58】 は 【化59】 又は 【化60】 (但し、Y3はH、F又はメチル基を表す。)を表し、 【化61】 は 【化62】 又は 【化63】 (但し、Y1及びY2はそれぞれ相互に独立してH、F又
    はClを表す。)を表し、XはCN、F、Cl、C
    3、CF2Cl、OCF3、OCHF2、OCF2Cl、
    OCHF Cl、CHFCl、(O)mCT=CX1
    2(mは0又は1、T及びX1はH、F又はCl、X2
    F又はClを表す。)、O(CH2r(CF2s
    3(r及びsは0、1又は2であり、かつ(r+s)が
    2、3又は4、X3はF又はClを表す。)、R又はO
    R基(Rは炭素数1〜10の直鎖状アルキル基、炭素数
    3〜8の分枝鎖状アルキル基、炭素数2〜7のアルコキ
    シアルキル基又は炭素数2〜8のアルケニル基を表
    す。)を表し、k1及びk2はそれぞれ0又は1で且つ
    k1+k2が1となる数を表し、m1及びm2はそれぞ
    れ0、1又は2で且つm1+m2が0、1又は2となる
    数を表す。)を表し、MはMgP(Pはハロゲンを表
    す。)又はZnPを表す。)で表される有機金属試薬と
    の反応により、一般式 【化64】 で表されるシラシクロヘキサン化合物を得ることを特徴
    とするシラシクロヘキサン化合物の製造方法。
JP7222627A 1994-08-08 1995-08-08 シラシクロヘキサン化合物の製造方法 Pending JPH08104693A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100942823B1 (ko) * 2007-12-28 2010-02-18 제일모직주식회사 유기 광전 소자용 재료 및 이를 이용한 유기 광전 소자

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