JPH0799038B2 - 構内情報通信システム - Google Patents

構内情報通信システム

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JPH0799038B2
JPH0799038B2 JP5015876A JP1587693A JPH0799038B2 JP H0799038 B2 JPH0799038 B2 JP H0799038B2 JP 5015876 A JP5015876 A JP 5015876A JP 1587693 A JP1587693 A JP 1587693A JP H0799038 B2 JPH0799038 B2 JP H0799038B2
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JP
Japan
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radio wave
transceiver
ceiling
radio
reflection plate
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JP5015876A
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Inventor
忠夫 横山
Original Assignee
株式会社ミリウェイブ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミリ波帯の電波を使用
する構内情報通信システムに係り、特にミリ波帯電波を
反射する電波反射板を用いた構内LANや室内LAN等
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、LANに代表される構内情報通信
システムは、大型コンピュータ、パーソナルコンピュー
タ、ワークステーション等を用いてネットワークを構築
し、情報処理やデータの共有化等を行うものであり、コ
ンピュータの小型化(ダウンサイジング)、高性能化、
通信機能の高度化等に伴って急速に発展し、市場の拡大
がなされている。このネットワーク部分としては、従来
から、同軸ケーブルやツイストペアケーブル等の有線回
線で構成されたものが用いられている。このため、LA
Nの普及とともにオフィスが配線の洪水となる危惧や、
レイアウト変更の都度、配線の引きなおし等の工事が必
要となることから、ワイヤレス化(無線化)が求められ
るようになった。上記のような背景から、無線LAN
(構内無線通信)に対応する装置が開発されつつある
が、これらは概ね下記のような方式となっている。第1
の方式(以下「タイプA」という)は、周波数100〜
900MHz(メガヘルツ)帯域を使用し伝送速度5〜
250Kbpsでアンテナは全方向通信型を用いるもの
である。第2の方式(以下「タイプB」という)は、周
波数2.4GHZ(ギガヘルツ)帯域を使用し伝送速度
2〜4MbpsでSS(拡散スペクトラム)方式を用い
アンテナは全方向通信型を用いるものである。また、第
3の方式(以下「タイプC」という)は、図11に示す
ような方式であり、準ミリ波帯の周波数19GHz帯域
を使用し伝送速度10Mbpsでアンテナは指向性60
度×6セクターで全方向通信を行い、この中から最も強
い電波を受信するものである。そして、第4の方式(以
下「タイプD」という)は、ミリ波帯の周波数(30〜
300GHz)を使用し伝送速度10〜100Mbps
であり、この方式はまだ市販はされていないが、構想と
しては、室内等の既存のネットワークに接続する無線機
(以下「親機」という)22に無指向性アンテナを使用
し情報処理端末側の無線機(以下「子機」という)23
に指向性の平面アンテナまたはホーンアンテナを用いる
ものである(図12参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方式のうち、伝送速度10Mbps以上であるタイ
プCおよびDについて考えると、タイプCは、システム
が複雑で、コスト高となり、有線方式に対抗することが
できず、タイプDは、天井部の配線工事が必要となるこ
とや、見栄えも悪くなる、といった欠点があった。本発
明は、上記の問題点を解決するためになされたものであ
り、天井配線工事が不要で見栄えもよいミリ波帯の構内
情報通信システムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係る構内情報通信システムは、同一室内に
配置された親送受信機(2)と子送受信機(3)とを備
、ミリ波帯の電波を 使用して相互に通信を行う構内情
報通信システムであって、電波反射性を有する平板を直
径D(Dは60cm≦D≦130cmなる実数値)で突
出高さがD/8ないしD/6となる部分球面状に加工
し、その凸面側又は凹面側を下方に向けて前記親送受信
機(2)または子送受信機(3)と同一室内の天井部
(C)に取り付けられ、前記親送受信機(2)または子
送受信機(3)からの電波(W)を、前記子送受信機
(3)または親送受信機(2)へ向け反射する電波反射
板(1A,1B)を備えて構成される。
【0005】
【作用】上記構成を有する本発明によれば、ミリ波帯の
構内情報通信システムにおいて球面状の電波反射板を天
井部に取り付けるだけでよく、親機関連の天井配線工事
が不要となり、電波の反射・拡散効果に優れるので、親
機側の無線機には高価格な無指向性の無線機を備える必
要がなくなり、かつ、この電波反射板は簡単に取り付
け、取り外しが行えるので、レイアウト変更にも容易に
低コストで対応できる。
【0006】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1に、本発明の第1実施例の構成を示す。ま
た、図2に、本発明の第2実施例の構成を示す。図1ま
たは図2に示すように、この電波反射板1Aまたは1B
は、電波反射性を有する銅やアルミニウム等の平板に球
面体(凸面または凹面)の絞りを加えた形状を有するも
ので、親機または子機からの電波を特定の広がりをもっ
て反射させることにより、構内無線情報通信を可能とし
たものである。
【0007】球面体の突出高さaまたは凹部深さbは、
ともに球の直径をDとした場合、D/8からD/6程度
となっている。
【0008】この電波反射板1Aまたは1Bを用いた構
内無線LANの構成例を図3および図4に示す。この例
では、周波数帯域として30GHz以上のミリ波帯を使
用し、指向性の強い場合を想定している。図に示すよう
に、この構内無線LANシステムにおいては、情報端末
装置10およびその子機3は、室内の机上に置かれ、ネ
ットワーク接続側の親機2は室内の壁面や机上等適宜の
位置に置かれ、かつ部屋の天井C側に上記の電波反射板
1(1Aまたは1B)が取り付けられることにより構成
される。この場合、親機2および子機3のアンテナは、
電波反射板1の方向に向けて設置される。したがって、
親機2と子機3との間の通信は、電波反射板1を経由し
て行われる。
【0009】図4は、上記の構内無線LANにおける各
機器の接続例を示した図である。図に示すように、親機
側は有線回線Lでイーサネット(FDDI、トークンリ
ング等の他のネットワークも含む)に接続され、親機側
の無線送受信機2は電波反射板1の方向に向けられる。
一方、子機側の無線送受信機3も電波反射板1の方向に
向けられ、各情報端末(パーソナルコンピュータ7等)
は電波Wによる無線で接続され、これにより構内無線L
ANが実現されている。この構成において、親機側は必
ずしも有線LANに接続する必要はなく、コンピュータ
のプリンタ8のためのプリンタバッファとして用いるな
ど、他に応用することが可能である。
【0010】次に、本実施例の電波反射板1Aおよび1
Bにおける電波Wの反射を図5ないし図8に示す。図か
らわかるように、電波Wは、電波反射板により特定の拡
がりをもって反射する。この電波の拡がりにより、親機
と子機間の送受信が可能となるのである。
【0011】ミリ波帯の電波は指向性が強く、構内LA
Nに用いられた場合の電波の拡がりは、角度にして約1
0度前後である。図9および表1に示すように、この角
度で机上の送信機2から真上に発射された電波Wは、天
井Cまでの高さhに応じて、天井Cまでの高さが2mの
場合には電波反射板1に入射する点において直径約35
cmの円範囲となり、天井Cまでの高さが3mの場合に
は電波反射板1に入射する点において直径約52cmの
円範囲となる。そして、直上の電波反射板1(1Aまた
は1B)により反射され、天井Cまでの高さhに応じた
所定の拡がりをもって、受信機へ到達する。この場合、
到達した電波Wは、電波反射板1の球面直径D1により
異なる拡がりD2を持つ(表1参照)。
【0012】
【表1】
【0013】表1に示す反射電波の拡がり寸法D2は、
電波反射板1の球面体が電波Wの飛来方向に対して凸型
(1Aの場合)または凹型(1Bの場合)でもほぼ同等
となるが、机上から天井Cまでの高さh、必要な拡がり
寸法D2、電波の受信電界強度の点から最適なものを選
択する必要がある。
【0014】すなわち、表1に示すように、天井高さh
が2mの場合には電波反射板1の球面直径が60〜80
cm程度が適当であり、天井高さhが3mの場合には電
波反射板1の球面直径が100〜130cm程度が適当
であることがわかる。これは、電波反射板1の球面直径
が天井高さhに比べ大きいと、反射電波の拡がり寸法D
2が小さすぎ、反射電波の到達範囲が小さすぎるので親
機、子機間の通信には不適当であり、一方、電波反射板
1の球面直径が天井高さhに比べ小さいと、反射電波の
拡がり寸法D2が大きすぎ、反射電波の到達範囲は拡大
するものの受信電界強度が小さくなりすぎるため、この
場合も親機、子機間の通信には不適当だからである。
内の天井高さは、一般に2〜3mであるから、電波反射
板1の球面直径80〜100cmの範囲も、反射電波の
到達範囲としては容認できる範囲となる。
【0015】図10は、電波反射板1として平面反射板
を用いた場合の電波反射特性を示した図であり、表1の
最下段は、電波反射板1として平面反射板を用いた場合
の電波の拡がり寸法D2を示している。これらからわか
るように、電波反射板が平面の場合は、反射電波Wの拡
がりが小さすぎるため、複数個の親機、子機間の通信に
は不適当である。
【0016】また、上記の電波反射板で反射された電波
は、広い範囲に拡散されるので、平面板により反射させ
た場合に比べて空中線伝搬損失が大きくなる。この値
は、Γ=40.23+20logdで計算される。上式
において、Γは空中線伝搬損失を、dは伝搬距離を、そ
れぞれ表している。
【0017】例えば、子機から天井までの高さが3m
で、直径1mの電波反射板に反射させた場合には、dは
直線換算で49mに相当し、Γ=74dBとなる。一
方、ミリ波帯で出力20mW、20dbi程度の指向性
平面アンテナをもった無線機を使用した場合には、d=
100m程度の距離となる通信は可能であり、このとき
のΓは80dBとなる。このように、上記の電波反射板
の適用にあたっては、無線機の能力を考慮する必要があ
る。
【0018】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではない。上記実施例は、例示であり、本発明の特
許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な
構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる
ものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0019】例えば、上記実施例においては、凸曲面ま
たは凹曲面として、曲率が一定な曲面である球面の凸側
または凹側を用いる電波反射板を例に挙げて説明した
が、これは、他の凸曲面または凹曲面を用いてもかまわ
ない。例えば、回転放物面の凸側または凹側、回転楕円
体面の凸側と凹側等である。要は、凸型の曲面または凹
型の曲面であれば、いかなるものであってもよいのであ
る。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、上記構成を有する
本発明によれば、電波反射板を天井部に取り付けるだけ
でよく、親機関連の天井配線工事が不要となり、電波の
反射・拡散効果に優れるので、親機側の無線機には高価
格な無指向性の無線機を備える必要がなくなり、かつ、
この電波反射板は簡単に取り付け、取り外しが行えるの
で、レイアウト変更にも容易に低コストで対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である構内情報通信システム
に使用する電波反射板の一例の全体構成を示す図であ
る。
【図2】本発明の実施例である構内情報通信システム
に使用する電波反射板の他の例の全体構成を示す図であ
る。
【図3】図1または図2に示す電波反射板を用いた本発
明の一実施例である構内無線LANの構成を示す概念図
である。
【図4】図1または図2に示す電波反射板を用いた本発
明の一実施例である構内無線LAN等の構成を示す接続
図である。
【図5】図1に示す電波反射板による電波の反射特性を
示す図(1)である。
【図6】図に示す電波反射板による電波の反射特性を
示す図(2)である。
【図7】図2に示す電波反射板による電波の反射特性を
示す図(1)である。
【図8】図2に示す電波反射板による電波の反射特性を
示す図(2)である。
【図9】図1または図2に示す電波反射板の真下に送信
機を置いて送信した場合の反射電波の拡がりを説明する
図である。
【図10】平面電波反射板による電波の反射特性を示す
図である。
【図11】従来の無線LANの構成例を示す図(1)で
ある。
【図12】従来の無線LANの構成例を示す図(2)で
ある。
【符号の説明】
1,1A,1B 電波反射板 2 親機 3 子機 4 無線LAN 5 有線LAN 7 パーソナルコンピュータ 8 プリンタ 9 ファイルサーバ 10 情報端末装置 11 マイクロセル 12 パーソナルコンピュータ 13 ユーザーモジュール 15 コントロールモジュール 16 幹線ケーブル 22 親機 23 子機 24 ネットワー 天井面 L ネットワーク回線 W 無線電波

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一室内に配置された親送受信機(2)
    と子送受信機(3)とを備え、ミリ波帯の電波を使用し
    て相互に通信を行う構内情報通信システムであって、電波反射性を有する平板を直径D(Dは60cm≦D≦
    130cmなる実数値)で突出高さがD/8ないしD/
    6となる部分球面状に加工し、その凸面側又は凹面側を
    下方に向けて前記親送受信機(2)または子送受信機
    (3)と同一室内 の天井部(C)に取り付けられ、前記
    親送受信機(2)または子送受信機(3)からの電波
    (W)を、前記子送受信機(3)または親送受信機
    (2)へ向け反射する電波反射板(1A,1B)を備え
    こと を特徴とする構内情報通信システム
JP5015876A 1993-01-06 1993-01-06 構内情報通信システム Expired - Lifetime JPH0799038B2 (ja)

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