JPH0793586A - 3次元コンピュータグラフィックスアニメーションにおいてモーションブラーを表現する方法 - Google Patents

3次元コンピュータグラフィックスアニメーションにおいてモーションブラーを表現する方法

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JPH0793586A
JPH0793586A JP18758193A JP18758193A JPH0793586A JP H0793586 A JPH0793586 A JP H0793586A JP 18758193 A JP18758193 A JP 18758193A JP 18758193 A JP18758193 A JP 18758193A JP H0793586 A JPH0793586 A JP H0793586A
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vertices
semi
transparent
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Hiroo Kaneko
博夫 金子
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 3次元CGアニメーションにおける移動物体
の飛び移り現象を小さな計算負荷で防止する。 【構成】 物体の重心を代表点として定義し、現フレー
ムの物体1の代表点4と前フレームの物体2の代表点5
とから、画面上における物体の移動ベクトル10を計算
する。次に、物体1を構成するポリゴン頂点の位置を移
動ベクトル10に基づき評価してそれらの中から半透明
ポリゴン構成頂点7、7′を選定する。次に、前フレー
ムにおいて選定されている半透明ポリゴン構成頂点8、
8′と、これらの中点である補助頂点13と、半透明ポ
リゴン構成頂点7、7′とにより半透明ポリゴン11を
作成し、これを所定の透明度で3次元CG空間内に配置
する。そして、この半透明ポリゴン11を物体とともに
画面上に表示する。半透明ポリゴン11は、フレームの
進行にともなって透明度を増し、所定フレーム進行後に
は完全に透明になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3次元コンピュータグ
ラフィックスアニメーションにおいて移動物体の飛び移
り現象を防止するためのモーションブラーの表現方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】静止画のコンピュータグラフィックス
(以下「CG」と略す。)では、物体の形状や位置、視
点の位置などの情報からモニター画面上に表示される物
体の画像を計算して描画し、物体の移動速度や視点の移
動速度などの情報は用いられない。一方、CGでアニメ
ーションを行う場合、アニメーションの各フレームにお
いては物体は静止画と同様に描画される。このため、C
Gアニメーションで移動する物体を表現すると、フレー
ム間で物体が飛び移っているかのように不自然に見える
現象(飛び移り現象)が生じる。これを防ぐための方法
として、各フレームで物体の移動によるぶれ(モーショ
ンブラー)をシミュレートし、それを画面上に表現する
方法がある。
【0003】従来、モーションブラーを表現する第1の
方法として、フレーム間の時間をランダムにサンプリン
グし、サンプリングされた時間における物体の位置情報
を用いてモーションブラーをシミュレートする方法があ
る。この方法は、例えば、Robert L. Cookによる“Stoc
hastic Sampling in Computer Graphics”(ACM Transa
ctions on Graphics, Vol.5, No.1, January 1986, pp.
52-72)に開示されている。
【0004】また、モーションブラーを表現する従来の
第2の方法として、アニメーションの或るフレームの描
画が終わったら、そのフレームの画像を暗くして次のフ
レームの画像の背景にコピーする方法がある。この方法
では、多くの場合、前の2個或いは3個のフレームをそ
れぞれ明るさをかなり落として次のフレームに追加す
る。この方法は、Andrew S. Glassner著、白田耕作監訳
の「最新3次元コンピュータグラフィックス」(アスキ
ー刊、1991年、197〜198頁)に開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、モーシ
ョンブラーを表現する上述の第1の方法は、モーション
ブラーを正確に表現できるという利点を有する反面、多
くの情報と計算が必要になるために計算負荷が大きいと
いう欠点があった。また、上述の第2の方法は、簡易に
モーションブラーをシミュレートすることができるとい
う利点を有する反面、物体の移動速度が大きくなった場
合には飛び移り現象を防止することができないという欠
点があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、3次元CGアニ
メーションにおける高速移動物体の飛び移り現象を小さ
な計算負荷で防止できるモーションブラーの表現方法を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、ポリゴン表現を用いた3次元コンピュ
ータグラフィックスアニメーションにおいて、描画すべ
き物体の代表点を定義し、現フレームと1つ前のフレー
ムとの間での上記代表点の移動から、それらのフレーム
の間での上記物体の移動ベクトルを求め、上記物体を構
成するポリゴン頂点のうち現フレームにおいて画面上に
現れるポリゴン頂点を上記移動ベクトルに基づいて評価
することにより、それらのポリゴン頂点から少なくとも
2点を選定して半透明ポリゴン構成頂点とし、現フレー
ムにおける上記半透明ポリゴン構成頂点と1つ前のフレ
ームにおいて求められている半透明ポリゴン構成頂点と
から半透明ポリゴンを作成して、これを3次元コンピュ
ータグラフィックス空間内に配置し、上記半透明ポリゴ
ンを所定の透明度でもって画面上に表示する。
【0008】また、本発明の別の態様では、ポリゴン表
現を用いた3次元コンピュータグラフィックスアニメー
ションにおいて、描画すべき物体の代表点を定義し、現
フレームと1つ前のフレームとの間での上記代表点の移
動から、それらのフレームの間での上記物体の移動ベク
トルを求め、上記物体を構成するポリゴンのうち現フレ
ームにおいて画面上に現れるポリゴンのポリゴン頂点を
ポリゴン毎に上記移動ベクトルに基づいて評価すること
により、それらのポリゴン頂点からポリゴン毎に少なく
とも2点の半透明ポリゴン構成頂点を選定し、現フレー
ムにおけるポリゴン毎の上記半透明ポリゴン構成頂点と
1つ前のフレームにおいてそれぞれ対応するポリゴンに
対し求められている半透明ポリゴン構成頂点とからポリ
ゴン毎に半透明ポリゴンを作成して、これらを3次元コ
ンピュータグラフィックス空間内に配置し、上記半透明
ポリゴンを所定の透明度でもって画面上に表示する。
【0009】また、本発明のさらに別の態様では、ポリ
ゴン表現を用いた3次元コンピュータグラフィックスア
ニメーションにおいて、描画すべき物体の代表点を定義
し、現フレームと1つ前のフレームとの間での上記代表
点の移動から、それらのフレームの間での上記物体の移
動ベクトルを求め、上記物体を構成するポリゴン頂点の
うち現フレームにおいて画面上に現れる全てのポリゴン
頂点を上記移動ベクトルに基づいて評価することによ
り、それらのポリゴン頂点から2点を選定して半透明ポ
リゴン構成頂点とし、現フレームにおける上記半透明ポ
リゴン構成頂点と1つ前のフレームにおいて求められて
いる半透明ポリゴン構成頂点とから半透明ポリゴンを作
成して、これを3次元コンピュータグラフィックス空間
内に配置し、上記半透明ポリゴンを所定の透明度でもっ
て画面上に表示する。
【0010】本発明の好ましい態様においては、上記半
透明ポリゴンを、漸次透明に近づけつつ、複数のフレー
ムで連続的に表示する。
【0011】本発明のさらに好ましい態様においては、
上記半透明ポリゴン構成頂点に加えて、これらの半透明
ポリゴン構成頂点から求められる補助点を用いて半透明
ポリゴンを作成する。
【0012】
【作用】本発明の原理を図1を参照して説明する。図1
において、参照符号1、2、3はそれぞれ3次元CGア
ニメーションに表された物体であり、符号1は現フレー
ムの物体、符号2は1フレーム前のフレーム(前フレー
ム)の物体、符号3は2フレーム前のフレーム(前々フ
レーム)の物体をそれぞれ示す。また、符号4、5、6
はそれぞれの物体の代表点を示し、この例では、代表点
は物体の重心としている。さらに、符号10、10′
は、各フレーム間における代表点4、5、6の移動を示
す移動ベクトルである。
【0013】図中、符号7、7′は、現フレームの物体
1の頂点の中から移動ベクトル10に基づき選定された
半透明ポリゴン構成頂点であり、符号8、8′は、前フ
レームにおいて同様の手法により物体2の頂点から選定
されている半透明ポリゴン構成頂点である。また、符号
9、9′は、前々フレームにおいて同様の手法により物
体3の頂点から選定されている半透明ポリゴン構成頂点
である。
【0014】そして、現フレームの半透明ポリゴン構成
頂点7、7′と前フレームの半透明ポリゴン構成頂点
8、8′により、これらを頂点とする半透明ポリゴン1
1を作成する。符号12は、前フレームにおいて同様の
手法により半透明ポリゴン構成頂点8、8′、9、9′
から作成された半透明ポリゴンである。ここで、半透明
ポリゴン12は半透明ポリゴン11よりもより透明に近
い(即ち、透明度が高い)。
【0015】このようにして作成した所定の透明度を有
する半透明ポリゴンを、3次元CG空間中の物体の軌跡
内に配置し、これを物体と同時に画面上に表示すること
で、簡易な手法にもかかわらず、高速移動物体でも飛び
移り現象の生じないモーションブラーの表現ができる。
【0016】尚、図1には半透明ポリゴンが2個(2フ
レーム分)の場合を示したが、3個以上の半透明ポリゴ
ンを画面上に表示してもよい。
【0017】次に、本発明の手順を図2のフローチャー
トに従って説明する。
【0018】まず、フレームを更新し(ステップS
1)、そのフレームにおいて表示すべき1つの物体の描
画が終了すると(ステップS2)、当該フレームと前フ
レームとの間でのその物体に関し予め定義されている代
表点の位置の移動から当該フレームにおけるその物体の
移動ベクトルを計算する(ステップS3)。
【0019】さらに、当該フレームにおいてその物体を
構成するポリゴン頂点の位置を当該フレームにおける上
記移動ベクトルに基づいて評価することにより、その物
体の頂点から半透明ポリゴン構成頂点を選定し(ステッ
プS4)、その選定した半透明ポリゴン構成頂点及び前
フレームにおいて同様の手法により選定されている半透
明ポリゴン構成頂点から所定の透明度を有する半透明ポ
リゴンを作成する(ステップS5)。そして、この当該
フレームにおいて作成した半透明ポリゴンを3次元CG
空間内に配置するとともに、前フレーム及びそれよりも
更に前のフレームにおいて作成されている半透明ポリゴ
ンの透明度をそれぞれ高くする(ステップS6)。そし
て、当該フレームにおいて表示すべき全ての物体の描画
が終了したか否かを判定し(ステップS7)、終了した
場合にはフレームを更新して(ステップS1)、次のフ
レームに進み、終了していない場合には当該フレームに
おいて表示すべき次の物体に関し同様の処理を行う。
【0020】なお、物体を構成するポリゴン頂点から選
定した半透明ポリゴン構成頂点だけでは半透明ポリゴン
が一意に求められないときには、それらの半透明ポリゴ
ン構成頂点に基づいて補助頂点(補助点)を定義し、そ
の補助頂点をも用いることにより半透明ポリゴンを作成
すればよい。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例につき図3〜図6を参
照して説明する。
【0022】図3は、本発明の第1の実施例による基本
的なモーションブラーの表現方法を説明するための模式
図である。同図において、参照符号1、2はそれぞれ3
次元CGアニメーションに表された物体であり、符号1
は現フレームの物体、符号2は前フレームの物体をそれ
ぞれ示す。
【0023】まず、物体の重心をその代表点として定義
する。従って、現フレームの物体1及び前フレームの物
体2のそれぞれについて、その重心4、5が物体の代表
点である。尚、代表点としては、物体の重心以外、例え
ば、物体の頂点の一つを選定してもよい。
【0024】次に、現フレームの物体1の代表点4と前
フレームの物体2の代表点5から、画面上における現フ
レームでの物体の移動ベクトル10を計算する。この移
動ベクトル10は、(Xv ,Yv )で与えられる。
【0025】次に、物体を構成するポリゴンのうち現フ
レームで視点方向を向いているポリゴン(図面に表れて
いる面)の各頂点について、次の評価式(1)により与
えられる数値を計算する。 −Yv ・xp +Xv ・yp (1) ここで、(xp ,yp )は物体を構成するポリゴンの各
頂点の画面上での位置座標を表す。これらの頂点のうち
(1)式の数値が最大値をとる頂点と最小値をとる頂点
とを半透明ポリゴン構成頂点7、7′として選定する。
【0026】次に、前フレームにおいて同様の手法によ
り予め選定されている物体2の2つの半透明ポリゴン構
成頂点8、8′からその中点である補助頂点13を求
め、それら3点8、8′、13と現フレームにおける2
つの半透明ポリゴン構成頂点7、7′との合計5つの頂
点により半透明ポリゴン11を作成する。このとき、半
透明ポリゴンは3次元CG空間内に配置されるため、半
透明ポリゴン11の各頂点は3次元CG空間における座
標により処理される。
【0027】さらに、半透明ポリゴン11を、各半透明
ポリゴン構成頂点7、7′、8、8′及び補助頂点13
を頂点とする3つの3角形ポリゴンに分割し、それぞれ
をグーローシェーディングで色塗りする。このとき、各
半透明ポリゴン構成頂点7、7′、8、8′の色は、こ
れらに対応する物体を構成するポリゴンの各頂点の色と
等しくする。尚、補助頂点13の色は前フレームの半透
明ポリゴン構成頂点8、8′の色の平均とする。
【0028】半透明ポリゴン構成頂点7、7′の透明度
A(0.0≦A≦1.0で、A=0.0のときに完全に
透明)は、次の式(2)で表される。 A=Ti /Pn (2) ここで、Pn は現フレームにおいて視点方向を向いてい
る物体を構成するポリゴンの枚数であり、Ti は予め設
定しておく初期透明度パラメータである。
【0029】半透明ポリゴン構成頂点8、8′及び補助
頂点13の透明度A′は、次の式(3)で表される。 A′=Ts (F−1)/F (3) ここで、Ts はその点の初期透明度を表し、Fは半透明
ポリゴン構成頂点を完全に透明にするまでのフレーム進
行数、即ち、モーションブラーを残すフレーム数を表
す。
【0030】1度描画した半透明ポリゴンの位置と色は
フレームが進行しても変化せず、ただフレームが1つ進
む度に透明度Aの数値が、 Ts /F (4) だけ小さくなる(即ち、透明度が高くなる)。従って、
Fフレーム後にはその半透明ポリゴンは完全に透明にな
る。
【0031】基本的には、以上に説明した方法によりモ
ーションブラーを表現することができる。ただし、以上
に説明した方法においては、物体を構成するポリゴンの
中で特別の処理が必要なポリゴンが2種類存在する。1
つは、前フレームまでは視点方向を向いていなかった
が、現フレームで視点方向を向いたポリゴンである(物
体が回転しているときにこの現象が起こり得る。)。も
う1つは、逆に、前フレームまでは視点方向を向いてい
たが、現フレームで視点方向を向かなくなったポリゴン
である。
【0032】次に、これらのポリゴンに対する処理方法
を説明する。
【0033】図4は、前フレームまでは視点方向を向い
ていなかったが、現フレームで視点方向を向いたポリゴ
ンにつき、上述した方法と同様にしてモーションブラー
を作成する方法を示すものである。
【0034】この場合、現フレームでの半透明ポリゴン
構成頂点7、7′は、移動ベクトル10に基づく評価に
より、上述した方法で選定することができる。しかし、
このポリゴンに関する前フレームの半透明ポリゴン構成
頂点8、8′は、現時点ではデータとして(メモリ内
に)存在しない。そこで、現フレームで得られた半透明
ポリゴン構成頂点7、7′である物体1を構成する頂点
に対応する前フレームの物体2の頂点を半透明ポリゴン
構成頂点8、8′として選定する。そして、2つの半透
明ポリゴン構成頂点8、8′と、それらの中点である補
助頂点13と、2つの半透明ポリゴン構成頂点7、7′
との合計5つの頂点により半透明ポリゴン11を作成す
る。このとき、半透明ポリゴン構成頂点7、7′の透明
度の数値は上記式(2)で表されるものと同じである
が、半透明ポリゴン構成頂点8、8′及び補助頂点13
の透明度の数値はゼロとする。この半透明ポリゴン11
もグーローシェーディングで色塗りされる。
【0035】図5は、前フレームまでは視点方向を向い
ていたが、現フレームで視点方向を向かなくなったポリ
ゴンに対する処理方法を示すものである。
【0036】このポリゴンに対しては、前フレームにお
いて、半透明ポリゴン構成頂点8、8′が選定されてい
る。そこで、その半透明ポリゴン構成頂点8、8′であ
る物体2を構成する頂点に対応する現フレームの物体1
の頂点を半透明ポリゴン構成頂点7、7′として選定す
る。そして、2つの半透明ポリゴン構成頂点8、8′
と、それらの中点である補助頂点13と、2つの半透明
ポリゴン構成頂点7、7′との合計5つの頂点により半
透明ポリゴン11を作成する。このとき、半透明ポリゴ
ン構成頂点8、8′及び補助頂点13の透明度の数値は
上記式(3)で表すものであり、半透明ポリゴン構成頂
点7、7′の透明度の数値はゼロである。この半透明ポ
リゴン11もグーローシェーディングで色塗りされる。
【0037】次に、より簡易に半透明ポリゴンを作成す
る本発明の第2の実施例を図6を参照して説明する。
尚、第1の実施例と対応する部分には同じ符号を付す。
【0038】まず、本実施例では第1の実施例と同様
に、物体の重心をその代表点として定義する。従って、
現フレームの物体1に対しては符号4、前フレームの物
体2に対しては符号5、前々フレームの物体3に対して
は符号6が物体の代表点をそれぞれ示している。
【0039】次に、現フレームの物体1の代表点4と前
フレームの物体2の代表点5とから、画面上における現
フレームに関する物体の移動ベクトル10を計算する。
次に、本実施例においては、物体を構成する全てのポリ
ゴン頂点につき評価式(1)により得られる数値を計算
して、現フレームで(1)式の数値が最大値をとる頂点
と最小値をとる頂点とを全てのポリゴン頂点の中から半
透明ポリゴン構成頂点7、7′として選定する。
【0040】次に、前フレームの物体2について同様の
手法により選定されている2つの半透明ポリゴン構成頂
点8、8′と、これらの中点である補助頂点13と、2
つの半透明ポリゴン構成頂点7、7′との合計5つの頂
点により半透明ポリゴン11を作成する。
【0041】さらに、半透明ポリゴン11を3つの3角
形ポリゴンに分割し、それぞれをグーローシェーディン
グで色塗りする。このとき、半透明ポリゴン11の各頂
点の色は、これらに対応する物体を構成するポリゴンの
うち視点方向を向いているポリゴンの色の平均である。
或いは、対応する物体全体の色の平均であってもよい。
半透明ポリゴン構成頂点7、7′の透明度Aは、次式
(5)で表される。 A=Ti (5)
【0042】また、前フレームの半透明ポリゴン構成頂
点8、8′及び補助頂点13の透明度A′は、上記式
(3)で表される。そして、フレームの進行にともない
半透明ポリゴン11の透明度の数値は上記式(4)に従
い減少していく(即ち、透明度が高くなる。)。
【0043】尚、図中、符号9、9′は前々フレームの
物体3における半透明ポリゴン構成頂点であり、符号1
4はその中点である。また、符号12は前フレームおい
て作成された半透明ポリゴンである。
【0044】以上、代表点及び半透明ポリゴン構成頂点
の具体的な選び方をいくつか示したが、代表点及び半透
明ポリゴン構成頂点は他の選び方で選ばれてもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、小さい計算負荷で3次
元CGアニメーションのモーションブラーを表現するこ
とができ、しかも、高速で移動する物体の飛び移り現象
をも回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための模式図である。
【図2】本発明の方法の概略を示すフローチャートであ
る。
【図3】本発明の第1の実施例による基本的なモーショ
ンブラーの作成方法を説明するための模式図である。
【図4】本発明の第1の実施例による補足的なモーショ
ンブラーの作成方法を説明するための模式図である。
【図5】本発明の第1の実施例による補足的なモーショ
ンブラーの作成方法を説明するための模式図である。
【図6】本発明の第2の実施例によるモーションブラー
の作成方法を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 現フレームの物体 2 前フレームの物体 3 前々フレームの物体 4 現フレームの物体の代表点 5 前フレームの物体の代表点 6 前々フレームの物体の代表点 7、7′、8、8′、9、9′ 半透明ポリゴン構成頂
点 10 10′ 移動ベクトル 11、12 半透明ポリゴン 13、14 補助頂点

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリゴン表現を用いた3次元コンピュー
    タグラフィックスアニメーションにおいて、 描画すべき物体の代表点を定義し、 現フレームと1つ前のフレームとの間での上記代表点の
    移動から、それらのフレームの間での上記物体の移動ベ
    クトルを求め、 上記物体を構成するポリゴン頂点のうち現フレームにお
    いて画面上に現れるポリゴン頂点を上記移動ベクトルに
    基づいて評価することにより、それらのポリゴン頂点か
    ら少なくとも1点を選定して半透明ポリゴン構成頂点と
    し、 現フレームにおける上記半透明ポリゴン構成頂点と1つ
    前のフレームにおいて求められている半透明ポリゴン構
    成頂点とから半透明ポリゴンを作成して、これを3次元
    コンピュータグラフィックス空間内に配置し、 上記半透明ポリゴンを所定の透明度でもって画面上に表
    示することを特徴とするモーションブラーの表現方法。
  2. 【請求項2】 ポリゴン表現を用いた3次元コンピュー
    タグラフィックスアニメーションにおいて、 描画すべき物体の代表点を定義し、 現フレームと1つ前のフレームとの間での上記代表点の
    移動から、それらのフレームの間での上記物体の移動ベ
    クトルを求め、 上記物体を構成するポリゴンのうち現フレームにおいて
    画面上に現れるポリゴンのポリゴン頂点をポリゴン毎に
    上記移動ベクトルに基づいて評価することにより、それ
    らのポリゴン頂点からポリゴン毎に少なくとも1点の半
    透明ポリゴン構成頂点を選定し、 現フレームにおけるポリゴン毎の上記半透明ポリゴン構
    成頂点と1つ前のフレームにおいてそれぞれ対応するポ
    リゴンに対し求められている半透明ポリゴン構成頂点と
    からポリゴン毎に半透明ポリゴンを作成して、これらを
    3次元コンピュータグラフィックス空間内に配置し、 上記半透明ポリゴンを所定の透明度でもって画面上に表
    示することを特徴とするモーションブラーの表現方法。
  3. 【請求項3】 ポリゴン表現を用いた3次元コンピュー
    タグラフィックスアニメーションにおいて、 描画すべき物体の代表点を定義し、 現フレームと1つ前のフレームとの間での上記代表点の
    移動から、それらのフレームの間での上記物体の移動ベ
    クトルを求め、 上記物体を構成するポリゴン頂点のうち現フレームにお
    いて画面上に現れる全てのポリゴン頂点を上記移動ベク
    トルに基づいて評価することにより、それらのポリゴン
    頂点から2点を選定して半透明ポリゴン構成頂点とし、 現フレームにおける上記半透明ポリゴン構成頂点と1つ
    前のフレームにおいて求められている半透明ポリゴン構
    成頂点とから半透明ポリゴンを作成して、これを3次元
    コンピュータグラフィックス空間内に配置し、 上記半透明ポリゴンを所定の透明度でもって画面上に表
    示することを特徴とするモーションブラーの表現方法。
  4. 【請求項4】 上記半透明ポリゴンを、漸次透明に近づ
    けつつ、複数のフレームで連続的に表示することを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のモーション
    ブラーの表現方法。
  5. 【請求項5】 上記半透明ポリゴン構成頂点に加えて、
    これらの半透明ポリゴン構成頂点から求められる補助点
    を用いて半透明ポリゴンを作成することを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか1項に記載のモーションブラーの
    表現方法。
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