JPH0794362B2 - ゴキブリ駆除剤 - Google Patents

ゴキブリ駆除剤

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JPH0794362B2
JPH0794362B2 JP62113255A JP11325587A JPH0794362B2 JP H0794362 B2 JPH0794362 B2 JP H0794362B2 JP 62113255 A JP62113255 A JP 62113255A JP 11325587 A JP11325587 A JP 11325587A JP H0794362 B2 JPH0794362 B2 JP H0794362B2
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boric acid
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trichlorfon
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純郎 勝田
良裕 南手
務 神崎
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Dainihon Jochugiku Co Ltd
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Dainihon Jochugiku Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はホウ酸とトリクロルホンを含有することを特徴
とするゴキブリ駆除剤に関する。ゴキブリ類の駆除方法
としては、従来、殺虫剤を噴霧、塗布する方法、忌避剤
を使用する方法、誘引物質と捕獲器を使用する方法等が
知られている。殺虫剤の施用は、積極的な方法である
が、使用面、残効性の点で必ずしも満足できるものでは
なく、後者の方法は、ゴキブリの発生、増殖に対しては
防止効果がなく、家庭内のゴキブリの一部のみしか退治
することができない。また、最近、ホウ酸をゴキブリの
好む餌、例えば、小麦粉、米糠、馬鈴薯等の種々の食品
に混ぜ、これをゴキブリが棲息徘徊する場所に置いて毒
餌として使用する方法も行なわれているが、ホウ酸の駆
除効果は極めて遅効的で速効性を好む一般消費者には受
け入れられ難い問題がある。
一方、速効性の低毒性有機リン剤もベイト剤の有効成分
として使用されているが、摂餌物質や基材との混合によ
り有効成分が経時分解を受けやすかったり、殺虫成分に
よっては固結材の使用が殺虫効力の低減につながるなど
の欠点を有している。
例えば、有機リン剤のトリクロルホンは速効性で殺虫効
力が高く、また、粉末状のため使いやすいが、pH5.5以
上の条件では直ちに分解し、製剤化が困難とされてい
た。
本発明者らはホウ酸駆除剤の欠点である遅効性を補い、
更に有用なゴキブリ駆除剤を探索する目的で鋭意研究を
続けた結果、ホウ酸とトリクロルホンの混合物を有効成
分として使用する方法が本目的に適合し、速効的でかつ
長期間にわたってすぐれた駆除効果を奏することを見い
出し本発明を完成した。
すなわちホウ酸は、有効成分としてだけではなく、製剤
のpH値を下げ、また、摂餌物質や基材などの表面活性を
抑える結果、トリクロルホンの経時分解防止に極めて効
果的であることが明らかとなり、両成分の混合物を製剤
化することが可能となった。
また、ホウ酸及びトリクロルホンとも、ゴキブリ成虫に
対する孵化阻止活性を有していないことが一般に知られ
ているが、本発明組成物は、単にトリクロルホンの速効
性がホウ酸の効力発現に加味されるにとどまらず、驚く
べきことに、ゴキブリ成虫に対して孵化阻止効果も示す
ことが明らかとなった。従って本発明組成物は、ゴキブ
リの幼虫、成虫のすべてのステージにわたって駆除効果
を発揮し、総合防除の見地から極めて効率的かつ実用性
の高い駆除剤である。
本発明で使用されるホウ酸としては、蝋状滑性のホウ酸
の他、例えば、カルシウム成分を含んだソウカイホウ石
(CaNaB5O9・8H2O)、カイホウ石(Ca2B6O11・5H2O)、
プライス石(Ca5B12O23・9H2O)、ハイドロボラサイト
(MgCaB6O11・6H2O)などの微粉状天然原料など種々の
ホウ酸化合物も含まれる。ホウ酸のゴキブリに対する殺
虫作用機構については未だ不明な部分が多いが、一説に
は、ホウ酸の摂食により渇水状態を惹起せしめ消化機能
を停止させるものと考えられている。ホウ酸の配合量は
併用する摂餌物質、誘引物質あるいは基材等(これらは
一般にpH5.5以上のものが多い)の種類や量にもよる
が、トリクロルホンの安定化の点から20〜80重量%、好
ましくは30〜70重量%が適当である。
一方、有機リン剤のトリクロルホンは粉末状の固体で製
剤中1〜20重量%配合される。
この化合物はpH5.5以上の条件下において不安定で揮散
性の高いジクロルボスに分解しやすいため、製剤化にあ
たっては特別な留意が必要とされるが、本発明が開示す
るホウ酸との組み合わせによって経時的安定化が可能と
なったものである。
本発明組成物には更に必要に応じてゴキブリの食嗜好性
が高くなるように、小麦粉,馬鈴しょ,玉ねぎ,バタ
ー,魚粉,砂糖、ゴマ油、いりぬか、コーンミール、甘
蔗でんぷんなどの食品や、あるいは誘引剤などが添加さ
れる。
また、本発明組成物に固結剤,賦形剤,グリセリン,水
などを適宜添加して錠剤,顆粒,粉状,ペースト状など
任意の剤型に成型可能であるが、本発明は特に有用な錠
剤,顆粒など固型状の製剤を提供する点に特徴を有す
る。すなわち、フェニトロチオンやダイアジノンなどの
他の有機リン剤とホウ酸との組み合わせでは、固結剤を
加えて固型状にすると、ゴキブリに対して忌避性を示す
ためペースト状に比べ摂食量が非常に減少し殺虫効力が
低下するのであるが、トリクロルホンの場合、特異的
に、固型状製剤にすることによる摂食量の減少はみられ
ず、従って製剤の形態にかかわらず高い殺虫効力を示す
ことが明らかとなった。
上記現象の原因については未だ不明であるが、一般消費
者が使いやすさの点からペースト状製剤よりも固型状製
剤を嗜好する点を考慮すれば、ホウ酸とトリクロルホン
の組み合わせによって成し得た本発明の実用的メリット
は計りしれないものがある。
また、本発明の組成物に、他の殺虫剤、例えば、アレス
リン、フタールスリン、フラメトリン、フェノトリン、
ベルメトリン、レスメトリンなどのピレスロイド剤や、
NAC、MTMC、BPMCなどのカーバメート剤や、ハイドロプ
レンのような幼若ホルモン様化合物、キチン合成阻害
剤、あるいは、共力剤や、香料などを適宜混合すること
によって効果のすぐれた多目的組成物が得られ、労力の
省力化も充分期待しえるものである。
こうして得られた本発明駆除剤は使用が簡便であり、こ
れを家庭内のゴキブリの出る場所に配置すれば、毒餌剤
として長期間効力を持続し、摂食したゴキブリは、幼
虫、成虫を問わず、トリクロルホンの速効性と、ホウ酸
の遅効性により確実に死に至るものである。しかも摂食
した雌成虫には、孵化阻止効果も及ぼすためその成虫か
ら産卵された卵の孵化率は極端に低く、従ってゴキブリ
の生息密度を抑えるうえで多大なメリットがある。ま
た、本発明ゴキブリ駆除剤は、ゴキブリに対して作用機
作の全く異なる2種の成分を混合しているため、殺虫剤
に対する抵抗性の発達を抑える面からも効果的である。
次に本発明の実施例及び試験例について具体的に説明す
るが、本発明がこれらに限定されるものでないことはも
ちろんである。
実施例1. 工業用ホウ酸60部、トリクロルホン10部、小麦粉20部、
砂糖5部、牛乳5部を混練してだんご状の固まりを作
り、これを熱風乾燥機に入れて80℃にて2時間乾燥さ
せ、だんご状の製剤を得た。
実施例2. 工業用ホウ酸40部、トリクロルホン7部、結晶セルロー
ス(固結剤)45部、脱脂粉乳3部、ゴマ油3部、いりぬ
か2部、色素少量を加えてよく混合し、タブレット機で
打錠して錠剤を得た。
実施例3. カイホウ石を100μm以下に微粉砕し、その微粉末50
部、トリクロルホン15部、米糠15部、牛乳10部、水10部
を加えてよく混練し、顆粒機をとおして顆粒状製剤を得
た。
実施例4 工業用ホウ酸40部、トリクロルホン5部、結晶セルロー
ス30部、コーンミール22部、滑たく剤3部、ゴキブリ誘
引剤少量、色素少量を加えてよく混合し、タブレット機
で打錠して錠剤を得た。
試験例1. 約30cm立方のプラスチック製容器の中に、製造後一定期
間経過する毎に、実施例1で得られただんご(径約1cm
の球形)2ケを入れ、更にチャバネゴキブリ♂♀成虫10
頭を放飼して経過日数と累計死虫数を観察した。
また製造後一定期間経過後のトリクロルホン含量も合わ
せて分析した。
コントロールとして、実施例1に準じ残量は小麦粉で調
整して、薬剤がホウ酸のみのもの(ホウ酸60部)、トリ
クロルホンのみのもの(トリクロルホン10部)、及び無
薬剤のものを用いた。
試験の結果、本発明の駆除剤は5ケ月,10ケ月後のよう
に長時間後においても速効的でかつ高い殺虫効力を示
し、トリクロルホン単剤(No.3)のトリクロルホン含量
回収率の比較から、ホウ酸の添加がトリクロルホンの製
剤中における安定化に非常に寄与していることが確認さ
れた。
試験例2. 本発明駆除剤のゴキブリ成虫に対する孵化阻止効果をみ
るために、実施例3で得られた顆粒を、薬剤無添加の顆
粒4倍量と混合して薬剤濃度を1/5の希釈したものを供
試した。なお、コントロールとして、実施例3に準じ残
量は米糠で調整して、薬剤がカイホウ石のみのもの(カ
イホウ石50部)、トリクロルホンのみのもの(トリクロ
ルホン15部)も供試した。約30cm立方のプラスチック容
器の中に、上記顆粒を1gずつ入れ、ワモンゴキブリ♂♀
成虫各5匹ずつを放飼した。5日後、該成虫を容器から
除き、その間産卵された卵の孵化率を求めたところ次の
如くであった。
供試番号No.1及びNo.3の産卵数が少ないのはトリクロル
ホンの速効性が寄与したものと思われる。本発明駆除剤
(No.1)は、ホウ酸単剤(No.2)、トリクロルホン単剤
(No.3)にはみられない顕著な孵化阻止効果を示し、混
合による新しい効果の付与が認められた。
試験例3. 実施例2に準じ、下表に示す処方にて助剤又はペースト
状のゴキブリ駆除剤を調製した。なお、コントロールと
して、トリクロルホンの替わりにフェニトロチオンを用
いた製剤(工業用ホウ酸40部とフェニトロチオン7部)
も供試した。約30cm立方のプラスチック容器の中に上記
錠剤1ケ(5g)又はペースト5gを入れ、ワモンゴキブリ
♂♀成虫各5匹ずつを放飼した。5日後、該成虫を容器
から除き、24時間後の死虫率を観察するとともに製剤の
摂食量を測定したところ次の如くであった。
試験の結果、フェニトロチオン製剤では、錠剤化すると
ペースト状のものに比べてゴキブリの摂食量が減り、殺
虫効力が低下するのに対し、トリクロルホンとホウ酸の
組み合わせでは、錠剤についてもペーストと同等の高い
摂食量と殺虫効力を示すことが明らかとなった。
使用性の点から固型状製剤嗜好性が高い現状を考慮する
と、使用性、駆除効果共にすぐれた製剤を提供する本発
明の有用性は極めて大きいものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】製剤中にホウ酸を20〜80重量%と、トリク
    ロルホンを1〜20重量%含有することを特徴とするゴキ
    ブリ駆除剤。
  2. 【請求項2】固結剤を配合し、固型化してなることを特
    徴とする特許請求の範囲第(1)項記載のゴキブリ駆除
    剤。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE37133E1 (en) * 1988-09-28 2001-04-10 Fernz Timber Protection Limited Method of preparing a borate organic complex anion containing salt compositions
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