JPH08104278A - 自動二輪車のクラッチ機構 - Google Patents
自動二輪車のクラッチ機構Info
- Publication number
- JPH08104278A JPH08104278A JP24296694A JP24296694A JPH08104278A JP H08104278 A JPH08104278 A JP H08104278A JP 24296694 A JP24296694 A JP 24296694A JP 24296694 A JP24296694 A JP 24296694A JP H08104278 A JPH08104278 A JP H08104278A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- roller
- clutch lever
- cam plate
- cam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)
- Arrangement Of Transmissions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 クラッチレバーを揺動させカム機構にてクラ
ッチを断・接するようなクラッチ機構において、クラッ
チレバーの戻り性を向上させる。 【構成】 チェンジペダル1を踏込んでクラッチレバー
3を揺動させ、クラッチレバー3先端のローラ4とカム
プレート5のカム面6の係合にてカムプレート5を揺動
させてクラッチ12の接続を遮断し、リターンスプリン
グ21の作用でクラッチレバー3を逆方向に揺動させ、
カムプレート5を復元揺動させてクラッチ12を接続す
るクラッチ機構において、カム面6の両端部に逃げ面6
bを形成し、この逃げ面6bの外側部分にアール部rを
形成するとともに内側部分に逃げ部tを形成して、クラ
ッチレバー3の復元性を良好にする。
ッチを断・接するようなクラッチ機構において、クラッ
チレバーの戻り性を向上させる。 【構成】 チェンジペダル1を踏込んでクラッチレバー
3を揺動させ、クラッチレバー3先端のローラ4とカム
プレート5のカム面6の係合にてカムプレート5を揺動
させてクラッチ12の接続を遮断し、リターンスプリン
グ21の作用でクラッチレバー3を逆方向に揺動させ、
カムプレート5を復元揺動させてクラッチ12を接続す
るクラッチ機構において、カム面6の両端部に逃げ面6
bを形成し、この逃げ面6bの外側部分にアール部rを
形成するとともに内側部分に逃げ部tを形成して、クラ
ッチレバー3の復元性を良好にする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばクラッチ・チェ
ンジ連動式のチェンジペダルでクラッチを操作するよう
にしたクラッチ機構の改良に関する。
ンジ連動式のチェンジペダルでクラッチを操作するよう
にしたクラッチ機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動二輪車のクラッチ機構はギヤ
チェンジ機構と連動式に構成されることがある。このタ
イプではチェンジペダルを踏むと図5に示すようなクラ
ッチレバー51が揺動し、このクラッチレバー51の先
端のローラ52がカムプレート53先端のカム面54に
係合してカムプレート53を所定角度揺動させ、このカ
ムプレート53の揺動にてクラッチの接続を遮断するよ
うにしている。また、チェンジペダルの踏込みを離す
と、リターンスプリングによってクラッチレバー51は
逆方向に揺動して復元する。
チェンジ機構と連動式に構成されることがある。このタ
イプではチェンジペダルを踏むと図5に示すようなクラ
ッチレバー51が揺動し、このクラッチレバー51の先
端のローラ52がカムプレート53先端のカム面54に
係合してカムプレート53を所定角度揺動させ、このカ
ムプレート53の揺動にてクラッチの接続を遮断するよ
うにしている。また、チェンジペダルの踏込みを離す
と、リターンスプリングによってクラッチレバー51は
逆方向に揺動して復元する。
【0003】また、カム面54は中央のローラ係合面5
4aと左右の逃げ面54b、54bから構成され、カム
プレート53が所定角揺動するまではローラ52とロー
ラ係合面54aが係合を保つようにするとともに、カム
プレート53の揺動角が所定角を超えるとローラ52が
逃げ面54b上を滑るようにしている。このため、この
逃げ面54bには、例えばクラッチレバー51の揺動点
Pを中心とする円弧のアールが形成され、ローラ52の
スムーズな動きを助けるようにしている。
4aと左右の逃げ面54b、54bから構成され、カム
プレート53が所定角揺動するまではローラ52とロー
ラ係合面54aが係合を保つようにするとともに、カム
プレート53の揺動角が所定角を超えるとローラ52が
逃げ面54b上を滑るようにしている。このため、この
逃げ面54bには、例えばクラッチレバー51の揺動点
Pを中心とする円弧のアールが形成され、ローラ52の
スムーズな動きを助けるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に逃げ面54bの形状として単一円弧のアールを採用し
た場合、チェンジペダルがリターンスプリングの作用で
元に戻る際に円滑な復元に支障が生じる虞れがあった。
すなわち、ローラ52と逃げ面54bの摺動抵抗はほぼ
全域で同一になるにも拘らず、リターンスプリングのバ
ネ力はクラッチレバー51の揺動角θの減少に連れて弱
まり、特にローラ52が逃げ面54bの最終内側附近を
移動する時、円滑な動作に支障が出る可能性があった。
一方、アールの中心を図5のA方向にずらして右側の逃
げ面54bを形成すれば(左側の逃げ面54bは対称的
に逆方向)、最終段階附近の摺動抵抗が減り円滑に戻る
ようになるが、チェンジペダルを踏込む(クラッチレバ
ー51の揺動角θが増える)に連れて荷重が重くなると
いう難点がある。
に逃げ面54bの形状として単一円弧のアールを採用し
た場合、チェンジペダルがリターンスプリングの作用で
元に戻る際に円滑な復元に支障が生じる虞れがあった。
すなわち、ローラ52と逃げ面54bの摺動抵抗はほぼ
全域で同一になるにも拘らず、リターンスプリングのバ
ネ力はクラッチレバー51の揺動角θの減少に連れて弱
まり、特にローラ52が逃げ面54bの最終内側附近を
移動する時、円滑な動作に支障が出る可能性があった。
一方、アールの中心を図5のA方向にずらして右側の逃
げ面54bを形成すれば(左側の逃げ面54bは対称的
に逆方向)、最終段階附近の摺動抵抗が減り円滑に戻る
ようになるが、チェンジペダルを踏込む(クラッチレバ
ー51の揺動角θが増える)に連れて荷重が重くなると
いう難点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、クラッチレバーの先端に設けたローラをカム
プレートの先端に形成したカム面に係合させ、クラッチ
レバーの揺動角が所定角に達するまではローラとカム面
中央のローラ係合面を係合させてカムプレートを揺動さ
せ、クラッチレバーの揺動角が所定角に達した以降はロ
ーラがローラ係合面から外れて逃げ面上を滑動するよう
にするとともに、逃げ面の外側部分にアール部を形成し
内側部分にローラの摺動抵抗を減らす逃げ部を形成し
た。また、クラッチレバーの揺動をリターンスプリング
によって復元するようにした。
本発明は、クラッチレバーの先端に設けたローラをカム
プレートの先端に形成したカム面に係合させ、クラッチ
レバーの揺動角が所定角に達するまではローラとカム面
中央のローラ係合面を係合させてカムプレートを揺動さ
せ、クラッチレバーの揺動角が所定角に達した以降はロ
ーラがローラ係合面から外れて逃げ面上を滑動するよう
にするとともに、逃げ面の外側部分にアール部を形成し
内側部分にローラの摺動抵抗を減らす逃げ部を形成し
た。また、クラッチレバーの揺動をリターンスプリング
によって復元するようにした。
【0006】
【作用】逃げ面の内側にローラの摺動抵抗を減らす逃げ
部を形成し、クラッチレバーの揺動角が少ない時の摺動
抵抗を外側のアール部の摺動抵抗より減らすことで、チ
ェンジペダルを離した時のクラッチレバーの復元が円滑
になる。またチェンジペダルを踏込んだ時のフィーリン
グにソフト感が増す。
部を形成し、クラッチレバーの揺動角が少ない時の摺動
抵抗を外側のアール部の摺動抵抗より減らすことで、チ
ェンジペダルを離した時のクラッチレバーの復元が円滑
になる。またチェンジペダルを踏込んだ時のフィーリン
グにソフト感が増す。
【0007】
【実施例】本発明の実施例について添付した図面に基づ
き説明する。ここで、図1は本発明のクラッチ機構の概
観斜視図、図2はクラッチの断面図、図3はクラッチレ
バーのローラとカムプレートのローラ係合面の係合状態
を示す部分図、図4はカム面の部分拡大図である。図1
に示すように、本発明の自動二輪車のクラッチ機構はク
ラッチ・チェンジ連動式のチェンジペダル1にて操作す
るように構成され、このチェンジペダル1には、リター
ンスプリング21を設けたロッド2の一端側が結合され
るとともに、ロッド2の他端側にはクラッチレバー3が
取り付けられている。
き説明する。ここで、図1は本発明のクラッチ機構の概
観斜視図、図2はクラッチの断面図、図3はクラッチレ
バーのローラとカムプレートのローラ係合面の係合状態
を示す部分図、図4はカム面の部分拡大図である。図1
に示すように、本発明の自動二輪車のクラッチ機構はク
ラッチ・チェンジ連動式のチェンジペダル1にて操作す
るように構成され、このチェンジペダル1には、リター
ンスプリング21を設けたロッド2の一端側が結合され
るとともに、ロッド2の他端側にはクラッチレバー3が
取り付けられている。
【0008】そして、このクラッチレバー3の先端には
ニードルベアリングローラ4が設けられ、このローラ4
がクラッチカムプレート5のカム面6に係合している。
そして、このカムプレート5は、図2に示すように、ク
ラッチケース7に取り付けられた枢支軸8のネジ部8a
に螺合するとともに、このネジ部8aを中心に揺動可能
とされている。そして、揺動することで枢支軸8の軸方
向に沿って進退動する。また、このクラッチレバー3の
裏側には圧接部材10が一体に取り付けられており、こ
の圧接部材10は後述するスプリングセットプレート1
1に当接している。
ニードルベアリングローラ4が設けられ、このローラ4
がクラッチカムプレート5のカム面6に係合している。
そして、このカムプレート5は、図2に示すように、ク
ラッチケース7に取り付けられた枢支軸8のネジ部8a
に螺合するとともに、このネジ部8aを中心に揺動可能
とされている。そして、揺動することで枢支軸8の軸方
向に沿って進退動する。また、このクラッチレバー3の
裏側には圧接部材10が一体に取り付けられており、こ
の圧接部材10は後述するスプリングセットプレート1
1に当接している。
【0009】一方、クラッチ12はエンジン出力側のギ
ヤに噛合するメインギヤ13と、このメインギヤ13に
一体に固着されるディスクケース14と、このディスク
ケース14に取り付けられたクラッチディスク15、…
と、各クラッチディスク15、…の間に配設されるクラ
ッチプレート16、…と、これらクラッチプレート1
6、…を取着せしめたプレート支持部材17を備え、こ
のプレート支持部材17と前記スプリングセットプレー
ト11間にクラッチスプリング18を介装している。ま
た、プレート支持部材17をメインシャフト20にスプ
ライン結合し、このメインシャフト20の下流にギヤチ
ェンジ機構を設けている。
ヤに噛合するメインギヤ13と、このメインギヤ13に
一体に固着されるディスクケース14と、このディスク
ケース14に取り付けられたクラッチディスク15、…
と、各クラッチディスク15、…の間に配設されるクラ
ッチプレート16、…と、これらクラッチプレート1
6、…を取着せしめたプレート支持部材17を備え、こ
のプレート支持部材17と前記スプリングセットプレー
ト11間にクラッチスプリング18を介装している。ま
た、プレート支持部材17をメインシャフト20にスプ
ライン結合し、このメインシャフト20の下流にギヤチ
ェンジ機構を設けている。
【0010】そして、クラッチを接続する時は、前記カ
ムプレート5を内側(図2の左方)に移行させて圧接部
材10にてスプリングセットプレート11を押圧し、ク
ラッチスプリング18を縮めてクラッチプレート16、
…とクラッチディスク15、…を圧接する。すると、メ
インギヤ13の回転はディスクケース14からプレート
支持部材17を介してメインシャフト20に伝達され
る。また、クラッチを切る時は、カムプレート5を揺動
させて外側(図2の右方)に移動させ、クラッチスプリ
ング18を緩めてクラッチプレート16、…とクラッチ
ディスク15、…の圧接を解除する。そして、かかるカ
ムプレート5の揺動を、図1のチェンジペダル1の操作
にて行うとともに、同時にこのチェンジペダル1の操作
によってギヤチェンジも行う。
ムプレート5を内側(図2の左方)に移行させて圧接部
材10にてスプリングセットプレート11を押圧し、ク
ラッチスプリング18を縮めてクラッチプレート16、
…とクラッチディスク15、…を圧接する。すると、メ
インギヤ13の回転はディスクケース14からプレート
支持部材17を介してメインシャフト20に伝達され
る。また、クラッチを切る時は、カムプレート5を揺動
させて外側(図2の右方)に移動させ、クラッチスプリ
ング18を緩めてクラッチプレート16、…とクラッチ
ディスク15、…の圧接を解除する。そして、かかるカ
ムプレート5の揺動を、図1のチェンジペダル1の操作
にて行うとともに、同時にこのチェンジペダル1の操作
によってギヤチェンジも行う。
【0011】ここで、カムプレート5のカム面6につい
て図3及び図4に基づき説明する。カムプレート5先端
のカム面6は、中央部に大きく窪む半円弧状のローラ係
合面6aと、このローラ係合面6aの左右に連なる逃げ
面6b、6bからなり、中央部のローラ係合面6aは、
チェンジペダル1が源位置(リターンスプリング21に
よって復帰した位置)にある時に前記ローラ4の先端部
を包み込むような状態で入り込ませることができるよう
にしている。そして、クラッチレバー3が揺動すると、
ローラ4とローラ係合面6aの係合によって当初の間は
カムプレート5も共に揺動し、そのうち所定の揺動角で
ローラ4がローラ係合面6aから外れるようにしてい
る。
て図3及び図4に基づき説明する。カムプレート5先端
のカム面6は、中央部に大きく窪む半円弧状のローラ係
合面6aと、このローラ係合面6aの左右に連なる逃げ
面6b、6bからなり、中央部のローラ係合面6aは、
チェンジペダル1が源位置(リターンスプリング21に
よって復帰した位置)にある時に前記ローラ4の先端部
を包み込むような状態で入り込ませることができるよう
にしている。そして、クラッチレバー3が揺動すると、
ローラ4とローラ係合面6aの係合によって当初の間は
カムプレート5も共に揺動し、そのうち所定の揺動角で
ローラ4がローラ係合面6aから外れるようにしてい
る。
【0012】前記逃げ面6b、6bは左右対称形に形成
され、一方側を拡大した図4に示すように、ローラ係合
面6a側に近い内側部分を逃げ部tとし、その外側部分
をアール部rとしている。そして、このアール部rは例
えばクラッチレバー3の揺動中心(ロッド2の軸心)を
円中心とした曲率円弧とし、また、逃げ部tはこのアー
ル部rの内側端の円弧部に接線を引き内側に向けて直線
で延ばしている。このため、この直線部tはアール部r
をそのまま円弧で内側に延長した線(図の鎖線)の一部
を削り取ったような状態にされている。尚、逃げ部tは
必ずしも直線とする必要はなく、ローラの摺動抵抗を減
らす形状であれば逆アール等、他の形状としてもよい。
され、一方側を拡大した図4に示すように、ローラ係合
面6a側に近い内側部分を逃げ部tとし、その外側部分
をアール部rとしている。そして、このアール部rは例
えばクラッチレバー3の揺動中心(ロッド2の軸心)を
円中心とした曲率円弧とし、また、逃げ部tはこのアー
ル部rの内側端の円弧部に接線を引き内側に向けて直線
で延ばしている。このため、この直線部tはアール部r
をそのまま円弧で内側に延長した線(図の鎖線)の一部
を削り取ったような状態にされている。尚、逃げ部tは
必ずしも直線とする必要はなく、ローラの摺動抵抗を減
らす形状であれば逆アール等、他の形状としてもよい。
【0013】以上のようなクラッチ機構の作用について
説明する。まず、クラッチを切る時は、図1に示すチェ
ンジペダル1を踏込んでロッド2を軸周りに回転させ
る。すると、クラッチレバー3もロッド2軸周りに揺動
し、ローラ4がカムプレート5のローラ係合面6aを押
圧してカムプレート5を揺動させる。このため、図2に
示すカムプレート5は、螺合する枢支軸8のネジ部8a
のネジ作用にて図中右側に移動し、クラッチスプリング
18が緩んでクラッチディスク15とクラッチプレート
16の圧接が解除される。つまりクラッチが切られる。
その後、更にチェンジペダル1を踏込むと、不図示のギ
ヤチェンジ機構にてギヤシフトが行われ、この間、ロー
ラ4はローラ係合面6aを外れて逃げ面6b上を滑動す
る。この際、ローラ4は逃げ面6bの直線部tからアー
ル部rに移行し、逃げ部tでの摺動抵抗は少ないためソ
フト感のあるフィーリングが得られる。
説明する。まず、クラッチを切る時は、図1に示すチェ
ンジペダル1を踏込んでロッド2を軸周りに回転させ
る。すると、クラッチレバー3もロッド2軸周りに揺動
し、ローラ4がカムプレート5のローラ係合面6aを押
圧してカムプレート5を揺動させる。このため、図2に
示すカムプレート5は、螺合する枢支軸8のネジ部8a
のネジ作用にて図中右側に移動し、クラッチスプリング
18が緩んでクラッチディスク15とクラッチプレート
16の圧接が解除される。つまりクラッチが切られる。
その後、更にチェンジペダル1を踏込むと、不図示のギ
ヤチェンジ機構にてギヤシフトが行われ、この間、ロー
ラ4はローラ係合面6aを外れて逃げ面6b上を滑動す
る。この際、ローラ4は逃げ面6bの直線部tからアー
ル部rに移行し、逃げ部tでの摺動抵抗は少ないためソ
フト感のあるフィーリングが得られる。
【0014】次にクラッチを接続するにはチェンジペダ
ル1を離す。すると図1に示すリターンスプリング21
の作用でクラッチレバー3は上記と逆方向に揺動する。
この際、揺動角が少なくなるに連れてリターンスプリン
グ21の復元力は弱まってくるが、同時にローラ4は逃
げ面6bのアール部rから逃げ部tに移行し、ローラ4
とカム面6の摺動抵抗も少なくなってくる。このため、
ローラ4とカム面6の摺動は円滑になされ、スムーズに
クラッチを接続することができる。
ル1を離す。すると図1に示すリターンスプリング21
の作用でクラッチレバー3は上記と逆方向に揺動する。
この際、揺動角が少なくなるに連れてリターンスプリン
グ21の復元力は弱まってくるが、同時にローラ4は逃
げ面6bのアール部rから逃げ部tに移行し、ローラ4
とカム面6の摺動抵抗も少なくなってくる。このため、
ローラ4とカム面6の摺動は円滑になされ、スムーズに
クラッチを接続することができる。
【0015】
【発明の効果】以上に説明したように本発明に係るクラ
ッチ機構は、クラッチレバーのローラが摺接するカムプ
レートの逃げ面の内側にローラの摺動抵抗を減らす逃げ
部を形成し、クラッチレバーの復元力が弱まった時にロ
ーラとカム面の摺動抵抗を減らすようにしたため、クラ
ッチレバーを常に円滑に復元させることができる。
ッチ機構は、クラッチレバーのローラが摺接するカムプ
レートの逃げ面の内側にローラの摺動抵抗を減らす逃げ
部を形成し、クラッチレバーの復元力が弱まった時にロ
ーラとカム面の摺動抵抗を減らすようにしたため、クラ
ッチレバーを常に円滑に復元させることができる。
【図1】本発明のクラッチ機構の概観斜視図
【図2】クラッチの縦断面図
【図3】クラッチレバーのローラとカムプレートのロー
ラ係合面の係合状態を示す部分図
ラ係合面の係合状態を示す部分図
【図4】カム面の部分拡大図
【図5】従来例の作用図
1…チェンジペダル、3…クラッチレバー、4…ロー
ラ、5…クラッチカムプレート、6…カム面、6a…ロ
ーラ係合面、6b…逃げ面、21…リターンスプリン
グ、t…逃げ部、r…アール部。
ラ、5…クラッチカムプレート、6…カム面、6a…ロ
ーラ係合面、6b…逃げ面、21…リターンスプリン
グ、t…逃げ部、r…アール部。
Claims (2)
- 【請求項1】 クラッチレバーの揺動をカム機構を介し
てカムプレートに伝達し、このカムプレートの揺動にて
クラッチを接続又は遮断するようにした自動二輪車のク
ラッチ機構において、前記カム機構は、前記クラッチレ
バーの先端に設けられたローラと、前記カムプレートの
先端に形成され且つ中央部のローラ係合面と左右の逃げ
面から構成されるカム面からなり、これらローラとカム
面を係合させて前記クラッチレバーの揺動角が所定角に
達するまではローラとローラ係合面を係合させてカムプ
レートを揺動させ、クラッチレバーの揺動角が所定角に
達した以降は前記ローラがローラ係合面から外れて逃げ
面上を滑動するようにし、またこの逃げ面の外側部分に
はアール部を形成し且つ内側部分にはローラの摺動抵抗
を減らす逃げ部を形成したことを特徴とする自動二輪車
のクラッチ機構。 - 【請求項2】 請求項1に記載の自動二輪車のクラッチ
機構において、前記クラッチレバーの揺動はリターンス
プリングによって復元されることを特徴とする自動二輪
車のクラッチ機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6242966A JP3016503B2 (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | 自動二輪車のクラッチ機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6242966A JP3016503B2 (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | 自動二輪車のクラッチ機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08104278A true JPH08104278A (ja) | 1996-04-23 |
JP3016503B2 JP3016503B2 (ja) | 2000-03-06 |
Family
ID=17096885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6242966A Expired - Fee Related JP3016503B2 (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | 自動二輪車のクラッチ機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3016503B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009220812A (ja) * | 2009-05-27 | 2009-10-01 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 車輌用エンジン |
CN110588865A (zh) * | 2019-09-10 | 2019-12-20 | 苏国信 | 提升马达效率的电动机车结构 |
-
1994
- 1994-10-06 JP JP6242966A patent/JP3016503B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009220812A (ja) * | 2009-05-27 | 2009-10-01 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 車輌用エンジン |
CN110588865A (zh) * | 2019-09-10 | 2019-12-20 | 苏国信 | 提升马达效率的电动机车结构 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3016503B2 (ja) | 2000-03-06 |
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