JPH0796120A - セラミックフィルタの洗浄方法 - Google Patents

セラミックフィルタの洗浄方法

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JPH0796120A
JPH0796120A JP23972593A JP23972593A JPH0796120A JP H0796120 A JPH0796120 A JP H0796120A JP 23972593 A JP23972593 A JP 23972593A JP 23972593 A JP23972593 A JP 23972593A JP H0796120 A JPH0796120 A JP H0796120A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
filter element
ceramic filter
filter
hypochlorite
Prior art date
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Pending
Application number
JP23972593A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Takenoya
健一 竹ノ谷
Katsuoki Kasai
勝興 河西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sapporo Breweries Ltd
Original Assignee
Sapporo Breweries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】セラミック製のフィルタエレメントに蓄積され
た濾過物を確実に除去してこのフィルタエレメントを再
生する洗浄方法を提供する。 【構成】使用済みのフィルタエレメントを酸水溶液に浸
漬し(ステップ11)、そののち弱アルカリ性の次亜塩
素酸塩系洗浄剤の水溶液に浸漬する(ステップ15)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体の濾過処理に使用
されるセラミック製のフィルタエレメントを洗浄し、再
使用できるようにする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビール等の酒類、果実飲料、炭酸飲料な
どの製造過程における濾過工程では、濾材としてセラミ
ック製のフィルタエレメントが使用されている。例えば
ビールの製造工程の場合、発酵に用いた酵母などを除去
するための濾過装置には、表面に濾過助剤がプリコート
された円筒形のセラミックフィルタエレメントが使用さ
れている。そして、濾過液は、円筒の外側から内側へと
流される。
【0003】一般にフィルタエレメントでは、濾過効率
を維持するため、濾過によってエレメントの表面あるい
は内部に目詰まりしている濾過物を定期的に除去する必
要がある。この濾過物の除去の方法としては、例えば逆
洗がある。逆洗は、濾過装置内で通常の液流方向とは逆
方向に液を流し、フィルタエレメントに付着している固
形物を洗浄除去する工程である。しかし、このような定
期的な洗浄を繰り返しても、洗浄除去しきれなかった濾
過物がフィルタエレメントの表面および内部に蓄積する
こととなり、やがてこのフィルタエレメントは使用不可
となる。使用不可となったフィルタエレメントは、新品
と交換される。
【0004】使用済みとなったフィルタエレメントは、
これまで有効な洗浄・再生方法がなく、再使用すること
ができなかった。すなわち、濾過物は、主にエレメント
表面に蓄積する酸化鉄などの無機物と主にエレメント内
部に蓄積するタンパク質などの有機物からなるので、無
機物を塩酸などの酸水溶液で溶解除去し、有機物を水酸
化ナトリウムなどの強アルカリの水溶液で溶解除去する
ことが考えれる。しかし、セラミック製のフィルタエレ
メントの場合、アルミナ(Al23)粒子を結合剤(バ
インダ)で結合した構成となっているため、強アルカリ
水溶液を使用すると結合剤が劣化し、フィルタエレメン
トそのものが脆くなってしまう。結局、強アルカリ水溶
液を用いて濾過物を溶解除去することは行なえず、蓄積
した有機物を除去する有効な方法がなかった。
【0005】この他、フィルタの一般的な洗浄方法とし
ては、逆洗あるいは洗浄水を高圧で吹き付けるなどの方
法もある。しかし逆洗では、洗浄水の流通が妨げられな
い部分では洗浄が進行するものの、目詰まりのある部分
など洗浄水の流通が十分に行なわれない部分は洗浄する
ことができないという問題点がある。また、高圧で洗浄
水を吹き付ける方法は、フィルタ表面近傍の汚れに対し
ては有効であるものの、フィルタの奥深くにある目詰ま
りを除去することができないという問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、濾過
物が蓄積したセラミック製のフィルタエレメントを洗浄
・再生する方法は未だ確立されておらず、使用済みのフ
ィルタエレメントはこれまで廃棄するしかなかった。
【0007】本発明の目的は、セラミック製のフィルタ
エレメントを再使用するための洗浄方法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々の洗
浄剤について検討・実験を繰り返し、水酸化ナトリウム
などの強アルカリ水溶液に換えて次亜塩素酸塩系の洗浄
剤が有効であることを見出し、本発明を完成させた。す
なわち、本発明のセラミックフィルタの洗浄方法は、濾
過装置に使用されるセラミックフィルタエレメントを洗
浄再生するセラミックフィルタの洗浄方法において、前
記セラミックフィルタエレメントを酸水溶液によって洗
浄処理し、そののち、前記セラミックフィルタエレメン
トを弱アルカリ性の次亜塩素酸塩系洗浄剤の水溶液によ
って浸漬もしくは加圧通液処理する。
【0009】
【作用】弱アルカリ性の次亜塩素酸塩系洗浄剤は、弱ア
ルカリ性であることによる通常の洗浄性を有するほか
に、発生期の酸素による洗浄力を有し、フィルタエレメ
ントに蓄積された有機系の濾過物を有効に除去する。こ
の洗浄剤は、弱アルカリ性であるために、セラミックフ
ィルタエレメント中に使用される結合剤に悪影響を及ぼ
さない。通常の酸水溶液による洗浄と弱アルカリ性の次
亜塩素酸塩系洗浄剤の水溶液による洗浄とを組み合わせ
ることによって、セラミックフィルタエレメントを痛め
ることなくこのフィルタエレメントに蓄積された濾過物
を効率的に洗浄除去することが可能となる。
【0010】ここで、弱アルカリ性の次亜塩素酸塩系洗
浄剤の洗浄作用について説明する。上述したようにこの
洗浄剤は、弱アルカリ性であることによる通常の洗浄性
と、発生期の酸素による洗浄力とを備えている。弱アル
カリ性であることの洗浄力によって、有機系の通常の濾
過物、例えばタンパク質などは溶解・除去される。ま
た、ビール濾過を行なった場合におけるホップの樹脂成
分などの高分子の濾過物は、通常の洗浄剤では除去でき
ないが、発生期の酸素による酸化分解作用によって低分
子化され、洗浄剤で除去できる形態となる。したがっ
て、弱アルカリ性の次亜塩素酸塩系洗浄剤を用いれば、
通常の洗浄力では洗浄を期待できないような有機成分
(ホップの樹脂成分など)の洗浄除去も可能となる。
【0011】本発明において、無機の濾過物は、次亜塩
素酸塩系洗浄剤で処理する前に酸水溶液で処理すること
により、溶解除去される。
【0012】本発明において弱アルカリ性の次亜塩素酸
塩系洗浄剤としては、例えば、次亜塩素酸ナトリウム
(NaClO)、次亜塩素酸カルシウム(Ca(Cl
O)2;別名、高度さらし粉)、次亜塩素酸カリウム
(KClO)などが挙げられる。次亜塩素酸塩系洗浄剤
の濃度は0.1〜2.0重量%程度が好ましく、また、次
亜塩素酸塩系洗浄剤を溶解した水溶液(洗浄液)のpH
は9〜12程度とするのが好ましい。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の一実施例のフィルタの洗浄
方法の処理手順を示すフローチャートである。ここで
は、ビール製造の際の濾過工程において濾過装置内で使
用される円筒形のセラミック製のフィルタエレメントを
対象とし、濾過物の蓄積によって使用不可となった場合
にこのフィルタエレメントを洗浄再生する場合を説明す
る。このフィルタエレメントは、通常の濾過使用時に
は、外周から内周に向かって液が流されるようになって
いる。したがって、濾過物は外周表面に多く付着してい
ることになる。
【0014】濾過装置からフィルタエレメントを取り外
した後、まず、20%塩酸水溶液にこのフィルタエレメ
ントを浸漬する(ステップ11)。この浸漬処理によ
り、無機の濾過物を溶解・除去する。次いで、水に浸漬
し塩酸分を除去し(ステップ12)、フィルタエレメン
トの外周を高圧水で洗浄する(ステップ13)。高圧水
の圧力は、約40kgf/cm2(3.92MPa)とし
た。高圧水の洗浄によって、フィルタエレメント表面に
付着している濾過物のほか、塩酸水溶液での処理によっ
て表面に浮き出てきた付着物も除去される。次に、逆洗
を行ない(ステップ14)、フィルタ内部の固形物を除
去する。
【0015】次に、0.5%NaClO溶液に浸漬する
(ステップ15)。この溶液は弱アルカリ性の次亜塩素
酸塩系洗浄剤であり、この工程によって、フィルタエレ
メントに蓄積された有機の濾過物が溶解・除去される。
この場合、上述したように、通常の有機物質からなる濾
過物は、洗浄液が弱アルカリ性であることによって除去
され、高分子物質などからなる濾過物は、洗浄液から生
じる発生期の酸素によって酸化分解されて低分子物質と
なり、そののち通常の洗浄過程によって除去される。そ
して、フィルタエレメントの外周を約40kgf/cm
2(3.92MPa)の高圧水で再び洗浄し(ステップ1
6)、水で逆洗した(ステップ17)。
【0016】そして、水に浸漬する(ステップ18)。
そののち、フィルタエレメントに高圧の空気(エア)を
通してフィルタ内部の水と汚れを最終的に除去し(ステ
ップ19)、処理を終了する。
【0017】このように洗浄を行なって再生したフィル
タエレメントの通水抵抗と新品のフィルタエレメントの
通水抵抗とを比較したところ、ほとんど差がなかった。
また、再生したフィルタエレメントに対して耐内圧試験
を行なったところ、濾過装置のフィルタエレメントとし
て必要な耐内圧強度50kgf/cm2(4.9MPa)
を十分にクリアした。
【0018】なお上記実施例では、フィルタエレメント
をNaClO水溶液に浸漬処理したが、浸漬処理の代り
に次亜塩素酸塩系洗浄剤による逆洗(フィルタの2次側
より1次側に加圧通液する)を行なってもよい。0.5
%濃度のNaClO水溶液を0.1kgf/cm2(9.
8kPa)に加圧して被洗浄フィルタの2次側から1次
側に通液を行なうと、同じ濃度のNaClO水溶液で浸
漬処理を行なう場合に比べ、洗浄時間を短縮することが
できる(加圧通液=5〜10分程度、浸漬=1〜3日程
度)。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、酸水溶液
による洗浄と弱アルカリ性の次亜塩素酸塩系洗浄剤の水
溶液による洗浄とを組み合わせることにより、セラミッ
ク製のフィルタエレメントを痛めることなくこのフィル
タエレメントから濾過物を確実に除去できるようにな
り、フィルタエレメントの再利用が可能となるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のフィルタの洗浄方法を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
11〜19 ステップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾過装置に使用されるセラミックフィル
    タエレメントを洗浄再生するセラミックフィルタの洗浄
    方法において、前記セラミックフィルタエレメントを酸
    水溶液によって洗浄処理し、そののち、前記セラミック
    フィルタエレメントを弱アルカリ性の次亜塩素酸塩系洗
    浄剤の水溶液によって浸漬もしくは加圧通液処理するこ
    とを特徴とするセラミックフィルタの洗浄方法。
JP23972593A 1993-09-27 1993-09-27 セラミックフィルタの洗浄方法 Pending JPH0796120A (ja)

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JP23972593A JPH0796120A (ja) 1993-09-27 1993-09-27 セラミックフィルタの洗浄方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2200724A1 (es) * 2003-10-29 2004-03-01 Elcogas S A Metodo para la limpieza quimica de velas ceramicas.
JP2004270688A (ja) * 2003-02-21 2004-09-30 Hitachi Metals Ltd 排気ガス浄化装置用フィルタの残存物除去方法、及び排気ガス浄化装置用フィルタ残存物用洗浄液
JP2010535098A (ja) * 2007-07-31 2010-11-18 イクス−フロー ベーフェー フィルタなどの処理設備を洗浄する方法

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ES2200724A1 (es) * 2003-10-29 2004-03-01 Elcogas S A Metodo para la limpieza quimica de velas ceramicas.
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