JPH0797339A - 水溶性ヘミセルロースを含有する製剤 - Google Patents

水溶性ヘミセルロースを含有する製剤

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JPH0797339A
JPH0797339A JP5265581A JP26558193A JPH0797339A JP H0797339 A JPH0797339 A JP H0797339A JP 5265581 A JP5265581 A JP 5265581A JP 26558193 A JP26558193 A JP 26558193A JP H0797339 A JPH0797339 A JP H0797339A
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JP
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hemicellulose
oil
flavor
peptide
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JP5265581A
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Hideo Hayashi
英生 林
Chikako Yasufuku
千賀子 安福
Sachiyo Uozumi
幸代 魚住
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SANEI GEN F F I Inc
San Ei Gen FFI Inc
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SANEI GEN F F I Inc
San Ei Gen FFI Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 食品、医薬品、化粧品、ペットフード、医薬
部外品等に長期間安定で望ましい香味、色調、風味等を
付与する製剤を得る。 【構成】 水溶性ヘミセルロースを乳化剤または粉末化
基材に用い、かつタンパク質分解物を使用して製剤を調
製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水溶性ヘミセルロースお
よびタンパク質分解物を含有する製剤に関する。本発明
の製剤は、乳化製剤および粉末製剤を指し、食品、医薬
品、化粧品、ペットフード、医薬部外品等に長期間安定
で望ましい香味、色調、風味等を付与するのに使用され
る。
【0002】
【従来の技術】従来の乳化製剤は精油類、油溶性色素
類、動植物性油脂類のような油性物質を、アラビアガム
などの植物性天然ガム質または非イオン系の界面活性剤
等で乳化したものが用いられていた。また、粉末製剤は
油脂や親油性または水溶性の香料および色素等の調合組
成物を、アラビアガム等の天然ガム、デキストリンおよ
び加工澱粉を配合して乳化、または分散した後、噴霧乾
燥する方法が知られている。この場合、天然のアラビア
ガムは乳化性が優れている点で広く製剤の分野で乳化剤
もしくは粉末化基材として使用されているが、天然ガム
質は天候、気温などの自然環境によってその生産量や品
質が一定せず、価格の高騰や品質のバラツキなどの問題
があり、また粉末化した場合の皮膜性については充分に
安定なものではなく、噴霧乾燥中及び保存中での香味や
色調、風味の劣化などが問題であった。また、デキスト
リンや加工澱粉は乳化性や皮膜性についてアラビアガム
に劣り、非イオン系の界面活性剤を用いた場合は、使用
する飲食品や医薬品等のpHや含有成分によって影響を
受け易いという特性があった。また近年、上記物質の代
替品として水溶性ヘミセルロースが検討されているが、
これも乳化性および皮膜性等について充分に安定なもの
ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、製剤に
おいては、製造過程における乳化性はもとより、その包
接物の安定性及び皮膜の強度に優れることが求められて
いるが、現状では必ずしも満足されている訳ではなく、
更に改善された製剤の創出は当業界の課題であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
欠点を改善するため、水溶性ヘミセルロースの乳化安定
性および皮膜強度を著しく増強させる方法を鋭意研究し
た結果、水溶性ヘミセルロースを乳化剤または粉末化基
剤として用いた製剤を製造する時、タンパク質分解物を
適当量添加することにより、水溶性ヘミセルロースの乳
化力および皮膜強度を著しく増強させ、香料成分の耐熱
性、保留性及び香料成分の放出遅延効果に優れた製剤を
提供できる知見を得た。
【0005】ここでタンパク質分解物とは、牛乳、コー
ン、小麦、大豆、鶏卵、魚肉等のタンパク質を各種タン
パク質分解酵素(プロテアーゼ)によって加水分解して
得られるペプチドのことであり、その大部分がアミノ酸
数2〜10個程度のオリゴペプチドである。本発明は、
製剤の製造時に、水溶性ヘミセルロースを乳化剤または
粉末化基剤として用い、かつ、タンパク質分解物を適当
量添加することにより、製造時における乳化性、乳化安
定性が優れ、粉末化後の包接物の安定性、基剤皮膜の強
度を増強させ、食品等に長期間安定な香気、色調、風味
等を付与することができる。
【0006】本発明で用いる油性物質の例としては、例
えばオレンジ、ライム、レモン、グレープフルーツなど
の柑橘類精油、ペパーミントオイル、シソオイルなどの
スパイス類の精油、ペパー、シンナモン、ジンジャーな
どのオレオレジン、ジャスミン、ローズなどのアブソリ
ュート、および合成香料化合物、油性調合香料組成物お
よびこれらの任意の混合物の如き油性の着香料、β−カ
ロチン、パプリカ色素、アナトー色素、およびクロロフ
ィルなどの油溶性天然色素類、更に肝油、ビタミンA、
ビタミンD、ビタミンB2酪酸エステル、天然ビタミン
E混合物などの脂溶性ビタミン類、大豆油、菜種油、コ
ーン油、オリーブ油、椰子油、サフラワー油、ひまわり
油、米油、牛脂、豚脂、魚油などの動植物油脂、DH
A、EPA、γ−リノレン酸などの天然不飽和脂肪酸
類、シュクロースジアセテートヘキサイソブチレート、
C6〜C12の中鎖飽和脂肪酸トリグリセライドなどの
加工食用油脂およびこれら可食性油性材料の任意の混合
物を例示することができる。
【0007】水溶性物質としては、例えばコーヒー、ハ
ーブ、抹茶、紅茶、ガラナ、カツオ、エビ、カニ、ウ
ニ、ホタテなどのエキストラクト、ストロベリー、メロ
ン、バナナ、パイナップル、アップル、ミルク、チー
ズ、バターなどのエッセンス、コチニール、ベニバナ、
ビート、ウコン等の水溶性色素、その他合成着香料、合
成着色料およびこれらの任意の混合物を例示することが
できる。本発明に利用することのできる水溶性ヘミセル
ロースとしては例えば油糧種子(大豆、パーム、ヤシ、
コーン、綿実などの通常油脂や蛋白質を除いた殻)また
は穀類(米、小麦など通常澱粉等を除いた粕)等の植物
を原料とした水溶性の食物繊維、すなわちアラビノキシ
ラン、アラビノガラクタン等の多糖類またはこれらの任
意の混合物を例示することができる。このような水溶性
ヘミセルロースを製剤100部(重量、以下同じ)に対
して0.1〜90部、好ましくは5〜50部の割合で含
有させる。
【0008】本発明で利用することのできるタンパク質
分解物としては、例えばカゼインペプチド、アルブミン
ペプチド、魚肉蛋白ペプチド等の動物性蛋白質由来のも
の、コーンペプチド、大豆ペプチド、小麦ペプチド等の
植物性タンパク質由来のものを例示することができる
が、特にカゼインペプチド、コーンペプチド、大豆ペプ
チドまたは小麦ペプチドが好ましい。これらのペプチド
を製剤100部に対して0.01〜50重量部、好まし
くは0.1〜30重量部の割合で含有させる。本発明で
用いる乳化方法としては、コロイドミル、ホモミキサ
ー、高圧ホモジナイザー、超音波乳化機等どのようなも
のでも良く、又、粉末化方法としてもどのようなタイプ
の噴霧乾燥法でも良い。以下、本発明の効果を実施例を
示して更に具体的に説明する。
【0009】
【実施例】
実施例1 β−カロチン4g、天然ビタミンE0.5g、精製椰子
油5.5gの混合物を約150℃に加熱して、均一な油
性材料混合物を得た。別に水60gに大豆ヘミセルロー
ス25g、コーンペプチド5gを溶解した溶液を得、前
述の油性材料混合物の全量を加えて予備撹拌させ、分散
させた後、ホモジナイザーにて乳化し、着色剤乳化物
(本発明品No.1)を得た。
【0010】実施例2 レモンオイル3g、天然ビタミンE0.1g、中鎖飽和
脂肪酸トリグリセライド8.5gを溶解して、均一な油
性材料混合物を得た。別に水68gに大豆ヘミセルロー
ス20g、小麦ペプチド2gを溶解した溶液を得、前述
の油性材料混合物の全量を加えて予備撹拌させ、分散さ
せた後、ホモジナイザーにて乳化し、レモン油乳化物
(本発明品No.2)を得た。
【0011】実施例3 イオン交換水200gに大豆ヘミセルロース80g、大
豆ペプチド10gを溶解し、50℃に保持しながらオレ
ンジオイル20gを添加混合する。この溶液を高圧ホモ
ジナイザーにて乳化し、乳化液を噴霧乾燥してオレンジ
香料粉末100g(本発明品No.3)を得た。
【0012】実施例4 イオン交換水200gにコーンヘミセルロース70gと
シュークロース40g、カゼインペプチド10gを溶解
し、50℃に保持しながらメントールを12g含んだオ
イル15gを添加混合する。この溶液を高圧ホモジナイ
ザーにて乳化し、乳化液を噴霧乾燥してメントール香料
粉末100g(本発明品No.4)を得た。
【0013】実施例5 イオン交換水200gに大豆ヘミセルロース80gと大
豆ペプチド15gを溶解し、50℃に保持しながらβ−
カロチン30%懸濁液1.2gを含んだオイル20gを
140℃に加熱して添加混合する。この溶液を高圧ホモ
ジナイザーで乳化し、乳化液を噴霧乾燥して着色料粉末
100g(本発明品No.5)を得た。
【0014】実施例6 イオン交換水200gに米ぬかヘミセルロース25gと
大豆ヘミセルロース25g、コーンペプチド8gを溶解
し、50℃に保持しながらDHA2gを含んだオイル2
0gを添加混合する。この溶液を高圧ホモジナイザーで
乳化し、乳化液を噴霧乾燥して粉末油脂100g(本発
明品No.6)を得た。
【0015】対照例1 実施例1においてコーンペプチドを使用せず、その重量
不足分を大豆ヘミセルロースで補った他は実施例1と同
じ条件によって着色剤乳化物(対照品No.1)を得
た。
【0016】対照例2 実施例2において小麦ペプチドを使用せず、その重量不
足分を大豆ヘミセルロースで補った他は実施例2と同じ
条件によってレモン油乳化物(対照品No.2)を得
た。
【0017】対照例3 実施例2において大豆ヘミセルロースの代わりにアラビ
アガムを使用した他は実施例2と同じ条件によってレモ
ン油乳化物(対照品No.3)を得た。
【0018】対照例4 実施例3において大豆ヘミセルロースの代わりにアラビ
アガムを使用した他は実施例3と同じ条件によってオレ
ンジ香料粉末100g(対照品No.4)を得た。
【0019】対照例5 実施例3において大豆ヘミセルロースの代わりに加工澱
粉を使用した他は実施例3と同じ条件によってオレンジ
香料粉末100g(対照品No.5)を得た。
【0020】対照例6 実施例3において大豆ヘミセルロースの代わりにデキス
トリンを使用した他は実施例3と同じ条件によってオレ
ンジ油乳化物(対照品No.6)を得た。
【0021】対照例7 実施例3において大豆ペプチドを使用せず、その重量不
足分を大豆ヘミセルロースで補った他は実施例3と同じ
条件によってオレンジ香料粉末100g(対照品No.
7)を得た。
【0022】対照例8 実施例4においてコーンヘミセルロースの代わりにアラ
ビアガムを使用した他は実施例4と同じ条件によってメ
ントール香料粉末100g(対照品No.8)を得た。
【0023】対照例9 実施例4においてカゼインペプチドを使用せず、その重
量不足分をコーンヘミセルロースで補った他は実施例4
と同じ条件によってメントール香料粉末100g(対照
品No.9)を得た。
【0024】対照例10 実施例5において大豆ヘミセルロースの代わりにアラビ
アガムを使用した他は実施例5と同じ条件によって着色
料粉末100g(対照品No.10)を得た。
【0025】対照例11 実施例5において大豆ヘミセルロースの代わりに加工澱
粉を使用した他は実施例5と同じ条件によって着色料粉
末100g(対照品No.11)を得た。
【0026】対照例12 実施例5において大豆ペプチドを使用せず、その重量不
足分を大豆ヘミセルロースで補った他は実施例5と同じ
条件によって着色料粉末100g(対照品No.12)
を得た。
【0027】対照例13 実施例6において米ぬかヘミセルロースおよび大豆ヘミ
セルロースの代わりにアラビアガムを使用した他は実施
例7と同じ条件によって粉末油脂100g(対照品N
o.13)を得た。
【0028】対照例14 実施例6においてコーンペプチドを使用せず、その重量
不足分を米ぬかヘミセルロースで補った他は実施例6と
同じ条件によって粉末油脂100g(対照品No.1
4)を得た。
【0029】比較実験1 実施例1および対照例1で得た乳化組成物を同一日に調
製し、レーザー回折式粒度分布計SALD−1100
((株)島津製作所)を用いて粒度分布を測定した。そ
の結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】以上の結果から明らかな通り、本発明品N
o.1は、対照品No.1に較べて水溶性ヘミセルロー
スの乳化力が非常に高くなり、より微細な粒子が得られ
た。
【0032】比較実験2 実施例2および対照例2、対照例3のレモン油乳化物を
同一日に調製し、レーザー回折式粒度分布計 SALD
−1100 ((株)島津製作所)を用いて粒度分布を
測定した。また、同時に10gの脱脂粉乳を水844g
に溶解し、これにグラニュー糖140g、10%乳酸水
溶液5g、実施例2および対照例2、対照例3で得られ
た乳化物を1g添加し均一に混合した。瓶に充填後打栓
し、85℃で20分殺菌し、酸性乳飲料を得た。これを
室温で静置し、経時変化を観察した。結果を表2に示
す。
【0033】
【表2】
【0034】但し表中の各記号は下記の意味を表す。 −R:ネックリングの発生は認められない。 −P:沈
澱は認められない。±R:ネックリングを僅かに認め
る。 ±P:沈澱を僅かに認める。+R:明瞭な
ネックリングを認める。 +P:明瞭な沈澱を認
める。++R:著しいネックリングを認める。 +
+P:著しい沈澱を認める。 表2の結果から明らかな通り、本発明品No.2は、対
照品No.2に較べて水溶性ヘミセルロースの乳化力が
非常に高くなり、対照品No.3(アラビアガム)より
もやや高い乳化力を示した。また、酸性乳飲料を室温で
約30日静置したところ、対照品No.2では著しいネ
ックリングの発生と僅かな沈澱を認め、商品価値を失っ
た。対照品No.3ではネックリングの発生は認められ
ないが、明瞭な沈澱を認めた。これに対し、本発明品N
o.2ではネックリングの発生、沈澱とも認められず安
定な酸性乳飲料であった。
【0035】比較実験3 実施例3および対照例4〜7で得たオレンジ香料粉末
を、40℃にて保存し、経時変化を観察した。また、オ
レンジオイルを乳化した際の乳化性についても併せて評
価した。その結果を表3に示す。
【0036】
【表3】
【0037】但し表中の各記号は下記の意味を示す。 ◎:極めて良好 ○:良好 △:やや悪い ×:
悪い −:評価不能 表3の結果から明らかなとおり、本発明品No.3は乳
化性が良く、保存後6ケ月を経過しても基剤皮膜の強度
が優れており、香味の損失も無かったのに対し、対照品
No.4ではやや乳化性が劣り、基剤皮膜の強度および
香味は経時的に低下した。その傾向は対照品No.7、
対照品No.5の順で顕著になる。また対照品No.6
では乳化が行えなかった。
【0038】比較実験4 実施例4および対照例8〜9のメントール香料粉末を密
封容器に入れ、40℃にて保存後開封し、メントール含
量をガスクロマトグラフィーで測定した。その結果を表
4に示す。
【0039】
【表4】
【0040】・表中の値は試料のメントール含量を示
す。 ・( )内の数値は調整時の含量に対する残存率を%で
示している。 表4の結果から明らかな通り、本発明品No.4は6ケ
月の保存後もメントール含量が低下しないのに対し、対
照品No.8および対照品No.9では経時的にメント
ール含量が低下し、包接物の損失が認められた。
【0041】比較実験5 下記に示すチューインガム基材に実施例3で得られたオ
レンジ粉末香料(本発明品3)と対照例4、5、7で得
られたオレンジ粉末香料(対照品No.4、5、7)を
それぞれ添加し、混練して圧展成型し、1枚3gのチュ
ーインガムを得た。チューインガム基材組成を表5に示
す。
【0042】
【表5】
【0043】これらのチューインガムについて10名の
専門パネラーによって官能評価した結果、本発明品は対
照例と比較してフレーバーの強さには大きな差がないが
持続性、残留性の点で顕著に優れていると判定した。
【0044】比較実験6 実施例5および対照例10〜12で得た着色料粉末のβ
−カロチン含量を液体クロマトグラフィーで測定した。
結果を表6に示す。
【0045】
【表6】
【0046】・表中の値は試料中に含まれるβ−カロチ
ンの含量を%で示している。 ・( )内の数値は添加時の含量に対する残存率を%で
しめしている。 表6の結果から明らかな通り、本発明品No.5は、粉
末化に際し殆どβ−カロチンの損失が認められず、対照
品No.10、11、12と比較して、優れた包接物安
定性を示した。
【0047】比較実験7 実施例6および対照例13〜14で得た粉末油脂を40
℃にて2週間保存し、油脂の酸化度合い(POV)を測
定した。また、保存後の粉末油脂をイオン交換水にて1
000倍に希釈して、これらの希釈液を10名の専門パ
ネラーに対し、風味について官能試験を実施した。その
結果を表7に示す。
【0048】
【表7】
【0049】・POVの単位は meq/kg ・官能評価基準:保存前のものを標準とし、これとどの
程度の風味差があるかを以下の基準でパネラーに点数付
けさせた。 5点:全く差なし 4点:殆ど同じ 3点:僅かに酸化臭あり 2点:かなり酸化臭あり 1点:酸化臭強い 表7の結果から明らかな通り、本発明品No.6は40
℃2週間の保存後も包接物中の油脂の酸化がほとんど認
められず、風味の劣化が殆ど無いのに対し、対照品13
および対照品14では包接物中の油脂が明きらかに酸化
しており、風味がかなり損なわれていた。
【0050】
【発明の効果】本発明によって得られた製剤は、実施例
の結果から明らかなように製造工程に於ける乳化性や乳
化安定性が極めて良好で、粉末化する場合についても粉
末化後の包接物の安定性、皮膜の強度が特に優れてお
り、各種飲食品や医薬品等に長期間安定で望ましい香
味、色調、風味等を付与することができるため、工業的
意義は極めて大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/00 K 31/715 9454−4C 38/00 // A23L 1/10 Z H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性ヘミセルロースおよびタンパク質
    分解物を含有することを特徴とする製剤。
  2. 【請求項2】 水溶性ヘミセルロースが大豆、とうもろ
    こし又は米ぬかを原料とする多糖類である請求項1記載
    の製剤。
  3. 【請求項3】 タンパク質分解物がカゼインペプチド、
    コーンペプチド、大豆ペプチド又は小麦ペプチドである
    請求項1記載の製剤。
JP5265581A 1993-09-28 1993-09-28 水溶性ヘミセルロースを含有する製剤 Pending JPH0797339A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6261622B1 (en) * 1997-08-13 2001-07-17 Kagome Co., Ltd. Water-dispersible carotenoid pigment preparation
JP2014506126A (ja) * 2010-12-23 2014-03-13 ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. 植物タンパク質−ダイズ多糖類複合体を含有する脂溶性活性成分組成物
CN111603550A (zh) * 2020-06-29 2020-09-01 中食都庆(山东)生物技术有限公司 一种含小麦低聚肽的组合物及其应用

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