JPH08101932A - 印字位置調整機能付きタイムレコーダ - Google Patents

印字位置調整機能付きタイムレコーダ

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JPH08101932A
JPH08101932A JP26190394A JP26190394A JPH08101932A JP H08101932 A JPH08101932 A JP H08101932A JP 26190394 A JP26190394 A JP 26190394A JP 26190394 A JP26190394 A JP 26190394A JP H08101932 A JPH08101932 A JP H08101932A
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裕貞 渡辺
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洋一 紺野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 腰下寸法とか印字段ピッチ或はサイドマージ
ンと云った印字位置寸法が異なるタイムカードに対して
も、ソフトそのものを交換することなくスイッチ操作の
みで印字位置の誤差を微調整して、印字をタイムカード
の印字欄の中に正しく行う。 【構成】 タイムレコーダ1の上面に並べて設けた操作
ボタン2A〜2Fに、システム保守カードSKに表記し
た印字位置調整用の各種項目名称と同じ機能を付与し
て、これ等各操作ボタン2A〜2Fの操作によってタイ
ムカードTMの印字段ピッチMaと腰下寸法Mbとサイ
ドマージンMcを微調整できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタイムレコーダの技術分
野で利用されるものであって、具体的には、タイムカー
ドに対する印字位置の調整をスイッチ操作で行うことが
できるように工夫した印字位置調整機能付きタイムレコ
ーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】タイムレコーダに使用するタイムカード
に付いては、印字フォーマットが予め規格によって決ま
っているが、中には、タイムカードの腰下寸法とか印字
段のピッチ間隔、或は、サイドマージン等が異なる寸法
のタイムカードを使用する場合があって、標準寸法のタ
イムカード用に印字位置がセットされているタイムレコ
ーダでは、所定の印字欄の中に印字を正確に行えない場
合があり、納入時にこれ等印字位置の寸法誤差を修正す
る必要があった。
【0003】タイムカードの構成を更に詳しく説明する
と、図9は下端縁Tbに表裏判定用の切欠きTaを有す
る通常タイプのタイムカードTMの構成を示したもので
あって、図中Pは就業データの時刻印字、Maは各印字
P用の印字段ピッチ、MbはタイムカードTMの最下段
の印字段と下端縁Tbの間隔寸法である腰下寸法、Mc
はタイムカードTMの左側縁Tcと出勤印字欄との間隔
寸法であるサイドマージンであって、図10に於いてP
1は上記の印字段ピッチMaの間隔が標準(6mm)よ
りも小さく造られていて枠からはみ出した印字例で、P
2はサイドマージンMcが標準よりも小さくて印字が左
側にはみ出た場合の印字例を示し、更に、P3は腰下寸
法Mbが標準よりも大きく造られていて印字が下側には
み出した場合の印字例を夫々示す。
【0004】そこで従来は、各印字位置の寸法が異なる
タイムカードTMごとに専用のソフトを造り、このソフ
トでカードの段送りとプリンタの横移動を各自制御する
ことによって、上述した印字段ピッチと腰下寸法及びサ
イドマージンを夫々調整して、印字をタイムカードの印
字欄の中に正確に行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、印字フォーマ
ットが全く異なる特殊なタイムカードの場合は別にし
て、腰下寸法Mbとか印字段ピッチMa或はサイドマー
ジンMcが若干異なる程度のタイムカードTMに付いて
は、夫々のタイムカードTMごとにソフトを造るのでは
甚だ不合理、且つ、不経済であるから、その対策が望ま
れていた。
【0006】従って本発明の技術的課題は、腰下寸法と
か印字段ピッチ或はサイドマージンと云った印字位置寸
法が異なるタイムカードに対しても、ソフトそのものを
交換せずにスイッチ操作のみで印字位置の誤差を微調整
して、印字をタイムカードの決められた印字欄の中に正
しく行えるようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【0008】出勤とか退勤と云った勤怠項目を指定する
操作ボタンを備え、これ等操作ボタンを操作して勤怠項
目を指定した後、タイムカードを挿入すると、指定した
勤怠項目の入力時刻をタイムカードの決められた印字欄
に印字するように構成したタイムレコーダに於いて、
【0009】(1) タイムカードに対する印字位置を
調整するための各種調整項目の名称を表記したシステム
保守カードを差込むと、このシステム保守カードを上記
各種調整項目の名称が上記操作ボタンのすぐ上の位置に
来るように搬送するカード搬送手段と、この操作ボタン
の意味付けをシステム保守カードに表記した名称に切替
え、且つ、この操作ボタンを操作してタイムカードの印
字位置を調整することができる印字位置調整手段とを備
えること。
【0010】(2) 上記操作ボタンによって調整する
タイムカードの印字位置調整手段が、タイムカードの最
下段の印字段とタイムカードの下端縁との間隔を微調整
する腰下寸法調整手段であること。
【0011】(3) 上記操作ボタンによって調整する
タイムカードの印字位置調整手段が、タイムカードの各
印字段のピッチ間隔を微調整する印字段ピッチ調整手段
であること。
【0012】(4) 上記操作ボタンによって調整する
タイムカードの印字位置調整手段が、タイムカードの左
側縁と出勤印字欄との間隔を微調整するサイドマージン
調整手段であること。
【0013】(5) 操作ボタンの操作によって調整す
る印字位置の調整値を、タイムレコーダの表示器にモニ
ター表示するように構成すること。
【0014】
【作用】上記(1)〜(5)で述べた各手段は以下の如
く作用する。
【0015】上記(1)で述べた手段によれば、システ
ム保守カードをタイムレコーダに差込むと、タイムレコ
ーダに設けた各操作ボタンの意味付けがシステム保守カ
ードに表記された各種調整項目の名称に切替えられるた
め、この操作ボタンを適宜操作することによって、タイ
ムレコーダのソフトを交換せずに印字位置を使用するタ
イムカードの印字欄に合せて微調整することを可能にす
る。
【0016】上記(2)で述べた手段によれば、システ
ム保守カードによって機能が腰下寸法微調整用に切替え
られた操作ボタンを操作することにより、タイムカード
の腰下寸法を微調整して、印字位置を正しい位置に合致
させることを可能にする。
【0017】上記(3)で述べた手段によれば、システ
ム保守カードによって印字段ピッチ微調整用に切替えら
れた操作ボタンを操作することにより、タイムカードの
印字段ピッチを微調整して印字位置を正しい位置に合致
させることを可能にする。
【0018】上記(4)で述べた手段によれば、システ
ム保守カードによってサイドマージン調整用に切替えら
れた操作ボタンを操作することにより、タイムカードの
サイドマージンを微調整して印字位置を正しい位置に合
致させることを可能にする。
【0019】上記(5)で述べた手段によれば、システ
ム保守カードの差込みに従って意味付けされた操作ボタ
ンを操作してタイムカードの印字位置を微調整する場合
に、操作ボタンによる調整具合、即ち、調整値をタイム
レコーダの表示器にモニター表示するため、このモニタ
ー表示をみながら印字位置を微調整して、印字をタイム
カードの印字欄に正しく印字することを可能にする。
【0020】以上の如くであるから、上記の手段によっ
て上述した技術的課題を解決して、前記従来の技術の問
題点を解消することができる。
【0021】
【実施例】以下に、上述した本発明に係る印字位置調整
機能付きタイムレコーダの好適な実施例を添付した図面
と共に詳細に説明する。
【0022】図1は本発明に係るタイムレコーダの外観
を示したものであって、図中、1はタイムレコーダ、1
aはタイムカードTM(図9参照)とかシステム保守カ
ードSK(図5参照)を差込む差込口、符号2で全体的
に示したのは差込口1aの前に横一列に並べて設けた計
6個の操作ボタン2A,2B,2C,2D,2E,2F
から成る出退勤選定兼設定スイッチ、1Hはこれ等各操
作ボタン2A〜2Fの前に表示又は添接した各操作ボタ
ン2A〜2Fの機能を表示した見出し、3は各種データ
とか後述する調整値等を表示する表示器、17Tは時計
を示す。
【0023】図2は上記タイムレコーダ1の内部構造を
説明した一部断面正面図であって、図中、4と4Sは上
記差込口1aの内側に設けたカード検知レバーとカード
検知センサー、1b,1bは差込口1aに差込まれたタ
イムカードTMとかシステム保守カードSKをガイドす
る左右のカードガイド、6は左右の軸受6a,6bを用
いてカード通路に沿って横方向に平行に架設したローラ
軸、6Rはこのローラ軸6に取付けたカード搬送ロー
ラ、5Mは上記のセンサー4SがタイムカードTMを検
知すると作動するカード送りモータを示す。
【0024】また、5Wは上記のカード送りモータ5M
の駆動軸に取付けたウオームで、このウオーム5Wを上
記ローラ軸6に取付けたウオームホイール6Wに噛合す
ることによって、カード送りモータ5Mの回転をローラ
軸6に伝えてカード搬送ローラ6Rを回転し、このロー
ラ6Rと従動ローラ(図示せず)の間で差込口1aに差
込まれたタイムカードTMを引込み、また、排出搬送す
ると共に、このローラ軸6の先端に取付けたエンコーダ
用円盤6Tの回転を円盤用センサー6Sで検出すること
によって、カード搬送ローラ6RによるタイムカードT
Mとかシステム保守カードSKの送り量を検出して、カ
ード搬送をコントロールできるように構成されている。
【0025】更に、7は上記タイムカードTMの下端に
形成した切欠きTaとか、システム保守カードSKの下
端Keに形成した切欠きKaを読取ってカードの表裏及
び種別を判定するカード下端検知センサーであって、タ
イムカードTMの表裏を間違えて差込口1aに差込んだ
場合は、このセンサー7による検知によって表示器3に
異常を表示したり、警報器(図示せず)を作動して注意
を促す仕組に成っている。
【0026】また、上記のセンサー7は図2及び図5に
示す如く左右2つのマークセンサー7A,7Bによって
構成されていて、これ等2つのマークセンサー7A,7
Bが比較的浅い切欠きTaを検出した場合、及び、切欠
きを全く検出しない場合は、差込まれたカードをタイム
カードTMと認識する一方、2つのマークセンサー7
A,7Bが比較的深い切欠きKaを検出した場合は、差
込まれたカードがシステム保守カードSKであると認識
するように構成されている。
【0027】一方、上述したシステム保守カードSKの
表裏両面には、図5に示す如くその下側部に上述した左
右のマークセンサー7A,7Bに読取らせて読取りレベ
ル感度を自動調整する自動レベル調整区域Kbが形成さ
れ、更にその上側部には一方のマークセンサー7Aの読
取り位置に合せてタイミングマークkc…が上下に並べ
て設けられ、その右側には、他方のマークセンサー7B
の読取り位置に合せてカードの種別コードマークKdが
設けられている。
【0028】更にシステム保守カードSKの上側部に
は、各種メンテナンスの名称、若しくは、それ等メンテ
ナンス項目(調整項目)に関する複数の実現値の名称を
横に一列に並べて表示した表示欄SA,SB,SC,S
D…が多段形成され、上述した種別コードマークKdの
読取りによってメンテナンスコードが決定されると、カ
ード送りモータ5Mによるカード送りを、決められた表
示欄SA〜SDのいずれかが図6に示すようにタイムレ
コーダ1に横一列に設けた上記各操作ボタン2A〜2F
の直上に位置した状態で停止して、各操作ボタン2A〜
2Fに上記表示欄(図示の場合はSA)に表示された機
能A1,A2,A3…A4を付与し、これ等操作ボタン2A
〜2Fの操作によって各種メンテナンスを実行できるよ
うに構成されている。
【0029】因みに、図6に示した状態では第1番目の
操作ボタン2AにタイムカードTMの腰下寸法Mb(図
9参照)を1mm単位で微調整する機能が付与され、第
2番目の操作ボタン2Bに印字段ピッチMaを0.2m
m単位で微調整する機能が付与され、更に、第3番目の
操作ボタン2CにはサイドマージンMcを0.5mm単
位で微調整する機能が付与されると共に、最後の操作ボ
タン2FにカードSKを次の表示欄SBに段送りする機
能が付与される仕組に成っている。
【0030】また、図2に於いて1Tはタイムレコーダ
1の内部に設けた固定フレームで、このフレーム1Tに
上述した左右のカードガイド1b,1bとか、ローラ軸
6、各センサー4S,6S,7、及び、モータ5Mが取
付けられている。
【0031】上述した図2並びに要部の断面図である図
3に於いて、夫々符号8にて全体的に示したのは、上述
した左右のカードガイド1b,1bにガイドされて送り
込まれて来るタイムカードTMの印字欄に、就業データ
等を印字する印字器であって、この印字器8は以下に述
べる各部材によって構成されている。
【0032】即ち、図中9Tは上述した固定フレーム1
Tに設けた左右の取付板1Ta,1Tb間に架設したガ
イド軸で、このガイド軸9Tの周面にはガイド用のカム
溝が螺旋状に形成されていて、活字横移動用ステッピン
グモータ9Mがこのガイド軸9Tを回転すると、ガイド
軸9Tに取付けたキャリッジ9が左右の方向に横移動す
るように構成されている。
【0033】また、10は上記キャリッジ9の上面に取
付けた上ケース体、11はこの上ケース体10によって
覆われたハウジング内部に回転自在に縦設した回転軸、
11Mはキャリッジ9の底部側に取付けた活字選択用ス
テッピングモータ、11bはこのモータ11Mの駆動軸
11aに取付けたピニオンで、このピニオン11bに上
記回転軸11に取付けた連動歯車11cが噛合して、上
記モータ11Mの回転をこの回転軸11に伝達してい
る。
【0034】同じく図2と図3に於いて、夫々符号12
で全体的に示したのは、上記上ケース体10のハウジン
グ内に位置するように、上記回転軸11の中間部に固定
したカップホイール型活字体であって、この活字体12
は、薄い金属板(バネ材)を用いて放射状に打抜き形成
した多数のスポーク片12b…を、夫々内側に向けて略
直角に曲げ起すことによって全体を略カップホイール型
に成形すると共に、各スポーク片12b…の先端部に日
付とか時刻用の数字及び曜日用のアルファベット等から
成る必要な活字エレメント12a…を外向きに取付け、
更に、図示の如く内部に矯正リング13を嵌込むことに
よって構成されている。
【0035】更に図中、14は同じく上ケース体10の
ハウジング内に取付けた印字ソレノイドであって、この
ソレノイド14は後述する制御部からのON信号を受け
て励磁すると、ヘッド14Hを突出して上記活字選択用
ステッピングモータ11Mによって印字位置にセットさ
れたカップホイール型活字体12の活字エレメント12
a、即ち、スポーク片12bをプラテンPTの方向に押
し出して、この活字エレメント12aをプラテンPTに
沿って挿入されてタイムカードTMの印字面に押し付け
て印字する仕組に成っている。
【0036】更に図3に於いて、11Xは上記連動歯車
11cの底面に突設した検出子で、11Sはこの検出子
11Xを検知することによってカップホイール型活字体
12の水平回転方向のホームポジションを検出するセン
サー、16はカップホイール型活字体12の各活字エレ
メント12a…に該活字体12によって回転されながら
インクを塗布するインクローラで、16aはその回転
軸、10aは前述した印字ソレノイド14の取付板、9
Yはキャリッジ9の補助ガイド軸を示す。
【0037】また、図2に於いて9aはキャリッジ9に
突設した検出子で、9Sはこの検出子9aを検知するこ
とによってキャリッジ9、即ち、カップホイール型活字
体12の横移動方向のホームポジションを検出するセン
サーで、15はプリント基板を示す。
【0038】次に、図4は上述した本発明の電気的構成
を説明したブロック図であって、図中、20と21は制
御部の中心を構成するCPUとメモリで、これ等の間に
バス22を介して接続したインターフェイス回路23に
は、上述した計6個の操作ボタン2A〜2Fから成る出
退勤選定兼設定スイッチ2…と、表示器3、カード検知
センサー4S、カード送りモータ5M、円盤用センサー
6S、カード下端検知センサー7、活字横移動用ステッ
ピングモータ9M、活字横移動ホームポジションセンサ
ー9S、活字選択用ステッピングモータ11M、活字ホ
ームポジションセンアー11S、及び、印字ソレノイド
14が接続され、更に、基準時計信号を発信する時計回
路17が接続されていて、夫々メモリ21に格納された
システムプログラムに従って制御作動される仕組に成っ
ている。
【0039】即ち、本発明に係るタイムレコーダ1で
は、タイムカードTMの差込みをカード検知センサー4
Sが検知すると、カード送りモータ5Mが回転してカー
ド搬送ローラ6Rがカード搬送を開始するが、搬送を始
めると直ぐにカード下端検知センサー7がタイムカード
TMの下端縁に形成した切欠きMaの有無を検出してそ
の表裏を判定し、表裏が正しい場合は、メモリ21に格
納されているプログラムに従ってカード送りモータ5M
が回転され、且つ、その回転量、即ち、カード搬送量を
エンコーダ用のセンサー6Sで検出しながら、タイムカ
ードTMをプログラムに従って当日の印字段位置に搬送
する。
【0040】上記のカード搬送が終わると、活字横移動
用ステッピングモータ9Mが回転してガイド軸9Tを回
転し、印字器8をメモリ21に格納したプログラムに従
って打刻者が選択したスイッチ2によって決められた印
字欄位置、即ち、タイムカードTMの所定の印字欄位置
に横移動し、次いで、活字選択用ステッピングモータ1
1Mによるカップホイール型活字体12の制御回転と印
字ソレノイド14の印字作動を、同じくメモリ21に格
納したプログラムに従って順次繰返すことにより、上記
スイッチ2で選定したタイムカードTMの所定の印字欄
(例えば出勤欄とか退社欄等)に、日付とか現在時刻等
を含む就業データを逐次印字することができる。
【0041】以上のようにしてタイムカードTMに印字
を行った結果、図10の如く印字段ピッチの間隔Maと
かサイドマージンMc、或は、腰下寸法Mbに誤差
1,P2,P3が存在する場合は、前述したシステム保
守カードSKをタイムレコーダ1の差込口1aに差込ん
で、操作ボタン2A,2B,2Cに腰下寸法Mb、印字
段ピッチMa、サイドマージンMcを微調整する機能を
付与すれば、これ等各操作ボタン2A,2B,2Cを操
作して上記の各誤差を微調整することができる。
【0042】図6は上記微調整の操作状態を示した図で
あって、図示の実施例では腰下寸法Mbを操作ボタン2
Aを操作して−0.5mm〜+5.0mmの範囲を1m
m単位で微調整でき、また、印字段ピッチMaは操作ボ
タン2Bを用いて5.0mm〜7.0mmの範囲を0.
2mm単位で微調整できると共に、サイドマージンMc
を操作ボタン2Cを用いて左へ1.0mm〜右へ2.0
mmの範囲を0.5mmの単位で微調整できるように構
成されており、図6に示した表示器3にはこれ等の各修
正値がモニター表示される仕組に成っている。
【0043】次に、上述した印字位置の微調整に関する
手順を図7と図8に示したフローチャートに従って説明
する。
【0044】図7は上述した印字段ピッチMaと腰下寸
法MbとサイドマージンMcに関する調整値を得るため
の処理手順を説明したものであって、始めのステップS
1でシステム保守カードSKをタイムレコーダ1の差込
口1aに差込むと、次のステップS2でタイムレコーダ
1のモードがカード微調整モードに切換わって各操作ボ
タン2A,2B,2C…に各微調整の機能が付与され、
次のステップS3で表示器3に調整データの初期値が表
示される。
【0045】次いで、ステップS4で図10に示した印
字状態を参考にして各操作ボタン2A,2B,2Cのい
ずれかを操作し、印字段ピッチMa、腰下寸法Mb、或
は、サイドマージンMcのいずれかの調整値をキー入力
すれば、次のステップS5でこれ等の各調整値がメモリ
21のRAMに書込まれ、次いで、この調整値を表示器
3に表示して処理を終える。
【0046】図8は上記図7に示した手順に従って作成
した腰下寸法Mbの調整値を用いて、腰下寸法Mbを微
調整する処理手順を説明したものであって、始めのステ
ップS10でタイムカードTMを差込口1aに差込み、
次のステップS11でこれをカード検知センサー4Sが
検知すると、次のステップS12に進んで腰下寸法Mb
の基準値に図7のフローチャートに従って求めた調整値
を加えてタイムカードTMの引込み位置を調整して、ス
テップS13に進む。
【0047】ステップS13ではカード送りモータ5M
が回転し、次いで、ステップS14で搬送ローラ6Rが
回転してカード搬送すると共に、次のステップS15で
はカード下端検知センサー7がカードの下端縁Tbを検
知したか否かが判定され、YESの場合は次のステップ
S16に進んで、基準値に調整値を加えたカード送りの
ステップ数のポジションが認識されてステップS17に
進むが、NOの場合は上述したステップS12に戻って
ステップS12からS14迄の処理が繰返される。
【0048】上述したステップS17では、カード送り
モータ5Mがプログラムに従って印字すべき日付位置に
タイムカードTMを搬送し、次いで、ステップS18で
タイムカードTMの搬送が印字すべき日付位置に来たと
判定すると、ステップS19に進んでカード送りモータ
5M及び搬送ローラ6Rの回転を停止し、次いでステッ
プS20で印字器8が決められた印字欄に時刻印字する
と、ステップS21で上記のモータ5Mが逆回転してタ
イムカードTMを差込口1aに排出し、処理を終える。
【0049】前述した印字段ピッチMaとサイドマージ
ンMcの微調整は、上述した図8の腰下寸法微調整用の
フローチャートに準じて処理されるものであって、腰下
寸法Mbと印字段ピッチMaの調整は、いずれもカード
送りモータ5Mの回転系統を制御してこれを行うが、サ
イドマージンMcに付いては、活字横移動用ステッピン
グモータ6Sの回転による横移動の位置を調整してこれ
を行う仕組に成っている。
【0050】尚、図11は本発明の全体構成を説明した
ブロック図である。
【0051】
【発明の効果】以上述べた次第で、本発明に係る印字位
置調整機能付きタイムレコーダによれば、操作ボタンを
操作するだけで腰下寸法とか印字段ピッチ、或は、サイ
ドマージンと云ったタイムカードに対する印字位置を微
調整できるため、印字フォーマットが異なるタイムカー
ドでも、ソフトを交換することなく納入時等に操作ボタ
ンの操作だけで簡単に位置調整できる合理性と経済性を
発揮できる利点を備えている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印字位置調整機能付きタイムレコ
ーダの一例を示した外観図である。
【図2】本発明に係るタイムレコーダの内部構造を説明
した一部断面正面図である。
【図3】印字器の構成を説明した断面図である。
【図4】本発明に係るタイムレコーダの電気的構成を説
明したブロック図である。
【図5】本発明で使用するシステム保守カードの一例を
示した正面図である。
【図6】システム保守カードによって操作ボタンに印字
位置変更用の機能を付与している状態を説明した構成図
である。
【図7】印字位置調整用の処理手順を説明したフローチ
ャートである。
【図8】腰下寸法微調整の処理手順を説明したフローチ
ャートである。
【図9】タイムカードの構成を説明した一部破断正面図
である。
【図10】印字位置のズレを説明したタイムカードの一
部破断正面図である。
【図11】本発明の全体構成を説明したブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 タイムレコーダ 1a 差込口 2 出退勤選定兼設定スイッチ 2A〜2F 操作ボタン 3 表示器 5M カード送りモータ 6R カード搬送ローラ 8 印字器 9M 活字横移動用ステッピングモータ TM タイムカード Tb 下端縁 Tc 左側縁 Ma 印字段ピッチ Mb 腰下寸法 Mc サイドマージン SK システム保守カード SA〜SD 調整項目の表示欄

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出勤とか退勤と云った勤怠項目を指定す
    る操作ボタンを備え、これ等操作ボタンを操作して勤怠
    項目を指定した後、タイムカードを挿入すると、指定し
    た勤怠項目の入力時刻をタイムカードの決められた印字
    欄に印字するように構成したタイムレコーダに於いて、 タイムカードに対する印字位置を調整するための各種調
    整項目の名称を表記したシステム保守カードを差込む
    と、このシステム保守カードを上記各種調整項目の名称
    が上記操作ボタンのすぐ上の位置に来るように搬送する
    カード搬送手段と、この操作ボタンの意味付けをシステ
    ム保守カードに表記した名称に切替え、且つ、この操作
    ボタンを操作してタイムカードの印字位置を調整するこ
    とができる印字位置調整手段とを備えて成ることを特徴
    とする印字位置調整機能付きタイムレコーダ。
  2. 【請求項2】 上記操作ボタンによって調整するタイム
    カードの印字位置調整手段が、タイムカードの最下段の
    印字段とタイムカードの下端縁との間隔を微調整する腰
    下寸法調整手段であることを特徴とする請求項1記載の
    印字位置調整機能付きタイムレコーダ。
  3. 【請求項3】 上記操作ボタンによって調整するタイム
    カードの印字位置調整手段が、タイムカードの各印字段
    のピッチ間隔を微調整する印字段ピッチ調整手段である
    ことを特徴とする請求項1記載の印字位置調整機能付き
    タイムレコーダ。
  4. 【請求項4】 上記操作ボタンによって調整するタイム
    カードの印字位置調整手段が、タイムカードの左側縁と
    出勤印字欄との間隔を微調整するサイドマージン調整手
    段であることを特徴とする請求項1記載の印字位置調整
    機能付きタイムレコーダ。
  5. 【請求項5】 操作ボタンの操作によって調整する印字
    位置の調整値を、タイムレコーダの表示器にモニター表
    示するように構成したことを特徴とする請求項1、2、
    3又は4記載の印字位置調整機能付きタイムレコーダ。
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