JPH08100912A - 触媒燃焼装置 - Google Patents

触媒燃焼装置

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JPH08100912A
JPH08100912A JP6238184A JP23818494A JPH08100912A JP H08100912 A JPH08100912 A JP H08100912A JP 6238184 A JP6238184 A JP 6238184A JP 23818494 A JP23818494 A JP 23818494A JP H08100912 A JPH08100912 A JP H08100912A
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JP
Japan
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catalyst
combustion
mixed gas
air
fuel
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JP6238184A
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Yuka Yoda
由佳 依田
Miya Sasaki
美弥 佐々木
Kazuo Saito
和夫 齊藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 触媒の劣化を抑えながら、小型でクリーンな
排ガス状態で低燃焼量から高燃焼量まで広い暖房可変幅
を有する触媒燃焼装置を提供する。 【構成】 本発明の触媒燃焼装置71は、燃料と空気と
を均一に混合して燃料と空気の混合ガスを形成する予混
合部73と、 この予混合部73で形成された混合ガス
が流入する燃焼筒77と、この燃焼筒77と前記予混合
部73とを混合ガスが通流可能に区画して配置されか
つ、通電により発熱し混合ガスと燃焼反応させる自己発
熱型の上流側触媒79と、この上流側触媒79の混合ガ
ス流方向の下流側に位置して前記燃焼筒77に配置され
た下流側触媒81と、前記上流側触媒79及び下流側触
媒81と混合ガスとの燃焼反応によって放出された燃焼
反応熱を、前記燃焼筒77に送風して温風にする送風手
段13とを有することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料ガスもしくは燃料
と空気の混合ガスを触媒燃焼させて温風を発生させる触
媒燃焼装置に係り、特に灯油を燃料とする強制循環式の
石油暖房装置に好適な触媒燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、燃焼ガスもしくは燃料と空気の
混合ガスを触媒燃焼させて温風を発生させる一般的な触
媒燃焼装置1を示す。この触媒燃焼装置1は、本体ケー
ス3内がベース部5により下部室7と上部室25に区分
けされている。下部室7には、底壁9上に灯油が収容さ
れる燃料タンク11が配置されている。この燃料タンク
11の上部には、気化室13がベース部5を貫通して配
置されている。気化室13と燃料タンク11とは送油パ
イプ15で連通されている。また、送油パイプ15の途
中には燃料ポンプ17が配置されている。この燃料ポン
プ17の作動により、燃料タンク11の灯油が気化室1
3内に送られる。
【0003】さらに、燃料タンク11と気化室13との
間には、ファン19が配置されている。ファン19は、
送風パイプ21により気化室13と連通されている。こ
のファン19の作動により、燃焼用の空気が気化室13
内に送られる。これにより、気化室13内で、気化した
灯油と燃焼用空気とが混合されて燃焼用の混合ガスが形
成される。
【0004】一方、本体ケース3の上部室25は、燃焼
室27と送風室29とが壁部31で区分けされている。
燃焼室27内には、燃焼筒33がベース部5上に固定さ
れている。この燃焼筒33の内部に、上記気化室13の
上部カバー23が突設されている。上部カバー23に
は、複数の流入口35が形成されており、この流入口3
5から、混合ガスが燃焼筒33内に送り込まれる。
【0005】上部カバー23の上方には、燃焼筒33内
に所定の間隔で3段に触媒37、39、41が積層され
ている。下段の触媒37及び中段の触媒39にはL字状
の電極43の一端が連結されている。この電極43他端
側は、燃焼筒33の側壁45に設けた吸気口47から燃
焼筒33の外方へ突出されている。また、上段の触媒3
7の上部には、排気筒49が設けられている。
【0006】さらに、燃焼筒33の側壁45には、各触
媒間に吸気口51、52がそれぞれ設けられている。こ
の吸気口51、52からは、2次燃焼用空気が燃焼筒3
3内に供給される。また、燃焼筒33の外周には、外筒
53が設けられている。燃焼筒33の外周と外筒53の
間には通気口55が形成されている。この通気口55
は、ベース部5に設けた通気口56により下部室7内と
連通されている。
【0007】送風室29は、本体ケース3内の背面側に
設けられており、背面壁57に対流ファン59が取り付
けられている。また、背面壁57には、空気取り入れ口
61が形成されている。この送風室29は、ベース部5
に設けた通気口55により下部室7と連通され、壁部3
1に設けた空気流入口63により燃焼室27と連通され
ている。そして、対流ファン59により、本体ケース3
内に取り入れられた空気は、空気流入口63から燃焼室
27内に送られ、触媒の燃焼反応による燃焼反応熱によ
り温風となって、本体ケース3の前面壁65に設けた吹
出し口67から室内に供給されると共に、通気口55、
下部室7、通気口56を通って燃焼筒33内送られる。
【0008】この燃焼触媒装置1は、運転が開始される
と、所定量の燃料が燃料ポンプ17により、予め加熱さ
れた気化室13に送られ燃料ガスとなる。一方、ファン
19により所定量の燃焼用空気が気化室13内に送ら
れ、気化された燃料灯油と均一に混合されて混合ガスと
なり、燃焼筒33内に送り出される。
【0009】気化室13の予熱と同時、もしくは気化室
の予熱後に所定の温度まで電極43により通電発熱させ
た触媒37に送られた混合ガスにより燃焼反応が開始さ
れる。燃焼反応による温度上昇を確認後、触媒37への
通電を停止する。触媒37の燃焼反応が安定した後、任
意の燃焼量になるように燃料と燃焼用空気の供給量を制
御する。
【0010】また、対流ファン59により本体ケース3
内に送られた空気は、2次燃焼用空気として、通気口5
5、7、56を通って燃焼筒に供給される。燃焼反応開
始確認後、燃焼反応熱はファン59により室内へ温風と
して供給される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に暖房
器具は、燃焼量の可変幅が大きいほうが暖房可変幅が大
きくなって、使用範囲が広がり使い勝手が良いとされて
おり、通常、低燃焼時(500Kcal/h)から高燃
焼時(3000Kcal/h)程度が必要であるとされ
ている。通常の石油触媒燃焼での触媒の暖房能力は、1
5Kcal/cm2 程度が限界であるため、高燃焼時
(3000Kcal/h)の能力を得るには、200c
2 以上の面積が必要となってくる。
【0012】このため、広い面積を有する大型の触媒が
必要となるが、大型の触媒を用いると、家庭用暖房器が
大型になってしまう。そこで、小さい面積のままで、燃
焼量を大きくして暖房能力を上げることが考えられる
が、この場合には触媒温度が過度に上昇して触媒の熱劣
化を早めて寿命が短くなる。さらに、大面積の触媒で
は、燃焼量が小さい低燃焼時に燃料と空気の混合ガスの
供給量が少なくなるため、触媒表面全体の温度が低下し
たり、触媒の温度分布にむらが生じて不安定な燃焼状態
となる。従って、大面積を有する触媒を低燃焼させる場
合、排ガスをクリーンな状態に保つような安定した燃焼
状態を維持することが困難である。
【0013】そこで、上述した図9で示したように、小
型の触媒37、39、41を燃焼筒33に積層すること
で、高燃焼時に必要な面積を確保して触媒の熱劣化を抑
えると共に、低燃焼時に安定した燃焼状態を維持するこ
とが出来、装置全体を小型にすることが出来る。
【0014】しかしながら、図9に示す触媒燃焼装置1
では、触媒37、39、41間に供給する2次燃焼用の
空気の供給量の微妙な制御が困難で、この制御を行うに
は、対流ファン59以外に2次燃焼用空気の専用のファ
ンや、遮蔽機構を追加する必要がある。このため、部品
点数が大幅に増えることになる。また、燃焼筒を2重筒
で囲む構造であるため、構造が複雑になり、製造工程も
複雑になるという問題がある。
【0015】本発明は、上記事情を考慮して、触媒の劣
化を抑えながら、小型でクリーンな排ガス状態で低燃焼
量から高燃焼量まで広い暖房可変幅を有し、簡単な構造
の触媒燃焼装置の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、燃料と空気の混合ガスを触媒反
応で燃焼させる触媒燃焼装置であって、燃料と空気とを
均一に混合して燃料と空気の混合ガスを形成する予混合
部と、この予混合部で形成された混合ガスが流入する燃
焼筒と、この燃焼筒と前記予混合部とを混合ガスが通流
可能に区画して配置されかつ、通電により発熱し混合ガ
スと燃焼反応させる自己発熱型の上流側触媒と、この上
流側触媒の混合ガス流方向の下流側に位置して前記燃焼
筒に配置された下流側触媒と、前記上流側触媒及び下流
側触媒と混合ガスとの燃焼反応によって放出された燃焼
反応熱を、前記燃焼筒に送風して温風にする送風手段と
を有することを特徴としている。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明であって、上流側触媒および下流側触媒は触媒を通流
する混合ガスの流れ方向が重力方向と一致する向きに配
置されていることを特徴としている。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明であって、少なくとも前記上流側の触媒が、混合ガス
の流方向の上流側と下流側にそれぞれ開口するハニカム
構造に形成されていることを特徴としている。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1、請求項
2又は請求項3記載の発明であって、予混合部および燃
焼筒は、同一の円筒部材に上下に配置されてなることを
特徴としている。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1ないし請
求項4のいずれか1項に記載の発明であって、前記上流
側触媒の温度を検出する温度検出器と、この温度検出器
が検出した結果に基づいて前記上流側触媒の通電量を制
御する通電制御部とを有することを特徴としている。
【0021】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明であって、前記温度検出器が、上流側触媒に通電する
電極を燃焼筒内から取り出す取り出し部に一体に取り付
けられていることを特徴としている。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項1記載の発
明であって、前記下流側触媒が、ペレット状又はブロッ
ク状の触媒の集合体からなることを特徴としている。
【0023】
【作用】請求項1の発明によれば、予混合部で供給手段
により供給された燃料と空気とを均一に混合して形成さ
れた混合ガスは、燃焼筒内に流入し、通電により発熱し
ている上流側触媒と燃焼反応し反応熱を放出する。さら
に、混合ガスは、下流側触媒と燃焼反応して反応熱を放
出する。そして、上流側触媒及び下流側触媒が放出した
反応熱は、送風手段により温風にされる。この場合、燃
焼筒内に2次燃焼用の空気を供給する必要がなく、予混
合部に供給する燃料と空気の供給量を制御するだけで燃
焼量を調節することが出来る。また、2次燃焼用空気を
供給するための構造が不要になるので、簡単な構造の燃
焼筒となり、簡単な製造工程になる。
【0024】請求項2記載の発明によれば、予混合部お
よび燃焼筒を重力方向に配置したので、予混合ガスおよ
び燃焼ガスの流れの均一化が達成され、触媒面での均一
燃焼が達成される。
【0025】請求項3記載の発明によれば、予混合部か
ら燃焼筒内に流入した混合ガスは、混合ガスの流方向の
上流側の開口からハニカム構造の上流側触媒内を通り、
下流側の開口から流出する。このとき、混合ガスと上流
側触媒とが燃焼反応して反応熱を放出する。この場合、
上流側触媒がハニカム構造に形成されているので、混合
ガスの流が整流化され、上流側触媒の表面に対して均一
に分布する。従って、触媒の温度分布にむらがなくな
り、安定した燃焼を行うことが出来る。
【0026】請求項4記載の発明によれば、予混合部が
燃焼筒の下部に配置されていることにより、自然な流で
混合ガスが燃焼筒内に流入する。そして、燃焼筒内に流
入した混合ガスは、燃焼筒内を上方に向けて流れ、通電
により予熱されている上流側触媒の表面に接触し、燃焼
反応が開始されて燃焼反応熱が放出される。
【0027】請求項5記載の発明によれば、触媒燃焼装
置の運転を開始した後に、上流側触媒に通電すると温度
検出器が上流側触媒の温度を検出する。この検出結果に
基づいて通電制御部は、上流側触媒の活性温度を維持す
るように通電量を調節する。そして、燃焼筒内を上方へ
流れる混合ガスとの燃焼反応が開始した後に、通電制御
部は上流側触媒への通電を停止する。
【0028】請求項6記載の発明によれば、電極を燃焼
筒内から取り出す取り出し部に温度検出器を一体に取り
付けることにより、燃焼筒に電極と取り付ける際に、温
度検出器も同時に取り付けられる。
【0029】請求項7記載の発明によれば、ペレット状
又はブロック状の触媒の集合体からなる触媒の表面に混
合ガスが接触すると、燃焼反応が開始する。この場合、
触媒をペレット状又はブロック状の触媒の集合体とした
ことにより、比表面積を確保して耐衝撃性に優れた高活
性な触媒が得られる。
【0030】
【実施例】以下、本発明に係る触媒燃焼装置の実施例に
ついて図面を用いて説明する。なお、各実施例において
図9に示した従来の触媒燃焼装置1と同構成部分につい
ては図面に同符号を付して重複した説明を省略する。
【0031】第1実施例 図1は、第1実施例の触媒燃焼装置71を示す。この触
媒燃焼装置71は、燃料と空気との混合ガスを形成する
予混合部73と、この予混合部73へ燃料と空気とを供
給する供給手段75と、予混合部73で形成された混合
ガスが流入する燃焼筒77とを有している。また、触媒
燃焼装置71は、燃焼筒77内に配置された導電性の自
己発熱型の上流側触媒79と、この上流側触媒79の上
部に配置された下流側触媒81と、上流側触媒79及び
下流側触媒81と混合ガスとの燃焼反応による燃焼反応
熱を、前記燃焼筒77に送風することにより温風にし
て、室内にその温風を供給する送風手段83とを有して
いる。
【0032】上記予混合部73は、燃料を気化させるヒ
ーターが内蔵された気化室13で構成されている。この
気化室13内では供給された燃料(灯油)がヒーターに
より気化されると共に、供給された空気と均一に混合さ
れて混合ガスが形成される。気化室13は、上部室25
側の燃焼筒77内に、上部カバー85が配置され、上部
カバー85には、複数の流出口87が設けられている。
そして、予混合部73で形成された混合ガスが流出口8
7から燃焼筒77内に流入する。また、下部室7側に混
合部89が配置されている。この混合部89には、供給
手段75により燃料と空気が供給される。
【0033】供給手段75は、燃料供給部91と空気供
給部93とからなる。燃料供給部91は、前述した燃料
タンク11と送油パイプ15とからなり、燃料ポンプ1
7の作動により燃料タンク11から燃料(灯油)が送油
パイプ15を通って混合部89に送られる。また、空気
供給部93は、前述したファン19と送風パイプ21と
からなり、ファン19の作動により送風パイプ21を通
って空気が混合部89に送り込まれる。予混合部73に
送り込まれた燃料と空気は均一に混合されて混合ガスが
形成され、この混合ガスが上部カバー85の流出口87
から燃焼筒77内に流入する。
【0034】燃焼筒77は、ベース部5上に固定された
筒体95と、筒体95の上方の開口部95aに連結され
た排気筒97とからなる。筒体95の高さ方向の中間部
に、前記導電性で自己発熱型の上流側触媒79が配置さ
れ、筒体95の内壁に取付ブラケット99を介して固定
されている。
【0035】上流側触媒79は、ステンレス等の金属の
担体の表面に、触媒層がコーティング等により担持され
て形成されている。担体は、混合ガスの流方向の上流側
と下流側にそれぞれ開口するハニカム構造に形成され、
混合ガスがハニカム構造の各セル内を上方に流れるよう
になっている。触媒層はアルミナ粒子でできた層の表面
および内部に高温でも劣化しにくい貴金属(例えばパラ
ジウム)を付着して形成されている。そして、触媒層の
近傍を混合ガスが流れると、混合ガス中の炭化水素であ
る燃料ガスと酸素が貴金属に吸着し、反応して二酸化炭
素と水(水蒸気)を生成し反応熱を放出する。上流側触
媒79には、混合ガスの流方向の下流側に電極101が
接続されている。
【0036】電極101は、取り出し部113で筒体9
5に固定されており、一端が筒体95の側壁を貫通して
上流側触媒79に接続され、他端が筒体95と壁部31
との間に引き出されて、図示しない電源と接続されてい
る。この電極101により、上流側触媒79の担体に通
電されて、触媒層の活性温度まで発熱する。さらに、上
流側触媒79より混合ガスの流方向の下流側、すなわち
筒体95の上部開口に、排気筒97の内側にハニカム構
造の下流側触媒81が配置されている。この下流側触媒
81と、上流側触媒79との間は密閉状に形成されてお
り、予混合部73で形成されて上流側触媒を通過した混
合ガスが自然な流で上昇するようになっている。
【0037】下流側触媒81は、上流側触媒79を通過
した混合ガスと燃焼反応し、同様に二酸化炭素と水(水
蒸気)とを生成し反応熱を放出する。この場合、上流側
触媒79で混合ガスが燃焼することにより放出された燃
焼反応熱により加熱されて活性温度になる。そして、上
記上流側触媒79及び下流側触媒81と混合ガスの燃焼
反応により放出された反応熱は燃焼筒77の筒体95に
伝達される。この筒体95に送風手段83によって取り
入れられた空気が吹き付けられる。
【0038】送風手段83は、本体ケース3の背面壁5
7に設けた空気取り入れ口61と、背面壁57に固定さ
れた対流ファン59と、壁部31に設けた空気流入口6
3とからなる。対流ファン59の回転により、空気取り
入れ口61から本体ケース3内に空気が取り入れられ、
空気流入口63から燃焼室27内に流入される。燃焼室
27内に流入した空気は、燃焼筒77が放出した反応熱
により温風となり吹出し口67から室内に供給される。
【0039】次に、この触媒燃焼装置71の作用につい
て説明する。触媒燃焼装置71の運転を開始すると、予
混合部73の気化室内のヒータに通電されると共に、電
極101により上流側触媒79に通電されて活性温度に
加熱される。この状態から、所定量の燃料が燃料タンク
11から燃料ポンプ17によって予め加熱された気化室
に送られ気化される。
【0040】一方、所定量の燃焼用空気がファン19の
作動により気化室内に送られ、気化された燃料と混合部
89で均一に混合されて混合ガスが形成される。この混
合ガスは自然な流れとして上昇し、上部カバー85の流
出口87から燃焼筒77内に流入される。燃焼筒内に流
入された混合ガスは、燃焼筒77内を上方に流れて、予
め活性温度に加熱されている触媒79により燃焼反応が
開始される。燃焼反応による温度上昇を確認後、触媒7
9への通電を停止する。
【0041】上流側触媒79により混合ガスが燃焼反応
すると、二酸化炭素と水とを生成すると共に、反応熱を
放出し、燃焼筒77内の温度が上昇する。これにより、
燃焼筒77を上昇した混合ガスが触媒81でも燃焼反応
して反応熱を放出する。そして、燃料と燃焼用空気の供
給量を制御することにより任意の燃焼量に設定される。
また、燃焼反応熱によって、対流ファン59により取り
入れられた空気を温風にして、吹出し口67から室内へ
供給される。
【0042】本実施例によれば、燃焼筒77内に2個の
触媒79、81を混合ガスの流方向に沿って所定の距離
をおいて配置し、これらの触媒79、81間を密閉状し
たことにより、簡単な構造になり、暖房器具の小型化が
可能となる。また、簡単な構造なので、製造工程も簡単
になる。
【0043】さらに、本実施例によれば、上流側触媒7
9の温度を過度に上昇させることがないので、上流側触
媒79の熱劣化を早めることがなく、寿命を延ばすこと
が出来る。
【0044】また、触媒79、81間を密閉状としたこ
とにより、2次燃焼用空気を触媒79、81間に供給す
る必要がないので、2次燃焼用空気の供給量を制御する
必要がなくなり、予混合部73に供給する燃料と燃焼用
空気の供給量を制御するだけで燃焼量を調節することが
出来、制御が容易になる。
【0045】また、2個の触媒79、81を2段に積層
することにより、各触媒79、81の面積を小さくする
ことが出来るため、低燃焼量時の不安定な燃焼状態を防
止することが出来て、安定した燃焼を得ることが出来
る。また、2つの触媒79、81により大面積を有して
いるので、高燃焼量まで燃焼させることが出来る。従っ
て、広い暖房可変幅が得られる。
【0046】また、小型の触媒79、81を積層させて
いるので、低燃焼時に混合ガスの供給量が少なくなって
も、温度が低下したりむらが生じることがなく、安定し
て燃焼させることが出来るので、クリーンな排ガスとな
る。
【0047】また、上記実施例では、触媒79、81が
ハニカム構造体に形成されているので、混合ガスの自然
な流を整流することが出来、触媒79、81の温度分布
にむらがなくなり、安定した燃焼を行うことが出来、こ
れによっても、クリーンな排ガスを排出することが出来
る。
【0048】第2実施例 次に第2実施例について図2及び図3を用いて説明す
る。第2実施例の触媒燃焼装置103は、上記第1実施
例の触媒燃焼装置71に、自己発熱型触媒79の温度を
検出する温度検出器105と、温度検出器105が検出
した結果に基づいて前記上流側触媒79が活性温度を維
持するように上流側触媒79への通電量を調節すると共
に、燃焼筒77内を上方へ流れる混合ガスとの燃焼反応
が開始した後に通電を停止する通電制御部107とを設
けた例である。
【0049】上記温度検出器105は、触媒79の上
方、すなわち混合ガスの流方向の下流側に検知部109
が配置されている。この温度検出器105は、図3に示
すように通電制御部107と接続されている。通電制御
部107は、触媒79に接続された電極101と接続さ
れている。この通電制御部107は、通電温度検出器1
05の検出結果に基づいて触媒79への通電量を制御す
る。
【0050】次に通電制御部107の作用について図4
に示すフローチャートに従って説明する。触媒燃焼装置
103の運転が開始されると、ステップ1で電極101
を介して上流側触媒79に通電が開始される。上流側触
媒79への通電が開始されると触媒79の温度が上昇す
る。ステップ2で触媒79の温度が温度検出器105に
より検出される。そして、ステップ3で触媒79の温度
が活性温度に達したか否かが判断される。触媒79が活
性温度に達していない場合には、ステップ1以下が繰り
返し実行される。触媒79の温度が活性温度に達した
ら、ステップ4で混合ガスが触媒79と燃焼反応したか
否か、すなわち着火したか否かが判断される。この場
合、温度検出器105により触媒79の温度を検出し、
着火温度以上になったか否かを判断する。
【0051】そして、着火した場合には、触媒79への
通電を停止する。着火していない場合には、ステップ6
で上流側触媒79への通電を一旦停止し、ステップ7で
所定時間経過したか否かを判断する。所定時間経過した
ら、ステップ1以下が再び実行されて上流側触媒79に
通電する。これにより、触媒79は、活性温度に維持さ
れると共に、混合ガスが触媒79と燃焼反応しているこ
とが確認されると、通電が停止される。
【0052】本実施例によれば、触媒79の温度に応じ
て通電量を制御することにより、着火するまでその活性
温度が維持されるので、確実に着火することが出来る。
【0053】次に本実施例の変形例について説明する。
変形例の燃焼触媒装置111は、電極101を筒体95
から取り出すための取り出し部113に、温度検出器1
05を一体に取り付けた例である。
【0054】このように、電極101の取り出し部11
3に温度検出器105を一体に取り付けることにより、
燃焼筒77に温度検出器105を固定する際の組み立て
を簡単に行うことが出来る。
【0055】第3実施例 次に第3実施例の触媒燃焼装置115について図6乃至
図8を用いて説明する。本実施例は、混合ガスの流方向
の下流側の触媒117を、ペレット状又はブロック状の
触媒の集合体で形成した例である。
【0056】図6及び7に示すように、触媒117は、
ガス透過性のケース119内に、ペレット状の小形の触
媒121が収容されて形成されている。ペレット状の小
形の触媒121は、粒状の無機質担体の表面に触媒層
(アルミナ粒子とパラジウム粒子からなる)が担持され
ている。
【0057】また、図8に示す触媒117は、ガス透過
性のケース119内に、ブロック状の小型の触媒123
が収容されて形成されている。ブロック状の触媒123
は、小片状の無機質担体の表面に触媒層が担持されてい
る。
【0058】本実施例によれば、触媒117をペレット
状又はブロック状の触媒の集合体で形成したことによ
り、耐衝撃性に優れた高活性な触媒を得ることが出来
る。
【0059】すなわち、一般に触媒燃焼装置で用いられ
る触媒は、例えばコージュライトなどのセラミック製の
ハニカム状のものが用いられる。このセラミック製のハ
ニカム状の触媒は、比表面積が大きく触媒活性が高い
が、衝撃力に対して割れたり欠けたりする欠点がある。
【0060】これに対して、本実施例の触媒117のよ
うに、ペレット状又はブロック状の触媒の集合体で形成
することにより、比表面積、触媒活性を低下させること
なく耐衝撃性を向上することが出来る。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、上流側触媒と下流側触媒とを燃焼筒内で密閉状に
配置し、混合ガスを自然な流で上昇させることにより、
燃焼筒内に2次燃焼用の空気を供給する必要がなく、予
混合部に供給する燃料と空気の供給量を制御するだけで
燃焼量を調節することが出来る。よって、2次燃焼用空
気を供給するための構造が不要になるので、簡単な構造
の燃焼筒となり、簡単な製造工程になる。また、触媒の
劣化を抑えながら、小型でクリーンな排ガス状態で、低
燃焼量から高燃焼量まで広い暖房可変幅を得ることが出
来る。
【0062】請求項2の発明によれば、予混合部および
燃焼筒を重力方向に配置したので、予混合ガスおよび燃
焼ガスの流れが均一化され、触媒面での均一燃焼が達成
される。
【0063】請求項3の発明によれば、自己発熱型触媒
をハニカム構造体で形成することにより、混合ガスの流
れを整流化し、混合ガスが自己発熱型触媒の表面に均一
に供給されるのでむらの発生を無くして、安定した燃焼
を行うことが出来る。
【0064】請求項4の発明によれば、予混合部が燃焼
筒の下部に配置されていることにより、自然な流で混合
ガスを燃焼筒内に流入することが出来る。
【0065】請求項5の発明によれば、温度検出器の検
出結果に基づいて上流側触媒の通電量を制御することに
より、触媒の活性温度が維持され、着火した後に触媒へ
の通電が停止されるので、確実に着火することが出来
る。
【0066】請求項6の発明によれば、電極を燃焼筒内
から取り出す取り出し部に温度検出器を一体に取り付け
ることにより、燃焼筒に電極と取り付ける際に、温度検
出器も同時に取り付けられる。よって、組み立てが容易
になる。
【0067】請求項7の発明によれば、触媒をペレット
状又はブロック状の触媒の集合体としたことにより、比
表面積を確保して、耐衝撃性を向上することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る触媒燃焼装置の第1実施例を示す
断面図である。
【図2】本発明に係る触媒燃焼装置の第2実施例を示す
断面図である。
【図3】第2実施例の温度検知部と通電制御部との関係
を示すブロック図である。
【図4】第2実施例において、触媒の通電量を制御する
一例を示すフローチャートである。
【図5】第2実施例の触媒燃焼装置の変形例を示す断面
図である。
【図6】第3実施例の触媒燃焼装置を示す断面図であ
る。
【図7】第3実施例の触媒を示す断面図である。
【図8】第3実施例の他の触媒の例を示す断面図であ
る。
【図9】従来の燃焼触媒装置を示す断面図である。
【符号の説明】
71、103、111、115 触媒燃焼装置 73 予混合部 75 供給手段 77 燃焼筒 79 (導電性の自己発熱型の)上流側触媒 81 下流側触媒 83 送風手段 105 温度検出器 107 通電制御部 113 取り出し部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料と空気の混合ガスを触媒反応で燃焼
    させる触媒燃焼装置であって、 燃料と空気とを均一に混合して燃料と空気の混合ガスを
    形成する予混合部と、 この予混合部で形成された混合ガスが流入する燃焼筒
    と、 この燃焼筒と前記予混合部とを混合ガスが通流可能に区
    画して配置されかつ、通電により発熱し混合ガスと燃焼
    反応させる自己発熱型の上流側触媒と、 この上流側触媒の混合ガス流方向の下流側に位置して前
    記燃焼筒に配置された下流側触媒と、 前記上流側触媒及び下流側触媒と混合ガスとの燃焼反応
    によって放出された燃焼反応熱を、前記燃焼筒に送風し
    て温風にする送風手段とを有することを特徴とする触媒
    燃焼装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、上流側触
    媒および下流側触媒は触媒を通流する混合ガスの流れ方
    向が重力方向と一致する向きに配置されていることを特
    徴とする触媒燃焼装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の発明であって、少なくと
    も前記上流側の触媒が、混合ガスの流方向の上流側と下
    流側にそれぞれ開口するハニカム構造に形成されている
    ことを特徴とする触媒燃焼装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2又は請求項3記載の
    発明であって、予混合部および燃焼筒は、同一の円筒部
    材に上下に配置されてなることを特徴とする触媒燃焼装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか1項
    に記載の発明であって、前記上流側触媒の温度を検出す
    る温度検出器と、この温度検出器が検出した結果に基づ
    いて前記上流側触媒の通電量を制御する通電制御部とを
    有することを特徴とする触媒燃焼装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の発明であって、前記温度
    検出器が、上流側触媒に通電する電極を燃焼筒内から取
    り出す取り出し部に一体に取り付けられていることを特
    徴とする触媒燃焼装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の発明であって、前記下流
    側触媒が、ペレット状又はブロック状の触媒の集合体か
    らなることを特徴とする触媒燃焼装置。
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