JPH0798532A - 粒状帯電剤、帯電方法および画像形成方法 - Google Patents

粒状帯電剤、帯電方法および画像形成方法

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JPH0798532A
JPH0798532A JP7667394A JP7667394A JPH0798532A JP H0798532 A JPH0798532 A JP H0798532A JP 7667394 A JP7667394 A JP 7667394A JP 7667394 A JP7667394 A JP 7667394A JP H0798532 A JPH0798532 A JP H0798532A
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寿 向高
Shigeki Tsukahara
茂樹 塚原
Shinji Yamane
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 平均粒径60μm以下の導電性磁性粒子とこ
れよりも電気抵抗が大きい高抵抗磁性粒子との混合物か
らなり、磁性粒子の集合体全体の体積固有抵抗が102
〜108Ω・cmの範囲にある粒状帯電剤を用い、電子
写真感光体を接触帯電させる。 【効果】 オゾンの発生がなく、感光体11などを均一
帯電させることができる。感光体に微小欠陥が存在した
場合でも、注入電荷が異常集中することが防止され、安
定して感光体に帯電を付与することができる。連続使用
により、感光体に付着して紙粉や残存トナーが粒状帯電
剤29中に混入しても、帯電剤としての導電性を維持し
て帯電性能の劣化を防止し、安定した帯電を行なうこと
ができる。帯電電圧の低電圧化が可能であり、帯電効率
が非常に良好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物体の帯電に関し、詳
しくは、プリンター、複写機等の画像形成装置における
電子写真感光体などを均一帯電させるための粒子帯電に
関する。
【0002】
【従来の技術】C.F.カールソンによる電子写真法の
発明(米国特許第2,297,691号明細書)以来、
この方法を基礎として各種の改良、開発がなされてい
る。カールソン方式に代表される電子写真方式は現在広
く用いられており、感光体の均一帯電→選択露光による
潜像の形成→現像剤によるトナー像の形成→転写→定着
を基本プロセスとする。
【0003】感光体の均一帯電方法としては、コロナ帯
電、固体放電等の非接触方式と、ローラ帯電、ブラシ帯
電、粒子帯電、摩擦帯電等の接触方式とがある。この中
でも、コロナ帯電が最も広く用いられているが、長期
使用時に帯電が不安定となること、オゾンの発生によ
る人体への影響、放電生成物の感光体への付着が問題
となっている。一方、接触方式ではローラ帯電が実用化
されつつあり、オゾンの発生も少ない。しかし一方にお
いて、ローラ帯電は、異常放電による感光体破壊、
帯電の不均一、環境安定性等の問題がある。また、ブ
ラシ帯電には、導電性の細い繊維状の線材を用いた平板
状ブラシを固定して使うものと、回転して使うものとが
あるが、いずれも毛ブラシの倒毛や汚れによる帯電性能
低下の問題がある。
【0004】導電性粒子を用いる粒子帯電法は、磁性粒
子により磁気ブラシを形成し、この磁性粒子を介して電
荷を注入する方法であり、103〜107Ω・cm程度の
磁性粒子を用い、1KVあるいはそれ以上の高バイアス
電圧を印加することにより感光体を帯電させていた。例
えば、特開昭61−57958号公報では、106Ω・c
mの磁性粒子に2000Vの帯電用バイアス電圧を印加
している。また、特開昭59−133569号公報で
は、導電率10-7V/cmの磁性粒子を用いることによ
り、600Vの電圧印加で500Vの表面電位が得られ
るとしている。
【0005】しかしながら、これら従来のシステムでは
均一帯電が困難であり、また、帯電処理後に粒状帯電剤
が感光体表面に移行、付着してしまう問題が発生し、従
来より感光体の回転方向下流側に帯電剤粒子を取り除く
ブレードが設けられていた。また、粒状帯電剤の導電性
を高め感光体への帯電能を引き上げると、感光体表面の
微小な欠陥に注入電荷が集中し、感光体破壊を引き起こ
すことがあり、帯電能のコントロールが十分できなかっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、絶縁破壊を
防止して、接触粒子帯電により物体を均一帯電させる粒
状帯電剤およびそれを用いた帯電方法ならびに画像形成
方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の粒状帯電
剤(以下、2成分系と呼ぶ)は、電圧が印加されて接触
する物体に電荷を注入し、物体表面を帯電させる粒状帯
電剤であって、導電性磁性粒子と、該粒子よりも電気抵
抗が大きい高抵抗磁性粒子との混合物からなることを特
徴とする。
【0008】本発明の第2の粒状帯電剤(以下、1成分
系と呼ぶ)は、電界が印加されて接触する物体に電荷を
注入し、物体表面を帯電させる粒状帯電剤であって、磁
性粒子の集合体からなり、1つの該磁性粒子の表面に、
主たる電流の流路として作用する導電性の粒子表面部
と、該表面部よりも抵抗が大きい高抵抗の粒子表面部の
双方を有することを特徴とする。
【0009】本発明の帯電方法は、上記の粒状帯電剤を
物体表面に接触させ、該粒状帯電剤に電圧を印加し、該
粒状帯電剤を介して物体表面に電荷を注入して物体表面
を帯電を注入して物体表面を帯電させることを特徴とす
る。この帯電方法は、特に、電子写真方式を応用した画
像形成方法で使用される感光体の帯電方法に好適であ
る。
【0010】すなわち、本発明の画像形成方法は、回転
するドラム状の電子写真感光体を暗下に帯電させ;帯電
した感光体に選択的に光照射して高電位部と低電位部と
からなる静電潜像を感光体上に形成し;静電潜像を現像
剤で現像して感光体上にトナーからなるトナー像を形成
し;トナー像を被転写部材上に転写し、転写されたトナ
ー像を被転写紙上に定着する電子写真法を用いた画像形
成方法において、回転するドラム状の感光体の表面に対
して、上記の粒状帯電剤を、磁気部材により拘束した状
態で接触させ、該粒状帯電剤を介して感光体に電荷を注
入して感光体表面を帯電させることを特徴とする。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の帯電方法を、電子写真感光
体を用いた画像形成方式に応用した実施例について示す
説明図である。導電性支持体13上に感光層15が形成
されたドラム状の感光体11の周囲には、帯電ユニット
21、露光ユニット(LED露光光学系41)、現像ユ
ニット51、転写ユニット71、定着ユニット81が配
設されている。なお、感光体11としては、ベルト状
(シート状)のものを用いてもよい。
【0012】感光体11としては、a−Si系感光体、
OPC系感光体(有機感光体)、Se系感光体など適宜
のものを採用できる。感光体11はP方向に回転し、ま
ず、帯電ユニット21で暗下に帯電させられる。
【0013】帯電ユニット21は、マグローラ25を内
包し導電性の帯電スリーブ27を有する磁気ブラシロー
ラ23(磁気部材)と、磁性の粒状帯電剤29と、帯電
バイアス電源31とから構成されている。粒状帯電剤2
9は、帯電スリーブ27を介して帯電バイアス電源31
から電圧が印加され、感光体11に接触して感光体11
に電荷を注入し帯電させるものであり、磁気ブラシロー
ラ23に対して磁気的に結合していわゆる磁気ブラシを
形成し、磁気ブラシローラ23の回転(M方向)に伴な
って感光体11と接触しながら回転する。なお、磁気ブ
ラシローラ23を回転させなくとも、均一帯電は可能で
あり、感光体11の回転のみによっても粒状帯電剤を撹
拌・移動させることができる。
【0014】表面が均一帯電された感光体11は、つい
でLED露光光学系41により画像露光がなされる。画
像露光により、露光部の表面電位が選択的に低下し、低
電位部と高電位部とからなる静電潜像が形成される。
【0015】なお、図1に示した実施例ではプリンター
としての使用を念頭におき、LED露光光学系41によ
り、将来の画像部に相当する部位の電位を低下させてい
る。LED露光光学系41はLEDチップを記録画素の
数だけ直線状に配列したLEDアレイにセルフォックレ
ンズ等からなる結像光学系を組み合わせたものである
が、LED露光光学系に代えて、回転ミラーとf−θレ
ンズを用いるレーザ露光光学系、あるいは複写機へ応用
する場合はオリジナル原稿からの反射光を照射する複写
光学系などを用いることができる。また、感光体11の
内側から背面画像露光してもよい。静電潜像が形成され
た感光体11は、ついで、現像ユニット51により現像
される。
【0016】現像ユニット51は、S方向に回転する現
像ローラ53により現像剤91を感光体11の表面に供
給する。現像ローラ53の導電性の現像スリーブ57に
は、感光体11と現像ローラ53との間に現像バイアス
電圧を印加する現像バイアス電源59が接続されてい
る。現像ローラ53は、いくつかの磁極(N,S極)を
有するマグローラ55を導電性の現像スリーブ57が内
包してなる。
【0017】現像に際しては、現像バイアス電源59か
らバイアス電圧を印加して、現像ローラ53と感光体1
1との間に現像バイアス電界を発生せしめる。現像によ
り、現像剤91中のトナー93が、感光体の静電潜像に
対して選択的に付着し、感光体11上にトナーからなる
画像が形成される。このトナー93は、転写ユニット7
3で、転写バイアス電源75により負のバイアス電圧が
印加された転写ローラ73により、紙95に転写され
る。69は、紙95を送り出すレジストローラを示す。
【0018】ついで、転写トナーは、定着ユニット81
で定着ローラ83(加熱ローラ)により紙95に定着さ
れる。85は、加圧ローラを示す。転写時に転写されず
に感光体11上に残った残存トナーは、クリーニングブ
レード99で除かれる。以上の説明では主として、感光
体11を正帯電させ2成分現像剤を用い反転現像により
画像形成する場合を説明したが、1成分現像剤等の他の
現像剤、正規現像法等の他の現像プロセスを適用するこ
ともできる。
【0019】次に、本発明の粒状帯電剤について、2成
分系、1成分系の順に説明するが、本発明では2成分系
の磁性粒子と1成分系の磁性粒子とを混合して最終的な
粒状帯電剤とすることもできる。本発明の粒状帯電剤
は、帯電用磁性粒子の集合体からなり、要求される基本
的な平均粒径、体積固有抵抗、磁力の大きさは、2成分
系、1成分系とも共通である。
【0020】帯電用磁性粒子の平均粒径は、60μm以
下であり、好ましくは10〜60μmである。粒状帯電
剤全体としては、102〜108Ω・cm、好ましくは1
3〜107Ω・cmの体積固有抵抗値を有する。なお、
本発明の体積固有抵抗は、底部に電極を有する内径20
mmのテフロン製筒体に粒子を1.5g入れ、外径20
mmφの電極を挿入し、上部から1kgの荷重を掛けて
測定した時の値である。
【0021】粒状帯電剤は、1キロエールステッド(1
KOe)の磁場で40emu/g以上の磁力を有するこ
とが好ましく、さらに好ましくは50〜100emu/
gである。2成分系粒状帯電剤の場合は、導電性の磁性
表面を有する導電性磁性粒子と、高抵抗の粒子表面を有
する高抵抗磁性粒子とから構成される。導電性磁性粒子
は、106Ω・cm以下、好ましくは101〜105Ω・c
m、さらに好ましくは102〜104Ω・cmの体積固有
抵抗を有する。一方、高抵抗磁性粒子は106Ω・cm以
上、好ましくは106〜1015Ω・cm、さらに好ましく
は106〜1012Ω・cmの体積固有抵抗を有する。
【0022】導電性磁性粒子、高抵抗磁性粒子ともに、
平均粒径は60μm以下であり、好ましくは10〜60
μmである。特に、導電性磁性粒子は平均粒径5〜50
μmが最適であり、また、高抵抗磁性粒子は平均粒径2
0〜60μmが最適である。さらに、高抵抗磁性粒子の
平均粒径を導電性磁性粒子の平均粒径よりも大きく設定
することが望ましく、これにより、キャリア引きの防止
効果がいっそう改善され、また、感光体に対する帯電接
触面が増加して帯電付与能力が改善され、さらに導電性
磁性粒子の移動が容易となるので、感光体の回転による
粒状帯電剤の撹拌が容易となる。なお、キャリア引きと
は、帯電用の磁性粒子が、磁気ブラシローラ23の磁力
による拘束をのがれて、感光体表面に移行・付着する現
像を言う。
【0023】また、高抵抗磁性粒子においては、10μ
m以下の粒子が占める割合を5重量%以下、好ましくは
2重量%以下とし、小さな粒径の粒子の存在を排除する
ことが望ましい。このように、小さな粒子を存在させな
いことにより、キャリア引きの発生がいっそう防止され
る。
【0024】導電性磁性粒子Aと高抵抗磁性粒子Bとの
配合比率は、重量比でA/B=95/5〜5/95の範
囲が好適であり、好ましくは90/10〜10/90、
さらに好ましくは80/20〜20/80である。導電
性磁性粒子のみで帯電付与に必要な特性を得ようとする
と、帯電時に感光体の微小な欠陥部分に電荷が集中し、
ピンホールが多発して感光体不良を生じる。
【0025】また、感光体に付着してきた紙粉や残存ト
ナー、空気中のホコリ等が粒状帯電剤中に混入すると粒
状帯電剤の抵抗が変化し、必要な帯電量を感光体に付与
できなくなることがある。さらに、静電誘導によって導
電性磁性粒子が感光体表面に移動して起こる問題が発生
しやすくなる。
【0026】これに対して、高抵抗磁性粒子を併用して
粒状帯電剤とすることにより、以下の作用効果が得られ
る。 (1) 導電性磁性粒子が感光体表面に移動する現象
(キャリア引き)を防げる。 (2) 紙粉やトナー粒子を高抵抗磁性粒子が静電力に
より引き付け、導電性磁性粒子による帯電付与能力を維
持する。 (3) 高抵抗磁性粒子が一種の抵抗層として働き、感
光体の微小欠陥に対して電荷が集中することが防止さ
れ、安定した帯電が可能となる。
【0027】1成分系粒状帯電剤の場合は、個々の粒子
において、他の粒子と接触しうる表面の一部が導電性の
表面を形成し、他の一部が高抵抗性の表面を形成し、表
面がいわゆる海/島構造を形成している。導電性表面の
体積固有抵抗は107Ω・cm以下が好ましく、好まし
くは103〜106Ω・cm、さらに好ましくは104〜1
6Ω・cmである。一方、高抵抗性表面の体積固有抵
抗は106・cm以上、好ましくは107〜1015Ω・c
m、さらに好ましくは108〜1012Ω・cmである。1
成分系粒状帯電剤の帯電用磁性粒子において、導電性表
面と高抵抗性表面とが占める面積の比率は特に問わず、
いずれが広くとも、また、同一でもよい。
【0028】このように1つの帯電用磁性粒子に導電性
表面と高抵抗性表面とを設けることにより、前述の2成
分系粒状帯電剤と同様の作用効果が得られ、逆に一様な
表面を有する帯電用磁性粒子では、本願発明に規定の体
積固有抵抗値を有する場合であってもこの効果は得られ
ない。
【0029】本発明の粒状帯電剤は、図1にも示したよ
うに、磁気ブラシローラ等の磁性部材で撹拌可能に拘束
して帯電剤溜りを形成し、粒状帯電剤を介して帯電バイ
アス電圧を感光体に対して印加し、電荷を注入して感光
体表面を帯電させることができる。本発明の帯電方法に
おいては、印加電圧に対する帯電効率が非常に良好であ
り、その一例としてa−Si系感光体の場合を示せば以
下の表1の通りである。
【0030】
【表1】
【0031】本発明の帯電方法における印加電圧の大き
さ、あるいは帯電させる感光体電位について特に制限は
なく、画像形成システム、使用感光体に応じて適宜設定
しうる。また、上記の如き帯電効率が良好であるという
特性を生かすという観点からは、低帯電方式に適してお
り、帯電電圧500V以下に帯電させることが好適であ
り、より好ましくは400V以下、さらには30〜30
0Vである。
【0032】2成分系の導電性磁性粒子は、例えば、以
下の方法により製造することができる。 (1) 鉄粉等の金属粉の表面を酸化処理して、抵抗を
調整するとともに安定化する。 (2) 磁性体微粒子をバインダー樹脂中に分散担持さ
せ、粉砕し、所定の大きさに分級し磁性樹脂粒子とし、
さらに表面を導電化処理する。この場合、比重が小さく
穂の柔らかい磁気ブラシを形成できる特徴を有する反
面、磁力が弱いとキャリア引きの原因となることもあ
る。
【0033】表面の導電化は、カーボンブラック等の導
電性微粒子を、表面に固着することに実施でき、また、
下記(4)、(5)、(7)、(8)の表面導電化法に
よっても実施できる。 (3) アトマイズ法と云われる溶融噴霧により、各種
の金属から一定の磁性と抵抗と粒径を有する粒子を得る
ことができる。金属の具体例としては、ステンレス、ニ
ッケル、鉄、コバルトおよび各種合金が挙げられる。 (4) コーティング法によっても、一定の抵抗を有す
る粒子を得ることことができる。例えば、108 Ω・c
mのフェライト粒子の表面に導電性樹脂をコーティング
することで、103 Ω・cmの導電性粒子を得ることが
できる。
【0034】(5) メッキ法:粒子の表面に導電性の
金属をメッキすることで、粒子の表面抵抗を調整するこ
とができる。具体的には、例えば、無電解ニッケルメッ
キ法がある。 (6) 焼結法:適度の導電性、磁性を有する粒子を高
温で焼結することにより、導電性磁性粒子を得ることが
できる。必要によっては、水素による還元を行ってもよ
い。
【0035】(7) 重合法:鉄等の金属、フェライト
等の酸化物等の磁性体粒子の表面に、カーボンブラック
等の導電性微粒子とともにエチレン等の重合性モノマー
を供給し、磁性体粒子の表面に、合成樹脂中に導電性微
粒子が分散された導電性被覆を形成する方法。この方法
は、特開昭60−106808号公報、特開平2−18
7771号公報等に詳記されている。 (8) 薄膜形成法:磁性粒子の表面に導電性の金属ま
たは化合物を真空蒸着、スパッタリング、CVD法等に
より形成し、一定の導電性を付与する。
【0036】2成分系の高抵抗磁性粒子は、例えば、フ
ェライト等の磁性体粒子をそのまま用いることができ
る。また、前記(2)の磁性樹脂粒子をそのまま用いる
こともでき、この場合は、使用樹脂により電気抵抗を制
御することも可能である。さらにこれらの表面に、適度
の抵抗を備えた微粒子の固着、表面コーティング層の形
成により抵抗を調整することもできる。
【0037】1成分系の帯電用磁性粒子は、上記の
(2)、(4)、(5)、(8)の方法を応用し、表面
に部分的に導電部を形成することにより製造できる。ま
た、磁性微粒子を含む高抵抗の合成樹脂製薄層と導電性
微粒子を含む導電性の合成樹脂製薄層とを複数層積層し
たシートを作成し、これをペレットとしたのち、粉砕し
分級することによっても得られる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、粒状帯電剤中に導電性
部分と高抵抗性部分とを設け、かつ、平均粒径および体
積固有抵抗を制御することにより、オゾンの発生がな
く、感光体などを均一帯電させることができる。また、
感光体に微小欠陥が存在した場合でも、注入電荷が異常
集中することが防止され、安定して感光体に帯電を付与
することができる。さらに、連続使用により、感光体に
付着して紙粉や残存トナーが粒状帯電剤中に混入して
も、帯電剤としての導電性を維持して帯電性能の劣化を
防止し、安定した帯電を行なうことができる。また、帯
電電圧の低電圧化が可能であり、帯電効率が非常に良好
である。
【0039】
【実施例】
実施例1 平均粒径40μm、体積固有抵抗2×108Ω・cm、磁
力59emu/g(1KOeの磁場での)のフェライト
キャリアを調製し、高抵抗磁性粒子を得た。また、この
高抵抗磁性粒子中に占める粒径20μm以下の粒子の割
合は、1重量%であった。一方、特開昭60−1068
08号の方法に準拠してカーボンブラックの存在下にフ
ェライトの表面でエチレンモノマーを重合させて、カー
ボンブラック含有ポリエチレン樹脂でフェライト粒子を
被覆し、平均粒径15μm、体積固有抵抗3×102Ω・
cm、磁力55emu/g(1KOeでの)の導電性磁
性粒子を得た。
【0040】感光体としてOPC系感光体を用い、図1
に示した装置を使用して、磁気ブラシローラを回転する
ことなく感光体の回転のみによって粒状帯電剤を撹拌し
つつ、帯電バイアス電圧として200Vを印加して感光
体を帯電させ、感光体の表面電位を測定した。また、連
続運転を行ない、感光層の破壊によるピンホールの発生
の有無を確認した。このとき、粒状帯電剤としては、前
述の高抵抗磁性粒子と導電性磁性粒子とを10/0〜0
/10で配合したものを用い、評価結果を以下の表2に
示した。
【0041】
【表2】 *1) 高抵抗磁性粒子/導電性磁性粒子の配合重量比
【0042】実施例2 抵抗1×102Ω・cmの導電性の表面部分と、抵抗3×
108Ω・cmの高抵抗性の表面部分の面積比を変化させ
て、1KOeの磁場での磁力58emu/g、平均粒径
35μmの帯電用磁性粒子を調製し、実施例1と同様に
して帯電後の表面電位および感光層の破壊の有無を評価
し、その結果を表3に示した。
【0043】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法について示す説明図であ
る。
【符号の説明】
11 感光体 13 導電性支持体 15 感光層 21 帯電ユニット 23 磁気ブラシローラ 25 マグローラ 27 帯電スリーブ 29 粒状帯電剤 31 帯電バイアス電源 41 LED露光光学系 51 現像ユニット 53 現像ローラ 55 マグローラ 57 スリーブ 59 現像バイアス電源 71 転写ユニット 73 転写ローラ 77 転写バイアス電源 81 定着ユニット 83 定着ローラ 85 加圧ローラ 91 現像剤 93 トナー 95 紙 99 クリーニングブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 進 東京都世田谷区玉川台2丁目14番9号 京 セラ株式会社東京用賀事業所内 (72)発明者 向高 寿 東京都世田谷区玉川台2丁目14番9号 京 セラ株式会社東京用賀事業所内 (72)発明者 塚原 茂樹 東京都世田谷区玉川台2丁目14番9号 京 セラ株式会社東京用賀事業所内 (72)発明者 山根 信司 東京都世田谷区玉川台2丁目14番9号 京 セラ株式会社東京用賀事業所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧が印加されて接触する物体に電荷を
    注入し、物体表面を帯電させる粒状帯電剤であって、 導電性磁性粒子と、該粒子よりも電気抵抗が大きい高抵
    抗磁性粒子との混合物からなることを特徴とする粒状帯
    電剤。
  2. 【請求項2】 粒状帯電剤全体で磁性粒子の平均粒径が
    60μm以下である請求項1に記載の粒状帯電剤。
  3. 【請求項3】 前記高抵抗磁性導粒子の平均粒径が、前
    記導電性磁性粒子の平均粒径よりも大きい請求項1また
    は2のいずれか一項に記載の粒状帯電剤。
  4. 【請求項4】 前記高抵抗磁性粒子において、粒径10
    μm以下の粒子の占める割合が5重量%以下である請求
    項1〜3のいずれか一項に記載の粒状帯電剤。
  5. 【請求項5】 (A)前記導電性磁性粒子と(B)前記
    高抵抗磁性粒子とが、重量比で(A)/(B)=95/
    5〜5/95の範囲で混合されてなる請求項1〜4のい
    ずれか一項に記載の粒状帯電剤。
  6. 【請求項6】 粒状帯電剤全体としての体積固有抵抗が
    102〜108Ω・cmの範囲にある請求項1〜5のいず
    れか一項に記載の粒状帯電剤。
  7. 【請求項7】 電界が印加されて接触する物体に電荷を
    注入し、物体表面を帯電させる粒状帯電剤であって、 磁性粒子の集合体からなり、1つの該磁性粒子の表面
    に、主たる電流の流路として作用する導電性の粒子表面
    部と、該表面部よりも抵抗が大きい高抵抗の粒子表面部
    の双方を有することを特徴とする粒状帯電剤。
  8. 【請求項8】 磁性粒子の平均粒径が60μm以下であ
    る請求項7に記載の粒状帯電剤。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一項に記載の粒
    状帯電剤を物体表面に接触させ、該粒状帯電剤に電圧を
    印加し、該粒状帯電剤を介して物体表面に電荷を注入し
    て物体表面を帯電させることを特徴とする帯電方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれか一項に記載の
    粒状帯電剤を、暗下に電子写真感光体の表面に接触さ
    せ、該粒状帯電剤に電圧を印加し、該粒状帯電剤を介し
    て電子写真感光体に電荷を注入して電子写真感光体表面
    を帯電させることを特徴とする電子写真感光体の帯電方
    法。
  11. 【請求項11】 回転するドラム状の電子写真感光体を
    暗下に帯電させ;帯電した感光体に選択的に光照射して
    高電位部と低電位部とからなる静電潜像を感光体上に形
    成し;静電潜像を現像剤で現像して感光体上にトナーか
    らなるトナー像を形成し;トナー像を被転写部材上に転
    写し、転写されたトナー像を被転写紙上に定着する電子
    写真法を用いた画像形成方法において、 回転するドラム状の感光体の表面に対して、請求項1〜
    8のいずれか一項に記載の粒状帯電剤を、磁気部材によ
    り拘束した状態で接触させ、該粒状帯電剤を介して感光
    体に電荷を注入して感光体表面を帯電させることを特徴
    とする画像形成方法。
  12. 【請求項12】 前記粒状帯電剤を回転する磁気部材に
    より拘束した状態で感光体に接触せしめる請求項11に
    記載の画像形成方法。
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