JPH08101629A - 不可視情報記録シール - Google Patents
不可視情報記録シールInfo
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- JPH08101629A JPH08101629A JP6235665A JP23566594A JPH08101629A JP H08101629 A JPH08101629 A JP H08101629A JP 6235665 A JP6235665 A JP 6235665A JP 23566594 A JP23566594 A JP 23566594A JP H08101629 A JPH08101629 A JP H08101629A
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Abstract
とする種々の商品等の物品に貼着されて、証明書として
の機能を持つ偽造防止効果を有し、透明ホログラム画像
の審美性を損なうことなく、かつ透明ホログラム画像と
一体の形態で、不可視情報を記録する。 【構成】粘着層上に、少なくとも記録波長の近赤外域で
吸収を示す第1の赤外吸収層、光学的に第1の赤外吸収
層を隠蔽し、読み取り時のコントラストを得るための金
属薄膜層、少なくとも読み取り波長の近赤外域で吸収を
示す第2の赤外吸収層、少なくとも可視領域の光は吸収
し、記録波長および読み取り波長の近赤外域を透過する
隠蔽層、ホログラム画像を形成するためのホログラム形
成層、当該ホログラム形成層とは異なる屈折率を有し、
可視領域の光を透過する透過性薄膜層を順次積層し、か
つ第1の赤外吸収層と粘着層との間に基材を設けて成
る。
Description
像、あるいは目視角度によって色が順次変化する多層蒸
着積層体を備え、偽造防止を必要とする種々の商品等の
物品に貼着されて、証明書としての機能を持つ偽造防止
効果を有するシールに係り、特にレーザー等により非接
触の状態で不可視情報を記録することが可能な不可視情
報記録シールに関するものである。
な分野で利用されてきている。この透明ホログラム転写
箔は、支持体としての基材上に、剥離層、ホログラム形
成層、透過性薄膜層、接着層の各層を、順次積層して形
成され、転写箔、および転写箔はほとんど透明な中にホ
ログラム画像が浮き上がり、独特の視覚的効果をもたら
すものである。
構成を変えることによって、シールとしても利用されて
いる。このシールとしては、様々な構成が挙げられる
が、その一例として、基材の片面に、ホログラム形成
層、透過性薄膜層、保護層が設けられ、基材の他面に
は、粘着層が設けられている。
転写箔またはホログラムシールは、その独特のホログラ
ム画像を形成するためには、非常に高度な技術が必要と
されることから、それ自体が偽造防止効果を有してい
る。このため、通常は、ホログラム転写箔自身以外には
セキュリティ機能を持たない。
タイプのホログラムでは、ホログラム画像そのものが光
の干渉縞を記録したものであることに着目し、この干渉
縞自身を記録情報として利用する方法が提案されてい
る。この記録情報の読み取り原理は、光の回折角が波長
と回折格子の空間周波数で関係づけられることから、ホ
ログラム画像の一部に、ある一定の目的の空間周波数の
回折格子を設け、その回折光を検出することによって、
その情報を読み取ることが可能となる。
の作製と同時に行なわれなければならないため、同じ画
像のホログラムには同じ情報しか記録することができな
い。あるいは、画像を目視上では似たものとし、記録の
ための回折格子は変えることもできるが、個々に異なっ
た情報を持たせることが不可能であることには変わりは
ない。
ては、通常の反射性薄膜を設けたものよりも劣ってお
り、独特の画像であるとはいっても、ホログラムを見る
角度によって見え易かったり、見え難かったりしている
ため、用途が限定されている。
次変化する多層蒸着積層体も、様々な分野で利用されて
きている。この多層蒸着積層体は、屈折率が異なるセラ
ミック材料を、制御された膜厚で繰り返し蒸着すること
によって得られ、独特の視覚的効果をもたらすものであ
る。
によってシールとしても利用されている。このシールと
しては、様々な構成が挙げられるが、その一例として、
基材の片面に、多層蒸着積層体が設けられ、基材の他面
には、粘着層が設けられている。また、透明のフィルム
のままでは、色の変化が判りづらいこともあり、下地と
して黒等の濃色の下地を付加する場合が多い。
としては、既に各種の方法が提案されてきており、主に
サーマルヘッドを利用した感熱記録、光を利用した光記
録等が広く利用されている。
膜層をサーマルヘッドの熱によって溶融させる方法が知
られており、最近では、プリペイドカード等において、
残額情報等を記録する方法として利用されている。この
方法は、熱的な感度こそ、ロイコサーマルに代表される
感熱発色材料を使用したものよりも劣るものの、様々な
耐性に優れることが特徴として挙げられる。そして、こ
れらは通常、文字や画像といった可視情報を記録する手
段として用いられ、記録の熱源としては、サーマルヘッ
ドが一般的に使用されている。
することができない点である。実用的には、記録面の保
護層は数μmの厚みに設定するのが精一杯であり、この
制限によって金属薄膜層上の層構成は限定されてしま
う。すなわち、例えば保護層上に隠蔽層を設けて、記録
情報が見えないようにしようとしても、隠蔽層の厚みが
限定されてしまうために、十分な隠蔽力を持たせること
ができないのが実情である。
ーマルヘッドと保護層表面との接触による傷が目立ち、
記録情報自体の隠匿性を損なうといった問題も生じる。
これは、特に記録情報の機密性が高い場合には問題とな
る。
ール、あるいは多層蒸着積層体は、単独では個体毎の記
録情報を変えることが困難であり、さらにホログラム画
像の視認性が低い、あるいは色変化等の視覚効果が低い
といった問題があり、一方可変情報を記録する技術とし
ての感熱記録媒体は不可視情報を記録することが困難で
あることがわかる。
に個体毎の可変情報が記録可能であれば、様々な用途に
利用することが可能である。一例を挙げれば、セキュリ
ティと記録が同時に必要であって、さらに商品等の物品
の美観を損ねないようにすることが重要な用途として、
高額な商品に貼付するシールやタグ等が考えられる。
多層蒸着積層体のシールはあったが、同時に可変情報を
記録可能なものではなく、単にホログラム画像のみの情
報とその製造の困難さからくるセキュリティ性、あるい
は単に色変化という視覚効果によるセキュリティ性を保
持しているにすぎない。そして、これらのホログラム画
像、あるいは多層蒸着積層体の審美性と、可変情報の記
録とを両立させた記録媒体であれば、目視の判断だけで
はなく、検証器による真偽判定も行なうことが可能とな
り、さらに高いセキュリティ性を付与できる等の利点が
得られるものとなる。
ホログラム画像、あるいは多層蒸着積層体を備えたシー
ルにおいては、ホログラム画像、あるいは多層蒸着積層
体の審美性と、可変情報の記録とを両立させることが難
しいという問題があった。
ために成されたもので、透明なホログラム画像を備え、
偽造防止を必要とする種々の商品等の物品に貼着され
て、証明書としての機能を持つ偽造防止効果を有し、透
明ホログラム画像の審美性を損なうことなく、かつ透明
ホログラム画像と一体の形態で、不可視情報を記録する
ことが可能な不可視情報記録シールを提供することを第
1の目的とする。
消するために成されたもので、目視角度によって色が変
化する多層蒸着積層体を備え、偽造防止を必要とする種
々の商品等の物品に貼着されて、証明書としての機能を
持つ偽造防止効果を有し、多層蒸着積層体の審美性を損
なうことなく、かつ多層蒸着積層体と一体の形態で、不
可視情報を記録することが可能な不可視情報記録シール
を提供することを第2の目的とする。
めに、まず、請求項1に係る発明の不可視情報記録シー
ルは、粘着層上に、少なくとも記録波長の近赤外域で吸
収を示す第1の赤外吸収層、光学的に第1の赤外吸収層
を隠蔽し、読み取り時のコントラストを得るための金属
薄膜層、少なくとも読み取り波長の近赤外域で吸収を示
す第2の赤外吸収層、少なくとも可視領域の光は吸収
し、記録波長および読み取り波長の近赤外域を透過する
隠蔽層、ホログラム画像を形成するためのホログラム形
成層、当該ホログラム形成層とは異なる屈折率を有し、
可視領域の光を透過する透過性薄膜層を順次積層し、か
つ第1の赤外吸収層と粘着層との間、第1の赤外吸収層
と金属薄膜層との間、第2の赤外吸収層と隠蔽層との
間、もしくは隠蔽層とホログラム形成層との間のいずれ
かの層間に、基材を設けて成る。
録シールは、粘着層上に、少なくとも記録波長の近赤外
域で吸収を示す第1の赤外吸収層、光学的に第1の赤外
吸収層を隠蔽し、読み取り時のコントラストを得るため
の金属薄膜層、少なくとも読み取り波長の近赤外域で吸
収を示す第2の赤外吸収層、少なくとも可視領域の光は
吸収し、記録波長および読み取り波長の近赤外域を透過
すると共に、ホログラム画像を形成するためのホログラ
ム形成隠蔽層、当該ホログラム形成隠蔽層とは異なる屈
折率を有し、可視領域の光を透過する透過性薄膜層を順
次積層し、かつ第1の赤外吸収層と粘着層との間、第1
の赤外吸収層と金属薄膜層との間、もしくは第2の赤外
吸収層とホログラム形成隠蔽層との間のいずれかの層間
に、基材を設けて成る。
記録シールは、粘着層上に、少なくとも記録波長の近赤
外域で吸収を示す第1の赤外吸収層、光学的に第1の赤
外吸収層を隠蔽し、読み取り時のコントラストを得るた
めの金属薄膜層、少なくとも読み取り波長の近赤外域で
吸収を示す第2の赤外吸収層、少なくとも可視領域の光
は吸収し、記録波長および読み取り波長の近赤外域を透
過する隠蔽層、可視領域の光を透過する透過性薄膜層、
当該透過性薄膜層とは異なる屈折率を有し、ホログラム
画像を形成するためのホログラム形成層、基材を、順次
積層して成る。
録シールは、粘着層上に、少なくとも記録波長の近赤外
域で吸収を示す第1の赤外吸収層、光学的に第1の赤外
吸収層を隠蔽し、読み取り時のコントラストを得るため
の金属薄膜層、少なくとも読み取り波長の近赤外域で吸
収を示す第2の赤外吸収層、少なくとも可視領域の光は
吸収し、記録波長および読み取り波長の近赤外域を透過
する隠蔽層、屈折率が互いに異なる複数の材料を積層し
てなり、目視角度によって色が変化する多層蒸着層を順
次積層し、かつ第1の赤外吸収層と粘着層との間、第1
の赤外吸収層と金属薄膜層との間、第2の赤外吸収層と
隠蔽層との間、もしくは隠蔽層と多層蒸着層との間のい
ずれかの層間に、基材を設けて成る。
録シールは、粘着層上に、少なくとも記録波長の近赤外
域で吸収を示す第1の赤外吸収層、光学的に第1の赤外
吸収層を隠蔽し、読み取り時のコントラストを得るため
の金属薄膜層、少なくとも読み取り波長の近赤外域で吸
収を示す第2の赤外吸収層、少なくとも可視領域の光は
吸収し、記録波長および読み取り波長の近赤外域を透過
すると共に、ホログラム画像を形成するためのホログラ
ム形成隠蔽層、屈折率が互いに異なる複数の材料を積層
してなり、目視角度によって色が変化する多層蒸着層を
順次積層し、かつ第1の赤外吸収層と粘着層との間、第
1の赤外吸収層と金属薄膜層との間、第2の赤外吸収層
とホログラム形成隠蔽層との間、もしくはホログラム形
成隠蔽層と多層蒸着層との間のいずれかの層間に、基材
を設けて成る。
記録シールは、粘着層上に、少なくとも記録波長の近赤
外域で吸収を示す第1の赤外吸収層、光学的に第1の赤
外吸収層を隠蔽し、読み取り時のコントラストを得るた
めの金属薄膜層、少なくとも読み取り波長の近赤外域で
吸収を示す第2の赤外吸収層、少なくとも可視領域の光
は吸収し、記録波長および読み取り波長の近赤外域を透
過する隠蔽層、屈折率が互いに異なる複数の材料を積層
してなり、目視角度によって色が変化する多層蒸着層、
基材を、順次積層して成る。
吸収スペクトルは、近赤外域全域を吸収するスペクトル
を有し、かつ上記第2の赤外吸収層の赤外吸収スペクト
ルは、近赤外域の特定波長を吸収するスペクトルを有す
るものとする。
赤外吸収層の赤外吸収スペクトルは、いずれも近赤外域
の特定波長を吸収するスペクトルを有し、かつこれらの
吸収波長が互いに異なるものとする。
に異なる複数のセラミック材料を積層してなるものとす
る。
報記録シールにおいては、商品等の物品に貼付した状態
では透明ホログラム画像が見え、しかも下層に設けられ
た有色不透明の隠蔽層によって、画像の視認性が向上す
る。さらに、下層には第2の赤外吸収層があり、この第
2の赤外吸収層が光熱変換層の役目をして赤外線を熱に
変換し、この熱によって、その下層の金属薄膜層が溶融
して界面張力で玉状になり、第1の赤外吸収層が露出す
る。記録情報の読み取りは、金属薄膜層がある部分とな
い部分との反射率の差を利用して行なうことができる。
録シールにおいては、請求項1に係る発明の不可視情報
記録シールと同等の作用効果が得られると共に、これに
加えて製造工程を簡略化することができる。
記録シールにおいては、請求項1に係る発明の不可視情
報記録シールと同等の作用効果が得られると共に、シー
ルが対象物に貼付された場合に、基材が最上層となるた
め、極めて高い耐性を付与することができる。
ルにおいては、透明なホログラム画像を備え、偽造防止
を必要とする種々の商品等の物品に貼着されて、証明書
としての機能を持つ偽造防止効果を有するホログラムシ
ールを、透明ホログラム画像の審美性を損なうことな
く、かつ透明ホログラム画像と一体の形態で、不可視情
報を記録することが可能となる。
録シールにおいては、商品等の物品に貼付した状態で
は、多層蒸着積層体のしかも下層に設けられた有色不透
明の隠蔽層によって、画像の視認性が向上する。さら
に、下層には第2の赤外吸収層があり、この第2の赤外
吸収層が光熱変換層の役目をして赤外線を熱に変換し、
この熱によって、その下層の金属薄膜層が溶融して界面
張力で玉状になり、第1の赤外吸収層が露出する。記録
情報の読み取りは、金属薄膜層がある部分とない部分と
の反射率の差を利用して行なうことができる。
録シールにおいては、請求項4に係る発明の不可視情報
記録シールと同等の作用効果が得られると共に、これに
加えて製造工程を簡略化することができる。
記録シールにおいては、請求項4に係る発明の不可視情
報記録シールと同等の作用効果が得られると共に、シー
ルが対象物に貼付された場合に、基材が最上層となるた
め、極めて高い耐性を付与することができる。
ルにおいては、目視角度によって色が変化する多層蒸着
積層体を備え、偽造防止を必要とする種々の商品等の物
品に貼着されて、証明書としての機能を持つ偽造防止効
果を有する多層蒸着積層体シールを、多層蒸着積層体の
審美性を損なうことなく、かつ多層蒸着積層体と一体の
形態で、不可視情報を記録することが可能となる。
発明の不可視情報記録シールにおいて、第1の赤外吸収
層の赤外吸収スペクトルが、近赤外域全域を吸収するス
ペクトルを有し、かつ第2の赤外吸収層の赤外吸収スペ
クトルが、近赤外域の特定波長を吸収するスペクトルを
有するものとすることにより、記録された情報の読み取
りは光源の波長に左右されないため、この点に関して安
定性を増すことができる。さらに、記録の波長を限定す
ることができ、偽造や改竄を困難なものとすることがで
きる。
発明の不可視情報記録シールにおいて、第1の赤外吸収
層および第2の赤外吸収層の赤外吸収スペクトルが、い
ずれも近赤外域の特定波長を吸収するスペクトルを有
し、かつこれらの吸収波長が互いに異なるものとするこ
とにより、情報の記録を行なう光源だけでなく、さらに
記録された情報の読み取り波長を限定することができ、
偽造や改竄をより一層困難なものとすることができる。
て詳細に説明する。
実施例による不可視情報記録シールの構成例を示す断面
図である。
不可視情報記録シール1は、基材3の片面に、第1の赤
外吸収剤4、金属薄膜層5、第2の赤外吸収層6、隠蔽
層7、ホログラム形成層8、透過性薄膜層9、保護層1
0を順次積層すると共に、基材3の他面に、粘着層2を
設けた構成としている。
明のポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
また、これ以外にも、例えばポリ塩化ビニル、ポリエス
テル、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポ
リスチレン等の合成樹脂、天然樹脂、紙、合成紙、ガラ
ス等の材料を、単独あるいは複合体として使用すること
ができるが、後に読み取り原理でも述べるように、層構
成によって光学特性に限定がある。
記録波長17の波長域で吸収を示すものである必要があ
る。
ピリリウム系、スクワリリウム系、クロコニウム系、ア
ズレニウム系等のポリメチン系色素、フタロシアニン系
色素、ナフタロシアニン系色素、ジチオール金属錯塩系
色素、ナフトキノン系色素、アントラキノン系色素、ト
リフェニルメタン系色素、アルミニウム系色素、ジイン
モニウム系色素等の有機色素類の他、金属酸化物、金属
水酸化物、あるいは熱線吸収ガラスの粉末等の無機顔
料、およびカーボンブラックを使用することが可能であ
る。
第1の赤外吸収層4のスペクトルを隠蔽し、読み取り時
のコントラストを充分に得ることができる材料を使用す
ることが可能であり、記録感度面から融点は低めの方が
好ましい。
を、単独あるいは合金として使用することができる。
くとも後述する読み取り波長18の波長域で吸収を示
し、かつ他の波長域では吸収を示さないものが好適であ
る。
ピリリウム系、スクワリリウム系、クロコニウム系、ア
ズレニウム系等のポリメチン系色素、フタロシアニン系
色素、ナフタロシアニン系色素、ジチオール金属錯塩系
色素、ナフトキノン系色素、アントラキノン系色素、ト
リフェニルメタン系色素、アミニウム系色素、ジインモ
ニウム系色素等の有機色素類の他、金属酸化物、金属水
酸化物、あるいは熱線吸収ガラスの粉末等の無機顔料を
使用することが可能である。
変化を隠蔽するための層であり、少なくとも可視領域は
大量に吸収し、赤外域、特に記録波長および読み取り波
長では、光学的に透明もしくはほぼ透明とみなせるスペ
クトルを有している材料であることが必要である。
ーで読み取り可能な程度の赤外線を透過すると共に、肉
眼で記録像の識別が不可能な程度に可視光線を吸収する
ものをいい、赤外線の透過率が可視光線の透過率より大
きいものはもちろん、赤外線センサーの感度が優れてい
ること等から、赤外線の透過率が可視光線の透過率より
小さいものであっても、肉眼で記録像が識別できず、赤
外線センサーで識別できるものであればよい。
膜、オラゾールブラックB−Vやオラゾール2RG等の
赤外線透過性の染料を含む塗料、黄インキ、紅インキ、
藍インキ等の赤外域に吸収のない印刷インキの混ぜ合わ
せにより作成した黒色、もしくはグレー系のインキを使
用することが可能であり、これらをグラビア印刷法、ス
クリーン印刷法、オフセット印刷法等の公知の塗工方法
により設けることができる。
ンボス形成性が良好で、プレスムラが生じにくく、明る
い再生像が得られる材料であることが必要である。
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩
化ビニル樹脂などの熱可塑性樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ウ
レタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)ア
クリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジ
ン(メタ)アクリレート等の熱硬化性樹脂、あるいはこ
れらの混合物、さらにはラジカル重合性不飽和基を有す
る熱成形性材料等を使用することが可能である。
成可能な安定性を有する材料であれば使用することが可
能である。
線を透過する薄膜であり、ホログラム形成層8の屈折率
(n=1.3〜1.6)よりも高い屈折率を有する材料
であることが好ましい。
以下同じ)、Fe2 O3 (2.7)、TiO2 (2.
6)、CdS(2.6)、CeO2 (2.3)、ZnS
(2.3)、PbCl2 (2.3)、CdO(2.
2)、Sb2 O3 (2.0)、WO3 (2.0)、Si
O(2.0)、Si2 O3 (2.5)、In2 O
3 (2.0)、PbO(2.6)、Ta2 O3 (2.
4)、ZnO(2.1)、ZrO2 (2.0)、Cd2
O3 (1.8)、Al2 O3 (1.6)等の無機材料を
使用することが可能である。
る役割を果たすものである。
化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエステル樹脂、
メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂等の従
来公知の合成樹脂、あるいは天然樹脂をベースに、耐性
を向上させるための材料として、イソシアネート系等の
硬化剤、ポリエチレンワックス、カルナバワックス等の
ワックス類、あるいは炭酸カルシウム、シリカ、アルミ
ナ等の体質顔料、シリコーン油脂類の油脂類等を、透明
性を損なわない範囲で添加して使用することが可能であ
る。
系、ブチルゴム系、天然ゴム系、シリコン系、ポリイソ
ブチル系等の粘着剤単独、もしくはアルキルメタクリレ
ート、ビニルエステル、アクリルニトリル、スチレン、
ビニルモノマー等の凝集成分、不飽和カルボン酸、ヒド
ロキシル基含有モノマー、アクリルニトリル等に代表さ
れる改質成分や重合開始剤、可塑剤、硬化剤、硬化促進
剤、酸化防止剤等の添加剤を必要に応じて添加して使用
することが可能である。
可視情報記録シール1においては、粘着層2により、商
品等の物品に貼付した状態では、透明ホログラム画像が
見え、しかも下層に設けられた有色不透明の隠蔽層7に
よって、画像の視認性が向上する。また、下層には第2
の赤外吸収層6があり、この第2の赤外吸収層6が光熱
変換層の役目をして赤外線を熱に変換し、この熱によっ
て、その下層の金属薄膜層5が溶融して界面張力で玉状
になり、第1の赤外吸収層4が露出する。さらに、記録
情報の読み取りは、金属薄膜層5がある部分とない部分
との反射率の差を利用して行なうことができる。
情報の記録方法、ならびに情報の読み取り方法の一例に
ついて説明する。
は、図2に示すように、第2の赤外吸収層6の吸収波長
の光線(例えばレーザー光線)12を照射すると、第2
の赤外吸収層6の光熱変換作用によって発熱13が起こ
り、これによって金属薄膜層5が溶融するため、情報の
記録部14ができる。
ある部分とない部分との反射率の差、すなわち記録部1
4と未記録部とのコントラストを利用して行なう。
4と第2の赤外吸収層6の反射スペクトルの組み合わせ
の一例を示す概念図である。
吸収スペクトルが、近赤外域全域を吸収するスペクトル
を有し、かつ第2の赤外吸収層6の赤外吸収スペクトル
が、近赤外域の特定波長を吸収するスペクトルを有する
場合の例を示している。
および第2の赤外吸収層6の赤外吸収スペクトルが、い
ずれも近赤外域の特定波長を吸収するスペクトルを有
し、かつこれらの吸収波長が互いに異なる場合の例を示
している。
の反射スペクトル、16は第2の赤外吸収層6の反射ス
ペクトルである。
780nm前後とし、読み取り波長18は830nmか
ら長波長側を使用することが可能である。また、図3
(b)の場合には、記録波長17は780nm前後、読
み取り波長18は880nmを使用することが可能であ
る。
射スペクトル15が、読み取り波長18に影響を与えな
いことが必要である。なお、上記の具体的な波長は、各
材料の組み合わせによって決定されるものであり、何ら
これに限定されるものではない。
録シール1は、粘着層2上に、少なくとも記録波長の近
赤外域で吸収を示す第1の赤外吸収層4、光学的に第1
の赤外吸収層4を隠蔽し、読み取り時のコントラストを
得るための金属薄膜層5、少なくとも読み取り波長の近
赤外域で吸収を示す第2の赤外吸収層6、少なくとも可
視領域の光は吸収し、記録波長および読み取り波長の近
赤外域を透過する隠蔽層7、ホログラム画像を形成する
ためのホログラム形成層8、ホログラム形成層8とは異
なる屈折率を有し、可視領域の光を透過する透過性薄膜
層9、保護層10を順次積層し、かつ第1の赤外吸収層
4と粘着層2との間に、基材3を設けるようにしたもの
である。
造防止を必要とする種々の商品に貼着されて、証明書と
しての機能を持つホログラムシールを、透明ホログラム
画像の審美性を損なうことなく、かつ透明ホログラム画
像と一体の形態で、不可視情報を記録することが可能と
なる。
実施例による不可視情報記録シールの構成例を示す断面
図であり、図1と同一要素には同一符号を付してその説
明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
不可視情報記録シール1は、図1における基材3を、第
1の赤外吸収層4と金属薄膜層5との間に設けた構成と
している。
み取り波長18の波長領域においては、透明もしくはほ
とんど透明とみなすことができる材料であることが必要
である。
報記録シール1においても、前記第1の実施例の場合と
同様の作用効果が得られ、また情報の記録方法、ならび
に情報の読み取り方法についても、前記第1の実施例の
場合と同様である。
実施例による不可視情報記録シールの構成例を示す断面
図であり、図1と同一要素には同一符号を付してその説
明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
不可視情報記録シール1は、図1における基材3を、第
2の赤外吸収層6と隠蔽層7との間に設けた構成として
いる。
および読み取り波長18において、透明もしくはほとん
ど透明とみなすことができる材料であることが必要であ
る。
報記録シール1においても、前記第1の実施例の場合と
同様の作用効果が得られ、また情報の記録方法、ならび
に情報の読み取り方法についても、前記第1の実施例の
場合と同様である。
実施例による不可視情報記録シールの構成例を示す断面
図であり、図1と同一要素には同一符号を付してその説
明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
不可視情報記録シール1は、図1における基材3を、隠
蔽層7とホログラム形成層8との間に設けた構成として
いる。
および読み取り波長18において、透明もしくはほとん
ど透明とみなすことができる材料であることが必要であ
る。
報記録シール1においても、前記第1の実施例の場合と
同様の作用効果が得られ、また情報の記録方法、ならび
に情報の読み取り方法についても、前記第1の実施例の
場合と同様である。
実施例による不可視情報記録シールの構成例を示す断面
図であり、図1と同一要素には同一符号を付してその説
明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
不可視情報記録シール1は、図1における第2の赤外吸
収層6と透過性薄膜層9との間に、隠蔽層7およびホロ
グラム形成層8に代えて、ホログラム形成隠蔽層(隠蔽
層7とホログラム形成層8が兼用のホログラム形成隠蔽
層)11を設けた構成としている。
1は、上記隠蔽層7およびホログラム形成層8の両層の
特性を合わせ持つ層、すなわち少なくとも可視領域の光
は吸収し、記録波長および読み取り波長の近赤外域を透
過すると共に、ホログラム画像を形成するものであるこ
とが必要であり、上記の材料を互いに混合することによ
って形成することが可能である。
報記録シール1においても、前記第1の実施例の場合と
同様の作用効果が得られると共に、これに加えて、製造
工程を簡略化することができるという効果も得られる。
また、情報の記録方法、ならびに情報の読み取り方法に
ついても、前記第1の実施例の場合と同様である。
実施例による不可視情報記録シールの構成例を示す断面
図であり、図1と同一要素には同一符号を付してその説
明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
不可視情報記録シール1は、図1における保護層10を
省略すると共に、ホログラム形成層8と透過性薄膜層9
の積層位置を逆とし、このホログラム形成層8の上に、
基材3を設けた構成としている。
および読み取り波長18において、透明もしくはほとん
ど透明とみなすことができる材料であることが必要であ
る。
9の積層順序が図1の場合と異なっているのは製造上の
問題であり、図8の基材3上に積層していく場合には、
透過性薄膜層9を設ける直前または直後に、ホログラム
のエンボスを施すためである。
報記録シール1においても、前記第1の実施例の場合と
同様の作用効果が得られると共に、これに加えて、本シ
ール1が対象物に貼付された場合に、基材3が最上層と
なるため、極めて高い耐性を付与することができるとい
う効果も得られる。また、情報の記録方法、ならびに情
報の読み取り方法についても、前記第1の実施例の場合
と同様である。
不可視情報記録シール1の具体な例について説明する。
材3とし、この基材3の表面上に、下記のような組成か
らなる第1の赤外吸収層4を、グラビア法で5μm塗工
して乾燥させた後に、真空蒸着法でスズを100nm蒸
着して、金属薄膜層5を設けた。
な組成からなる第2の赤外吸収層6を、グラビア法で2
μm、下記のような組成からなる隠蔽層7を、グラビア
法で5μm、下記のような組成からなるホログラム形成
層8を、グラビア法で1μm塗工した後に、ホログラム
画像をエンボスし、さらに透過性薄膜層9として、Zn
Sを真空蒸着法で100nm設け、この透過性薄膜層9
上に、下記のような組成からなる保護層10を、グラビ
ア法で2μm設けた。
を、グラビア法で15μm設け、離型紙に移して不可視
情報記録シール1を得た。
形成層8の代わりに、下記のような組成からなるホログ
ラム形成隠蔽層11を、グラビア法で6μm厚で設けた
後、乾燥してホログラム画像をエンボスした。なお、そ
の他の工程については、具体例1の場合と同様にして、
不可視情報記録シール1を得た。
の基材3表面上に、上記のような組成からなるホログラ
ム形成層8を、グラビア法で1μm塗工した後、透過性
薄膜層9として、ZnSを真空蒸着法で100nm設
け、上記のような組成からなる隠蔽層7を、グラビア法
で5μm、上記のような組成からなる第2の赤外吸収層
6を、グラビア法で2μm、真空蒸着法でスズを100
nm蒸着して、金属薄膜層5を設けた後、上記のような
組成からなる第1の赤外吸収層4を、グラビア法で5μ
m塗工した。
グラビア法で15μm設け、離型紙に移して不可視情報
記録シール1を得た。
作品に、発振波長830nmの半導体レーザーを、ビー
ム径200μm、照射強度200mW、スキャンスピー
ド10cm/分の条件で照射して、バーコードを記録し
た。
全く変化しなかったが、記録部と非記録部の940nm
におけるコントラストは図9に示すようになり、読み取
りは十分に行なえることがわかった。
の実施例による不可視情報記録シールの構成例を示す断
面図であり、図1ないし図8と同一要素には同一符号を
付して示している。
の不可視情報記録シール1は、基材3の片面に、第1の
赤外吸収剤4、金属薄膜層5、第2の赤外吸収層6、隠
蔽層7、多層蒸着層20、保護層10を順次積層すると
共に、基材3の他面に、粘着層2を設けた構成としてい
る。
属薄膜層5、第2の赤外吸収層6、隠蔽層7、保護層1
0としては、前記第1ないし第6の実施例の場合と同様
の材料を使用することが可能である。
によって色が順次変化することが必要であり、屈折率が
互いに異なる複数のセラミック材料を積層、一例とし
て、屈折率がおおよそ2以上の高屈折率材料と、屈折率
が1.5程度の低屈折率材料とを、所定の膜厚で積層
(好ましくは、屈折率が“高”“低”“高”“低”
“高”の順に5層)してなるものである。
(3.0=屈折率n:以下同じ)、Fe2 O3 (2.
7)、TiO2 (2.6)、CdS(2.6)、CeO
2 (2.3)、ZnS(2.3)、PbCl2 (2.
3)、CdO(2.2)、Sb2O3 (2.0)、WO
3 (2.0)、SiO(2.0)、Si2 O3 (2.
5)、In2 O3 (2.0)、PbO(2.6)、Ta
2 O3 (2.4)、ZnO(2.1)、ZrO2 (2.
0)等を使用することが可能である。
O(1.6)、SiO2 (1.5)、MgF2 (1.
4)、CeF3 (1.6)、CaF2 (1.3〜1.
4)、AlF3 (1.6)、Al2 O3 (1.6)等を
使用することが可能である。
なくとも一種、低屈折率材料の中から少なくとも一種を
それぞれ選択し、所定の厚さで交互に積層させることに
より、特定の波長の可視光に対する吸収あるいは反射を
示すものを得ることができる。
可視情報記録シール1においては、粘着層2により、商
品等の物品に貼付した状態では、多層蒸着層20の、し
かも下層に設けられた有色不透明の隠蔽層7によって、
画像の視認性が向上する。また、下層には第2の赤外吸
収層6があり、この第2の赤外吸収層6が光熱変換層の
役目をして赤外線を熱に変換し、この熱によって、その
下層の金属薄膜層5が溶融して界面張力で玉状になり、
第1の赤外吸収層4が露出する。さらに、記録情報の読
み取りは、金属薄膜層5がある部分とない部分との反射
率の差を利用して行なうことができる。
情報の記録方法、ならびに情報の読み取り方法の一例に
ついて説明する。
は、図11に示すように、第2の赤外吸収層6の吸収波
長の光線(例えばレーザー光線)12を照射すると、第
2の赤外吸収層6の光熱変換作用によって発熱13が起
こり、これによって金属薄膜層5が溶融するため、情報
の記録部14ができる。
ある部分とない部分との反射率の差、すなわち記録部1
4と未記録部とのコントラストを利用して行なう。
収層6の反射スペクトルの組み合わせについては、前記
図3(a),(b)に一例を示したものと同様である。
録シール1は、粘着層2上に、少なくとも記録波長の近
赤外域で吸収を示す第1の赤外吸収層4、光学的に第1
の赤外吸収層4を隠蔽し、読み取り時のコントラストを
得るための金属薄膜層5、少なくとも読み取り波長の近
赤外域で吸収を示す第2の赤外吸収層6、少なくとも可
視領域の光は吸収し、記録波長および読み取り波長の近
赤外域を透過する隠蔽層7、屈折率が互いに異なる複数
の材料を積層してなり、目視角度によって色が変化する
多層蒸着層20を順次積層し、かつ第1の赤外吸収層4
と粘着層2との間に、基材3を設けるようにしたもので
ある。
層蒸着層20を備え、偽造防止を必要とする種々の商品
等の物品に貼着されて、証明書としての機能を持つ偽造
防止効果を有する多層蒸着積層体シールを、多層蒸着層
20の審美性を損なうことなく、かつ多層蒸着層20と
一体の形態で、不可視情報を記録することが可能とな
る。
の実施例による不可視情報記録シールの構成例を示す断
面図であり、図10と同一要素には同一符号を付してそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
の不可視情報記録シール1は、図10における基材3
を、第1の赤外吸収層4と金属薄膜層5との間に設けた
構成としている。
み取り波長18の波長領域においては、透明もしくはほ
とんど透明とみなすことができる材料であることが必要
である。
報記録シール1においても、前記第7の実施例の場合と
同様の作用効果が得られ、また情報の記録方法、ならび
に情報の読み取り方法についても、前記第7の実施例の
場合と同様である。
の実施例による不可視情報記録シールの構成例を示す断
面図であり、図10と同一要素には同一符号を付してそ
の説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
の不可視情報記録シール1は、図10における基材3
を、第2の赤外吸収層6と隠蔽層7との間に設けた構成
としている。
および読み取り波長18において、透明もしくはほとん
ど透明とみなすことができる材料であることが必要であ
る。
報記録シール1においても、前記第7の実施例の場合と
同様の作用効果が得られ、また情報の記録方法、ならび
に情報の読み取り方法についても、前記第7の実施例の
場合と同様である。
10の実施例による不可視情報記録シールの構成例を示
す断面図であり、図10と同一要素には同一符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
述べる。
の不可視情報記録シール1は、図10における基材3
を、隠蔽層7と多層蒸着層20との間に設けた構成とし
ている。
および読み取り波長18において、透明もしくはほとん
ど透明とみなすことができる材料であることが必要であ
る。
報記録シール1においても、前記第7の実施例の場合と
同様の作用効果が得られ、また情報の記録方法、ならび
に情報の読み取り方法についても、前記第7の実施例の
場合と同様である。
11の実施例による不可視情報記録シールの構成例を示
す断面図であり、図10と同一要素には同一符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
述べる。
の不可視情報記録シール1は、図10における第2の赤
外吸収層6と多層蒸着層20との間に、隠蔽層7に代え
て、ホログラム形成隠蔽層(隠蔽層7とホログラム形成
層が兼用のホログラム形成隠蔽層)21を設けた構成と
している。
1は、前記ホログラム形成隠蔽層11と同様の特性を持
つ層、すなわち少なくとも可視領域の光は吸収し、記録
波長および読み取り波長の近赤外域を透過すると共に、
ホログラム画像を形成するものであることが必要であ
り、上記の材料を互いに混合することによって形成する
ことが可能である。
報記録シール1においても、前記第7の実施例の場合と
同様の作用効果が得られると共に、これに加えて、製造
工程を簡略化することができるという効果も得られる。
また、情報の記録方法、ならびに情報の読み取り方法に
ついても、前記第7の実施例の場合と同様である。
12の実施例による不可視情報記録シールの構成例を示
す断面図であり、図10と同一要素には同一符号を付し
てその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ
述べる。
の不可視情報記録シール1は、図10における保護層1
0を省略し、多層蒸着層20の上に、基材3を設けた構
成としている。
および読み取り波長18において、透明もしくはほとん
ど透明とみなすことができる材料であることが必要であ
る。
報記録シール1においても、前記第7の実施例の場合と
同様の作用効果が得られると共に、これに加えて、本シ
ール1が対象物に貼付された場合に、基材3が最上層と
なるため、極めて高い耐性を付与することができるとい
う効果も得られる。また、情報の記録方法、ならびに情
報の読み取り方法についても、前記第7の実施例の場合
と同様である。
る不可視情報記録シール1の具体な例について説明す
る。
材3とし、この基材3の表面上に、下記のような組成か
らなる第1の赤外吸収層4を、グラビア法で5μm塗工
して乾燥させた後に、真空蒸着法でスズを100nm蒸
着して、金属薄膜層5を形成した。
外吸収層6を、グラビア法で2μm、下記のような組成
からなる隠蔽層7を、グラビア法で5μm、下記のよう
な組成からなる多層蒸着層20を、真空蒸着法で500
nm(5層)を順次設け、さらにこの多層蒸着層20上
に、下記のような組成からなる保護層10を、グラビア
法で2μm設けた。
を、グラビア法で15μm設け、離型紙に移して不可視
情報記録シール1を得た。
の基材3の表面上に、上記のような組成からなる多層蒸
着層20を、真空蒸着法で500nm(5層)設け、上
記のような組成からなる隠蔽層7を、グラビア法で5μ
m、上記のような組成からなる第2の赤外吸収層6を、
グラビア法で2μm、その上に真空蒸着法で、スズを1
00nm蒸着した後に、上記のような組成からなる第1
の赤外吸収層4を、グラビア法で5μm塗工した。
を、グラビア法で15μm設け、離型紙に移して不可視
情報記録シール1を得た。
振波長830nmの半導体レーザーを、ビーム径200
μm、照射強度200mW、スキャンスピード10cm
/分の条件で照射して、バーコードを記録した。
角度によって色が変化し、バーコードの存在を効果的に
隠匿していた。また、記録部と非記録部の940nmに
おけるコントラストは図17に示すようになり、読み取
りは十分に行なえることがわかった。
射光の比(PRINT CONTROL SIGNAL
の略)である。
のではなく、次のようにしても同様に実施できるもので
ある。
おいて、図1と図7の関係のように、隠蔽層7とホログ
ラム形成層8が兼用のホログラム形成隠蔽層11の一層
になっていても差し支えないことは言うまでもない。
施例において、図10と図5の関係のように、隠蔽層7
とホログラム形成層8が兼用のホログラム形成隠蔽層2
1の一層になっていても差し支えないことは言うまでも
ない。
層4の赤外吸収スペクトルは、近赤外域全域を吸収する
スペクトルを有し、かつ第2の赤外吸収層6の赤外吸収
スペクトルは、近赤外域の特定波長を吸収するスペクト
ルを有する場合について説明したが、これに限らず、第
1の赤外吸収層4および第2の赤外吸収層6の赤外吸収
スペクトルは、いずれも近赤外域の特定波長を吸収する
スペクトルを有し、かつこれらの吸収波長が互いに異な
るものとするようにしてもよい。
は本発明に必要不可欠な要素ではなく、必要に応じて設
ければよいものである。
求項3に係る発明によれば、粘着層上に、少なくとも記
録波長の近赤外域で吸収を示す第1の赤外吸収層、光学
的に第1の赤外吸収層を隠蔽し、読み取り時のコントラ
ストを得るための金属薄膜層、少なくとも読み取り波長
の近赤外域で吸収を示す第2の赤外吸収層、少なくとも
可視領域の光は吸収し、記録波長および読み取り波長の
近赤外域を透過する隠蔽層、ホログラム画像を形成する
ためのホログラム形成層(またはホログラム形成隠蔽
層)、当該ホログラム形成層(またはホログラム形成隠
蔽層)とは異なる屈折率を有し、可視領域の光を透過す
る透過性薄膜層を順次積層し、かつ第1の赤外吸収層と
粘着層との間、第1の赤外吸収層と金属薄膜層との間、
第2の赤外吸収層と隠蔽層(またはホログラム形成隠蔽
層)との間、もしくは隠蔽層とホログラム形成層との間
のいずれかの層間に、基材を設けるようにしたので、透
明なホログラム画像を備え、偽造防止を必要とする種々
の商品等の物品に貼着されて、証明書としての機能を持
つ偽造防止効果を有し、透明ホログラム画像の審美性を
損なうことなく、かつ透明ホログラム画像と一体の形態
で、不可視情報を記録することが可能な不可視情報記録
シールが提供できる。
明によれば、粘着層上に、少なくとも記録波長の近赤外
域で吸収を示す第1の赤外吸収層、光学的に第1の赤外
吸収層を隠蔽し、読み取り時のコントラストを得るため
の金属薄膜層、少なくとも読み取り波長の近赤外域で吸
収を示す第2の赤外吸収層、少なくとも可視領域の光は
吸収し、記録波長および読み取り波長の近赤外域を透過
する隠蔽層(またはホログラム形成隠蔽層)、屈折率が
互いに異なる複数の材料を積層してなり、目視角度によ
って色が変化する多層蒸着層を順次積層し、かつ第1の
赤外吸収層と粘着層との間、第1の赤外吸収層と金属薄
膜層との間、第2の赤外吸収層と隠蔽層(またはホログ
ラム形成隠蔽層)との間、もしくは隠蔽層(またはホロ
グラム形成隠蔽層)と多層蒸着層との間のいずれかの層
間に、基材を設けるようにしたので、目視角度によって
色が変化する多層蒸着積層体を備え、偽造防止を必要と
する種々の商品等の物品に貼着されて、証明書としての
機能を持つ偽造防止効果を有し、多層蒸着積層体の審美
性を損なうことなく、かつ多層蒸着積層体と一体の形態
で、不可視情報を記録することが可能な不可視情報記録
シールが提供できる。
施例を示す断面図。
の情報の記録方法の一例を説明するための断面図。
ペクトルの組み合わせの一例を示す概念図。
施例を示す断面図。
施例を示す断面図。
施例を示す断面図。
施例を示す断面図。
施例を示す断面図。
ラストの一例を示す図。
実施例を示す断面図。
ルの情報の記録方法の一例を説明するための断面図。
実施例を示す断面図。
実施例を示す断面図。
の実施例を示す断面図。
の実施例を示す断面図。
の実施例を示す断面図。
トラストの一例を示す図。
…第1の赤外吸収層、5…金属薄膜層、6…第2の赤外
吸収層、7…隠蔽層、8…ホログラム形成層、9…透過
性薄膜層、10…保護層、11…ホログラム形成隠蔽
層、12…第2の赤外吸収層の吸収波長の光線、13…
発熱、14…記録部、15…第1の赤外吸収層の反射ス
ペクトル、16…第2の赤外吸収層の反射スペクトル、
17…記録波長、18…読み取り波長、20…多層蒸着
層、21…ホログラム形成隠蔽層。
Claims (9)
- 【請求項1】 粘着層上に、少なくとも記録波長の近赤
外域で吸収を示す第1の赤外吸収層、光学的に前記第1
の赤外吸収層を隠蔽し、読み取り時のコントラストを得
るための金属薄膜層、少なくとも読み取り波長の近赤外
域で吸収を示す第2の赤外吸収層、少なくとも可視領域
の光は吸収し、記録波長および読み取り波長の近赤外域
を透過する隠蔽層、ホログラム画像を形成するためのホ
ログラム形成層、当該ホログラム形成層とは異なる屈折
率を有し、可視領域の光を透過する透過性薄膜層を順次
積層し、かつ前記第1の赤外吸収層と粘着層との間、前
記第1の赤外吸収層と金属薄膜層との間、前記第2の赤
外吸収層と隠蔽層との間、もしくは前記隠蔽層とホログ
ラム形成層との間のいずれかの層間に、基材を設けて成
ることを特徴とする不可視情報記録シール。 - 【請求項2】 粘着層上に、少なくとも記録波長の近赤
外域で吸収を示す第1の赤外吸収層、光学的に前記第1
の赤外吸収層を隠蔽し、読み取り時のコントラストを得
るための金属薄膜層、少なくとも読み取り波長の近赤外
域で吸収を示す第2の赤外吸収層、少なくとも可視領域
の光は吸収し、記録波長および読み取り波長の近赤外域
を透過すると共に、ホログラム画像を形成するためのホ
ログラム形成隠蔽層、当該ホログラム形成隠蔽層とは異
なる屈折率を有し、可視領域の光を透過する透過性薄膜
層を順次積層し、かつ前記第1の赤外吸収層と粘着層と
の間、前記第1の赤外吸収層と金属薄膜層との間、もし
くは前記第2の赤外吸収層とホログラム形成隠蔽層との
間のいずれかの層間に、基材を設けて成ることを特徴と
する不可視情報記録シール。 - 【請求項3】 粘着層上に、少なくとも記録波長の近赤
外域で吸収を示す第1の赤外吸収層、光学的に前記第1
の赤外吸収層を隠蔽し、読み取り時のコントラストを得
るための金属薄膜層、少なくとも読み取り波長の近赤外
域で吸収を示す第2の赤外吸収層、少なくとも可視領域
の光は吸収し、記録波長および読み取り波長の近赤外域
を透過する隠蔽層、可視領域の光を透過する透過性薄膜
層、当該透過性薄膜層とは異なる屈折率を有し、ホログ
ラム画像を形成するためのホログラム形成層、基材を、
順次積層して成ることを特徴とする不可視情報記録シー
ル。 - 【請求項4】 粘着層上に、少なくとも記録波長の近赤
外域で吸収を示す第1の赤外吸収層、光学的に前記第1
の赤外吸収層を隠蔽し、読み取り時のコントラストを得
るための金属薄膜層、少なくとも読み取り波長の近赤外
域で吸収を示す第2の赤外吸収層、少なくとも可視領域
の光は吸収し、記録波長および読み取り波長の近赤外域
を透過する隠蔽層、屈折率が互いに異なる複数の材料を
積層してなり、目視角度によって色が変化する多層蒸着
層を順次積層し、かつ前記第1の赤外吸収層と粘着層と
の間、前記第1の赤外吸収層と金属薄膜層との間、前記
第2の赤外吸収層と隠蔽層との間、もしくは前記隠蔽層
と多層蒸着層との間のいずれかの層間に、基材を設けて
成ることを特徴とする不可視情報記録シール。 - 【請求項5】 粘着層上に、少なくとも記録波長の近赤
外域で吸収を示す第1の赤外吸収層、光学的に前記第1
の赤外吸収層を隠蔽し、読み取り時のコントラストを得
るための金属薄膜層、少なくとも読み取り波長の近赤外
域で吸収を示す第2の赤外吸収層、少なくとも可視領域
の光は吸収し、記録波長および読み取り波長の近赤外域
を透過すると共に、ホログラム画像を形成するためのホ
ログラム形成隠蔽層、屈折率が互いに異なる複数の材料
を積層してなり、目視角度によって色が変化する多層蒸
着層を順次積層し、かつ前記第1の赤外吸収層と粘着層
との間、前記第1の赤外吸収層と金属薄膜層との間、前
記第2の赤外吸収層とホログラム形成隠蔽層との間、も
しくは前記ホログラム形成隠蔽層と多層蒸着層との間の
いずれかの層間に、基材を設けて成ることを特徴とする
不可視情報記録シール。 - 【請求項6】 粘着層上に、少なくとも記録波長の近赤
外域で吸収を示す第1の赤外吸収層、光学的に前記第1
の赤外吸収層を隠蔽し、読み取り時のコントラストを得
るための金属薄膜層、少なくとも読み取り波長の近赤外
域で吸収を示す第2の赤外吸収層、少なくとも可視領域
の光は吸収し、記録波長および読み取り波長の近赤外域
を透過する隠蔽層、屈折率が互いに異なる複数の材料を
積層してなり、目視角度によって色が変化する多層蒸着
層、基材を、順次積層して成ることを特徴とする不可視
情報記録シール。 - 【請求項7】 前記第1の赤外吸収層の赤外吸収スペク
トルは、近赤外域全域を吸収するスペクトルを有し、か
つ前記第2の赤外吸収層の赤外吸収スペクトルは、近赤
外域の特定波長を吸収するスペクトルを有することを特
徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載
の不可視情報記録シール。 - 【請求項8】 前記第1の赤外吸収層および第2の赤外
吸収層の赤外吸収スペクトルは、いずれも近赤外域の特
定波長を吸収するスペクトルを有し、かつこれらの吸収
波長が互いに異なることを特徴とする請求項1ないし請
求項6に記載の不可視情報記録シール。 - 【請求項9】 前記多層蒸着層は、屈折率が互いに異な
る複数のセラミック材料を積層してなるものであること
を特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか1項に
記載の不可視情報記録シール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23566594A JP3470411B2 (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 不可視情報記録シール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23566594A JP3470411B2 (ja) | 1994-09-29 | 1994-09-29 | 不可視情報記録シール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08101629A true JPH08101629A (ja) | 1996-04-16 |
JP3470411B2 JP3470411B2 (ja) | 2003-11-25 |
Family
ID=16989390
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP3470411B2 (ja) |
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