JPH0799229B2 - ゴムホース - Google Patents

ゴムホース

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JPH0799229B2
JPH0799229B2 JP29421190A JP29421190A JPH0799229B2 JP H0799229 B2 JPH0799229 B2 JP H0799229B2 JP 29421190 A JP29421190 A JP 29421190A JP 29421190 A JP29421190 A JP 29421190A JP H0799229 B2 JPH0799229 B2 JP H0799229B2
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JP
Japan
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rubber
rubber hose
hose
maf
linseed oil
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JP29421190A
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幸雄 石垣
昌好 市川
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、ゴムホースに関する。さらに詳しくは、少な
くとも外面ゴム層がCRの加硫物で形成されているゴムホ
ースに関し、耐熱性が要求されるパワーステアリングホ
ース、トルコンホース等に好適な発明である。
以下の説明で配合単位は、特にことわらない限り、重量
単位である。
下記に、本明細書で使用する略号の一覧を示す。
ポリマー略号: CR…クロロプレンゴム、 H−NBR…水素添加ニトリルゴム、 NBR…ニトリルゴム、 SBR…スチレンブタジエンゴム、 可塑剤略号: DOZ…アゼライン酸ジオクチル、 カーボンブラツク略号 MAF…ミイデイアム・アブレイシヨン・フアナス(Mediu
m Abrasion Furnace) FT…フアイン・サーマル(Fine Thermal) 加硫ゴム物性項目: Hs…スプリング式かたさ表示(JIS A)、 TB…引つ張り強さ(kg/cm2)、 EB…伸び(%)、 M100…100%モジユラス(kgf/cm2)、 CS…圧縮永久歪(%), Tb…ぜい化温度(℃)。
その他: PHR…ゴム成分100重量部に対する配合剤の配合部数。
<従来の技術> ここでは、第1図に示すような、内面ゴム層1、補強層
3、外面ゴム層5の三層構造のパワーステアリングホー
スを例に採り説明するが、これに限られるものではな
い。即ち、内面・外面ゴム層の一方又は双方が複層であ
つてもよく、また、補強層はなくてもよい。
従来、上記構成のゴムホースは、内面ゴム層1がH−NB
R、NBR等の耐油性の良好なゴム加硫物で形成され、補強
層3が脂肪族・芳香族ポリアミド繊維等からなる二層の
補強糸層とされ、外面ゴム層5が耐候性、耐熱性、耐オ
ゾン性に優れたCRの加硫ゴムで形成されていた。
<発明が解決しようとする課題> しかし、昨今のパワーステアリングホースには、従来に
も増して、耐熱性および耐オゾンの要求が増大化しつつ
ある。
本発明の目的は、上記にかんがみて、上記要求性能を満
足させることのできるゴムホースを提供することを目的
とする。
<課題を解決するための手段> 本発明は、上記課題を、下記構成により解決するもので
ある。
請求項1に記載の発明は、少なくとも外面ゴム層がCR加
硫物で形成されているゴムホースにおいて、前記CR加硫
物に配合するカーボンブラツクが、MAFとFTとの併用系
であつて、その配合比がMAF/FT(重量比)=3/7〜6/4で
ある、ことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1におけるCR加
硫物に配合する可塑剤が、アマニ油との併用系であつ
て、その配合比がアマニ油/DOZ=2/1〜4/1である、こと
を特徴とするる。
<手段の詳細な説明> (1)本発明のゴムホースは、少なくとも外面ゴム層が
CRの加硫物で形成されていることを前提的構成要件とす
る。この場合の、ゴムホースの構成は、前述の通りであ
る。
(2)本発明の第1の特徴的構成は、CR加硫物に配合す
るカーボンブラツクが、MAFとFTとの併用系であつて、
その配合比がMAF/FT(重量比)=3/7〜6/4である、こと
にある。
ここで、MAFは、加硫物の強度増大に寄与し、FTは、耐
熱性の増大に寄与するものと推定される。MAFが、上記
範囲より過少であると、ゴム加硫物に所定の強度を得が
たく、また、FTが、上記範囲より過少であるとゴム加硫
物の耐熱性が得がたい。そして、カーボンブラツクの合
計配合量は、従来より若干多目とし、通常、60〜150PHR
とする。
(3)本発明の第2の特徴的構成は、上記CR加硫物に配
合する可塑剤が、アマニ油とDOZとの併用系であつて、
その配合比がアマニ油/DOZ(重量比)=2/1〜4/1であ
る。
ここで、アマニ油は、耐オゾン性の増大に寄与し、ま
た、DOZは耐寒性の増大に寄与するものと推定される。
アマニ油が上記範囲より過少であると、耐オゾン性の改
善を期待しがたく、また、DOZが上記範囲より少ないと
耐寒性の改善が期待しがたい。そして、これら可塑剤の
合計配合量は、所要物性に応じて、2〜30PHRとする。2
PHR未満では、可塑剤の添加効果(耐オゾン性・耐寒性
の改善)が期待できず、30PHRを超えると強度・耐熱性
等のゴム物性に悪影響を与える。
なお、耐オゾン性の改善には、耐オゾン老化防止剤を多
量に配合することも考えられるが、材料価格が高くなる
とともに、汚染等の点において、望ましくない。
<発明の作用・効果> 本発明のゴムホースは、少なくとも外面ゴム層がCR加硫
物で形成されているゴムホースにおいて、前記CR加硫物
に配合するカーボンブラツクを、MAFとFTとの併用系と
することにより、耐熱性の向上が期待できる。さらに、
可塑剤を、アマニ油とDOZの併用系とすることにより、C
R加硫物の耐熱性を維持しながら、耐寒性と、耐オゾン
性の改善を期待できる。
従つて、CR加硫物で外面ゴム層が形成されているパワー
ステアリング・トルコンホースのような車両用ホースに
適用した場合、大幅な耐用期間の延長が可能となる。
<試験例> 本発明の効果を確認するために行なつた試験例について
説明をする。
(1)カーボンブラツクによる耐熱性改善効果確認試
験: 第1表に示す配合処方の実施例1および比較例のゴム材
料を使用して、2mmtのシート材料を加硫成形(成形条件
160℃×10min)して試験片を作成し、120℃、135℃、15
0℃の各雰囲気中で耐熱老化試験を行ない、伸び(Eb
が50%変化するまでの時間を測定した。そして、それを
第2図のアレニウス図にプロツトした。その結果、カー
ボンブラツクの変更により耐熱温度が5℃向上したこと
が分る。
(2)可塑剤による耐オゾン性・耐寒性の改善効果の確
認試験: 第1表に示す配合処方の各実施例のゴム材料を使用し
て、上記と同様に試験片を作成し、表示の各試験項目に
ついて各条件で試験を行なつた。試験結果を第1表に示
すが、各実施例のCR加硫物は、優れた耐オゾン性、耐寒
性を示すことが分る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用可能なゴムホースの一例を示す断
面図、 第2図はカーボンブラツク変更に伴なう耐熱性試験の結
果を示すアレニウスグラフ図である。 1……内面ゴム層、 3……補強層、 5……外面ゴム層。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも外面ゴム層がクロロプレンゴム
    (以下「CR」と略す)の加硫物で形成されているゴムホ
    ースにおいて、 前記CR加硫物に配合するカーボンブラツクが、MAFとFT
    との併用系であつて、その配合比がMAF/FT(重量比)=
    3/7〜6/4である、 ことを特徴とするゴムホース。
  2. 【請求項2】請求項1におけるCR加硫物に配合する可塑
    剤が、アマニ油とアゼライン酸ジオクチル(以下「DO
    Z」と略す。)との併用系であつて、その配合比がアマ
    ニ油/DOZ(重量比)=2/1〜4/1である、ことを特徴とす
    るるゴムホース。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、内面ゴム層が水
    素添加ニトリルゴムである、ことを特徴とするゴムホー
    ス。
JP29421190A 1990-10-30 1990-10-30 ゴムホース Expired - Lifetime JPH0799229B2 (ja)

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