JPH0797713A - 新規なセルロースアセテート繊維 - Google Patents

新規なセルロースアセテート繊維

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Publication number
JPH0797713A
JPH0797713A JP25752493A JP25752493A JPH0797713A JP H0797713 A JPH0797713 A JP H0797713A JP 25752493 A JP25752493 A JP 25752493A JP 25752493 A JP25752493 A JP 25752493A JP H0797713 A JPH0797713 A JP H0797713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cellulose acetate
acetate fiber
fiber
specific gravity
fibers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25752493A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihito Toshi
彰人 都志
Yasushi Komura
恭史 香村
Tadashi Sakaki
正 坂喜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP25752493A priority Critical patent/JPH0797713A/ja
Publication of JPH0797713A publication Critical patent/JPH0797713A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高比重化され、高いドレープ性を有するセル
ロースアセテート繊維を提供する。 【構成】 屈折率が1.3〜1.9であり、かつ比重が
4.0g/cm3以上である微粒子無機物がセルロース
アセテート繊維中に5〜20重量%分散含有されてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なセルロースアセ
テート繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】セルロースアセテート繊維は、ポリエス
テル繊維、ポリアミド繊維等の合成繊維にはないユニー
クな特徴をもつ反面、強力、収縮等の繊維物性面で他素
材による機能の補完が必要とされ、従来、他素材との複
合化による素材開発が積極的になされ、セルロースアセ
テート繊維自体に機能性を付与した商業例は殆どない。
特にセルロースアセテート繊維自体のドレープ性を向上
させることについては何等知られておらず、他素材との
複合化により検討されているにすぎない。一方、セルロ
ースアセテート繊維は、その比重が約1.30g/cm
3であり、綿(比重1.54g/cm3)やレーヨン(比
重1.50〜1.52g/cm3)に比べて軽い繊維で
あり、軽いことが利点とも、またドレープ性を欠くとい
う欠点ともなっており、今後、多彩なファッション性、
天然繊維や高感性素材との融合化、複合化を図っていく
上では、セルロースアセテート繊維自体のドレープ性の
向上が要求されるところである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、セルロース
アセテート繊維のドレープ性向上を、セルロースアセテ
ート繊維自体を高比重化することにより達成しようとす
るものであり、本発明の目的は、高比重化され、高いド
レープ性を有するセルロースアセテート繊維を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、屈折率が1.
3〜1.9であり、かつ比重が4.0g/cm3以上で
ある微粒子状無機物が繊維中に5〜20重量%分散含有
されてなる新規なセルロースアセテート繊維にある。
【0005】本発明においては、セルロースアセテート
繊維中に、セルロースアセテート繊維の特徴である光沢
感、白度等を保持させた状態で、セルロースアセテート
繊維より高比重の微粒子状無機物が分散含有されている
ことが必要である。微粒子状無機物がセルロースアセテ
ート繊維より高比重でない場合は、繊維物性の低下のな
い範囲の量では高比重化が達成できず、満足すべきドレ
ープ性を得ることができない。
【0006】したがい、本発明においては、かかる要件
を満たすべく、微粒子状無機物として、屈折率が1.3
〜1.9であり、かつ比重が4.0g/cm3以上であ
る無機物を用い、繊維中に分散含有させたものであり、
用いる微粒子状無機物のこの屈折率は、アセテート繊維
の屈折率に近いものであり、屈折率が1.3〜1.9の
範囲外では、アセテート繊維の特徴である光沢感、白度
等を損ねる。かかる無機物としては、具体的には、例え
ば、炭酸バリウム(屈折率1.53、比重4.4g/c
3)、酸化亜鉛(屈折率1.9、比重5.6g/c
3)等が挙げられ、また好ましく用いられる。また、
用いる微粒子状無機物は、その粒子径が平均粒子径で
0.3μm以下、好ましくは0.01〜0.1μmの微
粒子であることが望ましく、平均粒子径が0.3μmを
超えると、繊維形成上、例えば紡糸工程での糸切れ等の
トラブルが多発する。
【0007】繊維中への微粒子状無機物の含有量は、5
〜20重量%であり、5重量%未満では、高比重化が達
成されず満足すべきドレープ性を得ることができない、
また20重量%を超えると、繊維の強度及び伸度の低下
が著しく実用上問題となる。
【0008】本発明のセルロースアセテート繊維は、そ
の基体となるセルロースアセテートがセルロースジアセ
テートでも、またセルローストリアセテートであっても
よく、繊維形状もステープル、フィラメントのいずれで
あってもよい。
【0009】本発明のセルロースアセテート繊維を得る
には、紡糸原液の作成の際、セルロースアセテートの溶
剤に微粒子状無機物を分散させた分散液を、セルロース
アセテートの溶剤にセルロースアセテートを溶解させた
溶液に、添加、混合する、或いは直接微粒子状無機物
を、セルロースアセテートの溶剤にセルロースアセテー
トを溶解させた溶液に、添加、混合する等の方法によ
り、微粒子状無機物を紡糸原液中に分散含有させて、乾
式紡糸による公知の方法で製糸することにより得ること
ができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0011】(実施例1)平均酢化度61.3%セルロ
ースアセテートを、塩化メチレンとメタノールの混合溶
剤に溶解し、濃度21.9重量%の溶液を調製した。一
方、平均粒径0.08μmの炭酸バリウムを、塩化メチ
レンとメタノールの混合溶剤に均一に分散させ分散液を
調製した。セルロースアセテートに対して炭酸バリウム
が8重量%になるように、前記のセルロースアセテート
溶液と炭酸バリウム分散液を攪拌混合して紡糸原液を作
成した。この紡糸原液を用い、紡速500m/分で乾式
紡糸し、75d/20fのセルロースアセテート繊維を
得た。
【0012】得られた繊維の糸物性及び比重を、通常の
セルロースアセテート繊維と比較して表1に示したが、
本発明の繊維は、若干の物性低下が認められるものの、
実用上殆ど問題がなく、また、白度も、通常の酸化チタ
ン含有のセルロースアセテート繊維ダル糸(酸化チタン
0.8重量%添加)と比べて10倍も無機物の添加量が
多いにも拘らず良好であり、光沢感を保有する高比重化
されたセルロースアセテート繊維であった。
【0013】(実施例2)平均酢化度61.3%セルロ
ースアセテートを、塩化メチレンとメタノールの混合溶
剤に溶解し、濃度21.9重量%の溶液を調製した。一
方、平均粒径0.02μmの酸化亜鉛を、塩化メチレン
とメタノールの混合溶剤に均一に分散させ分散液を調製
した。セルロースアセテートに対して炭酸バリウムが5
重量%になるように、前記のセルロースアセテート溶液
と酸化亜鉛分散液を攪拌混合して紡糸原液を作成した。
この紡糸原液を用い、紡速500m/分で乾式紡糸し、
75d/20fのセルロースアセテート繊維を得た。
【0014】得られた繊維の糸物性及び比重を、通常の
セルロースアセテート繊維と比較して表1に示したが、
本発明の繊維は、若干の物性低下が認められるものの、
実用上殆ど問題がなく、また、白度も、通常の酸化チタ
ン含有のセルロースアセテート繊維ダル糸と比べて6倍
以上も無機物の添加量が多いにも拘らず良好であり、光
沢感を保有する高比重化されたセルロースアセテート繊
維であった。
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、従来のセルロースアセ
テート繊維にはない高比重としたことにより、高いドレ
ープ性を有し、セルロースアセテート繊維の本来有する
光沢感と風合いをも有する新規なセルロースアセテート
繊維を提供し得るものであり、本発明のセルロースアセ
テート繊維は、その重質感により衣料用繊維分野におい
て従来のセルロースアセテート繊維では達成できなかっ
た多様化、高級化に対応しうる素材となるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈折率が1.3〜1.9であり、かつ比
    重が4.0g/cm3以上である微粒子状無機物が繊維
    中に5〜20重量%分散含有されてなる新規なセルロー
    スアセテート繊維。
JP25752493A 1993-09-22 1993-09-22 新規なセルロースアセテート繊維 Pending JPH0797713A (ja)

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JP25752493A JPH0797713A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 新規なセルロースアセテート繊維

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JP25752493A JPH0797713A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 新規なセルロースアセテート繊維

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JPH0797713A true JPH0797713A (ja) 1995-04-11

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JP25752493A Pending JPH0797713A (ja) 1993-09-22 1993-09-22 新規なセルロースアセテート繊維

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