JPH08103100A - 交流励磁同期機の運転制御装置 - Google Patents

交流励磁同期機の運転制御装置

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JPH08103100A
JPH08103100A JP6237913A JP23791394A JPH08103100A JP H08103100 A JPH08103100 A JP H08103100A JP 6237913 A JP6237913 A JP 6237913A JP 23791394 A JP23791394 A JP 23791394A JP H08103100 A JPH08103100 A JP H08103100A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 負荷変動により電力動揺が発生した場合で
も、系統が崩壊するのを防止でき、系統安定度の向上に
寄与する。 【構成】 交流励磁同期機Sが送電線路lを介して接続
される発電所A,B,Cおよび負荷119の電力負荷角
を検出する電力負荷角演算回路106,111,11
8,122と、該電力負荷角演算回路が検出した電力負
荷角にもとづき、該電力負荷角を系統安定化方向に制御
するように指令を発する系統安定化運転指令回路23と
を設けて、制御器11に、該系統安定化運転指令回路2
3からの指令に従って、q軸制御により上記電力負荷角
を小さくするように電力を絞り込ませる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、交流励磁同期機の2
次側に接続された励磁用変換器を、系統の電圧,電流に
基づいて制御することで、その交流励磁同期機を可変速
運転する交流励磁同期機の運転制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図7は例えば電気学会、電力技術研究会
(昭和62年7月28日、於名古屋)、発表論文「可変
揚水発電システムによる系統安定化効果のシミュレーシ
ョン解析」,P26〜P29、または日本電気協会誌、
昭和62年12月号「世界初の可変速発電システムにつ
いて」に示された従来の可変速揚水発電システムの回路
図であり、図において、1は交流励磁同期機(AES
M)の電機子である。
【0003】また、2は交流励磁同期機の回転子(2次
コイル)、3は回転子2のシャフト、4は励磁用変圧
器、5は励磁用変換器、6は回転子2の回転位置/回転
数検出器、7は励磁用変換器5を制御する制御器、8は
電機子(1次コイル)に接続された変流器、9は計器用
変圧器、41は界磁遮断器、50は主変圧器、52は発
電機遮断器、152は高圧側遮断器である。
【0004】次に動作について説明する。交流励磁同期
機を可変速で運転するには、この交流励磁同期機を2次
励磁する方式が通常採用され、この交流励磁同期機の回
転数が変わっても、系統周波数と一致するようにスベリ
分だけ2次励磁により周波数を補正すれば、系統との並
列運転が可能である。
【0005】従って、電機子1が接続される系統の電
圧,電流を計器用変圧器10および変流器8で検出し、
これらと回転位置の回転数検出器6の出力とに基づい
て、制御器7により励磁用変換器5を制御することで、
上記並列運転が可能になる。
【0006】一方、2次励磁装置としては、交流から直
接に交流を作るサイクロコンバータ方式や交流から一度
直流に変換しさらに交流を作るコンバータとインバータ
からなる方式などが採用され、これらを用いて設定され
た電圧,回転数,電力になるように励磁用変換器5を制
御器7により制御して交流励磁同期機を運転する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の交流励磁同期機
の運転制御装置は以上のように構成されており、制御器
7により指令電力になるように励磁用変換器5を制御し
ているため、系統安定度を交流励磁同期機により積極的
に向上させるための制御装置は備えておらず、系統安定
化の目的では2次励磁装置の能力を十分には発揮してい
ないなどの問題点があった。
【0008】また、従来から系統安定化のため静止形無
効電力発生装置(SVG:Static Var Ge
nerator),静止形無効電力補償装置(SVC:
Static Var Conpensator),電
力系統電圧調整装置(PSVR:Power Syst
em Voltage Regulator),系統安
定化装置(PSS:Power System Sta
bilizer)等が用いられており、将来的には超伝
導エネルギ貯蔵装置(SMES:Supercondu
ctive Magnetic Energy Sto
rage),フレキシブルAC送電システム(FACT
S:Flexible AC Transmissio
n System)等の適用が考えられているが、これ
らについてはそれぞれ一長一短があり、無効電力の供給
特性,価格,実現の可能性等の問題点があった。
【0009】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、負荷変動により電力動揺が
発生した場合でも、系統が崩壊するのを防止でき、系統
安定度の向上に積極的に寄与できる交流励磁同期機の運
転制御装置を得ることを目的とする。
【0010】請求項2の発明は交流励磁同期機が接続さ
れた至近端超高圧母線の電圧または周波数が変動した場
合にも、これらを抑制することで、系統安定度の向上に
寄与できるとともに、良質の電力を供給できる交流励磁
同期機の運転制御装置を得ることを目的とする。
【0011】請求項3の発明は電源脱落や負荷の急増減
に伴う負荷突変が発生した場合にも、一時的にこれらを
補償する制御を実施し、瞬時に受給バランスを図って速
やかな系統安定化に寄与できる交流励磁同期機の運転制
御装置を得ることを目的とする。
【0012】請求項4の発明は同一発電所において交流
励磁同期機に直流励磁同期機を並入する際の入力急増を
緩慢に制御することで、系統の周波数や電圧降下を発生
させずに、系統安定度の向上に寄与できる交流励磁同期
機の運転制御装置を得ることを目的とする。
【0013】請求項5の発明は発電機の内部相差角が増
大または不安定となった場合に、これらを抑制または低
減することによって、電圧変動や電力動揺を抑制でき、
系統安定度の向上に寄与できる交流励磁同期機の運転制
御装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る交
流励磁同期機の運転制御装置は、交流励磁同期機が送電
線路を介して接続される発電所および負荷の電力負荷角
を検出する電力負荷角演算回路と、該電力負荷角演算回
路が検出した電力負荷角を系統安定化方向に制御する指
令を発する系統安定化運転指令回路とを設けて、制御器
に、該系統安定化運転指令回路からの指令に従って、q
軸制御により上記電力負荷角を小さくするように、励磁
用変換器を制御させるようにしたものである。
【0015】請求項2の発明に係る交流励磁同期機の運
転制御装置は、交流励磁同期機が接続された至近端超高
圧母線の電圧または周波数が規定値を超えて変動したか
否かを検出する電圧/周波数検出回路を設け、上記電圧
または周波数が規定値を超えて変動した場合に、系統安
定化運転指令回路により、一定時間、交流励磁同期機の
d軸を電圧維持優先制御するように、またはq軸を周波
数優先制御するように、励磁用変換器を制御する制御器
に指令を与えるようにしたものである。
【0016】請求項3の発明に係る交流励磁同期機の運
転制御装置は、交流励磁同期機が送電線路を介して接続
される発電所に電源脱落検出回路または上記送電線路に
接続された負荷側の負荷突変検出回路を設け、これらの
電源脱落検出回路または負荷突変検出回路による電源脱
落または負荷突変の検出結果に従って、系統安定化運転
指令回路により交流励磁同期機のq軸制御により、一時
的に、負荷突変や負荷脱落を補うように、励磁用変換器
を制御する制御器に指令を与えるようにしたものであ
る。
【0017】請求項4の発明に係る交流励磁同期機の運
転制御装置は、交流励磁同期機が設けられる発電所に直
流励磁同期機を併設し、上記交流励磁同期機が系統に並
入されて指令入力運転された後に、上記直流励磁同期機
を上記系統に並入される際に、入力調整器によって、上
記交流励磁同期機の入力を上記直流励磁同期機の入力増
に合わせて自動的に絞るようにしたものである。
【0018】請求項5の発明に係る交流励磁同期機の運
転制御装置は、交流励磁同期機が送電線路を介して接続
される発電所に設けられて、これの内部起電力および発
電機電流間の内部相差角を検出する内部相差角検出回路
を有し、該内部相差角検出回路で検出した内部相差角が
不安定となったとき、系統安定化運転指令回路により、
該内部相差角を小さくしまたはその動揺を抑制する方向
に、交流励磁同期機のd軸またはq軸を制御するよう
に、上記励磁用変換器を制御する制御器に指令を与える
ようにしたものである。
【0019】
【作用】請求項1の発明における交流励磁同期機の運転
制御装置は、電力―負荷角特性が負荷変動により動揺し
た場合に、負荷変動が異常となる前の所定の負荷角を検
出して、系統安定化運転指令により、通常の運転指令に
代えて、q軸制御により急速に上記負荷角を小さくする
ように、電力を絞り込む指令を系統安定化運転指令回路
から、交流励磁同期機の2次側に接続された制御器に与
えて、電力負荷角を小さく抑制する。
【0020】請求項2の発明における交流励磁同期機の
運転制御装置は、電圧/周波数検出回路により交流励磁
同期機が接続された至近端超高圧母線の電圧または周波
数を検出し、これらの電圧や周波数が規定値を超えて変
動した場合には、系統安定化運転指令回路から一定時
間、通常の運転指令に代えて、d軸の電圧維持優先制御
またはq軸の周波数維持優先制御の各信号を出力して、
交流励磁同期機の2次側に接続された制御器に与え、上
記電圧または周波数を規定値内に抑える。
【0021】請求項3の発明における交流励磁同期機の
運転制御装置は、電源端や負荷端にそれぞれ設けた電源
脱落検出回路や負荷突変検出回路が電源脱落,負荷突変
を検出したとき、系統安定化運転指令回路に、q軸制御
により一時的に負荷突変や電源突変を補う制御を行うよ
うに、制御器に対し制御指令を発生させる。
【0022】請求項4の発明における交流励磁同期機の
運転制御装置は、同一発電所の交流励磁同期機に対し、
直流励磁同期機を系統並入した際の入力急増を、入力調
整器によって自動的に絞りをかけて抑制し、上記入力急
増に伴う系統の動揺を抑制可能にする。
【0023】請求項5の発明における交流励磁同期機の
運転制御装置は、発電機の内部相差角が動揺して不安定
となった場合には、系統安定化運転指令回路により上記
発電機の内部相差角を小さくする方向にまたは動揺を抑
制する方向に、交流励磁同期機のd軸制御により制御器
の電圧または電力を制御させて、系統の安定化を図る。
【0024】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1において、101は山側発電所Aの発電機、
102は変圧器、103は変流器、104は計器用変圧
器、105は回転子励磁位置検出器、106は山側発電
所監視装置としての電源脱落検出回路または電力負荷角
演算回路または内部相差角検出回路である。
【0025】また、107は交流励磁同期機Sとともに
発電所Bの至近端超高圧母線Dに並列接続された定速機
としての直流励磁同期機、108は定速機107と至近
端超高圧母線Dとの間に接続された変圧器、109は負
荷119と各発電所A,Bとを結ぶ送電線路lに入れた
変流器、110は計器用変圧器、111は電圧/周波数
検出回路または電力負荷角演算回路としての交流励磁同
期機側発電所の監視装置、112は可変速制御部であ
り、この可変速制御部112の詳細は図2に示す。
【0026】さらに、113は里側発電所Cの発電機、
114は変圧器、115は変流器、116は計器用変圧
器、117は回転子磁極位置検出器、118は里側発電
所監視装置としての電源脱落検出回路または電力負荷角
演算回路または内部相差角検出回路、119は里側の負
荷、120は負荷電流を検出する変流器、121は計器
用変圧器、122は負荷監視装置としての負荷突変検出
回路または電力負荷角演算回路である。
【0027】なお、このほかの図6に示したものと同一
の構成部分には同一符号を付して、その重複する説明を
省略する。
【0028】次に、上記可変速制御部112の詳細を図
2について説明する。同図において、1は交流励磁同期
機Sの電機子、2は同じく回転子、3はシャフト、11
はインバータ制御器で、これには回転子2に2次励磁電
流を供給する励磁用変換器としてのインバータ12が接
続されている。
【0029】13はコンバータで、2次励磁用の変圧器
4から得られる交流を直流に変換し、その直流出力をイ
ンバータ12に供給するものである。8はラプラス演算
子,d軸制御時定数,d軸制御比例ゲインに従って動作
する電圧制御回路で、計器用変圧器9を介して得られる
電圧Vの、電圧比較器15における基準電圧Vs との比
較出力を入力とする。
【0030】17は電力検出器で、変流器5および計器
用変圧器9から得られた電流,電圧に基づいて電力を求
める。18は電力検出器17の出力Pを基準出力P0
比較する電力比較器、19はその比較結果に基づき、ラ
プラス演算子、q軸制御時定数,q軸制御比例ゲインに
従って電力偏差を補正する電力偏差補正回路である。
【0031】20は電力偏差補正回路19および後述の
回転数偏差補正回路22の各出力を加算する加算器、1
4はこの加算出力をラプラス演算子,q軸制御時定数,
q軸制御比例ゲインに従って演算出力する電力制御回路
である。
【0032】また、21は回転位置・回転数検出器6の
出力Nと目標回転数演算器26からの基準回転数N0
を比較する回転数比較器で、この比較結果は上記の回転
数偏差補正回路22で電力制御上限回転数,2次励磁装
置制御可能な下限回転数,回転制御比例ゲインに従って
偏差補正処理された後、上記加算器20に入力されて、
電力偏差補正回路19の各出力と加算される。
【0033】また、インバータ制御器11において、3
1は位相検出器、32は座標変換機能を有する3相/2
相変換器で、位相検出器31および変流器5に接続され
ている。
【0034】さらに、27は電力制御回路14および3
相/2相変換器32の各出力の差を求める減算器、28
はq軸制御回路、29は電圧制御回路8と3相/2相変
換器32の各出力の差をとる減算器、30はd軸制御回
路、33はq軸,d軸制御出力を2相/3相に座標変換
する2相/3相変換器である。
【0035】次に動作について説明する。いま、一例と
して、図1に示す負荷119の電力―負荷角特性が図3
に示すような場合において、特性曲線上のC点で安定に
運転しているとき、急な負荷変動によりA点,B点の区
間で電力動揺が発生した場合について説明する。この場
合には、A点が電力負荷角として90°以上となると、
系統の安定度は維持できず、系統が崩壊してしまうこと
は周知の通りである。
【0036】従って、この発明では、A点の手前、例え
ばA´点を負荷監視装置としての電力負荷角演算回路1
22で検出し、可変速制御部112の系統安定化運転指
令回路23に伝送し、この系統安定化運転指令回路23
が受けた図3に示すA点の不安定状況を抑制すべく、制
御指令を出力し、通常のAFC運転の信号、すなわち電
圧制御回路8および電力制御回路14からの指令に代え
て、切換回路24にてスイッチ25を切り換えることに
よって得られる系統安定化運転指令回路23からの指令
に切り換え、q軸制御により急速に負荷角を小さくする
ように電力を絞り込む。
【0037】すなわち、上記電力負荷角演算回路122
は、図3に示す負荷角δ2 を検出するために、計器用変
圧器121および変流器120からそれぞれ電圧および
電流を得て、これらから求めた電力P2 とともに系統安
定化運転指令回路23に入力する。
【0038】このため、系統安定化指令回路23では、
山側発電所監視装置としての電力負荷角演算回路106
からの出力信号と上記電力負荷角演算回路122からの
出力信号とに基づいて、負荷角δ2 を演算により求め
る。
【0039】一方、山側発電所では、計器用変圧器10
4および変流器103によりそれぞれ線路の電圧,電流
を検出し、山側発電所監視装置としての電力負荷角演算
回路106は、これらの電圧,電流とこれらから得た電
力P1 とともに系統安定化運転指令回路23に入力す
る。
【0040】このため、この系統安定化運転指令回路2
3では、電力負荷用演算回路122および電力負荷角演
算回路106からの出力信号に基づいて、負荷角δ1
演算により求める。
【0041】また、系統安定化運転指令回路23は電力
がAからA´に達したことで、切換回路24に信号を出
力し、このため切換回路24はスイッチ25を、その系
統安定化運転指令回路23とインバータ制御器11とを
接続するように切り換える。
【0042】このとき、系統安定化運転指令回路23は
不安定抑制信号としてIq の指令値とId の指令値をス
イッチ25を介してインバータ制御器11に入力する。
【0043】このようにして、一定時間、A点の電力動
揺を制御して、安定にA´点以下になるように、電力負
荷角演算回路122の情報を系統安定化運転回路23に
伝送して、安定化運転を行うこととなる。
【0044】実施例2.次にこの発明の他の実施例の動
作について、図1と図2により説明する。まず、交流励
磁同期機Sの電機子1が接続された至近端超高圧母線D
の電圧または周波数を、計測用変圧器110を介して上
記監視装置としての電圧/周波数検出回路111に取り
込んで検出し、その信号を図2の系統安定化運転指令回
路23に伝送する。
【0045】そして、上記電圧または周波数が規定値以
上変動した場合には、上記切換回路24にてスイッチ2
5を切り換えて、一定時間、交流励磁同期機Sの本来の
機能、例えばAFCのための、電圧制御回路8および電
力制御回路14からのインバータ制御器11への制御信
号の出力を一時停止して、電機子1のd軸を電圧維持優
先制御するか、q軸を周波数優先制御するために一時独
占制御するように、系統安定化運転指令回路23の信号
でインバータ制御器11およびインバータ12を制御す
る。
【0046】こうすることにより、電圧または周波数を
規定値以内に抑制し、抑制を完了したら、電圧/周波数
検出回路111および系統安定化運転指令回路23にて
切換回路24を作動させ、スイッチ25を通常の運転に
戻す。
【0047】実施例3.次にこの発明のさらに他の実施
例の動作について、図1と図2により説明する。この実
施例では、図1にて負荷端に設けた上記負荷監視装置と
しての負荷突変検出回路122や電源端に設けた山側発
電所監視装置および里側発電所監視装置である電源脱落
検出回路106,118により、その負荷の突変量を検
出する。
【0048】次に、この検出した負荷の突変量を可変速
制御部112の系統安定化運転指令回路23に伝送し
て、交流励磁同期機Sの通常運転による例えばAFC制
御信号の電圧制御回路8や電力制御回路14からインバ
ータ制御器11への入力を、上記と同様にして一時停止
し、系統安定化運転指令回路23からスイッチ25を介
してインバータ制御器11へ制御信号を入力する。
【0049】このため、インバータ制御器11はq軸制
御により一時的に負荷や電源突変を補う制御をして受給
バランスを維持し、系統安定化が計られる。そして、動
揺が抑制されたら、系統安定化運転指令回路23にて切
換回路24を作動させ、スイッチ25を元に戻して、交
流励磁同期機Sを通常の運転に戻す。
【0050】すなわち、この実施例では、負荷突変検出
回路122は計器用変圧器121から負荷119に入力
される電圧を取り込み、変流器120より負荷電流を取
り込んで、電力を求めて負荷突変を検出し、この検出結
果を系統安定化運転指令回路23に入力する。
【0051】一方、上記電源脱落検出回路106は計器
用変圧器104を介して発電機101の電圧を取り込
み、変流器103を介して発電機101の電流を取り込
んで、これらから電力を求めて電源脱落を検出し、この
検出結果を系統安定化運転指令回路23に入力する
【0052】さらに、電源脱落検出回路118は計器用
変圧器116を介して発電機113の電圧を取り込み変
流器115を介して発電機113の電流を取り込み、こ
れらから電力を求めて、電源脱落を検出し、この検出結
果を系統安定化運転指令回路23に入力する。
【0053】このため、この系統安定化運転指令回路2
3では、上記各検出結果に応じて補償すべきq軸制御量
を設定し、これをインバータ制御器11に指令するよう
に機能する。
【0054】実施例4.次にこの発明の別の実施例の動
作について、図1,図2および図5により説明する。図
1に示すように、同一発電所に交流励磁同期機Sである
可変速機と定速機である直流励磁同期機107が併設さ
れる場合には、交流励磁同期機Sを先に系統並入して、
これを図5に示すごとく、始動→並列→定格入力運転し
た後に、直流励磁同期機107を始動→並列すると、直
流励磁同期機107はその特性上急速に`X´のように
定格入力運転に入る。
【0055】このとき、交流励磁同期機Sは直流励磁同
期機107の入力急増に合わせて`Y´,`Z´のごと
く、一定レートで入力を自動的に絞る調整を行うよう
に、入力調整器としての電圧比較器18に図2に示す基
準出力P0 を与える。これにより、交流励磁同期機Sを
含む発電所全体の入力急増を、図5の`A´から`B
´,`C´のように緩慢にして、系統の動揺を抑制する
ことができる。
【0056】すなわち、先行の交流励磁同期機Sの入力
が定格入力で一定速運転されたままでは、発電所全体の
入力は`A´のごとくなり、先行の交流励磁同期機Sの
入力を`Y´のごとく制御した場合には発電所全体の入
力は`B´のごとくなり、また、先行の交流励磁同期機
Sの入力を`Z´のように制御した場合には、発電所全
体の入力は`C´のごとくなる。
【0057】実施例5.続いて、この発明のまた別の実
施例の動作について、図1,2,6により説明する。一
箇所以上の発電機101,113に上記山側発電所監視
装置および里側発電所監視装置としての内部相差角検出
回路106,118を設け、各発電機101,113の
内部相差角を伝送路を介して系統安定化運転指令回路2
3に集める。
【0058】図6は上記内部相差角を示すベクトル図で
あり、図において、Edは内部起電力,Etは発電機端
子電圧,Iは発電機電流、φは内部相差角である。い
ま、この内部相差角φが一定以上または内部相差角φが
動揺して不安定となった場合には、これを系統安定化運
転指令回路23で判断し、この判断結果に従って切換回
路24を作動させて、スイッチ25を切り換える。
【0059】このため、系統安定化運転指令回路23の
出力信号がインバータ制御器11に入力され、動揺を抑
制する方向に交流励磁同期機Sのd軸またはq軸を制御
し、電圧または発生電力を制御して系統の安定化を計
る。従来は、各所にシャントリアクトルやシャントキャ
パシタあるいは同期調相機を設置して対応していたが、
この発明によれば、交流励磁同期機Sによっても、系統
の内部相差角の制御を可能とする。
【0060】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、交流励磁同期機が送電線路を介して接続される発電
所および負荷の電力負荷角を検出する電力負荷角演算回
路と、該電力負荷角演算回路が検出した電力負荷角を系
統安定化方向に制御する指令を発する系統安定化運転指
令回路とを設けて、制御器に、該系統安定化運転指令回
路からの指令に従って、q軸制御により上記電力負荷角
を小さくするように、励磁用変換器を制御させるように
構成したので、負荷変動により電力動揺が発生した場合
でも、系統が崩壊するのを防止でき、系統安定度の向上
に積極的に寄与できるものが得られる効果がある。
【0061】請求項2の発明によれば、交流励磁同期機
が接続された至近端超高圧母線の電圧または周波数が規
定値を超えて変動したか否かを検出する電圧/周波数検
出回路を設け、上記電圧または周波数が規定値を超えて
変動した場合に、系統安定化運転指令回路により、一定
時間、交流励磁同期機のd軸を電圧維持優先制御するよ
うに、またはq軸を周波数優先制御するように、励磁用
変換器を制御する制御器に指令を与えるように構成した
ので、交流励磁同期機が接続された至近端超高圧母線の
電圧または周波数が変動した場合にも、これらを抑制す
ることで、系統安定度の向上に寄与できるとともに、良
質の電力を供給できるものが得られる効果がある。
【0062】請求項3の発明によれば、交流励磁同期機
が送電線路を介して接続される発電所に電源脱落検出回
路または上記送電線路に接続された負荷側の負荷突変検
出回路を設け、これらの電源脱落検出回路または負荷突
変検出回路による電源脱落または負荷突変の検出結果に
従って、系統安定化運転指令回路により交流励磁同期機
のq軸制御により、一時的に、負荷突変や負荷脱落を補
うように励磁用変換器を制御する制御器に指令を与える
ように構成したので、電源脱落や負荷の急増減に伴う負
荷突変が発生した場合にも一時的にこれらを補償する制
御を実施し、瞬時に受給バランスを図って系統安定度の
向上に寄与できるものが得られる効果がある。
【0063】請求項4の発明によれば、交流励磁同期機
が設けられる発電所に直流励磁同期機を併設し、上記交
流励磁同期機が系統に並入されて指令入力運転された後
に、上記直流励磁同期機を上記系統に並入される際に、
入力調整器によって、上記交流励磁同期機の入力を上記
直流励磁同期機の入力増に合わせて自動的に絞るように
構成したので、同一発電所において交流励磁同期機に直
流励磁同期機を並入する際の入力急増を緩慢に制御する
ことで、系統の周波数や電圧降下を発生させず、系統安
定度の向上に寄与できるものが得られる効果がある。
【0064】請求項5の発明によれば、交流励磁同期機
が送電線路を介して接続される発電所に設けられて、こ
れの内部起電力および発電機電流間の内部相差角を検出
する内部相差角検出回路を接続し、該内部相差角検出回
路で検出した内部相差角が不安定となったとき、系統安
定化運転指令回路により、該内部相差角を小さくしまた
はその動揺を抑制する方向に、交流励磁同期機のd軸ま
たはq軸を制御するように、上記励磁用変換器を制御す
る制御器に指令を与えるように構成したので、発電機の
内部相差角が増大または不安定となった場合に、これら
を抑制または低減することによって、電圧変動や電力動
揺を抑制でき、系統安定度の向上に寄与できるものが得
られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による交流励磁同期機を
接続した配電系統を示す回路図である。
【図2】 この発明の交流励磁同期機による揚水発電シ
ステムを示す回路図である。
【図3】 この発明における負荷の電力―負荷角特性図
である。
【図4】 この発明における山側発電所の電力―負荷角
特性図である。
【図5】 この発明における交流励磁同期機および直流
励磁同期機の系統並入の経時変化を示す入力特性図であ
る。
【図6】 この発明における発電機の内部相差角を示す
説明図である。
【図7】 従来の可変速揚水発電システムを示す回路図
である。
【符号の説明】
S 交流励磁同期機、l 送電線路、A 発電所(山側
発電所)、B 発電所、C 発電所(里側発電所)、D
至近端超高圧母線、11 インバータ制御器(制御
器)、12 インバータ(励磁用変換器)、18 入力
調整器、23 系統安定化運転指令回路、106 電力
負荷角演算回路,電源脱落検出回路,内部相差角検出回
路(山側発電所監視装置)、107 直流励磁同期機、
111 電力負荷角演算回路(電圧/周波数検出回
路)、118 電力負荷角演算回路,電源脱落検出回
路,内部相差角検出回路(里側発電所監視装置)、11
9 負荷、122 電力負荷角演算回路,負荷突変検出
回路(負荷監視装置)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流励磁同期機の2次側に接続された励
    磁用変換器を系統の電圧,電流に基づき制御すること
    で、上記交流励磁同期機を可変速運転する交流励磁同期
    機の運転制御装置において、上記交流励磁同期機が送電
    線路を介して接続される発電所および負荷の電力負荷角
    を検出する電力負荷角演算回路と、該電力負荷角演算回
    路が検出した電力負荷角を系統安定化方向に制御する指
    令を発する系統安定化運転指令回路と、該系統安定化運
    転指令回路からの指令に従って、q軸制御により上記電
    力負荷角を小さくするように上記励磁用変換器を制御す
    る制御器とを備えたことを特徴とする交流励磁同期機の
    運転制御装置。
  2. 【請求項2】 交流励磁同期機の2次側に接続された励
    磁用変換器を系統の電圧,電流に基づき制御すること
    で、上記交流励磁同期機を可変速運転する交流励磁同期
    機の運転制御装置において、上記交流励磁同期機が接続
    された至近端超高圧母線の電圧または周波数が規定値を
    超えて変動したか否かを検出する電圧/周波数検出回路
    と、上記電圧または周波数が規定値を超えて変動した場
    合に、一定時間、交流励磁同期機のd軸を電圧維持優先
    制御するように、またはq軸を周波数優先制御するよう
    に、上記励磁用変換器を制御する制御器に指令を与える
    系統安定化運転指令回路とを備えたことを特徴とする交
    流励磁同期機の運転制御装置。
  3. 【請求項3】 交流励磁同期機の2次側に接続された励
    磁用変換器を系統の電圧,電流に基づき制御すること
    で、上記交流励磁同期機を可変速運転する交流励磁同期
    機の運転制御装置において、上記交流励磁同期機が送電
    線路を介して接続される発電所に設けられた電源脱落検
    出回路または上記送電線路に接続された負荷側の負荷突
    変検出回路と、上記電源脱落検出回路または負荷突変検
    出回路による電源脱落または負荷突変の検出結果に従っ
    て、交流励磁同期機のq軸制御により、一時的に、負荷
    突変や負荷脱落を補うように、上記励磁用変換器を制御
    する制御器に指令を与える系統安定化運転指令回路とを
    備えたことを特徴とする交流励磁同期機の運転制御装
    置。
  4. 【請求項4】 交流励磁同期機の2次側に接続された励
    磁用変換器を系統の電圧,電流に基づき制御すること
    で、上記交流励磁同期機を可変速運転する交流励磁同期
    機の運転制御装置において、上記交流励磁同期機が設け
    られる発電所に併設された直流励磁同期機と、上記交流
    励磁同期機が系統に並入されて指令入力運転された後
    に、上記直流励磁同期機を上記系統に並入した際に、上
    記交流励磁同期機の入力を上記直流励磁同期機の入力増
    に合わせて自動的に絞る入力調整器とを備えたことを特
    徴とする交流励磁同期機の運転制御装置。
  5. 【請求項5】 交流励磁同期機の2次側に接続された励
    磁用変換器を系統の電圧,電流に基づき制御すること
    で、上記交流励磁同期機を可変速運転する交流励磁同期
    機の運転制御装置において、上記交流励磁同期機が送電
    線路を介して接続される発電所に設けられて、これの内
    部起電力および発電機電流間の内部相差角を検出する内
    部相差角検出回路と、該内部相差角検出回路で検出した
    内部相差角が不安定となったとき、該内部相差角を小さ
    くしまたはその動揺を抑制する方向に、交流励磁同期機
    のd軸またはq軸を制御するように、上記励磁用変換器
    を制御する制御器に指令を与える系統安定化運転指令回
    路とを備えた交流励磁同期機の運転制御装置。
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JP5960291B2 (ja) * 2013-01-15 2016-08-02 三菱重工業株式会社 風力発電施設及びその運転方法、並びにウィンドファームの制御装置
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