JPH08104230A - 索道の緊張重錘装置 - Google Patents

索道の緊張重錘装置

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JPH08104230A
JPH08104230A JP26456694A JP26456694A JPH08104230A JP H08104230 A JPH08104230 A JP H08104230A JP 26456694 A JP26456694 A JP 26456694A JP 26456694 A JP26456694 A JP 26456694A JP H08104230 A JPH08104230 A JP H08104230A
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sliding
cableway
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 設置条件が狭隘な場合等においても設備可能
で、構成原理が簡単な索道の緊張重錘装置の提供を目的
としている。 【構成】 本装置は、滑車を枢着し前後に摺動可能の摺
動フレームの端部に摺動側油圧シリンダーを接続し、一
方、任意の固定位置に立設した油圧シリンダー上に緊張
重錘を昇降可能に支承したものを具え、これら油圧シリ
ンダー間を油圧配管で接続し作動油が相互に流通可能と
している。緊張重錘の一定重量に基づく緊張力で油圧シ
リンダーを経て摺動フレームを前後に摺動させて索条の
張力と平衡させている。緊張重錘と摺動フレームとの間
は油圧配管による接続のため、緊張重錘を設ける場所は
任意に選定することが可能で、用地条件が狭隘な場合等
にも好適に用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、索道の分野において、
索条を緊張するための緊張重錘装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】索道は両端の滑車と滑車との間を循環す
る索条で2台またはそれ以上の複数台の懸垂型搬器を牽
引して輸送を行う設備で、この循環索条のみで懸垂型搬
器の荷重も負担する型式のものや、懸垂型搬器の荷重は
別に張架した静止索に負担させる型式のものなど、各種
型式のものが実用に供され、主として山岳傾斜地用の輸
送設備として多数実用に供されている。また、近時は都
市または地域交通用の輸送設備としての利用も志向され
ている。
【0003】このような索道設備において、循環索条を
運転条件の変化に対応して常に定張力で張架するため
に、緊張装置が用いられている。
【0004】図6は、重錘を用いた緊張装置を模式的に
示したものである。図において軸101aに枢着された
滑車102aと、軸101bに枢着された滑車102b
との間には索条103が無端状に張架されて循環可能と
なっている。滑車102bの軸101bは摺動フレーム
104に支持されており、この摺動フレーム104は前
後の方向に摺動移動可能に設備されている。かつ、この
摺動フレーム104の端部には緊張索条105が接続さ
れ、重錘滑車106に巻き掛けて下方に方向転換された
後に、他端には緊張重錘107が懸垂された構成であ
る。この構成は、索条張力と重錘重量とを直接的に連結
して平衡させているので構成が原理的に極めて簡単であ
り、信頼性も高いものとして、古くから極めて多用され
ている。しかしこの緊張方式は索条張力が大きい場合に
は重錘重量も占有スペースも大きくなり、而も、滑車1
02bないし摺動フレーム104との間に所要の相関関
係位置に配設する必要があるため、狭隘な設計条件の場
合にはしばしば設計上の制約条件となり、経済的に設備
できない場合があった。
【0005】これに対して、図7のものは油圧装置を用
いた緊張装置を模式的に示したものである。軸111a
に枢着された滑車112aと、軸111bに枢着された
滑車112bとの間には索条113が無端状に張架され
て循環可能となっている。滑車112bの軸111bは
摺動フレーム114に支持されており、この摺動フレー
ム114は前後の方向に摺動移動可能に設備されてい
る。摺動フレーム114の端部には油圧シリンダー11
5が接続されている。この油圧シリンダー115には、
定圧弁等で索条張力に見合った一定圧力の作動油を供給
し、または排出させて、索条113の張力と平衡させ、
定張力で緊張するようにしたものである。この構成、な
いし設備は占有するスペースも比較的小さく、かつ、油
圧技術の進歩により装置の信頼性も向上したので、近時
は主流を占めるようになり多用されている。しかし、装
置の構成がやや複雑であり、調整作業や維持保守も、や
や注意深い取扱が必要な点には難があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の緊張
装置は、それぞれ特徴をもっているが、本発明はこのよ
うな、両方式の得失を勘案して、重錘方式の特徴点であ
る、索条張力と重錘重量とを直接的に連結、平衡させて
いるので構成が原理的に極めて簡単でかつ信頼性も高い
特質を保有すると共に、重錘を設置する場所は必ずしも
滑車の位置と特別の相関関係位置に設ける必要がなく、
自由に位置を選定できるようにした装置の提供を目的と
してなされたものである。
【0007】
【問題を解決するための手段】この目的に対応して本発
明は、両端の滑車と滑車との間に巻回し張架された索条
で懸垂型搬器を牽引して輸送を行う索道設備において、
前記滑車の一を枢着して前後に摺動可能に支承した摺動
フレームと、前記摺動フレームと固定位置との間に介在
する摺動側油圧シリンダーと、他の固定位置に立設した
重錘側油圧シリンダーと、前記重錘側油圧シリンダーに
よって上下に昇降可能に懸架された緊張重錘と、前記摺
動側油圧シリンダーと前記緊張重錘側油圧シリンダーと
の間には作動油を流通させるための油圧配管を連通させ
てなる、索道の緊張重錘装置、として構成したものであ
る。
【0008】
【作用】本発明の索道の緊張重錘装置は、索条を巻き掛
け前後に摺動移動可能とした摺動フレームと、摺動フレ
ームと固定位置との間に介在する摺動側油圧シリンダー
と、固定位置に立設した重錘側油圧シリンダーと、重錘
側油圧シリンダーによって上下に昇降可能に懸架された
緊張重錘と、前記摺動側油圧シリンダーと前記重錘側シ
リンダーとの間に作動油を流通させるための油圧配管
と、を用いてなっている。
【0009】摺動フレームには滑車が枢着され、索道線
路方向から導入された索条が捲き回されて再び索道線路
方向に送り返されている。摺動フレームには車輪が枢着
されていてガイドレールに導かれて摺動移動可能の構成
となっている。摺動フレームの端部には伸縮ロッドを具
えた摺動側油圧シリンダーと連結されている。一方、固
定位置には伸縮ロッドを具えた重錘側油圧シリンダーが
立設され、緊張重錘を懸架支承しており、固設の支持フ
レーム内を案内されて上下に昇降可能となっている。こ
れら摺動側シリンダーと重錘側シリンダーとの間は油圧
配管で接続されて作動油が相互間を流通できるように構
成されている。
【0010】このような構成において、滑車には索条が
巻掛けられ循環し、索条の移動と共に搬器の運行が行わ
れる。重錘装置においては、緊張重錘の重量は伸縮ロッ
ドを経て重錘側油圧シリンダー本体内の作動油を圧下し
て圧力を生じ、この圧力は油圧配管内を経て摺動側シリ
ンダー内の作動油に伝達され、よって、摺動側シリンダ
ーの伸縮ロッドを経て摺動フレームを移動させる。こう
して索条の張力と、緊張重錘の重力に基づく作用力とが
平衡して、滑車を経て索条を一定の張力で緊張すること
ができる。
【0011】
【実施例】本実施例においては、索道設備の一例として
単線自動循環式索道の場合について記載する。図1は、
本発明の装置を用いた単線自動循環式索道1の全体配設
構成を説明した平面図である。図において、一端の停留
場2aは原動装置20を具えたき原動停留場であり、他
端の停留場2bは緊張装置30を具えた緊張停留場であ
る。原動装置20には駆動装置23を具えた滑車21が
原動軸22に軸着されている。また、緊張装置30には
滑車31が緊張軸32に枢着されている。これらの滑車
21と滑車31との間には、無端状の索条3が捲き回さ
れ索道線路4中に張架されており、索道線路4中におい
ては支柱5,5…により受圧索装置6,6または6,6
を介して支承されている。また、停留場2a,2b内に
は後記の搬器10,10…が転走して回送移送されるべ
き高架の軌条7aまたは7bが平面視ほぼU字状に懸架
されている。
【0012】搬器10は図2,図3の如く,それぞれ握
索機11に懸垂機12を介して搬器本体13を懸垂して
なるもので、握索機11で索条5を握索し索条の移動と
共に循環移動するように構成されており、かつ、該握索
機11には軌条7aまたは7bを転走するための車輪1
1a、11aを具えている。搬器10は、例えば停留場
2bの軌条7bに沿って緩速で移送されながら乗客の降
車、及び乗車を行って後に加速移送され索条3を握索し
て索条3の移動と共に矢印8方向に索道線路4に出発し
て停留場2a方向に運行する。こうして停留場2aに到
達すると、握索機11が索条3を放索して軌条7a上に
移って転走すると共に減速移送されて回送される。か
つ、ここで乗客の降車及び乗車が行われて後、再び加速
移送されて停留場2bに向かって出発する。図1におい
ては、搬器10,10を代表して2台のみが図示されて
いるが、実際には搬器10,10…は複数台が用いら
れ、所定の間隔毎に次々に発車し、循環運行が行われ
る。
【0013】次に、緊張装置30について、図2、図3
及び図4を用いて説明する。緊張装置30は大別して、
滑車31を枢着したものであってガイドレール46に沿
って前後に摺動可能とした摺動フレーム40と、この摺
動フレーム40と固定位置との間に介在する摺動側油圧
シリンダー50と、及び図4に示され地上等の固定位置
に立設した重錘側油圧シリンダー55と、前記重錘側油
圧シリンダー55によって上下に昇降可能に懸架された
緊張重錘61を具えてなる重錘装置60と、前記摺動側
油圧シリンダー50と前記重錘側油圧シリンダー55と
の間を連結する油圧配管58、とよりなっている。
【0014】摺動フレーム40は、上下に平行をなす水
平部材41と42とを端部部材44と45とで連結して
一体の枠状体としたもので、これら水平部材41と42
との間には緊張軸32が固着され、この緊張軸32によ
って滑車31が水平姿勢に枢着されている。摺動フレー
ム40の水平部材42には車輪軸43a,43a…を介
して車輪43,43…が枢着されている。一方、地上側
の固定位置には支脚48,48,48を立設して梁49
を渡架してなるガイドフレーム47が設けられて、これ
によってガイドレール46が水平姿勢に固着支持されて
いる。このガイドレール46,46には前記の車輪4
3,43…が係合して転動可能となっており、よって摺
動フレーム40が前後に摺動移動可能となっている。ま
た、前記のガイドフレーム47の末端部からは上方に向
かっては支持部材53が突出している。
【0015】前記の滑車31には、索道線路4方向から
導入された索条3が巻き回され折り返されて、該索条3
は再び索道線路4の方向に送り出されている。かつ、本
実施例の場合においては、単線自動循環式索道の場合に
ついて例示しているので、搬器10の握索機11は、車
輪11a,11aで軌条7aまたは7bに導かれて転動
移動するようになされている。
【0016】次に前記の摺動フレーム40における端部
部材45には、摺動側油圧シリンダー50に連結されて
いる。即ち、端部部材44にはピン52aを介して摺動
側油圧シリンダー50の伸縮ロッド52が連結されてお
り、伸縮ロッド52はシリンダー本体51内に嵌挿され
て伸縮可能となっている。かつ、このシリンダー本体5
1はトラニオンないしピン53aで前記の支持部材53
に、多少の枢動変位を許容して枢着されている。
【0017】次に、重錘装置60について説明する。こ
の、重錘装置60は、前記の摺動フレーム40またはガ
イドフレーム47とは特定の相互関係位置に設ける必要
はなく任意の位置に設けることが可能であって、本実施
例の場合においては、図1、図2に示したように停留場
2bの側方に配設した場合を示している。
【0018】この重錘装置60の構成は、図4の如く枠
状体をなした支持フレーム64の内側領域に緊張重錘6
1を内挿し、重錘側油圧シリンダー55で上下に摺動可
能に懸架支承したものである。
【0019】即ち先づ、支持フレーム64は互いに平行
をなした垂直部材65,65を水平部材66で相互に一
体的に連結した長方形状の枠状体で、垂直部材65,6
5の下部は地上等の固定位置に碇着し、固設されてい
る。垂直部材65,65の内側に沿ってはそれぞれガイ
ドレール67または67が固着、付設されている。一
方、緊張重錘61は所要の重量を付与したブロック状の
もので、該緊張重錘61の中央部付近には下方に開口し
た空盒ないし空間部62を有する形状のもので、コンク
リート製、または鋼製等で形成したものである。緊張重
錘61の側部には係合部材63,63及び63,63を
具えている。この係合部材63,63および63,63
は前記の垂直部材65または65に具えたガイドレール
67または67と係合しこれに誘導されて上下に摺動移
動するようになされている。なお、係合部材63,6
3,63,63には、ローラー型式のものを用いてガイ
ドレール67,67に沿って転動させるもの、または、
ガイドシュー型式のものを用いてガイドレール67,6
7に導かれて摺動するもの等を、必要によって選択して
採用することができる。
【0020】次に、重錘側油圧シリンダー55は、シリ
ンダー本体56にはフット型のシリンダーを用いて、フ
ット部材56aで地上等の固定位置に碇着して起立姿勢
とし、緊張重錘61の空間部62内に立ち上げると共
に、該シリンダー本体56から上方に伸縮ロッド57を
上下に伸縮可能に具えたもので、かつ、伸縮ロッド57
の上端部においてはピン57aで前記の緊張重錘61に
連結して支承している。ここで、この重錘側油圧シリン
ダー55と前記の摺動側シリンダー50との間には油圧
配管58が接続されて、油圧配管58内には作動油が充
填されており、一方の油圧シリンダー、例えば重錘側油
圧シリンダー55の伸縮ロッド57の伸長または短縮動
作に対応して、他方の油圧シリンダー、即ち摺動側油圧
シリンダー50の伸縮ロッド52は短縮または伸長動作
する。なお、図2または図3の油圧配管58と、図4の
油圧配管58とは相互に連通している。
【0021】上記の如く構成された索道の緊張重錘装置
について、次に動作ないし作用について述べる。
【0022】図2の如く、摺動フレーム40には滑車3
1が回動自在に枢着され、滑車31には索道線路4から
導かれた索条3が捲き回されて再び索道線路4の方向に
折り返されている。摺動フレーム40の下部においては
車輪43.43…が枢着されており、従ってこの摺動フ
レーム40の全体はガイドレール46に導かれて前後に
摺動移動可能の構成となっている。摺動フレーム40の
端部においては伸縮自在の伸縮ロッド52を具えた摺動
側油圧シリンダー55と連結されている。
【0023】一方、固定位置には伸縮ロッド57を備え
た重錘側油圧シリンダ55が立設され、緊張重錘61を
懸架、支承しており、この緊張重錘61は固設の支持フ
レーム64内をガイドレール67,67に沿って上下に
昇降可能となっている。こうして、前記の摺動側油圧シ
リンダー50と重錘側油圧シリンダー55との間は油圧
配管58で接続され、作動油が相互の間を流通するよう
になされている。
【0024】このような構成において、滑車31には索
条3が巻掛けられ循環し、索条3の移動と共に搬器1
0,10…の運行が行われる。重錘装置60において
は、緊張重錘61の重量は伸縮ロッド57を経てシリン
ダー本体56の作動油を圧下して圧力を生じ、この圧力
は油圧配管58を経て摺動側油圧シリンダー50内の作
動油に伝達され、よって、摺動側油圧シリンダー50の
伸縮ロッド52を伸長させる方向に力を及ぼして摺動フ
レーム40を押圧する。こうして索条3の張力と、緊張
重錘61の重量に基づく作用力とが平衡して、滑車31
を経て索条3を一定の張力で緊張する。
【0025】索道線路4中の荷重条件の変動等により索
条3の張力が減少した場合においても、緊張重錘61の
重量に基づく作用力は一定であり、緊張重錘61は下降
して重錘側油圧シリンダー55の伸縮ロッド57が短縮
することによって重錘側油圧シリンダー55から作動油
が油圧配管58を経て摺動側油圧シリンダー50に送出
され、よって伸縮ロッド52が伸延して摺動フレーム4
0は索道線路4と反対の方向に移動し、滑車31を経て
索条3に張力を加える。こうして、索条3の張力と緊張
重錘61の重量が平衡すると摺動フレーム40の移動は
終了し平衡に達する。
【0026】同様に、索条3の張力が増加した場合に
は、緊張重錘61は上昇して重錘側油圧シリンダー55
の伸縮ロッド52が伸延し、従って、重錘側油圧シリン
ダー55に摺動側シリンダー50から作動油が油圧配管
58を経て還流し、即ち、摺動側油圧シリンダー50の
伸縮ロッド52は短縮して摺動フレーム40は索道線路
4の方向に移動し、滑車31を経て索条5を弛緩させる
ように作用する。こうして、索条5の張力と緊張重錘6
1の重量が平衡すると摺動フレーム40の移動は終了し
平衡に達する。
【0027】このようにして、索条の張力の減少、増加
の何れの場合にも緊張重錘の重量に基づいて、摺動フレ
ームが前後移動して索条張力の定張力が維持される。
【0028】本装置は、重錘側油圧シリンダーと摺動側
油圧シリンダーとの間が油圧配管による接続であるか
ら、摺動フレームないし滑車の位置に対して緊張重錘の
位置は特定の箇所に設備しなければならない制約がな
く、油圧配管を伸延し、または屈曲させて配設すれば緊
張重錘の位置を任意の箇所に設備することができる。
【0029】(他の実施例)前記の実施例においては、
摺動フレームに対して摺動側油圧シリンダーは索道線路
方向側に設備した場合について示したが、この実施例に
おいては、摺動フレームに対して摺動側油圧シリンダー
は、索道線路と反対の方向側に設けている場合について
説明する。
【0030】図5において、索条3を先の場合と同様に
捲き回した滑車31Aは枠状の摺動フレーム40Aに枢
着されている。一方、固定位置の床面にはガイドフレー
ム47Aが固設されて水平にガイドレール46Aを支持
しており、前記の摺動フレーム40Aは車輪43A,4
3Aでこのガイドレール46Aに導かれて前後に摺動で
きるようにされている。また、摺動フレーム40Aの尾
端と、固定位置である前記のガイドレール46Aの尾端
との間には摺動側油圧シリンダー50Aが介在し、伸縮
ロッド52Aが摺動フレーム40Aと連結されている。
【0031】次に、この実施例の場合においては、先の
ガイドフレーム47Aを設けた床面とは高低段差を有し
た他の床面に重錘装置60Aが設けられている。即ち、
固定位置に立設した枠状の支持フレーム64A内を誘導
されて上下の方向に摺動可能とされた緊張重錘61を具
えており、この緊張重錘61は固定位置に立設した重錘
側油圧シリンダー55Aの伸縮ロッド57Aに連結さ
れ、懸架支持されている。これらの摺動側油圧シリンダ
ー50Aと重錘側油圧シリンダー55Aとの間には、油
圧配管58Aで結ばれ、相互の間を作動油が流通するよ
うになっている。ただし、前記の実施例の場合と異なる
点は、この油圧配管58Aは重錘側油圧シリンダー55
A側連結端部においてはシリンダーの基部側に連結さ
れ、摺動側油圧シリンダー50A側連結端部においては
シリンダーの伸縮ロッド52A側端部に連結されている
点が異なっている。
【0032】このような構成の、本実施例の装置におい
て、索条3Aの張力が弛緩した場合においては緊張重錘
61Aの重量により、重錘側油圧シリンダー55Aの伸
縮ロッド57Aが短縮し、排出された作動油は油圧配管
58Aを経て摺動側油圧シリンダー50A内に流通し、
よって伸縮ロッド52Aが短縮して摺動フレーム40A
が移動して索条3Aが緊張され、こうして平衡に達す
る。また、索条3Aの張力が増加した場合においては摺
動フレーム40Aの索道線路4A方向への摺動移動と共
に伸縮ロッド52Aが伸延し摺動側油圧シリンダー50
Aから作動油が排出され油圧配管58Aを経て重錘側油
圧シリンダー55Aに送出される。よって、伸縮ロッド
57Aが伸長し緊張重錘61Aは上昇移動して平衡に達
する。
【0033】本実施例の場合においても基本的作用につ
いては前記の実施例の場合と均等であるが、このように
摺動フレーム40Aに対する摺動側油圧シリンダー50
Aの取付方向が異なる場合においても同様に有効に用い
ることができるものであり、また、緊張装置30Aの床
面と重錘装置60Aの床面との間に水準高の異差がある
場合においても、有効に設備可能である。
【0034】なお、先の実施例及びこの実施例の何れ
も、単線自動循環式索道設備の場合について記載し説明
したが、本発明の装置はその他の各型式の索道設備の何
れの場合においても、曳索、支曳索等の搬器牽引用の索
条の緊張装置には同様に適用可能である。
【0035】
【発明の効果】索道設備の索条の緊張装置には、古くか
ら重錘式の緊張装置が用いられているが、近時は油圧式
の緊張装置が多用されるようになっている。これらのう
ち、重錘式の緊張装置は一定重量の緊張重錘の重量に起
因する緊張力によって緊張を行うものであるから、原理
は単純かつ直接的であり、従って信頼性が高いものとさ
れているが、装置の設備スペースが大きく、かつ、滑車
ないし摺動フレームの位置と相関して所要の関係に位置
に設備しなければならないという制約があり、従って地
形等による制約がある場合や、狭隘な場所等には設備困
難な場合もしばしばあった。
【0036】一方、油圧式の緊張装置の構成ないし設備
は、占有するスペースも比較的小さいが、装置の構成は
やや複雑であり、調整、保守には、やや注意深い取扱が
必要な点には難があった。
【0037】本発明はこのような、両方式の得失を勘案
して、重錘方式の特徴点である、索条張力と重錘重量と
を直接的に連結、平衡させており構成原理がが原理的に
極めて簡単でかつ信頼性も高い特質を保有すると共に、
重錘を設置する場所は必ずしも滑車ないし摺動フレーム
の位置とを特別の相関関係位置に設けなければならない
という必要がなく、自由に位置を選定できるようにした
ものである。
【0038】本発明の装置においては、重錘側油圧シリ
ンダーと摺動側油圧シリンダーとの間を油圧配管で接続
し、作動油で緊張力を伝達するようにしたものであるた
め、油圧配管を適宜の位置、経路で配設することが自由
で、従って緊張重錘の設備は、緊張滑車を具えた摺動フ
レームに対して制約なく任意の位置に設けることができ
る特徴を有している。よって、本発明の装置は狭隘な地
形条件、用地条件等で制約がある場合にも重錘装置の設
備場所を自由に選定することが可能であり、索道設備設
計の自由度が増加し、好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動循環式索道の全体配設関係を示す平面図
である。
【図2】 停留場における緊張重錘装置を示す平面図で
ある。
【図3】 緊張重錘装置を示す側面図である。
【図4】 重錘装置を示す側面図である。
【図5】 他の実施例における緊張重錘装置図を側面図
で示した説明図である。
【図6】 従来の重錘式緊張装置の構成を模式的に示し
た斜視図である。
【図7】 従来の油圧式緊張装置の構成を模式的に示し
た斜視図である。
【符号の説明】
1 単線固定循環式索道 2a,2b 停留場 3 索条 4 索道線路 5 支柱 6 受圧索装置 7a,7b 軌条 8 矢印 10 搬器 11 握索機 11a 車輪 12 懸垂機 13 搬器本体 20 原動装置 21 滑車 22 原動軸 23 駆動装置 30 緊張装置 31 滑車 32 緊張軸 40 摺動フレーム 41,42 水平部材 43 車輪 43a 車輪軸 44,45 端部部材 46 ガイドレール 47 ガイドフレーム 48 支脚 49 梁 50 摺動側油圧シリンダー 51 シリンダー本体 52 伸縮ロッド 52a ピン 53 支持部材 53a ピン 55 重錘側油圧シリンダー 56 シリンダー本体 56a フット部材 57 伸縮ロッド 57a ピン 58 油圧配管 60 重錘装置 61 緊張重錘 62 空間部 63 係合部材 64 支持フレーム 65 垂直部材 66 水平部材 67 ガイドレール 3A 索条 4A 索道線路 30A 緊張装置 31A 滑車 40A 摺動フレーム 43A 車輪 46A ガイドレール 47A ガイドフレーム 50A 摺動側油圧シリンダー 52A 伸縮ロッド 55A 重錘側油圧シリンダー 57A 伸縮ロッド 58A 油圧配管 60A 重錘装置 61A 緊張重錘 64A 支持フレーム 101a,101b 軸 102a,102b 滑車 103 索条 104 摺動フレーム 105 緊張索条 106 重錘滑車 107 緊張重錘 111a,111b 軸 112a,112b 滑車 113 索条 114 摺動フレーム 115 油圧シリンダー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端の滑車と滑車との間に巻回し張架され
    た索条で懸垂型搬器を牽引して輸送を行う索道設備にお
    いて、 前記滑車の一を枢着して前後に摺動可能に支承した摺動
    フレームと、前記摺動フレームと固定位置との間に介在
    する摺動側油圧シリンダーと、他の固定位置に立設した
    重錘側油圧シリンダーと、前記重錘側油圧シリンダーに
    よって上下に昇降可能に懸架された緊張重錘と、前記摺
    動側油圧シリンダーと前記緊張重錘側油圧シリンダーと
    の間には作動油を流通させるための油圧配管を連通させ
    てなる、索道の緊張重錘装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112660168A (zh) * 2020-12-17 2021-04-16 中国恩菲工程技术有限公司 索道行走机构的行走轮组
CN115179972A (zh) * 2022-04-29 2022-10-14 山东铠和机电设备有限公司 一种山地果园循环运行索道系统

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