JPH0793274A - データ転送方式及びデータ転送装置 - Google Patents

データ転送方式及びデータ転送装置

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JPH0793274A
JPH0793274A JP6095076A JP9507694A JPH0793274A JP H0793274 A JPH0793274 A JP H0793274A JP 6095076 A JP6095076 A JP 6095076A JP 9507694 A JP9507694 A JP 9507694A JP H0793274 A JPH0793274 A JP H0793274A
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JP6095076A
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Noboru Ozaki
暢 尾崎
Rikiya Okamoto
力哉 岡本
Junichi Sugiyama
淳一 杉山
Seiya Shimizu
誠也 清水
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F13/00Interconnection of, or transfer of information or other signals between, memories, input/output devices or central processing units
    • G06F13/14Handling requests for interconnection or transfer
    • G06F13/16Handling requests for interconnection or transfer for access to memory bus
    • G06F13/1668Details of memory controller
    • G06F13/1673Details of memory controller using buffers

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の装置間で、データを転送するに際し、
複雑な回路構成を採用せずに高速に且つ容易にデータ転
送が可能となるデータ転送方式及びデータ転送装置を提
供する。 【構成】 複数個の装置1A、1B、1C、1個の共有
メモリ手段5、該複数個のマスタ1A、1B、1Cのそ
れぞれに対応して設けられている複数個のデータ保持手
段3A,3B,3C、一つのマスタとマスタに対応して
設けられている一のデータ保持手段との間に設けられた
データバス2A,2B,2C、各データ保持手段とメモ
リ手段との間に設けられているメモリデータバス4及び
データ保持手段3A,3B,3Cのそれぞれと接続され
ていると同時に共有メモリ手段5とも接続されているデ
ータ転送制御手段8とから構成されているデータ転送装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ転送方式及びデ
ータ転送装置に関するものであり、更に詳しくは、コン
ピュータ特に並列計算機、コンピュータグラフィック
(CG)アクセラレータ、画像処理アクセラレータ等に
於けるデータ転送方式及びそれに使用されるデータ転送
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、コンピュータ等に於いて多量
のデータを高速度で演算処理する為に、多くの演算方法
が開発され、実行されてきている。中でも、コンピュー
タグラフィック、画像処理等に於いては、並列式の演算
処理方式を用いて、複数個の装置(マスタ)間で、所定
の量のデータを高速に転送させる必要があり、その為の
演算処理回路の開発が重要である。
【0003】処で、図20は、係る,高速演算処理に於
けるデータの転送を高速に実行する為に、従来から用い
られているデータ転送装置に於ける構成の一例を示すブ
ロックダイアグラムである。つまり、図20に示されて
いる従来のデータ転送装置の例に於いては、例えば複数
個のマスタ1A、1B、1Cのそれぞれは、データバス
2A,2B,2Cをそれぞれ介して、対応するデータ保
持手段(データバッファ手段)3A,3B,3Cとそれ
ぞれ接続されており、更に該データバッファ手段3A,
3B,3Cのそれぞれの出力4A、4B、4Cは、メモ
リデータバス4を介して共有メモリ5の共通I/O端子
6と接続されているものである。
【0004】此処で、マスタとは、少なくともホストコ
ンピュータを含む、データの演算処理機能を有し、且つ
データの入力機能と当該演算機能により演算処理した結
果を記憶し、又出力する機能を有する演算処理構成体一
般を指すものである。(以下同様の対象物を指すものと
して使用する。)係る従来のデータ転送装置に於いて
は、複数個(n個)の前記マスタと1個のメモリ(共有
メモリ)との間で所定のデータの転送が行われるもので
有って、係る方式に於いては、あるマスタ1Nと該共通
メモリ5との間のデータ転送のみならず、当該複数個の
マスタ1Aから1Nの内の一つのマスタと他のマスタと
の間に於いても、所定のデータの転送が行われる様に構
成されている。
【0005】係る従来のデータ転送装置に於いては、或
るマスタ1Aから、所定のデータを他のマスタ例えば1
Bに転送しようとする場合には、一端当該マスタ1Aか
ら出力される所定のデータを一旦データバッファ手段3
Aを介してメモリデータバス4と接続されている共通メ
モリ5の所定のアドレスにライトして格納しておき、次
いで当該データを転送させたい他のマスタ1Bが、当該
共通メモリ5にアクセスして、当該アドレスを該マスタ
1Bがリードする様に構成されている。
【0006】係る構成に於いては、当該マスタ1Aが、
当該転送用のデータを該共通メモリ5にライトした後、
他のマスタ1Bが、当該転送データを該共通メモリから
リードする迄の間に他のマスタのアクセス要求がない場
合には、データの転送は最も早く実行されるが、所定の
サイクル周期iが必要となっている。然しながら、上記
に於いて、他のマスタからのアクセス要求が割り込まれ
た場合には、当該メモリデータバスに於いてデータの競
合が発生し、従って、所定のデータを転送する迄にかな
りのサイクルを必要とする事から、当該データの演算処
理は、その分だけデータの転送速度が遅くなると言う問
題が有った。
【0007】図21は、図20に示される従来のデータ
転送装置に於けるデータの転送処理のタイミングチャー
トであり、図21(A)は、或るマスタ1Aから他のマ
スタ1Bにデータを転送する場合の例を示したもので有
る。つまり、図21(A)は、或るマスタ1Aから、他
のマスタ1Bに所定のデータの転送を行う場合に、前記
マスタ1Aが、当該共通メモリ5に対してデータを書き
込む為、アクセスした場合に、マスタ1Bからのリード
要求アクセス信号が出力される以前に、該マスタ1B以
外の他のマスタ1Nから、当該共通メモリに対して、何
らかのアクセスの要求が無い場合の例を示すものであ
り、又図21(B)は、或るマスタ1Aから、他のマス
タ1Bに所定のデータの転送を行う場合に、前記マスタ
1Aが、当該共通メモリ5に対してデータを書き込む
為、アクセスした場合に、マスタ1Bからのリード要求
アクセス信号が出力される以前に、該マスタ1B以外の
他のマスタ1Nから、当該共通メモリに対して、何らか
のアクセスの要求が発生した場合のタイミングチャート
の例をそれぞれ示すものである。
【0008】即ち、図21(A)に於いては、マスタ1
Aからデータをマスタ1Bに転送する場合のタイミング
チャートの例を示すものであって、先ずクロック信号t
2でマスタ1Aのアドレス─データ─ストローブ信号A
−ADSが出力され、マスタAのデータを、共通メモリ
5の所定の位置に書き込む為のアドレス情報が出力さ
れ、クロック信号t3に於いて、当該データが、共通メ
モリ5に書き込まれる状態となった事を示すA−DTA
CK信号がONとなり、以後マスタAは、別の演算処理
を実行する事が可能となる。
【0009】クロック信号t4に於いて、共通メモリ5
に於けるメモリへのライトイネーブル信号(DRAM−
WE)が、ONとなり、その結果該共通メモリ5のDR
AM部分のアドレスDRAM−RASがONとなり、マ
スタAからのデータを当該メモリ内にライトする。一
方、マスタ1Aから所定のデータの転送を受ける他のマ
スタ1Bは、クロック信号t3に於いて、マスタ1Bの
アドレス─データ─ストローブ信号B−ADSが出力さ
れ、マスタBのデータを、共通メモリ5の所定の位置に
書き込む為のアドレス情報が出力され、クロック信号t
9に於いて、当該データが、共通メモリ5に書き込まれ
る状態となった事を示すB−DTACK信号がONとな
り、以後マスタBは、別の演算処理を実行する事が可能
となる。
【0010】そこで、適宜のライト─イネーブル信号を
適宜のタイミングで、本例では、クロック信号t8近辺
で出力させ、当該データを読出しする様になっている。
又、図21(B)に於いては、前記した具体例におい
て、マスタ1Aからの転送データを共通メモリ5に対し
て出力させる時点と、マスタ1Bが、当該共通メモリ5
内に格納されている、転送データをリードする為の、共
通メモリ5のアドレスを指定するアドレス信号B−AD
Sが出力される前に、例えば他のマスタ1C及びマスタ
Dから、他のデータに関するアドレス信号C−ADS若
しくは、D−ADSが出力された例を示すものであっ
て、クロック信号t5に於いて、該マスタ1Cから、他
のデータに関するアドレス信号C−ADSが出力された
為、当該共通メモリ5に於いては、前記したマスタ1C
のデータが当該DRAM部分のアドレスDRAM−RA
Sに書き込まれる。
【0011】又、マスタ1DからのD−ADSに対応し
たデータも同様にして該共通メモリのDRAM部分に書
き込まれる事になる。そして、かかる割り込み処理が完
了したクロック信号t18に於いて、ようやくB−DT
ACK信号が出力される事になる。つまり、この例で
は、他のマスタの割り込みによって、マスタ1Aからの
データをマスタ1Bがリードして転送を完成させる迄に
大幅な遅延時間を要する事になる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】つまり、従来のデータ
転送装置においては、複数個のマスタを一個の共通メモ
リを用い、且つ各複数個のそれぞれのマスタが、該一個
の共通メモリへ個別にアクセスする必要があったが、上
記の様なメモリデータバス内に於けるデータの競合が発
生すると、転送終了迄にかなりの時間が係る事になり、
新しいデータ転送装置の開発が要望されていた。
【0013】係る問題点を解決する一つの方法として、
図20の点線で示されている通り、該共通メモリ5を介
さずに、直接2つのマスタ間でデータの転送を実現する
為に、2つの異なるマスタのデータバス同士を直接接続
する別のデータバッファ手段7─1及び7─2等を設け
たものである。かかる構成に於いては、前記した従来例
と異なり、データの転送に際して共通メモリ5を介さな
いので、データ伝送速度は、かなり早くなるが、各マス
タとメモリとの間のデータバッファ手段の他に別にマス
タ間のデータ転送のために更にデータバッファ手段が必
要となるので、回路構成が複雑となり又配線長も長くな
るので、小型化する事が不可能であり、従って、コスト
が増加すると言う問題も有った。
【0014】本発明の目的は、上記した従来技術の欠点
を改良し、複数のマスタ間で、データを転送するに際
し、複雑な回路構成を採用せずに高速に且つ容易にデー
タ転送が可能となるデータ転送方式及びデータ転送装置
を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、基本的には、以下に記載されたような技
術構成を採用するものである。即ち、複数個の装置と少
なくとも1個の共有メモリ手段との間に該装置と対応し
てデータ保持手段が設けられ、当該装置と該データ保持
手段とが接続され、且つ該データ保持手段と該共有メモ
リ手段とがメモリデータバスに接続されているデータ転
送装置に於いて、該複数個の装置の内の一つの装置のデ
ータが、当該装置に接続されているデータ保持手段から
該メモリデータバスを介して、直接他の装置に接続され
たデータ保持手段に転送される様に構成されているデー
タ転送方式であり、更には、複数個の装置、少なくとも
1個の共有メモリ手段、該複数個の装置のそれぞれに対
応して設けられている複数個のデータ保持手段、当該一
つの装置と当該装置に対応して設けられている一つの該
データ保持手段との間に設けられたデータバス、該各デ
ータ保持手段と該共有メモリ手段との間に設けられてい
るメモリデータバス及び当該データ保持手段のそれぞれ
と接続されていると同時に該共有メモリ手段とも接続さ
れているデータ転送制御手段とから構成されているデー
タ転送装置である。
【0016】
【作用】本発明に係るデータ転送方式及びデータ転送装
置は、基本的には複数個(n)のマスタと称される装置
と1個のメモリつまり、共有メモリ間及び複数の装置
(マスタ)間のデータ転送を共有のメモリ手段を介さず
に実行する様に構成したものであり、各装置(マスタ)
からのデータおよびメモリデータバスからのデータをバ
ッファリングするn個のデータバッファ手段から構成さ
れるデータ保持手段とn個の装置(マスタ)からのアド
レス及び制御信号を入力として、各データバッファ手段
であるデータ保持手段を制御する信号及び共有メモリに
対するアドレスと制御信号を出力するコントローラを有
するものであって、具体的には、データを互いに転送し
たい各装置間に於いて、各装置に接続されるデータ保持
手段の一つであるデータバッファ手段に於けるメモリデ
ータバス側に出力端子を互いに直接的に接続させて、該
共有メモリ手段を介さずに、一方のデータ保持手段から
他方のデータ保持手段に直接所定のデータをスルーさせ
る様にするものである。
【0017】かかる構成を採用する事によって、ある装
置(マスタ)から他の装置(マスタ)に所定のデータの
転送を行うに際して、他の装置(マスタ)からのアクセ
ス要求によって、当該装置間のデータの転送処理が遅延
されると言う問題を完全に解消することが出来る。
【0018】
【実施例】以下に、本発明に係るデータ転送方式及びデ
ータ転送装置の具体例を図面を参照しながら詳細に説明
する。図1は、本発明に係るデータ転送方式を実行する
に適したデータ転送装置の一具体例の構成を示すブロッ
クダイアグラムであり、図中、複数個のマスタ1A、1
B、1C、少なくとも1個のメモリ手段5、該複数個の
マスタ1A、1B、1C、のそれぞれに対応して設けら
れている複数個のデータバッファ手段3A,3B,3
C、当該一つのマスタと当該マスタに対応して設けられ
ている一つの該データバッファ手段との間に設けられた
データバス2A,2B,2C、該各データバッファ手段
と該メモリ手段との間に設けられているメモリデータバ
ス4及び当該データバッファ手段3A,3B,3C、の
それぞれと接続されていると同時に該メモリ手段5とも
接続されているデータ転送制御手段8とから構成されて
いるデータ転送装置が示されている。
【0019】データ転送装置に於いて、該複数個のマス
タの内の一つのマスタのデータが、当該マスタに接続さ
れているデータバッファ手段から該メモリデータバスを
介して、直接転送される必要性のある、他のマスタに接
続されたデータバッファ手段に転送される様に構成され
ている。つまり、本発明に係るデータ転送方式に於いて
は、上記した様に、当該一のマスタ例えば1Aのデータ
が、該マスタと対応するデータバッファ手段3Aから、
該メモリデータバス4を介して直接他のマスタ例えば1
Bに対応するデータバッファ手段3Bに転送される間、
当該メモリ手段5は、当該メモリデータバス4にアクセ
スしない様に制御される様にしたものであり、その為に
当該各マスタに対応して設けられた複数個のデータバッ
ファ手段3と該メモリ手段5とは、前記したデータ転送
制御手段8によって、制御されるものである。
【0020】更に、本発明に於いては、当該データ転送
制御手段8は、少なくとも、各マスタ1A、1B、1
C、のアドレス情報及び各マスタの制御バス情報とによ
って制御されるものである。データ転送手段8は通常の
メモリアクセスのときにも作動する。また、メモリを使
用しない転送の場合も4A、4B、4Cとメモリ手段5
とは電気的に接続されている。このときは、メモリのデ
ータ出力は“L”レベルとなっておりメモリに対する制
御信号は動かないだけである。
【0021】係るデータ転送方式を実現させるデータ転
送装置に付いて具体的にその回路構成、機能等に付いて
以下に説明する。図1に示す様に、複数個のマスタ1に
接続した各データバス2に対応してデータバッファ3
(A,B,C)があり、それらのデータ線4A〜4Cは
メモリ5のデータ入出力6に接続されている。データバ
ス2およびメモリバス4は規模を大きくしないために通
常双方向である。そのために各データバッファ3はデー
タバス2側およびメモリデータバス4側ともに双方向制
御が可能なようにする必要がある。また、メモリ5に対
応するホスト1が複数になると、あるホストがメモリを
専有できないので、システム高速化のためにクロック同
期でバッファリングできるレジスタを双方向(ライト/
リード)で持つ必要がある。また、データ転送制御回路
8は、マスタ1A,1B,1Cのアドレスおよび制御信
号を入力し、各マスタ1とメモリ5間のデータ転送か各
ホスト間のデータ転送かを判別するとともに各マスタか
ら要求を調停(アービトレーション)し、優先度の高い
アクセスからメモリデータバス4を使用しアクセスを行
うようにすることが好ましい。そのとき後述するように
各データバッファ3の双方向制御およびレジスタに対す
る格納イネーブルなどの信号を発生する。
【0022】本発明に於けるデータバッファ手段3とし
ては、特にその構成は特定されるものではなく、公知の
データバッファ手段を使用する事が可能であるが、好ま
しくは、図2のブロックダイアグラムに示す様な回路構
成を有するデータバッファ手段を使用するものである。
図2はデータバッファ手段3の例であり、例えば、デー
タバス2と接続され出力制御が可能な第1の双方向デー
タバッファ回路31、該メモリデータバス4に接続され
出力制御が可能な第2の双方向データバッファ回路3
2、該第1の双方向データバッファ回路31の出力を入
力とし、且つ該第2の双方向データバッファ回路32に
出力する少なくとも1段のライト用レジスタ33、及び
該第2の双方向データバッファ回路32の出力を入力と
し、且つ該第1の双方向データバッファ回路31に出力
する少なくとも1段のリード用レジスタ34とから構成
されているものである。
【0023】一方、本発明に於いて使用される該データ
転送制御手段8は、例えば、複数個の該マスタ1の内の
一つのマスタ1Aのデータを、他のマスタ1Cに転送す
る場合に、当該一つのマスタ1Aに接続されているデー
タバッファ手段3Aの出力端部4Aを該メモリデータバ
スの一部を介して、直接転送される必要性のある、他の
マスタ1Cに接続されたデータバッファ手段3Cの出力
端部4Cとを直接接続させるデータ転送経路10を形成
させる機能を有するものであれば、如何なる構成のデー
タ転送制御手段でも使用する事が可能である。
【0024】図3は、本発明に於いて使用されるデータ
転送制御手段8の一具体例の構成を示すブロックダイア
グラムであり、その基本的な構成は、例えば、上記した
様に、当該所定のデータバッファ手段3の出力端部間4
Aから4Cにデータ転送経路10が形成される場合に
は、当該メモリ手段5は、該データ転送経路10に関与
しない様に、該メモリ手段5を制御する機能を有するも
のであり、具体的には、当該データ転送制御手段8は、
少なくとも、各マスタ1のアドレス情報及び各マスタの
制御バス情報とによって制御されるものであって、更に
該データ転送制御手段8は、該マスタ1からの情報に応
答して、所定のデータの転送経路10を決定するスルー
転送モードレジスタ81、該複数個のマスタ1からのア
クセス要求信号を入力して、所定の優先順位に従って当
該メモリデータバス4の使用権を、当該複数個のマスタ
1の内の一つのマスタに於けるアクセス要求信号に与え
るアービタ手段82、当該スルー転送モードレジスタ8
1の出力と該アービタ手段82の出力と、該アドレス及
び制御信号を入力とし、スルーアクセス時に於いて、あ
るマスタからのライト時のアドレスを格納し、それとリ
ード時のアドレスとが等しいか否かを判定するスルー判
定手段83と、該スルー判定手段83の出力と該マスタ
からの制御信号及び該アービタ手段82の出力を入力と
し、各データバッファ手段3に於ける該第1及び第2の
双方向データバッファ回路31、32の出力制御信号と
ライト/リード用レジスタの格納制御信号を出力するデ
ータバッファコントローラ84A〜84Cとから構成さ
れているものである。
【0025】本発明に係る上記データバッファ手段3の
作動に付いて説明するが、以下の説明全体を通じて、ア
ドレスデータストローブ信号(ADS)がアサートされた時
にはアドレス及びデータが有効となるものと設定して説
明する。 データバッファ3は、データバス側の第1の
双方向バッファ31とメモリバス側の第2の双方向バッ
ファ32、ライト用レジスタ33(RgI)とリード用
レジスタ34(RgII) からなる。第1の双方向バッフ
ァ31はBUSOEがアサートされたときにBus d
ataに対する出力がオンになりレジスタ34(RgI
I) の値を出力し、それ以外はBus dataのデー
タを入力する。同様に第2の双方向バッファ32はME
MOEがアサートされたときにメモリデータ5に対する
出力がオンになりレジスタ33(RgI)の値を出力
し、それ以外はメモリデータ5のデータを入力する。そ
して、レジスタ33(RgI)はWT−SETがアサー
トされたときに第1の双方向バッファ31の出力を格納
する。同様にレジスタ34(RgII) はRD−SETが
アサートされたときに第2の双方向バッファ32の出力
を格納する。本発明においてはライト用レジスタおよび
リード用レジスタは1段であるが複数段用意してシステ
ムのスループットを向上させても良い。
【0026】更に、本発明に於ける該データ転送制御手
段8に於いて使用されるアービタ手段82の具体例とし
ては、図4Aに示される様な回路構成を有するものが採
用されるものである。該アービタ手段82は、それぞれ
のマスタから、他のマスタのメモリ領域に対するスルー
アクセス要求に対しリードアクセス要求を調停する機能
を有しているものである。
【0027】即ち、該アービタ手段82は、更にそれぞ
れのマスタから、他のマスタのメモリ領域に対するスル
ーアクセス要求に対しライトアクセス要求を調停する機
能をも有しているものであって、該スルー転送モードレ
ジスタ81から出力されるスルー信号、つまり、マスタ
1Aのデータをどのマスタにメモリを介さずにスルーで
転送させるかを指示する信号であって、図中マスタ1A
からマスタ1Bにスルーさせる場合には、スルーAto
Bと、又マスタ1Aからマスタ1Cにスルーさせる場合
には、スルーAtoCの様に表示されている。
【0028】つまり、本発明に於ける該アービタ手段8
2に於いては、係るスルー信号を入力するORゲート回
路41、該ORゲート回路41の出力と各マスタから出
力される書き込み信号(A-WRITE, B-WRITE, C-WRITE )
を入力とするANDゲート42、該ANDゲート42の
出力を入力とするインバータ43の出力と各マスタから
出力されるアクセス要求信号(A-REQ, B-REQ, C-REQ )
を入力とするANDゲート回路44、各ANDゲート回
路44の出力から優先順位を決定してメモリデータバス
使用権(A-GRT, B-GRT, C-GRT)を出力する為に、インバ
ータ45とANDゲート回路46で構成された優先順位
決定回路47とで構成されているものである。
【0029】つまり、図4Aのアービタ手段に於いて
は、スルーアクセスモードリード時(Aの場合*A-WRIT
E=HIGHとなる、ライト時はA-WRITE=HIGHとなる)にはメ
モリデータバスを専有する必要がないのでGRTをアサ
ートしない。又複数のREQがアサートされ競合が起き
た場合A−REQ>B−REQ>C−REQの優先順位
でA-GRT, B-GRT, C-GRT のどれか1 つをアサートする。
ただし、スルーアクセスモード時のリードはメモリデー
タバスを使用しないのでGRTをアサートしない。
【0030】一方、上記したスルー転送モードレジスタ
81と該アービタ手段82とは、デコーダリクエスタ8
0により制御される様になっており、該デコーダリクエ
スタ80は各マスタからのアドレス信号、例えばADS
と各マスタの制御信号が入力され、転送モードの決定と
メモリデータバスの使用権(A-GRT, B-GRT, C-GRT )をど
のマスタ間に与えるかを決定するものである。
【0031】当該デコーダリクエスタ80の回路構成の
一例を図6に示す。つまり、デコーダリクエスタ80
は、デコーダによりスルー転送モードレジスタ81をセ
ット/リセットするアドレスでADSがアサートされて
いる時、及び書き込み信号WRITE がアサートされている
時にスルー転送モードのセット/リセットを行うもので
あり、又それ以外のアドレスでADSがアサートされて
いる時1、メモリ領域へのアクセス要求となるが、ステ
ータスレジスタが空き状態の時のみ最初の1サイクル時
にリクエスト信号(REQ-1P) がアサートされる。
【0032】図6に示す様に、当該デコーダリクエスタ
80には、各マスタ毎にアドレスデータバス信号、アド
レスデータストローブ信号ADS、書き込み信号WRITE
、アクセスすべき信号の全てが終了した事を示す終了
信号(MEM-BUS-END がアサートされる)がそれぞれ入力
される様に構成されており、デコーダ61、ステータス
レジスタ62、ANDゲート回路63〜67及びリクエ
ストレジスタ68とから構成されている。
【0033】例えば、マスタ1Aに対しては、デコーダ
61Aは、A−アドレス信号とA−ADS信号を入力と
してその出力は上記各ANDゲート回路63〜67の一
方の入力端に入力されている。一方、書き込み信号A-WR
ITE は、上記各ANDゲート回路63〜67の他方の入
力端に入力されている。
【0034】更に、メモリデータバス終了信号(A-MEM-
BUS-END)は、前記したANDゲート回路67の出力と共
にステータスレジスタ62Aに入力され、その出力がA
NDゲート回路67の入力端に入力される。その結果、
図6に示す様に、ANDゲート回路63の出力からスル
ー転送モードリセット信号AtoBが出力されると共
に、ANDゲート回路64の出力からスルー転送モード
セット信号AtoBが出力される。
【0035】又、ANDゲート回路65の出力からスル
ー転送モードリセット信号AtoCが出力されると共
に、ANDゲート回路66の出力からスルー転送モード
セット信号AtoCが出力される。更に、ANDゲート
回路67の出力は、前記したアービタ手段82からの使
用権信号A-GRT の1サイクル信号と共にリクエストレジ
スタ68に入力され、該リクエストレジスタ68からア
クセス要求信号A-REQ が出力される。
【0036】尚、本具体例に於いては、該リクエストレ
ジスタ68は、マスタ1Aのアクセス要求信号A-REQ が
1サイクル(1P)間アサートされると該アクセス要求
信号リクエスト(REQ)をアサートし、その後そのリクエ
ストが受理されると(つまりA-GRT-1Pがアサートされ
る)とそのリクエストがネゲートされる様になってい
る。
【0037】更に、上記した本発明で使用される該スル
ー転送モードレジスタ81の作動例の概略を図7に示
す。つまり、本発明に係るスルー転送モードレジスタ8
1は、例えば前記したデコーダリクエスタ80の出力の
内スルー転送モードセット/リセット信号が入力され、
当該入力信号に応答して、スルー転送を行わせるマスタ
間のデータ転送経路を指定する事になる。
【0038】即ち、該スルー転送モードレジスタ81
は、前記した様に、スルー転送モードセット信号がアサ
ートされるとスルー信号がアサートされスルー転送モー
ドリセット信号がアサートされるとスルー信号がネゲー
トされるものある。そして本具体例に於けるスルー転送
モードレジスタ81として、A to B, B toC, C to A, B
to A, B to C, A to C の6種類が設けられているもの
である。
【0039】次に、本発明に於ける該データ転送制御手
段8に於いて使用されているスルー判定手段83の構成
及びその機能に付いて図8を参照しながら説明する。図
8のブロックダイアグラムから判る様に、本発明に於け
る該スルー判定手段83は、複数個のマスタ1A、1
B、1Cのそれぞれに対応した制御回路を構成してお
り、例えばマスタ1Aに対応した内部回路構成は、スル
ー信号A to B, 及び A to C が入力されるORゲート回
路51、該ORゲート回路51の出力とマスタ1Aの書
き込み信号(A-WRITE)が入力され、かつスルーによりマ
スタ1Aのデータを書き込ませるA-スルーWT信号が出力
されるANDゲート回路53、スルー信号 B to A とマ
スタ1Bの書き込みセット信号(B-WT-SET )が同時に入
力されるANDゲート回路52、該ANDゲート回路5
2の出力とマスタ1Bのアドレス信号(B-ADD)とが入力
されるレジスタ手段54、当該レジスタ手段54の出力
とマスタ1Aのアドレス信号(A-ADD)とが入力されるコ
ンパレータ55、当該コンパレータ55からの出力と前
記したマスタ1Aの書き込み信号(A-WRITE)とアドレス
データストローブ信号(A-ADS)とが入力されるANDゲ
ート回路56、当該ANDゲート回路56の一方の出力
は、ORゲート回路65に入力されると同時に、他方の
出力は、インバータ57の入力に接続されると共に、当
該インバータ57の出力がフリップフロップ58を介し
て前記したレジスタ手段54の入力部にフィードバック
している。
【0040】一方、スルー信号C to Aとマスタ1Cの書
き込みセット信号(C-WT-SET )が同時に入力されるAN
Dゲート回路59 、該ANDゲート回路59 の出力とマ
スタ1Cのアドレス信号(C-ADD)とが入力されるレジス
タ手段60、当該レジスタ手段60の出力とマスタ1A
のアドレス信号(A-ADD)とが入力されるコンパレータ6
1、当該コンパレータ61からの出力と前記したマスタ
1Aの書き込み信号(A-WRITE)とアドレスデータストロ
ーブ信号(A-ADS)とが入力されるANDゲート回路6
2、当該ANDゲート回路62の一方の出力は、ORゲ
ート回路65に入力されると同時に、他方の出力は、イ
ンバータ63の入力に接続されると共に、当該インバー
タ63の出力がフリップフロップ64を介して前記した
レジスタ手段60の入力部にフィードバックしている。
【0041】そして、前記したANDゲート回路56と
62の出力が入力されるORゲート回路65からは、マ
スタ1Aのデータを読み出す為のA-スルーRD信号が出力
される事になる。尚、マスタ1B及びマスタ1Cに対応
する当該スルー判定手段内の回路構成は、上記したもの
と同様であるので、説明は省略する。
【0042】係る本発明に於けるスルー判定手段83の
作動に付いて、マスタ1Aについて例示的に説明する
と、スルーAtoBまたはAtoCがアサートされてい
てA-WRITE がアサートされるときにA−スルーWTがア
サートされる。また、スルーBtoAがアサートされて
いるときに、B-WT-SETがアサートされたタイミングでB-
ADD をRgにラッチしその値とリード時のA-ADD が等し
いとき、または、C-WT-SETがアサートされたタイミング
でC-ADD をRgにラッチしその値とリード時のA-ADD が
等しいときににA-スルーRDがアサートされる。
【0043】次に、本発明の於ける当該スルー転送モー
ドレジスタ8に於いて使用されているデータバッファコ
ントローラ84の構成及びその作動に付いて図5を参照
しながら説明する。図5は、本発明に於いて使用される
データバッファコントローラ84の構成の概略を説明す
るブロックダイアグラムであり、本発明に於けるデータ
転送制御手段8に於いて使用される該データバッファコ
ントローラ84A、84B、84Cは、ある一つのマス
タからのスルーアクセス要求におけるライトアクセス要
求に対して、当該メモリデータバス使用権が与えられた
場合に、他のマスタのデータバッファ手段に於けるリー
ド用レジスタの格納制御信号をアサートする様に機能す
るものである。
【0044】又、該データバッファコントローラは、別
の機能として、ある一つのマスタからのスルーアクセス
要求におけるリードアクセス要求に対して、当該メモリ
データバス使用権が与えられた場合に、他のマスタのデ
ータバッファ手段に於けるメモリデータバスへの出力制
御信号をアサートする様に機能する事も可能である。つ
まり、本発明に係る該データバッファコントローラは、
マスタ1A,1B,1Cのそれぞれに対応して、データ
バッファAコントローラ84A,データバッファBコン
トローラ84B,データバッファCコントローラ84
C,が設けられており、それぞれの内部構成、作動は、
何れも同一であるので、此処では、データバッファAコ
ントローラ84Aに付いて説明し、その他のデータバッ
ファコントローラに付いての説明は省略する。
【0045】即ち、データバッファAコントローラ84
Aに於いては前記した信号 A-REQ-1P とA-WRITE の両信
号が入力され、書き込みセット信号A-WT-SETを出力する
ANDゲート回路71、マスタ1Aに対して与えられた
メモリデータバス使用権信号である A-GRT信号とA-WRIT
E-OUT 信号とが入力され、当該メモリ手段をイネーブル
させるA-MEMOE 信号を出力するANDゲート回路72、
B-WT-SET信号及びB-スルーWT信号とが入力されるAND
ゲート回路73、CAS信号とA-WRITE をインバートし
た *A-WRITE 信号とが入力されるANDゲート回路7
4、*スルーBto A 及び*スルーC to A の信号が入
力されるANDゲート回路75、A-ADS信号と*A-WRITE
信号とが入力されるANDゲート回路76が設けら
れ、且つ該ANDゲート回路75の出力は、前記AND
ゲート回路74と76とにも入力され、該ANDゲート
回路74の出力は、後述するORゲート回路90に入力
されると共に、該ANDゲート回路76の出力は、後述
するORゲート回路91に入力されている。
【0046】処で、前記したANDゲート回路73の出
力は、C-WT-SET信号とC-スルーWT信号とが入力されるA
NDゲート回路77の出力と共にORゲート回路78に
入力され、該ORゲート回路78の出力は、フリップフ
ロップ回路79を介して前記したANDゲート回路74
の出力と共にORゲート回路90に入力され、該ORゲ
ート回路90はA-RD-SET信号を出力するものである。
【0047】又該ANDゲート回路76の出力は、A ス
ルーRD信号と共にORゲート回路91に入力され、該OR
ゲート回路91はA-BUSOE 信号を出力するものである。
係るデータバッファAコントローラ84Aの作動を説明
すると、A-REQ-1PとA-WRITE がアサートされているとき
A-WT-SETがアサートされる。また、A-GRT とA-WRITE-OU
T がアサートされているときにA-MEMOE がアサートされ
る。A-RD-SETは、スルーアクセスモードでないときのリ
ードのメモリに対するCASと同じタイミングでアサー
トされ、スルーアクセスモードのときのB-WT-SET又はC-
WT-SETの1サイクル遅れでアサートされる。A-BUSOE は
スルーアクセスモードでないときA-ADS と*A-WRITEがア
サートされたとき、およびスルーアクセスモードのとき
スルーRDがアサートされたときにアサートされる。デ
ータバッファBコントローラおよびデータバッファCコ
ントローラも同様である。
【0048】次に、本発明に於けるスルー転送モードレ
ジスタ8に於いて、DTACK 信号を発生させるために使用
されるDTACK生成回路85の構成に付いて説明す
る。即ち、DTACK 信号は、マスタからデータを転送する
に当たり、所定のデータをADS信号と共に出力した
後、そのデータが、所定のメモリ若しくはデータバッフ
ァ手段に記憶格納され、何時でも読出し信号を受ければ
当該データの転送が可能となった状態を知らせる信号で
あり、データ転送元のマスタに於いては、係るDTACK 信
号を受ければ、他の演算処理操作を行っても良い事にな
る。
【0049】本発明のDTACK生成回路85の回路構
成の一具体例としては、図9に示される様な回路構成を
用いるものであって、A-WT-SET信号とA-RD-SET信号とが
入力されるORゲート回路93、スルーA to B と ス
ルーA to C のインバート信号である*スルーA to B
と、*スルーA to C とが入力されるORゲート回路9
4、該ORゲート回路94の出力をインバータ96で反
転させた信号と該ORゲート回路93の出力とが入力さ
れるANDゲート回路95、該ORゲート回路94の出
力とA-WT-SET信号とが入力されるANDゲート回路97
と該ORゲート回路94の出力とA-スルーRD信号とが入
力されるANDゲート回路98とが設けられており、更
にANDゲート回路95、97、98の出力がそれぞれ
入力され、A-DTACK 信号を出力するORゲート回路99
とから構成されているものである。
【0050】係るDTACK生成回路85は、マスタ1
A、1B、1Cのそれぞれに対応して設けられるもので
あり、その構成は何れも同一である。此処で、DTAC
K生成回路85Aの動作を説明するとA-DTACK は、スル
ーアクセスモードでないときA-WT-SETまたはA-RD-SETの
1サイクル遅れでアサートされ、およびスルーアクセス
モードのときA-WT-SETまたはA-スルーRDがアサートさ
れたときにアサートされる。
【0051】次に、本発明に於けるデータ転送制御手段
8に於いて使用されるメモリ制御信号生成手段88は、
A, B, C-GRT およびA-WRITE を入力し、メモリに対する
制御信号を生成する。たとえば、メモリがDRAMの場
合RAS,CAS,WE,アドレス選択信号(RASア
ドレス、CASアドレス選択)、メモリサイクルが終了
する時点でアサートされるMEM-BUS-END などを生成す
る。
【0052】又、本発明に於けるデータ転送制御手段8
に於いて使用されるアドレスバッファ89は、例えば図
10に示す様な回路構成を有するものであって、適宜の
レジスタ手段101と102とが配置されており、デコ
ードリクエスト生成で出力されるリクエスト信号REQ が
アサートされた時にアドレスバスの信号をラッチすると
共に、WRITE 信号をラッチして、それぞれADD とWRITE-
OUT の信号を出力するものである。
【0053】一方、本発明に於けるデータ転送制御手段
8に於いて使用されるアドレスセレクタ86の回路構成
の一例を図11に示しておく。該アドレスセレクタ86
は、3個のANDゲート回路103〜105と一個のO
Rゲート回路106で構成されたもので有って、それぞ
れのANDゲート回路には、使用権信号GRT と入力アド
レス信号ADD とが入力される。
【0054】かかるアドレスセレクタは、3個の入力ア
ドレス(ADD)のうちアサートされている使用権GRT のア
ドレス(ABC-ADD)を出力する事になる。又、本発明に於
けるデータ転送制御手段8に於いて使用されるメモリア
ドレス生成手段87に付いて説明すると、図12は、本
発明に使用されるメモリアドレス生成手段87の一具体
例に係る回路構成を示すブロックダイアグラムである。
【0055】即ち、メモリアドレス生成手段87は、メ
モリ制御信号生成手段88からのRAS-ADD-EN信号と該ア
ドレスセレクタ86からのアドレス(ABC-ADD)信号の上
位信号を入力するANDゲート回路108とメモリ制御
信号生成手段88からのRAS-ADD-EN信号をインバータ1
07によって反転させた信号と、該アドレスセレクタ8
6からのアドレス(ABC-ADD)信号の下位信号を入力する
ANDゲート回路109とから構成され、更に、該AN
Dゲート回路108と109の出力を入力とし、ORゲ
ート回路110にてメモリのアドレス(MEM-ADD)として
RAS アドレスとCAS アドレスを出力する。
【0056】つまり、メモリアドレス生成手段87はメ
モリに対するアドレスを出力するもので有って、メモリ
がDRAMの場合、アドレス選択信号を入力し、それに
従ってメモリに対するRAS アドレスとCAS アドレスを出
力する。此処で、図1に示される本発明に係るデータ転
送装置を用いてデータの転送を実行する場合の具体例を
図13及び図14のタイミングチャートにより説明す
る。
【0057】具体的には、データ転送制御回路8にメモ
リを通さずにデータを転送するスルー転送モードを用意
し、そのレジスタに割当てられたアドレスをアクセスす
ることにより、そのレジスタに’A←→Bスルー/B←
→Cスルー/C←→Aスルー’のモードを設定する。た
とえばA←→Bスルーのモードを設定した後にあるアド
レス(X)にマスタ1Aのホストがライトすると、図1
3のようにデータバッファAのバス側入力レジスタに空
きがあるときにそのレジスタのセット信号(A-WT-SET)
が1周期(1τ)アサートされるとともに、メモリバス
のバスの使用権(A-GRT) がアサートされたらメモリバス
側の出力イネーブル(A-MEMOE) がアサートされ、データ
がメモリバスに出力される。その直後にデータバッファ
Bのメモリバス側入力レジスタのセット信号(B-RD-SE
T) が一周期(1τ)アサートされる。また、このとき
にアドレス(X)をスルーアドレスレジスタに格納す
る。その後にホストBがアドレス(X)をリードする
と、アドレスが等しい(X=Y)場合にデータバスB側
の出力イネーブルをアサートしデータバッファBのメモ
リバス側入力レジスタの値をデータバスBに出力する。
図14のように、データバッファの構成を変えずに各ホ
ストとメモリ間のリードライトも可能である。
【0058】此処で、図13についてより詳細に説明す
ると、図13は、マスタ1Aからマスタ1Bに所定のデ
ータを転送する場合の具体例を示したものであり、先ず
最初にマスタ1Aから転送するデータのアドレス信号A-
ADS が出力され、同時に当該データをデータバッファ手
段3Aに書き込む為のライト信号A-WT-SET信号が出力さ
れる。
【0059】そのデータが、データ転送制御手段8に於
いて、所定のデータバッファ手段3Aに格納され、何時
でもマスタ1Bに対して転送しえる状態になった事を示
す信号A-DTACK が出力される。一方、同時にデータ転送
制御手段8に於けるアービタ手段82が、メモリデータ
バス4の使用権を当該マスタ1Aに与える為の信号A-GR
T が出力されると共に、当該メモリデータバス4の内の
データ伝送経路の内にデータを供給する事を許可される
信号MEMOE 信号がマスタ1Aに対応するデータバッファ
手段3Aにあたえられる。
【0060】係る状態に於いては、図1に示す本発明の
データ転送装置に於いて、マスタ1Aから出力されたデ
ータがデータバッファ手段3Aに格納されると同時に、
メモリデータバス4の使用権をも獲得していることか
ら、当該データは、マスタ1Bに対応したデータバッフ
ァ手段3Bの出力端4Bに迄到達している事になる。従
って、この場合には、データバッファ手段3Aの出力端
4Aとデータバッファ手段3Bの出力端4Bと命令デコ
ーダ4の一部とで、データスルー転送用のデータ伝達経
路が形成された事になる。
【0061】従って、マスタ1Aのデータは、共通のメ
モリ5に一旦格納される事なく直接的にマスタ1Bに転
送出来る事になる。その後、マスタ1Bから当該データ
バッファ手段3B内にデータバッファ手段3Aからのデ
ータを読み込む為の信号B-RD-SET信号が出力されると、
該マスタ1Bから出力されるアドレス信号B-ADS が出力
され、そのアドレスが、マスタ1Aから出力されたデー
タのアドレスと一致するか否かが判断され、一致すれ
ば、読み込み開始信号B-BUSOE によって、既に当該デー
タバッファ手段3Bの出力端部4Bまで来ている当該デ
ータを当該データバッファ手段3B内に読み込み、転送
が完成する。
【0062】つまり、本発明に於いては、既に、マスタ
1Aのデータが、メモリデータバス4の使用権を取って
その転送されるべきデータをマスタ1Bのデータバッフ
ァ手段3Bの出力端部4Bまで送り込んで来ているの
で、マスタ1Bは、転送を受ける場合に、メモリ手段5
を介することなく、しかも改めて当該メモリデータバス
4に付いて使用権を獲得する為の処理を行う事なく、直
接的に当該データを読み取る事が可能となるので、デー
タ転送時間を大幅に短縮する事が出来るのである。
【0063】本発明に於いて、係るデータ転送の操作中
に、例えマスタ1Cからデータの送信あるいは、データ
の読み取り信号を出力しても、当該マスタ1Cが、当該
メモリデータバス4の使用権を獲得しえるのは、当該マ
スタ1Bが、メモリデータバス4にある転送データの読
み込みが完了した後でないと当該使用権を獲得する事が
出来ないので、データの衝突は完全に排除されると共
に、マスタ1Bの読み取り操作が邪魔される恐れは全く
無くなる。
【0064】又、図14は、本発明に係るデータ転送装
置を用いてマスタとメモリ5との間のデータ転送に付い
て説明したものであり、従来と同じ様な、メモリ手段5
を介してデータの転送を行う例を示すものであるが、従
来の方式と異なる点は、各マスタ1A、1B、1Cから
同時に若しくは僅かにずれたタイミングでデータの転送
若しくはデータの読出し信号が出力された場合でも、メ
モリデータバス4の使用権を制御して、一時期には、一
つのマスタのデータのみが当該メモリデータバス4を使
用する様にしてあるので、従来問題となっているデータ
の衝突、演算時間の遅延は、回避される。
【0065】次に、本発明に係るデータ転送装置の他の
具体例に付いて説明する。即ち、本発明に於ける第2の
具体例に於いては、各マスタ1A、1B、1Cに接続さ
れている該データバス2に、所定のデータを格納しうる
データ格納素子手段9が設けられており、該マスタから
出力されるデータが、転送されるべき他のマスタに接続
されているデータバスに設けられた該データ格納素子手
段9に対して当該メモリ手段を介する事なく直接に転送
される様に構成されているデータ転送装置である。
【0066】そして、該データ格納素子手段9は、例え
ば、ファーストイン−ファーストアウト機能を有するレ
ジスタ(FIFO)で構成されている事が望ましい。図
15は、本発明に係る第2の具体例の構成の概略を示す
ブロックダイアグラムであり、又図16は、本発明に係
る第2の具体例の構成をより詳細に示したブロックダイ
アグラムである。
【0067】つまり、第2の具体例が、前記した具体例
と異なる点としては、スルーアクセスを行うときあるホ
ストがライトを行うと転送先のホストのデータバスの接
続されているFIFOなどの格納素子に格納されるた
め、受け取り先のホストがリードする必要がない点であ
る。異なる部分について以下で述べる。まず、アービタ
82は、スルーアクセスモードでのリードがなくなるの
で、すべてA, B, C-REQに対してGRTを生成する。つ
ぎに、ライトとリードのアドレスの一致を見る必要がな
くなるのでスルー判定は必要ない。データバッファコン
トローラ84はまずスルーアクセスのライト時にアサー
トされるRD-SETの1サイクル遅れの信号をFIFO9に
対するWRITE信号(Aの場合FIFOA-WRITH)とする。
また、このときにBUSOEをアサートする。DTAC
K生成ではスルーアクセスのリード時がなくなる。この
場合のスルーアクセス時のタイムチャートを図18に示
す。次に、本発明に係る第2の具体例に於いて使用され
る各手段に於いて、第1の具体例と異なる構成を有して
いる部分に付いてその構成を簡単に説明しておく。
【0068】先ず図4Bには、係る第2の具体例に於い
て使用されるアービタ手段82の構成例が示さており、
上記した様に、前記した具体例に於けるアービタ手段8
2に比べて大幅に簡素化されている。つまり、入力に
は、A-REQ, B-REQ, C-REQ のみであり、それ等が、イン
バータ111、112及びANDゲート回路113、1
14とが、図示の様な配線で結合された優先順位決定回
路により判断され、その結果が、フリップフロップ11
5〜117を介してメモリデータバス使用権A-GRT, B-G
RT, C-GRT 信号としてそれぞれ出力されるものである。
【0069】又、図17には、係る第2の具体例に於い
て使用されるデータバッファコントローラ84の構成例
が示さており、その構成は、略第1の具体例に於いて使
用されたデータバッファコントローラと同一であるが、
異なる部分は、第1の具体例に於けるORゲート回路9
1の入力であるA-スルーRD信号が廃止され、その代わり
に、フリップフロップ120が新しく設けられており、
該フリップフロップ120は、フリップフロップ79の
出力を入力として新たに設けられたFIFO-A-WRITE信号を
出力すると共に、その出力を当該ORゲート回路91に
入力する様に構成されているものである。
【0070】本具体例に於けるマスタ1Aからマスタ1
Bにデータを転送する場合の動作を図18のタイミング
チャートに従って説明すると、先ず最初にマスタ1Aか
ら転送するデータのアドレス信号A-ADS が出力され、同
時に当該データをデータバッファ手段3Aに書き込む為
のライト信号A-WT-SET信号が出力される。そのデータ
が、データ転送制御手段8に於いて、所定のデータバッ
ファ手段3Aに格納され、何時でもマスタ1Bに対して
転送しえる状態になった事を示す信号A-DTACK が出力さ
れる。
【0071】一方、同時にデータ転送制御手段8に於け
るアービタ手段82が、メモリデータバス4の使用権を
当該マスタ1Aに与える為の信号A-GRT が出力されると
共に、当該メモリデータバス4の内のデータ伝送経路の
内にデータを供給する事を許可される信号A-MEMOE 信号
がマスタ1Aに対応するデータバッファ手段3Aにあた
えられる。
【0072】従って、マスタ1Aのデータは、共通のメ
モリ5に一旦格納される事なく直接的にマスタ1Bに転
送出来る事になる。その後、マスタ1Bから当該データ
バッファ手段3B内にデータバッファ手段3Aからのデ
ータを読み込む為の信号B-RD-SET信号が出力されると、
該マスタ1Bから出力されるアドレス信号B-ADS が出力
される事なく、直ちに読み込み開始信号B-BUSOE が出力
され、それによって、既に当該データバッファ手段3B
の出力端部4Bまで来ている当該データが、当該データ
バッファ手段3Bに対応して設けられたFIFOレジス
タ9内に読み込まれ、転送が完成する。
【0073】又、本発明に係るデータ転送装置の第3の
具体例としては、例えば、マスタ1Aからマスタ1Bに
所定のデータを転送する場合に、マスタ1Aから出力さ
れるデータを該データバッファ手段3Aにのみ格納させ
ておき、当該データをリードする場合には、マスタ1B
側のデータバッファ手段3Bから、メモリデータバス4
の一部を介してデータバッファ手段3Aにリードしに行
く方法が考えられる。
【0074】この場合には、マスタ1A側では、メモリ
データバス4に対する使用権を獲得する必要がないが、
マスタ1B側では、メモリデータバス4に対する使用権
を獲得する必要がある。その為、図19のタイミングチ
ャートに於いては、先ず最初にマスタ1Aから転送する
データのアドレス信号A-ADS が出力され、同時に当該デ
ータをデータバッファ手段3Aに書き込む為のライト信
号A-WT-SET信号が出力される。
【0075】かかる具体例では、これによって、マスタ
1Aから出力された転送用のデータは、データバッファ
手段3Aに格納されるが、マスタ1Aは、該メモリデー
タバス4の使用権をとる必要が無いので、A-GRT の信号
は出されないので、当該データは、該データバッファ手
段3A内に留まっている。一方、マスタ1Bから当該デ
ータバッファ手段3B内にデータバッファ手段3Aから
のデータを読み込む為、先ず該マスタ1Bからアドレス
信号B-ADS が出力され、その信号に対してB-DTACK 信号
が出力されると共に、当該マスタ1Bに対する当該メモ
リデータバス4の使用権を与える信号B-GRT が出力され
る事になる。
【0076】その後、A-MEMOE 信号及びB-BUSOE 信号が
出力され、当該メモリデータバス4をマスタ1Bが使用
出来る様になると、該マスタ1Bから信号B-RD-SET信号
が出力され、該データバッファ手段3Aに格納されてい
るデータを当該データバッファ手段3B内に読み込みが
開始される。その間に、マスタ1Cが、何らかの処理信
号を出力しても、メモリデータバスの使用権がマスタ1
Cには与えられないので、上記転送操作が遅れたり、干
渉される事がない。
【0077】次に、本発明に係るデータの転送方式及び
データの転送装置に関する他の具体例を以下に説明す
る。即ち、上記した様な本発明に係るデータの転送方式
及びデータの転送装置によって、複数個の装置1、つま
りCPUと含む複数個のマスター1A,1B,1C・・
・が共有メモリ手段5にランダムにアクセスする場合に
於けるデータの演算処理を高速化させる方法、手段が提
供された。
【0078】然しながら、かかる方法、手段を使用して
いる場合でも、当該方式に、複数のマスター1A,1
B,1C・・・から、複数個のライトアクセス信号及び
リードアクセス信号とが、ランダムに当該データの転送
装置に入力された場合には、ライトアクセス信号は、所
定のライト用レジスタ回路にバッファリングされれば、
所定のデータバス使用許可信号であるDTACKが出力
されるから、当該データバスが解放されるので、次のア
クセス信号を受ける事が可能ではあるが、リードアクセ
ス信号の方は、当該メモリから所定のデータを読み出し
て、当該リード用レジスタ回路にバッファリングされた
後でなければ、該DTACKが出力されないので、その
時期迄待たされる事になり、それだけ演算処理に時間が
係る事になる。
【0079】つまり、複数個のマスタ1A,1B,1C
・・・から共有メモリ手段5をアクセスし、少なくとも
一つのマスタに於いてある一定時間以上の応答がない場
合には、タイムアウトエラーとなるシステムを有してい
るデータの転送方式に於いては、例えば、ホストコンピ
ュータに繋がるアクセラレータで、ホストを共有メモリ
の1つのマスタにする場合には、通常ホストのタイムア
ウト時間が規定されていて、その時間無いに応答を返す
必要がある。
【0080】そして、ライトアクセスを高速に行う為に
は、データをバッファリングすると高速アクセスが可能
となり、かかるバッファの数が多い程、ライトの連続し
た各アクセス信号に対する演算性能が向上する事にな
る。一方、従来に於ける当該データの転送方式に於いて
は、当該データの転送システムに入力されたライトアク
セス信号及びリードアクセス信号は、その順序を変更せ
ずに演算処理する事が基本となっている。
【0081】その為、かかる前提で上記の問題を解決す
る為に、例えば、本発明に係る一具体例である図2に示
すデータの転送装置に於けるライト用レジスタ回路33
を図22に示す様に、複数個直列に配置して、入力され
るアクセス信号を当該複数個のレジスタバッファ間を順
次シフトさせながら演算処理する方法が考えられる。つ
まり、図22のデータの転送装置は、複数個の装置1
(A,B,C・・・)、少なくとも1個の共有メモリ手
段5、該複数個の装置1のそれぞれに対応して設けられ
ている複数個のデータ保持手段3A,3B,3C・・
・、当該一つの装置と当該装置に対応して設けられてい
る一つの該データ保持手段との間に設けられたデータバ
ス2A,2B,2C・・・、該各データ保持手段と該共
有メモリ手段との間に設けられているメモリデータバス
4A,4B,4C・・・及び当該データ保持手段のそれ
ぞれと接続されていると同時に該共有メモリ手段とも接
続されているデータ転送制御手段8とから構成されてい
るデータ転送装置で有って、該データ転送装置に設けら
れている該データ保持手段3A,3B,3C・・・は、
何れも該データバス2A,2B,2C・・・と接続され
た第1の双方向データバッファ回路31、該メモリデー
タバスに接続された第2の双方向データバッファ回路3
2、該第1の双方向データバッファ回路31の出力を入
力とする第1のライト用レジスタ回路33─1、該第1
のライト用レジスタ回路33─1の出力を入力とし該第
2の双方向データバッファ回路32にその出力が接続さ
れている第2のライト用レジスタ回路33─2、及び該
第2の双方向データバッファ回路32の出力を入力と
し、且つ該第1の双方向データバッファ回路31に出力
するリード用レジスタ回路34が設けた構成とするもの
である。
【0082】係るデータの転送装置を用いて、データの
転送を行う場合に、例えば図23に示す様に、同一のマ
スタAから、共有メモリ手段5に対して複数個のアクセ
ス信号、例えば、ライトアクセス信号W1とW2が2個
連続して入力された後にリードアクセス信号R1が入力
された場合を考えると、上記した様に、ライトアクセス
信号に対しては、バッファでデータを受け取った直後に
応答出来る為、上記2個のライトアクセス信号は直ぐに
応答を返すので、次のリードアクセスが行われる可能性
があるが、リードアクセスに対しては、実際にメモリを
アクセスしてデータが出力されなければ応答出来ない
為、共有メモリ手段5に対する2つのライトアクセス信
号のアクセスと該リードアクセス信号のアクセスとが終
了した後に応答する事になる。
【0083】その為、アクセスに要する時間は、図23
に示す様にT1となる。この場合でも、異なるマスタ
(A以外のマスタ)からのアクセス信号が入力されてい
ると、該処理時間T1もそれに応じて長くなる。又、図
24に示す様に、ライトアクセス信号W1とリードアク
セス信号R1とが交互に入力されるアクセス態様もある
が、この場合にも上記と同様に、リードアクセス信号の
アクセスに要する処理時間はT2となる。
【0084】又、上記と同様に異なるマスタ(A以外の
マスタ)からのアクセス信号が入力されていると、その
処理時間が長い場合には、該処理時間T2もそれに応じ
て長くなる。上記に於けるマスタA以外のマスタからの
アクセスが長くなると言う具体的要因としては、DMA
で長時間メモリデータバスを専有する場合とか、マスタ
の数が多い場合が考えられる。
【0085】その為、係る様な、複数個のアクセス信号
が連続してアクセスされる場合には、上記したタイムア
ウトが発生し易くなると言う問題がある。本発明に係る
データの転送方式に於ける第4の具体例に於いては、係
る問題を解決し、複数個のアクセス信号が連続してアク
セスされた場合でも、上記したタイムアウトの発生を防
止し、当該アクセスに対する演算処理をより高速に実行
する為のデータの転送方式及びデータの転送装置を提供
するものである。
【0086】即ち、本発明に於ける第4の具体例に於け
るデータの転送方式の第1の態様は、図1に示される本
発明に係るデータの転送方式に於ける基本的構成はその
まま維持しつつ、当該データ転送装置に於いて、該複数
個の装置1A,1B,1C,・・の少なくとも一つから
アクセスして、該共有メモリ手段5に所定の情報のライ
トを行うと共に、該共有メモリ手段5から、所定の情報
をリードするに際し、或る一つの装置1Aから当該共有
メモリ手段5に対してライトアクセス信号W1とリード
アクセス信号R1とが連続して入力された場合に於い
て、ライト信号がアクセスされ、当該ライト信号が該デ
ータ保持手段2Aに設けられたライト用レジスタ回路3
3にバッファリングされている間に、当該共有メモリ手
段5に対するリード信号のアクセスが有った場合、該ラ
イト信号アドレスと該リード信号アドレスとが異なる場
合には、該データ保持手段2Aに設けられたライト用レ
ジスタ回路33にバッファリングされている該ライト信
号の該共有メモリ手段5に対するアクセスに先立って、
該リード信号のアクセスを該共有メモリ手段5に対して
実行させる様に構成されているデータ転送方式であり、
又本発明に係る第4の具体例に於ける第2の態様として
は、上記したと同じ様なアクセスデータの入力があった
場合に、該ライト信号アドレスと該リード信号アドレス
とが同一である場合には、該共有メモリ手段5に対する
該リード信号のアクセスを実行せずに、該データ保持手
段2Aに設けられたライト用レジスタ回路33にバッフ
ァリングされている該ライト信号の情報を当該リードデ
ータとして直接当該装置1Aに出力させる様に構成した
データ転送方式である。
【0087】又、本発明に於ける上記2種のデータの転
送方式を個々に実行する為の装置構成の例としては、図
1に示される本発明のデータの転送装置に於ける基本的
な構成は維持しつつ、当該データの転送装置に設けられ
る該データ保持手段3Aは該データバス2Aと接続され
た第1の双方向データバッファ回路31、該メモリデー
タバス4に接続された第2の双方向データバッファ回路
32、該第1の双方向データバッファ回路31の出力を
入力とし、且つ該第2の双方向データバッファ回路32
に出力する少なくとも1段のライト用レジスタ回路3
3、及び該第2の双方向データバッファ回路32の出力
を入力とし、且つ該第1の双方向データバッファ回路3
1に出力する1段のリード用レジスタ回路34と、該少
なくとも1段のリード用レジスタ回路34と該第1の双
方向データバッファ回路31との間に、出力が、該第1
の双方向データバッファ回路31の入力と接続され、且
つ入力が、該ライト用レジスタ回路33及び該1段のリ
ード用レジスタ回路34とに接続されているセレクタ手
段200が設けられているものである。
【0088】本具体例に於けるデータの転送装置の構成
の内、図1に示される基本構成に設けられているデータ
転送制御回路8の内部構成が、図26に示される様な構
成を有するものであるが、その構成及び動作は、マスタ
応答制御手段201が付加されている点を除けば、図3
に示されるデータ転送制御回路の内部構成とほぼ同じ構
成である。
【0089】又、本具体例に於けるデータバッファ3A
から3Cの構成は、図25に示される様に、本発明に於
ける基本態様である図2のデータバッファの構成とは異
なっている事が理解される。係る第4の具体例に於いて
は、上記の様に、ライト用レジスタ回路33がアクセス
データが格納されたされる事によってその状態(Statu
s)がフル状態になった後に、リードアクセス信号が入
力された場合、アクセス順を保ちながら演算処理を行う
と言う従来のシステムを変更し、当該ライトアクセス信
号とリードアクセス信号とのアクセス順を変更したり、
該ライトアクセス信号により当該ライト用レジスタ回路
33にバッファされているライトデータを共有メモリ手
段5に格納する前に、リードすると言う方式を導入する
ものである。
【0090】本発明に於ける上記第4の具体例の第1と
第2の態様を実行する為のデータの転送装置の構成の例
に付いて以下に詳細に説明する。即ち、本発明に係る該
データ転送装置に於けるデータ保持手段(データバッフ
ァ手段)3には、図25に示した構成の他に更に、図2
7に示す様な、或る一つの装置Aから第1の時刻に於い
て、当該共有メモリ手段5に対するライト信号W1がア
クセスされ、当該ライト信号W1が該データ保持手段3
Aに設けられているライト用レジスタ回路33にバッフ
ァリングされている間の第2の時刻に於いて、当該共有
メモリ手段5に対するリード信号のアクセスが有った事
を判別するライト/リード判定手段203が設けられて
いる事が望ましい。
【0091】係るライト/リード判定手段203の構成
と作動に付いて説明するならば、図27に於けるFF−
1として示されているライト用レジスタ回路33は、図
25に於けるライト用レジスタ回路33と同一のもので
あり、該ライト/リード判定手段203は、該ライト用
レジスタ回路33にライトアクセス信号が格納された状
態で、リードアクセス信号(図中ADSとWrite 信号の
反転信号*Write が共にアサートされた状態で示され
る)がきた事を判定するものである。
【0092】先ず図27に於いて、該ライト用レジスタ
回路(FF−1)33は、その状態(Status フル又は
空の状態)が空の状態で、且つADSがアサートされて
いる最初のサイクルで図中のFFA1−SETがアサー
トされた時にライト信号(Write )をラッチする。一方
セレクタ手段200は、該ライト/リード判定手段20
3の出力(WR−ST)が“H”レベルの時で、かつリ
ードアドレスとライトアドレスが等しく無い時(つまり
以下に示す信号RWSAMEが、“L”レベル の場
合)に当該マスタのライト信号(Write)を出力し、又、
リードアドレスとライトアドレスが等しい時(つまり以
下に示す信号RWSAMEが、“H”レベルの場合)に
当該ライト用レジスタ回路(FF−1)33のデータを
出力する。
【0093】更に、該AND回路204は、該ライト用
レジスタ回路(FF−1)33の状態(Status)がフル
状態で、該ライト用レジスタ回路(FF−1)33の出
力が“H”レベル(即ち Write )でかつADSが“H”
レベルで、ライト信号(Write)が“L”レベルの時に、
アサートされる。 つまりライトアクセス信号とリード
アクセス信号とが、この順で入力された事を判断するも
のである。
【0094】次に、本発明に係る上記具体例に於いて
は、更に図28に示される様なアドレス一致判定手段2
06が設けられる事が望ましく、該アドレス一致判定手
段206は前記したライト/リード判定手段203の出
力信号に応答し、該第1の時刻に於ける、当該共有メモ
リ手段5にアクセスする該ライト信号W1のアドレス
と、該第2の時刻に於ける、当該共有メモリ手段5にア
クセスする該リード信号R1のアドレスとが、一致して
いるか否かを判断するものである。
【0095】係るアドレス一致判定手段206は、アド
レスバッファとも称されるものであって、その構成の概
略とその動作は、図28に示す様に、マスタAのアドレ
ス(Write ) は、図27に示されている信号FFA1−
SETがアサートされた時にFF−5で示されるレジス
タ回路207にラッチされる。又、適宜のセレクタ回路
208は、AND回路261の出力が“L”レベルであ
るとき、即ち、ライトアクセス信号W1とリードアクセ
ス信号R1が入力された場合に於いて、当該ライト信号
とリード信号のアドレスが異なる場合、該FF−5で示
されるレジスタ回路207のアドレスデータを出力し、
当該アドレスが同一の場合、即ちAND回路261の出
力が“H”レベルであるとき、マスタAのアドレスを選
択して出力する。
【0096】一方、イクオラー(Equalar)209は、マ
スタAのアドレスと該FF−5で示されるレジスタ回路
207のアドレスとが等しい場合に“H”レベルとな
り、該イクオラー(Equalar)209の出力と前記した図
27に示される状態信号WRSTとのANDをとるAN
D回路210の出力は、ライトアドレス信号W1とリー
ドアドレス信号R1とが入力された場合に、両者のアド
レスが同一であることを示す信号RWSAMEとして
“H”レベルの信号を出力し、又AND回路211は、
該状態信号WRSTとイクオラー(Equalar)209の出
力をインバータ(INV)212で反転させた信号とで
ANDを取るものであり、その出力WRNSAMEは、
“L”レベルであって、ライトアドレス信号W1とリー
ドアドレス信号R1とが入力された場合に、両者のアド
レスが異なるものであることを示す。
【0097】従って、図25に於いて、通常は、WRS
AME信号は、“L”レベルであり、その状態では、両
者のアドレスが異なるものであることを示す場合であ
り、該セレクタ手段200は、該リード用レジスタ回路
34の値をリード値として該双方向データバッファ回路
31に出力し、当該WRSAME信号は、“H”レベル
の状態では、両者のアドレスが同一であることを示す場
合であり、該セレクタ手段200は、FF−5で示され
るレジスタ回路207のアドレスの出力値をリード値と
して出力する事になる。
【0098】即ち、本発明に於いて使用される該データ
転送装置に於ける該セレクタ手段は、当該アドレス一致
判定手段の出力が、該ライト信号アドレスと該リード信
号アドレスとが異なる事を示している場合には、該リー
ド用レジスタにバッファされている信号情報を該第1の
双方向データバッファ回路に出力する様に作動するもの
であり、一方当該アドレス一致判定手段の出力が、該ラ
イト信号アドレスと該リード信号アドレスとが同一であ
る事を示している場合には、該ライト用レジスタ回路に
バッファされている該ライト信号情報を該第1の双方向
データバッファ回路に出力する様に作動するもの様に構
成されているものである。
【0099】更に、本発明に於いて、第5の具体例とし
て、複数のライトアドレス信号とリードアドレス信号と
が一時期に連続して入力される場合を考える。例えば、
図29或いは図30に示す様に、第1のライトアクセス
信号W1と第2のライトアクセス信号W2がこの順で入
力され、その後にリードアクセス信号が入力される場合
を考える。
【0100】係る場合は、第1のライトアクセス信号W
1は直ちにライト用レジスタ回路に格納されDTACK
信号を出力させるので問題はないが、前記同様に、該第
2のライトアクセス信号W2とリードアクセス信号R1
との関係が問題となる。従って、本具体例に於いては、
ライト用レジスタ回路、つまりライトバッファが2段に
設けられているデータの転送装置を用いるものであっ
て、図31に示す様に、図25に示されるデータ保持手
段に於いて、ライト用レジスタ回路を2段に直列的に配
置した構造を有するものである。
【0101】即ち、本具体例に於いて使用される該デー
タの転送装置に於けるデータ保持手段3Aから3Cのそ
れぞれは、該データバス2Aと接続された第1の双方向
データバッファ回路31、該メモリデータバス4に接続
された第2の双方向データバッファ回路32、該第1の
双方向データバッファ回路31の出力を入力とする第1
のライト用レジスタ回路33─1、該第1のライト用レ
ジスタ回路33─1の出力が入力され、且つその出力が
該第2の双方向データバッファ回路32に出力する第2
のライト用レジスタ回路33─1及び該第2の双方向デ
ータバッファ回路32の出力を入力とし、且つ該第1の
双方向データバッファ回路31に出力するリード用レジ
スタ回路34と、該リード用レジスタ回路34と該第1
の双方向データバッファ回路31との間に、出力が、該
第1の双方向データバッファ回路31の入力と接続さ
れ、且つ入力が、該第1のライト用レジスタ回路33─
1及び該リード用レジスタ回路34との出力にそれぞれ
接続されているセレクタ手段200が設けられているも
のである。
【0102】つまり、本発明に於ける第5の具体例に於
いては、当該ライト用レジスタ回路33─1と33─2
の何れもがアクセスデータが格納された状態(Status
がフル状態)になった後にリードアクセス信号が入力さ
れた場合、アクセス順を保ちながら演算処理を行うと言
う従来のシステムを変更し、第2のライトアクセス信号
とリードアクセス信号とのアクセス順を変更したり、第
2のライトアクセス信号により当該第1のライト用レジ
スタ回路33─1にバッファされているライトデータを
共有メモリ手段5に格納する前に、リードすると言う方
式を導入するものである。
【0103】従って、本発明の第5の具体例に於ける第
1の態様としては、複数個の装置AからCと少なくとも
1個の共有メモリ手段5との間に該装置と対応してデー
タ保持手段3Aから3Cが設けられ、当該装置と該デー
タ保持手段とが接続され、且つ該データ保持手段3Aか
ら3Cと該共有メモリ手段5とがメモリデータバス4に
接続されているデータ転送装置に於いて、該複数個の装
置AからCの少なくとも一つからアクセスして、該共有
メモリ手段5に所定の情報のライトを行うと共に、該共
有メモリ手段5から、所定の情報をリードするに際し、
或る一つの装置Aから当該共有メモリ手段5に対する第
1と第2の2個のライト信号W1と2が連続してアクセ
スされ、当該ライト信号W1と2が該データ保持手段3
Aに設けられている第1と第2のライト用レジスタ回路
33─1と33─2にバッファリングされている間に、
当該共有メモリ手段5に対する1個のリード信号R1の
アクセスが有った場合、該第2のライト信号アドレスと
該リード信号アドレスとが異なる場合には、該データ保
持手段3Aに設けられた第1のライト用レジスタ回路に
バッファリングされている該第2のライト信号W2のア
クセスに先立って、該リード信号R1のアクセスを該共
有メモリ手段5に対して実行させるデータ転送方式であ
り、又本発明の第5の具体例に於ける第2の態様として
は、上記と同様の構成に於いて、或る一つの装置Aから
当該共有メモリ手段5に対する第1と第2の2個のライ
ト信号W1と2が連続してアクセスされ、当該ライト信
号W1と2が該データ保持手段3Aに設けられている第
1と第2のライト用レジスタ回路33─1と33─2に
バッファリングされている間に、当該共有メモリ手段5
に対する1個のリード信号R1のアクセスが有った場
合、該第2のライト信号アドレスと該リード信号アドレ
スとが同一である場合には、該共有メモリ手段5に対す
る該リード信号R1のアクセスを実行せずに、該第1の
ライト用レジスタ回路33─1にバッファリングされて
いる該第2のライト信号W2の情報を直接当該リードデ
ータとして当該装置Aに出力させる様に構成されている
データ転送方式である。
【0104】即ち、図29に示す様に、本発明に係る第
5の具体例に於ける第1の態様に於いては、第1のライ
トアクセス信号W1と第2のライトアクセス信号W2が
この順で入力され当該第1のライト用レジスタ回路33
─1には、第2のライトアクセス信号W2が格納されて
おり又、該第2のライト用レジスタ回路33─2には、
第1のライトアクセス信号W1が、前記第1のライト用
レジスタ回路33─1からシフトされて来て格納された
状態になった後にリードアクセス信号R1が入力された
場合、 該第2のライトアクセス信号W2のアドレスと
該リードアクセス信号R1のアドレスが異なる場合に
は、該第2のライトアクセス信号W2を共有メモリ手段
5に格納するよりも先に、リードアクセス信号を共有メ
モリ手段5にアクセスさせて所定の情報を読みだす様に
し、その後に当該第2のライトアクセス信号W2のアク
セスを実行させる様にするものである。
【0105】図29に於けるDTACKX1は、当該リ
ードアクセス信号のアクセス終了により出力されたもの
である事を示している。一方、図30に示す様に、本具
体例に於ける第2の態様に於いては、第1のライトアク
セス信号W1と第2のライトアクセス信号W2がこの順
で入力され当該第1のライト用レジスタ回路33─1に
は、第2のライトアクセス信号W2が格納されており
又、該第2のライト用レジスタ回路33─2には、第1
のライトアクセス信号W1が、前記第1のライト用レジ
スタ回路33─1からシフトされて来て格納された状態
になった後にリードアクセス信号R1が入力された場合
で、該第2のライトアクセス信号W2のアドレスと該リ
ードアクセス信号R1のアドレスが同一である場合に
は、該共有メモリ手段5に於ける所定のアドレスのデー
タは、書換えられる事が自明であるので、当該リードア
クセス信号のアクセスを該第2のライトアクセス信号の
アクセスより先に実行する事は問題があるので、リード
アクセス信号による共有メモリ手段5へのリードアクセ
スは行わず、当該第1のライト用レジスタ回路33─1
に格納されている第2のライトアクセスデータ信号をリ
ードデータ信号として出力する様にしたものである。
【0106】次に、本発明に係る上記第5の具体例に於
ける第1と第2の態様を実現させるデータの転送装置の
構成を説明するならば、その基本的構成は、図1に示さ
れた構造とほぼ同一であるが、当該データの転送装置に
使用されているデータ保持手段3Aから3Cの内部構造
が、上記具体例のものとは異なっている。即ち、図31
に示す様に、該データ保持手段3Aは、該データバス2
Aと接続された第1の双方向データバッファ回路31、
該メモリデータバス4に接続された第2の双方向データ
バッファ回路32、該第1の双方向データバッファ回路
31の出力を入力とする第1のライト用レジスタ回路3
3−1、該第1のライト用レジスタ回路33−1の出力
を入とし該第2の双方向データバッファ回路32にその
出力が接続されている第2のライト用レジスタ回路33
−2、及び該第2の双方向データバッファ回路32の出
力を入力とし、且つ該第1の双方向データバッファ回路
31に出力するリード用レジスタ回路34と、該リード
用レジスタ回路34と該第1の双方向データバッファ回
路31との間に、出力が、該第1の双方向データバッフ
ァ回路31の入力と接続され、且つ入力が、該第1のラ
イト用レジスタ回路33─1及び該リード用レジスタ回
路34とに接続されているセレクタ手段200が設けら
れているデータ転送装置である。
【0107】又、本発明に於ける第5の具体例に使用さ
れる該データ転送装置は、更に、或る一つの装置から第
1の時刻に於いて、当該共有メモリ手段5に対する第1
のライト信号W1がアクセスされると共に、それに続く
第2の時刻に於いて、当該共有メモリ手段5に対する第
2のライト信号W2がアクセスされ、次いでその後、当
該第1及び第2のライト信号W1,W2が共に該データ
保持手段に設けられた該第1と第2のライト用レジスタ
回路33─1と33─2にバッファリングされている
か、その一部がメモリに格納されている間の第3の時刻
に於いて、当該共有メモリ手段5に対するリード信号R
1のアクセスが有った事を判別するライト/リード判定
手段300が設けられている事が望ましい。
【0108】係るライト/リード判定手段300の基本
的な構成は、図32に示されていおり、その動作は、基
本的には、図27に示されているライト/リード判定手
段203と同一であが、ライト/リード判定手段203
が、ライトアクセス信号W1とリードアクセス信号R1
との入力関係を判断するのに対し、本具体例に於い蹴る
ライト/リード判定手段300は、第1のライトアドレ
ス信号W1と第2のライトアクセス信号W2とリードア
クセス信号R1とが、この順、つまりW1,W2,R1
の順に入力されたか否かを判断する点が異なっている。
【0109】係るライト/リード判定手段203の構成
と作動に付いて説明するならば、図32に於けるFF−
1及びFF−2として示されているレジスタ回路は、図
31に示す第1のライト用レジスタ回路33─1及び第
2のライト用レジスタ回路33─2とそれぞれ対応する
ものであり、該ライト/リード判定手段300は、該第
1と第2のライト用レジスタ回路33─1と33─2と
にライトアクセス信号が格納された状態で、リードアク
セス信号(図中ADSとWrite 信号の反転信号*Write
が共にアサートされた状態で示される)が来た事を判定
するものである。
【0110】先ず図32に於いて、該第1のライト用レ
ジスタ回路(FF−1)33─1は、その状態(Status
フル又は空の状態)が空の状態で、且つADSがアサ
ートされている最初のサイクルで図中のFFA1−SE
Tがアサートされた時にライト信号(Write )をラッチ
する。一方セレクタ手段301は、該ライト/リード判
定手段300の出力(WWR−ST)が“H”レベルの
時で、かつリードアドレスR1と第2のライトアドレス
W2が等しく無い時(つまり以下に示す信号RWSAM
Eが、“L”レベルの場合)に当該マスタのライト信号
(Write)を出力し、又、リードアドレスR1と第2のラ
イトアドレスW2が等しい時(つまり以下に示す信号R
WSAMEが、“H”レベルの場合)に当該第1のライ
ト用レジスタ回路(FF−1)33─1に格納されてい
る第2のライトアクセス信号のデータを出力する。
【0111】又、第2のライト用レジスタ回路(FF−
3)33─2は、その状態(Statusフル又は空の状態)
が空の状態で、且つ前記第1のライト用レジスタ回路
(FF−1)33─1の状態がフルの時、又は該ライト
/リード判定手段300の出力が“H”レベルの場合、
最初のサイクルでFFA2−SETがアサートされた時
にセレクタ回路301の出力をラッチする。
【0112】更に、該AND回路303は、該第1と第
2のライト用レジスタ回路(FF−1,FF−3)33
−1と33─2の状態(Status)が何れもフル状態で、
該第1と第2のライト用レジスタ回路(FF−1,FF
−3)33−1と33─2のの出力が何れも“H”レベ
ル(即ち Write )でかつADSが“H”レベルで、ライ
ト信号(Write)が“L”レベルの時(つまりリードアク
セス信号が入力された場合)に、アサートされる。 つ
まりライトアクセス信号W1,W2とリードアクセス信
号1とが、この順で入力された事を判断するものであ
る。
【0113】一方セレクタ手段301は、該ライト/リ
ード判定手段300の出力(WWR−ST)が“H”レ
ベルの時で、かつリードアドレスR1と第2のライトア
ドレスW2が等しく無い時(つまり以下に示す信号RW
SAMEが、“L”レベルの場合)に当該マスタのライ
ト信号(Write)を出力し、又、リードアドレスR1と第
2のライトアドレスW2が等しい時(つまり以下に示す
信号RWSAMEが、“H”レベルの場合)に当該第1
のライト用レジスタ回路(FF−1)33─1に格納さ
れている第2のライトアクセス信号のデータを出力す
る。
【0114】更に、AND回路303は、該第1のライ
ト用レジスタ回路(FF−1)33─1と該第2のライ
ト用レジスタ回路(FF−3)33─2との状態(Stat
us)が何れもフル状態で、該第1のライト用レジスタ回
路(FF−1)33─1と該第2のライト用レジスタ回
路(FF−3)33─2の出力が共に“H”レベル(即
ち Write )でかつADSが“H”レベルで、ライト信号
(Write)が“L”レベル(つまり、この場合には、ライ
トアクセス信号で、ライトアクセス信号とリードアクセ
ス信号とを表すものであって、当該ライトアクセス信号
が“L”レベルである事は、該リードアクセス信号が入
力された事を示すものである。)の時に、アサートさ
れ、WWR−ST信号が出力される。
【0115】つまり第1のライトアクセス信号W1と第
2のライトアクセス信号W2とリードアクセス信号R1
とが、この順で入力された事を判断するものである。図
33は、図32に示す各回路に於ける出力波形を示すタ
イムチャートである。次に、本発明に係る第5の具体例
に於いては、更に図34に示される様なアドレス一致判
定手段310が設けられる事が望ましく、該アドレス一
致判定手段310は前記したライト/リード判定手段3
00の出力信号に応答し、該第2の時刻に於ける、当該
共有メモリ手段5にアクセスする該第2のライト信号W
2のアドレスと、該第3の時刻に於ける、当該共有メモ
リ手段5にアクセスする該リード信号R1のアドレスと
が、一致しているか否かを判断するものである。
【0116】係るアドレス一致判定手段310は、アド
レスバッファとも称されるものであって、その構成の概
略とその動作は、図28に示すものと基本的には同一で
ある。つまり、マスタAのアドレス(Write ) は、図3
2に示されている信号FFA1−SETがアサートされ
た時に、第1のライト用レジスタ回路(FF−5で示さ
れるレジスタ回路)311にラッチされる。
【0117】又、適宜のセレクタ回路312は、AND
回路317の出力が“L”レベルであるとき、即ち、2
個のライトアクセス信号W1、W2とリードアクセス信
号R1が入力された場合に於いて、当該第2のライト信
号W2とリード信号R1のアドレスが異なる場合、該F
F−5で示されるレジスタ回路311のアドレスデータ
を出力し、当該アドレスが同一の場合、即ちAND回路
317の出力が“H”レベルであるとき、マスタAのア
ドレスを選択して出力する。
【0118】更に、第2のライト用レジスタ回路(FF
−7)で示されるレジスタ回路313には、図32に示
されている信号FFA2─SET信号がアサートされた
時に、該セレクタ回路312の出力がラッチされる。一
方、イクオラー(Equalar)314は、マスタAのアドレ
スと該FF−5で示される第1のレジスタ回路311の
アドレスとが等しい場合に“H”レベルとなり、該イク
オラー(Equalar)314の出力と前記した図32に示さ
れる状態信号WWR−STとのANDをとるAND回路
315の出力は、2個のライトアクセス信号W1、W2
とリードアクセス信号R1が入力された場合に於いて、
第2のライト信号W2とリード信号R1のアドレスが同
一であることを示す信号RWSAMEとして“H”レベ
ルの信号を出力し、又AND回路317は、該状態信号
WWRSTとイクオラー(Equalar)314の出力をイン
バータ(INV)316で反転させた信号とでANDを
取るものであり、その出力WWR−NSAMEは、
“L”レベルであって、2個のライトアクセス信号W
1、W2とリードアクセス信号R1が入力された場合に
於いて、第2のライト信号W2とリード信号R1のアド
レスが異なるものであることを示す。
【0119】従って、図31に於いて、通常は、WWR
SAME信号は、“L”レベルであり、その状態では、
両者のアドレスが異なるものであることを示す場合であ
り、該セレクタ手段200は、該リード用レジスタ回路
34の値をリード値として該双方向データバッファ回路
31に出力し、当該WRSAME信号が、“H”レベル
の状態では、両者のアドレスが同一であることを示す場
合であり、該セレクタ手段200は、切替えられてFF
−1で示される第1のレジスタ回路33─1のアドレス
の出力値をリード値として出力する事になる。
【0120】即ち、本発明に於いて使用される該データ
転送装置に於ける該セレクタ手段は、当該アドレス一致
判定手段の出力が、該ライト信号アドレスと該リード信
号アドレスとが異なる事を示している場合には、該リー
ド用レジスタにバッファされている信号情報を該第1の
双方向データバッファ回路に出力する様に作動するもの
であり、一方当該アドレス一致判定手段の出力が、該ラ
イト信号アドレスと該リード信号アドレスとが同一であ
る事を示している場合には、該ライト用レジスタ回路に
バッファされている該ライト信号情報を該第1の双方向
データバッファ回路に出力する様に作動するもの様に構
成されているものである。
【0121】即ち、本発明の第5の具体例に使用される
該データ転送装置は、更に該ライト/リード判定手段の
出力信号に応答し、該第2の時刻に於ける、当該共有メ
モリ手段にアクセスする該第2のライト信号のアドレス
と、該第3の時刻に於ける、当該共有メモリ手段にアク
セスする該リード信号のアドレスとが、一致しているか
否かを判断するアドレス一致判定手段が設けられている
事が望ましい。
【0122】又、本具体例の該データ転送装置に於い
て、該セレクタ手段は、当該アドレス一致判定手段の出
力により制御されるものである事が望ましい。更に、本
発明の該具体例に於ける該セレクタ手段は、当該アドレ
ス一致判定手段の出力が、該第2のライト信号アドレス
と該リード信号アドレスとが異なる事を示している場合
には、該リード用レジスタにバッファされているリード
信号情報を該第1の双方向データバッファ回路に出力す
る様に作動するものであり、一方当該アドレス一致判定
手段の出力が、該第2のライト信号アドレスと該リード
信号アドレスとが同一である事を示している場合には、
該1段のライト用レジスタ回路にバッファされている第
2のライト信号情報を該第1の双方向データバッファ回
路に出力する様に作動するものである。
【0123】又、以下に本発明に於けるデータの転送方
式及びデータの転送装置の第6の具体例に付いて説明す
る。上記した第4と第5の具体例に於いては、複数個の
アドレス信号が、連続して入力される場合に、タイムア
ップの状態の発生を防止しながら、演算速度を高めつ方
法として、複数のライト用レジスタ回路を設けると同時
に、リードアクセス信号が、リードすべきデータ値の位
置を切り換えるセレクタ手段が設けられているもので有
ったが、本具体例に於いては、該セレクタ手段を使用し
ないで、上記本発明の目的を達成しようとするものであ
る。
【0124】即ち、本発明に係る第6の具体例に於いて
は、図22に示される様なデータ保持手段3Aから3C
を使用するもので有って、その構成は、複数個の装置1
AからCと少なくとも1個の共有メモリ手段5との間に
該装置AからCと対応してデータ保持手段3Aから3C
が設けられ、当該装置と該データ保持手段3Aから3C
とが接続され、且つ該データ保持手段3Aから3Cと該
共有メモリ手段5とがメモリデータバス4に接続されて
いるデータ転送装置に於いて、該複数個の装置の少なく
とも一つからアクセスして、該共有メモリ手段5に所定
の情報のライトを行うと共に、該共有メモリ手段5か
ら、所定の情報をリードするに際し、或る一つの装置A
から当該共有メモリ手段5に対する第1と第2の2個の
ライト信号W1、W2が連続してアクセスされ、当該ラ
イト信号W1、W2が該データ保持手段3Aに於ける第
1と第2のライト用レジスタ回路33─1と33─2と
にバッファリングされている間に、当該共有メモリ手段
5に対する1個のリード信号R1のアクセスが有った場
合、該第2のライト信号アドレスW2と該リード信号ア
ドレスR1とが同一の場合には、該共有メモリ手段5に
対する該第2のライト信号W2のライト操作に先立っ
て、該リード信号R1によるリード操作を行って、該共
有メモリ手段5からの所定の情報を、該データ保持手段
3Aに設けられているリード用レジスタ回路34にバッ
ファリングさせ、その後、該第2のライト信号W2の情
報を該共有メモリ手段5内にライトする様にしたデータ
転送方式である。
【0125】つまり、本具体例に於いては、メモリのア
クセスして複数のワードをアクセスしりバーストアクセ
スや1ワードの中の一部のみをライトする場合には、上
記した当該共有メモリ手段5に対する第1と第2の2個
のライト信号W1、W2が連続してアクセスされ、当該
ライト信号W1、W2が該データ保持手段3Aに於ける
第1と第2のライト用レジスタ回路33─1と33─2
とにバッファリングされている間に、当該共有メモリ手
段5に対する1個のリード信号R1のアクセスされる場
合に、該第2のライトアクセス信号がアクセスする時
に、リードモディファイドライト操作を実行して、ライ
トバッファの値をリード値として出力すると共に、該第
2のライトアクセス信号W2のライトアクセスも同時に
実行する様にしたものである。
【0126】図36は、本発明に係る第6の具体例に於
けるアクセス及び操作のタイミングを示すチャートであ
る。係るデータの転送方式を具体例に実行する為のデー
タの転送装置の構成としては、例えば、図1に示された
本発明のデータの転送装置に関する基本的構成を有する
ものに於いて、該データ転送装置に使用される該データ
保持手段が、該データバス2と接続された第1の双方向
データバッファ回路31、該メモリデータバス4に接続
された第2の双方向データバッファ回路32、該第1の
双方向データバッファ回路31の出力を入力とする第1
のライト用レジスタ回路33─1、該第1のライト用レ
ジスタ回路33─1の出力を入力とし該第2の双方向デ
ータバッファ回路32にその出力が接続されている第2
のライト用レジスタ回路33─2、及び該第2の双方向
データバッファ回路32の出力を入力とし、且つ該第1
の双方向データバッファ回路31に出力するリード用レ
ジスタ回路34と、或る一つの装置Aから第1の時刻に
於いて、当該共有メモリ手段5に対する第1のライト信
号W1がアクセスされると共に、それに続く第2の時刻
に於いて、当該共有メモリ手段5に対する第2のライト
信号W2がアクセスされ、次いでその後、当該第1及び
第2のライト信号W1、W2が共に該データ保持手段3
Aに設けられた該第1及び第2のライト用レジスタ回路
33−1及び33─2にバッファリングされているか、
その一部がメモリ5に格納されている間の第3の時刻に
於いて、当該共有メモリ手段5に対するリード信号R1
のアクセスが有った事を判別するライト/リード判定手
段300と、該ライト/リード判定手段300の出力信
号に応答し、該第2の時刻に於ける、当該共有メモリ手
段5にアクセスする該第2のライト信号W2のアドレス
と、該第3の時刻に於ける、当該共有メモリ手段5にア
クセスする該リード信号R1のアドレスとが、一致して
いるか否かを判断するアドレス一致判定手段310と、
該アドレス一致判定手段310の出力に応答して該デー
タ保持手段3Aにリードモディファイドライト操作を実
行させるリードモディファイドライト手段400とが設
けられている事が望ましい。
【0127】
【発明の効果】本発明に係るデータ転送方式及びデータ
転送装置に於いては、複数のマスタ間で、データを転送
するに際し、複雑な回路構成を採用せずに高速に且つ容
易にデータ転送が可能となる。又、本発明に係るデータ
の転送装置及びデータの転送方式に於いては、上記した
構成を有することから、 複数個のアクセス信号が連続
してアクセスされた場合でも、上記したタイムアウトの
発生を防止し、当該アクセスに対する演算処理をより高
速に実行する為のデータの転送方式及びデータの転送装
置を得る事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るデータ転送装置の構成を
説明するブロックダイアグラムである。
【図2】図2は、本発明に於いて使用されるデータバッ
ファ手段の具体例の構成を説明するブロックダイアグラ
ムである。
【図3】図3は、本発明に於いて使用されるデータ転送
制御手段の具体例の構成を説明するブロックダイアグラ
ムである。
【図4】図4Aは、本発明於ける第1の具体例に於いて
使用されるアービタ手段の具体例の構成を説明するブロ
ックダイアグラムであり、又図4Bは、本発明於ける第
2の具体例に於いて使用されるアービタ手段の具体例の
構成を説明するブロックダイアグラムである。
【図5】図5は、本発明に於いて使用されるデータバッ
ファコントローラの具体例の構成を説明するブロックダ
イアグラムである。
【図6】図6は、本発明に於いて使用されるデコーダリ
クエスタの具体例の構成を説明するブロックダイアグラ
ムである。
【図7】図7は、本発明に於いて使用されるスルー転送
モードレジスタの作動を説明するブロックダイアグラム
である。
【図8】図8は、本発明に於いて使用されるスルー判定
手段の具体例の構成を説明するブロックダイアグラムで
ある。
【図9】図9は、本発明に於いて使用されるDTACK
生成手段の具体例の構成を説明するブロックダイアグラ
ムである。
【図10】図10は、本発明に於いて使用されるアドレ
スバッファの具体例の構成を説明するブロックダイアグ
ラムである。
【図11】図11は、本発明に於いて使用されるアドレ
スセレクタの具体例の構成を説明するブロックダイアグ
ラムである。
【図12】図12は、本発明に於いて使用されるアドレ
スセレクタの具体例の構成を説明するブロックダイアグ
ラムである。
【図13】図13は、本発明に係るデータ転送方式の手
順の一例を説明するタイミングチャートである。
【図14】図14は、本発明に係るデータ転送方式の手
順の他の例を説明するタイミングチャートである。
【図15】図15は、本発明に係るデータ転送装置の第
2の具体例の構成を説明するブロックダイアグラムであ
る。
【図16】図16は、本発明に係るデータ転送装置の第
2の具体例に於いて使用されるデータ転送制御手段の具
体例の構成を説明するブロックダイアグラムである。
【図17】図17は、本発明の第2の具体例に於いて使
用されるデータバッファコントローラの具体例の構成を
説明するブロックダイアグラムである。
【図18】図18は、本発明の第2の具体例に係るデー
タ転送方式の手順の一例を説明するタイミングチャート
である。
【図19】図19は、本発明の第3の具体例に係るデー
タ転送方式の手順の他の例を説明するタイミングチャー
トである。
【図20】図20は、従来に於けるデータ転送装置の構
成の一例を示すブロックダイアグラムである。
【図21】図21Aは、従来に於けるマスタ間でデータ
を転送する最中に他のマスタのアクセスが入らない場合
の操作手順を説明するタイミングチャートであり、図2
1Bは、マスタ間でデータを転送する最中に他のマスタ
のアクセスが入った場合の操作手順を説明するタイミン
グチャートである。
【図22】図22は、本発明に係る複数個のライトアク
セス信号とリードアクセス信号とが連続してアクセスさ
れた場合のデータ保持手段に於ける問題を説明するブロ
ックダイアグラムである。
【図23】図23は、図22に示すデータ保持手段を使
用した場合のライトアクセス信号とリードアクセス信号
の処理関係を示すタイミングチャートである。
【図24】図24は、図22に示すデータ保持手段を使
用した場合のライトアクセス信号とリードアクセス信号
の別の処理関係を示すタイミングチャートである。
【図25】図25は、本発明に係る第4の具体例に於い
て使用されるデータ保持手段の構成例を示すブロックダ
イアグラムである。
【図26】図26は、本発明に於ける第4の具体例に於
いて使用されるメモリデータバッファ制御回路の構成の
一例を示すブロックダイアグラムである。
【図27】図27は、本発明に於ける第4の具体例に於
いて使用されるライト/リード判定手段の構成の一例を
示すブロックダイアグラムである。
【図28】図28は、本発明に於ける第4の具体例に於
いて使用されるアドレス一致判定手段の構成の一例を示
すブロックダイアグラムである。
【図29】図29は、本発明に係る第4の具体例に於け
る第1の具体例によるライトアクセス信号とリードアク
セス信号の別の処理関係を示すタイミングチャートであ
る。
【図30】図30は、本発明に係る第4の具体例に於け
る第2の具体例によるライトアクセス信号とリードアク
セス信号の別の処理関係を示すタイミングチャートであ
る。
【図31】図31は、本発明に於ける第5の具体例に於
いて使用されるメモリデータバッファ制御回路の構成の
一例を示すブロックダイアグラムである。
【図32】図32は、本発明に於ける第5の具体例に於
いて使用されるライト/リード判定手段の構成の一例を
示すブロックダイアグラムである。
【図33】図33は、本発明に係る第5の具体例に於い
て使用されるライト/リード判定手段に於ける各回路の
動作波形を示すタイミングチャートである。
【図34】図34は、本発明に於ける第5の具体例に於
いて使用されるアドレス一致判定手段の構成の一例を示
すブロックダイアグラムである。
【図35】図35は、本発明に係る第5の具体例に於い
て使用されるアドレス一致判定手段に於ける各回路の動
作波形を示すタイミングチャートである。
【図36】図36は、本発明に係る第6の具体例に於け
るライトアクセス信号とリードアクセス信号の処理関係
を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…マスタ、ホスト(A,B,C・・・) 2…データバス 3…データバッファ手段 4…メモリデータバス 5…メモリ 6…メモリの入力端部 7…追加のデータバッファ手段 8…データ転送制御手段 9…格納素子、FIFOレジスタ 31…第1双方向データバッファ回路 32…第2双方向データバッファ回路 33…ライト用レジスタ 34…リード用レジスタ 80…デコーダリクエスタ 81…スルー転送モードレジスタ 82…アービタ手段 83…スルー判定手段 84…データバッファコントローラ 85…DTACK生成手段 86…アドレスセレクタ 87…メモリアドレス生成手段 88…メモリ制御信号生成手段 89…アドレスバッファ 33─1、207、311…第1のライト用レジスタ回
路 33─2、313…第2のライト用レジスタ回路 200…セレクタ手段 201…マスタ応答制御回路 203、300…ライト/リード判定手段 204、210、211、303、315、317…A
ND回路 205、212、302、316…インバータ(IN
V) 206、310…アドレス一致判定手段 208、301、312…セレクタ回路 209、314…イクオラー回路 400…リードモディファイドライト手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 誠也 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の装置と少なくとも1個の共有メ
    モリ手段との間に該装置と対応してデータ保持手段が設
    けられ、当該装置と該データ保持手段とが接続され、且
    つ該データ保持手段と該共有メモリ手段とがメモリデー
    タバスに接続されているデータ転送装置に於いて、該複
    数個の装置の内の一つの装置のデータが、当該装置に接
    続されているデータ保持手段から該メモリデータバスを
    介して、直接他の装置に接続されたデータ保持手段に転
    送される様に構成されている事を特徴とするデータ転送
    方式。
  2. 【請求項2】 当該一の装置のデータが、該装置と対応
    するデータ保持手段から、該メモリデータバスを介して
    直接他のデータ保持手段に転送される間、当該共有メモ
    リ手段は、当該メモリデータバスにアクセスしない様に
    制御されるものである事を特徴とする請求項1記載のデ
    ータ転送方式。
  3. 【請求項3】 当該各装置に対応して設けられた複数個
    のデータ保持手段と該共有メモリ手段とは、データ転送
    制御手段によって、制御されるものである事を特徴とす
    る請求項1又は2記載のデータ転送方式。
  4. 【請求項4】 当該データ転送制御手段は、少なくと
    も、各装置のアドレス情報及び各装置の制御バス情報と
    によって制御されるものである事を特徴とする請求項3
    記載のデータ転送方式。
  5. 【請求項5】 複数個の装置、少なくとも1個の共有メ
    モリ手段、該複数個の装置のそれぞれに対応して設けら
    れている複数個のデータ保持手段、当該一つの装置と当
    該装置に対応して設けられている一つの該データ保持手
    段との間に設けられたデータバス、該各データ保持手段
    と該共有メモリ手段との間に設けられているメモリデー
    タバス及び当該データ保持手段のそれぞれと接続されて
    いると同時に該共有メモリ手段とも接続されているデー
    タ転送制御手段とから構成されている事を特徴とするデ
    ータ転送装置。
  6. 【請求項6】 当該各データ保持手段の該メモリデータ
    バスと接続される出力端部が、互いに接続されている事
    を特徴とする請求項5記載のデータ転送装置。
  7. 【請求項7】 該データ転送制御手段は、複数個の該装
    置の内の一つの装置のデータを、他の装置に転送する場
    合に、当該一つの装置に接続されているデータ保持手段
    の出力端部を該メモリデータバスの一部を介して、直接
    他の装置に接続されたデータ保持手段の出力端部とを直
    接接続させ、データ転送経路を形成させる機能を有して
    いる事を特徴とする請求項5又は6記載のデータ転送装
    置。
  8. 【請求項8】 該データ転送制御手段は、当該所定のデ
    ータ保持手段の出力端部間にデータ転送経路が形成され
    る場合には、当該共有メモリ手段は、該データ転送経路
    に関与しない様に、該共有メモリ手段を制御するもので
    ある事を特徴とする請求項7記載のデータ転送装置。
  9. 【請求項9】 当該データ転送制御手段は、少なくと
    も、各装置のアドレス情報及び各装置の制御バス情報と
    によって制御されるものである事を特徴とする請求項5
    記載のデータ転送装置。
  10. 【請求項10】 該データ保持手段は、該データバスと
    接続され出力制御が可能な第1の双方向データバッファ
    回路、該メモリデータバスに接続され出力制御が可能な
    第2の双方向データバッファ回路、該第1の双方向デー
    タバッファ回路の出力を入力とし、且つ該第2の双方向
    データバッファ回路に出力する少なくとも1段のライト
    用レジスタ、及び該第2の双方向データバッファ回路の
    出力を入力とし、且つ該第1の双方向データバッファ回
    路に出力する少なくとも1段のリード用レジスタとから
    構成されている事を特徴とする請求項5乃至9記載のデ
    ータ転送装置。
  11. 【請求項11】 該データ転送制御手段は、該装置から
    の情報に応答して、所定のデータの転送経路を決定する
    スルー転送モードレジスタ、該複数個の装置からのアク
    セス要求信号を入力して、所定の優先順位に従って当該
    メモリデータバスの使用権を、当該複数個の装置の内の
    一つの装置に於けるアクセス要求信号に与えるアービタ
    手段、当該スルー転送モードレジスタの出力と該アービ
    タ手段の出力と、該アドレス及び制御信号を入力とし、
    スルーアクセス時に於いて、ある装置からのライト時の
    アドレスを格納し、それとリード時のアドレスとが等し
    いか否かを判定するスルー判定手段と、該スルー判定手
    段の出力と該装置からの制御信号及び該アービタ手段の
    出力を入力とし、各データ保持手段に於ける該第1及び
    第2の双方向データバッファ回路の出力制御信号とライ
    ト/リード用レジスタの格納制御信号を出力するデータ
    保持制御手段とから構成されている事を特徴とする請求
    項10記載のデータ転送装置。
  12. 【請求項12】 該アービタ手段は、更にそれぞれの装
    置から、他の装置のメモリ領域に対するスルーアクセス
    要求に対しライトアクセス要求を調停する機能を有して
    いる事を特徴とする請求項11記載のデータ転送装置。
  13. 【請求項13】 該データ保持制御手段は、ある一つの
    装置からのスルーアクセス要求におけるライトアクセス
    要求に対して、当該メモリデータバス使用権が与えられ
    た場合に、他の装置のデータ保持手段に於けるリード用
    レジスタの格納制御信号をアサートする様に機能するも
    のである事を特徴とする請求項11記載のデータ転送装
    置。
  14. 【請求項14】 該アービタ手段は、更にそれぞれの装
    置から、他の装置のメモリ領域に対するスルーアクセス
    要求に対しリードアクセス要求を調停する機能を有して
    いる事を特徴とする請求項11記載のデータ転送装置。
  15. 【請求項15】 該データ保持制御手段は、ある一つの
    装置からのスルーアクセス要求におけるリードアクセス
    要求に対して、当該メモリデータバス使用権が与えられ
    た場合に、他の装置のデータ保持手段に於けるメモリデ
    ータバスへの出力制御信号をアサートする様に機能する
    ものである事を特徴とする請求項11記載のデータ転送
    装置。
  16. 【請求項16】 各装置に接続されている該データバス
    に、所定のデータを格納しうるデータ格納素子手段が設
    けられており、該装置から出力されるデータが、転送さ
    れるべき他の装置に接続されているデータバスに設けら
    れた該データ格納素子手段に対して当該共有メモリ手段
    を介する事なく直接に転送される様に構成されている事
    を特徴とする請求項5乃至15の何れかに記載のデータ
    転送装置。
  17. 【請求項17】 該データ格納素子手段は、ファースト
    イン−ファーストアウト機能を有するレジスタで構成さ
    れている事を特徴とする請求項16記載のデータ転送装
    置。
  18. 【請求項18】 複数個の装置と少なくとも1個の共有
    メモリ手段との間に該装置と対応してデータ保持手段が
    設けられ、当該装置と該データ保持手段とが接続され、
    且つ該データ保持手段と該共有メモリ手段とがメモリデ
    ータバスに接続されているデータ転送装置に於いて、該
    複数個の装置の少なくとも一つからアクセスして、該共
    有メモリ手段に所定の情報のライトを行うと共に、該共
    有メモリ手段から、所定の情報をリードするに際し、或
    る一つの装置から当該共有メモリ手段に対するライト信
    号がアクセスされ、当該ライト信号が該データ保持手段
    に設けられたライト用レジスタ回路にバッファリングさ
    れている間に、当該共有メモリ手段に対するリード信号
    のアクセスが有った場合、該ライト信号アドレスと該リ
    ード信号アドレスとが異なる場合には、該データ保持手
    段に設けられたライト用レジスタ回路にバッファリング
    されている該ライト信号の該共有メモリ手段に対するア
    クセスに先立って、該リード信号のアクセスを該共有メ
    モリ手段に対して実行させる事を特徴とするデータ転送
    方式。
  19. 【請求項19】 複数個の装置と少なくとも1個の共有
    メモリ手段との間に該装置と対応してデータ保持手段が
    設けられ、当該装置と該データ保持手段とが接続され、
    且つ該データ保持手段と該共有メモリ手段とがメモリデ
    ータバスに接続されているデータ転送装置に於いて、該
    複数個の装置の少なくとも一つからアクセスして、該共
    有メモリ手段に所定の情報のライトを行うと共に、該共
    有メモリ手段から、所定の情報をリードするに際し、或
    る一つの装置から当該共有メモリ手段に対するライト信
    号がアクセスされ、当該ライト信号が該データ保持手段
    に設けられたライト用レジスタ回路にバッファリングさ
    れている間に、当該共有メモリ手段に対するリード信号
    のアクセスが有った場合、該ライト信号アドレスと該リ
    ード信号アドレスとが同一である場合には、該共有メモ
    リ手段に対する該リード信号のアクセスを実行せずに、
    該データ保持手段に設けられたライト用レジスタ回路に
    バッファリングされている該ライト信号の情報を当該リ
    ードデータとして直接当該装置に出力させる事を特徴と
    するデータ転送方式。
  20. 【請求項20】 複数個の装置、少なくとも1個の共有
    メモリ手段、該複数個の装置のそれぞれに対応して設け
    られている複数個のデータ保持手段、当該一つの装置と
    当該装置に対応して設けられている一つの該データ保持
    手段との間に設けられたデータバス、該各データ保持手
    段と該共有メモリ手段との間に設けられているメモリデ
    ータバス及び当該データ保持手段のそれぞれと接続され
    ていると同時に該共有メモリ手段とも接続されているデ
    ータ転送制御手段とから構成されているデータ転送装置
    で有って、該データ保持手段は、該データバスと接続さ
    れた第1の双方向データバッファ回路、該メモリデータ
    バスに接続された第2の双方向データバッファ回路、該
    第1の双方向データバッファ回路の出力を入力とし、且
    つ該第2の双方向データバッファ回路に出力する少なく
    とも1段のライト用レジスタ回路、及び該第2の双方向
    データバッファ回路の出力を入力とし、且つ該第1の双
    方向データバッファ回路に出力する1段のリード用レジ
    スタ回路と、該少なくとも1段のリード用レジスタと該
    第1の双方向データバッファ回路との間に、出力が、該
    第1の双方向データバッファ回路の入力と接続され、且
    つ入力が、該ライト用レジスタ回路及び該リード用レジ
    スタ回路とに接続されているセレクタ手段が設けられて
    いる事を特徴とするデータ転送装置。
  21. 【請求項21】 該データ転送装置は、更に、或る一つ
    の装置から第1の時刻に於いて、当該共有メモリ手段に
    対するライト信号がアクセスされ、当該ライト信号が該
    データ保持手段に設けられているライト用レジスタ回路
    にバッファリングされている間の第2の時刻に於いて、
    当該共有メモリ手段に対するリード信号のアクセスが有
    った事を判別するライト/リード判定手段が設けられて
    いる事を特徴とする請求項20記載のデータ転送装置。
  22. 【請求項22】 該データ転送装置は、更に該ライト/
    リード判定手段の出力信号に応答し、該第1の時刻に於
    ける、当該共有メモリ手段にアクセスする該ライト信号
    のアドレスと、該第2の時刻に於ける、当該共有メモリ
    手段にアクセスする該リード信号のアドレスとが、一致
    しているか否かを判断するアドレス一致判定手段が設け
    られている事を特徴とする請求項21記載のデータ転送
    装置。
  23. 【請求項23】 該データ転送装置に於いて、該セレク
    タ手段は、当該アドレス一致判定手段の出力により制御
    されるものである事を特徴とする請求項22記載のデー
    タ転送装置。
  24. 【請求項24】 該データ転送装置に於ける該セレクタ
    手段は、当該アドレス一致判定手段の出力が、該ライト
    信号アドレスと該リード信号アドレスとが異なる事を示
    している場合には、該リード用レジスタにバッファされ
    ている信号情報を該第1の双方向データバッファ回路に
    出力する様に作動するものであり、一方当該アドレス一
    致判定手段の出力が、該ライト信号アドレスと該リード
    信号アドレスとが同一である事を示している場合には、
    該ライト用レジスタ回路にバッファされている該ライト
    信号情報を該第1の双方向データバッファ回路に出力す
    る様に作動するものである事を特徴とする請求項23記
    載のデータ転送装置。
  25. 【請求項25】 複数個の装置と少なくとも1個の共有
    メモリ手段との間に該装置と対応してデータ保持手段が
    設けられ、当該装置と該データ保持手段とが接続され、
    且つ該データ保持手段と該共有メモリ手段とがメモリデ
    ータバスに接続されているデータ転送装置に於いて、該
    複数個の装置の少なくとも一つからアクセスして、該共
    有メモリ手段に所定の情報のライトを行うと共に、該共
    有メモリ手段から、所定の情報をリードするに際し、或
    る一つの装置から当該共有メモリ手段に対する第1と第
    2の2個のライト信号が連続してアクセスされ、当該ラ
    イト信号が該データ保持手段に設けられているライト用
    レジスタ回路にバッファリングされている間に、当該共
    有メモリ手段に対する1個のリード信号のアクセスが有
    った場合、該第2のライト信号アドレスと該リード信号
    アドレスとが異なる場合には、該データ保持手段に設け
    られたライト用レジスタ回路にバッファリングされてい
    る該第2のライト信号のアクセスに先立って、該リード
    信号のアクセスを該共有メモリ手段に対して実行させる
    事を特徴とするデータ転送方式。
  26. 【請求項26】 複数個の装置と少なくとも1個の共有
    メモリ手段との間に該装置と対応してデータ保持手段が
    設けられ、当該装置と該データ保持手段とが接続され、
    且つ該データ保持手段と該共有メモリ手段とがメモリデ
    ータバスに接続されているデータ転送装置に於いて、該
    複数個の装置の少なくとも一つからアクセスして、該共
    有メモリ手段に所定の情報のライトを行うと共に、該共
    有メモリ手段から、所定の情報をリードするに際し、或
    る一つの装置から当該共有メモリ手段に対する第1と第
    2の2個のライト信号が連続してアクセスされ、当該ラ
    イト信号が該データ保持手段に設けられたライト用レジ
    スタ回路にバッファリングされている間に、当該共有メ
    モリ手段に対する1個のリード信号のアクセスが有った
    場合、該第2のライト信号アドレスと該リード信号アド
    レスとが同一の場合には、該共有メモリ手段に対する該
    リード信号のアクセスを実行せずに、該ライト用レジス
    タ回路にバッファリングされている該第2のライト信号
    の情報を直接当該リードデータとして当該装置に出力さ
    せる事を特徴とするデータ転送方式。
  27. 【請求項27】 複数個の装置、少なくとも1個の共有
    メモリ手段、該複数個の装置のそれぞれに対応して設け
    られている複数個のデータ保持手段、当該一つの装置と
    当該装置に対応して設けられている一つの該データ保持
    手段との間に設けられたデータバス、該各データ保持手
    段と該共有メモリ手段との間に設けられているメモリデ
    ータバス及び当該データ保持手段のそれぞれと接続され
    ていると同時に該共有メモリ手段とも接続されているデ
    ータ転送制御手段とから構成されているデータ転送装置
    で有って、該データ保持手段は、該データバスと接続さ
    れた第1の双方向データバッファ回路、該メモリデータ
    バスに接続された第2の双方向データバッファ回路、該
    第1の双方向データバッファ回路の出力を入力とする第
    1のライト用レジスタ回路、該第1のライト用レジスタ
    回路の出力を入力とし該第2の双方向データバッファ回
    路にその出力が接続されている第2のライト用レジスタ
    回路、及び該第2の双方向データバッファ回路の出力を
    入力とし、且つ該第1の双方向データバッファ回路に出
    力する1段のリード用レジスタ回路と、該1段のリード
    用レジスタ回路と該第1の双方向データバッファ回路と
    の間に、出力が、該第1の双方向データバッファ回路の
    入力と接続され、且つ入力が、該1段目のライト用レジ
    スタ回路及び該リード用レジスタ回路とに接続されてい
    るセレクタ手段が設けられている事を特徴とするデータ
    転送装置。
  28. 【請求項28】 該データ転送装置は、更に、或る一つ
    の装置から第1の時刻に於いて、当該共有メモリ手段に
    対する第1のライト信号がアクセスされると共に、それ
    に続く第2の時刻に於いて、当該共有メモリ手段に対す
    る第2のライト信号がアクセスされ、次いでその後、当
    該第1及び第2のライト信号が共に該データ保持手段に
    バッファリングされている間の第3の時刻に於いて、当
    該共有メモリ手段に対するリード信号のアクセスが有っ
    た事を判別するライト/リード判定手段が設けられてい
    る事を特徴とする請求項27記載のデータ転送装置。
  29. 【請求項29】 該データ転送装置は、更に該ライト/
    リード判定手段の出力信号に応答し、該第2の時刻に於
    ける、当該共有メモリ手段にアクセスする該第2のライ
    ト信号のアドレスと、該第3の時刻に於ける、当該共有
    メモリ手段にアクセスする該リード信号のアドレスと
    が、一致しているか否かを判断するアドレス一致判定手
    段が設けられている事を特徴とする請求項28記載のデ
    ータ転送装置。
  30. 【請求項30】 該データ転送装置に於いて、該セレク
    タ手段は、当該アドレス一致判定手段の出力により制御
    されるものである事を特徴とする請求項29記載のデー
    タ転送装置。
  31. 【請求項31】 該データ転送装置に於ける該セレクタ
    手段は、当該アドレス一致判定手段の出力が、該第2の
    ライト信号アドレスと該リード信号アドレスとが異なる
    事を示している場合には、該リード用レジスタにバッフ
    ァされているリード信号情報を該第1の双方向データバ
    ッファ回路に出力する様に作動するものであり、一方当
    該アドレス一致判定手段の出力が、該第2のライト信号
    アドレスと該リード信号アドレスとが同一である事を示
    している場合には、該1段のライト用レジスタ回路にバ
    ッファされている第2のライト信号情報を該第1の双方
    向データバッファ回路に出力する様に作動するものであ
    る事を特徴とする請求項30記載のデータ転送装置。
  32. 【請求項32】 複数個の装置と少なくとも1個の共有
    メモリ手段との間に該装置と対応してデータ保持手段が
    設けられ、当該装置と該データ保持手段とが接続され、
    且つ該データ保持手段と該共有メモリ手段とがメモリデ
    ータバスに接続されているデータ転送装置に於いて、該
    複数個の装置の少なくとも一つからアクセスして、該共
    有メモリ手段に所定の情報のライトを行うと共に、該共
    有メモリ手段から、所定の情報をリードするに際し、或
    る一つの装置から当該共有メモリ手段に対する第1と第
    2の2個のライト信号が連続してアクセスされ、当該ラ
    イト信号が該データ保持手段に於けるライト用レジスタ
    回路にバッファリングされている間に、当該共有メモリ
    手段に対する1個のリード信号のアクセスが有った場
    合、該第2のライト信号アドレスと該リード信号アドレ
    スとが同一の場合には、該共有メモリ手段に対する該第
    2のライト信号のライト操作に先立って、該リード信号
    によるリード操作を行って、該共有メモリ手段からの所
    定の情報を、該データ保持手段に設けられているリード
    用レジスタ回路にバッファリングさせ、その後、該第2
    のライト信号の情報を該共有メモリ手段内にライトする
    事を特徴とするデータ転送方式。
  33. 【請求項33】 複数個の装置、少なくとも1個の共有
    メモリ手段、該複数個の装置のそれぞれに対応して設け
    られている複数個のデータ保持手段、当該一つの装置と
    当該装置に対応して設けられている一つの該データ保持
    手段との間に設けられたデータバス、該各データ保持手
    段と該共有メモリ手段との間に設けられているメモリデ
    ータバス及び当該データ保持手段のそれぞれと接続され
    ていると同時に該共有メモリ手段とも接続されているデ
    ータ転送制御手段とから構成されているデータ転送装置
    で有って、該データ保持手段は、該データバスと接続さ
    れた第1の双方向データバッファ回路、該メモリデータ
    バスに接続された第2の双方向データバッファ回路、該
    第1の双方向データバッファ回路の出力を入力とする第
    1のライト用レジスタ回路、該第1のライト用レジスタ
    回路の出力を入力とし該第2の双方向データバッファ回
    路にその出力が接続されている第2のライト用レジスタ
    回路、及び該第2の双方向データバッファ回路の出力を
    入力とし、且つ該第1の双方向データバッファ回路に出
    力するリード用レジスタ回路と、或る一つの装置から第
    1の時刻に於いて、当該共有メモリ手段に対する第1の
    ライト信号がアクセスされると共に、それに続く第2の
    時刻に於いて、当該共有メモリ手段に対する第2のライ
    ト信号がアクセスされ、次いでその後、当該第1及び第
    2のライト信号が共に該データ保持手段に設けられた該
    第1及び第2のライト用レジスタ回路にバッファリング
    されている間の第3の時刻に於いて、当該共有メモリ手
    段に対するリード信号のアクセスが有った事を判別する
    ライト/リード判定手段と、該ライト/リード判定手段
    の出力信号に応答し、該第2の時刻に於ける、当該共有
    メモリ手段にアクセスする該第2のライト信号のアドレ
    スと、該第3の時刻に於ける、当該共有メモリ手段にア
    クセスする該リード信号のアドレスとが、一致している
    か否かを判断するアドレス一致判定手段と、該アドレス
    一致判定手段の出力に応答して該データ保持手段にリー
    ドモディファイドライト操作を実行させるリードモディ
    ファイドライト手段とが設けられている事を特徴とする
    データ転送装置。
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