JP3547443B2 - 改良されたプリコーディング装置および方法 - Google Patents

改良されたプリコーディング装置および方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3547443B2
JP3547443B2 JP50404295A JP50404295A JP3547443B2 JP 3547443 B2 JP3547443 B2 JP 3547443B2 JP 50404295 A JP50404295 A JP 50404295A JP 50404295 A JP50404295 A JP 50404295A JP 3547443 B2 JP3547443 B2 JP 3547443B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sequence
code
trellis code
channel
zero
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP50404295A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08501433A (ja
Inventor
ユーボグル,エム・ベダット
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Motorola Solutions Inc
Original Assignee
Motorola Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=22216994&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3547443(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Motorola Inc filed Critical Motorola Inc
Publication of JPH08501433A publication Critical patent/JPH08501433A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3547443B2 publication Critical patent/JP3547443B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/38Synchronous or start-stop systems, e.g. for Baudot code
    • H04L25/40Transmitting circuits; Receiving circuits
    • H04L25/49Transmitting circuits; Receiving circuits using code conversion at the transmitter; using predistortion; using insertion of idle bits for obtaining a desired frequency spectrum; using three or more amplitude levels ; Baseband coding techniques specific to data transmission systems
    • H04L25/497Transmitting circuits; Receiving circuits using code conversion at the transmitter; using predistortion; using insertion of idle bits for obtaining a desired frequency spectrum; using three or more amplitude levels ; Baseband coding techniques specific to data transmission systems by correlative coding, e.g. partial response coding or echo modulation coding transmitters and receivers for partial response systems
    • H04L25/4975Correlative coding using Tomlinson precoding, Harashima precoding, Trellis precoding or GPRS
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/03Shaping networks in transmitter or receiver, e.g. adaptive shaping networks
    • H04L25/03006Arrangements for removing intersymbol interference
    • H04L25/03343Arrangements at the transmitter end
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/38Synchronous or start-stop systems, e.g. for Baudot code
    • H04L25/40Transmitting circuits; Receiving circuits
    • H04L25/49Transmitting circuits; Receiving circuits using code conversion at the transmitter; using predistortion; using insertion of idle bits for obtaining a desired frequency spectrum; using three or more amplitude levels ; Baseband coding techniques specific to data transmission systems
    • H04L25/497Transmitting circuits; Receiving circuits using code conversion at the transmitter; using predistortion; using insertion of idle bits for obtaining a desired frequency spectrum; using three or more amplitude levels ; Baseband coding techniques specific to data transmission systems by correlative coding, e.g. partial response coding or echo modulation coding transmitters and receivers for partial response systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/32Carrier systems characterised by combinations of two or more of the types covered by groups H04L27/02, H04L27/10, H04L27/18 or H04L27/26
    • H04L27/34Amplitude- and phase-modulated carrier systems, e.g. quadrature-amplitude modulated carrier systems
    • H04L27/3405Modifications of the signal space to increase the efficiency of transmission, e.g. reduction of the bit error rate, bandwidth, or average power
    • H04L27/3411Modifications of the signal space to increase the efficiency of transmission, e.g. reduction of the bit error rate, bandwidth, or average power reducing the peak to average power ratio or the mean power of the constellation; Arrangements for increasing the shape gain of a signal set

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)

Description

本発明は一般的にデジタル通信システムに関し、更に特定すれば、デジタル通信システムにおける送信用デジタル・データ・シーケンスのプリコーディング(precoding)に関するものである。
発明の背景
ガウス・ノイズがあり、帯域制限が厳格で、信号対ノイズ比(SNR)が高いチャンネル上では、理想的なゼロ強制判断返送等化(zero−forcing decision−feedback equalization:DFE)と符号間干渉(ISI)のない理想的なチャンネルのために設計されたコード化変調およびコンステレーション・シェーピング(coded modulation and constellation shaping)技術との組み合わせを用いることによって、デジタル・データを信頼性高く送信できることが示されている。しかしながら、理想的なDFEは実現不可能である。トレリス・プリコーディング(Trellis precoding)は、コーディング、シェーピングおよび等化技術を組み合わせ、コーディングおよびシェーピングと共に理想的なDFEと同じ性能を得ることができる実現可能な技術である。
トレリス・プリコーディングの潜在的な欠点の1つに、信号点が空間充填境界領域(space−filing boundaryregion)内に均一に分布している信号コンステレーションに対してのみ有効であるということがあげられる。空間充填(space−filling)とは、境界領域を重なり合わないように適当に変換して合体すると、その空間全体におよぶ(占有する(tile))ということを実質的に意味する。言い換えれば、境界領域は、典型的にプリコーディング格子と呼ばれている格子の基本領域として表現可能でなければならない。公知のコード化変調技術との互換性を保つために、プリコーディング格子は、典型的に、境界領域が正方形の形状を有するように、二次元整数格子Z2を換算(scale)したものMZ2(Mは換算係数)として選択される。用途によっては、正方形の信号コンステレーションは、円形に近い境界を有するコンステレーションよりも、二次元ピーク対平均出力比(PAR:Peak to Average power Ratio)が高いので、望ましくない場合がある。より重大なのは、正方形のコンステレーションは符号を分数ビット(fractional bits)で表わすのには相応しくなく、分数速度送信(fractional rate transmission)を可能にするにはコンステレーション・スイッチングとして知られている方法が必要になるので、二次元PARが更に増大することである。トレリス・プリコーディングでは、ボロノイ領域(Voronoi region)が正方形のそれよりも円に近く、ある分数データ速度を許容するプリコーディング格子を見つけることが可能である。しかしながら、この方法は全ての分数データ速度を均一に扱うのではなく、90゜位相回転に対して不変とすることは更に難しいため、柔軟性に欠ける。これは実際の応用では重要な要件となる場合もあるものである。トレリス・プリコーディングのその他の欠点は、シェーピング利得を得るためには、プリコーディング処理をシェーピング処理と組み合わせなければならず、このために構成の複雑度が増大することである。
実質的にいかなる信号コンステレーションとでも、実質的にいかなるデータ速度においてでも動作し、しかもコンステレーション・シェーピングとは独立して実施可能で、理想的なDFEの性能にできるだけ近い全体性能を得ることができる、柔軟性のあるプリコーティング方法および装置が必要とされている。
発明の概要
トレリス・コードCを用いて、非理想的チャネル応答h(D)によって特徴付けられるチャンネル上を送信するためにデジタル・データ・シーケンスを信号点シーケンス(signalpoint sequence)x(D)に配置する(mapping)装置および方法について記載する。
前記装置は、
プリコーダによって供給されるフィードバック情報に基づいて、チャンネル出力シーケンスy(D)=x(D)h(D)の過去の成分{yk-1,yk-2,....}に部分的に基づいて、所与の時刻kにおける(D)の成分ukが選択されるように、前記デジタル・データ・シーケンスを信号点シーケンスu(D)に配置するマッパ(mapper)と、
x(D)=u(D)+d(D)にしたがって前記信号点シーケンスx(D)を発生するプリコーダとから成る。ここで、d(D)は選択された非ゼロ・シーケンスc(D)と、実質的にp(D)=x(D)[h(D)−1]の形式のポストカーソル符号間干渉(postcursor intersymbol interference)(ISI)シーケンスp(D)との間の非ゼロ差を表し、c(D)は、チャンネル出力シーケンスy(D)が前記トレリス・コードC内のコード・シーケンスとなるように選択される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による装置のブロック図である。
第2図は、本発明による装置の第1実施例を示すより詳細なブロック図である。
第3図は、第2図のマッパの詳細ブロック図である。
第4図は、本発明による装置の第2実施例のブロック図である。
第5図は、本発明による装置を利用したデジタル通信システムの第1実施例のブロック図である。
第6図は、図5のデジタル通信システムの復元装置のブロック図であり、復元装置をより特定して示すものである。
第7図は、本発明方法による一実施例のステップを表わすフロー・チャートである。
第8図は、本発明による他の実施例のステップを表わすフロー・チャートである。
第9図は、デジタル・データ・シーケンスをプリコーディングしてシーケンスx(D)を得て、インパルス応答h(D)を有する離散時間チャンネル上を送信するために用いられる、本発明によるデジタル信号プロセッサのブロック図である。
好適実施例の詳細な説明
本発明の方法および装置は、デジタル通信チャンネル上を送信するためにデジタル・データ・シーケンスをプリコードし、特に厳しい減衰歪みを有するチャンネル上での動作を可能とするものである。本発明を利用することによって得られる重要な利点には、コンステレーション・スイッチングを必要とせず実質的にあらゆる所望データ速度で送信すること、円形信号コンステレーションによる送信、シェーピングをプリコーディングと完全に分離することによるシェーピングの簡素化、およびプリコーダによって供給されるフィードバック情報に基づくチャンネル出力シーケンスの過去の成分に部分的に基づいてマッパの出力を選択することによるディザ損失(dither loss)の低減が含まれる。
第1図に示されるように、番号100の装置は、本発明にしたがって、トレリス・コードCを用いて、デジタル・データ・シーケンスをプリコードし、複素プリコード・シーケンスx(D)=x0+x1D+...を発生し、複素インパルス応答h(D)=h0+h1D+h2D2+....を有する離散時間チャンネルを通じて送信を行う。本明細書において、h(D)は単調(monic)である(即ち、h0=1)と仮定しても一般性を失わない。
コードCは2n次元トレリス・コードであり、ここでnは格子分割(lattice partition)Λ/Λ’に基ずく整数、Λは予め選択された格子、Λ’はΛおよび速度m/m+rの畳み込みコードの予め選択された副格子(sublattice)である。格子Λは、いわゆるトレリス・コードの時刻−ゼロ格子Λの2r個のコセット(coset)の合体(union)であり、ここでΛはΛの副格子、Λ’はΛの副格子である。y(D)=y0+y1D+y2D2+....がトレリス・コードにおけるコード・シーケンスとし、一連の2n次元ベクトル成分yk=(ykn…,ykn+n-1),k=0,1,...,として表されるとすると、時刻kにおける成分ykは、Λの唯一のコセットに属する。このコセットは時刻kにおける現在状態Skによって決定される。
装置(100)はマッパ(102)とプリコーダ(104)とを含む。このプリコーディング体系の特徴は、プリコード・シーケンスx(D)が次の和によって表されることである。
x(D)=u(D)+d(D)
ここで、u(D)=u0+u1D+u2D2+....は、デジタル・データを表わす信号点シーケンスであり、マッパ(102)によって発生される。信号点Ui,i=0,1,2,...は、u(D)の各2n次元成分uk=(Ukn,...,Ukn+n-1)が格子の変換(translate)上に位置するように、二次元信号コンステレーションから選択される。シーケンスd(D)=d0+d1D+d2D2+....は、以下の式にしたがってプリコーダ(104)によって発生されるディザ・シーケンスである。
d(D)=c(D)−p(D)
ここで、p(D)=x(D)[h(D)−1]は、ポスト−カーソル符号間干渉(ISI)シーケンスであり、c(D)=c0+c1D+c2D2+....は、チャンネル出力シーケンスy(D)=x(D)h(D)=u(D)+c(D)がトレリス・コードCからのコード・シーケンスとなるように選択される。
本発明の特徴は、シーケンスc(D)の成分Ck=(Ckn,...,Ckn+n-1)が、常にトレリス・コードCの時刻−ゼロ格子Λまたはその副格子Λからプリコーダ(104)によって選択され、シーケンスu(D)の成分ukは、y(D)がC内の有効なコード・シーケンスとなるように成分ykが存在していなければならないΛのコセットにukが存在するように、y(D)の過去の値{yk-1,yk-2,....}に部分的に基づいて、マッパ(102)によって選択されることである。したがって、コセットは、コード・シーケンスy(D)の状態skに基づいて選択される。デジタル・データは、通常通り選択されたコセットから信号点を決定する。過去の値{yk-1,yk-2,....}に関する情報は、マッパ(102)に動作可能に結合されているプリコーダ(104)によってマッパ(102)に供給される。
本発明の技術は、“ISI coder−Combined coding and precoding,"AT&T contribution to EIA−TR30.1,Baltimore,MD,June 1993に記載された技術とは、重要な部分で相違するものである。先に引用した技術では、成分ukはy(D)の状態skには関係なく、常に時刻−ゼロ格子Λの変換から選択されるのに対し、成分ckは状態skにしたがって、Λの2r個のコセットの1つから選択される。ckの選択にはいつでも同一格子を用いるので、本発明の技術は論理的により単純である。更に、本発明の方法は90度の回転に対して透明(transparent)とすることができるのに対し(以下を参照)、先に引用した技術ではこれを完全に達成することはできない。また、本発明では、プリコーダは理想的なチャンネル(即ち、h(D)=1)に対して自動的に動作不能とされるのに対し、先に引用した技術では、理想的なチャンネル上では特別な手順に従わなければならない。
典型的に、本発明は、複素インパルス応答h(D)が単位円上でゼロを有さない場合、または、これと同等に、その逆数1/h(D)が安定な時に用いられるものである。したがって、以下の実施例は、安定した逆数を有する標準型応答(canonical response)であるh(D)を用いる。h(D)はh(D)=1+0.75Dのような全ゼロ応答(all zero response)、h(D)=1/(1−0.75 D)のような全極応答(all poleresponse)、または、ゼロおよび極を含むより一般的な応答のいずれでもよいことに注意されたい。以前のプリコーディング技術におけるように、応答h(D)は決定されており、送信機および受信機においては既知のものである。
第2図の番号200は、本発明による装置の第1実施例のより詳細な実施例である。第1図の場合のように、デジタル・データ・シーケンスはまずマッパ(102)において、公知のエンコーディング、マッピングおよびシェーピング技術の組み合わせを用いて、信号点シーケンスu(D)に配置される。成分uk=(ukn,ukn+1,....,ukn+n-1)が存在する時刻−ゼロ格子Λのコセットは、プリコーダ(104)によって供給されるフィードバック情報に基ずくy(D)の過去の値{yk-1,yk-2,....}に基づいて決定される。この実施例では、プリコーダは、第1結合部(204)と、フィルタリング/モデュロ部(206)とで構成されている。第1結合部(204)は典型的に加算器であり、入力シーケンスu(D)とディザ・シーケンスd(D)とを受信するように動作可能に結合され、プリコード・シーケンスx(D)=u(D)+d(D)を形成する。フィルタリング/モデュロ部(206)は、x(D)を受信するように動作可能にに結合されたフィルタ(212)を含み、d(D)を発生するために用いられる。フィルタリング/モデュロ部(206)は、更に、フィルタリング部(212)からのポスト−カーソルISIシーケンスp(D)を受信するように動作可能にに結合されたモデュロ部(210)を含む。ここで、p(D)はp(D)=x(D)[h(D)−1]にしたがって結合部(204)から受信されるプリコード・シーケンスx(D)をフィルタリングすることによって得られる。ディザ・シーケンスd(D)は、d(D)=c(D)−p(D)で与えられる。ここで、c(D)は時刻−ゼロ格子Λの選択された副格子Λから選択された2n次元成分ckシーケンスである。成分ckは、ディザ・シーケンスd(D)の平均エネルギを小さく維持するように、Λから選択される。
第2結合部(208)(典型的に加算器)が、プリコード・シーケンスx(D)とポスト−カーソルISIシーケンスp(D)とを組み合わせ、y(D)=x(D)+p(D)にしたがってチャンネル出力シーケンスy(D)を形成する。次に、コセットの選択のために、シーケンスy(D)をマッパにフィードバックする。
成分ckはΛの副格子Λから選択されるので、チャンネル出力成分yk=uk+ckは、信号点ukと同じΛのコセットに属する。したがって、トレリス・コード内のy(D)の現在の状態skに基づいて、時刻−ゼロ格子の許されるコセットからukが選択されるのであれば、チャンネル出力シーケンスy(D)は有効なコード・シーケンスである。
第2図のモデュロ部(210)は、副格子Λの指定された基本領域(fundamental region)内でディザ成分dk=(dkn,dkn+1,...,dkn+n-1)を発見するために用いられる。このディザ成分は、副格子Λを法とする.(modulo the sublattice Λ)負ポスト−カーソルISI成分−pk=(−pkn,−pkn+1,...,−pkn+n-1)に正確に一致する。副格子Λは、複雑さと性能との間でいずれを優先させるかに応じて選択される。複雑さを低くするには、Λを二次元格子の重カルテシアン積(n−fold Cartesian product)となるように選択すればよい。
ここでモデュロ部の動作を1つの具体例についてより詳細に説明する。トレリス・コードが格子分割RZ4/2D4に基づく四次元トレリス・コードと仮定する。このコードは時刻−ゼロ格子Λ=RD4を有するので、ΛはRD4の副格子である2Z4=(2Z2として選択される。この例では、二次元符号dkn+1,i=0,1,...,n−1が、正方形領域[−1,1)x[−1,1)から符号毎(symbol by symbol basis)に、2Z2を法とする−Pkn+iに正確に一致するように(即ち、dkn+iの実部および虚部が2を法とする−Pkn+iの実部および虚部と正確に一致するように)選択される。用途によっては、プリコード体系が90゜位相回転に対して透明であることは重要である。これは、区間[−1,1)をpkの正成分に、かつ(−1,1]を非正成分に用いることによって達成される。この場合、マッパも差動エンコーダを含むことになる。差動エンコーダは技術的現状では公知である(例えば、L.F.Wei,“Trellis−coded modulation using multi−dimensional constellations,"IEEE Trans.Inform.Theory,vol.IT−33,pp.483−501,July 1987)。
送信される符号Sx=E{|xj|2}のエネルギは、エネルギu(D)およびd(D)の和Su+Sdとなる。ここで、Eは統計的期待値(statistical expectation)である。送信されるシーケンスx(D)の平均エネルギSxは、平均ディザ・エネルギSdが小さい限りは、信号シーケンスu(D)のエネルギSuとほぼ同一
Figure 0003547443
ディザ・シーケンスd(D)による平均エネルギの増加は小さくなるということである。これは、副格子Λの基本ボロノイ領域(fundamental Voronoi region)からdkの要素を選択することによって達成される。本発明の主要な利点は、チャンネル出力シーケンスy(D)の過去の履歴を基にシーケンスu(D)を修正することによって、ディザ・エネルギを低減することである。
第3図の番号300は、マッパ(102)の更に詳細なブロック図であり、成分ukを選択するΛのコセットを決定するために用いられるコード追跡部(code tracker)(304)が示されている。コード追跡部(304)への入力は、プリコーダ(104)から得られるチャンネル出力シーケンスy(D)である。コード追跡部(304)は、y(D)を受信するコセット情報抽出器(302)、コセット情報抽出器(302)に動作可能に結合されているビット・マッパ(306)、およびマッパに動作可能に結合されている速度m/m+rの畳み込みエンコーダ(convolutional encoder)(308)を含む。連続する成分ykが存在するトレリス・コードの副格子Λ’のコセットを追跡することにより、コード・シーケンスy(D)の状態を追跡することが可能となる。この情報を用いて、時刻−ゼロ格子Λの2r個のコセットのどれから成分ukを選択すべきかを決定する。第3図に示すように、このステップの実施を可能にするには、コセット情報抽出器(CIE)(302)を用いてスライシング処理(slicing operation)によって上述のコセットを抽出し、ビット・マッパ(306)を用いてCIEの出力をmビットに変換し(304)、次にこれらのビットを速度m/m+r畳み込みエンコーダ(308)を通過させてrビットを発生し、マッピング部(310)がこれらをデジタル・データ符号と共に用いて、成分ukを決定する。畳み込みエンコーダからのこれらrビットを用いて、Λの中のΛの2r個のコセットの1つを選択する。例えば、分割RZ4/2D4に基づく4Dトレリス・コードの場合、速度m/m+1畳み込みエンコーダを用いて、各2符号毎に1回、余分に1ビットを生成し、このビットを用いてRZ4内の時刻−ゼロ格子RD4の2つのコセットの一方を選択し、一方前記データ・ビットはそのコセットから四次元点を選択する。
第4図は、本発明の他の実施例(番号400)を示す。これは図2に示す実施例と実質的に同等である。この実施例では、フィルタリング/モデュロ部(404)が副格子Λから成分ckを最初に選択するスライシング部(402)と、dk=ck−pkにしたがってディザdkを形成するフィルタリング部(212)とを含む。本実施例では、チャンネル出力成分ykは、yk=uk+ckにしたがって成分ukをckと組み合わせることによって得ることができる。プリコーダによって供給されるシーケンスy(D)に関する情報は、マッパ出力ukが選択される時刻−ゼロ格子Λのコセットを決定するためにマッパ(102)においてコード追跡器(310)によって用いられる。
他の例では、再び、分割RZ4/2D4に基づいた四次元トレリス・コードが用いられると仮定するが、今回は副格子Λは時刻−ゼロ格子RD4自体である。まず、副格子RD4は、4D格子2Z4とそのコセット2Z4+(0,0,1,1)との合体として表されることに注意されたい。更に、4D格子2Z4は、偶数の整数の全ての対から成る二次元(2D)格子2Z2のカルテシアン積を取ることによって得ることができる。したがって、RD4は以下のように表される。
RD4=(2Z2x2Z2)U[2Z2+(1,1)]X[2Z2+(1,1)],
ここで、Uは合体(union)を表し、Xはカルテシアン積を表わす。2D格子2Z2とそのコセット2Z2+(1,1)との合体により、2D格子RZ2が形成される。
したがって、スライシング部(410)は、偶数の符号間隔2kにおいてRZ2からその符号c2kを選択することにより、4D符号ck=(c2k,c2k+1)を選択することができる。c2kが2Z2に属する場合、続く奇数符号間隔(symbol interval)において、偶数の整数格子2Z2から2番目の符号c2k+1が選択される。しかしながら、c2kがコセット2Z2+(1,1)に属する場合、コセット2Z2+(1,1)から2番目の符号C2k+1が選択される。このようにして、4D符号(c2k,C2k+1)がRD4に属することを保証する。
本発明は平均ディザ・エネルギを最少に抑えるという基準に限定される訳ではなく、各ciの選択がx(D)の過去の値xj,j<iのみに基づき、成分ckが時刻−ゼロ格子Λに属する限り、いかなる基準を用いてコード・シーケンスc(D)を選択してもよいことに注意されたい。例えば、ある応用では、チャンネル出力符号yi=ui+ciの範囲を制限することが望ましい場合がある。これを達成するには、ディザ・エネルギSdが高くなることを犠牲にして、ciの値をある範囲に抑制すればよい。
以上の説明では、チャンネルが離散時間複素インパルス応答h(D)によって特徴付けられることを仮定とした。技術的現状では、ノイズが含まれる離散時間または連続時間の線形チャンネルは全て、因果(causal)(hk=0,k<0)、最少位相(単位円上または外側では全てゼロ)、単調(ho=1)インパルス応答h(D)、および付加白色ノイズW(D)を有する標準状離散時間等化チャンネル(canonical discrete−timeequivalent channel)で表されることはよく知られている。白化整合フィルタ(whitened matched filter)と、選択された符号速度で動作するサンプラ(連続時間チャンネルの場合)とを含む標準受信機フロントエンドを用いて、かかる等価チャンネルを設けてもよい。実際には、h(D)は典型的に、送信機、チャンネル、受信機、およびサンプラにおけるフィルタの総合効果を表わす。同様に、w(D)は受信フィルタおよびサンプラを通過した後のノイズを表す。白化整合フィルタは、適切なフィルタによって歪み強度を低下させるので、ここに従来の線形等化に対する本発明の性能上の優越性がある。
実際、h(D)が全ゼロ応答である時、判定返送等化器のための標準適応技術を用いて、白化整合フィルタを適応的に決定することができる。h(D)が全極フィルタであることが望まれる時、まず標準方法を用いて全ゼロ応答h′(D)を適応的に決定し、次に公知の多項式分割技術を用いてh(D)=1/g′(D)を
Figure 0003547443
有限多項式である。
デジタル通信システムに組み込まれた本発明装置の一実施例を、第5図に番号500で示す。ここでは、送信機と受信機の少なくとも一方が本発明を利用している。前記システムは、典型的に、送信機(502)と受信機(506)の少なくとも一方を含み、送信機はマッパ(508)と、デジタル・データ・シーケンスを送信するためのプリコーダ(510)と、上述のパラグラフで説明したように得られ、プリコーダに動作可能に結合されてプリコード・シーケンスx(D)の送信を容易にするチャンネル(504)とを有し、一方、受信機(506)は、チャンネル部(504)に動作可能に結合され、受信シーケンスr(D)を受信しデコードして予測出力シーケンスy(D)を発生するデコーディング部(518)と、デコーディング部(518)に動作可能に結合され、信号点シーケンスu(D)の予測u(D)を実質的に復元する復元部(520)とを有する。次に、逆配置およびシェーピング復元(inversemap and shaping recovery)を用いて(コンステレーション・シェーピングを用いる場合)、送信すべきデジタル・データ・シーケンスの予測値をu(D)から検出する。
先に示した等価チャンネル(504)は、応答h(D)を有し、x(D)を受信し既に定義した出力シーケンスy(D)=x(D)h(D)を生成するフィルタ(512)と、付加ノイズを発生する付加ノイズ部(516)と、典型的には加算器であり、チャンネルフィルタh(D)(512)と付加ノイズ部(516)とに動作可能に結合された結合部(514)とによって実質的に表される。
デコーディング部(518)は、典型的に、当技術では公知のトレリス・コードC用デコーダである。デコーディング部(518)は典型的にノイズにある受信シーケンスr(D)を受信しデコードする。このシーケンスは以下の形状を有し、チャンネル出力シーケンスy(D)=x(D)h(D)の予測値y(D)を発生する。
r(D)=x(D)h(D)+w(D)
=y(D)+w(D)
=[u(D)+c(D)]+w(D)
また、復元部(520)は、デコーディング部(518)に動作可能に結合され、入力シーケンスu(D)の予測値u(D)を実質的に復元する。これについては以下でより詳細に説明する。
先に述べたように、シーケンスy(D)はトレリス・コードC内のシーケンスでなければならない。これが意味するのは、当技術では公知のように、シーケンスy(D)を従来のC用デコーダで予測することにより、予測出力シーケンスy(D)を発生できるということである。
第6図のブロック図に番号600で更に特定して示す復元部(520)は、典型的に、予測シーケンスy(D)を受信するように動作可能に結合され、y(D)をフィルタリングして実質的にp(D)=y(D)/{1−1/h(D)}という形状でポスト−カーソルISIシーケンスの予測値p(D)を求め、p(D)をフィードバック信号として発生し、x(D)=y(D)−p(D)にしたがってy(D)からx(D)を得る、プリコーダ(104)内のフィルタ(212)と実質的に同一の少なくとも1つの復元フィルタリング部(604)と、復元フィルタリング部(604)に動作可能に結合され、送信機においてプリコーディング部で用いられるのと実質的に同様に、成分dk=(dkn,dkn+1,...,dkn+n-1)が複格子Λの指定された基本領域に存在し、副格子Λを法とする負ポスト−カーソルISI成分−pk=(−pkn,−pkn+1,pkn+n-1)と正確に一致する、予測ディザ・シーケンスd(D)を検出する復元モデュロ部(606)と、復元モデュロ部(604)と予測結合器(602)とに動作可能に結合され、プリコード・シーケンスx(D)の予測シーケンスx(D)を受信し、シーケンスx(D)とシーケンスd(D)との間の差を実質的に判定し、元の入力シーケンスu(D)の予測値u(D)を得る復元結合部(606)とを含む。判定誤差(y(D)=y(D))がなく、そして送信機および受信機における動作が実質的に対称的である限り、元のシーケンスu(k)は正確に復元される。復元回路には他の等価な構成でも可能である。
要約すると、復元フィルタリング部(604)を用いてポスト−カーソルISI変数p(D)の予測値p(D)を再生(reconstruct)し、次の復元モデュロ部(604)を用いて、送信機の対応する装置(100)におけるd(D)と実質的に相関関係にあるディザ・シーケンスd(D)を決定し、次に復元結合部(608)を用いてu(D)=x(D)−d(D)を発生する。
勿論、y(D)にはチャンネル・ノイズによる偶発的エラーがあり、それがエラー伝搬を引き起こす可能性がある。しかしながら、1/h(D)が安定なので、フィルタ1−1/h(D)におけるエラー伝搬は破滅的なもの(catastrophic)には決してならない。更に、h(D)が位数(order)pの全極応答である場合(mは選択された整数)、エラー伝搬はせいぜいp個の符号で確実に阻止される。
予測値uj、復元シーケンスu(D)のi番目の変数が、入力シーケンスu(D)のi番目の変数に許される範囲外にある場合、かかる範囲の違反は、判断の誤りが現在の符号yjに発生したこと、または最新の符号のいずれかyj-i,i>0にあるエラーのためにciが誤りであることを示す。かかる範囲違反が検出された時、予測値yjまたはyj-iを調節することによりその違反を補正しようとすることが考えられる。したがって、範囲違反を監視することによって、ある程度のエラー補正は達成される。かかるエラー検出機能は、送信システムの動作を監視するためにも有用である。
以下のように、本発明によれば、デジタル通信受信機を用いて、プリコード・シーケンスx(D)に配置され、非理想的な応答h(D)によって特徴付けられるチャンネル上を送信されるデジタル・データ・シーケンスを、トレリス・コードCを用いて受信し、受信シーケンスr(D)を発生する。この場合、受信機は、少なくとも、r(D)を受信するように動作可能に結合され、受信された送信シーケンスr(D)をデコードして予測出力シーケンスy(D)を発生するデコーディング部と、デコーディング部に動作可能に結合され、x(D)=u(D)+d(D)にしたがって発生される送信信号点シーケンスx(D)に対するシーケンスu(D)の予測シーケンスu(D)を実質的に復元する復元部とを含む。ここで、u(D)は前記デジタル・データ・シーケンスを固有に表わす信号点シーケンスであり、2n次元成分ukが存在する時刻−ゼロ格子Λのコセットはチャンネル出力シーケンスy(D)の状態に左右され、d(D)は、成分ckがトレリス・コードの時刻−ゼロ格子Λの副格子Λから選択される選択シーケンスc(D)と、実質的にp(D)=x(D)[h(D)−1]という形状のポスト−カーソル符号間干渉(ISI)との間の非ゼロ差を表し、c(D)がp(D)のみに基づいて選択されるようにする。
第6図に示すように、復元手段の一実施例は、予測出力シーケンスy(D),p(D)を受信するように動作可能に結合された予測結合部(602)と、予測出力シーケンスx(D)を受信するように動作可能に結合され、予測ポスト−カーソル符号間干渉(ISI)シーケンスp(D)を発生する復元フィルタリング部(604)と、復元フィルタリング手段に動作可能に結合され、送信シーケンスx(D)を発生するために用いられるd(D)と実質的に相関関係を有する予測ディザ・シーケンスd(D)を発生する復元モデュロ部(606)と、予測プリコード・シーケンスx(D)を受信すると共に復元モデュロ手段の出力d(D)に動作可能に結合され、実質的にu(D)=x(D)−d(D)の形状の予測シーケンスu(D)を決定する第3結合部(610)(典型的に加算器)と、第3結合手段に動作可能に結合され、予測シーケンスu(D)をインバース・マッピングし、送信デジタル・データ・シーケンスに実質的に等しい受信デジタル・データ・シーケンスを発生するインバース・マッパ(612)とを利用する。
加えて、デジタル通信受信機は、デコーディング部(518)が連続符号yi間の相関関係を利用して複雑度を減少させたシーケンス予測部も含むように選択することもできる。一実施では、この複雑度を減少させたシーケンス予測部は、状態減少シーケンス予測(RSSE)のための状態合体技術(state merging techniques)を用いて決定する、状態数が少ないシーケンス予測器を用いる。
復元部は、範囲違反判定部を含むことが望ましければ、それを含むように選択してもよい。復元されたシーケンスu(D)のi番目の変数がある範囲の外側にある(範囲違反)時、この判定部は予測値yjと過去の予測値yk-j(jは正の整数)との少なくとも一方を調整し、範囲違反を実質的に補正する。
図7の番号700は、デジタル通信システムにおいて送信用信号点ストリームをプリコードするための、本発明方法によるステップを示すフロー・チャートを表わす。この方法は、トレリス・コードCを用いて、デジタル・データ・シーケンスをプリコードしてシーケンスx(D)を発生し、インパルス応答h(D)を有する離散時間チャンネル上を送信するためのものである。信号点ストリームu(D)は、x(D)=u(D)+d(D)として送信される。ここで、d(D)はd(D)=c(D)−p(D)という形状のディザ・シーケンスであり、p(D)=x(D)[h(D)−1]はポスト−カーソル符号間干渉(ISI)を表し、c(D)は成分ckがトレリス・コードCの時刻−ゼロ格子Λの副格子Λに属するシーケンスであり、c(D)はp(D)のみに基づいて得られる。シーケンスu(D)はデジタル・データ・シーケンスを固有に表し、その成分ukは、y(D)がトレリス・コードにおけるコード・シーケンスとなるように、プリコーダによって発生されるフィードバック情報に基づくチャンネル出力シーケンスy(D)=x(D)h(D)の過去の成分{yk-1,yk-2,...}に部分的に基づいて選択される。
第7図の番号700に示す一実施例では、トレリス・コードCを用いて、デジタル・データ・シーケンスを信号点シーケンスx(D)に配置し、非理想的チャンネル応答h(D)によって特徴付けられるチャンネル上を送信する方法は、以下のステップから成る。
(1)デジタル・データ・シーケンスを信号点シーケンスu(D)に配置するステップ(702)、および
(2)u(D)をディザ・シーケンスd(D)と組み合わせることによって信号点シーケンスu(D)をプリコードし(704)、d(D)がd(D)=c(D)−x(D)[h(D)−1]という形状となるようにするステップ。ここで、c(D)は、チャンネル出力シーケンスy(D)=u(D)+c(D)がトレリス・コードCからのコード・シーケンスとなるように選択される。u(D)の成分ukは、チャンネル出力シーケンスy(D)=x(D)h(D)の過去の成分{yk-1,yk-2,....}に部分的に基づいて選択される。c(D)の成分ckは、トレリス・コードの時刻−ゼロ格子Λの副格子Λから選択される。これらのシーケンスは上述の通りである。
第8図の番号800に示す別の実施例では、この方法は、デジタル・データ・シーケンスを信号点シーケンスu(D)に配置するステップ(802)、u(D)を加算するステップ、選択されたコード・シーケンスc(D)およびポスト−カーソルISIシーケンスp(D)を加算して送信シーケンスx(D)=u(D)+c(D)−p(D)を得るステップ(804)、x(D)をフィルタリングして実質的に以下の形状のp(D)を得るステップ(806)、
p(D)=x(D)[h(D)−1]
および、p(D)を符号毎にスライスしシーケンスc(D)を得るステップから成る。
上述した方法は、先により詳細に説明した本発明の装置の変更にしたがって、変更してもよい。この場合でも、u(D)の成分ukは、チャンネル出力シーケンスy(D)=x(D)h(D)の過去の成分{yk-1,yk-2,....}に部分的に基づいて選択される。c(D)の成分ckは、トレリス・コードの時刻−ゼロ格子Λの副格子Λから選択される。
本発明は、図9に番号900で示されるデジタル通信システムに実施することができる。この場合、デジタル信号プロセッサ(902)を用いてデジタル・データ・シーケンスをプリコードし、インパルス応答h(D)を有する離散時間チャンネル上を送信するためのシーケンスx(D)を得る。このプロセッサは、典型的に、当該デジタル信号プロセッサが実行するコンピュータ・プログラムを有するプログラム記憶媒体(904)を含み、前記プログラムは、プリコーディング・プログラムによって発生される情報に基づいたチャンネル出力シーケンスy(D)の過去の値に部分的に基づいて、デジタル・データ・シーケンスを信号点シーケンスu(D)に配置するマッピング・プログラム(906)と、u(D)を用いてシーケンスx(D)を発生するプリコーディング・プログラム(908)とを含む。ここで、x(D)は、デジタル・データ・シーケンスを固有に表し、チャンネル出力シーケンスy(D)の状態に基づいて選択される信号点ストリームu(D)とディザ・シーケンスd(D)=c(D)−p(D)との和u(D)+d(D)として表わすことができる。ここで、c(D)はトレリス・コードCからの時刻−ゼロ格子Λの副格子Λからのシーケンスであり、p(D)は、p(D)=x(D){h(D)−1}の形状のポスト−カーソル符号間干渉(ISI)シーケンスを表わす。コード・シーケンスc(D)は、ポスト−カーソルISIシーケンスp(D)のみに基づいて決定される。u(D)の成分ukは、チャンネル出力シーケンスy(D)=x(D)h(D)の過去の成分{yk-1,yk-2,....}に部分的に基づいて選択される。c(D)の成分ckは、トレリス・コードの時刻−ゼロ格子Λの副格子Λから選択される。これまでの説明に続いて、プロセッサの処理について更に説明を続ける。
デジタル信号プロセッサは、典型的に、このプロセッサが実行するコンピュータ・プログラムを有するコンピュータ・プログラム記憶媒体を含む。コンピュータ・プログラムは、プリコーディング・プログラムによって発生されるフィードバック情報に基づいたチャンネル出力シーケンスy(D)の過去の値に部分的に基づいて、デジタル・データ・シーケンスを信号点列u(D)に配置するマッピング・プログラムと、x(D)=u(D)+d(D)という形状の全ての可能な信号点シーケンスのサブセットからの前記信号点シーケンスx(D)を選択するためのプリコーディング・プログラムを含む。ここで、d(D)は、選択された非ゼロシーケンスc(D)と、実質的にp(D)=x(D)[h(D)−1]という形状のポスト−カーソル符号間干渉(ISI)シーケンスp(D)との間の、非ゼロ差を表わす。ここで、c(D)は、チャンネル出力シーケンスy(D)=u(D)+c(D)が前記トレリス・コードCから変換されたコード・シーケンスとなるように選択される。一実施例では、プリコーディング・プログラムは、入力シーケンスu(D)をディザ・シーケンスd(D)と結合しプリコード・シーケンスx(D)=u(D)+d(D)を発生する第1結合命令と、d(D)を発生すると共にポスト−カーソルISIシーケンスp(D)を供給するd(D)発生/p(D)発生命令と、シーケンスy(D)=x(D)+p(D)を発生する第2結合命令とを含む。
本発明は、過去のチャンネル出力信号に基づいてディザ・シーケンスd(D)を除去し、これを送信機において入力シーケンスu(D)に付け加えて、送信シーケンスx(D)=u(D)+d(D)を形成する。ディザ・シーケンスは、実質的に、ポスト−カーソル符号間干渉p(D)と、トレリス・コードの時刻−ゼロ格子Λの副格子Λからの適切なシーケンスc(D)との間の差である。シーケンスu(D)は、プリコードによって発生されるフィードバック情報に基づくチャンネル出力シーケンスy(D)=x(D)h(D)の過去の成分{yk-1,yk-2,....}に部分的に基づいて選択される。u(D)の連続要素が存在する時刻−ゼロ格子Λのコセットは、過去の値{yk-1,yk-2,....}に基づいて決定される。
本発明は、実質的にいかなる信号通信方法とでも、またいかなるデータ速度ででも用いることができる。更に、本発明は、コンステレーション・シェーピング技術(例えば、シェル・マッピング(shell mapping)、“Signal mapping and shaping for V.fast"Motorola contribution D196,CCITT Study Group XVIII,Geneva,June 1992)とは独立して用いることができる。これが意味するのは、u(D)は、信号点が不均一ガウス型確率分布を有する、既にシェーピングされたシーケンスを表わすということである。
本発明では、ディザ・シーケンスは平均送信エネルギを増大させることができる。実際には平均送信エネルギは一定に保たなければならないので、信号x(D)を縮小して同一平均エネルギを維持しなければならない。平均送信エネルギの増大を、ここではディザ損失と呼ぶ。
以上いくつかの例示的実施例を説明したが、本発明を逸脱することなく多くの変更や修正が可能であることは当業者には明白であろう。例えば、主としてトレリス・コードについて述べたが、本発明は同様にブロックまたは格子コード(lattice codes)と用いることもできる。また、選択されたマルチ−レベル・トレリス・コードと共に用いることもできる。また、二次元(パスバンド、直角)送信システムを強調したが、前記方法は一次元(ベースバンド)或いはより高次な次元(並列チャンネル)の送信にも適用することができる。更に、本発明は、次元数が奇数のトレリス・コードと用いることもできる。これまでの説明は単調なチャンネル応答h(D)を強調したが、本発明は、チャンネル応答のスケーリングを行いそれを単調化することによって、或いはプリコーディング・システムの変数を適切に調整することによって、h0≠1を有するより一般的なチャンネル応答に適用することもできる。このような実施態様は全て実質的に本発明と等価であると見なされるものである。したがって、かかる変更および修正は、添付の特許請求の範囲に規定されている本発明の精神および範囲に含まれることを意図するものである。

Claims (44)

  1. トレリス・コードCを用いて、非理想的チャンネル応答h(D)によって特徴付けられるチャンネル上を送信するために、デジタル・データ・シーケンスを信号点シーケンスx(D)にマッピングする装置であって、
    プリコーダによって与えられるフィードバック情報に基づいて得られるチャンネル出力シーケンスy(D)=x(D)h(D)の過去の成分{yk-1,yk-2,....}に部分的に基づいて信号点シーケンスu(D)の成分uk(kは時間インデックス)が選択されるように、前記デジタル・データ・シーケンスを信号点シーケンスu(D)にマッピングするマッパと、
    x(D)=u(D)+d(D)にしたがって前記信号点シーケンスx(D)を発生するプリコーダであって、d(D)が、選択されたシーケンスc(D)と、実質的にp(D)=x(D)[h(D)−1]という形式のポストカーソル符号間干渉(ISI)シーケンスp(D)との間の非ゼロ差を表し、且つc(D)が、前記チャンネル出力シーケンスy(D)が前記トレリス・コードC内のコード・シーケンスとなるように選択される、前記プリコーダと
    を備える装置。
  2. c(D)の成分ckが、前記トレリス・コードの時刻−ゼロ格子Λまたはその副格子Λから選択される請求項1記載の装置。
  3. 前記u(D)の成分ukが、前記トレリス・コード内のチャンネル出力シーケンスy(D)の状態skに基づいて選択される請求項1記載の装置。
  4. 時刻kにおける前記u(D)の成分ukが、前記トレリス・コード内のチャンネル出力シーケンスy(D)の状態skに基づいて時刻−ゼロ格子Λのコセットの1つから選択される請求項3記載の装置。
  5. 時刻−ゼロ格子の前記コセットが、トレリス・エンコーダに畳み込みエンコーダを利用することによって決定される請求項4記載の装置。
  6. 前記トレリス・コードが四次元トレリス・コードである請求項1記載の装置。
  7. 前記トレリス・コードが格子分割RZ4/2D4に基づき、且つその時刻−ゼロ格子がRD4である請求項6記載の装置。
  8. 前記マッパが更に差分エンコーダを含む請求項7記載の装置。
  9. 前記マッパが更にコンステレーション・シェーピングを含む請求項8記載の装置。
  10. 前記コンステレーション・シェーピングが、シェル・マッピングを用いて達成される請求項9記載の装置。
  11. スライシング手段が、整数格子2Z2から符号c2k,c2k+1を選択することにより、選択されたシーケンスc(D)を供給する請求項6記載の装置。
  12. スライシング手段が、第1符号間隔においてRZ2から符号c2kを、且つc2kに基づいて第2符号間隔において2Z2またはそのコセット2Z2+(1,0)から符号c2k+1を選択する(ここで、kは時間インデックス)ことによって、選択されたシーケンスc(D)を供給する請求項6記載の装置。
  13. ckの選択が更に、前記チャンネル出力シーケンスy(D)の符号yiの範囲を制限する制約を含む請求項6記載の装置。
  14. 前記プリコーダが少なくとも、前記マッパおよびモデュロ手段に動作的に結合され、u(D)と少なくともディザ・シーケンスd(D)とを結合して、プリコードされたシーケンスx(D)を発生する第1結合手段を含み、
    前記モデュロ手段は、フィルタに動作的に結合され、前記ポストカーソルISIシーケンスp(D)に基づいて前記ディザ・シーケンスd(D)を検出するために用いられ、
    前記フィルタは、前記第1結合手段に動作的に結合され、送信シーケンスx(D)から前記ポストカーソルISIシーケンスp(D)を抽出するために用いられる
    請求項1記載の装置。
  15. 前記第1結合手段が加算器である請求項14記載の装置。
  16. 前記プリコーダが更に、前記第1結合手段と前記フィルタとに動作的に結合され、実質的にy(D)=x(D)+p(D)の形式の前記出力チャンネルシーケンスy(D)を得る第2結合手段を含む請求項14記載の装置。
  17. 前記プリコーダが少なくとも、
    前記マッピング手段とスライシング手段とに動作的に結合され、u(D)と少なくともシーケンスc(D)とを結合してチャンネル出力シーケンスy(D)を発生する第1結合手段と、
    前記第1結合手段とフィルタとに動作的に結合され、前記チャンネル出力シーケンスy(D)と前記ポストカーソルISIシーケンスp(D)とを結合して前記プリコードされたシーケンスx(D)を形成する第2結合手段と、を備え、
    前記スライシング手段は、フィルタに動作的に結合され、且つ信号点のシーケンスc(D)の成分ckが前記トレリス・コードCの時刻−ゼロ格子Λまたはその副格子Λから選択される前記信号点のシーケンスc(D)に前記ポストカーソル・シーケンスp(D)をスライスするために用いられ、
    前記フィルタは、前記第2結合手段に動作的に結合され、前記送信シーケンスx(D)から前記ポストカーソルISIシーケンスp(D)を抽出するために用いられる
    請求項1記載の装置。
  18. 前記第1結合手段が加算器である請求項17記載の装置。
  19. 前記第2結合手段が加算器である請求項17記載の装置。
  20. 前記トレリス・コードCがブロック・コードである請求項1記載の装置。
  21. トレリス・コードCを用いて、信号点シーケンスx(D)にマッピングされ、且つ非理想的応答h(D)によって特徴付けられるチャンネル上を送信されたデジタル・データ・シーケンスを受信し、且つ受信シーケンスr(D)を供給するデジタル通信受信機であって、少なくとも、
    r(D)を受信するように動作的に結合され、前記の受信された送信シーケン
    Figure 0003547443
    グ手段と、
    前記デコーディング手段に動作的に結合され、プリコーダによってx(D)=u(D)+d(D)にしたがって発生された送信信号点シーケンスx(D)の予測値を最初に復元することによって、前記デジタル・データ・シーケンスを表わ
    Figure 0003547443
    元手段と、を備え、
    d(D)が、選択された非ゼロシーケンスc(D)と、実質的にp(D)=x(D)[h(D)−1]という形式のポストカーソル符号間干渉(ISI)シーケンスp(D)との間の非ゼロ差を表し、
    c(D)は、チャンネル出力シーケンスy(D)=x(D)h(D)が前記トレリス・コードC内のコード・シーケンスとなるように選択され、
    u(D)は、所与の時刻kにおける成分ukが、前記プリコーダによって与えられるフィードバック情報に基づくチャンネル出力シーケンスy(D)の過去の成分{yk-1,yk-2,....}に部分的に基づいて選択される、デジタル通信受信機。
  22. 前記復元手段が少なくとも、
    Figure 0003547443
    リング手段と、
    前記復元フィルタリング手段に動作的に結合され、前記の送信シーケンスx(D)を発生するために用いられたd(D)と実質的に相関関係を有する予測非ゼロ・ディザ・シーケンスd(D)を発生する復元スライシング手段と、
    Figure 0003547443
    ピングして復元デジタル・データ・シーケンスを発生する逆マッピング手段と
    を含む請求項21記載のデジタル通信受信機。
  23. 前記非理想的応答h(D)がノイズ予測フィルタのインパルス応答を表す請求項21記載のデジタル通信受信機。
  24. 前記デコーディング手段が更に、連続符号yi間の相関関係を利用する、複雑度を低減したシーケンス予測手段を含む請求項21記載のデジタル通信受信機。
  25. 前記複雑度を低減したシーケンス予測手段は、状態減少シーケンス予測(RSSE)用状態併合技術を用いて決定される低減した数の状態を有するシーケンス予測器を利用する請求項24記載のデジタル通信受信機。
  26. トレリス・コードCを用いて、非理想的チャンネル応答h(D)によって特徴付けられるチャンネル上を送信するために、デジタル・データ・シーケンスを信号点シーケンスx(D)にマッピングする方法であって、
    所与の時刻kにおける信号点シーケンスu(D)の成分ukが、プリコーダによって与えられるフィードバック情報に基づくチャンネル出力シーケンスy(D)=x(D)h(D)の過去の成分{yk-1,yk-2,....}に部分的に基づいて選択されるように、デジタル・データ・シーケンスを前記信号点シーケンスu(D)にマッピングするステップと、
    x(D)=u(D)+d(D)にしたがって前記信号点シーケンスx(D)を発生するステップであって、d(D)が、選択された非ゼロ・シーケンスc(D)を、実質的にp(D)=x(D)[h(D)−1]という形式のポストカーソル符号間干渉(ISI)シーケンスp(D)との間の非ゼロ差を表し、c(D)は、前記チャンネル出力シーケンスy(D)が前記トレリス・コードC内のコード・シーケンスとなるように選択される、前記発生するステップと
    を備える方法。
  27. 前記c(D)の成分ckが、前記トレリス・コードの時刻−ゼロ格子Λまたはその副格子Λから選択される請求項26記載の方法。
  28. 前記u(D)の成分ukが、前記トレリス・コード内のチャンネル出力シーケンスy(D)の状態skに基づいて選択される請求項26記載の方法。
  29. 時刻kにおける前記u(D)の成分ukは、前記トレリス・コード内の前記チャンネル出力シーケンスy(D)の状態skに基づく時刻−ゼロ格子Λのコセットの1つから選択される請求項28記載の方法。
  30. 前記時刻−ゼロ格子のコセットが、前記トレリス・エンコーダに畳み込みエンコーダを利用することによって決定される請求項29記載の方法。
  31. 前記トレリス・コードが四次元トレリス・コードである請求項26記載の方法。
  32. 前記トレリス・コードが格子分割RZ4/2D4に基づき、且つその時刻−ゼロ格子がRD4である請求項31記載の方法。
  33. 前記マッパが更に差分エンコーダを含む請求項32記載の方法。
  34. 前記マッパが更にコンステレーション・シェーピングを含む請求項33記載の方法。
  35. 前記コンステレーション・シェーピングが、シェル・マッピングを用いて達成される請求項34記載の方法。
  36. トレリス・コードCを用いて、インパルス応答h(D)を有する離散時間チャンネル上を送信するためにデジタル・データ・シーケンスを信号点シーケンスx(D)にプリコードし、デジタル通信システムにおいて用いるデジタル信号プロセッサであって、
    前記デジタル信号プロセッサによって実行されるコンピュータ・プログラムを有するコンピュータ・プログラム記憶媒体を備え、
    前記コンピュータ・プログラムは、
    所与の時刻kにおける信号点シーケンスu(D)の成分ukが、プリコーディング・プログラムによって与えられるフィードバック情報に基づくチャンネル出力シーケンスy(D)=x(D)h(D)の過去の成分{yk-1,yk-2,....}に部分的に基づいて選択されるように、デジタル・データ・シーケンスを前記信号点シーケンスu(D)にマッピングするマッピング・プログラム手段と、
    x(D)=u(D)+d(D)にしたがって前記信号点シーケンスx(D)を発生するプリコーディング・プログラム手段であって、d(D)が、選択された非ゼロ・シーケンスc(D)と、実質的にp(D)=x(D)[h(D)−1]という形式のポストカーソル符号間干渉(ISI)シーケンスp(D)との間の非ゼロ差を表し、且つc(D)が、前記チャンネル出力シーケンスy(D)が前記トレリス・コードC内のコード・シーケンスとなるように選択される、前記プリコーディング・プログラム手段と
    を含む、デジタル信号プロセッサ。
  37. 前記c(D)の成分ckが、前記トレリス・コードの時刻−ゼロ格子Λまたはその副格子Λから選択される請求項36記載のデジタル信号プロセッサ。
  38. 前記u(D)の成分ukが、前記トレリス・コード内のチャンネル出力シーケンスy(D)の状態skに基づいて選択される請求項36記載のデジタル信号プロセッサ。
  39. トレリス・コードCを用いて、インパルス応答h(D)を有する離散時間チャンネル上を送信するためにデジタル・データ・シーケンスを信号点シーケンスx(D)にプリコードするデジタル通信システムであって、
    送信装置を備え、当該送信装置が、
    所与の時刻kにおける信号点シーケンスu(D)の成分ukが、プリコーダによって与えられるフィードバック情報に基づくチャンネル出力シーケンスy(D)=x(D)h(D)の過去の成分{yk-1,yk-2,....}に部分的に基づいて選択されるように、デジタル・データ・シーケンスを前記信号点シーケンスu(D)にマッピングするマッパと、
    前記信号点シーケンスx(D)をx(D)=u(D)+d(D)にしたがって発生するプリコーダであって、d(D)が、選択された非ゼロ・シーケンスc(D)と、実質的にp(D)=x(D)[h(D)−1]という形式のポストカーソル符号間干渉(ISI)シーケンスp(D)との間の非ゼロ差を表し、且つc(D)が、前記チャンネル出力シーケンスy(D)が前記トレリス・コードC内のコード・シーケンスとなるように選択される、前記プリコーダと
    を含む、デジタル通信システム。
  40. トレリス・コードCを用いて、インパルス応答h(D)を有する離散時間チャンネル上を送信するためにデジタル・データ・シーケンスを信号点シーケンスx(D)にプリコードするデジタル通信システムであって、
    受信装置を備え、当該受信装置が、
    前記チャンネルに動作的に結合され、受信シーケンスr(D)を受信し且つデ
    Figure 0003547443
    前記デコーディング装置に動作的に結合され、前記信号点シーケンスu(D)
    Figure 0003547443
    を含む、デジタル通信システム。
  41. トレリス・コードCを用いて、インパルス応答h(D)を有する離散時間チャンネル上を送信するためにデジタル・データ・シーケンスを信号点シーケンスx(D)にプリコードする」デジタル通信システムであって、
    送信装置と受信装置とを備え、
    前記送信装置が、
    所与の時刻kにおける信号点シーケンスu(D)の成分ukが、プリコーダによって与えられるフィードバック情報に基づくチャンネル出力シーケンスy(D)=x(D)h(D)の過去の成分{yk-1,yk-2,....}に部分的に基づいて選択されるように、デジタル・データ・シーケンスを前記信号点シーケンスu(D)にマッピングするマッパと、
    前記信号点シーケンスx(D)をx(D)=u(D)+d(D)にしたがって発生するプリコーダであって、d(D)が、選択された非ゼロ・シーケンスc(D)と、実質的にp(D)=x(D)[h(D)−1]という形式のポストカーソル符号間干渉(ISI)シーケンスp(D)との間の非ゼロ差を表し、且つc(D)が、前記チャンネル出力シーケンスy(D)が前記トレリス・コードC内のコード・シーケンスとなるように選択される、前記プリコーダとを含み、
    前記受信装置が、
    前記チャンネルに動作的に結合され、受信シーケンスr(D)を受信し且つデ
    Figure 0003547443
    前記デコーディング装置に動作的に結合され、前記信号点シーケンスu(D)
    Figure 0003547443
  42. 前記デコーディング装置は、W(D)が付加白色ノイズを表すとして、次の形式
    r(D)=x(D)h(D)+w(D)
    =y(D)+w(D)
    =[u(D)+c(D)]+w(D)
    である、ノイズを含む受信シーケンスr(D)を受信し且つデコードして、チャ
    Figure 0003547443
    トレリス・コードC用デコーダであり、
    前記復元装置は、前記デコーディング装置に動作的に結合され、前記入力シー
    Figure 0003547443
    請求項39から41のいずれか一項に記載のデジタル通信システム。
  43. 前記c(D)の成分ckが、前記トレリス・コードの時刻−ゼロ格子Λまたはその副格子Λから選択される請求項39から41のいずれか一項に記載のデジタル通信システム。
  44. 前記u(D)の成分ukが、前記トレリス・コード内の前記チャンネル出力シーケンスy(D)の状態skに基づいて選択される請求項39から41のいずれか一項に記載のデジタル通信システム。
JP50404295A 1993-07-08 1994-06-24 改良されたプリコーディング装置および方法 Expired - Lifetime JP3547443B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/089,319 US5446758A (en) 1993-07-08 1993-07-08 Device and method for precoding
US08/089,319 1993-07-08
PCT/US1994/007109 WO1995002291A1 (en) 1993-07-08 1994-06-24 Improved device and method for precoding

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08501433A JPH08501433A (ja) 1996-02-13
JP3547443B2 true JP3547443B2 (ja) 2004-07-28

Family

ID=22216994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50404295A Expired - Lifetime JP3547443B2 (ja) 1993-07-08 1994-06-24 改良されたプリコーディング装置および方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5446758A (ja)
EP (1) EP0672321B1 (ja)
JP (1) JP3547443B2 (ja)
CA (1) CA2142846C (ja)
DE (1) DE69433224T2 (ja)
WO (1) WO1995002291A1 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3321976B2 (ja) * 1994-04-01 2002-09-09 富士通株式会社 信号処理装置および信号処理方法
US5604769A (en) * 1994-10-13 1997-02-18 Lucent Technologies Inc. Hybrid equalizer arrangement for use in data communications equipment
US5602583A (en) * 1995-02-10 1997-02-11 Zenith Electronics Corporation NTSC rejection filter with switched tomlinson precoder for reducing NTSC co-channel interference in ATV receivers
US5878077A (en) * 1995-10-10 1999-03-02 Paradyne Corporation Apparatus for high-speed simultaneous voice/data communications
JP3140974B2 (ja) * 1996-03-31 2001-03-05 富士通株式会社 判定方法及びプリコーダ装置
US6031873A (en) * 1996-06-24 2000-02-29 3Com Corporation Nested shell mapping
JP3634082B2 (ja) * 1996-08-29 2005-03-30 富士通株式会社 送信装置および受信装置
US6081555A (en) * 1996-12-04 2000-06-27 Conexant Systems, Inc. Methods and apparatus for implementing shell mapping techniques in the context of a PCM-based modem communications system
US6307893B1 (en) * 1997-03-05 2001-10-23 Paradyne Corporation System and method for transmit signal spectral shaping
US6101223A (en) * 1997-03-06 2000-08-08 Paradyne Corporation System and method for optimizing the uncoded modulation of circular constellations using circular precoding and nonlinear encoding
US6252911B1 (en) * 1997-06-11 2001-06-26 Texas Instruments Incorporated Trellis shaping for PCM modems
US5995543A (en) * 1997-06-30 1999-11-30 Stmicroelectronics N.V. Constrained fixed delay tree search receiver for a MTR=2 encoded communication channel
US6061407A (en) * 1997-10-08 2000-05-09 International Business Machines Corp. Transmission method and apparatus employing trellis-augmented precoding
US6201836B1 (en) * 1999-01-20 2001-03-13 Motorola Inc. Method and apparatus for combining a Trellis coding scheme with a pre-coding scheme for data signals
US6529558B1 (en) * 1999-05-27 2003-03-04 Zenith Electronics Corporation Coding and decoding a signal modified in accordance with the feedback states of an encoder
US7000175B2 (en) * 2000-11-03 2006-02-14 Agere Systems Inc. Method and apparatus for pipelined joint equalization and decoding for gigabit communications
KR20030036624A (ko) * 2001-05-22 2003-05-09 코닌클리케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. 가변길이 코드워드 시퀀스 디코딩 방법
WO2007044484A2 (en) * 2005-10-07 2007-04-19 University Of Washington Dirty paper precoding with known interference structure at receiver
US7831892B2 (en) * 2007-01-20 2010-11-09 Harris Corporation Generic, reduced state, maximum likelihood decoder
US7831893B2 (en) * 2007-01-20 2010-11-09 Harris Corporation Reduced state trellis decoder using programmable trellis parameters

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5301209A (en) * 1991-10-09 1994-04-05 At&T Bell Laboratories Multidimensional trellis-coded modulation for fading channels
US5305352A (en) * 1991-10-31 1994-04-19 At&T Bell Laboratories Coded modulation with unequal error protection
US5329551A (en) * 1992-04-16 1994-07-12 At&T Bell Laboratories Overlapped multilevel codes

Also Published As

Publication number Publication date
EP0672321A1 (en) 1995-09-20
JPH08501433A (ja) 1996-02-13
CA2142846C (en) 1999-09-07
DE69433224D1 (de) 2003-11-13
DE69433224T2 (de) 2004-04-29
US5446758A (en) 1995-08-29
CA2142846A1 (en) 1995-01-19
EP0672321A4 (en) 2000-03-15
EP0672321B1 (en) 2003-10-08
WO1995002291A1 (en) 1995-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3547443B2 (ja) 改良されたプリコーディング装置および方法
US5455839A (en) Device and method for precoding
Ungerboeck Adaptive maximum-likelihood receiver for carrier-modulated data-transmission systems
US5659579A (en) Multilevel coding for fractional bits
Schmidt Complementary sets, generalized Reed–Muller codes, and power control for OFDM
US5488633A (en) Intersymbol interference channel coding scheme
US5150381A (en) Trellis shaping for modulation systems
US4713829A (en) Coded modulation system with a simplified decoder capable of reducing the effects of channel distortion
EP0476125A1 (en) Treillis precoding for fractional bits/baud
JPH07154443A (ja) 通信チャネルを介してデータを伝送する方法
Fischer et al. Comparison of precoding schemes for digital subscriber lines
US5710790A (en) Communication arrangement with improved echo and noise suppression in a channel containing quantization
EP0383632B1 (en) Mapping digital data sequences
JPH07273827A (ja) 信号処理装置および信号処理方法
JP2779973B2 (ja) 変調方式用トレリスコーディング
JPH10224235A (ja) 符号間干渉チャネル用トレリス符号化方法
JP2004512742A (ja) グレイ符号化された信号からソフトビット情報を生成する方法
JP4199807B2 (ja) 上りv.92エンコード信号のデコード
KR101086952B1 (ko) 디지털 케이블 송수신 시스템에서 적응형 부/복호화 장치
EP0397536A2 (en) Apparatus for generating sequences of digital signals
Kim et al. Convolutional spectral shaping
Nguyen A soft decoding scheme for vector quantization over a CDMA channel
Tretter et al. The Combined Precoding and Trellis Coding Scheme for V. 34
Xiong Optimal sequence estimation for convolutionally coded signals with binary digital modulation in ISI channels
Nguyen et al. Optimum linear decoding of vector quantisation transmitted over a CDMA channel

Legal Events

Date Code Title Description
A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20031111

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20040105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040323

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040414

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090423

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090423

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100423

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100423

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110423

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120423

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120423

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term