JPH0796409A - 穴明け方法とその装置 - Google Patents

穴明け方法とその装置

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JPH0796409A
JPH0796409A JP23943693A JP23943693A JPH0796409A JP H0796409 A JPH0796409 A JP H0796409A JP 23943693 A JP23943693 A JP 23943693A JP 23943693 A JP23943693 A JP 23943693A JP H0796409 A JPH0796409 A JP H0796409A
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JP
Japan
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work
hole
outer peripheral
drilling
peripheral portion
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JP23943693A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Sano
博之 佐野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 鋳物や板材によって成形され外径寸法が不
揃いの円筒状のワークの外周部に、迅速でしかも精度良
く複数の穴を明け、穴明け作業の能率を向上させること
ができる穴明け方法と穴明け装置を提供する。 【効果】 外周部の穴を明ける位置をメジャーローラ
で測定しながらインデックス角度を決めるため、精度良
く複数の穴を明けことができる。また、外周部の測定か
ら穴明けまで一連の動作で行えるため、迅速な穴明け作
業が可能であり穴明け作業の能率を向上させることがで
きる。また、この場合の測定機構を、穴明け位置と異な
ったワークの任意の外周部をメジャーローラで測定する
ように構成すれば、ドリルユニットとメジャーローラを
入れ替えるトラバース機構が不要となり、装置の構造が
簡単となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒状のワーク外周部
に規定間隔で指定された穴を精度良く明けることができ
る穴明け方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に円筒状ワーク1は図12に示す
ような中空形状をしており、前記ワーク1の外周部4に
数箇所(本図では2箇所)の穴2を明け、例えば銘板3
を取り付けている。この際、銘板3は製作された状態で
は、図13に示すように平面状である(以下平面状銘板
3aと言う)が、ワーク1の外周部4に取り付けるため
に図14に示すように円弧状に丸め(以下この銘板を円
弧状銘板3bと言う)、ワーク1の外周部4へ穴2を利
用してビス止めされる。
【0003】従って、ワーク1の穴2の穴間ピッチP
は、図13の穴間ピッチPaをもつ平面状銘板3aを円
弧状に丸めた円弧状銘板3bのピッチPbと等しくなけ
ればならない。即ち、ワーク1の外周部4に沿って弧で
平面状銘板3aのピッチPaと等しい寸法にしなければ
ならない。
【0004】そこで図15に示すように、ワーク1の外
径寸法Dと穴明けピッチPにより、インデックス角度α
を算出する。 α=360P/πD (度)……(1) そして図16に示すように、回転が自由にできるインロ
ー板7と前記インロー板7を取り付ける取付板8に、前
記インデックス角度αにインデックスできるようインテ
ックス角度αに角度を保ったピン穴H1,H2を設け
る。そしてロケートピン5を挿入できるようにした取付
治具6を用いてロケートピン5をピン穴H1に挿入した
状態で第1穴2aを明ける。続いてインロー板7をイン
デックス角度αだけ回転させ、前記ロケートピン5をを
ピン穴H2に挿入して第2穴2bを明け、ワーク1の外
周部4に所定の穴間ピッチPとなる穴2を形成する。
【0005】しかしながら、ワーク1が例えば鋳物で形
成された場合においては、外径寸法Dが不揃いで一定し
ないため、インデックス角度αが一定とならない。逆に
考えると、インデックス角度αを一定にした前記取付治
具6では、所定の穴間ピッチPが得られなかった。
【0006】そこで図17に示すように、ある程度変形
自在の材質で成ってワーク1の円弧にほぼ一致させ、所
定穴間ピッチPで既に穴が明けられた罫書治具10をワ
ーク1の外周部4に当接させ、穴位置を罫書針9で描き
ポンチ(図示しない)を打って穴2を明けていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のワーク1の外周
部4への穴明け方法では、罫書作業,ポンチ作業,穴明
け作業と3工程になっているため、非常に手間が掛かっ
て作業能率が悪かった。また、人手により罫書治具10
をワーク1の外周部4に当接しているため、罫書治具1
0の当て方によってはワーク1の軸線11に対しての直
角度精度が悪く、延いては銘板3が斜めに付くこともあ
り品質に影響を及ぼすことがある。
【0008】さらに、罫書治具10をワーク1の軸線1
1対し上手に直角に当接したとしても、罫書針9で描い
た位置とポンチ作業でポンチを打つ位置とがずれる場合
があり、銘板3の取付位置が軸線11に対し斜めになる
ことがあった。
【0009】そこで本発明の目的は、鋳物や板材によっ
て成形され外径寸法が不揃いの円筒状のワークの外周部
に、迅速でしかも精度良く複数の穴を明け、穴明け作業
の能率を向上させることができる穴明け方法と穴明け装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の穴明け方法は、
鋳物や板材などにより成形された円筒状のワークの外周
部に、弧で指定の寸法間に2箇所以上の穴を明ける方法
において、第1穴穿設後にトラバースシリンダによりメ
ジャーローラを第1穴上部に移動させ、ワークの外形に
直接メジャーローラを接触させて外周を測定させながら
ワークを旋回させ、予め入力されている弧の寸法に達し
た後に前記旋回を止め、再びトラバースシリンダにより
ドリルユニットを移動させ第2穴を明けることを特徴と
する。
【0011】また、ワーク円筒度の精度が良く外形部の
穴明け位置で測定不要な時は、第1穴穿設後に穴明け位
置と異なったワークの任意の外周部に直接メジャーロー
ラを接触させて外周部を測定させながらワークを旋回さ
せ、予め入力されている弧の寸法に達した後に前記旋回
を止め、第2穴を明ける方法でも良い。
【0012】更に、ワーク円筒度の精度が良い時は、第
1穴穿設後に穴明け位置と異なったワークの任意の外周
部に直接測長器を当てて外径寸法を測定し、前記外径寸
法を演算回路に通し予め入力されている弧の寸法に角度
を計算し、前記計算値の角度にワークを旋回させ第2穴
を明ける方法でも良い。
【0013】
【作用】外周部の穴を明ける位置をメジャーローラで測
定しながらインデックス角度を決めるため、精度良く複
数の穴を明けことができる。また、外周部の測定から穴
明けまで一連の動作で行えるため、迅速な穴明け作業が
可能であり穴明け作業の能率を向上させることができ
る。
【0014】また、この場合の測定機構を、穴明け位置
と異なったワークの任意の外周部をメジャーローラで測
定するように構成すれば、ドリルユニットとメジャーロ
ーラを入れ替えるトラバース機構が不要となり、装置の
構造が簡単となる。
【0015】さらに、この場合の測定機構を、穴明け位
置と異なったワークの任意の外周部に直接測長器を当て
て外径寸法を測定し、予め入力されている弧の寸法に角
度を計算する構成にすれば、演算回路はいるもののメジ
ャーローラなどの回転機構が不要となり、測定部の装置
の構成が簡単となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1乃至図
15を参照して説明する。まずワーク1と銘板3との関
係を説明する。円筒状のワーク1は、図12に示すよう
に筒状或いはコップ状になっており、鋳物や金属製板材
(例えば鋼板やアルミニウム材)等によって作られてい
る。そして、内周13にインロー部12が切削によって
作られている。その外周部には銘板3を取り付けるため
に、規定穴間ピッチPで複数(本実施例では2箇所)の
穴2が明けられている。
【0017】続いて、本発明の第1実施例の穴明け方法
について、図1乃至図5を参照して述べる。図1は装置
の正面図を示し、図2は装置の側面図を示しており、こ
の図を参照して本発明に係わる穴明け装置の構成につい
て述べる。
【0018】穴明け装置14は、大きく分けて円筒状の
ワーク1を自由に旋回させることのできるインデックス
機構15と、ドリルユニット17と測定ユニット18を
交互に入れ替えることができるトラバース機構16とを
備えて構成されている。 そのうちインデックス機構1
5は、図2に示すようにイケール19に内蔵されたベア
リング20に支承されたインロー板7が、インロー板7
と結束されたインデックスモータ21によって回転自在
に取り付けられている。また、このインデックスモータ
21は回転角検出装置付きであり、設定した停止角度に
前記インロー板7を自在に停止させるようになってい
る。
【0019】そして前記インロー板7には、ワーク1の
インロー部12が嵌合するように、突起部22とワーク
1をインロー板7に固定させるためにクランプ23が設
けられている。また、トラバース機構16は図1に示す
ように、イケール19に、左右方向に延びるガイドレー
ル24を介して左右スライドフレーム25が左右方向に
移動自在に取り付けられている。このイケール19に
は、この左右スライドフレーム25を左右方向に移動さ
せるためのトラバースシリンダ26が設けられている。
【0020】また、前記左右スライドフレーム25上面
には、ドリル27をガイドするブシュプレート28と、
ガイドバー29とスプリング30で上下移動可能に取り
付けられたドリルユニット17と、回転数を測定するロ
ータリーエコーダ31が取り付けられている。そして中
心にピン34が通してあり回転自在なメジャーローラ3
2を先端に取り付け、前記メジャーローラ32の上下移
動を可能にするメジャーローラ押当シリンダ33が取り
付けられている。
【0021】次に、上記構成の作用について図3乃至図
5を参照して述べる。まず、穴明け作業に先立ち、ワー
ク1の穴間ピッチPの値を制御装置(図示しない)に入
力する。そして、穴明け装置14の動作に入る。
【0022】ワーク1は穴明け装置14のインロー板7
の突起部22に、前記ワーク1のインロー部12を嵌合
させたのち、クランプ23にて前記インロー板7の上面
にしっかりと固定される。そして、図3に示すようにド
リルユニット17を下降させ、ドリル27にて第1穴2
aを明ける。この時ドリル27は、ブシュプレート28
にて左右前後にガイドされたまま下降されるため、ワー
ク1の外周部4に接触したときでも左右前後方向には全
くズレない構造となっている。その後、前記ドリルユニ
ット17を上昇させ、ドリル27をワーク1から抜く。
【0023】続いて図4に示すように、イケール19に
取り付けられたトラバースシリンダ26を動作させ、前
記イケール19に取り付けられたガイドレール24に沿
ってドリルユニット17と測定ユニット18が取り付け
られた左右スライドフレーム25を左行させ、測定ユニ
ット18をワーク1の真上に移動させる。そして、左右
スライドフレーム25に取り付けられた測定ユニット1
8のメジャーローラ押当シリンダ33を動作させ、ロー
タリーエンコーダ31と直結されたメジャーローラ32
を下降させてワーク1の外周部4に接触させる。その
後、インデックス機構15のインロー板7に直結された
インデックスモータ21により、ワーク1が取り付いた
ままのインロー板7を回転させる。
【0024】そうすると前記メジャーローラ32は、ピ
ン34によって回転自在に取り付いているので、ワーク
1の外周部4と接触している部分の摩擦によりワーク1
の回転と共に回転し、前記メジャーローラ32に直結さ
れているロータリーエンコーダ31によって回転数を計
測する。そして、前記ロータリーエンコーダ31によっ
て計測された回転数を制御装置(図示しない)によって
演算し、周長を算出して予め制御装置(図示しない)に
入力されている穴間ピッチPの位置に回転したとき、イ
ンデックスモータ21の動作を止めワーク1の回転を止
める。
【0025】その後、メジャーローラ押当シリンダ33
を動作させ、メジャーローラ32を上昇させてワーク1
から離す。そして図5に示すように、再びトラバースシ
リンダ26を動作させ、イケール19に取り付けられた
ガイドレール24に沿ってドリルユニット17と測定ユ
ニット18が取り付けられた左右スライドフレーム25
を右行させ、ドリルユニット18をワーク1の真上に移
動させる。
【0026】その後、再びドリルユニット17を下降さ
せ、ドリル27にて第2穴2bを明ける。このときも第
1穴2aを明けた時と同様に、ドリル27はブシュプレ
ート28にてガイドされているので、ワーク1の外周部
4に接触したときでも左右前後方向には全くズレること
はない。この後、前記ドリルユニット17を上昇させ、
ドリル27をワーク1から抜く。
【0027】このように穴明け作業が完了すると、イン
デックスモータ21が原点復帰されて穴明け装置14の
動作が終了し、ワーク1の外周部4に所定の穴間ピッチ
Pで指定された穴2が明けられる。
【0028】以上のように本実施例によれば、ワーク1
の外周部4をメジャーローラ32によって測定しながら
ワーク1のインデックス角度αを決めるため、外径寸法
Dの精度に関係なく所定の穴間ピッチPの穴2を明ける
ことができる。また、外周部の測定作業を機械的に行え
るため、罫書治具10を使用していた従来とは異なり、
穴明け作業の能率を大幅に向上させることができる。更
に、ワーク1のインロー部12を穴明け装置14のイン
ロー板7の突起部22に嵌合させているため、ワーク1
の軸線11に対しての直角度の精度も、罫書治具10を
使用していた従来とは異なり非常に向上させることがで
き、品質を向上させることができる。
【0029】特に本実施例では、ワーク1の外周部4の
銘板3を取り付ける箇所を測定しているため、ワーク1
の真円度に歪があったり或る一部分に突起があったりし
ても、忠実にワーク1の外周部4を測定していくため、
確実に円弧状銘板3bの穴間ピッチPbとワーク1の穴
間ピッチPとが一致する。
【0030】次に、本発明の第2実施例を図6乃至図8
を参照して述べる。第2実施例が第1実施例と異なる点
は、測定ユニット18をワーク1の外周部4の穴明け位
置と異なった任意の位置に接触させ、周長を測定する構
成となっている。従って、ドリルユニット17と測定ユ
ニット18が取り付いた左右スライドフレーム25のト
ラバース機構が不要となっている。
【0031】次に、上記構成による作用を図6乃至図8
を参照して述べる。まず、第1実施例と同様に穴明け作
業に先立ちワーク1の穴明けピッチPの値を制御装置
(図示しない)に入力する。そして穴明け装置14の動
作に入る。
【0032】まず第1実施例と同様に、穴明け装置14
のインロー板7の突起部22にワーク1のインロー部1
2を嵌合させたのち、ワーク1をクランプ23にて前記
インロー板7の上面にしっかりと固定される。そして図
6に示すように、ドリルユニット17を下降させドリル
27にて第1穴2aを明ける。この時、ドリル27はブ
シュプレート28にて左右前後にガイドされたまま下降
するため、ワーク1の外周部4に接触したときでも左右
前後方向には全くズレない構造となっている。その後、
前記ドリルユニット17を上昇させドリル27をワーク
1から抜く。
【0033】そして図7に示すように、イケール19に
取り付けられたメジャーローラ押当シリンダ33を動作
させ、ロータリーエンコーダ31と直結されたメジャー
ローラ32を左行させ、ワーク1の外周部4に接触させ
る。この後、インデックス機構15のインロー板7に直
結されたインデックスモータ21により、ワーク1が取
り付いたままのインロー板7を回転させる。
【0034】そうすると前記メジャーローラ32は、ピ
ン34によって回転自在に取り付いているので、ワーク
1の外周部4と接触している部分の摩擦により前記メジ
ャーローラ32は、ワーク1の回転と共に回転しメジャ
ーローラ32に直結されているロータリーエンコーダ3
1によって回転数を計測する。そして、前記ロータリー
エンコーダ31によって計測された回転数を制御装置
(図示しない)によって演算して周長を算出し、予め制
御装置(図示しない)に入力されている穴間ピッチPの
位置に回転されたとき、インデックスモータ21の動作
を止めワーク1の回転を止める。その後、メジャーロー
ラ押当シリンダ33を動作させ、メジャーローラ32を
右行させワーク1から離す。
【0035】続いて図8に示すように、再びドリルユニ
ット17を下降させてドリル27にて第2穴2bを明け
る。このときも、第1穴2aを明けた時と同様にドリル
27はブシュプレート28にてガイドされているので、
ワーク1の外周部4に接触したときでも左右前後方向に
は全くズレることはない。その後、前記ドリルユニット
17を上昇させドリル27をワーク1から抜く。
【0036】このように穴明け作業が完了すると、イン
デックスモータ21が原点復帰されて穴明け装置14の
動作が終了し、ワーク1の外周部4に所定の穴間ピッチ
Pで指定された穴2が明けられる。
【0037】以上のように本実施例によれば、第1実施
例と同様にワーク1の外周部4をメジャーローラ32に
よって測定しながらワーク1のインデックス角度αを決
めるため、外径寸法Dの精度に関係なく所定の穴間ピッ
チPの穴2を明けることができる。また、外周部の測定
作業を機械的に行えるため、罫書治具10を使用してい
た従来とは異なり、穴明け作業の能率を大幅に向上させ
ることができる。更に、ワーク1のインロー部12を装
置14のインロー板7の突起部22の嵌合させているた
め、ワーク1の軸線11に対しての直角度の精度も、罫
書治具10を使用していた従来とは異なり非常に向上さ
せることができ、品質を向上させることができる。
【0038】特に本実施例では、ワーク1の外周部4の
穴明けする位置と異なった任意の位置に測定ユニット1
8を設置しているため、ドリルユニット17と測定ユニ
ット18を交互に入れ替えるトラバース機構16が不要
となり、装置の構成が簡単となる。また、トラバース作
業が不要となり、穴明け作業を短時間で済ませることが
できる。
【0039】次に、本発明の第3実施例を図9乃至図1
1を参照して述べる。第3実施例が第2実施例と異なる
点は、測定ユニット18が先端部に接触子36を取り付
けた測長器付きシリンダ35で構成されている。従っ
て、測定ユニット18には第2実施例のように、ロータ
リーエンコーダ31が直結され回転自在なメジャーロー
ラ32が不要となっている。
【0040】次に、上記構成による作用を図9乃至図1
1を参照して述べる。まず、第2実施例と同様に穴明け
作業に先立ち、ワーク1の穴間ピッチPの値を制御装置
(図示しない)に入力する。そして穴明け装置14の動
作に入る。
【0041】第2実施例と同様に、穴明け装置14のイ
ンロー板7の突起部22にワーク1のインロー部12を
嵌合させたのち、ワーク1をクランプ23にて前記イン
ロー板7の上面に確実に固定する。そして図9に示すよ
うに、ドリルユニット17を下降させドリル27にて第
1穴2aを明ける。このとき、ドリル27はブシュプレ
ート28にて左右前後にガイドされたまま下降するた
め、ワーク1の外周部4に接触したときでも、左右前後
方向には全くズレない構造となっている。その後、前記
ドリルユニット17を上昇させドリル27をワーク1か
ら抜く。
【0042】そして図10に示すように。イケール19
に取り付けられた測長器付シリンダ35を動作させ、測
定子36を左行させてワーク1の外周部4に接触させ
る。そうすると、前記測長器付きシリンダ35の測長部
37によってワーク1の外径寸法Dが測定できる。その
外径寸法Dの値と予め入力されている穴間ピッチPを制
御装置(図示しない)によって演算し、ワーク1のイン
デックス角度αを決める。このインデックス角度αだけ
インデックスモータ21を動作させワーク1を回転させ
る。
【0043】続いて図11に示すように、再びドリルユ
ニット17を下降させドリル27にて第2穴2bを明け
る。このときも、第1穴2aを明けた時と同様にドリル
27はブシュプレート28にてガイドされているので、
ワーク1の外周部4に接触したときでも左右前後方向に
は全くズレることはない。その後、前記ドリルユニット
17を上昇させドリル27をワーク1から抜く。
【0044】このように穴明け作業が完了すると、イン
デックスモータ21が原点復帰され穴明け装置14の動
作が終了し、ワーク1の外周部4に所定の穴間ピッチP
で指定された穴2が明けられる。
【0045】以上、本実施例によれば、ワーク1の外径
寸法Dを測長器付シリンダ35で測定してワーク1のイ
ンデックス角度αを決めるため、外径寸法Dの精度に関
係なく所定の穴間ピッチPの穴2を明けることができ
る。また、外周部の測定作業を機械的に行えるため、罫
書治具10を使用していた従来とは異なり、穴明け作業
の能率を大幅に向上させることができる。
【0046】更に、ワーク1のインロー部12を穴明け
装置14のインロー板7の突起部22に嵌合させている
ため、ワーク1の軸線11に対し直角度の精度も罫書治
具10を使用していた従来とは異なり非常に向上させる
ことができ、品質を向上させできる。
【0047】特に本実施例では、ワーク1の外周部4の
穴明けする位置と異なった任意の位置に設置された測定
ユニット18が、測長器付シリンダ35で構成されてい
るため、ロータリーエンコーダ31が直結されたメジャ
ーローラ32が不要となり、装置の構成が簡単となる。
また、トラバース作業が不要となり、穴明け作業を短時
間で済ませることができる。
【0048】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば次のような優れた効果を得ることができる。請求
項1の穴明け方法によれば、外径寸法が不揃いな円筒状
のワークでも、所定の穴間ピッチの穴を明けることがで
きる。また、外周部の測定作業を機械的に行えるため、
罫書治具を使用していた従来とは異なり、穴明け作業の
能率を大幅に向上させることができる。更に、ワークの
取付方法も確実なものであるため、ワークの軸線に対し
ての直角度の精度も、罫書治具を使用していた従来とは
異なり非常に向上させることでき、品質を向上させるこ
とができる。
【0049】また、請求項2の穴明け方法によれば、上
記測定方法が穴明け位置と異なったワークの任意の外周
部に直接メジャーロールを接触させ外周部を測定してい
るため、請求項1の効果に加えて、ドリルユニットと測
定ユニットを交互に入れ替えるトラバース作業が不要と
なり、穴明け作業を短時間で済ませることができる。
【0050】更に、請求項3の穴明け方法によれば、上
記測定方法が測定子を先端に設けた測長器付きシリンダ
で行うため、請求項1の効果に加えて、ワークの外径寸
法の測定を短時間で済ませることができる。
【0051】請求項4の穴明け装置によれば、外径寸法
が不揃いな円筒状ワークでも、所定の穴間ピッチの穴を
明けることができる。また、外周部の測定作業を機械的
に行えるため、罫書治具を使用していた従来とは異な
り、穴明け作業の能率を大幅に向上させることができ
る。更に、ワークの取り付け方法も確実なものであるた
め、ワークの軸線に対しての直角度の精度も罫書治具を
使用していた従来とは非常に向上させることができ、品
質を向上させることができる。
【0052】また、請求項5の穴明け装置によれば、上
記測定ユニットが穴明け位置と異なったワークの任意の
外周部に直接メジャーロールを接触させ外周部を測定し
ているため、請求項4の効果に加えて、ドリルユニット
と測定ユニットを交互に入れ替えるトラバース作業が不
要となり、穴明け作業を短時間で済ませることができ
る。また、トラバース機構が不要となり装置の構成が簡
単となる。
【0053】更に、請求項6の穴明け装置によれば、上
記測定ユニットが測定子を先端に設けた測長器付きシリ
ンダであるため、請求項4の効果に加えて、ワークの外
径寸法の測定を短時間で済ませることができる。また、
メジャーローラ等が不要となり、装置の構成が簡単とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す円筒状のワーク外周
部をメジャーローラで測定状態の正面図、
【図2】図1の穴明け装置の側面図、
【図3】第1実施例の第1工程を実施している様子を示
す正面図、
【図4】第1実施例の第2工程を実施している様子を示
す正面図、
【図5】第1実施例の第3工程を実施している様子を示
す正面図、
【図6】第2実施例の第1工程を実施している様子を示
す正面図、
【図7】第2実施例の第2工程を実施している様子を示
す正面図、
【図8】第2実施例の第3工程を実施している様子を示
す正面図、
【図9】第3実施例の第1工程を実施している様子を示
す正面図、
【図10】第3実施例の第2工程を実施している様子を
示す正面図、
【図11】第3実施例の第3工程を実施している様子を
示す正面図、
【図12】円筒状のワークの斜視図、
【図13】平面状銘板の斜視図、
【図14】円弧状銘板の斜視図、
【図15】円筒状のワークの穴明け部の断面図、
【図16】従来例を示す取り付け治具の平面図、
【図17】従来例を示す罫書治具で穴明け位置を罫書い
ている様子の斜視図。
【符号の説明】
1…ワーク, 2…穴,3…銘
板, 6…取付治具,7…イン
ロー板, 14…穴明け装置,15…
インデックス機構, 16…トラバース機構,
17…ドリルユニット, 18…測定ユニッ
ト,21…インデックスモータ, 24…ガイド
レール,25…左右スライドフレーム, 26…ト
ラバースシリンダ,27…ドリル,
31…ロータリーエンコーダ,32…メジャーロー
ラ, 35…測長器付シリンダ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳物や板材などにより成形された円筒状
    のワークの外周部に、弧で指定の寸法間に2箇所以上の
    穴を明ける方法において、第1穴穿設後にトラバースシ
    リンダーによりメジャーローラを第1穴上部に移動さ
    せ、ワーク外径に直接メジャーローラを接触させて外周
    を測定させながらワークを旋回させ、予め入力されてい
    る弧の寸法に達した後に前記ワークの旋回を止め、再び
    前記トラバースシリンダによりドリルユニットを移動さ
    せ第2穴を穿設することを特徴とする穴明け方法。
  2. 【請求項2】 鋳物や板材などにより成形された円筒状
    のワークの外周部に、弧で指定の寸法間に2箇所以上の
    穴を明ける方法において、第1穴穿設後に穴明け位置と
    異なったワークの任意の外周部に直接メジヤーローラを
    接触させ、外周部を測定させながらワークを旋回させて
    予め入力されている弧の寸法に達した後に前記ワークの
    旋回を止め第2穴を穿設することを特徴とする穴明け方
    法。
  3. 【請求項3】 鋳物や板材などにより成形された円筒状
    のワークの外周部に、弧で指定の寸法間に2箇所以上の
    穴を明ける方法において、第1穴穿設後に穴明け位置と
    異なったワークの任意の外周部に直接測長器を当てて外
    径寸法を測定し、前記測定寸法を演算回路に通して予め
    入力されている弧の寸法に角度を計算し、前記計算値の
    角度にワークを旋回させ第2穴を穿設することを特徴と
    する穴明け方法。
  4. 【請求項4】 鋳物や板材などにより成形された円筒状
    のワークを取り付けるインロー板と、前記インロー板を
    任意の角度に自由に回転,停止させる回転手段と、前記
    ワークを固定するクランプ手段と、ワークの外周部に接
    触させた回転体を回転させ回転数を長さに変換して外周
    寸法を測定する測定手段と、前記ワーク外周部に穴を明
    ける穴明け手段と、前記測定手段と前記穴明け手段とを
    前記ワーク外周部のある1点に交互に入れ替えることが
    できるトラバース手段とを備えたことを特徴とする穴明
    け装置。
  5. 【請求項5】 鋳物や板材などにより成形された円筒状
    のワークを取り付けるインロー板と、前記インロー板を
    任意の角度に自由に回転,停止させる回転手段と、前記
    ワークを固定するクランプ手段と、ワークの外周部に接
    触させた回転体を回転させ回転数を長さに変換して外周
    寸法を測定する測定手段と、前記測定手段と異なった位
    置に設置された前記ワーク外周部に穴を明ける穴明け手
    段とを備えたことを特徴とする穴明け装置。
  6. 【請求項6】 鋳物や板材などにより成形された円筒状
    のワークを取り付けるインロー板と、前記インロー板を
    任意の角度に自由に回転,停止させる回転手段と、前記
    ワークを固定するクランプ手段と、ワークの外周部に接
    触させワークの外径寸法を測定する測定手段と、前記測
    定手段と異なった位置に設置された前記ワークの外周部
    に穴を明ける穴明け手段とを備えたことを特徴とする穴
    明け装置。
JP23943693A 1993-09-27 1993-09-27 穴明け方法とその装置 Pending JPH0796409A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012035395A (ja) * 2010-08-11 2012-02-23 Ihi Corp 穿孔方法及び装置
JP2018111153A (ja) * 2017-01-11 2018-07-19 シーアイマテックス株式会社 穴あき農業用フィルムロール生産方法及び農業用フィルムロール穿孔装置
CN114406306A (zh) * 2021-11-30 2022-04-29 上海震都空调技术有限公司 管道开孔工艺

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