JPH0799036A - メタルハライドランプおよびこれを光源とした投光装置 - Google Patents

メタルハライドランプおよびこれを光源とした投光装置

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JPH0799036A
JPH0799036A JP5242979A JP24297993A JPH0799036A JP H0799036 A JPH0799036 A JP H0799036A JP 5242979 A JP5242979 A JP 5242979A JP 24297993 A JP24297993 A JP 24297993A JP H0799036 A JPH0799036 A JP H0799036A
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metal halide
lamp
halide lamp
metal
electrodes
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JP5242979A
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Hiromichi Kawashima
弘道 川島
Mamoru Furuya
守 古谷
Ichirou Tanaka
以知郎 田中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】発光管の白濁現象を抑制して点光源の状態を保
ち、かつアークのゆらぎを防止することができるメタル
ハライドランプおよび投光装置を提供する。 【構成】発光管20の両端部に電極21a、21bを封
装するとともに、この発光管内に水銀と、金属ハロゲン
化物と、希ガスとを封入し、上記電極に直流成分の電圧
を印加してこのランプを直流点灯するようにしたメタル
ハライドランプにおいて、上記金属ハロゲン化物は、金
属ハロゲン化物の総封入量をM(mol) 、(CsX、In
X、TlX、SnX、LiX)の総封入量をN(mol) と
した場合、N/M≧0.30 としたことを特徴とす
る。 【作用】アークのゆらぎが防止され、このランプを光源
としてスクリーンに投影した場合に画面のちらつきが解
消される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メタルハライドラン
プ、およびこのランプを光源とし、この光源から放射さ
れる光をリフレクタにより反射して投光するようにした
投光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電極間距離が15mm以下に設定されたシ
ョートアーク形メタルハライドランプは、代表的な用途
としてカラー液晶プロジェクタ等で代表される投光装置
の光源に使用されている。
【0003】カラー液晶プロジェクタの基本的原理を図
2にもとづき説明すると、カラー液晶プロジェクタは、
光源であるランプ1およびこの光源から放射された光を
反射するリフレクタ2とからなる投光装置50を備えて
おり、このリフレクタ2で反射された反射光を集光する
集光レンズ3を有している。
【0004】前方に照射された光は、青色光を反射する
ダイクロイックミラー(波長選択性反射鏡)4により青
色光が反射され、この青色光はミラー5で反射されて液
晶パネル(LCD)6を照射し、この液晶パネル6の画
像を青色に着色して他のダイクロイックミラー7、8お
よび投影レンズ9を介してスクリーン10に投影する。
【0005】また、上記集光レンズ3から投光された光
のうち、赤色および緑色の光は前記青色光を反射するダ
イクロイックミラー4を透過し、そのうちの赤色光は他
のダイクロイックミラー11で反射され、液晶パネル1
2を照射し、この液晶パネル12の画像を赤色に着色
し、この赤色画像を上記ダイクロイックミラー7で反射
して他のダイクロイックミラー8を透過し投影レンズ9
を介してスクリーン10に投影する。
【0006】さらに、上記赤色光を反射するダイクロイ
ックミラー11を透過した緑色光は、液晶パネル13を
照射し、この液晶パネル13の画像を緑色に着色し、こ
の緑色画像をミラー14および上記ダイクロイックミラ
ー8で反射して投影レンズ9を介してスクリーン10に
投影する。
【0007】したがって、3個の液晶パネル6、12お
よび13の画像をコントロールすることによりスクリー
ン10の前面には3色の画像が重ねて投影され、カラー
の画像が映し出されるようになる。
【0008】このようなカラー液晶プロジェクタの光源
としては、点光源の形状に近く、しかも低電力の割りに
大光量が得られ、かつ赤、青、緑の成分を効率よく放射
し、ミラーやレンズ等の光学系と組合わせて用いても必
要なエリアに豊富な光の3原色を送りこむことができ、
しかも熱の発生が少ない等の条件を満足し得るランプが
必要となる。このような条件を満たすランプとして、シ
ョートアーク形メタルハライドランプが好適する。
【0009】この種のショートアーク形メタルハライド
ランプ1とリフレクタ2と組み合わせてなる従来の投光
装置50について図3にもとづき説明する。図において
20は、ショートアーク形メタルハライドランプ1の発
光管であり、この発光管20は石英ガラスからなる。発
光管20の両端にはそれぞれ電極21、21を封装して
あり、これら一対の電極21、21は封止部22、22
に封着された金属箔導体23、23に接続されている。
一方の金属箔導体23は図示しない外部リード線を介し
て端部に被着された口金24に電気的に接続されてお
り、他方の金属箔導体23は外部リード線25に接続さ
れている。上記発光管20には、緩衝金属としての水銀
が封入されているとともに、発光金属として金属ハロゲ
ン化物が封入されており、かつアルゴン等の希ガスが封
入されている。
【0010】このようなランプ1はリフレクタ2に取り
付けられている。リフレクタ2はガラスまたは金属から
なり、回転曲面の内面に反射特性に優れたTiO2 −S
iO2 などの蒸着膜からなる反射面31を有している。
このリフレクタ2の前面投光部、つまり開口部は開口径
が90〜130mm程度に形成されており、背部には支持
筒部32を設けてある。この支持筒部32には上記ラン
プ1の口金24部分が、絶縁セメント等の接着剤33に
より固着されている。これにより、ランプ1は、ランプ
軸O1 −O1 がリフレクタ2の中心軸、つまり光軸O2
−O2 と略一致するようにしてリフレクタ2に取着され
ている。
【0011】なお、リフレクタ2には導入孔34が形成
されており、この導入孔34に前記ランプ1の外部リー
ド線25が貫通されており、この外部リード線25はリ
フレクタ2の背面側に導かれている。
【0012】このようなランプ1はアーク長さ、したが
って電極間距離Lが15mm以下、具体的には4〜7mmに
設定されており、点灯中に150W〜250Wの電力
を、例えば50〜60ヘルツの商業電源からの交流サイ
クルや、電子安定器により250〜400Hzの高周波
電源50から供給することにより、管壁負荷Z(入力電
力Wを発光管の内表面積Scm2 で除した値、Z=W/
S)が20〜100W/cm2 となるような大きな負荷条
件で使用される。なお、250〜400Hzの高周波に
よりランプを点灯すれば光出力の脈動が防止され、従来
の場合は250〜400Hzの高周波交流電源により点
灯されていた。
【0013】このようなメタルハライドランプ1の発光
管20に封入される金属ハロゲン化物としては、発光効
率が向上し、色温度が高く、相関色温度を6000K以
上にすることができ、光の3原色を効率よく放射するの
に適した、いわゆる高効率および高演色性を得るため、
ジスプロシウムDyやネオジウムNdのような希土類金
属や、セシウムCs、リチウムLi等のアリカリ金属、
その他インジウムIn、タリウムTl、錫Sn等の各ハ
ロゲン化物を主として用いている。
【0014】しかしながら、上記のような高い管壁負荷
で使用する上記のようなショートアーク形メタルハライ
ドランプ1は、点灯時の管壁温度が発光管材料である石
英ガラスの耐えうる限界近くまで高くなり、封入したメ
タルハライド蒸気の作用により、点灯時間100時間位
から最高温度部の管壁から失透が始まる。そして、点灯
時間の経過に伴いやがてこの失透が管内面の全体に広が
り、失透の厚みも増大し、点灯1000時間前後では、
あたかもランプの全面が白濁化した耐火物状のようにな
り、ガラスの持つ透明性が失われ、当初は点光源であっ
たものがランプ表面の拡散作用により発光管全体から光
が放射されるように見え、点光源でなくなり、ミラーに
よる集光性が著しく損なわれるようになる。
【0015】石英の失透現象について詳しく分析する
と、これは石英の内表面にクリストバライトというSi
2 の一種の結晶体が生じたものと考えられており、こ
れは正常な石英ガラスの網目状SiO2 と元素組成比は
同じであるが、SiとO2 の配列が無定形から規則的な
配列の結晶へと変化したものである。このクリストバラ
イト結晶は金属蒸気に曝されると生じ易くなり、また、
その時の蒸気の種類や、蒸気濃度、温度によっても、失
透生成の温度や時間が大きな影響を受ける。
【0016】希土類金属やアルカリ金属のようなイオン
化傾向の強い金属を用いた上記ショートアーク形メタル
ハライドランプにおいては、希土類金属やアルカリ金属
の蒸気と石英が強く反応し、発光管を短時間に失透させ
る。つまり、発光管内のアーク中央部近傍ではアーク温
度が4000〜6000℃位の高温度となり、封入した
ハロゲン化金属はこのアーク中央で上記高温度により大
部分の蒸気が金属とハロゲンとに分解し、さらには電離
し、いわゆるイオンの状態を呈する。このように分解さ
れた金属とハロゲンは管壁近傍で結合してハロゲン化金
属となり、これが高温部で分解され、所謂ハロゲンサイ
クルを繰り返す。
【0017】そして、ハロゲン化金属の形態の蒸気より
も、金属蒸気の形態の方が、石英を失透させる影響力が
大であり、さらに希土類金属のイオンは更に大である。
このようなことから、石英ガラスの失透による白濁化
は、希土類金属の金属イオンが発光管の温度の高い管壁
と反応するためであると考えられる。したがって、石英
の失透を防止するには、希土類金属のイオンを発光管の
温度の高い管壁に近づけないことが有効であると考えら
れ、このことから、本出願人は石英の失透を防止するた
め、この種のショートアーク形メタルハライドランプを
直流点灯することを提案した。
【0018】この種のランプを直流点灯すると、金属イ
オンは両電極が作り出す発光管内の電場の影響を強く受
ける傾向があるので、陰極へ引き寄せられ、所謂カタホ
リシス現象を発生する。このため、金属イオンを温度の
高い石英ガラスの管壁から遠ざけることができるように
なり、希土類金属やアルカリ金属と、石英との反応を低
減できることが認められた。つまり、石英の失透原因と
なる発光金属のイオンを、石英の管壁に近づけないこと
により失透を防止できたものと考えられる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように直流点灯するショートアーク形メタルハライドラ
ンプにおいては、数時間点灯すると、アークが不安定に
なり、ゆらぎが発生するランプが見られた。このような
アークのゆらぎは、ランプを直接観察しても大して目立
たないが、これを光源としてスクリーンに投影した場合
は増幅され、画面のちらつきとなって目立つ不具合があ
る。
【0020】本発明はこのような事情にもとづきなされ
たもので、その目的とするところは、発光管の白濁現象
を抑制して点光源の状態を保ち、しかもアークのゆらぎ
を防止することができるメタルハライドランプおよびこ
れを光源とした投光装置を提供しようとするものであ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のメタル
ハライドランプは、発光管の両端部に電極を封装すると
ともに、この発光管内に水銀と、金属ハロゲン化物と、
希ガスとを封入し、上記電極に直流成分の電圧を印加し
てこのランプを直流点灯するようにしたメタルハライド
ランプにおいて、上記金属ハロゲン化物は、少なくとも
希土類金属のハロゲン化物に加えて、セシウムのハロゲ
ン化物CsX、インジウムのハロゲン化物InX、タリ
ウムのハロゲン化物TlX、錫のハロゲン化物SnX、
リチウムのハロゲン化物LiXの中から選ばれた少なく
とも1種を含み、金属ハロゲン化物の総封入量をM(mo
l) とし、上記(CsX、InX、TlX、SnX、L
iX)の総封入量をN(mol) とした場合、 N/M≧
0.30 としたことを特徴とする。請求項2に記載の
メタルハライドランプは、電極間を結ぶ線がほぼ水平と
なる水平姿勢で点灯されることを特徴とする。請求項3
に記載のメタルハライドランプは、電極間距離Lを15
mm以下としたことを特徴とする。請求項4に記載のメタ
ルハライドランプは、上記電極が陰極と陽極とで構成さ
れていることを特徴とする。請求項5に記載の投光装置
は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の直流点
灯式のメタルハライドランプと、このランプから放射さ
れる光を反射するリフレクタと、を具備したことを特徴
とする。
【0022】
【作用】本発明によれば、金属ハロゲン化物の総封入量
M(mol) と、(CsX、InX、TlX、SnX、Li
X)の総封入量N(mol) の関係を、N/M≧0.30と
したから、アークのゆらぎが防止される。この原因は定
かでないが、このランプを観察するとアークが太くなっ
ており、このためゆらぎが少なくなるものと推察され
る。
【0023】
【実施例】以下本発明について、図1に示す一実施例に
もとづき説明する。本実施例は、先に説明した図3に示
すカラー液晶プロジェクタに適用したもので、これにつ
いては重複するので説明を省略する。また、図1に示す
投光装置のショートアーク形メタルハライドランプも、
図3の従来のショートアーク形メタルハライドランプと
ほとんどの構造が同一であってよく、図1のショートア
ーク形メタルハライドランプで異なる点は、電極が陽極
21aと、陰極21bに別れており、高周波の直流によ
り点灯される点である。
【0024】すなわち、図1のショートアーク形メタル
ハライドランプ1は定格入力が250Wであり、発光管
20の発光部は肉厚1.4mmの石英ガラスからなるほぼ
楕円回転体をなしており、この発光部は長径がほぼ15
mm、短径がほぼ10.5mmとなるように形成され、内容
積がほぼ0.9CCとなっている。この発光管20の両
端に封装された電極は、一方が例えば直径1.6mmのト
リタン棒よりなる陽極21a、他方が例えば直径0.6
mmのトリタン棒よりなる陰極21bとなっており、これ
ら電極21a、21bの電極間距離Lは6mmとされてい
る。
【0025】発光管20内には、水銀が20mgと、金属
ハロゲン化物として、臭化ジスプロシウムDyBr3
1.0mg、ヨウ化ジスプロシウムDyI3 を0.375
mg、ヨウ化セシウムCsIを0.125mg、臭化インジ
ウムInBrを0.2mg、臭化タリウムTlBrを0.
4mgおよび臭化錫SnBr2 を0.6mg封入してあり、
かつ希ガスとしてアルゴンArを常温で300Torr封入
してある。
【0026】この場合、全部の金属ハロゲン化物の封入
総量は2.7mgであり、これはM=8.2×10-6mol
であり、これに対し、ヨウ化セシウムCsI、臭化イン
ジウムInBr、臭化タリウムTlBrおよび臭化錫S
nBr2 の封入総量は1.325mgであり、これはN=
5×10-6mol である。したがって、N/Mの値は0.
6となっている。
【0027】このようなランプ1は、口金24と外部リ
ード線25を直流電源70に接続し、ランプ電力を25
0Wで点灯することにより、管壁負荷が20〜100W
/cm2 程度の大きな負荷条件で使用される。
【0028】このようなショートアーク形メタルハライ
ドランプ1は、ランプ軸O1 −O1がリフレクタ2の中
心軸、つまり光軸O2 −O2 と略一致するようにしてリ
フレクタ2に取着されている。この場合、ランプ1の陰
極21bがリフレクタ2の前面投光部側に位置するよう
になっている。
【0029】なお、少なくとも陰極21b側の発光管外
側には、耐熱性酸化物、例えばアルミナからなる保温膜
28を形成してある。このような構成の投光光源装置5
0の作用について説明する。上記投光光源装置50は、
図1に示すようにリフレクタ2がその光軸O2 −O2
略水平に向けた姿勢で使用され、よってショートアーク
形メタルハライドランプ1は水平姿勢で点灯される。こ
のランプは、250Wのランプ電力で点灯すると、色温
度が7500Kであり、ランプ効率は82lm/Wが得ら
れる。
【0030】そして、このショートアーク形メタルハラ
イドランプ1は、直流電源70に接続されて直流点灯さ
れるため、発光管20内の金属イオンは両電極が作り出
す発光管内の電場の影響を強く受け、いわゆるカタホリ
シス現象により陰極21a側に引き寄せられる。このた
め、希土類金属のイオンがマイナス側電極21aに電気
的に引き寄せられつづける結果、金属イオンが発光管2
0における温度の高い中心部の石英ガラスや陽極21b
側の石英ガラスから遠ざかり、発光管20の中央部の上
部壁に失透が生じるのが防止される。
【0031】この結果、ランプ1から放射される光量の
低下が抑止され、反射面31で反射される光量の低下が
防止される。よって、投光光源装置50から投射される
光量の低下を防止することができ、スクリーン10の照
度低下を抑止することができる。
【0032】また、上記ランプ1は、金属ハロゲン化物
全体の封入モル数Mが8.2×10-6mol であり、これ
に対し、ヨウ化セシウムCsI、臭化インジウムInB
r、臭化タリウムTlBrおよび臭化錫SnBr2 の封
入モリ数Nは5×10-6molであり、したがって、N/
Mの値は0.6となっている。
【0033】このような封入割合であれば、点灯中のア
ークのゆらぎが生じない。この理由は明かでないが、こ
のランプを観察するとアークが太くなっており、このた
めゆらぎが少なくなるものと推察される。すなわち、ア
ークが太い場合は、放電空間内の対流の影響を受け難く
なり、アーク揺れが少なくなる。
【0034】一般に、ジスプロシウムDyのような希土
類金属を用いるとアークが絞られて細くなることが知ら
れており、本発明の場合はこのような希土類金属の割合
を少なくすることができるため、アークを太くすること
ができるものと考えられる。
【0035】しかし、演色性やランプ効率の点から希土
類金属の使用を零にすることはできない。そこで、上記
全封入ハロゲン化物の封入モル数Mと、希土類金属を除
いた他のハロゲン化物の封入モル数Nとの比を調べたと
ころ、表1に示すような結果が得られた。
【0036】
【表1】
【0037】上記表1より、 N/M≦0.30 (1) であれば、アークのゆらぎを防止できることが確認され
た。
【0038】なお、本発明は上記各実施例に制約される
ものではない。すなわち、上記実施例では、リチウムL
iのハロゲン化物を使用していないが、上記の封入ハロ
ゲン化物に加えてリチウムLiのハロゲン化物を使用し
てもよく、またセシウムCsに代わって同じアリカリ金
属であるところのリチウムLiを用いても同様の効果が
ある。
【0039】また、図1のメタルハライドランプは、陽
極21aと陰極21bの構造を異ならせたが、これら陽
極21aおよび陰極21bはともに、図3に記載されて
いるような電極軸に電極コイルを巻回して構成してもよ
い。但し、陽極21aは陰極21bに比べて熱容量を大
きくしておくことが好ましい。さらに、本発明で直流点
灯というのは、厳密な意味の直流ではなく、交流を整流
したもの、パルス点灯などであってもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、発光
金属のイオンが陰極側に引き寄せられて陰極側に集中す
るようになるから、アーク中央の管壁や陽極側で失透が
生じるのが防止され、透明な状態が保たれる。また、ア
ークのゆらぎが防止されるので、これを光源としてスク
リーンに投影した場合に画面のちらつきが解消されるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のメタルハライドランプとリ
フレクタとからなる投光装置を示す断面図。
【図2】カラー液晶プロジェクタの原理を示す説明図。
【図3】従来のメタルハライドランプとリフレクタとか
らなる投光装置を示す断面図。
【符号の説明】
1…メタルハライドランプ 2…リフレクタ 4、7、8、11…ダイクロイックミラー 6、12、13…液晶パネル 10…スクリー
ン、20…発光管 21a…陽極
21b…陰極 70…直流電源

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光管の両端部に電極を封装するととも
    に、この発光管内に水銀と、金属ハロゲン化物と、希ガ
    スとを封入し、上記電極に直流成分の電圧を印加してこ
    のランプを直流点灯するようにしたメタルハライドラン
    プにおいて、 上記金属ハロゲン化物は、少なくとも希土類金属のハロ
    ゲン化物に加えて、セシウムのハロゲン化物CsX、イ
    ンジウムのハロゲン化物InX、タリウムのハロゲン化
    物TlX、錫のハロゲン化物SnX、リチウムのハロゲ
    ン化物LiXの中から選ばれた少なくとも1種を含み、 金属ハロゲン化物の総封入量をM(mol) とし、上記(C
    sX、InX、TlX、SnX、LiX)の総封入量を
    N(mol) とした場合、 N/M≧0.30 としたことを特徴とするメタルハライドランプ。
  2. 【請求項2】 ランプは電極間を結ぶ線がほぼ水平とな
    る水平姿勢で点灯されることを特徴とする請求項1に記
    載のメタルハライドランプ。
  3. 【請求項3】 上記電極の電極間距離Lは15mm以下に
    したことを特徴とする請求項1に記載のメタルハライド
    ランプ。
  4. 【請求項4】 上記電極は陰極と陽極とからなることを
    特徴とする請求項1に記載のメタルハライドランプ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の直流点灯式のメタルハライドランプと、 このランプから放射される光を反射するリフレクタと、 を具備したことを特徴とする投光装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005519435A (ja) * 2002-03-05 2005-06-30 パテント−トロイハント−ゲゼルシヤフト フユール エレクトリツシエ グリユーラムペン ミツト ベシユレンクテル ハフツング ショートアーク型高圧放電ランプ

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JP4741190B2 (ja) * 2002-03-05 2011-08-03 パテント−トロイハント−ゲゼルシヤフト フユール エレクトリツシエ グリユーラムペン ミツト ベシユレンクテル ハフツング ショートアーク型高圧放電ランプ

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