JPH08100908A - 触媒燃焼装置 - Google Patents

触媒燃焼装置

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JPH08100908A
JPH08100908A JP6261659A JP26165994A JPH08100908A JP H08100908 A JPH08100908 A JP H08100908A JP 6261659 A JP6261659 A JP 6261659A JP 26165994 A JP26165994 A JP 26165994A JP H08100908 A JPH08100908 A JP H08100908A
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JP
Japan
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combustion
heat
catalyst
combustion cylinder
air
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Application number
JP6261659A
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English (en)
Inventor
Miya Sasaki
美弥 佐々木
Yuka Yoda
由佳 依田
Kazuo Saito
和夫 齊藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃焼筒の熱を送風された空気に効率良く伝達
して、燃焼筒内の触媒の過熱を防止して燃焼効率を向上
することが出来る触媒燃焼装置を提供する。 【構成】 本発明は、燃料と空気と均一に混合して混合
ガスを形成する予混合部5、この予混合部5へ燃料と空
気とを供給する供給手段7と、予混合部5で形成された
混合ガスが流入する燃焼筒9と、この燃焼筒9内に多段
に配置されて流入した混合ガスと燃焼反応する複数の触
媒11、13と、前記触媒11、13と混合ガスとの燃
焼反応によって放出された燃焼反応熱を燃焼筒9に送風
して温風にする送風手段15とを有する触媒燃焼装置1
において、前記送風手段15の空気流路内に前記燃焼筒
9を配置したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料ガスもしくは燃料
と空気の混合ガスを触媒燃焼させて温風を発生させる触
媒燃焼装置に係り、特に灯油を燃料とする強制循環式の
石油暖房装置に好適な触媒燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃焼と空気の混合ガスを触媒燃焼させて
温風を発生させる触媒燃焼装置は、予混合部と、予混合
部へ燃料と空気とを供給する供給手段と、予混合部で形
成された混合ガスが流入する燃焼筒とを備えている。燃
焼筒内には混合ガスと燃焼反応する触媒が配置されてい
る。また、触媒燃焼装置は、燃焼筒内で触媒燃焼時の放
出される燃焼反応熱を温風にする送風手段が設けられて
いる。
【0003】予混合部には、通電により発熱するヒータ
を備えた気化器が設けられており、供給された燃料を加
熱して気化させる。また、予混合部には燃焼用の空気が
供給され、気化された燃料と混合されて混合ガスが形成
される。
【0004】そして、触媒燃焼装置の運転を開始する
と、気化器により気化した燃料ガスは供給された燃焼用
空気と混合されて混合ガスが形成される。この混合ガス
は燃焼筒内に流入し、触媒と接触して燃焼反応する。触
媒と混合ガスとの燃焼反応により燃焼反応熱が放出され
る。この熱は、送風手段により温風となって室内等に供
給される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、燃焼反応熱
を送風手段により温風にするには、燃焼反応により放出
された熱により上昇した燃焼筒の外周近傍に、送風手段
により空気を送風することで、この空気の温度を上昇さ
せて温風にしている。
【0006】このとき、燃焼筒の熱を送風された空気に
効率良く伝達出来ない場合には、燃焼筒内の温度が上昇
して触媒の温度が過熱し、触媒の熱による劣化が促進さ
れ燃焼効率が低下するという問題がある。
【0007】そこで、本発明は上記事情を考慮し、燃焼
筒の熱を送風された空気に効率良く伝達して、燃焼筒内
の触媒の過熱を防止して燃焼効率を向上することが出来
る触媒燃焼装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、燃料と空気とを均一に混合して
混合ガスを形成する予混合部と、この予混合部で形成さ
れた混合ガスが流入する燃焼筒と、この燃焼筒と前記予
混合部を区画して前記燃焼筒に配置し前記混合ガスが通
流可能な触媒と、この触媒の反応による発熱量を制御す
る制御手段とを具備して成ることを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明であって、前記制御手段は、前記燃焼筒に触媒反応で
燃焼させた燃焼ガスより室内空気と熱交換して温風を得
る送風手段の送風空気の一部を使用すること構成とする
ことを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明は、燃料と空気とを均
一に混合して混合ガスを形成する予混合部と、この予混
合部で形成された混合ガスが流入する燃焼筒と、この燃
焼筒と前記予混合部を区画して前記燃焼筒に配置し前記
混合ガスが通流可能な複数段の触媒と、この触媒間の反
応による発熱量を制御する制御手段とを具備して成るこ
とを特徴としている。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明であって、前記制御手段は、前記燃焼筒に触媒反応で
燃焼させた燃焼ガスより室内空気と熱交換して温風を得
る送風手段の送風空気の一部を使用すること構成とする
ことを特徴としている。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項3又は請求
項4記載の発明であって、複数段の触媒間に触媒の反応
面に対して垂直な放熱用フィンを設けたことを特徴とし
ている。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項3又は請求
項4記載の発明であって、複数段の触媒間に触媒の反応
面に対して傾斜した放熱酔うフィンを設けたことを特徴
としている。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項1ないし請
求項4のいずれか一項に記載の発明であって、燃焼筒の
外周に前記触媒の燃焼反応面に対して垂直な放熱用フィ
ンを設けたことを特徴としている。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項1ないし請
求項4のいずれか一項に記載の発明であって、燃焼筒の
外周に前記触媒の燃焼反応面と平行な放熱用フィンを設
けたことを特徴としている。
【0016】請求項9記載の発明は、請求項1ないし請
求項4のいずれか一項に記載の発明であって、前記触媒
間の燃焼筒の外周面に熱透過板を設けたことを特徴とし
ている。
【0017】請求項10記載の発明は、請求項1ないし
請求項4のいずれか一項に記載の発明であって、少なく
とも前記触媒間の燃焼筒を熱透過性の材料で形成したこ
とを特徴としている。
【0018】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の発明であって、前記触媒を混合ガスの流方向の下流側
に向けて中央部分が突出した断面山形状に形成したこと
を特徴としている。
【0019】
【作用】請求項1記載の発明によれば、触媒と混合ガス
との燃焼反応によって放出された燃焼反応熱は、その発
熱量が制御手段により制御される。このため、燃焼筒内
の温度を低下させることが出来、触媒が過熱することが
ない。
【0020】請求項2記載の発明によれば、触媒と混合
ガスとの燃焼反応によって放出された燃焼反応熱は、送
風手段の送風空気の一部を使用することにより制御され
る。このため、燃焼筒内の温度を低下させることが出
来、触媒が過熱することがない。
【0021】請求項3記載の発明によれば、複数段の触
媒と混合ガスとの燃焼反応によって放出された燃焼反応
熱は、その発熱量が制御手段により制御される。このた
め、燃焼筒内の温度を低下させることが出来、触媒が過
熱することがない。
【0022】請求項4記載の発明によれば、触媒と混合
ガスとの燃焼反応によって放出された燃焼反応熱は、送
風手段の送風空気の一部を使用することにより制御され
る。このため、燃焼筒内の温度を低下させることが出
来、触媒が過熱することがない。
【0023】請求項5記載の発明によれば、送風手段の
空気流路内に燃焼筒を配置したことにより、燃焼筒の熱
を送風された空気へ効率良く伝達することが出来、空気
への熱伝達量が増加する。また、触媒間に配置された放
熱用フィンにより燃焼筒内の熱を燃焼筒に効果的に伝達
することが出来、燃焼筒内の触媒が過熱することがな
い。
【0024】請求項6の記載の発明によれば、送風手段
の空気流路内に燃焼筒を配置したことにより、燃焼筒の
熱を送風された空気へ効率良く伝達することが出来、空
気への熱伝達量が増加する。また、触媒間に配置された
放熱用フィンにより燃焼筒内の熱を燃焼筒に効果的に伝
達することが出来る。さらに、放熱用フィンが傾斜して
いるので混合ガスの流に旋回流が発生し、触媒の反応面
に略均一に混合ガスを分布させることが出来る。
【0025】請求項7記載の発明によれば、送風手段の
空気流路内に燃焼筒を配置したことにより、燃焼筒の熱
を送風された空気へ効率良く伝達することが出来、空気
への熱伝達量が増加する。また、触媒の反応面に対して
垂直な放熱用フィンを燃焼筒の外周に設けることによ
り、燃焼筒内の熱を燃焼筒に効果的に伝達することが出
来、燃焼筒の外周に送風された空気に熱を効率良く伝達
することが出来る。
【0026】請求項8記載の発明によれば、送風手段の
空気流路内に燃焼筒を配置したことにより、燃焼筒の熱
を送風された空気へ効率良く伝達することが出来、空気
への熱伝達が増加する。また、触媒の反応面と平行な放
熱用フィンを燃焼筒の外周に設けることにより、燃焼筒
の外周に送風された空気に熱を効率良く伝達することが
出来る。
【0027】請求項9記載の発明によれば、送風手段の
空気流路内に燃焼筒を配置したことにより、燃焼筒の熱
を送風された空気へ効率良く伝達することが出来、空気
への熱伝達が増加する。また、燃焼筒の外周面に設けた
熱透過板により、燃焼筒の熱が輻射熱として外部に放出
される。このため、燃焼筒内の熱を外部により多く放出
することが出来る。
【0028】請求項10記載の発明によれば、送風手段
の空気流路内に燃焼筒を配置したことにより、燃焼筒の
熱を送風された空気へ効率良く伝達することが出来、空
気への熱伝達が増加する。また、燃焼筒を熱透過性の材
料で形成することにより、燃焼筒の熱が輻射熱として外
部に放出される。このため、燃焼筒内の熱を外部により
多く放出することが出来る。
【0029】請求項11記載の発明によれば、送風手段
の空気流路内に燃焼筒を配置したことにより、燃焼筒の
熱を送風された空気へ効率良く伝達することが出来、空
気への熱伝達が増加する。また、燃焼筒を熱透過性の材
料で形成することにより、燃焼筒の熱が輻射熱として外
部に放出され、燃焼筒の熱を送風された空気に効率良く
伝達することが出来る。さらに、触媒を混合ガスの流方
向の下流側に向けて中央部分が突出した断面山形状に形
成したことにより、燃焼筒からの外部への輻射熱が増大
し、燃焼筒の熱を空気により効率良く伝達することが出
来る。
【0030】
【実施例】以下、本発明に係る触媒燃焼装置の実施例に
ついて図面を用いて説明する。
【0031】第1実施例 図1は、第1実施例の触媒燃焼装置1を示す。この触媒
燃焼装置1は、燃料と空気との混合ガスを形成する予混
合部5と、この予混合部5へ燃料と空気とを供給する供
給手段7と、予混合部5で形成された混合ガスが流入す
る燃焼筒9とを有している。また、触媒燃焼装置1は、
燃焼筒9内に配置された上流側触媒11と、この上流側
触媒11の上部に配置された下流側触媒13と、上流側
触媒11及び下流側触媒13と混合ガスとの燃焼反応に
よる燃焼反応熱を燃焼筒9に送風することにより温風に
する送風手段15とを有している。また、本実施例で
は、送風手段15の空気流路内に燃焼筒9が配置されて
いる。また、本実施例では、触媒11、13の反応によ
る発熱量を制御する制御手段を有している。この制御手
段は、燃焼筒9に燃焼反応で燃焼させた燃焼ガスより室
内空気と熱交換して温風を得る送風手段15の送風空気
の一部を使用する構成となっている。
【0032】予混合部5は、燃料を気化させる気化器
と、この気化器を覆うと共に、気化器との間に予混合室
(いずれも不図示)を形成するカバー19とからなる。
気化器は、中央部分にヒータが設けられ、このヒータの
周囲に送油パイプ23と連通された混合通路が形成され
ている。この混合通路の周囲には、送風パイプ27と連
通された送風通路が形成されている。この送風通路と混
合通路とは、複数の開口で連通されている。また、混合
通路の上端部には、予混合室内に向けて開口するノズル
が形成されている。
【0033】予混合部5は、本体ケース53の内部を上
部室55及び下部室57に区画するベース部59に固定
されている。気化器の上部は燃焼筒9内に突設されてお
り、上部カバー33で覆われている。この上部カバー3
3には、予混合室と燃焼筒9内とを連通する複数の流入
口35が設けられている。
【0034】そして、予混合部5に送られた燃料がヒー
タにより気化されて燃料ガスとなり、供給された空気と
均一に混合され、上部カバー33の流入口35から燃焼
筒9内に流入される。予混合部5には、供給手段7によ
り、燃料及び空気がそれぞれ供給される。
【0035】供給手段7は、燃料供給部37と空気供給
部39とからなる。燃料供給部37は、燃料タンク41
と混合通路25を連通する送油パイプ23と、この送油
パイプ23の途中に設けられた燃料ポンプ45とからな
る。燃料ポンプ45の作動により燃料タンク41から燃
料(灯油)が送油パイプ23を通って予混合部5に送ら
れる。また、空気供給部39は、ファン47と送風パイ
プ27とからなり、送風パイプ27の途中には、ヒータ
51が設けられている。そして、ファン47の作動によ
り送風パイプ49を通って空気が予混合部5に送り込ま
れる。この場合、送り込まれた空気はヒータ51により
加熱されている。送り込まれた燃料と空気は予混合部5
で混合されて、燃焼筒9に流入される。
【0036】燃焼筒9は、燃焼室61内に配置されてい
る。この燃焼室61は、上部室55が壁部63で送風室
65と区画されて形成されている。燃焼筒9は、ベース
部59上に固定された筒体67と、筒体67の上方の開
口部67aに連結された排気筒69とからなる。筒体6
7の高さ方向の中間部には、上流側触媒11、下流側触
媒13が所定の間隔をあけて2段に配置されている。ま
た、触媒11、13間の筒体67には、熱透過板70が
設けられている。さらに、これらの触媒11、13の間
は密閉状に形成されており、上流側触媒11を通過した
混合ガスが自然な流れで上昇するようになっている。ま
た、これらの触媒11、13間には、温度検出器71が
配置されており、常時温度が検出されるようになってい
る。
【0037】上記触媒11、13は、ステンレス等の金
属の担体の表面に、触媒層がコーティング等により担持
されて形成されている。担体は、混合ガスの流方向の上
流側と下流側にそれぞれ開口するハニカム構造に形成さ
れ、混合ガスがハニカム構造の各セル内を上方に流れる
ようになっている。触媒層はアルミナ粒子の表面に高温
でも劣化しにくい貴金属(例えばパラジウム)を付着し
て形成されている。そして、触媒層の近傍を混合ガスが
流れると、混合ガス中のメタンガスと酸素が貴金属に吸
着し、反応して二酸化炭素と水(水蒸気)を生成し、反
応熱を放出する。
【0038】そして、上記上流側触媒11及び下流側触
媒13と混合ガスの燃焼反応により放出された反応熱で
燃焼筒9の温度が上昇し、この燃焼筒9に、送風手段1
5によって取り入れられた空気が吹き付けられる。
【0039】送風手段15は、本体ケース53の背面壁
73に設けた空気取り入れ口75と、背面壁73に固定
された対流ファン77と、壁部63に設けた空気流入口
79とからなる。対流ファン77の回転により、空気取
り入れ口75から本体ケース53内に空気が取り入れら
れ、空気流入口79から燃焼室61内に流入される(図
1において、空気流路を矢印で示す)。この空気流路に
上述した燃焼筒9が配置されている。そして、燃焼室6
1内に流入した空気は、反応熱により温度が上昇した燃
焼筒9に、対流ファン77による空気が送風されて温風
となり吹出し口81から室内に供給される。なお、図1
において符号72は、本体ケース53の前面側に取り付
けられた熱透過板を示す。
【0040】次に、この触媒燃焼装置1の作用について
説明する。触媒燃焼装置1の運転を開始すると、ファン
47が作動し、同時に予熱用ヒータ51が通電されて送
風パイプ27内の空気の温度が上昇する。温度が上昇し
た空気は予混合部5を通過して燃焼筒9内に送られ、上
流側触媒11を通過する。これにより、上流側触媒11
の温度が上昇を始める。その間、上流側触媒11の表面
温度は温度検出器71によって検出されている。
【0041】それと同時に気化器のヒータに通電されて
気化器を加熱する。気化器の温度が最適温度になり、上
流側触媒11の表面温度が400℃以上になったとき燃
料ポンプ45を始動させて、燃料タンク41から燃料を
気化器内に供給する。気化器内に供給された燃料は、ヒ
ータにより加熱されて気化され燃料ガスとなる。この燃
料ガスは、ファン47により供給されてヒータ51によ
り加熱された空気と共に、予混合部5内に送られて均一
に混合された後に、上部カバー33の流入口35から燃
焼筒9内に流入される。そして、活性温度に予熱されて
いる上流側触媒11と接触して燃焼反応し、二酸化炭素
と水とを生成すると共に、反応熱を放出する。この燃焼
反応熱は燃焼筒9に伝達され、対流ファン77によって
取り入れられた空気がこの燃焼筒9に吹き付けられて温
風となり、吹出し口81から吹き出される。
【0042】本実施例の触媒燃焼装置1によれば、送風
手段15の空気流路内に燃焼筒9を配置したことによ
り、燃焼筒9への送風量が増加し、燃焼筒9から空気へ
の熱伝が効果的に行われて熱伝達達が増加する。その結
果、燃焼筒9の内部の過熱を防止することが出来、燃焼
筒9の内部に配置されている触媒11、13が過熱する
ことがなく触媒11、13の温度を低くすることが出来
る。従って、燃焼範囲が広がり、一つの触媒に対しての
燃焼効率が高くなる。
【0043】すなわち、図2(a)、(b)において、
触媒の耐久性からは触媒温度800℃以下で、室内への
未燃分により発生する悪臭を防止するためには、THC
濃度10rpm 以下で燃焼することが好ましいため、図中
斜線で示した部分が触媒の良好な燃焼範囲である。ファ
ン77の風量を増加させることにより触媒温度が低くな
るため燃焼範囲が拡大する。また、燃焼筒からの発熱を
室内に対流で放出することができるため、効率良く室内
温度を上昇させることが出来る。
【0044】従って、燃焼筒9を空気流路内に配置し
て、燃焼筒9への風量を多くすることで、燃焼範囲を拡
大することが出来る。
【0045】また、本実施例によれば、燃焼筒9の一部
に熱透過板70を設け、本体ケース53の一部にも熱透
過板72を設けることにより、燃焼筒9内の熱を伝達だ
けでなく輻射によっても外部へ放出することが出来るの
で、燃焼筒9内の温度をより効率良く低下させることが
出来る。
【0046】また、本実施例によれば、上流側触媒11
と気化器とが対向した位置に配置されているので、燃焼
反応を開始して高温となった上流側触媒11の反応面か
らの輻射熱が気化器に効率良く取り込まれるため、気化
器の効率を高めることが出来る。これにより、気化器へ
の通電量を低減することが出来て、消費電力を低減する
ことが出来る。
【0047】また、本実施例によれば、燃焼筒9内に2
個の触媒11、13を混合ガスの流方向に沿って所定の
距離をおいて配置し、これらの触媒11、13間を密閉
状したことにより、簡単な構造になり、暖房器具の小型
化が可能となる。また、簡単な構造なので、製造工程も
簡単になる。
【0048】さらに、本実施例によれば、触媒の温度を
過度の上昇させることがないので、触媒の熱劣化を早め
ることがなく、寿命を延ばすことが出来る。
【0049】また、触媒11、13間を密閉状としたこ
とにより、2次燃焼用空気を触媒11、13間に供給す
る必要がないので、2次燃焼用空気の供給量を制御する
必要がなくなり、予混合部5に供給する燃料と燃焼用空
気の供給量を制御するだけで燃焼量を調節することが出
来、制御が容易になる。
【0050】また、2個の触媒11、13を2段に積層
することにより、各触媒11、13の面積を小さくする
ことが出来るため、低燃焼量時の不安定な燃焼状態を防
止することが出来て、安定した燃焼を得ることが出来
る。また、2つの触媒11、13により大面積を有して
いるので、高燃焼量まで燃焼させることが出来る。従っ
て、広い暖房可変幅を有する。
【0051】また、小型の触媒を積層させているので、
低燃焼時に混合ガスの供給量が少なくっても、温度が低
下したりむらが生じることがなく、安定して燃焼させる
ことが出来るので、クリーンな排ガスとなる。
【0052】また、上記実施例では、触媒11、13が
ハニカム構造体に形成されているので、混合ガスの自然
な流を整流することが出来、温度分布にむらがなくな
り、安定した燃焼を行うことが出来、これによっても、
クリーンな排ガスを排出することが出来る。
【0053】次に第1実施例の変形例について図3を用
いて説明する。本実施例の触媒燃焼装置85は、上流側
触媒87を導電性の自己発熱型の触媒とした例である。
他の構成は上記実施例と同様であるので説明を省略す
る。
【0054】図3に示すように、予混合部5が対向する
上流側触媒11には、下流側触媒13側に電極89の一
端が接続されている。電極89の他端は筒体67の外部
へ引き出されて、図示しない電源と接続されている。ま
た、この実施例の触媒燃焼装置85は、送風パイプ27
内にヒータが設けられていない。
【0055】そして、触媒燃焼装置85の運転を開始す
ると、ファン47が作動すると共に、上流側触媒87に
通電される。また、同時に気化器のヒータにも通電され
る。そして、上流側触媒85の表面温度が温度検出器7
1により検出され、その温度が活性温度(400℃)以
上になり、気化器のヒータが最適温度になったとき、燃
料ポンプ45を作動させて燃料を予混合部5に供給す
る。そして、予混合部5で燃料と空気とを均一に混合し
て混合ガスを形成する。この混合ガスは燃焼筒9内に流
入して上流側触媒85と燃焼反応する。
【0056】本変形例においても、上記実施例と同様の
効果を有し、送風手段15の空気流路内に燃焼筒9を配
置したことにより、燃焼筒9から空気への熱伝達が増加
する。その結果、燃焼筒9の内部に配置されている触媒
11、13の温度を低下させることが出来るので、燃焼
範囲が広がり、一つの触媒に対しての燃焼効率が高くな
る。
【0057】第2実施例 次に第2実施例について図4及び図5を用いて説明す
る。第2実施例の触媒燃焼装置91は、ファン77の空
気流路内に燃焼筒9を配置すると共に、触媒11、13
間に触媒11、13の燃焼反応面11a、13aに対し
て垂直な放熱用フィン93を設けた例である。
【0058】図4及び図5(a)に示すように、放熱用
フィン93は、触媒11と触媒13の間に、触媒11、
13と隙間をあけて配置されており、燃焼筒9の内壁に
固定されている。この放熱用フィン93は、図5(b)
に示すように、燃焼筒9の内径と略等しい外径の筒状
で、外周壁は、触媒11、13の燃焼反応面11a、1
3aに対して垂直な方向に沿って凹凸部95が全周にわ
たり形成されている。このため、フィン93の全体の表
面積が増加されている。また、凹凸部95内は、予混合
部5から流入した混合ガスが上方へ流れる。
【0059】本実施例によれば、第1実施例と同様な効
果が得られ、混合ガスの燃焼反応により上昇した触媒1
1、13の熱が放熱用フィン93を介して燃焼筒9に効
率良く伝達される。燃焼筒9に伝達された熱は、燃焼筒
9がファン77の空気流路内に配置されているので、燃
焼筒9から空気への熱伝達量が増加し、その結果、燃焼
筒9内の温度を低下させて触媒11、13の過熱を防止
することが出来る。従って、燃焼範囲が広がり、一つの
触媒に対しての燃焼効率が高くなる。
【0060】次に第2実施例の変形例について図6を用
いて説明する。本実施例の触媒燃焼装置97は、上流側
触媒87を導電性の自己発熱型の触媒とした例である。
【0061】図6に示すように、予混合部5が対向する
上流側触媒87には、下流側触媒13側に電極89の一
端が接続されている。電極の他端は筒体67の外部へ引
き出されて、図示しない電源と接続されている。また、
この実施例の触媒燃焼装置97は、送風パイプ27内に
ヒータが設けられていない。本実施例においても、上記
実施例と同様に、混合ガスの燃焼反応により上昇した触
媒11、13の熱が放熱用フィン93を介して燃焼筒9
に効率良く伝達される。燃焼筒9に伝達された熱は、燃
焼筒9がファン77の空気流路に配置されているので、
燃焼筒9から空気への熱伝達が増加し、その結果、触媒
11、13の温度を低下させることが出来るので、燃焼
範囲が広がり、一つの触媒に対しての燃焼効率が高くな
る。
【0062】第3実施例 次に第3実施例について図7を用いて説明する。本実施
例は、触媒11、13間に触媒11、13の燃焼反応面
11a、13aに対して傾斜した放熱用フィン99を設
けた例である。
【0063】図7(a)に示すように、放熱用フィン9
9は、触媒11と触媒13の間に、触媒11、13と隙
間をあけて配置されており、燃焼筒9の内壁に固定され
ている。この放熱用フィン99は、図7(b)に示すよ
うに、燃焼筒9の内径と略等しい外径の筒状で、外周壁
は、触媒11、13の燃焼反応面11a、13aに対し
て傾斜した方向に沿って凹凸部100が全周にわたり形
成されている。このため、フィン99の全体の表面積が
増加されている。また、凹凸部100内は、予混合部5
から流入した混合ガスが上方へ流れる。この場合、凹凸
部100が傾斜しているため、凹凸部100内を流れる
混合ガスに旋回流が発生し、触媒13の表面に均一に分
布する。
【0064】本実施例によれば、混合ガスの燃焼反応に
より上昇した触媒11、13の熱が放熱用フィン99を
介して燃焼筒9に効率良く伝達される。燃焼筒9に伝達
された熱は、燃焼筒9がファン77の空気流路に配置さ
れているので、燃焼筒9から空気への熱伝達が増加し、
その結果、触媒11、13の温度を低下させることが出
来るので、燃焼範囲が広がり、一つの触媒に対しての燃
焼効率が高くなる。
【0065】本実施例によれば、混合ガスの燃焼反応に
より上昇した触媒11、13の熱が放熱用フィン99を
介して燃焼筒9に効率良く伝達される。燃焼筒9に伝達
された熱は、燃焼筒9がファン77の空気流路に配置さ
れているので、燃焼筒9から空気への熱伝達量が増加
し、その結果、触媒11、13の温度を低下させること
が出来るので、燃焼範囲が広がり、一つの触媒に対して
の燃焼効率が高くなる。
【0066】また、本実施例では、凹凸部100が反応
面11a、13aに対して傾斜しているので、混合ガス
に旋回流が発生する。このため、触媒13の燃焼反応面
13aに対して均一に混合ガスが分布して、局部的に燃
焼することがなく、触媒13の局部劣化を防止すること
が出来る。
【0067】第4実施例 次に図8及び図9に示す第4実施例を説明する。本実施
例の触媒燃焼装置101は、燃焼筒9の外周に触媒1
1、13の燃焼反応面11a、13aに対して垂直な放
熱用フィン103を設けた例である。
【0068】図8及び図9(a)に示すように、燃焼筒
9の外周には、触媒11、13間に、放熱用フィン10
3が設けられている。この放熱用フィン103は、燃焼
筒9の外周から放射状に、全周にわたって等間隔に複数
枚の放熱板105が突設されている。これらの放熱板1
05は、触媒11、13の燃焼反応面11a、13aに
対して垂直な方向に沿ってそれぞれ配置されている。
【0069】本実施例によれば、混合ガスの燃焼により
放出された反応熱は、燃焼筒9に伝達され、放熱用フィ
ン103に伝達される。この燃焼筒9は、ファン77の
空気流路に配置されているので、燃焼筒9への風量を多
くすることが出来、ファン77の送風による空気への熱
伝達両が増加する。この場合、本実施例では、燃焼筒9
の外周に放熱用フィン103が設けられているので、燃
焼筒9の表面積が多くなり、燃焼筒9内の熱を効果的に
燃焼筒9に伝達することが出来、燃焼筒9の熱を効率良
く送風された空気に伝達することが出来る。この結果、
燃焼筒9内の温度が低下して、触媒11、13の過熱を
防止することが出来る。従って、燃焼範囲が広がり、一
つの触媒に対しての燃焼効率が高くなる。
【0070】次に図10に示す第4実施例の変形例につ
いて説明する。本実施例の触媒燃焼装置109は、上流
側触媒87を導電性の自己発熱型の触媒とした例であ
る。
【0071】図10に示すように、予混合部5の気化器
3が対向する上流側触媒87には、下流側触媒13側に
電極89の一端が接続されている。電極の他端は筒体6
7の外部へ引き出されて、図示しない電源と接続されて
いる。また、この実施例の触媒燃焼装置109は、送風
パイプ27内にヒータが設けられていない。本例におい
ても、上記実施例と同様に、燃焼筒9の外周に放熱用フ
ィン103が設けられているので、燃焼筒9の熱を効率
良く送風された空気に伝達することが出来、その分燃焼
筒9内の温度を低下して、触媒11、13の温度を下げ
ることが出来る。従って、燃焼範囲が拡大し、触媒の燃
焼効率を高くすることが出来る。
【0072】第5実施例 次に図11及び図12に示す第5実施例について説明す
る。本実施例の触媒燃焼装置111は、燃焼筒9の外周
に触媒11、13の燃焼反応面11a、13aと平行な
放熱用フィン113を設けた例である。
【0073】図11及び図12(a)、(b)に示すよ
うに、燃焼筒9の外周には、触媒11、13の燃焼反応
面11a、13aと平行な方向に沿って複数枚の放熱板
112が所定の間隔をあけて多段に突設されている。
【0074】本実施例によれば、上記各実施例と同様
に、ファン77の空気流路内に燃焼筒9を配置すること
により、燃焼筒9への風量が多くなり、燃焼筒9から空
気への熱伝達量が増加する。この場合、本実施例では、
燃焼筒9の外周に放熱用フィン113が設けられている
ので、燃焼筒9の表面積が多くなり、燃焼筒9の熱を効
率良く送風された空気に伝達することが出来、その分燃
焼筒9内の温度を低下して、触媒11、13の温度を下
げることが出来る。従って、燃焼範囲が拡大し、燃焼効
率を高くすることが出来る。
【0075】次に図13に示す第5実施例の変形例につ
いて説明する。変形例の触媒燃焼装置115は、上流側
触媒87を導電性の自己発熱型の触媒を用いた例であ
る。
【0076】本例においても、ファン77の空気流路内
に燃焼筒9を配置することにより、燃焼筒9から空気へ
の熱伝達が増加する。この場合、本実施例では、燃焼筒
9の外周に放熱用フィン113が設けられているので、
燃焼筒9の熱を効率良く送風された空気に伝達すること
が出来、その分燃焼筒9内の温度を低下して、触媒1
1、13の温度を下げることが出来る。
【0077】第6実施例 次に図14及び図15に示す第6実施例について説明す
る。本実施例の燃焼触媒装置117は、触媒11、13
間の燃焼筒9の外周面に熱透過板119を設けた例であ
る。
【0078】図14に示すように、燃焼筒9の外周面に
は、触媒11、13の間に熱透過板119が設けられて
いる。この熱透過板119は、燃焼筒9の熱が伝達され
るだけでなく、燃焼筒9内の反応熱を輻射熱として燃焼
筒9の外部へ放出する機能を有している。
【0079】ここで、燃焼筒9内の熱バランスについて
図15を用いて説明する。図15に示すように、1段目
の触媒11と2段目の触媒12の両者によって触媒反応
が起きており、発熱している場合を考えると、触媒11
の燃焼反応面S1面からの輻射熱Q1と触媒13の燃焼
反応面S2からの輻射熱Q2は、互いに熱の交換をす
る。S1面及びS2面は反応熱により温度が上昇してお
り、燃焼筒9の内壁面S3と比較すると高温になってい
る。輻射熱は、2つの面の間の温度差の4乗程度とな
り、S1面及びS2面がS3面に対して輻射熱を放出す
る量は、S1面とS2面との輻射熱よりはるかに大き
い。
【0080】例えば、熱透過板が設けられていない場
合、S3面の輻射率は、熱透過板を設ける場合より大き
くなり、S1、S2、S3で囲まれた空間は、閉じられ
た系に近付く。S1面及びS2面からの発熱は、熱伝達
及び熱伝導によるものだけになり、熱透過板を用いるこ
とにより燃焼筒9の外部への放熱分がなくなり、燃焼筒
内部の温度が高くなる。そのため、触媒面S1及びS2
の温度が高くなり、触媒温度を触媒耐熱温度に保つため
に燃焼量が減少する。しかし燃焼筒9の外周部に熱透過
板119を設けることにより、熱伝達だけでなく輻射と
して燃焼筒9の外部へ熱を放出することが出来、燃焼筒
9の内部の温度を低下させて、触媒の過熱を防ぐことが
出来る。従って、燃焼範囲が大きくなる。
【0081】本実施例によれば、上記各実施例と同様
に、ファン77の空気流路内に燃焼筒9を配置すること
により、燃焼筒9から空気への熱伝達量が増加する。ま
た、本実施例では、燃焼筒9の外周面に熱透過板119
を設けたので、燃焼筒9の熱を熱伝達及び熱伝導だけで
なく、輻射熱として放出することが出来る。従って、燃
焼筒9内の温度を低下させて、触媒11、13の過熱を
防止することが出来る。よって、燃焼範囲が拡大し、触
媒の燃焼効率を高くすることが出来る。
【0082】次に図16に示す第6実施例の変形例につ
いて説明する。本実施例の触媒燃焼装置121は、上流
側触媒87を導電性の自己発熱型の触媒とした例であ
る。本例においても、燃焼筒9の外周部に熱透過板11
9を設けることにより、熱伝達だけでなく輻射として燃
焼筒9の外部へ熱を放出することが出来、触媒11、1
3の過熱を防止することが出来るため、燃焼範囲が拡大
する。
【0083】第7実施例 次に第7実施例について図17を用いて説明する。本実
施例の触媒燃焼装置123は、触媒11、13間の燃焼
筒9を熱透過性の材料125で形成した例である。
【0084】本実施例によれば、燃焼筒9の熱を熱伝達
だけでなく、輻射熱として燃焼筒9の外部へ熱を放出す
ることが出来、燃焼筒9内の熱を外部へ効率良く放出し
て触媒11、13の過熱を防止することが出来る。
【0085】次に本実施例の変形例について図18を用
いて説明する。本変形例の触媒燃焼装置127は、本実
施例の燃焼触媒装置127は、上流側触媒87として、
導電性の自己発熱型の触媒を用いた例である。
【0086】本実施例によれば、ファン77の空気流路
内に燃焼筒9を配置することにより、燃焼筒9から空気
への熱伝達量が増加する。また、本実施例では、触媒1
1、13間の燃焼筒9を熱透過性の材料125で形成し
たので、燃焼筒9の熱を熱伝達及び熱伝導だけでなく、
輻射熱として放出することが出来る。従って、燃焼筒9
内の温度を低下させて、触媒11、13の過熱を防止す
ることが出来る。よって、燃焼範囲が拡大し、触媒の燃
焼効率を高くすることが出来る。
【0087】本例においても、燃焼筒9が熱伝達だけで
なく、輻射熱として燃焼筒9の外部へ熱を放出すること
が出来、燃焼筒9の熱を、送風された空気により効果的
に伝達することが出来、燃焼筒9内の温度を低下させ
て、触媒11、13の過熱を防止することが出来る。
【0088】第8実施例 次に第8実施例について図19を用いて説明する。本実
施例の触媒燃焼装置129は、触媒131、13間の燃
焼筒9を熱透過性の材料125で形成すると共に、触媒
131を混合ガスの流方向の下流側に向けて中央部分が
突出した断面山形状に形成した例である。
【0089】本実施例によれば、上記各実施例と同様
に、ファン77の空気流路内に燃焼筒9を配置すること
により、燃焼筒9から空気への熱伝達量が増加する。ま
た、本実施例では、触媒131、13間の燃焼筒9を熱
透過性の材料125で形成し、触媒131を混合ガスの
流方向の下流側に向けて中央部分が突出した断面山形状
に形成したので、燃焼筒9の熱を熱伝達及び熱伝導だけ
でなく、輻射熱として放出することが出来、燃焼筒9か
ら外部への輻射熱が増大する。従って、燃焼筒9内の温
度を低下させて、触媒11、13の過熱を防止すること
が出来る。よって、燃焼範囲が拡大し、触媒の燃焼効率
を高くすることが出来る。
【0090】次に本実施例の変形例について図20を用
いて説明する。本変形例の触媒燃焼装置127は、本実
施例の燃焼触媒装置127は、上流側触媒87として、
導電性の自己発熱型の触媒を用いた例である。
【0091】本例においても、上記実施例と同様に、上
流側触媒131が断面山形状に形成されているので、燃
焼筒9から外部への輻射熱が増大し、触媒11、13の
過熱を防止することが出来、燃焼範囲が大きくなる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、制御手段により触媒の反応による発熱量を制御す
ることにより、触媒の温度を低下させることが出来、過
熱を防止して、燃焼効率を向上することが出来る。
【0093】請求項2の発明によれば、触媒と混合ガス
との燃焼反応によって放出された燃焼反応熱は、送風手
段の送風空気の一部を使用することにより制御される。
このため、燃焼筒内の温度を低下させることが出来、触
媒が過熱することがない。
【0094】請求項3の発明によれば、複数段の触媒と
混合ガスとの燃焼反応によって放出された燃焼反応熱
は、その発熱量が制御手段により制御される。このた
め、燃焼筒内の温度を低下させることが出来、触媒が過
熱することがない。
【0095】請求項4の発明によれば、触媒と混合ガス
との燃焼反応によって放出された燃焼反応熱は、送風手
段の送風空気の一部を使用することにより制御される。
このため、燃焼筒内の温度を低下させることが出来、触
媒が過熱することがない。
【0096】請求項5の発明によれば、送風手段の空気
流路に燃焼筒を配置し、触媒間に放熱用フィンを配置す
ることにより、燃焼筒の熱を送風された空気へ効率良く
伝達することが出来、触媒の温度を低下させることが出
来る。
【0097】請求項6の発明によれば、送風手段の空気
流路に燃焼筒を配置し、触媒間に放熱用フィンを配置す
ることにより、燃焼筒の熱を送風された空気へ効率良く
伝達することが出来、触媒の温度を低下させることが出
来る。
【0098】請求項7の発明によれば、送風手段の空気
流路に燃焼筒を配置したことにより、燃焼筒の熱を送風
された空気へ効率良く伝達することが出来、空気への熱
伝達が増加する。また、触媒の反応面に対して垂直な放
熱用フィンを燃焼筒の外周に設けることにより、燃焼筒
の外周に送風された空気に熱を効率良く伝達することが
出来る。
【0099】請求項8の発明によれば、送風手段の空気
流路に燃焼筒を配置したことにより、燃焼筒の熱を送風
された空気へ効率良く伝達することが出来、空気への熱
伝達が増加する。また、触媒の反応面と平行な放熱用フ
ィンを燃焼筒の外周に設けることにより、燃焼筒の外周
に送風された空気に熱を効率良く伝達することが出来
る。
【0100】請求項9記載の発明によれば、送風手段の
空気流路に燃焼筒を配置したことにより、燃焼筒の熱を
送風された空気へ効率良く伝達することが出来、空気へ
の熱伝達が増加する。また、燃焼筒の外周面に設けた熱
透過板により、燃焼筒の熱が輻射熱として外部に放出さ
れる。このため、燃焼筒の熱が送風された空気に効率良
く伝達する。
【0101】請求項10記載の発明によれば、送風手段
の空気流路に燃焼筒を配置したことにより、燃焼筒の熱
を送風された空気へ効率良く伝達することが出来、空気
への熱伝達が増加する。また、燃焼筒を熱透過性の材料
で形成することにより、燃焼筒の熱が輻射熱として外部
に放出される。このため、燃焼筒の熱を送風された空気
に効率良く伝達することが出来る。
【0102】請求項11記載の発明によれば、送風手段
の空気流路に燃焼筒を配置したことにより、燃焼筒の熱
を送風された空気へ効率良く伝達することが出来、空気
への熱伝達が増加する。また、燃焼筒を熱透過性の材料
で形成することにより、燃焼筒の熱が輻射熱として外部
に放出され、燃焼筒の熱を送風された空気に効率良く伝
達することが出来る。さらに、触媒を混合ガスの流方向
の下流側に向けて中央部分が突出した断面山形状に形成
したことにより、燃焼筒からの外部への輻射熱が増大
し、燃焼筒の熱を空気により効率良く伝達することが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の触媒燃焼装置を示す
断面図である。
【図2】燃焼量と空気流量との関係から燃焼範囲を示
し、(a)は風量が多い場合を示す線図、(b)は風量
が少ない場合を示す線図である。
【図3】第1実施例の変形例の触媒燃焼装置を示す断面
図である。
【図4】第2実施例の触媒燃焼装置を示す断面図であ
る。
【図5】第2実施例の触媒燃焼装置の燃焼筒を示し、
(a)は一部を破断した側面図、(b)は(a)のa−
a線に沿って切断した断面図である。
【図6】第2実施例の変形例の触媒燃焼装置を示す断面
図である。
【図7】第3実施例の燃焼筒を示し、(a)は一部を破
断した側面図、(b)は平面図である。
【図8】第4実施例の触媒燃焼装置を示す断面図であ
る。
【図9】第4実施例の触媒燃焼装置の燃焼筒を示し、
(a)は一部を破断した側面図、(b)は平面図であ
る。
【図10】第4実施例の変形例の触媒燃焼装置を示す断
面図である。
【図11】第5実施例の触媒燃焼装置を示す断面図であ
る。
【図12】第5実施例の触媒燃焼装置の燃焼筒を示し、
(a)は一部を破断した断面図、(b)は平面図であ
る。
【図13】第5実施例の変形例の触媒燃焼装置を示す断
面図である。
【図14】第6実施例の触媒燃焼装置を示す断面図であ
る。
【図15】第6実施例の触媒燃焼装置の燃焼筒の一部を
拡大した側面図である。
【図16】第6実施例の変形例の触媒燃焼装置を示す断
面図である。
【図17】第7実施例の触媒燃焼装置を示す断面図であ
る。
【図18】第7実施例の変形例の触媒燃焼装置を示す断
面図である。
【図19】第8実施例の触媒燃焼装置を示す断面図であ
る。
【図20】第8実施例の変形例の触媒燃焼装置を示す断
面図である。
【符号の説明】
1、91、97、101、109、111、115、1
17、121、123、127、129 燃焼触媒装置 5 予混合部 7 供給手段 9 燃焼筒 11 上流側触媒 13 下流側触媒 15 送風手段 93、99、103、113 放熱フィン 119 熱透過板 125 熱透過性の材料

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料と空気とを均一に混合して混合ガス
    を形成する予混合部と、この予混合部で形成された混合
    ガスが流入する燃焼筒と、この燃焼筒と前記予混合部を
    区画して前記燃焼筒に配置し前記混合ガスが通流可能な
    触媒と、 この触媒の反応による発熱量を制御する制御手段とを具
    備して成ることを特徴とする触媒燃焼装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、前記制御
    手段は、前記燃焼筒に触媒反応で燃焼させた燃焼ガスよ
    り室内空気と熱交換して温風を得る送風手段の送風空気
    の一部を使用すること構成とすることを特徴とする触媒
    燃焼装置。
  3. 【請求項3】 燃料と空気とを均一に混合して混合ガス
    を形成する予混合部と、この予混合部で形成された混合
    ガスが流入する燃焼筒と、この燃焼筒と前記予混合部を
    区画して前記燃焼筒に配置し前記混合ガスが通流可能な
    複数段の触媒と、この触媒間の反応による発熱量を制御
    する制御手段とを具備して成ることを特徴とする触媒燃
    焼装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の発明であって、前記制御
    手段は、前記燃焼筒に触媒反応で燃焼させた燃焼ガスよ
    り室内空気と熱交換して温風を得る送風手段の送風空気
    の一部を使用すること構成とすることを特徴とする触媒
    燃焼装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4記載の発明であっ
    て、複数段の触媒間に触媒の反応面に対して垂直な放熱
    用フィンを設けたことを特徴とする触媒燃焼装置。
  6. 【請求項6】 請求項3又は請求項4記載の発明であっ
    て、複数段の触媒間に触媒の反応面に対して傾斜した放
    熱酔うフィンを設けたことを特徴とする触媒燃焼装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項4のいずれか一項
    に記載の発明であって、燃焼筒の外周に前記触媒の燃焼
    反応面に対して垂直な放熱用フィンを設けたことを特徴
    とする触媒燃焼装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項4のいずれか一項
    に記載の発明であって、燃焼筒の外周に前記触媒の燃焼
    反応面と平行な放熱用フィンを設けたことを特徴とする
    触媒燃焼装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項4のいずれか一項
    に記載の発明であって、前記触媒間の燃焼筒の外周面に
    熱透過板を設けたことを特徴とする触媒燃焼装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項4のいずれか一
    項に記載の発明であって、少なくとも前記触媒間の燃焼
    筒を熱透過性の材料で形成したことを特徴とする触媒燃
    焼装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の発明であって、前記
    触媒を混合ガスの流方向の下流側に向けて中央部分が突
    出した断面山形状に形成したことを特徴とする触媒燃焼
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6669469B2 (en) 2001-02-21 2003-12-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Catalyst combustion device and method of producing frame body portion thereof

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6669469B2 (en) 2001-02-21 2003-12-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Catalyst combustion device and method of producing frame body portion thereof

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