JPH0796425B2

JPH0796425B2 - 群管理エレベーター装置

Info

Publication number: JPH0796425B2
Application number: JP18036089A
Authority: JP
Inventors: 道雄藤原; 飛田　　安正; 秀明関; 健治米田
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1989-07-14
Filing date: 1989-07-14
Publication date: 1995-10-18
Anticipated expiration: 2010-10-18
Also published as: JPH0346977A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、群管理エレベーター装置に係り、エレベータ
ー群としての案内表示手段、特に２つのエレベーター群
が共通の乗場を持つように、設定されている場合に好適
な表示手段を備えた群管理エレベーター装置に関する。

〔従来の技術〕

エレベーターを利用する乗客に対し、エレベーターのか
ご位置情報だけでなく、エレベーターが設置されている
建物での種々の行事案内や天気予報等の一般情報を文字
や図形，絵模様で表示することが種々提案されている。

尚、従来の装置に関連するものとして、特開昭61−1368
87号公報等がある。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術はエレベーターが全階停止から柔軟的にス
キツプサービス運転を行う場合、乗客が自分の行きた
い階に停止するエレベーターはどれか、自分のいる階
にエレベーターは止まるのかどうか、自分のいる階に
エレベーターが止まらない場合、どの階に行けばエレベ
ーターに乗れるのかの情報を各エレベーターの乗降口の
ドア前に行かなければ知ることができないという問題が
あつた。

本発明の第１の目的は、エレベーター群としての利用の
可否を、乗り場に来た利用者に明確に案内できる表示手
段を備えた群管理エレベーター装置を提供することであ
る。

更に、本発明の第２の目的は、２つのエレベーター群が
設置されている場合に、どちらのエレベーター群へ行う
べきかを容易に知ることができ乗場入口付近で迷うこと
のない表示手段を備えた群管理エレベーター装置を提供
することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の特徴とするところは、各エレベーターの停止
階、不停止階を設定する手段と、乗り場に複数のエレベ
ーターに対して共通に設けられ、エレベーター制御手段
より得られた各エレベーターの停止階、不停止階につい
ての情報に基づき、エレベーター群として停止するエレ
ベーターの有無と、その行先階とを区別してそれぞれ表
示するように構成された表示手段とを備えたことであ
る。

本発明の他の特徴とするところは、２つのエレベーター
群に対し、共通のエレベーター乗り場を備えた群管理エ
レベーター装置において、各エレベーターの停止階、不
停止階を設定する手段と、上記エレベーター乗り場に入
り口付近から見える位置に２つのエレベーター群に対し
て共通に設けられ、エレベーター制御手段より得られた
各エレベーターの停止階、不停止階についての情報に基
づき、各エレベーター群毎に利用の可否及び停止階を区
別してそれぞれ表示する表示手段とを備えたことであ
る。

〔作用〕

乗り場に来た利用者は、エレベーターが停止して乗車で
きるか否かと、行きたい階に停止するかどうかをエレベ
ーター群として、あるいは２つのエレベータ群毎に、共
通の表示器で知ることができるので、利用者が乗り場乗
降口付近でうろうろすることがない。

また、各エレベーターの停止、不停止を一括して表示す
るので、表示器は小型で済み、乗り場近傍の簡素さは保
たれる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図により説明する。

構成の説明第１図において、建物のエレベーター昇降路5,6,7には
エレベーターかご8,9,10が設置され、機械室17に設置さ
れたエレベーター制御装置１〜３により運転が制御され
ている。かご8,9,10は乗り場F_n〜F_n＋_２におけるホール
呼び釦18〜26のいずれかを乗客が押下することでエレベ
ーター制御装置１〜３によりサービスされる。機械室17
には、情報表示制御装置11が設置されている。情報表示
制御装置11はエレベーター制御装置１〜３と接続されて
おり、かご8,9,10の運行状況に関する情報が制御装置１
〜３から取込まれる。情報表示制御装置11は、ICカード
リーダ12を備え、補助記憶媒体としてのICカード13が脱
着できる様になつている。ICカード13には、かご8,9,10
の運行状況を表示するに必要な情報が記憶されている。

ICカードを用いたのは、表示内容をICカード交換で容易
に変更できる様にするためである。ICカードに代えて、
フロツピーデイスク等交換可能な記憶媒体を用いてもよ
い。

表示内容の交換を必要としない場合は、RAMを情報表示
制御装置11に内蔵させておけばよい。

乗り場F_n〜F_n＋_２の中央付近の上方に表示器14〜16が設
置され、各表示器14〜16は情報表示制御装置11とケーブ
ル等により接続されている。

各乗り場F_n〜F_n＋_２には呼び釦18〜26が、かご８〜10対
応で設置され、各々エレベーター制御装置１〜３に接続
されている。かご８〜10は紙面の都合で３台が示されて
いるが、台数に制限はない。即ち、２台であつてもよい
し、４台以上でもかまわない。

また、群管理制御が行われる場合は群管理用のマイクロ
プロセツサが、各エレベーター制御装置１〜３と接続さ
れる。

第２図は、情報表示制御装置11の構成を符号1100を付け
て示している。情報表示制御装置1100はボート1101,110
2から構成される。ボード1101はインターフエース1104
〜1105を介して、エレベーター制御装置10,表示器14等
と接続されている。バス1106はデータ伝送部1108〜1109
を介してインターフエース1104〜1105と接続している。
バス1106にはMPU1109,メモリ1110が接続されている。バ
ス1106にはデータ伝送部1111、更にデータ伝送部1111に
インターフエース1112が接続されており、ボード1102と
情報の伝送が行われる。ボード1102は第１図のICカード
リーダ12を構成するもので、ICカード13はコネクタ1113
を介してバス1114と結合される。

バス1114にはMPU1115,メモリ1116が接続され、また順次
データ伝送部1117,インターフエース1118を介してボー
ド1101と接続されている。

ボード1101は、エレベーター制御装置1,ボード1102上の
ICカード13から表示に必要な情報を取込み、表示器14等
に伝送して表示させる。

第３図はICカード13の構成を符号1300を付して示してい
る。

ICカード1300はメモリ1301,コネクタ1302を有し、メモ
リ1301とコネクタ1302の間にはデータバス1303,アドレ
スバス1304,デコーダバス1305があり、デコーダバス130
5上にはデコーダ1306が設けられている。デコーダ1306
は電源1307と接続されている。

第４図は表示器14〜16を符号1400として示したものであ
る。

情報表示制御装置11とはインターフエース1401,データ
伝送部1402を介して接続されている。バス1403はMPU140
4,メモリ1405,漢字ROM1406,表示パネル1407が接続され
ている。漢字ROM1406にはJIS第1,第２水準の漢字と英数
字，カナがコード化して記憶されている。表示パネル14
07は、縦３×横10の計30個の表示モジユールからなり、
各表示モジユールは縦16×横16の赤色の発光ダイオード
（LED）と縦16×横16の緑色のLEDから構成されている。

１表示モジユールには１文字を表示させることおよび２
字を表示させること（所謂半角指定）ができる。図形，
絵模様の表示は、縦16×横16の１表示モジユールを縦16
列にドツト（赤および緑のLED）が並んだものと仮定
し、縦方向のドツトをさらに４ドツトずつの４区に分
け、各区で点灯されるLEDを16進数で表示する。そして1
6進数化されたものを上方の区から下方の区のものの順
に並べる。このようにして、16列の全てについてコード
化する。各ドツトには、赤，緑２個のLEDが存在するの
で、両LEDについてコード化が行われる。赤，緑のLEDの
点滅を制御することにより、赤，橙，緑，地色の４種の
色で図形，絵模様が表示される。

表示するに必要な情報の説明次に表示するに必要な情報について説明する。

エレベーターの運転情報はエレベーターかごの現在の運
転状況を表わした情報で、かごが止まる階床，かごが止
まらない階床等である。

これらの情報は文字によつて表示してもよいし、図形，
絵模様により表示してもよい。更には文字と図形，絵模
様を同時に表示してもかまわない。

そこで、次に、表示するに必要な情報の形式について説
明する。

表示するに必要な情報は、表示データ，表示画面編集デ
ータである。

尚、これらの情報は全てデイジタルコード化されてい
る。

以下、これらについて個々に説明する。

先ず、表示データであるが、これは、表示すべき内容に
関するもので、表示内容毎に登録番号が付けられる。

１個の表示データは第５図に示すように、登録指定，登
録番号，画面サイズデータ，表示内容データからなる。

登録指定は、表示する内容が文字なのか、図形なのかを
明示するものである。

画面サイズデータは第４図の表示器1400の表示パネル14
07の各LEDを第６図に示すようにX,Y方向にドツトで表わ
した時、Ｘ方向のドツト数XLとＹ方向の段数YLにより画
面サイズを指定するものである。文字データの場合には
８XL160,YL＝1,2,3となり、図形データの場合は１
XL160,YL＝1,2,3となる。

表示内容データは文字データか図形データである。文字
データは、前述したように、JIS第１水準，第２水準の
漢字，英数字，カナの指定文字コードである。文字デー
タには、文字コマンドが付けられる。

次に表示画面編集データについて説明する。

前述したように、表示パネル1407に表示される一画面毎
に画面番号が付けられている。そして、一画面中に表示
される文字あるいは図形の数即ち登録数が表示される文
字あるいは図形の登録番号の数で決められる。１画面中
に登録された各表示データの表示パネル1407上での表示
の始点X,Yが決められる。始点は、第６図を参照するに
文字データの場合１Ｘ153,Y＝1,17,33であり、図形
データの場合１Ｘ160,Y＝1,17,33となる。

第７図は表示画面編集データの構成例を示す。

尚、第７図における登録指定とは、表示画面編集データ
であることを明らかにするためのコードである。

第８図は画面番号１の表示が10個の表示データ（登録番
号5,10〜18）からなるものとした時の表示パネル1407に
表示される情報の割付状況、即ち、画面編集状況を示す
ものである。

表示のフローの説明次に、第9,10図に基づいて、表示のフローを概略説明す
る。尚、第９図は第８図の登録番号11〜18に対応する10
個の表示モジユールを用いて表示を行う例である。

まず、第９図により第４図の表示パネル1407の表示内容
を説明する。

複数のエレベーターは、グループＡとグループＢの２つ
に分けられ、表示器14〜16は各階乗り場においてこれら
のグループの中間に設置される。表示するエレベーター
の運転情報はグループＡまたはＢに属する複数のエレベ
ーターのうち少なくとも１台のエレベーターが停止する
階の番号で号機指定は含まない。

表示パネル1407において、表示された英数字αはいずれ
かのエレベーターが停止する階を表わし、全てのエレベ
ーターが停止しない階は、その英数字αが表示される個
所を図形βに変換して表示する。図形αを英数字、図形
βを図形αとは異なる英数字以外の形態で表示すると不
停止階がよく分る。第９図の（ａ），（ｂ），（ｃ）は
グループＡのエレベーターがB5,B3〜28階に停止し、グ
ループＢが１〜19階の奇数階に停止することを示してい
る。表示画面が（ａ），（ｂ），（ｃ）の３画面に分け
るのは、１画面で表示できないからであり、（ａ）→
（ｂ）→（ｃ）→（ａ）というように例えば３秒周期で
表示更新する。これらの表示画面で、乗客は自分の行き
たい階に停止するエレベーターがグループＡかＢかを知
ることができる。

自分のいる階にエレベーターかごが止まるのか否かに関
しては、第９図においては、かごが止まることを乗り場
乗降口に歩を進める形を示す図形γでシンボル化し、判
り易すい表示としている。第９図の（ａ），（ｂ），
（ｃ）の一連の表示は、グループA,Bとも図形γが表示
されているので、その表示パネルを見ている乗客は自分
のいる階にグループA,Bのどちらのエレベーターも止ま
ることが分る。これらは、１〜19階のうち奇数階に設置
される表示器に表示される内容である。

第９図の（ｄ）は、（ａ）に代わるものであり、自分の
いる階にグループＢのエレベーターが止まらないことを
図形δで示している。（ｂ），（ｃ）の図形γを（ｄ）
の図形δに替えて（ｂ）〜（ｄ）を組合せて用いるとこ
れらは、１〜19階の偶数階および20〜28階に設置される
表示器に表示される内容である。

また、乗客は図形γの表示がなく図形δのみの表示パネ
ルを見た時に、同時に表示されている停止階の番号で、
どの階にエスカレーターや階段により行けばエレベータ
ーに乗れるかを知ることができる。

次に、これらの表示のフローを第10図により説明する。
まず、情報表示制御装置11はエレベーター制御装置１〜
３から停止する階を周期的に入力する。エレベーターが
停止する階は、エレベーター制御装置１〜３で停止階指
定を変更することにより柔軟的に変えることができる。
そして、エレベーター制御装置１〜３のいずれも停止し
ない階を探し出し、その階の番号のところを第９図の図
形βに変換されるよう表示データを作成する。

次に表示器毎に表示器14〜16が設置される階にエレベー
ターが停止するか否かを前記のデータより調べ、停止し
ない場合は、第９図の図形γのとこを図形δに変更され
るよう表示データを作成する。

以上より、作成した表示データを表示するよう情報表示
制御装置は各階のLED表示器に表示指令を出し、LED表示
器はそれらの指令に従つて表示する。

乗客が表示器14〜16の図形γを見て、かごの停止階を確
認し、例えば５階に居て16階に行きたい場合、たとえ、
号機指定がなくてもグループＡの乗り場に行き、そこに
設置されている呼び釦を押下する。かごが割付けられて
到着が近くなると、第１図で図示していないホールラン
タンが点灯された乗降口に行けば、到着後に、そのかご
に乗ることができる。従つて、グループＢの乗り場に行
つて停止しないことが分つてから改めてグループＡの乗
り場に行くように、乗り場でうろうろすることはなく、
速やかに呼び釦を押下できる。

また、エレベーターがグループ分けされていない場合で
も、表示器14〜16が、乗り場から離れたところの通路上
に設置されていれば図形γとδを見ただけで、エレベー
ターを用いるか、階段を用いるかの判断が可能であるか
ら、乗り場に行く前に階段に直行でき、乗客に対する案
内が親切なものとなつている。

本実施例によれば、複数エレベーターのグループを利用
できるかどうかの判断材料としての情報を、表示器を増
やすことなく、ビルの高さに合わせて提示することがで
きるという効果がある。

建物における催物の都合で、エレベーターの停止，不停
止をしばしば変更しても、乗客は、表示器を見ただけ
で、エレベーターの乗車の可否を直ちに知ることができ
る。また、停止，不停止の変更のたびに、不停止の旨を
表示した札等の付け直しのために管理人が各階の各エレ
ベーターの乗降口を巡回する必要もなくなる。

表示器は複数のエレベーターのどれかが止るなら停止す
る階を全て表示するので、各エレベーター毎に停止，不
停止を表示するような表示器よりも小型になる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、複数台のエレベーターが設置されてい
る場合に、利用者がかごへの乗車の可否を容易に知るこ
とができる表示案内装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明表示案内装置の一実施例を示す回路図、
第２図〜第４図は各々第１図に示す表示案内装置で用い
られる情報表示制御装置,ICカードおよび表示器の一構
成例を示す図、第５図は第１図の表示案内装置で用いら
れる表示データの一構成例を示す図、第６図は、第４図
に示す表示器の表示パネルについての説明図、第７図は
第１図の表示案内装置で用いられる表示画面編集データ
の一構成例を示す図、第８図は、第４図に示した表示器
に示される一画面の一構成例を示す図、第９図（ａ）〜
（ｄ）は、第４図に示した表示器に表示される表示画面
例を示す図、第10図は、第１図の表示案内装置の表示の
フローを示す図である。１〜３……エレベーター制御装置、４……機械室、５〜
７……昇降路、８〜10……エレベーターかご、11……情
報表示制御装置、12……ICカードリーダ、13……ICカー
ド、14〜16……表示器、18〜26……呼び釦。

フロントページの続き (72)発明者米田健治茨城県勝田市市毛1070番地株式会社日立製作所水戸工場内 (56)参考文献特開昭64−34883（ＪＰ，Ａ) 特開昭61−60579（ＪＰ，Ａ) 特開昭63−247279（ＪＰ，Ａ) 実開昭51−92862（ＪＰ，Ｕ)

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】エレベーター制御手段より情報を得てエレ
ベーターの運行状況を表示する表示案内装置を備えた群
管理エレベーターにおいて、各エレベーターの停止階、不停止階を設定する手段と、乗り場に複数のエレベーターに対して共通に設けられ、
エレベーター制御手段より得られた各エレベーターの停
止階、不停止階についての情報に基づき、エレベーター
群として停止するエレベーターの有無と、その行先階と
を区別してそれぞれ表示するように構成された表示手段
とを備えた群管理エレベーター装置。
【請求項２】請求項１において、表示画面の時分割表示
により、情報を分割して表示するように構成した群管理
エレベーター装置。
【請求項３】請求項１において、エレベーター制御手段
は、補助記憶媒体を装着可能で、この補助記憶媒体から
表示形態情報を得る手段を設けた群管理エレベーター装
置。
【請求項４】請求項１において、停止するエレベーター
の有無は、それぞれ異なる図形で表示するように構成し
た群管理エレベーター装置。
【請求項５】２つのエレベーター群に対し、共通のエレ
ベーター乗り場を備えた群管理エレベーター装置におい
て、各エレベーターの停止階、不停止階を設定する手段と、上記エレベーター乗り場の入り口付近から見える位置に
２つのエレベーター群に対して共通に設けられ、エレベ
ーター制御手段より得られた各エレベーターの停止階、
不停止階についての情報に基づき、各エレベーター群毎
に利用の可否及び停止階を区別してそれぞれ表示する表
示手段とを備えた群管理エレベーター装置。
【請求項６】請求項５において、表示画面の時分割表示
により、情報を分割して表示するように構成した群管理
エレベーター装置。
【請求項７】請求項５において、補助記憶媒体を装着可
能な着脱手段と、この補助記憶媒体から表示形態情報を
得る手段とを設けた群管理エレベーター装置。
【請求項８】請求項５において、停止するエレベーター
の有無は、それぞれ異なる図形で表示するように構成し
た群管理エレベーター装置。