JPH0799654A - 高能率符号化装置 - Google Patents

高能率符号化装置

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JPH0799654A
JPH0799654A JP24165793A JP24165793A JPH0799654A JP H0799654 A JPH0799654 A JP H0799654A JP 24165793 A JP24165793 A JP 24165793A JP 24165793 A JP24165793 A JP 24165793A JP H0799654 A JPH0799654 A JP H0799654A
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JP24165793A
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Shuji Abe
修司 阿部
Takehiko Okuyama
武彦 奥山
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】データ量が大きい画像に対する符号化において
も画質の劣化を抑制しながら回路規模を低減する。 【構成】ブロックデータはフィールド分離部12において
奇数ブロックと偶数ブロックとに分離する。更に、小ブ
ロック化部13,14によって小ブロックに分割した後夫々
直交変換部15,16に与える。直交変換部15,16は直交変
換係数を係数演算部17に出力する。係数演算部17は奇数
フィールド及び偶数フィールドに対する各直交変換係数
の垂直低域の半分の変換係数同士の和及び差を求めて新
たな変換係数を作成する。係数演算部17からの変換係数
は、入力映像信号の半分の画素数に対応するものとなっ
ている。即ち、入力映像信号の画素数が多い場合でも、
小さい回路規模で符号化が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【産業上の利用分野】本発明は、直交変換符号化を採用
した高能率符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像の高能率符号化が検討されて
いる。高能率符号化技術は、ディジタル伝送及び記録等
の効率を向上させるために、小さいビットレートで画像
データを符号化するものである。この高能率符号化にお
いては、m×n画素を小ブロックとして、この小ブロッ
ク単位でDCT(離散コサイン変換)処理等の直交変換
を行っている。直交変換は、入力される標本値を空間周
波数成分等の直交成分に変換するものである。これによ
り空間的な相関成分が削減可能となる。
【0003】図6はこのような直交変換符号化を採用し
た従来の高能率符号化装置を示すブロック図である。
【0004】ディジタル化された入力映像信号はフレー
ム化メモリブロック切出部1に与える。フレーム化メモ
リブロック切出部1は映像信号をフレーム化して蓄積
し、所定の大きさにブロック化して小ブロック化部2に
出力する。小ブロック化部2は入力されたブロックデー
タを直交変換の単位である小ブロックに分割して直交変
換部3に出力する。
【0005】直交変換部3は小ブロック単位の映像デー
タを2次元直交変換して変換係数を量子化部4に出力す
る。量子化部4は変換係数を量子化することにより、小
ブロック単位で空間的な冗長度を削減する。量子化部4
からの量子化出力はスキャン変換部5に与える。スキャ
ン変換部5によって、2次元の行列スキャンデータであ
る量子化出力を1次元のジグザグスキャンデータに変換
して可変長符号化部6に出力する。可変長符号化部6は
量子化出力を例えばハフマン符号化する。ハフマン符号
化は、出現確率が高いデータには短い符号を割当て、出
現確率が低いデータには長い符号を割当てることによ
り、符号量を一層削減するものである。可変長符号化部
6の出力を符号化出力として出力する。
【0006】ところで、高能率符号化においては、1フ
レーム内で直交変換による圧縮(フレーム内圧縮)を行
うだけでなく、フレーム間の相関を利用して時間軸方向
の冗長度を削減するフレーム間圧縮を採用することがあ
る。フレーム間圧縮は、一般の動画像が前後のフレーム
でよく似ているという性質を利用して、前後のフレーム
の差分を求め差分値を直交変換することによって、ビッ
トレートを一層低減させるものである。
【0007】このように、フレーム間圧縮を採用すると
圧縮率を高くすることができるが、フレームメモリが必
要であると共に、動きベクトルを求める必要から、回路
規模が大きくなって消費電力が増大するという欠点があ
る。また、フレーム間圧縮を採用せずにフレーム内圧縮
のみを採用した場合でも、HD(高品位画像)等のよう
に、サンプリングレートが高い画像を圧縮すると、処理
するデータ量が多いことから、回路の動作速度を速くし
た場合でも並列処理を採用する必要があり、回路規模が
増大してしまう。そこで、画像のラインを間引いて入力
画素数を低減することにより、符号化回路の規模を低減
することも考えられる。しかし、この場合には、間引く
ことによる画質の劣化が目につきやすい。また、フレー
ム間圧縮を採用することなく、フレーム内圧縮のみによ
って高圧縮率の符号化をするためには、量子化部におけ
る量子化幅を大きくすればよい。しかしながら、量子化
幅を大きくすると、画質の劣化が著しい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来の高能率符号化装置においては、高圧縮率の符号化
を行うために、フレーム間圧縮を採用すると回路規模が
増大するという問題点があった。また、フレーム間圧縮
を採用せずにフレーム内圧縮のみを採用した場合でも、
サンプリングレートが高い画像の圧縮には並列処理を採
用しなければならないことから、回路規模の増大が著し
いという問題点があった。また、回路規模を小さくする
ために入力画像データを間引処理すると、画質劣化が目
についてしまう。また、フレーム内圧縮のみで高い圧縮
率を得るためには量子化幅を大きくする必要があり、画
質の劣化が著しいという問題点もあった。
【0009】本発明は、直交変換後に視覚上目につきに
くいデータを削減することにより、小さい回路規模で、
データ量が大きい画像であっても間引処理を行うことな
く、また、フレーム内圧縮のみでも量子化幅を大きくす
ることなく、画質劣化が小さい高圧縮率の符号化を可能
とすることができる高能率符号化装置を提供することを
目的とする。
【0010】[発明の構成]
【課題を解決するための手段】本発明に係る高能率符号
化装置は、フレーム化された入力映像信号をブロック化
すると共に、奇数フィールドの画素から成る奇数ブロッ
クと偶数フィールドの画素から成る偶数ブロックとに分
離する分離手段と、前記奇数ブロック及び偶数ブロック
を夫々変換単位である水平n画素垂直m画素から成る小
ブロックに分割する小ブロック化手段と、前記奇数フィ
ールドの小ブロックと偶数フィールドの小ブロックとを
夫々直交変換してn行m列の奇数フィールドに対する変
換係数とn行m列の偶数フィールドに対する変換係数と
を出力する直交変換手段と、この直交変換手段からの奇
数フィールドに対する変換係数のうちの所定の((m×
n)/2)個の変換係数とこれらの変換係数に夫々対応
する位置の偶数フィールドに対する変換係数とを用いて
n行m列の変換係数を作成する係数再配置手段とを具備
したものである。
【0011】
【作用】本発明において、分離手段はブロックを奇数ブ
ロックと偶数ブロックとに分離する。小ブロック化手段
によって小ブロック化された奇数ブロック及び偶数ブロ
ックは直交変換手段に与えて直交変換する。係数配置手
段は直交変換手段からの奇数フィールドの変換係数のう
ちの半分の変換係数と対応する位置の偶数フィールドの
変換係数とを用いて新たな変換係数を作成する。即ち、
係数再配置手段からの変換係数は、入力映像信号の画素
数の1/2に対応する個数の変換係数が入力されること
になり、変換係数の量子化処理以降の処理回路の規模は
小さくなる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明に係る高能率符号化装置の一
実施例を示すブロック図である。図1において図6と同
一の構成要素には同一符号を付してある。
【0013】本実施例は図6の従来例に採用されている
直交変換部3と同一構成の直交変換部を用いて、図6の
入力映像信号の画素数の2倍の画素数を有する入力映像
信号を符号化する例である。
【0014】フレーム化メモリブロック切出部1には、
ディジタル化された入力映像信号を入力する。フレーム
化メモリブロック切出部1は入力映像信号をフレーム化
して蓄積し、垂直2M×水平N画素のブロック単位で出
力する。このブロックデータはフィールド分離部12に与
える。フィールド分離部12は、ブロックを奇数フィール
ドの画素から成るM×N画素の奇数ブロックと偶数フィ
ールドの画素から成るM×N画素の偶数ブロックとに分
離して、夫々小ブロック化部13,14に出力する。小ブロ
ック化部13は奇数ブロックを垂直m×水平n画素の小ブ
ロック単位に分割して直交変換部15に与え、小ブロック
化部14は偶数ブロックをm×n画素の小ブロック単位に
分割して直交変換部16に与える。
【0015】直交変換部15,16は、夫々入力された小ブ
ロックのデータを2次元直交変換によって、画素値のデ
ータを周波数平面上のデータに変換し、変換係数を水平
及び垂直の低周波数成分から高周波数成分に向かって2
次元行列に配列して係数演算部17に出力する。
【0016】ところで、画像はフィールド間で相関を有
する。この点に着目して、特開平4−79688号公報
においては、垂直m×水平nで2次元直交変換された信
号に対し、奇数フィールドと偶数フィールドの対応する
周波数成分の和と差を計算して2n行m列の行列を構成
して高能率符号化する提案が開示されている。また、一
般的には隣接する画素間では相関が強いことから、直交
変換係数は低周波数成分に大きな電力が集中する。しか
も、一般的な画像の高周波成分は低周波成分よりも視覚
上の影響が小さい。
【0017】これらの理由から、本実施例においては、
係数演算部17は、入力された各フィールドの変換係数の
垂直方向の高周波成分、例えば第(m/2+1)乃至第
m行の変換係数を削除する。更に、係数演算部17は、例
えば、奇数フィールドに対する第1乃至第m/2行の低
周波数の変換係数と偶数フィールドに対する第1乃至第
m/2行の低周波数の変換係数との間で和と差を求め
て、n行m列の変換係数を作成するようになっている。
即ち、係数演算部17は第1行から第m/2行までの各列
の係数を、奇数フィールドと偶数フィールドの第1行か
ら第m/2行までの対応する各列の変換係数の和で構成
し、第(m/2+1)行から第m行までの各列の係数
を、奇数フィールドと偶数フィールドの第1行から第m
/2までの対応する各列の変換係数の差で構成する。即
ち、係数演算部17は視覚上の影響が比較的小さい方法
で、n行m列の2つのフィールドの変換係数ブロックを
n行m列の1つの変換係数ブロックに削減している。
【0018】係数演算部17からのn行m列の変換係数は
量子化部4に与える。量子化部4は入力された変換係数
を所定の量子化幅で量子化して量子化出力をスキャン変
換部5に出力する。スキャン変換部5はn行m列の量子
化出力を垂直及び水平の低周波数成分から高周波数成分
に向かってジグザグスキャンして1次元のデータ列に変
換して可変長符号化部6に与える。可変長符号化部6は
入力されたデータを例えば2次元ハフマン符号化によっ
て可変長符号に変換し、符号化出力として出力するよう
になっている。
【0019】次に、このように構成された実施例の動作
について図2及び図3の説明図を参照して説明する。図
2はフィールド分離部12の動作を説明するためのもので
あり、図3は係数演算部17の動作を説明するためのもの
である。
【0020】ディジタル入力映像信号はフレーム化メモ
リブロック切出部1に与えてフレーム化して蓄積する。
フレーム化メモリブロック切出部1は、図2(a)に示
すように、入力データを垂直2M×水平N画素のブロッ
ク単位で出力する。なお、図2において、斜線部は奇数
フィールドのラインを示している。このブロックデータ
はフィールド分離部12に与え、フィールド分離部12は、
図2(b)に示すように、奇数フィールドの画素と偶数
フィールドの画素とを分離し、奇数フィールドの画素か
ら構成される垂直M×水平N画素の奇数ブロック(斜線
部)を小ブロック化部13に与え、偶数フィールドの画素
から構成される垂直M×水平N画素の偶数ブロックを小
ブロック化部14に与える。
【0021】小ブロック化部13,14は夫々各フィールド
のブロックデータを水平n×垂直m画素単位の小ブロッ
クに分割して直交変換部15,16に出力する。直交変換部
15,16はn×mの2次元直交変換によって座標軸成分を
周波数成分に変換する。例えば、m=8とすると、直交
変換部15,16は夫々図3(a),(b)に示す水平n×
垂直8画素で2次元に配列された変換係数を係数演算部
17に出力する。
【0022】垂直低域から垂直高域に向かって8分割さ
れた変換係数を夫々第1乃至第8垂直成分と表すと、係
数演算部17は、各フィールドの第5乃至第8垂直成分を
削除する。そして、係数演算部17は、図3(c)に示す
ように、奇数フィールドの第1乃至第4垂直成分の各変
換係数と偶数フィールドの第1乃至第4垂直成分の対応
する各変換係数との和を求めて第1乃至第4垂直成分と
し、奇数フィールドの第1乃至第4垂直成分の各変換係
数と偶数フィールドの第1乃至第4垂直成分の対応する
各変換係数との差を求めて第5乃至第8垂直成分とす
る。
【0023】ところで、奇数フィールドの画像と偶数フ
ィールドの画像とが相関を有するものとすると、各フィ
ールド同士の同一列の画素値は略一致し、差は略0とな
る。ここで、ブロックデータをfで表わし、直交変換行
列をCとし、直交変換行列の転置行列をCT で表わすも
のとすると、直交変換部15,16からの直交変換係数Fは
下記式(1)によって表現することができる。
【0024】 F=C・f・CT …(1) 奇数フィールドのブロックデータをf1 、偶数フィール
ドのブロックデータをf2 とすると、フィールド間で差
を求めて直交変換した場合の変換係数Fd は下記式
(2)で表わすことができる。
【0025】 Fd =C・(f1 −f2 )・CT …(2) 式(2)を変形すると下記式(3)が得られる。
【0026】 Fd =C・f1 ・CT −C・f2 ・CT …(3) この式(3)から明らかなように、画素値の差分に対す
る直交変換結果と、直交変換後の変換係数の差分とは同
一の結果となる。従って、係数演算部17からの変換係数
の第5乃至第8垂直成分は比較的小さいレベルとなる。
なお、係数演算部17からの変換係数の第1乃至第8垂直
成分については、実際には1/2にして出力している。
【0027】こうして、量子化部4にはn行m列の変換
係数が与えられ、量子化部4は所定の量子化幅で変換係
数を量子化する。量子化出力はスキャン変換部5によっ
て1次元のデータ列に変換して可変長符号化部6に与
え、例えばハフマン符号化によって可変長符号化に変換
して符号化出力として出力する。
【0028】この符号化出力を復号化する場合には、先
ず、可変長復号化を行って可変長符号化前の符号に戻
す。次に、逆量子化処理を行って、変換係数を求める。
この変換係数の第1垂直成分と第5垂直成分との和をと
って奇数フィールドの第1垂直成分の変換係数を求め
る。また、変換係数の第1垂直成分と第5垂直成分との
差を2で割ることにより偶数フィールドの第1垂直成分
の変換係数を求める。同様にして、第2乃至第4垂直成
分と第6乃至第8垂直成分との和及び差を求めることに
より、奇数フィールド及び偶数フィールドの第1乃至第
8垂直成分の変換係数を復元する。これらの各フィール
ドの変換係数を夫々逆直交変換した後、奇数ブロック及
び偶数ブロックを得る。そして、奇数ブロックと偶数ブ
ロックとを元のフレームのブロックに戻し、ブロックデ
ータをフレーム化して元の画像信号を復元する。
【0029】このように、本実施例においては、フィー
ルド分離部12によって奇数フィールドのブロックと偶数
フィールドのブロックに分離して直交変換を行った後、
係数演算部17によって垂直高域の成分を削除して各フィ
ールドの低域の変換係数の和及び差を求めて変換係数を
得ており、2つのn行m列の変換係数行列を1つのn行
m列の変換係数行列に変換して量子化処理以降の処理を
行っている。従って、回路規模を著しく低減することが
できる。なお、係数演算部17は垂直高域成分を削除する
ことにより処理ブロック数を1/2にしており、量子化
部での量子化が特に粗くならないため、視覚に与える影
響は比較的小さい。
【0030】直交変換部15,16及び量子化部4として図
6の従来の直交変換部3及び量子化部4と同一構成のも
のを採用した場合には、図6の入力信号に対して垂直方
向の画素数が2倍の入力映像信号に対する符号化処理が
可能である。入力映像信号の画素数が2倍になっても量
子化部以降の回路で処理するデータはn行m列のデータ
であり、動作速度及び符号化回路数を変更する必要はな
く、回路規模の増大を抑制することができる。例えば、
HD等のサンプリングレートが高い画像を符号化する場
合でも、サンプリングレートが小さいNTSC又はPA
L等用の符号化回路を用いて対応することができる。ま
た、入力映像信号の画素数が図6の4倍となった場合に
は、従来例では図6の回路を4つ並列に設ける必要があ
ったが、本実施例では図1の回路を2つ並列に接続して
用いることにより対応可能である。
【0031】また、例えば、フレーム単位又は複数のブ
ロック単位の符号量が設定符号量以内となるようにレー
ト制御する場合において、画素数が図6の2倍の入力映
像信号に対する設定符号量が図6の設定符号量と同一あ
って図6に比して圧縮率を2倍にするときでも、量子化
部4に与えられる変換係数の数は従来の半分であるの
で、量子化幅を特別に大きくする必要はなく、量子化誤
差による画質の劣化を比較的抑えることができる。
【0032】図4及び図5は本発明の他の実施例を説明
するための説明図である。本実施例は係数演算部の処理
が図1の実施例と異なるのみである。図4は係数演算部
の処理を説明するためのものであり、図4(a)は奇数
フィールドの低域成分の変換係数を示し、図4(b)は
偶数フィールドの低域成分の変換係数を示し、図4
(c),(d)は係数演算部からの変換係数出力を示し
ている。図5(a)乃至(c)は夫々図4(a)乃至
(c)に対応している。
【0033】本実施例ではn=m=8である例について
説明する。奇数フィールド及び偶数フィールドに対する
直交変換部の出力は、夫々水平及び垂直方向の低域から
高域に向かって8×8の行列スキャン状態で出力され
る。これらの各64個の変換係数のうち、係数演算部は
低域の(m×n/2)=32個の変換係数の和及び差を
用る。即ち、本実施例の係数演算部は、図4(a),
(b)の空白部に示すように、水平及び垂直方向よりも
視覚的に劣化が目立ちにくい斜め方向の高周波成分を削
除する。なお、図4では、奇数フィールドと偶数フィー
ルドの削除していない変換係数の対応する周波数成分同
士には同一の符号を付している。
【0034】いま、変換係数の各周波数成分を水平及び
垂直方向の周波数位置(i,j)(1≦i,j≦8)で
表わすものとする。係数演算部は、図4(c)に示すよ
うに、奇数フィールドと偶数フィールドの対応する周波
数成分(i,j)同士の和を周波数成分(i,j)と
し、奇数フィールドと偶数フィールドの対応する周波数
成分(i,j)同士の差を周波数成分(9−i,9−
j)とする。こうして、係数演算部は2つのフィールド
の8×8の変換係数を1つの8×8の変換係数に変換し
て出力する。
【0035】本実施例においても図1の実施例と同様の
効果が得られることは明らかである。更に、本実施例に
おいては、視覚的に劣化が目立ちにくい斜め方向の高周
波数分を削除して変換係数の数を削減しており、画質の
劣化を一層抑制することができるという効果を有する。
【0036】なお、本実施例では、奇数フィールドと偶
数フィールドの対応する周波数成分(i,j)同士の和
と差を図4(c)に示す配置としたが、配置方法はこれ
に限定されるものではない。例えば、図1の実施例と同
様に、和と差とを垂直方向に2分割した図4(d)に示
す配置を採用してもよい。
【0037】更に、本実施例では斜め方向の高域成分を
削除したが、例えば図5(a),(b)に示すように、
水平又は垂直の高域成分うちの比較的高い周波数成分を
削除するようにしてもよい。この場合にも、図5
(a),(b)の符号で示した32個の各周波数成分同
士の和及び差を求めて、例えば図5(c)に示すよう
に、配置する。即ち、奇数及び偶数フィールドの直交変
換係数のうち、水平、垂直又は斜めの低域成分側の半分
以下の個数の変換係数同士の和及び差から変換係数を求
めて再配置する。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、直
交変換後に視覚上目につきにくいデータを削減すること
により、小さい回路規模で、データ量が大きい画像であ
っても間引処理を行うことなく、また、フレーム内圧縮
のみでも量子化幅を大きくすることなく、画質劣化が小
さい高圧縮率の符号化を可能とすることができるという
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高能率符号化装置の一実施例を示
すブロック図。
【図2】図1中のフィールド分離部を説明するための説
明図。
【図3】図1中の係数演算部を説明するための説明図。
【図4】本発明の他の実施例の係数演算部を説明するた
めの説明図。
【図5】本発明の他の実施例の係数演算部を説明するた
めの説明図。
【図6】従来の高能率符号化装置を示すブロック図。
【符号の説明】
12…フィールド分離部、13,14…小ブロック化部、15,
16…直交変換部、17…係数演算部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム化された入力映像信号をブロッ
    ク化すると共に、奇数フィールドの画素から成る奇数ブ
    ロックと偶数フィールドの画素から成る偶数ブロックと
    に分離する分離手段と、 前記奇数ブロック及び偶数ブロックを夫々変換単位であ
    る水平n画素垂直m画素から成る小ブロックに分割する
    小ブロック化手段と、 前記奇数フィールドの小ブロックと偶数フィールドの小
    ブロックとを夫々直交変換してn行m列の奇数フィール
    ドに対する変換係数とn行m列の偶数フィールドに対す
    る変換係数とを出力する直交変換手段と、 この直交変換手段からの奇数フィールドに対する変換係
    数のうちの所定の((m×n)/2)個の変換係数とこ
    れらの変換係数に夫々対応する位置の偶数フィールドに
    対する変換係数とを用いてn行m列の変換係数を作成す
    る係数再配置手段とを具備したことを特徴とする高能率
    符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記係数再配置手段は、前記直交変換手
    段からの奇数フィールドに対する変換係数のうちの所定
    の((m×n)/2)個の変換係数とこれらの変換係数
    に夫々対応する位置の偶数フィールドに対する変換係数
    との和及び差を新たな変換係数とすることを特徴とする
    請求項1に記載の高能率符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記係数再配置手段は、前記直交変換手
    段からの奇数フィールドに対する変換係数のうちの垂直
    低域のm/2行の変換係数とこれらの変換係数に夫々対
    応する位置の偶数フィールドに対する変換係数との和及
    び差を求め、和に基づく変換係数を垂直低域の第1乃至
    第m/2行に配置し差に基づく変換係数を垂直高域の第
    ((m/2)+1)行に配置することを特徴とする請求
    項1に記載の高能率符号化装置。
  4. 【請求項4】 前記係数再配置手段は、前記直交変換手
    段からの奇数フィールドに対する変換係数のうちの斜め
    方向の低域の周波数成分から((m×n/2)個の変換
    係数とこれらの変換係数に夫々対応する位置の偶数フィ
    ールドに対する変換係数との和及び差を求めて新たな変
    換係数とすることを特徴とする請求項1に記載の高能率
    符号化装置。
  5. 【請求項5】 前記係数再配置手段は、前記直交変換手
    段からの奇数フィールドに対する変換係数のうちの垂直
    及び水平方向の低域の周波数成分から((m×n)/
    2)個以下の変換係数とこれらの変換係数に夫々対応す
    る位置の偶数フィールドに対する変換係数との和及び差
    を求めて新たな変換係数とすることを特徴とする請求項
    1に記載の高能率符号化装置。
JP24165793A 1993-09-28 1993-09-28 高能率符号化装置 Pending JPH0799654A (ja)

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