JPH06232624A - 移動無線用平面アンテナ - Google Patents

移動無線用平面アンテナ

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JPH06232624A
JPH06232624A JP2016393A JP2016393A JPH06232624A JP H06232624 A JPH06232624 A JP H06232624A JP 2016393 A JP2016393 A JP 2016393A JP 2016393 A JP2016393 A JP 2016393A JP H06232624 A JPH06232624 A JP H06232624A
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JP
Japan
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antenna
dielectric substrate
antenna element
mobile radio
dielectric
Prior art date
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Pending
Application number
JP2016393A
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English (en)
Inventor
Koichi Ogawa
晃一 小川
Tomoki Ueno
伴希 上野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動無線機で使用される簡単な構成の内蔵平
面アンテナの実現。 【構成】 周囲長がλ/2のアンテナエレメント102,1
05を形成した2枚の誘電体基板を積層し、基板エッジの
スルーホール106によって2つのアンテナエレメントを
同時に接地し、上に積層したアンテナエレメント105の
スルーホール近傍を給電点とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として移動無線機で
使用されるアンテナに関し、特に、無線機に内蔵される
小型の移動無線用平面アンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話やコードレス電話に対す
る需要が急激に高まっている。これらの無線機には、無
線機本体に内蔵可能な平面状の小型・薄型のアンテナが
用いられることがある。図6は従来の移動無線用平面ア
ンテナの構造を示している。図6において601は誘電体
基板であって、グランド面602の上に半田付け等によっ
て実装されている。誘電体基板601上にはエッチングに
よって作成されたパターンから成るアンテナエレメント
603が形成されている。アンテナエレメントのエッジの
近傍はスルーホール604によってグランド面に接地され
ている。アンテナへの給電は同軸線路605の中心導体606
をスルーホール近くのアンテナエレメント603へ、外導
体607をグランド面へ半田付けすることによって行なわ
れる。このアンテナはエレメントの周囲長が約λ/2
(λは誘電体基板上における使用周波数の波長)のとき共
振するから極めて小型であり、携帯電話のような移動無
線用内蔵アンテナに好適である。このようなアンテナの
例は特願平2-250655号“無線機用アンテナ”にも見るこ
とができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
アンテナをさらに小型にするためには誘電体基板の誘電
率を大きくするか、あるいは誘電体基板の厚さを薄くす
ることが有効である。しかしこれらはアンテナのQの向
上を招き、周波数帯域幅が小さくなるという問題点を有
しており、小型化に対する大きな障害になっていた。本
発明はこのような従来の問題を解決するものであり、広
い周波数帯域幅を有する小型の移動無線用平面アンテナ
を提供することを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の移動無線用平面アンテナは、第1のアンテナ
エレメントを形成した第1の誘電体基板をグランド面上
に密着して設け、第2のアンテナエレメントを形成した
第2の誘電体基板を前記第1と第2のアンテナエレメン
トが互いにほぼ重なり合うように前記第1の誘電体基板
の上に積層して設け、前記第1と第2のアンテナエレメ
ントのエッジ近傍を前記第1と第2の誘電体基板を貫通
して設けられた1つのスルーホールによって前記グラン
ド面に接地し、前記第2のアンテナエレメントの所定位
置を給電点とするように構成したものである。
【0005】
【作用】本発明は上記した構成によって、アンテナのS
WR(standing wave ratio)特性が双峰特性になるので
インピーダンス特性を広帯域にすることができる。
【0006】
【実施例】以下本発明の一実施例の移動無線用平面アン
テナについて、図面を参照しながら説明する。図1は本
発明の第1の実施例における移動無線用平面アンテナの
構成を示す斜視図である。図1において101は第1の誘
電体基板であって、基板上にはパターンから成る第1の
アンテナエレメント102が形成されている。第1の誘電
体基板101はグランド面103の上に半田付け等によって実
装されている。104は第2の誘電体基板であって、基板
上には第1の誘電基板と同様パターンから成る第2のア
ンテナエレメント105が形成されている。第2の誘電体
基板104は第1の誘電体基板101の上に積層して実装され
ており、第1と第2のアンテナエレメント102,105は互
いにほぼ重なり合っている。106は第1と第2の誘電体
基板101,104を貫通して設けられたスルーホールであ
る。このスルーホールによってアンテナエレメント102
と105のエッジ近傍はグランド面103に同時に接地されて
いる。アンテナへの給電は同軸線路107の中心導体108を
スルーホール近くの第2のアンテナエレメント105へ、
外導体109をグランド面103へ半田付けすることによって
行なわれる。アンテナの入力インピーダンスは同軸線路
の中心導体をスルーホールに近づけると低くなり遠ざけ
ると高くなる。従って中心導体とスルーホールの距離を
適当に選ぶことによってアンテナのインピーダンスを同
軸線路のインピーダンス(例えば50Ω)に整合させること
ができる。
【0007】上記の構成により、第1と第2のアンテナ
エレメントの共振周波数および誘電体基板の厚さを適切
に設定することによってアンテナをいわゆる複共振の状
態にすることができる。それぞれのアンテナエレメント
の共振周波数はエレメントの周囲長によってほぼ決ま
り、周囲長が約λ/2のときに共振する。ここでλは誘
電体基板上における波長で、λ=λ0/√ε(λ0:自由
空間波長、ε:誘電体基板の比誘電率)である。従って
第1と第2のアンテナエレメントの周囲長をわずかに違
え、それぞれ異なる共振周波数とすることによってアン
テナを複共振状態にすることができ、それによってアン
テナの周波数特性を広帯域にすることができる。
【0008】以下具体例に基づいてインピーダンス特性
の実測値を示す。 第1のアンテナエレメントの周囲長:106mm 第2のアンテナエレメントの周囲長:116mm 第1と第2の誘電体基板の厚さ:2.5mm 第1と第2の誘電体基板の誘電率:3.6 図2は上記の条件で製作したアンテナのSWR特性の測
定値である。このようにSWR特性はアンテナの動作周
波数の834MHzを中心としていわゆる双峰特性になりアン
テナの周波数特性を広帯域にすることができる。なお、
この実験例では第1と第2のアンテナエレメントの共振
周波数を比較的近接させた場合について述べたが、2つ
の共振周波数を離して設計することももちろん可能であ
る。
【0009】本発明のアンテナは誘電体基板上のパター
ンによってエレメントを形成しているのでアンテナを無
線機に装着するとき保持が不要であり、基板の裏面を半
田付けすることによって極めて容易に実装することがで
きる。また誘電体基板上の波長は上記で示したように自
由空間波長の1/√εであるので高い誘電率の基板を用
いることによって小型化することが可能である。また実
験によると複共振の状態は2つのアンテナエレメントの
形状とエレメント間隔、即ち誘電体基板の厚さによって
比較的大きく変化するが、本発明のアンテナではアンテ
ナエレメントはフォトエッチングによってきわめて精度
よく製作することができ、かつエレメント間隔は基板の
厚さによって規定されるので変化しないから、アンテナ
の特性を再現性よく実現することができると共に振動あ
るいは無線機の落下等の衝撃に対しても特性は極めて安
定である。これは激しい動きをする移動無線用アンテナ
では極めて重要なことである。また実験によるとアンテ
ナの特性はエレメントをグランド面に接地するインピー
ダンスによっても比較的大きく変化するが、本発明のア
ンテナではエレメントの接地をスルーホールによって行
なっているのでエレメントとグランド面の間のインピー
ダンスが極めて安定で特性の再現性がよい。またスルー
ホールによる接地は製作が容易でアンテナの低価格化に
も寄与している。
【0010】図3は本発明の第2の実施例における移動
無線用平面アンテナの構成を示すものである。図中、図
1と同一の番号の構成要素は第1の実施例と同一の機能
であるので説明を省略する。図3では図1と異なり第1
のアンテナエレメントが第2のアンテナエレメントから
はみでるように第1と第2の誘電体基板が積層されてい
る。上述したようにアンテナエレメントの共振周波数は
周囲長で決まるから第1のアンテナエレメントを正方形
状に第2のアンテナエレメントを長方形状にすることに
よってそれぞれの共振周波数が近い場合でも第1のアン
テナエレメントを第2のアンテナエレメントからはみで
るようにすることが可能である。アンテナエレメントの
共振周波数はエレメントのパターン面に小さな薄い金属
板をエレメントからはみでるように半田付けすると低く
なり、パターン面の一部を切断すると高くなる。従って
図3のような構造にすることによって第1のアンテナエ
レメント102と第2のアンテナエレメント105の共振周波
数を独立に変化させることができる。これによりそれぞ
れの共振周波数を所望周波数に正確に設定することがで
きるとともに製造ラインにおける調整作業が極めて容易
になる。
【0011】図4は本発明の第3の実施例における移動
無線用平面アンテナの構成を示すものである。図中、図
1と同一の番号の構成要素は第1の実施例と同一の機能
であるので説明を省略する。図4では図3のアンテナに
複数の凸凹で構成されたくし状のパターン401をアンテ
ナエレメントに含んでいる。このようなパターンを作っ
ておくと凸部をカットすることによって極めて容易に共
振周波数を上げることができるので製造ラインでの調整
作業がより容易になる。
【0012】図5は本発明の第4の実施例における移動
無線用平面アンテナの構成を示すものである。図中、図
4と同一の番号の構成要素は第3の実施例と同一の機能
であるので説明を省略する。図5ではアンテナエレメン
トにスリット501が形成されている。スリットはアンテ
ナにリアクタンス素子を付加することに相当し共振周波
数を低くする。従って動作周波数を一定とすればスリッ
トを付加することによってアンテナをより小型化するこ
とができる。なお図5では図4の第3の実施例にスリッ
トを付加した場合を説明したが第1あるいは第2の実施
例のアンテナにスリットを付加して小型化することも可
能である。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明は、第1のアンテナ
エレメントを形成した第1の誘電体基板をグランド面上
に密着して設け、第2のアンテナエレメントを形成した
第2の誘電体基板を前記第1と第2のアンテナエレメン
トが互いにほぼ重なり合うように前記第1の誘電体基板
の上に積層して設け、前記第1と第2のアンテナエレメ
ントのエッジ近傍を前記第1と第2の誘電体基板を貫通
して設けられた1つのスルーホールによって前記グラン
ド面に接地し、前記第2のアンテナエレメントの所定位
置を給電点とするように構成したものであって、これに
よってアンテナのSWR特性が双峰特性になるので広帯
域なアンテナを実現することができるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における移動無線用平面
アンテナの構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例における移動無線用平面
アンテナのSWR特性図である。
【図3】本発明の第2の実施例における移動無線用平面
アンテナの構成図である。
【図4】本発明の第3の実施例における移動無線用平面
アンテナの構成図である。
【図5】本発明の第4の実施例における移動無線用平面
アンテナの構成図である。
【図6】従来の移動無線用平面アンテナの構成図であ
る。
【符号の説明】
101…第1の誘電体基板、 102…第1のアンテナエレメ
ント、 103,602…グランド面、 104…第2の誘電体
基板、 105…第2のアンテナエレメント、 106,604
…スルーホール、 107,605…同軸線路、 108,606…
中心導体、 109,607…外導体、 401…くし状パター
ン、 501…スリット、 601…誘電体基板、603…アン
テナエレメント。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のアンテナエレメントを形成した第
    1の誘電体基板をグランド面上に密着して設け、第2の
    アンテナエレメントを形成した第2の誘電体基板を前記
    第1と第2のアンテナエレメントが互いにほぼ重なり合
    うように前記第1の誘電体基板の上に積層して設け、前
    記第1と第2のアンテナエレメントのエッジ近傍を前記
    第1と第2の誘電体基板を貫通して設けられた1つのス
    ルーホールによって前記グランド面に接地し、前記第2
    のアンテナエレメントの所定位置を給電点としたことを
    特徴とする移動無線用平面アンテナ。
  2. 【請求項2】 第1のアンテナエレメントが第2のアン
    テナエレメントからはみでるように第1と第2の誘電体
    基板を積層したことを特徴とする請求項1記載の移動無
    線用平面アンテナ。
  3. 【請求項3】 少なくとも一辺に複数の凸凹で構成され
    たくし状のパターンを含むアンテナエレメントを形成す
    ることを特徴とする請求項2記載の移動無線用平面アン
    テナ。
  4. 【請求項4】 第1と第2のアンテナエレメントにスリ
    ットを設けたことを特徴とする請求項1,請求項2ある
    いは請求項3記載の移動無線用平面アンテナ。
JP2016393A 1993-02-08 1993-02-08 移動無線用平面アンテナ Pending JPH06232624A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005269301A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Nec Corp 内蔵アンテナおよびこれを有する電子機器
WO2006043673A1 (ja) * 2004-10-22 2006-04-27 Japan Radio Co., Ltd. トリプレート型平面スロットアンテナ
KR20130062752A (ko) * 2011-12-05 2013-06-13 엘지전자 주식회사 이동 단말기

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