JPH07273827A - 信号処理装置および信号処理方法 - Google Patents
信号処理装置および信号処理方法Info
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- JPH07273827A JPH07273827A JP6064816A JP6481694A JPH07273827A JP H07273827 A JPH07273827 A JP H07273827A JP 6064816 A JP6064816 A JP 6064816A JP 6481694 A JP6481694 A JP 6481694A JP H07273827 A JPH07273827 A JP H07273827A
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- signal point
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- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L27/00—Modulated-carrier systems
- H04L27/32—Carrier systems characterised by combinations of two or more of the types covered by groups H04L27/02, H04L27/10, H04L27/18 or H04L27/26
- H04L27/34—Amplitude- and phase-modulated carrier systems, e.g. quadrature-amplitude modulated carrier systems
- H04L27/3405—Modifications of the signal space to increase the efficiency of transmission, e.g. reduction of the bit error rate, bandwidth, or average power
- H04L27/3411—Modifications of the signal space to increase the efficiency of transmission, e.g. reduction of the bit error rate, bandwidth, or average power reducing the peak to average power ratio or the mean power of the constellation; Arrangements for increasing the shape gain of a signal set
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- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L25/00—Baseband systems
- H04L25/02—Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
- H04L25/03—Shaping networks in transmitter or receiver, e.g. adaptive shaping networks
- H04L25/03006—Arrangements for removing intersymbol interference
- H04L25/03343—Arrangements at the transmitter end
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- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L25/00—Baseband systems
- H04L25/38—Synchronous or start-stop systems, e.g. for Baudot code
- H04L25/40—Transmitting circuits; Receiving circuits
- H04L25/49—Transmitting circuits; Receiving circuits using code conversion at the transmitter; using predistortion; using insertion of idle bits for obtaining a desired frequency spectrum; using three or more amplitude levels ; Baseband coding techniques specific to data transmission systems
- H04L25/497—Transmitting circuits; Receiving circuits using code conversion at the transmitter; using predistortion; using insertion of idle bits for obtaining a desired frequency spectrum; using three or more amplitude levels ; Baseband coding techniques specific to data transmission systems by correlative coding, e.g. partial response coding or echo modulation coding transmitters and receivers for partial response systems
- H04L25/4975—Correlative coding using Tomlinson precoding, Harashima precoding, Trellis precoding or GPRS
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- Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)
- Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、データ伝送方法、あるいは記録装
置等の信号処理装置および信号処理方法に関し、狭帯域
内でのより高速なデータ伝送並びに従来の記録方法と比
較してより高密度な情報記録を実現することを目的とす
る。 【構成】 ベクトル平面上に配置された入力信号とプリ
コーダタップ値とから新プリコーダタップ値を計算して
出力するプリコーダ12と、プリコーダ12出力を非ナ
イキスト伝送方法により伝送する伝送手段13と、伝送
信号を受信する受信手段21を備えた信号処理装置で、
プリコーダ12の前段にトレリス符号器11を、受信手
段の後段にビタビ復号器23を設けたことを特徴とす
る。
置等の信号処理装置および信号処理方法に関し、狭帯域
内でのより高速なデータ伝送並びに従来の記録方法と比
較してより高密度な情報記録を実現することを目的とす
る。 【構成】 ベクトル平面上に配置された入力信号とプリ
コーダタップ値とから新プリコーダタップ値を計算して
出力するプリコーダ12と、プリコーダ12出力を非ナ
イキスト伝送方法により伝送する伝送手段13と、伝送
信号を受信する受信手段21を備えた信号処理装置で、
プリコーダ12の前段にトレリス符号器11を、受信手
段の後段にビタビ復号器23を設けたことを特徴とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ伝送方法、ある
いは記録装置等の信号処理装置並びに信号処理方法に関
する。
いは記録装置等の信号処理装置並びに信号処理方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、データ伝送装置として、音声
帯域用モデム、構内用高速モデム、CATV用伝送装
置、無線伝送装置、あるいは光ファイバー伝送装置等が
用いられている。近年の情報ネットワークの拡大に伴
い、アナログ回線を用いたモデムでは、より高速化に伝
送を可能とすることと共に、ランニングコストの低減が
求められている。このため、現行のアナログ回線を用い
て、スループットをより向上可能なモデム、また低速回
線をより多重可能ないわゆる「理論限界高速モデム」を
開発する必要がある。
帯域用モデム、構内用高速モデム、CATV用伝送装
置、無線伝送装置、あるいは光ファイバー伝送装置等が
用いられている。近年の情報ネットワークの拡大に伴
い、アナログ回線を用いたモデムでは、より高速化に伝
送を可能とすることと共に、ランニングコストの低減が
求められている。このため、現行のアナログ回線を用い
て、スループットをより向上可能なモデム、また低速回
線をより多重可能ないわゆる「理論限界高速モデム」を
開発する必要がある。
【0003】従来のモデムでは、例えば94年10月に
ITU−Tで勧告化予定の28.8kbpsモデム
(V.34勧告) に見られるように、ナイキスト伝送方
法を用いて高速データ伝送を実現していた。また、デー
タの記録装置として、例えば磁気ディスク、光ディス
ク、または、ディジタルVTR等が用いられている。近
年、上記記録装置においては、情報処理規模の拡大によ
り、益々の高密度・大容量化が求められている。これに
応えるため、より高密度・大容量記録が可能な信号処理
方法を開発する必要がある。
ITU−Tで勧告化予定の28.8kbpsモデム
(V.34勧告) に見られるように、ナイキスト伝送方
法を用いて高速データ伝送を実現していた。また、デー
タの記録装置として、例えば磁気ディスク、光ディス
ク、または、ディジタルVTR等が用いられている。近
年、上記記録装置においては、情報処理規模の拡大によ
り、益々の高密度・大容量化が求められている。これに
応えるため、より高密度・大容量記録が可能な信号処理
方法を開発する必要がある。
【0004】従来の記録装置においては、狭帯域で記録
可能なPR(Partial response)方
法、さらにS/N特性を向上可能なビタビ方法を追加し
たPRML(Partial response ma
ximum liklihood)方法が主流であっ
た。PRMLについては、例えば「日経エレクトロニク
ス1994−01−17 71頁〜97頁」等にその技
術が記載されている。
可能なPR(Partial response)方
法、さらにS/N特性を向上可能なビタビ方法を追加し
たPRML(Partial response ma
ximum liklihood)方法が主流であっ
た。PRMLについては、例えば「日経エレクトロニク
ス1994−01−17 71頁〜97頁」等にその技
術が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のモデ
ムにおいて、ナイキスト伝送方法を用いて、28.8k
bpsモデムを実現した場合には、帯域幅として、32
00Bauds又は、3429Baudsを必要とす
る。このように、従来のデータ伝送方法では、伝送速度
の高速化を達成するためには、ある大きさ以上の帯域幅
を必要とする。
ムにおいて、ナイキスト伝送方法を用いて、28.8k
bpsモデムを実現した場合には、帯域幅として、32
00Bauds又は、3429Baudsを必要とす
る。このように、従来のデータ伝送方法では、伝送速度
の高速化を達成するためには、ある大きさ以上の帯域幅
を必要とする。
【0006】しかし、現行のアナログ回線で定義された
帯域幅は、0.3Hz〜3.4kHzの3100Hz帯
域である。そのため、上記のデータ伝送方法では、信号
の帯域幅が回線の帯域幅を超えてしまうため、この場合
では規定されている28.8kbpsという伝送速度を
保証することができないなど、データ伝送速度の高速化
に不都合を生じていた。
帯域幅は、0.3Hz〜3.4kHzの3100Hz帯
域である。そのため、上記のデータ伝送方法では、信号
の帯域幅が回線の帯域幅を超えてしまうため、この場合
では規定されている28.8kbpsという伝送速度を
保証することができないなど、データ伝送速度の高速化
に不都合を生じていた。
【0007】また、符号間干渉やホワイトノイズ、ある
いはタイミングジッタ等は回線の帯域幅に非常に大きな
影響を受ける。そのため、伝送帯域幅は回線の規格内と
することが望ましい。一方、非ナイキスト伝送方法とし
て、従来よりパーシャルレスポンス(Partial
response, 以下PRと称す) が知られている。
図81(a)は従来のPRによるデータ伝送システムを示
す図面である。図において、81は送信側装置のPRフ
ィルタ、82は受信側装置のローパスフィルタ(以下L
PFと称す)、83は判定回路である。
いはタイミングジッタ等は回線の帯域幅に非常に大きな
影響を受ける。そのため、伝送帯域幅は回線の規格内と
することが望ましい。一方、非ナイキスト伝送方法とし
て、従来よりパーシャルレスポンス(Partial
response, 以下PRと称す) が知られている。
図81(a)は従来のPRによるデータ伝送システムを示
す図面である。図において、81は送信側装置のPRフ
ィルタ、82は受信側装置のローパスフィルタ(以下L
PFと称す)、83は判定回路である。
【0008】PRフィルタは、入力データAK と、前回
データAk-1 とを加算し、回線にY K として出力する。
図82に示されるプリコーダで、入力データはプリコー
ダタップに格納され、タップに格納された値は次に入力
するデータと加算される。データYK は、回線を介して
受信側装置に送られ、データRK として受信側装置に受
信される。受信データRK はLPF を通して、データ
LK として判定回路に入力する。ここでLk は、バック
・ツウ・バックで接続された場合には、 LK = RK = YK = AK + AK-1 である。
データAk-1 とを加算し、回線にY K として出力する。
図82に示されるプリコーダで、入力データはプリコー
ダタップに格納され、タップに格納された値は次に入力
するデータと加算される。データYK は、回線を介して
受信側装置に送られ、データRK として受信側装置に受
信される。受信データRK はLPF を通して、データ
LK として判定回路に入力する。ここでLk は、バック
・ツウ・バックで接続された場合には、 LK = RK = YK = AK + AK-1 である。
【0009】判定回路 は、入力されたデータLK を判
定し、判定結果DK を出力する。ここでDK は、 DK = AK = RK − AK-1 である。従って、AK-1 が定まれば、受信点信号RK に
基づいて送信点信号A K を求めることができる。
定し、判定結果DK を出力する。ここでDK は、 DK = AK = RK − AK-1 である。従って、AK-1 が定まれば、受信点信号RK に
基づいて送信点信号A K を求めることができる。
【0010】しかし、上記の式から明らかな通り、一度
AK-1 の判定を誤ってしまうと、以降の判定が全て誤り
となってしまい、誤りが伝播する欠点を持つ。また、従
来の記録装置においては、主に一次元のPR方法による
スカラー方法が用いられていた。しかし、従来メインに
使用されて来たスカラー方法では、信号点が一次元に配
置されるため、媒体上での記録領域を広くとる必要があ
り、記録密度向上に限界があった。本発明は上記のよう
な問題点に鑑み、データ伝送方法においては狭帯域内
で、より高速なデータ伝送を実現することを目的とす
る。更に、良好なS/N特性により、高速伝送を可能と
するデータ伝送方法の実現を目的とする。
AK-1 の判定を誤ってしまうと、以降の判定が全て誤り
となってしまい、誤りが伝播する欠点を持つ。また、従
来の記録装置においては、主に一次元のPR方法による
スカラー方法が用いられていた。しかし、従来メインに
使用されて来たスカラー方法では、信号点が一次元に配
置されるため、媒体上での記録領域を広くとる必要があ
り、記録密度向上に限界があった。本発明は上記のよう
な問題点に鑑み、データ伝送方法においては狭帯域内
で、より高速なデータ伝送を実現することを目的とす
る。更に、良好なS/N特性により、高速伝送を可能と
するデータ伝送方法の実現を目的とする。
【0011】また、記録方法においては、従来の記録方
法と比較してより高密度な情報記録を可能とする記録方
法を実現することを目的とする。以下、伝送装置として
モデムを例に説明を行うが、以下に説明する技術は他の
データ伝送装置、あるいは情報記録装置にも適用可能な
ものである。
法と比較してより高密度な情報記録を可能とする記録方
法を実現することを目的とする。以下、伝送装置として
モデムを例に説明を行うが、以下に説明する技術は他の
データ伝送装置、あるいは情報記録装置にも適用可能な
ものである。
【0012】
【課題を解決する手段】本発明の第一の発明は、ベクト
ル平面上に配置された入力信号と、プリコーダタップに
記憶された値とを加算または減算して新プリコーダタッ
プ値を計算し、前記新プリコーダタップ値が予め定めら
れた限界枠を超えるか否かを判定し、前記判定結果に応
じて前記新プリコーダタップ値を操作して出力するとと
もに、前記操作結果を前記プリコーダタップに格納する
プリコーダと、前記プリコーダ出力を非ナイキスト伝送
方法により伝送する伝送手段とを備えた伝送部と、非ナ
イキスト伝送された信号を受信する受信部とを備えた信
号処理装置において、前記プリコーダ前段に二次元トレ
リス符号器を設けるとともに、前記受信後段にビタビ復
号器を備えたことを特徴とする。
ル平面上に配置された入力信号と、プリコーダタップに
記憶された値とを加算または減算して新プリコーダタッ
プ値を計算し、前記新プリコーダタップ値が予め定めら
れた限界枠を超えるか否かを判定し、前記判定結果に応
じて前記新プリコーダタップ値を操作して出力するとと
もに、前記操作結果を前記プリコーダタップに格納する
プリコーダと、前記プリコーダ出力を非ナイキスト伝送
方法により伝送する伝送手段とを備えた伝送部と、非ナ
イキスト伝送された信号を受信する受信部とを備えた信
号処理装置において、前記プリコーダ前段に二次元トレ
リス符号器を設けるとともに、前記受信後段にビタビ復
号器を備えたことを特徴とする。
【0013】本発明の第二の発明は、前記二次元トレリ
ス符号器は、二次元16ステートのトレリス符号化を行
なうことを特徴とする。本発明の第三の発明は、ベクト
ル平面上に配置された入力信号と、プリコーダタップに
記憶された値とを加算または減算して新プリコーダタッ
プ値を計算し、前記新プリコーダタップ値が予め定めら
れた限界枠を超えるか否かを判定し、前記判定結果に応
じて前記新プリコーダタップ値を操作して出力するとと
もに、前記操作結果を前記プリコーダタップに格納する
プリコーダを備えた信号処理装置において、プリコーダ
の限界枠を、前記信号点が配置された領域を超えて拡張
されて設定することを特徴とする。
ス符号器は、二次元16ステートのトレリス符号化を行
なうことを特徴とする。本発明の第三の発明は、ベクト
ル平面上に配置された入力信号と、プリコーダタップに
記憶された値とを加算または減算して新プリコーダタッ
プ値を計算し、前記新プリコーダタップ値が予め定めら
れた限界枠を超えるか否かを判定し、前記判定結果に応
じて前記新プリコーダタップ値を操作して出力するとと
もに、前記操作結果を前記プリコーダタップに格納する
プリコーダを備えた信号処理装置において、プリコーダ
の限界枠を、前記信号点が配置された領域を超えて拡張
されて設定することを特徴とする。
【0014】更に、拡張された限界枠は、四角あるいは
原点を中心とする所定の半径を持つ円形であることを特
徴とする。本発明の第四の発明は、ベクトル平面上に配
置された入力信号と、プリコーダタップに記憶された値
とを加算または減算して新プリコーダタップ値を計算
し、前記新プリコーダタップ値が予め定められた限界枠
を超えるか否かを判定し、前記判定結果に応じて前記新
プリコーダタップ値を操作して出力するとともに、前記
操作結果を前記プリコーダタップに格納するプリコーダ
を備え、非ナイキスト伝送方式により前記プリコーダ出
力を伝送して出力する伝送部と、前記非ナイキスト伝送
された信号を受信する受信部とを備える信号処理装置に
おいて、前記伝送部は更に、入力した信号点に対応して
追加信号点を含む複数の信号点を発生する複数信号点発
生部と、複数の信号点の中から最適な信号点を選択する
最適信号点選択部とを備えるダイナミックプリコーダを
有し、ダイナミックプリコーダにより選択された信号点
を伝送して出力することを特徴とする。
原点を中心とする所定の半径を持つ円形であることを特
徴とする。本発明の第四の発明は、ベクトル平面上に配
置された入力信号と、プリコーダタップに記憶された値
とを加算または減算して新プリコーダタップ値を計算
し、前記新プリコーダタップ値が予め定められた限界枠
を超えるか否かを判定し、前記判定結果に応じて前記新
プリコーダタップ値を操作して出力するとともに、前記
操作結果を前記プリコーダタップに格納するプリコーダ
を備え、非ナイキスト伝送方式により前記プリコーダ出
力を伝送して出力する伝送部と、前記非ナイキスト伝送
された信号を受信する受信部とを備える信号処理装置に
おいて、前記伝送部は更に、入力した信号点に対応して
追加信号点を含む複数の信号点を発生する複数信号点発
生部と、複数の信号点の中から最適な信号点を選択する
最適信号点選択部とを備えるダイナミックプリコーダを
有し、ダイナミックプリコーダにより選択された信号点
を伝送して出力することを特徴とする。
【0015】本発明は更に、複数信号点発生手段が、入
力するオリジナルの信号点が配置される領域の枠外に配
置された信号点を追加信号点として、前記複数の信号点
を発生することを特徴とする。本発明はまた、複数信号
点発生回路が、入力するオリジナル信号点が原点より遠
方に配置されている場合には、前記オリジナル信号点が
配置される領域の近傍に配置される信号点を追加信号点
と、入力するオリジナル信号点が原点近傍に配置されて
いる場合には、前記複数の信号点の配置領域の遠望に配
置された信号点を追加信号点として出力することを特徴
とする。
力するオリジナルの信号点が配置される領域の枠外に配
置された信号点を追加信号点として、前記複数の信号点
を発生することを特徴とする。本発明はまた、複数信号
点発生回路が、入力するオリジナル信号点が原点より遠
方に配置されている場合には、前記オリジナル信号点が
配置される領域の近傍に配置される信号点を追加信号点
と、入力するオリジナル信号点が原点近傍に配置されて
いる場合には、前記複数の信号点の配置領域の遠望に配
置された信号点を追加信号点として出力することを特徴
とする。
【0016】本発明はまた、複数の信号点が、ベクトル
平面上を位相方向に均等分割された位置に配置されるこ
とを特徴とする。本発明は更に、ダイナミックプリコー
ダが、前記オリジナル信号点が配置されるベクトル平面
を複数の領域に分割し、入力するオリジナル信号点が前
記分割された複数の領域のうちどの領域に配置されてい
るかを判定する信号点配置判定手段と、プリコーダタッ
プ平面を複数の領域に分割し、前記プリコーダタップ値
が前記分割された複数の領域のうちどの領域に配置され
ているかを判定するタップ値配置判定手段と、信号点配
置判定手段の判定結果と、タップ値配置判定手段の判定
結果とに基づいて、複数の信号点の中から最適信号点を
選択する最適信号点選択手段を備えることを特徴とす
る。
平面上を位相方向に均等分割された位置に配置されるこ
とを特徴とする。本発明は更に、ダイナミックプリコー
ダが、前記オリジナル信号点が配置されるベクトル平面
を複数の領域に分割し、入力するオリジナル信号点が前
記分割された複数の領域のうちどの領域に配置されてい
るかを判定する信号点配置判定手段と、プリコーダタッ
プ平面を複数の領域に分割し、前記プリコーダタップ値
が前記分割された複数の領域のうちどの領域に配置され
ているかを判定するタップ値配置判定手段と、信号点配
置判定手段の判定結果と、タップ値配置判定手段の判定
結果とに基づいて、複数の信号点の中から最適信号点を
選択する最適信号点選択手段を備えることを特徴とす
る。
【0017】本発明は更に、ダイナミックプリコーダ
が、記複数の信号点の信号点パワーを計算する信号点パ
ワー計算手段と、前記信号点パワー計算手段により計算
された信号点パワーに基づき、最小パワーの信号点を判
定するパワー最小信号点判定手段とを更に備え、最適値
信号点選択手段は、前記信号点配置判定手段、前記タッ
プ値配置判定手段並びに前記パワー最小信号点判定手段
の判定結果に基づいて、パワーが最小に信号点を選択し
て出力することを特徴とする。
が、記複数の信号点の信号点パワーを計算する信号点パ
ワー計算手段と、前記信号点パワー計算手段により計算
された信号点パワーに基づき、最小パワーの信号点を判
定するパワー最小信号点判定手段とを更に備え、最適値
信号点選択手段は、前記信号点配置判定手段、前記タッ
プ値配置判定手段並びに前記パワー最小信号点判定手段
の判定結果に基づいて、パワーが最小に信号点を選択し
て出力することを特徴とする。
【0018】本発明の第五の発明は、ベクトル平面上に
配置された信号点のうち、原点近傍に配置された信号点
は信号点が配置される領域の最遠方に、原点から遠方に
配置された信号点は原点近傍に再配置する非線形シフト
手段を備えたことを特徴とする。本発明は更に、非線形
シフト実行前の信号点パワーと非線形シフト実行後の信
号点パワーとを計算する信号点パワー計算手段と、信号
点パワー計算手段による計算の結果、より信号点パワー
が小さい信号点を判定する判定手段と、判定手段による
判定結果に基づいて、信号点パワーが小さい信号点を選
択する信号点選択手段とを備えることを特徴とする。
配置された信号点のうち、原点近傍に配置された信号点
は信号点が配置される領域の最遠方に、原点から遠方に
配置された信号点は原点近傍に再配置する非線形シフト
手段を備えたことを特徴とする。本発明は更に、非線形
シフト実行前の信号点パワーと非線形シフト実行後の信
号点パワーとを計算する信号点パワー計算手段と、信号
点パワー計算手段による計算の結果、より信号点パワー
が小さい信号点を判定する判定手段と、判定手段による
判定結果に基づいて、信号点パワーが小さい信号点を選
択する信号点選択手段とを備えることを特徴とする。
【0019】本発明の第六の発明は、トレリス符号器お
よびビタビ復号器を有した非ナイキスト又はナイキスト
伝送方法において、受信側の硬判定および軟判定面をサ
ブセットを連続した形で周辺点を拡張定義したことを特
徴とする。本発明の第七の発明は、0度の状態を複数の
グループに分解し、グループ毎に90度単位の位相回転
を実施するとともに、更に前記グループ内で、90度単
位の位相回転を実施し、1:1の写像関係を定義して、
符号距離が最大且つ均一となるように、トレリスのパス
を一定の間隔で旧状態から新状態に接続して状態遷移図
を作成し、前記定義した1:1の写像関係に従って残り
のパスを決定し、180度位相の異なった組み合わせの
サブセットを決定し、前記状態遷移図に従い、新状態の
サブセットから旧状態のサブセットをしぼりこみ、更に
1:1の写像関係により残りのサブセットを定義し、前
記定義されたサブセットにより、最終的な多ステートト
レリスエンコーダをジェネレーションすることを特徴と
する。
よびビタビ復号器を有した非ナイキスト又はナイキスト
伝送方法において、受信側の硬判定および軟判定面をサ
ブセットを連続した形で周辺点を拡張定義したことを特
徴とする。本発明の第七の発明は、0度の状態を複数の
グループに分解し、グループ毎に90度単位の位相回転
を実施するとともに、更に前記グループ内で、90度単
位の位相回転を実施し、1:1の写像関係を定義して、
符号距離が最大且つ均一となるように、トレリスのパス
を一定の間隔で旧状態から新状態に接続して状態遷移図
を作成し、前記定義した1:1の写像関係に従って残り
のパスを決定し、180度位相の異なった組み合わせの
サブセットを決定し、前記状態遷移図に従い、新状態の
サブセットから旧状態のサブセットをしぼりこみ、更に
1:1の写像関係により残りのサブセットを定義し、前
記定義されたサブセットにより、最終的な多ステートト
レリスエンコーダをジェネレーションすることを特徴と
する。
【0020】
【作用】図1(a)は、第一の発明の原理説明図であ
る。図において、1は変調部、2は復調部を一例として
示してある。変調部1において、11はトレリスエンコ
ーダ(符号器)、12はプリコーダの一例としてモジュ
ロプリコーダ、13は変調手段の一例としてPRフィル
タである。一方、復調部2において、23はビタビデコ
ーダ(復号器)、21は復調手段の一例としてLPFで
ある。変調手段13は請求範囲の伝送手段に、復調手段
21は請求範囲の受信手段に対応する一例である。本欄
以下同様である。
る。図において、1は変調部、2は復調部を一例として
示してある。変調部1において、11はトレリスエンコ
ーダ(符号器)、12はプリコーダの一例としてモジュ
ロプリコーダ、13は変調手段の一例としてPRフィル
タである。一方、復調部2において、23はビタビデコ
ーダ(復号器)、21は復調手段の一例としてLPFで
ある。変調手段13は請求範囲の伝送手段に、復調手段
21は請求範囲の受信手段に対応する一例である。本欄
以下同様である。
【0021】第一の発明では、プリコーダ前段に配置さ
れたトレリス符号器11が入力信号をトレリス符号化
し、トレリス符号化された信号がプリコーダ12でプリ
コードされる。一方、復調手段21からの出力信号が、
ビタビ復号器23で復号化される。これにより、S/N
特性を向上させることができる。図1(b)は、第二の
発明の原理説明図である。図において、11はトレリス
符号器である。第二の発明では、特にトレリス符号器1
1が二次元16ステートのトレリス符号化を実行するこ
とを特徴とするものである。これにより、符号化利得が
向上する。更に、本発明によるトレリス符号器11は、
90度単位の位相回転に対して対処可能である。
れたトレリス符号器11が入力信号をトレリス符号化
し、トレリス符号化された信号がプリコーダ12でプリ
コードされる。一方、復調手段21からの出力信号が、
ビタビ復号器23で復号化される。これにより、S/N
特性を向上させることができる。図1(b)は、第二の
発明の原理説明図である。図において、11はトレリス
符号器である。第二の発明では、特にトレリス符号器1
1が二次元16ステートのトレリス符号化を実行するこ
とを特徴とするものである。これにより、符号化利得が
向上する。更に、本発明によるトレリス符号器11は、
90度単位の位相回転に対して対処可能である。
【0022】図2(a)は、第三の発明の原理説明図で
ある。図において、11はトレリス符号器、12は本発
明によるプリコーダ、13は変調手段、21は復調手
段、22はビタビ復号器である。本発明の第三の発明
は、ベクトル平面上に配置された入力信号と、プリコー
ダタップに記憶された値とを加算し、前記新プリコーダ
タップ値が予め定められた限界枠を超えるか否かを判定
し、前記判定結果に応じて前記新プリコーダタップ値を
操作して出力するプリコーダ12において、プリコーダ
12の限界枠を、前記信号点が配置された領域を超えて
拡張されて設定することを特徴とする。
ある。図において、11はトレリス符号器、12は本発
明によるプリコーダ、13は変調手段、21は復調手
段、22はビタビ復号器である。本発明の第三の発明
は、ベクトル平面上に配置された入力信号と、プリコー
ダタップに記憶された値とを加算し、前記新プリコーダ
タップ値が予め定められた限界枠を超えるか否かを判定
し、前記判定結果に応じて前記新プリコーダタップ値を
操作して出力するプリコーダ12において、プリコーダ
12の限界枠を、前記信号点が配置された領域を超えて
拡張されて設定することを特徴とする。
【0023】このような構成とすることにより、受信信
号点のパワーを減少させることが可能となる。図2
(b)は、第四の発明の原理説明図である。図におい
て、12’は本発明によるダイナミックプリコーダ、2
2は本発明による判定部である。第四の発明では、入力
した信号点に対応して複数の信号点を発生する複数信号
点発生部と、複数の信号点の中から最適な信号点を選択
する最適信号点選択部とを備えるダイナミックプリコー
ダ12’を変調部1に備え、ダイナミックプリコーダ1
2’により選択された信号点を変調して出力することを
特徴とする。
号点のパワーを減少させることが可能となる。図2
(b)は、第四の発明の原理説明図である。図におい
て、12’は本発明によるダイナミックプリコーダ、2
2は本発明による判定部である。第四の発明では、入力
した信号点に対応して複数の信号点を発生する複数信号
点発生部と、複数の信号点の中から最適な信号点を選択
する最適信号点選択部とを備えるダイナミックプリコー
ダ12’を変調部1に備え、ダイナミックプリコーダ1
2’により選択された信号点を変調して出力することを
特徴とする。
【0024】第四の発明は更に、復調部2にダイナミッ
クプリコーダ12’により選択された信号点からダイナ
ミックプリコーダ12’入力前の信号点を判定する判定
手段22を備えたことを特徴とする。このような構成を
取ることにより、本発明は受信信号点数を減少させるこ
とが可能となる。
クプリコーダ12’により選択された信号点からダイナ
ミックプリコーダ12’入力前の信号点を判定する判定
手段22を備えたことを特徴とする。このような構成を
取ることにより、本発明は受信信号点数を減少させるこ
とが可能となる。
【0025】図2(c)は、第五の発明の原理説明図で
ある。図において、11’は本発明による非線形シフト
(NLS)手段であり一例としてNLSトレリスエンコ
ーダ、22’は本発明による非線形逆シフト手段であり
一例としてNLSビタビデコーダである。第五の発明
は、変調部1に非線形シフト手段11’を備え、信号点
のパワーを減少させることを特徴とする。更に、前記非
線形シフト手段11’は、変調すべき信号点を非線形シ
フトした場合としない場合との信号点パワーを比較し、
その結果に応じて非線形シフトした信号点としない信号
点とを選択することを特徴とする。
ある。図において、11’は本発明による非線形シフト
(NLS)手段であり一例としてNLSトレリスエンコ
ーダ、22’は本発明による非線形逆シフト手段であり
一例としてNLSビタビデコーダである。第五の発明
は、変調部1に非線形シフト手段11’を備え、信号点
のパワーを減少させることを特徴とする。更に、前記非
線形シフト手段11’は、変調すべき信号点を非線形シ
フトした場合としない場合との信号点パワーを比較し、
その結果に応じて非線形シフトした信号点としない信号
点とを選択することを特徴とする。
【0026】本発明は更に、復調部2に前記非線型シフ
ト手段11’により再配置された信号点を、再び元の信
号点配置に再配置する非線形逆シフト手段22’を備え
たことを特徴とする。
ト手段11’により再配置された信号点を、再び元の信
号点配置に再配置する非線形逆シフト手段22’を備え
たことを特徴とする。
【0027】
【実施例】以下本発明の実施例について、モデムを例に
とり説明する。本実施例においては、モデムにおいて以
下の点を達成することを目的とするものである。 1) 周波数帯域は、3.4kHz回線で定義された31
00Hz帯域であること。
とり説明する。本実施例においては、モデムにおいて以
下の点を達成することを目的とするものである。 1) 周波数帯域は、3.4kHz回線で定義された31
00Hz帯域であること。
【0028】日本国内においては、通信回線として3.
4kHz回線が用いられており、そこでは0.3〜3.
4kHzの3100Hzの帯域が定義されている。その
ため、この帯域内での通信が可能なように、信号の帯域
が3100Hz以下である伝送方法を選ぶ必要がある。 2) BLER(ブロックエラーレート)特性は、S/N特性
31.0dBの点で1×10-2以下であること。
4kHz回線が用いられており、そこでは0.3〜3.
4kHzの3100Hzの帯域が定義されている。その
ため、この帯域内での通信が可能なように、信号の帯域
が3100Hz以下である伝送方法を選ぶ必要がある。 2) BLER(ブロックエラーレート)特性は、S/N特性
31.0dBの点で1×10-2以下であること。
【0029】これは、ITU−TのV34勧告による特
性と同等の性能を持つ。 (ナイキスト伝送と非ナイキスト伝送の方法比較)図
3、4は、ナイキスト伝送方法と非ナイキスト伝送方法
との方法比較を行ったものである。
性と同等の性能を持つ。 (ナイキスト伝送と非ナイキスト伝送の方法比較)図
3、4は、ナイキスト伝送方法と非ナイキスト伝送方法
との方法比較を行ったものである。
【0030】図3は、ナイキスト伝送、非ナイキスト伝
送それぞれのアイパターン、インパルスの時間応答、周
波数スペクトラムを比較する図面である。両者を比較す
ると、ナイキスト伝送では3dBでの帯域が3200H
zとなるが、この場合には帯域3100Hz以下を達成
することができない。それに対して、非ナイキスト伝送
ではその帯域は1600Hzとほぼ半減させることがで
きる。
送それぞれのアイパターン、インパルスの時間応答、周
波数スペクトラムを比較する図面である。両者を比較す
ると、ナイキスト伝送では3dBでの帯域が3200H
zとなるが、この場合には帯域3100Hz以下を達成
することができない。それに対して、非ナイキスト伝送
ではその帯域は1600Hzとほぼ半減させることがで
きる。
【0031】逆に、非ナイキスト伝送では、帯域幅が狭
いために、ナイキスト伝送の場合よりも信号点の数が多
くなる。図3に示された場合では、ナイキスト伝送では
信号点が4点であるが、非ナイキスト伝送の場合には信
号点数は4倍の16点に増加する。従って、非ナイキス
ト伝送は、ナイキスト伝送と比較してS/N特性が劣化
することになる。
いために、ナイキスト伝送の場合よりも信号点の数が多
くなる。図3に示された場合では、ナイキスト伝送では
信号点が4点であるが、非ナイキスト伝送の場合には信
号点数は4倍の16点に増加する。従って、非ナイキス
ト伝送は、ナイキスト伝送と比較してS/N特性が劣化
することになる。
【0032】図4は、ナイキスト伝送、非ナイキスト伝
送それぞれの伝送方法で、伝送速度が2400,261
8,2880,3200Baudsの場合について、1
シンボルあたりのビット数、信号点数、BLER1×1
0-2におけるS/N特性、3dBダウンでの帯域幅につ
いて比較を行なったものである。ナイキスト伝送、非ナ
イキスト伝送共に、1シンボルあたりのビット数は伝送
速度が大きくなるに従って小さくすることができる。伝
送速度が3200Baudsの場合で、1シンボルあた
りのビット数は9ビットである。ビット数が少ない方
が、伝送を行なうに当たって有利である。
送それぞれの伝送方法で、伝送速度が2400,261
8,2880,3200Baudsの場合について、1
シンボルあたりのビット数、信号点数、BLER1×1
0-2におけるS/N特性、3dBダウンでの帯域幅につ
いて比較を行なったものである。ナイキスト伝送、非ナ
イキスト伝送共に、1シンボルあたりのビット数は伝送
速度が大きくなるに従って小さくすることができる。伝
送速度が3200Baudsの場合で、1シンボルあた
りのビット数は9ビットである。ビット数が少ない方
が、伝送を行なうに当たって有利である。
【0033】次に、信号点の数について比較する。同じ
伝送速度の場合で比較すると、ナイキスト伝送の方が非
ナイキスト伝送の場合よりも信号点数が少ない。S/N
特性を向上させるためには信号点数が少ない方が有利で
ある。ナイキスト伝送では、3200Baudsの場合
で信号点数は512値である。それに対して、非ナイキ
スト伝送の場合には、3200Baudsで信号点数は
2048値となる。
伝送速度の場合で比較すると、ナイキスト伝送の方が非
ナイキスト伝送の場合よりも信号点数が少ない。S/N
特性を向上させるためには信号点数が少ない方が有利で
ある。ナイキスト伝送では、3200Baudsの場合
で信号点数は512値である。それに対して、非ナイキ
スト伝送の場合には、3200Baudsで信号点数は
2048値となる。
【0034】次に、S/N特性について比較する。上記
の通り、S/N特性40.0dB以下を達成できるの
は、ナイキスト伝送では伝送速度が2880,3200
Baudsの場合、非ナイキスト伝送では3200Ba
udsの場合である。次に帯域幅について比較する。こ
の場合、非ナイキスト伝送では、いずれの伝送速度の場
合にも、帯域幅は3100Hz以下となり、上述した3
100Hz帯域内で伝送することができる。一方、ナイ
キスト伝送の場合には、伝送速度3200Baudsで
は帯域幅が3200Hzとなり、上記目標を達成できな
い。伝送速度が2800Bauds以下の場合には、帯
域幅が3200Hz以下での伝送が可能である。しか
し、1シンボルあたりのビット数やS/N特性の面か
ら、前述の目標を達成することが不可である。必要とす
る帯域幅は、伝送方法により一義的に定まってしまう。
それに対して、例えばS/N特性信号点数については、
他の部分で改善できる可能性がある。そのため、伝送方
法の決定に当たっては、帯域幅のポイントを優先させ
る。
の通り、S/N特性40.0dB以下を達成できるの
は、ナイキスト伝送では伝送速度が2880,3200
Baudsの場合、非ナイキスト伝送では3200Ba
udsの場合である。次に帯域幅について比較する。こ
の場合、非ナイキスト伝送では、いずれの伝送速度の場
合にも、帯域幅は3100Hz以下となり、上述した3
100Hz帯域内で伝送することができる。一方、ナイ
キスト伝送の場合には、伝送速度3200Baudsで
は帯域幅が3200Hzとなり、上記目標を達成できな
い。伝送速度が2800Bauds以下の場合には、帯
域幅が3200Hz以下での伝送が可能である。しか
し、1シンボルあたりのビット数やS/N特性の面か
ら、前述の目標を達成することが不可である。必要とす
る帯域幅は、伝送方法により一義的に定まってしまう。
それに対して、例えばS/N特性信号点数については、
他の部分で改善できる可能性がある。そのため、伝送方
法の決定に当たっては、帯域幅のポイントを優先させ
る。
【0035】帯域幅を優先させた場合には、非ナイキス
ト伝送の方が有利であることが、以上の結果から明らか
となる。 (モジュロプリコーダとモジュロ判定)図5は、本発明
の一実施例におけるデータ伝送システムを示す図面であ
る。図5において、1は送信側装置であり、11はトレ
リスエンコーダ、12はモジュロ(mod)プリコー
ダ、13はPRフィルタである。また、2は受信側装置
であり、21はLPF(low pass filte
r)、22はモジュロ判定部、23はビタビデコーダで
ある。なお、3は回線である。本実施例の伝送システム
は、モジュロプリコーダとモジュロ判定回路とを用いた
PR方法によりデータ伝送を行う。ここで、モジュロプ
リコーダ12は、入力データAk と、前回のモジュロプ
リコーダ出力Bk-1 との差分を取り、モジュロ操作を行
なうものである。なお、この構成は、例えばラテイス社
刊の「データ通信の原理 P97〜P106」等に記さ
れている。
ト伝送の方が有利であることが、以上の結果から明らか
となる。 (モジュロプリコーダとモジュロ判定)図5は、本発明
の一実施例におけるデータ伝送システムを示す図面であ
る。図5において、1は送信側装置であり、11はトレ
リスエンコーダ、12はモジュロ(mod)プリコー
ダ、13はPRフィルタである。また、2は受信側装置
であり、21はLPF(low pass filte
r)、22はモジュロ判定部、23はビタビデコーダで
ある。なお、3は回線である。本実施例の伝送システム
は、モジュロプリコーダとモジュロ判定回路とを用いた
PR方法によりデータ伝送を行う。ここで、モジュロプ
リコーダ12は、入力データAk と、前回のモジュロプ
リコーダ出力Bk-1 との差分を取り、モジュロ操作を行
なうものである。なお、この構成は、例えばラテイス社
刊の「データ通信の原理 P97〜P106」等に記さ
れている。
【0036】図81(b)のシステムは、多値化された
PR方法のためのシステムを示す図面である。図81
(b)の場合には、受信側装置のLPFの出力LK は、 LK = RK =YK = BK + BK-1 = mod(AK − BK-1 )+ BK-1 である。従って、判定回路の判定出力DK は、以下によ
り求められる。
PR方法のためのシステムを示す図面である。図81
(b)の場合には、受信側装置のLPFの出力LK は、 LK = RK =YK = BK + BK-1 = mod(AK − BK-1 )+ BK-1 である。従って、判定回路の判定出力DK は、以下によ
り求められる。
【0037】 DK = mod(LK )=mod(mod(AK −BK-1 )+BK-1 ) = mod(AK −BK-1 +BK-1 )=mod(AK ) = AK 従って、送信側1にモジュロプリコーダ12を設けるこ
とにより、受信側2ではAK-1 に基づいた判定を行なう
必要がなく、誤りの伝播がなくなる。本実施例では、図
81(b)のシステムを基本とし、更にQPR(直交パ
ーシャルレスポンス)を用い、各処理をベクトル処理可
能とするものである(「電子通信学会CS76−170
2GHz帯QAM(パーシャルレスポンス)ディジタ
ル無線」等参照)。
とにより、受信側2ではAK-1 に基づいた判定を行なう
必要がなく、誤りの伝播がなくなる。本実施例では、図
81(b)のシステムを基本とし、更にQPR(直交パ
ーシャルレスポンス)を用い、各処理をベクトル処理可
能とするものである(「電子通信学会CS76−170
2GHz帯QAM(パーシャルレスポンス)ディジタ
ル無線」等参照)。
【0038】PR方法の場合、信号点は一次元に配置さ
れる。そのため、信号点数が増えると、それに応じて信
号点は原点より離れて配置され、信号点のパワーが大き
くなり、S/N特性が悪くなる。一方、QPRの場合は
信号点は二次元に配置される。そのため、一次元に信号
点が配置されるものと比較して信号点のパワーが大きく
ならず、S/N特性はそれほど劣化しない。 (トレリス符号器)図5において、トレリスエンコーダ
11は、二次元8ステートのトレリス符号化(以下TC
Mと称する)を実施するものであり、モジュロプリコー
ダの前段に配置されている。このトレリスエンコーダ
は、回線上で90度単位の位相回転が発生しても、受信
装置側では何の問題もなく正常な受信、復号を行うこと
ができるよう構成される(詳細は、CCITT V.3
3、V.32、V.32bis勧告等を参照)。
れる。そのため、信号点数が増えると、それに応じて信
号点は原点より離れて配置され、信号点のパワーが大き
くなり、S/N特性が悪くなる。一方、QPRの場合は
信号点は二次元に配置される。そのため、一次元に信号
点が配置されるものと比較して信号点のパワーが大きく
ならず、S/N特性はそれほど劣化しない。 (トレリス符号器)図5において、トレリスエンコーダ
11は、二次元8ステートのトレリス符号化(以下TC
Mと称する)を実施するものであり、モジュロプリコー
ダの前段に配置されている。このトレリスエンコーダ
は、回線上で90度単位の位相回転が発生しても、受信
装置側では何の問題もなく正常な受信、復号を行うこと
ができるよう構成される(詳細は、CCITT V.3
3、V.32、V.32bis勧告等を参照)。
【0039】ただし、二次元8ステートのTCMを用い
た場合には、符号化利得は3.0dB程度しか得ること
ができず、場合によっては性能向上には不充分である。
その対策としては、多次元TCMを導入する方法が考え
られる。しかし、多次元TCMではその処理が非常に複
雑となり、更に多次元にて処理を行うことに伴い、装置
内絶対遅延時間が増大してしまうため、システムとして
はあまり好ましいものではない。
た場合には、符号化利得は3.0dB程度しか得ること
ができず、場合によっては性能向上には不充分である。
その対策としては、多次元TCMを導入する方法が考え
られる。しかし、多次元TCMではその処理が非常に複
雑となり、更に多次元にて処理を行うことに伴い、装置
内絶対遅延時間が増大してしまうため、システムとして
はあまり好ましいものではない。
【0040】それに対して、二次元TCMで多次元TC
Mと同等の性能を確保するための方法として、多ステー
ト、例えば16ステートの符号器を導入する方法があ
る。しかし、その場合には回線上の90度単位の位相回転
に対応可能な符号器を実現する必要があが、未だ実現さ
れていない。図6(a)は、送信側装置のトレリス符号
器の構成を示す図面である。図中、61はシリアル/パ
ラレル変換器であり、入力されたシリアル送信データ
(SD)を、9ビットのパラレルデータに変換する。6
2はスクランブラである。スクランブラ62では、入力
した9ビットパラレルデータをランダム化する次にラン
ダム化された9 ビットのデータを、7ビットのUC(U
NCODED)部と、2ビットのTCM部とに分割す
る。TCM部の2ビットは信号の位相を示す。
Mと同等の性能を確保するための方法として、多ステー
ト、例えば16ステートの符号器を導入する方法があ
る。しかし、その場合には回線上の90度単位の位相回転
に対応可能な符号器を実現する必要があが、未だ実現さ
れていない。図6(a)は、送信側装置のトレリス符号
器の構成を示す図面である。図中、61はシリアル/パ
ラレル変換器であり、入力されたシリアル送信データ
(SD)を、9ビットのパラレルデータに変換する。6
2はスクランブラである。スクランブラ62では、入力
した9ビットパラレルデータをランダム化する次にラン
ダム化された9 ビットのデータを、7ビットのUC(U
NCODED)部と、2ビットのTCM部とに分割す
る。TCM部の2ビットは信号の位相を示す。
【0041】63は和分回路であり、入力した2ビット
データと、前回の和分結果2ビットとの和分をとりその
結果を2ビットの信号で出力するものである。和分回路
63では、位相の和分が取られる。和分回路の入力と出
力の関係は、図8〜図11の左側に示されるような関係
を持つ。64はトレリス符号器であり、和分回路63の
出力信号に基づいて、符号化された3ビットの信号を出
力するものである。
データと、前回の和分結果2ビットとの和分をとりその
結果を2ビットの信号で出力するものである。和分回路
63では、位相の和分が取られる。和分回路の入力と出
力の関係は、図8〜図11の左側に示されるような関係
を持つ。64はトレリス符号器であり、和分回路63の
出力信号に基づいて、符号化された3ビットの信号を出
力するものである。
【0042】65はテーブルであり、スクランブラ62
からのUC部7ビットと、符号器64の出力3ビットを
入力し、それらに基づいて、信号点データを出力するも
のである。一方、図6(b)は受信側装置を示す図面で
ある。66はビタビ復号器であり、受信したデータを復
号するものであり、入力されたデータを7ビットと2ビ
ットに分割する。67は差分回路であり、入力された2
ビットのデータと、保持されている前回の入力データ2
ビットとの差分をとるものである。差分回路67は、差
分の結果を2ビットの信号で出力する。和分回路63と
同様、差分回路67は位相の差分をとる。差分回路の入
力と出力との関係は、図8〜図11の右側に示されるよ
うな関係を持つ。
からのUC部7ビットと、符号器64の出力3ビットを
入力し、それらに基づいて、信号点データを出力するも
のである。一方、図6(b)は受信側装置を示す図面で
ある。66はビタビ復号器であり、受信したデータを復
号するものであり、入力されたデータを7ビットと2ビ
ットに分割する。67は差分回路であり、入力された2
ビットのデータと、保持されている前回の入力データ2
ビットとの差分をとるものである。差分回路67は、差
分の結果を2ビットの信号で出力する。和分回路63と
同様、差分回路67は位相の差分をとる。差分回路の入
力と出力との関係は、図8〜図11の右側に示されるよ
うな関係を持つ。
【0043】68は合成部であり、ビタビ復号器66か
ら出力された7ビットデータと、差分回路67の出力の
2ビットデータとを合成するものであり、9ビットのデ
ータを出力する。69はデスクランブラ、60はパラレ
ル/シリアル変換器であり9ビットのパラレルデータを
シリアルデータに変換するものである。
ら出力された7ビットデータと、差分回路67の出力の
2ビットデータとを合成するものであり、9ビットのデ
ータを出力する。69はデスクランブラ、60はパラレ
ル/シリアル変換器であり9ビットのパラレルデータを
シリアルデータに変換するものである。
【0044】本実施例の場合には、送信側装置に位相和
分回路63を設けるとともに、受信側装置に位相差分回
路67を設けることにより、受信側装置で90度単位の
位相回転が生じても問題がないようにしている。 (二次元16ステートトレリス符号器のジェネレーショ
ン手法)図7〜図20は、二次元16ステートのトレリ
ス符号器のジェネレーション手法を説明する図面であ
る。以下これらの図面に基づき、90度位相回転に対応可
能なトレリス符号器ジェネレーション手法を説明する。
分回路63を設けるとともに、受信側装置に位相差分回
路67を設けることにより、受信側装置で90度単位の
位相回転が生じても問題がないようにしている。 (二次元16ステートトレリス符号器のジェネレーショ
ン手法)図7〜図20は、二次元16ステートのトレリ
ス符号器のジェネレーション手法を説明する図面であ
る。以下これらの図面に基づき、90度位相回転に対応可
能なトレリス符号器ジェネレーション手法を説明する。
【0045】図7はUC部分の信号点配置の状態を示す
図面である。本実施例では、信号点が受信側で90度の
位相回転をしても受信動作に問題がないように、送信側
信号点のビット割り当てを第一象限を基準として配置し
ている。なお、各信号点は16進法により表現されてい
る。図6(a)、(b)の回路においては、7ビットの
2進データで扱われる。
図面である。本実施例では、信号点が受信側で90度の
位相回転をしても受信動作に問題がないように、送信側
信号点のビット割り当てを第一象限を基準として配置し
ている。なお、各信号点は16進法により表現されてい
る。図6(a)、(b)の回路においては、7ビットの
2進データで扱われる。
【0046】例えば、第一象限で05が割り振られてい
る信号点は、第二〜第四象限では、それぞれ第一象限で
の信号点から原点を中心に90度、180度、270度
回転させた位置に配置される。このため、受信側で信号
点が90度単位で回転していたとしても、受信動作には
問題がなくなる。図8は、受信側装置での位相回転が0
度の場合の、送信側装置での和分入力・出力と、受信側
装置での差分入力・出力を示す図面である。ここで、和
分入力は和分回路63に入力する2ビットデータ、和分
先行出力は、和分回路63における前回の和分結果、和
分出力は和分回路63における入力信号と先行出力信号
との和分をとったものである。差分についても同様であ
る。
る信号点は、第二〜第四象限では、それぞれ第一象限で
の信号点から原点を中心に90度、180度、270度
回転させた位置に配置される。このため、受信側で信号
点が90度単位で回転していたとしても、受信動作には
問題がなくなる。図8は、受信側装置での位相回転が0
度の場合の、送信側装置での和分入力・出力と、受信側
装置での差分入力・出力を示す図面である。ここで、和
分入力は和分回路63に入力する2ビットデータ、和分
先行出力は、和分回路63における前回の和分結果、和
分出力は和分回路63における入力信号と先行出力信号
との和分をとったものである。差分についても同様であ
る。
【0047】例えば和分入力の位相が0度の場合、和分
先行出力としては0度、90度、180度、270度の
4通りの位相が考えられる。そのため、和分入力と和分
先行出力との位相の和分結果も、0度、90度、180
度、270度の4通りとなる。これらの和分出力は、受
信側装置の差分回路67の差分入力となる。また、和分
先行出力は、差分先行入力として差分回路67内に記憶
されている。
先行出力としては0度、90度、180度、270度の
4通りの位相が考えられる。そのため、和分入力と和分
先行出力との位相の和分結果も、0度、90度、180
度、270度の4通りとなる。これらの和分出力は、受
信側装置の差分回路67の差分入力となる。また、和分
先行出力は、差分先行入力として差分回路67内に記憶
されている。
【0048】位相回転が0度である場合、和分出力と差
分入力とは同位相であり、和分先行出力と差分先行入力
もまた同位相である。そのため、差分入力と差分先行入
力との差分結果である差分出力の位相は、始めの和分入
力と同位相となる。例えば和分入力が0度である場合、
差分先行入力は差分入力が0度の場合は0度、90度の
場合は90度、180度の場合は180度、270度の
場合は270度であるため、いずれの場合も差分出力は
0度となり、オリジナルの和分入力との位相差はない。
分入力とは同位相であり、和分先行出力と差分先行入力
もまた同位相である。そのため、差分入力と差分先行入
力との差分結果である差分出力の位相は、始めの和分入
力と同位相となる。例えば和分入力が0度である場合、
差分先行入力は差分入力が0度の場合は0度、90度の
場合は90度、180度の場合は180度、270度の
場合は270度であるため、いずれの場合も差分出力は
0度となり、オリジナルの和分入力との位相差はない。
【0049】以上の通り、位相回転が0度の場合には、
和分入力信号と差分出力信号とは同位相となる。図9〜
図11は、それぞれ受信側で位相回転が90度、180
度、270度発生した場合の和分回路63、差分回路6
7の入力信号と出力信号との関係を示した図面である。
図9の位相回転が90度あった場合について,説明を行
なう。
和分入力信号と差分出力信号とは同位相となる。図9〜
図11は、それぞれ受信側で位相回転が90度、180
度、270度発生した場合の和分回路63、差分回路6
7の入力信号と出力信号との関係を示した図面である。
図9の位相回転が90度あった場合について,説明を行
なう。
【0050】図9に示される通り、受信側で位相回転が
90度あるため、和分出力が0度の場合には差分入力は
90度、和分出力が90度の場合には差分入力は180
度、和分出力が180度の場合には差分入力は270
度、和分出力が270度の場合には差分入力は0度とな
り、それぞれの場合について和分出力と差分入力とは9
0度の位相差を持つ。
90度あるため、和分出力が0度の場合には差分入力は
90度、和分出力が90度の場合には差分入力は180
度、和分出力が180度の場合には差分入力は270
度、和分出力が270度の場合には差分入力は0度とな
り、それぞれの場合について和分出力と差分入力とは9
0度の位相差を持つ。
【0051】同様に、和分先行出力とそれに対応する差
分先行入力との位相差も90度となる。差分入力、差分
先行入力ともに和分出力に対する位相回転量は同じであ
るため、差分を行なうことにより位相回転は相殺され、
差分出力は始めの和分入力と同位相となる。
分先行入力との位相差も90度となる。差分入力、差分
先行入力ともに和分出力に対する位相回転量は同じであ
るため、差分を行なうことにより位相回転は相殺され、
差分出力は始めの和分入力と同位相となる。
【0052】位相回転が180度の場合、270度の場
合も同様に、和分入力と差分出力との位相は同位相のま
まである。以上のとおり、送信側装置に位相和分回路6
3を、受信側装置に位相差分回路67を挿入することに
より、受信側で位相回転が発生しても、受信結果にはそ
の影響は全く現れない。
合も同様に、和分入力と差分出力との位相は同位相のま
まである。以上のとおり、送信側装置に位相和分回路6
3を、受信側装置に位相差分回路67を挿入することに
より、受信側で位相回転が発生しても、受信結果にはそ
の影響は全く現れない。
【0053】図6(a)、(b)の和分回路63、差分
回路67は、例えばROMとし、図8〜図11のテーブ
ルを格納させてもよい。図12(a)は、TCM信号点
の配置状態を示す図面である。図において、00、1
1、01、10はそれぞれTCM信号点を2ビット表現
したものである。各信号点には、図示されるようにA〜
Hのサブセットが割り当てられている。また、図12
(b)は信号点の位相定義を示す図面である。図12
(b)において、A〜Hはそれぞれサブセットを示す。
Y0n,Y1n,Y2nは、後述するトレリス符号器からの出
力となる。図12(a)に示されるように、各サブセッ
トはそれぞれ90度位相をずらして配置されている。
回路67は、例えばROMとし、図8〜図11のテーブ
ルを格納させてもよい。図12(a)は、TCM信号点
の配置状態を示す図面である。図において、00、1
1、01、10はそれぞれTCM信号点を2ビット表現
したものである。各信号点には、図示されるようにA〜
Hのサブセットが割り当てられている。また、図12
(b)は信号点の位相定義を示す図面である。図12
(b)において、A〜Hはそれぞれサブセットを示す。
Y0n,Y1n,Y2nは、後述するトレリス符号器からの出
力となる。図12(a)に示されるように、各サブセッ
トはそれぞれ90度位相をずらして配置されている。
【0054】ここで、16ステート状態遷移時の位相連
続性を考慮する。回線を経由して信号が伝送されると、
受信した時のキャリアの位相は不定となる。そのため、
例えば送信点としてA点を送信した場合、受信点として
はA点を90度回転させた点、180度回転させた点、
270度回転させた点、あるいはオリジナル信号と同じ
く位相回転がない状態の点のいずれかの受信点を受信す
ることになる。なお、90度以下の位相差は、CAPC
(キャリア自動位相制御回路)により吸収されるため、
ここでは考慮しない。
続性を考慮する。回線を経由して信号が伝送されると、
受信した時のキャリアの位相は不定となる。そのため、
例えば送信点としてA点を送信した場合、受信点として
はA点を90度回転させた点、180度回転させた点、
270度回転させた点、あるいはオリジナル信号と同じ
く位相回転がない状態の点のいずれかの受信点を受信す
ることになる。なお、90度以下の位相差は、CAPC
(キャリア自動位相制御回路)により吸収されるため、
ここでは考慮しない。
【0055】このような位相回転が生じるために、受信
側装置のビタビデコーダからみると、90度単位で異な
った受信点の系列を受信しているようにみえる。そのた
め、ビタビデコーダ内の状態遷移は異なった状態遷移に
シフトする。一方、回線上で発生するいかなる位相シフ
トに対しても、送信された送信点を正しく受信するため
には、ビタビデコーダ内部のパスの遷移上で1:1の写
像関係が保持されていなければならない。
側装置のビタビデコーダからみると、90度単位で異な
った受信点の系列を受信しているようにみえる。そのた
め、ビタビデコーダ内の状態遷移は異なった状態遷移に
シフトする。一方、回線上で発生するいかなる位相シフ
トに対しても、送信された送信点を正しく受信するため
には、ビタビデコーダ内部のパスの遷移上で1:1の写
像関係が保持されていなければならない。
【0056】そこで、信号点を受信した結果できた異な
る状態遷移図を、1:1の関係で別の状態遷移図に写像
した場合、写像後の状態遷移図がオリジナル(送信側の
状態)の状態遷移図と一致すれば、ビタビデコーダ内の
位相連続性を保持できることになる。図13は、位相連
続性を簡単に説明する図面である。図13(a)はオリ
ジナルの状態の状態遷移図を、図13(b)は位相回転
による写像関係を、また図13(c)は写像後の状態遷
移図を示す。
る状態遷移図を、1:1の関係で別の状態遷移図に写像
した場合、写像後の状態遷移図がオリジナル(送信側の
状態)の状態遷移図と一致すれば、ビタビデコーダ内の
位相連続性を保持できることになる。図13は、位相連
続性を簡単に説明する図面である。図13(a)はオリ
ジナルの状態の状態遷移図を、図13(b)は位相回転
による写像関係を、また図13(c)は写像後の状態遷
移図を示す。
【0057】状態遷移図は、旧状態から新状態への状態
遷移を示すものである。図13(a)のオリジナルの状
態遷移図では、旧状態1から新状態1、新状態3のいず
れかに状態遷移するものとする。ここで、図13(b)
に示されるように、状態1を3へ、状態2を1へ、状態
3を2へ写像する写像定義をする。この場合、写像後の
状態遷移図では、旧状態3から新状態2、新状態3のい
ずれかに状態遷移する。ここで、図13(b)に示され
るように、1は3へ、2は1へ、3は2へ1:1で写像
するため、図13(a)での旧状態1は図13(c)の
旧状態3に対応することがわかる。同様に、図13
(a)の新状態1、3はそれぞれ図13(c)の新状態
2、3に対応する。そのため、図13(b)の写像関係
がある場合には、写像後の状態遷移図は図13(c)の
ようになる。16ステートの場合には状態が16個あるた
め、異なった状態遷移図は前部で16個になる。
遷移を示すものである。図13(a)のオリジナルの状
態遷移図では、旧状態1から新状態1、新状態3のいず
れかに状態遷移するものとする。ここで、図13(b)
に示されるように、状態1を3へ、状態2を1へ、状態
3を2へ写像する写像定義をする。この場合、写像後の
状態遷移図では、旧状態3から新状態2、新状態3のい
ずれかに状態遷移する。ここで、図13(b)に示され
るように、1は3へ、2は1へ、3は2へ1:1で写像
するため、図13(a)での旧状態1は図13(c)の
旧状態3に対応することがわかる。同様に、図13
(a)の新状態1、3はそれぞれ図13(c)の新状態
2、3に対応する。そのため、図13(b)の写像関係
がある場合には、写像後の状態遷移図は図13(c)の
ようになる。16ステートの場合には状態が16個あるた
め、異なった状態遷移図は前部で16個になる。
【0058】一方、位相回転量は0度、90度、180
度、270度の4通りであるために、上記16個の状態
遷移図のうち、写像後の4つの状態遷移図がオリジナル
の状態遷移図と一致すればよい。また、受信信号のS/
N特性を向上させるためには、全ての写像のパスについ
て符号距離を最大とする必要がある。なお、伝送信号の
S/N特性を向上させるためには、全てのパスは均一と
することが望ましい。
度、270度の4通りであるために、上記16個の状態
遷移図のうち、写像後の4つの状態遷移図がオリジナル
の状態遷移図と一致すればよい。また、受信信号のS/
N特性を向上させるためには、全ての写像のパスについ
て符号距離を最大とする必要がある。なお、伝送信号の
S/N特性を向上させるためには、全てのパスは均一と
することが望ましい。
【0059】ここで、状態遷移には4つのパスがある。
この4つのパスを16ステートで均一かつ最大とするた
めには、各パスを4個単位で配置することが最適であ
る。この場合、状態遷移図の中には同一サブセットへの
遷移、即ち位相回転0度の情報もある。そこで、パスの
一本を水平線として、同一状態への遷移であると考えて
もよい。
この4つのパスを16ステートで均一かつ最大とするた
めには、各パスを4個単位で配置することが最適であ
る。この場合、状態遷移図の中には同一サブセットへの
遷移、即ち位相回転0度の情報もある。そこで、パスの
一本を水平線として、同一状態への遷移であると考えて
もよい。
【0060】また、旧状態から新状態へ遷移する場合、
1つの旧状態からは4つの新状態へのパスを決定する必
要がある。ここで、最初の一本のパスを決定すると、角
度ローテーションが定まっているために、自動的に他の
3つのパスが決定する。この形で他の全てを決定した場
合に、16個のパスが形成されるがトータルの形成され
た新状態が0〜Fの1セットでなければならない。ここ
で、16ステート時の状態遷移図の作成を考える。
1つの旧状態からは4つの新状態へのパスを決定する必
要がある。ここで、最初の一本のパスを決定すると、角
度ローテーションが定まっているために、自動的に他の
3つのパスが決定する。この形で他の全てを決定した場
合に、16個のパスが形成されるがトータルの形成され
た新状態が0〜Fの1セットでなければならない。ここ
で、16ステート時の状態遷移図の作成を考える。
【0061】ここで、パスは4 個単位でシフトするため
に、16の状態を仮に(0,4,8,C)、(1,5,
9,D)、(2.6.A.E)、(3,7,B,F)の
4通りに分ける。また、位相回転が0度の場合には、写
像の変化はないと考えられるため、この場合には0を加
算、写像させればよい。この場合、1:1の写像関係は
図14の位相0度の場合の組み合わせに示される通りで
ある。次に90度単位で位相が変化する場合について説
明する。この場合、和分の角度移動は、図12(a)に
従って、0(図12の00点)、3(11点)、1(0
1点)、2(10点)の順となる。そのため、写像の順
序もこれに習い、図14の位相90度、180度、27
0度の場合の組み合わせに示される写像関係を持つ。
に、16の状態を仮に(0,4,8,C)、(1,5,
9,D)、(2.6.A.E)、(3,7,B,F)の
4通りに分ける。また、位相回転が0度の場合には、写
像の変化はないと考えられるため、この場合には0を加
算、写像させればよい。この場合、1:1の写像関係は
図14の位相0度の場合の組み合わせに示される通りで
ある。次に90度単位で位相が変化する場合について説
明する。この場合、和分の角度移動は、図12(a)に
従って、0(図12の00点)、3(11点)、1(0
1点)、2(10点)の順となる。そのため、写像の順
序もこれに習い、図14の位相90度、180度、27
0度の場合の組み合わせに示される写像関係を持つ。
【0062】90度位相が変化する場合には、図14の
90度の場合に示されるようにシフトする。この場合、
写像後の横軸方向でのグループは一致している必要があ
る。例えば、(0、4、8、C)のグループであれば、
全て、横軸で(0、4、8、C)のグループとなってい
なければならない。さらに、この(0、4、8、C)の
グループの他のグループからの写像後の順番は、順次ロ
ーテーション関係とし、例えば、図14に示されるよう
に(0、4、8、C)(C、0、4、8)(8、C、
0、4)、(4、8、C、0)の順序でローテーション
する。
90度の場合に示されるようにシフトする。この場合、
写像後の横軸方向でのグループは一致している必要があ
る。例えば、(0、4、8、C)のグループであれば、
全て、横軸で(0、4、8、C)のグループとなってい
なければならない。さらに、この(0、4、8、C)の
グループの他のグループからの写像後の順番は、順次ロ
ーテーション関係とし、例えば、図14に示されるよう
に(0、4、8、C)(C、0、4、8)(8、C、
0、4)、(4、8、C、0)の順序でローテーション
する。
【0063】このように、90度位相が変化する毎に、各
グループの順序をローテーションさせる。図14の写像
関係に基づいて、図15の状態遷移図が作成される。図
15では、16の状態が2進表現で示されているが、以
下16の状態を16進表現で説明する。まず旧状態0
と、旧状態からそれぞれ位相が90度、180度、27
0度変化した旧状態E、9、7を選ぶ。ついで、旧状態
0、E、9、7からそれぞれ4点の写像先を結ぶ。
グループの順序をローテーションさせる。図14の写像
関係に基づいて、図15の状態遷移図が作成される。図
15では、16の状態が2進表現で示されているが、以
下16の状態を16進表現で説明する。まず旧状態0
と、旧状態からそれぞれ位相が90度、180度、27
0度変化した旧状態E、9、7を選ぶ。ついで、旧状態
0、E、9、7からそれぞれ4点の写像先を結ぶ。
【0064】各旧状態0、E、9、7からの写像先は、
図14から、 0度 0・・・0 4 8 C 90度 E・・・E 2 6 A 180度 9・・・9 D 1 5 270度 7・・・7 B F 3 の4点となる。そこで、旧状態0と、新状態0、4、
8、Cとを結ぶ。新状態0、4、8、Cは、それぞれ4
個おきの点となる。同様に、旧状態Eと新状態E、2、
6、Aを、旧状態9と新状態9、D、1、5を、旧状態
7と新状態7、B、F、3とをそれぞれ結ぶ。この状態
を図16に示す。次に、旧状態0の次の旧状態1と、新
状態0とを結び、旧状態1と、新状態0から4つおきの
点である旧状態4、8、Cを結ぶ。更に、旧状態1から
90度、180度、270度位相が変化した旧状態F、
8、6を選び、それぞれの点から4点の新状態を結ぶ。
図14から、 0度 0・・・0 4 8 C 90度 E・・・E 2 6 A 180度 9・・・9 D 1 5 270度 7・・・7 B F 3 の4点となる。そこで、旧状態0と、新状態0、4、
8、Cとを結ぶ。新状態0、4、8、Cは、それぞれ4
個おきの点となる。同様に、旧状態Eと新状態E、2、
6、Aを、旧状態9と新状態9、D、1、5を、旧状態
7と新状態7、B、F、3とをそれぞれ結ぶ。この状態
を図16に示す。次に、旧状態0の次の旧状態1と、新
状態0とを結び、旧状態1と、新状態0から4つおきの
点である旧状態4、8、Cを結ぶ。更に、旧状態1から
90度、180度、270度位相が変化した旧状態F、
8、6を選び、それぞれの点から4点の新状態を結ぶ。
【0065】以下、このような処理を繰り返すことによ
り、最終的に図15に示される状態遷移図が作成され
る。次に、各状態に対してサブセットの決定を行う。状
態遷移には、4つのサブセットの選択を行う必要があ
る。この場合、遷移間結合を考慮するならば、半分は同
一サブセット(ABCD)となり、もう半分はサブセッ
ト(EFGH)となる。そこで、サブセット(ABC
D)と(EFGH)のなかからそれぞれ2個を選択す
る。ここで、符号距離を最大とするためには、それぞれ
180度位相が異なった組み合わせをとるとよい。
り、最終的に図15に示される状態遷移図が作成され
る。次に、各状態に対してサブセットの決定を行う。状
態遷移には、4つのサブセットの選択を行う必要があ
る。この場合、遷移間結合を考慮するならば、半分は同
一サブセット(ABCD)となり、もう半分はサブセッ
ト(EFGH)となる。そこで、サブセット(ABC
D)と(EFGH)のなかからそれぞれ2個を選択す
る。ここで、符号距離を最大とするためには、それぞれ
180度位相が異なった組み合わせをとるとよい。
【0066】図12(a)の信号点配置を参酌すれば、
最適な組み合わせは(EGCA)と(BDFH)との組
み合わせになる。ここで、ITU−Tの勧告に従って、
ひとつのサンプルを(ECAG)と決定し、これを図1
7に示されるように旧状態0に割り振る。次に(ECA
G)の1:1写像を実施する。
最適な組み合わせは(EGCA)と(BDFH)との組
み合わせになる。ここで、ITU−Tの勧告に従って、
ひとつのサンプルを(ECAG)と決定し、これを図1
7に示されるように旧状態0に割り振る。次に(ECA
G)の1:1写像を実施する。
【0067】位相変化が0度の場合の1:1写像は、図
14より、0から0、4、8、Cである。この写像先
と、各サブセット(ECAG)とを対応させると、 0 E0 C4 A8 GC となる。ここで、頭の「0」は旧状態の0を示す。ま
た、それに続く「E0」は、サブセットEとそれに対応
する新状態0を示す。以下同様である。
14より、0から0、4、8、Cである。この写像先
と、各サブセット(ECAG)とを対応させると、 0 E0 C4 A8 GC となる。ここで、頭の「0」は旧状態の0を示す。ま
た、それに続く「E0」は、サブセットEとそれに対応
する新状態0を示す。以下同様である。
【0068】一方、位相変化が90度の場合、には、
0、4、8、Cの状態はE、2、6、Aに変化する。一
方、サブセットECAGは、90度変位によりFDBH
となる。そのため、位相変化が90度の場合の1:1写
像の結果は、 E FE D2 B6 HA となる。これを、写像先のグループの順序(26AE)
の順にこれを並べ変えると、 E D2 B6 HA FE となる。そこで、サブセット(DBHF)を90度位相
回転させた旧状態Eに割り当てる。同様に、位相変化が
180度の場合、 9 G9 AD C1 E5 となり、これを写像先のグループの順序(159D)の
順に並び変えると、 9 CA E5 G9 AD となって、サブセット(CEGA)が旧状態9に割り当
てられる。
0、4、8、Cの状態はE、2、6、Aに変化する。一
方、サブセットECAGは、90度変位によりFDBH
となる。そのため、位相変化が90度の場合の1:1写
像の結果は、 E FE D2 B6 HA となる。これを、写像先のグループの順序(26AE)
の順にこれを並べ変えると、 E D2 B6 HA FE となる。そこで、サブセット(DBHF)を90度位相
回転させた旧状態Eに割り当てる。同様に、位相変化が
180度の場合、 9 G9 AD C1 E5 となり、これを写像先のグループの順序(159D)の
順に並び変えると、 9 CA E5 G9 AD となって、サブセット(CEGA)が旧状態9に割り当
てられる。
【0069】また、位相変化270度の場合は 7 H7 BB DF F3 となり、これを写像先のグループの順序(37BF)の
順序に並び変えると、 7 F3 H7 BB DF となり、サブセット(FHBD)が旧状態7に割り当て
られる。このような処理を行なうことにより、図17の
状態遷移図が作成される。
順序に並び変えると、 7 F3 H7 BB DF となり、サブセット(FHBD)が旧状態7に割り当て
られる。このような処理を行なうことにより、図17の
状態遷移図が作成される。
【0070】更に、図17に示されるように、旧状態か
ら新状態に到達するサブセットを配置しておく。例え
ば、旧状態0と結ばれる新状態に対しては、旧状態0の
サブセットがその順序に応じて割り当てられる。続い
て、旧状態1のサブセットを決定する。
ら新状態に到達するサブセットを配置しておく。例え
ば、旧状態0と結ばれる新状態に対しては、旧状態0の
サブセットがその順序に応じて割り当てられる。続い
て、旧状態1のサブセットを決定する。
【0071】ここで、旧状態1と結ばれているそれぞれ
の新状態に割り当てられたサブセットから、旧状態1が
取りうるサブセットは(ECAG)の組合せであること
がわかる。一方、(ECAG)の配列は、旧状態0に既
に割り当てられているため、8ステートに対する勧告に
基づいて、例えば(ECAG)に対して180度回転し
た(AGEC)を旧状態1のサブセットとする。
の新状態に割り当てられたサブセットから、旧状態1が
取りうるサブセットは(ECAG)の組合せであること
がわかる。一方、(ECAG)の配列は、旧状態0に既
に割り当てられているため、8ステートに対する勧告に
基づいて、例えば(ECAG)に対して180度回転し
た(AGEC)を旧状態1のサブセットとする。
【0072】次に、AGECの1:1写像を実施する
と、旧状態0の場合と同様に、 0度位相の場合 1 A0 G4 E8 CC 90度位相の場合 F BE H2 F9 DA 180度位相の場合 8 C9 A5 G1 ED 270度位相の場合 6 D7 FB HF B3 これを遷移先の順序にそれぞれ並べ変えると、 0度位相の場合 1 A0 G4 E8 CC 90度位相の場合 F H2 F9 DA BE 180度位相の場合 8 G1 A5 C9 ED 270度位相の場合 6 B3 D7 FB HF となるため、旧状態1にはサブセット(AGEC)が、
同様に旧状態Fにはサブセット(HFDA)が、旧状態
8にはサブセット(GACE)が、旧状態6にはサブセ
ット(BDFH)がそれぞれ割り当てられる。
と、旧状態0の場合と同様に、 0度位相の場合 1 A0 G4 E8 CC 90度位相の場合 F BE H2 F9 DA 180度位相の場合 8 C9 A5 G1 ED 270度位相の場合 6 D7 FB HF B3 これを遷移先の順序にそれぞれ並べ変えると、 0度位相の場合 1 A0 G4 E8 CC 90度位相の場合 F H2 F9 DA BE 180度位相の場合 8 G1 A5 C9 ED 270度位相の場合 6 B3 D7 FB HF となるため、旧状態1にはサブセット(AGEC)が、
同様に旧状態Fにはサブセット(HFDA)が、旧状態
8にはサブセット(GACE)が、旧状態6にはサブセ
ット(BDFH)がそれぞれ割り当てられる。
【0073】これらを基にして、新状態にサブセットを
割り当てた状態を図18に示す。また、旧状態2に対し
ては、サブセットは(EGAC)か(ACEG)が取り
える。ここで、仮に(EGAC)を与え1:1写像を実
施すると、 0度位相の場合 2 E1 G5 A9 CD 90度位相の場合 D FF H3 B7 DB 180度位相の場合 B G8 EC C0 A4 270度位相の場合 4 H6 FA DE B2 となる。
割り当てた状態を図18に示す。また、旧状態2に対し
ては、サブセットは(EGAC)か(ACEG)が取り
える。ここで、仮に(EGAC)を与え1:1写像を実
施すると、 0度位相の場合 2 E1 G5 A9 CD 90度位相の場合 D FF H3 B7 DB 180度位相の場合 B G8 EC C0 A4 270度位相の場合 4 H6 FA DE B2 となる。
【0074】これをそれぞれ新状態の順序に並べ変える
と、 0度位相の場合 1 A0 G4 E8 CC 90度位相の場合 F H3 B7 DB FF 180度位相の場合 8 C0 A4 G8 EC 270度位相の場合 6 B2 H6 FA DE となるため、旧状態2にはサブセット(AGEC)が、
同様にDにはサブセット(HBDF)が、Bにはサブセ
ット(CAGE)が、4にはサブセット(BHFD)が
それぞれ割り当てられる。
と、 0度位相の場合 1 A0 G4 E8 CC 90度位相の場合 F H3 B7 DB FF 180度位相の場合 8 C0 A4 G8 EC 270度位相の場合 6 B2 H6 FA DE となるため、旧状態2にはサブセット(AGEC)が、
同様にDにはサブセット(HBDF)が、Bにはサブセ
ット(CAGE)が、4にはサブセット(BHFD)が
それぞれ割り当てられる。
【0075】これらを基にして、新状態にサブセットを
割り当てた状態を図19に示す。次いで、新状態から旧
状態3をみると、取りうるサブセットは(ACEG)の
みとなる。ここで1:1写像を実施すると、 0度位相の場合 3 A1 C5 E9 GD 90度位相の場合 C BF D3 F7 HB 180度位相の場合 A C8 AC G0 E4 270度位相の場合 5 D6 BA HE F2 となる。
割り当てた状態を図19に示す。次いで、新状態から旧
状態3をみると、取りうるサブセットは(ACEG)の
みとなる。ここで1:1写像を実施すると、 0度位相の場合 3 A1 C5 E9 GD 90度位相の場合 C BF D3 F7 HB 180度位相の場合 A C8 AC G0 E4 270度位相の場合 5 D6 BA HE F2 となる。
【0076】これをそれぞれ新状態の順序に並べ変える
と、 0度位相の場合 3 A1 C5 E9 GD 90度位相の場合 C D3 F7 HB BF 180度位相の場合 A G0 E4 C8 AC 270度位相の場合 5 F2 D6 BA HE となるため、旧状態3にはサブセット(ACEG)が、
同様にCにはサブセット(DFHB)が、Aにはサブセ
ット(GECA)が、5にはサブセット(FDBH)が
それぞれ割り当てられる。これに基づいて新状態にサブ
セットを割り当て、最終的に作成された状態遷移図を図
20に示す。
と、 0度位相の場合 3 A1 C5 E9 GD 90度位相の場合 C D3 F7 HB BF 180度位相の場合 A G0 E4 C8 AC 270度位相の場合 5 F2 D6 BA HE となるため、旧状態3にはサブセット(ACEG)が、
同様にCにはサブセット(DFHB)が、Aにはサブセ
ット(GECA)が、5にはサブセット(FDBH)が
それぞれ割り当てられる。これに基づいて新状態にサブ
セットを割り当て、最終的に作成された状態遷移図を図
20に示す。
【0077】このような手順を用いることにより、16
ステートの状態遷移図が完成する。なお、この場合の状
態遷移図は、位相が90度単位で回転しても問題は生じ
ない。なお、S/N特性および90度位相回転の十分性
については、必要に応じてシミュレーションにて確認す
ることができる。図21は、図20による状態遷移図に
基づいた、本実施例によるトレリス符号化器の構成を示
す図面である。
ステートの状態遷移図が完成する。なお、この場合の状
態遷移図は、位相が90度単位で回転しても問題は生じ
ない。なお、S/N特性および90度位相回転の十分性
については、必要に応じてシミュレーションにて確認す
ることができる。図21は、図20による状態遷移図に
基づいた、本実施例によるトレリス符号化器の構成を示
す図面である。
【0078】図中211は2ビットの和分回路出力であ
り、00、01、11、10の4種の状態を取りうる。
212は3ビットの符号器出力、213は前回のステー
ト情報を記憶するレジスタ、214はROMであり、入
力した2ビット和分回路出力と、レジスタに格納された
前回ステート情報とをアドレスとして、対応する符号器
出力を出力するものである。ROM214に格納されて
いる内容は、図22に示される。
り、00、01、11、10の4種の状態を取りうる。
212は3ビットの符号器出力、213は前回のステー
ト情報を記憶するレジスタ、214はROMであり、入
力した2ビット和分回路出力と、レジスタに格納された
前回ステート情報とをアドレスとして、対応する符号器
出力を出力するものである。ROM214に格納されて
いる内容は、図22に示される。
【0079】従来の符号器では、ゲート回路を用いてい
たが、本実施例においてはゲート回路を用いて符号器を
実現することが困難であることから、図21に示される
回路を用いる。ROM214には、和分回路からの出力
Y2n、Y1nが入力される。またレジスタ213にはステ
ート情報W3n,2n,1n,0n が格納され、ROM214に入
力する。これらの入力がアドレスとして与えられ、RO
M214から符号器出力Y2n、Y1n、Y0nとステート情
報W3n+1,2n+1,1n+1,0n+1 が出力される。ステート情報
W3n+1,2n+1,1n+1,0n+1 はまた、レジスタ213にも格
納される。
たが、本実施例においてはゲート回路を用いて符号器を
実現することが困難であることから、図21に示される
回路を用いる。ROM214には、和分回路からの出力
Y2n、Y1nが入力される。またレジスタ213にはステ
ート情報W3n,2n,1n,0n が格納され、ROM214に入
力する。これらの入力がアドレスとして与えられ、RO
M214から符号器出力Y2n、Y1n、Y0nとステート情
報W3n+1,2n+1,1n+1,0n+1 が出力される。ステート情報
W3n+1,2n+1,1n+1,0n+1 はまた、レジスタ213にも格
納される。
【0080】また、符号器出力Y2n、Y1n、Y0nは、モ
ジュロプリコーダに対して出力される。図22は、RO
M214に入力される情報とROM214から出力され
る情報との対応を示すテーブルであり、これと同じ情報
がROM214内に格納される。
ジュロプリコーダに対して出力される。図22は、RO
M214に入力される情報とROM214から出力され
る情報との対応を示すテーブルであり、これと同じ情報
がROM214内に格納される。
【0081】ここで、入力情報Y2n、Y1nと出力情報Y
2n、Y1nとは同じ値となるため、実質的には入力情報は
ROM214をスルーにしていることになる。ROM入
力W3n,2n,1n,0n は、状態遷移図(図20)での旧状態
を示している。また、サブセットは、レジスタ213に
格納されたステート情報のうちで、遷移する新状態に対
応したものが示されている。
2n、Y1nとは同じ値となるため、実質的には入力情報は
ROM214をスルーにしていることになる。ROM入
力W3n,2n,1n,0n は、状態遷移図(図20)での旧状態
を示している。また、サブセットは、レジスタ213に
格納されたステート情報のうちで、遷移する新状態に対
応したものが示されている。
【0082】これらの信号が与えられ、ROM214か
らは図22に示されるように、符号器出力Y2n、Y1n、
Y0nと、遷移先の新状態W3n+1,2n+1,1n+1,0n+1 が出力
される。 (拡張モジュロプリコーダ)図23は、モジュロプリコ
ーダを用いた実施例を示す図面である。
らは図22に示されるように、符号器出力Y2n、Y1n、
Y0nと、遷移先の新状態W3n+1,2n+1,1n+1,0n+1 が出力
される。 (拡張モジュロプリコーダ)図23は、モジュロプリコ
ーダを用いた実施例を示す図面である。
【0083】第一の実施例では、モジュロプリコーダと
PRフィルタとが用いられている。図23にモジュロプ
リコーダ12とPRフィルタ13との構成を示す。図2
3において、入力データとプリコーダタップに格納され
た値とは加算器によりその差分がとられ、その結果がモ
ジュロ判定回路に入力される。モジュロ判定回路に入力
した信号に基づいて、モジュロ判定が行われる。
PRフィルタとが用いられている。図23にモジュロプ
リコーダ12とPRフィルタ13との構成を示す。図2
3において、入力データとプリコーダタップに格納され
た値とは加算器によりその差分がとられ、その結果がモ
ジュロ判定回路に入力される。モジュロ判定回路に入力
した信号に基づいて、モジュロ判定が行われる。
【0084】図24は、本実施例による信号点配置と、
モジュロプリコーダ基本限界枠を示す図面である。16
値の信号点は、例えばx方向、y方向それぞれ+3、+
1、−1、−3上の点に配置されている。また、モジュ
ロプリコーダ限界枠は、x方向、y方向ともに+4〜−
4の範囲に方形に設定されている。モジュロ判定回路に
入力した信号点は、+/−4の閾値と比較されたのち、
信号点が図24の枠内に収まっているか否かが判定され
る。
モジュロプリコーダ基本限界枠を示す図面である。16
値の信号点は、例えばx方向、y方向それぞれ+3、+
1、−1、−3上の点に配置されている。また、モジュ
ロプリコーダ限界枠は、x方向、y方向ともに+4〜−
4の範囲に方形に設定されている。モジュロ判定回路に
入力した信号点は、+/−4の閾値と比較されたのち、
信号点が図24の枠内に収まっているか否かが判定され
る。
【0085】図25は、モジュロ判定回路の詳細な等価
回路を示す図面である。入力ベクトルデータは、閾値T
H1、−TH1と比較される。図24の枠の場合なら
ば、TH1、−TH1はそれぞれ+4、−4である。閾
値と比較された入力データは、それぞれ極性判定回路に
入力する。極性判定回路では、閾値との比較結果の極性
を判定する。それぞれの極性判定回路からの出力は、領
域判定回路に入力される。
回路を示す図面である。入力ベクトルデータは、閾値T
H1、−TH1と比較される。図24の枠の場合なら
ば、TH1、−TH1はそれぞれ+4、−4である。閾
値と比較された入力データは、それぞれ極性判定回路に
入力する。極性判定回路では、閾値との比較結果の極性
を判定する。それぞれの極性判定回路からの出力は、領
域判定回路に入力される。
【0086】領域判定回路では、2つの極性判定回路か
らの出力に基づいて、入力した信号点が限界枠内にある
か否かを判定する。判定の結果、入力信号点が限界枠内
にあると判定された場合には、入力データはモジュロ判
定回路からそのまま出力される。一方、入力信号点が限
界枠外にあると判定された場合には、モジュロ操作が行
われる。モジュロ操作が行われることにより、限界枠外
にあると判定された入力信号点は限界枠内に収められ
る。
らの出力に基づいて、入力した信号点が限界枠内にある
か否かを判定する。判定の結果、入力信号点が限界枠内
にあると判定された場合には、入力データはモジュロ判
定回路からそのまま出力される。一方、入力信号点が限
界枠外にあると判定された場合には、モジュロ操作が行
われる。モジュロ操作が行われることにより、限界枠外
にあると判定された入力信号点は限界枠内に収められ
る。
【0087】モジュロ判定回路から出力された信号は、
PRフィルタ13に入力する。PRフィルタ13では、
入力データと、PRフィルタタップに格納されている前
回入力データとが加算器で加算され、出力される。この
ように、モジュロプリコーダ12とPRフィルタ13と
を用いた場合には、受信信号点の数がオリジナルの16
点の信号点に対して4倍に拡大される。即ち、図26に
示される通り、オリジナルの信号点Aに対してモジュロ
操作された結果、信号点A’が増えるため、信号点数が
増加することになる。このため、受信信号点のパワーが
増大し、受信信号のS/N特性が劣化する。
PRフィルタ13に入力する。PRフィルタ13では、
入力データと、PRフィルタタップに格納されている前
回入力データとが加算器で加算され、出力される。この
ように、モジュロプリコーダ12とPRフィルタ13と
を用いた場合には、受信信号点の数がオリジナルの16
点の信号点に対して4倍に拡大される。即ち、図26に
示される通り、オリジナルの信号点Aに対してモジュロ
操作された結果、信号点A’が増えるため、信号点数が
増加することになる。このため、受信信号点のパワーが
増大し、受信信号のS/N特性が劣化する。
【0088】このように、受信信号点数が増加し、受信
信号点パワーが増大する理由は、モジュロプリコーダの
モジュロ枠が−一モジュロ枠、この場合には+4〜−4
の範囲の16点に限定されてしまい、自由度がないため
である。その結果、受信した信号点は図26に示される
ように64点の均一確率密度の信号点枠に拡大されるた
め、信号点が増加して、受信信号点のパワーが増大し、
受信信号のS/N特性が低下してしまう。 (拡張モジュロプリコーダ)そこで、本実施例ではモジ
ュロプリコーダのモジュロ枠を多値化率に従って拡張す
ることにより、信号点パワーの減少を図る構成とする。
信号点パワーが増大する理由は、モジュロプリコーダの
モジュロ枠が−一モジュロ枠、この場合には+4〜−4
の範囲の16点に限定されてしまい、自由度がないため
である。その結果、受信した信号点は図26に示される
ように64点の均一確率密度の信号点枠に拡大されるた
め、信号点が増加して、受信信号点のパワーが増大し、
受信信号のS/N特性が低下してしまう。 (拡張モジュロプリコーダ)そこで、本実施例ではモジ
ュロプリコーダのモジュロ枠を多値化率に従って拡張す
ることにより、信号点パワーの減少を図る構成とする。
【0089】より具体的には、拡張モジュロ判定回路を
用い、送信側プリコーダのタップ値を基本限界枠を超え
て拡張させる。これにより、信号点パワーが減少し、S
/N特性が向上する。図27は、本実施例による拡張モ
ジュロプリコーダ12’とPRフィルタ13の構成を示
す図面である。本実施例では、モジュロプリコーダとし
て拡張モジュロプリコーダ12’を用いている。
用い、送信側プリコーダのタップ値を基本限界枠を超え
て拡張させる。これにより、信号点パワーが減少し、S
/N特性が向上する。図27は、本実施例による拡張モ
ジュロプリコーダ12’とPRフィルタ13の構成を示
す図面である。本実施例では、モジュロプリコーダとし
て拡張モジュロプリコーダ12’を用いている。
【0090】図28は本実施例によるモジュロ判定回路
の等価回路を示す図面である。図28の回路と図25の
回路との違いは、入力データと比較される閾値TH2、
−TH2の大きさにある。図29は本実施例における信
号点配置は拡張限界枠の様子を示す図面である。図29
において、内側の枠はオリジナルの16点の信号点が配
置される領域を示し、x方向、y方向ともに+4〜−4
の範囲で16値の信号点が配置されている。また、外側
の枠は、本実施例により拡張された限界枠を示し、x方
向、y方向ともに+8〜−8の範囲で設定されている。
これにより、モジュロ限界枠は従来のものと比較して4
倍に拡張されている。本実施例の場合、図29に示され
る通り限界枠は+8〜−8の範囲に設定されているた
め、閾値TH2、−TH2としては、それぞれ+8、−
8が与えられる。そして、プリコーダタップ値が拡張限
界枠を超えると予想される場合にはモジュロ操作を実施
し、プリコーダタップ値の減少を図る。一方、プリコー
ダタップ値が拡張限界枠を超えないと予想される場合に
は、入力データは拡張モジュロ判定回路をスルーする状
態となる。これによって、信号点パワーを増大させる要
因の一つであるモジュロ操作の確率を減少させ、特性の
飛躍的向上を図ることが可能となる。
の等価回路を示す図面である。図28の回路と図25の
回路との違いは、入力データと比較される閾値TH2、
−TH2の大きさにある。図29は本実施例における信
号点配置は拡張限界枠の様子を示す図面である。図29
において、内側の枠はオリジナルの16点の信号点が配
置される領域を示し、x方向、y方向ともに+4〜−4
の範囲で16値の信号点が配置されている。また、外側
の枠は、本実施例により拡張された限界枠を示し、x方
向、y方向ともに+8〜−8の範囲で設定されている。
これにより、モジュロ限界枠は従来のものと比較して4
倍に拡張されている。本実施例の場合、図29に示され
る通り限界枠は+8〜−8の範囲に設定されているた
め、閾値TH2、−TH2としては、それぞれ+8、−
8が与えられる。そして、プリコーダタップ値が拡張限
界枠を超えると予想される場合にはモジュロ操作を実施
し、プリコーダタップ値の減少を図る。一方、プリコー
ダタップ値が拡張限界枠を超えないと予想される場合に
は、入力データは拡張モジュロ判定回路をスルーする状
態となる。これによって、信号点パワーを増大させる要
因の一つであるモジュロ操作の確率を減少させ、特性の
飛躍的向上を図ることが可能となる。
【0091】本実施例の場合には、受信信号点の確率は
均一とはならず、中心に近い程信号点の出現確率が高く
なる。従って、結果的に受信信号点のパワーを減少させ
ることが可能となる。図30(a)は、PRフィルタ1
3から出力された信号(回線上)のスペクトラムを示す
図面であり、比較的高い周波数の範囲まで信号パワーが
フラットである。それに対して、図30(b)は、限界
枠が拡張されていない場合のPRフィルタ13から出力
された信号のスペクトラムを示す図面である。この場合
には、周波数が上がるとともに、信号のパワーが減少し
ているCOSフィルタ特性を持つため、S/N特性は図
30(a)のものよりも劣化する。 (円限界枠を用いたモジュロプリコーダ)図31は、そ
の他の例によるモジュロ判定回路を示す図面である。
均一とはならず、中心に近い程信号点の出現確率が高く
なる。従って、結果的に受信信号点のパワーを減少させ
ることが可能となる。図30(a)は、PRフィルタ1
3から出力された信号(回線上)のスペクトラムを示す
図面であり、比較的高い周波数の範囲まで信号パワーが
フラットである。それに対して、図30(b)は、限界
枠が拡張されていない場合のPRフィルタ13から出力
された信号のスペクトラムを示す図面である。この場合
には、周波数が上がるとともに、信号のパワーが減少し
ているCOSフィルタ特性を持つため、S/N特性は図
30(a)のものよりも劣化する。 (円限界枠を用いたモジュロプリコーダ)図31は、そ
の他の例によるモジュロ判定回路を示す図面である。
【0092】図27等の回路では、プリコーダの限界枠
は四角であった。オリジナルの信号点が16値の場合に
は、受信信号点数は最大64値となる。それに対して、
図31の回路では受信信号点パワーが減少する。本実施
例の信号点配置は、図32に示される通り、限界枠を原
点を中心とした円形としている。図31の場合には半径
+8の円を限界枠としている。そのため、図29の限界
枠と比較して、無駄な空間がなくなり、受信信号点パワ
ーを減少させることができる。具体的には、送信信号点
数を最大で円内に配置される信号点数にまで減少するこ
とができる。また、限界枠が円形であるために、信号点
の最大ピーク値を一定とすることもできる。図33は、
本実施例によるモジュロ判定回路の等価回路を示す図面
である。
は四角であった。オリジナルの信号点が16値の場合に
は、受信信号点数は最大64値となる。それに対して、
図31の回路では受信信号点パワーが減少する。本実施
例の信号点配置は、図32に示される通り、限界枠を原
点を中心とした円形としている。図31の場合には半径
+8の円を限界枠としている。そのため、図29の限界
枠と比較して、無駄な空間がなくなり、受信信号点パワ
ーを減少させることができる。具体的には、送信信号点
数を最大で円内に配置される信号点数にまで減少するこ
とができる。また、限界枠が円形であるために、信号点
の最大ピーク値を一定とすることもできる。図33は、
本実施例によるモジュロ判定回路の等価回路を示す図面
である。
【0093】図33の回路ではモジュロ判定回路に入力
したベクトルデータを二乗計算回路331で二乗し、原
点からの距離を演算する。ついで、この演算結果と閾値
TH3とが比較される。ここで、閾値TH3は限界枠の
半径とする。図32の枠の場合にはTH3として+8が
セットされる。二乗された入力データと閾値TH3との
比較結果に応じて極性判定回路が比較結果の極性を判定
し、領域判定回路により、入力信号点が限界枠内に収ま
っているか否かが判定される。入力信号点が限界枠外で
あると判定された場合には、領域判定回路はモジュロ操
作を実行する。このように、限界枠を原点を中心とする
円形とすることにより、受信信号パワーが減少され、S
/N特性も更に向上する。
したベクトルデータを二乗計算回路331で二乗し、原
点からの距離を演算する。ついで、この演算結果と閾値
TH3とが比較される。ここで、閾値TH3は限界枠の
半径とする。図32の枠の場合にはTH3として+8が
セットされる。二乗された入力データと閾値TH3との
比較結果に応じて極性判定回路が比較結果の極性を判定
し、領域判定回路により、入力信号点が限界枠内に収ま
っているか否かが判定される。入力信号点が限界枠外で
あると判定された場合には、領域判定回路はモジュロ操
作を実行する。このように、限界枠を原点を中心とする
円形とすることにより、受信信号パワーが減少され、S
/N特性も更に向上する。
【0094】限界枠はこの他にも、六角形、八角形等の
多角形であってもよい。 (モジュロ操作の問題点)次に、モジュロ操作を行った
場合の問題点について説明する。図23は、モジュロプ
リコーダとPRフィルタを示す図面である。また、図3
4、図35はオリジナル信号点が64値の場合のモジュ
ロプリコーダ入力と出力、そしてPRフィルタからの出
力を示す図面である。
多角形であってもよい。 (モジュロ操作の問題点)次に、モジュロ操作を行った
場合の問題点について説明する。図23は、モジュロプ
リコーダとPRフィルタを示す図面である。また、図3
4、図35はオリジナル信号点が64値の場合のモジュ
ロプリコーダ入力と出力、そしてPRフィルタからの出
力を示す図面である。
【0095】モジュロプリコーダに入力したデータ(図
34、35中「入力」)は、プリコーダタップ値(図3
4、35中「旧」)との差分が取られ、その結果が出力
される(図34、35中「新」)。ここで、限界枠を+
/−16の四角である場合を考えると、前述の差分結果
が+/−16を越える場合にはモジュロ操作が行われ
る。
34、35中「入力」)は、プリコーダタップ値(図3
4、35中「旧」)との差分が取られ、その結果が出力
される(図34、35中「新」)。ここで、限界枠を+
/−16の四角である場合を考えると、前述の差分結果
が+/−16を越える場合にはモジュロ操作が行われ
る。
【0096】PRフィルタでは、モジュロプリコーダか
らの出力(図34、35中「新」)と、前回のモジュロ
プリコーダからの出力(図34、35中「旧」)との和
分が取られ、その結果図34、35中「PR」で示され
る値が出力される。例えば図34で、プリコーダタップ
値が−16の場合を説明する。モジュロプリコーダへの
入力が−7の場合、モジュロプリコーダ出力は −7 −(−16) = +9 となる。
らの出力(図34、35中「新」)と、前回のモジュロ
プリコーダからの出力(図34、35中「旧」)との和
分が取られ、その結果図34、35中「PR」で示され
る値が出力される。例えば図34で、プリコーダタップ
値が−16の場合を説明する。モジュロプリコーダへの
入力が−7の場合、モジュロプリコーダ出力は −7 −(−16) = +9 となる。
【0097】次に、PRフィルタのタップ値には、−1
6が格納されているため、PRフィルタ出力は、 +9 +(−16) = −7 となり、プリコーダタップ値に入力したと同じである。
これは、タップ値が−16の場合は、入力が−7〜−1
の時に成り立つ。
6が格納されているため、PRフィルタ出力は、 +9 +(−16) = −7 となり、プリコーダタップ値に入力したと同じである。
これは、タップ値が−16の場合は、入力が−7〜−1
の時に成り立つ。
【0098】それに対して、プリコーダ入力が+1の場
合、タップ値との差分結果は、 +1 −(−16) = +17 となり、限界枠の範囲(+16)を越えてしまう。この
場合にはモジュロ操作が実行され、プリコーダからは+
17から16を引いた値+1が出力される。このプリコ
ーダ出力が、PRフィルタでタップ値−16と加算され
る。その結果、 +1 +(−16) = −15 が出力される。これは、プリコーダに入力した値+1と
違う値となってしまう。
合、タップ値との差分結果は、 +1 −(−16) = +17 となり、限界枠の範囲(+16)を越えてしまう。この
場合にはモジュロ操作が実行され、プリコーダからは+
17から16を引いた値+1が出力される。このプリコ
ーダ出力が、PRフィルタでタップ値−16と加算され
る。その結果、 +1 +(−16) = −15 が出力される。これは、プリコーダに入力した値+1と
違う値となってしまう。
【0099】同様のことは、図34、35の枠で囲った
範囲で起こる。このようにプリコーダタップ値がプリコ
ーダの限界枠を越えた場合、モジュロ操作により新プリ
コーダタップ値の減少をはかるが、その結果PRィルタ
出力がモジュロ操作によりシフトした分だけシフトした
形で出力される。そのために、異常ピーク信号点が発生
してしまう。図36、37、38は、上記の点をベクト
ル平面上で示した図面である。
範囲で起こる。このようにプリコーダタップ値がプリコ
ーダの限界枠を越えた場合、モジュロ操作により新プリ
コーダタップ値の減少をはかるが、その結果PRィルタ
出力がモジュロ操作によりシフトした分だけシフトした
形で出力される。そのために、異常ピーク信号点が発生
してしまう。図36、37、38は、上記の点をベクト
ル平面上で示した図面である。
【0100】図36(a)は、64値のオリジナル入力
信号点である。ここでは便宜的に64の信号点を各象限
毎に、、、、に分けて説明する。この入力信号
点に対するプリコーダ出力の256値の信号点配置を、
図36(b)に示す。ここで、限界枠はX方向、Y方向
ともに+/−16である。オリジナルの信号点〜
は、プリコーダタップ値との加算の結果、それぞれ
(1)〜(4)の位置にシフトする可能性がある。
信号点である。ここでは便宜的に64の信号点を各象限
毎に、、、、に分けて説明する。この入力信号
点に対するプリコーダ出力の256値の信号点配置を、
図36(b)に示す。ここで、限界枠はX方向、Y方向
ともに+/−16である。オリジナルの信号点〜
は、プリコーダタップ値との加算の結果、それぞれ
(1)〜(4)の位置にシフトする可能性がある。
【0101】図37は、図36の信号点に対して、旧の
プリコーダタップ値が最大の座標値、即ち限界枠近くで
ある場合の、プリコーダタップ値の更新を説明した図面
である。図において、限界枠は+/−24と設定されて
いるものとする。旧プリコーダタップ値が(−24、−
24)の場合、プリコーダ入力信号点が(0,0)であ
ったとすると、プリコーダの新タップ値は(+24,+
24)の点に更新される。この時、64値の信号点〜
に対する新プリコーダタップ値は、図37(a)のモ
ジュロ操作前の〜に更新される。
プリコーダタップ値が最大の座標値、即ち限界枠近くで
ある場合の、プリコーダタップ値の更新を説明した図面
である。図において、限界枠は+/−24と設定されて
いるものとする。旧プリコーダタップ値が(−24、−
24)の場合、プリコーダ入力信号点が(0,0)であ
ったとすると、プリコーダの新タップ値は(+24,+
24)の点に更新される。この時、64値の信号点〜
に対する新プリコーダタップ値は、図37(a)のモ
ジュロ操作前の〜に更新される。
【0102】この時に、+24の限界枠を越えた、
、に対しては、モジュロ操作が実行される。その結
果、図37(b)のように、、の各信号点は、
(1)、(2)、(4)の領域にシフトされる。図38
(a)、(b)も同様であり、この場合限界枠外の信号
点、が、モジュロ操作の結果(1)、(2)にシフ
トされる。
、に対しては、モジュロ操作が実行される。その結
果、図37(b)のように、、の各信号点は、
(1)、(2)、(4)の領域にシフトされる。図38
(a)、(b)も同様であり、この場合限界枠外の信号
点、が、モジュロ操作の結果(1)、(2)にシフ
トされる。
【0103】このように、限界枠が四角であるために、
オリジナル信号点の周囲の信号点は枠の外に出てしま
い、更にモジュロ操作のために、信号点位置がシフトさ
れていまう。これらの問題点を解決するためには、既述
した、限界枠を原点を中心とした円形とする構成をとる
ことにより解決することができる。なお、限界枠を円形
とすることにより、信号点パワーの最大ピーク値は均一
化される。
オリジナル信号点の周囲の信号点は枠の外に出てしま
い、更にモジュロ操作のために、信号点位置がシフトさ
れていまう。これらの問題点を解決するためには、既述
した、限界枠を原点を中心とした円形とする構成をとる
ことにより解決することができる。なお、限界枠を円形
とすることにより、信号点パワーの最大ピーク値は均一
化される。
【0104】更に、オリジナルの信号点に対して複数の
信号点をセットにして設定し、信号点が限界枠を超えた
場合には、これら複数の信号点のうちパワーが最小とな
る信号点を選択する構成により上記の問題点を解決する
ことができる。以下この構成について説明する。モジュ
ロ限界枠の4隅がなければ、モジュロ操作を行った後の
ピークゲインの一番高い外側の4隅の信号点の送出を皆
無とすることができる。そのために、プリコーダ限界枠
を四角とせず、限界点のどこでも均一となる円限界枠と
すればよい。
信号点をセットにして設定し、信号点が限界枠を超えた
場合には、これら複数の信号点のうちパワーが最小とな
る信号点を選択する構成により上記の問題点を解決する
ことができる。以下この構成について説明する。モジュ
ロ限界枠の4隅がなければ、モジュロ操作を行った後の
ピークゲインの一番高い外側の4隅の信号点の送出を皆
無とすることができる。そのために、プリコーダ限界枠
を四角とせず、限界点のどこでも均一となる円限界枠と
すればよい。
【0105】また、入力信号点についても、パワーを均
一化するために、信号点配置を四角ではなく円形配置と
することが考えられる。 (ダイナミックプリコーダの実現)ここでは、以下の点
を実現することを目的とする。 1)プリコーダピークファクタの減少 2)スペクトラムのフラット化 3)ROF(ロールオフフィルタ)ピークファクタの減
少 4)S/N特性の向上 図39は、本実施例による信号点配置の一例を示す図面
である。図39で、オリジナル信号点Aに対して、信号
点B、Cの2点を追加して発生させる場合について示し
ている。図において、Aはオリジナルの入力信号点、
B、Cは追加発生された新たな信号点である。また、1
はオリジナル信号点が配置される領域、2は円限界枠を
示す。ここで、信号点A、B、Cはそれぞれほぼ120
度ずつ開いて配置されている。オリジナル信号点数が例
えば1024値の場合、全体の信号点数は3072値と
なる。
一化するために、信号点配置を四角ではなく円形配置と
することが考えられる。 (ダイナミックプリコーダの実現)ここでは、以下の点
を実現することを目的とする。 1)プリコーダピークファクタの減少 2)スペクトラムのフラット化 3)ROF(ロールオフフィルタ)ピークファクタの減
少 4)S/N特性の向上 図39は、本実施例による信号点配置の一例を示す図面
である。図39で、オリジナル信号点Aに対して、信号
点B、Cの2点を追加して発生させる場合について示し
ている。図において、Aはオリジナルの入力信号点、
B、Cは追加発生された新たな信号点である。また、1
はオリジナル信号点が配置される領域、2は円限界枠を
示す。ここで、信号点A、B、Cはそれぞれほぼ120
度ずつ開いて配置されている。オリジナル信号点数が例
えば1024値の場合、全体の信号点数は3072値と
なる。
【0106】オリジナル信号点Aはオリジナル信号点が
配置される枠内にあるが、追加発生される信号点B、C
はこの枠の外にオリジナル信号点が配置されない点を選
んで配置される。信号点の配置の都合上、各信号点同士
の角度は必ずしも120度とはならない場合があるが、
その場合にもできるだけ120度に近づけて信号点を配
置することが望ましい。
配置される枠内にあるが、追加発生される信号点B、C
はこの枠の外にオリジナル信号点が配置されない点を選
んで配置される。信号点の配置の都合上、各信号点同士
の角度は必ずしも120度とはならない場合があるが、
その場合にもできるだけ120度に近づけて信号点を配
置することが望ましい。
【0107】図40は、複数のオリジナル信号点とそれ
に対応して発生される信号点との配置を示す図面であ
る。図中A1〜A4はオリジナル信号点、B1〜B4、
C1〜C4はそれぞれA1〜A4に対応して発生された
信号点である。オリジナル信号点A1には信号点B1、
C1が対応している。同様に、信号点A2にはB2、C
2が、信号点A3にはB3、C3が、信号点A4にはB
4、C4がそれぞれ対応している。
に対応して発生される信号点との配置を示す図面であ
る。図中A1〜A4はオリジナル信号点、B1〜B4、
C1〜C4はそれぞれA1〜A4に対応して発生された
信号点である。オリジナル信号点A1には信号点B1、
C1が対応している。同様に、信号点A2にはB2、C
2が、信号点A3にはB3、C3が、信号点A4にはB
4、C4がそれぞれ対応している。
【0108】図40(a)は、原点遠方に配置されたオ
リジナル信号点に対して、追加信号点を枠近傍に配置す
る例を、図40(b)は原点遠方に配置されたオリジナ
ル信号点に対して、追加信号点を枠遠方に配置する例を
それぞれ示している。これらについては詳細後述する。
図41は、プリコーダの結果、限界枠周辺に信号点が配
置された場合を示す模式図である。図中、41は円限界
枠を、42は図41に示された信号点を示す。3つの信
号点A、B、Cはそれぞれ120度開いているため、限
界枠のいずれの位置に信号点が配置されたとしても、い
ずれかの信号点は必ず限界枠内に存在する。
リジナル信号点に対して、追加信号点を枠近傍に配置す
る例を、図40(b)は原点遠方に配置されたオリジナ
ル信号点に対して、追加信号点を枠遠方に配置する例を
それぞれ示している。これらについては詳細後述する。
図41は、プリコーダの結果、限界枠周辺に信号点が配
置された場合を示す模式図である。図中、41は円限界
枠を、42は図41に示された信号点を示す。3つの信
号点A、B、Cはそれぞれ120度開いているため、限
界枠のいずれの位置に信号点が配置されたとしても、い
ずれかの信号点は必ず限界枠内に存在する。
【0109】図42は、オリジナル信号点とプリコーダ
タップ平面を示す図面である。図42(a)はオリジナ
ル信号点を示し、1024値のオリジナル信号点は領域
(1)内に配置されている。なお、図42(a)のオリ
ジナル信号点は、円形の領域内に配置されている。図4
2(b)はプリコーダタップ平面であり、(2)は円形
限界枠である。本実施例では、プリコーダタップ値が限
界枠内、即ち領域(a)にあるか、あるいは限界枠外、
即ち領域(b)にあるかを判定し、それに応じて出力す
る信号点を選択する。
タップ平面を示す図面である。図42(a)はオリジナ
ル信号点を示し、1024値のオリジナル信号点は領域
(1)内に配置されている。なお、図42(a)のオリ
ジナル信号点は、円形の領域内に配置されている。図4
2(b)はプリコーダタップ平面であり、(2)は円形
限界枠である。本実施例では、プリコーダタップ値が限
界枠内、即ち領域(a)にあるか、あるいは限界枠外、
即ち領域(b)にあるかを判定し、それに応じて出力す
る信号点を選択する。
【0110】図42(c)は、本実施例の信号点選択の
処理内容である。プリコーダタップ値が領域(a)にあ
る場合には、オリジナル信号点をそのまま出力する。一
方、プリコーダタップ値が領域(b)にある場合、前記
3点の信号点A、B、Cのうちから、最小パワーとなる
信号点を選択して出力する。図42(c)では、例えば
1の場合ではA点が、4ではC点が選択される。図43
は、複数信号点を発生させる他の一例を示す図面であ
る。
処理内容である。プリコーダタップ値が領域(a)にあ
る場合には、オリジナル信号点をそのまま出力する。一
方、プリコーダタップ値が領域(b)にある場合、前記
3点の信号点A、B、Cのうちから、最小パワーとなる
信号点を選択して出力する。図42(c)では、例えば
1の場合ではA点が、4ではC点が選択される。図43
は、複数信号点を発生させる他の一例を示す図面であ
る。
【0111】図43では、複数の信号点としてオリジナ
ル信号点のAと、追加信号点A’との2点を発生させた
場合の信号点の配置を示している。図において、A、
A’は信号点、内側の枠はオリジナル信号点が配置され
る領域を、外側の枠は円限界枠を示す。また、2つの信
号点は互いにほぼ180度開いている。なお、信号点
A’は、オリジナル信号点が配置されない枠の外に、他
の信号点が配置されない点を選んで配置される。オリジ
ナル信号点が1024値の場合には、全体の信号点数は
2048値となる。
ル信号点のAと、追加信号点A’との2点を発生させた
場合の信号点の配置を示している。図において、A、
A’は信号点、内側の枠はオリジナル信号点が配置され
る領域を、外側の枠は円限界枠を示す。また、2つの信
号点は互いにほぼ180度開いている。なお、信号点
A’は、オリジナル信号点が配置されない枠の外に、他
の信号点が配置されない点を選んで配置される。オリジ
ナル信号点が1024値の場合には、全体の信号点数は
2048値となる。
【0112】図44は、図43による複数信号点がプリ
コーダの結果円限界枠周辺に配置された場合の状態を示
す模式図である。図において、円1は円限界枠を示す。
また42は図42にしめされた信号点を示す。模式図で
あるため、円1と円42限界枠41aとのスケールは必
ずしもあっていない。また、図43のA’は、図44で
はBと表記されている。
コーダの結果円限界枠周辺に配置された場合の状態を示
す模式図である。図において、円1は円限界枠を示す。
また42は図42にしめされた信号点を示す。模式図で
あるため、円1と円42限界枠41aとのスケールは必
ずしもあっていない。また、図43のA’は、図44で
はBと表記されている。
【0113】図45(a)はオリジナル信号点の配置
を、図45(b)はプリコーダタップ平面を示す図面で
あり、図42のものと同様の図である。また、図45
(c)は信号点選択処理の内容を示す図面である。プリ
コーダタップ値が図45(b)の領域(a)にある場合
にはオリジナル信号点をそのまま出力する。また、プリ
コーダタップ値が図45(b)の領域(b)になる場合
には、2点の信号点よりパワーが最小の信号点を選択し
て出力する。図44では、1の場合には信号点Aの方が
パワーが小さいため、信号点Aが選択される。同様に、
4の場合には信号点Bが選択される。図39と図43の
場合の追加される信号点を比較すると、全体の信号点数
は図39のものの方が多くなる。一方、図43のものは
2つの信号点が180度開いて配置されているため、場
合によっては2つの信号点ともに円限界枠内に存在しな
いこともある。
を、図45(b)はプリコーダタップ平面を示す図面で
あり、図42のものと同様の図である。また、図45
(c)は信号点選択処理の内容を示す図面である。プリ
コーダタップ値が図45(b)の領域(a)にある場合
にはオリジナル信号点をそのまま出力する。また、プリ
コーダタップ値が図45(b)の領域(b)になる場合
には、2点の信号点よりパワーが最小の信号点を選択し
て出力する。図44では、1の場合には信号点Aの方が
パワーが小さいため、信号点Aが選択される。同様に、
4の場合には信号点Bが選択される。図39と図43の
場合の追加される信号点を比較すると、全体の信号点数
は図39のものの方が多くなる。一方、図43のものは
2つの信号点が180度開いて配置されているため、場
合によっては2つの信号点ともに円限界枠内に存在しな
いこともある。
【0114】そのため、確実に一つの信号点は円限界枠
内に存在させるためには、図39のように120度開い
た3点の信号点を発生させることが望ましい。円限界枠
を越えた場合の処理を行う場合、3方向のベクトルによ
り、プリコーダタップ値の効果的な減少が得られること
が望ましい。また、円限界枠処理時の3方向のベクトル
信号のパワーが最小であることが望ましい。これによ
り、原点から遠方にある信号点に対しては、追加される
信号点を、オリジナル信号点の枠外の近傍に配置すると
ともに、原点近傍に配置されている信号点に対しては、
フェイルセーフの意味合いを持たせて、追加される信号
点をオリジナル信号点の枠外の最も遠方に配置すること
が望ましいことがわかる。図46は、第三の信号点の配
置手順を示す図面である。ここで説明する方法は、3点
の信号点を発生させた場合に、実質的に伝送される信号
点数を減少させるための方法である。
内に存在させるためには、図39のように120度開い
た3点の信号点を発生させることが望ましい。円限界枠
を越えた場合の処理を行う場合、3方向のベクトルによ
り、プリコーダタップ値の効果的な減少が得られること
が望ましい。また、円限界枠処理時の3方向のベクトル
信号のパワーが最小であることが望ましい。これによ
り、原点から遠方にある信号点に対しては、追加される
信号点を、オリジナル信号点の枠外の近傍に配置すると
ともに、原点近傍に配置されている信号点に対しては、
フェイルセーフの意味合いを持たせて、追加される信号
点をオリジナル信号点の枠外の最も遠方に配置すること
が望ましいことがわかる。図46は、第三の信号点の配
置手順を示す図面である。ここで説明する方法は、3点
の信号点を発生させた場合に、実質的に伝送される信号
点数を減少させるための方法である。
【0115】図46の枠(1)内には、1024値のオ
リジナル信号点が配置されている。このオリジナル信号
点が配置される領域を、内側の512値の信号点が配置
される領域Aと、外側の512値の信号点が配置される
領域Bとに分割する。この分割方法は任意でよい。例え
ば、この枠は、プリコーダタップ値がどのような値をと
っても限界枠を超えない範囲を領域Aに、限界枠を超え
る可能性もある範囲を領域Bとしてもよい。
リジナル信号点が配置されている。このオリジナル信号
点が配置される領域を、内側の512値の信号点が配置
される領域Aと、外側の512値の信号点が配置される
領域Bとに分割する。この分割方法は任意でよい。例え
ば、この枠は、プリコーダタップ値がどのような値をと
っても限界枠を超えない範囲を領域Aに、限界枠を超え
る可能性もある範囲を領域Bとしてもよい。
【0116】また、枠1外には、2048値の追加され
た信号点が配置される。この追加信号点が配置される領
域を、Aに対応する1024値の信号点が配置される領
域Cと、Bに対応する1024値の信号点が配置される
領域Dとに分割する。オリジナル信号点のうちで、プリ
コーダタップ値をより成長させる信号点は、領域Bに配
置された信号点である。また、プリコーダタップ値が序
々に拡大していった場合に、最初に円限界枠を超える信
号点も、領域Bに配置された信号点である。そこで、効
果的にプリコーダのタップ値を減少させるためには、オ
リジナル領域Bを領域Cに写像させる。つまり、領域B
に対応する追加信号点を、領域Cに配置する。
た信号点が配置される。この追加信号点が配置される領
域を、Aに対応する1024値の信号点が配置される領
域Cと、Bに対応する1024値の信号点が配置される
領域Dとに分割する。オリジナル信号点のうちで、プリ
コーダタップ値をより成長させる信号点は、領域Bに配
置された信号点である。また、プリコーダタップ値が序
々に拡大していった場合に、最初に円限界枠を超える信
号点も、領域Bに配置された信号点である。そこで、効
果的にプリコーダのタップ値を減少させるためには、オ
リジナル領域Bを領域Cに写像させる。つまり、領域B
に対応する追加信号点を、領域Cに配置する。
【0117】そこで、図47に示されるように、原点か
らより遠い点に配置されている信号点に対しては、限界
枠外の近傍に追加信号点を配置する。逆に、原点近傍に
配置される信号点に対しては、追加信号点を限界枠外の
最も遠方に配置されるようにする。図47では、原点に
近い信号点A2に対しては、対応する信号点B2、C2
を枠外の遠方に配置している。それに対して、原点から
遠方にある信号点A1に対しては、対応する信号点B
1、C1を枠外の近傍に配置する。
らより遠い点に配置されている信号点に対しては、限界
枠外の近傍に追加信号点を配置する。逆に、原点近傍に
配置される信号点に対しては、追加信号点を限界枠外の
最も遠方に配置されるようにする。図47では、原点に
近い信号点A2に対しては、対応する信号点B2、C2
を枠外の遠方に配置している。それに対して、原点から
遠方にある信号点A1に対しては、対応する信号点B
1、C1を枠外の近傍に配置する。
【0118】この時に、ビタビデコーダでの連続性と、
90度位相回転を考慮して信号点配置を決定する必要が
ある。プリコーダタップ値がどの点にあっても、限界枠
をこえた点が限界枠内の信号点に再配置できるように、
3点の信号点のどの2点をとっても、互いに角度が9
8.11度〜163.78度の範囲、できればほぼ12
0度となるように、信号点を配置することが望ましい。
90度位相回転を考慮して信号点配置を決定する必要が
ある。プリコーダタップ値がどの点にあっても、限界枠
をこえた点が限界枠内の信号点に再配置できるように、
3点の信号点のどの2点をとっても、互いに角度が9
8.11度〜163.78度の範囲、できればほぼ12
0度となるように、信号点を配置することが望ましい。
【0119】ここで、 98.11度 =(360.00 − 163.78)
/2 163.78度 =COS-1(18.1/128)×2 である。更に、実質的な信号点は、領域A、B、Cのみ
に配置し、領域Dはフェイルセーフ用に割り当てられ
る。
/2 163.78度 =COS-1(18.1/128)×2 である。更に、実質的な信号点は、領域A、B、Cのみ
に配置し、領域Dはフェイルセーフ用に割り当てられ
る。
【0120】図48は信号点選択手順を示す図面であ
る。図48(a)は、オリジナル信号点の配置を示す図
面である。図中、は図46のaに対応し、内側信号点
が配置される領域を、は図46のbに対応し、外側信
号点が配置される領域をそれぞれ示す。また、 図48
(b)はプリコードタップ平面を示す図面である。図
中、領域(a)、(b)、(c)はそれぞれほぼ同じ間
隔を置いて設定されている。
る。図48(a)は、オリジナル信号点の配置を示す図
面である。図中、は図46のaに対応し、内側信号点
が配置される領域を、は図46のbに対応し、外側信
号点が配置される領域をそれぞれ示す。また、 図48
(b)はプリコードタップ平面を示す図面である。図
中、領域(a)、(b)、(c)はそれぞれほぼ同じ間
隔を置いて設定されている。
【0121】図48(c)は、信号点選択の処理内容を
示すテーブルである。ここでは、プリコーダタップ値が
どの領域にあるかだけではなく、オリジナル信号点がど
の領域にあるかも含めて、信号点選択の判断条件として
いる。プリコーダタップ値が領域Cにある場合には、オ
リジナル信号点がいかなる位置に配置されていても、3
点の信号点のうち最小パワーの信号点を選択して出力す
る。
示すテーブルである。ここでは、プリコーダタップ値が
どの領域にあるかだけではなく、オリジナル信号点がど
の領域にあるかも含めて、信号点選択の判断条件として
いる。プリコーダタップ値が領域Cにある場合には、オ
リジナル信号点がいかなる位置に配置されていても、3
点の信号点のうち最小パワーの信号点を選択して出力す
る。
【0122】一方、プリコーダタップ値が領域A内に配
置されている場合には、オリジナル信号点の配置されて
いる位置に関わらず、オリジナル信号点をそのまま出力
する。ここで,プリコーダタップ値が領域Bに配置され
ている場合には、オリジナル信号点が配置されている領
域に応じて出力する信号点を選択する。オリジナル信号
点が領域Aに配置されている場合には、オリジナル信号
点をそのまま出力する。一方、オリジナル信号点が領域
Bに配置されている場合、前述の通り円限界枠を超える
可能性が高くなるため、この場合には3点の信号点の中
から最小パワーの信号点を選択し、プリコーダタップ値
の減少を図る。図49は、第四の信号点配置手順を示す
図面である。
置されている場合には、オリジナル信号点の配置されて
いる位置に関わらず、オリジナル信号点をそのまま出力
する。ここで,プリコーダタップ値が領域Bに配置され
ている場合には、オリジナル信号点が配置されている領
域に応じて出力する信号点を選択する。オリジナル信号
点が領域Aに配置されている場合には、オリジナル信号
点をそのまま出力する。一方、オリジナル信号点が領域
Bに配置されている場合、前述の通り円限界枠を超える
可能性が高くなるため、この場合には3点の信号点の中
から最小パワーの信号点を選択し、プリコーダタップ値
の減少を図る。図49は、第四の信号点配置手順を示す
図面である。
【0123】図46の信号点選択を行った場合では、オ
リジナル信号点が配置される円内に非線形シフト枠が設
けられている。そのために、図50(a)で斜線で示さ
れる信号点が出現する確率が低い領域(以下無駄空間と
も称する)が、非線形シフト後により従来より原点近傍
にシフトする。そのために、オリジナル信号点のパワー
が増大してしまうという問題がある。
リジナル信号点が配置される円内に非線形シフト枠が設
けられている。そのために、図50(a)で斜線で示さ
れる信号点が出現する確率が低い領域(以下無駄空間と
も称する)が、非線形シフト後により従来より原点近傍
にシフトする。そのために、オリジナル信号点のパワー
が増大してしまうという問題がある。
【0124】ここで、図50(b)に示されるように、
無駄空間となる領域(1)に対して、複数の領域
(1’)が設定されるが、オリジナルの領域(1)には
ほとんど信号点が発生しないため、領域(1’)にも殆
ど信号点が出現せず、これらも無駄空間となってしま
う。また、非線形シフト後に発生する無駄空間はオリジ
ナル信号点のほぼ平均パワー点にあるが、その結果、そ
れに対応して120度単位で枠外に追加して定義された
信号点の無駄空間も、枠外のほぼ平均パワー点に集中し
てしまう。そのため、枠外の信号点パワーも増大する。
無駄空間となる領域(1)に対して、複数の領域
(1’)が設定されるが、オリジナルの領域(1)には
ほとんど信号点が発生しないため、領域(1’)にも殆
ど信号点が出現せず、これらも無駄空間となってしま
う。また、非線形シフト後に発生する無駄空間はオリジ
ナル信号点のほぼ平均パワー点にあるが、その結果、そ
れに対応して120度単位で枠外に追加して定義された
信号点の無駄空間も、枠外のほぼ平均パワー点に集中し
てしまう。そのため、枠外の信号点パワーも増大する。
【0125】これに対して、図49の場合には以下のよ
うにして信号点を配置する。まず、非線形シフト後の信
号点パワーを最小化するために、オリジナル信号点は四
角の領域内に配置する。更に、オリジナル信号点の枠外
の追加信号点配置を以下のようにする。この場合、図4
9に示されるように、原点近傍に配置されるオリジナル
信号点に対しては、追加信号点を枠外の近傍に配置し、
逆に原点遠方のオリジナル信号点に対しては、追加信号
点を枠外の遠方に配置する。
うにして信号点を配置する。まず、非線形シフト後の信
号点パワーを最小化するために、オリジナル信号点は四
角の領域内に配置する。更に、オリジナル信号点の枠外
の追加信号点配置を以下のようにする。この場合、図4
9に示されるように、原点近傍に配置されるオリジナル
信号点に対しては、追加信号点を枠外の近傍に配置し、
逆に原点遠方のオリジナル信号点に対しては、追加信号
点を枠外の遠方に配置する。
【0126】これにより、非線形シフトの結果生じる無
駄空間を、図50(c)の3072値の信号点が配置さ
れる枠の最も遠方に配置することができる。また、3点
の信号点のうちの2点の信号点の互いの角度は、図46
の場合と同様に98.11度〜163.78度の範囲と
なるように、信号点を配置することが望ましい。図51
(c)は、図49に示される信号点選択を行った場合
の、信号点選択の処理内容を示すテーブルである。図5
1(a)、(b)は、それぞれ信号点配置領域とプリコ
ーダタップ平面を示し、それぞれ図45(a)、(b)
と同様のものてある。
駄空間を、図50(c)の3072値の信号点が配置さ
れる枠の最も遠方に配置することができる。また、3点
の信号点のうちの2点の信号点の互いの角度は、図46
の場合と同様に98.11度〜163.78度の範囲と
なるように、信号点を配置することが望ましい。図51
(c)は、図49に示される信号点選択を行った場合
の、信号点選択の処理内容を示すテーブルである。図5
1(a)、(b)は、それぞれ信号点配置領域とプリコ
ーダタップ平面を示し、それぞれ図45(a)、(b)
と同様のものてある。
【0127】図51(c)の場合も、プリコーダタップ
値が領域Cにある場合には、オリジナル信号点が配置さ
れている領域に関わらず、3点の信号点の中から最小パ
ワーの信号点を選択して出力する。同様に、プリコーダ
タップ値が領域Aにある場合には、オリジナル信号点が
配置されている領域に関わらずオリジナル信号点をその
まま出力する。
値が領域Cにある場合には、オリジナル信号点が配置さ
れている領域に関わらず、3点の信号点の中から最小パ
ワーの信号点を選択して出力する。同様に、プリコーダ
タップ値が領域Aにある場合には、オリジナル信号点が
配置されている領域に関わらずオリジナル信号点をその
まま出力する。
【0128】プリコーダタップ値が領域Bにある場合に
は、オリジナル信号点が配置されている領域に応じて出
力する信号点を選択する。オリジナル信号点が領域Aに
配置されている場合には、3点の信号点の中から最小パ
ワーの信号点を選択して出力する。一方、オリジナル信
号点が領域Bに配置れさている場合には、オリジナル信
号点をそのまま出力する。図49の信号点配置の場合に
はしかし、以下のような問題が発生する。
は、オリジナル信号点が配置されている領域に応じて出
力する信号点を選択する。オリジナル信号点が領域Aに
配置されている場合には、3点の信号点の中から最小パ
ワーの信号点を選択して出力する。一方、オリジナル信
号点が領域Bに配置れさている場合には、オリジナル信
号点をそのまま出力する。図49の信号点配置の場合に
はしかし、以下のような問題が発生する。
【0129】第一に、オリジナル信号点がプリコーダの
枠を超えてしまう場合がある。信号点が枠を超えてしま
う場合には3点より最適値を選択して出力するが、図4
9の場合では枠を超える点で発生確率が最も高い点は、
原点遠方の点である。そのため信号点パワーが増大し、
S/N特性が劣ってしまう。また、原点遠方の信号点に
対応して追加される信号点は、枠外の最も遠方に配置さ
れる。そのため、枠外の信号点が発生した場合にはプリ
コーダタップ値の減少を図ることはできるが、信号点の
パワーが著しく増大し、S/N特性が劣化する。
枠を超えてしまう場合がある。信号点が枠を超えてしま
う場合には3点より最適値を選択して出力するが、図4
9の場合では枠を超える点で発生確率が最も高い点は、
原点遠方の点である。そのため信号点パワーが増大し、
S/N特性が劣ってしまう。また、原点遠方の信号点に
対応して追加される信号点は、枠外の最も遠方に配置さ
れる。そのため、枠外の信号点が発生した場合にはプリ
コーダタップ値の減少を図ることはできるが、信号点の
パワーが著しく増大し、S/N特性が劣化する。
【0130】更に、オリジナル信号点のうち、原点近傍
の点が枠を超える確率は極めて小さい。そのため、それ
に対応して枠外近傍に配置された信号点は無駄空間とな
ってしまう。これを解消するためには、信号点配置は図
47のものの方が望ましい。
の点が枠を超える確率は極めて小さい。そのため、それ
に対応して枠外近傍に配置された信号点は無駄空間とな
ってしまう。これを解消するためには、信号点配置は図
47のものの方が望ましい。
【0131】つまり、オリジナル信号点のうち原点から
遠方にある信号点に対応する追加信号点を、枠外の近傍
の点に配置する。そして、最後に原点近傍の点に対応す
る追加信号点が枠外の最も遠方となるように配置する。
これにより、プリコーダのタップパワーを減少できるだ
けではなく、ロールオフフィルタ信号のパワーも減少さ
せることができる。
遠方にある信号点に対応する追加信号点を、枠外の近傍
の点に配置する。そして、最後に原点近傍の点に対応す
る追加信号点が枠外の最も遠方となるように配置する。
これにより、プリコーダのタップパワーを減少できるだ
けではなく、ロールオフフィルタ信号のパワーも減少さ
せることができる。
【0132】図52は、もう一つの信号点配置手順を示
す図面である。本実施例では、図52(a)に示される
ようにオリジナル信号点を1、2、3の3つの領域に分
割し、更に図52(b)に示されるようにプリコーダタ
ップ平面をa、b、cの3つの領域に分割する。図52
(a)は、信号点選択処理の手順を示す図面である。
す図面である。本実施例では、図52(a)に示される
ようにオリジナル信号点を1、2、3の3つの領域に分
割し、更に図52(b)に示されるようにプリコーダタ
ップ平面をa、b、cの3つの領域に分割する。図52
(a)は、信号点選択処理の手順を示す図面である。
【0133】本実施例では、プリコーダタップ値が領域
Cに配置されている場合、あるいはオリジナル信号点が
領域3に配置されている場合には、図52(c)に示さ
れるように、3点の信号点から最小パワーの信号点を選
択して出力する。一方、プリコーダタップ値が領域Bに
配置されている場合、オリジナル信号点が領域1に配置
されていればオリジナル信号点をそのまま出力し、オリ
ジナル信号点が領域2に配置されている場合には3点の
信号点のなかから最小パワーの信号点を選択して出力す
る。
Cに配置されている場合、あるいはオリジナル信号点が
領域3に配置されている場合には、図52(c)に示さ
れるように、3点の信号点から最小パワーの信号点を選
択して出力する。一方、プリコーダタップ値が領域Bに
配置されている場合、オリジナル信号点が領域1に配置
されていればオリジナル信号点をそのまま出力し、オリ
ジナル信号点が領域2に配置されている場合には3点の
信号点のなかから最小パワーの信号点を選択して出力す
る。
【0134】プリコーダタップ値が領域Aに配置されて
いる場合には、オリジナル信号点が領域1、2のいずれ
に配置されている場合でも、オリジナル信号点をそのま
ま出力する。図53は、上記した各手法を比較した図面
である。
いる場合には、オリジナル信号点が領域1、2のいずれ
に配置されている場合でも、オリジナル信号点をそのま
ま出力する。図53は、上記した各手法を比較した図面
である。
【0135】評価すべき点としては、プリコーダのピー
クファクター、ROFのピークファクター、周波数スペ
クトラム、非線形シフト、S/N特性の各点である。ま
た、図中対策案YLはモジュロプリコーダを用いた例
を、対策案3は図48により説明した手順を、対策案4
は図50により説明した手順を、対策案5は図52によ
り説明した手順をそれぞれ示す。
クファクター、ROFのピークファクター、周波数スペ
クトラム、非線形シフト、S/N特性の各点である。ま
た、図中対策案YLはモジュロプリコーダを用いた例
を、対策案3は図48により説明した手順を、対策案4
は図50により説明した手順を、対策案5は図52によ
り説明した手順をそれぞれ示す。
【0136】これらを考えると、信号点、プリコーダタ
ップ平面をともに3つの領域に分割するとともに、原点
から遠方に配置された信号点に対する追加信号点は枠外
の近傍とする手法、即ち図52にて説明されている手法
が最も優れていることがわかる。 (ダイナミックプリコーダ)図54は、ダイナミックプ
リコーダを用いた回路の構成図である。図54の回路
は、上記した信号点選択動作を行なうダイナミックプリ
コーダを備えている。図において、531はダイナミッ
クプリコーダであり、その出力はPRフィルタに入力さ
れる。また、拡張判定回路532は回線をはさんだ受信
側に設けられている。
ップ平面をともに3つの領域に分割するとともに、原点
から遠方に配置された信号点に対する追加信号点は枠外
の近傍とする手法、即ち図52にて説明されている手法
が最も優れていることがわかる。 (ダイナミックプリコーダ)図54は、ダイナミックプ
リコーダを用いた回路の構成図である。図54の回路
は、上記した信号点選択動作を行なうダイナミックプリ
コーダを備えている。図において、531はダイナミッ
クプリコーダであり、その出力はPRフィルタに入力さ
れる。また、拡張判定回路532は回線をはさんだ受信
側に設けられている。
【0137】図55はダイナミックプリコーダを示す図
面である。以下、図54、55を用いて本実施例につい
て説明する。ダイナミックプリコーダに入力したデータ
は、複数信号点発生回路に導かれる。複数信号点発生回
路は、入力したデータに基づいて、複数の信号点A〜n
を発生させる。
面である。以下、図54、55を用いて本実施例につい
て説明する。ダイナミックプリコーダに入力したデータ
は、複数信号点発生回路に導かれる。複数信号点発生回
路は、入力したデータに基づいて、複数の信号点A〜n
を発生させる。
【0138】例えば図47の信号点を発生させる場合、
信号点Aが複数信号発生回路に入力させる。すると、複
数信号発生回路からは信号点Aと、それに対応する信号
点B、Cが出力される。なお、複数信号点は一義的に定
められているため、複数信号点発生回路は、ROMを用
いることができる。一方、オリジナルの信号点Aはオリ
ジナル信号点領域判定回路に入力され、それが位置する
領域が判定される。
信号点Aが複数信号発生回路に入力させる。すると、複
数信号発生回路からは信号点Aと、それに対応する信号
点B、Cが出力される。なお、複数信号点は一義的に定
められているため、複数信号点発生回路は、ROMを用
いることができる。一方、オリジナルの信号点Aはオリ
ジナル信号点領域判定回路に入力され、それが位置する
領域が判定される。
【0139】図42(a)は、既述の通りオリジナル信
号点の領域を示す図面である。図中、円の枠は前述の限
界枠である。オリジナル信号点領域判定回路は、オリジ
ナル信号点が限界枠内にあるか否かを判定し、その結果
に応じて信号を出力する。また、複数信号点発生回路か
らの出力は、それぞれプリコーダ新タップパワー計算回
路に入力され、それぞれの信号点についてパワーが計算
される。その結果は、パワー最小信号点選択回路に入力
される。
号点の領域を示す図面である。図中、円の枠は前述の限
界枠である。オリジナル信号点領域判定回路は、オリジ
ナル信号点が限界枠内にあるか否かを判定し、その結果
に応じて信号を出力する。また、複数信号点発生回路か
らの出力は、それぞれプリコーダ新タップパワー計算回
路に入力され、それぞれの信号点についてパワーが計算
される。その結果は、パワー最小信号点選択回路に入力
される。
【0140】パワー最小信号点選択回路では、プリコー
ダ新タップパワー計算回路による計算結果に基づき、信
号点A〜nのうちでパワーが最小な信号点を選択し、そ
の結果を複数信号最適選択回路に入力する。プリコーダ
タップ値領域判定回路には、PRフィルタ内のフィルタ
タップ値の領域を判定する。プリコーダタップ値領域判
定回路は、プリコーダタップ値が限界枠内にあるか否か
を判定し、その結果に応じて信号を複数信号最適値選択
回路に対して出力する。
ダ新タップパワー計算回路による計算結果に基づき、信
号点A〜nのうちでパワーが最小な信号点を選択し、そ
の結果を複数信号最適選択回路に入力する。プリコーダ
タップ値領域判定回路には、PRフィルタ内のフィルタ
タップ値の領域を判定する。プリコーダタップ値領域判
定回路は、プリコーダタップ値が限界枠内にあるか否か
を判定し、その結果に応じて信号を複数信号最適値選択
回路に対して出力する。
【0141】複数信号最適値選択回路は、オリジナル信
号点領域判定回路、パワー最小信号点選択回路、プリコ
ーダタップ値領域判定回路のそれぞれの出力基づいて、
複数の信号点A〜nの中から最適な信号点を選択、PR
フィルタに出力する。複数信号点最適値選択回路は、例
えば図42(c)のテーブルに従い、出力すべき信号点
を選択する。プリコーダタップ値が限界枠内に存在する
場合には、オリジナルの信号点を選択する。一方、プリ
コーダタップ値が限界枠内に存在しない場合には、複数
の信号点の中から、パワー最小信号点選択回路により選
択された信号点を出力する。
号点領域判定回路、パワー最小信号点選択回路、プリコ
ーダタップ値領域判定回路のそれぞれの出力基づいて、
複数の信号点A〜nの中から最適な信号点を選択、PR
フィルタに出力する。複数信号点最適値選択回路は、例
えば図42(c)のテーブルに従い、出力すべき信号点
を選択する。プリコーダタップ値が限界枠内に存在する
場合には、オリジナルの信号点を選択する。一方、プリ
コーダタップ値が限界枠内に存在しない場合には、複数
の信号点の中から、パワー最小信号点選択回路により選
択された信号点を出力する。
【0142】このような構成をとることにより、伝送す
る信号点の数を大幅に減少することができ、S/N特性
が向上する。図56は、ダイナミックプリコーダの詳細
を示す等価回路の一例である。図56のダイナミックプ
リコーダは、図52にて説明した信号点選択処理を行な
うものである。
る信号点の数を大幅に減少することができ、S/N特性
が向上する。図56は、ダイナミックプリコーダの詳細
を示す等価回路の一例である。図56のダイナミックプ
リコーダは、図52にて説明した信号点選択処理を行な
うものである。
【0143】図56のダイナミックプリコーダを用いる
場合、信号点は以下のようにして選択される。例えば信
号点数が1024値である場合、オリジナル信号点は、
枠(1)内に配置されている。これを、外側512値と
内側512値との二つに分割し、それぞれ領域を設定す
る。内側の512値が含まれる領域をA、外側の512
値が含まれる領域をBとする。
場合、信号点は以下のようにして選択される。例えば信
号点数が1024値である場合、オリジナル信号点は、
枠(1)内に配置されている。これを、外側512値と
内側512値との二つに分割し、それぞれ領域を設定す
る。内側の512値が含まれる領域をA、外側の512
値が含まれる領域をBとする。
【0144】また、拡大された限界枠の範囲内には、2
048値の信号点が配置されている。これについても、
内側の1024値と外側の1024値とに分割、それぞ
れについて領域を設定する。内側1024値が含まれる
領域をCとして、外側の1024値が含まれる領域をD
とする。これは図45で説明した通りである。また、本
実施例の複数信号点は、それぞれほぼ120度ずつ開い
た信号点A、B、Cの3点とする。
048値の信号点が配置されている。これについても、
内側の1024値と外側の1024値とに分割、それぞ
れについて領域を設定する。内側1024値が含まれる
領域をCとして、外側の1024値が含まれる領域をD
とする。これは図45で説明した通りである。また、本
実施例の複数信号点は、それぞれほぼ120度ずつ開い
た信号点A、B、Cの3点とする。
【0145】次に、図56の回路の動作について説明す
る。ダイナミックプリコーダに入力したオリジナル信号
点Aは複数信号点発生回路に入力し、複数の信号点B、
Cを発生する。オリジナル信号点Aは、二乗計算回路5
51、552で二乗されてパワーが算出される。それぞ
れの算出結果は、閾値TH4、TH5と比較される。こ
こで、閾値TH4は図52(a)の領域(1)の枠に相
当し、TH5は図52(b)の領域(2)の枠の大きさ
に相当する。
る。ダイナミックプリコーダに入力したオリジナル信号
点Aは複数信号点発生回路に入力し、複数の信号点B、
Cを発生する。オリジナル信号点Aは、二乗計算回路5
51、552で二乗されてパワーが算出される。それぞ
れの算出結果は、閾値TH4、TH5と比較される。こ
こで、閾値TH4は図52(a)の領域(1)の枠に相
当し、TH5は図52(b)の領域(2)の枠の大きさ
に相当する。
【0146】この比較結果に応じてオリジナル信号点領
域判定部は、オリジナル信号点が図52(a)の領域
(1)内にあるのか、領域(2)内にあるのか、あるい
は領域(3)内にあるのかを判定し、その結果を2ビッ
トの信号で最適選択回路に出力する。オリジナル信号点
Aと、複数信号点発生回路からの信号点B、Cとは、そ
れぞれプリコーダタップに格納された値との差分を加算
器でとられた後、二乗計算回路556、557、558
で二乗されてパワーが算出される。算出されたそれぞれ
のパワー値は、パワー最小信号点選択回路に入力する。
域判定部は、オリジナル信号点が図52(a)の領域
(1)内にあるのか、領域(2)内にあるのか、あるい
は領域(3)内にあるのかを判定し、その結果を2ビッ
トの信号で最適選択回路に出力する。オリジナル信号点
Aと、複数信号点発生回路からの信号点B、Cとは、そ
れぞれプリコーダタップに格納された値との差分を加算
器でとられた後、二乗計算回路556、557、558
で二乗されてパワーが算出される。算出されたそれぞれ
のパワー値は、パワー最小信号点選択回路に入力する。
【0147】パワー最小信号点選択回路は、入力した信
号点A、B、Cのそれぞれのパワー値を比較し、最小パ
ワー値の信号点を選択するための2ビットの信号を最適
選択回路に入力する。プリコーダタップ561にセット
されているプリコーダタップ値は、二乗計算回路55
9、560に入力し、二乗されて原点からの距離が算出
される。それぞれの二乗回路の出力は、閾値TH5、T
H6と比較される。ここで、閾値TH5は図52(b)
の領域(a)の枠の大きさに、TH6は図52(b)の
領域(b)の枠の大きさに相当する。各閾値との比較結
果は、プリコーダタップ値領域判定部に入力する。
号点A、B、Cのそれぞれのパワー値を比較し、最小パ
ワー値の信号点を選択するための2ビットの信号を最適
選択回路に入力する。プリコーダタップ561にセット
されているプリコーダタップ値は、二乗計算回路55
9、560に入力し、二乗されて原点からの距離が算出
される。それぞれの二乗回路の出力は、閾値TH5、T
H6と比較される。ここで、閾値TH5は図52(b)
の領域(a)の枠の大きさに、TH6は図52(b)の
領域(b)の枠の大きさに相当する。各閾値との比較結
果は、プリコーダタップ値領域判定部に入力する。
【0148】プリコーダタップ値領域判定部は、TH
5、TH6とプリコーダタップ値との比較結果から、プ
リコーダタップ値が図52(b)のプリコーダタップ平
面の領域(a)にあるのか、領域(b)にあるのか、あ
るいは領域(c)にあるのかを判定、その結果を2ビッ
トの信号として最適選択回路に入力する。最適選択回路
では、パワー最小信号点選択回路の出力、プリコーダタ
ップ値領域判定部の出力およびオリジナル信号点領域判
定回路の出力に基づいて、図52(c)に示される条件
により入力する3つの信号点の中から一つの信号点を出
力する。
5、TH6とプリコーダタップ値との比較結果から、プ
リコーダタップ値が図52(b)のプリコーダタップ平
面の領域(a)にあるのか、領域(b)にあるのか、あ
るいは領域(c)にあるのかを判定、その結果を2ビッ
トの信号として最適選択回路に入力する。最適選択回路
では、パワー最小信号点選択回路の出力、プリコーダタ
ップ値領域判定部の出力およびオリジナル信号点領域判
定回路の出力に基づいて、図52(c)に示される条件
により入力する3つの信号点の中から一つの信号点を出
力する。
【0149】最適選択回路からの出力は、プリコーダタ
ップ561内に格納された値との差分が取られた後にP
Rフィルタに出力される。また、差分結果はプリコーダ
タップ561に格納され、次に入力する信号点の処理に
用いられる。このようにして選択された信号点が、受信
側装置に対して送信される。3点の信号点から選択され
て出力された信号点に基づく受信側装置での動作につい
ては、後述する。 (非線形シフト)次に、非線形シフトについて説明す
る。
ップ561内に格納された値との差分が取られた後にP
Rフィルタに出力される。また、差分結果はプリコーダ
タップ561に格納され、次に入力する信号点の処理に
用いられる。このようにして選択された信号点が、受信
側装置に対して送信される。3点の信号点から選択され
て出力された信号点に基づく受信側装置での動作につい
ては、後述する。 (非線形シフト)次に、非線形シフトについて説明す
る。
【0150】信号点のパワーが大きい場合には、S/N
特性が劣化する。そこで、パワーが大きい信号点に対し
てパワーが減少するような操作を施すと、伝送時の信号
点パワーを大きくしなくても済む。非線形シフトは、そ
のための一手法である。図57(a)は、信号点64値
の信号点配置を示す図面である。ここで、各象限毎に注
目すると、第一象限での信号点B1は最も外側にあり信
号点パワーが大きい。逆に、原点近傍に配置されている
信号点C1の信号点パワーが最も低い。そこで、非線形
シフトでは、このような信号点に対して、ある特定の信
号点座標を基準にモジュロ操作を行い、オリジナル信号
点の原点近傍の点を最も遠方に、逆に最も遠方の信号点
を原点近傍に再配置し、信号点シフトの前後で信号点の
パワーを大幅に改善するものである。
特性が劣化する。そこで、パワーが大きい信号点に対し
てパワーが減少するような操作を施すと、伝送時の信号
点パワーを大きくしなくても済む。非線形シフトは、そ
のための一手法である。図57(a)は、信号点64値
の信号点配置を示す図面である。ここで、各象限毎に注
目すると、第一象限での信号点B1は最も外側にあり信
号点パワーが大きい。逆に、原点近傍に配置されている
信号点C1の信号点パワーが最も低い。そこで、非線形
シフトでは、このような信号点に対して、ある特定の信
号点座標を基準にモジュロ操作を行い、オリジナル信号
点の原点近傍の点を最も遠方に、逆に最も遠方の信号点
を原点近傍に再配置し、信号点シフトの前後で信号点の
パワーを大幅に改善するものである。
【0151】図57(b)は、非線形シフト後の信号点
の配置を示す図面である。図57(a)のB1は、図5
7(b)では原点の最も近傍に再配置され、信号点パワ
ーは大幅に減少している。また、原点の最も近傍に配置
されていた信号点C1は、最も遠方に再配置されてい
る。なお、ビタビデコーダでの処理を非線形シフトを行
うか否かにかかわらず保証するために、オリジナルの信
号点の非線形シフトを行う信号点エリアを限定する必要
がある。
の配置を示す図面である。図57(a)のB1は、図5
7(b)では原点の最も近傍に再配置され、信号点パワ
ーは大幅に減少している。また、原点の最も近傍に配置
されていた信号点C1は、最も遠方に再配置されてい
る。なお、ビタビデコーダでの処理を非線形シフトを行
うか否かにかかわらず保証するために、オリジナルの信
号点の非線形シフトを行う信号点エリアを限定する必要
がある。
【0152】図57において、同一の記号で記されてい
る信号点は、同一サブセットの信号点である。図57
(a)と図57(b)を比較すると、非線形シフトの前
後で、同一サブセットの信号点配置には変わりがない。
このように非線形シフトのエリアを限定することによ
り、ビタビデコーダでの位相連続性を保証することがで
きる。
る信号点は、同一サブセットの信号点である。図57
(a)と図57(b)を比較すると、非線形シフトの前
後で、同一サブセットの信号点配置には変わりがない。
このように非線形シフトのエリアを限定することによ
り、ビタビデコーダでの位相連続性を保証することがで
きる。
【0153】図57では、枠1を基準として、モジュロ
操作を図57(a)の各信号点に対して実施することに
より、図57(b)非線形シフトが実施された信号点を
得ている。図58は、非線形シフトを行うための回路の
構成を示す図面である。非線形シフト実施回路は、例え
ばROMで実現することができる。つまり、入力したオ
リジナル信号点は、非線形シフトされた後の信号点に
1:1で対応しているため、その対応関係をROMに格
納しておけば、オリジナル入力信号点をアドレスとして
与えることにより、非線形シフト後の信号点を出力する
ことができる。
操作を図57(a)の各信号点に対して実施することに
より、図57(b)非線形シフトが実施された信号点を
得ている。図58は、非線形シフトを行うための回路の
構成を示す図面である。非線形シフト実施回路は、例え
ばROMで実現することができる。つまり、入力したオ
リジナル信号点は、非線形シフトされた後の信号点に
1:1で対応しているため、その対応関係をROMに格
納しておけば、オリジナル入力信号点をアドレスとして
与えることにより、非線形シフト後の信号点を出力する
ことができる。
【0154】遅延回路3は、非線形シフト実施回路の出
力を遅延させる。遅延回路2からの数シンボル分の信号
点は、それぞれ二乗計算回路571で二乗されてパワー
計算された後、加算器572で加算される。同様に、非
線形シフト実施回路からの数シンボル分の出力は、それ
ぞれ二乗計算回路573で二乗されてパワー計算が行わ
れ、加算器574で加算される。
力を遅延させる。遅延回路2からの数シンボル分の信号
点は、それぞれ二乗計算回路571で二乗されてパワー
計算された後、加算器572で加算される。同様に、非
線形シフト実施回路からの数シンボル分の出力は、それ
ぞれ二乗計算回路573で二乗されてパワー計算が行わ
れ、加算器574で加算される。
【0155】加算器572、574の加算結果は加算器
575で差分がとられ、その結果がパワー比較判定回路
に入力する。パワー比較判定回路では、加算器575の
出力から、どちらの信号点のパワーの方が小さいかを判
定する。図57より明らかな通り、B1のように原点よ
り遠方に配置された信号点は、非線形シフトにより信号
点のパワーを減少することができる。それに対してC1
のように原点に近く配置されている信号点については、
非線形シフトを実施することにより、信号点パワーがか
えって増大してしまう。
575で差分がとられ、その結果がパワー比較判定回路
に入力する。パワー比較判定回路では、加算器575の
出力から、どちらの信号点のパワーの方が小さいかを判
定する。図57より明らかな通り、B1のように原点よ
り遠方に配置された信号点は、非線形シフトにより信号
点のパワーを減少することができる。それに対してC1
のように原点に近く配置されている信号点については、
非線形シフトを実施することにより、信号点パワーがか
えって増大してしまう。
【0156】そのため、非線形シフトを実施した場合と
しない場合とで、どちらの方が信号点パワーが小さいか
を判定し、その結果に応じて非線形シフトを実施した信
号点としていない信号点とのいずれかを選択して出力す
る必要がある。パワー比較判定回路は、2つの信号点の
パワーの比較結果を選択回路に知らせる信号を出力す
る。また、パワー比較判定回路からの出力信号は例えば
セカンダリチャネルを通して受信側装置に非線形シフト
情報として伝送される。
しない場合とで、どちらの方が信号点パワーが小さいか
を判定し、その結果に応じて非線形シフトを実施した信
号点としていない信号点とのいずれかを選択して出力す
る必要がある。パワー比較判定回路は、2つの信号点の
パワーの比較結果を選択回路に知らせる信号を出力す
る。また、パワー比較判定回路からの出力信号は例えば
セカンダリチャネルを通して受信側装置に非線形シフト
情報として伝送される。
【0157】選択回路には、遅延回路1の出力、即ちオ
リジナル信号点と、遅延回路3の出力、即ち非線形シフ
トが実施された信号点とが入力する。選択回路は、パワ
ー比較判定回路からの信号に基づいて、オリジナル信号
点と非線形シフトが実施された信号点とのいずれかを出
力信号点として出力する。図59は、送信部における非
線形シフトのタイムチャートを示す図面である。セカン
ダリチャネルのタイムスロットとしては、1シンボルが
あてられている。それ以外の32シンボルは、図59に
示されるように5シンボルのブロックと4シンボルのブ
ロックとの計7つのブロックに分割され、各ブロックに
ついて非線形シフトを行うか否かが判定される。セカン
ダリチャネルによる非線形シフト情報は、7ビットで表
され、各ビットがそれぞれ図58の各ブロックに対して
非線形シフトが実施されたか否かを情報を示す。この情
報は、例えば送信情報1ビット毎に設定されてもよい。
図60は、受信側装置における非線形シフト処理を行う
回路を示す図面である。図中、遅延回路には、メインチ
ャネルの信号が入力する。1024値信号点判定回路に
は、遅延回路の出力が入力する。既述した通り、送信側
装置ではオリジナルの信号点に対して複数の追加信号点
を発生させ、3点の場合には信号点A、B、Cのいずれ
かが送信される。受信側装置ではこれらの信号点を受信
し、オリジナル信号点Aを判定する必要がある。102
4値信号点判定回路はこのオリジナル信号点の判定を行
うものである。
リジナル信号点と、遅延回路3の出力、即ち非線形シフ
トが実施された信号点とが入力する。選択回路は、パワ
ー比較判定回路からの信号に基づいて、オリジナル信号
点と非線形シフトが実施された信号点とのいずれかを出
力信号点として出力する。図59は、送信部における非
線形シフトのタイムチャートを示す図面である。セカン
ダリチャネルのタイムスロットとしては、1シンボルが
あてられている。それ以外の32シンボルは、図59に
示されるように5シンボルのブロックと4シンボルのブ
ロックとの計7つのブロックに分割され、各ブロックに
ついて非線形シフトを行うか否かが判定される。セカン
ダリチャネルによる非線形シフト情報は、7ビットで表
され、各ビットがそれぞれ図58の各ブロックに対して
非線形シフトが実施されたか否かを情報を示す。この情
報は、例えば送信情報1ビット毎に設定されてもよい。
図60は、受信側装置における非線形シフト処理を行う
回路を示す図面である。図中、遅延回路には、メインチ
ャネルの信号が入力する。1024値信号点判定回路に
は、遅延回路の出力が入力する。既述した通り、送信側
装置ではオリジナルの信号点に対して複数の追加信号点
を発生させ、3点の場合には信号点A、B、Cのいずれ
かが送信される。受信側装置ではこれらの信号点を受信
し、オリジナル信号点Aを判定する必要がある。102
4値信号点判定回路はこのオリジナル信号点の判定を行
うものである。
【0158】オリジナル信号点Aに対して追加信号点
B、Cは一義的に定まるため、1024値信号点判定回
路はROMで構成可能であり、入力信号点に対応するオ
リジナル信号点を出力、信号点数が1024値になる。
一方、セカンダリチャネルの信号は512値信号点判定
回路に入力し、信号点が判定される。判定された信号点
はROMで構成される差分回路に入力され、非線形シフ
ト情報が抽出され非線形逆シフト回路に入力する。
B、Cは一義的に定まるため、1024値信号点判定回
路はROMで構成可能であり、入力信号点に対応するオ
リジナル信号点を出力、信号点数が1024値になる。
一方、セカンダリチャネルの信号は512値信号点判定
回路に入力し、信号点が判定される。判定された信号点
はROMで構成される差分回路に入力され、非線形シフ
ト情報が抽出され非線形逆シフト回路に入力する。
【0159】非線形逆シフト回路は、例えばROMで構
成される。非線形逆シフト回路には、1024値信号点
判定回路により判定されたオリジナル信号点が入力す
る。非線形逆シフト回路は、差分回路からの非線形シフ
ト情報に基づき、図59の各ブロック毎に非線形シフト
が実施されていたか否かを判定、実施されていたブロッ
クに対しては非線形逆シフト操作を行う。これにより、
元の信号点が抽出され、受信信号として出力される。 (周辺信号点処理の削減)図61は、信号点配置を示す
図面である。このような信号点に対して硬判定を行なう
場合、周辺に配置された信号点に対しては個別に理想硬
判定を行っていた。しかし、例えば信号点が円の配置と
されているような場合、周辺点処理が増大するという欠
点がある。
成される。非線形逆シフト回路には、1024値信号点
判定回路により判定されたオリジナル信号点が入力す
る。非線形逆シフト回路は、差分回路からの非線形シフ
ト情報に基づき、図59の各ブロック毎に非線形シフト
が実施されていたか否かを判定、実施されていたブロッ
クに対しては非線形逆シフト操作を行う。これにより、
元の信号点が抽出され、受信信号として出力される。 (周辺信号点処理の削減)図61は、信号点配置を示す
図面である。このような信号点に対して硬判定を行なう
場合、周辺に配置された信号点に対しては個別に理想硬
判定を行っていた。しかし、例えば信号点が円の配置と
されているような場合、周辺点処理が増大するという欠
点がある。
【0160】そこで、ここでは、受信側の判定面をオリ
ジナル信号点の3倍(オリジナル信号点+追加信号点2
点)に限定せず、その外枠に少なくともサブセットの符
号距離分だけは余分に同一サブセットを延長させるよう
に、信号点を再配置する。図62は本実施例の信号点配
置を模式的にあらわした図面である。図62では、外側
に配置された信号点に対して、同一サブセットの信号点
が等距離に延長されて再配置される。
ジナル信号点の3倍(オリジナル信号点+追加信号点2
点)に限定せず、その外枠に少なくともサブセットの符
号距離分だけは余分に同一サブセットを延長させるよう
に、信号点を再配置する。図62は本実施例の信号点配
置を模式的にあらわした図面である。図62では、外側
に配置された信号点に対して、同一サブセットの信号点
が等距離に延長されて再配置される。
【0161】例えばオリジナルの信号点X1に対して
は、枠外にX1’が同一サブセット上に再配置されてい
る。X1’は複数配置されているが、それぞれ同一サブ
セット上に配置されているため、その距離は等距離であ
り、且つオリジナル信号点のX1から放射状に延長され
ている。また、オリジナル信号点X5に対しては、X
5’、X5’’が配置される。このように、オリジナル
信号点が配置される位置に応じて、複数方向の同一サブ
セット上に、信号点が再配置されることもある。
は、枠外にX1’が同一サブセット上に再配置されてい
る。X1’は複数配置されているが、それぞれ同一サブ
セット上に配置されているため、その距離は等距離であ
り、且つオリジナル信号点のX1から放射状に延長され
ている。また、オリジナル信号点X5に対しては、X
5’、X5’’が配置される。このように、オリジナル
信号点が配置される位置に応じて、複数方向の同一サブ
セット上に、信号点が再配置されることもある。
【0162】このように再配置された信号点を受信する
と、受信側装置では元の信号点を推測する。例えば、再
配置された信号点X5’を受信すると、受信側装置では
周辺処理を行なうことなく、受信した信号点X5’に基
づいて、オリジナル信号点X5を推測する。再配置され
た信号点に対しては、オリジナルの信号点は一義的に定
まるために、例えば受信した再配置信号点をアドレスと
して与え、テーブルを参照することにより、オリジナル
信号点が容易に求められる。
と、受信側装置では元の信号点を推測する。例えば、再
配置された信号点X5’を受信すると、受信側装置では
周辺処理を行なうことなく、受信した信号点X5’に基
づいて、オリジナル信号点X5を推測する。再配置され
た信号点に対しては、オリジナルの信号点は一義的に定
まるために、例えば受信した再配置信号点をアドレスと
して与え、テーブルを参照することにより、オリジナル
信号点が容易に求められる。
【0163】図63〜図66は、28.8Kbpsの場
合の4096値の信号点配置の一例を示す図面である。
図63〜図66はそれぞれ第一〜第四象限を示す。図
中、黒丸部分は全て同一サブセットである。また、中に
バツ印が付されている丸点も、全て同一サブセットであ
る。更に、例えば図中符号1が付された信号点は3点存
在する。これは既述したオリジナル信号点と2点の追加
信号点の一例を示すものである。追加信号点は、枠1内
の4096値の信号点に対して、各々2点ずつ枠1外に
配置されている。
合の4096値の信号点配置の一例を示す図面である。
図63〜図66はそれぞれ第一〜第四象限を示す。図
中、黒丸部分は全て同一サブセットである。また、中に
バツ印が付されている丸点も、全て同一サブセットであ
る。更に、例えば図中符号1が付された信号点は3点存
在する。これは既述したオリジナル信号点と2点の追加
信号点の一例を示すものである。追加信号点は、枠1内
の4096値の信号点に対して、各々2点ずつ枠1外に
配置されている。
【0164】また、図中11は限界枠であり、最外に配
置された信号点については、同一サブセット上の延長さ
れた点に信号点が再配置されている。図中、2と付され
た信号点はオリジナル信号点であり、2’と付された信
号点は再配置された信号点の一例を示すものである。図
67〜図70は28.8Kbps信号点512値の場合
の信号点配置を示す。オリジナル信号点は、図中では枠
1内に配置されている。図67〜図70と同様に、オリ
ジナル信号点に対して2点の追加信号点が配置されると
ともに、枠外の同一サブセット延長に再配置された信号
点が存在する。
置された信号点については、同一サブセット上の延長さ
れた点に信号点が再配置されている。図中、2と付され
た信号点はオリジナル信号点であり、2’と付された信
号点は再配置された信号点の一例を示すものである。図
67〜図70は28.8Kbps信号点512値の場合
の信号点配置を示す。オリジナル信号点は、図中では枠
1内に配置されている。図67〜図70と同様に、オリ
ジナル信号点に対して2点の追加信号点が配置されると
ともに、枠外の同一サブセット延長に再配置された信号
点が存在する。
【0165】図71は19.2Kbps、図72は1
4.4Kbpsの場合の信号点配置の一例を示す図面で
ある。オリジナル信号点は、いずれの場合にも枠1内に
配置されている。 (モデムへの適用例)図73、図74、図75、図76
は本発明をモデムに適用した場合のモデムの構成を示す
図面である。図73、図74は送信側を、図75、図7
6は受信側を示す。
4.4Kbpsの場合の信号点配置の一例を示す図面で
ある。オリジナル信号点は、いずれの場合にも枠1内に
配置されている。 (モデムへの適用例)図73、図74、図75、図76
は本発明をモデムに適用した場合のモデムの構成を示す
図面である。図73、図74は送信側を、図75、図7
6は受信側を示す。
【0166】図73、図74は送信部を示す図面であ
り、図73はMPU1/2を、図74はDSP1をそれ
ぞれ示す。図73において、メインチャネルにより伝送
される伝送データSDM はシリアル/パラレル変換され
た後、スクランブラに入力し、和分回路で和分された
後、トレリス符号器に入力する。トレリス符号器で符号
化されたデータは信号点発生回路に入力し、信号点が発
生される。信号点発生回路からの出力は、4〜5シンボ
ル遅延する遅延回路に入力するとともに、非線形シフト
回路NLSに入力、非線形シフトされる。非線形シフト
回路NLSは、図58に示された回路と同じものであ
り、非線形シフトされた信号とされない信号とのパワー
が比較され、その結果が選択回路SLに出力されるとと
もに、セカンダリ部に送られる。
り、図73はMPU1/2を、図74はDSP1をそれ
ぞれ示す。図73において、メインチャネルにより伝送
される伝送データSDM はシリアル/パラレル変換され
た後、スクランブラに入力し、和分回路で和分された
後、トレリス符号器に入力する。トレリス符号器で符号
化されたデータは信号点発生回路に入力し、信号点が発
生される。信号点発生回路からの出力は、4〜5シンボ
ル遅延する遅延回路に入力するとともに、非線形シフト
回路NLSに入力、非線形シフトされる。非線形シフト
回路NLSは、図58に示された回路と同じものであ
り、非線形シフトされた信号とされない信号とのパワー
が比較され、その結果が選択回路SLに出力されるとと
もに、セカンダリ部に送られる。
【0167】セカンダリチャネルを通してNLS情報を
伝送するため、NLS回路から送られてきたNLS情報
はセカンダリデータSDS との和分が取られる。和分が
取られたセカンダリデータはトレリス符号器TCMに入
力し、符号化された後信号点発生回路に入力され、信号
点が発生する。セカンダリ部で発生した信号点は、メイ
ン部で発生した信号点に加えられ、フレーム回転処理を
行った後複数信号点発生部に入力する。BC信号点発生
回路は、入力したオリジナル信号点Aにもとづいて追加
信号点を発生する。
伝送するため、NLS回路から送られてきたNLS情報
はセカンダリデータSDS との和分が取られる。和分が
取られたセカンダリデータはトレリス符号器TCMに入
力し、符号化された後信号点発生回路に入力され、信号
点が発生する。セカンダリ部で発生した信号点は、メイ
ン部で発生した信号点に加えられ、フレーム回転処理を
行った後複数信号点発生部に入力する。BC信号点発生
回路は、入力したオリジナル信号点Aにもとづいて追加
信号点を発生する。
【0168】これら3点の信号点はプリコーダ回路に入
力する。プリコーダ回路は、図54に示されたダイナミ
ックプリコーダ回路と同じものであり、プリコーダタッ
プ値、オリジナル信号点が配置される領域に応じて3点
の信号点A、B、Cを選択して出力する。その後ロール
オフフィルタを通って変調部MODで変調され、各種イ
コライザを介してD/A変換器でアナログ変換された
後、回線に出力される。図75、図76は受信部の構成
を示す図面であり、図75はDSP2を、図76はMP
U2/2をそれぞれ示す。
力する。プリコーダ回路は、図54に示されたダイナミ
ックプリコーダ回路と同じものであり、プリコーダタッ
プ値、オリジナル信号点が配置される領域に応じて3点
の信号点A、B、Cを選択して出力する。その後ロール
オフフィルタを通って変調部MODで変調され、各種イ
コライザを介してD/A変換器でアナログ変換された
後、回線に出力される。図75、図76は受信部の構成
を示す図面であり、図75はDSP2を、図76はMP
U2/2をそれぞれ示す。
【0169】受信された信号はデシメーションフィルタ
DCM、ローパスフィルタLPFを介して自動利得制御
回路AGCに入力する。AGC出力はイコライザを通っ
てキャリア自動位相制御回路CAPCで位相制御されたの
ち、硬判定される。硬判定出力は、フレーム逆回転処理
が行われた後、軟判定される。軟判定された信号は、信
号点判定回路2に入力し、非線形逆シフト回路NLSで
非線形逆シフトが行われた後、差分回路に入力する。
DCM、ローパスフィルタLPFを介して自動利得制御
回路AGCに入力する。AGC出力はイコライザを通っ
てキャリア自動位相制御回路CAPCで位相制御されたの
ち、硬判定される。硬判定出力は、フレーム逆回転処理
が行われた後、軟判定される。軟判定された信号は、信
号点判定回路2に入力し、非線形逆シフト回路NLSで
非線形逆シフトが行われた後、差分回路に入力する。
【0170】一方、セカンダリチャネルより伝送された
非線形シフト情報は信号点判定回路2に入力され信号点
判定が行われた後、差分回路に入力する。差分回路から
は、非線形シフト情報NLS情報が非線形逆シフト回路
に対して出力される。非線形逆シフト回路は、NLS情
報に応じて各ブロックに対し非線形逆シフトを行なうか
否かを選択する。これは、図60に示される非線形逆シ
フト回路と同じものである。図77は、ビットエラーレ
ート(BTER)とS/N特性との関係の一例を示すグ
ラフである。
非線形シフト情報は信号点判定回路2に入力され信号点
判定が行われた後、差分回路に入力する。差分回路から
は、非線形シフト情報NLS情報が非線形逆シフト回路
に対して出力される。非線形逆シフト回路は、NLS情
報に応じて各ブロックに対し非線形逆シフトを行なうか
否かを選択する。これは、図60に示される非線形逆シ
フト回路と同じものである。図77は、ビットエラーレ
ート(BTER)とS/N特性との関係の一例を示すグ
ラフである。
【0171】図77中、1は8ステートトレリス符号化
を行ったもの、2は16ステートトレリス符号化を行っ
たものである。3はダイナミックプリコーダを用いたも
の、4、5は非線形シフトを用いた場合を示している。
これを参照すると、16ステートの非線形シフトを用い
たものが特性が最も優れている。図78はブロックエラ
ーレート(BLER)とS/N特性との関係の一例を示
すグラフである。
を行ったもの、2は16ステートトレリス符号化を行っ
たものである。3はダイナミックプリコーダを用いたも
の、4、5は非線形シフトを用いた場合を示している。
これを参照すると、16ステートの非線形シフトを用い
たものが特性が最も優れている。図78はブロックエラ
ーレート(BLER)とS/N特性との関係の一例を示
すグラフである。
【0172】図78中、1はV34勧告に基づく特性で
ある。V34は前述の通り、BLER1×10-2でS/
N31.0dBを達成するものである。図中、注1、注
2とあるのはV34勧告の規定を満たす点である。注1
は2リンク仕様あるいは5リンク実力値を、注2は1リ
ンク仕様あるいは2.5リンク実力値をそれぞれ示して
いる。
ある。V34は前述の通り、BLER1×10-2でS/
N31.0dBを達成するものである。図中、注1、注
2とあるのはV34勧告の規定を満たす点である。注1
は2リンク仕様あるいは5リンク実力値を、注2は1リ
ンク仕様あるいは2.5リンク実力値をそれぞれ示して
いる。
【0173】一方、図中、2は符号化しないものを、3
は8ステートトレリス符号化、4は16ステートトレリ
ス符号化を用いたものである。また、5はダイナミック
プリコーダを用いたものである。2、3、4、5と次第
に特性が上がるが、V34勧告の規定を満たすには到っ
ていない。また、6は8ステート非線形シフトを適用し
たものであり、V34の規定を満たす。しかし、回線等
による変動があった場合には特性が劣化する可能性があ
る。7は16ステート非線形シフトを用いた場合の特性
であり、この場合には余裕をもってV34の規定を満た
すことができる。図79はV34と本発明との比較を行
ったものである。
は8ステートトレリス符号化、4は16ステートトレリ
ス符号化を用いたものである。また、5はダイナミック
プリコーダを用いたものである。2、3、4、5と次第
に特性が上がるが、V34勧告の規定を満たすには到っ
ていない。また、6は8ステート非線形シフトを適用し
たものであり、V34の規定を満たす。しかし、回線等
による変動があった場合には特性が劣化する可能性があ
る。7は16ステート非線形シフトを用いた場合の特性
であり、この場合には余裕をもってV34の規定を満た
すことができる。図79はV34と本発明との比較を行
ったものである。
【0174】V34はナイキスト伝送であるのに対し、
本発明では非ナイキスト伝送である。そのため、周波数
帯域は本発明の方がV34の場合よりも狭くすることが
できる。更に、V34では4次元トレリス符号化を行っ
ているが、本発明では2次元16ステートトレリス符号
化を行っている。そのため、本発明ではV34等と同等
の性能を、少ない処理手順により達成することができ
る。また、絶対遅延時間も、本発明の方が短くなる。
本発明では非ナイキスト伝送である。そのため、周波数
帯域は本発明の方がV34の場合よりも狭くすることが
できる。更に、V34では4次元トレリス符号化を行っ
ているが、本発明では2次元16ステートトレリス符号
化を行っている。そのため、本発明ではV34等と同等
の性能を、少ない処理手順により達成することができ
る。また、絶対遅延時間も、本発明の方が短くなる。
【0175】信号点数、S/N特性については、本発明
の方が若干劣るが、S/N特性はV34と比較しても問
題となるほどの大きさではない。また、伝送帯域が狭い
ため、符号間干渉、ホワイトノイズ、タイミングジッタ
等については本発明の方が有利である。以上の点から判
断して、本発明は決してV34に劣るものではない。以
上、モデムについて説明したが、本発明はモデムに限定
されるものではない。例えば実施例に示される信号処理
を行い、光ケーブルを用いた伝送を行なうことも可能で
あり、またCATVの伝送等に用いることもできる。記
録装置の場合には、本実施例での送信側装置での処理を
記録装置における書き込み処理に置き換え、受信側装置
での処理を記録装置における読み出し処理に置き換える
ことにより、記録装置に対応させることができる。図8
0は本発明を記録装置に適用した場合の構成を示す図面
である。図80の場合、記録媒体とし例えば磁気ディス
ク、磁気テープ、光ディスク等を用いることができる。
図において、上側が書き込み側の、下側が再生側の構成
を示している。
の方が若干劣るが、S/N特性はV34と比較しても問
題となるほどの大きさではない。また、伝送帯域が狭い
ため、符号間干渉、ホワイトノイズ、タイミングジッタ
等については本発明の方が有利である。以上の点から判
断して、本発明は決してV34に劣るものではない。以
上、モデムについて説明したが、本発明はモデムに限定
されるものではない。例えば実施例に示される信号処理
を行い、光ケーブルを用いた伝送を行なうことも可能で
あり、またCATVの伝送等に用いることもできる。記
録装置の場合には、本実施例での送信側装置での処理を
記録装置における書き込み処理に置き換え、受信側装置
での処理を記録装置における読み出し処理に置き換える
ことにより、記録装置に対応させることができる。図8
0は本発明を記録装置に適用した場合の構成を示す図面
である。図80の場合、記録媒体とし例えば磁気ディス
ク、磁気テープ、光ディスク等を用いることができる。
図において、上側が書き込み側の、下側が再生側の構成
を示している。
【0176】まず、書込み側では、シリアルの入力情報
系列を、パラレルデータに変換し、前記パラレルデータ
を2分割することでスカラー情報からベクトル情報を生
成し、前記ベクトル情報をトレリスエンコーダに入力
し、トレリスエンコーダの出力からROMにより信号点
を発生させ、前記信号点より出力されたベクトル情報を
2つのダイナミックプリコーダに入力し、プリコーダ出
力を非ナイキストフィルタにより帯域制限し、帯域制限
された信号をそれぞれ変調加算して、前記ベクトル情報
をスカラー信号に変換し、記録媒体に書込みを実施す
る。
系列を、パラレルデータに変換し、前記パラレルデータ
を2分割することでスカラー情報からベクトル情報を生
成し、前記ベクトル情報をトレリスエンコーダに入力
し、トレリスエンコーダの出力からROMにより信号点
を発生させ、前記信号点より出力されたベクトル情報を
2つのダイナミックプリコーダに入力し、プリコーダ出
力を非ナイキストフィルタにより帯域制限し、帯域制限
された信号をそれぞれ変調加算して、前記ベクトル情報
をスカラー信号に変換し、記録媒体に書込みを実施す
る。
【0177】次に、再生側では、記録媒体から信号を再
生し、変調キャリアで復調することで、スカラー信号か
らベクトル信号を抽出し、フィルタにより帯域外信号を
除去し、波形等化器により波形等化を行い、ビタビ復号
器により、パラレルデータを復号し、パラレルシリアル
変換回路によりシリアルデータに戻して、元のスカラー
信号を再生する。
生し、変調キャリアで復調することで、スカラー信号か
らベクトル信号を抽出し、フィルタにより帯域外信号を
除去し、波形等化器により波形等化を行い、ビタビ復号
器により、パラレルデータを復号し、パラレルシリアル
変換回路によりシリアルデータに戻して、元のスカラー
信号を再生する。
【0178】この方法により、従来は、一次元の書込み
を実施していた記録媒体平面が2次元の書込みが可能と
なるため、記録密度を大幅に向上できるとともに、信号
点の書込み速度を低速化できるため、装置の小型化と低
消費電力化とともに低コスト化を実現できる。
を実施していた記録媒体平面が2次元の書込みが可能と
なるため、記録密度を大幅に向上できるとともに、信号
点の書込み速度を低速化できるため、装置の小型化と低
消費電力化とともに低コスト化を実現できる。
【0179】
【発明の効果】以上述べた通り、第一の発明によれば、
非ナイキスト伝送方式において、トレリス符号器とビタ
ビ復号器を用いることにより、用いない場合と比較して
符号化利得を向上させ、S/N特性を向上させることが
できる。特に、第二の発明のように、二次元16ステー
トトレリス符号化を用いることにより、符号化利得を更
に向上させることができる。特に、本発明による二次元
16ステートトレリス符号化を用いた場合、例えば90
度単位の位相回転が生じた場合であっても、復調時に何
の問題もなく復調することができる。
非ナイキスト伝送方式において、トレリス符号器とビタ
ビ復号器を用いることにより、用いない場合と比較して
符号化利得を向上させ、S/N特性を向上させることが
できる。特に、第二の発明のように、二次元16ステー
トトレリス符号化を用いることにより、符号化利得を更
に向上させることができる。特に、本発明による二次元
16ステートトレリス符号化を用いた場合、例えば90
度単位の位相回転が生じた場合であっても、復調時に何
の問題もなく復調することができる。
【0180】また、第三の発明によれば、プリコーダの
限界枠を拡張して設定したことにより、信号点の出現確
率は原点付近に近づくほど大きくなるため、受信信号点
パワーを減少させることができる。特に、限界枠を原点
を中心とする円形とすることにより、受信信号点パワー
を更に減少させ、S/N特性の向上をはかることができ
る。
限界枠を拡張して設定したことにより、信号点の出現確
率は原点付近に近づくほど大きくなるため、受信信号点
パワーを減少させることができる。特に、限界枠を原点
を中心とする円形とすることにより、受信信号点パワー
を更に減少させ、S/N特性の向上をはかることができ
る。
【0181】更に、第四の発明によれば、モジュロプリ
コーダを用いる必要がなくなるため、モジュロプリコー
ダを用いることにより発生する信号点のシフト等の問題
を生じることがなくなり、また実質的に受信信号点の数
を減少させることができる。特に、追加発生される信号
点とオリジナル信号点とをあわせて3点とし、且つほぼ
120度の角度で配置することにより、限界枠周辺に信
号点が配置された場合でも、3点のうちいずれかの信号
点を確実に限界枠内に存在させることができる。
コーダを用いる必要がなくなるため、モジュロプリコー
ダを用いることにより発生する信号点のシフト等の問題
を生じることがなくなり、また実質的に受信信号点の数
を減少させることができる。特に、追加発生される信号
点とオリジナル信号点とをあわせて3点とし、且つほぼ
120度の角度で配置することにより、限界枠周辺に信
号点が配置された場合でも、3点のうちいずれかの信号
点を確実に限界枠内に存在させることができる。
【0182】また、第五の発明によれば、非線形シフト
を行なうことにより、原点遠方に配置されている信号点
を原点付近にシフトさせ、信号点パワーを減少させるこ
とができる。また、非線形シフト実行前と後の信号点パ
ワーを比較し、その結果に応じて非線形シフトを行なう
か否かを判定することにより、非線形シフトを行わない
方が信号点パワーが小さい信号点に対して非線形シフト
を実行することがなくなり、信号点パワーをかえって増
大させるような事態を防ぐことができる。
を行なうことにより、原点遠方に配置されている信号点
を原点付近にシフトさせ、信号点パワーを減少させるこ
とができる。また、非線形シフト実行前と後の信号点パ
ワーを比較し、その結果に応じて非線形シフトを行なう
か否かを判定することにより、非線形シフトを行わない
方が信号点パワーが小さい信号点に対して非線形シフト
を実行することがなくなり、信号点パワーをかえって増
大させるような事態を防ぐことができる。
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の原理説明図である。
【図3】ナイキスト伝送と非ナイキスト伝送との比較を
示す図面である。
示す図面である。
【図4】ナイキスト伝送と非ナイキスト伝送との比較を
示す図面である。
示す図面である。
【図5】モジュロプリコーダを用いたシステムを示す図
面である。
面である。
【図6】トレリス符号化を用いた送信部と受信部を示す
図面である。
図面である。
【図7】UC部の信号点配置を示す図面である。
【図8】位相変化0度の場合の、和分回路、差分回路の
入力と出力を示す図面である。
入力と出力を示す図面である。
【図9】位相変化90度の場合の、和分回路、差分回路
の入力と出力を示す図面である。
の入力と出力を示す図面である。
【図10】位相変化180度の場合の、和分回路、差分
回路の入力と出力を示す図面である。
回路の入力と出力を示す図面である。
【図11】位相変化270度の場合の、和分回路、差分
回路の入力と出力を示す図面である。
回路の入力と出力を示す図面である。
【図12】TCM部の信号点配置と位相定義を示す図面
である。
である。
【図13】ビタビの位相連続性を説明する図面である。
【図14】位相変化0度、90度、180度、270度
の場合の1:1写像の関係を示す図面である。
の場合の1:1写像の関係を示す図面である。
【図15】16値の状態遷移図を示す図面である。
【図16】状態遷移図の作成手順を示す図面である。
【図17】状態遷移図のサブセット割り当て手順を示す
図面である。
図面である。
【図18】状態遷移図のサブセット割り当て手順を示す
図面である。
図面である。
【図19】状態遷移図のサブセット割り当て手順を示す
図面である。
図面である。
【図20】サブセットが割り当てられた状態遷移図を示
す図面である。
す図面である。
【図21】トレリス符号器を示す図面である。
【図22】トレリス符号器のROM内容を示す図面であ
る。
る。
【図23】モジュロプリコーダを示す図面である。
【図24】モジュロプリコーダの限界枠と信号点配置を
示す図面である。
示す図面である。
【図25】モジュロプリコーダの等価回路を示す図面で
ある。
ある。
【図26】モジュロ操作後の信号点配置を示す図面であ
る。
る。
【図27】拡張モジュロプリコーダを示す図面である。
【図28】拡張モジュロプリコーダの等価回路を示す図
面である。
面である。
【図29】拡張された限界枠と信号点を示す図面であ
る。
る。
【図30】拡張プリコーダと通常のプリコーダを用いた
場合の出力のスペクトラムを示す図面である。
場合の出力のスペクトラムを示す図面である。
【図31】限界枠を円形としたプリコーダを示す図面で
ある。
ある。
【図32】円形とされた限界枠と信号点配置を示す図面
である。
である。
【図33】プリコーダの等価回路である。
【図34】限界枠+/−16時のモジュロプリコーダの
入力と出力を示す図面である。
入力と出力を示す図面である。
【図35】限界枠+/−16時のモジュロプリコーダの
入力と出力を示す図面である。
入力と出力を示す図面である。
【図36】信号点配置をベクトル平面で表した図面であ
る。
る。
【図37】モジュロ操作を行った結果をベクトル平面で
示した図面である。
示した図面である。
【図38】モジュロ操作を行った結果をベクトル平面で
示した図面である。
示した図面である。
【図39】オリジナル信号点に対して2点の追加信号点
を発生させた場合の信号点配置を示す図面である。
を発生させた場合の信号点配置を示す図面である。
【図40】複数のオリジナル信号点とそれに対応する追
加信号点の配置を示す図面である。
加信号点の配置を示す図面である。
【図41】信号点が限界枠近傍にシフトした場合を示す
図面である。
図面である。
【図42】信号点選択手順を示す図面である。
【図43】オリジナル信号点に対して1点の追加信号点
を発生させた場合の信号点配置を示す図面である。
を発生させた場合の信号点配置を示す図面である。
【図44】信号点が限界枠近傍にシフトした場合を示す
図面である。
図面である。
【図45】信号点選択手順を示す図面である。
【図46】信号点配置を示す図面である。
【図47】オリジナル信号点とそれに対応する追加信号
点の配置状態を示す図面である。
点の配置状態を示す図面である。
【図48】信号点選択手順を示す図面である。
【図49】オリジナル信号点とそれに対応する追加信号
点の配置状態を示す図面である。
点の配置状態を示す図面である。
【図50】信号点と無駄空間の配置状態を示す図面であ
る。
る。
【図51】信号点選択手順を示す図面である。
【図52】信号点選択手順を示す図面である。
【図53】それぞれの信号点選択手順を比較する図面で
ある。
ある。
【図54】ダイナミックプリコーダと拡張判定部を示す
図面である。
図面である。
【図55】ダイナミックプリコーダを示す図面である。
【図56】ダイナミックプリコーダの等価回路を示す図
面である。
面である。
【図57】非線形シフト実施前と実施後の信号点配置状
態を示す図面である。
態を示す図面である。
【図58】送信側の非線形シフト回路を示す図面であ
る。
る。
【図59】非線形シフトのタイムチャートである。
【図60】受信部の非線形逆シフト回路を示す図面であ
る。
る。
【図61】信号点配置を示す図面である。
【図62】信号点を同一サブセットの延長上に再配置し
た状態を示す図面である。
た状態を示す図面である。
【図63】28.8kbps、4096値の信号点配置
を示す図面である。
を示す図面である。
【図64】28.8kbps、4096値の信号点配置
を示す図面である。
を示す図面である。
【図65】28.8kbps、4096値の信号点配置
を示す図面である。
を示す図面である。
【図66】28.8kbps、4096値の信号点配置
を示す図面である。
を示す図面である。
【図67】28.8kbps、512値の信号点配置を
示す図面である。
示す図面である。
【図68】28.8kbps、512値の信号点配置を
示す図面である。
示す図面である。
【図69】28.8kbps、512値の信号点配置を
示す図面である。
示す図面である。
【図70】28.8kbps、512値の信号点配置を
示す図面である。
示す図面である。
【図71】19.2kbpsの信号点配置を示す図面で
ある。
ある。
【図72】14.4kbpsの信号点配置を示す図面で
ある。
ある。
【図73】モデムの送信部を示す図面である。
【図74】モデムの送信部を示す図面である。
【図75】モデムの受信部を示す図面である。
【図76】モデムの受信部を示す図面である。
【図77】ビットエラーレート−S/N特性の関係を示
す図面である。
す図面である。
【図78】ブロックエラーレート−S/N特性の関係を
示す図面である。
示す図面である。
【図79】本発明とV34との比較を示す図面である。
【図80】本発明を記録装置に適用した例を示す。
【図81】パーシャルレスポンスを用いたシステムを示
す図面である。
す図面である。
【図82】PRフィルタを示す図面である。
Claims (44)
- 【請求項1】ベクトル平面上に配置された入力信号と、
プリコーダタップに記憶された値とを加算または減算し
て新プリコーダタップ値を計算し、前記新プリコーダタ
ップ値が予め設定した所定の限界枠を超えるか否かを判
定し、前記判定結果に応じて前記新プリコーダタップ値
を操作して出力するとともに、前記操作結果を、新プリ
コーダタップ値として、前記プリコーダタップに格納す
るプリコーダを備えた信号処理装置において、 前記プリコーダの限界枠は、前記信号点が配置された領
域を超えて拡張されて設定されていることを特徴とす
る、信号処理装置。 - 【請求項2】前記プリコーダの拡張された限界枠は、多
角形に設定されていることを特徴とする、請求項1記載
の信号処理装置。 - 【請求項3】前記プリコーダの拡張された限界枠は、信
号点の原点を中心とする所定の半径を持つ円形に設定さ
れていることを特徴とする、請求項1記載の信号処理装
置。 - 【請求項4】ベクトル平面上に配置された入力信号と、
プリコーダタップに記憶された値とを加算または減算し
て新プリコーダタップ値を計算し、前記新プリコーダタ
ップ値が予め設定した所定の限界枠を超えるか否かを判
定し、前記判定結果に応じて前記新プリコーダタップ値
を操作して出力するとともに、前記操作結果を、前記プ
リコーダタップに格納するプリコーダを備え、非ナイキ
スト伝送方法により前記プリコーダ出力を伝送する伝送
部を備える信号処理装置において、 前記伝送部は更に、入力した信号点に対応して複数の信
号点を発生する複数信号点発生部と、 前記複数の信号点の中から、最適な信号点を選択する最
適信号点選択部とを備えたダイナミックプリコーダを有
し、 前記ダイナミックプリコーダにより選択された信号点を
伝送して出力することを特徴とする、信号処理装置。 - 【請求項5】前記複数信号点発生手段は、入力するオリ
ジナル信号点と、前記オリジナル信号点に対応する少な
くとも一つの追加信号点を、前記複数の信号点として発
生することを特徴とする、請求項4記載の信号処理装
置。 - 【請求項6】前記複数信号点発生回路は、 入力するオリジナル信号点が原点より遠方に位置してい
る場合には、前記オリジナル信号点が配置される領域の
近傍に前記追加信号点を配置するとともに、 入力するオリジナル信号点が原点近傍に位置している場
合には、前記複数の信号点の配置領域の遠方に前記追加
信号点を配置することを特徴とする、請求項4または5
記載の信号処理装置。 - 【請求項7】前記複数の信号点は、ベクトル平面上を位
相方向にほぼ均等分割された位置に配置されることを特
徴とする、請求項5又は6記載の信号処理装置。 - 【請求項8】前記複数の信号点は3点あり、 前記3点の信号点はベクトル平面上をほぼ3分割して配
置されることを特徴とする、請求項7記載の信号処理装
置。 - 【請求項9】前記複数の信号点は、オリジナル信号点の
サブセットと同一サブセットであることを特徴とする、
請求項4乃至8記載の信号処理装置。 - 【請求項10】前記ダイナミックプリコーダは、前記オ
リジナル信号点が配置されるベクトル平面を複数の領域
に分割し、入力するオリジナル信号点が前記分割された
複数の領域のうちどの領域に位置しているかを判定する
オリジナル信号点領域判定手段と、 前記プリコーダタップ平面を複数の領域に分割し、前記
プリコーダタップ値が前記分割された複数の領域のうち
どの領域に位置しているかを判定するタップ値領域判定
手段と、 前記オリジナル信号点領域判定手段の判定結果と、前記
タップ値領域判定手段の判定結果とに基づいて、前記複
数の信号点の中から最適信号点を選択する複数信号最適
選択手段を備えたことを特徴とする、請求項4記載の信
号処理装置。 - 【請求項11】前記ダイナミックプリコーダは、前記複
数の新プリコーダタップ値の信号点パワーを計算する信
号点パワー計算手段と、 前記信号点パワー計算手段により計算された信号点パワ
ーに基づき、最小パワーの信号点を選択するパワー最小
信号点選択手段とを更に備え、 前記最適値信号点選択手段は、前記信号点領域判定手
段、前記タップ値領域判定手段並びに前記パワー最小信
号点選択手段の判定結果に基づいて、パワーが最小とな
る信号点を選択して出力することを特徴とする、請求項
10記載の信号処理装置。 - 【請求項12】前記信号点領域判定手段は、前記オリジ
ナル信号点が配置されるベクトル平面を、その振幅方向
に3つに分割して、前記オリジナル信号点の領域を判定
し、 前記タップ値領域判定手段は、前記プリコーダタップ平
面を3つに分割して、前記タップ値の領域を判定し、 前記最適信号点選択手段は、前記オリジナル信号点が前
記3つに分割された領域のうち最遠の領域に配置されて
いると判定された場合、あるいは前記プリコーダタップ
値が前記3つに分割された領域のうち最遠の領域に配置
されていると判定された場合、あるいは前記オリジナル
信号点が中間の領域に配置され且つ前記プリコーダタッ
プ値が中間の領域に配置されていると判定された場合に
は、前記複数の信号点の中から最適の信号点を選択する
ことを特徴とする、請求項10または11記載の信号処
理装置。 - 【請求項13】非ナイキスト伝送方法により伝送された
信号を受信する受信部を備えた信号処理装置において、 前記受信部は、受信信号から前記ダイナミックプリコー
ダ入力前の信号点を判定する判定手段を備えたことを特
徴とする、信号処理装置。 - 【請求項14】ベクトル平面上に配置された信号点のう
ち、原点近傍に配置された信号点は信号点が配置される
領域の最遠方に、原点から遠方に配置された信号点は原
点近傍に再配置する非線形シフト手段を備えたことを特
徴とする、信号処理装置。 - 【請求項15】前記非線形シフト手段は、非線形シフト
実行前の信号点パワーと非線形シフト実行後の信号点パ
ワーとを計算する信号点パワー計算手段と、 前記信号点パワー計算手段による計算の結果、より信号
点パワーが小さい信号点を選択する信号点選択手段とを
備えることを特徴とする、請求項14記載の信号処理装
置。 - 【請求項16】前記非線形シフト手段は、前記判定手段
により選択された信号点を、前記受信手段に通知する手
段を備えたことを特徴とする請求項15記載の信号処理
装置。 - 【請求項17】前記非線形シフト手段は、特定の信号点
座標を基準に信号点にモジュロ操作を実施し、原点近傍
の信号点を最遠方に、最遠方の信号点を原点近傍に再配
置することを特徴とする、請求項14乃至16の信号処
理装置。 - 【請求項18】前記非線形シフト手段は、前記特定点に
より非線形シフトを実施した前後で、信号点のサブセッ
トが変化しないことを特徴とする、請求項17記載の信
号処理装。 - 【請求項19】前記受信手段は、前記非線形シフト手段
により再配置された信号点を、元の信号点に再配置する
非線形逆シフト手段を備えることを特徴とする、請求項
14又は15又は16記載の信号処理装置。 - 【請求項20】前記受信手段は、前記非線形シフト手段
からの通知に従い、受信した信号点が前記非線形シフト
手段により再配置された信号点であるか否かを判定し、
その判定結果に応じて前記非線形逆シフト手段が信号点
の再再配置を行なうことを特徴とする、請求項19記載
の信号処理装置。 - 【請求項21】ベクトル平面上に配置された入力信号
と、プリコーダタップに記憶された値とを加算または減
算して新プリコーダタップ値を計算し、前記新プリコー
ダタップ値が予め設定した所定の限界枠を超えるか否か
を判定し、前記判定結果に応じて前記新プリコーダタッ
プ値を操作して出力するとともに、前記操作結果を、新
プリコーダタップ値として、前記プリコーダタップに格
納するプリコーダと、 前記プリコーダ出力を、非ナイキスト伝送方法により伝
送する伝送手段とを備えた伝送部と、 前記非ナイキスト伝送された信号を受信する受信部とを
備える信号処理装置において、 前記伝送部は、前記プリコーダの前段に、2次元又は多
次元のトレリス符号化を行なうトレリス符号器を備える
とともに、 前記受信部は、前記受信信号をビタビ復号化する2次元
又は多次元のビタビ復号器を備えたことを特徴とする、
信号処理装置。 - 【請求項22】ベクトル平面上に配置された入力信号
と、プリコーダタップに記憶された値とを加算または減
算して新プリコーダタップ値を計算し、前記新プリコー
ダタップ値が予め設定した所定の限界枠を超えるか否か
を判定し、前記判定結果に応じて前記新プリコーダタッ
プ値を操作して出力されるプリコーダ出力を、非ナイキ
スト伝送方法により伝送するとともに、前記プリコーダ
出力を新プリコーダタップ値として前記プリコーダタッ
プに格納する信号処理方法において、 前記プリコーダの限界枠を、前記信号点が配置された領
域を超えて拡張されて設定したことを特徴とする、信号
処理方法。 - 【請求項23】前記プリコーダの拡張された限界枠は、
多角形に設定されていることを特徴とする、請求項22
記載の信号処理方法。 - 【請求項24】前記プリコーダの拡張された限界枠は、
信号点の原点を中心とする所定の半径を持つ円形に設定
されていることを特徴とする、請求項22記載の信号処
理方法。 - 【請求項25】ベクトル平面上に配置された入力信号
と、プリコーダタップに記憶された値とが加算または減
算されて新プリコーダタップ値が計算され、前記新プリ
コーダタップ値が予め設定された所定の限界枠を超える
か否かが判定され、前記判定結果に応じて前記新プリコ
ーダタップ値が操作されて出力されるプリコーダ出力
を、非ナイキスト伝送方法により伝送する信号処理方法
において、 入力した信号点に対応して複数の信号点を発生させ、 前記複数の信号点の中から最適な信号点を選択し、 前記選択された信号点を伝送することを特徴とする信号
処理方法。 - 【請求項26】前記信号処理方法は、入力するオリジナ
ルの信号点が位置する領域の枠外に配置された信号点を
追加信号点として、前記複数の信号点を発生することを
特徴とする、請求項25記載の信号処理方法。 - 【請求項27】前記信号処理方法は、入力するオリジナ
ルの信号点が位置する領域の枠外に配置された信号点を
追加信号点として、前記複数の信号点を発生することを
特徴とする、請求項25記載の信号処理方法。 - 【請求項28】前記追加信号点は、 入力するオリジナル信号点が原点より遠方に位置してい
る場合には、前記オリジナル信号点が配置される領域の
近傍に配置される信号点であり、 入力するオリジナル信号点が原点近傍に位置している場
合には、前記複数の信号点の配置領域の遠方に配置され
た信号点であることを特徴とする、請求項26または2
7記載の信号処理方法。 - 【請求項29】前記複数の信号点は、ベクトル平面上を
位相方向にほぼ均等分割されて配置されることを特徴と
する、請求項25記載の信号処理方法。 - 【請求項30】前記複数の信号点は3点あり、 前記3点の信号点はベクトル平面上をほぼ3分割して配
置されることを特徴とする、請求項29記載の信号処理
方法。 - 【請求項31】前記複数の信号点は、オリジナル信号点
のサブセットと同一サブセットとすることを特徴とする
請求項25乃至30記載の信号処理方法。 - 【請求項32】前記信号処理方法は、 前記オリジナル信号点が配置されるベクトル平面を複数
の領域に分割し、 入力するオリジナル信号点が前記分割された複数の領域
のうちどの領域に位置しているかを判定するとともに、 前記プリコーダタップ平面を複数の領域に分割し、 前記プリコーダタップ値が前記分割された複数の領域の
うちどの領域に位置しているかを判定し、 前記2つの判定結果に基づいて、前記複数の信号点の中
から最適信号点を選択することを特徴とする、請求項2
5記載の信号処理方法。 - 【請求項33】前記信号処理方法は、 複数の信号点より計算された複数の新プリコーダタップ
値の信号点パワーを計算し、 前記信号点パワーの計算結果に基づき、最小パワーの信
号点を選択し、 前記オリジナル信号点の位置する領域の判定結果、前記
タップ値の位置する領域の判定結果並びに前記パワー最
小信号点の選択結果に基づいて、パワーが最小の信号点
を選択して出力することを特徴とする、請求項32記載
の信号処理方法。 - 【請求項34】ベクトル平面上に配置された信号点のう
ち、原点近傍に配置された信号点は信号点が配置される
領域の最遠方に、原点から遠方に配置された信号点は原
点近傍に再配置する非線形シフトを実行することを特徴
とする、信号処理方法。 - 【請求項35】前記信号処理方法は、 非線形シフト実行前の信号点パワーと非線形シフト実行
後の信号点パワーとを計算し、 前記信号点パワー計算の結果、より信号点パワーが小さ
い信号点を選択することを特徴とする、請求項34記載
の信号処理装置。 - 【請求項36】前記信号処理方法は、 選択された信号点を受信手段に通知することを特徴とす
る、請求項35記載の信号処理装置。 - 【請求項37】前記非線形シフトにより再配置された信
号点を復元する信号処理方法において、 前記非線形シフトにより再配置された信号点を、元の信
号点に再配置する非線形逆シフトを実施することを特徴
とする請求項34記載の信号処理方法。 - 【請求項38】前記信号処理方法は、前記選択された信
号点の通知に従い、受信した信号点が前記非線形シフト
により再配置された信号点であるか否かを判定し、その
判定結果に応じて前記非線形逆シフトにより信号点の再
再配置を行なうことを特徴とする、請求項37記載の信
号処理方法。 - 【請求項39】プリコードされた入力信号を非ナイキス
ト伝送により伝送するとともに、 前記非ナイキスト伝送された信号を受信する信号処理方
法において、 前記入力信号へのプリコード前に、前記入力信号に対し
て2次元又は多次元トレリス符号化を実施するととも
に、 前記受信した信号に対して、2次元又は多次元のビタビ
復号を実施することを特徴とする、信号処理方法。 - 【請求項40】入力情報系列をプリコーダに入力し、前
記プリコーダの出力を記録媒体に記録し、前記記録媒体
より信号を再生し、波形等化を行い、前記波形等化の出
力を復号器により復号し、元の入力情報系列を再生する
ことを特徴とした記録装置における信号処理方法におい
て、 スカラー入力情報系列をベクトル情報に変換し、前記ベ
クトル情報を変調手段により、スカラー信号として、記
録媒体に記録することを特徴とした、信号処理方法。 - 【請求項41】請求項40における記録装置における信
号処理方法において、 前記ベクトル情報から信号点を発生させ、前記信号点に
対応して複数の信号点を発生する複数信号点発生部と、 前記複数の信号点の中から、最適な信号点を選択する最
適信号点選択部とを備えたダイナミックプリコーダを有
し、 前記ダイナミックプリコーダにより選択された信号点を
変調して、前記記録媒体に記録することを特徴とする、
信号処理方法。 - 【請求項42】請求項40又は41における記録装置に
おける信号処理方法において、 前記ベクトル信号をトレリス符号器により符号化し、前
記符号化出力信号から信号点を発生させ、前記信号点に
対応して複数の信号点を発生する複数信号点発生部と、 前記複数の信号点の中から、最適な信号点を選択する最
適信号点選択部とを備えたダイナミックプリコーダを有
し、 前記ダイナミックプリコーダにより選択された信号点を
変調して、前記記録媒体に記録し、前記波形等化器の出
力にビタビ復号手段を備えたことを特徴とする信号処理
方法 - 【請求項43】トレリス符号器およびビタビ復号器を有
した非ナイキスト又はナイキスト伝送方法において、受
信側の硬判定および軟判定面をサブセットを連続した形
で周辺点を拡張定義し、ビタビ復号器の周辺点処理を不
要としたことを特徴とする周辺点処理方法。 - 【請求項44】多ステートの90度位相回転に対して誤
りの発生しないトレリスエンコーダのジェネレーション
手法において、 位相回転後の4つの状態遷移図の1:1写像関係の定義
方法において、 0度の状態を、複数のグループに分解し、 グループ毎に90度単位の位相回転を実施するととも
に、更に前記グループ内で、90度単位の位相回転を実
施し、1:1の写像関係を定義して、 符号距離が最大且つ均一となるように、トレリスのパス
を一定の間隔で旧状態から新状態に接続して状態遷移図
を作成し、 前記定義した1:1の写像関係に従って残りのパスを決
定し、 180度位相の異なった組み合わせのサブセットを決定
し、 前記状態遷移図に従い、新状態のサブセットから旧状態
のサブセットをしぼりこみ、更に1:1の写像関係によ
り残りのサブセットを定義し、 前記定義されたサブセットにより、最終的な多ステート
トレリスエンコーダをジェネレーションすることを特徴
とするシ、トレリスエンコーダジェネレーション手法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06481694A JP3321976B2 (ja) | 1994-04-01 | 1994-04-01 | 信号処理装置および信号処理方法 |
US08/415,926 US5734681A (en) | 1994-04-01 | 1995-04-03 | Process and system for transferring vector signal with precoding for signal power reduction |
EP95400745A EP0675622A3 (en) | 1994-04-01 | 1995-04-03 | Process and system for transferring vector signal with precoding for signal power reduction |
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