JPH079653U - アンテナ付きインナーミラー - Google Patents
アンテナ付きインナーミラーInfo
- Publication number
- JPH079653U JPH079653U JP4433393U JP4433393U JPH079653U JP H079653 U JPH079653 U JP H079653U JP 4433393 U JP4433393 U JP 4433393U JP 4433393 U JP4433393 U JP 4433393U JP H079653 U JPH079653 U JP H079653U
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- antenna element
- mirror
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 垂直偏波の電波を良好に送受信することがで
きるアンテナ付きインナーミラーを提供する。 【構成】 インナーミラー10はミラーを装着したミラ
ー本体12と、このミラー本体12を車室内前部の天井
に取付けるためのステー部22で構成される。ステー部
22は車内天井部に固定する固定部28を有する。固定
部28からはフロントガラスのガラス面に沿って前方斜
め下方に伸びるミラー支持部32が固定部28と一体に
構成されている。ミラー支持部32内には、このミラー
支持部32に沿ってアンテナエレメント34が収容され
ている。アンテナエレメント34はロッドアンテナで構
成され、前方斜め下方に向けて伸縮可能とされている。
アンテナエレメント34はステー部22と電気的に絶縁
状態とされている。アンテナエレメント34の後端部か
らは給電線36が引き出され、自動車電話、業務用無
線、アマチュア無線等の無線装置に接続されている。
きるアンテナ付きインナーミラーを提供する。 【構成】 インナーミラー10はミラーを装着したミラ
ー本体12と、このミラー本体12を車室内前部の天井
に取付けるためのステー部22で構成される。ステー部
22は車内天井部に固定する固定部28を有する。固定
部28からはフロントガラスのガラス面に沿って前方斜
め下方に伸びるミラー支持部32が固定部28と一体に
構成されている。ミラー支持部32内には、このミラー
支持部32に沿ってアンテナエレメント34が収容され
ている。アンテナエレメント34はロッドアンテナで構
成され、前方斜め下方に向けて伸縮可能とされている。
アンテナエレメント34はステー部22と電気的に絶縁
状態とされている。アンテナエレメント34の後端部か
らは給電線36が引き出され、自動車電話、業務用無
線、アマチュア無線等の無線装置に接続されている。
Description
【0001】
この考案は、アンテナを取り付けた自動車用のインナーミラーに関し、垂直偏 波の電波を良好に送受信できるようにしたものである。
【0002】
自動車に搭載される無線装置として自動車電話、業務用無線、アマチュア無線 などがある。従来においては、これら無線装置のアンテナは、トランク、ルーフ サイド、リアバンパー等に取り付けられており、無線装置本体から給電線を引い て、アンテナに接続していた。
【0003】 このようにアンテナを車外に設置するのは、無線通信の特性上好ましいが、給 電線の引き回し、防水処理、トランクの閉開による給電線の傷みなどの問題があ る。また、電波は表皮効果作用があり、自動車電話など周波数の高い(UHF, SHF帯等)信号では減衰が大きくなるため、給電線を短くすることが望まれる が、アンテナを車外に設置するため給電線を短くするのは難しかった。
【0004】 そこで、このような問題を解消するものとして、アンテナを車内のインナーミ ラーのミラー本体内に設置するようにしたものが実開昭63−170349号公 報により提案されている。これは、図2に示すように、インナーミラー10のミ ラー本体12内にミラー14に沿って横向きにアンテナエレメント16を配設し たものである。アンテナエレメント16(フェライトコア)にはコイル18が巻 かれ、コイル18の両端に接続された給電線20はステー22内を通って車室内 の無線装置あるいはラジオ受信機等に接続される。
【0005】 図2のアンテナエレメント16をインナーミラー10のミラー本体12に組み 込んだものでは、アンテナエレメント16からダッシュボード内またはその近辺 に設置されている無線装置までの距離が短いので、給電線の長さを短くすること ができ、周波数の高い信号でも減衰量を小さくすることができる。また、アンテ ナエレメント16は車内にあるので防水対策も不要である。
【0006】
自動車電話、業務用無線、アマチュア無線などに使用する電波は垂直偏波を使 用しているが、前記図2のインナーミラー10のミラー本体12内にアンテナエ レメント16を内蔵するものでは、ミラー本体12の構造上アンテナエレメント 16を水平にしか設置できないため、垂直偏波の電波では偏波面が合わず、良好 な送信、受信特性が出せない問題があった。
【0007】 この考案は、従来装置におけるこのような問題を解決して、垂直偏波の電波を 良好に送受信することができるアンテナ付きインナーミラーを提供しようとする ものである。
【0008】
請求項1記載の考案は、自動車のインナーミラーのステー部にアンテナエレメ ントを下方に向けて配置可能に取付けてなるものである。 また、請求項2記載の考案は、さらにアンテナエレメントを伸縮可能にしたも のである。
【0009】
請求項1記載の考案によれば、アンテナエレメントをミラー本体内でなく、ミ ラー本体を車内に取付けるためのステー部に下方に向けて配置可能に取付けたの で、垂直偏波に対応でき、効率のよい電波の授受ができる。また、車内は車外に 比べて車体板金によりシールドされているため電波の授受には一般には不向きで あるが、この考案によれば、アンテナエレメントは車外板金の抜目であるフロン トガラス面の近くに配置されるので、電波の授受を良好に行なうことができる。 また、この考案によれば、アンテナエレメントは車内の高い位置にあるインナー ミラーのステー部に取付けられるので、見通し距離が延び、さらに電波の授受が 良好になる。また、アンテナエレメントが下から上に伸びていると乗員の目を突 くおそれがあるが、上から下に伸びているのでそのようなおそれはない。また、 ダッシュボード内等に設置されている無線装置までの距離が短いので、給電線の 長さを短くすることができ、周波数の高い信号でも減衰量を小さくすることがで きる。また、アンテナエレメントは車内にあるので防水対策も不要である。
【0010】 また、請求項2記載の考案によれば、アンテナエレメントを伸縮可能にしたの で、使用しない時は短縮でき、じゃまにならない。
【0011】
この考案の一実施例を図1に示す。インナーミラー10はミラーを装着したミ ラー本体12と、このミラー本体12を車室内前部の天井に取付けるためのステ ー部22で構成されている。ミラー本体12はピボット部24でステー部22に 角度調整自在に取り付けられている。また、ミラー本体12はその下部のレバー 26で上下方向の角度を切換えて防眩状態にすることができる。
【0012】 ステー部22は、鉄等の金属で構成されて、その上部の固定部28内に装着さ れている脱落用板ばね30を介して車体ボデーの天井部に電気的に導通状態で固 定される。ステー部22は強い衝撃を受けた時に、脱落用板ばね30の作用によ り容易に天井から脱落する。
【0013】 ステー部22の固定部28からはフロントガラスのガラス面に沿って前方斜め 下方に伸びるミラー支持部32が固定部28と一体に構成されている。ミラー支 持部32の先端部は折り返されて、その先端にピボット部24が形成されて、ミ ラー本体12を支持している。ミラー支持部32内には、このミラー支持部32 の長手方向に沿ってアンテナエレメント34が収容されている。アンテナエレメ ント34はここではロッドアンテナで構成され、前方斜め下方に向けて伸縮可能 とされている。アンテナエレメント34はステー部22と電気的に絶縁状態とさ れている。アンテナエレメント34の後端部からは給電線36が引き出され、自 動車電話、業務用無線、アマチュア無線、ラジオ受信機等の無線装置に接続され ている。
【0014】 図1のミラー支持部32内の構造を図3に示す。ミラー支持部32の背面側の 幅方向中央部には、その長手方向に沿ってアンテナエレメント34を収容する溝 部38が形成されている。アンテナエレメント34は、樹脂製の絶縁部材40, 42で後端部付近を挾み込んで、ねじ44,46を絶縁部材40,42に通して 溝部38内のねじ孔48,50にねじ込むことにより、溝部38の壁面から浮い た状態に固定される。これにより、アンテナエレメント34はステー部22内に 電気的に絶縁された状態で固定される。アンテナエレメント34の後端部には給 電線(同軸ケーブル)36の心線52がねじ54で固定される。また、外部導体 56はねじ58でステー部22に固定して車体ボデーにアースされる。アンテナ エレメント34を溝38内に取付け後溝部38上には樹脂製(PP,ABS等) のカバー60が装着される。カバー60は下面にフック62,64が形成されて おり、カバー60をミラー支持部32に押し込むことにより、フック62,64 内にアンテナエレメント34の側面がはまり込んでカバー60が溝部38上に装 着される。
【0015】 以上の構成の図1のアンテナ付きインナーミラー10によれば、アンテナエレ メント34はフロントガラスのガラス面に沿って前方斜め下方に向けて伸びてい るので、垂直偏波の電波を効率よく授受することができる。また、通信を行なわ ない時は、アンテナエレメント34を手で押し込むことにより、図4のようにス テー部22に収納されるので、視野のじゃまにならない。
【0016】 図5は、図1のアンテナ付きインナーミラー10を車内に装着した状態を示す ものである。アンテナエレメントを車内に立てた状態に配置するには、この考案 のようにインナーミラー10のステー部22に下向きに取り付けるほかに、図5 に二点鎖線34′で示すようにダッシュボード66上に上向きに取付けることが 考えられるが、この考案によるほうが次の点ですぐれている。
【0017】 (イ) 通常アンテナは、高い位置にあればある程見通し距離が延びるので電 波の授受が良好となる。この考案によるアンテナエレメント34はインナーミラ ー10のステー部22に取り付けられているため、ダッシュボード66に取り付 けた場合34′に比べて上方に位置し、電波の授受が良好となる。
【0018】 (ロ) ダッシュボード66の中には各種の電子コントローラ、ラジオ、ステ レオ等が収容されているため、ダッシュボード66にアンテナエレメント34′ を取り付けると、それらの機器に電波障害を与えやすくなりかつそれらの機器か らのノイズを受けやすくなる。これに対し、この考案によるアンテナエレメント 34はダッシュボード66から離れているので、そのような障害は少なくてすむ 。 (ハ) 下から伸びているアンテナエレメント34′は乗員の目を突くおそ れがあるが、この考案によるアンテナエレメント34は下方に伸びているので目 を突くおそれはない。
【0019】
以上説明したように、請求項1記載の考案によれば、アンテナエレメントをミ ラー本体内でなく、ミラー本体を車内に取付けるためのステー部に下方に向けて 配置可能に取付けたので、垂直偏波に対応でき、効率のよい電波の授受ができる 。また、車内は車外に比べて車体板金によりシールドされているため電波の授受 には一般には不向きであるが、この考案によれば、アンテナエレメントは車外板 金の抜目であるフロントガラス面の近くに配置されるので、電波の授受を良好に 行なうことができる。また、この考案によれば、アンテナエレメントは車内の高 い位置にあるインナーミラーのステー部に取付けられるので、見通し距離が延び 、さらに電波の授受が良好になる。また、アンテナエレメントが下から上に伸び ていると乗員の目を突くおそれがあるが、上から下に伸びているのでそのような おそれはない。また、ダッシュボード内等に設置されている無線装置までの距離 が短いので、給電線の長さを短くすることができ、周波数の高い信号でも減衰量 を小さくすることができる。また、アンテナエレメントは車内にあるので防水対 策も不要である。
【0020】 また、請求項2記載の考案によれば、アンテナエレメントを伸縮可能にしたの で、使用しない時は短縮でき、じゃまにならない。
【図1】この考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】従来のアンテナ付きインナーミラーを示す図で
ある。
ある。
【図3】図1のステー部22のミラー支持部32内の構
成を示す分解斜視図である。
成を示す分解斜視図である。
【図4】図1のアンテナ付きインナーミラーのアンテナ
エレメントを収納した状態を示す斜視図である。
エレメントを収納した状態を示す斜視図である。
【図5】図1のアンテナ付きインナーミラーを車室内に
装着した状態をアンテナエレメントをダッシュボード上
に上向きに立てた場合と対比して示した図である。
装着した状態をアンテナエレメントをダッシュボード上
に上向きに立てた場合と対比して示した図である。
10 インナーミラー 22 ステー部 34 アンテナエレメント
Claims (2)
- 【請求項1】自動車のインナーミラーのステー部にアン
テナエレメントを下方に向けて配置可能に取付けてなる
アンテナ付きインナーミラー。 - 【請求項2】前記アンテナエレメントが伸縮可能である
ことを特徴とする請求項1記載のアンテナ付きインナー
ミラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993044333U JP2602456Y2 (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | アンテナ付きインナーミラー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993044333U JP2602456Y2 (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | アンテナ付きインナーミラー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH079653U true JPH079653U (ja) | 1995-02-10 |
JP2602456Y2 JP2602456Y2 (ja) | 2000-01-17 |
Family
ID=12688594
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993044333U Expired - Lifetime JP2602456Y2 (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | アンテナ付きインナーミラー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2602456Y2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002537173A (ja) * | 1999-02-16 | 2002-11-05 | ジェンテクス・コーポレーション | 一体型マイクロ波受信機を備えたバックミラー |
WO2002092390A1 (en) * | 2001-05-15 | 2002-11-21 | Murakami Corporation | Room mirror with built-in antenna |
WO2006078137A1 (en) * | 2005-01-22 | 2006-07-27 | Mquay Inc. | Apparatus for receiving signal from global positioning system for car |
KR101013839B1 (ko) * | 2008-09-10 | 2011-02-14 | 기아자동차주식회사 | 차량용 안테나 |
JP2014104830A (ja) * | 2012-11-27 | 2014-06-09 | Sakae Riken Kogyo Co Ltd | ミラー装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62196475U (ja) * | 1986-06-03 | 1987-12-14 | ||
JP3028041U (ja) * | 1996-02-16 | 1996-08-30 | 孫次郎 長谷川 | 杖の中央から腰掛けを引き出せるようにした杖 |
-
1993
- 1993-07-21 JP JP1993044333U patent/JP2602456Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS62196475U (ja) * | 1986-06-03 | 1987-12-14 | ||
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2602456Y2 (ja) | 2000-01-17 |
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