JPH08104640A - Il−5産生抑制剤 - Google Patents

Il−5産生抑制剤

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JPH08104640A
JPH08104640A JP7202058A JP20205895A JPH08104640A JP H08104640 A JPH08104640 A JP H08104640A JP 7202058 A JP7202058 A JP 7202058A JP 20205895 A JP20205895 A JP 20205895A JP H08104640 A JPH08104640 A JP H08104640A
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JP
Japan
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group
compound
production
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benzyl
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Pending
Application number
JP7202058A
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English (en)
Inventor
Akihiko Hoshino
明彦 星野
Masato Kashimura
政人 樫村
Toshibumi Asaga
俊文 朝賀
Tomoyuki Inoue
知之 井上
Hiroichi Okudaira
博一 奥平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強いIL−5産生抑制作用を有する優れた薬
剤を提供すること。 【構成】 式 【化5】 (式中、R1はベンジル基、「ハロゲン原子、ニトロ
基、C1〜C4のアルキル基、C1〜C3のアルコキシ基ま
たはスチリル基」から選ばれる基の1〜5個で置換され
たベンジル基、フェニル基、ニトロ基で置換されたフェ
ニル基又は1−(1−メチルエトキシ)シクロヘキシル
基を示し、R2は水酸基又はメトキシ基を示し、R3は水
酸基又は式 −O−COO−R3' (式中、R3'はベン
ジル基又はメトキシエトキシエトキシエチル基を示
す。)を示し、R4は水素原子又はクラジノシル基を示
し、V及びWはそれぞれ水酸基を示すか11,12位の
炭素原子とともにサイクリックカーボネート基を示
す。)で表されるエリスロマイシンA誘導体又はその医
薬上許容される酸付加塩を有効成分とするIL−5産生
抑制剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエリスロマシンA誘導体
を有効成分とするIL−5産生抑制剤に関する。
【0002】
【従来の技術】インターロイキン5(IL−5)は、ア
レルギー炎症を助長する好酸球の重要な分化、増殖因子
であることが知られている。従って、IL−5産生抑制
剤は、各種アレルギー性疾患(気管支喘息、アレルギー
性鼻炎、アトピー性皮膚炎、薬剤アレルギー、好酸球性
肺炎)に有用であると考えられる。
【0003】エリスロマイシンは、グラム陽性菌、ある
種のグラム陰性菌、マイコプラズマ等により生ずる感染
症の治療剤として臨床上広く用いられている抗生物質で
ある。 最近、エリスロマシン及びロキシスロマイシン
について、IL−5産生抑制作用を有するとの報告があ
るが(第5回日本アレルギー学会春季臨床大会 要旨集
424頁(1993))、これらのIL−5産生抑制作
用は充分ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、強い
IL−5産生抑制作用を有する優れた薬剤を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、エリスロ
マイシンA誘導体のIL−5産生抑制作用について種々
検討した結果、下記の式で表されるある種のエリスロマ
イシンA誘導体が強いIL−5産生抑制作用を有するこ
とを見いだし、本発明を完成した。
【0006】本発明は式
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R1はベンジル基、「ハロゲン原
子、ニトロ基、C1〜C4のアルキル基、C1〜C3のアル
コキシ基またはスチリル基」から選ばれる基の1〜5個
で置換されたベンジル基、フェニル基、ニトロ基で置換
されたフェニル基又は1−(1−メチルエトキシ)シク
ロヘキシル基を示し、R2は水酸基又はメトキシ基を示
し、R3は水酸基又は式 −O−COO−R3' (式
中、R3'はベンジル基又はメトキシエトキシエトキシエ
チル基を示す。)を示し、R4は水素原子又はクラジノ
シル基を示し、V及びWはそれぞれ水酸基を示すか1
1,12位の炭素原子とともにサイクリックカーボネー
ト基を示す。)で表されるエリスロマイシンA誘導体又
はその医薬上許容される酸付加塩を有効成分とするIL
−5産生抑制剤である。
【0009】本発明においてハロゲン原子とはフッ素、
塩素、臭素およびヨウ素原子である。医薬上許容される
酸付加塩としては、たとえば酢酸塩、プロピオン酸塩、
酪酸塩、ギ酸塩、トリフルオロ酢酸塩、マレイン酸塩、
酒石酸塩、クエン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、
エチルコハク酸塩、ラクトビオン酸塩、グルコン酸塩、
グルコヘプトン酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸
塩、エタンスルホン酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホ
ン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、パラトルエンスルホン
酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、アスパラギン酸
塩、グルタミン酸塩、アジピン酸塩、システィン塩、塩
酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩、ヨウ化水素酸
塩、ニコチン酸塩、シュウ酸塩、ピクリン酸塩、チオシ
アン酸塩、ウンデカン酸塩、アクリル酸ポリマー塩、カ
ルボキシビニルポリマー塩などを挙げることができる。
【0010】本発明に係る化合物は、たとえば次のよう
にして製造することができる。
【0011】
【化3】
【0012】
【化4】
【0013】工程(1);6−O−メチルエリスロマイ
シンA 9−オキシム(a)(米国特許第4,680,
386号明細書に記載)を不活性溶媒に溶解し、式 R
1−X(式中、R1は前記と同じあり、Xはハロゲン原子
を示す。)で表される化合物と塩基存在下で反応させる
ことにより、、式(b)で表される本発明に係る化合物
を製造することができる。ここで不活性溶媒としては、
アセトン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、ジオキサンなど、ま
たはそれらの混合溶媒を意味する。また塩基としては、
水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
などを意味する。反応温度は−20℃〜50℃、好まし
くは0〜25℃である。
【0014】工程(2);工程(1)で得た化合物を不
活性溶媒中、塩基存在下2−[2−(2−メトキシエト
キシ)エトキシ]エチルクロロホルメートと0℃〜30
℃で反応させることにより式(c)(式中、R1は前記
と同じである。)で表される本発明に係る化合物を製造
することができる。不活性溶媒としてはアセトン、酢酸
エチル、ジクロルメタン、テトラヒドロフラン、アセト
ニトリル、N,N−ジメチルホルムアミドなどを用いる
ことができ、塩基としてはトリエチルアミン、炭酸水素
ナトリウム、炭酸カリウムなどを用いることができる。
【0015】工程(3);工程(1)で得た化合物を氷
冷下、不活性溶媒中、ホスゲンダイマー、トリクロロメ
チルクロロホルメートあるいはホスゲントリマーなどの
試薬とピリジンなどの塩基を用い式(d)(式中、R1
は前記と同じである。)で表される化合物を得ることが
できる。ここで不活性溶媒とは、工程(2)で用いられ
るものと同じである。
【0016】工程(4);化合物(a)を不活性溶媒
中、ピリジン塩酸塩存在下、1,1−ジイソプロポキシ
シクロヘキサンあるいは1−イソプロポキシ−1−シク
ロヘキセンと反応させ式(e)で表される本発明に係る
化合物を製造することができる。ここで不活性溶媒と
は、工程(2)で用いられるものと同じである。
【0017】工程(5);5−O−デソサミニル−6−
O−メチルエリスロノライドA 9−オキシム(f)を
工程(4)と同様に反応させることにより式(g)で表
される本発明に係る化合物を製造することができる。
【0018】工程(6);エリスロマイシンA 9−オ
キシム(h)を工程(1)と同様に反応させ、式(i)
(式中、R1は前記と同じである。)で表わされる化合
物を製造することができる。
【0019】工程(7);工程(6)で得た化合物を、
塩基存在下、ベンジルクロロホルメートと反応させるこ
とにより式(j)(式中、R1は前記と同じである。)
で表される本発明に係る化合物を製造することができ
る。ここで塩基とは工程(2)で用いたものと同じであ
る。
【0020】工程(8);工程(6)で得た化合物を、
不活性溶媒中、アルキルハライドと反応させ、3’位の
ジメチルアミノ基の部分が四級塩となった式(k)(式
中、R1及びXは前記と同じである。)を得ることがで
きる。ここで不活性溶媒とは、工程(1)で用いられる
ものと同じである。反応温度は−20℃〜溶媒の沸点温
度、好ましくは室温〜100℃である。アルキルハライ
ドとしては、臭化ベンジル、塩化ベンジル、ヨウ化ベン
ジルなどを用いることができる。
【0021】工程(9);工程(8)で得た化合物を不
活性溶媒中、塩基存在下、適当なメチル化剤と0℃から
室温で反応させることにより、式(l)(式中、R1
前記と同じである。)で表わされる2’位水酸基がメチ
ル化された化合物を得る。ここで不活性溶媒とはジメチ
ルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、テト
ラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、アセト
ン、アセトニトリルおよびそれらの混合溶媒を意味す
る。塩基としては水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、
水素化ナトリウム、水素化カリウムなどを用いることが
できる。適当なメチル化剤としてはヨウ化メチル、ジメ
チル硫酸、メチルパラトルエンスルホネートなどを用い
ることができる。
【0022】工程(10);工程(9)で得た化合物を
メタノールなどの溶媒中、パラジウムなどの金属触媒存
在下、水素ガスあるいは水素源となる化合物を用いて水
素化分解することにより、式(m)(式中、R1は前記
と同じである。)で表わされる本発明に係る化合物を製
造することができる。ここで水素源となる化合物として
は、ギ酸、ギ酸アンモニウム、ギ酸ナトリウム、シクロ
ヘキセン、ヒドラジンなどがあげられる。
【0023】本発明に係る化合物は経口または非経口的
に投与することができる。その投与剤型は錠剤、カプセ
ル剤、顆粒剤、散剤、粉剤、トローチ剤、軟膏剤、クリ
ーム剤、乳剤、懸濁剤、坐剤、注射剤などであり、いず
れも慣用の製剤技術(例えば、第12改正日本薬局方に
規定する方法)によって製造することができる。これら
の投与剤型は、患者の症状、年齢および治療の目的に応
じて適宜選択することができる。各種剤型の製剤の製造
においては、常用の賦形剤(例えば、結晶セルロース、
デンプン、乳糖、マンニトールなど)、結合剤(例え
ば、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリ
ドンなど)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウ
ム、タルクなど)、崩壊剤(例えば、カルボキシメチル
セルロースカルシウムなど)などを用いることができ
る。
【0024】本発明に係る化合物の投与量は、成人を治
療する場合で50〜2000mgであり、これを1日2
〜3回に分けて投与する。この投与量は、患者の年齢、
体重および症状によって適宜増減することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る化合物は、強いIL−5産
生抑制作用を示し、ヒト及び動物(農園動物を含む)に
おけるIL−5産生抑制剤として有用である。従って、
本発明に係る化合物はIL−5産生による疾病に有用で
あり、各種アレルギー性疾患(気管支喘息、アレルギー
性鼻炎、アトピー性皮膚炎、薬剤アレルギー、好酸球性
肺炎)に有用である。
【0026】
【実施例】次に、製造例、実施例及び試験例を挙げて本
発明をさらに詳細に説明する。
【0027】製造例16−O−メチルエリスロマイシンA 9−[O−(2−
ニトロフェニル)オキシム]の製造 6−O−メチルエリスロマイシンA 9−オキシム5.
33g(7ミリモル)をジオキサン80mlに溶解し、
氷冷下、2−フルオロニトロベンゼン1.1ml(1
0.5ミリモル)と60%水素化ナトリウム336mg
(8.4ミリモル)を加え、室温で2時間撹拌を行っ
た。反応液を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。減圧下、溶媒
を留去し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒;クロロホルム:メタノール:アンモ
ニア水=19:1:0.1)により精製し、3.92g
の表題化合物を黄色泡状物質として得た。1 H−NMR(300MHz,CDCl3) δ(pp
m);2.29(6H,s),3.00(3H,s),
3.33(3H,s),7.01〜7.11,7.49
〜7.59,7.93,7.99(4H,m)。
【0028】製造例26−O−メチルエリスロマイシンA 9−[O−(4−
スチリルフェニルメチル)オキシム]の製造 95%水酸化カリウムと4−クロロメチルスチルベンを
用い、製造例1と同様に反応させ、原料1gから608
mgの表題化合物を得た。1 H−NMR(300MHz,CDCl3) δ(pp
m);2.28(6H,s),3.07(3H,s),
3.33(3H,s),4.60(1H,s),5.0
1,5.03(2H,ABq,J=12Hz),7.1
1(2H),7.20〜7.41(5H,m),7.5
0〜7.54(4H,m)。
【0029】製造例36−O−メチルエリスロマイシンA 9−[O−(2−
クロロフェニルメチルオキシム]の製造 95%水酸化カリウムと2−クロロベンジルクロリドを
用い、製造例1と同様に反応させ表題化合物を得た。 mp;145〜147℃1 H−NMR(300MHz,CDCl3) δ(pp
m);1.43(3H,s),2.33(6H,s),
3.01(3H,s),3.32(3H,s),5.1
0,5.17(2H,ABq,J=13.8Hz),
7.19〜7.44(4H,m)13 C−NMR(75MHz,CDCl3) δ(pp
m);40.3,49.5,50.8,171.1,1
75.6 IR(KBr,cm-1);3431,1734。
【0030】製造例46−O−メチルエリスロマイシンA 9−[O−(2,
4,6−トリメチルフェニルメチル)オキシム] 2’
−{2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エ
チル}カーボネートの製造 (1) 95%水酸化カリウム、テトラ−n−ブチルア
ンモニウムイオダイドおよび2,4,6−トリメチルベ
ンジルクロライドを用い、製造例1と同様に反応させ、
原料10gから5gの6−O−メチルエリスロマイシン
A 9−[O−(2,4,6−トリメチルベンジル)オ
キシム]を得た。 Mass(FAB) m/z;895[MH]+ 1 H−NMR(200MHz,CDCl3) δ(pp
m);2.28(3H,s),2.30(6H,s),
2.37(6H,s),3.04(3H,s),3.3
4(3H,s),5.07(2H,s),6.85(2
H,s) (2) 上記(1)で得た化合物1.5g(1.68ミ
リモル)をアセトン−ジクロルメタン20mlの混合溶
媒に溶解し、氷冷下、炭酸水素ナトリウム706mg
(8.4ミリモル)と2−[2−(2−メトキシエトキ
シ)エトキシ]エチルクロロホルメート762mg
(3.36ミリモル)を加え、室温で一夜撹拌した。溶
媒を留去後、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加
え酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し
た。酢酸エチルを留去し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出溶媒;クロロホルム:アセトン=
1:1)により精製し、1.46gの表題化合物を得
た。 Mass(FAB) m/z;1085[MH]+ 1 H−NMR(200MHz,CDCl3) δ(pp
m);2.26(3H,s),2.30(6H,br
s),2.36(6H,s),5.06(2H,s),
6.85(2H,s) IR(KBr,cm-1);3513,2974,293
9,1751,1736,1460,1379。
【0031】製造例56−O−メチルエリスロマイシンA 9−[O−(3−
メトキシ−4−t−ブチルベンジル)オキシム] 1
1,12−サイクリックカーボネートの製造 (1) 95%水酸化カリウムおよび3−メトキシ−4
−t−ブチルベンジルブロミドを用い、製造例1と同様
に反応させ、原料4.96gから4.25gの6−O−
メチルエリスロマイシンA 9−[O−(3−メトキシ
−4−t−ブチルベンジル)オキシム]4.25gを得
た。 Mass(FAB) m/z;939[MH]+ (2) 上記(1)で得た化合物1.6g(1.70ミ
リモル)をアセトン15mlに溶解し、無水酢酸0.3
2ml(3.41ミリモル)を加え、室温で2時間撹拌
した。減圧下溶媒を留去し、1.8gの2’−O−アセ
チル体を泡状物質として得た。ここで得た化合物をジク
ロルメタン20mlに溶解し、氷冷下、ピリジン2.0
6ml(25.6ミリモル)とトリクロロメチルクロロ
ホーメート0.51ml(4.26ミリモル)を加え、
2.5時間撹拌を行った。反応液に氷片と炭酸水素ナト
リウムを加え、通常の後処理を行った。減圧下溶媒を留
去し、得られた残渣をメタノール中加熱し2’位の脱ア
セチル化を行い、表題化合物881mgを得た。 Mass(FAB) m/z;965[MH]+ 1 H−NMR(200MHz,CDCl3) δ(pp
m);2.44(6H,s),2.85(3H,s),
3.32(3H,s),3.85(3H,s),IR
(KBr,cm-1);3457,2972,1815,
1741,1461。
【0032】製造例66−O−メチルエリスロマイシンA 9−{O−[1−
(1−メチルエトキシシクロヘキシル]オキシム}の
製造 6−O−メチルエリスロマイシンA 9−オキシム5g
(6.56ミリモル)をジクロルメタン35mlに溶解
し、氷冷下、ピリジン塩酸塩1.14g(9.87ミリ
モル)および1,1−ジイソプロポキシシクロヘキサン
6.57g(32.8ミリモル)を加え、室温で20時
間撹拌を行った。製造例1と同様に後処理を行った後、
アセトニトリルから結晶化を行い4.89gの表題化合
物を得た。 mp;170〜173℃ Mass(FAB) m/z;903[MH]+ 1 H−NMR(200MHz,CDCl3) δ(pp
m);2.28(6H,s),3.10(3H,s),
3.32(3H,s)13 C−NMR(50MHz,CDCl3) δ(pp
m);40.3,49.5,51.3,169.8,1
75.6。
【0033】製造例75−O−デソサミニル−6−O−メチルエリスロノライ
ドA 9−{O−[1−(1−メチルエトキシ)シクロ
ヘキシル]オキシム}の製造 5−O−デソサミニル−6−O−メチルエリスロノライ
ドA 9−オキシムを製造例6と同様に反応させ、表題
化合物を得た。
【0034】製造例82’−O−ベンジルオキシカルボニルエリスロマイシン
A 9−[O−(2−クロロベンジル)オキシム]の製
(1) エリスロマイシンA 9−オキシム1.498
g(2.0ミリモル)と2−クロロベンジルクロリド3
54mg(2.2ミリモル)を製造例1と同様に反応さ
せ、エリスロマイシンA 9−[O−(2−クロロベン
ジル)オキシム]1.562gを得た。 mp;114〜117℃(n−ヘキサンより結晶化)13 C−NMR(50MHz,CDCl3) δ(pp
m);40.3,49.5,73.0,172.6,1
75.3 (2) 上記(1)で得た化合物1.5gをアセトン1
0mlに溶解し、ベンジルオキシカルボニルクロリド4
38mgおよび炭酸水素ナトリウム216mgを加え、
以下製造例1に準じて処理して得た結晶をエーテル−n
−ヘキサンより結晶化を行い表題化合物1.24gを得
た。 mp;156〜160℃。
【0035】製造例92’−O−メチルエリスロマイシンA 9−[O−(2
−クロロベンジル)オキシム]の製造 (1) 製造例8の(1)で得た化合物7g(8.0ミ
リモル)をアセトン70mlに溶解し、臭化ベンジル
2.86ml(24.0ミリモル)を加え4時間加熱還
流を行った。反応後、溶媒を約半分量まで濃縮し、イソ
プロピルエーテル175mlを加え、析出した結晶を濾
取することにより8.32gの3’−N−ベンジルエリ
スロマイシンA 9−[O−(2−クロロベンジル)オ
キシム]ブロミドを得た。 (2) 上記(1)で得た化合物1g(0.96ミリモ
ル)、ヨウ化メチル0.18ml(2.89ミリモル)
および85%水酸化カリウム粉末82mg(1.24ミ
リモル)を製造例1と同様に反応させ、3’−N−ベン
ジル−2’−O−メチルエリスロマイシンA 9−[O
−(2−クロロベンジル)オキシム]ブロミド0.94
gを得た。 (3) 上記(2)で得た化合物0.94g(0.89
ミリモル)をメタノール10mlに溶解し、10%パラ
ジウム炭素235mgおよびギ酸アンモニウム560m
g(8.89ミリモル)を加え、0.5時間還流を行っ
た。触媒を濾去し、濾液を濃縮後、再度ジメチルスルホ
キシド/1,2−ジメトキシエタン(1/1)の混合溶
媒8mlに溶解し、チオ硫酸ナトリウム1.1g(7.
0ミリモル)、10%パラジウム炭素235mgおよび
ギ酸アンモニウム560mg(8.89ミリモル)を加
え、100℃で1時間撹拌した。触媒を濾去し、濾液を
濃縮後、反応液を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗
浄後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。減圧下、溶
媒を留去し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=2
0:1)により精製し、0.3gの表題化合物を得た。 Mass(FAB) m/z;887[MH]+ 1 H−NMR(200MHz,CDCl3) δ(pp
m);2.46(6H,s),3.33(3H,s),
3.57(3H,s),5.19(2H,s)。
【0036】実施例 製造例2で得た化合物10g、乳糖550g、トウモロ
コシデンプン300g,カルボキシメチルセルロースカ
ルシウム100gおよびポリビニルピロリドン30g、
をよく混合し、常法によりエタノールで造粒、乾燥後整
粒した。これにステアリン酸マグネシウム10gを加え
て混合後、常法により1錠100mgの錠剤とした。
【0037】試験例 マウスIL−5産生に対する作用の検討は以下に示す方
法で行った(M.Hikidaら、Immunolog
y Letters,34巻,297〜302頁(19
92))。
【0038】マウスTh2クローン(D10.G4.1
細胞)は、ATCC社より入手した。抗原提示細胞はC
3H/HeNマウス(8週齢、雌)の脾細胞1×107
個をRPMI−1640培地5mlに浮遊させ、50μ
g/mlのマイトマイシンCと共に30分間、37℃で
インキュベートし、RPMI−1640培地50mlで
3回洗浄して使用した。細胞培養培地は10%牛胎仔血
清添加RPMI−1640にIL−2(ゼンザイム社
製)0.5U、2−メルカプトエタノール5×10-5
を添加したものを使用した。被験化合物はDMSOに溶
解後、DMSOの最終濃度が0.1%になるように各々
の濃度に細胞培養培地で希釈した。
【0039】96穴プレート(コーニング社)にD1
0.G4.1細胞4×105cells/ml,MMC
処理抗原提示細胞2×106cells/ml、抗原と
してコンアルブミン(シグマ社製)400μg/ml、
被験化合物の細胞培養培地希釈液を各々50μl/we
llづつ添加し(200μl/well)、37℃5%
CO2インキュベーター中で48時間培養した。培養終
了後、培養上清を回収し、細胞を遠心分離後、上清中の
IL−5量をENDOGEN社IL−5EIAキットに
て測定した。 被験化合物の効果は、IL−5産生量を
50%抑制する薬剤の濃度(IC50値)で表した(表
1)。
【0040】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07H 17/08 B (72)発明者 井上 知之 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内 (72)発明者 奥平 博一 東京都文京区小石川5−19−17−206

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 (式中、R1はベンジル基、「ハロゲン原子、ニトロ
    基、C1〜C4のアルキル基、C1〜C3のアルコキシ基ま
    たはスチリル基」から選ばれる基の1〜5個で置換され
    たベンジル基、フェニル基、ニトロ基で置換されたフェ
    ニル基又は1−(1−メチルエトキシ)シクロヘキシル
    基を示し、R2は水酸基又はメトキシ基を示し、R3は水
    酸基又は式 −O−COO−R3' (式中、R3'はベン
    ジル基又はメトキシエトキシエトキシエチル基を示
    す。)を示し、R4は水素原子又はクラジノシル基を示
    し、V及びWはそれぞれ水酸基を示すか11,12位の
    炭素原子とともにサイクリックカーボネート基を示
    す。)で表されるエリスロマイシンA誘導体又はその医
    薬上許容される酸付加塩を有効成分とするIL−5産生
    抑制剤
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