JPH0799156B2 - 複合ポンプ - Google Patents

複合ポンプ

Info

Publication number
JPH0799156B2
JPH0799156B2 JP63226167A JP22616788A JPH0799156B2 JP H0799156 B2 JPH0799156 B2 JP H0799156B2 JP 63226167 A JP63226167 A JP 63226167A JP 22616788 A JP22616788 A JP 22616788A JP H0799156 B2 JPH0799156 B2 JP H0799156B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
suction
impeller
composite
discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63226167A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0275793A (ja
Inventor
昇 高橋
Original Assignee
株式会社帝国電機製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社帝国電機製作所 filed Critical 株式会社帝国電機製作所
Priority to JP63226167A priority Critical patent/JPH0799156B2/ja
Publication of JPH0275793A publication Critical patent/JPH0275793A/ja
Publication of JPH0799156B2 publication Critical patent/JPH0799156B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、複合ポンプに係り、主として送液系路の異な
る同種の液体を同軸駆動の複数ポンプにて個別に送液す
る多連装ポンプに適用するための複合ポンプに関する。
(従来の技術) 液体を複合の需要機器に送る場合、機器の種類や取付場
所の違いによって必要な容量と揚程が異なるために、あ
るいは濃度や温度などが異なるために、個別駆動のポン
プを複数台使用することがあるが、設置面積および設備
費が増大し、保守点検にも手数を要することから、複数
のインペラを同軸駆動する多連装ポンプが提案されてい
る。
例えば、特開昭62−60996号公報に記載されているよう
に、3個以上のインペラを同軸駆動して小型廉価に構成
したキャンドモータポンプが提案されており、このキャ
ンドモータポンプは第7図に示す構造が採られている。
すなわち第7図において1は固定子キャン2にて密閉し
た固定子3、回転子キャン4にて密閉した回転子5、こ
の回転子5に挿通固着した回転軸6、およびこの回転軸
6を支架する前部軸受7と後部軸受8とからなるキャン
ドモータで、第1のケーシング9と第2のケーシング10
とを背面合せに接合して第1のケーシング9側に第1の
吸込室11を、第2のケーシング10側に第2の吸込室12を
それぞれ隣接形成した第1の複合ケーシング13と、第1
のインペラ14と第2のインペラ15とを背面合せに接合し
て回転軸6に挿着した第1の複合インペラ16とからなる
第1の複合ポンプ17をキャンドモータ1の前端側に隣接
配設し、第3のケーシング18と第4のケーシング19とを
背面合せに接合して第3のケーシング18側に第3の吸込
室20を隣接形成した第2の複合ケーシング21と、第3の
インペラ22と第4のインペラ23とを背中合せに接合して
回転軸6に挿着した第2の複合インペラ24とからなる第
2の複合ポンプ25を第1の複合ポンプ17に隣接配設し、
第5のケーシング26と回転軸6に挿着した第5のインペ
ラ27とからなる単連ポンプ28をキャンドモータ1の後端
側に隣接配設して、5連装キャンドモータポンプを構成
し、また第1乃至第5のポンプ吸込口29,30,31,32,33、
および第1乃至第5のポンプ吐出口34,35,36,37,38がそ
れぞれ設けられている。
この構成によれば、送液系路の相違に起因して容量と揚
程または濃度や温度などが異なる同種の液体を送液する
5台のポンプを1台のキャンドモータ1で駆動するの
で、単連のキャンドモータポンプを5台採用する場合に
比べて、キャンドモータポンプが廉価につき、設置面積
を少なく、保守点検も簡単となる。
(発明が解決しようとする課題) ところが、前記構成のキャンドモータポンプにおいて
は、2つのポンプを互に背面合せにして第1の複合ポン
プ17を構成する関係上、第1のインペラ14の吸込側がキ
ャンドモータ1と向い合うので、この第1のインペラ14
の吸込側を第1のポンプ吸込口29へ連通する手段として
キャンドモータ1の前端側と第1のインペラ14との間に
前記第1の吸込室11を設けざるを得ず、そのため回転軸
6がこの第1の吸込室11を貫通するに要する分長くな
り、同様に2つのポンプを互に背面合せにして第2の複
合ポンプ25を構成する関係上、第2のインペラ15の吸込
側と第3のインペラ22の吸込側とが向い合うので、第2
のインペラ15の吸込側を第2のポンプ吸込口30へ、第3
のインペラ22の吸込側を第3のポンプ吸込口31へそれぞ
れ連通する手段として第2のインペラ15と第3のインペ
ラ22との間に前記第2の吸込室12および第3の吸込室20
を設けざるを得ず、そのため回転軸6がこの両吸込室1
2,20を貫通するに要する分さらに長くなり、すなわち、
前部軸受7から第2の複合インペラ24に至る回転軸6の
オーバーハングが極めて大となるので、回転軸6を径大
にしたり、図に示すように第2の吸込室12と第3の吸込
室20を区画する吸込仕切体39の内径部に先端軸受40を設
けるなどオーバーハング対策が必要で、その分高価につ
き、およびキャンドモータポンプ全体が大型化する問題
がある。
また、前記のように2つのポンプを背面合せに接合して
なる複合ポンプをキャンドモータ以外の駆動源にて駆動
する多連装ポンプにおいても同様の問題があり、例えば
第8図に示す実開昭62−84694号公報第1図に記載の2
連装モータポンプおよび第9図に示す同公報第3図に記
載の4連装モータポンプ並びに第10図に示す同公報第4
図に記載の4連装モータポンプのように、複合ポンプ41
を軸継手42を介して通常のモータ43で駆動する場合に
は、モータ軸受とは別に図示しないポンプ軸受が必要で
構成が複雑となり、および前記軸継手42は勿論、複合ポ
ンプ41とモータ43との共通ベース44が必要で割高につく
とともに複合ポンプ41とモータ43との芯出しに熟練作業
を要することから、ポンプ回転軸45との共通軸としてモ
ータ回転軸46を延長して前記ポンプ軸受、軸継手42およ
び共通ベース44を不要にする構成を採ることがあるが、
その場合もモータ43と複合ポンプ41との間に吸込室47を
設けざるを得ず、および隣接する複合ポンプ41,41間に
吸込室47を設けざるを得ず、前記第7図に示す5連装キ
ャンドモータポンプの場合と同様に、回転軸を径大にし
たり、ポンプ先端軸受を設けるなどオーバーハング対策
が必要で、その分高価につき、および多連装モータポン
プ全体が大型化することは否めない。
本発明は、前記に鑑みなされたもので、各ポンプ取扱液
が同心多層状に同方向へ流れて複合ポンプの各インペラ
に流入するように構成することにより、回転軸のオーバ
ーハングが小さくて廉価につき、ポンプ全体が小型化で
きる複合ポンプを提供するものである。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明の複合ポンプは、回転軸に挿着するボス部を備え
た後面シュラウドに複数の羽根群をこの各羽根群間にそ
れぞれ中間シュラウドを介して順次積み重ね、この中間
シュラウドの内径部にマウスリングを突設し、前記複数
の羽根群の羽根入口径および前記中間シュラウドが複数
である場合における前記マウスリングの口径をそれぞれ
前記後面シュラウド側から順次拡大して、複数のインペ
ラを一体にしてなる複合インペラを形成し、前記マウス
リングに相対して前記複合インペラの各インペラの吸込
側間を互に区画する吸込仕切体を設けて前記各インペラ
の吸込側に連通する各吸込室を形成し、前記中間シュラ
ウドの外径部に相対して前記複合インペラの各インペラ
の吐出側間を互に区画する吐出仕切体を設けて前記各イ
ンペラを吐出側に連通する各吐出室を形成し、前記各吸
込室を各ポンプ吸込口に前記各吐出室を各ポンプ吐出口
にそれぞれ連通して複合ケーシングを形成してなるもの
である。
(作用) 本発明の複合ポンプによれば、各ポンプ吸込口から各吸
込室に流入した各ポンプ取扱液は、複合インペラの各イ
ンペラの吸込側間を互に区画する吸込仕切体によって殆
んど相互に混入することなく同心多層状に同方向に流れ
てそれぞれ前記各インペラに吸込まれ、この各インペラ
から吐出された各ポンプ取扱液は、前記各インペラの吐
出側間を互に区画する吐出仕切体によって殆んど相互に
混入することなくそれぞれ各ポンプ吐出口から送出され
る。
(実施例) 次に、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
第1図は、本発明を2つのポンプからなる複合ポンプに
適用して板金全溶接構造の2連装キャンドモータを構成
した実施例を示す。
固定子101の外周に固定子枠102を被着し、この固定子10
1の内周に固定子キャン103を密着挿入してその両端縁を
固定子枠102の両側板部にそれぞれ液密に溶着し、内周
に回転軸104を挿通固着し外周に固定子キャン105を密着
被覆した回転子106を固定子キャン103と回転子キャン10
5との間にキャン隙間107を介して前記固定子101に対向
配設し、前記固定子枠102の前部の側板部に前部軸受箱1
08を、後部の側板部に端蓋を兼ねた後部軸受箱109をそ
れぞれ液密に溶着し、前記回転軸104を支架する前部軸
受110および後部軸受111をそれぞれ前部軸受箱108およ
び後部軸受箱109に装着してキャンドモータ112を構成す
る。
そして、キャンドモータ112の前端側から突出した回転
軸104に挿着するボス部113を備えた後面シュラウド114
にそれぞれ複数の羽根からなる第1の羽根群115および
第2の羽根群116を両羽根群115,116間に中間シュラウド
117を介して順次積み重ね、さらに第2の羽根群116に前
面シュラウド118を積み重ねてこれらを一体に溶着し、
第1の羽根群115の羽根入口径に対して第2の羽根群116
の羽根入口径を拡大するとともに中間シュラウド117の
内径部に突設したマウスリング119の口径に対して前面
シュラウド118の内径部に突設したマウスリング120の口
径を拡大して、後面シュラウド114と第1の羽根群15お
よび中間シュラウド117からなる第1のインペラ121と、
中間シュラウド117と第2の羽根群116および前面シュラ
ウド118からなる第2のインペラ122を一体にしでなる複
合インペラ123を形成する。
また複合インペラ123の外周を囲繞するケーシング胴124
を前記キャンドモータ112の固定子枠102に溶着し、前面
シュラウド118のマウスリング120が接触回転するシール
部材125を内径部に装着したケーシング側板126をケーシ
ング胴124に溶着して第2のインペラ122の吸込側と吐出
側とを区画し、中間シュラウド117のマウスリング119に
相対してこのマウスリング119との間に狭い半径方向環
状隙間のオリフィス127を形成する円筒状の吸込仕切体1
28を配設して、前記第1のインペラ121の吸込側と第2
のインペラ122の吸込側とを区間するとともにこの吸込
仕切体128の内側空間を第1のインペラ121の吸込側に連
通する第1の吸込室129とし、中空円板状の吸込端板130
の内周をこの吸込端板130を貫通した吸込仕切板128に外
周をケーシング胴124の突出端にそれぞれ溶着してこの
吸込端板130とケーシング胴124、ケーシング側板126お
よび吸込仕切体128とで囲む空間を第2のインペラ122の
吸込側に連通する第2の吸込室131として形成し、中空
円板状の吐出仕切体132を中間シュラウド117に相対して
ケーシング胴124に溶着し、吐出仕切体132の内周面と中
間シュラウド117の外周面との間に狭い半径方向環状隙
間のオリフィス133を形成して第1のインペラ121の吐出
側と第2のインペラ122の吐出側とを区画するとともに
固定子枠102とケーシング胴124および吐出仕切体132と
で囲む空間を第1の吐出室134として、吐出仕切体132と
ケーシング胴124およびケーシング側板126とで囲む空間
を第2の吐出室135としてそれぞれ形成し、吸込仕切体1
28の先端部を第1の吸込室129に連通する第1のポンプ
吸込室136とし、第2の吸込室131に連通する第2のポン
プ吸込口137を吸込端板130に溶着し、第1の吐出室134
および第2の吐出室135にそれぞれ連通する第1のポン
プ吐出口138および第2のポンプ吐出口139をケーシング
胴124に溶着して複合ケーシング140を形成し、この複合
ケーシング140と前記複合インペラ123とによって2つの
ポンプを一体化してなる複合ポンプ141を構成する。
また、前記回転軸104に軸内通路142を穿設し、第1のイ
ンペラ121にて第1の吐出室134へ吐出された第1のポン
プ取扱液の一部が矢指で示すように前部軸受110を通っ
てこの軸受110を潤滑し、キャン隙間107の通って固定子
101と回転子106とを冷却し、後部軸受111を通ってこの
軸受111を潤滑した後、軸内通路142を通って第1のイン
ペラ121の吸込側へと循環するキャンドモータ循環系路1
43を形成する。
このように構成した実施例のキャンドモータポンプを運
転すると、複合ポンプ141のポンプ作用によって、第1
のポンプ取扱液が第1のポンプ吸込口136から第1の吸
込室129を経て第1のインペラ121に吸込まれ、このイン
ペラ121にて付勢されて第1の吐出室134に至り、その一
部は第1の吐出室134から前部軸受110、キャン隙間10
7、後部軸受111、軸内通路142および第1のインペラ121
の吸込側へとキャンドモータ循環系路143を循環して両
軸受110,111を潤滑するとともに固定子101と回転子106
とを冷却し、残りの大部分は第1の吐出室134から第1
のポンプ吐出口138を経て図示しない第1の送液系路へ
と送出される。また第2のポンプ取扱液が第2のポンプ
吸込口137から第2の吸込室131を経て第2のインペラ12
2に吸込まれ、このインペラ122にて付勢されて第2の吐
出室135に至り、第2のポンプ吐出口139を経て図示しな
い第2の送液系路へと送出される。
すなわち、第1のポンプ吸込口136から第1の吸込室129
に流入した第1のポンプ取扱液と第2のポンプ吸込口13
7から第2の吸込室131に流入した第2のポンプ取扱液と
は、第1のインペラ121の吸込側と第2のインペラ122の
吸込側間を互に区画する吸込仕切体128によって殆んど
相互に混入することなく同心二層状に同方向へ流れて第
1のインペラ121および第2のインペラ122にそれぞれ吸
込まれ、第1のインペラ121から吐出された第1のポン
プ取扱液と第2のインペラ122から吐出された第2のポ
ンプ取扱液とは、第1のインペラ121の吐出側と第2の
インペラ122の吐出側とを互に区画する吐出仕切体132に
よって殆んど相互に混入することなく第1のポンプ吐出
口138および第2のポンプ吐出口139からそれぞれ送出さ
れる。
そして、この実施例によれば、羽根入口径の異なる2つ
のインペラ121,122を同方向に積み重ねて複合インペラ1
23を形成しているので、両インペラ121,122の吸込側を
いずれもキャンドモータ112に背向させることができ、
すなわち両吸込室129,131を複合インペラ123の反キャン
ドモータ112側に設けることができ、そのためキャンド
モータと複合インペラとの間に吸込室を設けざるを得な
い前記従来例の複合ポンプを採用したキャンドモータポ
ンプに比べて、前部軸受110から複合インペラ123に至る
回転軸104のオーバーハングが小さくなって、回転軸104
が短軸になることに加えてオーバーハング対策が不要で
廉価になり、およびキャンドモータポンプ全体が小型化
する。
なお、一般にこの種ポンプにおける第1のインペラ121
の吸込側と第2のインペラ122の吸込側との圧力差は僅
かであるので、前記実施例においては中間シュラウド11
7のマウスリング119と吸込仕切体128との軸封に狭い半
径方向環状隙間のオリフィス127を採用したが、前記両
インペラ121,122の吸込側間の圧力差が大きい場合や圧
力差は小さいがこの吸込側間の漏洩を厳しく制限する場
合は、図示しないが前面シュラウド118のマウスリング1
20とケーシング側板126との軸封のように中間シュラウ
ド117のマウスリング119が接触回転するシール部材を吸
込仕切体128に装着すればよく、他方、前面シュラウド1
18のマウスリング120とケーシング側板126との軸封も接
触回転するシール部材125に代えて、第2図に示すよう
に狭い半径方向環状隙間のオリフィス144にて非接触に
行なってもよい。
また、第1の吐出室134と第2の吐出室135とを区画する
ための中間シュラウド117の外径部における軸封は、前
記第1図に示すように吐出仕切体132の内周面と中間シ
ュラウド117の外周面との間に狭い半径方向環状隙間の
オリフィス133を形成するほか、第2図に示すように中
間シュラウド117の外径を拡大して吐出仕切体132との間
に狭い軸方向環状隙間のオリフィス145を形成してもよ
く、または図示していないが、第2図において、吐出仕
切体132を取り除き、中間シュラウド117の拡径部を吐出
仕切体としてその外周面とケーシング胴124の内周面と
の間に狭い半径方向環状隙間のオリフィスを形成しても
よく、あるいは前記両インペラ121,122の吐出側間の圧
力差が大きい場合や圧力差は小さいがこの吐出側間の漏
洩を厳しく制限する場合は、第3図に示すように中間シ
ュラウド117の外周面が接触回転するシール部材146を吐
出仕切体132に装着すればよい。
また、軸内通路142に代えて、第2図に示すように第1
のポンプ吐出口138とキャンドモータ後側室147とを循環
パイプ148で連通し、第1のポンプ吐出口138の第1のポ
ンプ取扱液の一部を循環パイプ148、キャンドモータ後
側室147、後部軸受111、キャン隙間107、前部軸受110、
および第1のインペラ121に穿設したバランスホール149
を経てこのインペラ121の吸込側へと循環させるキャン
ドモータ循環経路143を形成してもよい。
次に、2つのポンプからなる前記複合ポンプ141を採用
して3連装キャンドモータポンプを構成するには、第3
図に示すように、複合インペラ123と複合ケーシング140
とによって2つのポンプを一体化してなる前記第1図お
よび第2図に示す実施例と同様の複合ポンプ141をキャ
ンドモータ112の前端側に配設し、キャンドモータ112の
後端側から突出した回転軸104に挿着した第3のインペ
ラ150とキャンドモータ112の固定子枠102に溶着した第
3のケーシング151とからなる単連ポンプ152をキャンド
モータ112の後端側に配設すればよい。
次に、本発明を3つのポンプからなる複合ポンプに適用
して板金全溶接構造の3連装キャンドモータポンプを構
成した実施例を第4図に示す。
キャンドモータ112の前端側から突出した回転軸104に装
着するボス部113を備えた後面シュラウド114にそれぞれ
複数の羽根からなる第1の羽根群115、第2の羽根群116
および第3の羽根群153を、第1の羽根群115と第2の羽
根群116間に第1の中間シュラウド117を介して、第2の
羽根群116と第3の羽根群153間に第2の中間シュラウド
154を介して順次積み重ね、さらに第3の羽根群153に前
面シュラウド118を積み重ねてこれらを一体に溶着し、
第1の羽根群115の羽根入口径に対して第2の羽根群116
と第3の羽根群153の羽根入口径を順次拡大するととも
に、第1の中間シュラウド117の内径部に突設したマウ
スリング119の口径に対して第2の中間シュラウド154の
内径部に突設したマウスリング155と前面シュラウド118
の内径部に突設したマウスリング120の口径を順次拡大
して、後面シュラウド114と第1の羽根群115および第1
の中間シュラウド117からなる第1のインペラ121と、第
1の中間シュラウド117と第2の羽根群116および第2の
中間シュラウド154からなる第2のインペラ122、並びに
第2の中間シュラウド154と第3の羽根群153および前面
シュラウド118からなる第3のインペラ156を一体化して
なる複合インペラ157を構成する。
また、この複合インペラ157の外周を囲繞するケーシン
グ胴124をキャンドモータ112の固定子枠102に溶着し、
前面シュラウド118のマウスリング120が接触回転するシ
ール部材125を内径部に装着したケーシング側板126をケ
ーシング胴124に溶着して第3のインペラ156の吸込側と
吐出側とを区画し、第1の中間シュラウド117のマウス
リング119に相対してこのマウスリング119との間に狭い
半径方向環状隙間のオリフィス127を形成する円筒状の
第1の吸込仕切体128を配設して、第1のインペラ121の
吸込側と第2のインペラ122の吸込側とを区画するとと
もに第1の吸込仕切体128の内側空間を第1のインペラ1
21の吸込側に連通する第1の吸込室129とし、第2の中
間シュラウド154のマウスリング155に相対してこのマウ
スリング155との間に狭い半径方向環状隙間のオリフィ
ス158を形成する円筒状の第2の吸込仕切体159を第1の
吸込仕切体128に同心に配設するとともに中空円板状の
第1の吸込端板160の内周を第1の吸込仕切体128に、外
周を第2の吸込仕切体159に溶着して、第2のインペラ1
22の吸込側と第3のインペラ156の吸込側とを区画する
とともに第1の吸込仕切体128と第2の吸込仕切体159お
よび第1の吸込端板160とで囲む空間を第2のインペラ1
22の吸込側に連通する第2の吸込室161として形成し、
中空円板状の第2の吸込端板130の内周を第2の吸込仕
切体159に、外周をケーシング胴124の突出端にそれぞれ
溶着してこの第2の吸込端板130とケーシング胴124、ケ
ーシング側板126および第2の吸込仕切体159とで囲む空
間を第3のインペラ156の吸込側に連通する第3の吸込
室162として形成し、中空陣笠状の第1の吐出仕切体132
を第1の中間シュラウド117に相対してケーシング胴124
に溶着し、第1の吐出仕切体132の内周面と第1の中間
シュラウド117の外周面との間に狭い半径方向環状隙間
のオリフィス133を形成して第1のインペラ121の吐出側
と第2のインペラ122の吐出側とを区画するとともに固
定子枠102とケーシング胴124および第1の吐出仕切体13
2とで囲む空間を第1の吐出室134として形成し、中空陣
笠状の第2の吐出仕切体163を第2の中間シュラウド154
に相対してケーシング胴124に溶着し、第2の吐出仕切
体163の内周面と第2の中間シュラウド154の外周面との
間に狭い半径方向環状隙間のオリフィス164を形成して
第2のインペラ122の吐出側と第3のインペラ156の吐出
側とを区画するとともに第1の吐出仕切体132とケーシ
ング胴124および第2の吐出仕切体163とで囲む空間を第
2の吐出室165として、第2の吐出仕切体163とケーシン
グ胴124およびケーシング側板126とで囲む空間を第3の
吐出室166としてそれぞれ形成し、第1乃至第3のポン
プ吸込口136,137,167および第1乃至第3のポンプ吐出
口138,139,168を設けて複合ケーシング169を形成し、こ
の複合ケーシング169と前記複合インペラ157とによって
3つのポンプを一体化してなる複合ポンプ170を構成す
る。
この実施例における複合ポンプ170の作用は、2つのポ
ンプを一体化してなる前記複合ポンプ141の場合と同様
に、各ポンプ吸込口136,137,167から各吸込室129,161,1
62に流入した各ポンプ取扱液は、複合インペラ157の各
インペラ121,122,157の吸込側間を互に区画する吸込仕
切体128,159によって殆んど相互に混入することなく同
心多層状に同方向に流れてそれぞれ前記各インペラ121,
122,156に吸込まれ、この各インペラ121,122,156の吐出
側間を互に区画する吐出仕切体132,163によって殆んど
相互に混入することなくそれぞれ各ポンプ吐出口138,13
9,168から送出される。
そして、この実施例においても、各吸込室129,161,162
を複合インペラ157の反キャンドモータ112側に設けるこ
とができるので、前記第1図乃至第3図に示す実施例と
同様に前部軸受110から複合インペラ157に至る回転軸10
4のオーバーハングが小さくてすみ、廉価かつ小型の3
連装キャンドモータポンプが提供できる。
次に、本発明の複合ポンプを採用して4連装キャンドモ
ータポンプを構成するには、図示しないが前記第3図に
示す実施例において、キャンドモータ112の後端側に配
設した単連ポンプ152に代えて前端側に配設した2つの
ポンプからなる複合ポンプ141と同様の複合ポンプを配
設するか、キャンドモータ112の前端側に配設した2つ
のポンプからなる複合ポンプ141に代えて前記第4図に
示すように3つのポンプからなる複合ポンプ170を配設
する。
さらに、本発明の複合ポンプを採用して5連装キャンド
モータポンプを構成するには、第5図に示すように、キ
ャンドモータ112の前端側に3つのポンプからなる複合
ポンプ170を後端側に2つのポンプからなる複合ポンプ1
41をそれぞれ配設する。
この場合、前記第7図に示す従来例の5連装キャンドモ
ータポンプに比べて、オーバーハング対策が不要で回転
軸104の長さも半分程度となって、かなり廉価につくと
ともにキャンドモータポンプ全体が大幅に小型化する。
また、第6図に示すように、2つのポンプからなる複合
ポンプ141および141の2組を背面組み合せにしてキャン
ドモータ112の前面側に配設し、単連ポンプ152をキャン
ドモータ112の後端側に配設しても5連装キャンドモー
タポンプを構成することができ、この場合、キャンドモ
ータ112とこれに近い複合ポンプ141との間にこの複合ポ
ンプ141の各吸込室171,172を配設する分、前部軸受110
から2組の複合インペラ123,123に至る回転軸104のオー
バーハングが長くなるが、それでもなお前記第7図に示
す従来例の5連装キャンドモータポンプに比べては、オ
ーバーハングが小さくて先端軸受を設けなくとも対処で
き、キャンドモータポンプ全体も小型化する。
なお、本発明の複合インペラを形成する各インペラのう
ち反後面シュラウド側のインペラは前記第5図に示すよ
うに前面シュラウドを設けないでオープンインペラとし
てもよい。
以上、本発明を板金構造の複合ポンプとして多連装キャ
ンドモータポンプに適用した実施例について説明した
が、鋳物構造などにても構成できることは勿論、キャン
ドモータ以外にて駆動する複合ポンプに適用できる。
〔発明の効果〕
本発明の複合ポンプは、この複合ポンプの各インペラに
流入する各ポンプ取扱液が同心多層状に同方向に流れる
ように構成したので、回転軸のオーバーハングが小さく
てすみ、回転軸が短くなることに加えてオーバーハング
対策が不要で、または回転軸を径大にするだけで先端軸
受を設けずにすむなどオーバーハング対策が簡単で、お
よびポンプケーシングが短くなって廉価につき、さらに
ポンプ全体が小型化できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を2つのポンプからなる複合ポンプに適
用して2連装キャンドモータポンプを構成した実施例を
示す縦断面図、第2図は第1図の2連装キャンドモータ
ポンプの一部を変更した実施例を示す縦断面図、第3図
は本発明を2つのポンプからなる複合ポンプに適用して
3連装キャンドモータポンプを構成した実施例を示す縦
断面図、第4図は本発明を3つのポンプからなる複合ポ
ンプに適用して3連装キャンドモータポンプを構成した
実施例を示す縦断面図、第5図は本発明を3つのポンプ
からなる複合ポンプと2つのポンプからなる複合ポンプ
に適用して5連装キャンドモータポンプを構成した実施
例を示す縦断面図、第6図は本発明を2つのポンプから
なる複合ポンプに適用してこの複合ポンプを2組採用す
ることにより5連装キャンドモータポンプを構成した実
施例を示す縦断面図、第7図は2つのポンプからなる従
来の複合ポンプを適用した5連装キャンドモータポンプ
を示す縦断面図、第8図乃至第10図はそれぞれ2つのポ
ンプからなる従来の複合ポンプを適用したモータポンプ
を示す縦断図である。 104……回転軸、113……ボス部、114……後面シュラウ
ド、115……第1の羽根群、116……第2の羽根群、117
……第1の中間シュラウド、119,155……マウスリン
グ、121……第1のインペラ、122……第2のインペラ、
123,157……複合インペラ、128……第1の吸込仕切体、
129……第1の吸込室、131,161……第2の吸込室、132
……第1の吐出仕切体、134……第1の吐出室、135,165
……第2の吐出室、136……第1のポンプ吸込口、137…
…第2のポンプ吸込口、138……第1のポンプ吐出口、1
39……第2のポンプ吐出口、140,169……複合ケーシン
グ、141,170……複合ポンプ、153……第3の羽根群、15
4……第2の中間シュラウド、156……第3のインペラ、
159……第2の吸込仕切体、162……第3の吸込室、163
……第2の吐出仕切体、166……第3の吐出室、167……
第3のポンプ吸込口、168……第3のポンプ吐出口。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に挿着するボス部を備えた後面シュ
    ラウドに複数の羽根群をこの各羽根群間にそれぞれ中間
    シュラウドを介して順次積み重ね、この中間シュラウド
    の内径部にマウスリングを突設し、前記複数の羽根群の
    羽根入口径および前記中間シュラウドが複数である場合
    における前記マウスリングの口径をそれぞれ前記後面シ
    ュラウド側から順次拡大して、複数のインペラを一体に
    してなる複合インペラを形成し、前記マウスリングに相
    対して前記複合インペラの各インペラの吸込側間を互に
    区画する吸込仕切体を設けて前記各インペラの吸込側に
    連通する各吸込室を形成し、前記中間シュラウドの外径
    部に相対して前記複合インペラの各インペラの吐出側間
    を互に区画する吐出仕切体を設けて前記各インペラの吐
    出側に連通する各吐出室を形成し、前記各吸込室を各ポ
    ンプ吸込口に前記各吐出室を各ポンプ吐出口にそれぞれ
    連通して複合ケーシングを形成したことを特徴とする複
    合ポンプ。
JP63226167A 1988-09-09 1988-09-09 複合ポンプ Expired - Lifetime JPH0799156B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63226167A JPH0799156B2 (ja) 1988-09-09 1988-09-09 複合ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63226167A JPH0799156B2 (ja) 1988-09-09 1988-09-09 複合ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0275793A JPH0275793A (ja) 1990-03-15
JPH0799156B2 true JPH0799156B2 (ja) 1995-10-25

Family

ID=16840922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63226167A Expired - Lifetime JPH0799156B2 (ja) 1988-09-09 1988-09-09 複合ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0799156B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR0134012B1 (ko) * 1995-06-29 1998-04-28 배순훈 서브임펠러(sub-impeller)가 형성된 온수순환펌프용 임펠러
JPH0968195A (ja) * 1995-08-31 1997-03-11 Ebara Corp キャンドモータポンプ
JP4965916B2 (ja) * 2006-07-18 2012-07-04 日機装株式会社 キャンドモータポンプ
JP5429231B2 (ja) * 2011-07-03 2014-02-26 株式会社デンソー ウォータポンプ
JP2013167183A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Isuzu Motors Ltd 遠心式ポンプと車両用の冷却装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53154409U (ja) * 1977-05-12 1978-12-05

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0275793A (ja) 1990-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0601751B1 (en) Electric-motor in-line integrated hydraulic pump
CA2088611C (en) Pump
US5158440A (en) Integrated centrifugal pump and motor
JP2766627B2 (ja) 電動水没式ポンプ
JPS60190690A (ja) 流体圧縮用スクロール機
US6171089B1 (en) External gear pump with drive gear seal
US20090035159A1 (en) Thrust and Intake Chamber for Pump
KR960001994B1 (ko) 전동복합 펌프장치
US5584650A (en) Lubrication system
JPH0481587A (ja) スクロール式流体機械
US5062776A (en) Commutator for orbiting gerotor-type pumps and motors
JPH0799156B2 (ja) 複合ポンプ
US4684318A (en) Hydrostatic bearing for pumps and the like
CA2092438C (en) Integrated centrifugal pump and motor
JPS62206282A (ja) スクロ−ル圧縮機
US9243633B2 (en) Device for branching off a fluidic partial flow
JPH02173393A (ja) 軸流ポンプの軸推力軽減装置
US11982270B2 (en) Pump device
JP2021504618A (ja) 遠心支援を伴う曲げ軸液圧ポンプ
JPH0736148Y2 (ja) 純水用キャンドモータポンプ
JP2526455B2 (ja) 2段水封式真空ポンプの封水循環機構
CA1245508A (en) Hydrostatic bearing for pumps and the like
JPS5912194A (ja) グランドレスポンプ
KR100202163B1 (ko) 회전펌프
JP7450012B2 (ja) スクリュースピンドルポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term