JPH0794019A - 電子部品 - Google Patents
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- JPH0794019A JPH0794019A JP5239705A JP23970593A JPH0794019A JP H0794019 A JPH0794019 A JP H0794019A JP 5239705 A JP5239705 A JP 5239705A JP 23970593 A JP23970593 A JP 23970593A JP H0794019 A JPH0794019 A JP H0794019A
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Landscapes
- Ceramic Capacitors (AREA)
- Inorganic Insulating Materials (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 誘電体表面の二次相の発生を防ぐと共に、比
誘電率が高く、誘電体損失が小さく、誘電体の温度変化
率の小さい電子部品を提供することを目的とするもので
ある。 【構成】 この目的を達成するために、本発明の電子部
品は誘電体を図1に示すBaO−TiO2−DyO3/2の
三元成分図において(表1)に示すa,b,c,d,e
を頂点とする5角形の領域内で表されるものを主成分と
し、副成分としてNb,Ni,Mnのうち少なくとも一
種類を含有させたもので形成する。 【表1】
誘電率が高く、誘電体損失が小さく、誘電体の温度変化
率の小さい電子部品を提供することを目的とするもので
ある。 【構成】 この目的を達成するために、本発明の電子部
品は誘電体を図1に示すBaO−TiO2−DyO3/2の
三元成分図において(表1)に示すa,b,c,d,e
を頂点とする5角形の領域内で表されるものを主成分と
し、副成分としてNb,Ni,Mnのうち少なくとも一
種類を含有させたもので形成する。 【表1】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば積層セラミックコ
ンデンサ等の電子部品に関するものである。
ンデンサ等の電子部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種積層セラミックコンデンサ
においては、その誘電体材料として、BaTiO3−N
b2O5−MnO2系等が用いられていた。
においては、その誘電体材料として、BaTiO3−N
b2O5−MnO2系等が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成の誘電
体材料を用いて積層セラミックコンデンサを製造する
と、誘電体表面に板状あるいは針状結晶の二次相が析出
するため、内部電極を押上げ、内部電極の不連続点が生
じコンデンサの容量がばらつくという問題点を有してい
た。
体材料を用いて積層セラミックコンデンサを製造する
と、誘電体表面に板状あるいは針状結晶の二次相が析出
するため、内部電極を押上げ、内部電極の不連続点が生
じコンデンサの容量がばらつくという問題点を有してい
た。
【0004】また、このコンデンサを実装するときに
は、上記二次相による表面の凸凹により安定性が悪くて
位置ずれが起きやすいという問題点もあった。
は、上記二次相による表面の凸凹により安定性が悪くて
位置ずれが起きやすいという問題点もあった。
【0005】そこで本発明は、上記板状あるいは針状の
二次相の発生を抑制するとともに、比誘電率が高く、誘
電体損失が小さく、その上誘電率の温度変化も小さい電
子部品を提供することを目的とするものである。
二次相の発生を抑制するとともに、比誘電率が高く、誘
電体損失が小さく、その上誘電率の温度変化も小さい電
子部品を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の電子部品は、その誘電体を、xBaO+yT
iO2+zDyO3/2(但し、x+y+z=1)の三元成
分図において、(表5)に示すa,b,c,d,eを頂
点とする5角形の領域内で表される組成のものを主成分
とし、副成分としてNbをNb2O5に換算して0.6〜
2.4重量部、NiをNiOに換算して0.05〜0.
8重量部、MnをMnOに換算して0.01〜0.4重
量部のうち少なくとも一種類を含有させたものである。
に本発明の電子部品は、その誘電体を、xBaO+yT
iO2+zDyO3/2(但し、x+y+z=1)の三元成
分図において、(表5)に示すa,b,c,d,eを頂
点とする5角形の領域内で表される組成のものを主成分
とし、副成分としてNbをNb2O5に換算して0.6〜
2.4重量部、NiをNiOに換算して0.05〜0.
8重量部、MnをMnOに換算して0.01〜0.4重
量部のうち少なくとも一種類を含有させたものである。
【0007】
【表5】
【0008】
【作用】この構成によると、Ba/Tiが1より大きく
なっているため、Ti過剰による二次相の発生を極めて
抑えることができる。また、常温での比誘電率が約20
00〜4500という高い値を示し、誘電体損失(ta
nδ)は1.0%以下という小さい値を示す。さらに誘
電率の温度変化率は、20℃を基準にして、JIS−C
−5130に規定されるJD特性以下を満足するもので
ある。
なっているため、Ti過剰による二次相の発生を極めて
抑えることができる。また、常温での比誘電率が約20
00〜4500という高い値を示し、誘電体損失(ta
nδ)は1.0%以下という小さい値を示す。さらに誘
電率の温度変化率は、20℃を基準にして、JIS−C
−5130に規定されるJD特性以下を満足するもので
ある。
【0009】
(実施例1)図5は、本発明の電子部品を作る時の製造
工程図である。また図6は本発明の一実施例における電
子部品の斜視図である。
工程図である。また図6は本発明の一実施例における電
子部品の斜視図である。
【0010】まず、誘電体の出発原料としてBa/Ti
のモル比が1に調整された高純度のBaTiO3粉末
と、BaCO3,Dy2O3,MnO2,NiO,Nb2O5
の各粉末を準備し、焼成後の組成が(表6)に示すよう
になるようにそれぞれ秤量した。
のモル比が1に調整された高純度のBaTiO3粉末
と、BaCO3,Dy2O3,MnO2,NiO,Nb2O5
の各粉末を準備し、焼成後の組成が(表6)に示すよう
になるようにそれぞれ秤量した。
【0011】
【表6】
【0012】そしてめのうボールを備えたゴム内張りの
ボールミルに純水とともに入れ、18時間湿式混合した
後、脱水、乾燥した。
ボールミルに純水とともに入れ、18時間湿式混合した
後、脱水、乾燥した。
【0013】その後この乾燥粉末に、ポリビニルアルコ
ールの5wt%溶液をバインダーとして適量加え、均質と
した後、32メッシュのふるいを通して整粒し、金型と
油圧プレスを用いて成形圧力1.5ton/cmで図6に示
すように直径16mm、厚み0.6〜0.8mmの円板に成
形した。
ールの5wt%溶液をバインダーとして適量加え、均質と
した後、32メッシュのふるいを通して整粒し、金型と
油圧プレスを用いて成形圧力1.5ton/cmで図6に示
すように直径16mm、厚み0.6〜0.8mmの円板に成
形した。
【0014】次いで、この成形体をジルコニア粉末を敷
いたアルミナ質のサヤに入れ、空気中にて1250〜1
350℃で2時間保持して焼成した。誘電体1の密度が
最大となる温度を最適焼成温度とし、得られた誘電体1
の上下両面全体に銀電極2を塗布後焼き付けして電子部
品を得た。
いたアルミナ質のサヤに入れ、空気中にて1250〜1
350℃で2時間保持して焼成した。誘電体1の密度が
最大となる温度を最適焼成温度とし、得られた誘電体1
の上下両面全体に銀電極2を塗布後焼き付けして電子部
品を得た。
【0015】このようにして製造した電子部品の誘電
率、誘電体損失、容量を周波数1kHz、室温20℃の条
件で測定した。
率、誘電体損失、容量を周波数1kHz、室温20℃の条
件で測定した。
【0016】そして容量温度変化率を20℃での容量を
基準として−25℃と85℃について求めた。その結果
を(表7)に示す。
基準として−25℃と85℃について求めた。その結果
を(表7)に示す。
【0017】
【表7】
【0018】試料No.1,4,7はJIS−C−513
0規格におけるJD特性を満足し、他の試料はJIS−
C−5130規格においてさらに容量温度変化の小さい
DR特性を満足している。(表7)において、試料No.
1,4,7についてはキュリー温度での最大容量変化率
を(ΔC/ΔC20)max(%)として示し、それ以外の
試料については−55℃〜125℃の範囲における最大
容量変化率の絶対値を|ΔC/ΔC20|max(%)とし
て示す。
0規格におけるJD特性を満足し、他の試料はJIS−
C−5130規格においてさらに容量温度変化の小さい
DR特性を満足している。(表7)において、試料No.
1,4,7についてはキュリー温度での最大容量変化率
を(ΔC/ΔC20)max(%)として示し、それ以外の
試料については−55℃〜125℃の範囲における最大
容量変化率の絶対値を|ΔC/ΔC20|max(%)とし
て示す。
【0019】(表7)を見ると、本実施例における電子
部品は比誘電率が約2100〜4500と高く、誘電体
損失が1.0%以下という非常に優れたものであること
がわかる。
部品は比誘電率が約2100〜4500と高く、誘電体
損失が1.0%以下という非常に優れたものであること
がわかる。
【0020】次に、本実施例の誘電体の組成の決定理由
を図1を参照しながら説明する。直線a−eより上部で
は、容量変化率が大きくなりJIS−C−5130規格
でのJD特性を満足できない。直線a−b、b−cより
左部では、焼結しにくくなり、実用的ではない。直線c
−dより下部では、Ndを入れた効果が薄く誘電率が低
下し焼結性も劣る。直線d−eより右部では、誘電体1
の表面に二次相の発生が著しく、誘電率も低下方向にあ
るので実用的でない。
を図1を参照しながら説明する。直線a−eより上部で
は、容量変化率が大きくなりJIS−C−5130規格
でのJD特性を満足できない。直線a−b、b−cより
左部では、焼結しにくくなり、実用的ではない。直線c
−dより下部では、Ndを入れた効果が薄く誘電率が低
下し焼結性も劣る。直線d−eより右部では、誘電体1
の表面に二次相の発生が著しく、誘電率も低下方向にあ
るので実用的でない。
【0021】また、Nb−Ni、Nb−Mn、あるいは
Nb−Mn−Niの組合わせにおいて、Nb2O5が0.
6wt%未満では、焼結性が悪化し、誘電体損失が大きく
なり、2.4wt%を越えると誘電率が低下し、実用的で
はなくなる。MnO2は、0.01wt%未満ではその添
加効果がなく、0.4wt%を越えると、誘電率が低下
し、容量温度変化率が大きくなるため実用的ではない。
さらに、NiOについても同様に0.8wt%を越える
と、誘電率が低下し、容量変化率が大きくなり、0.0
5wt%未満ではその添加効果がなく、実用的ではなくな
る。但し、Nb−Ni−Mnの組合わせにおいてNiと
Mnを両方同時に加える場合、NiとMnの合計が、
0.8wt%を越えると誘電率が低下し、容量変化率が大
きくなるため実用的ではない。
Nb−Mn−Niの組合わせにおいて、Nb2O5が0.
6wt%未満では、焼結性が悪化し、誘電体損失が大きく
なり、2.4wt%を越えると誘電率が低下し、実用的で
はなくなる。MnO2は、0.01wt%未満ではその添
加効果がなく、0.4wt%を越えると、誘電率が低下
し、容量温度変化率が大きくなるため実用的ではない。
さらに、NiOについても同様に0.8wt%を越える
と、誘電率が低下し、容量変化率が大きくなり、0.0
5wt%未満ではその添加効果がなく、実用的ではなくな
る。但し、Nb−Ni−Mnの組合わせにおいてNiと
Mnを両方同時に加える場合、NiとMnの合計が、
0.8wt%を越えると誘電率が低下し、容量変化率が大
きくなるため実用的ではない。
【0022】以上のような理由により本実施例の誘電体
1の組成を決定した。なお、本実施例において誘電体1
の出発原料にNb2O5,MnO2,Dy2O3等の酸化物
を用いたが、焼成後の組成が所望したものになるのであ
れば、炭酸塩、水酸化物等を用いても同様の特性を得る
ことができる。
1の組成を決定した。なお、本実施例において誘電体1
の出発原料にNb2O5,MnO2,Dy2O3等の酸化物
を用いたが、焼成後の組成が所望したものになるのであ
れば、炭酸塩、水酸化物等を用いても同様の特性を得る
ことができる。
【0023】また、主成分をあらかじめ仮焼した後に、
副成分を添加したとしてもその効果に変わりはない。
副成分を添加したとしてもその効果に変わりはない。
【0024】(実施例2)誘電体1の出発原料として、
Ba/Tiのモル比が1に調整された高純度のBaTi
O3粉末とBaCO3,CeO2,MnO2,NiO,Nb
2O5の各粉末を焼成後の組成が(表8)に示すようにな
るようにそれぞれ秤量した。
Ba/Tiのモル比が1に調整された高純度のBaTi
O3粉末とBaCO3,CeO2,MnO2,NiO,Nb
2O5の各粉末を焼成後の組成が(表8)に示すようにな
るようにそれぞれ秤量した。
【0025】
【表8】
【0026】そして実施例1と同様にして図6に示す電
子部品を製造し、周波数1kHz、室温20℃の条件で、
誘電率、誘電体損失、容量を測定した。そして容量変化
率も20℃での容量を基準として、−25℃と85℃に
ついて求めた。その結果を(表9)に示す。
子部品を製造し、周波数1kHz、室温20℃の条件で、
誘電率、誘電体損失、容量を測定した。そして容量変化
率も20℃での容量を基準として、−25℃と85℃に
ついて求めた。その結果を(表9)に示す。
【0027】
【表9】
【0028】試料No.1,4,5,7はJIS−C−5
130規格におけるJD特性を満足し、他の試料はJI
S−C−5130規格において、さらに容量温度変化率
の小さいDR特性を満足する。そして試料No.1,4,
5,7についてはキュリー温度での最大容量変化率を
(ΔC/C20)max(%)として示し、それ以外の試料
については−55℃〜125℃の範囲における最大容量
変化率の絶対値|ΔC/C20|max(%)として示す。
130規格におけるJD特性を満足し、他の試料はJI
S−C−5130規格において、さらに容量温度変化率
の小さいDR特性を満足する。そして試料No.1,4,
5,7についてはキュリー温度での最大容量変化率を
(ΔC/C20)max(%)として示し、それ以外の試料
については−55℃〜125℃の範囲における最大容量
変化率の絶対値|ΔC/C20|max(%)として示す。
【0029】(表9)を見ると、本実施例における電子
部品は比誘電率が約2100〜4600と高く、誘電体
損失(tanδ)は1.1%以下という非常に優れたも
のであることがわかる。
部品は比誘電率が約2100〜4600と高く、誘電体
損失(tanδ)は1.1%以下という非常に優れたも
のであることがわかる。
【0030】次に本実施例における誘電体1の組成の決
定理由を図2を参照して説明する。直線a−eより上部
では、容量変化率が大きくなりJIS−C−5130規
格でのJD特性を満足できない。直線a−b、b−cよ
り左部では、焼結しにくくなり、実用的ではない。直線
c−dより下部では、Ndを入れた効果が薄く誘電率が
低下し焼結性も劣る。直線d−eより右部では、焼結体
の表面に二次相の発生が著しく、誘電率も低下方向にあ
るので実用的でない。
定理由を図2を参照して説明する。直線a−eより上部
では、容量変化率が大きくなりJIS−C−5130規
格でのJD特性を満足できない。直線a−b、b−cよ
り左部では、焼結しにくくなり、実用的ではない。直線
c−dより下部では、Ndを入れた効果が薄く誘電率が
低下し焼結性も劣る。直線d−eより右部では、焼結体
の表面に二次相の発生が著しく、誘電率も低下方向にあ
るので実用的でない。
【0031】また、Nb−Ni、Nb−Mn、あるいは
Nb−Mn−Niの組合わせにおいて、Nb2O5が0.
6wt%未満では、焼結性が悪化し、誘電体損失が大きく
なり、2.4wt%を越えると誘電率が低下し、実用的で
はなくなる。MnO2は、0.01wt%未満ではその添
加効果がなく、0.4wt%を越えると、誘電率が低下
し、容量温度変化率が大きくなるため、実用的ではな
い。さらに、NiOについても同様に0.8wt%を越え
ると、誘電率が低下し、容量変化率が大きくなり、0.
05wt%未満ではその添加効果がなく、実用的ではなく
なる。但し、Nb−Ni−Mnの組合わせにおいてNi
とMnを両方同時に加える場合、NiとMnの合計が、
0.8wt%を越えると誘電率が低下し、容量変化率が大
きくなるため、実用的ではない。
Nb−Mn−Niの組合わせにおいて、Nb2O5が0.
6wt%未満では、焼結性が悪化し、誘電体損失が大きく
なり、2.4wt%を越えると誘電率が低下し、実用的で
はなくなる。MnO2は、0.01wt%未満ではその添
加効果がなく、0.4wt%を越えると、誘電率が低下
し、容量温度変化率が大きくなるため、実用的ではな
い。さらに、NiOについても同様に0.8wt%を越え
ると、誘電率が低下し、容量変化率が大きくなり、0.
05wt%未満ではその添加効果がなく、実用的ではなく
なる。但し、Nb−Ni−Mnの組合わせにおいてNi
とMnを両方同時に加える場合、NiとMnの合計が、
0.8wt%を越えると誘電率が低下し、容量変化率が大
きくなるため、実用的ではない。
【0032】以上のような理由により、本実施例におけ
る誘電体1の組成を決定した。なお、本実施例において
も誘電体1の出発原料としてNb2O5,MnO2,Ce
O2等の酸化物を用いたが、実施例1と同様、焼成後の
組成が所望したものになるのならば、炭酸塩、水酸化物
等を用いても同様の特性を得ることができる。
る誘電体1の組成を決定した。なお、本実施例において
も誘電体1の出発原料としてNb2O5,MnO2,Ce
O2等の酸化物を用いたが、実施例1と同様、焼成後の
組成が所望したものになるのならば、炭酸塩、水酸化物
等を用いても同様の特性を得ることができる。
【0033】また、あらかじめ主成分を仮焼してから副
成分を添加しても、その効果に変わりはない。
成分を添加しても、その効果に変わりはない。
【0034】(実施例3)まず誘電体1の出発原料とし
て、Ba/Tiのモル比が1に調整された高純度のBa
TiO3粉末と、BaCO3,Nd2O3,MnO2,Ni
O,Nb2O5の各粉末を(表10)に示す組成になるよ
うにそれぞれ秤量した。
て、Ba/Tiのモル比が1に調整された高純度のBa
TiO3粉末と、BaCO3,Nd2O3,MnO2,Ni
O,Nb2O5の各粉末を(表10)に示す組成になるよ
うにそれぞれ秤量した。
【0035】
【表10】
【0036】そして実施例1と同様に図6に示す電子部
品を製造し、周波数1kHz、室温20℃の条件で、誘電
率、誘電体損失、容量を測定した。そして容量変化率を
20℃での容量を基準として、−25℃と85℃につい
て求めた。その結果を(表11)に示す。
品を製造し、周波数1kHz、室温20℃の条件で、誘電
率、誘電体損失、容量を測定した。そして容量変化率を
20℃での容量を基準として、−25℃と85℃につい
て求めた。その結果を(表11)に示す。
【0037】
【表11】
【0038】試料No.1,4,7はJIS−C−513
0規格におけるJD特性を満足し、その他の試料は、さ
らに容量温度変化率の小さいJIS−C−5130規格
におけるDR特性を満足する。
0規格におけるJD特性を満足し、その他の試料は、さ
らに容量温度変化率の小さいJIS−C−5130規格
におけるDR特性を満足する。
【0039】また(表11)において試料No.1,4,
7はキュリー温度での最大容量変化率を(ΔC/C20)
max(%)として示し、その他の試料については−55
℃〜125℃の範囲における最大容量変化率の絶対値を
|ΔC/C20|max(%)として示す。
7はキュリー温度での最大容量変化率を(ΔC/C20)
max(%)として示し、その他の試料については−55
℃〜125℃の範囲における最大容量変化率の絶対値を
|ΔC/C20|max(%)として示す。
【0040】(表11)を見ると、本実施例における電
子部品は比誘電率が約2100〜4900と高く、誘電
体損失は1.1%以下と優れたものであることがわか
る。
子部品は比誘電率が約2100〜4900と高く、誘電
体損失は1.1%以下と優れたものであることがわか
る。
【0041】次に、本実施例における誘電体1の組成の
決定理由を図3を参照して説明する。直線a−eより上
部では、容量変化率が大きくなりJIS−C−5130
規格でのJD特性を満足できない。直線a−b、b−c
より左部では、焼結しにくくなり、実用的ではない。直
線c−dより下部では、Ndを入れた効果が薄く誘電率
が低下し焼結性も劣る。直線d−eより右部では、焼結
体の表面に二次相の発生が著しく、誘電率も低下方向に
あるので実用的ではない。
決定理由を図3を参照して説明する。直線a−eより上
部では、容量変化率が大きくなりJIS−C−5130
規格でのJD特性を満足できない。直線a−b、b−c
より左部では、焼結しにくくなり、実用的ではない。直
線c−dより下部では、Ndを入れた効果が薄く誘電率
が低下し焼結性も劣る。直線d−eより右部では、焼結
体の表面に二次相の発生が著しく、誘電率も低下方向に
あるので実用的ではない。
【0042】また、Nb−Ni、Nb−Mn、あるいは
Nb−Mn−Niの組合わせにおいて、Nb2O5が0.
6wt%未満では、焼結性が悪化し、誘電体損失が大きく
なり、2.4wt%を越えると誘電率が低下し、実用的で
はなくなる。MnO2は、0.01wt%未満ではその添
加効果がなく、0.4wt%を越えると、誘電率が低下
し、容量温度変化率が大きくなるため、実用的ではな
い。さらに、NiOについても同様に0.8wt%を越え
ると、誘電率が低下し、容量変化率が大きくなり、0.
05wt%未満ではその添加効果がなく、実用的ではなく
なる。但し、Nb−Ni−Mnの組合わせにおいてNi
とMnを両方同時に加える場合、NiとMnの合計が、
0.8wt%を越えると誘電率が低下し、容量変化率が大
きくなるため、実用的ではない。
Nb−Mn−Niの組合わせにおいて、Nb2O5が0.
6wt%未満では、焼結性が悪化し、誘電体損失が大きく
なり、2.4wt%を越えると誘電率が低下し、実用的で
はなくなる。MnO2は、0.01wt%未満ではその添
加効果がなく、0.4wt%を越えると、誘電率が低下
し、容量温度変化率が大きくなるため、実用的ではな
い。さらに、NiOについても同様に0.8wt%を越え
ると、誘電率が低下し、容量変化率が大きくなり、0.
05wt%未満ではその添加効果がなく、実用的ではなく
なる。但し、Nb−Ni−Mnの組合わせにおいてNi
とMnを両方同時に加える場合、NiとMnの合計が、
0.8wt%を越えると誘電率が低下し、容量変化率が大
きくなるため、実用的ではない。
【0043】以上のような理由により、本実施例におけ
る誘電体1の組成を決定した。なお、本実施例において
も誘電体1の出発原料としてNb2O5,MnO2,Nd2
O3等の酸化物を用いたが、実施例1と同様、焼成後の
組成が所望したものになるならば 、炭酸塩、水酸化物
等を用いても同様の特性を得ることができる。
る誘電体1の組成を決定した。なお、本実施例において
も誘電体1の出発原料としてNb2O5,MnO2,Nd2
O3等の酸化物を用いたが、実施例1と同様、焼成後の
組成が所望したものになるならば 、炭酸塩、水酸化物
等を用いても同様の特性を得ることができる。
【0044】また、あらかじめ主成分を仮焼してから、
副成分を添加したとしても、その効果に変わりはない。
副成分を添加したとしても、その効果に変わりはない。
【0045】(実施例4)まず誘電体1の出発原料とし
て、Ba/Tiのモル比が1に調整された高純度のBa
TiO3粉末と、BaCO3,Sm2O3,MnO2,Ni
O,Nb2O5の各粉末を、焼成後の組成が(表12)に
なるようにそれぞれ秤量した。
て、Ba/Tiのモル比が1に調整された高純度のBa
TiO3粉末と、BaCO3,Sm2O3,MnO2,Ni
O,Nb2O5の各粉末を、焼成後の組成が(表12)に
なるようにそれぞれ秤量した。
【0046】
【表12】
【0047】そして、実施例1と同様に図6に示す電子
部品を製造し、周波数1kHz、室温20℃の条件で、誘
電率、誘電体損失、容量を測定した。そして容量変化率
を20℃での容量を基準として、−25℃と85℃につ
いて求めた。その結果を(表13)に示す。
部品を製造し、周波数1kHz、室温20℃の条件で、誘
電率、誘電体損失、容量を測定した。そして容量変化率
を20℃での容量を基準として、−25℃と85℃につ
いて求めた。その結果を(表13)に示す。
【0048】
【表13】
【0049】試料No.1,4,5,7はJIS−C−5
130規格におけるJD特性を満足し、その他の試料は
JIS−C−5130規格においてさらに容量温度変化
率の小さいRD特性を満足する。
130規格におけるJD特性を満足し、その他の試料は
JIS−C−5130規格においてさらに容量温度変化
率の小さいRD特性を満足する。
【0050】また、試料No.1,4,5,7について
は、キュリー温度での最大容量変化率を(ΔC/C20)
max(%)として示し、他の試料については−55℃〜
125℃の範囲において最大容量変化率の絶対値を|Δ
C/C20|max(%)として示す。
は、キュリー温度での最大容量変化率を(ΔC/C20)
max(%)として示し、他の試料については−55℃〜
125℃の範囲において最大容量変化率の絶対値を|Δ
C/C20|max(%)として示す。
【0051】(表13)を見ると、本実施例における電
子部品は比誘電率が約2200〜4800と大きく、誘
電体損失は1.1%以下と優れたものであることがわか
る。
子部品は比誘電率が約2200〜4800と大きく、誘
電体損失は1.1%以下と優れたものであることがわか
る。
【0052】次に、本実施例における誘電体1の組成の
決定理由を図4を参照して説明する。直線a−eより上
部では、容量変化率が大きくなりJIS−C−5130
規格でのJD特性を満足できない。直線a−b、b−c
より左部では、焼結しにくくなり、実用的ではない。直
線c−dより下部では、Ndを入れた効果が薄く誘電率
が低下し焼結性も劣る。直線d−eより右部では、焼結
体の表面に二次相の発生が著しく、誘電率も低下方向に
あるので実用的ではない。
決定理由を図4を参照して説明する。直線a−eより上
部では、容量変化率が大きくなりJIS−C−5130
規格でのJD特性を満足できない。直線a−b、b−c
より左部では、焼結しにくくなり、実用的ではない。直
線c−dより下部では、Ndを入れた効果が薄く誘電率
が低下し焼結性も劣る。直線d−eより右部では、焼結
体の表面に二次相の発生が著しく、誘電率も低下方向に
あるので実用的ではない。
【0053】また、Nb−Ni、Nb−Mn、あるいは
Nb−Mn−Niの組合わせにおいて、Nb2O5が0.
6wt%未満では、焼結性が悪化し、誘電体損失が大きく
なり、2.4wt%を越えると誘電率が低下し、実用的で
はなくなる。MnO2は、0.01wt%未満ではその添
加効果がなく、0.4wt%を越えると、誘電率が低下
し、容量温度変化率が大きくなるため、実用的ではなく
なる。さらに、NiOについても同様に0.8wt%を越
えると、誘電率が低下し、容量変化率が大きくなり、
0.05wt%未満ではその添加効果がなく、実用的では
なくなる。但し、Nb−Ni−Mnの組合わせにおいて
NiとMnを両方同時に加える場合、NiとMnの合計
が、0.8wt%を越えると誘電率が低下し、容量変化率
が大きくなるため、実用的ではなくなる。
Nb−Mn−Niの組合わせにおいて、Nb2O5が0.
6wt%未満では、焼結性が悪化し、誘電体損失が大きく
なり、2.4wt%を越えると誘電率が低下し、実用的で
はなくなる。MnO2は、0.01wt%未満ではその添
加効果がなく、0.4wt%を越えると、誘電率が低下
し、容量温度変化率が大きくなるため、実用的ではなく
なる。さらに、NiOについても同様に0.8wt%を越
えると、誘電率が低下し、容量変化率が大きくなり、
0.05wt%未満ではその添加効果がなく、実用的では
なくなる。但し、Nb−Ni−Mnの組合わせにおいて
NiとMnを両方同時に加える場合、NiとMnの合計
が、0.8wt%を越えると誘電率が低下し、容量変化率
が大きくなるため、実用的ではなくなる。
【0054】以上のような理由により、本実施例におけ
る誘電体1の組成を決定した。なお、本実施例において
も誘電体1の出発原料としてNb2O5,MnO2,Sm2
O3等の酸化物を用いたが、実施例1と同様に焼成後の
組成が所望したものになるならば、炭酸塩、水酸化物等
を用いても同様の特性が得られる。
る誘電体1の組成を決定した。なお、本実施例において
も誘電体1の出発原料としてNb2O5,MnO2,Sm2
O3等の酸化物を用いたが、実施例1と同様に焼成後の
組成が所望したものになるならば、炭酸塩、水酸化物等
を用いても同様の特性が得られる。
【0055】また、あらかじめ主成分を仮焼してから、
副成分を添加したとしても、その効果に変わりはない。
副成分を添加したとしても、その効果に変わりはない。
【0056】(実施例5)まず、誘電体1の出発原料と
してBa/Tiモル比が1に調整された高純度のBaT
iO3粉末とBaCO3,Dy2O3,MnO2,ZnO,
Nb2O5の各粉末を焼成後の組成が(表14)に示すよ
うになるようにそれぞれ秤量した。
してBa/Tiモル比が1に調整された高純度のBaT
iO3粉末とBaCO3,Dy2O3,MnO2,ZnO,
Nb2O5の各粉末を焼成後の組成が(表14)に示すよ
うになるようにそれぞれ秤量した。
【0057】
【表14】
【0058】そして実施例1と同様にして図6に示すよ
うな電子部品を製造し、周波数1kHz、室温20℃の条
件で、誘電率、誘電体損失(tanδ)、容量を測定し
た。そして容量変化率を20℃での容量を基準として、
−25℃と85℃について求めた。その結果を(表1
5)に示す。
うな電子部品を製造し、周波数1kHz、室温20℃の条
件で、誘電率、誘電体損失(tanδ)、容量を測定し
た。そして容量変化率を20℃での容量を基準として、
−25℃と85℃について求めた。その結果を(表1
5)に示す。
【0059】
【表15】
【0060】試料No.1,4,6はJIS−C−513
0規格におけるJD特性を満足し、その他の試料はJI
S−C−5130規格においてさらに容量温度変化率の
小さいRD特性を満足する。
0規格におけるJD特性を満足し、その他の試料はJI
S−C−5130規格においてさらに容量温度変化率の
小さいRD特性を満足する。
【0061】また、試料No.1,4,6については、キ
ュリー温度での最大容量変化率を(ΔC/C20)
max(%)として示し、他の試料については−55℃〜
125℃の範囲において最大容量変化率の絶対値を|Δ
C/C20|max(%)として示す。
ュリー温度での最大容量変化率を(ΔC/C20)
max(%)として示し、他の試料については−55℃〜
125℃の範囲において最大容量変化率の絶対値を|Δ
C/C20|max(%)として示す。
【0062】(表15)を見ると、本実施例における電
子部品は比誘電率が約2300〜5100と大きく、誘
電体損失が1.0%以下と優れたものであることがわか
る。
子部品は比誘電率が約2300〜5100と大きく、誘
電体損失が1.0%以下と優れたものであることがわか
る。
【0063】次に、本実施例における誘電体1の組成の
決定理由を図1を参照して説明する。直線a−eより上
部では、容量変化率が大きくなりJIS−C−5130
規格でのJD特性を満足できない。直線a−b、b−c
より左部では、焼結しにくくなり、実用的ではない。直
線c−dより下部では、Ndを入れた効果が薄く誘電率
が低下し焼結性も劣る。直線d−eより右部では、焼結
体の表面に二次相の発生が著しく、誘電率も低下方向に
あるので実用的ではない。
決定理由を図1を参照して説明する。直線a−eより上
部では、容量変化率が大きくなりJIS−C−5130
規格でのJD特性を満足できない。直線a−b、b−c
より左部では、焼結しにくくなり、実用的ではない。直
線c−dより下部では、Ndを入れた効果が薄く誘電率
が低下し焼結性も劣る。直線d−eより右部では、焼結
体の表面に二次相の発生が著しく、誘電率も低下方向に
あるので実用的ではない。
【0064】また、副成分としてのNb−Zn、あるい
はNb−Zn−Mnの組合わせにおいて、Nb2O5が
0.6wt%未満では、焼結性が悪化し、誘電体損失が大
きくなり、2.4wt%を越えると誘電率が低下し、実用
的ではなくなる。また、ZnOは、0.05wt%未満で
はその添加効果がなく、0.80wt%を越えると、誘電
率が低下し、容量温度変化率が大きくなるため、実用的
ではない。さらに、ZnOとMnO2の両者を添加する
場合、その合計の添加量が0.05wt%以上であれば添
加効果が得られるが、その合計の添加が0.8wt%を越
えると、誘電率が低下し、容量変化率が大きくなり、実
用的ではなくなる。また、MnO2の添加量が0.40w
t%を越えると同様に誘電率が低下し、容量温度変化率
が大きくなるため、実用的ではない。
はNb−Zn−Mnの組合わせにおいて、Nb2O5が
0.6wt%未満では、焼結性が悪化し、誘電体損失が大
きくなり、2.4wt%を越えると誘電率が低下し、実用
的ではなくなる。また、ZnOは、0.05wt%未満で
はその添加効果がなく、0.80wt%を越えると、誘電
率が低下し、容量温度変化率が大きくなるため、実用的
ではない。さらに、ZnOとMnO2の両者を添加する
場合、その合計の添加量が0.05wt%以上であれば添
加効果が得られるが、その合計の添加が0.8wt%を越
えると、誘電率が低下し、容量変化率が大きくなり、実
用的ではなくなる。また、MnO2の添加量が0.40w
t%を越えると同様に誘電率が低下し、容量温度変化率
が大きくなるため、実用的ではない。
【0065】以上のような理由により、本実施例におけ
る誘電体1の組成を決定した。なお、本実施例において
も誘電体1の出発原料としてNb2O5,MnO2,Dy2
O3等の酸化物を用いたが、実施例1と同様、焼成後の
組成が所望したものになるならば、炭酸塩、水酸化物等
を用いても同様の特性を得ることができる。
る誘電体1の組成を決定した。なお、本実施例において
も誘電体1の出発原料としてNb2O5,MnO2,Dy2
O3等の酸化物を用いたが、実施例1と同様、焼成後の
組成が所望したものになるならば、炭酸塩、水酸化物等
を用いても同様の特性を得ることができる。
【0066】また、あらかじめ主成分を仮焼してから、
副成分を添加したとしても、その効果に変わりはない。
副成分を添加したとしても、その効果に変わりはない。
【0067】(実施例6)まず誘電体1の出発原料とし
て、Ba/Tiのモル比が1に調整された高純度のBa
TiO3粉末と、BaCO3,CeO2,MnO2,Zn
O,Nb2O5の各粉末を、焼成後の組成が(表16)に
なるようにそれぞれ秤量した。
て、Ba/Tiのモル比が1に調整された高純度のBa
TiO3粉末と、BaCO3,CeO2,MnO2,Zn
O,Nb2O5の各粉末を、焼成後の組成が(表16)に
なるようにそれぞれ秤量した。
【0068】
【表16】
【0069】そして実施例1と同様に図6に示す電子部
品を製造し、周波数1kHz、室温20℃の条件で、誘電
率、誘電体損失、容量を測定した。そして容量変化率を
20℃での容量を基準として、−25℃と85℃につい
て求めた。その結果を(表17)に示す。
品を製造し、周波数1kHz、室温20℃の条件で、誘電
率、誘電体損失、容量を測定した。そして容量変化率を
20℃での容量を基準として、−25℃と85℃につい
て求めた。その結果を(表17)に示す。
【0070】
【表17】
【0071】試料No.1,4,5,6はJIS−C−5
130規格におけるJD特性を満足し、その他の試料は
JIS−C−5130規格においてRD特性を満足す
る。
130規格におけるJD特性を満足し、その他の試料は
JIS−C−5130規格においてRD特性を満足す
る。
【0072】また試料No.1,4,5,6については、
キュリー温度での最大容量変化率を(ΔC/C20)max
(%)として示し、他の試料については−55℃〜12
5℃の範囲において最大容量変化率の絶対値を|ΔC/
C20|max(%)として示す。
キュリー温度での最大容量変化率を(ΔC/C20)max
(%)として示し、他の試料については−55℃〜12
5℃の範囲において最大容量変化率の絶対値を|ΔC/
C20|max(%)として示す。
【0073】(表17)を見ると、本実施例における電
子部品は比誘電率が約2300〜5100と大きく、誘
電体損失が、1.1%以下と優れたものであることがわ
かる。
子部品は比誘電率が約2300〜5100と大きく、誘
電体損失が、1.1%以下と優れたものであることがわ
かる。
【0074】次に、本実施例における誘電体1の組成の
決定理由を図2を参照して説明する。直線a−eより上
部では、容量変化率が大きくなりJIS−C−5130
規格でのJD特性を満足しない。直線a−b、b−cよ
り左部では、焼結しにくくなり、実用的ではない。直線
c−dより下部では、Ndを入れた効果が薄く誘電率が
低下し焼結性も劣る。直線d−eより右部では、焼結体
の表面に二次相の発生が著しく、誘電率も低下方向にあ
るので実用的ではない。
決定理由を図2を参照して説明する。直線a−eより上
部では、容量変化率が大きくなりJIS−C−5130
規格でのJD特性を満足しない。直線a−b、b−cよ
り左部では、焼結しにくくなり、実用的ではない。直線
c−dより下部では、Ndを入れた効果が薄く誘電率が
低下し焼結性も劣る。直線d−eより右部では、焼結体
の表面に二次相の発生が著しく、誘電率も低下方向にあ
るので実用的ではない。
【0075】また、副成分としてのNb−Zn、あるい
はNb−Zn−Mnの組合わせにおいて、Nb2O5が
0.6wt%未満では、焼結性が悪化し、誘電体損失が大
きくなり、2.4wt%を越えると誘電率が低下し、実用
的ではなくなる。また、ZnOは、0.05wt%未満で
はその添加効果がなく、0.80wt%を越えると、誘電
率が低下し、容量温度変化率が大きくなるため、実用的
ではない。さらに、ZnOとMnO2の両者を添加する
場合、その合計の添加量が0.05wt%以上であれば添
加効果が得られるが、その合計の添加が0.8wt%を越
えると、誘電率が低下し、容量変化率が大きくなり、実
用的ではなくなる。また、MnO2の添加量が0.40w
t%を越えると同様に誘電率が低下し、容量温度変化率
が大きくなり、実用的ではない。
はNb−Zn−Mnの組合わせにおいて、Nb2O5が
0.6wt%未満では、焼結性が悪化し、誘電体損失が大
きくなり、2.4wt%を越えると誘電率が低下し、実用
的ではなくなる。また、ZnOは、0.05wt%未満で
はその添加効果がなく、0.80wt%を越えると、誘電
率が低下し、容量温度変化率が大きくなるため、実用的
ではない。さらに、ZnOとMnO2の両者を添加する
場合、その合計の添加量が0.05wt%以上であれば添
加効果が得られるが、その合計の添加が0.8wt%を越
えると、誘電率が低下し、容量変化率が大きくなり、実
用的ではなくなる。また、MnO2の添加量が0.40w
t%を越えると同様に誘電率が低下し、容量温度変化率
が大きくなり、実用的ではない。
【0076】以上のような理由により、本実施例におけ
る組成を決定した。なお、本実施例においても誘電体1
の出発原料としてNb2O5,MnO2,CeO2等の酸化
物を用いたが、実施例1と同様、焼成後の組成が所望し
たものになるならば、炭酸塩、水酸化物等を用いても同
様の特性を得ることができる。
る組成を決定した。なお、本実施例においても誘電体1
の出発原料としてNb2O5,MnO2,CeO2等の酸化
物を用いたが、実施例1と同様、焼成後の組成が所望し
たものになるならば、炭酸塩、水酸化物等を用いても同
様の特性を得ることができる。
【0077】また、あらかじめ主成分を仮焼してから、
副成分を添加したとしても、その効果に変わりはない。
副成分を添加したとしても、その効果に変わりはない。
【0078】(実施例7)まず誘電体1の出発原料とし
て、Ba/Tiのモル比が1に調整された高純度のBa
TiO3粉末と、BaCO3,Nd2O3,MnO2,Zn
O,Nb2O5の各粉末を、焼成後の組成が(表18)に
なるようにそれぞれ秤量した。
て、Ba/Tiのモル比が1に調整された高純度のBa
TiO3粉末と、BaCO3,Nd2O3,MnO2,Zn
O,Nb2O5の各粉末を、焼成後の組成が(表18)に
なるようにそれぞれ秤量した。
【0079】
【表18】
【0080】そして、実施例1と同様に図6に示す電子
部品を製造し、周波数1kHz、室温20℃の条件で、誘
電率、誘電体損失、容量を測定した。そして容量変化率
を20℃での容量を基準として、−25℃と85℃につ
いて求めた。その結果を(表19)に示す。
部品を製造し、周波数1kHz、室温20℃の条件で、誘
電率、誘電体損失、容量を測定した。そして容量変化率
を20℃での容量を基準として、−25℃と85℃につ
いて求めた。その結果を(表19)に示す。
【0081】
【表19】
【0082】試料No.1,4,6はJIS−C−513
0規格におけるJD特性を満足し、その他の試料はJI
S−C−5130規格においてさらに容量温度変化率の
小さいRD特性を満足する。
0規格におけるJD特性を満足し、その他の試料はJI
S−C−5130規格においてさらに容量温度変化率の
小さいRD特性を満足する。
【0083】また、試料No.1,4,6については、キ
ュリー温度での最大容量変化率を(ΔC/C20)
max(%)として示し、他の試料については−55℃〜
125℃の範囲において最大容量変化率の絶対値を|Δ
C/C20|max(%)として示す。
ュリー温度での最大容量変化率を(ΔC/C20)
max(%)として示し、他の試料については−55℃〜
125℃の範囲において最大容量変化率の絶対値を|Δ
C/C20|max(%)として示す。
【0084】(表19)を見ると本実施例における電子
部品は比誘電率が、約2400〜5200と高く、誘電
体損失は、1.0%以下と非常に優れたものであること
がわかる。
部品は比誘電率が、約2400〜5200と高く、誘電
体損失は、1.0%以下と非常に優れたものであること
がわかる。
【0085】次に、本実施例における誘電体1の組成の
決定理由を図3を参照して説明する。直線a−eより上
部では、容量変化率が大きくなりJIS−C−5130
規格でのJD特性を満足しない。直線a−b、b−cよ
り左部では、焼結しにくくなり、実用的ではない。直線
c−dより下部では、Ndを入れた効果が薄く誘電率が
低下し焼結性も劣る。直線d−eより右部では、焼結体
の表面に二次相の発生が著しく、誘電率も低下方向にあ
るので実用的ではない。
決定理由を図3を参照して説明する。直線a−eより上
部では、容量変化率が大きくなりJIS−C−5130
規格でのJD特性を満足しない。直線a−b、b−cよ
り左部では、焼結しにくくなり、実用的ではない。直線
c−dより下部では、Ndを入れた効果が薄く誘電率が
低下し焼結性も劣る。直線d−eより右部では、焼結体
の表面に二次相の発生が著しく、誘電率も低下方向にあ
るので実用的ではない。
【0086】また、副成分としてのNb−Zn、あるい
はNb−Zn−Mnの組合わせにおいて、Nb2O5が
0.6wt%未満では、焼結性が悪化し、誘電体損失が大
きくなり、2.4wt%を越えると誘電率が低下し、実用
的ではなくなる。また、ZnOは、0.05wt%未満で
はその添加効果がなく、0.80wt%を越えると、誘電
率が低下し、容量温度変化率が大きくなるため、実用的
ではない。さらに、ZnOとMnO2の両者を添加する
場合、その合計の添加量が0.05wt%以上であれば添
加効果が得られるが、その合計の添加が0.8wt%を越
えると、誘電率が低下し、容量変化率が大きくなり、実
用的ではなくなる。また、MnO2の添加量が0.40w
t%を越えると同様に誘電率が低下し、容量温度変化率
が大きくなり、実用的ではない。
はNb−Zn−Mnの組合わせにおいて、Nb2O5が
0.6wt%未満では、焼結性が悪化し、誘電体損失が大
きくなり、2.4wt%を越えると誘電率が低下し、実用
的ではなくなる。また、ZnOは、0.05wt%未満で
はその添加効果がなく、0.80wt%を越えると、誘電
率が低下し、容量温度変化率が大きくなるため、実用的
ではない。さらに、ZnOとMnO2の両者を添加する
場合、その合計の添加量が0.05wt%以上であれば添
加効果が得られるが、その合計の添加が0.8wt%を越
えると、誘電率が低下し、容量変化率が大きくなり、実
用的ではなくなる。また、MnO2の添加量が0.40w
t%を越えると同様に誘電率が低下し、容量温度変化率
が大きくなり、実用的ではない。
【0087】以上のような理由により、本実施例におけ
る組成を決定した。なお、本実施例においても誘電体1
の出発原料としてNb2O5,MnO2,Nd2O3等の酸
化物を用いたが、実施例1と同様、焼成後の組成が所望
したものになるならば、炭酸塩、水酸化物等を用いても
同様の特性を得ることができる。
る組成を決定した。なお、本実施例においても誘電体1
の出発原料としてNb2O5,MnO2,Nd2O3等の酸
化物を用いたが、実施例1と同様、焼成後の組成が所望
したものになるならば、炭酸塩、水酸化物等を用いても
同様の特性を得ることができる。
【0088】また、あらかじめ主成分を仮焼してから、
副成分を添加したとしても、その効果に変わりはない。
副成分を添加したとしても、その効果に変わりはない。
【0089】(実施例8)まず誘電体1の出発原料とし
て、Ba/Tiのモル比が1に調整された高純度のBa
TiO3粉末と、BaCO3,Sm2O3,MnO2,Zn
O,Nb2O5の各粉末を、焼成後の組成が(表20)に
なるようにそれぞれ秤量した。
て、Ba/Tiのモル比が1に調整された高純度のBa
TiO3粉末と、BaCO3,Sm2O3,MnO2,Zn
O,Nb2O5の各粉末を、焼成後の組成が(表20)に
なるようにそれぞれ秤量した。
【0090】
【表20】
【0091】そして、実施例1と同様に図6に示す電子
部品を製造し、周波数1kHz、室温20℃の条件で、誘
電率、誘電体損失、容量を測定した。そして容量変化率
を20℃での容量を基準として、−25℃と85℃につ
いて求めた。その結果を(表21)に示す。
部品を製造し、周波数1kHz、室温20℃の条件で、誘
電率、誘電体損失、容量を測定した。そして容量変化率
を20℃での容量を基準として、−25℃と85℃につ
いて求めた。その結果を(表21)に示す。
【0092】
【表21】
【0093】試料No.1,4,5,6はJIS−C−5
130規格におけるJD特性を満足し、その他の試料は
JIS−C−5130規格においてさらに容量温度変化
率の小さいRD特性を満足する。
130規格におけるJD特性を満足し、その他の試料は
JIS−C−5130規格においてさらに容量温度変化
率の小さいRD特性を満足する。
【0094】また、試料No.1,4,5,6について
は、キュリー温度での最大容量変化率を(ΔC/C20)
max(%)として示し、他の試料については−55℃〜
125℃の範囲において最大容量変化率の絶対値を|Δ
C/C20|max(%)として示す。
は、キュリー温度での最大容量変化率を(ΔC/C20)
max(%)として示し、他の試料については−55℃〜
125℃の範囲において最大容量変化率の絶対値を|Δ
C/C20|max(%)として示す。
【0095】(表21)を見ると本実施例における電子
部品は比誘電率が約2400〜5200と大きくく、誘
電体損失は1.2%以下と非常に優れたものであること
がわかる。
部品は比誘電率が約2400〜5200と大きくく、誘
電体損失は1.2%以下と非常に優れたものであること
がわかる。
【0096】次に、本実施例における誘電体1の組成の
決定理由を図4を参照して説明する。直線a−eより上
部では、容量変化率が大きくなりJIS−C−5130
規格でのJD特性を満足しない。直線a−b、b−cよ
り左部では、焼結しにくくなり、実用的ではない。直線
c−dより下部では、Ndを入れた効果が薄く誘電率が
低下し焼結性も劣る。直線d−eより右部では、焼結体
の表面に二次相の発生が著しく、誘電率も低下方向にあ
るので実用的ではない。
決定理由を図4を参照して説明する。直線a−eより上
部では、容量変化率が大きくなりJIS−C−5130
規格でのJD特性を満足しない。直線a−b、b−cよ
り左部では、焼結しにくくなり、実用的ではない。直線
c−dより下部では、Ndを入れた効果が薄く誘電率が
低下し焼結性も劣る。直線d−eより右部では、焼結体
の表面に二次相の発生が著しく、誘電率も低下方向にあ
るので実用的ではない。
【0097】また、副成分としてのNb−Zn、あるい
はNb−Zn−Mnの組合わせにおいて、Nb2O5が
0.6wt%未満では、焼結性が悪化し、誘電体損失が大
きくなり、2.4wt%を越えると誘電率が低下し、実用
的ではなくなる。また、ZnOは、0.05wt%未満で
はその添加効果がなく、0.80wt%を越えると、誘電
率が低下し、容量温度変化率が大きくなるため、実用的
ではない。さらに、ZnOとMnO2の両者を添加する
場合、その合計の添加量が0.05wt%以上であれば添
加効果が得られるが、その合計の添加が0.8wt%を越
えると、誘電率が低下し、容量変化率が大きくなり、実
用的ではなくなる。また、MnO2の添加量が0.40w
t%を越えると同様に誘電率が低下し、容量温度変化率
が大きくなり、実用的ではない。
はNb−Zn−Mnの組合わせにおいて、Nb2O5が
0.6wt%未満では、焼結性が悪化し、誘電体損失が大
きくなり、2.4wt%を越えると誘電率が低下し、実用
的ではなくなる。また、ZnOは、0.05wt%未満で
はその添加効果がなく、0.80wt%を越えると、誘電
率が低下し、容量温度変化率が大きくなるため、実用的
ではない。さらに、ZnOとMnO2の両者を添加する
場合、その合計の添加量が0.05wt%以上であれば添
加効果が得られるが、その合計の添加が0.8wt%を越
えると、誘電率が低下し、容量変化率が大きくなり、実
用的ではなくなる。また、MnO2の添加量が0.40w
t%を越えると同様に誘電率が低下し、容量温度変化率
が大きくなり、実用的ではない。
【0098】以上のような理由により、本実施例におけ
る組成を決定した。なお、本実施例においても誘電体1
の出発原料としてNb2O5,MnO2,SmO3/2等の酸
化物を用いたが、実施例1と同様、焼成後の組成が所望
したものになるならば、炭酸塩、水酸化物等を用いても
同様の特性を得ることができる。
る組成を決定した。なお、本実施例においても誘電体1
の出発原料としてNb2O5,MnO2,SmO3/2等の酸
化物を用いたが、実施例1と同様、焼成後の組成が所望
したものになるならば、炭酸塩、水酸化物等を用いても
同様の特性を得ることができる。
【0099】また、あらかじめ主成分を仮焼してから、
副成分を添加したとしても、その効果に変わりはない。
副成分を添加したとしても、その効果に変わりはない。
【0100】なお上記実施例においては、誘電体1単品
によるコンデンサで説明したが、誘電体を層状とし、こ
の誘電体層と電極層を交互に積層するとともに、電極層
を交互に両端側に引出し、そこに外部電極を形成した積
層セラミックコンデンサの誘電体にも適用できる。
によるコンデンサで説明したが、誘電体を層状とし、こ
の誘電体層と電極層を交互に積層するとともに、電極層
を交互に両端側に引出し、そこに外部電極を形成した積
層セラミックコンデンサの誘電体にも適用できる。
【0101】
【発明の効果】以上のように、本発明の電子部品は、焼
結体表面への二次相の発生を抑制したものであり、しか
も比誘電率は高く、誘電体損失(tanδ)は小さく、
誘電体の温度変化率はJIS−C−5130規格におけ
るJD特性を満足している。
結体表面への二次相の発生を抑制したものであり、しか
も比誘電率は高く、誘電体損失(tanδ)は小さく、
誘電体の温度変化率はJIS−C−5130規格におけ
るJD特性を満足している。
【0102】また、誘電体の組成中にパラジウムと反応
しやすいビスマスを含有していないので、電極にPdを
用いることができる。
しやすいビスマスを含有していないので、電極にPdを
用いることができる。
【図1】本発明のBaO−TiO2−DyO3/2の三元成
分図
分図
【図2】本発明のBaO−TiO2−CeO2の三元成分
図
図
【図3】本発明のBaO−TiO2−NdO3/2の三元成
分図
分図
【図4】本発明のBaO−TiO2−SmO3/2の三元成
分図
分図
【図5】本発明の一実施例における電子部品の製造工程
図
図
【図6】本発明の一実施例における電子部品の斜視図
1 誘電体 2 銀電極
Claims (12)
- 【請求項1】 誘電体と、この誘電体に少なくとも2つ
設けた電極とを備え、前記誘電体は、xBaO+yTi
O2+zDyO3/2(但し、x+y+z=1)の三元成分
図において、(表1)に示すa,b,c,d,eを頂点
とする5角形の領域内で表される組成を主成分とし、副
成分としてNbをNb2O5に換算して0.6〜2.4重
量部、NiをNiOに換算して0.05〜0.8重量
部、MnをMnOに換算して0.01〜0.4重量部の
うち少なくとも一種類を含有させたもので形成した電子
部品。 【表1】 - 【請求項2】 請求項1記載の誘電体の副成分に換え
て、副成分として、ニオブをNb2O5に換算して0.6
〜2.4重量部、亜鉛をZnOに換算して0.05〜
0.8重量部含有させた請求項1記載の電子部品。 - 【請求項3】 請求項1記載の誘電体の副成分に換え
て、副成分として、ニオブをNb2O5に換算して0.6
〜2.4重量部、亜鉛とマンガンをそれぞれZnO,M
nO2に換算して合計で0.05〜0.8重量部(但し
0<MnO2≦0.4重量部)含有させた請求項1記載
の電子部品。 - 【請求項4】 誘電体と、この誘電体に少なくとも2つ
設けた電極とを備え、前記誘電体は、xBaO+yTi
O2+zCeO2(但し、x+y+z=1)の三元成分図
において、(表2)に示すa,b,c,d,eを頂点と
する5角形の領域内で表される組成を主成分とし、副成
分としてNbをNb2O5に換算して0.6〜2.4重量
部、NiをNiOに換算して0.05〜0.8重量部、
MnをMnOに換算して0.01〜0.4重量部のうち
少なくとも一種類を含有させたもので形成した電子部
品。 【表2】 - 【請求項5】 請求項4記載の誘電体の副成分に換え
て、副成分として、ニオブをNb2O5に換算して0.6
〜2.4重量部、亜鉛をZnOに換算して0.05〜
0.8重量部含有させた請求項4記載の電子部品。 - 【請求項6】 請求項4記載の誘電体の副成分に換え
て、副成分として、ニオブをNb2O5に換算して0.6
〜2.4重量部、亜鉛とマンガンをそれぞれZnO,M
nO2に換算して0.05〜0.8重量部(但し、0<
MnO2≦0.4重量部)含有させた請求項4記載の電
子部品。 - 【請求項7】 誘電体と、この誘電体に少なくとも2つ
設けた電極とを備え、前記誘電体は、xBaO+yTi
O2+zNdO3/2(但し、x+y+z=1)の三元成分
図において、(表3)に示すa,b,c,d,eを頂点
とする5角形の領域内で表される組成を主成分とし、副
成分としてNbをNb2O5に換算して0.6〜2.4重
量部、NiをNiOに換算して0.05〜0.8重量
部、MnをMnOに換算して0.01〜0.4重量部の
うち少なくとも一種類を含有させたもので形成した電子
部品。 【表3】 - 【請求項8】 請求項7記載の誘電体の副成分に換え
て、副成分としてニオブをNb2O5に換算して0.6〜
2.4重量部、亜鉛をZnOに換算して0.05〜0.
8重量部含有させた請求項7記載の電子部品。 - 【請求項9】 請求項7記載の誘電体の副成分に換え
て、副成分として、ニオブをNb2O5に換算して0.6
〜2.4重量部、亜鉛とマンガンをそれぞれZnO,M
nO2に換算して0.05〜0.8重量部(但し、0<
MnO2≦0.4重量部)含有させた請求項7記載の電
子部品。 - 【請求項10】 誘電体と、この誘電体に少なくとも2
つ設けた電極とを備え、前記誘電体は、xBaO+yT
iO2+zSm03/2(但し、x+y+z=1)の三元成
分図において、(表4)に示すa,b,c,d,eを頂
点とする5角形の領域内で表される組成を主成分とし、
副成分としてNbをNb2O5に換算して0.6〜2.4
重量部、NiをNiOに換算して0.05〜0.8重量
部、MnをMnOに換算して0.01〜0.4重量部の
うち少なくとも一種類を含有させたもので形成した電子
部品。 【表4】 - 【請求項11】 請求項10記載の誘電体の副成分に換
えて、副成分として、ニオブをNb2O5に換算して0.
6〜2.4重量部、亜鉛をZnOに換算して0.05〜
0.8重量部含有させた請求項10記載の電子部品。 - 【請求項12】 請求項10記載の誘電体の副成分に換
えて、副成分としてニオブをNb2O5に換算して0.6
〜2.4重量部、亜鉛とマンガンをそれぞれZnOとM
nO2に換算して合計で0.05〜0.8重量部(但
し、0<MnO2≦0.4重量部)含有させた請求項1
0記載の電子部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23970593A JP3321929B2 (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | 電子部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23970593A JP3321929B2 (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | 電子部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0794019A true JPH0794019A (ja) | 1995-04-07 |
JP3321929B2 JP3321929B2 (ja) | 2002-09-09 |
Family
ID=17048701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23970593A Expired - Fee Related JP3321929B2 (ja) | 1993-09-27 | 1993-09-27 | 電子部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3321929B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100406818B1 (ko) * | 2000-10-24 | 2003-11-21 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 유전체 세라믹, 유전체 세라믹의 생산 공정 및 다층세라믹 커패시터 |
US7122268B2 (en) | 2001-04-23 | 2006-10-17 | Nissan Motor Co., Ltd. | Solid oxide electrolyte fuel cell plate structure, stack and electrical power generation unit |
JP2020205411A (ja) * | 2019-06-14 | 2020-12-24 | サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. | 誘電体磁器組成物及びこれを含む積層セラミックキャパシタ |
-
1993
- 1993-09-27 JP JP23970593A patent/JP3321929B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100406818B1 (ko) * | 2000-10-24 | 2003-11-21 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 유전체 세라믹, 유전체 세라믹의 생산 공정 및 다층세라믹 커패시터 |
US7122268B2 (en) | 2001-04-23 | 2006-10-17 | Nissan Motor Co., Ltd. | Solid oxide electrolyte fuel cell plate structure, stack and electrical power generation unit |
JP2020205411A (ja) * | 2019-06-14 | 2020-12-24 | サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. | 誘電体磁器組成物及びこれを含む積層セラミックキャパシタ |
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JP3321929B2 (ja) | 2002-09-09 |
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