JPH08102281A - 電子ビーム加工装置 - Google Patents

電子ビーム加工装置

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JPH08102281A
JPH08102281A JP6237859A JP23785994A JPH08102281A JP H08102281 A JPH08102281 A JP H08102281A JP 6237859 A JP6237859 A JP 6237859A JP 23785994 A JP23785994 A JP 23785994A JP H08102281 A JPH08102281 A JP H08102281A
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JP
Japan
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electron beam
converging
generating means
focal length
lens
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JP6237859A
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Hiroshi Noguchi
洋 野口
Masashi Yamakawa
正志 山川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K15/00Electron-beam welding or cutting
    • B23K15/02Control circuits therefor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Welding Or Cutting Using Electron Beams (AREA)
  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 棒状陰極22の経時変化に伴う電子ビームの
焦点位置の変動を自動補正して溶接不良を未然に防止す
る。 【構成】 棒状電極22に印加するバイアス電圧をモニ
タするバイアス電圧検出回路27を設け、予め測定した
バイアス電圧と焦点位置の変動との関係から焦点位置の
変動を零にするために、収束コイル4、5に流すレンズ
電流値をレンズ電流自動補正回路28により設定して、
棒状電極22の経時変化に伴う焦点距離の変動を防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子ビーム加工装
置、特に電子ビームの焦点距離を常に一定にするように
磁界レンズに供給されるレンズ電流あるいは焦点補正用
電界レンズを自動補正する制御回路を備えた電子ビーム
加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子ビーム加工装置の一
例としては、特開昭59ー128748号公報に記載さ
れたものが知られている。図6はこの公報に記載された
従来の電子ビーム加工装置の回路図である。図6に示す
ように、従来の電子ビーム加工装置は、被溶接物2を収
容した溶接室1と、電子ビーム3を発生する電子ビーム
発生手段としての電子銃6と、被溶接物2と電子銃6と
の間に直列に配置され、電子銃6により発生された電子
ビーム3を収束させて溶接室1内の被溶接物2へ照射さ
せる2つの収束コイル4、5とを有する。電子銃6は、
後述するように、電子ビーム3を発生させるためのフィ
ラメント電源7、衝撃用電源8、及びバイアス電源9に
より給電される。
【0003】符号10は電子ビーム3を加速する加速用
電源で、この加速用電源10は平滑用コンデンサ14、
整流器15、及び昇圧変圧器16からなり、昇圧変圧器
16の一次巻き線側は電圧調整器17を介して交流電源
20に接続され、その二次巻き線側は整流器15の入力
側に接続され、整流器15の出力側は、一端を衝撃用電
源8及びバイアス電源9に接続されると共に、他端を、
電子ビーム電流を検出する検出用抵抗13を介して接地
されている。また、整流器15の両出力端間には、互い
に直列接続された加速用電源電圧検出用の分圧抵抗器1
1、12が接続され、これら分圧抵抗器11、12の中
間点は電圧調整器17を制御するコントローラ18に接
続され、コントローラ18は加速電流設定器19に接続
されている。
【0004】電子銃6は、フィラメント21と、そのフ
ィラメント21内に配置された棒状陰極22と、フィラ
メント21の周囲に配置されたウエネルト電極23とか
なり、フィラメント21はフィラメント電源7に接続さ
れ、棒状陰極22は衝撃電源8に接続され、ウエネルト
電極23はバイアス電源9に接続されている。バイアス
電源9は電子ビーム電流設定器25に接続されたコント
ローラ24によりウエネルト電極23へ供給する電流を
制御される。コントローラ24は整流器15の出力端の
一方と検出抵抗器13との間に接続されている。
【0005】また、符号27は、収束コイル4、5へ供
給する電流値を設定することにより収束コイル4、5の
焦点位置を設定するための収束コイル電流設定器であ
る。
【0006】次に、上記従来装置の動作について説明す
る。まず、フィラメント電源7から供給される電流によ
り電子銃6のフィラメント21が加熱され、そこから発
生する熱電子を衝撃電源8により加速して棒状陰極22
に当てて衝撃加熱することによりその表面より熱電子を
発生させる。この発生した熱電子を、加速用電源10で
加速することにより、電子ビーム3が発生する。この発
生した電子ビーム3を収束コイル4、5により収束させ
溶接室1内の被溶接物2に当てることにより、被溶接物
2の接合面を溶融して、溶接を行う。
【0007】一方、電子ビーム3の電流量の制御は、三
極式真空管のグリッドと同じ働きをするウエネルト電極
23に、棒状陰極22に対して負の電位であるバイアス
電源7より負電位を与えて行うが、電子ビーム電流量
は、検出抵抗器13により検出してこれをコントローラ
24にフィードバックする。これは電子ビーム電流設定
器25の設定電流によって制御される。
【0008】また、電子ビーム3を得るための加速電源
10は、交流電源20の交流電圧を電圧調整器17によ
り所定電圧に変圧して昇圧変換器16の一次側に供給さ
れ、昇圧変換器16により昇圧された二次電圧を整流器
15、平滑コンデンサ14を介して整流して直流高電圧
を発生させる。この直流高電圧の制御は、分圧抵抗器1
1、12によりコントローラ18にフィードバックさ
れ、加速電圧設定器19の設定電圧になるように制御さ
れる。
【0009】また、収束コイル4、5の焦点位置の制御
は、電子ビーム電流設定器25により設定された設定電
流値に対して発生する熱電子量に対応して、予め測定し
た最適焦点距離を得るために収束コイル4、5に流すコ
イル電流値をレンズ電流設定器27により設定する。
【0010】尚、同一の被溶接物2を溶接する場合に
は、通常は、電子ビーム電流設定器25及びレンズ電流
設定器27により設定する各電流値は、溶接中は変化さ
せないで、同一の加工条件に設定して行う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電子ビーム
加工装置においては、収束コイル電流は、電子ビーム電
流設定値に対して設定された一定値に制御される。ここ
で、熱電子の衝撃加熱により棒状陰極22の外周側面が
消耗してフィラメント21と棒状陰極22の外周との間
の距離が増大した場合、フィラメント21と棒状陰極2
2との電界強度が弱くなるため、棒状陰極22の加熱温
度が低下する。その結果、同一電子ビーム電流設定値に
設定しておいても発生する熱電子量が経時的に変化する
ため焦点距離もそれに伴い変化する。この場合、オペレ
ータが焦点距離を日常的に監視して棒状陰極22の加速
電源10を調整するか、収束コイル電流値を調整して焦
点距離を人為的に合わせるという繁雑で、熟練を要する
作業が必要となり、この作業に失敗すると溶接不良が発
生するという問題点があった。
【0012】そこで本発明は、上述した従来例の問題点
を解決するためになされたもので、棒状陰極の経時変化
に伴う電子ビームの焦点距離位置の変動を自動補正する
ことにより加工不良を未然に防止することができる電子
ビーム加工装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る電
子ビーム加工装置は、電子ビームを発生する電子ビーム
発生手段と、その電子ビーム発生手段により発生された
電子ビームを所定位置に収束させるビーム収束手段と、
前記電子ビーム発生手段へ供給されるバイアス電圧をモ
ニタするモニタ手段と、そのモニタ手段の出力に応じて
電子ビームの焦点距離を常に一定にするように、前記ビ
ーム収束手段へ供給されるレンズ電流を自動補正する補
正回路とから構成される。
【0014】請求項2の発明に係る電子ビーム加工装置
は、電子ビームを発生する電子ビーム発生手段と、その
電子ビーム発生手段により発生された電子ビームを所定
位置に収束させるビーム収束手段と、前記電子ビーム発
生手段の陰極温度をモニタするモニタ手段と、そのモニ
タ手段の出力に応じて電子ビームの焦点距離を常に一定
にするように、前記ビーム収束手段へ供給されるレンズ
電流を自動補正する補正回路とから構成される。
【0015】請求項3の発明に係る電子ビーム加工装置
は、電子ビームを発生する電子ビーム発生手段と、その
電子ビーム発生手段により発生された電子ビームを所定
位置に収束させるビーム収束手段と、前記電子ビーム発
生手段へ供給されるバイアス電圧をモニタするモニタ手
段と、前記ビーム収束手段の焦点距離を補正するための
焦点補正用電界レンズと、前記モニタ手段の出力に応じ
て電子ビームの焦点距離を常に一定にするように前記焦
点補正用電界レンズを自動補正制御する補正回路とから
構成される。
【0016】請求項4の発明に係る電子ビーム加工装置
は、電子ビームを発生する電子ビーム発生手段と、その
電子ビーム発生手段により発生された電子ビームを所定
位置に収束させるビーム収束手段と、前記電子ビーム発
生手段の陰極温度をモニタするモニタ手段と、前記ビー
ム収束手段の焦点距離を補正するための焦点補正用電界
レンズと、前記モニタ手段の出力に応じて電子ビームの
焦点距離を常に一定にするように前記焦点補正用電界レ
ンズを自動補正制御する補正回路とから構成される。
【0017】
【作用】請求項1の発明における電子ビーム加工装置で
は、前記電子ビーム発生手段へ供給されるバイアス電圧
を前記モニタ手段によりモニタして、そのモニタ手段の
出力に応じて電子ビームの焦点距離が常に一定になるよ
うに、補正回路により前記ビーム収束手段へ供給される
レンズ電流を自動的に補正する。
【0018】請求項2の発明における電子ビーム加工装
置では、前記電子ビーム発生手段の陰極温度を前記モニ
タ手段によりモニタして、そのモニタ手段の出力に応じ
て電子ビームの焦点距離が常に一定になるように、補正
回路により前記ビーム収束手段へ供給されるレンズ電流
を自動的に補正する。
【0019】請求項3の発明における電子ビーム加工装
置では、前記電子ビーム発生手段へ供給されるバイアス
電圧を前記モニタ手段によりモニタして、そのモニタ手
段の出力に応じて電子ビームの焦点距離が常に一定にな
るように、補正回路により前記焦点補正用電界レンズを
自動的に補正する。
【0020】請求項4の発明における電子ビーム加工装
置では、前記電子ビーム発生手段の陰極温度を前記モニ
タ手段によりモニタして、そのモニタ手段の出力に応じ
て電子ビームの焦点距離が常に一定になるように、補正
回路により前記焦点補正用電界レンズを自動的に補正す
る。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例につき添付図面を参照
して説明する。 実施例1.図1は本発明の第1実施例による電子ビーム
加工装置を表す回路図である。この図において、符号1
ー25及び27は上述した図6の従来例と同一の構成部
材を示している。本実施例は、これらの構成部材以外
に、バイアス電源9から電子銃6のウエネルト電極23
へ供給されるバイアス電流を検出するモニタ手段として
のバイアス電流検出回路26と、フィラメント電源7及
び衝撃用電源8から電子銃6のフィラメント21及び棒
状陰極22へそれぞれ供給される電流を、棒状陰極22
の経時変化に応じて自動的に補正するレンズ電流自動補
正回路28とを備えている。尚、収束レンズ4、5は本
発明のビーム収束手段を構成し、レンズ電流自動補正回
路28は、本発明のモニタ手段の出力に応じて電子ビー
ムの焦点距離を常に一定にするように、ビーム収束手段
へ供給されるレンズ電流を自動補正する補正回路を構成
する。
【0022】次にこの実施例の動作について説明する。
フィラメント電源7から供給される電流により電子銃6
のフィラメント21が加熱され、そこから発生する熱電
子を衝撃電源8により加速して棒状陰極22に当てて衝
撃加熱することによりその表面より熱電子を発生させ
る。このようにして発生した熱電子を、加速用電源10
で加速することにより、電子ビーム3が発生する。
【0023】棒状陰極22が経時変化して棒状陰極22
の外周とフィラメント21の内周までの距離が増大する
と、一般的に棒状陰極22の温度が低下して発生する熱
電子量が減少する。そこで、ビーム電流(電子ビームの
発生量)が一定になるように、バイアス電源9からウエ
ネルト電極23へ印加されるバイアス電圧を制御する
が、バイアス電圧を変えると、電子ビーム3の焦点距離
が変動する。
【0024】本発明では、バイアス電圧検出回路26で
検出したバイアス電圧を基にして、レンズ電流自動補正
回路28で補正した値をレンズ電流設定器27の設定値
とすることにより、棒状陰極22が経時変化した場合に
も、棒状陰極22の焦点距離を一定に保つことができ
る。
【0025】図7は本実施例による測定結果を示すグラ
フで、縦軸はバイアス電圧、棒状陰極22の温度(図7
の左側)、及び電子銃6すなわち電子ビーム3の焦点位
置の変動値(図7の右側)を表し、横軸は棒状陰極22
の加熱時間を表している。
【0026】図7から明らかなように、棒状陰極6の加
熱時間が長くなると、棒状陰極6の経時変化(外周径の
減少)によりその温度が低下する。また、ビーム電流が
一定になるように制御するためのバイアス電圧も低下す
る。このような棒状陰極温度及びバイアス電圧の変化に
伴い、上記従来例で述べたように、レンズ電流を一定値
にしておくと焦点位置の変動が大きくなっていく。
【0027】例えば、レンズ電流値(収束コイル4、5
へ供給される電流値)を1300mAに一定にした場
合、棒状陰極加熱時間が約125Hr(時間)後に焦点
位置の変動値は約1mmとなり、バイアス電圧は約12
22V、棒状陰極温度は約2780°Kである。この焦
点位置の変動を零にする、すなわち加熱時間が0(零)
Hr時点の焦点位置にするには、レンズ電流値を132
0mAにすればよいことが実験により確かめられた。従
って、棒状陰極加熱時間125Hrにおけるバイアス電
圧とレンズ電流値及び棒状陰極温度とレンズ電流値との
関係が決定できる。この関係をバイアス電圧及び棒状陰
極温度の各変化値毎に実験により求めておけば、バイア
ス電圧又は棒状陰極温度をモニタしておくことにより焦
点位置の変動値が零になるようなレンズ電流値を設定で
きる。
【0028】本実施例による結果を図7の焦点位置の変
動曲線(レンズ電流補正有り)に示す。この図から、焦
点位置は約300Hrの加熱時間にわたり、殆ど変動が
無くなっていることが分かる。
【0029】尚、上記実施例では、経時変化により陰極
温度が低下する一般的な場合について説明したが、材
質、構成の相違により、陰極温度が時間と共に上昇して
いく場合にも、上記実施例と同様の作用効果を奏する。
【0030】実施例2.図2は本発明の第2実施例によ
る電子ビーム加工装置を表す回路図である。この実施例
は、図1の回路において、バイアス電源9からウエネル
ト電極23へ供給されるバイアス電圧を検出するバイア
ス電圧検出回路26に代えて、棒状陰極22の近傍の雰
囲気温度を測定する陰極温度測定装置29を設け、この
陰極温度測定装置29の出力をレンズ電流自動補正回路
28へ入力し、このレンズ電流自動補正回路28により
レンズ電流設定器27の設定値を検出温度に応じて変更
制御するようにしたもので、その他の構成及び作用は図
1の第1実施例と同様である。尚、この実施例では、棒
状陰極22の検出温度の低下に応じてレンズ電流設定器
27の設定値を増大させる。
【0031】このようして、陰極温度測定装置29によ
り測定した陰極温度を基にしてレンズ電流自動補正回路
28で補正した値をレンズ電流設定器27の設定値とす
ることにより、棒状陰極22の経時変化により陰極温度
が変化した場合にも、焦点距離を略一定に保つことがで
きる。
【0032】実施例3.図3は本発明の第3実施例によ
る電子ビーム加工装置を表す回路図である。この実施例
では、上記図1の第1実施例のように、バイアス電圧検
出回路26により検出したバイアス電圧に基づき、収束
コイル4、5に与えるレンズ電流を補正するのではな
く、別個に設けた焦点補正用電界レンズ30によりビー
ム焦点を補正するようにしたものである。すなわち、図
4に示すように、焦点補正用電界レンズ30は、電子ビ
ーム3の進行方向に所定距離を存して配置され、相互に
絶縁されたリング状電極30a、30bと、それらのリ
ング状電極30a、30bに電圧を印加する電源30c
とからなり、電源30cよりリング状電極30a、30
bへ適宜電圧を印加することにより、電界レンズが形成
される。
【0033】電源30cは焦点自動補正回路28aから
の信号により制御されて、リング状電極30a、30b
の電圧を適宜調節することにより、電界レンズが変化し
てビーム焦点を補正する。焦点自動補正回路28aは、
図1の第1実施例のレンズ電流自動補正回路28と略同
様の働きをするが、バイアス電圧検出回路26により検
出したバイアス電圧に基づき、収束コイル4、5に与え
るレンズ電流を補正するのではなく、焦点補正用電界レ
ンズ30の電源30cの電圧を調節するもので、検出さ
れたバイアス電圧が低下するにつれて電源電圧が増大す
るように制御する。
【0034】このようにすれば、収束コイル4、5に流
すレンズ電流値は従来通りの設定値のままに保持してお
けばよいので、制御系の大幅な変更が不要となる。
【0035】尚、焦点自動補正回路28aは、モニタ手
段の出力に応じて電子ビームの焦点距離を常に一定にす
るように、ビーム収束手段の焦点距離を補正するための
焦点補正用電界レンズを自動補正制御する補正回路を構
成する。
【0036】実施例4.図5は本発明の第4実施例によ
る電子ビーム加工装置を表す回路図である。上記図3及
び4の実施例3では、バイアス電圧をモニタして焦点補
正用電界レンズ30により焦点の移動を補正したが、こ
の実施例では、棒状電極22の温度をモニタして検出温
度に基づいて焦点補正用電界レンズ30を制御すること
により焦点を補正するようにしている。
【0037】すなわち、この実施例は、図3の回路にお
いて、ウエネルト電極23へ供給されるバイアス電圧を
検出するバイアス電圧検出回路26に代えて、棒状陰極
22の近傍の雰囲気温度を測定する陰極温度測定装置2
9を設け、この陰極温度測定装置29の出力を焦点自動
補正回路28aへ入力し、この焦点自動補正回路28a
により焦点補正用電界レンズ30の電源30cの電圧を
検出温度に応じて変更制御するようにしたもので、その
他の構成及び作用は図3の第3実施例と同様である。
【0038】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、電子ビーム加工装置は、電子ビームを発生する電子
ビーム発生手段と、その電子ビーム発生手段により発生
された電子ビームを所定位置に収束させるビーム収束手
段と、前記電子ビーム発生手段へ供給されるバイアス電
圧をモニタするモニタ手段と、そのモニタ手段の出力に
応じて電子ビームの焦点距離を常に一定にするように、
前記ビーム収束手段へ供給されるレンズ電流を自動補正
する補正回路とから構成されるので、バイアス電圧の変
化に連動してレンズ電流を制御することにより、電子ビ
ームの焦点距離を一定に保つことができ、溶接等の加工
の品質の維持、管理が容易になる効果がある。
【0039】また、請求項2の発明によれば、電子ビー
ム加工装置は、電子ビームを発生する電子ビーム発生手
段と、その電子ビーム発生手段により発生された電子ビ
ームを所定位置に収束させるビーム収束手段と、前記電
子ビーム発生手段の陰極温度をモニタするモニタ手段
と、そのモニタ手段の出力に応じて電子ビームの焦点距
離を常に一定にするように、前記ビーム収束手段へ供給
されるレンズ電流を自動補正する補正回路とから構成さ
れるので、陰極温度の変化に連動してレンズ電流を制御
することにより、電子ビームの焦点距離を一定に保つこ
とができ、溶接等の加工の品質の維持、管理が容易にな
る効果がある。
【0040】さらに、請求項3の発明によれば、電子ビ
ーム加工装置は、電子ビームを発生する電子ビーム発生
手段と、その電子ビーム発生手段により発生された電子
ビームを所定位置に収束させるビーム収束手段と、前記
電子ビーム発生手段へ供給されるバイアス電圧をモニタ
するモニタ手段と、前記ビーム収束手段の焦点距離を補
正するための焦点補正用電界レンズと、前記モニタ手段
の出力に応じて電子ビームの焦点距離を常に一定にする
ように前記焦点補正用電界レンズを自動補正制御する補
正回路とから構成されるので、バイアス電圧の変化に連
動して焦点補正用電界レンズの電圧を調節することによ
り、電子ビームの焦点距離を一定に保つことができ、溶
接等の加工の品質の維持、管理が容易になる上、収束コ
イルに流すレンズ電流値は従来通りの設定値のままに保
持しておけばよいので、制御系の大幅な変更が不要とな
る。
【0041】さらにまた、請求項4の発明によれば、電
子ビーム加工装置は、電子ビームを発生する電子ビーム
発生手段と、その電子ビーム発生手段により発生された
電子ビームを所定位置に収束させるビーム収束手段と、
前記電子ビーム発生手段の陰極温度をモニタするモニタ
手段と、前記ビーム収束手段の焦点距離を補正するため
の焦点補正用電界レンズと、前記モニタ手段の出力に応
じて電子ビームの焦点距離を常に一定にするように前記
焦点補正用電界レンズを自動補正制御する補正回路とか
ら構成されるので、陰極温度の変化に連動して焦点補正
用電界レンズの電圧を調節することにより、電子ビーム
の焦点距離を一定に保つことができ、溶接等の加工の品
質の維持、管理が容易になる上、収束コイルに流すレン
ズ電流値は従来通りの設定値のままに保持しておけばよ
いので、制御系の大幅な変更が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例による電子ビーム加工
装置のブロック回路図である。
【図2】 この発明の第2実施例による電子ビーム加工
装置のブロック回路図である。
【図3】 この発明の第3実施例による電子ビーム加工
装置のブロック回路図である。
【図4】 図3の電子ビーム加工装置の要部のブロック
図である。
【図5】 この発明の第4実施例による電子ビーム加工
装置のブロック回路図である。
【図6】 従来例による電子ビーム加工装置のブロック
回路図である。
【図7】 棒状陰極の加熱時間とバイアス電圧、棒状陰
極温度及び従来例と本発明による焦点位置の変動との関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
3 電子ビーム、4,5 ビーム収束手段としての収束
レンズ、6 電子ビーム発生手段としての電子銃、26
モニタ手段としてのバイアス電圧検出回路、28 補
正回路としてのレンズ電流自動補正回路、28a 補正
回路としての焦点自動補正回路、29 モニタ手段とし
ての陰極温度測定装置、30 焦点補正用電界レンズ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームを発生する電子ビーム発生手
    段と、その電子ビーム発生手段により発生された電子ビ
    ームを所定位置に収束させるビーム収束手段と、前記電
    子ビーム発生手段へ供給されるバイアス電圧をモニタす
    るモニタ手段と、そのモニタ手段の出力に応じて電子ビ
    ームの焦点距離を常に一定にするように、前記ビーム収
    束手段へ供給されるレンズ電流を自動補正する補正回路
    とを備えたことを特徴とする電子ビーム加工装置。
  2. 【請求項2】 電子ビームを発生する電子ビーム発生手
    段と、その電子ビーム発生手段により発生された電子ビ
    ームを所定位置に収束させるビーム収束手段と、前記電
    子ビーム発生手段の陰極温度をモニタするモニタ手段
    と、そのモニタ手段の出力に応じて電子ビームの焦点距
    離を常に一定にするように、前記ビーム収束手段へ供給
    されるレンズ電流を自動補正する補正回路とを備えたこ
    とを特徴とする電子ビーム加工装置。
  3. 【請求項3】 電子ビームを発生する電子ビーム発生手
    段と、その電子ビーム発生手段により発生された電子ビ
    ームを所定位置に収束させるビーム収束手段と、前記電
    子ビーム発生手段へ供給されるバイアス電圧をモニタす
    るモニタ手段と、前記ビーム収束手段の焦点距離を補正
    するための焦点補正用電界レンズと、前記モニタ手段の
    出力に応じて電子ビームの焦点距離を常に一定にするよ
    うに前記焦点補正用電界レンズを自動補正制御する補正
    回路とを備えたことを特徴とする電子ビーム加工装置。
  4. 【請求項4】 電子ビームを発生する電子ビーム発生手
    段と、その電子ビーム発生手段により発生された電子ビ
    ームを所定位置に収束させるビーム収束手段と、前記電
    子ビーム発生手段の陰極温度をモニタするモニタ手段
    と、前記ビーム収束手段の焦点距離を補正するための焦
    点補正用電界レンズと、前記モニタ手段の出力に応じて
    電子ビームの焦点距離を常に一定にするように前記焦点
    補正用電界レンズを自動補正制御する補正回路とを備え
    たことを特徴とする電子ビーム加工装置。
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