JPH079682A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JPH079682A
JPH079682A JP14312593A JP14312593A JPH079682A JP H079682 A JPH079682 A JP H079682A JP 14312593 A JP14312593 A JP 14312593A JP 14312593 A JP14312593 A JP 14312593A JP H079682 A JPH079682 A JP H079682A
Authority
JP
Japan
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actuator
groove
flow path
parallel flow
ink jet
Prior art date
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Pending
Application number
JP14312593A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Ota
善久 太田
Toshio Inada
俊生 稲田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Publication of JPH079682A publication Critical patent/JPH079682A/ja
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェットヘッドのアクチュエータの高
集積化にともなって起こるアクチュエータの剛性低下,
応力集中を緩和する。 【構成】 圧電体2に溝8を設け、該溝8間で形成され
る凸部をアクチュエータ2aとし、該アクチュエータ2
aの変位を利用してインク滴を噴射して記録を行う。溝
8の底部の角部を無くし、従来、角部に生じていた応力
集中をなくす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、インクジェット記録装置におけ
るインクジェットヘッドに関し、より詳細には、ヘッド
の長期信頼性を向上させたインクジェットヘッドに関す
る。
【0002】
【従来技術】図5は、従来のインクジェットヘッドの一
例を説明するための全体概略構成図で、図中、1は流路
板、2は圧電素子(PZT)、3は基板、4はノズルプ
レート、5はFPC(フレキシブルプリントケーブ
ル)、6は共通液室、7は隔壁板で、周知のように、基
板3の上に圧電素子2が接合され、更に、その上に隔壁
板7を接合され、その上に流路板1が接合され、端面に
はノズルプレート4が接合され、該ノズルプレート4と
逆側の端面部においてはFPC5が接続されている。
【0003】図6は、図5のVI-VI線断面図で、図中、
1aはインク流路板に形成されたインク流路、2aは圧
電素子2のアクチュエータ部、8は圧電素子2に設けら
れた凹溝で、この凹溝8によって圧電素子2に凸部2a
を形成し、この凸部2aをインク流路1aに対向して配
設するようにしている。溝8はダイシングマシンをもち
いてダイアモンドソー等により加工される。溝8には必
要に応じて粘度の低い充填剤を充填し、アクチュエータ
部の振動の減衰を早めさせてもよい。なお、図には、ア
クチュエータ2aを連続して形成した例を示したが、図
7に示すように、アクチュエータ部2aと隔壁部(非駆
動凸部)2bとを交互に形成するようにしてもよい。
【0004】前述のようなインクジェットヘッドは、ア
クチュエータ2a上に各々インク液室1aが配され、隔
壁板7を介して接着剤により接合されている。液室1a
を構成する流路板1の材質は、シリコン,セラミック
(ガラス),樹脂(例えばPC(ポリカーボネート),
PPS(ポリフェニレンサルファイド),PEN(ポリ
エチレンナフタレート),PES(ポリエーテルサルホ
ン),アラミド,液晶ポリマーなど)が使用可能であ
る。
【0005】ここで、アクチュエータ2aと流路板1は
熱膨張率に違いがあるため、加熱接合すると、応力が残
留したまま接合される。前述のごときヘッド構成におい
て、応力が最も集中するのは、アクチュエータ2aと圧
電素子2との付け根付近と考えられる。実際に、擬似的
なヘッドに温度変化(−30℃から70℃)を加えた時
に、圧電素子2に欠損が生じる。また、数値計算によっ
てもアクチュェータ2aの付け根部に応力が集中すると
いう結果が得られている。
【0006】図8は、従来のインクジェットヘッドの他
の例を説明するための断面概略構成図で、このインクジ
ェットヘッドは、図示のように、前記圧電素子2とイン
ク液室1aを剛性部材9により押さえる構造になってい
る。このようにすると、圧電素子2は、接着剤等による
接合がされていないため、温度変化に対する応力集中が
改善される。しかし、圧電素子2の厚み方向の微小変位
をエネルギーとして十分に取り込むためには、圧電素子
2とインク液室1aの密着性を上げなければならず、そ
のためには、アクチュエータ2aの付け根部にはかなり
の荷重をかけなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
インクジェットヘッドのアクチュエータ2aは、圧電素
子2に凹溝8を微細加工し、高集積化しているが、さら
に高集積化を進めると、更にアクチュエータ2aは細く
なるため、微細加工後の圧電素子の剛性が大きな問題と
なる。また、圧電素子2に接するようにインク液室1a
を設置する場合、構成材料の熱膨張係数等の違いによ
り、接合後に応力集中がおこる。特に、アクチュエータ
2aと圧電素子2との付け根付近は最も応力が集中し、
過酷な環境に置かれた場合、圧電素子2を破損し、もし
くは圧電素子2の歪みにより液吐出特性に変化を引き起
こす。本発明では、上述したような凹溝8を有する圧電
素子2の剛性を保ち、アクチュエータ2aと圧電素子2
との付け根付近に応力が集中せず、信頼性の高い安定し
た液吐出をするインクジェットヘッドを提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、圧電体に溝を設け、該溝間で形成される
凸部をアクチュエータとし、該凸部に対応して平行流路
を設け、前記アクチュエータを前記平行流路の面に対し
て垂直な方向に厚み変位させることにより、前記平行流
路に連通したノズルから液滴を噴射させるインクジェッ
ト記録装置において、(1)隣接するアクチュエータ間
もしくはアクチュエータと隣接する非駆動凸部間の溝面
に角部がないこと、或いは、(2)隣接するアクチュエ
ータ間もしくはアクチュエータと隣接する非駆動凸部間
の溝が底に行くほど細くなり、溝面に角部がないこと、
或いは、(3)隣接するアクチュエータ間もしくはアク
チュエータと隣接する非駆動凸部間の溝が2段以上の段
差溝になっていることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】圧電素子に設けた溝面に角を設けないか、また
は、テーパ形状にするか、または、2段以上の段差にす
るか等して集中応力のできる部分を無くす。
【0010】
【実施例】図1は、本発明におけるインクジェットヘッ
ドの一実施例を説明するための要部拡大断面図で、図
中、図5乃至図8に示した従来技術と同様の作用をする
部分には、図5乃至図8の場合と同一の参照番号が付し
てある。而して、本実施例においては、アクチュエータ
2aを形成するため、圧電素子2に加工された凹溝8に
は角部がなく、該凹溝8の底は凹溝8にあわせた半円型
の形状をしている。これは、溝加工時に用いるダイアモ
ンドソーの刃先をあらかじめ半円形状にしておくことに
より、容易に達成される。これにより凹溝8の溝面に角
部が無くなり、従来技術において角部に集中していた応
力を分散させることができ、耐久性を大幅に向上させる
ことができる。
【0011】図2は、本発明におけるインクジェットヘ
ッドの他の実施例を説明するための要部概略断面図で、
この実施例は、アクチュエータ2aを形成するため、圧
電素子2に加工された凹溝8には角部がなく、従来技術
における底部角部がR面取りされている。これは、凹部
加工時に用いるダイアモンドソーの刃先をあらかじめR
面取りして形成したことにより、容易に達成される。こ
の実施例も、前記実施例と同様、従来技術において角部
に集中していた応力を分散させ、耐久性を大幅に向上さ
せることができる。
【0012】図3は、本発明におけるインクジェットヘ
ッドの更に他の実施例を説明するための要部概略断面図
で、この実施例は、アクチュエータ2aを形成するた
め、圧電素子2に加工された凹溝8が底に行くほど細く
なり、先端が弧状になっている。この凹溝8の形状は、
加工時に用いるダイアモンドソーの刃先をあらかじめテ
ーパ形状にし、先端部を弧状にしておくことにより達成
することができる。これにより、アクチュエータ2aの
付け根部分の太さが太くなり、更には、集中応力もおき
ないので、破損等が起こりにくい。
【0013】図4は、本発明におけるインクジェットヘ
ッドの更に他の実施例を説明するための要部断面図で、
この実施例は、アクチュエータ2aを形成するため、圧
電素子2に加工する溝8を2段構成し、これにより、ア
クチュエータ2aの付け根部分の太さが太くして、剛性
をまし、破損等を起こしにくくしたものである。この2
段構成の溝8は、加工時に用いるダイアモンドソーの刃
先をあらかじめ2段構成にしておくか、もしくは、第一
段階として細いダイアモンドソーにより深い溝81を形
成し、つぎに太いダイアモンドソーにより浅い溝82
形成してもよい。なお、段数は、ヘッドのインク吐出特
性に応じて2段以上でも差し支えない。
【0014】
【発明の効果】
請求項1に対応する効果:インクジェットヘッドにおけ
る隣接アクチュエータ間もしくはアクチュエータと隣接
非駆動凸部間の溝部に角部がないので、溝部の応力集中
を防ぎ、さらには、凸部の保持強度を強くし、耐久性の
高いインクジェットヘッドを提供することができる。 請求項2に対応する効果:インクジェットヘッドにおけ
る隣接アクチュエータ間もしくはアクチュエータと隣接
非駆動凸部間の溝部がテーパ形状溝になっているので、
溝部の応力集中を防ぎ、さらには凸部の保持強度を強く
し、耐久性の高いインクジェットヘッドを提供すること
ができる。 請求項3に対応する効果:インクジェットヘッドにおけ
る隣接アクチュエータ間もしくはアクチュエータと隣接
非駆動凸部間の溝部が2段以上の段差溝になっているの
で、溝部の応力集中を防ぎ、さらには凸部の保持強度を
強くし、耐久性の高いインクジェットヘッドを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を説明するための要部拡大
断面図である。
【図2】 本発明の他の実施例を説明するための要部拡
大断面図である。
【図3】 本発明の他の実施例を説明するための要部拡
大断面図である。
【図4】 本発明の更に他の実施例を説明するための要
部拡大断面図である。
【図5】 従来インクジェットヘッドの概略構成図であ
る。
【図6】 従来インクジェットヘッドの流路列方向にお
ける断面の一例を示す図である。
【図7】 従来インクジェットヘッドの流路列方向にお
ける断面の他の例を示す図である。
【図8】 従来インクジェットヘッドの流路列方向にお
ける断面の更に他の例を示した図である。
【符号の説明】
1…流路板、1a…インク室、2…圧電素子、2a…ア
クチュエータ、2b…隔壁部(非駆動凸部)、3…基
板、4…ノズルプレート、5…FPC、6…共通液室、
7…隔壁板、8…溝、9…剛性部材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電体に溝を設け、該溝間で形成される
    凸部をアクチュエータとし、該凸部に対応して平行流路
    を設け、前記アクチュエータを前記平行流路の面に対し
    て垂直な方向に厚み変位させることにより、前記平行流
    路に連通したノズルから液滴を噴射させるインクジェッ
    ト記録装置において、隣接するアクチュエータ間もしく
    はアクチュエータと隣接する非駆動凸部間の溝面に角部
    がないことを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 圧電体に溝を設け、該溝間で形成される
    凸部をアクチュエータとし、該凸部に対応して平行流路
    を設け、前記アクチュエータを前記平行流路の面に対し
    て垂直な方向に厚み変位させることにより、前記平行流
    路に連通したノズルから液滴を噴射させるインクジェッ
    ト記録装置において、隣接するアクチュエータ間もしく
    はアクチュエータと隣接する非駆動凸部間の溝が底に行
    くほど細くなり、溝面に角部がないことを特徴とするイ
    ンクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 圧電体に溝を設け、該溝間で形成される
    凸部をアクチュエータとし、該凸部に対応して平行流路
    を設け、前記アクチュエータを前記平行流路の面に対し
    て垂直な方向に厚み変位させることにより、前記平行流
    路に連通したノズルから液滴を噴射させるインクジェッ
    ト記録装置において、隣接するアクチュエータ間もしく
    はアクチュエータと隣接する非駆動凸部間の溝が2段以
    上の段差溝になっていることを特徴とするインクジェッ
    トヘッド。
JP14312593A 1993-06-15 1993-06-15 インクジェットヘッド Pending JPH079682A (ja)

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ID=15331501

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JP (1) JPH079682A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6361152B1 (en) 1998-05-14 2002-03-26 Nec Corporation Ink jet head and method of fabrication thereof
US6938985B2 (en) 2002-07-30 2005-09-06 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Slotted substrate and method of making

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US6361152B1 (en) 1998-05-14 2002-03-26 Nec Corporation Ink jet head and method of fabrication thereof
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