JPH0793178A - マイクロコンピュータ診断装置 - Google Patents

マイクロコンピュータ診断装置

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JPH0793178A
JPH0793178A JP5233455A JP23345593A JPH0793178A JP H0793178 A JPH0793178 A JP H0793178A JP 5233455 A JP5233455 A JP 5233455A JP 23345593 A JP23345593 A JP 23345593A JP H0793178 A JPH0793178 A JP H0793178A
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JP5233455A
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Chihiro Nishimura
千尋 西村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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  • Microcomputers (AREA)
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  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 AD変換器或いはDA変換器の一方の出荷時
テストをテスタで単独に行い、他方の変換器のテストを
テストを終えた変換器で行わせることでテスト作業の煩
雑性を低減させる 【構成】 AD変換器12及びDA変換器15を内蔵し
たシングルチップマイクロコンピュータ1Aと、AD変
換器12に検査用のアナログ値を供給すると共に、AD
変換器12に出力されたディジタル値に基づいてAD変
換器の変換精度をテストするテスタ2Aとを備え、シン
グルチップマイクロコンピュータ1Aは、テスト対象と
なるDA変換器14にディジタル値を供給するDA変換
レジスタ14と、DA変換器14より出力されたアナロ
グ値をAD変換器12へ出力するトランスファーゲート
17と、AD変換器12より出力されたデジタル値の精
度とAD変換器12の変換精度よりDA変換器14の変
換精度を検査するCPU10Aとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マイクロコンピュー
タ診断装置に関するもので有り、特にシングルチップマ
イクロコンピュータに内蔵されたAD変換器或いはDA
変換器の出荷時のテストを、シングルチップマイクロコ
ンピュータで行うマイクロコンピュータ診断装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】次に、従来のマイクロコンピュータ診断
装置を図について説明する。図3は従来のマイクロコン
ピュータ診断装置を示す構成図である。図において、1
は後述するAD変換器及びDA変換器を内蔵したシング
ルチップマイクロコンピュータ(以下、シングルチップ
マイコンと略記する)、2はシングルチップマイコン1
の出荷時に、内蔵されたAD変換器及びDA変換器をテ
ストする出荷テスト用テスタ(以下、テスタと略記す
る)である。
【0003】シングルチップマイコン1は通常のマイコ
ンと同様にCPU10とメモリ11を内蔵すると共に、
CPU10よりアドレスバスABを介してアドレス指定
を受けた後に、データバスDBを介してAD変換開始信
号が入力されるとAD変換を開始するAD変換器12、
AD変換器12による変換結果であるディジタル値を格
納するAD変換結果レジスタ13、データバスDBを介
してDA変換レジスタ14に格納されたディジタル値を
DA変換するDA変換器15、データバスDB,アドレ
スバスABを介してCPU10と図示しない外部回路と
の間で入出力されるデータの入出力制御を行うバスイン
タフェースユニット16を内蔵している。
【0004】尚、テスタ2はシングルチップマイコン1
の出荷テスト時に図示しない所定の接続手段にてAD変
換器12のアナログ値入力部、DA変換器15のディジ
タル値出力部、バスインタフェースユニット16データ
入出力部に接続される。
【0005】以下、従来のマイクロコンピュータの診断
装置の動作を説明する。先ず、シングルチップマイコン
1の出荷時におけるAD変換器12の出荷テストについ
て説明する。テスタ2はバスインタフェースユニット1
6を介してシングルチップマイコン1のアドレスバスA
Bに、CPU10を指定するアドレス信号2aを出力し
た後に、バスインタフェースユニット16を介してデー
タバスDBにCPU10に対するAD変換器動作信号2
bを出力する。
【0006】その結果、CPU10はアドレスバスAB
にAD変換器12を指定するアドレス信号を出力し、更
にデータバスDBにAD変換開始信号を出力する。AD
変換器12はAD変換開始信号が入力されると、テスタ
2よりテスト用のアナログ値2cをアナログ値入力部に
入力してAD変換を開始する。そしてAD変換結果で
あ,るディジタル値はAD変換結果レジスタ13に格納
される。
【0007】CPU10はAD変換結果レジスタ13に
割り当てられアドレス信号を、アドレスバスABを介し
てAD変換結果レジスタ13に出力すると、格納された
ディジタル値はデータバスDBに出力されバスインタフ
ェースユニット16を介してテスタ2に入力される。そ
して、テスタ2は入力されたディジタル値とAD変換器
12に出力したアナログ値のAD変換理想値とを比較
し、AD変換器12の出荷時テストを行う。
【0008】次に、DA変換器15の出荷時テストにつ
いて説明する。テスタ2はバスインタフェースユニット
16を介してシングルチップマイコン1のアドレスバス
ABに、CPU10を指定するアドレス信号2aを出力
した後に、バスインタフェースユニット16を介してデ
ータバスDBにCPU10に対するDA変換器動作信号
2bを出力する。
【0009】その結果、CPU10はメモリ11中のテ
スト用のディジタル値か記憶されたアドレス信号をアド
レスバスABに出力する。メモリ11より読み出された
ディジタル値はデータバスDBに出力されてDA変換レ
ジスタ14に格納される。尚、DA変換レジスタ14は
CPU10よりアドレスバスABを介して出力されたア
ドレス信号によって既に指定されているものとする。
【0010】DA変換器15はDA変換レジスタ14に
格納されたディジタル値をDA変換すると、アナログ値
出力部よりDA変換結果であるアナログ値15aをテス
タ2に出力する。テスタ2は入力されたアナログ値15
aとDA変換レジスタ14に格納したディジタル値のD
A変換理想値とを比較し、DA変換器の出荷テストを行
う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のマイクロコンピ
ュータ診断装置は以上のように構成されているので、シ
ングルチップマイコンの出荷時テストにおいては、AD
変換器、DA変換器をそれぞれテスタで単独にテストを
行うためテスト作業が煩雑化するという問題点があっ
た。
【0012】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、AD変換器或いはDA変換器の
一方の出荷時テストをテスタにて単独に行い、残る他方
の変換器のテストを単独テストを終えた変換器にて行わ
せることでテスト作業の煩雑性を低減させることのでき
るマイクロコンピュータ診断装置を得ることを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るマ
イクロコンピュータの診断装置は、第1の形態の信号を
第2の形態の信号に変換する第1の変換器及び前記第2
の形態の信号を前記第1の形態の信号に変換する第2の
変換器を内蔵したマイクロコンピュータと、前記第1の
変換器に検査用の第1の形態の信号を供給すると共に、
前記第1の変換器より出力された第2の形態の信号に基
づいて前記第1の変換器の変換精度を検査する精度検査
手段とを備え、前記マイクロコンピュータは、診断対象
となる前記第2の変換器に第2の形態の信号を供給する
信号入力手段と、この第2の変換器より出力された第1
の形態の信号を前記第1の変換器へ供給する信号出力手
段と、この第1の変換器より出力された第2の形態の信
号の精度と前記検査された変換精度とより前記第2の変
換器の精度誤差を検査する誤差検査手段とを含んだもの
である。
【0014】請求項2の発明に係るマイクロコンピュー
タの診断装置は、第1の形態の信号を第2の形態の信号
に変換する第1の変換器及び前記第2の形態の信号を前
記第1の形態の信号に変換する第2の変換器を内蔵した
マイクロコンピュータと、前記第1の変換器に検査用の
第1の形態の信号を供給すると共に、前記第1の変換器
より出力された第2の形態の信号に基づいて前記第1の
変換器の変換精度を検査する精度検査手段とを備え、前
記マイクロコンピュータは、診断対象となる前記第2の
変換器に第2の形態の信号を供給する信号入力手段と、
この第2の変換器より出力された第1の形態の信号を前
記第1の変換器へ供給する信号出力手段と、この第1の
変換器より変換出力された第2の形態の信号と前記第2
の変換器に供給された第2の形態の信号とを比較して差
を求め、この差を前記精度検査手段へ供給する比較回路
とを含み、前記精度検査手段は供給された前記差と前記
変換器の変換精度より前記第2の変換器の精度誤差を検
査するようにしたものである。
【0015】
【作用】請求項1の発明におけるマイクロコンピュータ
の診断装置は、精度検査手段によって変換精度が検査さ
れた第1の変換器に、この変換器と逆変換動作を行う第
2の変換手段の変換結果を入力して変換させた後、変換
後の信号と第2の変換手段に供給された被変換信号との
比較結果を求めることで、第2の変換手段の精度を第1
の変換手段の出力によって診断することができる。
【0016】請求項2の発明におけるマイクロコンピュ
ータの診断装置は、精度検査手段によって変換精度が検
査された第1の変換器に、この変換器と逆変換動作を行
う第,2の変換手段の変換結果を入力して変換させた
後、変換後の信号と第2の変換手段に供給された被変換
信号との比較結果より各信号間の差を求め、この差を精
度検査手段は入力して第1の変換器の変換精度を加味し
て第2の変換器の精度誤差を検査する。
【0017】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図について説明
する。図1は本実施例に係るマイクロコンピュータの診
断装置を示す構成図である。尚、図中、図3と同一符号
は同一又は相当部分を示す。図において、10Aは本実
施例におけるCPUであり、このCPU10Aは従来装
置の機能に加えて第1の変換器としてのAD変換器1
2、第2の変換器としてのDA変換器15のいずれの変
換精度テストをも行う機能を有する。17は信号出力手
段としてのトランスファーゲートであり、このトランス
ファーゲート17はDA変換器15のアナログ値出力部
とAD変換器12のアナログ値入力部間を接続するライ
ン間に設置され、DA変換器15よりAD変換器12に
出力されるアナログ値15aの出力制御を行う。
【0018】18はテストレジスタであり、このテスト
レジスタ18はトランスファーゲート17をオフからオ
ンに制御する際、トランスファーゲート17の一方のゲ
ートG1と他方のゲートG2に接続されたインバータ1
8aにH信号を出力を出力する。この結果、各ゲートG
1,G2にそれぞれH信号,L信号が入力されてオン動
作する。尚、トランスファーゲート18はCPU10A
より“1”のテスト開始信号(図示しない)が入力され
るとH信号を出力する。尚、CPU10Aは誤差検査手
段を構成し、またCPU10A,メモリ11、及びDA
変換レジスタ14より信号入力手段が構成される。更
に、第1の形態の信号としてアナログ値を、第2の形態
の信号としてディジタル値を示すものとする。
【0019】次に、図1に示したこの発明の実施例1の
動作について説明する。本実施例は先ずシングルチップ
マイコン1Aの出荷時に、AD変換器12をテスタ2に
よって単独テストを行った後に、DA変換器15のテス
トをAD変換器12とCPU10Aで実施する場合につ
いて説明する。精度検査手段としてのテスタ2はバスイ
ンタフェースユニット16を介してシングルチップマイ
コン1AのアドレスバスABに、CPU10Aを指定す
るアドレス信号2aを出力した後に、バスインタフェー
スユニット16を介してデータバスDBにCPU10A
に対するAD変換器動作信号2bを出力する。この時、
テスタ2AはAD変換器12のアナログ値入力部に基準
アナログ値2cを出力する。
【0020】その結果、CPU10AはアドレスバスA
BにAD変換器12を指定するアドレス信号を入力し、
更にデータバスDBにAD変換開始信号を出力する。A
D変換器12はAD変換開始信号を入力すると、入力さ
れていた基準アナログ値2cのAD変換を開始する。そ
してAD変換結果であるディジタル値はAD変換結果レ
ジスタ13に格納される。
【0021】格納されたディジタル値はデータバスDB
に出力されバスインタフェースユニット16を介してテ
スタ2Aに入力される。そして、テスタ2Aは入力され
たディジタル値とAD変換器12に出力した基準アナロ
グ値2cのAD変換理想値とを比較してディジタル値と
AD変換理想値との差を検出する出荷時テストを単独に
行う。更に、ディジタル値及びテスト結果はメモリ11
に記憶される。
【0022】次に、単独テストされたAD変換器12を
用いてDA変換器15の出荷時テストを行う場合につい
て説明する。テスタ2Aはバスインタフェースユニット
16を介してアドレスバスABに、CPU10Aを指定
するアドレス信号2aを出力した後に、バスインタフェ
ースユニット16を介してデータバスDBにCPU10
Aに対するDA変換器動作信号2bを出力する。
【0023】その結果、CPU10AはアドレスバスA
Bにメモリ11及びDA変換レジスタ14を指定するア
ドレス信号を順次出力する。メモリ11はアドレス信号
に従って基準ディジタル値をバスDBに読み出してDA
変換レジスタ14に格納する。格納された基準ディジタ
ル値はDA変換器によってDA変換されアナログ値15
aとして出力される。この時、CPU10Aはテストレ
ジスタ18に“1”のテスト開始信号を格納させてトラ
ンスファーゲート17を開放させ、アナログ値15aを
AD変換器12に出力する。AD変換器12はCPU1
0AからAD変換開始信号を入力するとアナログ値15
aのAD変換を開始する。
【0024】そしてAD変換結果であるディジタル出力
値はAD変換結果レジスタ13に格納される。CPU1
0AはAD変換結果レジスタ13に格納されたディジタ
ル値とDA変換レジスタ14に格納された基準ディジタ
ル値の比較結果に、AD変換器12のテスト結果を加味
してDA変換器15の出荷時テストを行う。
【0025】次に、AD変換結果レジスタ13に格納さ
れたディジタル値とDA変換レジスタ14に格納された
基準ディジタル値の比較方法を数値を用いて具体的に説
明する。一例として、AD変換器12は10ビットの分
解能を、そしてDA変換器15は8ビットの分解能を有
すると共に基準電圧5.12Vに設定されているもとす
る。
【0026】この時、DA変換器15にディジタル値8
0H(128)を入力すると、DA変換器15のアナロ
グ出力理想値は以下の式より表される。
【0027】128×(5.12/28)=2.56V
【0028】更に、このアナログ値2.56Vを10ビ
ットのAD変換器12に入力するとAD変換理想値は2
00Hとなる。このような状態において、例えばAD変
換器12の出荷時テストをアナログ入力値15aに対し
てディジタル出力値が±3ビット分の誤差、±15mV
(3×(5.12/210))の誤差を許容するテストを
行なったとする。
【0029】この結果、DA変換器15の出荷時テスト
をAD変換器12を使用して行うと、DA変換器15の
精度誤差はAD変換器12の±3ビットの精度誤差を含
んだものとなる。これは、即ち、DA変換器15の出荷
時テストを仮に基準電圧5.12Vに対して±1.0%
(5.12×0.01=51.2mV)以内の精度条件
で行なおうとすると、AD変換器12の変換結果が20
0H±7Hであっても”1.0%以内の精度条件で出荷
時テストが行えることになる。
【0030】これは、AD変換器12の変換結果が20
0H±7Hであれば、AD変換精度の誤差±3ビットと
合わせて200H±10H(±50mV)の精度で出荷
時テストが行われることとなり、少なくともDA変換器
15の出荷時テストを基準電圧に対して±1.0%の精
度で行うことになる。
【0031】実施例2.上記実施例1はAD変換器12
とCPU10Aを用いてDA変換器15の出荷時テスト
を実施する方法を示した。しかし、分解能がDA変換器
15の方がAD変換器に対して高い場合にはDA変換器
15と比較回路19を用いてAD変換器12の出荷時テ
ストを実施することも可能である。
【0032】実施例3.上記実施例1は、AD変換結果
レジスタ13に格納されAD変換結果とDA変換レジス
タ14に格納された基準ディジタル値の比較結果をCP
U10Aによるソフトウェア処理にて行い、DA変換器
15の出荷時テストを行た。しかし、比較動作をハード
ウェアにて行い、テスト処理速度を高速化するようにし
ても良い。
【0033】図2は本実施例に係るマイクロコンピュー
タの診断装置を示す構成図である。尚、図中、図1と同
一符号は同一又は相当部分を示す。図において、1Bは
本実施例によるシングルチップマイコン、10Bはシン
グルチップマイコン1Bの動作を統括的に管理するCP
U、19は比較回路であり、AD変換結果レジスタ13
に格納されたAD変換後のディジタル値とDA変換レジ
スタ14に格納された基準ディジタル値とを比較し、そ
の差を求める。20は比較結果レジスタであり、比較回
路19によって求められた差を格納すると共に、その差
をCPU10Bの制御の下にテスタ2Aへ出力する。
【0034】以下、本実施例の動作について説明する。
本実施例は先ずAD変換器12をテスタ2によって単独
テストを行った後に、DA変換器15の出荷時テストを
AD変換器12と比較回路19で実施する場合について
説明する。テスタ2はバスインタフェースユニット16
を介してシングルチップマイコン1BのアドレスバスA
Bに、CPU10Bを指定するアドレス信号2aを出力
した後に、バスインタフェースユニット16を介してデ
ータバスDBにCPU10Bに対するAD変換器動作信
号2bを出力する。この時、テスタ2AはAD変換器1
2のアナログ値入力部に基準アナログ値2cを出力す
る。
【0035】その結果、CPU10BはアドレスバスA
BにAD変換器12を指定するアドレス信号を入力し、
更にデータバスDBにAD変換開始信号を出力する。A
D変換器12はAD変換開始信号を入力すると、入力さ
れていた基準アナログ値2cのAD変換を開始する。そ
してAD変換結果であるディジタル値13aはAD変換
結果レジスタ13に格納される。
【0036】格納されたディジタル値13aはデータバ
スDBに出力されバスインタフェースユニット16を介
してテスタ2Aに入力される。そして、テスタ2Aは入
力されたディジタル値13aとAD変換器12に出力し
た基準アナログ値2cのAD変換理想値とを比較して単
独に出荷時テストを行う。更に、ディジタル値及びテス
ト結果はメモリ11に記憶される。
【0037】次に、単独テストされたAD変換器12を
用いてDA変換器15の出荷時テストを行う場合につい
て説明する。テスタ2Bはバスインタフェースユニット
16を介してアドレスバスABに、CPU10Bを指定
するアドレス信号2aを出力した後に、バスインタフェ
ースユニット16を介してデータバスDBにCPU10
Bに対するDA変換器動作信号2bを出力する。
【0038】その結果、CPU10BはアドレスバスA
Bにメモリ11及びDA変換レジスタ14を指定するア
ドレス信号を順次出力する。メモリ11はアドレス信号
に従って基準ディジタル値を読み出してデータバスDB
に出力し、DA変換レジスタ14に格納させる。格納さ
れた基準ディジタル値はDA変換器によってDA変換さ
れアナログ値15aとして出力される。この時、CPU
10Aはテストレジスタ18に“1”のテスト開始信号
を格納させ、トランスファーゲート17を開放させてア
ナログ値15aをAD変換器12に出力する。AD変換
器12はCPU10AからAD変換開始信号を入力する
とアナログ値15aのAD変換を開始する。
【0039】そしてAD変換結果であるディジタル出力
値はAD変換結果レジスタ13に格納される。比較回路
19はDA変換レジスタ14に格納された基準ディジタ
ル値14aからAD変換結果レジスタ13に格納された
ディジタル値13aを減算して減算値が±10H以内か
を調べる。この時、減算値が±10H以内であれば
“0”を、±10H以上であれば“1”を比較結果とし
て比較結果レジスタ20に格納する。
【0040】比較結果レジスタ20に格納された比較結
果は、CPU10Bによりバスインタフェースユニット
16からテスタ2に出力されてDA変換器15の出荷時
テストが行われる。
【0041】次に、上記比較結果に基づく出荷時テスト
の方法を数値を用いて具体的に説明する。一例として、
AD変換器12は10ビットの分解能を、そしてDA変
換器15は8ビットの分解能を有すると共に基準電圧
5.12Vに設定されているもとする。
【0042】この時、DA変換器15にディジタル値8
0H(128)を入力すると、DA変換器15のアナロ
グ出力理想値は以下の式より表される。
【0043】128×(5.12/28)=2.56V
【0044】更に、このアナログ値2.56Vを10ビ
ットのAD変換器12に入力するとAD変換理想値は2
00Hとなる。このような状態において、例えばAD変
換器12の出荷時テストをアナログ入力値15aに対し
てディジタル出力値が±3ビット分の誤差、±15mV
(3×(5.12/210))の誤差を許容するテストを
行なったとする。
【0045】この結果、DA変換器15の出荷時テスト
をAD変換器12を使用して行うと、DA変換器15の
精度誤差はAD変換器12の±3ビットの精度誤差を含
んだものとなる。これは、即ち、DA変換器15の出荷
時テストを仮に基準電圧5.12Vに対して±1.0%
(5.12×0.01=51.2mV)以内の精度条件
で行なおうとすると、AD変換器12の変換結果が20
0H±7Hであっても”1.0%以内の精度条件で出荷
時テストが行えることになる。
【0046】これは、AD変換器12の変換結果が20
0H±7Hであれば、AD変換精度の誤差±3ビットと
合わせて200H±10H(±50mV)の精度で出荷
時テストが行われることとなる。従って、比較回路19
によって求められた減算値が±10H以内であれば、少
なくともDA変換器15の出荷時テストを基準電圧に対
して±1.0%の精度で行うことができる。
【0047】実施例4.上記実施例3はAD変換器12
と比較回路19を用いてDA変換器15の出荷時テスト
を実施する方法を示した。しかし、分解能がDA変換器
15の方がAD変換器に対して高い場合にはDA変換器
15と比較回路19を用いてAD変換器12の出荷時テ
ストを実施することも可能である。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明にによれば、第1の形態
の信号を第2の形態の信号に変換する第1の変換器及び
前記第2の形態の信号を前記第1の形態の信号に変換す
る第2の変換器を内蔵したマイクロコンピュータと、前
記第1の変換器に検査用の第1の形態の信号を供給する
と共に、前記第1の変換器より出力された第2の形態の
信号に基づいて前記第1の変換器の変換精度を検査する
精度検査手段とを備え、前記マイクロコンピュータは、
診断対象となる前記第2の変換器に第2の形態の信号を
供給する信号入力手段と、この第2の変換器より出力さ
れた第1の形態の信号を前記第1の変換器へ供給する信
号出力手段と、この第1の変換器より出力された第2の
形態の信号の精度と前記検査された変換精度とより前記
第2の変換器の精度誤差を検査する誤差検査手段とを含
んだので、第2の変換器の検査を第1の変換器で行うこ
とができるため、双方の変換器を検査する際に検査時間
が短縮すると共に、検査作業負荷が低減するという効果
がある。
【0049】請求項2の発明によれば、第1の形態の信
号を第2の形態の信号に変換する第1の変換器及び前記
第2の形態の信号を前記第1の形態の信号に変換する第
2の変換器を内蔵したマイクロコンピュータと、前記第
1の変換器に検査用の第1の形態の信号を供給すると共
に、前記第1の変換器より出力された第2の形態の信号
に基づいて前記第1の変換器の変換精度を検査する精度
検査手段とを備え、前記マイクロコンピュータは、診断
対象となる前記第2の変換器に第2の形態の信号を供給
する信号入力手段と、この第2の変換器より出力された
第1の形態の信号を前記第1の変換器へ供給する信号出
力手段と、この第1の変換器より変換出力された第2の
形態の信号と前記第2の変換器に供給された第2の形態
の信号とを比較して差を求め、この差を前記精度検査手
段へ出力する比較回路とを含み、前記精度検査手段は入
力された前記差と前記変換器の変換精度より前記第2の
変換器の精度誤差を検査するようにしたので、第2の変
換器の検査を第1の変換器で行うことができるため、双
方の変換器を検査する際に検査時間が短縮すると共に検
査作業負荷が低減し、更に精度検査手段でハードウェア
的に第2の変換器の精度誤差を検査するため検査処理速
度が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるマイクロコンピュー
タ診断装置を示す構成図である。
【図2】この発明の他の実施例によるマイクロコンピュ
ータ診断装置を示す構成図である。
【図3】従来のマイクロコンピュータ診断装置を示す構
成図である。
【符号の説明】
1A,1B シングルチップコンピュータ 2A 出荷テスト用テスタ 10A,10B CPU 11 メモリ 12 AD変換器 13 AD変換結果レジスタ 14 DA変換レジスタ 15 DA変換器 17 トランスファーゲート 19 比較回路 20 比較結果レジスタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】その結果、CPU10はアドレスバスAB
にAD変換器12を指定するアドレス信号を出力し、更
にデータバスDBにAD変換開始信号を出力する。AD
変換器12はAD変換開始信号が入力されると、テスタ
2よりテスト用のアナログ値2cをアナログ値入力部に
入力してAD変換を開始する。そしてAD変換結果で
ディジタル値はAD変換結果レジスタ13に格納され
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】その結果、CPU10はメモリ11中のテ
スト用のディジタル値記憶されたアドレス信号をアド
レスバスABに出力する。メモリ11より読み出された
ディジタル値はデータバスDBに出力されてDA変換レ
ジスタ14に格納される。尚、DA変換レジスタ14は
CPU10よりアドレスバスABを介して出力されたア
ドレス信号によって既に指定されているものとする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】請求項2の発明におけるマイクロコンピュ
ータの診断装置は、精度検査手段によって変換精度が検
査された第1の変換器に、この変換器と逆変換動作を行
第2の変換手段の変換結果を入力して変換させた後、
変換後の信号と第2の変換手段に供給された被変換信号
との比較結果より各信号間の差を求め、この差を精度検
査手段に入力して第1の変換器の変換精度を加味して第
2の変換器の精度誤差を検査する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】18はテストレジスタであり、このテスト
レジスタ18はトランスファーゲート17をオフからオ
ンに制御する際、トランスファーゲート17の一方のゲ
ートG1と他方のゲートG2に接続されたインバータ1
8aにH信号を出力する。この結果、各ゲートG1,G
2にそれぞれH信号,L信号が入力されてオン動作す
る。尚、テストレジスタ18はCPU10Aより“1”
のテスト開始信号(図示しない)が入力されるとH信号
を出力する。尚、CPU10Aは誤差検査手段を構成
し、またCPU10A,メモリ11、及びDA変換レジ
スタ14より信号入力手段が構成される。更に、第1の
形態の信号としてアナログ値を、第2の形態の信号とし
てディジタル値を示すものとする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】次に、図1に示したこの発明の実施例1の
動作について説明する。本実施例は先ずシングルチップ
マイコン1Aの出荷時に、AD変換器12をテスタ2に
よって単独テストを行った後に、DA変換器15のテス
トをAD変換器12とCPU10Aで実施する場合につ
いて説明する。精度検査手段としてのテスタ2はバスイ
ンタフェースユニット16を介してシングルチップマイ
コン1AのアドレスバスABに、CPU10Aを指定す
るアドレス信号2aを出力した後に、バスインタフェー
スユニット16を介してデータバスDBにCPU10A
に対するAD変換器動作信号2bを出力する。この時、
テスタ2はAD変換器12のアナログ値入力部に基準ア
ナログ値2cを出力する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】この結果、DA変換器15の出荷時テスト
をAD変換器12を使用して行うと、DA変換器15の
精度誤差はAD変換器12の±3ビットの精度誤差を含
んだものとなる。これは、即ち、DA変換器15の出荷
時テストを仮に基準電圧5.12Vに対して±1.0%
(5.12×0.01=51.2mV)以内の精度条件
で行なおうとすると、AD変換器12の変換結果が20
0H±7Hであっても±1.0%以内の精度条件で出荷
時テストが行えることになる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】実施例2.上記実施例1はAD変換器12
とCPU10Aを用いてDA変換器15の出荷時テスト
を実施する方法を示した。しかし、分解能がDA変換器
15の方がAD変換器に対して高い場合にはDA変換器
15とCPU10Aを用いてAD変換器12の出荷時テ
ストを実施することも可能である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】実施例3.上記実施例1は、AD変換結果
レジスタ13に格納されAD変換結果とDA変換レジ
スタ14に格納された基準ディジタル値の比較結果をC
PU10Aによるソフトウェア処理にて行い、DA変換
器15の出荷時テストを行た。しかし、比較動作をハー
ドウェアにて行い、テスト処理速度を高速化するように
しても良い。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】以下、本実施例の動作について説明する。
本実施例は先ずAD変換器12をテスタ2によって単
独テストを行った後に、DA変換器15の出荷時テスト
をAD変換器12と比較回路19で実施する場合につい
て説明する。テスタ2はバスインタフェースユニット
16を介してシングルチップマイコン1Bのアドレスバ
スABに、CPU10Bを指定するアドレス信号2aを
出力した後に、バスインタフェースユニット16を介し
てデータバスDBにCPU10Bに対するAD変換器動
作信号2bを出力する。この時、テスタ2AはAD変換
器12のアナログ値入力部に基準アナログ値2cを出力
する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】次に、単独テストされたAD変換器12を
用いてDA変換器15の出荷時テストを行う場合につい
て説明する。テスタ2はバスインタフェースユニット
16を介してアドレスバスABに、CPU10Bを指定
するアドレス信号2aを出力した後に、バスインタフェ
ースユニット16を介してデータバスDBにCPU10
Bに対するDA変換器動作信号2bを出力する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】その結果、CPU10BはアドレスバスA
Bにメモリ11及びDA変換レジスタ14を指定するア
ドレス信号を順次出力する。メモリ11はアドレス信号
に従って基準ディジタル値を読み出してデータバスDB
に出力し、DA変換レジスタ14に格納させる。格納さ
れた基準ディジタル値はDA変換器によってDA変換さ
れアナログ値15aとして出力される。この時、CPU
10はテストレジスタ18に“1”のテスト開始信号
を格納させ、トランスファーゲート17を開放させてア
ナログ値15aをAD変換器12に出力する。AD変換
器12はCPU10からAD変換開始信号を入力する
とアナログ値15aのAD変換を開始する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】この結果、DA変換器15の出荷時テスト
をAD変換器12を使用して行うと、DA変換器15の
精度誤差はAD変換器12の±3ビットの精度誤差を含
んだものとなる。これは、即ち、DA変換器15の出荷
時テストを仮に基準電圧5.12Vに対して±1.0%
(5.12×0.01=51.2mV)以内の精度条件
で行なおうとすると、AD変換器12の変換結果が20
0H±7Hであっても±1.0%以内の精度条件で出荷
時テストが行えることになる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1A,1B シングルチップコンピュータ、2A 出荷
テスト用テスタ、10A,10B CPU、11 メモ
リ、12 AD変換器、13 AD変換結果レジスタ、
14 DA変換レジスタ、15 DA変換器、16 バ
スインタフェースユニット、17 トランスファーゲー
ト、18 テストレジスタ、19 比較回路、20 比
較結果レジスタ。
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03M 1/10 D

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の形態の信号を第2の形態の信号に
    変換する第1の変換器及び前記第2の形態の信号を前記
    第1の形態の信号に変換する第2の変換器を内蔵したマ
    イクロコンピュータと、 前記第1の変換器に検査用の第1の形態の信号を供給す
    ると共に、前記第1の変換器より出力された第2の形態
    の信号に基づいて前記第1の変換器の変換精度を検査す
    る精度検査手段とを備え、 前記マイクロコンピュータは、診断対象となる前記第2
    の変換器に第2の形態の信号を供給する信号入力手段
    と、 この第2の変換器より出力された第1の形態の信号を前
    記第1の変換器へ供給する信号出力手段と、 この第1の変換器より出力された第2の形態の信号の精
    度と前記検査された変換精度とより前記第2の変換器の
    精度誤差を検査する誤差検査手段とを含んだことを特徴
    とするマイクロコンピュータ診断装置。
  2. 【請求項2】 第1の形態の信号を第2の形態の信号に
    変換する第1の変換器及び前記第2の形態の信号を前記
    第1の形態の信号に変換する第2の変換器を内蔵したマ
    イクロコンピュータと、 前記第1の変換器に検査用の第1の形態の信号を供給す
    ると共に、前記第1の変換器より出力された第2の形態
    の信号に基づいて前記第1の変換器の変換精度を検査す
    る精度検査手段とを備え、 前記マイクロコンピュータは、診断対象となる前記第2
    の変換器に第2の形態の信号を供給する信号入力手段
    と、 この第2の変換器より出力された第1の形態の信号を前
    記第1の変換器へ供給する信号出力手段と、 この第1の変換器より変換出力された第2の形態の信号
    と前記第2の変換器に供給された第2の形態の信号とを
    比較して差を求め、この差を前記精度検査手段へ供給す
    る比較回路とを含み、 前記精度検査手段は供給された前記差と前記変換器の変
    換精度より前記第2の変換器の精度誤差を検査すること
    を特徴とするマイクロコンピュータ診断装置。
JP5233455A 1993-09-20 1993-09-20 マイクロコンピュータ診断装置 Pending JPH0793178A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008139917A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Yokogawa Electric Corp 機器点検システム
JP2011109653A (ja) * 2009-10-26 2011-06-02 Fluke Corp データ取込みシステム及びその校正方法
CN102768336A (zh) * 2012-07-20 2012-11-07 中国科学院深圳先进技术研究院 基于片上系统或系统级封装的内建自测试系统

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