JPH0794889A - 電磁波シールドパネルの目地蓋体 - Google Patents

電磁波シールドパネルの目地蓋体

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JPH0794889A
JPH0794889A JP25924493A JP25924493A JPH0794889A JP H0794889 A JPH0794889 A JP H0794889A JP 25924493 A JP25924493 A JP 25924493A JP 25924493 A JP25924493 A JP 25924493A JP H0794889 A JPH0794889 A JP H0794889A
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electromagnetic
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Yasuo Hashimoto
康雄 橋本
Nobuyuki Ono
信幸 小野
Yasushi Ikeda
泰 池田
Toshinobu Shiokawa
年伸 塩川
Hisanori Isotani
尚徳 磯谷
Michiyoshi Wada
通美 和田
Shojiro Kishida
正二郎 岸田
Motoo Suzuki
元生 鈴木
Toshihiro Une
敏弘 宇根
Hidetada Yoshihara
英忠 葭原
Tetsuo Okabe
哲郎 岡部
Seiji Magara
清司 真柄
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁波吸収体の電磁波吸収特性を改善すると
共に、地震発生時等で電磁波吸収体に荷重が作用しない
ようにする。 【構成】 枠体3の一方の面に電磁波シールド板4を取
り付け、該電磁波シールド板4の外周部を裏側に折曲さ
せて、電磁波シールド板4の外周側に表面が臨む連続し
た枠部4aを形成し、かつ該枠部4aの表面に段状の凸
部4cを形成すると共に、電磁波シールド板4の表面に
電磁波吸収体5を取り付けて構成してある電磁波シール
ドパネル1を構造物2の骨組2a間に跨設して隣接配置
し、該電磁波シールドパネル1の凸部4c同士をボルト
締結により一対の目板12,13間に挟持して、電磁波
シールド板4の枠部4a間にU状の溝部17を形成し、
該溝部17の開口部を蓋体19で塞ぐと共に、該蓋体1
9に、電磁波シールド板4間を跨ぐ電磁波吸収体5Aを
貼着固定してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電波暗室等における電
磁波シールドパネルの目地蓋体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電波暗室を構築する場合、サンド
イッチボード等よりなる枠体に電磁波シールド板を取り
付けて電磁波シールド効果を持たせた複合パネルを工場
で製作する一方、予め構築された建物等の構造物より控
えをとって該構造物内に内装材の下地(鉄骨で作られた
枠組)を自立させ、該下地の内側に前記電磁波シールド
パネルを取り付けて組み立てることが一般的であった。
【0003】しかしながら、構造物内に内装材の下地を
自立させ、更にその内側に電磁波シールドパネルを配置
しているので、電波暗室の内面を構成する電磁波シール
ド板の内方寸法は前記構造物の内方寸法より大幅に小さ
くなる。このため、必要な内方寸法をもつ電波暗室とす
るためには、その分大きな構造物を構築することが必要
となり、不経済である。また、電波暗室の構築に当たっ
て、パネル継手部のシールド作業、更に電磁波吸収体
(フェライトタイル等)の取付けに手間が掛かって作業
能率が悪く、工期が長くなると共に、コスト高となる。
【0004】そこで、この発明者は、枠体に電磁波吸収
体から外壁まで取り付けた電磁波シールドパネルを工場
で製作する一方、建設現場に柱・梁・屋根等の構造物の
骨組を予め構築し、該構造物の骨組に前記電磁波シール
ドパネルを直接取り付けて構築する電波暗室を発明し
た。これによれば、電磁波シールドパネルの取付け及び
相互の連結で電波暗室を容易かつスムーズに構築でき、
施工能率の向上と工期の短縮と施工費の低減を図ること
ができる。電磁波シールドパネルの枠体で構造物の骨組
の一部を構成して、該構造物の骨組を簡単なものにする
ことができる。電磁波シールドパネルの相互連結でパネ
ル継手部のシールド作業を完了でき、かつシールド性能
の均一化を図ることができる。また、構造物の骨組に電
磁波シールドパネルを直接連結して電磁波シールド板を
近付け、これにより電波暗室の内方寸法を構造物の内方
寸法に近くして、電波暗室の構築に必要な構造物の建築
面積を従来に比べて低減することができる等の優れた効
果が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、平坦な
電磁波シールドパネル同士を目板で連結する場合には、
電磁波シールドパネルの突合せ端部から目板が突出す
る。また、電磁波シールドパネルの端部に段部を形成
し、該段部同士を目板で連結する場合には、電磁波シー
ルドパネルの端部間に、室内側に開口する凹部が形成さ
れる。いずれの場合にも、上記突出した目板や凹部によ
って電磁波吸収体の取付けが平坦化せず、これが電波暗
室の電磁波吸収特性に影響することとなる。また、相隣
合う電磁波シールドパネルの端部に電磁波吸収体の端部
を各々固定して、該電磁波吸収体を前記電磁波シールド
パネル間に跨設している場合には、相隣合う電磁波シー
ルドパネルが地震等により異なる方向に相対的に移動し
たとき、過大な荷重が前記電磁波吸収体に加わることと
なり、該電磁波吸収体が損傷するおそれがある。
【0006】この発明は上記課題を解決するためになし
たもので、その目的とするところは、電磁波吸収体の電
磁波吸収特性を改善すると共に、地震発生時等で電磁波
吸収体に過大な荷重が作用しないようにすることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、枠体の一方の面に電磁波シールド板を
取り付け、該電磁波シールド板の外周部を裏側に折曲さ
せて、電磁波シールド板の外周側に表面が臨む連続した
枠部を形成し、かつ該枠部の表面に段状の凸部を形成す
ると共に、前記電磁波シールド板の表面に電磁波吸収体
を取り付けて構成してある電磁波シールドパネルを柱・
梁・屋根等の構造物の骨組間に跨設して隣接配置し、該
電磁波シールドパネルの前記凸部同士をボルト締結によ
り一対の目板間に挟持して、前記電磁波シールド板の前
記枠部間に、電磁波シールド板の表面側に開口するU状
の溝部を形成し、該溝部の開口部を蓋体で塞ぐと共に、
該蓋体に、前記電磁波シールド板間を跨ぐ電磁波吸収体
を貼着固定してあるものである。
【0008】
【作用】上記構成によれば、電磁波シールドパネルを構
造物の骨組間に跨設した後、前記電磁波シールドパネル
の凸部同士を連結する。次いで、前記電磁波シールドパ
ネルの連結で形成したU状の溝部の開口部を蓋体で塞い
だ後、該蓋体に、前記電磁波シールド板間を跨ぐ電磁波
吸収体を貼着固定する。これによって、電磁波シールド
パネルを構造物の骨組の一部とし、かつ電磁波シールド
板を構造物の骨組に近付けた電波暗室等を構築する。
【0009】この電波暗室等では、前記蓋体により、電
磁波シールドパネルの電磁波シールド板が連続する平坦
な壁面を作っている。また、蓋体に電磁波吸収体を貼着
固定して、該電磁波吸収体を隣接する電磁波シールド板
に対して滑動自在とし、電磁波シールドパネルが地震等
により異なる方向に相対的に移動しても、該電磁波シー
ルドパネルを前記電磁波吸収体に対して滑動させて、該
電磁波吸収体に荷重を作用させない。更に、電磁波シー
ルドパネルの凸部をU字状に折曲形成し、かつ該凸部同
士をボルト締結により一対の目板間に挟持して、前記電
磁波シールドパネル間を弾性的に連結し、電磁波シール
ドパネル間で伝達される振動を吸収する。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面により説明
する。
【0011】図1は電波暗室における電磁波シールドパ
ネルと柱との連結構造を示す平断面図、図2は図1のB
−B線に沿う側断面図、図3(1)は図1の要部拡大
図、(2)は(1)の一部を示す斜視図、図4は作用説
明図である。
【0012】これらの図において1は電磁波シールドパ
ネル、2aは柱・梁・屋根等の構造物2の骨組である。
【0013】前記電磁波シールドパネル1は、枠体3の
一方の面に電磁波シールド板4を溶接等により設け、該
電磁波シールド板4の表面に、電磁波吸収体を構成する
多数のフェライトタイル5を設けると共に、前記枠体3
の他方の面に外壁6を設けた構成となっている。
【0014】前記枠体3は複数の構造部材を矩形に枠組
みしたもので、該枠体3の両端部には各々一対の取付金
具7が固定されている。
【0015】また、前記電磁波シールド板4は前記枠体
3の外周部より外方まで張り出しており、該電磁波シー
ルド板4の外周部には、電磁波シールド板4を裏側に折
曲させることによって、電磁波シールド板4の外周側に
表面が臨む連続した枠部4aが形成され、該枠部4aの
表面には、一対の対向片4bを備えた段状の凸部4cが
折曲加工により前記電磁波シールド板4の表面より引込
んだ状態で形成されている。
【0016】更に、前記フェライトタイル5は前記電磁
波シールド板4の周辺部4dを除く表面に貼着固定され
ている。
【0017】一方、前記構造物2の骨組2a(図1では
H形鋼よりなる柱)にはプレート状の取付板8が軸方向
に間隔をおいて複数取り付けられている。
【0018】このように構造物2の骨組2aに設けた取
付板8には前記電磁波シールドパネル1の端部に設けた
取付金具7が各々添接され、これらにボルト9が挿通さ
れ、該ボルト9に螺合したナット10が締め付けられる
ことによって、電磁波シールドパネル1は構造物2の隣
合う骨組2a間に跨設されている。
【0019】そして、図3に詳細に示すように、前記相
隣合う電磁波シールドパネル1の隣合った凸部4cの一
方の対向片4b間には、細い銅線を平紐状に編織してな
る導電性の編組体11及び内目板12が、また他方の対
向片4b間には外目板13が各々跨設され、該外目板1
3にはボルト14がタップ止め又は溶接等により取り付
けられている。このボルト14が前記凸部4c間の隙間
15,編組体11,内目板12に挿通され、該ボルト1
4に螺合したナット16が締め付けられることで、前記
外目板13と内目板12との間には前記凸部4c及び編
組体11が挟持されている。
【0020】このように、相隣合う電磁波シールドパネ
ル1の凸部4c同士が連結されてパネル継手部が形成さ
れると共に、電磁波シールド板4の枠部4a間には、電
磁波シールド板4の表面側に開口するU状の溝部17が
形成され、該溝部17内には前記パネル継手部の編組体
11及び内目板12が収容されている。
【0021】前記内目板12とナット16との間にはZ
状の連結部材18の一端部18aが挟持されて、該連結
部材18の他端部18bが内目板12と平行になって前
記溝部17の開口部に配置されている。
【0022】このような連結部材18の他端部18bに
は、前記溝部17の開口部に嵌合する蓋体19が皿状の
ポップリベット20等により連結されている。この蓋体
19には、電磁波吸収体を構成するフェライトタイル5
Aが接着等で取り付けられ、該フェライトタイル5Aは
前記相隣合う電磁波シールドパネル1の電磁波シールド
板4の周辺部4d間に跨設されて前記溝部17の開口部
を塞いでいる。
【0023】上記構成によれば、電磁波シールドパネル
1を構造物2の骨組2a間に跨設した後、前記電磁波シ
ールドパネル1の凸部4c同士を連結する。次いで、前
記電磁波シールドパネル1の連結で形成したU状の溝部
17の開口部を蓋体19で塞いだ後、該蓋体19に、前
記電磁波シールド板4間を跨ぐフェライトタイル5Aを
貼着固定する。これによって、電磁波シールドパネル1
を構造物2の骨組2aの一部とし、かつ電磁波シールド
板1を構造物2の骨組2aに近付けた電波暗室等21を
構築する。
【0024】この電波暗室等21では、蓋体19によ
り、電磁波シールドパネル1の電磁波シールド板4が連
続する平坦な壁面を作っている。
【0025】前記蓋体19にフェライトタイル5Aを貼
着固定して、該フェライトタイル5Aに対して電磁波シ
ールド板4の周辺部4dを滑動自在としている。このた
め、図4に矢印で示すように、構造部材で枠体3を構成
した電磁波シールドパネル1が地震等により異なる方向
に相対的に移動しても、該電磁波シールドパネル1から
前記フェライトタイル5Aに荷重は作用しない。
【0026】また、編組体11によって相隣合う電磁波
シールドパネル1の電磁波シールド板4の電気的な接続
を良好に維持する。
【0027】更に、凸部4cの一方の対向片4bに編組
体11を面接触状態で当接させるばかりでなく、凸部4
cをU字状に折曲形成して電磁波シールド板4間を弾性
的に連結することで、編組体11を損傷し難くすると共
に、電磁波シールドパネル1間で伝達される振動を吸収
する。
【0028】尚、電磁波シールドパネル1の枠体3を構
造部材で構成したが、構造部材で構成しなくても良い。
【0029】
【発明の効果】以上の通り、この発明は、枠体の一方の
面に電磁波シールド板を取り付け、該電磁波シールド板
の外周部を裏側に折曲させて、電磁波シールド板の外周
側に表面が臨む連続した枠部を形成し、かつ該枠部の表
面に段状の凸部を形成すると共に、前記電磁波シールド
板の表面に電磁波吸収体を取り付けて構成してある電磁
波シールドパネルを柱・梁・屋根等の構造物の骨組間に
跨設して隣接配置し、該電磁波シールドパネルの前記凸
部同士をボルト締結により一対の目板間に挟持して、前
記電磁波シールド板の前記枠部間に、電磁波シールド板
の表面側に開口するU状の溝部を形成し、該溝部の開口
部を蓋体で塞ぐと共に、該蓋体に、前記電磁波シールド
板間を跨ぐ電磁波吸収体を貼着固定してあるため、電磁
波吸収体で連続する平坦な壁面を構成することができ、
電磁波吸収体の電磁波吸収特性を改善できる。また、電
磁波シールド板を構造物の骨組に近付けて、電波暗室等
の構築に必要な構造物の建築面積を従来に比べて低減す
ることができる。
【0030】また、蓋体に貼着固定した電磁波吸収体を
電磁波シールド板に対して滑動自在としたため、電磁波
シールドパネルが地震等により異なる方向に相対的に移
動しても、該電磁波シールドパネルを前記電磁波吸収体
に対して滑動させて、該電磁波吸収体に荷重が作用する
ことを防止できる。また、電磁波シールドパネルの電磁
波シールド板の電気的な接続を良好に維持しながら、該
電磁波シールド板の凸部同士を弾性的に連結して、電磁
波シールドパネル間で伝達される振動を吸収することが
できる。従って、電波暗室等の耐久性の向上を確実に図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例になる電磁波シールドパネ
ルと柱との連結構造を示す平断面図である。
【図2】図1のB−B線に沿う側断面図である。
【図3】(1) 図1の要部拡大図である。 (2) (1)の一部を示す斜視図である。
【図4】作用説明図である。
【符号の説明】
1 電磁波シールドパネル 2 構造物 2a 骨組 3 枠体 4 電磁波シールド板 4a 枠部 4c 凸部 5,5A フェライトタイル(電磁波吸収体) 12,13 目板 14 ボルト 17 溝部 19 蓋体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 泰 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 塩川 年伸 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 磯谷 尚徳 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 和田 通美 東京都中央区銀座6丁目2番10号 株式会 社巴コーポレーション内 (72)発明者 岸田 正二郎 東京都中央区銀座6丁目2番10号 株式会 社巴コーポレーション内 (72)発明者 鈴木 元生 東京都中央区銀座6丁目2番10号 株式会 社巴コーポレーション内 (72)発明者 宇根 敏弘 東京都中央区銀座6丁目2番10号 株式会 社巴コーポレーション内 (72)発明者 葭原 英忠 東京都中央区銀座6丁目2番10号 株式会 社巴コーポレーション内 (72)発明者 岡部 哲郎 東京都中央区銀座6丁目2番10号 株式会 社巴コーポレーション内 (72)発明者 真柄 清司 東京都中央区銀座6丁目2番10号 株式会 社巴コーポレーション内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体の一方の面に電磁波シールド板を取
    り付け、該電磁波シールド板の外周部を裏側に折曲させ
    て、電磁波シールド板の外周側に表面が臨む連続した枠
    部を形成し、かつ該枠部の表面に段状の凸部を形成する
    と共に、前記電磁波シールド板の表面に電磁波吸収体を
    取り付けて構成してある電磁波シールドパネルを柱・梁
    ・屋根等の構造物の骨組間に跨設して隣接配置し、該電
    磁波シールドパネルの前記凸部同士をボルト締結により
    一対の目板間に挟持して、前記電磁波シールド板の前記
    枠部間に、電磁波シールド板の表面側に開口するU状の
    溝部を形成し、該溝部の開口部を蓋体で塞ぐと共に、該
    蓋体に、前記電磁波シールド板間を跨ぐ電磁波吸収体を
    貼着固定してあることを特徴とする電磁波シールドパネ
    ルの目地蓋体。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62152500U (ja) * 1986-03-20 1987-09-28

Patent Citations (1)

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JPS62152500U (ja) * 1986-03-20 1987-09-28

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