JPH0798867A - 磁気記録媒体の製造装置 - Google Patents

磁気記録媒体の製造装置

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JPH0798867A
JPH0798867A JP24467993A JP24467993A JPH0798867A JP H0798867 A JPH0798867 A JP H0798867A JP 24467993 A JP24467993 A JP 24467993A JP 24467993 A JP24467993 A JP 24467993A JP H0798867 A JPH0798867 A JP H0798867A
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JP
Japan
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cooling
vapor
deposited
shielding means
recording medium
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Pending
Application number
JP24467993A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Kitaori
典之 北折
Osamu Yoshida
修 吉田
Hirohide Mizunoya
博英 水野谷
Akira Shiga
章 志賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電を効果的に防止できる磁気記録媒体の製
造装置を提供すること。 【構成】 本装置は、真空容器と、該真空容器内の走行
装置と、被蒸着材下方のルツボと、該ルツボの磁性材料
に電子ビームを照射するための電子ビーム発生装置と、
蒸着領域を規制する遮蔽手段とを含み、前記走行装置
は、冷却キャンを含み、前記遮蔽手段は、ローラマスク
を含む磁気記録媒体の製造装置において、前記製造装置
は、冷却キャン、及びローラマスクを含む遮蔽手段を順
次経由して配設され冷却媒体を直列に流す流路手段を具
備し、前記冷却媒体は導電性の良いものからなることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性材料の蒸気を蒸着
して磁性層を形成する蒸着型の磁気記録媒体を製造する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の蒸着型磁気記録媒体の製造装置と
して、図3に示すものがある。この製造装置は、真空容
器20と、この真空容器20内に配設され一連の被蒸着
材21を走行させる走行装置22と、被蒸着材の下方に
配設され磁性材料の融解槽を有するルツボ23と、この
ルツボの磁性材料24に電子ビームを照射するための電
子ビーム発生装置25と、前記磁性材料蒸気の被蒸着材
に対する蒸着領域を規制する遮蔽手段26とを含み、前
記走行装置は、被蒸着材に当接してこれを冷却する冷却
キャン27を含み、前記遮蔽手段は、磁性材料蒸気の被
蒸着材両側に対する蒸着を規制するローラマスク28を
含んでいる。そして、ルツボの融解槽内の磁性材料に電
子ビームを照射しこれにより磁性材料は電子ビームの照
射を受けて溶融し、蒸発を続け、その蒸気を被蒸着材に
蒸着していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電子ビーム発生装置を
用いた蒸着では、加速電圧で電子をとばすため、冷却キ
ャン、遮蔽手段などが帯電してしまう。また、被蒸着材
表面の改質を行なうためにボンバード処理装置29によ
りボンバード処理を行なう際、この放電が漏れてやはり
冷却キャン、遮蔽手段などが帯電してしまう。このよう
な状態で被蒸着材がローラマスク28を通過するとき、
被蒸着材21とローラマスク28との間で異常放電が起
こり、そのため被蒸着材が損傷を受けることがある。ま
た、この帯電は、磁性材料の被蒸着材への蒸着を不安定
なものとし、その結果良質の磁気記録媒体を得ることが
困難となる。
【0004】冷却キャンを含むロール類はアースされて
いるが、回転体のためグリースなどが使用されており、
完全とはいえない。また、ローラマスクを含む遮蔽手段
にもアースがされているが、蒸着粒子が遮蔽手段に堆積
すると、導電率が低下し、そのためアース効果が低減さ
れてしまう。
【0005】よって、本発明は、このような従来技術の
有する問題点を解消する新規な磁気記録媒体の製造装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気記録媒体の
製造装置は、真空容器と、該真空容器内に配設され一連
の被蒸着材を走行させる走行装置と、被蒸着材の下方に
配設され磁性材料の融解槽を有するルツボと、該ルツボ
の磁性材料に電子ビームを照射するための電子ビーム発
生装置と、前記磁性材料蒸気の被蒸着材に対する蒸着領
域を規制する遮蔽手段とを含み、前記走行装置は、被蒸
着材に当接してこれを冷却する冷却キャンを含み、前記
遮蔽手段は、磁性材料蒸気の被蒸着材両側に対する蒸着
を規制するローラマスクを含む磁気記録媒体の製造装置
において、前記製造装置は、冷却キャン、及びローラマ
スクを含む遮蔽手段を順次経由して配設され冷却媒体を
直列に流す流路手段を具備し、前記冷却媒体は導電性の
良いものからなることを特徴とする。
【0007】本発明装置は流路手段を具備し、この流路
手段は、冷却キャン、及びローラマスクを含む遮蔽手段
を順次経由して配設され冷却媒体を直列に流す。また、
冷却媒体は導電性の良いものからなるものである。
【0008】本発明によれば、導電性の良い冷却媒体、
例えば食塩水、バッテリ液などを冷却キャン→遮蔽手段
の順に流す。これにより、冷却キャン及び遮蔽手段の冷
却を果すと同時に、冷却キャンと遮蔽手段を同電位に保
つ。本発明の流路構成は、冷却キャンと遮蔽手段に帯電
した電子を早く逃すように作用する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。
【0010】図1は、本発明による磁気記録媒体の製造
装置の構成図である。本装置は、真空容器1と、走行装
置2と、ルツボ3と、電子ビーム発生装置4と、そして
遮蔽手段15とを含んでいる。真空容器1は、その排出
口19が図示しない真空ポンプに接続され、この真空容
器1内に一連の被蒸着材、すなわち合成樹脂製テープ5
を走行させる走行装置2が配設されている。走行装置2
は、送りロール6と、巻取りロール7と、そしてテープ
5に当接してテープの案内と冷却を果す冷却キャン8か
らなっている。ルツボ3は、冷却キャン8下方の所定位
置に配設されている。このルツボ3は、MgOより構成
され、1400℃〜1500℃の高温に耐えられるよう
になっている。またこのルツボ3は、融解槽9を備え、
この融解槽9内に磁性金属10を収容している。電子ビ
ーム発生装置4は電子銃16を備え、この電子銃16か
ら電子ビームを発射し、この電子ビームを融解槽9内の
磁性金属10に照射するようになっている。
【0011】遮蔽手段15は、図2に示すように、テー
プ5の両側に耳を形成するべく、テープ両端部を僅かに
覆ってテープ両側に配置される耳付け遮蔽板、すなわち
ローラマスク12と、先端がほぼ冷却キャン8の真下に
位置し、冷却キャン8とルツボ3の間に水平に配置され
る遮蔽板13からなっている。ローラマスク12は、ほ
ぼ、冷却キャン8の真横より冷却キャン8の真下まで冷
却キャン8に沿って延びている。このローラマスク12
により覆われるテープ5の両端部は、蒸着が行なわれな
い。また、遮蔽板13は、磁性金属蒸気がテープ5に蒸
着する領域を図1における冷却キャン8の右半分に規制
している。
【0012】遮蔽板11は、その一端が冷却キャン8の
側方に接近し、その他端が真空容器1に接して水平に配
置され、蒸発粒子がそれより上方にいかないようにして
いる。
【0013】本装置は、流路手段を具備している。この
流路手段は、冷却キャン8、遮蔽板11、ローラマスク
12、及び遮蔽板13を順次経由して配設された管14
よりなっている。この管14内に冷却媒体、すなわち食
塩水が流れている。冷却キャン8内部に図示しない管路
が配設され、この管路の一端は食塩水供給源(図示せ
ず)に接続され、またこの管路の他端は遮蔽板11に当
接して配設される管路14aの一端に接続されている。
管路14aの他端は、ローラマスク12に当接して配設
される管路14bの一端に接続され、この管路14bの
他端は、遮蔽板13に当接して配設される管路14cの
一端に接続されている。更に、管路14cの他端は食塩
水供給源に接続され、このようにして管路14により一
循環系が構成されている。この一循環系に熱交換手段が
配設され、冷却ずみの食塩水に対し熱交換を行なうよう
になっている。また、この循環系にはアースがされてい
る。
【0014】管路14内を流れる食塩水は、冷却キャン
8、遮蔽板11、ローラマスク12、及び遮蔽板13を
順次経由し、その間にこの食塩水は、冷媒として、これ
ら部材の冷却を果すと共に、良導電性媒体として、これ
ら各部材に帯電する電子を逃すように作用する。これに
より、冷却キャンと各遮蔽板は同電位に保たれる。
【0015】このように構成された本発明装置におい
て、電子銃16により電子ビームを磁性金属10に向け
照射した場合、磁性金属10は電子ビームの照射を受け
て溶融し、蒸発を続ける。送りロール6より送り出され
てこの蒸発領域内に入ったテープ5は、磁性金属蒸気の
蒸着を受けながら冷却キャン上を円周方向に回転し、そ
の間に磁性膜がテープ上に形成され、巻取りロール7に
より巻取られる。
【0016】管路14内を流れる食塩水は、冷却キャン
8、遮蔽板11、ローラマスク12、及び遮蔽板13と
順次通過し、その間にこれら部材は冷却され、またこの
食塩水は、これら各部材に帯電する電子を逃すように作
用する。
【0017】
【発明の効果】本発明装置は、帯電を効果的に防止でき
るので、装置内での異常放電がなくなり、従って被蒸着
材が損傷を受ける事態が回避される。また、磁性材料の
被蒸着材への蒸着が安定し、その結果良質の磁気記録媒
体を得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気記録媒体の製造装置の構成
図。
【図2】図1に示す装置の冷却キャン部分の側面図。
【図3】従来の磁気記録媒体製造装置の構成図。
【符号の説明】
1 真空容器 2 走行装置 3 ルツボ 4 電子ビーム発生装置 5 テープ(被蒸着材) 8 冷却キャン 10 磁性金属 11 遮蔽板 12 ローラマスク 13 遮蔽板 14 管 15 遮蔽手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志賀 章 栃木県芳賀郡市貝町大字赤羽2606番地 花 王株式会社情報科学研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空容器と、該真空容器内に配設され一連
    の被蒸着材を走行させる走行装置と、被蒸着材の下方に
    配設され磁性材料の融解槽を有するルツボと、該ルツボ
    の磁性材料に電子ビームを照射するための電子ビーム発
    生装置と、前記磁性材料蒸気の被蒸着材に対する蒸着領
    域を規制する遮蔽手段とを含み、 前記走行装置は、被蒸着材に当接してこれを冷却する冷
    却キャンを含み、前記遮蔽手段は、磁性材料蒸気の被蒸
    着材両側に対する蒸着を規制するローラマスクを含む磁
    気記録媒体の製造装置において、 前記製造装置は、冷却キャン、及びローラマスクを含む
    遮蔽手段を順次経由して配設され冷却媒体を直列に流す
    流路手段を具備し、前記冷却媒体は導電性の良いものか
    らなることを特徴とする磁気記録媒体の製造装置。
JP24467993A 1993-09-30 1993-09-30 磁気記録媒体の製造装置 Pending JPH0798867A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013137107A1 (ja) * 2012-03-16 2013-09-19 日東電工株式会社 有機el素子の製造方法及び製造装置
CN108977779A (zh) * 2017-05-31 2018-12-11 株式会社爱发科 溅射装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013137107A1 (ja) * 2012-03-16 2013-09-19 日東電工株式会社 有機el素子の製造方法及び製造装置
JP2013196848A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Nitto Denko Corp 有機el素子の製造方法及び製造装置
CN108977779A (zh) * 2017-05-31 2018-12-11 株式会社爱发科 溅射装置

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