JPH08104638A - Il−5産生抑制剤 - Google Patents

Il−5産生抑制剤

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JPH08104638A
JPH08104638A JP7202056A JP20205695A JPH08104638A JP H08104638 A JPH08104638 A JP H08104638A JP 7202056 A JP7202056 A JP 7202056A JP 20205695 A JP20205695 A JP 20205695A JP H08104638 A JPH08104638 A JP H08104638A
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JP
Japan
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compound
production
formula
mmol
desosaminyl
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Application number
JP7202056A
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English (en)
Inventor
Akihiko Hoshino
明彦 星野
Masato Kashimura
政人 樫村
Toshibumi Asaga
俊文 朝賀
Tomoyuki Inoue
知之 井上
Hiroichi Okudaira
博一 奥平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強いIL−5産生抑制作用を有する優れた薬
剤を提供すること。 【構成】 式 【化4】 (式中、R1はOまたはN−OHを示し、R2はフェニル
基または「ハロゲン原子、ニトロ基およびフェニル基か
ら選ばれる任意の1〜3個」で置換されたフェニル基を
示し、AはOまたはNHを示す。)で表されるエリスロ
マイシン誘導体またはその医薬上許容される酸付加塩を
有効成分とするIL−5産生抑制剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエリスロマシンA誘導体
を有効成分とするIL−5産生抑制剤に関する。
【0002】
【従来の技術】インターロイキン5(IL−5)は、ア
レルギー炎症を助長する好酸球の重要な分化、増殖因子
であることが知られている。従って、IL−5産生抑制
剤は、各種アレルギー性疾患(気管支喘息、アレルギー
性鼻炎、アトピー性皮膚炎、薬剤アレルギー、好酸球性
肺炎等)に有用であると考えられる。
【0003】エリスロマイシンは、グラム陽性菌、ある
種のグラム陰性菌、マイコプラズマ等により生ずる感染
症の治療剤として臨床上広く用いられている抗生物質で
ある。最近、エリスロマシンおよびロキシスロマイシン
について、IL−5産生抑制作用を有するとの報告があ
るが(第5回日本アレルギー学会春季臨床大会要旨集,
424頁(1993年))、これらのIL−5産生抑制
作用は充分ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、強い
IL−5産生抑制作用を有する優れた薬剤を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、エリスロ
マイシンA誘導体のIL−5産生抑制作用について種々
検討した結果、下記の式で表されるある種のエリスロマ
イシンA誘導体が強いIL−5産生抑制作用を有するこ
とを見いだし、本発明を完成した。
【0006】本発明は、式
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R1はOまたはN−OHを示し、
2はフェニル基または「ハロゲン原子、ニトロ基およ
びフェニル基から選ばれる任意の1〜3個」で置換され
たフェニル基を示し、AはOまたはNHを示す。)で表
されるエリスロマイシン誘導体またはその医薬上許容さ
れる酸付加塩を有効成分とするIL−5産生抑制剤であ
る。
【0009】本発明においてハロゲン原子とはフッ素、
塩素、臭素およびヨウ素原子である。医薬上許容される
酸付加塩としては、たとえば酢酸塩、プロピオン酸塩、
酪酸塩、ギ酸塩、トリフルオロ酢酸塩、マレイン酸塩、
酒石酸塩、クエン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、
エチルコハク酸塩、ラクトビオン酸塩、グルコン酸塩、
グルコヘプトン酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸
塩、エタンスルホン酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホ
ン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、パラトルエンスルホン
酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、アスパラギン酸
塩、グルタミン酸塩、アジピン酸塩、システィン塩、塩
酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩、ヨウ化水素酸
塩、ニコチン酸塩、シュウ酸塩、ピクリン酸塩、チオシ
アン酸塩、ウンデカン酸塩、アクリル酸ポリマー塩、カ
ルボキシビニルポリマー塩などを挙げることができる。
【0010】本発明に係る化合物のうち新規の化合物
は、たとえば次のようにして製造することができる。
【0011】
【化3】
【0012】工程1;5−O−デソサミニル−6−O−
メチルエリスロノライドA(a)を不活性溶媒中、式R
3 2O(式中、R3はアシル基を示す。)で表される酸無
水物または式R3Y(式中、R3は前記と同じであり、Y
は任意のハロゲン原子を示す。)で表される酸ハライド
と塩基を0℃〜30℃で反応させ、式(b)で表される
化合物を得ることができる。ここで適当な不活性溶媒と
しては、ジクロルメタン、ジクロルエタン、アセトン、
ピリジン、酢酸エチル、テトラヒドロフランなどが用い
られる。酸無水物または酸ハライドとしては、酢酸、プ
ロピオン酸、安息香酸、ピリジンカルボン酸の無水物お
よびハライドなどが用いられる。塩基としては、炭酸水
素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、トリエ
チルアミン、ピリジン、トリブチルアミンなどが用いら
れる。
【0013】工程2;工程1で得た化合物を、氷冷下、
適当な不活性溶媒中、ホスゲンダイマー(トリクロロメ
チルクロロホルメート)あるいはホスゲントリマーなど
の試薬とピリジンなどの塩基を用い式(c)で表される
化合物を得ることができる。ここで適当な不活性溶媒と
は、工程1で用いられるものと同じである。
【0014】工程3;工程2で得た化合物を不活性溶媒
中、式R2CH2COOR4(式中、R2は前記と同じであ
り、R4はピバロイル基、パラトルエンスルホニル基、
イソブチルカルボニル基、エトキシカルボニル基または
イソプロポキシカルボニル基など通常混合酸無水物をつ
くるために用いられる基を示す。)で表される混合酸無
水物と塩基を用い、−20℃〜60℃、好ましくは−2
0℃〜室温で反応させた後、低級アルコール中室温〜1
00℃で反応させることにより2’位の保護基を除去
し、式(d)で表される本発明に係る化合物を製造する
ことができる。ここで低級アルコールとしては、メタノ
ール、エタノール、プロピルアルコール、ブチルアルコ
ールなどが用いられる。
【0015】工程4;化合物(a)を低級アルコール
中、ヒドロキシアミン塩酸塩とイミダゾールを用いてオ
キシム化を行い、式(e)で表わされる化合物を製造す
ることができる。ここで低級アルコールとは、工程3で
用いられるものと同じである。
【0016】工程5;工程4で得た化合物を工程1と同
様に反応させて、2’位の水酸基および9位のオキシム
基を保護した後、工程2、3の順で反応させることによ
り式(f)で表される本発明に係る化合物を製造するこ
とができる。
【0017】工程6;工程1で得た化合物を工程2と同
様に、ホスゲンダイマーあるいはホスゲントリマーと反
応させた後、同一反応容器内に、過剰のベンジルアルコ
ールを加え、式(g)で表される化合物を製造すること
ができる。
【0018】工程7;工程6で得た化合物を適当な溶媒
中、室温で1,1’−カルボニルジイミダゾールおよび
塩基と反応させて式(h)で表される化合物を得ること
ができる。ここで適当な溶媒としては、ジメチルホルム
アミド、N−メチルピロリドン、テトラヒドロフラン、
アセトニトリル、またはそれらの混合溶媒などが用いら
れる。塩基としては、水素化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、ナトリウムビス−トリメチルシリルアミドなどが用
いられる。
【0019】工程8;工程7で得た化合物を不活性溶媒
中、濃アンモニア水を加えて室温で反応させ、続いて1
0%Pd−C、ギ酸アンモニウムを加えて、3位のベン
ジルオキシカルボニル基を除去し、式(i)で表される
化合物を得る。不活性溶媒とは、工程7で用いられるも
のと同じである。
【0020】工程9;工程8で得た化合物を工程3と同
様に反応させることにより式(j)で表される本発明に
係る化合物を製造することができる。
【0021】本発明に係る化合物は経口または非経口的
に投与することができる。その投与剤型は錠剤、カプセ
ル剤、顆粒剤、散剤、粉剤、トローチ剤、軟膏剤、クリ
ーム剤、乳剤、懸濁剤、坐剤、注射剤などであり、いず
れも慣用の製剤技術(例えば、第12改正日本薬局方に
規定する方法)によって製造することができる。これら
の投与剤型は、患者の症状、年齢および治療の目的に応
じて適宜選択することができる。各種剤型の製剤の製造
においては、常用の賦形剤(例えば、結晶セルロース、
デンプン、乳糖、マンニトールなど)、結合剤(例え
ば、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリ
ドンなど)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウ
ム、タルクなど)、崩壊剤(例えば、カルボキシメチル
セルロースカルシウムなど)などを用いることができ
る。
【0022】本発明に係る化合物の投与量は、成人を治
療する場合で50〜2000mgであり、これを1日2
〜3回に分けて投与する。この投与量は、患者の年齢、
体重および症状によって適宜増減することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る化合物は、強いIL−5産
生抑制作用を示し、ヒトおよび動物(農園動物を含む)
におけるIL−5産生抑制剤として有用である。従っ
て、本発明に係る化合物はIL−5産生が関わる疾病、
たとえば各種アレルギー性疾患の治療剤として有用であ
る。
【0024】
【実施例】次に、製造例、実施例および試験例を挙げて
本発明をさらに詳細に説明する。 製造例13−O−(4−クロル)フェニルアセチル−5−O−デ
ソサミニル−6−O−メチルエリスロノライドA 1
1,12−サイクリックカーボネートの製造 (1)5−O−デソサミニル−6−O−メチルエリスロ
ノライドA11.78g(0.02モル)をアセトン1
00mlに溶解し、氷冷下、無水酢酸2.27ml
(0.024モル)を加え、室温で6時間撹拌した。減
圧下、アセトンを留去し、残渣をジクロルメタンで抽出
した。ジクロルメタン層を飽和炭酸水素ナトリウム溶
液、次いで飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウム上で乾燥後、減圧下、溶媒留去した。残渣をエーテ
ル−n−ヘキサンから再結晶することにより、白色粉末
の2’−O−アセチル−5−O−デソサミニル−6−O
−メチルエリスロノライドA12.17gを得た。
【0025】mp;158〜160℃ Mass(FAB) m/z;632[MH]+ 1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ(pp
m);2.07(3H,s),2.26(6H,s),
2.95(3H,s),3.26(1H,s),3.9
6(1H,s) IR(KBr,cm-1);3469,1750,173
3,1693。
【0026】(2)上記(1)で得られる化合物50g
(84.8ミリモル)をジクロルメタン500mlに溶
解し、氷冷下、ピリジン102.6ml(1.27モ
ル)を加えた。同温度でトリクロロメチルクロロホルメ
ート25.4ml(212ミリモル)のジクロルメタン
溶液40mlを滴下し、5.5時間撹拌した。反応液に
冷水と飽和炭酸水素ナトリウム溶液を少量ずつ加え、ジ
クロルメタンで抽出した。ジクロルメタン層を飽和炭酸
水素ナトリウム溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫
酸マグネシウム上で乾燥後、減圧下、溶媒留去した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;
アセトン:n−ヘキサン:トリエチルアミン=6〜1
0:10:0.2)で精製することにより、白色泡状物
質の2’−O−アセチル−5−O−デソサミニル−6−
O−メチルエリスロノライドA 11,12−サイクリ
ックカーボネート41.93gを得た。
【0027】1H−NMR(200MHz,CDCl3
δ(ppm);2.05(3H,s),2.25(6
H,s),2.92(3H,s),4.57(1H,
d,J=9Hz),4.74(1H,s),4.75
(1H,dd,J=10Hz,9Hz),5.13(1
H,dd,J=12Hz,2Hz)。
【0028】(3)p−クロルフェニル酢酸831mg
(4.871ミリモル)をジクロルメタン30mlに溶
解し、トリエチルアミン0.68ml(4.871ミリ
モル)を加えた。氷冷下、ピバロイルクロライド0.6
1ml(4.871ミリモル)を加えて30分撹拌した
後、ピリジン1.35ml(16.384ミリモル)と
上記(2)で得た化合物970mg(1.476ミリモ
ル)のジクロルメタン溶液10mlを加えた。18時間
撹拌後、上記(1)と同様に後処理を行った。減圧下、
溶媒留去して得た粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒;アセトン:n−ヘキサン:トリ
エチルアミン=5:10:0.1)で精製することによ
り270mgの白色泡状物質を得た。この化合物260
mg(0.321ミリモル)をメタノール15ml中、
3.5時間加熱還流後、溶媒を減圧留去し、標題化合物
150mgを白色粉末として得た。
【0029】mp;112〜115℃ Mass(FAB) m/z;768[MH]+ 1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ(pp
m);2.49(6H,s),2.99(3H,s),
3.25(1H,dd),3.69(2H,ABq),
4.75(1H,s),5.06(1H,d),7.3
3(4H,Ar−H) IR(KBr,cm-1);1817,1743,171
6,1169,1109,1082,1044。
【0030】製造例23−O−(4−ビフェニル)アセチル−5−O−デソサ
ミニル−6−O−メチルエリスロノライドA 11,1
2−サイクリックカーボネートの製造 (1)4−ビフェニル酢酸1.274g(6ミリモル)
を用い、製造例1の(3)と同様にして、製造例(2)
で得た化合物1.31g(2ミリモル)から淡黄色粉末
の表題化合物580mgを得た。
【0031】1H−NMR(200MHz,CDCl3
δ(ppm);2.21(6H,s),3.01(3
H,s),3.90(1H,d,J=7Hz),4.7
6(1H,s),5.10(1H,d,J=11H
z),7.30〜7.49(5H,m),7.55〜
7.61(4H,m)。
【0032】製造例33−O−(4−ニトロ)フェニルアセチル−5−O−デ
ソサミニル−6−O−メチルエリスロノライドA 9−
オキシム 11,12−サイクリックカーボネートの製
(1)5−O−デソサミニル−6−O−メチルエリスロ
ノライドAをメタノール中、ヒドロキシルアミン塩酸塩
とイミダゾールを用いてオキシム化することにより5−
O−デソサミニル−6−O−メチルエリスロノライドA
9−オキシムを得た。
【0033】mp;257〜260℃ Mass(FAB) m/z;605[MH]+ 1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δ(pp
m);1.42(3H,s),2.34(6H,s),
2.99(3H,s),3.26(1H,s),3.5
7(1H,s),4.37(1H,s),4.42(1
H,d,J=7Hz),5.23(1H,dd,J=1
1Hz,2Hz),7.43(1H,broad−s) IR(KBr,cm-1);3523,3370,171
2,1188,1169,1085。
【0034】(2)次に上記(1)で得た化合物10g
(16.56ミリモル)をジクロルメタン(300m
l)−アセトン(50ml)に溶解し、氷冷下、炭酸水
素ナトリウム6.95g(82.8ミリモル)と無水酢
酸3.67ml(41.4ミリモル)を加えた。徐々に
室温にもどし、6.5時間撹拌後、製造例1の(1)と
同様に後処理を行った。減圧下溶媒を留去し、白色粉末
の2’−O−アセチル−5−O−デソサミニル−6−O
−メチルエリスロノライドA 9−アセトキシムを1
1.66g得た。1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ(pp
m);2.06(3H,s),2.15(3H,s),
2.26(6H,s),2.88(3H,s)。
【0035】(3)上記(2)で得た化合物5g(7.
73ミリモル)を製造例1の(2)と同様にして11,
12−サイクリックカーボネート化を行い、淡褐色泡状
物質の2’−O−アセチル−5−デソサミニル−6−O
−メチルエリスロノライドA9−アセトキシム 11,
12−サイクリックカーボネート4.56gを得た。
【0036】Mass(FAB) m/z;715[M
H]+ 1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δ(pp
m);1.51(3H,s),2.06(3H,s)、
2.26(6H,s),2.30(3H,s),2.9
1(3H,s),4.59(1H,d,J=7Hz),
4.77(1H,dd,J=9Hz,7Hz),5.1
6(1H,dd,J=9Hz,2Hz) IR(KBr,cm-1);3500,1815,174
2,1459,1370,1239,1049。
【0037】(4)上記(3)で得た化合物1.753
g(2.466ミリモル)とp−ニトロフェニル酢酸
1.474g(8.14ミリモル)を製造例1の(3)
と同様に3位のエステル化および2’位の脱アセチル化
を行い、標題化合物1.47gを淡黄色泡状物質として
得た。
【0038】mp;151〜153℃(メタノールから
再結晶) Mass(FAB) m/z;794[MH]+ 1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ(pp
m);2.27(6H,s),3.03(3H,s),
3.73,3.74(2H,ABq),7.50,7.
56(2H),8.18,8.24(2H) IR(KBr,cm-1);1800,1742,152
4,1348,1169,1050。
【0039】製造例411−アミノ−11−デオキシ−5−デソサミニル−3
−O−(3−クロルフェニル)アセチル−6−O−メチ
ルエリスロノライドA 11−N,12−O−サイクリ
ックカーバメートの製造 (1)製造例1の(1)で得た化合物42.5g(6
7.3ミリモル)をジクロルメタン230mlに溶解
し、氷冷下、ピリジン81.4ml(1.01モル)を
加えた。同温度でトリクロロメチルクロロホルメート2
0.2ml(168ミリモル)のジクロルメタン溶液2
0mlを滴下し、3時間撹拌後、ベンジルアルコール7
2.7ml(673ミリモル)を30分かけて滴下し
た。室温で16時間撹拌後、氷片を少量ずつ加え、水酸
化ナトリウム溶液でpH7にした。減圧下、ジクロルメ
タンを留去し、残渣を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチ
ル層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム上で
乾燥し、減圧下、溶媒を300mlまで濃縮した。析出
した結晶をろ取し、2’−O−アセチル−5−O−デソ
サミニル−3−O−ベンジルオキシカルボニル−6−O
−メチルエリスロノライドA 11,12−サイクリッ
クカーボネート38.7gを得た。
【0040】Mass(FAB) m/z;792[M
H]+ 1 H−NMR(300MHz,CDCl3)δ(pp
m);1.49(3H,s),2.07(3H,s),
2.25(6H,s),2.99(3H,s),4.7
0(1H,s),5.21(2H,s),7.35〜
7.46(5H,m) IR(KBr,cm-1);1821,1746,171
5,1267,1241。
【0041】(2)上記(1)で得た化合物10g(1
2.6ミリモル)をジメチルホルムアミド−テトラヒド
ロフラン(1:1)100mlに溶解し、1,1’−カ
ルボニルジイミダゾール8.18g(50.4ミリモ
ル)および60%水素化ナトリウム1.11g(27.
8ミリモル)を加え、室温で0.5時間撹拌した。減圧
下、テトラヒドロフランを留去し、製造例4の(1)と
同様に後処理を行った。溶媒を留去し、白色泡上物質の
2’−O−アセチル−5−O−デソサミニル−10,1
1−アンヒドロ−3−O−ベンジルオキシカルボニル−
12−O−イミダゾリルカルボニル−6−O−メチルエ
リスロノライドA11.5gを得た。
【0042】(3)上記(2)で得た化合物5g(5.
95ミリモル)をアセトニトリル50mlとテトラヒド
ロフラン5mlの混合溶媒に溶解し、濃アンモニア水3
mlを加え、室温で4日間撹拌した。製造例4の(1)
と同様に後処理後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロホルム:ア
セトン=3:1)で精製し、2’−O−アセチル−11
−アミノ−11−デオキシ−5−O−デソサミニル−3
−O−ベンジルオキシカルボニル−6−O−メチルエリ
スロノライドA 11−N,12−O−サイクリックカ
ーバメート体1.8gを得た。
【0043】(4)上記(3)で得た化合物900mg
をメタノール10mlに溶解し、10%パラジウム炭素
170mgとギ酸アンモニウム358mg(5.68ミ
リモル)を加え、室温で30分間反応させた。触媒を濾
過して除き、濾液を濃縮し、2’−O−アセチル−11
−アミノ−11−デオキシ−5−O−デソサミニル−6
−O−メチルエリスロノライドA 11−N,12−O
−サイクリックカーバメート体0.58gを得た。
【0044】(5)上記(4)で得た化合物657mg
(1ミリモル)とm−クロルフェニル酢酸512mg
(3ミリモル)を製造例1の(3)と同様に反応させ、
表題化合物40mgを得た。
【0045】Mass(FAB) m/z;767[M
H]+ 1 H−NMR(200MHz,CDCl3)δ(pp
m);2.29(6H,s),2.98(3H,s),
5.78(1H,s),7.32〜7.39(4H,
m)。
【0046】実施例 製造例2で得た化合物10g、乳糖550g、トウモロ
コシデンプン300g,カルボキシメチルセルロースカ
ルシウム100gおよびポリビニルピロリドン30g、
をよく混合し、常法によりエタノールで造粒、乾燥後整
粒した。これにステアリン酸マグネシウム10gを加え
て混合後、常法により1錠100mgの錠剤とした。
【0047】試験例 マウスIL−5産生に対する作用の検討は以下に示す方
法で行った(M.Hikidaら、Immunolog
y Letters,34巻,297〜302頁(19
92))。
【0048】マウスTh2クローン(D10.G4.1
細胞)は、ATCC社より入手した。抗原提示細胞はC
3H/HeNマウス(8週齢、雌)の脾細胞1×107
個をRPMI−1640培地5mlに浮遊させ、50μ
g/mlのマイトマイシンCと共に30分間、37℃で
インキュベートし、RPMI−1640培地50mlで
3回洗浄して使用した。細胞培養培地は10%牛胎仔血
清添加RPMI−1640にIL−2(ゼンザイム社
製)0.5U、2−メルカプトエタノール5×10-5
を添加したものを使用した。被験化合物はDMSOに溶
解後、DMSOの最終濃度が0.1%になるように各々
の濃度に細胞培養培地で希釈した。
【0049】96穴プレート(コーニング社)にD1
0.G4.1細胞4×105cells/ml,MMC
処理抗原提示細胞2×106cells/ml、抗原と
してコンアルブミン(シグマ社製)400μg/ml、
被験化合物の細胞培養培地希釈液を各々50μl/we
llづつ添加し(200μl/well)、37℃5%
CO2インキュベーター中で48時間培養した。培養終
了後、培養上清を回収し、細胞を遠心分離後、上清中の
IL−5量をENDOGEN社IL−5EIAキットに
て測定した。 被験化合物の効果は、IL−5産生量を
50%抑制する薬剤の濃度(IC50値)で表した(表
1)。
【0050】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07H 17/08 B (72)発明者 井上 知之 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 奥平 博一 東京都文京区小石川5−19−17−206

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 (式中、R1はOまたはN−OHを示し、R2はフェニル
    基または「ハロゲン原子、ニトロ基およびフェニル基か
    ら選ばれる任意の1〜3個」で置換されたフェニル基を
    示し、AはOまたはNHを示す。)で表されるエリスロ
    マイシン誘導体またはその医薬上許容される酸付加塩を
    有効成分とするIL−5産生抑制剤。
JP7202056A 1994-08-12 1995-08-08 Il−5産生抑制剤 Pending JPH08104638A (ja)

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JP19029094 1994-08-12
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