JPH0794161A - 非水電池 - Google Patents

非水電池

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JPH0794161A
JPH0794161A JP23800593A JP23800593A JPH0794161A JP H0794161 A JPH0794161 A JP H0794161A JP 23800593 A JP23800593 A JP 23800593A JP 23800593 A JP23800593 A JP 23800593A JP H0794161 A JPH0794161 A JP H0794161A
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Japan
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battery
terminal cap
plate
jar
battery container
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JP23800593A
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Mitsutoshi Tanaka
光利 田中
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可撓性薄板の弁装置を有する非水電池におい
て、誤使用時における安全性を高める。 【構成】 正極と負極と非水電解質からなる発電要素を
有し、皿状封口板の電池容器側へ突出した底面に弁孔を
あけ、該弁孔を電池容器と反対側から可撓性薄板の弁体
で閉塞し、該弁体の電池容器と反対側に少なくとも1個
のリングを配置し、該リングのさらに電池容器と反対側
に、電池容器と反対側に突出する突出部を有す端子キャ
ップを配置し、前記皿状封口板から該端子キャップまで
の周縁部分を、ガスケットを介して電池容器の開口部を
内方に折り曲げて圧接固定した非水電池に於いて、前記
皿状封口板が引張強さ200から1000メガニュート
ン/平方メートルの板材で作成されており、かつ、前記
端子キャップの突出部立ち上がり壁に排気孔を有するこ
とを特徴とする非水電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非水電池の安全装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】安全装置として可撓性薄板の弁を用いた
電池は古くは特開昭49−103138に知られるとこ
ろである。その後密閉性を向上するため実公昭59−1
5398(金属薄板にポリエチレン、ポリプロピレン層
を設けた)特開昭62−259342(金属薄板と不飽
和カルボン酸を含有したポリオレフィン樹脂を貼り合わ
せた)等の改良が行われ、実開平2−50957に記載
される電池によって有機電解質電池においても安全性が
確保されるようになってきた。さらに実開平2−563
49に記載の電池も提案され、電池内部にPTC素子を
組み込むことで誤使用時の安全性が高められた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の安全装置を有す
電池を試験したところ、誤って電池をハンダ槽に投入し
た場合破裂する可能性があることが分かって来た。ま
た、電池内部にPTC素子を組み込んだ前記電池は、電
池を落下させる等電池に誤って衝撃を加えた場合、PT
C素子が働かない可能性があることが分かって来た。こ
れら誤使用時に於ける危険性は電池の持つエネルギーの
増加と共に増し、エネルギー密度((電池の持つエネル
ギー(単位:ジュール))/(電池の質量(単位:グラ
ム))、単位:ジュール/グラム)が1300を越える
とより危険になり、1500或いは2000を越えるも
のは大変危険である。本発明はこのような誤使用時に於
ける安全性を高める事を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は次の手段
により達成された。 (第一の手段) 正極と負極と非水電解質からなる発電
要素を有し、皿状封口板の電池容器側へ突出した底面に
弁孔をあけ、該弁孔を電池容器と反対側から可撓性薄板
の弁体で閉塞し、該弁体の電池容器と反対側に少なくと
も1個のリングを配置し、該リングのさらに電池容器と
反対側に、電池容器と反対側に突出する突出部を有す端
子キャップを配置し、前記皿状封口板から該端子キャッ
プまでの周縁部分を、ガスケットを介して電池容器の開
口部を内方に折り曲げて圧接固定した非水電池に於い
て、前記皿状封口板が引張強さ200から1000メガ
ニュートン/平方メートルの板材で作成されており、か
つ、前記端子キャップの突出部立ち上がり壁に排気孔を
有することを特徴とする非水電池。 (第二の手段) 前記リングの少なくとも一つがPTC
素子であり、かつ前記端子キャップの突出部平坦面の電
池容器側に、該端子キャップの突出部高さの0から0.
5倍の高さの突起を有すことを特徴とする第一の手段記
載の非水電池。
【0005】本発明に用いる皿状封口板は、図1から図
2に示したように電池容器側へ突出した部分を有し、さ
らに該底面に弁孔有す。該弁孔は、底面の中央に1コあ
れば弁として機能するが、本発明の目的を達成する上で
は、さらに該底面の周辺及びまたは突出部に補助の弁孔
を1個から8個有することが好ましい。また、該底面は
図1のように平坦に作成されても良いが、図2のように
該底面を中程で窪ませるとより好ましい。該皿状封口板
は引張強さ200から1000メガニュートン/平方メ
ートル(JIS Z 2241金属材料引張試験方法に
よる)の板材で作成されるが、その材質は、好ましくは
ステンレス鋼、鉄、モネル、アルミニウム合金である。
またその材質は、より好ましくは、SUS201、SU
S202、SUS301、SUS301J1、SUS3
02、SUS302B、SUS304、SUS304
L、SUS304N1、SUS304N2、SUS30
4LN、SUS305、SUS309S、SUS310
S、SUS316、SUS316L、SUS316N、
SUS316LN、SUS316J1、SUS316J
1L、SUS317、SUS317L、SUS317J
1、SUS321、SUS347、SUSXM15J
1、SUS329J1、SUS329J2L、SUS4
05、SUS410L、SUS429、SUS430、
SUS430LX、SUS434、SUS436L、S
US444、SUS447J1、SUSXM27、SU
S403、SUS410、SUS410S、SUS42
0J1、SUS420J2、SUS429J1、SUS
440A、SUS631(以上JIS G 4305の
種類の記号による)、Al−Cu系アルミ合金、Al−
Mn系アルミ合金、Al−Si系アルミ合金、Al−M
g系アルミ合金、Al−Mg−Si系アルミ合金、Al
−Zn−Mg系アルミ合金(社団法人軽金属協会発行の
アルミニウムハンドブック第4版(平成2年1月15日
発行)による)である。
【0006】またその材質は、最も好ましくはSUS3
16、SUS316L、SUS316N、SUS316
LN、SUS316J1、SUS316J1L、SUS
317、SUS317L、SUS317J1、SUS4
34、SUS436L、SUS444、SUS447J
1、SUSXM27、Al−Mn系アルミ合金(合金呼
称3004、3104)、Al−Mg系アルミ合金(合
金呼称5052、5154、5454、5086)、A
l−Mg−Si系アルミ合金(合金呼称6061、61
01、6151、6262)である。また引張強さはこ
れらの好ましい材質を選択すれば200から1000メ
ガニュートン/平方メートルの範囲の好ましい値となる
が、より好ましくは250から900メガニュートン/
平方メートル、最も好ましくは300から800メガニ
ュートン/平方メートルの材質(熱処理含む)である。
【0007】本発明の可撓性薄板の弁体は、具体的に
は、厚さ5ミクロンから300ミクロンのアルミニウム
箔、厚さ5ミクロンから100ミクロンのニッケル箔、
厚さ8ミクロンから50ミクロンのステンレス箔、厚さ
5ミクロンから100ミクロンの銅箔、厚さ5ミクロン
から50ミクロンのチタン箔、厚さ10ミクロンから5
00ミクロンのガラス板などである。これらの中で、材
質は、1000系、2000系(特に2017、202
4)、3000系、4000系、5000系、6000
系、7000系アルミニウムが好ましく、1000系ア
ルミニウム(1085、1080、1070、106
0、1050、1N30、1100、1200、1N0
0、1N99、1N90、1230)がより好ましく、
1N30が最も好ましい。また該アルミニウムの質別は
F、H112、0、H1、H2、H3、HX1、HX
2、HX3、HX4、HX5、HX6、HX7、HX
8、HX9、T1、T2、T3、T4、T5、T6、T
7、T8、T9、T10、T31、T351、T351
1、T361、T37、T42、T451、T451
1、T61、T62、T651、T652、T73、T
7352、T74、T7452、T81、T83、T8
51、T852、T861、T87が好ましく、中でも
摂氏250度から500度で焼きなましたO材がより好
ましい。また該アルミニウムの厚さは、好ましくは7ミ
クロンから300ミクロン、より好ましく10ミクロン
から150ミクロン、最も好ましくは13ミクロンから
120ミクロンである。該弁体は弁孔側に特願平5−1
71581記載のポリマー(オレフィンポリマー、オレ
フィン−アクリル酸(メタクリル酸)共重合体、無水マ
レイン酸グラフト変性オレフィン−アクリル酸(メタク
リル酸)共重合体、シラン変性オレフィン−アクリル酸
(メタクリル酸)共重合体)の層を設けるのが好まし
い。また該弁体は弁孔と反対側に前記ポリマー層または
他の樹脂層を設けるのが好ましい。他の樹脂層は加工箔
のOP剤に用いられる樹脂で良いが、可視部に吸収を有
する色素または顔料を添加しておくと、表裏判断が目視
で容易である。
【0008】本発明のPTC素子ではないリングにはス
テンレス鋼、ニッケルメッキ鉄、ニッケルメッキステン
レス鋼、アルミニウム合金、銅合金等が用いられる。形
状は円形または楕円形または長円形または方形または長
方形のドーナッツ状(板の中央付近に穴があいているこ
とを意味する)であり、電池の断面形状に応じて選択さ
れる。厚みは50から5000マイクロメートル、より
好ましくは100から400マイクロメートル、最も好
ましくは200から350マイクロメートルである。該
リングは、補強、導通、作動圧安定化、密閉性工場等の
役割を持ち、0から6個、より好ましくは0から3個、
最も好ましくは1から2個使用される。本発明のPTC
素子とは温度が上がると抵抗値が増える素子である。P
TC素子はセラミック系PTC素子とポリマー系PTC
素子が知られている。該ポリマー系PTC素子は導電剤
(カーボン、銅、ニッケル、銀、アルミニウム等の粉
体)をポリオレフィン、フッ素樹脂等に配合し、架橋・
加圧・熱処理等を施して作成される。本発明のPTC素
子としては好ましくはポリマー系PTC素子であり、導
電剤にカーボンまたはニッケルを用いたものが特に好ま
しい。本発明のPTC素子はリングの一つとして用いら
れるが端子キャップの隣に配置することが最も好まし
い。
【0009】本発明の端子キャップにはステンレス鋼、
ニッケルメッキ鉄、ニッケルメッキステンレス鋼、アル
ミニウム合金が用いられる。該端子キャップの突出部平
坦面の電池容器側には、該突出部高さの0から0.5倍
の高さの突起を有す。該突起の高さはより好ましくは該
突出部高さの0から0.3倍の高さであり、最も好まし
くは突起を設けない。本発明の端子キャップには突出部
立ち上がり壁に排気孔を有す。該排気口は図1、図2に
例として示したように、端子キャップ突出部高さの0.
5倍から0.9倍の高さであり、端子キャップ突出部外
径の0.1から0.5倍の幅を持つ略方形であって、該
立ち上がり壁の周方向に2個から8個設けられることが
好ましい。
【0010】本発明で使用できる正極活物質は、非水電
池用電極材料であれば良いが、特に無機化合物正極活物
質のうち、Co酸化物(特開昭52−12,424、D
E−2,606,915など)、Li−Co酸化物(U
S−3,945,848、US−4,340,652な
ど)、Li−Ni−Co酸化物(EP−243,926
A、特開昭63−114,063、特開昭63−21
1,565、特開昭63−299,056、特開平1−
120,765など)、V酸化物(FR 21,61
1,796、特開昭55−53,077、特開昭62−
140,362、特開昭62−227,358など)、
Li−V酸化物(電気化学48巻432(1980)、
ジャーナル オブ エレクトロケミカル ソサエティー
130巻1225(1983)、特開平2−12,7
69など)、Mn酸化物(EP 269,855、特開
昭63−58,761、など)、Li−Mn酸化物(特
開昭56−136,464、特開昭56−114,06
4、特開昭56−114,065、特開昭56−14
8,550、特開昭56−221,559、特開平1−
5,459、特開平1−109,662、特開平1−1
28,371、特開平1−209,663、特開平2−
27,660)、Li−Ni−Mn酸化物(特開昭63
−210,028など)などがあげられる。
【0011】また、有機高分子正極活物質のうち、ポリ
アニリン誘導体(モレキュラー クリスタル アンド
リキッド クリスタル121巻 173(1985)、
特開昭60−197,728、特開昭63−46,22
3、特開昭63−243,131、特開平2−219,
823など)、ピロール誘導体(ジャーナル オブケミ
カル ソサエティー ケミカル コミュニケーション
854 (1979)、DE 3,223,544A3
A、DE 307,954A、特開昭62−225,5
17、特開昭63−69,824、特開平1−170,
615など)、ポリチオフェン誘導体(特開昭58−1
87,432、特開平1−12,775など)、ポリア
セン誘導体(特開昭58−209,864など)、ポリ
パラフェニレン誘導体などがあげられる。各誘導体は共
重合体も含まれる。この有機高分子化合物については、
「導電性高分子」緒方直哉編 講談社サイエンティフィ
ック刊(1990) に詳細に記載されている。
【0012】本発明で使用できる負極活物質は金属リチ
ウムまたはその合金、リチウムアルミ合金、焼成炭素質
材料(特開昭58−209,864等)、TiS2 、L
iTiS2 (米国特許第3,983,476)、WO2
(米国特許第4,198,476)、LixFe(Fe
2)O4 などのスピネル化合物(特開昭58−22036
2)、Fe2 3 のリチウム化合物(特開平3−112
070)、Nb2 5(特公昭62−59412、特開
平2−82447)、酸化鉄、FeO、Fe23 、F
3 4 、酸化コバルト、CoO、Co2 3 、Co3
4 (特開平3−291862)、Li含有遷移金属酸
化物(Li(p) M1(q)M2(1-q)O(r) の式で示される物
質を言う。ここで、M1 はCo、Ni、Znから選ばれ
る少なくとも一種、M2 はV、Nbから選ばれる少なく
とも一種、(p) 、(q) 、(1-q) 、(r) は化合物の元素組
成を示す下付き数字を表し、(p) =0〜3、(q) =0〜
1、(r) =1.2〜5.5である。これらの化合物のう
ち、焼成により得られたリチウム含有遷移金属酸化物が
より好ましく、化学的にリチウムイオンを挿入して結晶
の基本構造を変化させた焼成により得られたリチウム含
有遷移金属酸化物が最も好ましい。)、金属酸化物等で
ある。
【0013】導電剤として電極合剤には、通常、天然黒
鉛(鱗状黒鉛、鱗片状黒鉛、土状黒鉛など)、人工黒
鉛、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェ
ンブラック、炭素繊維や金属(銅、ニッケル、アルミニ
ウム、銀(特開昭63−148,554)など)粉、金
属繊維あるい、ポリフェニレン誘導体(特開昭59−2
0,971)などの導電性材料を1種以上含ませること
ができる。添加量は1から50重量パーセントが好まし
く、とくに2から30重量パーセントが好ましい。C/
A比、結着剤、電極合剤調製、支持体は特願平5−11
4931明細書「C/A比」「結着剤」「電極合剤の調
製」「電極合剤の支持体」の記載に従う。電極合剤塗布
は特願平5−114931明細書「電極合剤の塗布」の
記載に従う。塗布シートの乾燥は特願平5−11493
1明細書「塗布されたシート状の電極の乾燥方法」記載
に従う。該電極シートのプレス、支持体表面は特願平5
−171581「プレス」「支持体の表面」に従う。電
極シートの裁断は特願平5−114931明細書「裁
断」に従う。シート状電極の脱水は特願平5−1149
31明細書「脱水」に従う。シート状態充電及びリード
タブは特願平5−114931明細書「シート状態での
充電」および「リードタブの取り付け」に従う。セパレ
ーターは特願平5−114931明細書「セパレータ
ー」、巻き芯は特願平5−114931明細書「巻芯」
にしたがう。巻芯は図1から図4のように絶縁板と共に
一体に成形しても良い。電極の巻回は特願平5−114
931明細書「電極の巻回」に従う。また巻回した電極
体は断面が略円形の円柱状にてしも良いし、断面が長円
の長円柱状にしても良い。本実施例は断面略円形の円柱
状電極を用いた電池であるが、巻回電極体の直径の1/
3から1/2、あるいは2/3の直径の太い巻き軸を用
いて巻回し、巻回後巻き軸を抜き取って電極体に力を加
えて変形させ、長円柱にしてもよい。また長方形板を巻
き軸として長円柱に巻いてもよい。こうして長円柱状に
形成した電極体は長円筒の有底缶に収納され、長円体の
ガスケット、長円体の封口体を重ねて開口部を閉塞し、
クリンプして固定される。
【0014】巻止は特願平5−114931明細書「巻
止」に従う。また巻止は電極体の外周にセパレータを1
周、2周、3周、4周、5周程度余計に巻き、外周を超
音波やヒーターで熱溶着して止めても良い。電池容器
(電池缶、負極缶とも言う)は特願平5−114931
明細書「電池缶」に従う。また電池容器の形状は有底円
筒状、有底長円筒状、有底長方筒状などである。電池容
器の肉厚は100から500ミクロンが適当である。内
容積を増やす意味では肉厚を50から150ミクロン程
度に薄くするとよい。この場合、缶底は曲面にしたり、
300から500ミクロンに厚くするなどして内圧によ
る変形を防止することが好ましい。また薄くした容器の
強度を増すため、材質は前記ステンレス鋼、炭素鋼、チ
タン合金が好ましく、より薄くする意味では、超塑性ス
テンレス鋼が好ましい。絶縁板は特願平5−11493
1明細書「絶縁板」に従う。電極体の挿入及びリードタ
ブ溶接及びビードは特願平5−114931明細書「電
極体の挿入」「リードタブ溶接」「ビード」に従う。例
えば正極支持体がアルミニウムの場合正極リードタブも
アルミニウムで作成する。封口板をステンレス鋼等アル
ミニウムとの溶接性が悪い材料で製作する場合は、アル
ミニウム製リードタブの先端(封口板と接する側)に封
口板と同材料製の接続片(例えばリードタブ先端付近を
封口板側および封口板と反対側にわたってを小さな片で
挟むと良い。)を装着する、あるいは、溶接を超音波で
行うなどの工夫で強固に溶接することができる。シール
剤は特願平5−114931明細書「シール剤」に従
う。ウエブハンドリング、リーク電流測定は特願平5−
171581「ウエブハンドリング」「リーク電流測
定」に従う。
【0015】本発明で言う非水電解質とは、プロピオン
カーボネート、エチレンカーボネート、ガンマ−ブチル
ラクトン、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフ
ラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジメチルスルフ
ォキシド、1,3−ジオキソラン、ホルムアミド、ジメ
チルホルムアミド、ジオキソラン、アセトニトリル、ニ
トロメタン、リン酸トリエステル(特開昭60−23,
973)、トリメトキシメタン(特開昭61−4,17
0)、ジオキソラン誘導体(特開昭62−15,77
1、特開昭62−22,372、特開昭62−108,
474)、スルホラン(特開昭62−31,959)、
3−メチル−2−オキサゾリジノン(特開昭62−4
4,961)、プロピオンカーボネート誘導体(特開昭
62−290,069、特開昭62−290,07
1)、テトラヒドロフラン誘導体(特開昭63−32,
872)、エチルエーテル(特開昭63−62,16
6)、1,3−プロパンスルトン(特開昭63−10
2,173)などの非プロトン性有機溶媒の少なくとも
1種以上を混合した溶媒とその溶媒に溶けるリチウム
塩、例えば、ClO4 - 、BF4 - 、PF6 - 、CF3
SO3 - 、CF3 CO2 - 、AsF 6 - 、SbF6 -
10Cl10(特開昭57−74,974)、(1,2−
ジメトキシエタン)2 ClO4 - (特開昭57−74,
977)、低級脂肪族カルボン酸塩(特開昭60−4
1,773)、AlCl4 - 、Cl- 、Br- 、I
- (特開昭60−247,265)、クロロボラン化合
物(特開昭61−165,957)、四フェニルホウ酸
(特開昭61−214,376)などの一種以上から構
成されたものを言う。なかでも、プロピオンカーボネー
トと1,2−ジメトキシエタンの混合液にLiBF4
含む電解液、エチレンカーボネートとジエチレンカーボ
ネートの混合液にLiPF6 を含む電解液が好的であ
る。電解液の水分含量は好ましくは500ppm以下、
より好ましくは50ppm以下、最も好ましくは20p
pm以下である。
【0016】本発明で言う非水電解質には特願平5−1
14931明細書記載の「固体電解質」を用いることが
できる。電解液と活物質の比率((電解液の重量)/
((正極活物質重量)+(負極活物質重量)))は0.
05から10が好ましく、中でも0.1から0.6がよ
り好ましい。さらに特願平5−114931明細書記載
の「電池の諸特性を改善するための添加剤」を必要に応
じて1種以上電解液または電極中に添加しても良い。電
池内部に残す気相及びガスケットは特願平5−1149
31明細書「ガスケット」に従い、封口は特願平5−1
14931明細書「安全素子」「封口」に従い、電池缶
の絞り及び絶縁及び洗浄は特願平5−114931明細
書「電池缶の絞り」「絶縁」「洗浄」に従い、部材公差
は特願平5−114931明細書「部材公差」に従い、
後処理及び外装は特願平5−114931明細書「後処
理」「外装」に従い、電池パックは特願平5−1149
31明細書「電池パック」に従い、充電及び使用機器は
特願平5−114931明細書「充電」「使用機器」に
う。本発明は非水電池に関するものである。しかし、本
発明の安全装置は、アルカリ電池、ニッケルカドミウム
電池、ニッケル水素電池、鉛蓄電池の安全装置として用
いても良い。
【0017】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をさらに詳し
く説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。 実施例1 PTC素子が無い場合の本発明の例 正極活物質としてLiCoO2 、導電剤としてアセチレ
ンブラックをそれぞれ87重量部、10重量部の割合で
混合し、さらに結着剤として固形分で3重量部のポリフ
ッ化ビニリデン溶液を加え混練した後、厚さ20ミクロ
ンのアルミニウム箔集電体の両面に塗布した。該ポリフ
ッ化ビニリデン溶液の溶媒としてはN−メチルピロリド
ンを使用した。上記塗布物を乾燥後、ローラープレス機
により圧縮成型し、さらにこれを切断して帯状の正極シ
ートを作成した。負極活物質としてLiVCoO4 、導
電剤としてアセチレンブラックをそれぞれ87重量部、
9重量部の割合で混合し、さらに結着剤として固形分で
4重量部のポリフッ化ビニリデン溶液を加え混練した
後、厚さ20ミクロンの銅箔集電体の両面に塗布した。
該ポリフッ化ビニリデン溶液の溶媒としてはN−メチル
ピロリドンを使用した。上記塗布物を乾燥後、ローラー
プレス機により圧縮成型し、さらにこれを切断して帯状
の負極シートを作成した。微孔性ポリプロピレン製セパ
レーター、上記負極シート、微孔性ポリプロピレン製セ
パレーターおよび上記正極シートの順で積層し、これを
渦巻き状に巻回し、この巻回体を負極端子を兼ねる、ニ
ッケルめっきを施した鉄製の有底円筒型電池容器に収納
した。さらに電解質として1キロモル/立方メートルの
六弗化りん酸リチウム(エチレンカーボネートとジエチ
レンカーボネートの等容量混合液)を電池容器内に注入
した。下記の安全装置を有する封口体(封口板、弁体、
リング、(PTC素子)、端子キャップをガスケットと
ともに一体にしたもの)を電池容器開口部に挿入しかし
めて図1の円筒型電池を作成した。
【0018】<電池1>引張り強度490メガニュート
ン/平方メートルのSUS316Lを封口板の板材とし
て用い実施例1に従って電池を作成した。 <電池2>引張り強度245メガニュートン/平方メー
トルのアルミニウム合金(合金番号6063−T6)を
封口板の板材として用い実施例1に従って電池を作成し
た。 <電池3>引張り強度870メガニュートン/平方メー
トルのSUS301−1/4Hを封口板の板材として用
い実施例1に従って電池を作成した。尚引っ張り強度1
300メガニュートン/平方メートルのSUS301H
ではうまく加工できなかった。 比較例1 PTC素子が無い場合の従来例 引張り強度が75メガニュートン/平方メートルのアル
ミニウム(合金番号1N30)を封口板の板材として用
い、従来型の安全装置を有す封口体とした他は、実施例
1と同様に図3の円筒型電池(電池4)を作成した。
【0019】ハンダ槽投入試験 充電した電池1から4を、摂氏250度に温度調節した
ハンダ槽に1個ずつ投入し、破裂の有無を観察した。各
電池10個試験した。
【0020】実施例2 PTC素子が有る場合の本発明の例 封口体以外の作り方は実施例1と同様にして図2の円筒
型電池を作成した。 <電池5>引張り強度490メガニュートン/平方メー
トルのSUS316Lを封口板の板材として用い図2の
電池を作成した。 <電池6>電池5と同様に電池6を作成した。但し端子
キャップ突出部平坦面の電池容器側に該突出部高さの
0.2倍の高さの突起を設けた。 <電池7>電池5と同様に電池7を作成した。但し端子
キャップ突出部平坦面の電池容器側に該突出部高さの
0.5倍の高さの突起を設けた。 比較例2 PTC素子が有る場合の従来の例 電池5と同様に電池8(図4)を作成した。但し封口板
は引張り強度が75メガニュートン/平方メートルのア
ルミニウム(合金番号1N30)の板材を用い、端子キ
ャップ突出部平坦面の電池容器側に図4の様に突起を設
けた。ここで「弁体」は、アルミニウム箔および樹脂層
からなる弁体をあらわす。樹脂層とアルミニウム箔の境
目は弁体が薄いため明記できないが、弁体の弁孔側の全
体である。
【0021】落下試験 充電した電池5から8を、端子キャップを下にして高さ
1.3メートルからコンクリートの床面に自由落下させ
た。各電池はそれぞれ20個もちい、それぞれ落下を2
0回繰り返した。次に各電池を10ミリオームの外部ケ
ーブルで短絡し、PTC素子の作動の有無を電流値によ
り測定した。
【0022】実施例3 負極活物質として焼成炭素質材料を用いた他は電池1と
同様に図1の構造の電池9を作成した。 比較例3 負極活物質として焼成炭素質材料を用いた他は電池4と
同様に図3の構造の電池10を作成した。
【0023】ハンダ槽投入試験 充電した電池9と10を、摂氏300度に温度調節した
ハンダ槽に1個ずつ投入し、破裂の有無を観察した。各
電池20個試験した。
【0024】
【発明の効果】誤使用時に於ける安全性を高める事がで
きた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電池の例である。
【図2】PTC素子を持つ場合の本発明の電池の例であ
る。
【図3】従来の電池の例である。
【図4】PTC素子を持つ場合の従来の電池の例であ
る。
【符号の説明】
1 正極 2 負極 3 非水電解質 4 電池容器 5 皿状封口板 6 皿状封口板の電池容器側へ突出した底面 7 弁孔 8 弁体 9 リング 10 端子キャップ 11 ガスケット 12 端子キャップの突出部立ち上がり壁 13 排気孔 14 端子キャップの突出部平坦面 15 突起 16 端子キャップの突出部高さ 17 突起高さ 18 PTC素子 19 補助弁孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極と負極と非水電解質からなる発電要
    素を有し、皿状封口板の電池容器側へ突出した底面に弁
    孔をあけ、該弁孔を電池容器と反対側から可撓性薄板の
    弁体で閉塞し、該弁体の電池容器と反対側に少なくとも
    1個のリングを配置し、該リングのさらに電池容器と反
    対側に、電池容器と反対側に突出する突出部を有す端子
    キャップを配置し、前記皿状封口板から該端子キャップ
    までの周縁部分を、ガスケットを介して電池容器の開口
    部を内方に折り曲げて圧接固定した非水電池に於いて、
    前記皿状封口板が引張強さ200から1000メガニュ
    ートン/平方メートルの板材で作成されており、かつ、
    前記端子キャップの突出部立ち上がり壁に排気孔を有す
    ることを特徴とする非水電池。
  2. 【請求項2】 前記リングの少なくとも一つがPTC素
    子であり、かつ前記端子キャップの突出部平坦面の電池
    容器側に、該端子キャップの突出部高さの0から0.5
    倍の高さの突起を有すことを特徴とする請求項1記載の
    非水電池。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1186822A (ja) * 1997-09-09 1999-03-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 密閉型電池
US7687189B2 (en) 2004-04-28 2010-03-30 Eveready Battery Company, Inc. Housing for a sealed electrochemical battery cell
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US8147999B2 (en) 2008-06-11 2012-04-03 Eveready Battery Company, Inc. Closure assembly with low vapor transmission for electrochemical cell

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