JPH0799510A - 符号間干渉チャネルを介してデータを伝送する方法とその装置 - Google Patents

符号間干渉チャネルを介してデータを伝送する方法とその装置

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JPH0799510A
JPH0799510A JP6153107A JP15310794A JPH0799510A JP H0799510 A JPH0799510 A JP H0799510A JP 6153107 A JP6153107 A JP 6153107A JP 15310794 A JP15310794 A JP 15310794A JP H0799510 A JPH0799510 A JP H0799510A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、符号間干渉及び事前符号化損失を
極小化するデータの伝送方法を提供する。 【構成】 符号間干渉符号化器に、無符号化入力信号ポ
イント系列にディザー系列を加えるための帰還ループが
使用される。各入力信号ポイントに加えられるディザー
信号は無符号化入力信号ポイント系列中の先の信号ポイ
ントの関数である。この符号間干渉符号化器は、例え
ば、ディザー信号の大きさを判定するために幾つかの異
なるモジュロ演算の一方を選択することによってトレリ
ス符号か処理を実行し、その選択は現在のトレリス符号
に応答して為される。符号間干渉符号化器から出力され
た信号ポイント系列はヴィテルビ復号器へ入力される有
効なトレリス符号系列を生成する.

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データを符号間干渉チ
ャネルを通じて伝送する方法に関し、特に、伝送された
データに対する符号間干渉の影響を極小化する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】符号間干渉は、代表的な通信チャネルが
その通信チャネルを介して伝送される他の信号が現に伝
送される信号と干渉するようなメモリを生来的に持って
いる事実から起きる。このような符号間干渉の影響を極
小化するための従来技術には、伝送されるべき信号を
「予符号化(precordinf)」する技術が含まれている。
これら従来技術では、符号間干渉チャネル上の利得を符
号化し且つ整形することが可能になるが、これらの技術
に関連する、「予符号化損失」の為(即ち、符号間干渉
の上記影響を極小化するために余分な電力を伝送す
る)、次善の性能を与えることとなる。上記予符号化損
失は、より強力なトレリス符号が使用されるときには増
加するので、そのような予符号化技術ではチャネル容量
を増加できない。
【0003】符号間干渉の上記影響を極小化するための
一つの技術として、符号間干渉チャネル上でノイズを白
色化する為に、信号点系列を予符号化する技術が含まれ
ている。この予符号化技術は、そのチャネル出力即ちノ
イズ白色化フィルタの出力が確実に付加的白色ガウス・
ノイズに影響されたトレリス符号系列となるようにする
非線形演算である。上記トレリス符号系列中の各信号点
には、いわゆる「ディザー信号(dither signal)」が
加えられる。予符号化部は、符号化処理(即ち、符号化
利得を得る処理)を実行しない。それよりも、予符号化
は、整形された信号点配置から選択しうる既にトレリス
符号化された信号点系列上で実行される。予符号化は、
モジュロλ'演算を使用することによって実行される。
なお、λ'は剰余類束(coset lattice)、即ち、上記ト
レリス符号を生成するために使用される現時点より一つ
前のレベルの剰余類分割中の束である。この技法の性能
は、上記トレリス符号を生成するために使用される剰余
類分割の数が増加すると劣化する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、符号間干渉
及び予符号化損失を極小化するデータの伝送方法を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、符号間干渉符
号化器に、未符号化入力信号点系列にディザー系列を加
える帰還ループが使用される。各入力信号点に加えられ
るディザー信号は未符号化入力信号点系列中の先の信号
点の関数である。この符号間干渉符号化器は、例えば、
ディザー信号の大きさを判定するために幾つかの異なる
モジュロ演算の一方を選択することによってトレリス符
号化処理を実行し、その選択は現在のトレリス符号に応
答して為される。符号間干渉符号化器から出力された信
号点系列はヴィテルビ復号器へ入力される有効なトレリ
ス符号系列を生成する.
【0006】本発明の一実施例では、符号間干渉符号化
器に未符号化入力信号点系列にディザー系列を加えるた
めの帰還ループが使用される。各入力信号点に加えられ
るディザー信号は上記未符号化入力信号点系列中の先の
信号点及び上記トレリス符号を生成するために使用され
る上記有限状態機械の現状態の非線形関数である。この
符号間干渉符号化器は、例えば、上記ディザー信号の大
きさを判定するために二つの異なるモジュロ演算の一方
を選択することによってトレリス符号化処理を実行し、
その選択は上記トレリス符号を生成するために使用され
る上記有限状態機械の現状態に基づいて為される。
【0007】
【作用】本発明によれば、予符号化処理及び符号化処理
を統合することにより、符号間干渉及び予符号化損失が
極小化される。予符号化処理を符号化処理と一緒に実行
することによって、非線形モジュロ演算は上記トレリス
符号を生成するために使用される第一レベルの束分割に
基づいて実行される。この結果、予符号化損失が従来の
予符号化技術より小さくなり、且つ、その予符号化損失
が上記トレリス符号を生成するために使用される剰余類
分割の数には左右されなくなる。符号化処理は、上記ト
レリス符号を生成するために使用される有限状態機械の
現状態の関数として適切な非線形モジュロ演算を選択す
ることによって実行される。
【0008】
【実施例】図1は符号間干渉チャネルを包含する通信シ
ステムの送信機部分を示す。この送信機は、2進データ
・ソース100、信号点配置符号化器102、及び伝送
フィルタ106を包含している。この送信機は、符号間
干渉チャネル108の全体に渡る伝送のための信号点系
列を出力する。符号間干渉チャネル108は、符号間干
渉チャネル・フィルタ110及び加算器へ加えられてい
るノイズとして表わすことができ、その加算器は更に図
式的にはノイズ要素112として表わされている。
【0009】2進データ・ソース100はデータをビッ
ト列の形で信号点配置符号化器102へ出力し、この信
号点配置符号化器102は、2進データ・ソース100
から受信したビット列を、整形されてはいるがしかし符
号化化されていない信号点配置から選択された信号点系
列に写像する。信号点配置符号化器102は信号点・ス
トリームを符号間干渉符号化器104を出力する。本発
明によれば、符号間干渉符号化器104は以下で説明す
るように、(1)符号間干渉の影響を極小化するために
予符号化され、且つ、(2)受信機において、符号化利
得を得るための白色ガウス・ノイズに影響されている所
定の信号空間符号(例えば、トレリス符号)から順次生
じる信号点出力系列を生成する上記信号点・ストリーム
にディザー系列を加える。この信号点出力系列は通例の
伝送フィルタ106を通じて符号間干渉チャネル108
に加えられる。
【0010】図2は、符号間干渉チャネル108から信
号点系列を受信する上記通信システムの受信機部分を示
す。この受信機は、等化・標本化器200、この等化・
標本化器200と共にノイズ白色化フィルタ203を構
成するノイズ予測誤差フィルタ202、ヴィテルビ復号
化器204、符号間干渉復号化器206、信号点配置復
号化器208、及びデータ・リンク210を包含する。
ノイズ予測誤差フィルタ202は、伝達関数H(z)を
持っている。等化・標本化器200、ノイズ予測誤差フ
ィルタ202、ヴィテルビ復号化器204、及び信号点
配置復号化器208は公知である。
【0011】符号間干渉チャネル108の出力は、等化
・標本化器200及びノイズ予測誤差フィルタ202へ
入力され、ノイズ予測誤差フィルタ202から上記信号
点系列がヴィテルビ復号化器204へ出力される。或い
は、その代わりに、符号間干渉チャネル108の出力は
直接ヴィテルビ復号化器204へ与えられるようにする
ことができ、この場合は符号間干渉チャネル・フィルタ
110が伝達関数H(z)を持つこととなる。符号間干
渉チャネル108の出力(或いは、もしノイズ白色化を
行なう状況ので使用される場合にはノイズ予測誤差フィ
ルタ202の出力)は白色ガウス・ノイズのようなノイ
ズに影響された上記所定の信号空間符号からの系列であ
る。ヴィテルビ復号化器204は、上記信号点系列を識
別し、且つ、このノイズを効果的に除去する最尤型ディ
テクタである。上記伝送された信号点配置は続いて、図
5の論考中で後述するように、符号間干渉復号化器20
6によってヴィテルビ復号化器204の出力から一意的
に復元される。信号点配置復号化器208は、符号間干
渉復号化器206から信号点系列を受信し、信号点・ブ
ロックであるビット列をデータ・リンク210へ出力す
る。
【0012】上記トレリス符号を生成するために、2次
元(2D)束λ = Z2が、Z2の部分束(sublattice)
である剰余類束λ'の剰余類(coset)に分割される。な
お、「Z2」なる表記は座標平面上の全ポイントのX座
標及びY座標の双方が整数であることを示している。図
3は、第一レベルの束分割において上記2D束λが二つ
の部分束λA及びλBに分割されることを示している。こ
の例では、λA = RZ2及びその(λ内の)剰余類λB
= RZ2 + (0,1)は上記第一レベルの束分割、即
ち、束分割連鎖からのλ/λA/λ'を表わしている。
「x」及び「0」によって識別される上記束λ上のポイ
ントは、それぞれ、部分束λA及びλBからのポイントを
表わしている。1ビット/2Dの冗長量を持つ全剰余類
符号(coset code)について、何れかのトレリス状態か
らの全出力トランジッションがλA中の各信号点かまた
はλB中の各信号点かの何れかに対応するが、しかし双
方の信号点には対応しない。信号点配置符号化器102
(図1参照)の出力はλA上の未符号化ポイント系列で
ある。
【0013】図3において、上記束の原点に記号Vによ
って識別されている領域(斜線の領域)がある。この領
域は上記束λAのヴォロノイ領域(Voronoi area)であ
る。このヴォロノイ領域は、この束上の他のポイントよ
りも上記原点に近いその座標平面上の全ポイントを包含
している。このヴォロノイ領域はその境界を成す二辺を
実線で区切られ、これらの線に沿う上記信号点がこの領
域に包含されていることを示している。このヴォロノイ
領域はその境界を成す残りの二辺を点線で区切られ、こ
れらの線に沿う上記信号点がこの領域から閉め出されて
いることを示している。このヴォロノイ領域の重要性は
以下で明らかにされる。
【0014】本発明によれば、(a)符号化利得を与え
るためのトレリス符号化処理、及び、(b)符号間干渉
の影響を克服するための予符号化処理が、単一の処理に
統合される。本発明の符号間干渉符号化器は、符号間干
渉チャネルを通じてデータを伝送し、同時に符号化と利
得の整形との双方を実現する。本発明は、トレリス符号
化と予符号化とを単一の処理に統合することによって、
予符号化損失を従来技術で可能とされていたものよりも
小さくする。更にまた、本発明による符号間干渉符号化
器の予符号化損失は上記トレリス符号を生成するために
使用される剰余類分割の数には左右されない。
【0015】図4は符号間干渉符号化器104のブロッ
ク・ダイヤグラムを示す。この符号間干渉符号化器10
4には、トレリス符号化器400、フィルタ402、モ
ジュロ演算手段404及び二個の加算器406、407
が包含される。上記で論考したように、符号間干渉符号
化器104は導入線408に信号点を受信し、その信号
点を導出線410に接続されている符号間干渉チャネル
108を通じて伝送するために出力する。フィルタ40
2、モジュロ演算手段404及び加算器406は、符号
間干渉符号化器104の出力におけるノード412と加
算器406との間の帰還ループを構成している。符号間
干渉符号化器104にあっては、ノイズ予測誤差フィル
タ202の出力は白色ガウス・ノイズに影響されたan
+qnとなる。なお、qnは部分束λAまたはλB上のポイ
ントである。フィルタ402の出力はまた、ノード41
2からの信号点に加算されてトレリス符号化器400へ
の入力を生成するための加算器407へ加えられる。
【0016】フィルタ402はH(Z)−1の伝達関数
を有し、上記モジュロ演算が無視されている場合(即
ち、単純結線に置換されている場合)に、符号間干渉符
号化器104が1/H(z)の有効伝達関数を持つよう
にする。従って、モジュロ演算手段404の演算を無視
することにより、符号間干渉符号化器104はノイズ予
測誤差フィルタ202の伝達関数の逆数である伝達関数
を持つこととなる。
【0017】本発明によれば、符号間干渉符号化器10
4により、ヴィテルビ復号化器204への入力が加法性
白色ガウス・ノイズに影響されたトレリス符号系列an
+qnとなることが確保される。これはモジュロ演算手
段404において適切なモジュロ演算を選択することに
よって達成される。符号間干渉符号化器104は、上記
トレリス符号を生成する上記有限状態機械の現状態に基
づいて適切なモジュロ演算を選択する。もしその現状態
が、現出力が部分束λA中にあれば、モジュロλA演算が
選択される。他方、もし上記現状態が現出力が部分束λ
B中にあることを必要としている場合には、モジュロλB
演算が選択される。このモジュロ演算の後、ノイズ予測
誤差フィルタ202の出力an+qnは、ノイズが無いと
想定すると、上記有限状態機械の次の状態を判定するた
めに使用される。
【0018】トレリス符号化器400は上記トレリス符
号を生成する有限状態機械である。トレリス符号化器4
00は上記トレリス符号の全レベルの分割を扱うが、し
かしモジュロ演算は上記トレリス符号の第一レベルの束
分割だけに基づいている。
【0019】ノイズ白色化フィルタ203の出力がトレ
リス符号からの有効な系列である理由は、以下のことを
検討することによって理解することができる。過去の出
力信号点系列、…,a0+q0,…,an-2+qn-2,a
n-1+qn-1が有効なトレリス符号系列を構成するものと
想定する。もし出力an-1+qn-1がそのトレリスを、部
分束λA中の各ポイントに対応するそれらトランジッシ
ョンだけを可能にする状態のままにしておく場合には、
トレリス符号化器400はモジュロλA演算を選択す
る。しかし、もし出力an-1+qn-1がそのトレリスを、
部分束λB中の各ポイントに対応するそれらトランジッ
ションだけを可能にする状態のままにしておく場合に
は、トレリス符号化器400はモジュロλB演算を選択
する。モジュロλA演算を実行することによって、以下
で述べるように、帰還信号fnを部分束λA中の最も近い
ポイントqnへ量子化して量子化誤差mnを判定する。同
様に、モジュロλB演算は部分束λB中の最も近いポイン
トqnへの帰還信号fnを量子化して量子化誤差mnを判
定することを意味している。
【0020】モジュロ演算手段404内での量子化は、
上記量子化誤差mn(加算器406へ加えられる上記デ
ィザー信号)が常に部分束λAのヴォロノイ領域V中の
ポイントとなるように実行される。導入線408上の現
入力信号点(各信号点は未符号化信号点配置から選択さ
れる)が常に部分束λA中のポイントであるので、an
nは、上記トレリス符号の有限状態機械中の有効なト
ランジッションに対応し、上記有限状態機械が新しい状
態を取るようにする。この処理は逐次的次入力(例え
ば、an+1)に対して継続的に反復される。このように
して、符号間干渉符号化器104により、この受信機中
のヴィテルビ復号化器204への入力が、加法性白色ガ
ウス・ノイズに影響された有効なトレリス符号系列であ
ることが保証される。
【0021】上記で論考したように、上記予符号化損失
は符号間干渉チャネル108によって引き起こされた符
号間干渉の影響を克服するために必要な付加伝送エネル
ギーである。図4の実施例では、上記予符号化損失は量
子化誤差mnの平均エネルギーであり、上記部分束λA
ヴォロノイ領域Vの平均エネルギーである。上記予符号
化処理を上記符号化処理と統合すること、即ち、ディザ
ー信号(即ち、逐次ディザー信号系列mn)を入力チャ
ンル信号点系列に加えることによって、符号間干渉符号
化器104は上記トレリス符号を生成するために使用さ
れる第一レベルの束分割中での部分束に基づいてモジュ
ロ演算を実行する。上記第一レベルの束分割中の上記各
部分束は、その束のもっと後の各分割より更に稠密(微
細)である。そのため、上記第一レベルの束分割に対応
している束はもっと後の各分割に対応している各束のも
のよりも小さいヴォロノイ領域を持ち、従って、より低
い平均エネルギーを有している。この結果、予符号化損
失が小さくなる。同様に、上記第一レベルの束分割での
演算により、上記予符号化損失が上記トレリス符号を生
成する剰余類分割の数には左右されなくなる。
【0022】符号間干渉符号化器104は、もし上記信
号点系列anをヴィテルビ復号化器204の出力an'+
n'から一意的に復元することができる場合には、上手
く働くこととなる。なお、上記表記an'+qn'は上記量
n+qnの推定値を表わしている。図5に詳細に示され
ている符号間干渉復号化器206はこの復号処理を実行
する。
【0023】図5において、符号間干渉復号化器206
はフィルタ500及び量子化器502を包含している。
フィルタ500はノイズ予測誤差フィルタ202の上記
伝達関数の逆数である伝達関数1/H(z)を持ってい
る。チャネル誤差が無い場合、フィルタ500はan
nの値を持つ信号点をヴィテルビ復号化器204の出
力から受信する。上記系列an+qnはフィルタ500で
濾波して除去され、信号an−mnが得られる。mnは常
に上記部分束λAのヴォロノイ領域V中にあり、且つ、
nは上記部分束λA上のポイントであるので、量子化器
502は、従来方法で単に上記部分束λA中の最も近い
ポイントへの量子化を(上記量子化誤差がヴォロノイ領
域V内にあるように)行なうことによって、an−mn
らanを復元することができる。
【0024】上記説明では、符号間干渉符号化器104
は未符号化信号点配置から選択される信号点系列を受信
する状況で述べられている。しかし、符号間干渉符号化
器104はこの符号間干渉符号化器104が別のトレリ
ス符号へ変換する第一トレリス符号を使用して符号化さ
れた信号点を受信することも可能である。
【0025】本発明は1ビット/2Dの冗長量を持つ2
Dトレリス符号化信号点を扱う状況で記述されている
が、本発明は他の次元や冗長量のトレリス符号、及び他
の信号空間符号に同様に適用可能である。更にまた、無
整形信号点配置、及び、異なる規模や異なる次元の信号
点配置も使用可能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
予符号化処理及び符号化処理を統合することにより、符
号間干渉及び予符号化損失が極小化される効果がある。
更に、予符号化処理を符号化処理と一緒に実行すること
によって、非線形モジュロ演算は上記トレリス符号を生
成するために使用される第一レベルの束分割に基づいて
実行され、この結果、予符号化損失が従来の予符号化技
術より小さくなり、且つ、その予符号化損失が上記トレ
リス符号を生成するために使用される剰余類分割の数に
は左右されなくなる効果がある。符号化処理もまた、上
記トレリス符号を生成するために使用される有限状態機
械の現状態の関数として適切な非線形モジュロ演算を選
択することによって実行される効果がある。
【0027】なお、特許請求の範囲に記載した参照符号
は、発明の理解を容易にするためのもので、その範囲を
制限するように理解されるべきものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の原理によって構成された通信シ
ステムの送信機部分を示すブロック・ダイヤグラムであ
る。
【図2】図2は本発明の原理によって構成された通信シ
ステムの受信機部分を示すブロック・ダイヤグラムであ
る。
【図3】図3は本発明により、トレリス符号を生成する
ために使用することができる2次元束の第一レベルの束
分割を示す図である。
【図4】図4は図1の符号間干渉符号化器を示すブロッ
ク・ダイヤグラムである。
【図5】図5は図2の符号間干渉復号化器を示すブロッ
ク・ダイヤグラムである。
【符号の説明】
100 2進データ・ソース 102 信号点配置符号化器 104 符号間干渉符号化器 106 伝送フィルタ 108 符号間干渉チャネル 110 符号間干渉チャネル・フィルタ 112 ノイズ要素 200 等化・標本化器 202 ノイズ予測誤差フィルタ 203 ノイズ白色化フィルタ 204 ヴィテルビ復号化器 206 符号間干渉復号化器 208 信号点配置復号化器 210 データ・リンク 400 トレリス符号化器 402 フィルタ 404 モジュロ演算手段 406 加算器 407 加算器 408 導入線 410 導出線 412 ノード 500 フィルタ 502 量子化器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データ・ストリームを受信するステ
    ップと、 トレリス符号の現ポイントが、有限状態機械(400)
    の前記入力データ・ストリーム及び現出力から選択され
    たデータの関数である、前記入力データ・ストリームの
    符号化信号点系列を生成するステップとからなる所定の
    信号空間符号を使用し、符号間干渉チャネルを介してデ
    ータを伝送する方法において、 前記有限状態機械(400)への現入力が先に生成され
    ている前記信号空間符号の信号点から導出されることを
    特徴とする符号間干渉チャネルを介してデータを伝送す
    る方法。
  2. 【請求項2】 前記信号空間符号が、トレリス符号を有
    することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 入力データ・ストリームを受信する手段
    (406)と、 現入力を受け取り、出力を生成する有限状態機械(40
    0)と、 前記有限状態機械(400)の前記入力データ・ストリ
    ーム及び現出力から選択されたデータの関数として、信
    号空間符号の現信号点を生成する手段(404)と、と
    からなり、 前記有限状態機械(400)への前記現入力が、先に生
    成されている前記信号空間符号の信号点から導出される
    ことを特徴とする符号化信号点系列を生成する装置。
  4. 【請求項4】 前記信号空間符号がトレリス符号を有す
    ることを特徴とする、請求項3に記載の装置。
  5. 【請求項5】 所定の信号空間符号を使用してデータを
    符号間干渉チャネルを通じて受信機へ伝送する方法にお
    いて、 入力信号点・ストリームを受信するステップと、 前記受信機のヴィテルビ復号器への入力として前記信号
    空間符号の系列の現標本を生成するために、現入力信号
    点の値を改変するステップとから成り、 前記改変するステップが、前記系列の前記信号空間符号
    の前記先の標本を現入力として受信する有限状態機械
    (400)の現出力の関数として実行されることを特徴
    とするデータを符号間干渉チャネルを通じて受信機へ伝
    送する方法。
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