JPH0793566A - グラフィック描画装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】アプリケーションから出されるグラフィック描
画要求に対する処理時間を短縮すると同時に、図形描画
処理速度を向上させることにある。 【構成】アプリケーション１よりグラフィック描画要求
をグラフィック描画装置制御部２に与えることにより、
このグラフィック描画装置制御部２よりグラフィック描
画装置本体４に図形描画データを転送し、この図形描画
データをグラフィック描画装置本体４により処理を行っ
てＣＲＴ５に図形表示するグラフィック描画装置におい
て、グラフィック描画装置制御部２にアプリケーション
１からの図形描画要求を書込むデータキュー３を設け、
且つグラフィック描画装置本体４にグラフィック描画装
置制御部２より転送されるデータキュー３に保持された
図形描画要求を一時的に保存するＦＩＦＯバッファ６を
設け、このＦＩＦＯバッファ６に保存された図形描画デ
ータを処理してＣＲＴ５に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ本体にグ
ラフィック描画装置本体を接続してＣＲＴに図形描画を
行うグラフィック描画装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、コンピュータ本体にグラフィック
描画装置本体を接続してＣＲＴに図形描画を行う場合、
アプリケーションよりグラフィック描画装置制御部にグ
ラフィック描画要求を発行すると、このグラフィック描
画装置制御部ではグラフィック描画要求をもとに描画デ
ータメモリより図形描画データを読み出し、この図形描
画データをグラフィック描画装置本体に転送するように
している。

【０００３】従って、アプリケーションから発行された
グラフィック描画要求はグラフィック描画装置制御部、
グラフィック描画装置本体の順で処理されるため、アプ
リケーションは次のグラフィック描画要求を出したくて
も、グラフィック描画装置制御部より転送された図形描
画データがグラフィック描画装置本体で処理を終えるま
で待たされることになる。

【０００４】また、グラフィック描画装置制御部がグラ
フィック描画装置本体に図形描画データを転送する際、
以前転送された図形描画データがグラフィック描画装置
本体で処理されているときは、その処理が終了するまで
アプリケーション描画要求はグラフィック描画装置制御
部内で待たされる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このように従来のグラ
フィック描画装置では、グラフィック描画要求がグラフ
ィック描画装置制御部で処理された後、グラフィック描
画装置本体で図形描画データが処理されるため、アプリ
ケーション全体の処理時間が長くなり、またアプリケー
ションからグラフィック描画要求が連続して出されてい
る場合でも、グラフィック描画装置本体での処理が１つ
１つ終る毎にグラフィック描画装置制御部から図形描画
データを取込んでいるため、描画処理の効率が低くなる
という問題があった。

【０００６】本発明は上記のような問題を解消するため
なされたもので、アプリケーションから出されるグラフ
ィック描画要求に対する処理時間を短縮すると同時に、
図形描画処理速度を向上させることができるグラフィッ
ク描画装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、アプリケーションよりグラフィック描画要
求をグラフィック描画装置制御部に与えることにより、
このグラフィック描画装置制御部よりグラフィック描画
装置本体に図形描画データを転送し、この図形描画デー
タをグラフィック描画装置本体により処理を行って表示
手段に図形を表示するグラフィック描画装置において、
前記グラフィック描画装置制御部に前記アプリケーショ
ンからの図形描画要求を記憶する記憶手段を設け、且つ
グラフィック描画装置本体に前記記憶手段に記憶された
図形描画要求に応じて前記グラフィック描画装置制御部
より転送される図形描画データを一時的に保存するバッ
ファを設け、このバッファに保存された図形描画データ
を処理して表示手段に表示するようにしたものである。

【０００８】また、グラフィック描画装置本体はバッフ
ァに空きがあるか否かをチェックし、空きがないときは
グラフィック描画装置制御部に処理停止指令を与え、空
きがあるときはグラフィック描画装置制御部に処理再開
指令を与える機能を有するものである。

【０００９】

【作用】このような構成のグラフィック描画装置にあっ
ては、アプリケーションから出された図形描画要求を一
時的に記憶する記憶手段をグラフィック描画装置制御部
内に設け、この記憶手段にアプリケーションより出され
る図形描画要求を順次書込むようにしたので、アプリケ
ーションの処理速度が速くなる。また、グラフィック描
画装置本体に対してはバッファを設け、図形描画データ
処理中でもバッファに空きがあるときはグラフィック描
画装置制御部からの図形描画データを取込んで一時的に
保存するようにしたので、バッファには常に処理すべき
データがあり、空き状態なしに図形処理を行うことがで
き、描画効率を向上させることができる。

【００１０】

【実施例】以下本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。図１は本発明によるグラフィック描画装置の構成
例を示すブロック図である。図１において、１は図形描
画を要求するアプリケーシヨン、２はグラフィック描画
装置制御部で、このグラフィック描画装置制御部２には
アプリケーシヨン１から発行された図形描画要求を書込
むデータキュー３が設けられる。このデータキュー３は
グラフィック描画装置制御部２内の描画データメモリの
一部に用意されたデータエリアが使用される。

【００１１】また、４はグラフィック描画装置制御部２
より転送された図形描画データを処理してＣＲＴ５に図
形を表示するグラフィック描画装置本体で、このグラフ
ィック描画装置本体４内には複数の図形描画データを一
時的に保存するブロックを有するＦＩＦＯバッファ６が
設けられる。

【００１２】さらに、グラフィック描画装置本体４はＦ
ＩＦＯバッファ６に空きブロックがあるか否かをチェッ
クし、空きブロックがある場合にはグラフィック描画装
置制御部２に割込み通知を与えると共に、データキュー
３に書込まれた図形描画要求により図示しない描画デー
タメモリから取込まれた図形描画データを一時的に保存
する機能を持たせてある。

【００１３】次に上記のように構成されたグラフィック
描画装置の作用について図２に示すフローチャートを参
照しながら説明する。まず、アプリケーション１から図
形描画要求が出されると、この図形描画要求はグラフィ
ック描画装置制御部２に設けられたデータキュー３に順
次書込まれる。データキュー３に図形描画要求が書込ま
れると、アプリケーション１は順次その先の処理を続け
る。

【００１４】次にグラフィック描画装置制御部２が始動
すると、このグラフィック描画装置制御部２はデータキ
ュー３に書込まれた図形描画要求を１つずつ取出し（ス
テップＳ１）、終了でないことを確認して（ステップＳ
２）、図示しない描画データメモリより図形描画データ
を取込んでグラフィック描画装置本体４に設けられたＦ
ＩＦＯバッファ６に保存する（ステップＳ３）。このグ
ラフィック描画装置本体４では、ＦＩＦＯバッファ６に
保存された図形描画データを読出して順次データ処理を
実行し、図形をＣＲＴ５に表示する。

【００１５】また、グラフィック描画装置本体４は、１
つの描画要求に対する処理が終了する毎にＦＩＦＯバッ
ファ待ちフラグが立っているかどうかをチェックし、Ｆ
ＩＦＯバッファ待ちフラグが立っている場合には、ＦＩ
ＦＯバッファ６のブロックに空きがあると判定し（ステ
ップＳ４）、グラフィック描画装置制御部２に割込みを
発生させてＦＩＦＯバッファ６に空きができたことを通
知する。

【００１６】グラフィック描画装置本体４よりグラフィ
ック描画装置制御部２に空きができたことの通知を受け
ると、このグラフィック描画装置制御部２ではデータキ
ュー３に書込まれた図形描画要求により図形描画データ
を読出してグラフィック描画装置本体４のＦＩＦＯバッ
ファ６の空きブロックに転送し、次のデータ処理に移行
する（ステップＳ５）。

【００１７】もし、上記ステップＳ４にてＦＩＦＯバッ
ファ６に空きがない場合には、グラフィック描画装置制
御部２でＦＩＦＯバッファ待ちのフラグを立てた後、グ
ラフィック描画装置本体４からの割込み待ちの状態とな
る（ステップＳ６）。

【００１８】このように本実施例では、アプリケーショ
ン１から出された図形描画要求を一時的に保存するデー
タキュー３をグラフィック描画装置制御部２内のデータ
エリアに用意し、このデータキュー３にアプリケーショ
ン１より出される図形描画要求を順次書込むようにした
ので、アプリケーション１の処理速度が速くなる。ま
た、グラフィック描画装置本体４に対してはＦＩＦＯバ
ッファ６を用意し、描画データ処理中でもＦＩＦＯバッ
ファ６に空きがあるときはグラフィック描画装置制御部
２からの描画データをデータキュー３より取込んで一時
的に保存するようにしたので、ＦＩＦＯバッファ６には
常に処理すべきデータがあり、空き状態なしに図形処理
を行うことができ、描画効率を向上させることができ
る。

【００１９】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、アプ
リケーションから出されるグラフィック描画要求に対す
る処理時間を短縮すると同時に、図形描画処理速度を向
上させることができるグラフィック描画装置を提供でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるグラフィック描画装置の一実施例
を示すブロック構成図。

【図２】同実施例の作用を説明するためのフローチャー
トを示す図。

【符号の説明】

１……アプリケーション、２……グラフィック描画装置
制御部、３……デーキュー、４……グラフィック描画装
置本体、５……ＣＲＴ、６……ＦＩＦＯバッファ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 アプリケーションよりグラフィック描画
   要求をグラフィック描画装置制御部に与えることによ
   り、このグラフィック描画装置制御部よりグラフィック
   描画装置本体に図形描画データを転送し、この図形描画
   データをグラフィック描画装置本体により処理を行って
   表示手段に図形を表示するグラフィック描画装置におい
   て、前記グラフィック描画装置制御部に前記アプリケー
   ションから出される図形描画要求を順次記憶する記憶手
   段を設け、且つグラフィック描画装置本体に前記記憶手
   段に記憶された図形描画要求に応じて前記グラフィック
   描画装置制御部より転送される図形描画データを一時的
   に保存するバッファを設け、このバッファに保存された
   図形描画データを処理して表示手段に表示するようにし
   たことを特徴とするグラフィック描画装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のグラフィック描画装置
   において、グラフィック描画装置本体はバッファに空き
   があるか否かをチェックし、空きがないときはグラフィ
   ック描画装置制御部に処理停止指令を与え、空きがある
   ときはグラフィック描画装置制御部に処理再開指令を与
   える機能を有することを特徴とするグラフィック描画装
   置。