JPH079922U - ゴルファ−用脚カバ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴルフウェア（11）の裾部への雨水や水分を
含んだ汚泥の付着を防止する。 【構成】 ゴルファ−の大腿部（１）上方から足首部
（２）を覆う筒状の防水布製外被（３）と、当該ゴルフ
ァ−の足の甲部（４）を覆う逆漏斗状の防水布製カバ−
構体（６）とを一体構造の逢着し、上記外被（３）の上
端と下端、及びゴルファ−の膝頭の直下に、ゴムバンド
もしくは布バンドからなる逢着固定手段（７）（８）
（９）を付設することによって、雨天プレイ用の脚カバ
−（10）を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はゴルファ−用脚カバ−に関するものであり、詳細には雨天時にプレ− するゴルファ−のゴルフズボンに雨水を含んだ汚泥等が付着しないように保護す るための脚カバ−に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

雨天時にゴルフをするとき、雨水や、水分を含んだ泥や芝が着衣に付着するの を防止するため、防水性を有する上着と、ズボンとからなる雨具が着用される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記雨具を着用することによって、着衣への雨水や汚泥の付着を一応阻止する ことができるものの、ゴルフ場での実際の使用状態を考えると、必ずしも充分な 保護機能が達成されているとは言い難い。

【０００４】 即ち、雨具のズボンは、ゴルフズボンを完全に覆うように、裾が長く形成され ているものの、裾の開口部が広いため、フェアウェイはまだしも、スウィング動 作時、あるいは草丈の高いラフやホ−ル間の未舗装の歩道等を歩行するときに、 ズボンの裾部内へ汚泥や芝草が付着したり、芝草から跳ね返った雨水等がズボン と靴下の間に侵入して、ズボン内や靴下等が濡れ、不快になる。

【０００５】 また、ゴルフシュ−ズの甲部の靴紐部や開口部へ直接雨水がかかり、これが内 部へ侵入して漏れることも多い。さらに、ズボンの下端が開口状態になっている ため、気温の低い冬期のプレイ等において、上記開口部から冷気が侵入し、足元 が冷えるという問題もある。

【０００６】 また、ゴルフズボンの腰部に設けられたポケットにスコアカ−ドやティ・マ− ク等を入れており、このポケットが雨具のズボンに覆われて隠れるため、スコア カ−ド等の出し入れが非常に不便であった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記課題の解決手段として、本考案は、ゴルファ−の大腿部上方から足首まで を覆う筒状の防水布製外皮と、当該ゴルファ−の足の甲部を覆う逆漏斗状の防水 布製カバ−構体とを一体構造に縫着し、上記外皮の上端と下端、及び上記ゴルフ ァ−の膝頭の近傍に、ゴムバンドもしくは布バンドからなる縫着固定手段を付設 したことを特徴とするゴルファ−用脚カバ−を提供するものである。

【０００８】 更に本考案は、ゴルファーの大腿部上方から足首部までを覆う筒状の防水布製 外被と、当該ゴルファーの足の甲部を覆う逆漏斗状の防水布製カバー構体とを一 体構造に縫着し、上記外被の上端と下端、及び上記ゴルファーの膝頭の近傍にゴ ムバンドもしくは布バンドからなる締着固定手段を付設したものにおいて、上記 外被の下端に設けられた締着固定手段から膝頭側に向って所定の離間間隔を置き 、かつ、表裏反転状態で上記外被にカバー構体の上端部分を縫着一体化し、この 後、上記カバー構体を表裏反転状態から下向きに折り返すことによって、ゴルフ ァーの足の甲部に上記逆漏斗状カバー構体の裏面側を対向させたことを特徴とす るゴルファー用脚カバーを提供するものである。

【０００９】 また本考案はその変形例として、上記外被を、ゴルファーの膝頭の稍下方から 足首部までを覆う防水布製の筒状体から形成し、かつ、当該外被の上端と下端に 、ゴムバンドもしくは布バンドからなる締着固定手段を付設したものにおいて、 上記外被の下端に設けられた締着固定手段から膝頭側に向って所定の離間間隔を 置き、かつ、表裏反転状態で上記外被にカバー構体の上端部分を縫着一体化し、 この後、上記カバー構体を表裏反転状態から下向きに折り返すことによって、ゴ ルファーの足の甲部に上記逆漏斗状カバー構体の裏面側を対向させたことを特徴 とするゴルファー用脚カバーを提供するものである。

【００１０】

【作用】 雨具のズボンに代えて両足に上記ゴルファ−用脚カバ−を履き、かつ、ゴルフ シュ−ズの甲部をカバ−構体で覆った後、ゴムバンドもしくは布バンドからなる 縫着固定手段を利用して脚カバ−を所定位置に固定し、芝草や汚泥の付着を防止 する。

【００１１】

【実施例】

以下、図１を参照しながら本考案の第１の具体例を説明する。本考案に係るゴ ルファ−用脚カバ−（10）は、ゴルファ−の大腿部（１）の上方から足首部（２ ）までの全域を覆う筒状の防水布製外被（３）と、ゴルファ−の足の甲部（４） 、即ち、ゴルフシュ−ズ（５）の上面を覆う逆漏斗状の防水布製カバ−構体（６ ）とを一体構造に縫着すると共に、上記外被（３）の上端と下端、及びゴルファ −の膝頭（13）の近傍にゴムバンドもしくは布バンドからなる締着固定手段（７ ）（８）（９）を設けることによって、芝草や汚泥の付着防止構体を形成してい る。

【００１２】 雨天下でゴルフを行うとき、雨具のズボンに代えて、より具体的には通常のゴ ルフズボン（11）の外側に上記ゴルファ−用脚カバ−（10）を履き、外被（３） の上端を大腿部（１）まで引き上げ、ゴルフシュ−ズ（５）の上面甲革部分を上 記カバ−構体（６）で覆う。この後、上記締着固定手段（７）（８）（９）の締 込みを利用して、脚カバ−（10）を所定の位置に固定する。この結果、ゴルフズ ボン（11）の裾部分が外被（３）の下端に設けられた締着固定手段（８）にて閉 じられ、かつゴルフシュ−ズ（５）の甲部並びに開口部がカバ−構体（６）にて 覆われるので、雨に濡れた芝草や跳ね返った泥水等がゴルフズボン（11）の裾内 に侵入することがなく、またゴルフシュ−ズ（５）内へ直接雨水が侵入すること もない。従って足元やゴルフシュ−ズ（５）内が濡れず、快適にプレイできる。 この実施状態においては、脚カバ−（10）は、冷気の侵入防止構体としても機能 する。

【００１３】 またゴルフズボン（11）の腰部が開放されているので、ゴルフズボン（11）に 設けられたポケットが隠れず、スコアカ−ド等の出し入れが容易である。

【００１４】 脚カバ−（10）の構成素材としては、雨水の浸透を防止するため、防水加工を 施した天然繊維布、あるいは、疎水性と適度の通気性を具えた合成繊維布を使用 することが好ましい。

【００１５】 次に図２及び図３を参照しながら本考案の第２の具体例を説明する。この具体 例に示すゴルファー用脚カバー（10）は、図１に示すものと同様にゴルファーの 大腿部（１）の上方から足首部（２）までの全域を覆う筒状の防水布製外被（３ ）と、ゴルファーの足の甲部（４）、即ち、ゴルフシューズ（５）の上面を覆う 逆漏斗状の防水布製カバー構体（６）とを一体構造に縫着すると共に、上記外被 （３）の上端と下端、及びゴルファーの膝頭（13）の稍下方にゴムバンドもしく は布バンドからなる締着固定手段（７）（８）（９）を設けることによって、芝 草や汚泥の付着防止構体を形成している。

【００１６】 そして、図２に示すように外被（３）の下端に設けられた締着固定手段（８） から膝頭（13）側に向って所定の離間間隔Ｌを置き、かつ、表裏反転状態で上記 外被（３）の下端部分にカバー構体（６）の上端部分（12）を縫着一体化し、こ の後、図３に示すように上記カバー構体（６）を表裏反転状態から開口部が下向 きとなるように折り返すことによって、ゴルファーの足の甲部（４）、即ち、ゴ ルフシューズ（５）の上面に上記逆漏斗状カバー構体（６）の裏面側を対向させ る。

【００１７】 外被（３）の下端部分に表裏反転状態でカバー構体（６）の上端部分（12）を 縫着することによって、カバー構体（６）を下向きに折り返したとき、ゴルファ ー用脚カバー（10）の表面へのカバー構体（６）の上端部分（12）の縫目の露出 が防止される。この結果、図１に示すものに比較してカバー構体（６）及び外被 （３）の表面にしわが出来にくくなり、脚カバー（10）に対する芝草や汚泥の付 着量が減少する。また、カバー構体（６）の下端開口部の内側に所定の離間間隔 Ｌを置いて締着固定手段（８）が設けられているため、図１に示すものに比較し て脚カバー（10）の内面が滑らかになり、着脱の容易性が向上する。

【００１８】 図４は上記図１乃至図３に示すゴルファー用脚カバー（10）の変形例を示すも のであって、脚カバー（10）の基本的な構造は上記第１及び第２の具体例と同様 である。但し、この変形例においては、脚カバー（10）の着脱を容易にし、かつ 、全体寸法を小型化するため、外被（３）をゴルファーの膝頭（13）の稍下方か ら足首部（12）までの区域を覆う防水布製の筒状体から形成している。

【００１９】

【考案の効果】

本考案によれば、雨天時のゴルフプレイにおいてゴルフウェアの裾部分内への 汚泥や水分を含んだ芝草等の付着ならびに冷気の侵入が略完全に防止され、しか も、ゴルフシュ−ズ内への雨水の侵入もカバ−構体にて防止されるので、足元や ゴルフシュ−ズ内が濡れず、快適にプレイが行える。また、通常、ゴルフズボン の腰部に設けられているポケットか上記脚カバ−にて覆われないので、上記ポケ ットへのゴルフボ−ルやティ・マ−クあるいはスコアカ−ド等の出し入れが容易 である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るゴルファ−用脚カバ−の側面図。

【図２】カバー構体の上端部分を表裏反転状態で外被の
下部に縫着したゴルファー用脚カバーの側面図。

【図３】カバー構体を表裏反転状態から下向きに折り返
したゴルファー用脚カバーの側面図。

【図４】ゴルファー用脚カバーの変形例を示す側面図。

【符号の説明】

１ 大腿部 ２ 足首部 ３ 外被 ４ 甲部 ５ ゴルフシュ−ズ ６ カバ−構体 ７ 締着固定手段 ８ 締着固定手段 ９ 締着固定手段 10 ゴルファ−用脚カバ− 11 ゴルフズボン 12 カバー構体の上端部分 13 膝頭 Ｌ 離間間隔

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゴルファ−の大腿部上方から足首部まで
   を覆う筒状の防水布製外被と、当該ゴルファ−の足の甲
   部を覆う逆漏斗状の防水布製カバ−構体とを一体構造に
   縫着し、上記外被の上端と下端、及び上記ゴルファ−の
   膝頭の近傍に、ゴムバンドもしくは布バンドからなる締
   着固定手段を付設したことを特徴とするゴルファ−用脚
   カバ−。
2. 【請求項２】 ゴルファーの大腿部上方から足首部まで
   を覆う筒状の防水布製外被と、当該ゴルファーの足の甲
   部を覆う逆漏斗状の防水布製カバー構体とを一体構造に
   縫着し、上記外被の上端と下端、及び上記ゴルファーの
   膝頭の近傍に、ゴムバンドもしくは布バンドからなる締
   着固定手段を付設したものにおいて、上記外被の下端に
   設けられた締着固定手段から膝頭側に向って所定の離間
   間隔を置き、かつ、表裏反転状態で上記外被にカバー構
   体の上端部分を縫着一体化し、この後、上記カバー構体
   を表裏反転状態から下向きに折り返すことによって、ゴ
   ルファーの足の甲部に上記逆漏斗状カバー構体の裏面側
   を対向させたことを特徴とするゴルファー用脚カバー。
3. 【請求項３】 上記外被を、ゴルファーの膝頭の稍下方
   から足首部までを覆う防水布製の筒状体から形成し、か
   つ、当該外被の上端と下端に、ゴムバンドもしくは布バ
   ンドからなる締着固定手段を付設したものにおいて、上
   記外被の下端に設けられた締着固定手段から膝頭側に向
   って所定の離間間隔を置き、かつ、表裏反転状態で上記
   外被にカバー構体を上端部分を縫着一体化し、この後、
   上記カバー構体を表裏反転状態から下向きに折り返すこ
   とによって、ゴルファーの足の甲部に上記逆漏斗状カバ
   ー構体の裏面側を対向させたことを特徴とする請求項１
   または２記載のゴルファー用脚カバー。