JPH0794932A - アンテナ及びその共振周波数調整方法 - Google Patents

アンテナ及びその共振周波数調整方法

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JPH0794932A
JPH0794932A JP23484693A JP23484693A JPH0794932A JP H0794932 A JPH0794932 A JP H0794932A JP 23484693 A JP23484693 A JP 23484693A JP 23484693 A JP23484693 A JP 23484693A JP H0794932 A JPH0794932 A JP H0794932A
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Yoshiyuki Sonoda
義幸 園田
Yuuichi Kushii
裕一 櫛比
Yasuaki Saito
泰章 斎藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】容易に所望の共振周波数に調整できる周波数調
整機構を持ったアンテナを提供する。 【構成】貫通孔1aを有する誘電体基板1の上下面に電
極2,3を形成し、該電極2,3の表面に、前記誘電体
基板1の貫通孔1aを覆うとともに、前記誘電体基板1
を間にして放射電極板4とアース板5を取り付け、さら
に、該アース板5に調整板8を先端に取り付けた調整ね
じ7を取り付け、該調整ねじ7を回転し前記放射電極板
4と調整板8間の距離を変化して共振周波数を調整する
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、GPS(Global Posit
ioning System)等に用いられる、マイクロストリップア
ンテナの周波数調整機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のアンテナを図4に示す。図4にお
いて、貫通孔21aを有する円筒型の誘電体基板21の
上下面に放射電極22とアース電極23が形成され、放
射電極22には放射電極板24が取り付けられ、アース
電極23にはアース板25が取り付けられ、アース板5
には給電用のコネクタ26が取り付けられ、アンテナ2
9が構成されている。このうち、放射電極板24及びア
ース板25は、円形の金属板で構成されており、放射電
極22又はアース電極23に、半田等により電気的な接
触を持って取り付けられている。また、コネクタ26
は、外部導体26aがアース板25に接続され、内部導
体26bが放射電極板24の中心から半径方向にずれた
給電点24aに接続されている。
【0003】このように構成されたアンテナ29の共振
周波数は、一般に、誘電体基板21の比誘電率と厚み、
並びに放射電極22の直径等で決定される。また、放射
電極22の中心点と給電点を結ぶ線上及びそれに直交す
る線上の外周縁に、突起22a又は切り欠きを設け(図
4では突起22aのみ記載)、突起22a又は切り欠き
を削り込んで、突起22aの削除又は切り欠きの拡大を
行うことにより、共振周波数を調整することが可能であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来例
のアンテナ29においては、誘電体基板21の比誘電率
と厚み、並びに放射電極22の直径の3つのパラメータ
が製造上のバラツキにより変化した場合、共振周波数が
変化してしまうという問題があった。そのため、放射電
極22の外周縁に設けた突起22a又は切り欠きを削り
込んで、共振周波数を調整する方法が用いられるが、共
振周波数の可変範囲が狭く十分な周波数調整ができなか
った。さらに、共振周波数の測定と突起22a又は切り
欠きの切削を同時に行うことができないため、調整に手
間がかかるとともに、突起22a又は切り欠きを削り過
ぎると元に戻すことが困難となる等、所望の共振周波数
を持つアンテナを容易に得ることができなかった。
【0005】本発明は、このような問題を解消するため
になされたものであり、容易に所望の共振周波数に調整
できる周波数調整機構を持ったアンテナ及びその共振周
波数調整方法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明においては、貫通孔を有する誘電体基板の
上下面に電極が形成され、該電極表面に、前記誘電体基
板を間にして放射電極板とアース板が、前記誘電体基板
の貫通孔を覆うように取り付けられたアンテナにおい
て、前記放射電極板とアース板間に共振周波数調整機構
を備えたことを特徴とするものである。
【0007】また、貫通孔を有する誘電体基板の上下面
に電極が形成され、該電極表面に、前記誘電体基板を間
にして放射電極板とアース板が、前記誘電体基板の貫通
孔を覆うように取り付けられたアンテナにおいて、前記
アース板に、ねじ部先端に導電性の調整板を備えた導電
性の調整ねじが取り付けられた共振周波数調整機構を有
するものである。そして、前記調整ねじを回転し、放射
電極板とアース板間の空気層の相対的な厚みを変化して
共振周波数を調整するものである。
【0008】また、貫通孔を有する誘電体基板の上下面
に電極が形成され、該電極表面に、前記誘電体基板を間
にして放射電極板とアース板が、前記誘電体基板の貫通
孔を覆うように取り付けられたアンテナにおいて、前記
放射電極板にコルゲーションが設けられ、該放射電極板
と前記アース板間に絶縁性の調整ねじが取り付けられた
共振周波数調整機構を有するものである。そして、前記
調整ねじを回転し、放射電極板とアース板間の空気層の
相対的な厚みを変化して共振周波数を調整するものであ
る。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、アース板に取り付けられ
た調整ねじを回転し、放射電極板と調整板間の距離を変
化することで、放射電極板、誘電体基板、アース板及び
調整板で形成された空気層の相対的な厚みが変化し、ア
ンテナの共振周波数が変化する。また、コルゲーション
が設けられた放射電極板とアース板間の距離を、放射電
極板とアース板間に取り付けられた調整ねじを回転して
変化することで、放射電極板、誘電体基板及びアース板
で形成された内側の空気層の相対的な厚みが変化し、ア
ンテナの共振周波数が変化する。したがって、製造上の
バラツキにより誘電体基板の比誘電率と厚み、並びに放
射電極の直径が変化した場合であっても、放射電極を削
り込むことなく、アンテナの共振周波数を調整すること
ができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明によるアンテナの実施例を図面
を用いて説明する。図1において、1は上下方向に貫通
孔1aを有する、例えば、円筒型の誘電体基板であり、
誘電体基板1の上面には、誘電体基板1の外径より短い
外径を持つ放射電極2が形成され、下面の全面にはアー
ス電極3が形成されている。また、放射電極2の表面に
は、放射電極2の外径より短い直径を持つ円形の放射電
極板4が、誘電体基板1の貫通孔1aを覆うように取り
付けられ、アース電極3の表面には、誘電体基板1の外
径と同一か又は外径よりも長い直径を持つ円形のアース
板5が、誘電体基板1の貫通孔1aを覆うように取り付
けられている。放射電極板4及びアース板5は、金属板
からなり、放射電極2又はアース電極3に、半田等によ
り電気的な接触を持って取り付けられている。
【0011】また、アース板5には、給電用のコネクタ
6が取り付けられ、その外部導体6aは、アース板5に
接続され、内部導体6bは、放射電極板4の中心から半
径方向にずれた給電点4aに接続されている。そして、
アース板5の中央部には、金属性の調整ねじ7が取り付
けられ、調整ねじ7のねじ部の先端には、金属性の調整
板8がアース板5と平行して取り付けられ、アンテナ9
を構成している。
【0012】このように構成されたアンテナ9は、調整
ねじ7を回転し放射電極板4と調整板8間の距離l1
変えることにより、放射電極板4、誘電体基板1、アー
ス板5及び調整板8で形成された空気層の相対的な厚み
が変化し、アンテナ9の共振周波数を変化させることが
できる。
【0013】また、図2に示すように、アンテナ19
は、放射電極2の表面に、コルゲーション14bが設け
られた放射電極板14が取り付けられるとともに、アー
ス板5と放射電極板14間に、樹脂製の調整ねじ17が
取り付けられたものである。この場合、放射電極板14
のコルゲーション14bの内側は、上下方向に可動し易
くなっているため、調整ねじ17を回転することによ
り、アース板5と放射電極板14間の距離l2 をコルゲ
ーション14bの内側で変化させることができ、放射電
極板14、誘電体基板1及びアース板5で形成された内
側の空気層の相対的な厚みが変化し、アンテナ19の共
振周波数を調整することができる。また、アース板5と
放射電極板14間の距離l2 の可動範囲が大きいため、
共振周波数の調整範囲は広くなる。
【0014】なお、誘電体基板1の形状は、円筒型に限
ることはなく、要は誘電体基板に貫通孔1aが形成され
ていればよい。したがって、外形状及び貫通孔1aの形
状は特に限定されるものではない。
【0015】アンテナ9,19において、放射電極板4
と調整板8間及びアース板5と放射電極板14間の夫々
の距離l1 ,l2 と共振周波数の関係は、図3に示すよ
うに、反比例の関係にある。
【0016】以上の構成によるアンテナ9,19は、調
整ねじ7,17の回転のみで共振周波数の調整が可能と
なり、従来の放射電極22の削り込みによる調整方法に
比較して、容易にしかも共振周波数の測定と調整を同時
に行うことができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかるア
ンテナ及びその共振周波数調整方法によれば、放射電極
板とアース板間の距離を調整ねじで変化させることによ
り、容易に広い周波数範囲で繰り返し共振周波数の調整
を行うことができる。また、共振周波数を測定しながら
調整が可能なため、高精度な調整ができるとともに、調
整時間が短縮でき、所望の共振周波数を持ったアンテナ
を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるアンテナの、(a)は平
面図、(b)は正面断面図である。
【図2】本発明の第二の実施例によるアンテナの、
(a)は平面図、(b)は正面断面図である。
【図3】本発明の放射電極板とアース板の距離と共振周
波数の相関グラフである。
【図4】従来のアンテナの、(a)は平面図、(b)は
正面断面図である。
【符号の説明】
1 誘電体基板 2 放射電極 3 アース電極 4,14 放射電極板 5 アース板 6 コネクタ 7,17 調整ねじ 8 調整板 9,19 アンテナ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貫通孔を有する誘電体基板の上下面に電極
    が形成され、該電極表面に、前記誘電体基板を間にして
    放射電極板とアース板が、前記誘電体基板の貫通孔を覆
    うように取り付けられたアンテナにおいて、前記放射電
    極板とアース板間に共振周波数調整機構を備えたことを
    特徴とするアンテナ。
  2. 【請求項2】前記アース板に、ねじ部先端に導電性の調
    整板を備えた導電性の調整ねじが取り付けられた共振周
    波数調整機構を有することを特徴とする請求項1記載の
    アンテナ。
  3. 【請求項3】前記放射電極板にコルゲーションが設けら
    れ、該放射電極板と前記アース板間に絶縁性の調整ねじ
    が取り付けられた共振周波数調整機構を有することを特
    徴とする請求項1記載のアンテナ。
  4. 【請求項4】請求項1記載のアンテナにおいて、請求項
    2及び請求項3記載の調整ねじを回転し、放射電極板と
    アース板間の空気層の相対的な厚みを変化して共振周波
    数を調整する、アンテナの共振周波数調整方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7379026B2 (en) 2004-07-02 2008-05-27 Lenovo Pte. Ltd. Electronic device with antenna, antenna structure, and method for adjusting antenna or electronic device
JP2015177281A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 東芝テック株式会社 アンテナ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7379026B2 (en) 2004-07-02 2008-05-27 Lenovo Pte. Ltd. Electronic device with antenna, antenna structure, and method for adjusting antenna or electronic device
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