JPH0799439A - フィールドプログラマブルゲートアレイ及び半導体集積回路 - Google Patents

フィールドプログラマブルゲートアレイ及び半導体集積回路

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JPH0799439A
JPH0799439A JP6093505A JP9350594A JPH0799439A JP H0799439 A JPH0799439 A JP H0799439A JP 6093505 A JP6093505 A JP 6093505A JP 9350594 A JP9350594 A JP 9350594A JP H0799439 A JPH0799439 A JP H0799439A
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Fumitoshi Hatori
鳥 文 敏 羽
Kazutaka Nogami
上 一 孝 野
Takayasu Sakurai
井 貴 康 櫻
Makoto Ichida
田 真 琴 市
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高速で且つ利用効率が高く、配線リソースが
過不足がなく、チップ面積が有効利用できる。 【構成】 ゲート電圧が高い時に導通する第1のトラン
スミッションゲート4と、ゲート電圧が低いとき導通す
る第2のトランスミッションゲート5のそれぞれ2つを
接続したものを基本ブロック6として用いる。基本ブロ
ック6の各接点からの配線群8は、電源配線、接地配
線、クロック配線、及び信号配線などから構成される配
線群7と交叉し、交叉位置にプログラム素子9がある。
プログラム素子9は、プログラムの前後でインピーダン
スが変化し、使い分けにより、配線7a,8a間を接続
/遮断することができ、選択的にプログラムすることに
より、各種の論理回路を構成できる。基本ブロックから
直接出ている配線に直交する配線群の配線の本数は、長
さの単調減少関数で表わされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィールドプログラマ
ブルゲートアレイ(FPGA:FieldProgrammable Gate
Array)及び半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】プログラマブル・アレイを用いた回路
は、特定用途向けIC(ASIC:Application Specified I
C )などの少量生産品や試作用ICとして用いられてき
た。従来から、このようなプログラマブル・アレイを用
いた回路として、マスクレベルでカスタマイズされる、
即ち需要者の要求する仕様のものにされるゲートアレイ
(GA)やスタンダードセル(SC)、ユーザ自身の手
元でカスタマイズされるPLA(Programmable Logic A
rray)などが代表的なものとして用いられてきている。
SCは、LSI内で使用される論理回路ブロックをあら
かじめコンピュータに登録しておき、コンピュータの自
動処理によって、これらの論理回路ブロックを配置・配
線してユーザが所望の製品をつくるものである。またG
Aは、論理ゲートを構成する基本回路をあらかじめ半導
体基板上にアレイ状に形成しておき、スタンダードセル
と同様に、自動配線により配線パターンを決定してユー
ザが所望するLSIを作るものである。これらは、始め
からすべて設計する必要がある通常のLSIに比べると
開発期間が短いという利点を有する。しかし、これらの
方式でも、ユーザーが設計し、自動配置配線が終った後
に製造工程が必要であり、設計完了から製品完成まで、
数週間から数ケ月かかるという問題がある。即ちGAや
SCは任意の論理回路を実現できるという利点がある反
面、PLAに比較して開発費が高く開発期間も長いとい
う欠点がある。これに対し、PLAは、低コスト・短期
間でカスタマイズできるものの、実現可能な回路に制限
がある。近年、これら両者のデバイスの短所を補うべ
く、GAのように任意の回路を、PLAのようにユーザ
の手元で開発できるという特徴を有するFPGAと呼ば
れるデバイスが開発されている。このFPGAは、複数
あるいは単体のトランジスタからなる基本セルと、それ
らを繋ぐための配線及びプログラマブル素子を予め配置
しておき、ユーザがそれらのプログラマブル素子をプロ
グラムすることにより所望の回路を得るものである。こ
のようなデバイスとして、プログラマブル素子や基本セ
ルの異なるさまざまなデバイスが開発されている。
【0003】現在までに発表されているFPGAのセル
としては、図26に示すものや、図27に示すものがあ
る。図26のものは、マルチプレクサ101を基本と
し、そのまわりにプログラマブル素子102a,102
bを配置したもので、入力信号に対する任意の論理をテ
ーブルとして記憶できるようにしたものである(図では
入力数3の場合を示した)。このセルによる任意回路の
実現を説明すると以下のようになる。図26における3
つの入力信号IN1,IN2,IN3に応じた論理を、
マルチプレクサ101中にテーブルとして記憶できるよ
うに、マルチプレクサ101のデータ入力端子は、プロ
グラマブル素子によりVDDレベルあるいはGNDレベ
ルに固定できるようになっており、ユーザは、これらの
プログラマブル素子をプログラムすることにより、希望
する論理のすべての入力パターンに応じた出力を記憶さ
せることができる。入力信号線IN1,IN2,IN3
をマルチプレクサ101はの制御入力端子に接続する
と、それらに与えられる入力信号及び内部の前記記憶済
のテーブルに応じた出力を出力端子OUTに出力するよ
うになる。すなわち、ユーザの所望する回路を得ること
ができる。
【0004】図27に示すものは、単体のトランジスタ
104,105の各ノードにプログラマブル素子102
a,102bを配置したもので、プログラマブル素子の
未プログラム(102a)とプログラム(102b)と
によって、GAのようにトランジスタ単体でのプログラ
ミングができるものである。
【0005】マルチプレクサを用いたものには、任意論
理を容易に実現できるという利点があるものの、実現し
たい論理回路によってはセルの利用効率が悪くなるとい
う欠点がある。一方、トランジスタ単体セルでは、利用
効率は高いものの、トランジスタの各ノードに浮遊容量
が付加されるため動作速度が落ちる場合があるととも
に、プログラマブル素子の数が多くなり、プログラマブ
ル素子のリーク電流に起因するデバイスのスタンバイ電
流が増加する等の欠点がある。
【0006】また、FPGAは、ユーザが例えば複数の
セル間の配線接続を変更できる半導体集積回路の1つと
いえる。このように、ユーザが配線の接続を変更できる
集積回路においては、必要な長さの配線を必要な本数だ
け用意することが望ましい。しかしながら、従来の集積
回路においては、配線リソースの決定のもとになる配線
長の分布に、明確な規則がなかった。このため、ユーザ
が実際に配線の接続を変更すると、不要な長さの配線が
余って、基本回路中の領域が無駄になったり、逆に必要
な長さの配線が足りなくなったりしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
FPGAにはセルの利用効率が悪い、動作速度が落ち
る、あるいはスタンバイ電流が大きい等の欠点があっ
た。さらに、ユーザが配線接続を変更できる集積回路に
おいては、配線リソースに過不足があり、チップ面積の
有効利用が困難であるという欠点があった。
【0008】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的は、高速で且つ利用効率の高いFPGAを提供
すると共に、配線リソースに過不足がなく、チップ面積
の有効利用が可能な集積回路を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のフィールドプロ
グラマブルゲートアレイは、第1の配線の複数からなる
第1配線群と、第2の配線の複数からなる第2配線群
と、前記第1、第2の配線の少なくとも一つの交叉部分
に設けられ、両者を選択的に導通させるスイッチング手
段と、ゲート電圧が高い時に導通する第1のトランスミ
ッションゲートと、ゲート電圧が低い時に導通する第2
のトランスミッションゲートとを有し、前記第1、第2
トランスミッションゲートのゲートが互いに接続されて
共通ゲートとなっているか、あるいはプログラムするこ
とにより選択的に導通させるスイッチング手段により接
続可能で共通ゲートとすることができる基本セルと、を
備え、前記第1、第2トランスミッションゲートの入出
力端及び前記共通ゲートは、それぞれ、前記第1の配線
のいずれかに接続されているものとして構成される。
【0010】さらに、本発明のフィールドプログラマブ
ルゲートアレイは、前記基本セルを構成する各トランス
ミッションゲートの一方の入出力端に高電位ならびに低
電位を与える電圧供給手段と、少なくとも、選択的にス
イッチングする手段をプログラムする前には、ゲート電
圧を強制的に制御し、トランスミッションゲートを導通
状態あるいは遮断状態にすることができる手段と、前記
各トランスミッションゲートの一方の入出力端とは異な
る他方の入出力端に接続され、高電位あるいは低電位を
与える電圧供給手段と、前記他方の入出力端の電位が高
電位であるか否かを判定する手段と、前記他方の入出力
端の電位が低電位であるか否かを判定する手段と、を備
えるものとして構成される。
【0011】また、本発明の半導体集積回路は、複数の
回路素子と、前記回路素子につながる複数の第1の配線
と、前記第1の配線間を接続するための複数の第2の配
線と、前記第1、第2の配線間に設けられ、プログラム
することにより両者を選択的に接続することができるス
イッチング手段と、を備え、前記第2の配線の本数がそ
の長さに対し、単調減少関数で表現でき、その長さ依存
性は長さの−2乗から−3乗の範囲内にあるものとして
構成される。
【0012】
【作用】ゲート電圧が高いときに導通するトランスミッ
ションゲートと低いときに導通するトランスミッション
ゲートとを一対として用いるようにしているため、トラ
ンジスタ単体セルに比較してプログラマビリティーが高
くなる。さらに、プログラマブル素子が少なくでき、寄
生抵抗や寄生容量による遅延が小さくなる。さらに、多
入力マルチプレクサを基本とするセルに比較して、セル
の平均的利用効率が高くなる。
【0013】このトランスミッションゲートを少なくと
もプログラマブル素子のプログラム前に導通/遮断の状
態が任意に切り換えられるようにしておけば以下のよう
に出荷前テストが容易に行える。すなわちその各状態に
おいて、トランスミッションゲートの一方の入出力端に
高電位/低電位が加えられる。このときの他方の入出力
端の電位が高電位か低電位かが判定される。この判定結
果によって、トランスミッションゲートの良、不良が判
定できる。
【0014】また、ユーザが配線の接続を変更できる集
積回路において、配線リソースが必要十分なものとな
り、チップ面積が有効に利用される。
【0015】
【実施例】本発明のはじめの方において説明する実施例
は、ゲート電圧が高い時に導通する第1のトランスミッ
ションゲート4(図2参照)と、ゲート電圧が低いとき
に導通する第2のトランスミッションゲート5(図3参
照)の2つのゲートを接続した、あるいはプログラマブ
ル素子により2つのゲートを接続可能とした基本セル
(図15参照)をアレイ状に配置するように構成したも
のである。この構成により、セルの利用効率が高く、高
速なFPGAを得ることができ、また、GAのライブラ
リも実現容易であるためGAへの移行も容易である、と
いう利点が得られる。
【0016】実施例の説明に先立ち、上記第1、第2の
トランスミッションゲートについて説明する。
【0017】第1のトランスミッションゲート4は図2
に示される。このゲート4は、n型FET1とp型FE
T2のソース・ドレイン同士を共通に接続し、一方を端
子Aとし、他方を端子Bとする。このAまたはBの端子
を入出力端と呼ぶ場合もある。FET1のゲートを直
接、FET2のゲートをインバータ3を図のように介し
て、それぞれ端子Gに接続する。端子Gに電源電位を与
えると、FET1,2は共にオンし、端子A,B間が短
絡状態となる。一方、端子Gに接地電位を与えると、F
ET1,2は共にオフし、端子A,B間が遮断状態にな
る。
【0018】第2のタイプのトランスミッションゲート
5は図3に示される。このゲート5は、端子Gの電圧が
低いときに導通する。
【0019】図3のゲート5が、図2のゲート4と異な
る点は、n型FET1のゲートがインバータ3を図のよ
うに介して、p型FET2のゲートが直接、端子Gに接
続されている点にある。このため、端子Gに接地電位が
与えられるとFET1,2がともにオンし、端子A,B
間が短絡状態となる。一方、端子Gに電源電位が与えら
れると、FET1,2はともにオフし、端子A,B間が
遮断状態となる。
【0020】以下の図面においては、第1、第2のトラ
ンスミッションゲートのシンボルとして、図2、図3の
右側に示すものを用いる。
【0021】図1に、本発明の第1の実施例を示す。こ
の実施例では、第1、第2のトランスミッションゲート
4,5のそれぞれ2つを、図示の如くに接続したものを
基本ブロック6として用いている。基本ブロック6の各
接点からの配線群8は、電源配線、接地配線、クロック
配線、及び信号配線などから構成される配線群7と交叉
している。その交叉点位置にはプログラマブル素子9が
配設されている。プログラマブル素子9とは、プログラ
ムの前後でそのインピーダンスが大きく変化する素子で
あり、プログラム後にインピーダンスが小さくなるもの
と、大きくなるものが考えられる。以下には、前者につ
いて説明する。即ち、この素子9の未プログラム状態の
もの及びプログラム済のものの実体は、それぞれ図4
(a)、(b)の下方に示される。即ち、未プログラム
の素子9(NP)によれば、配線7a,8a間の抵抗値
が抵抗Rによって十分大きい状態にある。プログラム済
の素子9(P)によれば、配線Lで直接繋がったよう
に、抵抗の小さい状態になる。即ち、このようなプログ
ラマブル素子9をプログラムする/しないの使い分けに
より、配線7a,8a間を接続/遮断することができ
る。以後の例でもプログラム前、プログラム済のプログ
ラマブル素子のシンボルとしてそれぞれ図4の上方に示
したものを用いる。
【0022】図1に示した装置におけるプログラマブル
素子9の任意のものを選択的にプログラムすることによ
り、各種の論理回路を構成することができる。その例
を、図5〜図12に示す。
【0023】図5(a)は、(b)に示す真理値表の入
出力関係を満足すべくプログラムされた装置を示す。こ
の図5(a)の回路はいわゆるインバータを構成してい
る。図中、配線7−1,7−2はそれぞれ電源電位VD
D及び接地電位GNDに接続されている。電源電位VD
D及び接地電位GNDは必要に応じ、本文や真理値表で
は“1”及び“0”で代用することもある。配線7−
7,7−8は、プログラマブル素子976,987,988
プログラムにより、それぞれインバータとしての入力
A、出力Zに接続されている。つまり、トランスミッシ
ョンゲート4−2,5−2のゲートに入力Aが接続さ
れ、それらのトランスミッションゲート4−2,5−2
の一方の入出力端に出力Zが接続されている。トランス
ミッションゲート4−2,5−2の他方の出力端子はそ
れぞれ925,914により接地線、電源線に接続されてい
る。
【0024】図6は、バッファの構成例と真理値表であ
り、図5とほぼ同様の構成となっている。ただし、図5
では914,925のプログラマブル素子をプログラムして
いるが、図6では915,924のプログラマブル素子をプ
ログラムしている点において違っている。一般に、図2
7に示すようなトランジスタ単体のセルにおいては、バ
ッファを構成しようとした時、セル数、プログラムすべ
きプログラマブル素子数が、ともに、インバータの場合
の約2倍になる。しかし、この実施例においては、バッ
ファを構成する場合とインバータを構成する場合とで用
いる基本ブロック数、プログラムすべきプログラマブル
素子数に差がない。このような例は他にもある。また、
基本ブロックの大きさは、プログラム用のトランジスタ
の大きさによって支配されるため、基本ブロック自身の
サイズはトランジスタ単体の場合と大差無い。このこと
を考え合わせると、単位面積当たりのプログラマビリテ
ィの高いセルであると結論できる。また、多入力マルチ
プレクサを基本とするセルと比較すると、簡潔に回路を
構成できるため、動作が高速であるといえる。
【0025】図7は、2入力NANDの構成例と真理値
表である。配線群7−6、7−7が入力A,Bに、7−
8が出力Zに接続されている。図6では、4つのトラン
スミッションゲートのうちの2つ(4−2,5−2)し
か使用しなかったが、図7では、プログラマブル素子9
63,984,976,988のプログラムにより、4つ全部の
トランスミッションゲート4−1,4−2,5−1,5
−2を使用する構成となっている。
【0026】図8は2入力ANDの構成例と真理値表で
あり、図7とほぼ同様に4つのトランスミッションゲー
トを使用する構成となっている。ただし、図7とは、プ
ログラムするプログラマブル素子が異っている。即ち、
18,921,927,966,973,982,984のプログラ
マブル素子をプログラムしている。
【0027】図9はトライステート・インバータの構成
例と真理値表である。配線群7−6が入力Aに、7−3
がイネイブル入力Eに、7−7が出力Zに接続されてい
る。イネイブル入力Eが“0”の時は出力Zがハイ−イ
ンピーダンス(図ではHZと記す)になり、“1”の時
はインバータとして機能する。図9においては、これら
の機能を達成するため、プログラマブル素子917
28,933,966,972,984,985をプログラムして
いる。
【0028】図10はトライステート・バッファの構成
例と真理値表であり、図9とほぼ同様に、イネイブル入
力Eが“0”のときは出力ZがハイーインピーダンスH
Zとなり、“1”のときはバッファとして機能する。図
10では、これらの機能を満足するため、プログラマブ
ル素子918,927,933,966,972,984,985,を
プログラムしている。図9との相異点は917,928の替
りに918,927をプログラムしている点である。
【0029】図11は2入力EX−OR(排他的論理
和)の構成例と真理値表である。配線群7−7,7−8
は入力A,Bに7−5は出力Zに接続されている。図1
1(a)は図11(c)の接続を実現するために所定の
プログラマブル素子をプログラムしたものである。図1
1の(a),(c)における同一符号のトランスミッシ
ョンゲートは互いに同じものを示す。なお、(a)の図
中のトランスミッションゲート5−4、4−4はこの例
では使用されていない。
【0030】図12はD−フリップフロップの構成例と
真理値表である。配線群7−3,7−7,7−8はそれ
ぞれクロック入力CLK、出力Q、入力Dに接続されて
いる。図12(a)の接続は図12(c)を実現したも
のである。図12の(a),(c)における同一符号の
トランスミッションゲートは互いに同じものを示す。な
おトランスミッションゲート5−4、4−1、5−6、
4−6はこの例では使用されていない。その他のフリッ
プフロップも同様の構成で実現することができる。
【0031】図13は、以上の基本ブロック6とは異な
る基本ブロック6Aを用いた第2の実施例を示したもの
である。この基本ブロック6Aでは、基本ブロック6と
異なり、2つの第1のトランスミッションゲート4−
1,4−2の入出力端同士を接続していない。つまり、
配線8−1,8−2をそれぞれ別々の、第1のトランス
ミッションゲート4−1,4−2のドレインに接続して
いる。このためある種の回路を構成すると動作速度が多
少落ちるものの、プログラマビリティが向上するため、
セルの使用効率が向上する。
【0032】図14(a)は、図13の回路におけるプ
ログラマブル素子をプログラムすることにより構成した
論理回路例を示し、(b)はその真理値表、(c)はM
IL記号で示した等価回路である。図14からわかるよ
うに、図13の基本ブロック6Aを用いれば、図1の基
本ブロック6だと2つ必要な論理回路を、1つの基本ブ
ロック6Aで構成することができる。この図14におい
ては、配線群7−6,7−7が入力に、7−8が出力に
接続されている。この例では基本ブロックを構成する2
つのセルに含まれるトランスミッションゲートの内、第
1のトランスミッションゲートの入出力端を接続してい
ないが、これとは逆に、第1のトランスミッションゲー
トの入出力端は接続したままで、第2のトランスミッシ
ョンゲートの入出力端を接続していない実施例も考えら
れる。この場合の特徴も上記第2の実施例と同様であ
る。
【0033】図15は、基本セル6Bを用いた第3の実
施例を示したものである。即ち、図15では、それぞれ
1つの第1、第2のトランスミッションゲート4,5の
みを用いた基本セル6Bを用いている。このためある種
の回路を構成すると動作速度が多少落ちるもののプログ
ラマビリティが向上するためセルの使用効率が向上す
る。
【0034】図16は、さらに異なる基本ブロック6C
を用いた第4の実施例を示している。即ち、図16で
は、それぞれn個の第1、第2のトランスミッションゲ
ートを直列接続したものを用いている。即ち、第1、第
2のトランスミッションゲートの組をn組用いている。
このnを1としたものが、図15の回路であり、2とし
たものが図1の回路である。このように、第1、第2の
トランスミッションゲートの組数であるnを変えること
により、動作速度とプログラマビリティのトレードオフ
の調節ができる。
【0035】図17は、基本ブロックとして6Dを用い
た第5の実施例を示したものである。この例では、基本
セルを構成する第1のトランスミッションゲート4の一
つの入出力端と、第2のトランスミッションゲート5の
一つの入出力端とを接続したものである。これによりプ
ログラマブル素子の数を低減することができる。この基
本ブロックでは、ある論理回路を構成する際に上記第1
〜第4の実施例とは多少異なる接続で実現することがで
きる。例えば図18(a)は(b)の真理値表をみたす
2入力NANDであり、接続をわかりやすく示したのが
(c)であるが、この接続は図7に示した、第1の実施
例を用いた2入力NANDまの接続とは異なるものであ
る。さらに、この基本ブロックを用いると、デコーダや
パリティジェネレータなどを効率よく構成することがで
きる場合がある。図19(a)は(c)に示す構成を実
現したものであり、(b)の真理値表で表される2入力
デコーダである。また、図20(a)は図20(c)に
示す構成を実現したものであり、図20(b)の真理値
表で表される4ビットパリティジェネレータである。図
28は基本ブロックとして6Eを用いた第6の実施例を
示したものである。この基本ブロックは2つの第2のト
ランスミッションゲート5−1,5−2の入出力同士を
接続していない。つまり、配線8−1,8−2をそれぞ
れ別々の第2のトランスミッションゲート5−1,5−
2のドレインに接続している。このためある種の回路を
効率良く構成することができる。たとえば図29はこの
基本ブロック2つを用いて、図12(b),(c)に示
すフリップフロップを構成したものであるが、実施例1
の基本ブロック6によれば、図12(a)に示すように
3ブロック必要とするのに対し、基本ブロック6Eを用
いた場合は2ブロックで構成できる。なお、図29その
他の図において、黒く塗りつぶしたプログラマブル素子
は、プログラム済の素子、つまり、図4の(b)の素子
を示す。
【0036】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものではない。上述の実施例においては、プログラマブ
ル素子として、プログラムにより抵抗が低くなる素子を
用いた場合について説明した。これとは逆に未プログラ
ム時に抵抗が小さく、プログラムにより抵抗が高くなる
ものを用いても良い。
【0037】また、上記すべて実施例において、配線群
と、セルの接点からの配線のすべての交点に、プログラ
マブル素子を配置しているが、それらのうちいくつかは
一定の規則に従って間引きしてあっても良い。
【0038】図21は第1の実施例におけるプログラマ
ブル素子間引きの例を示したものである。この例では、
配線7−1では、セルのゲートと中央の入出力端からの
配線との交点にのみプログラマブル素子が配置されてい
る。また配線7−2では、ゲートと両端の入出力端から
の配線との交点のみにプログラマブル素子が配置されて
いる。
【0039】さらに、第1ならびに第2のトランスミッ
ションゲートのゲート端子間にプログラマブル素子が設
けられ、それをプログラムすることによりはじめて共通
ゲートとなる構成であっても良い。この意味は、図30
に示すものである。ここでは基本ブロック6Eを用いて
説明している。すなわち、図30(a)に示すようにト
ランスミッションゲート5−1と4−1のゲート端子
(G1,G3)同士、5−2と4−2のゲート端子(G
2,G4)同士は初期状態では接続されていないが、こ
れらのゲートを接続するためのプログラマブル素子P1
〜P6(プログラムされる前は高インピーダンス状態に
あり、プログラムされることにより低抵抗となるもの)
と中間配線M1,M2がある。プログラム素子P1〜P
6がプログラムされていない状態では、ゲート端子G1
〜G4と配線8−1,8−2にはそれぞれ独立な電位を
与えることができる。水平配線リソースと8の配線のプ
ログラムが終了した時点で図30(b)に示す様に素子
P1〜P6をプログラムすることにより、トランスミッ
ションゲート4−1と5−1のゲート端子G3,G1は
中間配線M1を経由して配線8−1に接続することがで
き、トランスミッションゲート4−2と5−2のゲート
端子G4,G2は中間配線M2を経由して配線8−2に
接続することができる。これはプログラムのある段階ま
ではこのプログラム素子をプログラムせず、それぞれの
トランスミッションゲートのon/offを独立に制御
できるようにすることによりプログラム素子誤書き込み
を防止するためである。図31を参照して、プログラム
素子誤書き込み防止について説明する。同図(a)は電
圧回り込みによる誤書き込みモードを示し、(b)はト
ランスミッションゲートをオフにする場合の誤書き込み
モード示し。(c)はトランスミッションゲートをオフ
にする場合の誤書き込みモード防止等について示し、
(d)はプログラム終了状態を示す。これらの図(a)
〜(d)において、Paはプログラム済の素子、Pbは
プログラムしたい素子、Pcはプログラムされる可能性
のある素子、Pdは最後にプログラムされる素子を示
す。上記各図(a)〜(d)において、矢印AR1は電
圧の回り込みを示し、各印AR2は電圧の回り込みが抑
制されることを示し、図(b)において配線7−aは既
プログラムの素子によりVSSとなる配線を示してい
る。プログラムの際に生じうる図31(a)に示すよう
なトランスミッションゲートを介してのプログラム電圧
の回り込みを抑えるには、プログラム中の第1のトラン
スミッションゲートのゲートにはVSS、第2のトラン
スミッションゲートのゲートにはVPPが印加できるよ
うにしておかなければならない。しかし、単純にこれら
の電圧を印加するだけでは今度は図3(b)に示すよう
にゲート自身と配線リソース間のプログラム素子が誤書
き込みされる可能が生じる。そこで、図31(c)に示
すようにゲート配線をプログラム素子で接続しうる3つ
の部分に分割し、トランスミッションゲートに最も近い
部分にはトランスミッションゲートをoffにする電位
を、中間部分には中間電位VPP/2を与え、トランス
ミッションゲートから最も遠い部分は、水平配線と自由
にプログラムできるような構造とする。これによりトラ
ンスミッションゲートを介してのプログラム電圧の回り
込みによる誤書き込みを回避することができる。
【0040】その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施することができる。次に、上記FPG
Aにおける基本セルのファンクションテストを容易にす
る構成について説明する。このテストは通常出荷前に行
うもので不良品をとりのぞくことを目的としている。図
32は従来のテスト回路例である。ディテクタは図1で
O1〜O4で示してある。また、図中、INTは入力端
子、C1〜C4は基本セル、O1〜O4は出力端子を示
すものである。この回路を用いて図の基本セルC2をテ
ストする場合の動作を説明する。まず、ディテクタD1
〜D4への横方向の制御線T1,T2のうちのT2のみ
をHレベルとし、ディテクタD2,D4中のトランジス
タTR2をONさせ、これと同時に、ディテクタD1,
D2のテスト出力線R1をHレベルにプリチャージした
状態にしておく。この状態でセルC2の入力にテスト信
号を与えた時、出力端子O2がHレベルならばトランジ
スタTR1がONして出力線R1はLレベルへと遷移す
る。一方出力端子O2がLレベルならば、ディテクタD
2中のトランジスタTR1がOFFのままであり、出力
線R1はHレベルを維持したままである。入力テスト信
号により出力がHとなるかLとなるかは決まっているの
で、この出力線R1の電位を観測すればセルC2が正常
か否かを判定できる。この方式ではディテクタ回路D1
〜D4が各セル毎に付加されているので、特にセルサイ
ズが小さいときに面積のオーバーヘッドが大きい。従っ
て、本発明者は、ディテクタ回路は行あるいは列で共用
することが望ましい、と考える。以下では、この様な方
針のもとに構成されたテスト回路を説明する。
【0041】図22は、テストの実施例であり、前記第
1の実施例の基本ブロック6に対するテストについて述
べる。この図ではある行中の3カラム分のセルが描かれ
ており、このうちの左端のセル1が選択的にテストされ
ている時の各配線に与える電位が書かれている。
【0042】図22において、DTはディテクタであ
り、このディテクタDTには、図に示すように複数の基
本ブロックBBが配線L51〜L54を介して接続され
ている。ディティクタDTの上側の回路においては、電
源電位VDDと接地電位VSSとの間に、トランジスタ
T11,T12,T13が直列に接続されている。トラ
ンジスタT11,T12の接続されたドレインが出力V
out1となっている。トランジスタT12には、トランジ
スタT14〜T16が並列に接続されている。トランジ
スタT12,T14〜T16のゲートにはそれぞれ配線
L51〜L54が接続されている。これらの配線は、ト
ランジスタT21〜T24により、電源電位に接続可能
となっている。
【0043】ディテクタDT内の下側の回路において
は、電源電位と接地電位の間に、トランジスタT31〜
T33が直列に接続されている。トランジスタT32,
T33の接続されたドレインが出力Vout2となってい
る。トランジスタT32にはトランジスタT34〜T3
6が並列に接続されている。トランジスタT32,T3
4〜T36のゲートはそれぞれ配線L51〜L54に接
続されている。トランジスタT11,T13,T31,
T33のゲートには信号φT が加えられる。トランジス
タT21〜T24のゲートには、信号φP が加えられ
る。
【0044】配線L51〜L56は、トランジスタT4
1〜T46により基本ブロックBBの各ノードに接続可
能である。カラム1に含まれるトランジスタT41〜T
46のゲートには、電源電位VDDよりもそれらのトラ
ンジスタのしきい値Vthだけ高い電位(VDD+Vth
を加えて、0〜VDDの範囲の電位を、しきい値落ちな
しに伝搬できるようにしている。このとき、カラム1以
外に含まれる他の基本ブロックBBにおける、トランジ
スタT41〜T46に相当するトランジスタのゲートに
は、GND電位を与えてディテクタDTと完全に切りは
なし、今現実に判定対象としている基本セルの判定へ影
響を与えないようにしておく。配線L55には、トラン
ジスタT61、T71により、GND電位あるいは電源
電位を与えることができる。配線L56にも、トランジ
スタT62,T72により、GND電位あるいは電源電
位を与えることができる。基本ブロックBB中のトラン
スミッションゲートTG1−1,TG1−2,TG2−
1,TG2−2のゲートには、トランジスタT51,T
52;T53,T54により、信号φG1あるいはφG2
加えることができる。トランスミッションゲートTG1
−1,TG1−2,TG2−1,TG2−2の詳細は、
図2,図3に示した第一および第二のトランスミッショ
ンゲートである。基本ブロックBBの良否判定は、次の
ようにして行う。即ち、トランスファーゲートTG1−
1,TG1−2の中間ノードN1、トランスミッション
TG2−1,TG2−2の中間ノードN2を、トランジ
スタT61,T62,T71,T72,T45,T46
を用いて電源電位VDDまたは接地電位GNDとする。
そして、トランスファーゲートTG1−1,TG1−
2,TG2−1,TG2−2のオフ状態においてリーク
がないこと、オン状態において信号がパスすることをデ
ィテクタDTで、トランジスタT12,T14〜T1
6,T32,T34〜T36のオン、オフに対応する出
力Vout1,Vout2のレベルによって、検出する。その検
出に際しての、具体的なパルスの加え方は、図23のタ
イミングチャートに示される。以下このチャートに基づ
いて説明する。
【0045】時刻t1においてはトランスミッションゲ
ートTG1−1,TG1−2,TG2−1,TG2−2
が遮断状態のとき、接地電位がトランスミッションゲー
トの一方の入出力端から他方の入出力端へリークしない
ことが判定される。この判定のためには、トランスミッ
ションゲートTG1−1,TG1−2,TG2−1,T
G2−2のゲートにそれらがオフするゲート電圧をトラ
ンジスタT51〜T54により与えておく。そして、そ
れらの中間ノードN1,N2にGND電位を与える。こ
のとき、トランスミッションゲートTG1−1,TG1
−2,TG2−1,TG2−2が“良”であれば、GN
D電位はトランスミッションゲートTG1,TG1を通
ることはない。しかし、“不良”であれば、GND電位
はトランスミッションゲートTG1−1,TG1−2,
TG2−1,TG2−2を通って配線L51〜L54の
電位を予め与えておいた電源電位VDDより低下させ
る。つまり、GND電位が、本来通らないはずのトラン
スミッションゲートTG1−1,TG1−2,TG2−
1,TG2−2を通るか、通らないかによって、トラン
スミッションゲートTG1−1,TG1−2,TG2−
1,TG2−2の良、不良が判定される。そして、その
判定には、トランスミッションゲートTG1−1,TG
1−2,TG2−1,TG2−2に接続されているL5
1〜L54の電位を、ディテクタDt1の出力Vout2
して観測することにより、行われる。すなわち、Vout2
の電位はt1以前には接地電位となっているが、予め電
源電位VDDにプリチャージされているL51〜L54
のいずれかが、トランスミッションゲートTG1−1,
TG1−2,TG2−1,TG2−2のいずれかの不良
により電源電位より低下してP型トランジスタT32〜
T36のしきい値分より下がっていると、T32〜T3
6のうち、その不良トランスミッションゲートに相当す
るものがON状態となりVout2は時刻t1で電源電位V
DDに更新される。従って、Vout2が時刻t1において
接地電位のままならトランスミッションゲートTG1−
1,TG1−2,TG2−1,TG2−2は正常、電源
電位VDDならいずれかが不良であることが判定でき
る。そして、トランスミッションゲートTG1−1,T
G1−2,TG2−1,TG2−2をオフ状態としてお
いたときに、VDD電位が通るか、通らないかの判定
は、時刻t3で行われる。この検出はVout1により行わ
れるが検出原理は前記接地電位のときと同様であるので
省略する。また、トランスミッションゲートTG1−
1,TG1−2,TG2−1,TG2−2をオンしてお
き、そのときに、GND電位/VDD電位が正しくパス
するか否かのGNDパス/VDDパスの判定が、t2/
t4で行われる。このテスト方式の特徴は、1ロウ分の
テストを少数のディテクタで行える点と、検出結果を電
圧で出力するのでテスト時間を低減できる点である。
(電流を出力すると、電流測定は時間がかかるので、テ
スト時間が長くなる。)この場合も前記と同じ検出原理
であるので省略する。なお、本発明は上記の実施例に限
定されるものではない。たとえば上述の実施例でのテス
ト手順は任意に変えてもよい。また、プリチャージトラ
ンジスタT21〜T24は、プリチャージ電位が接地電
位ならばn型FETを用いる必要がある。もちろん、L
51〜L54を電源電位と接地電位のいずれの電位にも
プリチャージできるようにしても良い。その他、本発明
の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが
できる。
【0046】次に、ユーザが配線の接続を変更できる集
積回路内部の配線長の割当が最適に行われるようにした
実施例について説明する。
【0047】上述の各種実施例からもわかるように、基
本セルから直接出ている配線(第1の配線)に直交する
方向に配線群(第2の配線)が配置されている。第1,
第2の配線は立体的に交叉しており、第1の配線と第2
の配線の交叉位置のいくつかにはプログラマブル素子が
設けられている。そして、例えば、2つの基本セルを繋
ぐ場合に、どのプログラマブル素子をプログラムすれば
よいかはユーザにまかされている。しかしながら、前に
も述べたように、予め第2の配線を大幅に余裕をもって
作っておくことは実際上むずかしい。このため、必要な
長さの第2の配線が不足することもあり得る。逆に、不
要な長さの配線が余ることもある。
【0048】本発明者は、このような点に鑑みて、既存
のゲートアレイの配線を解析し、配線の長さの分布を調
べた。その結果、図24のグラフを得ることができた。
このグラフから、本発明者は、配線の本数とその長さが
ほぼべき乗の関係にあることを知得するに至った。この
知得に基づき、第2の配線の本数分布を、長さを変数と
するある関数で割り付ければよいという結論に達した。
【0049】このように構成しておけば、ユーザがプロ
グラマブル素子のプログラムにより、配線接続を任意に
行えるようにしても、配線リソースが必要十分なものと
なり、チップ面積の有効利用が可能となる。
【0050】以下に、本発明者による解析について詳細
に説明する。第2の配線に対し、配線の本数は長さの単
調減少関数により表現する。すなわち、ある長さの配線
の本数は、これより長い配線の本数よりは多く、短い配
線の本数よりは少なくなっている。これをさらに定量的
に表現すると次のようになる。横軸にある単位で表した
配線の長さの対数を、縦軸にその本数の対数をプロット
しその最小二乗直線の傾きkを求めると−3≦k≦−2
の関係がある。図25は本発明は実施例を示したもので
あり、ある長さの配線の本数は、配線長の−2.5乗の
依存性を持っている。この実施例における長さの単位は
基本セルの一辺の長さとなっている。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、セルの利用効率が高
く、高速なFPGAを得ることができる。
【0052】そして、基本ブロック中のトランスミッシ
ョンゲートの良否を出荷前に適正に判定することができ
る。
【0053】さらに、配線リソースが必要十分なものと
なり、チップ面積の有効利用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例。
【図2】第1のタイプのトランスミッションゲートの構
成と記号。
【図3】第2のタイプのトランスミッションゲートの構
成と記号。
【図4】プログラマブル素子の特性の説明図。
【図5】本発明の第1の実施例によるインバータの構成
例ならびに真理値表。
【図6】本発明の第1の実施例によるバッファの構成例
ならびに真理値表。
【図7】本発明の第1の実施例による2入力NANDの
構成例ならびに真理値表。
【図8】本発明の第1の実施例による2入力ANDの構
成例ならびに真理値表。
【図9】本発明の第1の実施例によるトライステート・
インンバータの構成例ならびに真理値表。
【図10】本発明の第1の実施例によるトライステート
・バッファの構成例ならびに真理値表。
【図11】本発明の第1の実施例による2入力排他的論
理和の構成例、真理値表ならびに接続図。
【図12】本発明の第1の実施例のD−フリップフロッ
プの構成例、真理値表ならびに接続図。
【図13】本発明の第2の実施例。
【図14】本発明の第2の実施例による論理回路構成
例。
【図15】本発明の第3の実施例。
【図16】本発明の第4の実施例。
【図17】本発明の第5の実施例。
【図18】本発明の第5の実施例による2入力NAND
の構成例、真理値表ならびに接続図。
【図19】本発明の第5の実施例による2入力デコーダ
の構成例、真理値表ならびに接続図。
【図20】本発明の第5の実施例によるパリティジェネ
レータの構成例、真理値表ならびに接続図。
【図21】本発明の実施例としてのプログラマブル素子
の間引きの例。
【図22】本発明の実施例のテストを説明する全体的構
成図。
【図23】図22におけるテストを説明するタイミング
チャート。
【図24】ゲートアレイにより試作したLSI中の配線
長と本数の関係を示す図。
【図25】本発明の配線本数決定法による配線本数分布
の実施例。
【図26】多入力マルチプレクサを用いたFPGAの基
本セルの従来例。
【図27】トランジスタ単体セルを用いたFPGAの従
来例。
【図28】本発明の第6実施例。
【図29】その第6実施例によって構成したフリップフ
ロップ。
【図30】第1、第2のトランスミッションゲートのゲ
ート端子間にプログラマブル素子をプログラムすること
により、それらのゲート端子を共通に接続するようにし
た例。
【図31】プログラマブル素子の誤書き込み防止の説明
図。
【図32】従来のテスト回路例である。
【符号の説明】
1 n型電界効果トランジスタ 2 p型電界効果トランジスタ 3 インバータ 4 第1のタイプのトランスミッションゲート 5 第2のタイプのトランスミッションゲート 6 基本ブロック 7 配線群 8 セルの節点に接続した配線群 9 プログラマブル素子 10 一方の入力の反転した2入力NANDのMIL記
号 101 マルチプレクサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市 田 真 琴 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝多摩川工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の配線の複数からなる第1配線群と、 第2の配線の複数からなる第2配線群と、 前記第1、第2の配線の少なくとも一つの交叉部分に設
    けられ、プログラムすることにより両者を選択的に導通
    させるスイッチング手段と、 ゲート電圧が高い時に導通する第1のトランスミッショ
    ンゲートと、ゲート電圧が低い時に導通する第2のトラ
    ンスミッションゲートとを有し、前記第1、第2トラン
    スミッションゲートのゲートが互いに接続されて共通ゲ
    ートとなっているか、あるいは、プログラムすることに
    より、選択的に導通させるスイッチング手段により接続
    可能で共通ゲートとすることができる基本セルと、を備
    え、 前記第1、第2トランスミッションゲートの入出力端及
    び前記共通ゲートは、それぞれ、前記第1の配線のいず
    れかに接続されている、フィールドプログラマブルゲー
    トアレイ。
  2. 【請求項2】前記基本セルの少なくとも2つを含む基本
    ブロックを備え、それら基本ブロックを構成する前記基
    本セルの前記第1のトランスミッションゲートの入出力
    端同士が接続されて共通端子となっている、請求項1に
    記載のフィールドプログラマブルゲートアレイ。
  3. 【請求項3】前記基本セルの少なくとも2つを含む基本
    ブロックを備え、それら基本ブロックを構成する前記基
    本セルの前記第2のトランスミッションゲートの入出力
    端同士が接続されて共通端子となっている、請求項1に
    記載のフィールドプログラマブルゲートアレイ。
  4. 【請求項4】請求項2ならびに請求項3を同時に満たす
    フィールドプログラマブルゲートアレイ。
  5. 【請求項5】前記基本セルを構成する第1のトランスミ
    ッションゲートの一つの入出力端が、前記基本セルを構
    成する第2のトランスミッションゲートの一つの入出力
    端と接続されて共通端子となっている、請求項1に記載
    のフィールドプログラマブルゲートアレイ。
  6. 【請求項6】前記基本ブロックあるいは前記基本セルを
    構成する各トランスミッションゲートの一方の入出力端
    に高電位ならびに低電位を与える電圧供給手段と、 少なくとも、選択的にスイッチングする手段をプログラ
    ムする前には、ゲート電圧を強制的に制御し、トランス
    ミッションゲートを導通状態あるいは遮断状態にするこ
    とができる手段と、 前記各トランスミッションゲートの一方の入出力端とは
    異なる他方の入出力端に接続され、高電位あるいは低電
    位を与える電圧供給手段と、 前記他方の入出力端の電位が高電位であるか否かを判定
    する手段と、 前記他方の入出力端の電位が低電位であるか否かを判定
    する手段と、を備えることを特徴とするフィールドプロ
    グラマブルゲートアレイ。
  7. 【請求項7】前記高電位であるか否かを判定する手段と
    して、高電位からp型電界効果トランジスタのしきい値
    分より低くなったときのみ高電位を出力し、それ以外の
    場合は低電位を出力する出力端子と、前記低電位である
    か否かを判定する手段として、低電位からn型電界効果
    トランジスタのしきい値分より高くなったときのみ低電
    位を出力し、それ以外の場合は高電位を出力する出力端
    子とを有する電圧検出回路を備えていることを特徴とす
    る請求項7に記載の、フィールドプログラマブルゲート
    アレイ。
  8. 【請求項8】複数の回路素子と、 前記回路素子につながる複数の第1の配線と、 前記第1の配線間を接続するための複数の第2の配線
    と、 前記第1、第2の配線間に設けられ、プログラムするこ
    とにより両者を選択的に接続することができるスイッチ
    ング手段と、を備え、 前記第2の配線の本数がその長さに対し単調減少関数で
    表現でき、その長さ依存性は長さの−2乗から−3乗の
    範囲内にある、半導体集積回路。
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